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岸野 浩一 研究論集 117 237-254, 2023-03
...グローバル化と経済的相互依存が深化した21世紀初頭の現代世界において、経済的手段による国益実現の外交術である「エコノミック・ステイトクラフト(economic statecraft)」の効果が増幅し、国益および国家の独立と存続が脅かされかねない事態が生じつつある。...
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福元 健之 史林 106 (1), 147-184, 2023-01-31
...これまでポーランドの再建は、国家の独立、持続する紛争、国際人道支援といったテーマごとに考察されてきた。本稿は、ウッチ市の簡易食堂に焦点を当てることで従来の知見をつなぎ合わせ、新興国家の再建過程を総合的に捉えることを試みた。簡易食堂は、総力戦に直面した住民が、自分たちの社会関係に依拠して設営したものであった。...
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齊藤 紅葉 人文學報 119 99-121, 2022-06-30
...このことは, 急変する国際環境の中で, 国家の独立を図った明治維新のあり方の一端を, 岩倉を通して示すことにつながる。従来, 岩倉使節団が欧米で外交の厳しさ, 近代工業技術の威力, 立憲政体のあり方を調査・認識し, 日本における漸進的な改革の必要性を意識したことは明らかにされてきた。一方で, 大使の岩倉が使節団で何を学び, その後に生かしたかは明確には論じられていない。...
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橋本 栄莉 文化人類学 84 (1), 078-093, 2019
...本論の目的は、国家の独立から国家の「崩壊」に至るまでの状況を生きたヌエルの人々が、国家をどのように想像し、複数の秩序の様式とどのように交渉していたのかを明らかにすることにある。中でも、人々が国家、あるいは国家的なものを経験し、想像する際の媒体となってきた「紙」の特性を検討することで、国家やリーダーシップをはじめ、特定のコミュニティに人々が見出す秩序やその真正性について考察する。...
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橋本 栄莉 文化人類学 80 (2), 200-220, 2015
...100年以上にわたり語り継がれる予言は、内戦や開発援助、国家の独立など、ヌエルの人々が直面する新しい状況を把握する方法と密接に開わってきた。予言の総体は知られていないものの、予言は人々の関心のありようや出来事とともに日々発見され、語り直されている。...
貫井 万里 日本中東学会年報 28 (1), 1-34, 2012
...運動を率いたモサッデク博士をリーダーとする国民戦線は、石油産業の国有化を通して、外国の影響力を排除し、国家の独立と民主主義制度の確立の実現を主張し、多くの一般民衆を惹きつけ、運動に動員することに成功した。中でも、バーザーリーと呼ばれる、イランの伝統的商業区域、バーザールで働く商人や職人たちが、この運動に積極的に係わったことが多くの先行研究で指摘されてきた。...
坂本, 慎一 近代日本研究 20 175-203, 2003
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小山 哲 洛北史学 2 (0), 16-39, 2000-06-10
...一八世紀の啓蒙主義者は、サルマティズムを克服すべき旧弊として批判したが、分割によって国家の独立が危機にさらされると、サルマティズムは国民意識の表現として再生した。トポスとしてのサルマチアは、ヨーロッパ文化圏への帰属を主張すると同時に、ヨーロッパ世界におけるポーランドの辺境性・異質性をも表象する、両義性をはらんだ概念であるといえる。...
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大石 悠二 広島平和科学 11 1-12, 1988
The Palestine National Council, the supreme authority of the Palestine Liberation Organization, convened in Algiers and declared the establishment of a Palestinian state on November 15, 1988. The …
伴 悦 日本文学 21 (5), 1-15, 1972
I have contemplated where Homei Iwano, who has excited comparatively less comment, should be placed among those writers in the Meiji era who dealt with literature, wrestling with the problem of …
坂元 義種 史林 51 (4), 455-496, 1968-07-01
...すなわち、支配領域の急速な拡大、隣接諸国の臣属──朝貢・入質──、時には他の君主の冊立等もみられ、また他方、当該国王は、中国王朝に通じて、その封冊をうけ、それによってその国家の独立性を顕示し、また、東アジアの国際社会に、それぞれの地歩を築いたのである。「大王」は、こうした過程に生まれたのである。本稿は、この日本と朝鮮の「大王」の成立過程のうち、とくに国際的な契機に注目しようとしたものである。...
清水 純一 哲学 1958 (8), 70-76, 1958-03-31
...今日のイタリアにおける哲学研究発達の有様を省みると、明治維新以後の我が国のそれと似通ったところがある.イタリアは、ルネサンス以来、諸外国勢力の干渉によって分裂をつづけてきたために、近代国家としては他のヨーロッパ列強に立遅れることとなった.イタリア国家の独立統一が事実上成立したのは、一八七〇年 (明治三年) のことなので、このおくれを取戻すためには、まず先進北欧諸国の文明文化を輸入することから始めなければならなかった...