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検索結果 359 件

  • 胃瘻造設後長期経過中に胃瘻周囲からの漏れに対して胃瘻再造設術を要した重症心身障がい児についての検討

    毛利 純子, 田中 修一, 里見 美和, 新美 教弘 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (6), 965-972, 2023-10-20

    ...</p><p>【結果】全例が何らかの基礎疾患を有していた.その中で漏れによる瘻孔周囲炎のため胃瘻再造設術を施行された症例は6例(2.8%)であった.初回胃瘻造設から再造設術までの期間は中央値76か月(43~158か月)であった.再造設術を要した例は全例保存的治療での改善が認められず,手術的治療が選択された.再造設術を必要とした例に,基礎疾患,重症児該当の有無,噴門形成術の同時施行の有無の関与は認められなかった...

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  • 胃瘻と側弯に起因する内ヘルニアに対しHunt-Lawrence pouchによる胃瘻位置変更を施行した1例

    牟田 裕紀, 小高 明雄, 井上 成一朗, 竹内 優太, 別宮 好文 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (6), 1019-1023, 2023-10-20

    ...<p>症例は18歳,男児.脳性麻痺,てんかんに伴う経口摂取困難のため12歳時に噴門形成術と胃瘻造設術を施行した.イレウスのため緊急入院.高度な側弯に伴い肋骨弓と右腸骨,胃瘻に挟まれる間隙に小腸が内ヘルニアを呈し,腸管壊死を来したため小腸部分切除を施行した.その後内ヘルニアを再発しヘルニア門への大網充填を施行した.しかし,大網充填部の対側から胃瘻に乗り上げる形で小腸が頭側へ挙上しイレウスを発症した.胃瘻位置...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胸腔鏡下腹腔鏡下に核出術を行った巨大食道平滑筋腫の1例

    佐藤 和秀, 増田 隆洋, 高橋 慶太, 谷島 雄一郎, 藤崎 宗春, 宇野 耕平, 坂下 裕紀, 原 圭吾, 矢野 文章, 衛藤 謙 日本消化器外科学会雑誌 56 (10), 527-535, 2023-10-01

    ...めた.また,上部消化管内視鏡検査で胸部上部食道から下部食道にかけて全周性に伸展する粘膜下腫瘍を認め,ボーリング生検で平滑筋腫と診断された.腫瘍が食道を圧排・牽引することによる胸やけとつかえ感に悩まされており,腹腔鏡下・胸腔鏡下に腫瘍核出術を行った.腫瘍は食道長軸方向に約17 cmに渡って亜全周性に伸展しており,核出術後には胸部中部食道から腹部食道まで筋層は欠損し粘膜層のみが残った.胃食道逆流予防に噴門形成術...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • GERD外科治療 up to date

    川田 研郎, 藤原 尚志, 春木 茂男 日本消化器病学会雑誌 120 (2), 145-152, 2023-02-10

    ...を全周性に行うNissen噴門形成術と非全周性(270度)に行うToupet噴門形成術が代表的である.効果については同等で,術後早期の嚥下障害はToupet手術の方が少ないため,本邦ではToupet手術が勧められている....

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  • 25歳女性の脳性麻痺患者に発症した右側結腸軸捻の1例

    二見 徹, 岡田 良, 草間 大輔, 齋藤 敬弘, 伊東 藤男, 土屋 貴男 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 904-910, 2023

    ...<p>右側結腸軸捻は全腸閉塞の0.4%,結腸捻転症の5.9%と稀な疾患である.症例は25歳,女性.重度新生児仮死による脳性麻痺と側彎を認め,噴門形成術,胃瘻造設術,気管切開術後であった.腸閉塞の診断で前医重症心身障害者病棟から転院搬送された.血液検査は炎症反応軽度,CTで右上腹部に拡張した結腸を認めるも閉塞起点は明らかでなく,腹膜刺激徴候もないため,血流障害はきたしていないと判断した.腸管減圧し経過観察...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 巨大食道裂孔ヘルニアに対する再発軽減を目指した腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア修復術の工夫

    瀧井 麻美子, 竹村 雅至, 多田 隆馬, 形部 憲, 山田 正法, 大嶋 勉, 眞弓 勝志, 田中 芳憲, 藤尾 長久 日本消化器外科学会雑誌 55 (10), 605-613, 2022-10-01

    ...<b>結果:</b>ヘルニア型はIII型が77例,IV型が11例であった.Upside down stomach症例は22例であった.噴門形成術はToupet法が66例,Nissen法が1例,lateral patch法が19例,他方法が2例であった.メッシュ使用症例は24例(27.3%)で,胃固定付加症例は61例(69.3%)であった.再発率は9.1%であったが,胃固定手技導入前後で再発率は18.2%...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 膵頭十二指腸部が脱出し閉塞性黄疸となった傍食道裂孔ヘルニアの1例

    須賀 悠介, 松本 尊嗣, 永井 元樹, 野村 幸博 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 866-870, 2022

    ...に施行された血液検査で閉塞性黄疸の診断となり,当院内科を紹介受診した.造影CTにて膵頭十二指腸の脱出を伴う傍食道裂孔ヘルニアを認め,脱出に伴い肝十二指腸間膜が牽引され総胆管が食道裂孔により圧迫され閉塞していた.減黄のために経皮経肝胆管ドレナージを留置した後に,待機的に手術を行った.手術は腹腔鏡下に十二指腸と膵頭部を腹腔内に整復し,食道裂孔の縫合閉鎖とメッシュによる補強を行った.Toupet法による噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 横行結腸の嵌頓・壊死を来した食道裂孔ヘルニアの1例

    仲野 宏, 遠藤 英成, 松石 彬, 金澤 匡司 日本農村医学会雑誌 71 (4), 332-336, 2022

    ...食道裂孔の縫縮を施行したのちに,逆流防止・噴門形成術としてToupet法も併施した。術後に逆流や通過障害は認めず術後63日目に退院した。現在外来通院中であるが食道裂孔ヘルニアの再発なく経過している。<br>  複合型食道裂孔ヘルニアで腸管壊死を来した症例は稀であり,文献的考察を加えて報告する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 重症心身障害児に対する腹腔鏡下噴門形成術の術後管理における経鼻空腸カテーテルの有用性

    髙澤 慎也, 西 明 学会誌JSPEN 4 (3), 111-116, 2022

    ...<p>【目的】重症心身障害児の胃食道逆流症に対する腹腔鏡下噴門形成術では術後の胃排泄遅延などの合併症が多く見られる.そこで,術後管理における経鼻空腸カテーテル(以下,NJCと略)の有用性を後方視的に検討した.</p><p>【対象および方法】2008年から2018年までの期間に当院において腹腔鏡下噴門形成術を施行した症例を後方視的にNJCの有無で2群に分け,背景,術後経過,合併症について比較した....

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  • LINXデバイスが留置されている健診受診者への上部消化管造影検査の経験

    荒井 吉則, 前畠 枝里, 仲宗根 佑, 横田 春樹, 加藤 智弘, 猿田 雅之 人間ドック(Ningen Dock) 37 (4), 693-698, 2022

    ...<p> 胃食道逆流症は下部食道括約筋の機能不全により胃の内容物が食道へ逆流する疾患である.世界的に罹患者数が多く増加傾向であり逆流症状により生活の質の低下をきたす.プロトンポンプ阻害薬が有効であるが治療抵抗例も少なからず存在する.その場合,噴門形成術を施行するケースもあるが合併症のリスクもあり治療に難渋することもしばしば経験する.薬物療法と外科的治療のギャップを埋める治療法としてThe LINX Reflux...

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  • O-7a-01 無呼吸で救急搬送された持続性吃逆の重症心身障害者の1例

    中谷 勝利 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 251-251, 2021

    ...対象 症例は溺水後遺症(1歳4か月時受傷)、急性脳症後遺症(4歳時罹患)の25歳の男性で、3歳時に喉頭気管分離術を、4歳時に噴門形成術を受けられ、右凸の側弯と拘束性換気障害が進行し、18歳より分泌物が多いときのみ酸素を投与することにしていた。...

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  • O-15-01 誤嚥防止術を回避し、発声機能を温存できた3症例

    三枝 英人, 門園 修, 前田 恭世, 伊藤 裕之, 草間 薫, 小林 伸江 日本重症心身障害学会誌 46 (2), 282-282, 2021

    ...従来から胃食道逆流に対してはプロトンポンプ阻害剤等の薬物療法、噴門形成術等が行われてきたが、その効果は限定的であると言わざるを得なかった。また、胃排泄能低下のためプロトンポンプ阻害剤を始め主に小腸から吸収される薬剤は胃内で失活し効果が発揮できないという問題点もあった。...

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  • 口腔機能発達不全を伴う空気嚥下症の児に対し,口腔筋機能療法(MFT)が有効であった1例

    杉本 明日菜, 河原林 啓太, 岩本 勉 小児歯科学雑誌 58 (3), 195-203, 2020-11-25

    ...患児は10歳6か月の男児で,当院小児外科で噴門形成術の術後より,空気嚥下による慢性的な腹部膨満症状と腹痛を訴えていた。このたび症状の改善がみられないため,術後の管理を行っていた当院小児科より当科を紹介された。患児は無意識下嚥下の際に,舌を上下顎歯列間に何度も突出させ,同時に口輪筋,オトガイ筋の過剰運動を行うことによって,より多くの空気を混ぜ込みながらの嚥下を頻回に行っていた。...

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  • 喉頭気管分離術後の異物(脱落乳歯)による気管盲端皮膚瘻の1例

    伊藤 啓太, 石井 大介, 宮城 久之, 平澤 雅敏, 宮本 和俊 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 56 (6), 949-954, 2020-10-20

    ...<p>喉頭気管分離術(Lindeman変法)は重症心身障害児における誤嚥防止術の1つである.我々は気管盲端異物とそれによる皮膚瘻という稀な合併症を経験した.症例はMiller-Dieker症候群の12歳女児.嚥下障害と胃食道逆流症に対して1歳時に腹腔鏡下噴門形成術と胃瘻造設術を施行,慢性呼吸不全に対して2歳時にLindeman変法を施行した.11歳時に気管孔上部に唾液流出を伴う直径1 mmの瘻孔を認...

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  • Upside Down Stomachを呈した食道裂孔ヘルニアに対して腹腔鏡下修復術を施行した1例

    河野 秀俊, 寺崎 正起, 鈴村 潔 日本腹部救急医学会雑誌 40 (4), 571-574, 2020-05-31

    ...胃を腹腔内に還納し,開大した食道裂孔を縫縮閉鎖した後に,穹窿部と横隔膜下を縫合固定し,さらにToupet噴門形成術を施行した。経過は順調で再発は認めていない。今回われわれはupside down stomachを呈した食道裂孔ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 25歳難治性十二指腸潰瘍狭窄の1例

    福島 尚子, 矢野 文章, 秋元 俊亮, 三森 教雄, 小村 伸朗, 池上 徹 日本臨床外科学会雑誌 81 (9), 1786-1791, 2020

    ...<p>症例は25歳,女性.数年前より嘔吐,腹痛が出現し経過観察していたが,7カ月前より増悪した.上部消化管内視鏡検査(EGD)で十二指腸球後部から下行脚の高度狭窄を認め,十二指腸潰瘍狭窄と診断された.カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)導入も効果なく,腹腔鏡下選択的近位迷走神経切断術(LSPV),Toupet噴門形成術,Jaboulay幽門形成術を施行した.術後第9病日に退院したが,...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 新生児・乳児期における噴門形成の治療効果

    望月 響子, 臼井 秀仁, 篠原 彰太, 都築 行広, 河北 一誠, 藤井 俊輔, 北河 徳彦, 新開 真人 日本周産期・新生児医学会雑誌 56 (2), 224-230, 2020

    ...<p> 新生児・乳児に対する噴門形成術の安全性,有効性について検討する.2001年〜2019年,生後半年までに当院で胃食道逆流症(GERD)に対し噴門形成術を行った50例を後方視的に検討した.手術時月齢中央値は3.5カ月,体重中央値は3.9kgであった.基礎疾患は,食道閉鎖19例,脳性麻痺・染色体異常・多発奇形19例,食道裂孔ヘルニア7例,横隔膜ヘルニア3例,喉頭気管食道裂2例であった.術式は開腹手術...

    DOI 医中誌

  • Upside down stomachを伴ったIV型食道裂孔ヘルニアに対して腹腔鏡下修復術を施行した1例

    天野 優希, 民上 真也, 樋渡 正樹, 梅澤 早織, 勝又 健太, 亀井 奈津子, 嶋田 仁, 榎本 武治, 大坪 毅人 聖マリアンナ医科大学雑誌 48 (3), 139-148, 2020

    ...さらにToupet法による噴門形成術を施行した。術後経過は良好であり,重篤な術後合併症を認めなかった。術後4日で経口摂取を開始,以後,経口摂取は安定し術後20日にリハビリ病院へ転院となった。upside down stomachは胃軸捻転を伴い,高度に胃が縦隔内へ脱出した稀な病態である。...

    DOI 医中誌

  • 食道裂孔ヘルニアとSpigelianヘルニアが併存し,腹腔鏡下に修復した1例

    藤田 翔平, 二渡 信江, 前原 淳治, 長尾 さやか, 榎本 俊行, 斉田 芳久 日本外科系連合学会誌 45 (4), 392-397, 2020

    ...<p>症例は83歳女性.2年前から食事摂取時のつかえ感あり,検診の胸部レントゲン検査で異常影を指摘され紹介受診となった.CT検査で滑脱型の食道裂孔ヘルニアがあり,腹直筋左外縁に筋膜欠損部および皮下に脱出する脂肪組織を認めた.食道裂孔ヘルニア,Spigelianヘルニアの診断で腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア修復術,噴門形成術(Toupet法),腹腔鏡下Spigelianヘルニア修復術を施行した.医学中央雑誌...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 心不全を呈した高度の滑脱と癒着を伴う複合型食道裂孔ヘルニアの1例

    横井 亮磨, 畑中 勇治, 山田 成寿, 加藤 浩樹 日本外科系連合学会誌 45 (6), 738-744, 2020

    ...脱出臓器により心臓が右側へ圧排され心不全・呼吸不全へ至っていたものの,周術期リスクが高いと判断し保存的に心不全をコントロールした後,待機的に腹腔鏡補助下食道裂孔ヘルニア修復術を行った.食道から胃穹窿部が縦隔内へ高度に滑脱しヘルニア囊最深部で強固に癒着していたが,腹腔鏡下に注意深く剝離し還納した.しかし膵臓の還納は不完全であり,膵損傷や再発のリスクを考慮し開腹して食道裂孔縫縮,メッシュ留置,Toupet噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 混合型食道裂孔ヘルニア術後に発症したMorgagni孔ヘルニアの1例

    柳垣 充, 小村 伸朗, 力石 健太郎, 日高 卓, 平林 剛 日本臨床外科学会雑誌 80 (5), 859-864, 2019

    ...<p>混合型食道裂孔ヘルニア術後再発に発症したMorgagni孔ヘルニアの1例を報告する.症例は76歳,女性.心窩部痛・嘔吐を主訴に来院し,単純CTで巨大食道裂孔ヘルニアを認めた.軸捻転を伴う混合型食道裂孔ヘルニアであり,待機的に腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア修復術,Toupet噴門形成術を施行した.1年8カ月後に心窩部痛を主訴に受診し,CTで食道裂孔ヘルニア再発とMorgagni孔ヘルニアを認め,腹腔鏡下食道裂孔...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • O-9-05 胃瘻不全(胃瘻漏れ)に対し異なった術式を施行し治癒した重症心身障害児(者)の2例

    新美 教弘, 田中 修一, 三浦 清邦 日本重症心身障害学会誌 44 (2), 363-363, 2019

    ...主訴:胃瘻漏れ 原病歴:3歳で開腹胃噴門形成術、胃瘻造設を施行された。9歳で胃瘻漏れの皮膚びらんに対し胃瘻を再造設。その2年後に再び胃瘻漏れを生じ23歳まで経過を見られていた。胃瘻は唇状瘻で周囲の皮膚はびらんが高度であった。また、腹壁のるい痩が顕著で胃瘻孔は非常に短かった。胃瘻の位置は胃角前壁にあり再建には瘻孔の長さを確保する必要があった。...

    DOI 医中誌

  • Upside Down Stomachを呈した食道裂孔ヘルニアの1例

    村田 竜平, 小林 展大, 渡辺 義人, 越前谷 勇人 日本外科系連合学会誌 44 (2), 203-208, 2019

    ...食道裂孔ヘルニアを指摘されていたが,症状が軽いため経過観察となっていた.その後,飲み込みにくさが持続するために手術を希望され,待機的に腹腔鏡下ヘルニア修復術を行う方針となった.術前の造影CT検査では,胃が間膜軸性(短軸性)に軸捻転し,前庭部および体下部が食道裂孔から縦隔内に逸脱してUpside Down Stomachを呈していた.腹腔鏡下に逸脱した胃を整復し,連続縫合よるヘルニア門閉鎖とNissen噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 成人特発性胃軸捻転症の1例

    福島 尚子, 青木 寛明, 堤 純, 高山 澄夫, 矢永 勝彦 日本外科系連合学会誌 44 (2), 217-222, 2019

    ...に挙上し,胃底部が尾側に偏位していた.胃管挿入後,症状が改善し食事を開始したが,腹満が出現した.胃管を再度挿入すると血性の内容物を認め,上部内視鏡検査で,胃軸偏位と穹窿部に出血を認めクリッピングにて止血した.胃軸偏位は内視鏡にて整復できず,手術を施行した.開腹すると,肝十二指腸間膜欠損を認め,十二指腸が固定されていなかった.また,大網裂孔を認め,胃体部が大網裂孔に入り込んでいた.胃を整復した後に,噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 重症心身障害児(者)の病態と栄養管理

    位田 忍 日本重症心身障害学会誌 44 (1), 141-149, 2019

    ...また、呼吸障害のあるGERDを有する重症児(者)は噴門形成術を行っても呼吸障害が残存する場合や、死亡の転帰を辿る場合があり、慎重な対応が求められる。貧血を伴うような吐血を繰り返す場合は上部内視鏡検査で食道炎あるいはBarrett食道を検索する必要がある。...

    DOI Web Site 医中誌

  • O-9-06 機能的外科手術を施行された重症心身障害児(者)の後方視的検討

    石井 雅宏 日本重症心身障害学会誌 44 (2), 364-364, 2019

    ...誤嚥に対する喉頭気管分離術、嚥下障害や胃食道逆流に対して胃・腸瘻造設術や噴門形成術、ボトックス療法のみでは十分な効果が得られない筋緊張の改善を目的としたバクロフェン持続注入療法術(以下、ITB)である。しかし背景、手術の効果、予後を検討した報告は少ない。 対象と方法 対象は2005年から2018年まで当院で喉頭気管分離術、胃瘻・腸瘻造設(含む噴門形成術)、ITBを施行した重身児(者)29名である。...

    DOI 医中誌

  • Cornelia de Lange症候群に併発した盲腸捻転:臨床および画像の検討

    江口 麻優子, 野坂 俊介, 植松 悟子, 藤野 明浩, 金森 豊, 岡本 礼子, 窪田 満, 石黒 精 日本小児放射線学会雑誌 35 (2), 107-115, 2019

    ...で,これらの手術が捻転の誘因になると考えられた.また,既報告と比較して死亡率と術後合併症率は,より低率であった.CdLSで,胃瘻造設術・噴門形成術後の児が腹部症状を示す場合,盲腸捻転の併発を念頭に,腹部単純撮影に続く造影CTが早期診断と治療に有用である....

    DOI 医中誌

  • O-6-01 他施設との連携によって胃瘻造設術と喉頭気管分離術を受けた重症心身障害者8名

    本荘 哲, 大野 祥一郎 日本重症心身障害学会誌 44 (2), 353-353, 2019

    ...目的 最近5年間に経口摂取困難を問題点とする入院あるいは外来の重症心身障害児(者)のうち、喉頭気管分離術実施に至った8名について、食形態や食事姿勢評価(歯科・栄養管理室)、嚥下造影(歯科)、喉頭ファイバー(耳鼻咽喉科)、食道・胃pHモニタリング検査(小児科)、上部消化管透視(小児外科応援医師)による評価と、胃瘻造設・噴門形成術(小児外科)と喉頭気管分離術(耳鼻咽喉科)を実施する高度専門施設との連携状況...

    DOI 医中誌

  • O-15-02 入院の長期化を防げなかった気管狭窄・気管軟化症の1例

    中谷 勝利, 高橋 長久, 山口 直人, 伊藤 正恵 日本重症心身障害学会誌 44 (2), 380-380, 2019

    ...4歳8か月時に選択的後根切断術を、5歳時に噴門形成術を受け、入院の7か月前には腹臥位中に気管軟化症によると思われる呼吸停止と徐脈のエピソードがあった。 ウイルス性の上気道炎から第3病日に呼吸困難となり、救急搬送されてA病院で処置を受け、入院可能なB病院に搬送され、挿管されて人工呼吸器管理となった。18病日に下気道の症状は落ち着いたためA病院に転院し、29病日に抜管。...

    DOI 医中誌

  • 出生前診断の重症度からみた先天性横隔膜ヘルニアの外科的合併症の検討

    右田 美里, 渡邉 稔彦, 竹添 豊志子, 前田 健一, 髙橋 正貴, 大野 通暢, 田原 和典, 藤野 明浩, 渕本 康史, 金森 豊 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (7), 1311-1315, 2018-12-20

    ...重症度別に分類すると,Group Iが27例(52.9%),Group IIが14例(27.4%),Group IIIが10例(19.7%)であった.パッチによる修復を行った症例はGroup Iで1例(3.3%),Group IIで7例(50%),Group IIIで10例(100%)であった.外科的合併症に対する手術は16/51例(31%)に22件の手術が行われた.横隔膜修復術8件,腸閉塞解除術6件,噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌

  • 経裂孔的腹腔鏡下切除を行った多発横隔膜上食道憩室の1例

    佐々木 智彦, 本山 悟, 安井 應紀, 加藤 裕治郎, 高橋 貞二 日本消化器外科学会雑誌 51 (9), 543-550, 2018-09-01

    ...めた.食道内圧検査では鼻腔より23 cmの食道から一次蠕動波の消失,同期性異常収縮波,下部食道括約筋(lower esophageal sphincter;以下,LESと略記)圧上昇,LESの嚥下性弛緩の消失を認めた.食道運動障害を背景とした多発横隔膜上食道憩室と診断し,症状が増悪してきたため外科的治療の方針とした.腹腔鏡下に経裂孔アプローチで両側の憩室を切除しHeller粘膜外筋層切開術とDor噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 短食道を伴う全胃挙上先天性食道裂孔ヘルニア(III型)に対し,待機的に腹腔鏡下噴門形成術を行った1例

    高成田 祐希, 尾藤 祐子, 大片 祐一, 河原 仁守, 會田 洋輔, 橘木 由美子, 中井 優美子 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (5), 1140-1144, 2018-08-20

    ...前医入院し,画像検査で先天性食道裂孔ヘルニアと診断され,精査加療目的に当院へ新生児搬送された.日齢5に施行した上部消化管造影検査で,短食道を伴う先天性全胃挙上食道裂孔ヘルニアと診断した.体格や耐術能を考慮して待機的に手術を行う方針とした.待機的手術までの間に,経管栄養,体位療法,制酸剤投与を行った.日齢68に施行した上部消化管造影検査では食道の延長を確認できた.日齢75に体重4,160 gで腹腔鏡下噴門形成術...

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  • 子どもの代理意思決定をする親の苦悩

    部谷 知佐恵 日本重症心身障害学会誌 43 (1), 47-48, 2018

    ...下のきょうだいが生まれたころより食事がうまく取れず体重減少がみられ、検査で胃食道逆流症と診断されたため、4歳のときに腹腔鏡下噴門形成術、胃瘻造設術を受けている。小学校に上がるのを機に家族は、名古屋市から両親の実家のある岐阜県の山間部に引っ越した。自宅から、40分ほどかけて学校に通う新しい生活が始まり、主治医も変わった。...

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  • O-2-H14 カンジダの増殖によってEDチューブが頻回に閉塞した1例

    根本 尚子, 佐藤 美砂, 伊東 めぐみ, 天江 新太郎 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 311-311, 2018

    ...噴門形成術・胃瘻術後、喉頭気管分離術後、人工呼吸器管理。体幹変形が強く胃排出障害があり、胃瘻より胃内へ減圧用のマレコチューブと経腸栄養剤注入用のEDTが空腸へ挿入されている。 経過 2017年3月頃よりEDTが閉塞しやすくなり、交換頻度が増加した。閉塞部位は体内への移行部であった。...

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  • O-1-F01 重症心身障害児(者)のQOL維持向上

    平井 みさ子 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 281-281, 2018

    ...手術術式(3例を除き茨城県立こども病院小児外科で施行)は腹腔鏡下噴門形成術28例(胃瘻造設25例)、喉頭気管分離術など気道系手術13例。手術時期は半数以上が高校卒業後で17例は成人後。病悩期間はGERDでは5年以上、呼吸障害では8年以上。誤嚥性肺炎の発症は第二次性徴期前後で側彎の進行時期に一致している。...

    DOI 医中誌

  • P-1-B05 呑気による腸管拡張からイレウスを反復した重度知的障害者の4症例

    高橋 佳代子, 明城 和子, 杉森 光子, 大瀧 潮, 上石 晶子, 有本 潔, 木実谷 哲史 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 330-330, 2018

    ...症例1 61歳 男性 大島分類10呑気が多く嘔吐を繰り返すため外科受診し、胃瘻造設・噴門形成術を行った。退院した日の夕方腹部膨満と頻脈を認め、転院14時間後に死亡した。病理解剖の結果、死因は横行結腸の捻転による腸管壊死であった。 症例2 62歳 男性 大島分類2嘔吐のため禁食とし補液を行ったが、全身状態が悪化し外科受診したところ、結腸捻転の疑いがあり内視鏡で脱気した。...

    DOI 医中誌

  • 当科における重症心身障害児(者)に対する腹腔鏡下胃瘻造設術の検討

    坂本 浩一, 大畠 雅之 日本重症心身障害学会誌 43 (3), 465-470, 2018

    ...対象期間は2015年9月から2017年12月で、年齢は2−41歳、手術術式は胃瘻造設術が5名、胃瘻再造設術が1名、噴門形成術+胃瘻造設術が1名であった。体幹変形が強い症例に対してもポート数を増やして腹腔鏡下に胃の牽引操作を行うことで、胃壁の適切な位置に胃瘻造設が可能であった。また、術前の日常注入体位での胃瘻部マーキングにより腹壁の適切な位置に胃瘻造設が可能であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • O-1-S03 乳幼児期に拘束性換気障害を呈した脳性麻痺児に対する呼吸理学療法の経験

    石原 美智子, 栗林 健, 鈴木 健史 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 248-248, 2018

    ...5か月時、胃瘻造設術、噴門形成術を施行した後、呼吸器症状は安定した。呼吸理学療法開始した3か月時は、明らかな胸郭変形は認めなかったが、僧帽筋、大胸筋、胸鎖乳突筋などの過緊張により、徐々に肩甲帯は挙上、屈曲を強め、脊柱は後弯、胸郭は左右径が短縮した。誤嚥予防のための側臥位中心の姿勢管理が胸郭変形を助長することを考慮し、腹臥位も試みたが気管カニューレの事故抜管の危険性があるため継続困難であった。...

    DOI 医中誌

  • O-1-F03 重症者の腸閉塞症に対する腹腔鏡下手術の後方視的検討

    新美 教弘, 田中 修一 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 282-282, 2018

    ...目的 胃瘻や胃噴門形成術など開腹手術歴を認める重症心身障害者(以下、重症者)には、術後に腸管癒着や屈曲捻転が原因で腸閉塞症を発症することがある。また、開腹歴がない重症者の中には鼓腸を伴った原因不明の腸閉塞症状を反復する症例を認める。これらの重症者に対し腹腔鏡下癒着剥離術の有効性を評価することを目的とした。  対象と方法 対象は腹腔鏡下癒着剥離術を施行した9例(2回歴1例)。...

    DOI 医中誌

  • O-2-Z05 摂食障害のある児と保護者への支援を通して

    清水 紀子, 坂本 麻理子 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 299-299, 2018

    ...症例 対象児:5歳(H30.4現在)女児  診断名:コルネリア ・デ ・ランゲ症候群・胃食道逆流・自閉スペクトラム症  医療ケア:胃瘻、噴門形成術後  通園形態:3歳児週3日、4歳児週5日の親子通園 経過 入園当初:感覚過敏が強く座位保持椅子に座れず食事は経管栄養剤の注入のみ。スプーンや食べ物を近づけると泣いて嫌がる。抱っこを嫌がり機嫌悪く泣くことが多い。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した再々発食道裂孔ヘルニアの1例

    林 憲吾, 平沼 知加志, 澤田 幸一郎, 加藤 洋介, 小竹 優範, 原 拓央 日本外科系連合学会誌 42 (4), 737-742, 2017

    ...癒着を認め,これらを剝離した.横隔膜脚を確認し縫縮した後メッシュで補強した.術中内視鏡で確認すると前回形成した噴門のラップは形態を維持しており,噴門形成術は行わなかった.術後経過は良好で術後7日目に退院した.近年食道裂孔ヘルニアに対する鏡視下手術が普及しているが,再発例に対する報告は少ない.癒着のため手術時間が延長し難易度も増すが利点は多く,再々発症例においても鏡視下手術は有効であると考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 当院における先天性食道狭窄症の臨床的検討

    中島 秀明, 福本 弘二, 矢本 真也, 関岡 明憲, 野村 明芳, 大山 慧, 山田 豊, 漆原 直人 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 53 (1), 56-62, 2017

    ...軽快しなかった9 例に手術と術後拡張術を行い,うち8 例は軽快したが,狭窄を2 か所に認めた1 例は再手術を要した.手術を施行した11 例の到達法は狭窄部に応じて胸部(4 例),腹部(6 例),胸腹部(1 例:狭窄部2 か所)が選択され,近年の4 例は内視鏡外科手術であった.術式は筋層切開術4 例,部分切除術6 例,狭窄部2 か所に対する部分切除端々吻合と筋層切開1 例で,うち腹部到達法の7 例は噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌

  • GERDに対する外科治療の変遷と最新の内視鏡治療

    井上 晴洋, 角 一弥, 鬼丸 学 日本消化器病学会雑誌 114 (10), 1797-1803, 2017

    ...p>薬剤抵抗性GERD(胃食道逆流症)に対する標準的治療は,Nissen手術に代表される外科手術である.いわゆる難治性GERD症例には,食道裂孔ヘルニアが存在し,その解剖学的修復のために外科手術が行われる.腹腔鏡下逆流防止手術は,小さい皮切しか残らず,手術時間2時間以内の安全性の高い手術であり,外科手術のなかで低侵襲手術の代表格である.さらに最近では,滑脱型を有さない食道裂孔ヘルニア症例に内視鏡的噴門形成術...

    DOI PubMed 医中誌

  • 胃瘻造設術後の幽門通過障害に対し腹腔鏡下胃瘻再造設術を施行した重症心身障害児の1例

    坂本 浩一, 大畠 雅之 日本重症心身障害学会誌 41 (3), 435-438, 2016-12-01

    ...5歳時に胃食道逆流症の診断で他医にて腹腔鏡下噴門形成術および胃瘻造設術が行われた。術後に経口摂取、胃瘻からの栄養剤の注入を行うと嘔気、気分不良を生じ胃瘻部からの栄養剤漏出が頻発したため在宅中心静脈栄養が行われていた。上部消化管造影検査では胃瘻は幽門部小彎側に造設されており胃瘻バルーンによる幽門通過障害を認めたため、腹腔鏡下胃瘻再造設術を施行し胃瘻の位置変更を行った。...

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  • 小児胃瘻造設患者の中長期予後についての検討

    毛利 純子, 飯尾 賢治, 加藤 純爾, 新美 教弘, 田中 修一 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 52 (2), 233-238, 2016

    ...<br> 【結果】100 例のうち7 例が転医などにより追跡不能であった.術死例はなく,遠隔期死亡が8 例あったが,死因は胃瘻とは関連していなかった.生存例の術後観察期間は中央値62 か月であった.再手術を要した合併症は胃瘻再建術を行った1 例のみであった.また,術後経過中に高度な胃食道逆流のために噴門形成術を要した例は10 例であった.術後に経口摂取が確立し胃瘻が不要となり抜去に至った例は1 例のみであり...

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  • 腹腔鏡下噴門形成術における肝圧排法の検討

    山根 裕介, 吉田 拓哉, 田浦 康明, 小坂 太一郎, 大畠 雅之, 江口 晋, 永安 武 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 52 (1), 96-101, 2016

    ...【目的】腹腔鏡下噴門形成術(以下,LF)時に行う肝外側区域圧排法(以下,肝圧排)の操作性,術後肝機能障害に関して検討した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下修復術を行った横行結腸脱出を伴う食道裂孔ヘルニアの1例

    秋田 由美子, 坂本 英至, 法水 信治, 赤羽 和久, 新宮 優二 日本臨床外科学会雑誌 77 (12), 2931-2935, 2016

    ...左横隔膜下から胃と横行結腸の脱出を認めた.食後のつかえ感等の症状があり,待機的腹腔鏡手術を施行した.胃と横行結腸が脱出する複合型(IV型)食道裂孔ヘルニアを認めた.脱出腸管は容易に還納された.食道周囲を剥離し,露出した横隔膜脚を縫合し食道裂孔を閉鎖した.Parietex Composite Meshメッシュを腹腔内に挿入し食道に巻き付け周囲をヘルニアステイプラーで固定した.さらに,Toupet法による噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 下行大動脈による食道通過障害(dysphagia aortica)に対し腹腔鏡下修復術が有効であった1例

    入村 雄也, 柏木 秀幸, 坪井 一人, 良元 和久, 梶本 徹也, 矢野 文章, 小村 伸朗, 矢永 勝彦 日本消化器外科学会雑誌 49 (7), 698-705, 2016

    ...が消失していたが,上部消化管X線造影検査,上部消化管内視鏡検査,胸部CTにて,下行大動脈の圧迫による食道通過障害(dysphagia aortica)と診断した.食生活指導を行うも症状が改善しないため,外科的治療を予定した.腹腔鏡下にて,食道裂孔を十分に露出し,縦隔内の食道を約8 cm全周性に剥離した後,大動脈右側下方に牽引しながら,噴門形成部の右側および左側を各々食道裂孔部に固定し,Toupet噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 腹腔鏡下に修復した心不全症状合併多臓器陥入食道裂孔ヘルニアの1例

    石橋 雄次, 高橋 深幸, 末松 友樹, 大森 敬太, 若林 和彦, 伊藤 豊 日本臨床外科学会雑誌 77 (5), 1069-1072, 2016

    ...症例は61歳,女性.呼吸苦,喘鳴,頻脈にて当院へ入院となった.胸腹部CT検査にて胃・十二指腸球部・横行結腸・回腸・膵尾部が胸腔内に逸脱しており,多臓器陥入食道裂孔ヘルニアの所見であった.これにより左胸腔内の半分以上が占拠され,心臓が右側に圧排されていた.巨大食道裂孔ヘルニアが原因で心不全症状が出現していると考えられ緊急手術の方針とした.腹腔鏡下に食道裂孔ヘルニア修復術,噴門形成術を行った.術後心不全症状...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献2件

  • P-2-G06 重症心身障害児者における吃逆

    中谷 勝利, 高橋 長久, 北住 映二 日本重症心身障害学会誌 41 (2), 320-320, 2016

    ...胃食道逆流症の治療では、プロトンポンプ阻害剤やH2ブロッカーの定時内服には効果が認められず、1例で噴門形成術により吃逆が消失し、1例で胃食道逆流症の改善に伴い吃逆の回数が減少した。漢方薬などその他の薬剤の使用はなかった。 考察 吃逆反射の求心路は舌咽神経咽頭枝や迷走神経・横隔神経および交感神経で、中枢は延髄背側の疑核腹外側部分の網様体にあり、視床下部などの上位中枢の抑制を受ける。...

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  • 重症心身障害児(者)に対する外科的治療と小児外科医の関わり

    高尾 智也 日本重症心身障害学会誌 41 (1), 97-101, 2016

    ...治療方針は胃瘻造設術症例が7例、噴門形成術症例が2例、喉頭気管分離術症例が11例だった。胃瘻造設術症例と噴門形成術症例は順調に栄養管理されており、胃食道逆流症の再発なく経過している。また、喉頭気管分離術により誤嚥性肺炎はなくなり、吸痰回数も減少するなどQOLの改善も得られた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下修復術を行ったupside down stomachを伴う食道裂孔ヘルニアの1例

    増田 寛喜, 松谷 毅, 野村 務, 萩原 信敏, 内田 英二 日本臨床外科学会雑誌 76 (5), 998-1003, 2015

    ...からの食後上腹部不快感と嘔吐.胸部X線検査にて左胸腔内に異常ガス像を認めた.上部消化管内視鏡検査では,胃の変形が高度で,胃体中部から幽門側への内視鏡到達は困難であった.上部消化管造影および胸部CT検査では,横隔膜上の縦隔内に全胃が軸偏位を伴って脱出していた.Upside down stomachを呈したIII型食道裂孔ヘルニアと診断し,腹腔鏡下に胃還納,食道裂孔縫縮,メッシュ留置による食道裂孔の補強,噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 先天性食道閉鎖症児一症例に対する離乳食経口摂取に向けたチームアプローチ

    加藤 智美, 北原 エリ子 理学療法学Supplement 2014 (0), 1480-, 2015

    ...経過中,胃食道逆流症による頻回な嘔吐により,喘鳴,咳,反復性呼吸器感染(肺炎)等を繰り返していたため,日齢161に腹腔鏡下噴門形成術施行。嘔吐がなくなると同時に徐々に口腔内の唾液の処理もスムーズになり,喃語も活発になった。また乳首やシリンジでの哺乳も少量より経口摂取可能となった。日齢180嗅覚・味覚の発達,随意嚥下の発達のため離乳食を開始。...

    DOI

  • 第41回日本重症心身障害学会学術集会に参加して

    石井 光子 日本重症心身障害学会誌 40 (3), 347-348, 2015

    ...重症心身障害児医療は進化し、寺倉宏嗣氏が三種の神器と称された「胃瘻・噴門形成術・喉頭気管分離術」が、QOLの劇的な改善をもたらしてくれることは明らかです。しかし、たとえ手術ができなくても私たちにはできることがあります。その一例として、摂食嚥下機能に問題があっても食べることを大切にし、安全に食べるために様々な工夫をしている浅野一恵氏の発表は、会場の人々の共感を呼びました。...

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  • O-1-G21 急性胆嚢炎を発症した重症心身障害児(者)4例についての一考察

    八木 麻理子, 松本 葉子, 西村 美緒, 河崎 洋子 日本重症心身障害学会誌 40 (2), 224-224, 2015

    ...6カ月時、気管切開、胃瘻造設、噴門形成術施行。第1病日、頻脈、発熱にて発症。WBC 10,400/μL、CRP 5.68 mg/mL、AST 1,189IU/L、ALT 1,370IU/L、T.Bil 1.01mg/dL、腹部CT上胆嚢腫大あり。第2病日胆嚢摘出術施行。 症例2 10歳男児。3カ月時蘇生後脳症。6カ月時気管切開、3歳時、胃瘻造設、噴門形成術施行。第1病日、頻脈、筋緊張低下にて発症。...

    DOI 医中誌

  • 重症心身障害への医療的支援の現在・過去・未来(座長抄録)

    石井 光子 日本重症心身障害学会誌 40 (2), 191-191, 2015

    ...寺倉氏は、経鼻胃管を胃瘻に変更するために全身麻酔下でのPEG、胃食道逆流症に対して低侵襲である腹腔鏡下噴門形成術、誤嚥に対する喉頭気管分離術などに積極的に取り組まれてきた。重症児者の外科治療は内容も年齢層も幅広く、周術期の管理も難しいことから、重症児者を診ることのできる小児外科医が成人外科系医と協力して加療する体制が理想であると提言されている。  ...

    DOI

  • 重症心身障害における外科治療の歩み

    寺倉 宏嗣 日本重症心身障害学会誌 40 (2), 195-195, 2015

    ...ただ、胃食道逆流症(GER)のある症例には、PEGだけでは効果がないので慎重に適応を決め、開腹による噴門形成術を行い、同時に胃瘻を造設した。その後、腹腔鏡下に噴門形成術ができることを知り、腹腔鏡下の手術は低侵襲であるとのことであり、重障児(者)のGERに対する術式として適していると判断し、1997年からGERに対して腹腔鏡下噴門形成術(LF)を始めた。...

    DOI 医中誌

  • 横行結腸嵌入を伴う upside down stomach を呈する食道裂孔ヘルニアの1例 <症例報告>

    竹原 寛樹, 丸山 憲太郎, 西原 雅浩, 金沢 景文, 杉本 聡, 高山 昇一, 西原 政好, 岡 博史 広島大学医学雑誌 62 (1-6), 1-6, 2014-12

    ...開大した食道裂孔を縫合閉鎖した後にメッシュを用いた食道裂孔の補強と floppy Nissen 法による噴門形成術を施行し,術後経過は良好であった。食道裂孔ヘルニアへの横行結腸嵌入はまれな病態であるが,狭窄・壊死・穿孔のため緊急手術の報告もあり早期に手術治療を行う必要があると考えられた。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • Upside down stomachを呈した食道裂孔ヘルニアに対し腹腔鏡下手術を施行した1例

    蒲池 健一, 小澤 壯治, 數野 暁人 日本外科系連合学会誌 39 (5), 882-887, 2014

    ...症例は83歳,女性.心窩部痛,嘔気症状を主訴に当院救急搬送された.胸腹部CT検査でupside down stomachを伴う食道裂孔ヘルニアの診断となり緊急入院した.保存的加療の後に腹腔鏡下食道裂孔修復とToupet噴門形成術を施行した.ヘルニア門は60×50mmに開大しており,また横脚膜脚も脆弱であったためメッシュを用い補強した.術後経過は良好で術後10日目に軽快退院した.術後3カ月経過した現在...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献11件

  • 乳児GER に対する治療経験:Nissen の噴門形成術は必要か?

    奥山 直樹 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 50 (4), 786-792, 2014

    【目的】本邦のワーキンググループの検討から,24 時間食道内pH モニタリングにて下部食道内pH<4.0 時間率(pH index)は4%をcut off 値とすると提案され,食道pH モニタリング検査は乳児GER を診断するうえで信頼できる検査となっている.当科における乳児GER の経験から長期治療の結果と問題点を示す.<br>【方法】GER が疑われた乳児40 例に対し食道pH …

    DOI Web Site 医中誌

  • 胸腔内胃穿孔をきたした食道裂孔ヘルニアの1例

    石井 生, 中村 透, 高田 実, 中村 文隆, 樫村 暢一 日本臨床外科学会雑誌 75 (2), 374-378, 2014

    ...吐血,急性呼吸不全が出現し,当院に救急搬送された.上部消化管内視鏡で食道裂孔ヘルニアおよび胸腔内脱出胃の穿孔を,造影CTで縦隔気腫を認め,緊急手術となった.左開胸開腹にて穿孔部を含む胃部分切除,ヘルニア修復,腸瘻造設術を施行した.術後経過は良好で,術後27病日に軽快転院.食道裂孔ヘルニアにおいて,胸腔内脱出胃の穿孔で緊急手術となった場合,致死率は高い.術式は洗浄ドレナージ,胃切除,ヘルニア修復に加え噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献9件

  • 手術により慢性呼吸不全の改善を認めたupside down stomachの1例

    松井 俊大, 青柳 治彦, 長谷川 久美, 兼子 順, 前島 静顕 日本臨床外科学会雑誌 75 (5), 1230-1237, 2014

    ...<BR>症例は65歳,男性.既往歴に慢性呼吸不全があり,在宅酸素を導入していた.吐血で当科緊急入院となった.胸腹部造影CTで縦隔内に軸捻転を伴う広範な胃の脱出を認めた.上部消化管内視鏡検査では巨大食道裂孔ヘルニアを認め,UDSと診断した.内視鏡的整復を試みたが整復できず,開腹手術を選択した.手術は胃の還納・食道裂孔の補強・噴門形成術を施行した.術後は呼吸機能が改善し,在宅酸素は不要となった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献2件

  • 高齢者の食道運動機能異常と治療

    小村 伸朗, 矢野 文章, 坪井 一人, 星野 真人, 山本 世怜, 秋元 俊亮, 柏木 秀幸, 矢永 勝彦 日本気管食道科学会会報 65 (5), 412-420, 2014

    ...外科的治療としては腹腔鏡下噴門形成術が有効であり,食道運動機能障害が改善することもある。また食道アカラシアではLESの弛緩不全と食道蠕動運動障害が認められるが,腹腔鏡下Heller-Dor手術がきわめて有効であり,症状の改善が得られる。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 小児の胃食道逆流症に対する診断・治療方針と治療経験

    漆原 直人, 矢野 正幸 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 35 (3), 207-211, 2014

    ...当科では外科治療として腹腔鏡下の Toupet 法による噴門形成術を標準術式としており2000–2013年までに Toupet 噴門形成術が151例(腹腔鏡122例,開腹29例)に施行された。脳性麻痺など神経筋疾患に伴うものが121例と最も多く,食道閉鎖や横隔膜ヘルニアなどの術後10例,食道裂孔ヘルニア10例で,合併疾患のない正常児は 5 例であった。...

    DOI 医中誌

  • 神経性食思不振症と診断された若年者非びらん性胃食道逆流症の1例

    秋元 俊亮, 矢野 文章, 坪井 一人, 星野 真人, 小村 伸朗, 矢永 勝彦 日本消化器病学会雑誌 111 (5), 909-914, 2014

    患者は中学生女児.ダイエットを契機に摂食障害となり,神経性食思不振症と診断された.内視鏡では逆流性食道炎はなかったが噴門部の緩みを認め,多チャンネルインピーダンス-pHモニタリングで非酸優位の著明な逆流を確認した.SIとSAPが陽性であり非びらん性胃食道逆流症と診断した.患者は逆流が恐怖で食べられないと訴えたため,腹腔鏡下逆流防止手術を施行した.術後症状は完全に消失し,経口摂取可能となった.

    DOI PubMed 医中誌

  • O-1-C11 重症心身障害児(者)に対する理想的な外科的援助とは?

    寺倉 宏嗣, 吉元 和彦, 小山 宏美, 関 千寿花 日本重症心身障害学会誌 39 (2), 244-244, 2014

    ...はじめに 重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))に対する外科的な援助としては、腹腔鏡下噴門形成術(LF)・胃瘻造設術、喉頭気管分離術(LTS)などが代表的なもととしてある。これらは、現在各地で小児外科医が手術をしている。しかし重症児(者)に対する外科的な治療はそれだけではない。理想的な外科的援助とは何か、20年間、重症児(者)と小児外科医として関わり、感じたことを述べる。...

    DOI 医中誌

  • P-2-E21 重症心身障害児(者)に対する外科的治療と小児外科医の関わり

    高尾 智也 日本重症心身障害学会誌 39 (2), 317-317, 2014

    ...治療方針としては胃瘻造設術が3例、噴門形成術が1例、喉頭気管分離術が7例だった。喉頭気管分離術症例の1例で術後10日目の退院日に突然死を来したが、呼吸器症状は見られなかった。胃瘻造設術症例と噴門形成術症例は順調に栄養管理されており、胃食道逆流症の再発なく経過している。また、喉頭気管分離術により誤嚥性肺炎はなくなり、吸痰回数も減少するなどQOLの改善も得られた。...

    DOI 医中誌

  • Upside down stomachを呈した巨大食道裂孔ヘルニアの1例

    福田 直人, 仁木 径雄, 佐野 允哉, 小倉 礼那, 和田 浄史 日本腹部救急医学会雑誌 33 (8), 1335-1339, 2013

    ...当初,保存的治療を行った後に食道裂孔ヘルニア修復術+Nissen噴門形成術を施行した。食道裂孔部は4×3cm大に開大していたため,メッシュを用いて閉鎖した。また胃底部横隔膜下縫合法による胃固定術も附加した。術後経過は順調で15日目に軽快退院となった。術後6ヵ月以上経過した現在,再発なく経過順調である。...

    DOI 医中誌

  • 腹腔鏡下Nissen手術が著効をみた若年者逆流性食道炎の1例

    吉野 敬, 本山 悟, 佐藤 雄亮, 佐々木 智彦, 脇田 晃行, 栗林 邦明 日本臨床外科学会雑誌 74 (9), 2441-2445, 2013

    ...から嘔吐,食事摂取障害,体重減少があり,家庭環境などのストレスによる症状として心療内科にて加療されていた.上部消化管内視鏡検査にて逆流性食道炎を認め,薬物療法を行ったが改善せず,手術適応として外科紹介となった,食道造影および内視鏡検査上,高度の逆流所見と高度の逆流性食道炎を認めた.24時間pHモニタリングでは著明な胃食道酸逆流所見を認め,食道内圧検査では食道一次蠕動波を認めなかった.手術は腹腔鏡下噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • P-2-F1-06 重症心身障害児に対する噴門形成術の検討

    馬場 勝尚, 前田 貢作, 関根 沙知, 福田 篤久, 河原 仁守, 辻 由貴, 薄井 佳子, 小野 滋 日本重症心身障害学会誌 38 (2), 369-369, 2013

    ...まとめ 噴門形成術により栄養状態の改善が認められ、手術前後で入院回数は減少し、再発も認められなかった。障害児のGERに対する噴門形成術はQOLの改善に貢献するものと考えられた。...

    DOI

  • 横行結腸のみが嵌入した食道裂孔ヘルニアの1例

    猪子 和穂, 村川 力彦, 山村 喜之, 黒田 晶, 鯉沼 潤吉, 大野 耕一 日本臨床外科学会雑誌 74 (3), 668-671, 2013

    ...上部消化管造影検査では明らかな異常を認めなかったが,注腸造影検査,CT検査で食道裂孔を通じて横行結腸が嵌入している所見を認めた.横行結腸が嵌入した食道裂孔ヘルニアの診断で,当科に紹介となった.手術は腹腔鏡下に施行.術中所見では食道裂孔ヘルニアに横行結腸および大網が嵌入していたが,虚血・壊死所見は認めなかった.また食道胃接合部,胃底部の位置異常は認めなかった.ヘルニア門の縫縮は容易であり,Toupet噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献23件

  • P-1-D-15 誤嚥性肺炎を繰り返す重症心身障害児に対してIPVを含む理学療法の果たした役割と課題

    多田 益巳, 村木 起代乃, 青嶋 高志, 平野 浩一, 遠藤 雄策, 村山 恵子, 白井 眞美 日本重症心身障害学会誌 38 (2), 308-308, 2013

    ...4歳胃瘻噴門形成術。6歳肺炎入院中IPV導入。退院後他院および当センターで継続。8歳在宅IPV開始。9歳他施設利用時夜間SpO2低下判明。9歳7カ月分離術。術後43日早朝自宅で心肺停止状態を発見。 方法 関連病院を含む診療録を後方視的に検討。IPV開始前から死亡までを以下の3期に分け、PT主目的、実施内容、入院日数を評価した。...

    DOI

  • Upside down stomachを呈した食道裂孔ヘルニアの3例

    麻田 貴志, 内山 周一郎, 島山 俊夫, 高屋 剛, 日高 秀樹, 千々岩 一男 日本臨床外科学会雑誌 73 (4), 821-826, 2012

    ...左肩痛と胸痛,嘔吐であり,胸部CTで胃の縦隔内への脱出を認めた.症例2は83歳女性で,主訴は発熱,左下腹部痛,下痢および嘔吐で,胸部CTで胃のほぼ全体の縦隔内への脱出を認めた.症例3は84歳女性で,前医で亜イレウスと診断され,胸部CTでほぼ全胃の縦隔腔内脱出を認めた.全例ともupside down stomachによる胃の縦隔内嵌頓と診断し,食道裂孔縫縮術と胃底部横隔膜下面固定法による胃固定術および噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献6件 参考文献11件

  • Nissen噴門形成術後の再発・合併症に対する再手術の経験

    古北 由仁, 森本 雅美, 後藤 正和, 山本 洋太, 武知 浩和, 丹黒 章 日本臨床外科学会雑誌 73 (3), 527-531, 2012

    ...本邦では胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)や食道裂孔ヘルニアに対する手術件数自体が欧米諸国に比べ少なく,再手術に関する報告は極めて少ない.今回,当教室における噴門形成術の現状を報告するとともに,最近経験した噴門形成術後の再手術例に関してその原因や問題点などを検討した.初回手術は混合型巨大食道裂孔ヘルニアの4症例で,腹腔鏡下Nissen噴門形成術を...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • 腹腔鏡下手術を施行したupside down stomachを呈する食道裂孔ヘルニアの1例

    古北 由仁, 森本 雅美, 後藤 正和, 山本 洋太, 武知 浩和, 丹黒 章 日本臨床外科学会雑誌 73 (11), 2813-2818, 2012

    ...となった.上部消化管造影検査では胃穹窿部は腹腔内に存在していたが,胃体部から幽門前庭部までは縦隔内に脱出し間膜軸性捻転をきたしていた.またCTでは横行結腸の縦隔内への脱出も認めた.以上より,upside down stomachと横行結腸脱出を伴う食道裂孔ヘルニアと診断し,腹腔鏡下手術を行った.懸念していた横行結腸は腹腔内に存在しており,胃を腹腔内に還納し,開大した食道裂孔を縫縮閉鎖した後にNissen噴門形成術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献31件

  • 食道アカラシアに対する腹腔鏡下Heller-Dor手術

    柏木 秀幸 日本消化器病学会雑誌 109 (5), 732-740, 2012

    ...食道アカラシアに対する外科治療としての筋層切開術は,1990年代の腹腔鏡手術の導入にともない,急速に増加しているが,同時に逆流防止手術を付加する術式が多く行われるようになってきた.逆流防止手術の中でもDor噴門形成術が多く用いられているが,逆流防止効果とともに切開部の粘膜を被覆することで術後の食道穿孔や憩室発生を予防する安全性が重要視されているからである.高い有効率と低侵襲性により,食道アカラシア治療...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献60件

  • 小児胃食道逆流症に対する術前・術後の六君子湯投与の意義

    寺倉 宏嗣, 比企 さおり, 吉元 和彦, 緒方 宏美, 橋詰 直樹, 川端 誠一 日本外科系連合学会誌 37 (4), 707-711, 2012

    ...小児の胃食道逆流症(GERD)に対する術前・術後の六君子湯投与の意義について検討した.術前投与では,六君子湯の投与のみで症状が消失した症例もみられた.本剤の投与で症状は緩和されるため,最終的には手術が必要になるとしても,手術決定までに十分な期間,外来で経過をみることができた.術後投与では,とくに重症心身障害児のGERDに対し,腹腔鏡下噴門形成術施行後に起こる早期の嘔気や晩期の嘔吐に対し有効であった....

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • Gross C型 long gap食道閉鎖に対してFoker法による体外牽引術を施行した1症例

    小角 卓也, 米倉 竹夫, 澤井 利夫, 野瀬 恵介, 木村 拓也, 前川 昌平 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 47 (6), 953-958, 2011

    ....上部・下部食道のgapは2.5cmで一期的吻合は不可能と判断しFoker法による体外牽引術を施行した.生後7日目に食道バンディング解除を行い,生後8日目より食道両端を連日1〜2mmずつ牽引した.生後14日目に右側気胸が出現し胸腔ドレーンを留置した.生後16日目に開胸にて食道端々吻合を施行した.術後に縫合不全を認めたが保存的にて軽快し,生後88日目に吻合部狭窄に対しブジーを行い,胃食道逆流症に対し噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 胸壁外食道延長術に続く胸腔鏡下食道再建術を施行したA型食道閉鎖症の1例

    奥山 宏臣, 佐々木 隆士, 野瀬 聡子, 清水 義之, 阪 龍太 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 47 (5), 857-860, 2011

    ...を施行した.まず,延長した頚部食道を前胸壁皮下より剥離して,胸腔鏡補助下に胸腔内に引き込んだ.ここで右をやや挙上した腹臥位として,4本のポートを挿入して胸腔鏡操作を行った.縦隔胸膜を切開して下部食道の盲端を同定し,全層一層結節縫合にて食道食道吻合を行った.術後縫合不全を併発したが保存的に治癒し,術後3週で経口摂取を開始した.吻合部狭窄に対して3回のバルーン拡張を行い,胃食道逆流症に対しては腹腔鏡下噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 術前診断しえた横隔膜傍裂孔ヘルニアの1例

    大森 健治, 宮田 完志, 湯浅 典博, 竹内 英司, 後藤 康友, 三宅 秀夫, 高橋 崇真, 雄谷 慎吾, 小林 陽一郎 日本消化器外科学会雑誌 44 (8), 1062-1069, 2011

    A 67-year-old woman suffered postprandial chest and back pain. Because gastrography revealed a saccular gastric protrusion above the diaphragm, her gastroenterologist made a diagnosis of …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献13件

  • 食道閉鎖症術後吻合部狭窄に対するtriamcinolone acetonide局所注入の有効性

    畑中 玲, 中原 さおり, 石田 和夫 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 47 (5), 821-826, 2011

    ...【方法】2005年から2010年の間に当院を受診し,根治術を施行された食道閉鎖Gross C型を対象とし診療録を参照し,吻合部狭窄,胃食道逆流(GER)の状況,噴門形成術の有無,バルーン拡張の時期と回数,TA局所注入併用の有無,バルーン拡張後再狭窄の有無とそれまでの期間を調べ,各症例を検討した....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献11件

  • 高齢者で誤嚥性肺炎を繰り返す食道裂孔ヘルニアに対し腹腔鏡下噴門形成術が有用であった1例

    平井 圭太郎, 吉成 大介, 小松 恵, 佐藤 泰輔, 田中 和美, 高橋 憲史, 小川 博臣, 戸谷 裕之, 戸塚 統, 須納瀬 豊, 竹吉 泉 北関東医学 61 (2), 193-197, 2011

    ...手術は腹腔鏡下で噴門形成術 (Nissen法) を行った. 術後経過は良好で, 手術翌日から離床を開始し, 第2病日より食事を開始し, 第10病日に退院となった. 今回, 高齢者の食道裂孔ヘルニアに対し合併症なく安全に腹腔鏡下噴門形成術を行い, 頻回におこった誤嚥性肺炎の予防に有用であった症例を経験したので報告する....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 参考文献3件

  • A15 半固形化栄養不応例に対するボタンタイプ経胃瘻十二指腸瘻カテーテルの検討

    草間 龍一, 吉野 浩之 日本重症心身障害学会誌 36 (2), 275-275, 2011

    ...われわれは筋緊張が極度に強い場合、けいれんのコントロールが困難で腹圧が高い場合、脊柱側湾症などで身体の変形が大きい場合や、小児期の噴門形成術(特に腹腔鏡手術後)後のGERD再発例など、半固形化栄養法を用いても逆流を来す重度のGERD症例を経験した。 これら半固形化栄養不応例に対する栄養投与法として、腸瘻や経胃瘻的十二指腸チューブ(ジェジュナルカテーテル;PEG-J)が存在する。...

    DOI

  • P2031 当重症心身障害児(者)施設で経験した低Cu血症の症例

    木内 正子, 小田 望, 永江 彰子, 阿部 純子, 藤田 泰之, 種子島 章男, 高谷 清, 口分田 政夫 日本重症心身障害学会誌 36 (2), 353-353, 2011

    ...1990年噴門形成術施行。 大豆・卵白・とうもろこしにアレルギーがあり、アレルギー用ミルクを使用。経鼻胃内栄養を行っていたが、チューブ事故抜去が多く、2008年9月胃瘻造設術施行・半固形化栄養開始。2010年4月WBC:2800/μL・Hb:9.4g/dLと白血球減少・貧血を認め、Cu欠乏を疑い検査。著明な低Cu血症(5μg/dL)を認め、補助食品によるCuの補充開始。...

    DOI

  • P2011 腹部膨満で外科紹介となった重症心身障害児(者)の5例

    脇坂 晃子, 山田 晋也, 辻 隆範, 中村 奈美, 丸箸 圭子, 大野 一郎, 関 秀俊 日本重症心身障害学会誌 36 (2), 343-343, 2011

    ...症例 症例1:27歳女性、胃瘻造設、噴門形成術後。嘔吐、腹部膨満が出現しイレウスを疑い外科へ紹介。盲腸・上行結腸捻転症のため緊急手術にて捻転解除術、虫垂切除術施行。 症例2:34歳男性、食事中に嘔吐し、急激に腹部膨満が出現し外科紹介。保存的にみられたが敗血症性ショックのため翌日死亡した。 症例3:58歳男性、腸瘻造設から3カ月後に腹部膨満、発熱が出現。...

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  • 小児傍食道型食道裂孔ヘルニアに対する腹腔鏡下噴門形成術の1例

    高尾 智也, 河崎 正裕 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 46 (2), 235-238, 2010

    ...症例は5歳男児.乳児期より嘔吐が持続し,食後の怒責時などに頻繁に嘔吐がみられていた.他疾患で某病院救急を受診した際の胸部単純X線検査で,食道裂孔ヘルニアが疑われ当院へ紹介となった.上部消化管造影検査で傍食道型食道裂孔ヘルニアの診断とし,腹腔鏡下に食道裂孔修復とDor-Nissen法による噴門形成術を施行した.経過良好で術後9日目に退院した.症状は完全に消失し,再発も認めない.近年,腹腔鏡下手術が普及...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 腹腔鏡下噴門再形成術後に発症した横隔膜ヘルニアの1例

    五藤 周, 内田 広夫, 北野 良博, 川嶋 寛, 佐藤 かおり, 吉田 真理子, 石丸 哲也, 岩中 督 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 46 (4), 787-790, 2010

    ...症例は3歳1か月の男児.6か月時に胃食道逆流症(GERD)に対して腹腔鏡下噴門形成術を,1歳8か月時にGERD再発に対して腹腔鏡下噴門再形成術を受けていた.突然の腹痛と腹部膨満を訴え,発症から12時間後に入院した.胸腹部造影CTで左胸腔内に脱出する横行結腸を認め,横隔膜ヘルニア嵌頓と診断し,緊急開腹手術を施行した.術中,食道裂孔左側に約1.5cmの小さな横隔膜欠損を認め,同部位から横行結腸が胸腔に脱出...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 重症心身障害児に対する噴門形成術後成績および管理上の問題点

    奥村 健児, 広部 誠一, 東間 未来, 小森 広嗣, 武藤 充, 鎌形 正一郎, 林 奐 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 46 (2), 214-219, 2010

    ...【結論】NI児に対する噴門形成術を施行する場合,患者の性質上,術後再発を防止する工夫と管理しやすい胃瘻を造設することが大切であり,誤嚥性肺炎を伴う症例では積極的に喉頭気管分離術を行うことが有効と考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 食道閉鎖症術後の吻合部狭窄に対する治療の検討 : 胃食道逆流症の関与について

    畑田 智子, 大浜 用克, 新開 真人, 武 浩志, 北河 徳彦, 工藤 博典, 望月 響子 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 46 (6), 915-919, 2010

    ...を行い,3例には狭窄部切除を行った.噴門形成術後は8例が速やかに改善,3例はブジーを追加して改善した.狭窄部を切除した内の2例は間もなく噴門形成術を追加施行し,他1例はGERD症状が軽快したので経過観察とし,そのまま改善した....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献17件

  • GERDに対する腹腔鏡下逆流防止術とNERDに対する対応

    柏木 秀幸, 小村 伸朗, 矢野 文章 日本消化器病学会雑誌 107 (4), 559-568, 2010

    ...胃食道逆流症(GERD)に対する外科治療は,腹腔鏡下逆流防止手術(LARS)の登場により,増加してきた.噴門形成術としては,全周性のNissen法が多く用いられているが,術後の嚥下障害が少ない非全周性のToupet法が増加してきている.良好な治療成績が得られているが,LARSでは,軽症型の食道裂孔ヘルニアの再発がおこりやすい可能性がある.Collis胃形成術やメッシュの適応を含め,術式の改良が行われてきているが...

    DOI 医中誌 参考文献65件

  • 腹腔鏡補助下での経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の経験

    神山 雅史, 米倉 竹夫, 小角 卓也, 黒田 征加, 山内 勝治, 中山 剛之 静脈経腸栄養 24 (3), 801-805, 2009

    ...lap-assisted PEGを選択した理由は、側弯による胃の位置異常が4例、胃の腹側の結腸の存在が1例、腹腔鏡下噴門形成術後の再手術が1例であった。【結果】臍からのカメラポートに1から2箇所のワーキングポートを追加した。うち5例には腹壁への胃固定を併用して経皮内視鏡下に胃瘻を造設した。手術時間は癒着剥離を行った2例を含め、1時間から3時間10分。6例共に安全に胃瘻造設が可能であった。...

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 外科臨床の変遷

    別所 隆 日本農村医学会学術総会抄録集 58 (0), 1-1, 2009

    ...そけいヘルニア,虫垂切除,噴門形成術,脾臓切除術,胃切除術,大<br> 腸切除術,食道癌切除術,肝切除術等です。今後未来に向けては,遠隔手術の導入,ロ<br> ボットの導入等が考えられます。また遺伝子学の進歩も外科治療に大きく貢献しています。...

    DOI

  • P-317 脳室腹腔シャントを変更せずに治療しえた穿孔性虫垂炎の1例(ポスター 下部消化管3,Science and Art for Sick Children,第46回日本小児外科学会学術集会)

    吉田 洋, 杉田 亮, 岩瀬 和裕, 青野 豊一, 武田 伸一, 小間 勝, 野村 昌哉, 西川 和宏, 玉川 浩司, 松田 宙, 島田 和典, 和田 大樹, 井深 奏司, 石田 勝, 田中 康博 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 45 (3), 682-, 2009

    ...脳室腹腔シャント(VPシャント)を有する患者において逆行性感染は重篤な合併症である.腹部外科手術の際には無菌的環境の維持のためシャントの変更が必要となることが多かった.しかし近年ではVPシャントチューブに逆流防止機能が装備されており,シャントの変更なしに腹腔鏡下胆嚢摘出術や噴門形成術を行った報告がみられる.今回我々は穿孔性虫垂炎に対してVPシャントを変更せずに治療しえた1例を経験したので報告する....

    DOI 医中誌

  • 食道裂孔ヘルニアに起因した成人胃軸捻転症の1例

    森田 修司, 安岡 利恵, 園山 宜延, 藤木 博, 満尾 学, 門谷 洋一 日本臨床外科学会雑誌 70 (12), 3550-3555, 2009

    ...を加え報告した.症例は59歳,女性.心窩部痛,嘔吐にて当院紹介入院.CTおよび造影検査で,胃が間膜軸性に捻転して前庭部の下縦隔内への嵌入を認め,胃軸捻転症を伴う食道裂孔ヘルニアと診断した.内視鏡的整復を試みるも不成功で手術を施行した.開腹時,捻転変位した胃体下部が食道裂孔部ヘルニア門に癒着していた.ヘルニア整復後,ヘルニア門の縫縮と胃固定術を施行した.術前より逆流性食道炎症状を認めなかったことから噴門形成術...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献14件

  • 超高齢者の心肺を圧迫する巨大食道裂孔ヘルニア腹腔鏡下手術の1例

    四方 裕夫, 河野 美幸, 神野 正明, 松原 純一 日本呼吸器外科学会雑誌 22 (4), 649-653, 2008

    86歳の女性.動悸と胸部圧迫感と発熱,咳嗽があり食道裂孔ヘルニアに起因する症状と診断され当科に紹介入院となった.胸部X線写真で縦隔に拡大した胃泡と水平面を示す胃液の存在を認めた.巨大な食道裂孔ヘルニア(voluminous hiatus hernia)とバリウム検査で判明した.高齢であり腹腔鏡下手術を選択し,胸腔へ脱出していた横行結腸の一部,全胃,食道胃接合部を腹腔内へ整復し,Modified …

    DOI 医中誌 被引用文献6件 参考文献19件

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