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検索結果 106 件

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  • 20世紀日本地学史を日記の読解から再考する

    山田 俊弘, 矢島 道子, 須貝 俊彦, 島津 俊之 地学雑誌 132 (3), 217-230, 2023-06-25

    <p> The historiography of geoscience in the 20th century in Japan is reconsidered through 57 volumes of diaries (1914-1963) of Mochizuki Katsumi (1905-1963), a geology professor at Shizuoka …

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  • 天地精義:空間概念としての天地(一)

    益田 理広 地理歴史人類学論集 (12) 1-75, 2023-03

    本稿は天地なる概念の東洋に於ける空間の典型たることを議す。古今の諸書より天地の空間と定義せられたる事例を徴し、以て之を証するのである。且つは各々の天地概念の定義と異同とを論じ、其の内実の解明に努むる。何となれば則ち、未だ知られざる東洋地理学理論の中枢に坐す東洋独特の空間概念を求むるがためである。是の故に本稿は自づから一篇の天地論史を為す。されど字数の限りも有れば、本篇の録するは周代より隋唐に至る…

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  • 地理学に於ける正名:空間関係と地域(後) -ハーツホーンよりシェーファーへの理論継承-

    益田 理広 地理歴史人類学論集 (11) 17-38, 2022-03

    ...本研究は近現代の地理学史を二分するとされる「シェーファー対ハーツホーン論争」を調停すべく為されたる「正名」である.同論争が注意さるべき所以は「計量革命」の端緒として輓近の地理学理論の形成に強く関与するにある.又た「正名」とは儒学の伝える概念検証に基づく議論の法であり、所説の樞紐を為す概念定義の精査匡正により論争の決着を促すものである.是を以て本研究はシェーファー並びにハーツホーン両氏の理論の樞紐たる...

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  • 「地理」前史—易学による学術用語化以前の「地理」—

    益田 理広 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 60-, 2020

    ...『中国古代地理学史略』.河北科学技術出社.</p><p></p><p>胡欣・江小羣 1995. 『中國地理學史』. 文津出版.</p><p></p><p>中国科学院自然科学史研究所地学史組 主編 1984.『中国古代地理学史』. 科学出版社.</p><p></p><p>益田理広2018. 唐宋易学における「地理」の語義の変遷. 地理空間11: 19-46.</p>...

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  • Edgar Kant の中心地研究とその現代地理学史上での意義

    杉浦 芳夫 都市地理学 13 (0), 1-36, 2018

    <p>第二次世界大戦末期にエストニアからスウェーデンに亡命したEdgar Kant が1935 年に母国で発表した中心地研究は,世界で最初に都市集落システムの研究に中心地理論を援用したものであった.そこで明らかにされた中心地勢力圏の階層構成は,アメリカ地理学界では機能地域論の実証例として評価された.そして,Kant の教えを受けてスウェーデンで中心地研究を行なったGodlund …

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  • シェーファー-ハーツホーン論争における空間概念の連続性

    益田 理広 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100078-, 2017

    1.研究目的 Schaefer(1953)によるHartshorne(1939)への批判と、それに対する一連の応答による,所謂「シェーファー-ハーツホーン論争」(Martin 1989)は.その後の地理学の展開を大きく左右する,伝統地理学と「新しい地理学」の方法論上の分水嶺であった. この論争は,地理学の対象を「地域area」とするハーツホーンの立場を「例外主義」と名状し,「ハーツホーンの地理…

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  • 近代日本の風土記

    立岡 裕士 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100255-, 2015

    近現代日本社会ではどのような知識をなぜ地理的知識と見なしたのかという問題を考えるために、まず風土記という書名を取り上げ、近代日本においてこの書名がどのように使われているかを調べた。資料としては国会図書館の蔵書を対象とし、書名に「風土記」を含むものまたは「風土記」を含む題名をもつ文章を収録したもの(以下、風土記類)を検索した。その結果、以下の点が明らかになった。<br>①近代に刊行された風土記類は…

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  • 中国哲学における「地理」概念の変遷

    益田 理広 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100234-, 2015

    ...『中国古代地理学史略』.河北科学技術出社.海野一隆 2003.『東洋地理学史研究・大陸編』 .清文堂. 胡欣・江小羣 1995.『中國地理學史』. 文津出版. 人文地理学会編 2013.『人文地理学事典』.丸善書店. 中国科学院自然科学史研究所地学史組 主編 1984.『中国古代地理学史』. 科学出版社. 辻田右左男 1971.『日本近世の地理学』.柳原書店....

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  • 思想戦と「日本地政学」 : 小牧実繁のプロパガンダ活動の展開とその社会的影響

    柴田 陽一 人文學報 105 69-116, 2014-06-30

    「大東亜戦争」期 (1941-1945年),京都帝国大学地理学教授であった小牧実繁は,「日本地政学」を標榜し,著書・雑誌・新聞・講演・ラジオなどさまざまなメディアを駆使したプロパガンダ活動をおこなった。けれども,国民の啓蒙を意図しておこなわれた彼の活動を可能にしたネットワークの存在,活動の社会的影響,プロパガンダの内容については,これまでほとんど検討されていない。本稿は,彼の著作をひろく利用する…

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  • 食料の安定供給と地理学—その海外依存の学史的検討—

    荒木 一視 E-journal GEO 9 (2), 239-267, 2014

    明治期以降の日本の食料供給を,穀物の海外依存に着目して検討するとともに,それに対する地理学研究を振り返った.食料の海外依存は最近始まったことではなく,明治中期以来,第二次大戦にかけても相当量を海外に依存していた.それに応じ1940年代まで,食料は地理学研究の1つの主要な対象で,農業生産だけではなく多くの食料需給についての論考が展開されていた.戦時期の議論には,問題のある展開も認められるが,食料供…

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  • 帝国日本と地政学

    柴田 陽一 人文地理学会大会 研究発表要旨 2013 (0), 36-37, 2013

    帝国日本(日本本国と植民地から構成される空間)という空間の中で戦前の地政学の展開を捉え直すことにより、新たな地政学像を示す。

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  • 戦前日本における北方探検の学術的・社会的評価の変容-間宮林蔵を中心として-

    浮谷 安奈 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 116-, 2013

    ...人物評価というと、地理学では地理学史の分野に関連しているといえ、岡田(2011)で間宮を挙げているものの、彼の生涯や功績を述べたにすぎない。明治以降の文献に登場するイメージされた間宮が、政治的・歴史的背景の中でどのように評価されたのかをみることで、間宮の功績を含めた人物像が、いかに戦争という日本の歴史的ファクターの中で利用されたのかについて論じていきたい。...

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  • 日本の「環境考古学」の成立と地理学

    宮本 真二 人文地理学会大会 研究発表要旨 2013 (0), 58-59, 2013

    ...日本における環境考古学は地理学研究者によって提示され,その後、日本考古学を含めてひろく認知されている.しかし,その成立過程について言及した研究は限定的である.本研究では,歴史地理学史における地形環境研究の展開と,環境考古学の成立が深く関与したことを明示する.その上で,近年注目されている,環境史,ジオ・アーケオロジー研究の可能性について検討する....

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  • アメリカの地理学

    矢ケ崎 典隆 地学雑誌 121 (5), 771-786, 2012

     This article briefly reviews the development of American geography from the nineteenth century through the early twenty-first century by studying a variety of literature combined with the author's …

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  • インドにおける地理学の発展と課題

    岡橋 秀典, 南 埜猛, 澤 宗則, スッバイヤー S.P. 地学雑誌 121 (5), 874-890, 2012

     This paper examines the present status of geography in India and problems based on trends in modern history, geography education and research. Geography has developed remarkably in higher education …

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  • ルーマニアの地理学の現状

    漆原 和子 地学雑誌 121 (4), 735-742, 2012

     The Romanian Society of Geographers has a long history, having been established in Bucharest, Romania in 1875. The Department of Geography at the University of Bucharest was started in 1900, …

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  • 日本における地生態学の誕生と発展

    目代 邦康 地学雑誌 121 (2), 367-383, 2012

     IWATA Shuji and KOIZUMI Takeei initiated Japanese geoecology studies in the 1970s. The Colloquium of Cold Region Landform (Kanrei Chikei Danwakai) contributed significantly to Koizumi's studies. …

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  • ドイツの地理学

    森川 洋, 由井 義通, フンク カロリン 地学雑誌 121 (4), 601-616, 2012

     The aim of this paper is to overview recent geographical studies in Germany. Traditionally, German geographers have achieved significant results from research and theoretical studies. In …

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  • 日本における山地の地生態学研究の一側面

    目代 邦康 日本地理学会発表要旨集 2011s (0), 295-295, 2011

    1. はじめに 日本における山地の地生態学研究の進展には,寒冷地形談話会に関わる研究者の貢献が大きい.日本の地生態学研究の進展は,小泉(1996),横山(2002),渡辺(2004)などに整理されているので,ここでは通史については言及しない.本稿では,そのパイオニアの一人である小泉武栄に焦点を当て,彼の研究史から日本における山地の地生態学研究の一側面を概観する. 2. 小泉の地生態学的研究 …

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  • 大学生が身につけるべき地理学の基礎知識・技術と情報のあり方について

    野間 晴雄, 香川 貴志, 土平 博, 河角 龍典, 小原 丈明 人文地理学会大会 研究発表要旨 2011 (0), 48-48, 2011

    ...その構成は,地理学史などの本質論から,地理学の諸分野,研究ツール,文献,分析手法,キーワードに及んだ。今回の全面改訂は,旧執筆者の意見を汲み込みながら,現役で学部の実習や演習を担当している若手・中堅4名の十数回にわたる討議・共同作業により,3部構成(イントロ,スタディ,アドバンス)に全体を組み替えた。...

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  • 郷土概念と地理教育の偶有的接合

    島津 俊之 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 251-251, 2009

    Googleで「郷土」を検索すると,2009年1月8日現在で約892万件となる。郷土の語それ自体は『列子』や『晉書』に出てくる漢語で,近代の産物ではないが,前近代の日本でこの語が日常的に用いられたわけではない。郷土は,漢籍を読み下せる限られた知識人層のみが知る高尚な言葉だった。〈郷土教育〉という概念から想起される,郷土の語と学校教育との結び付きも自明の事柄ではない。1871年刊行の『西国立志編』…

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  • 日本の人文地理学―その歩みと今日の状況―

    山田 誠 人文地理 59 (6), 493-507, 2007

    <p>本稿は,日本の人文地理学の歩みと,今日それを取り巻く諸条件について紹介する。1910年代から欧米の方法論の咀嚼を通じてしだいに成果を積み上げてきた日本の人文地理学は,今日,新しい立場・対象・方法の研究が若い世代から現れ,また成果の海外への発信の機会も増えている。しかし,伝統的な人文地理学からの過度の断絶もときに見られるのは懸念材料である。</p>

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  • 小川琢治と紀州―知の空間論の視点から―

    島津 俊之 地理学評論 80 (14), 887-906, 2007

    Recent Anglophone scholarship in the history of geography has experienced a considerable growth of studies focusing on the significance of space and place in the production, circulation, and …

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  • アジア・太平洋戦争期の満鉄調査部における地理学者の役割

    柴田 陽一 日本地理学会発表要旨集 2007f (0), 11-11, 2007

    <BR> 旧日本植民地では,さまざまな分野の学者が,教育,軍事,調査活動に従事していた.戦後長い間,こうした活動について検討されることはなかったが,近年他分野では盛んに行われている(岩波講座「帝国」日本の学知を参照). しかし,日本の地理学界において,植民地における地理学者の活動を検討した研究は,ようやく始まったばかりである.発表者は,5月の歴史地理学会で,植民地高等教育機関(「満洲国」建国大学…

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  • ラッツェルとブラーシュに関する地理教育論的考察

    山口 幸男 日本地理学会発表要旨集 2007s (0), 5-5, 2007

    ...こうして、ラッツェルとブラーシュという近代地理学史上の2巨人の主著の訳書が出揃い、地理教師各自が自らの眼で両著を考察することができるようになった。...

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  • 旧制中学校地理教科書を通してみた小川琢治の地理教育観

    近藤 裕幸 日本地理学会発表要旨集 2005s (0), 73-73, 2005

    ...【本研究の方法と目的】日本の近代地理学史上、重要な位置づけにある小川が、学校教育制度下の地理科に影響を与える可能性は大きい。しかし、小川を地理教育史の上からとらえた研究は寡聞にして知らない。というのも、小川が彼の地理教育観を体系的な著作物として残しているわけではないため、その地理教育観を捉えることに困難を伴うからである。...

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  • 河田羆の地理思想と実践

    島津 俊之 人文地理 56 (4), 331-350, 2004

    This paper investigates the geographical thoughts and practices of Takeshi Kawada, a figure almost unknown among present Japanese geographers, by situating them in the various spaces of knowledge in …

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  • 牧口常三郎著『人生地理学』の同時代評

    沖 慶子 地理科学 58 (2), 65-91, 2003

    ...アカデミー地理学成立以前の近代日本地理学史における代表的な地理書のひとつとされている牧口常三郎著『人生地理学』(1903年初年版)は,のちのアカデミー地理学の形成者からは同時代において低く評価されたとみなされている。この要因のひとつに,小川琢治が『地学雑誌』に発表した書評(1904)の内容が挙げられる。...

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  • アカデミー地理学前史における『歴史地理』の意義

    沖 慶子 人文地理学会大会 研究発表要旨 2003 (0), 4-4, 2003

    ...近代日本の大学における地理学研究の基盤としてあげられる歴史学と地質学のなかでも、雑誌『歴史地理』については、地理学史上の位置づけに関する議論が現在に至るまで収束していない。そこで本研究では、『歴史地理』の地理学史における意義を検討する観点から、同誌における論考とその執筆者について詳細な調査・分析をおこなう。...

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  • 明治期の地理書および地理教科書における写真資料の導入

    沖 慶子 人文地理学会大会 研究発表要旨 2002 (0), 000017-000017, 2002

    <BR><u>1 研究の背景と目的</u><BR>  地理学および地理教育で使用される写真については,田中(1960),石井(1988)らにみられるように,「地学写真」,「地理写真」の定義や撮影技術などに関する議論が多くなされてきた。しかし,地理書や地理教科書における写真資料の使用状況については充分な議論がなされてきたとはいいがたい。そこで,本研究においては,印刷技術が向上し,写真資料の導入期に…

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  • 明治政府の地誌編纂事業と国民国家形成

    島津 俊之 地理学評論 75 (2), 88-113, 2002

    In recent years, many historians of geography have engaged in the study of “critical histories”, in which the complicated relationships between geographical discourses and practices on the one hand, …

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  • 地理学の新しいフェミニスト歴史叙述をめざして

    ドモシュ, モナ, 齋藤, 元子[訳] 空間・社会・地理思想 6 150-160, 2001

    ...地理学史を分脈化しようとする近年の試みは、その歴史の多くがジェンダー化された構築物であるということを無視している。また一方、ポストモダン人文地理学のための主張はフェミニスト理論を無視している。...

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  • 第2次世界大戦後の米倉二郎

    岡田 俊裕 地理科学 54 (2), 99-125, 1999

    <p>Jiro Yonekura (1909-) appeared in the Japanese geographical academic world in the early years of the 1930s. He commenced the study of the Jori system and Kokufu in ancient Japan, and Japanese …

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  • 十五年戦争期の米倉二郎

    岡田 俊裕 地理科学 53 (2), 73-96, 1998

    ...たとえば, 土地区画・集落立地・軍事地理・地理学史などについて中国のそれを視野に入れて研究した点で共通しており, 地政学研究についても小川の論著から刺激を受けるところが多かった。このように米倉は小川の着手した諸研究を継承し発展させたといえるが, なかでも条里制の研究は, その後の日本における歴史地理学研究の方向を決定づけるほどの甚大な影響力をもった。...

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  • 小川琢治の中国研究

    岡田 俊裕 Geographical Review of Japa,. Ser. A, Chirigaku Hyoron 70 (4), 193-215, 1997

    ...小川琢治は中国への並々ならぬ関心を終生持ち続けた.その契機は『台湾諸島誌』 (1896) の執筆にあり,その際重用した中国の古地誌・史料への興味が歴史地理研究へと向かわせた.彼は,儒家によって異端邪教視された史料を重用し,中国の地理的知識の拡大過程および古代の東アジア世界と地中海世界との地域交流などを考究した.以後,歴史地理学ないし地理学史研究が京都(帝国)大学における地理学研究の伝統となった.また...

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  • 戦中・戦後の小田内通敏

    岡田 俊裕 季刊地理学 48 (1), 14-32, 1996

    Before about 1930, Michitoshi ODAUCHI (1875-1954) strove to study the human geography from an independent standpoint, and systematize the organization of geographical study from the standpoint of …

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  • 小川琢治の人文地理学研究

    岡田 俊裕 Geographical Review of Japa,. Ser. A, Chirigaku Hyoron 69 (1), 20-38, 1996

    地質学専攻の小川琢治 (1870-1941) が地理学研究に着手したのは,『台湾諸島誌』 (1896) を執筆し,『地学雑誌』を編集した (1897~1907年)ことに要因があった. 1908年京都帝大地理学講座の主宰者となった小川は,孤立荘宅と条里集落に関する研究を例示して居住地理学研究を唱導した.当初彼は,農業経営や農村生活へも考察を及ぼす姿勢を示したが,以後,もっぱら村落居住の起源・成立と…

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  • 小田内通敏の地理学研究 : 在野的・非主流派地理学の形成

    岡田 俊裕 地理科学 50 (4), 233-249, 1995

    小田内通敏(1875-1954)は, 学生時代には史学研究を志向し, 社会学にも強い関心をもっていた。そのため彼の地理学研究は, それらの考察法を重視する傾向をもった。また, 新渡戸稲造(1862-1933)や「郷土会」を介して農政学・農業経済学・植物学などを吸収し, 地域地理学を住民の生業と生活に即して研究する素地が形成された。その最大の成果が社会経済地理学のモノグラフ『帝都と近郊』(1918…

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  • 日本の地理学書と中国近代地理学

    源 昌久 Geographical Review of Japa,. Ser. A, Chirigaku Hyoron 67 (3), 149-168, 1994

    ...本稿の目的は,中国の近代化の契機といわれているアヘン戦争 (1840~1842年) から第二次世界大戦終了(1945年)までの期間,約100年間に日本の地理(学)書が中国地理学にどのような影響を与えたかを調査し,中国の近代地理学史研究にひとつの素材を提供することである.調査方法として,第1に,日本語の地理(学)書が中国語に訳されている状況を調査して,翻訳書誌を作成し,時系列,主題・原著者別等について...

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  • 牧口常三郎『人生地理学』の地理学史上の再評価

    岡田 俊裕 地理科学 49 (4), 197-212, 1994

    牧口常三郎『人生地理学』(1903年初版,1908年訂正増補8版)は,当時の非アカデミズム地理学徒に歓迎され高い評価を受けたが,アカデミズム地理学の形成者たちには1970年代前半ごろまで無視ないし軽視されてきた。しかし本書は,環境論的な立場からの地人関係の考察が優れているだけでなく,分布論・立地論による経済地理学的・社会地理学的・政治地理学的な分析に先駆的かつ現代的な意義が認められる。なかでも,…

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  • 1992年度秋季学術大会シンポジウム

    栗原 尚子, 源 昌久 Geographical Review of Japa,. Ser. A, Chirigaku Hyoron 66 (3), 163-168, 1993

    Recent studies on the history of geographical thought have been based on recent developments in studies on methodology and epistemology in the history of science. A central claim is that studies on …

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  • 近現代日本地理学史における社会的コンテキストと概念構成

    岡田 俊裕 Geographical review of Japan, Series B 66 (1), 1-17, 1993

    日本において,地理学研究が組織的・本格的に行われ始めたのは1920年代の半ばごろであろう.その後の日本では,十五年戦争によって中国などアジアへの侵略行為を続けた.このことは,日本の地理学研究に直接・間接に影響を与えた.敗戦後,日本はGHQの占領下におかれ,その間,地理学は社会科学的な研究への志向を強め,発展していった.<br> このような社会情況のなかで,飯塚浩二 (1906-1970) …

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  • メアリー・サマヴィルの生涯―その地理学史的意味―

    田村, 百代, TAMURA, Momoyo 地域研究 30 (1), 17-29, 1989-09-20

    メアリー・サマヴィル(1780-1872)はイギリスで最初の女性科学者であり,独学で四冊の著書『天体力学』,『自然諸科学の結合について』,『自然地理学』,『分子と顕微鏡の科学について』を発表した.天空と地上の諸現象の結合を取りあげた彼女の宇宙論ともいうべき『自然諸科学の結合について』(1834)では,科学の分化が進みながらも,いわゆる諸力の変換を始めとする諸現象間の結合の究明に注目し,諸科学は結…

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  • 三沢勝衛の地理学研究 : その変遷と日本の地理学

    岡田 俊裕 地理科学 44 (1), 17-34, 1989

    ...それは円本の近代人文地理学史の初期にあたり,彼は,地理学の領域をはるかに越えた読書と精級な野外調査によって,1937年に死去するまでに数多くの最高水準の業績を積み上げた。特に1926年以降の成果が顕著で,当初は「地域の力」や「地表現象」のような独自の用語によって地理学を論じ,小田内通敏との交流の中で,歴史的考察を含めた経済地理学的な地域研究を行なった。...

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  • 日本における地理思想史研究の最近の動向

    竹内 啓一, 野澤 秀樹 Geographical review of Japan, Series B 61 (1), 59-73, 1988

    ...<br> 本稿では日本の地理学史研究において正統的な位置をしめ,かつ研究業績も多い欧米の地理学,地理学者についての学説史的研究については触れない。従って,本稿では日本の地理思想,あるいは地理学思想を対象とした近年の日本における研究成果について,次の四つの研究テーマに分けて,研究動向を展望するものである。...

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  • 地理に篤学な西亀正夫の地理教授論

    三上 昭荘 地理科学 43 (4), 219-230, 1988

    Mr. Masao Nishiki was born in a small village facing the Seto Inland Sea in Hiroshima Prefecture in 1883. He was a studious geographer locally resided. He became an assistant teacher in primary …

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  • 辻村太郎の「景観」学説

    岡田 俊裕 地理科学 42 (2), 67-81, 1987

    辻村太郎は,1930年ごろからLandschafrt(landscape)の訳語として「景観」を用いるようになり,それが広く普及して定着した。しかし1937年ごろ以降のかれは,日本の地理学会における「景観」の初訳者であることを自認しようとしなくなった。また彼は,「景観」を地域の可視的・形状的側面に限定して把握した。そして当時の日本では,辻村と同様の「景観」把握に基づいた研究例が最も多く見られたと…

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  • エリゼ・ルクリュの地理学体系とその思想

    野澤 秀樹 Geographical Review of Japa,. Ser. A, Chirigaku Hyoron 59 (11), 635-653, 1986

    ...19世紀フランス最大の地理学者の一人に数えられるエリゼ・ルクリュ (1830-1905) は,ほとんど忘れられた存在であったが,近年地理学史やrelevantな地理学への関心から,再評価されつつある.本稿はルクリュ地理学の体系とその思想を彼の地理学三部作の中に探ることを目的とする.ルクリュは人類史の前史として地球の諸現象を地的調和の中に捉え(第1作『大地』),次いで世界各地で自然と人間が織りなす地表面...

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  • 現代地理学史の分析枠の構築にむけて

    立岡 裕士 人文地理 37 (3), 193-214, 1985

    The purpose of this study is twofold; (1) to clarify the problems of introducing the method of neo-Kuhnian history of science into the history of geography, pointing out the defects of earlier …

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  • メイクルジョン著『比較新地理学』に関する一考察

    源 昌久 Geographical review of Japan, Series B 58 (2), 195-207, 1985

    ...明治・大正期の啓蒙思想家であり,地理学者であった志賀重昂(1863~1927)の著作,『地理學講義』(訂正5版,1892)中で紹介されている,ある英国地理学者および彼の著書を書誌学的アプローチを通じて確定することを筆者は初めに試みた.その結果,その人物は,今日の英国の地理学史研究においても忘れさられてしまった地理学者J. M. D....

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  • <論説>シベリア原住民の地理的概念 : 今世紀初頭以前を中心に

    斎藤 晨二 史林 64 (6), 767-790, 1981-11-01

    ...かれらが元来もっていた地理的な知識といわれるものの中には原始的な宇宙観あるいは空間認識が含まれており、そのような概念も地図学史ないしは地理学史上、重要な意義をもつものと考えられる。シベリアに関する民族誌学的な研究によって原住民の地理的概念をさぐって行くと、いくつかの民族の宇宙観・空間認識に共通した特徴を見出せる。...

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  • ハーツホーンからハーヴェイヘ

    松本 正美 地理学評論 49 (10), 655-668, 1976

    Many geographical stuides have focused on <i>man</i>'s relationship to his environment, with-out much consideration to <i>man</i> himself. For such geography it is sufficient to presuppose …

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  • 飯塚浩二の地理学史研究

    岡田 俊裕 地理科学 22 (0), 16-24, 1975

    In this paper, the writer tried to analyse a study of the history of geography by Koji lizuka. The purposes of this study are : 1. What was the way and purpose of his study ? 2. What was the …

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  • <論説>ウイットセンの北東アジア地図をめぐる二三の問題

    船越 昭生 史林 47 (1), 112-141, 1964-01-01

    ...そして、一七世紀末から一八世紀中頃の西欧世界地図の北東アジア部分の一類型をなす、彼の地図の特色となっているアジア北東端近くの海へ延びる二つの岬のもつ地理学史的意味を探ってみたい。 さらに、「北東韃靼」は一八世紀末に我国に舶載されたものの様で、その一部は文化六年 (一八〇九) に「東北韃靼野作雑記訳説」として馬場貞由によって抄録・訳注された。...

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  • <論説>阿倍比羅夫北征考

    室賀 信夫 史林 39 (5), 353-369, 1956-09-01

    ...日本の北辺と大陸との地理的関係は一九世紀のはじめまで解決されなかった地理学史的課題であるが、比羅夫はこの二つの地方に住む民族の一致という形でこれに答えようとしたのである。...

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  • 地理學史の諸問題 (4)

    飯塚 浩二 地理学評論 12 (11), 957-996, 1936

    Parmi les fondateurs de la science géographique, qui étaient Alex.de Humboldt et Carl Ritter, la contribution du premier est toujours appréciée dans son aspect essentiellement scientifique, tandis …

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