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検索結果 849 件

  • 北部九州白亜紀花崗岩類,油須原花崗岩優黒質斑状岩相の産状と化学組成

    柚原 雅樹, 西 瑛莉子, 清浦 海里, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆 地球科学 77 (4), 147-163, 2023-10-25

    ...<p>北部九州東部に分布する油須原花崗岩の優黒質斑状岩相の主成分ならびに微量成分元素組成測定,希土類元素ならびにSr・Nd同位体比測定を行った.優黒質斑状岩相は,主に普通角閃石 -黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩からなり,朝倉花崗閃緑岩赤岩体と油須原花崗岩の境界部と油須原花崗岩中に点在する.優黒質斑状岩相のモード組成と全岩化学組成は,主岩相と朝倉花崗閃緑岩赤岩体の間にある.朝倉花崗閃緑岩赤岩体から,98 .7...

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  • 逆転ロータリを活用した一工程浅耕播種による北部九州における気象リスク下でのダイズの減収抑制効果

    松尾 直樹, 中野 恵子, 大段 秀記, 深見 公一郎, 高橋 仁康 日本作物学会紀事 92 (2), 161-172, 2023-04-05

    ...<p>北部九州のダイズ主産県である福岡県と佐賀県の直近20年間の単収と7~10月の降水量を,2001~2010年と2011~2020年に分けt検定を行ったところ,直近10年の有意な単収の減少と,降水量の増加が認められた.また,7~10月の総降水量は単収と有意な負の相関関係にあり,近年の低収が生育期間の湿害に起因するものと示唆された.本研究では,湿害によるダイズの減収を抑制すること目的に,逆転ロータリ...

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  • 北部九州の弥生時代人達 : いわゆる渡来系形質について

    米元 史織 九州大学総合研究博物館研究報告 20 49-73, 2023-03-31

    ...を有する「渡来人」が出現するイメージが形成されつつある.そこで弥生時代の北部九州・山口地域内の頭蓋形質,特に顔面部の形質についてその地域性と個体の形質の地域差について再検討を行った.本研究の結果,縄文時代の津雲・吉胡や西北九州の弥生時代人骨と比べると男女ともに北部九州・山口地域の人々は共通して高顔傾向が強い集団であること,響灘沿岸部はその中ではやや高顔傾向が弱く,北部九州地域内においても若干の地域性...

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  • 幼稚園から小学校生活への接続の実態に関する 保護者調査からの検討

    見上, 昌睦, 福井, 寿子, 中村, 春美, 井手, 正弘, KENJO, Masamutsu, FUKUI, Hisako, NAKAMURA, NAKAMURA, IDE, Masahiro 福岡教育大学紀要. 第四分冊, 教職科編 72 121-128, 2023-03-10

    ...本研究では,幼稚園から小学校生活への接続(移行)の実態について,北部九州の教員養成大学附属幼稚園1園の2015 ~ 2018 年度卒園生56 名(大部分の卒園生は居住地域の公立小学校に入学)の保護者55 名を対象とし,各々小学校1年1月の時期の質問紙調査を通して検討した。小学校生活の円滑な開始について,①学習面,②生活面,③人とのかかわり・社会性の面から選択及び記述回答を求めた。...

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  • 白亜紀北部九州花崗岩バソリスに対する北多久苦鉄質複合岩体の地質学的意義

    江島 圭祐, 大和田 正明, 亀井 淳志 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 125-, 2023

    ...バソリスに付随する白亜紀苦鉄質岩体である北多久苦鉄質複合岩体を研究対象とし,北部九州花崗岩バソリスの熱源や親マグマの特徴を検討する.将来的には,北東アジア白亜紀火成活動の終着点である白亜紀北部九州バソリスの包括的な火成活動の理解とその地質学的意義の明確化により,北東アジア大陸縁辺部の火成活動とテクトニクスに新たな制約条件を提示できると考えている....

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  • 山口県東部屋代島の深成岩類の火成活動史:九州地域との比較

    大和田 正明, 宮下 由香里, 佐藤 大介, 小山内 康人, 北野 一平 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 298-, 2023

    ...., 2022, Is Arc; 31:e12446);I) 肥後帯,120〜105 Ma,II) 中部九州,117〜105 Ma, III) 北部九州,112〜94 Ma.これらの活動年代はいずれも山口県から愛媛県に分布する花崗岩類よりも古い傾向にあり,相対的に見て九州〜愛媛県・山口県の白亜紀火成活動は西から東へ活動時期が若くなる傾向を示す.また,各地域に分布する低圧高温型変成岩の変成年代と火成活動...

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  • [招待講演] 北部九州白亜紀花崗岩類の岩体区分―特に糸島花崗閃緑岩についての提言

    村岡 やよい, 宮崎 一博 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 122-, 2023

    ...(柚原ほか2019,2020など),岩体区分が見直された例もある.また,堤・谷(2022)は北部九州花崗岩類のジルコンU-Pb年代を多数報告した.その中で,花崗岩体ごとにジルコンU-Pb年代のまとまりがあることを指摘する一方で,糸島花崗閃緑岩と深江花崗岩はサンプルごとに年代がばらつくことから,岩体区分の再考の余地があることも指摘されている(堤・谷,2022). ...

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  • 弥生石器,高槻型石斧の岩石学的特徴

    柚原 雅樹, 梅﨑 惠司, 川野 良信, 森 貴教 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 385-, 2023

    ...<p>北部九州に広く流通した弥生石器には,今山系両刃石斧(武末,2001),層灰岩製片刃石斧,立岩系石庖丁(武末,2001)がある(森,2018).今山系両刃石斧は,福岡市西区の今山に露出する玄武岩が石材として採取・加工され,主に九州の北西部を中心に流通している.これに対し,北東部においては,北九州市八幡東区の高槻遺跡を中心に安山岩質の石材の加工が行われ,石斧として流通し(土屋,2004など),高槻型石斧...

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  • 構造化したシームレス地質図V2を用いた地すべり発生頻度の地質依存性評価

    宮崎 一博, 阿部 朋弥, 水落 裕樹 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 478-, 2023

    ...<p>凡例を構造化したシームレス地質図V2<sup>*1</sup>(以下,シームレス)を用いて地すべり発生面積分率とサイズ分布の地質依存性の解析を行った.以下では,地すべりをそのサイズ・速度等を問わず広義の斜面崩壊の意味で使用する.今回対象とした地域とデータは,九州北西部佐世保市を中心とした南北及び南北約100キロの矩形領域の比較的規模の大きな地すべり移動体<sup>*2</sup>と,北部九州で...

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  • 篠山層群の砕屑性ジルコン年代と西南日本白亜紀弧内層の層序見直し:関門層群との対比

    堤 之恭, 長谷川 遼, 磯﨑 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 56-, 2023

    ...<p>日本列島の白亜紀整然層は,前弧・弧内・背弧堆積物の3種に分類される.弧内・背弧堆積物は一般に陸成層からなり,これまで対比精度が劣る非海棲生物化石と凝灰岩・火山岩の放射年代のみが年代推定手段だった.篠山層群は兵庫県に産する非海成相白亜系で,下部の大山下層と上部の沢田層からなる(坂口, 1960; 林ほか, 2017).軟体動物化石により,大山下層は北部九州の関門層群脇野亜層群下部若宮層に(田村,...

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  • マグマ形成領域の自己組織化臨界状態と深部変成帯及び浅部プルトンの形成

    宮崎 一博, 池田 剛, 村岡 やよい 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 31-, 2023

    <p>地殻下底から上昇する珪長質マグマのバッチサイズに着目して,深部でミグマタイトを生じるような高温型変成帯(以下深部高温型変成帯)の形成と浅部でのプルトン(以下浅部プルトン)の同時形成が可能かどうかを検討した.その結果を九州北部糸島―脊振山系雷山地域のプルトン−変成岩の形成過程に適応した.本研究では,玄武岩マグマの底付け付加よる加熱により,地殻下底のマグマ生成域において下部地殻の部分溶融で珪長…

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  • 下部白亜系脇野亜層群と慶尚超層群新洞層群の層灰岩の全岩化学組成の比較

    柚原 雅樹, 梅﨑 惠司, 森 貴教, 川野 良信 地球科学 76 (4), 221-235, 2022-10-25

    ...<p>北部九州脇野亜層群と韓国義鳳山新洞層群の「層灰岩」の主成分ならびに微量成分元素測定,希土類元素測定を行った.紫川・黒川流域の脇野亜層群の「層灰岩」は,義鳳山地域の「層灰岩」と比較して,低い Cr,Nb, Ni,Th,Zr含有量,高い Sr含有量およびやや高い V含有量を示す....

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  • 平成29年7月北部九州豪雨による崩壊斜面における植生回復

    作田 耕太郎, 柏野 泰輝 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 467-, 2022-05-30

    ...<p> 平成29年7月北部九州豪雨では夥しい数の斜面崩壊が発生した。集落や道路に近い崩壊地では復旧工事が着々と進められている一方、山間の崩壊地の多くは復旧工事が行われず、そのまま放置されている。このような放置された崩壊地に速やかな植生の回復が認められなければ、再度の豪雨災害の起点ともなり得る。しかしながら、これら崩壊斜面での植生回復についての研究事例は稀であり、その実態は不明である。...

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  • 北部九州白亜紀花崗岩類,油須原花崗岩の活動時期と優白質花崗岩との成因関係

    柚原 雅樹, 西 瑛莉子, 清浦 海里, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆 地球科学 76 (2), 87-104, 2022-04-25

    ...<p>北部九州東部に分布する油須原花崗岩ならびに優白質花崗岩の主成分ならびに微量成分元素組成測定, U-Pbジルコン年代測定,希土類元素ならびに Sr・Nd同位体比測定を行った.油須原花崗岩は,主岩相と優黒質斑状岩相に区分される.主岩相は細粒黒雲母花崗岩,両雲母花崗岩からなる.優黒質斑状岩相は,普通角閃石-黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩からなり,主岩相内に点在する.優白質花崗岩は細~粗粒の白雲母花崗岩~両雲母花崗岩...

    DOI 被引用文献1件

  • 九州における古墳時代人骨の頭蓋形態の研究

    高椋 浩史 九州大学総合研究博物館研究報告 19 51-67, 2022-03-31

    ...の古墳時代集団は北部九州や山口地域の弥生時代集団の形質に類似していた.その一方で,北部九州地域から離れた地域は弥生時代集団との類似性が小さく,縄文時代集団との類似性が大きくなっていた.本研究では日向地域の古墳時代集団の形質的特徴に関して,先行研究とはやや異なる結果も得られた.先行研究において,平野部の集団は山間部の集団よりも高顔傾向にあり,山間部の集団は平野部の集団よりも縄文時代の形質的特徴に近いことが...

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  • 北部九州の弥生時代人 : 頭蓋形質の地域性について

    米元 史織 九州大学総合研究博物館研究報告 19 33-49, 2022-03-31

    ...本研究では,縄文時代の人々とは大きく異なる高顔性を有するとされ,しかし,1989年以降その地域性に関して体系的な検討がなされていない北部九州弥生時代人骨の頭蓋形質の地域性に関する検討を行った.その結果,縄文時代の津雲・吉胡や西北九州の弥生時代人骨と比べると,北部九州地域,さらには山口地域を含めても,高顔という点において類似性が高い集団が存在したことが追認された.さらに,その内部において若干の差は認められ...

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  • [論文] 鹿児島市不動寺遺跡の古代・中世

    永山, 修一 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 232 287-300, 2022-03-16

    ...また、一〇世紀後半~一一世紀前半には、北西九州と関連の深い円形周溝墓が営まれており、その被葬者は北部九州との関係を持っていた可能性が高い。一二世紀になると、不動寺遺跡では遺構が確認されなくなる。一二世紀代になると、谷山郡の中心は、約一キロメートル東方の砂丘状微高地上に立地する北麓遺跡に移った。...

    機関リポジトリ

  • [論文] 福岡市域における8~9世紀集落の変貌とその背景

    坂上, 康俊 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 232 59-112, 2022-03-16

    ...畿内,東国,北部九州の古代集落は,8世紀の安定期を終えた後に,それぞれ異なった展開をたどる。すなわち,畿内では9世紀に入ると不安定化し,東国では10世紀に入って衰退するのに対し,北部九州では9世紀初頭に衰退してしまうのである。しかし,衰退したり不安定化したりする原因については,あまりはっきりとしていない。...

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  • [論文] 古代北方交流史における秋田城の機能と意義の再検討

    蓑島, 栄紀 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 232 113-145, 2022-03-16

    ...承和期に北部九州で新羅人張保皐との国際交易をおこなった文室宮田麻呂は,奥羽社会に深い関係をもつ文室大原や綿麻呂らと近親であり,近江を拠点に北方世界との交易に関与していた蓋然性がある。文室氏のような王臣家の活動を介して,古代の秋田城とその周辺は,北方世界と東アジア海域の国際交易をつなぐ接点としての側面をみせることがあったのである。...

    機関リポジトリ

  • 北部九州東部,祓川中流~城井川中流域に分布する北坂本累層の岩石記載と全岩化学組成

    柚原 雅樹, 金松 啓介, 日髙 万莉亜 地球科学 76 (1), 3-18, 2022-01-25

    ...<p>北部九州東部に分布する北坂本累層のマグマの成因とマグマ過程の検討のため,凝灰角礫岩中の安山岩礫の岩石記載および全岩化学分析を行った.火山岩礫は,斑晶鉱物組み合わせの違いから,複輝石安山岩,普通角閃石・複輝石安山岩,普通角閃石安山岩,黒雲母 - 普通角閃石デイサイトに区分される.ほとんどが複輝石安山岩と普通角閃石 - 複輝石安山岩からなり,普通角閃石安山岩と黒雲母-普通角閃石デイサイトは,本累層...

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  • コムギ・オオムギの発育調査基準の再整理

    松山 宏美, 島崎 由美, 福嶌 陽, 渡邊 和洋 日本作物学会紀事 91 (1), 76-87, 2022-01-05

    ...時期として,出芽期,二重隆起形成期,茎立期,出穂期,開花期,成熟期などを取り上げ,その調査基準を提案した.またこれらの調査基準と,分げつ期,幼穂形成期などの定義があいまいな用語などとの関連,および海外で広く用いられているZadoksの成長スケール(Growth Stage : GS)との関連を整理した.そして,コムギ,オオムギの発育経過の品種や地域による差異を,北海道,東北,北陸,北部関東,および北部九州...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献10件

  • 岩体成長およびマグマ上昇過程の野外地質学的・岩石学的アプローチ:牛斬山花崗閃緑岩の例

    江島 圭祐, 大和田 正明, 亀井 淳志 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 337-, 2022

    ...対象岩体の牛斬山花崗閃緑岩体が分布する北部九州花崗岩バソリスは17または18個の小規模岩体で構成される(大和田・亀井, 2010).この花崗岩バソリスの中で牛斬山岩体は他の花崗岩類と接しておらず独立した小規模岩体であるという特徴を持つ.この特徴は一つのマグマ溜まりの詳細や岩体の成長過程を考える上で大きなアドバンテージとなる.そして,牛斬山周辺の地質は,石灰岩・変成岩とそれらを貫く牛斬山花崗閃緑岩及び...

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  • 播種後土壌処理剤の混用処理を活用した北部九州における水稲乾田直播栽培圃場の効果的雑草防除

    大段 秀記 雑草研究 67 (4), 159-166, 2022

    <p>暖地二毛作水田での乾田直播栽培において効果的に雑草防除を行うためには,乾田期間に播種後土壌処理剤と入水前茎葉処理剤の2回処理が必要であるが,より省力的な防除技術の開発が求められている。そこで本研究では,播種後土壌処理剤のプロメトリン・ベンチオカーブ乳剤(以下PB剤)とトリフルラリン乳剤(以下T剤)の混用処理による1回防除体系を検討した。試験は2019年~2021年の3か年実施した。2019…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 山口県南部、大津島に産する変成岩類の変成作用

    LU ZEJIN, 大和田 正明 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 303-, 2022

    ...</p><p>柚原 雅樹, 清浦 海里, 日髙 万莉亜, 外田 智千, 早坂 康隆, 北部九州東部に分布する田川変成岩類の変成作用, 地質学雑誌, 2021, 127 巻, 8 号, p. 447-459</p>...

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  • 福岡県西部,糸島半島周辺に産する花崗岩類の年代値

    村岡 やよい, 宮崎 一博 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 336-, 2022

    ...<p>北部九州には白亜紀に活動した花崗岩類が広く分布しており,現在17岩体に区分されている(大和田・亀井,2010など).福岡県西部に位置する糸島半島周辺には,糸島花崗閃緑岩,北崎トーナル岩,志賀島花崗閃緑岩及び深江花崗岩の4岩体が分布する.本発表では,糸島花崗閃緑岩2試料,北崎トーナル岩1試料,志賀島花崗閃緑岩1試料,深江花崗岩1試料の年代測定の結果を報告するとともに,冷却史についても考察する.一部...

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  • 福岡県北西部における日本海拡大後の火山活動

    佐藤 大介 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 67-, 2022

    ...(松井ほか,1997).山口県北西部の大津玄武岩のK–Ar年代は,10.4〜7.8 Ma(Uto, 1989)である.小呂島の玄武岩類は,壱岐島及び山口県北西部の火山岩類と合わせて,北部九州周辺における日本海拡大以降の比較的初期のアルカリ玄武岩活動に位置付けられる....

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  • 北部九州の白亜紀花崗岩類のジルコンU-Pb年代

    堤 之恭, 谷 健一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 115-, 2022

    ...</p><p>④九州の白亜紀花崗岩類の年代分布の特徴</p><p> これらの年代を考慮すると,(小倉-田川断層以西の)北部九州の花崗岩類の年代はむしろ北に向かって古くなる傾向が見て取れる.九州全体で考えると,肥後帯から北に向かって若くなるが,北部九州中央の早良岩体以北では,一転北に向かって古くなる.この年代傾向は,白亜紀のアジア大陸における火成活動の変遷を理解する上で重要な情報となる.また,九州と領家...

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  • 巨大珪長質深成岩体周囲に形成される高温型変成帯 脊振山系雷山〜糸島半島の例

    宮崎 一博, 村岡 やよい 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 49-, 2022

    ...Rev.)の数値計算から類推すると,深度20kmから深度10km程度まで,数Myrで上昇できる可能性がある.北部九州では,105Ma頃の火成活動の活発化と巨大珪長質マグマ溜の形成が,地殻深部での高温型変成作用と延性変形の進行,及び高温型変成帯の上昇を促進したと考えられる.巨大珪長質マグマ溜が熱源となり,その周囲で広範囲な変成作用と延性変形が進行する点は,同時期に形成された領家変成帯の形成と共通する....

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  • [論文] 貝殻集積からみた先史時代の貝交易(2) : 2019年の炭素14年代測定結果をもとに

    木下, 尚子 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 229 15-44, 2021-10-29

    ...貝交易の開始期は,沖縄の仲原式土器の時期,北部九州では板付Ⅰ式期にあたり,弥生時代の早い段階で沖縄・九州間の経済活動が始まっていたことがわかる。貝交易に伴って沖縄諸島各地には,交易用の貝殻を集めた貝殻集積が残された。これらは輸出用の貝輪粗加工品を作るための貝殻資材及び完成した粗加工品,並びに輸出用の貝殻そのものを対象とした交易用の保管施設であった。...

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  • 北部九州東部に分布する田川変成岩類の変成作用

    柚原 雅樹, 清浦 海里, 日髙 万莉亜, 外田 智千, 早坂 康隆 地質学雑誌 127 (8), 447-459, 2021-08-15

    ...<p>北部九州東部に分布する田川変成岩類は,主岩体と本庄岩体からなる.本変成岩類は主に泥質~砂質片岩と角閃岩から構成される.泥質~砂質片岩には,黒雲母,グラファイトおよび繊維状珪線石の定向配列が認められ,菫青石とざくろ石はそれらの鉱物を包有する.これは,田川変成岩類が角閃岩相の高温低圧型の広域変成作用を被ったことを示唆する.主岩体と本庄岩体の変成条件は,それぞれ,530-600°C,0.3-0.4...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献22件

  • [論文] 貝殻集積からみた先史時代の貝交易 : 2018年度の炭素14年代測定結果をもとに

    木下, 尚子 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 228 213-246, 2021-03-31

    ...貝殻集積は北部九州と沖縄諸島間の貝殻の交易(貝交易)に伴う諸行為によって,貝殻産地に残されたものである。考察では,上記年代値に,貝殻消費地である北部九州の弥生遺跡に残るゴホウラ・イモガイ腕輪の時期を加えて比較した。この値は,すでに公表されている貝輪着装人骨を含む弥生人骨の炭素14年代を介して確定したものである。...

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  • 蛍光X線法およびX線回折法による油山山麓周辺の砂鉄の鉱物および化学組成分析

    石掛 雄大, 市川 慎太郎, 栗崎 敏 X線分析の進歩 52 (0), 207-215, 2021-03-31

    ...<p>北部九州は,製鉄開始期(6世紀後半~7世紀前半)に存在したとみられる遺跡が多い地域である.福岡大学が所在する油山山麓周辺でも,同様の時期を示す可能性がある製鉄関連遺跡が多数見つかっている.しかし,この地域の鉄製遺物は調査が不十分であり,始発原料の入手先が明らかにされていない.遺跡がある油山山麓は,砂鉄が豊富に含まれていることが多い花崗岩帯で構成されている.したがって,油山山麓の砂鉄が鉄製遺物の...

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  • 成川式土器の分類と編年

    松崎, 大嗣 地域政策科学研究 = Journal of the Doctorate Studies in Social Sciences 18 23-74, 2021-03-19

    ...結果,弥生時代後期から平安時代前期までの土器を10期に区分でき,他地域(北部九州地域,宮崎県南部地域)の土器編年とも併行関係を整理することができた。今後は,この編年を基盤としながら,笹貫I 式の土器様相の再分析も進めることで,成川式土器の終焉過程と律令期の土器様式の普及過程の関係を明らかにしたい。...

    機関リポジトリ

  • 米麦二毛作体系における麦わらの水田雑草抑制機構に関する研究

    秀島, 好知, 有馬, 進, 鈴木, 章弘, 清田, 梨華, 牧山, 繁生, 森, 敬亮, 浅川, 将暁, 広田, 雄二, 大塚, 紀夫, 稲田, 稔 佐賀県農業試験研究センター研究報告 (41) 1-34, 2021-02

    ...本研究では,北部九州における今後の麦わら適正処理技術を確立するために,麦わらのすき込み処理と焼却処理の違いが雑草の発生消長および水稲生育に及ぼす影響について,現地圃場試験で検討するとともに,ポット試験や発芽試験などを通じて麦わらのすき込み処理が雑草の発生におよぼす作用機構の解明を行った。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 北部九州における大豆の青立ち耐性遺伝資源の探索と選抜法としての莢切除処理の検討

    緒方 大輔, 奥野 竜平, 内川 修 育種学研究 advpub (0), 1-7, 2021

    ...<p>青立ちしにくいダイズ品種を育成することを目的に,北部九州の主力品種「フクユタカ」よりも青立ち耐性の優れた遺伝資源を探索し,選抜法として,子実肥大期に莢を切除する手法を検討した.北部九州で栽培可能な26品種,および福岡県が育成した11系統の青立ち程度を2015年から2017年の3ヵ年調査した結果,「すずおとめ」が最も低くなった.そこで,「フクユタカ」,「サチユタカ」,「すずおとめ」および「ちくし...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 福岡県西部,糸島半島周辺に産する花崗岩類の特徴

    村岡 やよい 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 198-, 2021

    ...</p><p> 糸島花崗閃緑岩は図幅中に最も広く産する岩体である.その分布域は図幅範囲外にも広がり,北部九州白亜紀花崗岩類の中でも最大の面積を誇る.北崎トーナル岩は糸島花崗閃緑岩の北側に,変成岩類を挟んで分布する.また,図幅範囲外の福岡県福津市周辺にも産する.志賀島花崗閃緑岩は糸島半島北端部と玄界島,図幅範囲外では志賀島などに産する.志賀島花崗閃緑岩は北崎トーナル岩に貫入しており,累帯深成岩体を形成...

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  • 小倉出土の江戸時代人骨からみた都市内における健康格差

    冨田 啓貴 Anthropological Science (Japanese Series) 129 (2), 35-52, 2021

    <p>社会経済格差は健康格差を生む一因であることが指摘されている。本研究は,身分制社会であった江戸時代において,2集団の人骨からみた健康状態と社会経済格差の間の関連性を明らかにすることを目的とする。本研究では,福岡県北九州市小倉の2遺跡(開善寺跡・京町遺跡)から出土した江戸時代の武士層と推定されている77体の人骨を用いて,死亡年齢,ストレスマーカー,齲歯及び生前喪失歯の分析,それに加えて,社会階…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献54件

  • 佐賀県,神埼地域に産する苦鉄質変成岩類の原岩の推定

    田中 湧朔, 大和田 正明 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 212-, 2021

    ...<p>北部九州には白亜紀に活動した花崗岩類の分布域に変成岩類が点在している.これら変成岩類について,唐木田(1969)は高圧低温型変成作用を受けた後,白亜紀花崗岩類による接触変成作用を受けた複変成岩であるとした.一方,小山内ほか(1997)は,雷山地域の変成岩類が変成組織と鉱物組み合わせから接触変成作用を受ける前に低圧高温型の広域変成作用を被ったとした.その後,低圧高温型変成作用を受けた変成岩類が北部九州...

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  • 地震時の空気弁内における圧力破壊現象の再現

    石橋 正匡, 坂根 勇, 竹内 拓也, 田中 良和, 有吉 充 農業農村工学会誌 89 (8), 587-590,a2, 2021

    <p>平成28年(2016年)熊本地震の本震により,国営菊池台地地区のパイプラインにおいて14カ所で空気弁の案内が破損した。これらは,地震動による管内の負圧発生・圧力上昇(回復)に伴う遊動弁体の移動により空気弁内に水撃圧が発生したことが原因と考えられた。この仮説を検証した平成29年度の振動台実験では振動による空気弁内の水撃圧の発生を確認したが,より現実に近い条件で現象を再現するため,平成30年度…

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  • 北部九州白亜紀花崗岩類における低Sr花崗岩類の成因

    村岡 やよい, 大和田 正明, 今岡 照喜, 亀井 淳志, 宮崎 一博 地質学雑誌 126 (12), 679-695, 2020-12-15

    ...<p>北部九州に産する花崗岩類は小倉-田川構造線付近を境に特徴が異なる.特にSr含有量は顕著に異なり,東側のものは低く,西側のものは高い.本研究では構造線の東側に産する平尾花崗閃緑岩のマグマ過程を考察するとともに,近傍に産する高Sr岩体である牛斬山花崗閃緑岩との比較を行い,低Sr花崗岩類の成因について考察する....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献44件

  • 北部九州,下部白亜系脇野亜層群のいわゆる層灰岩の全岩化学組成

    柚原 雅樹, 梅﨑 惠司, 森 貴教, 川野 良信 地球科学 74 (4), 157-170, 2020-10-25

    ...<p>北部九州東部に分布する関門層群脇野亜層群のいわゆる層灰岩の主成分および微量成分元素測定と希土類元素分析を行った.層灰岩は,数mm ~数cm の泥岩~極細粒砂岩からなる暗色層と泥岩~細粒砂岩からなる明色層の互層からなる.層灰岩は,脇野亜層群の泥岩,砂岩,礫岩と比べ,高いCaO およびSr 含有量を示す.紫川流域と黒川流域の層灰岩の全岩化学組成は類似するが,八木山川流域の層灰岩はこれらよりも低いTiO...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件

  • 小児病棟における患児の発達支援の現状と課題 : 保育士の雇用と人的資源に注目した事例研究

    鍋谷, 照, 秦, 佳江, 小津, 草太郎, 濵﨑, 裕子, 富田, 真弓, 園田, 直子 久留米大学人間健康学部紀要 2 (1), 19-33, 2020-09-01

    ...調査対象者は,北部九州圏域の病院に勤務する病棟保育士4名を対象とした。アンケートは2019年7月から8月にかけて,インタビューは2019年9月から10月にかけて実施された。これらの調査及びインタビューによって,次のことが示された。病棟保育士はより良い保育環境を整えるために,配置される人員の余裕を望んでいること。そして,単独配置になっている病棟保育士は,一人職場の困難感を感じていることが示された。...

    機関リポジトリ HANDLE 医中誌

  • 北部九州白亜紀花崗岩類,落合花崗閃緑岩杷木岩体(杷木花崗閃緑岩)の U-Pb ジルコン年代とSr・Nd 同位体比組成

    柚原 雅樹, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆, 加々美 寛雄 地球科学 74 (3), 83-98, 2020-07-25

    ...<p>北部九州東部に分布する杷木花崗閃緑岩の主成分および微量成分元素測定,U-Pb ジルコン年代測定,希土類元素ならびにSr・Nd 同位体比測定を行った.杷木花崗閃緑岩は,主に斑状の普通角閃石-黒雲母花崗閃緑岩からなり,主岩相と普通角閃石斑状岩相に区分される.本花崗閃緑岩主岩相から106.64 ± 0.82 Ma のU-Pb ジルコン年代が得られた.この年代値は杷木花崗閃緑岩の活動時期を示すと考えられる...

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  • SOMを用いた北部九州・中国地方で高潮災害を引き起こした気象場パターンの分類

    朝位 孝二, 西山 浩司, 白水 元, 丹羽 晶大 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_1219-I_1224, 2020

    ...<p> 1979年~2019年の気象データをSOMによって北部九州・中国地方の気象場のパターン分類を行った.20,172個の気象場はユニット数696,グループ数45のSOM上に分類できた.本研究で作成したマップでは台風や低気圧に起因する循環性の風はマップに上段に位置している.また北部九州・中国地方で高潮災害を引き起こした台風はグループ45の696番のユニットに分類されることがわかった.作成したSOM...

    DOI Web Site Web Site 参考文献5件

  • 国営筑後川下流土地改良事業の歩みと地域の発展

    丸田 雅博, 山口 信司, 久保 利邦, 中村 安茂 農業農村工学会誌 88 (7), 541-546,a1, 2020

    <p>筑後川下流地区は,筑後川の下流域である筑後平野,佐賀平野および白石平野を受益地にする日本最大級の国営土地改良事業であり,福岡・佐賀両県の13市7町村にまたがる40,899ha(完了時)もの広大な地域を対象にしている。筑後川および嘉瀬川ダムに水源を確保し,用水系統の大規模な再編成,クリークの統廃合,アオ取水の合理化,農業用水の安定供給,排水不良の解消,地下水からダムへの水源転換による地盤沈下…

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  • 古代東アジアの墳墓構築における地中水対策と変遷

    鬼塚 克忠, 柴 錦春, 根上 武仁 土木学会論文集D2(土木史) 76 (1), 96-108, 2020

    ...を有するものへと変革する.北部九州では古墳時代に海岸礫の積石塚がつくられるが,古墳に比べ簡素なもので,地中水対策は見られない.支石墓は,一部甕棺を有する北部九州のものがある.これら甕棺は当地弥生人の地中水対策の一部と考える.古墳は時代とともに多様な地中水対策の変遷が見て取れる....

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 花粉症と黄砂・PM 2.5 の飛来 −三重苦を乗り切るには−

    澤津橋 基広 耳鼻と臨床 65 (6), 190-195, 2019-11-20

    ...<p>近年、北部九州において、スギ・ヒノキ花粉の飛散時期に、PM2.5 および黄砂の飛来が重なる日が観測されている。PM2.5 および黄砂は、気道の症状を悪化させることが報告されており、黄砂飛来により、喘息患者の入院リスクが上昇することや、PM2.5 の上昇により、小児の喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の症状が悪化することが報告されている。...

    DOI 医中誌

  • 朝鮮半島南部の鏡と倭韓の交渉 (第5部 総論)

    上野, 祥史 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 217 291-317, 2019-09-20

    ...朝鮮半島南部の倭鏡は,北部九州を介した間接分与(二次流通)が想定できることを指摘した。倭韓の交渉の実態を詳述するとともに,鏡を媒介とした秩序が,絶対基準を強く意識しすぎること,分与者と受領者の相互承認を強調しすぎることを改めて指摘し,第三者の認識を可能にする装置としての意義も考える必要があること,朝鮮半島南部の帯金式甲冑や鏡にはそうした機能が期待されたことを示した。...

    機関リポジトリ

  • 「一帯一路」構想と中国鉄道輸送について

    男澤, 智治, Ozawa, Tomoharu 九州国際大学国際・経済論集 = KIU Journal of Economics and International Studies 4 53-72, 2019-08

    本稿は、日本企業の利用状況を把握したうえで、中国鉄道輸送の利用可能性について考察したものである。その結果、中国内陸部発欧州向け輸送は輸送日数の大幅な短縮効果があり利用が拡大している。一方、日本発欧州向け輸送は輸送日数の短縮効果が少ないうえに輸送費用が3倍以上もするなど、定期的な利用には至っていない。しかし、企業のBCPの観点、日本や韓国の貨物を集約することで可能性があるとしている。

    機関リポジトリ Web Site

  • 北部九州白亜紀花崗岩類,真崎花崗岩の化学組成と活動時期

    柚原 雅樹, 水田 史也, 西 瑛莉子, 清浦 海里, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆 地球科学 73 (3), 163-178, 2019-07-25

    ...<p>北部九州東部に分布する真崎花崗岩の主成分ならびに微量成分元素組成測定,U-Pb ジルコン年代測定,希土類元素ならびにSr・Nd 同位体比測定を行った.真崎花崗岩は,主に粗粒斑状の黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩からなる.真崎花崗岩の全岩化学組成の変化は,主に斜長石と黒雲母の分別によって説明可能である.真崎花崗岩から,103.73±0.79 Ma のU-Pb ジルコン年代が得られた.この年代が,真崎花崗岩...

    DOI DOI PDF ほか2件 被引用文献4件 参考文献72件

  • 北部九州白亜紀花崗岩類,添田花崗閃緑岩のU-Pbジルコン年代とSr・Nd同位体比組成:添田花崗閃緑岩の再区分

    柚原 雅樹, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆, 加々美 寛雄 地質学雑誌 125 (6), 405-420, 2019-06-15

    ...<p>北部九州東部に分布する添田花崗閃緑岩のU-Pbジルコン年代測定,希土類元素ならびにSr・Nd同位体比測定を行った.添田花崗閃緑岩は,全岩Sr含有量によって,落合花崗閃緑岩と伊良原花崗閃緑岩の2岩体に区分される.これらは,主に普通角閃石-黒雲母花崗閃緑岩からなる.落合花崗閃緑岩と伊良原花崗閃緑岩からそれぞれ,107.41±0.82Maと103.11±0.69MaのU-Pbジルコン年代が得られた....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献21件

  • 2017年九州北部豪雨災害における森林管理の影響

    井上 晴香, 太田 徹志, 志水 克人, 溝上 展也, 吉田 茂二郎 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 255-, 2019-05-27

    <p>平成29年7月に発生した九州北部豪雨では、観測史上最大の降水量により、福岡県と大分県にまたがる範囲で山腹崩壊や流木による甚大な被害が生じた。この災害に端を発し、森林の状態と山腹崩壊や流木被害の関係、また、これらを考慮した森林管理のあり方が改めて問われている。九州北部豪雨に伴う土砂災害の発生要因については、被害発生直後から多くの機関により、様々な視点で検証がなされている。しかし、これまでの研…

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  • オオムギわらおよびその焼却灰の浸漬水中に含まれる生理活性物質の同定および定量

    秀島 好知, 有馬 進, 鈴木 章弘, 清田 梨華 日本作物学会紀事 88 (2), 125-131, 2019-04-05

    ...<p>北部九州の米麦二毛作における麦収穫後のわらが,水田雑草の初期発生に及ぼす影響を明らかにする一環として,わらの状態の違いが検定植物の発芽に及ぼす作用機構の解明を試みた.アレロパシー活性が強いとされるオオムギについて,生わらおよびその焼却灰の浸漬水を用いてコマツナ種子の発芽への影響を調査したところ,生わらは顕著に発芽を抑制し,わらの焼却灰ではその効果が生わらの場合と比較して劣ることが明らかとなった...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 北部九州,白亜紀香春花崗閃緑岩牛斬山岩体(牛斬山花崗閃緑岩)のマグマ過程と成因

    江島 圭祐, 大和田 正明, 今岡 照喜, 亀井 淳志 地質学雑誌 125 (3), 237-253, 2019-03-15

    ...により形成可能である.一方,斑状細粒トーナル岩は南部岩体と斑状細粒閃緑岩の混合・または斑状細粒閃緑岩が同化作用を受けることにより形成したと推察される.斑状細粒閃緑岩はSanukitic HMA組成に類似した組成であり,北部九州に点在する高Mg安山岩組成の岩石と類似した組成を示す.よって,牛斬山花崗閃緑岩と岩脈類は混合,分化および同化作用の様々なマグマ過程へて形成したと推察される....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献42件

  • 自動車産業における技術変化と生産ネットワーク:九州地方の事例

    宮町 良広 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 187-, 2019

    ...4工場を合計した直接雇用数は1万7千人近くに達し、間接雇用を含めると北部九州で最大の雇用力を有する産業となっている。<br><br>3.モジュール化とメガ・サプライヤーの進出<br><br> 自動車産業では、部品のモジュール化(セット化)の進展に伴い企業の拡大や統合が進んでいる。...

    DOI

  • 顧客からみたコンテナターミナルの定量的評価

    田村 一軌 東アジアへの視点 30 (1), 18-28, 2019

    ...筆者らは,これまでにも主に北部九州の港湾を対象として,顧客視点に立った港湾の競争力指標に関する研究を行ってきたが,定性的な評価指標の定量化,および定量的指標と定性的指標とからなる総合指標の構築に課題を残していた。そこで本研究では,門司港と博多港のコンテナターミナルを対象として,荷主企業・物流企業といった港湾の「顧客」の立場から,港湾の定量的な評価を試みた。...

    DOI

  • 血友病治療における理学療法士の役割と重要性

    白幡 聡 理学療法学Supplement 46S1 (0), H1-76-H1-76, 2019

    ...我々は,1984年,産業医科大学病院の中に北部九州血友病センター(現:産業医科大学病院血友病センター)を設立し,以降,30年以上にわたり,血友病患者の包括医療に取り組んできたが,設立時の大きなテーマは,血友病性関節症の進展阻止であった。そして,整形外科医,リハビリテーション科医,理学療法士の積極的関与により,当時の治療環境下でも,多くの患者で,関節症の発症あるいは進行を阻止することができた。...

    DOI

  • 西北九州弥生人の遺伝的な特徴

    篠田 謙一, 神澤 秀明, 角田 恒雄, 安達 登 Anthropological Science (Japanese Series) 127 (1), 25-43, 2019

    ...今後,北部九州の弥生人骨のゲノム解析を進めていけば,日本人の成立のシナリオは更に精緻なものになることが期待される。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献35件

  • 筑後川の捷水路と旧蛇行部の治水・利水の効果に関する水理学的検討

    大串 浩一郎, 川原 航, 森田 俊博 土木学会論文集B1(水工学) 75 (2), I_469-I_474, 2019

    <p> 筑後川では戦国・江戸時代以降,洪水疎通能力を高める目的で蛇行部を直線化する捷水路が作られた.我が国最大の干満差を有する有明海の潮汐の影響を受ける筑後川下流域では,捷水路建設後も筑後川に合流する支川はいずれも旧蛇行部にまず流入し,その後,本川に流れ込んでいる.しかしながら,旧蛇行部を残して支川をここに合流させるシステムの目的や効果はよく分かっていない.</p><p> …

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 米沢藩の財政改革と上杉鷹山

    大矢野, 栄次 経済社会研究 58 (1-2), 21-49, 2018-06-25

    ...本論文は、太閤秀吉の九州入り以前において、北部九州の有力な豪族であった秋月氏の流れである宮崎高鍋藩の上杉家と養子に入った鷹山の財政改革について考察する。上杉鷹山の藩政改革は、前期の藩政改革失敗の時期と後期の藩政改革成功への道程の時期の2つに分けて考えることが出来る。米沢藩は戦国時代の英雄上杉謙信を藩祖とする有力藩である。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 三郡山系における尾根筋を中心としたブナ個体の分布とサイズ構造

    板橋 幸史, 作田 耕太郎, 金谷 整一, 松尾 尚哉 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 327-, 2018-05-28

    ...本研究では北部九州のブナの現状を把握することを目的として福岡県宇美町、太宰府市、筑紫野市及び飯塚市にまたがる三郡山系を対象とし、ブナ個体の分布とサイズ構造を調査した。標高500~936mの尾根筋において幅10m以内の範囲にある胸高直径≧5cm,樹高≧4m程度のブナ個体の位置とサイズを記録した。...

    DOI

  • 5,6世紀朝鮮半島西南部における「倭系古墳」の造営背景 (第4部 倭世界の境界)

    高田, 貫太 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 211 487-512, 2018-03-30

    ...5世紀前半頃に造営された西・南海岸地域の「倭系古墳」を構成する諸属性を検討すると,臨海性が高く,北部九州地域における中小古墳の墓制を総体的に採用している。よって,その被葬者はあまり在地化はせずに異質な存在として葬られたと考えられ,倭の対百済,栄山江流域の交渉を実質的に担った倭系渡来人として評価できる。...

    機関リポジトリ

  • 古代山城の立地環境─百済・新羅との比較を通して─

    山田,隆文 鞠智城跡「特別研究」論文集 : 鞠智城と古代社会 6 55-74, 2018-03-18

    ...日本の古代山城は、六六四年から六六七年までの段階と、文献史料に記載のない山城が北部九州と瀬戸内に多数築造された段階で、その立地環境は大きく異なる。百済の方城は、軍事的側面、地域経営的側面を考慮すると、その立地は統治する中心地を見渡せる丘陵や低山地に築造された。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 九州大学経済学部古文書について : その来歴と編成

    古賀 康士 九州大学附属図書館研究開発室年報 2016/2017 19-27, 2017-08

    ...九州大学経済学部経済史研究室が中心となって収集したコレクションについて,その来歴と編成を中心に検討した.その結果,本コレクションが1920年代から約半世紀に渡る資料収集を通じて形成されたものであり,北部九州を中心に近世から近現代までの豊富な記録資料を含むことを示した.また図書分類法によって記録資料の編成がなされたことによる課題点などを確認した....

    DOI HANDLE

  • 北部九州における気象条件との関係に基づいたコムギの収量向上の方策

    西尾 善太, 内川 修, 西岡 廣泰, 杉田 知彦, 岡見 翠, 松中 仁, 塔野岡 卓司, 中村 和弘 日本作物学会紀事 86 (2), 139-150, 2017

    ...<p>北部九州のコムギ収量について,2000~2014年の旬別の平均気温,降水量,日照時間との関係を解析した.標準播種期である11月20日に播種したコムギ収量に対する気象条件の影響は,①分げつ始期の12月中旬の降水量との負の相関,②分げつ前期の1月上旬の気温との正の相関,③頂端小穂形成期の2月下旬の気温との負の相関,④登熟期後半の5月中旬の気温との負の相関により生じていた.平均収量の低い市町の収量は...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 北部九州山笠山台における舁き棒の取り付け

    松内 紀之, 石村 眞一, 藤原 惠洋 デザイン学研究 64 (1), 1_39-1_48, 2017

    ...残された史料は僅かであるが,北部九州一円を見れば,今も様々な形態の山笠が継承されている。これら北部九州山笠山台各形態の特徴把握と分類を行い,各山台間の関連性と変容,博多祇園山笠成立過程について考察することを研究目的とする。<br> 本研究では特に,棒締め方法に着目し,整理・分類を行った。その結果,異なる棒締め方法の山笠であってもいくつかの部分的共通点を指摘することができた。...

    DOI Web Site

  • 北部九州糸島地域の接触変成岩中の斜長石斑状構造の変形履歴

    池田 剛, 山﨑 由貴子 日本地質学会学術大会講演要旨 2017 (0), 110-, 2017

    【台風のためプログラム中止】 台風18号により学術大会の一部プログラムが中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地から今回に限りJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「台風のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

    DOI

  • 近代唐津における観光振興史と印刷メディアに関する考察

    世利 幸代 日本デザイン学会研究発表大会概要集 64 (0), 296-, 2017

    ...旅客増加を見込んだ北九州鉄道は、九州を横断する既存の回遊経路とは異なる北部九州の遊覧ルートを提示し、その中心として唐津のイメージを打ち出した。その構想が、印刷折本「唐津名所御案内」に記載された吉田初三郎作の鳥瞰図「北九州鉄道沿線名所遊覧圖繪」に描かれている。...

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  • ソーシャルデザインと教育

    井上 友子, 青木 幹太, 佐藤 佳代, 佐藤 慈, 星野 浩司, 荒巻 大樹 日本デザイン学会研究発表大会概要集 64 (0), 96-, 2017

    ...<br>本学では総合大学の芸術学部らしいアプローチで、福岡を中心とした北部九州の企業、団体、行政と連携した文化色の強いデザイン支援を行っており、本研究はその教育的効果を検証したものである。...

    DOI

  • 前田正名の地方産業振興策と地域形成

    山根 拓 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100105-, 2017

    ...近畿、東海と北部九州への偏在傾向がみられる。これは前田正名が重視した当時の輸出志向型在来産業の生産の卓越した地域を示すものと考えられる。図2の出品者数と出品商品の売却金額・売却点数の地域分布傾向は類似パターンを示すが、後者ではより京阪神、とくに京都への集中傾向が強い。図1と図2から、当時の輸出型在来産業発達の地域的傾向について、京都など関西中心の西日本優位の産業空間構造の存在が判る。...

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  • 下本山岩陰遺跡(長崎県佐世保市)出土の縄文時代前期・弥生時代人骨

    海部 陽介, 坂上 和弘, 河野 礼子 Anthropological Science (Japanese Series) 125 (1), 25-38, 2017

    ...弥生時代人骨は,1個体に高顔傾向が認められる点に留意しなければならないが,全体的に北部九州弥生時代人より縄文時代人と類似する。この形態特徴と遺跡の地理的位置の両面から,本人骨は,一般に縄文時代人の系譜を継ぐとみなされている,いわゆる西北九州タイプの弥生人集団(在来系の弥生人集団)に含めることができるだろう。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献4件

  • 東シナ海造構要素としての長崎変成岩類

    眞島 英壽 日本地質学会学術大会講演要旨 2017 (0), 381-, 2017

    【台風のためプログラム中止】 台風18号により学術大会の一部プログラムが中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地から今回に限りJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「台風のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • 九州:西南日本弧と琉球弧の遷移帯

    眞島 英壽 日本地質学会学術大会講演要旨 2017 (0), 076-, 2017

    【台風のためプログラム中止】 台風18号により学術大会の一部プログラムが中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地から今回に限りJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「台風のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • 郷土料理「たらおさ」の実態調査

    西澤 千惠子, 上久保 陽子, 阿部 なづき, 吉村 悦郎 日本調理科学会大会研究発表要旨集 29 (0), 124-, 2017

    ...九州における販売状況は、先に行った認知度の結果とほぼ一致しており、北部九州の福岡県と大分県に集中していた。享保の大飢饉は九州地方でも被害は甚大で、記録や、これを祀った遺跡が福岡市を中心とした場所に多く存在した。これらは「たらおさ」が食べられるようになったきっかけに十分なりうると考えられた。...

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  • 佐賀県域における飲酒嗜好の地域的展開

    中村 周作 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100039-, 2017

    ...今回対象とする佐賀県域を含む北部九州は,従来清酒文化圏として,わが国の大半の地域と共通する飲酒嗜好地域であったところに数次の焼酎ブームで焼酎嗜好が広がり今日に至る。したがって,本研究によって,地域独自の状況把握と同時に,日本におけるおおよその飲酒嗜好とその変容を見通すことができる。本稿の目的は,①地域ごとの飲酒嗜好とその変容を把握すること,②佐賀県域の地域的飲酒嗜好圏の析出を試みる。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 添田花崗閃緑岩の希土類元素組成ならびにSr・Nd同位体比組成

    柚原 雅樹, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 加々美 寛雄 日本地球化学会年会要旨集 64 (0), 118-, 2017

    ...<p> 北部九州白亜紀花崗岩類分布域東部に分布する添田花崗閃緑岩の希土類元素組成ならびにSr・Nd同位体比組成について報告する.添田花崗閃緑岩はSr含有量から落合ならびに伊良原花崗閃緑岩に区分され,それぞれ107.4±0.8Maおよび103.1±0.7MaのジルコンU-Pb年代を示し,活動時期が異なる(柚原ほか,2015).両花崗閃緑岩の希土類元素パターンは,軽希土類元素に富み,重希土類元素に乏しい...

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  • 西海捕鯨業における巨大鯨組の経営と組織

    古賀 康士 地域漁業研究 56 (2), 31-61, 2016-02-01

    <p>近世日本の主要な捕鯨地域において,西海捕鯨業はその産業規模を最も拡大させるだけでなく,数千人の労働者を動員し,複数の鯨組を操業する「巨大鯨組」とも呼ぶべき大規模経営体を生み出した。この巨大鯨組については,これまで平戸生月の益冨組を対象に経営面における先進性・近代性が強調されたが,他の巨大鯨組の実証分析を踏まえた総合的な理解は果たされていない。そこで本稿では益冨組と並ぶ巨大鯨組の一つ壱岐勝本…

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  • 米麦二毛作体系における麦わらの処理方法が水田雑草の発生量と水稲の生育に及ぼす影響

    秀島 好知, 有馬 進, 鈴木 章弘, 牧山 繁生, 森敬 亮, 浅川 将暁, 広田 雄二, 大塚 紀夫, 稲田 稔 日本作物学会紀事 85 (2), 122-129, 2016

    ...本研究では,北部九州における今後の麦わら適正処理技術を確立するために,麦わらのすき込み処理と焼却処理の違いが雑草の発生消長および水稲生育に及ぼす影響について,現地圃場試験で検討するとともに,ポットによる追試験を行った.まず現地圃場において,麦わらの焼却とすき込みの処理の違いが水田雑草の発生と水稲生育に及ぼす影響を調査したところ,雑草発生の抑制効果は焼却に比べてすき込みした方が高かった.また,水稲の生育...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献1件

  • カササギ

    江口 和洋 日本鳥学会誌 65 (1), 5-30, 2016

    ...日本産カササギは約400年前に朝鮮半島より,北部九州の限られた地域に移入された.移入当初の保護の下で個体群が定着し,筑紫平野で個体数を増やしたが,大きく分布を広げることはなかった.本格的な分布の拡大と個体数の大きな増加は20世紀後半から始まり,特に最近の30年間に際立っている.本論文では,日本産カササギの生態と生活史の諸特徴に関する知見を整理し,個体数と分布の変遷に関与した諸要因について考察した....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献38件

  • 古代東アジアにおける各種盛土の構築方法と風土の関係

    鬼塚 克忠 土木学会論文集D2(土木史) 72 (1), 86-96, 2016

    ...版築技術は黄河中流域(黄土地帯)でB.C. 3千年頃誕生した.黄土の盛土構築のためには版築による高密な締固めが必要であった.長江流域では粘着性土であり,版築の採用は遅れた.乾燥・半乾燥気候の黄河流域の墳墓は地下埋葬であるが,湿潤気候の長江下流域の江南では,B.C. 1.1千年頃から地上埋葬の土墩墓が構築される.黄河流域の墓制は朝鮮半島の楽浪墳墓群に,江南の地上埋葬は同様な風土の北部九州の吉野ヶ里墳丘墓...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • 西日本の甘藷の切り干しの呼称と分布状況

    安部 春香, 髙橋 弘一, 湯浅 正洋, 冨永 美穂子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 28 (0), 190-, 2016

    ...<i>かんころ</i>の呼称は北部九州に集中し,瀬戸内海沿岸地域にかけ帯状に広がっており,「食生活全集」の存在地域とほぼ一致した.「ひがしやま」などある地域固有の呼称もいくつか存在した....

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  • 郷土料理「たらおさ」の実態調査

    西澤 千惠子, 上久保 陽子, 阿部 なづき, 吉村 悦郎 日本調理科学会大会研究発表要旨集 28 (0), 192-, 2016

    ...この大部分が北部九州に出荷されている。かつて博多や北九州の問屋に輸送された「たらおさ」は、これらの周辺に広まり、さらに日田街道を通って内陸の日田まで運ばれたので、現在もこの街道沿いで「たらおさ」が食べられているものと推測された。海産物が入手しにくかった内陸地方では最高のご馳走で、盆のもてなし料理として作られていたものと考えられる。...

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  • 北部九州白亜紀I-type花崗岩のマグマ過程

    大和田 正明, 川嵜 智佑, 亀井 淳志 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 169-, 2016

    ...北部九州には,東西約100km, 南北約50kmにわたりバソリス状の白亜紀深成岩体が分布する.深成岩類のうち,ホルンブレンドを含む花崗閃緑岩が6割を占める.この花崗閃緑岩は,同時期に貫入した細粒閃緑岩を伴い,集積組織を示す不均質な粗粒斑れい岩のブロックを含む.組成変化図では,花崗閃緑岩と細粒閃緑岩は一連のトレンドを示さない.こうした組成の特徴から,両岩相が単一の親マグマから生じた可能性は低い.一方,...

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  • 北部九州・博多湾周辺に分布する白亜紀花崗閃緑岩類のP-T条件とそれらの貫入関係への制約

    宮本 知治, 島田 和彦 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 183-, 2016

    博多湾周辺には糸島花崗閃緑岩・北崎花崗閃緑岩(トーナル岩)・志賀島花崗閃緑岩が、早良花崗岩などの花崗岩類とともに存在しており、それぞれの貫入関係を詳細に観察することが出来る。これらの花崗岩類、特に比較的同時期に活動した花崗閃緑岩類について、構成鉱物について化学組成を求め、温度・圧力条件を見積もり、その貫入した状況について検討した。<br> …

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  • 地域産品の輸出促進を図る社会システムデザインに関する基礎研究

    都甲 康至, 栗原 隆 日本デザイン学会研究発表大会概要集 63 (0), 75-, 2016

    ...本論文はその基礎研究として、まず既往研究から現在の社会システムに係るステークホルダーとその役割を導出し、次に彼らが抱える諸問題を明らかにするために、北部九州で現在、農林水産物等の輸出に取り組んでいる関係機関に対して聞き取り調査を行い、その調査結果から得られた関係機関が抱えている諸問題を明らかにした。...

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  • 国際競争下におけるプラスチック金型企業の存立条件

    山本 俊一郎 日本地理学会発表要旨集 2016a (0), 100140-, 2016

    ...本研究で用いた資料は,2015年に実施した西日本に立地する全プラスチック金型製造企業2,761社(有効回答数219社)と,北部九州に立地する金型製造企業の実態把握調査,ならびに中国浙江省台州市黄岩区(以下,中国)における金型製造企業へのヒアリング調査に基づく。...

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  • 北部九州大牟田地域の高温変成岩類の変成条件

    池田 剛, 宮崎 一博, 松浦 浩久 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 230-, 2016

    ...北部九州大牟田地域に産する変成岩類を変成分帯し,2地点の温度圧力を決定した。同一手法を用いることで,2地点間の温度差,圧力差の精度を上げた。2地点間での圧力差は3kbarで,これは11 km の深さの違いに相当する。2地点間の距離は,直線でもアイソグラッドに垂直方向でも有意にこの値より小さい。...

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  • 顧客に選ばれる港湾の競争力(後編):北九州港の将来像

    藤原 利久 東アジアへの視点 27 (1), 31-49, 2016

    ...その結果,独自戦略による港湾競争力を高めることができ,北部九州山口地域と韓国・釜山地域 との戦略的互恵関係の構築が可能となる。さらには,東アジアそして世界の港湾物流拠点を目指す べきである。...

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  • 九州沖縄農業研究センターニュース No.50

    九州沖縄農業研究センターニュース 50 1-9, 2015-01-29

    ...概要 〈巻頭言〉 攻める 〈研究の紹介〉 ・安価な小型データロガーを用いた土壌酸化還元電位の経時的な自動計測 ・九州地域における春まきソバ「春のいぶき」の栽培マニュアル ・カンショ低温糊化性でん粉の迅速判定法 ・六条大麦(裸麦)の追加防除によって赤かび病菌のかび毒低減をめざす ・新規需要米品種の中にはセジロウンカが増えやすい品種がある 〈現地検討会報告〉 ・北部九州における大規模水田高度輪作体系の実証...

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  • 更新世末の九州地方における先史狩猟採集民の居住形態

    森先 一貴 第四紀研究 54 (5), 257-270, 2015

    ...において移動性(移動距離)が高く,南部九州において移動性(移動距離)が相対的に低い居住形態に支えられていたことがわかった.晩氷期温暖期に入っても,北部九州での居住形態は大きく変化しないが,南部九州では定着的居住が急速に進行し,狩猟以外の生業活動へのコストを大幅に引き上げる変化が起こった.これは晩氷期気候変動を背景とする環境変化と人口密度の上昇が背景になっていたと推測できる....

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献12件

  • 縄文・弥生時代人における筋骨格ストレスマーカーの地域的多様性

    瀧川 渉 Anthropological Science (Japanese Series) 123 (1), 15-29, 2015

    ...弥生時代人3地域集団と縄文時代人5地域集団との間の比較では,北部九州および土井ヶ浜集団において縄文時代人集団との有意差が確認された項目が多く,種子島集団では縄文時代人集団との有意差が確認された項目が少なかった。主成分分析の結果,北部九州集団は縄文時代人集団とはかなり離れて位置付けられ,土井ヶ浜集団は両者のほぼ中間に,種子島集団は縄文時代人集団と近接した領域にプロットされることが示された。...

    DOI Web Site 参考文献22件

  • 連載:北部九州地域経済の予測分析-第10 回- 北九州市の産業連関分析

    坂本 博 東アジアへの視点 26 (1), 75-86, 2015

    本稿は北九州市の産業連関表を用いた分析である。まず,過去5 時点の表の情報から2015 年表の推計を行い,これらを過去5 時点の表と比較した。過去5 時点の産業構造の変化が全体的に小さいため,2015 年表は一部の部門を除いて,過去の数字の中間あたりとなった。また,市内総生産額における付加価値額の比率が平均して50%であったことが判明した。

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  • 九州沖縄農業研究センターニュース No.48

    九州沖縄農業研究センターニュース 48 1-8, 2014-07-18

    ...概要 〈巻頭言〉 九州の肉用子牛生産、その行方と取り組むべき課題 〈特集:革新的技術実証事業の紹介〉 ・北部九州における稲麦大豆多収品種と省力栽培技術を基軸とする大規模水田高度輪作体系の実証 ・暖地における原料用かんしょと加工用露地野菜の大規模機械化生産体系の確立 ・九州における飼料生産組織、TMRセンター、子牛育成センターが連携する地域分業化大規模肉用牛繁殖経営の実証 ・サトウキビの安定・多収栽培技術...

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  • 御手洗水試験流域の流量・気象観測報告(II)

    片山 歩美, 柚之原 修二, 長野 龍平, 篠原 慶規, 鶴田 健二, 笠原 玉青, 大槻 恭一 九州大学農学部演習林報告 95 69-87, 2014-03-30

    ...本試験流域の地質は三郡変成岩類中層部の緑色片岩と北部九州に分布する三郡変成岩帯に部分的に含まれる蛇紋岩である。本試験地はヒノキ人工林および常緑・落葉の混交二次林で覆われており、ヒノキ人工林では2012年1月~3月にかけて本数間伐率50%の強度間伐が行われた。...

    DOI 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • 弥生青銅器祭祀の展開と特質

    吉田 広 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 185 239-281, 2014-02-28

    ...しかし,北部九州周縁から外部で各種の模倣品が展開し,青銅器自体も銅剣に関部双孔が付加されるなど祭器化が進行し,北部九州でも実用性に基づく佩用が個人の威儀発揚に機能し,祭器化が受容される前提となる。各地域社会が入手した青銅器の種類と数量に基づく選択により,模倣品が多様に展開するなど,祭器化が地域毎に進行した。...

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  • 日本列島における中国鏡の分配システムの変革と画期

    上野 祥史 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 185 349-367, 2014-02-28

    ...北部九州を中心とした弥生時代の鏡分配システムから,近畿地方を中心とした古墳時代の鏡分配システムへの転換は,汎日本列島規模の政体が出現した古墳時代社会の成立過程を考える上で重要な視点を提供する。日本列島内における中国鏡の分配システムの変革という視点で評価を試みた。北部九州を中心とする分配システムは,集積と形態という二つの指標から検討した。...

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  • 韓半島の初期青銅器文化と初期弥生文化 : 突帯文土器と集落を中心に

    李 亨源 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 185 63-92, 2014-02-28

    ...集落構造では韓半島南部の網谷里遺跡と北部九州の江辻遺跡との共通点と相違点を検討し,とくに網谷里遺跡から出土した九州北部系突帯文土器の意味するものについて考えた。さらに青銅器中期文化において大規模貯蔵穴群が出現する背景には社会変化があること,初期弥生文化においてやや遅れて出現する原因を,水田稲作を伝えた初期の渡海集団の規模が小さく,社会経済的な水準あるいは階層が比較的低かったことに求めた。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site 被引用文献1件

  • 予防的避難の阻害要因と促進要因に関する分析

    柿本 竜治, 金 華永, 吉田 護, 藤見 俊夫 都市計画論文集 49 (3), 321-326, 2014

    ...そこで,阿蘇市および南阿蘇で行った避難意識に関するアンケート調査を用いて,防護動機理論に基づいて避難の意識構造分析を行った.その結果,阻害要因は,避難移動や避難所で過ごすこと等の負担,すなわち,避難行動を起こすことに伴う負担感であることが分かった.一方,促進要因となっているのは,どれくらいの確率で被災するか,どの程度の被害かといった自然災害に対する脅威であることが分かった.さらに,熊本市龍田地区の北部九州豪雨災害時...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献4件

  • 2009~2012年北部九州の都市と離島における大気中のベンゾ[<i>a</i>]ピレン濃度

    佐藤 圭, 高見 昭憲, 兼保 直樹, 清水 厚, 小川 佳美, 吉野 彩子, 中山 寛康, 前田 恵, 原 圭一郎, 林 政彦, 伊禮 聡, 三好 猛雄, 畠山 史郎 大気環境学会誌 49 (3), 138-148, 2014

    ...この仮定に基づき計算を行ったところ福岡市で観測されるBaPの47%が北部九州域外からの輸送に由来すると評価された。本研究は国内の人口100万人を超える大都市のBaP濃度に輸送が占める割合を4年間の観測結果に基づいて評価した初めての研究である。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 連載:北部九州地域経済の予測分析 -第9 回- 交通事故と自動車普及率からみる福岡の交通環境

    田村 一軌 東アジアへの視点 25 (3), 61-68, 2014

    地域経済を考えるうえで,最も重要な要素のひとつは「自動車」である。ただし,ここで考えるのは,産業としての自動車産業ではなく,地域経済を支える交通インフラとしての自動車交通である。 言うまでもなく自動車交通が地域に与えてきたインパクト,地域経済への貢献は極めて大きい。日本においては,1960 年代後半の高度成長期にはじまるモータリゼーションの進展によって,自家用車が他の家電製品などと一緒に各家庭に…

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  • 東日本における古墳時代後期の朝鮮半島系遺物と首長層の動向(第1部 7世紀の地域社会)

    太田 博之 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 179 167-196, 2013-11-15

    ...当該期においては,中央政権の主導下に,広く日本列島各地の有力首長が対朝鮮半島交渉に関与した可能性が高く,朝鮮半島製遺物の流入状況からみると,東日本の首長層も対朝鮮半島交渉の場面に関与する機会があり,北部九州における恒常的な兵力の駐屯を支える兵站機能を担うとともに,管下の中小首長層の編成・動員を伴う軍事的示威活動にも関与したことが想定される。...

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  • ベルトラン・ナッシュ均衡モデルによる格安航空会社(LCC)の本邦航空市場参入の影響に関する分析

    井上 岳, 丹生 清輝, 喜渡 基弘, 今村 喬広 運輸政策研究 16 (2), 030-042, 2013-07-23

    ...<p>格安航空会社(LCC)参入が,旅客の選択行動及び航空便数の配分戦略の変化に与える影響を分析するため,エアライン間の運賃競争を考慮した,ベルトラン・ナッシュ均衡モデルに基づくシミュレーションプログラムを開発するとともに,実データに基づき,首都圏~関西圏,首都圏~北部九州,関西圏~北部九州の三地域間の旅客流動を対象としたシミュレーションを行った.その結果,LCC参入による旅客需要及び経路運賃の変化...

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  • 北部九州のスギ・ヒノキ人工林における土壌中の溶存炭素の動態

    釣田 竜也, 石塚 成宏 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 605-, 2013

    森林生態系において、水を介して林床に供給される溶存有機炭素(DOC)は鉱質土壌へ炭素が移動する際の主要な形態の一つであり、土壌への炭素の蓄積に影響を及ぼす重要な基質である。本研究では大小様々な間隙構造を持つ森林土壌中における水移動に伴うDOCの動態を明らかにするため、熊本県の鹿北試験地内の斜面に、主としてマトリックス流を経由する土壌水を採取するポーラスプレートテンションライシメータ(PPTL)と…

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  • 添田花崗閃緑岩中の同時性貫入岩の産状と化学組成

    柚原 雅樹, 眞崎 求一 地球科学 67 (1), 21-36, 2013

    ...この論文では,北部九州白亜紀花崗岩質岩である添田花崗閃緑岩中に見出した同時性貫入岩の産状と化学組成を報告する.同時性貫入岩は,細粒トーナル岩と細粒石英閃緑岩からなる.添田花崗閃緑岩の主岩相あるいは普通角閃石斑状岩相中にパイプ状岩体あるいは岩脈状岩体として産し,添田花崗閃緑岩およびその優白質岩相に注入あるいは分断されている.さらに,同時性貫入岩は,急冷縁と急冷によって生じた鉱物組織を持つ.産状ならびに...

    DOI Web Site 被引用文献5件 参考文献27件

  • 杷木花崗閃緑岩における全岩化学組成の岩体内変化

    柚原 雅樹, 水田 史也, 鈴木 啓, 宮﨑 崇大朗 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2013 (0), 169-, 2013

    ...北部九州白亜紀花崗岩類分布域の東部に分布する杷木花崗閃緑岩について,岩体内の主成分および微量元素濃度分布の検討を行った.杷木花崗閃緑岩は,主に中粒斑状の普通角閃石-黒雲母トーナル岩~花崗閃緑岩からなる.元素濃度分布の検討から,杷木花崗閃緑岩は正規組成累帯構造を示していることが明らかとなった....

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