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検索結果 1,012 件

  • 居宅訪問型児童発達支援から通所の療育へ移行することができた13トリソミー児の報告

    松本 慎平, 毛利 雅英 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 71-71, 2024-03-31

    ...特異的顔貌及び先天性心疾患 (心室中隔欠損、大動脈弓分枝異常)、先天性眼異常 (両白内障、緑内障)と合併症を認めたため、染色体検査を行った結果13トリソミーと診断される。墳怒痙攣もあり、啼泣時数10秒間呼吸停止する様子がみられ、屋外へ外出する事へのリスクが高く、通院にも保護者の不安感が伴っていた。...

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  • 中枢側吻合デバイスを用いて大動脈弓部に吻合したCABG,AVRの1例

    松田 真以子, 藤本 貴大, 湯崎 充, 岡村 吉隆, 西村 好晴 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (2), 70-73, 2024-03-15

    <p>症例は73歳女性,労作性呼吸困難あり,重症大動脈弁狭窄症と右冠動脈狭窄を認めた.大動脈弁置換術と冠動脈バイパス術の手術適応と考えた.大伏在静脈グラフトの中枢側吻合を上行大動脈に予定していたが,術中所見では予定部位の大動脈壁が拡大しており脆弱で吻合に適さないと判断した.壁の性状から弓部付近への吻合が適当と判断した.大動脈遮断部位より末梢側で部分遮断鉗子を使用できないため,中枢側吻合デバイスを…

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 先天性心疾患の性別割合―診療報酬データからの検討

    小山 照幸 聖マリアンナ医科大学雑誌 51 (3), 85-93, 2024

    ...手術術式から導き出される疾患毎の男女比は,血管輪又は重複大動脈弓離断症,完全大血管転位症で男性の割合が多く,動脈管開存症,完全型房室中隔欠損症,心房中隔欠損症で女性の方が多かった。</p><p><b>【結論】</b>NDBオープンデータから本邦の先天性心疾患術式別の性別割合が明らかになった。またその結果から,先天性心疾患の性別割合の傾向を推測した。</p>...

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  • 胸部大動脈瘤,大動脈解離に対してIsolated Left Vertebral Artery再建併用ステントグラフト内挿術を行った2症例

    坂下 英樹, 善甫 宣哉, 大野 雅人, 神西 優樹, 植月 友彦, 岡田 隆之 日本血管外科学会雑誌 32 (5), 357-361, 2023-10-04

    ...<p>胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR)において左鎖骨下動脈(LSA)再建の可否は議論の多いところであるが,術後対麻痺予防対策として椎骨脳底動脈血流を維持するLSA再建の有用性が報告されている.左椎骨動脈(VA)が大動脈弓部より直接起始する左椎骨動脈単独起始(ILVA)を有するzone 2 TEVAR 2例を経験した.症例1は遠位弓部大動脈瘤,症例2は急性型大動脈解離に対して上行・部分弓部人工血管置換術後...

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  • ファロー四徴症/肺動脈弁欠損,cervical arch,単一冠動脈を合併した低出生体重児に対する外科治療の1例

    羽山 響, 白石 修一, 渡邉 マヤ, 杉本 愛, 土田 正則 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (5), 305-309, 2023-09-15

    ...<p>症例は男児.在胎22週の胎児エコーで左腎嚢胞,先天性心疾患を疑われ母体紹介された.在胎36週5日体重2,282 g,Apgar 8/8点で出生し,ファロー四徴症,肺動脈弁欠損,肺動脈弁逆流,左上大静脈遺残,右側大動脈弓,cervical archと診断した.生直後に人工呼吸管理となったが日齢9に抜管した.日齢26頃よりSpO<sub>2</sub>の著明な低下を認め,気管支鏡検査で狭窄所見は軽度...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 嚥下障害を伴う右鎖骨下動脈起始異常に対し人工心肺下に非解剖学的バイパス術を施行した一例

    岩田 良佳, 伊藤 史織, 辻 和也, 岸本 杏珠, 吉田 裕治, 北方 悠太, 平間 大介, 羽生 道弥 Cardiovascular Anesthesia 27 (1), 13-18, 2023-09-01

    ...<p> 異所性右鎖骨下動脈(aberrant right subclavian artery:ARSA)は,右鎖骨下動脈が大動脈弓の最終枝として分岐する比較的稀な大動脈弓分枝の発生異常である。ARSAの外科的治療は食道や気管の圧迫症状が出た場合などに考慮されるが,定型的な術式は確立されておらず,麻酔科医は事前に術式や再建法について理解しておく必要がある。...

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  • 両側胸腔に接する上後縦隔囊胞に対して腹臥位炭酸ガス送気下胸腔鏡手術を行った1例

    安田 健悟, 吹野 俊介, 髙木 雄三 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (4), 215-219, 2023-05-15

    ...<p>両側胸腔に接する縦隔腫瘍の手術アプローチとして腹臥位胸腔鏡手術を施行した上後縦隔囊胞の1例を経験したため報告する.症例は60歳代男性で,夜間の胸部圧迫感を主訴に医療機関を受診した.精査にて気管・食道を圧排する両側胸腔に接した上後縦隔囊胞を認めた.腫瘍主座は左縦隔優位であったが大動脈弓にも接しており,腹臥位・右胸腔アプローチにて炭酸ガス送気下胸腔鏡手術を施行した.術中に食道との強固な癒着を認めたが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 重症大動脈弁閉鎖不全・心不全から回復し,良好に経過したマルファン症候群の1例

    芳野 真子, 今井 靖, 根岸 経太, 大木 伸一, 川人 宏次, 苅尾 七臣 心臓 55 (4), 454-462, 2023-04-15

    ...<p> 症例は49歳女性.44歳,48歳時に急性大動脈解離を発症し,保存的加療を受けていた.X年末より肺炎,心不全を呈し,当院での管理を希望され紹介受診となった.高身長,漏斗胸,側彎といった身体的特徴,大動脈解離,大動脈基部拡大があり,典型的なマルファン症候群と診断した.重度大動脈弁閉鎖不全症(AR)とそれによる心不全を呈していた.心不全の急性期管理を行ったのち,Bentall手術,上行大動脈弓部置換...

    DOI 医中誌

  • 超高精細 CT を用いた日本人の気管の大きさと形状についての検討

    宮本 真, 齋藤 康一郎, 中川 秀樹 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 126 (3), 200-207, 2023-03-20

    ...第2気管輪の前後径平均は男性19.2mm, 女性13.9mm, 横径平均は男性18.8mm, 女性14.0mm, 大動脈弓直上の前後径平均は男性21.1mm, 女性16.0mm, 横径平均は男性19.2mm, 女性15.6mmであった. 第2気管輪の形状は, 楕円形と C 型が一番多かったが, 第7気管輪ではU型が多かった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 感染性大動脈炎の診断,治療効果判定に低b値MRI拡散強調画像(low-b DWI)が有用であった1例

    大下 祐也, 入田 純, 森 弥華, 中村 真胤, 宮崎 慈大, 阿部 亜里紗, 森 英城, 太宰 康伸, 高田 泰治, 二宮 克彦, 風谷 幸男 心臓 55 (3), 282-288, 2023-03-15

    ...<p> 感染性大動脈炎は稀な疾患ではあるが,進行すると大動脈瘤を形成し,死亡率が高い.症例は67歳男性,2週間続く発熱を主訴に来院した.血液検査でCRPが8.8 mg/dLと炎症反応の上昇を認めた以外,特に異常を認めなかった.CT検査では大動脈弓部周囲の脂肪織濃度上昇を認め,何らかの炎症性疾患が疑われたため,MRI検査を実施したところ,低b値MRI拡散強調画像(low-b DWI)で上行大動脈から大動脈弓部血管壁...

    DOI 医中誌

  • 大動脈縮窄術後再狭窄および大動脈弁閉鎖不全症に対して側開胸を併施した正中アプローチによる再手術の1例

    松尾 諭志, 板垣 皓大, 大谷 将之, 鈴木 佑輔, 片平 晋太郎, 大軒 健彦, 大田 千晴, 岩澤 伸哉, 齋木 佳克 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 39 (1), 31-36, 2023-02-01

    ...<p>症例は12歳の男児で,出生後,大動脈縮窄症,心室中隔欠損症と診断され,生後1か月時に左側開胸にて拡大大動脈弓吻合法による手術が施行された.術後再狭窄を認め,バルーン血管形成術を5か月,3歳時に施行された.11歳時の精査で全長4 cmにわたる最小径5 mm, 圧較差50 mmHgに狭窄が進行した.また,大動脈弁逆流の進行も認めた.再手術に伴う大動脈周囲の高度な癒着,選択的脳分離体外循環の確立,大動脈弁閉鎖不全症...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • 右側大動脈弓に合併した下行大動脈憩室の2治験例

    西野 純史, 尾﨑 公彦, 宮原 拓也, 荻原 正規 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (1), 41-45, 2023-01-15

    ...,open proximal法で中枢側吻合を行った.術後経過は問題なく,術後19病日に独歩退院.症例2は51歳女性.中国で出生し,15年前より日本に在住している.特記すべき既往症なし.健康診断にて施行した胸部Xpにて異常陰影を指摘,胸部CTにて大動脈奇形が疑われ当科紹介受診.右側大動脈弓,右側下行大動脈,左鎖骨下動脈起始異常,Kommerell憩室の診断となった.自覚症状なく,心内奇形も認めなかった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 頚動脈ステント留置術を行った右側大動脈弓の1例

    白石 祐基, 木村 新, 茶谷 めぐみ, 宮座 静香, 藤本 京利 脳卒中の外科 51 (1), 28-33, 2023

    ...<p>右側大動脈弓は日常で遭遇することはまれな血管奇形である.今回われわれは,右側大動脈弓を有する右内頚動脈狭窄に対しstaged angioplastyを施行した1例を経験したので報告する.症例は66歳,男性.呂律困難を認め当院に救急受診された.頭部MRIで右中大脳動脈領域の急性期脳梗塞とMRAで右内頚動脈の描出不良を認めた.血管撮影にて右内頚動脈起始部の高度狭窄と右側大動脈弓を確認した.症候性の...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 発作性心室頻拍に対するカテーテルアブレーション施行中に左中大脳動脈閉塞症を発症した1例

    金森 翔太, 小島 隆生, 伊藤 裕平, 前田 卓哉, 喜古 雄一郎, 山田 慎哉, 金城 貴士, 竹石 恭知, 藤井 正純 脳卒中 advpub (0), 2023

    ...直後に失語が出現し,当科紹介となった.脳血管撮影を実施したところ,左中大脳動脈M1 distalの閉塞を認めた.Combined techniqueによる血栓回収術を実施し,1 passでthrombolysis in cerebral infarction (TICI) Grade 3の再開通を得た.術直後より症状は改善した.塞栓子の病理所見はフィブリン血栓で,その後実施した経食道心エコーおいて,大動脈弓部...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • Kommerell憩室内の血栓による脳梗塞が疑われた超高齢患者の1例

    水戸 大樹, 松岡 幹晃, 清原 卓也, 由比 智裕, 熊井 康敬, 杉森 宏 脳卒中 45 (6), 505-509, 2023

    ...憩室は大動脈弓発生過程での先天性奇形であり,合併症の頻度が高い.また,右大動脈弓を合併することが多く,右大動脈弓の精査から偶然見つかることが多いが,本症例は90歳まで未指摘だった.Kommerell憩室の脳合併症は,破裂や解離によることは想定されるが,Kommerell憩室内血栓で脳梗塞を来した報告は調べた限りなく,稀な1例を経験したため報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • Distal SINE発症機序解明に向けたステントグラフトの弾性的復元による大動脈壁内応力場の変化

    師富 真吏, 岡村 誉, 氏原 嘉洋, 杉田 修啓, 中村 匡徳 生体医工学 Annual61 (Abstract), 299_2-299_2, 2023

    ...<p>大動脈疾患の治療のため術野から挿入するステントグラフトのことをfrozen elephant trunk (FET) と呼ぶ.ステントグラフト留置術の合併症の1つとしてFET末端で新たに発症する大動脈解離(Distal SINE)がある.FETは外側の人工血管と内側の硬い金属骨格から成り,大動脈弓の湾曲に沿うように挿入されるが,術後遠隔期に真直に復元する様子が確認される.この弾性的復元により大動脈壁内応力...

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  • 顆粒球コロニー形成刺激因子関連大型血管炎に対しステロイド治療が奏効した1例

    宮島 美佳, 高村 紗由里, 高橋 恵実, 山崎 翔子, 井口 昭, 山﨑 肇, 佐伯 敬子 日本内科学会雑誌 111 (11), 2299-2304, 2022-11-10

    ...<p>37歳女性,乳癌術後化学療法中,顆粒球コロニー形成刺激因子(G-CSF)製剤投与後より発熱,頸部痛が出現.高度の炎症所見と大動脈弓中心に大型血管炎の所見を認めた.G-CSF関連血管炎と診断し,大量ステロイド治療を開始し,速やかに症状,検査所見は改善.ステロイドは短期間で漸減中止し,再燃はない.G-CSF投与歴のある患者の発熱時は血管炎発症も念頭に問診,画像検査をすすめるとともに早期のステロイド...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • ステントグラフト内挿術における合併症の予防と治療:逆行性A型大動脈解離

    内田 敬二, 安田 章沢, 長 知樹, 小林 由幸, 松本 淳, 森 佳織, 池松 真人, 原田 祐輔, 町田 大輔, 鈴木 伸一 日本血管外科学会雑誌 31 (2), 51-56, 2022-04-14

    ...<p>ステントグラフト内挿術に伴うRTAD(retrograde type A aortic dissection)とは大動脈弓部,下行大動脈に挿入したステントグラフトによる内膜損傷が発生し,新たな解離が逆行性に上行大動脈に及んだ状態である.TEVARの適応が拡大している現在,発生頻度は1–2%と低いものの,その死亡率は30–40%と高く,重要な問題となっている.ステントグラフト中枢側のベアステント...

    DOI 医中誌

  • 気管気管支軟化症に対して大動脈胸骨固定術を施行した重症心身障害児(者)の1例

    花木 祥二朗, 片山 修一, 豊岡 晃輔, 髙田 知佳 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (1), 85-90, 2022-02-20

    ...<p>大動脈胸骨固定術は先天性食道閉鎖症や気管食道瘻に合併した気管軟化症に対して,広く用いられている術式であるが,重症心身障害児(者)の気管気管支軟化症に対しても有効であった症例を報告する.患者は20歳の男性で,生後8か月時に喘息重積発作による低酸素脳症のため重症心身障害児(者)となった.18歳時に気管気管支軟化症によるdying spellを発症した.造影CT検査では気管気管支軟化症の最狭窄部が大動脈弓...

    DOI Web Site 医中誌

  • N-butyl-2-cyanoacrylateとコイルによる塞栓術が有効であったショックを伴う縦隔型気管支動脈瘤破裂の1例

    甲 貴文, 長田 駿一, 徳重 康介, 中西 崇雄, 本山 秀樹, 大政 貢, 桑田 陽一郎 気管支学 44 (1), 7-12, 2022-01-25

    ...</b>高血圧症の既往がある74歳女性,夕食中に突然背部痛を訴え当院へ救急搬送された.造影CTにて中縦隔の拡大と,造影早期相で高吸収を呈し,大動脈弓から分岐する気管支動脈に連続する6 mm大の構造を認め,縦隔型気管支動脈瘤の破裂と診断した.その後収縮期血圧40 mmHg台まで低下した.緊急気管支動脈造影を施行,破裂した気管支動脈瘤を同定し,N-butyl-2-cyanoacrylate(NBCA)/...

    DOI 医中誌

  • 新生児期に異所性動脈管絞扼を先行し,Fallot 四徴症心内修復術に達した Cornelia de Lange 症候群の1例

    田中 啓輔, 片山 雄三, 磯部 将, 川田 幸太, 布井 啓雄, 原 真範, 益原 大志, 塩野 則次, 藤井 毅郎, 渡邉 善則 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (1), 1-5, 2022-01-15

    ...<p>症例は1歳7カ月女児.在胎36週6日,体重1,351 gで出生.Cornelia de Lange症候群・Fallot四徴症の診断に加え,大動脈弓小弯側から主肺動脈へのシャント血流が確認され,異所性動脈管開存と診断.頭部超音波検査で前大脳動脈の拡張期血流の途絶と逆行性血流を呈することから,異所性動脈管による盗血現象と診断し,日齢25で外科治療介入.手術は胸骨正中切開でアプローチし,シャント血管...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • Kommerell 憩室を伴った嚢状弓部大動脈瘤の1例

    大原 勝人, 鈴木 峻也, 芹澤 玄, 渡辺 卓 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (1), 44-47, 2022-01-15

    ...<p>症例は73歳の男性.胸部異常陰影で紹介となり,CTにて右側大動脈弓,左鎖骨下動脈起始異常を伴うKommerell憩室および嚢状弓部大動脈瘤を指摘された.自覚症状は認めなかったが,嚢状瘤の破裂リスクを考慮し,手術の方針とした.手術は胸骨正中切開でアプローチした.人工心肺下,open distalとして弓部大動脈を離断後,オープンステントグラフトを挿入し,4分枝管人工血管で弓部大動脈置換を行った....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 一歩進んだ胎児心エコー検査

    稲村 昇 超音波医学 49 (2), 119-128, 2022

    ...<p>近年,先天性心疾患(CHD)に対する胎児心エコー検査は日常診療の一部となった.CHDの胎児診断はスクリーニングと精査に分かれる.両者ともに観察範囲に違いがあるものの,左右の確認,腹部断面,四腔断面,左右流出路,three-vessel view,three-vessel trachea view,大動脈弓と基本断面を順次描出し,スクリーニングや確定診断を行う.基本断面の描出方法には基本的なスキル...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • ステントグラフト内挿術後に三期的食道再建術を行った大動脈食道瘻の1例

    仲野 宏, 花山 寛之, 佐瀬 善一郎, 河野 浩二 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 314-319, 2022

    ...CT が施行されたところ人工血管吻合部中枢側に動脈瘤を認め,大動脈食道瘻(aortoesophageal fistula: AEF)の診断となった.出血性ショックであったが,緊急ステントグラフト内挿術(thoracic endovascular aortic repair: TEVAR)が施行され循環動態は安定した.その後,炎症が軽快した後に根治目的に三期的に食道切除・頸部食道瘻胃瘻造設術,大動脈弓部置換術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 総頚動脈近位部瘤に対してステント併用コイル塞栓術を施行した1例

    久司 一貴, 佐藤 慎祐, 田中 優貴子, 望月 達城, 石川 友美, 島 彰吾, 石塚 健太郎, 劉 美憬, 井上 龍也, 岡田 芳和, 新見 康成 脳血管内治療 7 (3), 144-150, 2022

    ...<p>【目的】総頚動脈瘤は脳卒中や拍動性腫瘤で発症し,近年は血管内治療が行われることが多いが,確立した治療はない.大動脈弓に近接する総頚動脈瘤に対して,ガイディングカテーテルやマイクロカテーテルを安定させるための工夫をして,ステント併用コイル塞栓術で治療した1例を経験したので報告する....

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  • 血液透析中にcalcified cerebral emboliを発症した1例

    小林 聡朗, 飯塚 賢太郎, 竹川 英宏, 鈴木 圭輔 神経治療学 39 (4), 727-730, 2022

    ...<p>症例は65歳男性.高血圧症,糖尿病,脂質異常症の既往があり,腎硬化症による末期腎不全のため維持血液透析導入されていた.血液透析中に突然,構音障害と右上肢麻痺が出現した.頭部単純CT検査では梗塞巣直上の皮質枝内に高吸収の石灰化塞栓子があり,頭部MRIで左中大脳動脈領域の皮質に新規脳梗塞を認めた.各種検査結果は心原性脳塞栓症や奇異性脳塞栓症を疑う所見に乏しかったが,大動脈弁や大動脈弓,内頸動脈基部...

    DOI 医中誌

  • 無熱性痙攣を契機に診断に至った血管輪の1例

    横井 碧, 中村 蓉子, 石井 卓 日本農村医学会雑誌 71 (1), 51-55, 2022

    ...単純胸部CTで下部気管の狭窄と右側大動脈弓が疑われ,造影CTで血管輪の診断に至った。血管輪による気道狭窄のために低酸素発作を生じ,痙攣を来したものと考えた。<br>  吸気性喘鳴を呈する症例では血管輪を鑑別に挙げ,心エコーや造影CTなどの精査を行なう必要がある。本症例の経過につき,文献的考察を交えて報告する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 血液透析患者の長期にわたるリンコントロールが大動脈石灰化に及ぼす影響

    水野 章子 日本透析医学会雑誌 55 (11), 635-644, 2022

    ...<p>【目的】血清リン濃度(P)を6か月間継続観察し4.5mg/dLを超えた部分の1か月当たりの面積(AUC)および血清リン濃度(P)の6か月間の平均値(平均P),随時Pと,胸部単純X線写真による大動脈弓部石灰化指数(AoAC),心エコー検査による心機能との関係をみた.【対象】6か月以上観察できた血液透析(HD)患者109例....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 大動脈直接起始左椎骨動脈に起因する解離性椎骨動脈瘤破裂によるくも膜下出血の一例

    佐瀬 泰玄, 古屋 優 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (2), 165-169, 2022

    ...トラッピング術を行なった症例を経験したので報告する.椎骨動脈の起始異常は血行動態の変化や過度の壁せん断応力により,解離性病変との関連性が指摘されている.左椎骨動脈解離を診断した際には,左椎骨動脈の大動脈起始をはじめとする椎骨動脈の起始異常や形態異常の存在を念頭に置く必要がある.開頭術を選択する場合は型の如くトラッピングを施行すれば良いが,開頭術前の診断カテーテル検査や血管内手術を行う際には手技中に予期しない大動脈弓部異常...

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  • 先天性心疾患術後難治性乳び胸に対してリピオドールリンパ管造影が有効であった新生児の一例

    坪井 香緒里, 伊吹 圭二郎, 山本 真由, 仲岡 英幸, 小澤 綾佳, 芳村 直樹, 廣野 恵一 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 37 (3), 227-232, 2021-11-01

    ...<p>乳び胸に対する新しい治療戦略としてinterventional radiology (IVR)の有効性が報告されている.成人例では症例が蓄積されつつあるが,小児,特に新生児領域での報告は稀である.症例は完全大血管転位,心室中隔欠損,右側大動脈弓と日齢1に診断した女児.日齢13に肺動脈絞扼術を施行したが,開胸時に乳び胸水を認めた.術後3日目に経管栄養を開始したところ,術後6日目にドレーンより乳び...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 右側大動脈弓を有した胸部大動脈瘤に対して Frozen elephant trunk technique を用いた全弓部置換術を施行した超高齢患者の1例

    加藤 昂, 福田 宏嗣, 森山 航, 大橋 裕恭, 廣田 章太郎, 関 雅浩, 手塚 雅博, 武井 祐介, 小川 博永, 柴崎 郁子 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (5), 317-321, 2021-09-15

    ...<p>症例は90歳,男性.前医で5年前に腹部大動脈瘤に対して開腹人工血管置換術を施行され外来CTフォローを継続されていた.フォローCTにて右側大動脈弓および胸部大動脈瘤の拡大を認め当院を紹介された.造影CTで弓部大動脈瘤を認め,瘤径は長径62 mm,短径60 mmであり手術適応と判断した.先天性心奇形合併は伴わず,内臓逆位も伴わない稀な右側大動脈弓であった.90歳と超高齢者であることから血管内治療を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 右側大動脈弓,左鎖骨下動脈起始異常を伴う Kommerell 憩室に対して1期的にハイブリッド手術を施行した1例

    守内 大樹, 小出 昌秋, 國井 佳文, 立石 実, 奥木 聡志, 新堀 莉沙 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (5), 328-332, 2021-09-15

    ...<p>症例は75歳男性.背部痛と発熱を主訴に当院を受診された.造影CTで右側大動脈弓,左鎖骨下動脈起始異常を伴うKommerell憩室を認め,憩室部分に起因する偽腔閉塞型の大動脈解離を発症していた.Kommerell憩室は著明に拡大しており,手術適応と判断して待機的に手術を行った.手術は胸骨正中切開で,全弓部大動脈人工血管置換術,frozen elephant trunk法,胸部下行大動脈ステントグラフト...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 胸骨正中切開アプローチで気管下部に位置する気管癌に対して管状切除術を施行した1例

    闞 秋明, 田川 公平, 石田 輝明, 西村 光世, 青山 克彦 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (6), 687-692, 2021-09-15

    ...<p>気管腫瘍の開胸方法には胸骨正中切開と右側方開胸がある.我々は気管下部に位置する気管癌に対して正中切開アプローチを行い,良好な視野を得た症例を経験した.症例:43歳女性.労作時呼吸苦と喘鳴(吸呼気の連続性ラ音)を主訴に受診.CT検査では大動脈弓レベルの気管左側壁から内腔に突出した16 mm大の結節,及びそれと連続して気管壁外に20 mm大の結節を認めた.気管支鏡検査では気管左側壁に基部を持つ隆起性病変...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 感染を繰り返す左肺上葉気管支原性囊胞に対し,左肺上大区域切除を施行した1例

    小山 力, 清水 公裕, 三浦 健太郎, 江口 隆, 小林 宣隆, 濱中 一敏 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (5), 553-558, 2021-07-15

    ...<p>症例は33歳,女性.X-15年,検診を契機に左上大区肺野に気管支原性囊胞が指摘された.以後経過観察されていたが,X-5年,発熱や血痰を主訴に近医を受診し,囊胞内感染および肺炎と診断された.抗菌薬により一時改善したが,その後約3年間で4回の入院を必要とする囊胞内感染を繰り返したため手術の方針となった.画像的には炎症性腫瘤が左鎖骨下動脈,大動脈弓部,主肺動脈に広範に接しており癒着も否定できない所見...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 亀背・右側大動脈弓により食道狭窄を形成し致死的病態を来した1例

    中嶋 景, 諸星 雄一, 早川 宇宙, 友成 悠邦, 飯塚 武, 米井 翔一郎, 清水 智子, 岩瀬 麻衣, 角田 裕也, 今村 論, 長久保 秀一, 小池 祐司, 藤田 由里子, 小松 弘一 Progress of Digestive Endoscopy 98 (1), 58-60, 2021-06-25

    <p>An 89-year-old woman with scoliosis and kyphosis was admitted to our hospital for morning dyspnea. Computed tomography showed compression of the right bronchus by a dilated esophagus and …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 腸間膜動静脈血流障害

    石橋 宏之 日本血管外科学会雑誌 30 (2), 101-107, 2021-04-06

    ...<p>上腸間膜動脈(SMA)は大動脈弓部分枝以遠において最も重要な動脈であり,急性虚血に対しては迅速に診断し,的確に治療を行う必要がある.SMA虚血に属する,あるいは関連する病態には,急性SMA塞栓症,慢性SMA虚血,大動脈解離に伴うSMA灌流障害,孤立性SMA解離,SAM,非閉塞性腸管虚血,腸間膜静脈血栓症などがある.2017年ESVSから腸間膜動静脈疾患に関するガイドラインが発表され,2019年日本血管外科学会...

    DOI 医中誌

  • 大部分が囊胞変性した左横隔神経鞘腫の1例

    鈴木 仁之, 庄村 心, 井上 健太郎, 島本 亮 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (2), 122-126, 2021-03-15

    ...<p>今回我々は大部分が囊胞変性した左横隔神経鞘腫の1例を経験したので報告する.症例は27歳女性.健診で胸部異常陰影を指摘されて,当院紹介受診となった.胸部CT検査では左腕頭動脈,大動脈弓部に沿って30 mmの腫瘤影を認め,胸部MRI検査では胸腺囊胞が疑われたが,胸腺腫との鑑別を要した.そこで診断および治療目的で胸腔鏡下手術を施行した.腫瘍は横隔神経に連続していたが,内部は液状であり,充実成分は確認出来...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • GooseNeck Snare を用いてねじれた診断カテーテルを安全に回収できた1 例

    橋本 啓太, 菅 一成, 蘆田 浩一, 石橋 敏寛, 村山 雄一 脳血管内治療 6 (1), 30-37, 2021

    ...Simmons カテーテルを大動脈弓まで進めたところ,上腕動脈内でカテーテル近位部の「ねじれ」を生じた.ガイドワイヤーを用いた修復が困難であったため,右大腿動脈から新たに 8Fr long sheath を挿入し, 25 mm GooseNeck Snare を用いて,カテーテルを捕捉し,大腿動脈の sheath から抜去した.患者は検査後の合併症なく退院した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 好酸球性肉芽腫性血管炎に高安動脈炎を合併した総頸動脈閉塞症の1例

    前田 拓真, 堀川 弘吏, 星野 純一, 長谷川 詠子, 有澤 慶, 吉田 馨次朗, 神田 朋樹, 原 貴行 脳卒中 43 (5), 434-439, 2021

    ...granulomatosis with polyangiitis: EGPA)に高安動脈炎を合併するのは稀である.今回,EGPAに合併した高安動脈炎の患者で,総頸動脈閉塞を生じ外科的に血行再建術を施行した1 例を経験した.症例は49歳女性,12年前よりEGPAに対しステロイド内服加療中.突然の左片麻痺を主訴に救急搬送となり,右多発脳梗塞,右総頸動脈閉塞の診断で入院となった.PET-CTでは右総頸動脈分岐部から大動脈弓部...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 胸部大動脈ステントグラフト治療後の 脳血管内治療におけるアクセスルートの検討

    玉置 亮, 中川 一郎, 藤本 憲太, 堀内 薫, 福永 幹, 下間 惇子, 八重垣 貴英, 宮前 誠亮, 枝川 光太朗, 横田 浩, 飯田 淳一 脳血管内治療 6 (3), 109-118, 2021

    ...<p>【目的】大動脈弓部病変に対し,頚部血管バイパス後にステントグラフトを留置する debranching thoracic endovascular aortic repair(TEVAR)が増加しており,脳血管内治療の際アクセス困難が生じ得る.Debranching 形式に応じたアクセスルート選択につき,自験例を交え報告する....

    DOI Web Site 医中誌

  • 大動脈弓部の形態がカテーテルアクセス時間に与える影響

    関 優子, 清水 立矢, 藍原 正憲, 山口 玲, 相島 薫, 好本 裕平, 安藤 雅, 須藤 高行, 対馬 義人 脳血管内治療 6 (3), 119-126, 2021

    ...【結果】アプローチ時間は平均 24 分であった.2D と 3D の計測では,大動脈弓下縁と分岐血管の角度(r=0.721)と大動脈弓頂部からの距離(r=0.858)で強い相関を認めた.2D 計測にてアプローチ時間と大動脈弓頂部から分岐までの距離においては正の相関を認めた(r=0.478).また,大動脈弓と目的血管分岐がなす角度には負の相関(r=−0.197)を認め,大動脈弓下縁との分岐角(r=−0.298...

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  • 肺癌または血管肉腫との鑑別に難渋した,胸部大動脈解離の症例

    岩井 俊, 山形 愛可, 関村 敦, 本野 望, 薄田 勝男, 浦本 秀隆 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (7), 693-698, 2020-11-15

    ...<p>症例は50歳,女性.造影剤アレルギーのため入院歴があった.左肺上葉に大動脈弓部遠位部に接する結節性病変を認め,PET-CTでは同部位にFDGの高度集積を認めた.肺癌または血管肉腫を疑ったが,胸部MRIで胸部大動脈解離を認めた.ステントグラフト内挿術(TEVAR)を施行し,胸腔鏡下生検術を行う方針となった.喀血,腫瘤径の増大と肺内出血を認めTEVARによる緊急手術をし,術後に気管支鏡検査を行ったが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 先天性心疾患に合併した肺静脈狭窄に対する薬剤コーティングバルーン治療

    松岡 良平, 宗内 淳, 江崎 大起, 土井 大人, 杉谷 雄一郎, 渡邉 まみ江 心臓 52 (10), 1184-1191, 2020-10-15

    ...</p><p> 症例3:11歳女児,大動脈弓離断症,両大血管右室起始症.生後1カ月に大動脈弓形成術,肺動脈絞扼術を実施したが両側PVOおよび低心機能からフォンタン手術・二心室型修復いずれも適応外とした.10歳時に両側PVOのためBAPを実施したが再狭窄をきたし,左右PVOに対してそれぞれINPACT 6,7 mmを使用した.DCB使用前と比較して治療間隔が4カ月から5カ月に改善したが,その後患児は敗血症...

    DOI 医中誌

  • ガリウムシンチグラフィで感染性動脈瘤の形成を予期できたCampylobacter fetus菌血症の 1 例

    阿河 昌治, 松坂 俊, 芹澤 良幹 日本病院総合診療医学会雑誌 16 (5), 367-371, 2020-09-30

    ...本患者は 7 年前に腎動脈ステントを留置されていたため,ステント部の感染を評価するためにガリウムシンチグラフィを施行したところ腎動脈には集積はなかったが大動脈弓部に集積を認めた。ガリウムシンチグラフィの 4 日後に施行した造影CTでは形態的な異常は認めなかったが,発症約 4 ヶ月後の再検ではガリウムシンチグラフィで集積を認めていた部位に大動脈瘤の形成を認めた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 遠位弓部大動脈人工血管置換術後遠隔期に大動脈壁石灰化内膜による人工血管穿孔を来した1例

    吉井 康欣, 勝間田 敬弘, 小澤 英樹, 大門 雅広, 福原 慎二, 鈴木 達也, 岡本 順子, 打田 裕明, 島田 亮, 神吉 佐智子 脈管学 60 (9), 161-165, 2020-09-10

    ...85歳時に肺癌検診で縦隔の異常陰影を指摘され,CTで大動脈弓部に最大径110 mmの吻合部仮性瘤を認めた。手術では仮性瘤の他に,吻合部と関係のないダクロン人工血管後壁に5 mmの穿孔部を2カ所認めた。穿孔部に対峙する遺残瘤壁の内膜側に多発性の石灰化巣があり,人工血管穿孔の主原因と考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 左上腕動脈塞栓後に胸部大動脈弓部の内膜肉腫の診断を得た1剖検例

    植村 友稔, 澤崎 優, 泊 史朗, 藤井 太郎 日本血管外科学会雑誌 29 (4), 203-207, 2020-07-10

    <p>症例は72歳,男性.突然の左上肢痛にて当科受診となった.造影CTにて左上腕動脈閉塞と弓部大動脈内血栓を認めたため,左上腕動脈緊急血栓除去術を施行した.術翌日歩行障害,呂律難を来たし,頭部MRIにて小脳梗塞を認めた.抗凝固薬内服を開始し,症状安定していたが,術後104日目に高次脳機能障害を認めた.頭部MRIにて脳腫瘍像,造影CTにて弓部大動脈内血栓様構造物の増加,左副腎,脾臓,両腎に梗塞像と…

    DOI 医中誌

  • ラット胎仔胸腺欠損,大動脈弓離断,血管輪の胸部断面像

    門間 和夫 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 36 (2), 121-127, 2020-06-01

    ...(2%)などである.これらの心疾患には胸腺欠損(70%)乃至低形成(30%),右側大動脈弓,鎖骨下動脈起始異常,血管輪などが合併した.前著ではこれらの胎生期先天性心疾患の生体内断面図を染色体2q11.2欠失症候群の胎児心エコーモデル図譜として提示したが,胸腺低形成,血管輪と大動脈弓離断について紙面の都合で図示不充分であったので,ここに追加提示する....

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 右側大動脈弓を伴った右中葉肺癌の1切除例

    中司 交明, 近藤 正道, 中富 克己, 佐々木 英祐, 内藤 愼二, 岡 忠之 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (4), 250-254, 2020-05-15

    ...が大動脈弓下を反回していることを確認し,温存した.術後嗄声などの合併症は認めなかった.右側大動脈弓を伴う肺癌に対する手術を行う際は,反回神経走行と縦隔リンパ節の郭清範囲に留意する必要があるが,右側大動脈弓を伴う原発性肺癌の報告例は少なく,今後症例を蓄積して検討する必要がある....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 左非触知精巣と近位型尿道下裂を合併したsplenogonadal fusionの1例

    山本 顕生, 松山 聡子, 松井 太, 矢澤 浩治, 松本 富美 日本泌尿器科学会雑誌 111 (2), 44-47, 2020-04-20

    ...<p>9カ月男児.外性器異常を主訴に紹介.自然妊娠による第1子.出生前に異常を指摘されず,性別は不明といわれていた.生下時に男児と判定されるも,陰茎の異常を指摘.生後2日目に動脈血酸素飽和度の低下から先天性心疾患(大動脈縮窄,心室中隔欠損,大動脈弁狭窄,僧帽弁狭窄)が判明.6日目に大動脈弓形成術,肺動脈絞扼術が施行された.初診時陰茎は陰囊部尿道下裂の状態で,左精巣は非触知.右は陰囊内に月齢相当の精巣...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献15件

  • 椎骨動脈に逆流波形を認めなかった鎖骨下動脈狭窄の1例

    上田 彩未, 清遠 由美, 青地 千亜紀, 宮元 祥平, 石田 真依, 谷内 亮水 医学検査 69 (2), 267-273, 2020-04-01

    ...翌日造影CTを施行したところ,左椎骨動脈は大動脈弓から直接分岐し,左鎖骨下動脈に高度狭窄を認めた。再度,頸部血管エコーを行い,左鎖骨下動脈を観察すると,中枢側にモザイクシグナルを認め,最大血流速度4 m/s以上と上昇していた。通常,鎖骨下動脈中枢側に中等度以上の狭窄があると,鎖骨下動脈盗血現象が起こるが,本症例では分岐異常のため,左椎骨動脈に逆流が生じなかった。...

    DOI 医中誌

  • 小児大動脈弓再建術後の声帯エコー評価

    吉田 美苗, 長谷川 智巳, 金子 尚樹, 黒澤 寛史 日本集中治療医学会雑誌 27 (2), 104-108, 2020-03-01

    ...【結論】声帯エコーは小児大動脈弓再建術後の声帯麻痺の診断に有用で,声帯機能評価のための検査法となり得る。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 中縦隔に発生した傍神経節細胞腫の1切除例

    伊藤 槙, 山道 尭, 牧野 洋二郎, 大平 達夫, 荻野 均, 池田 徳彦 日本呼吸器外科学会雑誌 34 (1), 67-71, 2020-01-15

    ...<p>症例は46歳女性.健診で胸部異常陰影を指摘された.胸部CTにて中縦隔に造影効果を有する4.3 cm大の腫瘤が確認され,胸部MRIではT1強調像で低信号,拡散強調像で淡く高信号であった.123I-MIBGシンチグラフィ上,同部位に核種の取り込みを認め,傍神経節細胞腫を疑った.胸骨正中切開,人工心肺補助下に中縦隔腫瘍摘出術を施行した.大動脈弓および冠動脈から腫瘍へ流入する血管を多数認め,それぞれを...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 血管輪の診断・管理における胎児エコーと造影CTの有用性の検討

    藤原 進太郎, 荒木 徹, 山下 定儀, 北田 邦美, 藤原 倫昌, 岩瀬 瑞恵, 小寺 亜矢, 猪谷 元浩, 宮原 大輔 日本小児放射線学会雑誌 36 (2), 123-130, 2020

    ...</p><p>結果:胎児エコー検査で,4例のうち1例は右大動脈弓・左上腕骨動脈・左動脈管,他の3例は右大動脈弓・左鎖骨下動脈異常・左動脈管による血管輪と診断された.新生児期には全例無症状であった.右大動脈弓・左上腕骨動脈・左動脈管による血管輪と診断された患者は生後1か月時に,右大動脈弓・左鎖骨下動脈異常・左動脈管による血管輪と診断された患者のうち1人は生後4か月にそれぞれウイルス感染に伴う喘鳴症状を...

    DOI 医中誌

  • 経胸壁超音波胸骨上窩長軸断面像による大動脈弓部病変の評価

    星野 俊, 萩原 悠太, 清水 高弘, 小倉 英, 鷹尾 直誠, 土橋 瑤子, 佐々木 梨衣, 伊佐早 健司, 佐藤 如雄, 足利 光平, 木田 圭亮, 明石 嘉浩, 長谷川 泰弘 Neurosonology:神経超音波医学 33 (2), 41-44, 2020

    Transthoracic ultrasonography suprasternal long axis view is a powerful tool for evaluating aortic arch lesions. It can be performed with ultrasound equipment in many facilities and can be repeated …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 上行結腸癌穿孔性腹膜炎による菌血症に起因する感染性大動脈瘤の1例

    伊藤 雅典, 野中 泰幸, 横山 翔平, 岡田 剛, 篠浦 先, 繁光 薫 日本臨床外科学会雑誌 81 (8), 1508-1512, 2020

    ...周囲腸間膜側優位にfree airが認められたため上行結腸癌穿孔と診断し,緊急手術となった.手術は右結腸切除とし,小腸横行結腸の状態も比較的良好で吻合も可能であった.術後経過は良好であったが,手術前の血液培養からグラム陽性桿菌が検出されたためClostridium属も念頭に置いて2週間の抗菌薬治療を行った.CT上も腹腔内膿瘍など指摘できず,炎症反応も低下を認めたが術後20日目に炎症再燃を認め,CTにて大動脈弓部...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献8件

  • 当科で経験した非反回下喉頭神経の4症例

    三根 実穂子, 下田 光, 入谷 啓介, 蓼原 瞬, 古川 竜也, 四宮 弘隆, 手島 直則, 大月 直樹, 丹生 健一 頭頸部外科 30 (3), 367-372, 2020

    過去3年間の甲状腺,副甲状腺手術症例190例で右151側中3側(1.9%)に,左145側中1側(0.7%)に非反回下喉頭神経(NRILN)を経験した。症例は67歳男性 右下副甲状腺腺腫,70歳女性 乳頭癌 cT1N0M0,65歳女性 乳頭癌cT4aN0M0,38歳男性 腺腫様甲状腺腫で,それぞれ副甲状腺腺腫摘出術,甲状腺右葉切除術,甲状腺全摘術,甲状腺左葉切除術を施行した。3例で右NRILNを,…

    DOI Web Site 参考文献13件

  • CT アンギオグラフィーで上行大動脈血栓を早期診断し得たESUS の1 例

    水田 亮佑, 吉田 賢作 脳卒中 42 (1), 24-28, 2020

    ...直腸癌の術後化学療法中の61 歳の男性が,突然の後頭部痛,めまいで来院した.頭部MRI 検査で右小脳梗塞を認め,CTA で上行大動脈に20 mm の壁在病変を認めた.上行大動脈原性の脳塞栓症と診断し,上行大動脈置換術を施行した.病理検査では,新鮮混合血栓で血栓付着部に動脈硬化性変化を認めた.上行大動脈血栓はESUS の原因となり,CTA が早期診断に有用である.ESUS の症例では,早期にCTA での大動脈弓部...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 病勢評価に18FFDG-PET/CTが有用であった 高安動脈炎の女子例

    伊良部 仁, 井上 なつみ, 水田 麻雄, 清水 正樹 小児リウマチ 11 (1), 62-66, 2020

    ...症例は14歳女子.学校の職業体験で高血圧を指摘され,精査紹介となった.18Ffluorodeoxy glucose positron emission tomography(18FFDG-PET)検査を施行したところ,血液検査で炎症所 見は陰性だったが大動脈弓部~両側内頸動脈壁にFDGの集積を認めた.全身症状と画像所見から 高安動脈炎と診断し,プレドニゾロン(PSL)(30mg/日)を開始した.1か...

    DOI 医中誌

  • 左椎骨動脈大動脈起始に合併した両側椎骨動脈解離の1例

    三宅 勇平, 清水 信行, 山本 哲哉 脳卒中 42 (6), 523-527, 2020

    ....両側発生の原因として,一側の解離の対側進展や,一側の解離による血流低下が対側の血流増加をもたらし解離を誘発することが推測されている.さらに,大動脈弓から起始している左VAは解離の危険性が高いことが報告されている.このことから,特に左VA大動脈起始例では,右VA解離により左VA解離を起こす可能性もしくは潜在性に起こしている可能性が推測され,本例はそれを支持する症例と考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 短期間に大動脈内壁在血栓形成をきたした担がん患者の4例

    加藤 浩, 渡邉 香奈, 村川 康子, 川村 貞文, 山﨑 知子, 秋野 能久 心臓 51 (11), 1143-1152, 2019-11-15

    ...されるようになった.担がん患者の治療,経過観察中に大動脈内壁在血栓形成を認めた症例を経験し,原疾患,血栓形成期間,サイズ,治療後変化,原因等につき検討した.症例は,60-70代,男性3例,女性1例,原疾患は,肺がん,胃がん,腎臓および前立腺の重複がん,上顎がんであった.いずれの症例もフォローアップCTにて,ごく短期間に形成され,急速に増大した大動脈内壁在血栓を認めた.形成期間は7-16週以内,形成部位は大動脈弓...

    DOI 医中誌

  • 第5大動脈弓遺残を伴った22q11.2重複症候群

    矢野 悠介, 村上 卓, 今川 和生, 石川 伸行, 野崎 良寛, 髙橋 実穂, 平松 祐司, 堀米 仁志 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 35 (4), 279-283, 2019-11-01

    ...,第5大動脈弓遺残,右鎖骨下動脈起始異常,左上大静脈遺残と診断された.日齢13に動脈管結紮術が行われた.マイクロアレイCGH検査では典型的な3Mbの領域が重複していた.第5大動脈弓遺残は22q11.2欠失症候群では報告があるが,重複症候群に合併した症例は本例が初めてである.22q11.2領域の遺伝子の量的異常が第5大動脈弓遺残発症にも関与している可能性が示唆された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 右側大動脈弓に合併した Kommerell 憩室に対してハイブリッド手術を施行した1例

    中永 寛, 森村 隼人, 平岩 伸彦, 田端 実 日本心臓血管外科学会雑誌 48 (5), 361-364, 2019-09-15

    ...<p>右側大動脈弓に合併したKommerell憩室に対するハイブリッド手術を経験した.症例は62歳男性で,主訴は息切れと嚥下困難感であった.15歳時に心房中隔欠損閉鎖術の施行歴あり.手術適応のある心室中隔欠損症(VSD)と大動脈閉鎖不全症で当科紹介となった.術前CTで偶発的に右側大動脈弓,異所性左鎖骨下動脈を伴うKommerell憩室を認めた.先にVSD閉鎖術,大動脈弁置換術を施行し,3カ月後にKommerell...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献11件

  • 食道に接する肺腺癌の診断にEUS-B-FNAが有用であった1例

    瀧川 雄貴, 南 大輔, 佐藤 賢, 西村 淳, 尾関 太一, 大川 祥, 髙田 健二, 萱谷 紘枝, 藤原 慶一, 柴山 卓夫 気管支学 41 (3), 298-302, 2019-05-25

    ...</b>62歳男性.大動脈弓上縁の3 cm大の肺腫瘤の精査目的に当院紹介となった.胸部CTで肺腫瘤影は気道に接しておらず,食道に接していた.気管支鏡検査では経気管支的に擦過細胞診を施行したものの迅速細胞診では悪性所見は得られず,同日の検査中にEUS-B-FNAによる生検方法に切り替えた.超音波気管支鏡(OLYMPUS社製,UC260FW)を用いて経食道的に生検が可能であり,検査による合併症は認めなかった...

    DOI 医中誌

  • 急性腎障害を併発し血圧管理に苦慮した多発性嚢胞腎を有する若年発症の急性大動脈解離の1例

    佐藤 雅史, 滝 瑞里, 髙橋 政夫, 小森 孝洋, 河野 健, 星出 聡, 苅尾 七臣 心臓 51 (5), 493-500, 2019-05-15

    ...<p> 症例は34歳男性.2年前から高血圧症,脂質異常症を指摘され,母親は多発性嚢胞腎で維持透析中であった.入浴中の突然の背部痛を主訴に救急搬送され,造影CTで大動脈弓直下から上腸間膜動脈直上までの解離を認めたため,急性大動脈解離Stanford B偽腔開存型と診断した.降圧薬静注で血圧管理良好であったが,尿量維持に難渋し,入院翌日に心不全を発症したため人工呼吸器管理を要した.解離拡大・再解離予防に...

    DOI 医中誌

  • Kommerell 憩室に対して全弓部分枝バイパス下ステントグラフト内挿術を施行し術後2年が経過した1症例

    早川 真人, 西島 功, 永野 貴昭, 新里 建人, 池村 綾, 宮城 和史, 伊波 潔, 瀬名波 栄信, 下地 光好, 赤崎 満 日本心臓血管外科学会雑誌 48 (3), 202-205, 2019-05-15

    ...<p>症例は78歳の女性.胸部異常陰影を指摘され,CTにて右大動脈弓,左鎖骨下動脈起始異常(ALSA)を伴うKommerell憩室(KD)を指摘された.自覚症状は認めなかったが,動脈瘤の最大径が63 mmであったことから手術の方針とした.手術は胸骨正中切開でアプローチし,側枝を作製した4分枝管人工血管を上行大動脈に端側吻合した.次に頸部分枝の再建を行った後,側枝よりConformable GORE<...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • 完全胸腔鏡下での左肺癌手術中に徐脈,心静止を来した1例

    川名 伸一, 三竿 貴彦, 松原 慧, 吉川 武志, 青江 基 日本呼吸器外科学会雑誌 33 (2), 150-155, 2019-03-15

    ...つとして,稀ではあるが迷走神経刺激による心停止が起こることがある.症例は69歳,女性.左上葉肺腺癌に対して完全胸腔鏡下にて左肺上葉切除および縦隔リンパ節郭清術を予定して手術を開始した.肺門前方での左主肺動脈の剥離操作中に突然高度の徐脈から心静止となった.直ちにツッペルと示指を用いて心臓を叩打したところ,心静止後約1分で自己心拍は再開した.迷走神経刺激が原因と考えアトロピンを投与して手術を続行した.大動脈弓下...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 圧受容器反射の一次トランスデューサーとしてのPIEZOチャネル

    行方 衣由紀 ファルマシア 55 (11), 1076-1076, 2019

    ...生体内には血圧を一定に保とうとする様々なメカニズムが存在するが,なかでも圧受容器反射(圧反射)は短時間(秒から分)での血圧制御を担う.何らかの原因によって血圧の低下が起こった場合,圧反射を介して心拍数の上昇や心収縮力の増大,さらに血管の収縮によって血圧が回復する.血圧の上昇に対しては逆の反応が起こる.血圧の変化を感知する圧受容器は,頸動脈洞や大動脈弓に存在し,その情報が求心性の感覚神経を介して延髄にある...

    DOI 医中誌

  • 甲状腺両葉および縦隔内迷入型腺腫様甲状腺腫の胸腔鏡補助下摘出例

    真栄田 裕行, 金城 秀俊, 安慶名 信也, 崎浜 教之, 鈴木 幹男 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 36 (3), 176-181, 2019

    ...</p><p>一般に胸骨下型AGおよび迷入型AGの経頸部アプローチによる摘出限界は,それぞれ大動脈弓上縁,および腕頭動脈上縁であるとの報告が多く見られるが,本症例においても過去の報告に準じて胸骨下AG腫瘤については経頸部法で摘出した。一方迷入腫瘤に対しては安全性を考慮しVATS法を用いて摘出した。...

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  • 呼吸障害を持つこどもの理学療法

    稲員 惠美 理学療法学Supplement 46S1 (0), J-25-J-25, 2019

    ...胸部XP所見は右房,両横隔膜内側,大動脈弓のシルエットアウトと下肺野の透過性亢進を認めた。吸引でSpO2が低下すると回復に10分以上を要するような気道過敏性は残存するものの,右側臥位で酸素化が低下しなくなったためPT開始となった。PTがベッドサイドに到着すると仰臥位20度ギャッジアップで管理中でバイタルは安定していた。</p><p>【症例2】重症心身障害児,GMFCSⅤ,9歳の男児。...

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  • 増大過程を追跡し得た縦隔内甲状腺腫例

    橘 智靖, 折田 頼尚, 春名 威範, 小松原 靖聡, 直井 勇人, 田尾 裕之, 水谷 尚雄, 西﨑 和則 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 36 (4), 250-254, 2019

    ...CTでは甲状腺右葉から縦隔へと進展する境界明瞭な腫瘤影の下端は気管後方,大動脈弓下端レベルまで及んでいた。術中,腫瘍を縦隔側から頸部側へ脱転することにより頸部アプローチのみで摘出することができた。術後反回神経麻痺は認めなかった。頸部アプローチにおいては腫瘍下方の盲目的剝離を要するため,下方への増大傾向を示す縦隔内甲状腺腫は手術を検討する必要があると考えた。</p>...

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  • 胸腔鏡下左上葉切除術を行った左上大静脈遺残を有する左肺癌の1例

    武藤 潤, 佐々木 明洋, 田畑 佑希子, 大竹 節之, 大野 耕一 日本臨床外科学会雑誌 80 (2), 298-302, 2019

    ...<p>心血管系の奇形を有する患者に対する肺癌の手術は,予期せぬ大出血を引き起こす可能性や,リンパ節郭清の障害となる場合がある.今回われわれは左上大静脈遺残を有する左上葉肺癌患者に対して,胸腔鏡下左上葉切除術+ND2a-2を施行した.症例は64歳,女性.CTで左S1+2に27×20mm大の結節影を認め,さらに左上大静脈を認めた.副半奇静脈が大動脈弓部の側面を背側から腹側に通過し左上大静脈に流入していたため...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • オープンステントグラフトを延長して手術した多発胸部大動脈瘤の2例

    三島 秀樹, 松永 裕樹, 石川 進 日本臨床外科学会雑誌 80 (4), 694-699, 2019

    ...<p>オープンステントグラフトを延長して手術を行った多発胸部大動脈瘤の2例を報告する.症例1は67歳,女性.CTでは大動脈弓部から外側にかけて73mmの嚢状瘤と横隔膜レベルの下行大動脈に前方へ突出する71mmの大動脈瘤を認めた.胸痛があり,切迫破裂として準緊急で手術を行った.症例2は82歳,男性.B型解離保存的治療後,腹部大動脈瘤Y型人工血管置換術後で,経過観察CTにて遠位弓部大動脈瘤および胸腹部下行大動脈瘤...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 気道確保に検討を要した巨大甲状腺腫を伴うバセドウ病の1症例

    大橋 敏充, 柴田 博史, 久世 文也, 青木 光広, 水田 啓介, 伊藤 八次 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 36 (4), 245-249, 2019

    ...</p><p>甲状腺の最尾側は大動脈弓の下まで達していた。また,気管の最狭窄部は5.4mmであった。手術時には体外循環の準備をした上,意識下気管内挿管を試みた。通常径の気管チューブによる気道確保が可能であった。摘出甲状腺重量は506gであった。術後,狭窄部の気管径は正常近くまで改善していた。...

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  • O-15-02 入院の長期化を防げなかった気管狭窄・気管軟化症の1例

    中谷 勝利, 高橋 長久, 山口 直人, 伊藤 正恵 日本重症心身障害学会誌 44 (2), 380-380, 2019

    ...はじめに 重症心身障害児(者)において、胸郭の扁平化や頸胸椎の側弯・前弯に伴って気管狭窄をきたし、さらに腕頭動脈や大動脈弓による圧迫が気管や気管支狭窄の一因となることもあり、気管軟化症を合併していると、感染時だけでなく通常時でも呼吸管理に難渋することが少なくない。症例とこれまでの知見から何を行うべきなのかを検討した。 症例 滑脳症で大島分類1の14歳男性。...

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  • 後縦隔ミュラー管囊胞の2切除例

    橋本 章太郎, 久野 真人, 森本 真人 日本呼吸器外科学会雑誌 32 (7), 818-823, 2018-11-15

    ...【症例2】36歳,女性.人間ドックの胸部Xpにて椎体左側,大動脈弓の頭側に腫瘤性病変を指摘された.胸部CTにてTh4椎体左側に接して30×18 mmの内部均一な囊胞性腫瘤を認めた.神経原性腫瘍を疑い胸腔鏡下に切除した.病理組織診では多列線毛円柱上皮に裏打ちされた囊胞性病変で気管支原性囊胞と診断された.症例1を経験後,免疫染色を追加し,上皮成分はER,PgR陽性であったことから診断を訂正した....

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 入浴後の意識障害で発症した急性大動脈解離の一例

    島田 恵, 高橋 若生, 明神 和紀, 高木 敦司 日本病院総合診療医学会雑誌 14 (4), 291-295, 2018-07-31

    ...脳梗塞の原因精査のために頸動脈エコーを施行,大動脈弓内腔にflapと思われる線状エコーを認めたため緊急造影CT検査を施行,急性大動脈解離(Stanford A型)の確定診断となった。原因不明の急性疾患の場合には非典型的な症状であっても常に大動脈解離の可能性は考慮すべきであることを再認識した症例だった。...

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  • 左腕頭静脈圧迫に関するCT画像による解剖学的検討

    三岡 裕貴, 石橋 宏之, 杉本 郁夫, 山田 哲也, 折本 有貴, 丸山 優貴, 今枝 佑輔, 細川 慶二郎, 内藤 宗和, 中野 隆 静脈学 29 (3), 323-327, 2018-07-11

    ...<p>左腕頭静脈(left brachiocephalic vein: LBV)は中心静脈狭窄好発部位の1つで,胸骨と大動脈弓の圧迫が狭窄の原因の1つと考えられている.LBVはiliac vein compression症候群で知られる左総腸骨静脈と類似した周囲構造物を有しているが解剖学的検討は少ない.そこで,まず胸部造影CTを施行した30例(平均年齢63.9歳)で検討を行った.しかし年代別の症例数...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献10件

  • 腸間膜損傷と大腿骨骨頭骨折を合併した外傷性弓部大動脈損傷の1例

    増田 暁夫, 熊田 佳孝, 水野 祐介, 中村 康人 日本血管外科学会雑誌 27 (3), 255-258, 2018-06-29

    ...<p>症例は78歳の男性.原動機付き自転車を運転中に軽自動車と衝突し救急搬送された.全身造影CTを施行したところ,大動脈弓部から下行大動脈にかけての大動脈損傷,造影剤の血管外漏出を伴う小腸間膜損傷,左大腿骨骨頭骨折を認めた.内膜の亀裂を左総頸動脈起始部に認め,且つ,大動脈弓部から下行大動脈にかけての仮性瘤を認めたため,緊急でオープンステントグラフトを用いた弓部置換術を行う方針とし,致死的出血を抑えるため...

    DOI 医中誌

  • 大動脈ステントグラフト内挿術を施行した成人動脈管動脈瘤破裂の1例

    木村 高志, 酒井 芳昭 心臓 50 (6), 631-635, 2018-06-15

    ...</p><p> 2014年2月上旬,胸背部痛を自覚し近医を受診も異常はないと判断され帰宅.同日,運転中に意識消失となり前方車両に衝突したため再度前医に搬送となる.胸部CTにて心嚢液貯留を認めたため,急性大動脈解離が疑われ当センター搬送となった.胸部造影CTでは大動脈弓部小弯側に嚢状の動脈瘤を認め,triple star signを呈していたため,成人動脈管動脈瘤破裂の診断となり,大動脈ステントグラフト...

    DOI 医中誌

  • 荒蕪肺を伴う続発性気管支動脈蔓状血管腫に対して左肺全摘術を施行した一例

    門松 由佳, 川角 佑太, 上野 陽史, 宇佐 美範恭, 内山 美佳, 森 正一 日本呼吸器外科学会雑誌 32 (4), 458-463, 2018-05-15

    ...<p>症例は60歳男性.繰り返す喀血を主訴に前医を受診した.重症肺炎の既往があり,左肺機能の低下を指摘されていた.胸部CTで左肺全体の囊胞状変化と容積低下,気管支拡張を認めた.複数の気管支動脈が高度に拡張し大動脈弓下と左肺門部を蛇行していた.標的血管が多く著明な拡張を伴っていたため気管支動脈塞栓術は不可能と判断し手術を施行した.手術は肺動静脈の処理を先行し,異常血管の集簇切離を行うことで時間を短縮し...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 巨大肺動脈瘤の1例

    吉本 彩花, 山崎 宙, 伊藤 彰 心臓 50 (5), 562-567, 2018-05-15

    ...<p> 症例は60代男性.1年ほど前から息切れ,数カ月前から左胸部の違和感を自覚し,当科を受診した.胸部X線写真で大動脈弓部の拡大を疑い,胸部CT検査を施行したところ,長径85 mm,短径70 mmの巨大肺動脈瘤が認められた.心臓カテーテル検査では,平均肺動脈圧が17 mmHgと肺高血圧はなく,左右冠動脈に有意狭窄や冠動脈肺動脈瘻はみられなかった.心臓超音波検査では先天性心疾患も認められなかった.肺動脈瘤...

    DOI 医中誌

  • ラット胎仔先天性心疾患の断面像:胎児心エコーのための22q11.2欠失症候群モデル動物図譜として

    門間 和夫 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 34 (2), 55-62, 2018-03-01

    ...(2%),心室中隔欠損(3%),共通房室弁口(2%)である.Fallot四徴症では通常型(16%),肺動脈弁欠損型(14%),肺動脈弁閉鎖型(38%)があった.これらの心疾患には右側大動脈弓,鎖骨下動脈起始異常,血管輪などが合併した.肺動脈弁欠損のFallot四徴症では左右肺動脈の動脈瘤状の拡張があり,肺門部で気管支を圧迫して閉塞していた.同時に心房心室の拡大,心嚢液の貯留が生じた.共通房室弁口では...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • Kommerell憩室を伴う右側大動脈弓患者における放射線画像を用いた気道評価

    中野 祥子, 中平 淳子, 山本 和宏, 澤井 俊幸, 藤原 淳, 南 敏明 日本臨床麻酔学会誌 38 (2), 148-152, 2018

    ...<p>当院では8年間で5症例のKommerell憩室を有する右側大動脈弓患者の胸部大動脈置換術を施行した.術前のコンピュータ断層撮影法画像を用いて三次元構築すると,すべての症例でKommerell憩室から左鎖骨下動脈が起始する異常があり,動脈輪を形成していた.気管と右主気管支で気道狭窄の可能性があり,気管の狭窄部は輪状軟骨よりも気管分岐部に近い傾向にあった.全症例で気管狭窄部よりも大きい外径の気管チューブ...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹臥位胸腔鏡下に切除した右側大動脈弓を合併した食道癌の1例

    木村 泰生, 藤田 博文, 山川 純一, 前田 暁行, 荻野 和功 日本消化器外科学会雑誌 51 (1), 20-28, 2018

    ...<p>症例は61歳の女性で,胸部のつかえ感を自覚し当院を受診した.上部消化管内視鏡検査にて,胸部下部食道に全周性3型腫瘍を認め,生検でmucinous adenocarcinomaと診断された.胸部単純X線検査で右側大動脈弓を認め,3D-CTにてEdwards III A1型の右側大動脈弓と診断した.精査の結果,LtAe,3型食道癌,cT3,cN1,cM0,cStage IIIと診断し,術前化学療法...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 右側大動脈弓を伴った右上葉肺癌の1例

    平山 杏, 角岡 信男 日本臨床外科学会雑誌 79 (7), 1422-1426, 2018

    ...右側大動脈弓は約0.1%の出現頻度とされる稀な先天性奇形である.さらに,右側大動脈弓を伴った肺癌手術症例の報告例は少なく,特に右肺癌の場合には上縦隔リンパ節郭清において右側大動脈弓の存在・反回神経の走行など留意すべき点が多く,術前および術中の充分な検討・観察が必要である.また,症例の蓄積,共有が求められると思われる.今回われわれは,右側大動脈弓を伴う右上葉肺癌の1例を経験したため,既報の13例と共に...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 集学的治療が奏効した右側大動脈弓を伴う直腸癌・食道扁平上皮癌重複の1例

    風間 伸介, 岡 大嗣, 福田 俊, 川島 吉之, 坂本 裕彦 日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1661-1667, 2018

    ...症例は77歳の男性で,排便困難と排便時出血を主訴に近医を受診した.下部消化管内視鏡検査にて直腸(RSa)に全周性病変,上部消化管内視鏡検査で中部食道に1型病変を認め,直腸・食道重複癌の診断で当院紹介受診した.直腸癌はcT3,cN0,cM0,Stage II,食道癌はcT2,cN0,cM0,Stage IIの診断で,胸部CT検査で左鎖骨下動脈起始部異常を伴う右側大動脈弓を認めた.キャンサーボードで検討...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • Najutaステントグラフトのcollapseに対して上行置換術を施行した治験例

    大井 正也, 石川 昇, 東田 隆治, 川口 聡 日本血管外科学会雑誌 27 (2), 81-85, 2018

    ...歳の女性で,遠位弓部大動脈瘤に対してNajutaをZone 0から留置した後に,Relay PlusをZone 2から留置した.患者は術後206日目に急性心不全にて緊急入院となりステントグラフトのcollapseを認めたため,緊急的に再拡張を行った後に上行置換術を施行した.ステントグラフト治療後のgraft collapseは,稀ではあるものの致死的となりうる合併症であり,早急な対処が必要となる.大動脈弓...

    DOI 医中誌

  • マウス胚の頭部初期血管系の形成過程の形態学的解析

    齊藤 美帆, 木村 英二, 人見 次郎 岩手医学雑誌 70 (3), 91-99, 2018

    ...ヒトを含め哺乳類の頭部血管系が,どのように形成されるのかは,いまだ十分解明されていない.本研究では,神経板と頭突起が形成される時期のマウス胚の連続切片と透明化ホールマウント標本を作製し,初期血管内皮細胞をPECAM-1の免疫染色で同定することにより,頭部の脈管形成の詳細を解析した.その結果,背側大動脈が第一大動脈弓との連絡部を超えて頭端領域まで伸長し,その拡張した先端部が神経板に接することが明らかとなった...

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  • Kartagener症候群に対して冠動脈インターベンション(PCI)を施行した1例

    杉山 裕章, 濱口 秀人, 小笹 寧子, 龍田 健, 西村 進一 心臓 49 (7), 686-693, 2017-07-15

    ...<p> 症例は52歳,男性.慢性副鼻腔炎,気管支拡張症とともに内臓逆位を呈し,Kartagener症候群と診断されている.進行性貧血を契機に発見された結腸癌の術前精査にて左前下行枝の高度狭窄が判明した.労作時狭心症状はあるも不安定徴候はなく,抗血小板治療期間も考慮して結腸部分切除後2カ月の時点で待機的に経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行した.PCIは右橈骨動脈アプローチにて行い,右大動脈弓...

    DOI 医中誌

  • チアノーゼ性心疾患に合併した肥厚性骨関節症の小児例

    正本, 雅斗, 鉾碕, 竜範, 岩本, 眞理, 中野, 裕介, 渡辺, 重朗, 原, 良紀, 伊藤, 秀一 横浜医学 68 (1・2), 23-27, 2017-05-30

    ...チアノーゼ性心疾患の晩期合併症として肥厚性骨関節症が知られており,下肢痛を主訴とすることが多い.成人の症例は散見されているが学童期発症の報告はこれまでない.症例は7 歳女児,疾患は両大血管右室起始症,左室低形成,大動脈弓低形成(HLHS variant).新生児期にNorwood+ modified BT shunt を施行しているが,肺血管の発育が乏しいためGlenn 手術に到達できておらず,高度...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 嚥下困難を呈する縦隔上部リンパ管腫を頸部操作のみで摘出した一例

    戸田 洋, 木村 愛彦, Toda Hiroshi, Kimura Yoshihiko 秋田医学 43 (3/4), 109-112, 2017-03-31

    ...患者は50 歳,女性.嚥下困難を主訴に受診した.また検診の胸部単純X 線写真で上縦隔影の拡大を指摘されていた.胸部CT で甲状腺下極から大動脈弓の高さに至る長径6.5 cmの嚢胞性病変を認め,食道は左背側から圧排され縦隔右側に偏位していたため,この病変が嚥下困難の原因であると考え手術適応とした.当初は右開胸による手術を考慮したが頸部領域の剥離が困難であると考え,頸部操作による腫瘍剥離を先行した.腫瘍...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件

  • 頸部操作のみで切除し得た巨大縦隔内甲状腺腫の一例

    中山, 博貴, 菅原, 海, 井坂, 哲哉, 石川 , 善啓, 利野, 靖, 増田, 宗孝 横浜医学67巻4号 67 (4), 567-570, 2017-03-30

    ...症例は₆₉歳女性.バセドウ病のためメルカゾール内服治療中,甲状腺左葉から縦隔内に伸展する巨大な縦隔内甲状腺腫を認めた.造影CTでは甲状腺左葉下極から縦隔内に伸展する腫瘍を認め,下端は大動脈弓に達していた.気管・食道は右方偏位していたが明らかな浸潤所見はみられなかった.穿刺吸引細胞診は良性.頸部操作のみで切除できない場合に備え胸骨縦切開も考慮した状態で手術を開始した.バセドウ病を合併していたことから術式...

    機関リポジトリ Web Site 医中誌

  • 異所性縦隔内甲状腺腫の一切除例

    齋藤 芳太郎, 鈴木 洋平, 黒川 博一, 守田 亮, 榎本 克彦, 河合 秀樹 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (4), 534-538, 2017

    ...<p>症例は40歳代女性.主訴は特になく,レントゲン写真で気管の右方偏位を指摘された.CTで胸骨切痕部から大動脈弓部の高さにかけて,前縦隔に長径4.9 cmの腫瘤を認めた.腫瘤は内部に小石灰化を伴い辺縁整,境界明瞭であり,内部densityは甲状腺と同様であったが,甲状腺とは明らかな連続性を認めなかった.異所性縦隔内甲状腺腫を疑い手術の方針となった.手術は,頸部襟状切開のみでは腫瘤摘出が困難であり,...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献6件

  • 内臓錯位症候群を伴う原発性肺癌の1切除例

    栃井 祥子, 須田 隆, 河合 宏, 金田 真吏, 栃井 大輔, 星川 康 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (7), 847-852, 2017

    ...<p>症例は59歳の男性.健診で胸部異常陰影を指摘され,原発性肺癌の疑いで当院紹介となった.胸部X線写真上,右胸心と左中肺野に径3.0×2.5 cmの腫瘤影を認めた.胸腹部CTでは,両肺とも2分葉で,気管支と肺動脈の形態は左右反転していた.また,右側大動脈弓,右胸心,上大静脈遺残,多脾症,対称肝,上腸間膜回転異常および膵尾部低形成を認めた.内臓錯位症例に発症した左中葉肺癌c-T2aN0M0 stageIB...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 経胸骨柄アプローチ変法で切除し得た上縦隔傍神経節腫の1例

    光星 翔太, 井坂 珠子, 前田 英之, 吉川 拓磨, 長嶋 洋治, 神崎 正人 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (7), 957-962, 2017

    ...<p>【症例】42歳,女性.左乳腺腫瘍精査中に縦隔腫瘍を認め,当科に紹介受診した.CTで左鎖骨上窩から上縦隔にかけ内部不均一な48×45 mmの腫瘤を認めた.左総頸動脈,左鎖骨下動脈は腫瘤の内部を走行し腫瘤尾側は大動脈弓下まで及んでいたが,いずれの脈管にも浸潤を認めなかった.PET-CTで同部位にSUV max 8.52のFDG集積を認めた.悪性腫瘍を念頭に置き,上縦隔腫瘍に対し経胸骨柄アプローチ変法...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 大動脈弓離断症術後遠隔期に発生した胸部大動脈瘤の一例

    城尾 邦彦, 落合 由恵, 久原 学, 徳永 滋彦, 長友 雄作, 渡邉 まみ江, 宗内 淳, 城尾 邦隆 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 33 (5), 404-408, 2017

    ...<p>症例は29歳男性で,出生後,大動脈弓離断症A型,心室中隔欠損症と診断された.5生日に左側開胸でBlalock–Park法による大動脈弓再建術が施行され,吻合部再狭窄に対し1歳時に再度左側開胸でDacronパッチによる狭窄部の拡大形成術を施行した.術後約20年目よりDacronパッチによる拡大形成術部位が瘤化し,最大短径45 mmへ拡大した.3回目の左側開胸手術であったが,大腿静脈–動脈バイパス...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 人間ドックにおける血圧脈波検査の意義 -胸部X線写真所見の関連-

    中野 理果, 星 秀美, 松木 美幸, 金目 亜由実, 酒井 純子, 高多 伸哉, 中村 俊夫, 松原 升 人間ドック(Ningen Dock) 31 (5), 675-680, 2017

    ...<br><b>方法:</b>当センターで,血圧脈波検査を行った202名を対象とし,健診結果での動脈硬化危険因子(性別,年齢,BMI,収縮期血圧,LDLコレステロール,空腹時血糖値)を調べ,baPWV値との相関検定をした.また,胸部X線写真により,心胸郭比,大動脈径,大動脈弓石灰化の有無を測定し,baPWVとの関連を検討した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 大動脈二尖弁と右鎖骨下動脈起始異常を基礎に,大動脈弁狭窄,大動脈弁位骨形成,左脚ブロック,上行大動脈瘤および血管輪を呈した1例

    山本 博昭, 八巻 文貴, 河野 恆輔, 板本 智恵子, 三浦 英男, 小林 正経, 甲田 隆, 松村 祐, 前田 朋大, 束原 進, 林 誠一 心臓 49 (4), 391-395, 2017

    ...完全左脚ブロックを認め,心エコー図では大動脈二尖弁と中等度の大動脈弁狭窄症を認めた.心カテーテル検査およびCT検査では,右鎖骨下動脈起始異常による血管輪と上行大動脈瘤がみられた.大動脈弁置換術および上行瘤に対する人工血管置換術を施行した.病理組織学的検索では大動脈弁に骨および骨髄形成を確認した.大動脈二尖弁と右鎖骨下動脈起始異常は,いずれも比較的頻度が高い奇形であるが合併例の報告は少ない.大動脈弁と大動脈弓形成...

    DOI 医中誌

  • 大動脈脱転を行い切除した左主気管支発生粘表皮癌の1例

    藤永 卓司, 池田 政樹, 村田 祥武 日本呼吸器外科学会雑誌 31 (1), 76-80, 2017

    <p>左主気管支入口部に発生した粘表皮癌に対して大動脈脱転を行い,気管支切除および吻合を行った症例を経験したので報告する.症例は22歳男性,血痰があり当院紹介となった.胸部造影CT検査にて左主気管支入口部を閉塞する血流豊富な腫瘤を認め,壁外浸潤の可能性が示唆された.気管支鏡検査では膜様部に基部のある腫瘍は易出血性であった.手術では大動脈の前方への牽引を行い,左主気管支と気管分岐部を十分に露出した…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 染色体22q11欠失症:発見と合併心疾患

    門間 和夫 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 33 (1), 3-9, 2017

    ...(約15%),総動脈幹残遺(約15%),心室中隔欠損症(約15%)である.本症候群の先天性心疾患には特徴的に大血管異常が合併する.即ち,Fallot四徴症の半数は肺動脈閉鎖を合併し,その大部分で動脈管を欠如して体肺側副動脈(MAPCA)を合併する.本症のFallot四徴症には大動脈とその分枝動脈の異常(右側大動脈弓,鎖骨の高さに達する大動脈弓,動脈管欠損,肺動脈弁欠損,MAPCA, 鎖骨下動脈起始異常...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 胸腔鏡下生検後に自然退縮した線維性縦隔炎の1例

    久米田 浩孝, 倉石 博, 寺田 志洋, 山本 学, 小林 宣隆, 小林 理 肺癌 57 (7), 856-859, 2017

    ...</b>66歳,男性.咳嗽を主訴に受診した.胸部CT検査で大動脈弓部から左肺門にかけて内部均一な腫瘤を認め,FDG-PET検査で腫瘤に強い集積を認めた.確定診断目的に胸腔鏡下組織生検術を施行した.腫瘤は硬く,検体採取に難渋した.病理検査では,線維性組織および脂肪組織からなる結合組織内に小型類円形細胞の浸潤を認めた.組織量も少なく,診断が困難であり,再度組織生検を行ったが確定診断は得られず,他病院へ紹介...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 鎖骨下動脈起始異常を伴う Kommerell 憩室の4手術例

    上田 英昭, 森山 由紀則, 井本 浩, 福元 祥浩, 上野 隆幸, 寺園 和哉 日本心臓血管外科学会雑誌 46 (4), 173-176, 2017

    ...<p>鎖骨下動脈起始異常を伴うKommerell憩室(以下KD)の4例を経験した.症例1,2は右側大動脈弓にKD,左鎖骨下動脈起始異常を合併していた.症例3は左側大動脈弓にKD,右鎖骨下動脈起始異常を合併していた.以上の3例は大動脈弓と同側第IV肋間開胸,循環停止下に下行大動脈置換術を施行した.症例1,2は<i>in situ</i>で鎖骨下動脈を再建した.症例3は左鎖骨下動脈を再建しなかったが,左上肢...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件

  • Thoracic aorta mural thrombus(TAMT)による同時多発塞栓症の1例

    関井 浩義, 関野 美仁, 加藤 一郎, 新 みゆき, 佐野 憲, 嶌田 泰之, 圓本 剛司, 寺田 康 脈管学 57 (4), 59-62, 2017

    ...TAMTの治療指針は未だ確立していないが,文献的考察によると塞栓症再発は30%程度に認められ外科的介入を要する症例も多いが,大動脈弓部周辺のTAMTに対しては,TEVARが有効な治療手段となる。しかし,TEVARには手技による塞栓症の危惧があり,血栓の大きい症例などではOSは治療選択肢の一つとなりうる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 大動脈解離でみるサイン

    西上 和宏 超音波医学 44 (2), 137-139, 2017

    ...大動脈解離をエコーでスクリーニングし,さらに精査・治療につなげることは,臨床的に極めて重要である.大動脈の描出に関して,上行大動脈には上位肋間(Superior sternal view),下行大動脈には小さいscale(small scale view)で心臓ウインドウに,腹部大動脈は心窩部(Sub-xiphoid view),大動脈弓部は胸骨上(Supra-sternal view)の4Sアプローチ...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 弓部大動脈瘤患者における起立負荷に伴う心拍・血圧応答

    上西 啓裕, 三宅 隆広, 堀 晋之助, 川崎 真嗣, 上條 義一郎, 田島 文博 理学療法学Supplement 2016 (0), 1189-, 2017

    ...このシフトには,本来,大動脈弓に存在する圧受容器自体の圧変化に対する求心性神経活動上昇の感度の低下,さらに交感神経活動上昇に対する血圧応答の劣化が関与すると考えられ,今後の検討課題である。弓部大動脈瘤患者では安静臥位の血圧は健常者と比べて差がないが,姿勢変換時の血圧調節が劣化していることが示唆された。</p>...

    DOI

  • P-2-E10 重症心身障害児(者)の気管・気管支のCT検査の有用性

    中谷 勝利, 高橋 長久, 米山 明, 北住 映二 日本重症心身障害学会誌 42 (2), 273-273, 2017

    ...また2例で椎体と大動脈弓に挟まれて主気管支が狭窄を起こし、2例で下部胸椎の前側弯によって末梢の気管支が狭窄していた。対策として3例で人工呼吸器が装着され、1例で呼吸回路を工夫してのCPAPを行っていた。また3例でエアウエイの使用や気管切開により呼吸努力を軽減させることで対処していた。...

    DOI 医中誌

  • 右側大動脈弓を伴った左上葉肺癌の1切除例:文献的考察をふまえて

    花輪 洋一, 宮島 邦治, 河野 貴文, 岩屋 啓一, 加藤 治文, 池田 徳彦 日本呼吸器外科学会雑誌 30 (4), 492-497, 2016

    ...は右第4鰓弓動脈と右背側大動脈が遺残して形成された先天的な血管形成異常であり,その発生頻度は約0.1%とされる.本症例のように右側大動脈弓を伴った肺癌手術の場合は,上縦隔リンパ節郭清の際に反回神経の走行について注意が必要である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 急速な貧血によって生じた両側多発性脳梗塞の1 例

    藤井 悠里, 藤本 茂, 田川 直樹, 大﨑 正登, 金沢 信, 大屋 祐一郎 脳卒中 38 (5), 331-335, 2016

    ...改善傾向を呈した.来院1 週間前より食欲不振と黒色便があり,上部消化管内視鏡検査にてA1 stage 潰瘍を認めた.すでに止血が完成していたため,抗血栓療法を開始した.頭蓋内および頭蓋外脳血管に有意狭窄はなかったが,虚血病巣や輸血により症状が改善したことから,脳梗塞の発症機序として急激な出血による循環血液量の減少と貧血による低酸素血症が示唆された.さらに悪性腫瘍などは認めなかったが,経食道心エコー検査で大動脈弓部...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • 胸部大動脈解離に伴った一過性虚血発作で大動脈弓・頸部MRA 元画像が有用であった2 例

    阿部 英治, 堀 雄三, 湧川 佳幸, 浅野 智重, 山田 昭, 祁内 博行, 山下 正憲, 永冨 裕文, 藤木 稔 脳卒中 38 (2), 92-97, 2016

    ...,術後は経過良好である.症例2 は64 歳男性.一過性の下肢の対麻痺があり前医受診し,頸部エコーにて両側内頸動脈解離を認め,当院に転院搬送された.大動脈弓・頸部MRA 元画像にて胸部大動脈解離を診断し,加療目的にて転院となった.胸痛をともなわず,一過性虚血発作を合併した胸部大動脈解離に関して大動脈弓・頸部MRA 元画像が診断に有効であった....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • ネフローゼ症候群に脳梗塞を合併し左心房内もやもやエコーと大動脈弓部粥腫を有した2 例

    今津 愛介, 藤本 茂, 熊本 将也, 大﨑 正登, 金沢 信, 田川 直樹, 大屋 祐一郎 脳卒中 38 (6), 407-412, 2016

    ...も症状が持続したため当科に入院となった.症例2 は66 歳男性.某日起床時から急激な浮腫の進行と歩行障害,呂律不良を主訴に来院され入院となり,入院3 日目に右片麻痺と右上下肢の感覚障害を指摘された.両症例ともにネフローゼ症候群の診断基準を満たし,MRI 拡散強調画像で両側散在性の急性期梗塞巣を認めた.症例1 では両側椎骨動脈狭窄を認めた.共に心房細動は伴わず,経食道心エコーで左房内もやもやエコーと大動脈弓部粥腫病変...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • 第5大動脈弓遺残に第4大動脈弓離断を合併した大動脈縮窄の2手術例

    保土田 健太郎, 枡岡 歩, 宇野 吉雅, 岩﨑 美佳, 岡田 公章, 加藤木 利行, 鈴木 孝明 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 32 (6), 512-515, 2016

    ...上下肢の血圧差,吻合部狭窄を認めない.切除した第5大動脈弓の組織学的所見は正常大動脈壁と相違なく,中枢側第5大動脈弓大動脈弓再建に利用できる可能性が示唆された....

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 術前3D-CT血管構築にてV2破格を把握した肺癌の1例

    木下 裕康, 榎本 豊, 浦本 秀隆 日本臨床外科学会雑誌 77 (8), 1937-1941, 2016

    ...走行を読んで手術に臨んでいた.しかし,肺動静脈の走行は多様であり,術中予期せぬ破格に遭遇することがある.したがって,術前に血管の走行異常を正確に把握しておくことは極めて重要である.今回,左房に直接流入する右後上葉区静脈(V2)の破格を3D-CT血管構築にて術前に把握し,安全に操作を遂行した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.V2破格は男,右側に多い.左房に還流するタイプが多く,気管支や右大動脈弓...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献7件

  • 腹腔鏡補助下結腸左半切除術後6カ月目に発症した壊死型虚血性大腸炎の1例

    芦澤 陽介, 三浦 世樹, 竹内 男, 金子 高明, 神谷 潤一郎, 尾形 章 日本臨床外科学会雑誌 77 (4), 877-882, 2016

    ...症例は60歳台の男性で,既往歴として高血圧・糖尿病・大動脈弓部解離があり,下行結腸の進行癌に対して2013年に腹腔鏡補助下結腸左半切除術を施行した.術後補助化学療法施行中,初回手術から6カ月目に下痢・腹痛が出現し,救急外来を受診した.造影CT検査・下部消化管内視鏡では虚血性腸炎が疑われ,保存的治療を継続した.保存的治療開始1カ月半後に施行した下部消化管内視鏡生検病理の結果,抗サイトメガロウイルス抗体陽性...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献6件

  • 右側大動脈弓を伴う食道癌の1例

    佐藤 理, 七戸 俊明, 菊地 健司, 吉川 智宏, 平野 聡, 細川 正夫 日本臨床外科学会雑誌 77 (7), 1642-1649, 2016

    ...,これより左鎖骨下動脈が分枝していた.また,憩室から左肺動脈へ向かう動脈管を認め,左反回神経が動脈管を反回していることが確認できた.しかし,左反回神経への腫瘍浸潤が疑われたため合併切除し,後の頸部操作で左反回神経は迷走神経と吻合を行った.右側大動脈弓を伴う食道癌手術は,その解剖学的特殊性から術前に3D-CTなどで詳細な解剖学的検討を行うことが重要である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • バルーン閉塞試験が術式決定に有効であった複雑心奇形の2例

    大前 隆志, 森 善樹, 磯﨑 桂太朗, 村上 知隆, 井上 奈緒, 金子 幸栄, 中嶌 八隅 心臓 48 (11), 1295-1302, 2016

    ...</p><p> 症例1は1歳6カ月女児.肺動脈閉鎖,心室中隔欠損症,三心房心,左上大静脈遺残(PLSVC),右側大動脈弓で,両側Blalock-Taussigシャント術後である.Rastelli手術を施行するにあたり,三心房心に関与していた左上大静脈(LSVC)が右上大静脈との間に橋静脈を有しており,LSVCの単純結紮が可能か否かを検討するため,LSVCのBOTを施行した.LSVC圧は15 mmHg...

    DOI 医中誌

  • CASかCEAかの治療法選択

    徳永 浩司 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (10), 827-833, 2016

    ...</p><p> 実際の臨床現場では, 患者の年齢, 症候, 治療時期, 基礎疾患, 過灌流リスクなどの背景, および大動脈弓形状やプラーク性状, 対側閉塞などの解剖学的特徴と術者の技量を勘案して治療手段を選択している. 最近はMRI, CTA, エコーなどの頚動脈イメージングで脳卒中リスクを層別化する動きが盛んである....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献45件

  • 大動脈弓下狭小例に対する自己組織によるascending aortic extension法の中期遠隔成績:5例の経験

    櫻井 一, 野中 利通, 櫻井 寛久, 小坂井 基史, 野田 美香, 大沢 拓哉, 大橋 直樹, 西川 浩, 吉田 修一朗, 鈴木 一孝, 大森 大輔, 山本 英範, 佐藤 純, 中山 雅人 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 32 (5), 417-422, 2016

    <p><b>背景</b>:主肺動脈の狭窄や閉鎖を伴う多くのチアノーゼ性心疾患では,上行大動脈の拡大と弓下の空間の狭小化が見られ根治術を困難にする.この問題に対する手術方法として,自己大動脈組織によるaortic extension法を考案した.</p><p><b>方法</b>:本術式を2005年から2013年までに肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損症の1例と機能的単心室の4例の計5例に行い,手術時データ,…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • ステントグラフト内挿術により切除可能であった大動脈浸潤肺癌の1例

    小林 零, 永山 加奈, 高橋 保博, 川野 亮二, 数野 圭, 村田 聖一郎 肺癌 56 (4), 303-307, 2016

    ...</b>76歳男性.左上葉に径3.2×3.0 cm大動脈弓部および後縦隔に接する腫瘤影を認めた.全身精査の結果,扁平上皮癌cT4N0M0 stage IIIAと診断された.審査胸腔鏡により大動脈浸潤を確認したのち,ステントグラフト留置術を施行した.留置3週間後に左肺上葉切除術+大動脈合併切除を施行し,術後10日目に退院した.最終病理結果では,moderately differentiated squamous...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献13件

  • 右側大動脈弓症例に発生した穿孔性胸部食道癌の1例

    深田 真宏, 長尾 成敏, 仁田 豊生, 田中 千弘, 河合 雅彦, 國枝 克行 日本臨床外科学会雑誌 77 (6), 1410-1416, 2016

    ...で右上縦隔の正常解剖の把握が困難と考え頸部操作にて右反回神経を同定してから胸部操作を開始した.術前の画像診断により安全に手術が施行できたが,右気管支への直接浸潤があり根治性が得られないことから,上縦隔の郭清・頸部郭清は行わず胸骨後胃管再建を行った.右側大動脈弓を合併した食道癌では術中の反回神経,重要血管の同定が困難であるため術前の十分な画像診断を行い,術式を検討することが重要であると考えられた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • バイオエンジニアと血管外科医のコラボレーションの進め方

    梅津 光生 日本血管外科学会雑誌 24 (4), 747-753, 2015

    ...して紹介する.まず,大血管を人工血管で置換する際のシミュレータの大動脈血管インピーダンス特性を求めた結果,人工血管置換後は心負荷が増大することを示す.次に,脳外科で使用されている手術ナビゲーションシステムを血管外科に応用し,Adamkiewicz 動脈につながる肋間動脈の位置特定に用いその臨床使用を行い,その有効性を説明する.さらに,CFD(数値流体力学)技術とPC-MRI の臨床データを用いて,大動脈弓部...

    DOI 医中誌

  • 大動脈弓離断症術後に重度の左肺動脈狭窄を合併したCrossed pulmonary arteriesの2例

    佐藤 智幸, 南 孝臣, 古井 貞浩, 岡 健介, 横溝 亜希子, 松原 大輔, 片岡 功一, 山形 崇倫, 前川 慶之, 宮原 義典, 河田 政明 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 31 (5), 278-281, 2015

    ...を施行した.CPAsの左肺動脈は起始部が大動脈弓に近く,形成後の大動脈弓による圧迫や,肺動脈周囲の形態変化に伴う捻れにより,狭窄を生じやすいと考えられた.CPAsを合併した大動脈弓離断症では,術後合併症として左肺動脈狭窄を念頭に置く必要がある....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 2重に使用した ePTFE 心膜用シートが原因と考えられた TOF 術後右室腫瘤の1例

    舩橋 亮輔, 打田 俊司, 本田 賢太朗, 湯崎 充, 國本 秀樹, 西村 好晴, 岡村 吉隆 日本心臓血管外科学会雑誌 44 (1), 41-44, 2015

    ...症例は28歳男性,動悸,胸痛を主訴に当院救急外来を受診した.ファロー四徴症(TOF),左肺動脈閉鎖,右冠動脈起始異常,右側大動脈弓の診断でこれまでに他院で4度の手術を施行された既往がある.今回の症状に対する精査の結果,症状は右室前面の異常腫瘤による右室圧迫と,右室流出路狭窄(RVOTS)を伴う肺動脈狭窄(PS)により,右室圧が左室圧を上回ることが原因と推察され,右室前面の腫瘤切除と右室流出路再建術(...

    DOI 医中誌 参考文献1件

  • 記憶障害のみを呈しMR検査で脳血管障害が示唆された2例

    賣豆紀 智美, 藤本 茂, 松木 孝之, 鈴木 聡, 石束 隆男, 北園 孝成 臨床神経学 55 (3), 145-150, 2015

    ...症例1は77歳男性.一過性記憶障害を主訴に来院した.MRI拡散強調画像で両側海馬に点状の異常信号をみとめた.経食道心エコーで大動脈弓部に6.80 mmの複合粥腫病変をみとめ,大動脈原性脳塞栓症と診断した.症例2は66歳女性.一過性記憶障害を主訴に来院した.MRIで急性期脳梗塞の所見はなかったが,MRAで右後大脳動脈分枝閉塞とその後の再開通を確認し,一過性脳虚血発作と診断した.経食道心エコーで大動脈弓部...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献18件

  • 心血管系形態異常におけるゼブラフィッシュ評価系の有用性

    渡邉 諒, 二条久保 大祐, 中村 隆一, 中本 真, 西村 友成, 中西 祐規, 小笠原 裕之, 寺岡 宏樹 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), P-22-, 2015

    ...その結果、30 mg/kg/日以上の投与で心臓周囲の血管走行(大動脈弓、右鎖骨下及び左総頚動脈)に形態異常がみられ、その変化は用量依存的であった。次に、ゼブラフィッシュ胚(24 hours post fertilization;hpf)に、OHYを10、20、30、50及び100 μg/mLの濃度になるよう添加し、55 hpfに観察した。...

    DOI

  • 鈍的大動脈損傷に対しHybrid Arch TEVAR を施行した1 例

    酒井 麻里, 松田 均, 宮本 直和, 村上 博久, 吉田 正人, 向原 伸彦 日本血管外科学会雑誌 24 (7), 971-974, 2015

    ...要旨:55 歳男性.約300 kg のステンレス板と鉄骨の間に挟まれ受傷.左肺挫傷,左第3–5 肋骨骨折とともに,大動脈弓部~下行大動脈と左総頸動脈に解離を認めた.受傷1 時間後から3 時間後にかけて縦隔血腫の増大がみられたため,右腋窩-左総頸/左腋窩動脈バイパス術,胸部大動脈ステントグラフト内挿術,左鎖骨下動脈コイル塞栓術を施行した.手術時間3 時間45 分,出血量50 ml で,手術室で抜管の後...

    DOI 医中誌

  • 頸部食道癌における気縦隔を用いた上縦隔郭清の試み

    東海林 裕, 中島 康晃, 川田 研郎, 宮脇 豊, 岡田 卓也, 了徳寺 大郎, 藤原 直人, 齋藤 賢将, 藤原 尚志, 小郷 泰一, 奥田 将史, 中嶌 雄高, 久米 雄一郎, 松井 俊大, 永井 鑑, 秋田 恵一, 河野 辰幸 日本気管食道科学会会報 66 (6), 406-410, 2015

    ...尾側では左反回神経が大動脈弓を反回する部位まで確認できた。また左反回神経からの気管への分枝も確認しえた。気縦隔下の上縦隔郭清は経胸腔操作を要せず,反回神経の気管枝温存の可能性も備えた有用なアプローチ法と思われた。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 先天性心疾患の術後無気肺に対する呼吸理学療法の効果について

    北村 憲一, 鈴木 暁, 稲員 惠美 理学療法学Supplement 2014 (0), 0845-, 2015

    ...【結果】疾患名は単心室症18例,左心低形成症候群16例,大動脈弓離断および縮窄症が14例,心室中隔欠損症8例,肺動脈弁閉鎖症9例,両大血管右室起始症4例,総肺静脈還流異常症4例,Fallot四徴症および心内膜欠損症,房室中隔欠損がそれぞれ3例,その他6例であった。基礎疾患は多脾・無脾症候群10例,ダウン症7例,22q11.2欠損症3例,その他2例であった。...

    DOI

  • O-1-G18 MRSAを保菌し、MRSA敗血症から急性巣状細菌性腎炎に至った重度心身障害者の1例

    松塚 敦子, 赤松 稔, 内山 伸一, 井原 健二 日本重症心身障害学会誌 40 (2), 222-222, 2015

    ...症例 26歳男性、大動脈弓離断症根治術後、VSD、左硬膜下水腫。大島分類10。11歳時、感染性心内膜炎(IE)の既往あり。尿路感染症の既往なし。自傷行為による鼻出血の2日後より、39.9℃の発熱、嘔吐が出現し、CTRX 投与開始した。尿検査では蛋白陽性の他異常なし。心臓超音波検査では疣贅なし。血液培養からMRSAが検出された。...

    DOI 医中誌

  • Hypomelanosis of Ito の 2 例

    冬野 洋子, 中原 真希子, 古江 増隆 西日本皮膚科 76 (1), 18-22, 2014

    ...出生時より,僧帽弁逆流症,動脈管開存症,右大動脈弓,停留精巣,左難聴,両第 5 指のオーバーラップ,顔貌異常があった。体幹部ではほぼ水平,四肢では縦走し Blaschko 線に沿って配列する帯状・線状の脱色素斑がみられた。前額部と後頭部に Unna 母斑が疑われる血管拡張を認めたが,その他経過中に紅斑や鱗屑,水疱はみられなかった。以上より hypomelanosis of Ito と診断した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 降下性壊死性縦隔炎術後の乳糜胸に対するオクトレオチドの使用経験

    田中 里奈, 青木 稔, 堤 奈央, 石川 浩之, 大竹 洋介 日本呼吸器外科学会雑誌 28 (1), 69-74, 2014

    ...症例は77歳女性.頸部膿瘍,降下性壊死性縦隔炎に対して,気管切開の後に頸部膿瘍開放・ドレナージを施行,その後胸腔鏡下縦隔ドレナージを施行.大動脈弓より頭側の左上縦隔と気管分岐部より尾側の中縦隔の膿瘍を開放し,洗浄ドレナージを行った.術後5日目に乳糜胸と診断した.禁食・中心静脈栄養を行うも1日1000 ml以上のドレーン排液が続いた.術後12日目に胸腔鏡下に再手術を行い,術直後はドレーン排液が減少したが...

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 反回神経分岐部より中枢側に発生した左胸腔内迷走神経原発神経鞘腫の1手術例

    大野 貴志, 鈴木 喜雅, 門永 太一 日本呼吸器外科学会雑誌 28 (6), 730-734, 2014

    ...症例は50歳代男性.左前胸部痛を主訴に近医受診した.胸部X線にて,左肺門部異常影を指摘され,当院紹介となった.胸部CTにて大動脈弓部左縁下方に3 cm大の境界明瞭な隔壁構造を伴う多房性嚢胞性腫瘤を認めた.胸部MRIでは,T1WIにて筋と同等の低信号,T2WI及び脂肪抑制像にて不均一な高信号を呈した.縦隔良性腫瘍を疑い,手術の方針とした.手術は右側臥位で,分離肺換気のもと,胸腔鏡補助下に行った.腫瘍表面...

    DOI 医中誌 被引用文献2件 参考文献3件

  • Kommerell 憩室に対するステントグラフト内挿術後エンドリークの治療経験

    鈴木 雄三, 福永 亮大, 田中 慎一, 森崎 浩一, 松本 拓也, 前原 喜彦 日本血管外科学会雑誌 23 (4), 814-817, 2014

    ...要旨:症例は79 歳男性.肝細胞癌のフォロー中に胸部大動脈瘤を指摘され,精査を行ったところ,右大動脈弓 Edwards IIIB type に伴うKommerell 憩室瘤を認めた.自覚症状は認めないものの,瘤径が40 mm であり破裂の可能性があるため手術の方針とした.腋窩-腋窩動脈交叉バイパス術と胸部大動脈ステントグラフト内挿術を併用したハイブリット手術を施行した.術後にtype 2エンドリーク...

    DOI 医中誌

  • 重複大動脈弓11例の臨床的検討

    齋藤 美香, 福島 直哉, 玉目 琢也, 横山 晶一郎, 大木 寛生, 三浦 大, 澁谷 和彦, 松原 宗明, 厚美 直孝, 寺田 正次 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 30 (1), 59-63, 2014

    ...<b>背景:</b>重複大動脈弓(DAA)は血管輪の代表的疾患であり,一側大動脈弓の部分閉鎖であっても呼吸障害および嚥下障害を来すことがある.今回われわれは,自験例の画像診断および手術時期などの臨床所見について検討した....

    DOI 医中誌

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