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検索結果 667 件

  • モンゴル,ハンガイ山地,オルホン川上流域の景観

    地学雑誌 133 (2), Cover02_01-Cover02_02, 2024-04-25

    ...<p> モンゴルと聞くと広大な砂漠と緑の草原を思い浮かべる読者が多いかもしれない.しかしモンゴルは実に山の国である.同国中央部から北西部には植生を欠く赤茶けた山肌や急峻な山地が延々と連なり,なかには欧州アルプスを彷彿とさせる雪を被った峰が続く.モンゴル中央部のハンガイ(Khangai)山地(東西1000 km 南北200 km)には,おもに古生代の造山帯産物(付加体,花崗岩,高圧変成岩,オフィオライト...

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  • 北部北上帯ジュラ紀付加体中に産する前期ペルム紀流紋岩とその帰属

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (2), 61-69, 2023-05-24

    ...の低温高圧型変成岩が構造岩塊として産していることから,巨斑晶質流紋岩も白亜紀以降の構造運動で移動・定置した構造岩塊であると考えられる.本岩は,日本列島ではほぼ失われている古生代後期の島弧火成岩体の断片である可能性がある....

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献28件

  • 条件づけの進化的起源を考える

    中島 定彦 行動分析学研究 37 (2), 235-247, 2023-04-20

    ...条件づけという学習能力は古生代の始まりであるカンブリア紀に生じ、それがカンブリア爆発の契機の一つとする学説があるが、先カンブリア時代エディアカラ紀に生息していた動物も条件づけによる学習が可能だったのではないだろうか。また、さまざまな動物種にみられる条件づけ能力は、進化の過程で独立に獲得されたのかもしれないが、筆者は共通の祖先種から今日まで引き継がれたものだと考えたい。...

    DOI Web Site 医中誌

  • ジルコン中のメルト・流体包有物に記録された複数の造山運動

    中嶋 徹, 仁木 創太, 工藤 駿平, 河上 哲生, 東野 文子, 平田 岳史, 酒井 治孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 22-, 2023

    ...ヒマラヤに広く分布する正片麻岩は、ゴンドワナ大陸北東縁辺において古生代初期に生じたビンフェディアン造山運動 (Cawood et al., 2007; 2021)に伴い貫入した花崗岩が原岩であるとされているが、ザクロ石などの変成鉱物に乏しく、その詳細は明らかにされていない。...

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  • 平尾石灰岩(福岡県)と平尾台の自然景観について―自然保護と利用の持続的な循環を目指して―

    太田 泰弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 231-, 2023

    <p>平尾石灰岩は,平尾台(福岡県)のカルスト台地を形成し,ペルム紀の付加体である秋吉帯を代表する大型石灰岩体の1つである.この石灰岩体は,苅田・平尾台・香春岳・船尾山の大きな石灰岩露出に対し提案された平尾石灰岩層(松本,1951)とされ,その後,船尾山石灰岩が区分された平尾台石灰岩として取り扱われている(例えば,松本ほか,1962など). …

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  • 北部北上帯における“構造線”の再検討

    武藤 俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 429-, 2023

    ...<p>北上山地北部には主にジュラ紀に形成された付加体からなる北部北上帯が分布する.この付加体の形成年代は後期三畳紀から白亜紀初期までの幅を持ち<sup>1</sup>,北部北上帯内の構造区分は長期的なプレート収束帯における付加体形成の歴史を記録していると言える.北部北上帯内の構造区分は,地向斜造山論の時代からの研究史があるが,現在では岩泉構造線を境に西側,すなわち陸側に古生代の海洋性岩石を含む葛巻-...

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  • 飛騨帯研究のレビュー:最近の進展と今後の視点

    椚座 圭太郎, 磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 52-, 2023

    ...日本列島の主体が約5億年間成長してきた付加体であることがわかると、飛騨帯は海洋側の古生代・中生代付加体などに衝上した異地性ナップと説明されるようになった(Komatsu, 1990; 相馬・椚座, 1993)。本講演では、CHIME, SHRIMP, LA-ICPMS法で得られた大量のU-Pb年代に基づくその後の飛騨帯研究の進展についてレビューし、今後の視点を提案する。...

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  • リモートセンシングを用いた白馬連山の地形調査とアウトリーチ

    奈良間 千之 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 214-, 2023

    ...</p><p><b>2.地域概要</b></p><p> 飛驒山脈は花崗岩類の分布面積が広いが(原山・山本,2003),白馬岳周辺は超苦鉄質岩(橄欖岩や蛇紋岩)のほか,古生代ペルム紀の浅海成層(珪長質凝灰岩や凝灰角礫岩を主とし,玄武岩,珪質凝灰岩,砂岩,泥岩)の堆積岩類と新第三紀前期中新世に貫入した珪長岩などの比較的新しい火成岩類からなる(中野ほか,2002).主稜線部では,東西両面で斜面型の異なる非対称山稜...

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  • 日本人はいつまで「第三紀」を使うのか?

    鈴木 寿志 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 180-, 2023

    ...「始成紀」は「始生累代」と間違えると大きな時代の隔たりがあること,「古成紀」は「古生代」と間違えると同様に大きな時代の隔たりが生じ,また「湖成層」とも混同しやすい。また「近成紀」については,「古」「旧」の対語としては適切でない。「新成紀」は「新生代」と間違えやすいかもしれないが,同じ時代ではある。その結果,「旧成紀」と「新成紀」の組み合わせが,最も誤解を生じにくく適切であると判断された(図)。 ...

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  • 5万分の1地質図幅「外山」(岩手県盛岡地域)の地質

    内野 隆之, 小松原 琢 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 428-, 2023

    ...の変成年代を示す高圧型変成岩の岩塊が産する(Kawamura et al., 2007;内野・坂野,2022).そしてジュラ紀付加体の門馬ユニット内にも,前期ペルム紀の流紋岩の岩体が狭長に産している(内野,2023).これらの付加体より古い時代の岩体・岩塊は,前期白亜紀に起きた大規模構造運動によって,初生的には根田茂帯の構造的上位に位置していた古生代の高圧変成帯(母体‐松ヶ平帯)や南部北上帯基盤の島弧...

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  • 層状チャートを対象とした新しい放散虫・コノドント化石抽出法

    尾上 哲治, 冨松 由希, 堀 早紀子, リゴ マニュエル 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 166-, 2023

    ...<p>中・古生代の時代決定に重要な放散虫は,ケイ酸質な骨格をもつ海生動物プランクトンであり,石英を主体とした硬く緻密な堆積岩である層状チャート中に含まれる.層状チャートからの放散虫化石の抽出には,従来フッ化水素酸(HF)を用いた処理法(林, 1968)が用いられてきた.放散虫と同様に,コノドントも5〜15%HF溶液を用いて層状チャートから抽出されてきた(林, 1969).しかし,HF溶液は,どのような...

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  • タイ国中央部チャオプラヤ平野に分布するペルム系層状チャートの地質学的帰属

    鎌田 祥仁, Phrosuwan Waraphorn, 上野 勝美, Charoentitirat Thasinee, Sardsud Apsorn 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 433-, 2023

    <p>タイ国の地体構造区分はタイ国北部で明瞭な一方,タイ中央部では十分に理解されていない.タイ国中央のチャオプラヤ平野は広く第四紀堆積物で覆われており,中・古生界の露出は散在的である.よって層序や地質年代のデータが不十分で,地体構造区分や地質学的起源について十分な議論がなされていない.本発表では,タイ中央部チャオプラヤ平野に散在的に露出する層状チャートの地質学的帰属について検討した結果を報告する…

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  • (エントリー)中世城館跡で発生した土砂移動への地質の影響

    猪股 雅美 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 141-, 2023

    ...GISによる城跡の地質別立地分析それぞれの城跡をGISにより地質ごとに分類した.地質は,白亜紀後期に形成された花崗岩と花崗閃緑岩および花崗斑岩の広島花崗岩類を「花崗岩」,白亜紀後期に大規模火砕流として噴出した高田流紋岩類を「流紋岩」,中生代の玄武岩質安山岩など流紋岩類以外の「火山岩」,古生代の斑れい岩など花崗岩類以外の「深成岩」,三郡変成岩類などの「変成岩」,「付加体」,第四紀に形成された堆積層の西条層...

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  • (エントリー)鳥取県若桜のザクロ角閃岩とトロニエム岩:古生代スラブ融解の証拠?

    髙橋 瑞季, 遠藤 俊祐 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 27-, 2023

    <p>はじめに ザクロ石角閃岩の部分融解は,造山帯の下部地殻や高い地温勾配下(20℃/km)で沈み込んだ海洋地殻に起こりうる重要なプロセスである.世界のいくつかの沈み込み型変成帯において,ザクロ石角閃岩とトーナル岩~トロニエム岩の組合せは,沈み込んだ海洋地殻の部分融解を示すものとして報告されている(例えば,Garcia-Casco et al., …

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  • 鳥取県西部江尾構造帯の構造発達史

    川口 健太, 木村 光佑, 中野 伸彦, 足立 達朗 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 470-, 2023

    ...江尾花崗岩とそれに随伴する片麻岩類は飛騨帯の西方延長部と考えられており[3][4]、その南縁に位置する江尾構造帯は、その岩相や飛騨地域における飛騨帯と飛騨外縁帯との構造的関係に類似することから、古生代の飛騨外縁帯や長門構造帯との関連が指摘されてきた[1]。 江尾構造帯の堆積岩は礫岩と砂岩を主体とし泥岩を含む。...

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  • [招待講演]花粉化石からみた日本の古生代〜中生代の植生変遷と古環境

    ルグラン ジュリアン 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 54-, 2023

    ...<p>日本の微化石生層序学的研究(有孔虫,石灰質ナノプランクトン,珪藻,放散虫)は極めて先進的で緻密であるが,それらは陸生層には適用できない.一方で,胞子・花粉は非海成層と海成層の両方に堆積し,広域な生層序学的対比に有用であるため,日本各地から花粉分析用の試料を採集し,従来の微化石生層序と対比できる花粉層序を確立する研究を進めている.今回,古生代及び中生代の陸上生態系の時空間解析に関する最新の古花粉学的研究成果...

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  • P波反射法地震探査からみた糸魚川-静岡構造線活断層系神城断層南部の地下構造

    木村 治夫, 青柳 恭平, 高橋 秀暢, 秋永 康彦, 山田 浩二, 今吉 隆, 末廣 匡基 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 69-, 2023

    ...反射面が見られ,青木湖の湖成堆積層だと考えられる.しかし,さらに深部の標高650 m以深では緩やかな東傾斜の反射面が目立ち,この領域は,周囲に比べると高い地震波速度で特徴付けられる(図2のカラー表示).また,さらに深部では,標高-100 m・CMP 360付近から標高-400 m・CMP 160にかけて緩やかな東傾斜の反射面が顕著である.こうした東傾斜の反射面群は糸魚川-静岡構造線の西方に分布する中古生代...

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  • 福井県内のいくつかの地域の地質 ― その16:福井県嶺北地域における古期地質体の配列―

    服部, 勇 日本海地域の自然と環境 : 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 = Nature and Environment of The Sea of Japan Districts 29 41-57, 2022-12-02

    ...宇奈月帯,九頭竜帯,美濃帯が分布する.各地質帯の層相や地質年代を検討し,それらの地帯境界を画定し,その延長方向を推定した.この解析から,①飛騨帯や宇奈月帯の分布は従来の見解とは異なり,相互に無関係らしいこと,②美濃帯と飛騨帯の間では少なくとも美濃帯の地質のかなりの部分が失われていること,③九頭竜帯は異地性の地塊( テレイン) と考えられること,などの意見を述べた.この解析と2,3 の前提条件に基づき,古生代...

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  • 釜石スカルン鉱床中のザクロ石U-Pb年代とスカルンの地球化学的特徴

    福山 繭子, 小笠原 正継, 堀江 憲路, 竹原 真美 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 24-, 2022

    ...<p>銅・鉄スカルン鉱床である釜石鉱山は,北上山地の中央東部,早池峰構造線の南西に位置し,中・古生代堆積岩中の石灰岩と白亜紀初期の蟹岳複合岩体との接触部にスカルンを形成している.釜石鉱山周辺で主に分布するのは,石炭系・二畳系の堆積岩,蟹岳複合岩体,栗橋花崗閃緑岩,ひん岩であり,蟹岳複合岩体の周囲にスカルン及び鉱床が胚胎される.過去の地質学的研究や酸素・炭素同位体の研究,古地磁気学的研究から,閃緑岩及...

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  • 大島半島北部夜久野オフィオライトにおける大深度ボーリングコアの岩相層序と帯磁率

    和田 伸也, 木村 皐史, 大山 隆弘, 鈴木 茂之, 岩森 暁如, 大塚 良治, 大野 顕大, 小割 啓史, 木村 一成, 柳田 誠 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 338-, 2022

    ...<p><b>はじめに:</b>夜久野オフィオライトは,岡山県の井原地域から福井県の大島半島にわたって分布する,上部地殻からマントルまでの層序を保った,古生代後期の複合火成岩体である[1].オフィオライト最下部のマントルかんらん岩は,大島半島の南部と東端部に,大島岩体,待ちの山岩体として分布する[1].2014 - 2018年,大島半島北部の大飯発電所敷地内において実施された深度1000 mを超えるボーリング...

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  • 東北日本の中・古生界石灰岩体に記録された古応力

    野口 咲紀, 今井 宏太朗, 西川 治 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 52-, 2022

    ...<p>地質体が過去に経験した応力状態を明らかにすることは,構造発達史を理解する上で重要な手がかりとなる.しかし,日本列島のような変動帯に位置する中古生代の基盤岩類は複数のテクトニックイベントを受けている可能性があり,重複の恐れのある変形構造を利用した古応力解析の結果は複雑で,その解釈は困難であると予想されていた.多重逆解法 (山路, 2000 JSG)は複数の応力を分離することができるため,複数の応力...

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  • 飛騨帯の起源:二つの中国地塊間の未完の衝突帯

    磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 117-, 2022

    ...このアジア東縁の地体構造の大枠の中で、両地塊間の境界通過位置が朝鮮半島内で未特定ゆえに、古生代日本がどちらの地塊に近縁なのかは長く自明ではなかった。...

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  • ペルム紀/三畳紀境界における地球外<sup>3</sup>He流入量の変動: 地球科学と惑星科学の境界領域開拓を目指して

    尾上 哲治, 高畑 直人, 曽田 勝仁, 佐野 有司, 磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 20-, 2022

    ...<p>日本の付加体中に含まれる中古生代の層状チャートは,陸源砕屑物の到達しないパンサラサ海遠洋域で長期間堆積した記録を持つ.一般に層状チャートは,以下の6つの起源物質を構成要素とする混合物とみなすことができる.すなわち,(1)放散虫などの生物起源物質,(2)大陸起源物質,(3)火山性物質,(4)海水から無機的に沈殿した鉄-マンガン酸化物,(5)熱水起源物質,(6)宇宙塵などの地球外物質である.従来の...

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  • 2021年熱海土石流災害の発生原因の究明のための地球科学的研究

    北村 晃寿 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 251-, 2022

    ...</p><p> (3)盛土には褐色の土砂と黒色の土砂があり,前者は熱海周辺の岩体に由来すると考えて良く,一方,後者は現世~中期完新世の沿岸性貝類や古生代末期~中生代の放散虫化石を含むチャート岩片を産するので,供給源の一部は沿岸堆積物や中部完新統海成層で,また後背地にはチャートが分布する(北村, 2022, 第四紀研究, 61; 北村・岡嵜・近藤・渡邊・中西・堀・池田・市村・中川・森, 2022, 静岡大学地研報...

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  • 日本列島・韓半島東縁部におけるジュラ紀花崗岩の全岩化学組成とジルコンU-Pb年代、Lu-Hf同位体組成

    川口 健太, Oh Chang Whan, Jeong Ji Wan, 古姓 昌也, 柴田 悟史, 早坂 康隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 275-, 2022

    ...しかし、先カンブリア紀の地塊を主体とする韓半島と、古生代以降の沈み込み帯で成長した原日本列島を構成する地体は決定的に異なり、両者の繋がりは不明な点が多い。日本海拡大以前の両者の正確な繋がりを復元するためには、日本列島と韓半島とに共通する「マーカー」を見出し、産状と定量的なデータに基づいた議論が極めて重要である。...

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  • オルドビス紀以降の東北日本の地殻進化:U-Pb年代−Hf同位体比同時分析を駆使したジルコン学による新知見

    辻森 樹, パストルガラン ダニエル, ガンバット アリアンセッセグ 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 123-, 2022

    ...</p><p></p><p>本講演ではPastor-Galán <i>et al</i>. (2021)の公表後に得た、東北日本(一部、西南日本)の古生代深成岩類のジルコンのU-Pb年代−Hf同位体比が、先の砕屑性ジルコンが推定した東北日本の地殻進化にどのように対比できるかを紹介し、東北日本のオルドビス紀以降の地殻進化のパターンが顕生代の大陸成長のパターンとなり得るのか、中央アジア造山帯のそれと比較...

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  • (招待講演)中生代における海洋ベントスの行動生態の変遷:生痕化石からの証拠

    泉 賢太郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 92-, 2022

    ...<i>Phymatoderma</i>は古生代から第四紀の海成層から産出し,堆積物食性ベントスの巣穴内に糞が充填されることで形成されたものである.発表者は,古生代(ペルム紀)から新生代(鮮新世)の海成層(計10ロカリティー)から産出する<i>Phymatoderma</i>を実際に調査・観察し,文献調査データも統合して<i>Phymatoderma</i>形成生物の行動生態の変化を長時間スケールで考察...

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  • 根田茂帯・北部北上帯南縁部に散在する古生代の島弧性構造岩塊

    内野 隆之 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 119-, 2022

    ...</p><p> 以上より,初生的には根田茂帯・北部北上帯の付加体群の構造的上位により古い古生代の島弧オフィオライト(早池峰–宮守オフィオライト),高圧型変成岩(母体・松ヶ平変成岩相当),島弧火成岩体(“古領家帯”岩石相当?)が位置しており,白亜紀以降の構造運動によってそれらの一部が現在の根田茂帯・北部北上帯南縁の付加体中へ移動・定置したと考えられる....

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  • 北上山地中西部の中古生代付加体を貫く白亜紀岩脈群の岩相・年代と貫入応力解析から得られた引張場

    内野 隆之, 羽地 俊樹 地質学雑誌 127 (11), 651-666, 2021-11-15

    ...<p>北上山地中西部には根田茂帯と北部北上帯に属する中古生代付加体が分布し,その中には多くの岩脈が産する.この岩脈について9つの岩種が識別され,特に斑状細粒優黒石英閃緑岩と角閃石安山岩が半分弱を占める.岩脈の幅は多くが数mで,貫入面の走向は概ね北北東-南南西方向で傾斜は高角である.角閃石安山岩と細粒石英閃緑岩からはそれぞれ131±3 Maと122±6 Maの普通角閃石K-Ar年代が,流紋岩からは120...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献7件 参考文献33件

  • ドイツ中部,チューリンゲンの森に産する古生代ペルム紀赤色層

    地学雑誌 130 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2021-06-25

    ...<p> 目に焼きつく赤色の水平層は,約2億5千万年前(古生代ペルム紀末)に超大陸パンゲア内部の非海成ゲルマン盆地で堆積したZechstein層である.古生代最後の地質時代は,二畳紀(Dyas)と20世紀中頃まで呼ばれていた.その名前はドイツで識別されたRotliegende層と上位のZechstein層の二層からなることに由来する.しかし,後にウラル山麓ペルミ(Пермь)に産する同時代層が世界対比...

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  • ビッグヒストリー概念のジオパークへの適用

    天野 一男 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 089-, 2021

    ...https://geopark.jp/about/).これはまさにビッグヒストリーの目指す方向と一致している.本講演では,茨城県北ジオパーク構想のジオストーリーに,ビッグヒストリーの考え方を導入しオリジンストーリーを作成した実践例を紹介する(水戸市立博物館, 2020).概要は以下の通り.第1章:地球と太陽系の誕生(ここでは宇宙の誕生からストーリーを始めた),第2章:先カンブリア時代の地球と水戸,第3章:古生代...

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  • 新知見に基づく長野県辰野町浜横川鉱山の地質と鉱床

    五味 篤 伊那谷自然史論集 22 (0), 1-30, 2021

    ...辰野町横川川流域にあった浜横川鉱山は1897年頃に発見,開発され,1983年に閉山し,マンガン鉱総生産量 約35万トンの全国屈指の生産量をあげた.鉱床は「層状マンガン鉱床」に分類され,その成因は,古生代地向 斜堆積物の「秩父古生層」中のチャートが,マンガンを含む熱水によって交代されたとする後生説で説明され てきた.しかし,半世紀に及ぶ地質学と鉱床学の発展と海洋地質学の新知見によって,「...

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  • 中部九州阿蘇カルデラ北部合戦群地域に露出する泥質片麻岩および花崗岩のジルコンU–Pb年代

    北野 一平, 小山内 康人, 北村 圭吾, 中野 伸彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 228-, 2021

    ...<p>中部九州には,阿蘇カルデラの形成に伴う大規模噴火活動により広範囲にわたって新生代火山堆積物類が分布しており,西南日本の基盤をなす中生代~古生代変成岩類・花崗岩類の分布連続性を不明瞭にしている.しかしながら,広域地質調査およびボーリング調査により,高温低圧型変成岩類および花崗岩類が地下に分布し,一部地表に露出していることが明らかになった(例えば笹田,1987;三好ほか,2011).これらの基盤岩類...

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  • 全球酸化還元収支モデルを用いた原生代―顕生代の海洋リン濃度と大気酸素濃度の制約

    尾﨑 和海 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 333-, 2021

    ...地球化学的手法の進展により、地球史を通じた大気中酸素濃度の変遷について大局的な描像が描かれるようになってきた.しかしながら、地質記録に基づく推定値には依然として大きな不確定性が残っており、オーダーレベルの議論に留まっているのが現状である.たとえば、原生代中期の時代(およそ18億年前から8億年前)の大気中酸素濃度については現在の0.1%~10%という程度でしか制約ができておらず、活発な議論が続いている.また、古生代...

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  • 根田茂帯から見出された前期三畳紀付加体ユニットと西南日本との対比

    内野 隆之 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 235-, 2021

    ...北上山地には南から南部北上帯の中古生代島弧陸棚層およびオルドビス紀~シルル紀火成岩基盤岩類,母体–松ヶ平帯の高圧変成岩,根田茂帯の前期石炭紀および前期三畳紀付加体,北部北上帯の前期ジュラ紀~最前期白亜紀付加体が分布する.また,釜石地域の北部北上帯南西端部では後期ペルム紀付加体の存在が指摘されている(Nakae and Kurihara, 2011).黒瀬川帯には,前期石炭紀付加体は認められていないが...

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  • アンモノイドを含む石灰質コンクリーションの産状

    御前 明洋, 村宮 悠介 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 002-, 2021

    ...<p>コンクリーションの中にはしばしば保存の良い化石が含まれるため,古生物の研究を行う上で,コンクリーションの形成メカニズムに関する理解は重要である.例えば,化石化過程のどのタイミングでコンクリーションが形成され,どのような情報が保存され,どのような情報が失われたのかを把握することは,詳細な古生態復元にとって不可欠となる.したがって,古生代~中生代の海成層より多産するアンモノイド類に関しても,その化石化過程...

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  • 東京都産古生代前期造山帯の断片:

    沢田 輝, 磯﨑 行雄, 坂田 周平 地質学雑誌 126 (10), 551-561, 2020-10-15

    ...した.高圧型変斑れい岩原岩の火成年代は約490Ma(カンブリア紀フロンギアン世~オルドビス紀前期)で,四国や九州の黒瀬川帯に産する類似岩石から報告された年代とよく一致する.花崗岩類の火成年代は約440Maで,約2,400-500Maの年代を持つジルコンも含まれている.本研究の年代測定から,当地域の岩石類は黒瀬川帯の構成要素であり,同帯の東方延長が東京都西部に存在することが再確認された.同地域からの古生代前期高圧型変斑...

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  • 西三河平野ボーリング試料に含まれる更新統の珪質岩礫から産出した中・古生代放散虫化石:礫の供給源の推定

    伊藤 剛, 阿部 朋弥, 宮川 歩夢 第四紀研究 59 (5), 105-116, 2020-10-01

    <p>西三河平野南西部の油ヶ淵低地で採取したボーリング試料中の更新統下部の礫層に含まれるチャート礫及び珪質泥岩礫から放散虫化石を抽出した.チャートの中亜角礫からペルム紀放散虫を,中亜角礫~亜円礫から三畳紀放散虫を,中角礫からジュラ紀放散虫を得た.これらの礫の供給源は,調査地域南方の渥美半島に露出するジュラ紀付加体秩父テレーンである可能性が最も高い.そして,重力異常(ブーゲー異常)に基づくと渥美半…

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  • モンゴル北部,フブスグル湖―西岸山地からの夏の景観―

    地学雑誌 129 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2020-06-25

    ...カンブリア紀初期の堆積岩およびそれらに貫入した古生代花崗岩類などが露出する.これら岩石は,古生代に複数の大陸塊(シベリア,中国北半分,タリムなど)がそれらの間に存在した海洋を壊しながら衝突・合体して,アジアの中核を形成した歴史(中央アジア造山帯の形成史)を記録している....

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  • 令和元年度 名古屋大学総長裁量経費 地域貢献事業「名古屋周辺の地震・活断層を学ぼう」活動報告

    南 雅代, 鷺谷 威, 小坂 由紀子, 加藤 丈典, 若杉 勇輝, 北川 浩之, 栗田 直幸, 山根 雅子, 西田 真砂美, 澤田 陸, 榎並 正樹, Minami Masayo, Sagiya Takeshi, Kozaka Yukiko, Kato Takenori, Wakasugi Yuki, Kitagawa Hiroyuki, Kurita Naoyuki, Yamane Masako, Nishida Masami, Sawada Hitoshi, Enami Masaki 名古屋大学年代測定研究 4 76-83, 2020-06

    ...金生山化石館では、高木洋一元館長から化石についての説明を受けた後、古生代の化石であるフズリナやシカマイア(巨大二枚貝)の観察を行った。根尾川河原では、根尾公民館の三本木隆館長のご指導のもと、シカマイア化石の採集を行った。また、根尾谷地震断層観察館・体験館では、1891年の濃尾地震によって形成された根尾谷断層の観察を行い、濃尾地震の揺れを実体験した。...

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  • 母体-松ヶ平帯山上変成岩類のフェンジャイトK-Ar年代

    宮下 敦, 八木 公史, 板谷 徹丸 地質学雑誌 126 (2), 85-93, 2020-02-15

    ...<p>東北日本の東縁に沿って分布する母体-松ヶ平帯中の古生代の年代を示す山上変成岩類は,高変成度の山上変成岩Ⅰと低変成度の山上変成岩Ⅱに区分されている.このうち,山上変成岩Ⅰは主に泥質片岩と角閃岩からなる.泥質片岩中のルチルにパラゴナイトが含まれることや変成鉱物の組成領域の検討から,山上変成岩Ⅰは蓮華帯の高変成度岩類と同等の低温高圧型変成作用を受けていると推定される.また,泥質片岩と角閃岩中のフェンジャイト...

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  • イタリア北部Fineroかんらん岩体中の変形履歴の解明に向けた希ガス分析と微細組織観察

    福島 菜奈絵, 角野 浩史, 小林 真大, 安東 淳一, DAS Kaushik, 山本 貴史, 鍵 裕之 日本地球化学会年会要旨集 67 (0), 118-, 2020

    ...<p>イタリア北部Fineroの金雲母かんらん岩体は、古生代から中生代にかけてマントルウェッジでスラブ脱水による交代作用を受けている。マントル領域の水が変形特性に与える影響に着目した。この岩体が経験した水-岩石相互作用および変形履歴の解明のため、以下の2つの手法を用いた。(1)電子顕微鏡を用いた微細組織観察、(2)鉱物結晶中の流体/メルト包有物の希ガス分析による流体/メルトの起源の推定。...

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  • 隠岐片麻岩の複数変成作用と起源

    今山 武志, 川端 凌市, 加藤 丈典, Chang-Wang Oh, 堀江 憲路, 竹原 真美 日本地球化学会年会要旨集 67 (0), 163-, 2020

    ...これらの結果は、隠岐片麻岩は先カンブリア代地塊の断片であり、それらから由来した古生代堆積物ではないことを示す。隠岐帯の古原生代 M1期グラニュライト相変成作用は、北中国地塊東部のJiao-Liao-Li帯や韓国の京義地塊北部の変成作用に相当する。一方、トリアス紀M2期変成作用は、北中国地塊と南中国地塊の大陸衝突に起因する。</p>...

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  • “サイボーグ昆虫”で探る生物知能

    神崎 亮平 電気学会誌 139 (5), 304-307, 2019-05-01

    ...古生代石炭紀(約3億年前)の地層から多数の昆虫の化石が発見されているが,その姿形は今日目にする昆虫と大差がない。これは昆虫の構造と機能が環境変化に対して高い適応性を持つこと</p>...

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  • 20 世紀後半における日本の中・古生代放散虫研究の進展

    八尾 昭 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 70 (1-2), 249-260, 2019-03-29

    ...<p>日本の中・古生代放散虫化石の研究は,20世紀後半に急速に進展した.筆者の研究の経過に基づけば,その進展過程は,(1) 1968年以前:中・古生代放散虫化石に生層序学的有効性が認められていなかった時期,(2) 1969年–1978年:非石灰岩相“古生界”から中生代型放散虫化石が発見されだした時期,(3) 1979年–1988年:中・古生代放散虫生層序学が急速に進展し,それに基づく検討によって“中...

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  • 岩石の風化が材料の透水性/せん断強度に与える影響と評価

    千原 英司, 西山 竜朗, 堀畑 正純, 千家 正照 農業農村工学会誌 87 (2), 111-116,a1, 2019

    ...ここでは,中・古生代の美濃帯に属する砂岩・粘板岩およびチャートを基盤とする地域に建設された大型ロックフィルダムにおいて,砂岩と粘板岩を母材とする遮水材料で風化程度が透水性に与える影響を明らかにした。また,ロック材について,礫の新鮮度を,礫比重と吸水率をパラメータに材料のせん断強度との関係から明らかにし,風化の程度がせん断強度に与える影響を明らかにした。...

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  • 博物館における2 段展示のデザインと効果の検証

    楠 房子, 稲垣 成哲, 松岡 敬二 日本科学教育学会年会論文集 43 (0), 127-128, 2019

    ...となっていることが多い.この問題を解決するために,豊橋市自然史博物館では,4コマ漫画の手法を用いて概要をわかりやすく提示している.本研究では,その4コマ漫画の手法をさらに展開し,ユーザが閲覧して理解できるかどうかを検証する.デザインするコンテンツは,4コマ漫画に,館内の展示をモチーフにするキャラクタを入れる.評価実験のために,キャラクタの有無,表示形式(縦,横,田型)の条件を変えて制作を行う.評価実験は「古生代...

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  • 深海成層状チャートの堆積リズムに記録された天文学的周期とその生物地球化学的意義

    池田 昌之 地質学雑誌 124 (12), 1033-1048, 2018-12-15

    ...<p>地球軌道要素変化のミランコビッチ・サイクルは地球環境変化のペースメーカーである.この周期性を万年オーダーの時間目盛とする天文年代学により,新生代の年代学や古環境学は飛躍的に発展し,さらに古い時代へと展開している.中古生代の層状チャートはチャートと頁岩のリズミカルな互層からなり,この堆積リズムがミランコビッチ・サイクルに起因した可能性が古くから指摘されてきた.近年,ペルム-白亜系層状チャートの化石層序...

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  • 付加体深海堆積相における中・古生代微化石研究の最近の進展:

    上松 佐知子, 鎌田 祥仁 地質学雑誌 124 (12), 951-965, 2018-12-15

    ...<p>本論文では放散虫とコノドント化石に関する過去25年間の研究成果を振り返る.放散虫生層序学分野では,中期古生代から中生代までの多くのデータが蓄積されると共に,化石帯の分解能が大きく向上した.コノドント化石は90年代以降,特にペルム系と三畳系の各階境界を定義する国際的な示準化石として重要性が増している.今後は放散虫とコノドント生層序の相互較正,更に生層序と年代測定学的尺度との対比を積極的に行っていく...

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  • 日本の古生代腕足類の古生物地理学的研究とその構造地質学的意義:総括

    田沢 純一 地質学雑誌 124 (9), 655-673, 2018-09-15

    ...<p>日本の古生代動植物群(おもに腕足類)の古生物地理に関する124篇の論文について総括した.これらの研究から以下の4つの構造地質学的なできごとが示唆される.(1)原日本はシルル紀~ペルム紀には北中国地塊周辺海域の造山帯(中央アジア造山帯)に存在した.(2)原日本はペルム紀に奥只見-飛騨外縁帯-南部北上帯-黒瀬川帯の順序で北から南へ1列に並んでいたが,後期ペルム紀以降,おそらく前期白亜紀~古第三紀の...

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  • 日本の花崗岩:

    中島 隆 地質学雑誌 124 (8), 603-625, 2018-08-15

    ...大陸基盤の存在や関与は考えられない.その活動はきわめてエピソディックであり,地表露出面積では50-130Maの白亜紀~古第三紀の花崗岩類が全体の約8割を占め,後期中生代環太平洋花崗岩地帯の一部をなす.西南日本外帯には13-15Maと極めて限られた期間に活動した花崗岩類が広範囲に露出しており,背弧海盆の拡大に関連した特異なテクトニクスでの活動と考えられている.ジュラ紀と三畳紀の花崗岩類は飛騨帯に見られる.古生代...

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  • 示準化石の探究学習へ向けたモロッコ産デボン紀クリメニア化石の教材化と中学校における授業実践

    川上 紳一, 河合 佑里恵, 片田 誠, 橋田 千寿 日本科学教育学会研究会研究報告 32 (10), 53-58, 2018-06-23

    ...<p>クリメニアはアンモナイト亜綱に属する軟体動物の化石であり, 古生代デボン紀末期の限られた地層から産出するため, 示準化石の教材化に向いている.本研究では, モロッコ産クリメニア化石を大量に確保し, 分類を行って, 化石の形態から分類群を絞り込めるものを選び教材とした.一方, アンモナイト亜綱に属する生物の系統図や地質時代年表, 化石の同定に用いるアンモナイト図鑑を作成し補助教材とした.中学生を...

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  • 形成的評価を加味したパフォーマンス課題を取り入れた理科授業開発

    名倉 昌巳, 松本 伸示 理科教育学研究 58 (4), 355-365, 2018-06-22

    ...<p>中学校1年理科教科書における地学分野には, 古生代から新生代に至る進化の証拠である化石資料が登場する。ここでは「どのようにして進化してきたか」の解説がないまま, 事実だけが列挙されている。一方, 「進化」に関する誤解は多く, 根強く保持される誤概念を指摘する先行研究も多い。本研究では開発した授業によって, 中学生の科学的進化概念がどの程度形成されたかを検討することを目的とした。...

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  • 植物の通道細胞進化を転写因子から読み解く

    秋吉 信宏, 出村 拓, 大谷 美沙都 化学と生物 56 (5), 353-363, 2018-04-20

    ...<p>現在陸上で見られる生存圏の確立と繁栄は,古生代中期にあたる4億8千万年前から3億6千万年前の間に起こった,初期の植物による陸上進出に端を発する.陸上化の直後に起こったと考えられる形態と細胞機能の多様化を経て,陸上植物は水や栄養を効率的に運び,全身へと送り届けるための長距離輸送システムとして通導組織を発達させた.一般的に,通導組織の構成要素は,土壌中の水や無機塩類を運ぶ水輸送細胞(water-conducting...

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  • 自然の豊かさって何だろう?

    サイエンスウィンドウ編集部 サイエンスウィンドウ 12 (1), 1-40, 2018-04-01

    <p>サイエンスウィンドウ2018春号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。</p> <p> https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/94</p> <p><b>目次</b></p> <p><b>【特集】 自然の豊かさって何だろう?</b></p> <p>p.06 …

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  • ジルコンという鉱物から見た日本列島形成の歴史

    大藤 茂 宝石学会(日本)講演会要旨 40 (0), 6-8, 2018

    ...., 249–).これは,日本を含む東アジアを構成する地質体の中古生代の地史・テクトニクスを考える上で重要な,3 億 5,000 万年分の標準層序である.南部北上帯全体のシルル~下部白亜系から砂岩 16 試料を採取し,砕屑性ジルコン年代分布を求めた....

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  • 古生代日本の前弧地殻の変遷

    長谷川 遼, 安井 敏夫, 堤 之恭, 磯﨑 行雄 地学雑誌 126 (5), 617-640, 2017

    <p> To reconstruct the already lost tectonic framework of the Early-Middle Paleozoic arc-trench system, U–Pb ages of zircons are analyzed using LA-ICPMS from mid-Paleozoic arc-related granitoids and …

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  • 八方尾根の変成堆積岩中のジルコンU-Pb年代

    宮下 敦, Pastor-Galan Daniel, 辻森 樹, Yi Keewook 日本地質学会学術大会講演要旨 2017 (0), 042-, 2017

    【台風のためプログラム中止】台風18号により学術大会の一部プログラムが中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地から今回に限りJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「台風のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • 完新世別府湾堆積物中砕屑物の鉱物組成に基づく供給源推定

    入野 智久, 丸山 亜伊莉, 池原 研, 山本 正伸, 加 三千宣, 竹村 恵二 日本地球化学会年会要旨集 64 (0), 16-, 2017

    ...大野川の流域の地質は主に酸性および中性火山岩類からなり、南部の支流域には中古生代の堆積岩が分布する。一方の大分川の流域地質は主に酸性ー塩基性火山岩類からなるため、集水域内の主な砕屑物供給地の変化が別府湾堆積物の鉱物組成に反映されることが期待される。...

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  • 巻頭言:5 万分の1 地質図幅「鳥羽」で得られた年代データの特集号化

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 68 (2), 23-24, 2017

    ...<p>地質調査総合センターでは,志摩半島の東部域を区画とした5万分の1地質図幅「鳥羽」(以降,鳥羽図幅と呼ぶ)を作成中であり,現在,印刷に向けての作業を進めているところである.鳥羽図幅は三波川帯,秩父累帯(秩父帯北帯,秩父帯中帯(あるいは黒瀬川帯),秩父帯南帯),四万十帯の3帯にまたがっており(第1図),中古生界(基盤岩)を対象とした学術的観点からは,中古生代島弧–海溝系テクトニクスの解明に資するデータ...

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  • 関東山地古生代前期木呂子角閃岩の年代学

    宮下 敦, 堤 之恭, 佐野 貴司 地質学雑誌 122 (10), 511-522, 2016-10-15

    ...<p>関東山地の木呂子角閃岩は,白亜系跡倉ナップと御荷鉾緑色岩類の境界に挟まれている小さいブロックで,角閃石K-Ar年代が約400Ma(竹内・牧本, 1995)という古生代前期を示すことで知られている....

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  • 北部北上帯の亜帯区分と渡島帯・南部秩父帯との対比:

    高橋 聡, 永広 昌之, 鈴木 紀毅, 山北 聡 地質学雑誌 122 (1), 1-22, 2016-01-15

    ...北部北上帯は,岩泉構造線を境に葛巻-釜石亜帯と安家-田野畑亜帯とに区分されてきた.その根拠は,前者は古生界を含み砂岩が斜長石に富みカリ長石に乏しく,後者は古生界を含まず砂岩はカリ長石に富むことである.本研究では,両亜帯の境が位置する岩手県岩泉町安家西方域の調査を行った.研究地域の先白亜系付加体は,構造的下位から高屋敷ユニット,関ユニット,大鳥ユニットに分けられ,岩泉構造線は高屋敷と関ユニットの間を境する.古生代化石...

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  • Grand Canyon東部,Desert View展望台の夕景(米国アリゾナ州)

    地学雑誌 125 (2), Cover02_01-Cover02_02, 2016

    ... かつて超大陸パンゲア西部の陸棚浅海や砂丘で堆積した古生代の地層がほぼ水平なまま隆起し,標高2,000 mの台地表面を飾っていることは驚きだ.隆起以前から存在したコロラド川は,大地の上昇に抗って,もともとの川筋を残したまま穿入蛇行を続けて,現在もV字谷を削っている.北米大陸直下にあるマントル上部の上昇流が急速隆起の原動力だが,この隆起が止まれば大峡谷の崖はすぐに浸食されはじめ,ただのつまらない緩斜面...

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  • 熊本県中部に分布する黒瀬川帯の砕屑性ジルコン年代

    堤 之恭 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 200-, 2016

    ...測定の結果、後期古生代砂岩は堆積年代に近いシングルピークの年代分布を示した。一般に山脈に分断された前弧域の砂岩は大陸起源の古いジルコンをほとんど含まないが、背弧域の砂岩は古いジルコン含む。今回得られた年代分布は、黒瀬川帯の後期古生代が当時の前弧域の堆積物であったことを示している可能性がある。...

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  • SHRIMP によるジルコンU-Pb 年代測定:試料調製法及び標準試料測定結果

    荒岡 大輔, 昆 慶明, 江島 輝美 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 67 (2), 59-65, 2016

    ...イオンマイクロプローブSHRIMPを用いたジルコンのU-Pb年代測定法,およびSHRIMP測定用の試料調製法を産業技術総合研究所にて立ち上げた.まず,高電圧パルス選択性粉砕装置SELFRAG Labや重液等を用いて岩石試料からジルコンを効率的に単離した.その後,単離したジルコンを樹脂封入し,鏡面研磨,洗浄,金蒸着,カソードルミネッセンス像の観察を行うことで,SHRIMP測定用の試料調製手順を確立させた.また,古生代...

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  • 山陰帯隠岐の島に産する島後南谷花崗岩

    亀井 淳志, 山本 奈穂, 早坂 康隆, 今岡 照喜 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 182-, 2016

    ...この花崗岩は古生代~中生代の隠岐変成岩類に貫入し,新第三紀火山岩類に不整合に覆われる.花崗岩は3×2 km<sup>2</sup>の狭い範囲に散在し,最大で900 m程度の小規模岩体群を成す.岩相は優白質中粒で石英,アルカリ長石,斜長石,黒雲母を含む.新たに測定されたU-Pb年代ジルコン年代は68.58 ± 0.74 Maであった.化学組成は高カリウム系列のI-type火山弧型花崗岩の特徴を示す.ノルム...

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  • 兵庫県川西市の超丹波帯から蛇紋岩礫の発見:

    菅森 義晃, 石渡 明 地質学雑誌 121 (11), 391-401, 2015-11-15

    ...蛇紋岩礫中のクロムスピネルの形状は,大江山オフィオライトのかんらん岩に特徴的ないわゆる「踊るスピネル」であり,クロムスピネルの化学組成(Cr#50-51およびCr#42)も大江山オフィオライトのものに類似する.そのため,これらの蛇紋岩礫は大江山オフィオライトを起源とすることが考えられる.猪名川コンプレックスの砕屑岩はペルム紀新世の“舞鶴(夜久野)島弧”前縁の海溝で形成されたとみなされ,今回の発見は古生代前期...

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  • 蓮華変成岩類と中生代陸成層

    竹内 誠, 竹之内 耕, 常盤 哲也 地質学雑誌 121 (7), 193-216, 2015-07-15

    ...新潟県糸魚川市中央部には,日本を代表する構造線の一つである糸魚川-静岡構造線が存在し,その西側には,西南日本を構成する地帯の構成岩が狭い範囲に分布する.その中の蓮華変成岩類と超苦鉄質岩からなる蓮華帯は,古生代に東アジアの大陸縁辺部の沈み込み帯で形成されたとされている.その後,飛騨変成岩類や飛騨花崗岩類などからなる大陸地域とペルム紀やジュラ紀付加体との間で生じた造構作用によって,蓮華帯は両者間に位置するようになり...

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  • 琵琶湖流入河川における河口堆積物の重鉱物分析

    高須 佳奈, ロザー バリー, 武蔵野 實 地球科学 69 (2), 123-137, 2015

    ...比重2.85以上の重鉱物組成は,軽鉱物と比べ含有量は少ないものの堆積物の後背地推定に用いることができる.本研究は,琵琶湖流入河川の河口堆積物について,偏光顕微鏡とX線マイクロアナライザによる化学組成分析を併用し,不透明鉱物についても鉱物種を同定した重鉱物分析を行い,それらの結果について後背地の地質分布面積との関連性を明らかにしたものである.琵琶湖周辺には,中〜古生代の丹波帯および白亜紀〜古第三紀の花崗岩類...

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  • 大阪府の北摂地域における河川中のヒ素と関連要素の硫化物起源

    EVEN Emilie, 益田 晴恵, 柴田 崇弘, 千葉 仁, 平田 岳史 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 259-, 2015

    ...海と堆積物中のAsの分布は互いに一致していると、最高濃度は、貫入岩に接触して古生代/中生代堆積岩の地層で発見されています。<BR>黄鉄鉱のδ<SUP>34</SUP>Sのデータは、堆積岩がマグマの活動に関連して硫化物に散在していることが示唆されました。...

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  • ペルム紀末大量絶滅期の還元環境における微量元素の挙動

    高橋 聡, 山崎 慎一, 小川 泰正, 木村 和彦, 吉田 武義, 土屋 範芳, 中田 亮一, 高橋 嘉夫 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 185-, 2015

    ...約2億5千万年前の古生代ペルム紀のおわりに、地球生命史上最大の大量絶滅が起き、その後の生命環境の回復には500万年以上の期間を要したことが知られている。この事変が起きた当時には、高一次生産を背景に大規模な貧酸素海洋が発達していたと推定されている。...

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  • 後期石炭紀~前期ペルム紀花崗岩類の年代学的および岩石化学的特徴

    土谷 信高, 佐々木 惇, 足立 達朗, 中野 伸彦, 小山内 康人, 足立 佳子 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 162-, 2015

    ...日本列島に分布する花崗岩類の多くは白亜紀~古第三紀のものであるが,ごく限られた地域には古生代花崗岩類が分布する.それらのうち古生代後期の後期石炭紀~ペルム紀花崗岩類について,岩石化学的性質を検討し,またいくつかの試料についてはジルコンU--Pb年代を新たに測定した.その結果,これらの花崗岩類の活動は後期石炭紀の約300\,Maに開始され,その後ペルム紀の280\,Ma頃まで続いたものと結論される.また...

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  • 北イタリアFineroカンラン岩体の塑性変形履歴の解明

    和田 菜奈絵, 安東 淳一, 山本 貴文, 角野 浩史, 小林 真大, DAS Kaushik, 鍵 裕之 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 20-, 2015

    ...Finero金雲母カンラン岩体は,古生代から中生代にかけてマントルウェッジでスラブ脱水による交代作用を受けたことが報告されている。この流体がカンラン岩の塑性変形に与える影響に着目した。一部の試料は以下のような特徴がみられることから,含水下で応力集中がおこっていることが確認できた.1)オリビンのポーフィロクラストは複雑な波動消光を示す。2)流体包有物が大量に存在する。...

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  • 海洋性石灰岩衝突の鉱物物質指標:古期石灰岩例

    三浦 保範 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 118-, 2015

    ...古生代からの古期石灰岩(欧米・日本)は、地球外物質の海洋衝突時に破壊粉砕後堆積と岩塊の地下に埋没隔離され、更に大陸成長移動に付随して運ばれ現地衝突性が欠除している。米国の古期石灰岩調査を4か所で行い報告している。秋吉台石灰岩の地下試料(帰り水、地下250m)の粉末方解石で物性変化とXRF組成分析を粉末バルクで残存を確認している。...

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  • 九州中西部地域の変成岩類:黒瀬川構造帯・肥後変成帯・木山変成岩

    小山内 康人, 中野 伸彦, 吉本 紋, 亀井 淳志 地質学雑誌 120 (Supplement), S79-S100, 2014-08-31

    ...ザクロ石-単斜輝石グラニュライト,ザクロ石角閃岩など)を見学する.緑色片岩相からグラニュライト相にいたる一連の地殻断面を示す肥後変成帯では,部分溶融現象を伴う泥質グラニュライトや過アルミナ質のサフィリングラニュライトなど,ペルム紀末の変成作用を受けた下部地殻(一部は白亜紀の重複変成作用)を見学する.また,木山変成岩では,石炭紀の高圧変成岩(青色片岩)を見学する.これらを通して,日本列島形成に関する古生代...

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  • 九州西部に分布するジュラ紀付加体と海溝斜面堆積物

    尾上 哲治, 西園 幸久 地質学雑誌 120 (Supplement), S1-S17, 2014-08-31

    ...九州西部の黒瀬川帯以南に分布する中・古生代の地層群は,1945年以降から精力的に層序・年代・地質構造について研究がなされ,日本列島形成史の研究に大きな影響を与えてきた.1970年代後半からは放散虫・コノドント化石年代が詳細に検討され,これらの地層群がジュラ紀の沈み込み-付加作用によって形成されたジュラ紀付加体であることが明らかになった.本巡検では,九州西部の球磨川沿いに分布する秩父・三宝山帯を対象として...

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  • 阿武隈山地東縁の石炭紀および白亜紀アダカイト質花崗岩類とその地質学的意義

    土谷 信高, 武田 朋代, 谷 健一郎, 足立 達朗, 中野 伸彦, 小山内 康人, 木村 純一 地質学雑誌 120 (2), 37-51, 2014-02-15

    ...前者から308 ± 3,302 ± 4 Maの,また後者から118 ± 2,117 ± 1 MaのジルコンU–Pb年代が得られた.このことから,後期石炭紀のものを従来にならい割山花崗岩体,前期白亜紀のものをあらたに高瀬花崗岩体と命名した.300 Ma頃の年代を示す花崗岩は,これまで日本列島からほとんど見つかっていなかった.今回の発見により,これまでペルム紀(約280 Ma)とされてきた日本列島の後期古生代花崗岩...

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  • ジオツーリズムによる震災からの地域再生

    宮原 育子, 谷口 宏充, 永広 昌之, 久利 美和, 南三陸海岸ジオパーク 準備委員会 日本地理学会発表要旨集 2014s (0), 100275-, 2014

    ...<br> 宮城県には、気仙沼から牡鹿半島までの、古生代~中生代の地質が典型的なリアス海岸をつくる地域と、石巻平野や仙台平野のように、新生代第四紀の新しい地層が直線的な海岸をなす地域、多島海からなる松島地域など、変化に富んだ自然が見られ、そこには学術的にも景観の上でも重要な、高い評価を受けている多くの自然遺産が存在している。...

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  • 大阪北摂地域における3河川で微量金属と希土類元素の起源と輸送の洞察

    EVEN Emilie, 野島 あき, 益田 春恵, 中野 孝教, 山中 寿朗 日本地球化学会年会要旨集 61 (0), 34-, 2014

    ...古生代・中生代の堆積岩は、微量金属の根源岩(コバルト、クロム、ニッケル、カドミウム、鉛、ヒ素)である。茨城花崗岩複合体は希土類元素の根源岩(Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、EU、Gd、Tb、Yb、Lu)である。ヒ素(>10ppb以下)と微量金属の濃度は砂岩と石英閃緑岩の間を流れる川の水で観察された。アダメロ岩からの堆積物は、低微量元素を含んでいますが、川の水はREEの最高濃度を持っていた。...

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  • モンゴル中・南部の古生代火成活動場

    大和田 正明, 小山内 康人, 中野 伸彦, 足立 達朗, Satish-Kumar M., Sereenen Jargalan, Boldbaatar Chimedteie 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 170-, 2014

    ...の花崗岩類は,古生代末期の沈み込み帯と古生代初期の衝突帯に由来したと推察される....

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  • 阿武隈山地東縁の石炭紀および白亜紀アダカイト質花崗岩類

    土谷 信高, 大友 幸子, 武田 朋代, 佐々木 惇, 阿部 真里恵 地質学雑誌 119 (Supplement), S154-S167, 2013-08-15

    ...からほとんど見つかっておらず,花崗岩形成の空白期間とされてきた.300 Ma頃のアダカイト質花崗岩が発見されたことから,これまでペルム紀(約280 Ma)とされてきた日本列島の後期古生代花崗岩の形成開始年代は,後期石炭紀の300 Maまで遡ることになる.またその花崗岩形成は,海嶺沈み込みあるいは若いプレートの沈み込みで始まった可能性が指摘できる....

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  • 沖縄島本部半島における外来種セイロンベンケイ(kalanchoe pinnata)の分布特性

    小川 滋之 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 28-, 2013

    ...では,南西諸島におけるセイロンベンケイの生育地の分布特性を検討した.調査地と方法: 調査地は,南西諸島の中でもセイロンベンケイが多くみられる沖縄島の本部半島を選定した.広域的な生育地の分布調査と,生育地の日照条件と土壌条件の立地環境調査,生育地内におけるセイロンベンケイの優占度の調査を行った.結果と考察: 本部半島におけるセイロンベンケイの生育地の分布は,琉球石灰岩(第四紀)地域と古期石灰岩(中・古生代...

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  • 本邦シルル紀石灰岩の微量重金属元素含量

    山本 栄仁, 相澤 省一 日本地球化学会年会要旨集 60 (0), 267-, 2013

    ...我が国では古生代ペルム紀及び石炭紀石灰岩は各地に分布し、すでに多数の分析例がある。しかし、それ以前のデボン紀及びシルル紀の石灰岩は産出地が限られ、いまだ分析例が少なく、同地質時代の石灰岩のカドミウム含量は明らかでない。本研究では、国内4地点から採取したシルル紀石灰岩について化学分析を行い、主成分とともにカドミウムをはじめとする微量重金属元素を定量した。...

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  • 高校地理教科書の造山帯の説明は誤り

    岩田 修二 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 170-, 2013

    ...山地地形についてみると,相変わらず新期・古期造山帯という概念で世界の山地地形が説明されている.これは,最近の変動地形学の進展と適合しないし,生徒に大きな誤解をあたえる可能性がある.問題点を提示し,改善案を示す.高校教科書の造山帯と山地地形の説明 多くの教科書に共通している説明は,「造山帯とは,山脈が形成される地帯である.新生代と中生代に形成された造山帯は新期造山帯とよばれ,険しい大山脈を形づくっている.古生代...

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  • 紀伊半島西部の秩父帯・黒瀬川帯

    八尾 昭 地質学雑誌 118 (Supplement), S90-S106, 2012-08-15

    ...秩父北帯・黒瀬川帯・秩父南帯を見学する.見学地点(7地点)において,御荷鉾帯(秩父北帯の北縁部)の緑色岩類とジュラ紀中世−新世珪質岩,秩父北帯のジュラ紀古世−中世メランジュと礫岩,黒瀬川帯の弱変成岩類とそれを不整合で覆う下部白亜系,黒瀬川帯の主要構成岩類(花崗岩類, シルル系−デボン系, ペルム系など)とジュラ紀新世−白亜紀古世被覆層,秩父南帯のジュラ紀中世−新世メランジュとそれに含まれる大規模な後期古生代石灰岩岩体...

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  • 南中国,煤山セクション

    沈 樹忠 地学雑誌 121 (3), 570-578, 2012

    ... 中国南東部,浙江省の煤山採石場には一連の古生代ペルム紀/中生代三畳紀の見事な連続層が露出している。この地層断面はペルム紀末の大量絶滅のパタンと原因を解明するため世界で最も詳しく研究されてきた。多産する化石の層序に加えて,凝灰岩の正確な年代測定や炭素同位体比層序が明らかにされている。...

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  • 兵庫県明延-生野地域の鉱化作用と後期白亜紀火成岩類の化学的性質

    石原 舜三, Bruce W. Chappell BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 63 (7-8), 181-202, 2012

    ...生野−明延鉱床は日本を代表する多金属石英脈鉱床である.鉱脈は,明延鉱床においては古生代末期−中生代初期の苦鉄質岩類と変成岩類とを母岩とし,生野鉱床では後期白亜紀火山岩類と岩脈類を母岩とする.生野鉱床の鉱脈は,主力の金香瀬鉱脈群が N-S 系,東に急傾斜し,一部,NW-SE 系である.その他の太盛・青草地区では,主に NW-SE 系と N-S 系走向で,急傾斜を持つ.鉱脈は多金属性で,ベースメタルの他...

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  • モンゴル中・南部の火成活動

    大和田 正明, 小山内 康人, 中野 伸彦, 足立 達郎, 米村 和紘, 吉本 紋, Jargalan Sereenen, Boldbaatar C., Satish-Kumar Madosudan 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 196-, 2012

    ...火成岩類の岩石学的・年代学的特徴から,モンゴル中央部は古生代における海洋地殻の沈み込みによる火山弧の形成と微小大陸の衝突によって形成されたと推察される。...

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  • 日本最古の地層

    田切 美智雄, 廣井 美邦, 足立 達朗 地質学雑誌 117 (Supplement), S1-S20, 2011-09-01

    茨城県多賀山地の日立変成古生層は,産出化石により前期石炭紀以降の地層とされてきた.しかし最近広範にSHRIMP年代が測定され,多賀山地に日本最古のカンブリア系が60 km<sup>2</sup>以上にわたって広く分布することが明らかになった.A班では,原岩構造のわかるカンブリア系のうち,枕状構造や発泡構造,急冷組織などがみられる火山岩を原岩とする赤沢層と,堆積構造を残す砂泥質堆積岩や礫岩を原岩と…

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  • 西南日本,福井県南条山地からの中期−後期ペルム紀放散虫

    中江 訓 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 62 (11-12), 441-453, 2011

    ...福井県内に位置する南条山地には,玄武岩・石灰岩・チャート・泥岩・砂岩などの様々な岩石からなる堆積岩複合体が主に分布する.最近30年間にわたり泥岩から産出した中生代放散虫化石が多数報告されてきたが,古生代放散虫化石の産出報告はわずかなため,古生代岩石の岩相−年代に関する情報は充分に得られているとは言い難い.本研究では,南条山地の凝灰質泥岩・珪質泥岩・チャートから産出した放散虫化石群集(<i>Albaillella...

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  • モンゴル西部の古生代沈み込み帯および衝突帯の火成作用

    大和田 正明, 小山内 康人, 中野 伸彦, 足立 達朗, 米村 和紘, 吉本 紋, Jargalan S., Boldbaatar C., Satish-Kumar M. 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2011 (0), 90-90, 2011

    中央アジア造山帯は原生代後期から中生代にかけて形成された巨大な造山帯で,複数回の沈み込み帯や衝突帯から構成される.モンゴルはこの中央アジア造山帯の中心に位置し,地質学的に重要な位置を占める.本論文では,西モンゴルの火成活動史を報告し,火成作用とテクトニックセッティングの関係を述べる.

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  • 南太平洋諸島の山地河川の地形と堆積物

    島津 弘 日本地理学会発表要旨集 2011s (0), 236-236, 2011

    ...<BR> 2.ヴィチレヴ島とグランドテール島<BR> フィジーのヴィチレヴ島は,海洋性島弧の一部をなす面積10,388km2,最高高度1323mの45Ma~3Maの火山岩と貫入岩からなる楕円形の島である.一方,ニューカレドニアのグランドテール島は,面積16,372 km2,最高高度1628mの,オーストラリア大陸の一部であった超塩基性岩類と古生代以降の堆積岩・火山岩からなる幅70km,長さ400km...

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  • 化石

    『記録しておきたい滋賀県の地形・地質』編集委員会 琵琶湖博物館研究調査報告 26 (0), 127-178, 2011

    ...ペルム紀前期の地層 170; ナウマンゾウの牙・臼歯化石 171; 多賀町白谷の上部ペルム系層状チャート 172; 多賀町権現谷・古生代ペルム紀前期のサンゴ礁 173; アケボノゾウ発掘地 174; 伊吹山の化石 175; 鴨川河床の化石林と植物化石 176; 高島地域で初の足跡化石 177; 安曇川河床のトウヒ属化石林 178. ...

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  • 古生代日本と南北中国地塊間衝突帯の東方延長

    大森 聡一, 磯崎 行雄 地学雑誌 120 (1), 40-51, 2011

     The geotectonic boundary between the North China (Sino-Korean) and South China (Yangtze) cratons in mainland China forms a remarkable collisional suture, featuring the <i>ca.</i> 230 Ma (Middle …

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  • ハットンの不整合

    地学雑誌 120 (3), Cover03_1-Cover03_3, 2011

     (front cover) James Hutton (1726-1797) was a famous British geologist who contributed to establishing modern geology. He is also known as the geologist who discovered an outcrop of unconformity and …

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  • 被子植物の進化における分子古生物学的視点: 高等植物テルペノイドの代謝生理から

    中村 英人 日本地球化学会年会要旨集 58 (0), 147-147, 2011

    ...生物由来の有機分子は生体の死後,生物分解や化石化過程を経て失われてゆくが,一部の脂質分子は地質学的時間を経てなお残存し,古生代や中生代など古い時代の堆積物からも検出される。特定の起源生物に由来することが明らかな化合物はバイオマーカー(分子化石)として,それらの生物の起源の探索や古環境復元などに応用されてきた。近年,分子生物学の発展に伴い,多様な生体化合物の代謝生理が急速に明らかになりつつある。...

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  • 有田ミカン産地の表層地質による地帯区分と土壌保水性

    宮本, 久美, 前田, 隆昭 和歌山県農林水産総合技術センター研究報告 (11) 35-43, 2010-03

    ...表層地質によって、[地帯1]古生代の変成岩・深成岩、[地帯2]古生代の堆積岩、[地帯3]中生代の堆積岩、[地帯4]新生代の洪積層・沖積層、[地帯5]変成岩の棚田、の5地帯に区分した。調査園(n=77)の50%が根域30cm以下で、細根域20cm以下の園地率は64%であり、特に、地帯2、3で根の浅い園が多かった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 北部ベトナムからの鉛亜鉛鉱石の硫黄同位体比の予察的研究

    石原 舜三, Anh Tran Tuan, 秦 克章 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 61 (11-12), 485-488, 2010

    ...北部ベトナム産の代表的鉛亜鉛鉱床の供給鉱石・亜鉛精鉱・鉛精鉱の硫黄同位体比(δ<sup>34</sup>S)を測定した.三畳紀流紋岩中の鉛亜鉛鉱床産試料は+3.4~+4.7 ‰であり,古生代堆積岩類中の鉱石試料はやや重い+4.4~+8.2 ‰を示した.ミシシピーバレー型鉛亜鉛鉱石に相当する重い値は得られなかった.鉛精鉱は亜鉛精鉱よりも常に軽い値を示した.Cho Dien鉱山からの鉛精鉱・亜鉛精鉱は著...

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  • 起源の異なる石英粒子のTL・ESR信号特性

    高田 将志, 島田 愛子, 豊田 新, 竹村 恵二, 相馬 秀廣 日本地理学会発表要旨集 2010s (0), 244-244, 2010

    ...これまでの研究では,第四紀,第三紀,中・古生代,先カンブリア時代といった地質時代に対応した基盤岩石の識別が可能であることがわかっており,これを利用して氷期(海洋酸素同位体ステージMIS-2)と後氷期(MIS-1)における黄砂飛来ルートの違いが明らかにされている(成瀬ほか、2005など)。...

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  • 古生代Sr同位体比minimum:古海山頂部石灰岩の連続記録

    可児 智美, 小福田 大輔, 磯崎 行雄 日本地球化学会年会要旨集 57 (0), 141-141, 2010

    ...ペルム紀中期に海水Sr同位体比は,古生代で最も低い “Permian minimumモを示す.それは,海洋のSr同位体バランスの古生代型から中生代型への転換点と考えられるが,そのメカニズムは未解明である.本研究では,ペルム紀中期-後期にパンサラッサ超海洋中央部海山頂部で堆積した西南日本のジュラ紀付加体中に産する上村石灰岩と赤坂石灰岩について,同位体比の経年変動を詳細な生層序とともに報告する....

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  • 北部北上帯付加体中の海山石灰岩からの石炭紀アンモノイド・サンゴ化石

    永広 昌之, 小守 一男, 土谷 信高, 川村 寿郎, 吉田 裕生, 大石 雅之 地質学雑誌 116 (4), 219-228, 2010

    ...岩手県岩手郡葛巻町尻高に分布する,北部北上帯葛巻-釜石亜帯に属する混在岩中の石灰岩ブロックから,後期石炭紀,おそらくはMoscovianのアンモノイド・サンゴ化石を見出した.含化石石灰岩は海洋島型玄武岩と伴って分布し,本来海山-石灰礁コンプレックスを形成していたと考えられる.今回の報告は北部北上帯からの初の古生代アンモノイドの産出報告であるとともに,北部北上帯からの確実な石炭紀化石の初報告である.含化石石灰岩...

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  • 北部ベトナム産の鉛亜鉛鉱石の化学的特徴,特にインジウム含有量について

    石原 舜三, Anh Tran Tuan, 渡辺 寧, Tran Trong-Hoa BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 61 (9-10), 307-323, 2010

    ...インジウムに富む閃亜鉛鉱を探す目的で,ベトナム最北部の古生代堆積岩類に胚胎する鉛亜鉛鉱石を分析した.ここではインジウム(In)異常と共に,これら鉱床をミシシッピーバレー型とする見解も提案されている.今回の研究の結果,鉱床は下記のような多種類に亘ることが判明した.(1)REEに富む(最大 1210 ppm)鉛-亜鉛鉱床(Na Som).これは流紋岩と関係し,変質鉱物から高温熱水性と考えられる.(2)In...

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  • 日本列島500~400Ma角閃岩類の特徴

    宮下 敦, 辻森 樹 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2010 (0), 198-198, 2010

    500Ma~400Maの放射年代を持つ角閃岩類は,西南日本では木頭名地域,普甲峠地域や若桜地域に,東北日本では木呂子メランジュや母体変成岩類中に,それぞれ分布する。これらの変成岩類は,日本列島で最も古い海洋プレート沈み込みを記録した岩石で,随伴する岩石類の性質を含め共通点を持っている。日本列島形成初期の状態を調べる目的で,これらの岩体の岩石学的性質について報告する。

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  • 生命と地球の歴史46億年―更に近未来と遠未来を展望する―

    丸山 茂徳 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 5-5, 2010

    ... 強い磁場の誕生、光合成の本格的開始、酸素濃度の上昇<BR> 4 第1回全球凍結(23億年前;近接銀河の接近とスターバースト)、解凍後(21億年まえ)の真核生物誕生、酸素濃度の増加、超大陸の形成<BR> 5 第2回全球凍結(7.7-5.4億年前;近接銀河の接近とスターバースト)と解凍後(5.4億年前)のカンブリア紀の生物の爆発的進化、海水準の低下、大量の堆積岩の形成と酸素濃度の急上昇<BR> 6 古生代...

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  • 京都府大江地域舞鶴層群の石灰岩礫岩中の古生代後期有孔虫化石

    人と自然 21 (0), 81-93, 2010

    京都府福知山市大江地域のペルム系舞鶴層群の石灰岩礫岩は他の地域のものと同様に基質の違いにより2大分される.石灰泥質基質の石灰岩礫岩はLepidolina kumaensis, L. のようなLepidolina kumaensisフォーナに特徴的な有孔虫化石を産する. この礫岩にColaniella parvaが生砕片として含まれることはLepidolina kumaensis …

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  • ロシア極東とアラスカのオフィオライトの比較

    石渡 明 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2009 (0), 78-78, 2009

    ...コリヤーク山地からアラスカにかけて一見オフィオライト帯が連続するように見えるが,両地域のオフィオライトにはいくつかの大きな違いがみられる.例えば,コリヤーク山地には古生代前期~中期のオフィオライトが複数存在するが,アラスカのものは大部分がジュラ紀で古生代後期より前のものは知られていない.コリヤーク山地のオフィオライトは「環太平洋型」の若い付加体に衝上する産状を示すが,アラスカのものは,最南部の太平洋岸...

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  • 岐阜県古川町杉崎における断層露頭とその意義について-その1

    楮原 京子, 黒澤 英樹, 小坂 英輝, 石丸 恒存 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 98-98, 2009

    ...<B>1.はじめに</B><BR>  今回報告する断層露頭は,岐阜県飛騨市古川町杉崎で行われたバイパス工事に伴う斜面の開削によって出現したものである.杉崎は跡津川断層帯と高山・大原断層帯の中間に位置する(図1).跡津川断層帯は,主に中・古生代の飛騨変成岩類・船津花崗岩類,後期中生代~前期白亜紀の手取層群を切る,延長60km以上の長大な活断層である.跡津川断層沿いでは,断層を横断して北流する小鳥川,宮川...

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  • 古生物地理から見た東アジアの古生代テクトニクス-南部北上古陸,ハンカ地塊,ラサ地塊の古地理-

    永広 昌之 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 293-293, 2009

    ...東アジアのいくつかの古期地塊(南部北上古陸,ハンカ地塊,ラサ地塊)の古生代古地理について,古生物地理データをもとに復元した.南部北上古陸は,中期古生代にはゴンドワナ北縁にあったが,デボン紀に南中国などとともにゴンドワナから分離し,古生代を通じて南中国に近い赤道地帯に位置していた.ハンカ地塊は,ペルム紀初期まではシベリア周辺にあったが,ペルム紀前期に南下をはじめ,中期には北中国に接近した.ラサ地塊のゴンドワナ...

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  • 北海道白老~勇払平野における完新世後期のテフラ層序

    鈴木  正章, 遠藤 邦彦, 近藤 玲介 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 163-163, 2009

    ...また、佐藤・鈴木(2007)は、基底を成す浜堤砂礫の起源が主に礫種構成から日高地方に分布する中・古生代の堆積岩や変成岩に由来することを明らかにした。一方、古川・七山(2006)によれば、本海岸平野は、樽前山をはじめとして駒ケ岳や有珠山などの完新世後期~歴史時代に活発に活動した火山噴火のテフラの降灰分布域にあたる。  ...

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  • 西南日本内帯の古生代緑色岩類の岩石学とSHRIMPを用いたジルコン年代学へ向けた予備的研究

    木村 光佑, 隅田 祥光 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 302-302, 2009

    西南日本内帯の先白亜紀テレーンに含まれる緑色岩類は,石炭紀の同時多発的な海洋底火成活動により形成された可能性がある.これらが,パンサラッサ海におけるスーパープルームの活動に関係していたとすると,当時のマントルの化学進化を考察する手がかりと考えられる.その前提として緑色岩類の正確な原岩形成年代の決定は不可欠である.そこで,緑色岩中のジルコンのU-Pb年代をSHRIMPにより測定する事を目指し,予備…

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  • 夜久野オフィオライト朝来岩体における古生代海洋内島弧地殻の形成と進化過程

    隅田 祥光, 早坂 康隆 地質学雑誌 115 (6), 266-287, 2009

    ...兵庫県朝来地域には,古生代海洋内島弧の中~下部地殻に由来する夜久野オフィオライト朝来岩体が露出する.本研究では夜久野古島弧の基盤地殻を構成する苦鉄質岩類の起源について,そしてSuda(2004)が報告したミグマタイトの産状分類に基づいた島弧花崗岩類の形成過程について,地球化学的手法を用いたモデル計算を行い検討した.結果,以下のことが示された.朝来岩体では背弧盆地殻に由来した基盤地殻が部分融解し,珪長質...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 被引用文献4件 参考文献68件

  • 北上山地前期石炭紀付加体「根田茂帯」の構成岩相と根田茂帯・南部北上帯境界

    内野 隆之, 川村 信人, 川村 寿郎 地質学雑誌 114 (Supplement), S141-S157, 2008-09-18

    ...決定された付加体としては日本最古であり,これに相当する地質体は現在のところ日本列島の他地域にはない.根田茂帯は泥岩/珪長質凝灰岩互層(MS互層)と緑色岩類の卓越で特徴づけられ,日本列島各地のジュラ紀付加体や白亜紀付加体とは異なる岩相を示す.また南部北上帯北縁部には,シルル紀砕屑岩類の基盤となる島弧型緑色岩類や角閃岩・超苦鉄質岩が分布している.本見学では,これらの地質体を観察し,古アジア縁辺部における古生代沈...

    DOI Web Site 被引用文献14件 参考文献21件

  • ロシア北東部コリヤーク山地の古生代前期ウスチベラヤオフィオライト:交代作用を受けたウェッジマントルの鉱物学

    石渡 明, 町 澄秋, 早坂 康隆, Ledneva Galina V., Sokolov Sergey D., Palandzhyan Suren A., Moiseev Artem V., Bazylev, Boris A. 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2008 (0), 77-77, 2008

    ...我々は2007年の夏にロシア北東部コリヤーク山地ウスチベラヤ村周辺の地質調査を行った.この地域には80 x 40 kmの範囲に古生代前期の大規模なオフィオライト岩体が露出する.今回は 主に超苦鉄質岩について報告する.このオフィオライトの超苦鉄質岩は(1)劈開の発達したかんらん石を含む変成かんらん岩,(2)粒状組織の肥沃なレールゾライト,(3)沈積性ダナイト・ウェルライト・クロミタイト・トロクトライト...

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  • ブラジルにおける熱帯産大豆栽培地の拡大と自然基盤

    松本 栄次, 山本 正三, 犬井 正 日本地理学会発表要旨集 2008s (0), 28-28, 2008

    ...上記1~5や7,8などの集中域は古生代~中生代の堆積岩地域に形成された台地(シャパーダ Chapada)やケスタの背面に展開している。先カンブリア時代の岩石からなる小起伏丘陵地に集中域は見られない。<BR>  この中にあって、1:マトグロッソ州中部は多くの点で異質である。...

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  • 古生代Sr同位体比minimum:古海山頂部石灰岩の記録

    可児 智美, 磯崎 行雄, 福井 真美子, 久鍋 千尋 日本地球化学会年会要旨集 55 (0), 210-210, 2008

    西南日本のジュラ紀付加体中に異地性石灰岩として産する宮崎県高千穂上村石灰岩および岐阜赤坂石灰岩の“Permian minimum”を含むSr同位体比経年変動を報告する.両地域の試料はともに詳細なフズリナの生層序学が示されたペルム紀中期(Guadalupian)-後期(Lopingian)にわたる連続的な岩体ある.各々独立の海山起源だが,そのSr同位体比変動パターンは一致し,当時のグローバルな海水…

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  • 衝突帯深部の変成過程,東南極セールロンダーネ山地中央部の泥質変成岩類の例

    大和田 正明, 佐藤 彰, 小山内 康人, 豊島 剛志, 白石 和行 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2008 (0), 80-80, 2008

    ...東南極セールロンダーネ山地は原生代末から古生代初頭に起きた東西ゴンドワナ大陸の衝突帯の中心に位置していたと考えられている.そのため,この地域の変成作用を明らかにすることは, ゴンドワナ大陸深部の形成過程を解明することにつながる.  ...

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  • 原生代末期-古生代前期における深海の酸化還元条件: 57Feメスバウアー分光法によるチャート中の鉄の状態分析

    佐藤 友彦, 磯崎 行雄, 松尾 基之 日本地球化学会年会要旨集 55 (0), 250-250, 2008

    原生代末期′テ生代前期の遠洋深海チャート試料について、メスバウアー分光法を用いて含有鉄化学種を同定し、当時の深海における酸化還元条件の解明を試みた。試料は、イギリス(後期原生代クライオジニア紀<Gディアカラ紀)、シベリア(エディアカラ紀<Jンブリア紀)、カナダ(オルドビス紀)、およびモンゴル(デボン紀)から採取された付加体チャートである。<BR> …

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  • ゴンドワナ超大陸の断片マダガスカル島産石墨結晶成長と変成流体の特徴

    濱松 哲也, サティッシュ=クマール エム, 鍵 裕之, 和田 秀樹 日本地球化学会年会要旨集 54 (0), 170-170, 2007

    ...マダガスカル島は,古生代に現れたゴンドワナ超大陸の断片であり,インド,スリランカとともに特徴的な石墨の産状が知られる。マダガスカル島の石墨の結晶は大きな結晶の表面を覆う,特徴的な結晶成長をし,炭素を含む流体の活動が見られる。これらの炭素の起源と変成作用に与える影響を炭素同位体組成から議論する。...

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  • 長崎県の農業と土壌肥料 : 地域の特性を生かした産地づくり

    藤山 正史 日本土壌肥料学雑誌 78 (6), 637-638, 2007

    ...地質は、古生代から第三紀までの基盤岩類(結晶片岩、第三紀堆積岩)とその後噴出した玄武岩、安山岩(火山砕屑岩を含む)および中生代の熔結凝灰岩、花崗岩などの風化物からなる。長崎県の立地条件を生かした農業。生産量が全国の上位に位置する品目として、ビワ、バレイショ、ミカン、アスパラガス、イチゴ、ニンジン、ハクサイ、レタス、カーネーションなどがある。...

    DOI 日本農学文献記事索引

  • 東北日本根田茂帯の高圧型変成岩から得られた380Maの<sup>40</sup>Ar/<sup>39</sup>Ar年代

    川村 信人, 内野 隆之, 郷津 知太郎, 兵藤 博信 地質学雑誌 113 (9), 492-499, 2007

    ...根田茂帯はジュラ紀付加体の北部北上帯と古生代島弧・浅海相の南部北上帯との境界に分布する.根田茂帯は前期石炭紀付加体である根田茂コンプレックスからなるが,その中に高圧型変成岩類をテクトニックブロックとして含む(建石片岩類).建石片岩類の苦鉄質片岩とザクロ石-石英-白雲母片岩について白雲母<sup>40</sup>Ar/<sup>39</sup>Ar年代を段階加熱法で測定した結果,ともに約380 Maの...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献17件 参考文献22件

  • 高知城周辺における地学フィールドワーク教材の開発と実践

    南 寿宏, 村田 守, 小澤 大成, 香西 武, 西村 宏, Toshihiro MINAMI, Mamoru MURATA, Hiroaki OZAWA, Takeshi KOZAI, Hiroshi NISHIMURA 鳴門教育大学学校教育実践センター紀要 19 97-102, 2005-02-08

    ...また,周辺の建物には,古生代,中生代および新生代の時代の異なる石灰岩や,花崗岩,流紋岩などの火成岩,高知県内の代表的な堆積岩が石材として使われていて,いろいろな地学現象を学習することが可能である。本教材は,高等学校の地学履修生を対象に開発したものであるが,小・中学校生にも充分対応できる。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

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