検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 242 件

  • 自律神経と意思決定

    大平 英樹 自律神経 60 (4), 144-150, 2023

    <p>意思決定とは価値に基づく行動の選択であり,脳の線条体,眼窩前頭皮質,前部帯上皮質などがその機能を担っていると考えられている.一方,自律神経の活動は意思決定において重要な役割を果たす.選択肢と結果の随伴確率により自律神経活動が修飾されること,アドレナリン分泌に反映される身体の覚醒状態が島皮質の活動を媒介として探索的な意思決定を促進すること,などが示されている.近年,認知神経科学において優勢と…

    DOI

  • 痛み緩和の心理生物学的基盤皮膚から脳まで

    越川 房子, 牟田 季純, 堀 正士, 伊藤 悦朗, 岡 浩太郎, 杉浦 義典, 大平 英樹 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), SS-046-SS-046, 2021

    <p><b>疼痛</b>は「<b>組織損傷</b>が実際に起こった時あるいは起こりそうな時に付随する<b>不快な感覚および情動体験</b>,あるいはそれに似た不快な感覚および情動体験」(IASP, 2020)と定義され,分野を越えた<b>集学的なアプローチ</b>が必要とされている。企画者らはその<b>痛み緩和</b>機構について,「<b>皮膚</b>」から「<b>脳</b>」に至る連続的・縦断…

    DOI Web Site

  • 同期タッピング課題における非対称な誤差修正過程

    富田 健太, 大平 英樹, 片平 健太郎 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PH-001-PH-001, 2021

    <p>ヒトはダンスなどのように,音楽の拍に合わせて身体を動かすことがある。このようなリズム同調運動のメカニズムや特性を実験的に検討するためには,メトロノームに合わせて手指でタッピングを行う同期タッピング課題が用いられてきた。そして,この課題における興味深い現象の一つに,ヒトはメトロノームに数十ms先行してタッピングを行う“負の非同期”が挙げられる。しかし,この負の非同期が生じるメカニズムは十分に…

    DOI Web Site

  • 時間知覚の変容に影響を与える個人特性—状態空間モデルによる探索的研究—

    浦口 真喜, 大平 英樹 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PH-012-PH-012, 2021

    <p>時間知覚が内部モデルによる予測と外部感覚刺激の予測誤差を縮小するように変容するという仮説を検討するために大学生60名に500 Hz純音の聴覚基準刺激600ミリ秒と比較刺激425,476,535,600,673,755,847ミリ秒の異同を報告させる時間汎化課題を実施した。課題前半は,847ミリ秒(長時間群)あるいは425ミリ秒(短時間群)の比較刺激の提示頻度を他の刺激の6倍とし,後半はすべ…

    DOI Web Site

  • 緑化空間での植物静観が疲労感に及ぼす影響(第2報)自律神経指標を用いた評価

    榊原 清美, 山田 整, 今村 千絵, 荒井 恭佑, 林 敬司, 大平 英樹, 山口 雄平 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PG-010-PG-010, 2021

    <p>心身ともに良好に過ごせる”Well-being”実現につながる技術として,自然を感じられる緑化空間の疲労回復などの効果の活用を目指している。自然の構成要素の一つとして植物の形状に着目し,3種類の緑化空間(Ten:葉の形状 サイズ小,Sen:同 直線的,Men:同 サイズ大)および緑なし空間の計4種類を比較した。被験者(女性8名)はそれぞれ4日間,同じ時間帯に実験参加し,座位安静(安静1)の…

    DOI Web Site

  • メラトニンがどのように感情制御に影響しているのか?薬理学的操作を用いた,感情制御の神経内分泌学的な検討

    栗原 実紗, 大平 英樹, みーた ぷらんじゃる 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PN-006-PN-006, 2021

    <p>私たちは,常に感情制御ができるわけではなく,感情的になって仕返しをしてしまうことも度々ある。現在まで,感情の制御の失敗の原因として,神経内分泌的なプロセスについてはまだ明らかにされていなかった。近年,メラトニンという睡眠ホルモンは,感情制御に影響しているのではないかと示唆されていることから,今回,メラトニンという睡眠ホルモンが,どのように意思決定場面における感情制御に影響しているのかについ…

    DOI Web Site

  • 記憶心理学—心理科学と心理臨床の接点

    松本 昇, 杉山 崇, 越智 啓太, 丹藤 克也, 大平 英樹 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), SS-038-SS-038, 2021

    <p>心理臨床における実践知と心理科学研究における実証的知見は相反するものだろうか? 偽りの記憶論争を契機に,両者の溝は深まったかのように思われた。しかしながら,近年では,記憶の基礎メカニズムに関する研究,そして精神疾患群における異常についての研究が興隆し,それらの知見を基にした介入研究が進展を見せている。こうしたエビデンスに基づく介入法は従来の心理臨床実践を洗練させる可能性がある。「記憶心理学…

    DOI Web Site

  • 緑化空間での植物静観が疲労感に及ぼす影響―生体指標を用いた評価―

    榊原 清美, 山田 整, 今村 千絵, 荒井 恭佑, 林 敬司, 大平 英樹, 山口 雄平 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PG-004-PG-004, 2020-09-08

    <p>心身ともに良好に過ごせる,いわゆる“Well-being”実現につながる技術として,自然を感じられる緑化空間がもつ疲労回復効果に着目している。同効果を客観的,統合的に評価するため,主観評価の他,自律神経機能を心電図・指尖脈波・呼吸,脳活動をNIRS(浜松ホトニクス,tNIRS-1),生化学系を唾液中バイオマーカーにより計測した。葉の形状などが異なる3種類の緑化空間および緑なし空間(ネガティ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 内部モデルの操作による時間知覚の変容に自閉症傾向が与える影響

    浦口 真喜, 大平 英樹 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PH-023-PH-023, 2020-09-08

    <p>人間の時間知覚は予測的処理により創発されると考えられる。時間知覚が内部モデルによる予測と外部感覚刺激の予測誤差を縮小するように変容するという仮説を検討した。大学生60名に,500 Hz純音の聴覚基準刺激600ミリ秒と比較刺激425,476,535,600,673,755,847ミリ秒の異同を報告させる時間汎化課題を実施した。課題前半は,847ミリ秒(長時間群)あるいは425ミリ秒(短時間群…

    DOI Web Site 医中誌

  • 内受容感覚の鋭敏さは道徳的判断に影響するか?

    田村 佳秀, 小林 能成, 大平 英樹 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PM-021-PM-021, 2020-09-08

    <p>意思決定は,感情の源泉である身体反応や内受容感覚の影響を受けることが示されている。道徳的判断においてもそれらの影響が示唆されているが,その詳細はまだ明らかになっていない。そこで本研究では,内受容感覚の鋭敏さが道徳的判断に及ぼす影響について,意思決定に関連する感情である後悔を取り上げ,検討を行った。女子大学生33名(平均20.84歳)を対象に,心拍カウント課題と道徳的判断課題を実施した。道徳…

    DOI Web Site

  • 赤ちゃんとの触れ合いがもたらす感情と生理的変化の検討~成人男性の養育経験に着目して~

    鈴木 友美子, 大平 英樹 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PG-013-PG-013, 2020-09-08

    <p>「イクメン」の言葉が示す通り,積極的に育児を行う男性が増え,父親にとって赤ちゃんは身近な存在となった。一方で,子を持たない成人男性が,赤ちゃんと接する機会はほとんどない。このことから,養育経験の有無は赤ちゃんへの新奇性に影響していると推測される。養育経験のない成人男性(非養育者)は,養育経験のある成人男性(養育者)に比べ,赤ちゃんとの関わりによる心理的影響が大きい。そのため,赤ちゃんに対す…

    DOI Web Site 医中誌

  • 文化と歴史における感情の共構成

    大平 英樹 エモーション・スタディーズ 5 (1), 4-15, 2020-03-31

    <p>Psychological constructivism of affect argues that experienced emotions are constructed through two processes: 1) formation of the core affect on the basis of interoception which is neural …

    DOI

  • 免疫系の行動科学・心理学

    日本行動科学学会・日本心理学会連携企画, 田中 芳幸, 髙瀨 堅吉, 大平 英樹, 中田 光紀, 津田 彰, 坂田 省吾, 岡村 尚昌 日本心理学会大会発表論文集 83 (0), SS-013-SS-013, 2019-09-11

    DOI Web Site

  • 融合社会脳研究の創生と展開

    日本学術会議「脳と意識」分科会, 苧阪 直行, 松井 三枝, 大平 英樹, 川畑 秀明, 坂上 雅道, 蘆田 宏, 渡邊 正孝, 仁平 義明, 苧阪 満里子 日本心理学会大会発表論文集 82 (0), JPAS-010-JPAS-010, 2018-09-25

    DOI Web Site 医中誌

  • ロボットは道徳的な行為主体になり得るか, <個性>を持ち得るか

    橋本 , 敬, 金野 , 武司, 長滝, 祥司, 大平 , 英樹, 入江 , 諒, 河上 , 章太郎, 佐藤 , 拓磨, 加藤 , 樹里, 柏端 , 達也, 三浦 俊彦, 久保田 , 進一, 柴田 , 正良 日本認知科学会第35回大会発表論文集 958-960, 2018-08

    2018年8月30日(木)~9月1日(土) 日本認知科学会第35回大会『認知研究の対話と展開』於:立命館大学いばらきキャンパスにおける発表論文集

    機関リポジトリ

  • 野生のヒヒを対象とした,新しい警戒指標を用いた集団サイズ効果の検証

    松本 晶子, 岡本 光平, 高橋 健太, 大平 英樹 霊長類研究 Supplement 34 (0), 48-48, 2018-07-01

    <p>目的:動物にとって,警戒は捕食動物の検出を促進する重要な手段である。理論的には,より大きなグループに属する個体は,より多くの仲間が周囲を見ているので,長い距離またはより早い時期に捕食者を検出することができる。同時に,集団内の個体は,他の仲間に頼って個々の警戒を減らすこともできる。この「集団サイズ効果」は多くの鳥類およびほ乳動物において実証されているが,霊長類ではほとんど支持されていない。そ…

    DOI

  • ストレス下における不合理な意思決定―認知機能の側面から―

    山川 香織, 大平 英樹 生理心理学と精神生理学 36 (1), 40-52, 2018

    <p>過度のストレスに曝されるような危機的な状況において,われわれは不合理な選択をしてしまうことがある。危機的状況によって生じた自律神経系,内分泌系,免疫系などの生物学的反応は,情報の更新や感情処理などに関連する脳領域を修飾しヒトの意思決定を変容させる。これまでの研究により,異なる時間的特性をもつそれぞれの生物学的反応が,認知・行動に特異的な影響を与える可能性が示されている。本論では,急性ストレ…

    DOI Web Site Web Site 参考文献74件

  • 内受容感覚の予測的符号化

    大平 英樹 心理学評論 61 (3), 322-329, 2018

    <p>Interoception means neural processing and subjective perception of signals from inner body, including organs and autonomic, endocrine, and immune systems. Interoception has been thought to play …

    DOI Web Site

  • おむつ形状の違いによる母子のおむつ交換負荷の差異

    菅 文美, 丹下 明子, 石川 浩樹, 浦口 真喜, 大平 英樹 日本感性工学会論文誌 16 (2), 197-203, 2017

    When infants are in their crawling stage, both mothers and infants experience difficulties while changing diapers. We evaluated the effects of pull-up type diaper on physical and psychological …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 予測的符号化・内受容感覚・感情

    大平 英樹 エモーション・スタディーズ 3 (1), 2-12, 2017

    <p>Lisa Feldman-Barrett, who has promoted a psychological constructivism theory of affect, recently proposed the Embodied Predictive Interoception Coding (EPIC) model of affect, on the basis of the …

    DOI 被引用文献1件

  • 脳活動の同期を導くメカニズム

    大平 英樹 心理学評論 59 (3), 283-291, 2016

    <p>Studies using hyperscanning have reported coordination of behaviors among 2 persons who ­performed interactive tasks. Synchronization of brain activity is an underlying mechanism of behavioral …

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 共感を創発する原理

    大平 英樹 エモーション・スタディーズ 1 (1), 56-62, 2015

    <p>As basic principles to explain emergence of empathy in humans, this article proposes a theoretical framework of “bottom-up empathy” and “top-down empathy.” The former is driven by external …

    DOI

  • サイコパシー特性と多次元的共感性

    大庭 丈幸, 西松 能子, 大平 英樹 人間環境学研究 11 (1), 13-18, 2013

    One of the features in psychopathy is a deficit of empathy. Without empathy, psychopathy can not inhibit to harm others. However, previous studies revealed that offenders had more empathic traits …

    DOI 参考文献12件

  • 慢性ストレスと意思決定

    大平 英樹 ストレス科学研究 28 (0), 8-15, 2013

    Chronic stress affects decision-making, especially shifts dominant modes of decision-making from goal-directed action to habit action. Animal studies have revealed that atrophy of the prelimbic and …

    DOI 医中誌 参考文献17件

  • 音楽のストレス解消効果について

    中嶋 麻菜, 海老原 直邦, 西条 寿夫, 大平 英樹 人間環境学研究 11 (1), 19-25, 2013

    Many people regularly listen to music for stress reduction and for healing. A number of studies have investigated the effects of music on psychological and physiological states. However, there have …

    DOI 参考文献5件

  • 社会環境への適応を果たす脳神経基盤

    大隅 尚広, 大平 英樹 生理心理学と精神生理学 28 (1), 57-66, 2010

    神経科学の目覚ましい発展は, 社会科学における理論に関する神経生理学的背景を理解する上で有効な手段や知見を提供してきた。社会的交換理論に関しては, これまでの研究により利他行動や規範の遵守に関する社会的選好が報酬予期やリスク評価に関連する脳領域の活動を基盤としていることが明らかにされた。この事実は, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献51件

  • 社会的事態における意思決定と内側前頭前皮質機能

    中尾 敬, 大平 英樹, Georg Northoff 生理心理学と精神生理学 28 (1), 45-55, 2010

    多くの意思決定研究では予測しやすいもしくは予測しにくい一つの正答がある事態について検討がなされてきた。意思決定に伴う結果が確率的に変化する, もしくは他者の決定により変化するために予測困難な事態(予測可能性が低い事態)は不確実下における意思決定として研究がなされてきた。このような意思決定とは異なり, 全く正答の存在しない事態における意思決定というものも存在する。本論文では, 一つの正答のある, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献47件

  • P300を指標としたGKTに対するカウンタメジャーの効果

    濱本 有希, 平 伸二, 大平 英樹 人間環境学研究 8 (1), 33-38, 2010

    This study examined effects of physical and mental countermeasures on the P300-based guilty knowledge test (GKT). Twenty participants were required to choose on out of five cards, to record it …

    DOI 参考文献14件

  • 認知課題による不快感情の制御

    飯田 沙依亜, 市川 奈穂, 大平 英樹 感情心理学研究 17 (1), 28-35, 2009

    In this study, the effects of a cognitive task on the following unpleasant emotions were examined. For indices of the unpleasant emotions, we asked participants subjective reports of their emotions …

    DOI Web Site Web Site 参考文献24件

  • 瞬目研究の新たな展開(1)

    田中 裕, 山田 冨美雄, 福田 恭介, 宇津木 成介, 大平 英樹, 田中 邦彦, 林 恵津子, 田多 英興, 加藤 るみ子, 大森 慈子, 廣中 直行 日本心理学会大会発表論文集 72 (0), WS027-WS027, 2008-09-19

    DOI Web Site

  • 感情制御における脳-身体の機能的関連 : スピノザに捧ぐ

    大平 英樹 バイオフィードバック研究 34 (2), 3-8, 2007

    ヒトは社会環境に適応するために感情制御の仕組みを発達させてきた.本稿では,スピノザ,ウィリアム・ジェームス,アントニオ・ダマシオの概念に基づいて,感情を外的・内的刺激への身体反応,及びその脳への表象であると理解する.神経イメージングと末梢の生理反応の同時計測技法により,我々は感情制御に伴う脳と身体の機能的関連を検討した.その結果,外側及び内側前頭前野,前頭眼窩野が,扁桃体を含む辺縁系領域の抑制的…

    DOI 医中誌

  • 感情・思考の抑制と開示

    余語 真夫, 佐藤 健二, 河野 和明, 大平 英樹, 湯川 進太郎, 勝原 裕美子, 松井 豊, 関谷 大輝 日本心理学会大会発表論文集 70 (0), WS082-WS082, 2006-11-03

    DOI Web Site

  • 霊長類における自発性瞬目の研究(1):予備的研究

    田多 英興, 大森 慈子, 廣川 空美, 大平 英樹, 友永 雅己 霊長類研究 Supplement 20 (0), 57-57, 2004

    ヒトにおける瞬目の行動研究はある程度知見が蓄積されており、発達的変化や、認知情報処理過程、さらにはストレスとの関連なども検討されている轣Aヒト以外の霊長類ではその知見は極めて限られている。そこで本研究では、瞬目行動の諸側面の比較研究の端緒として、まずヒト以外の霊長類における自発性瞬目の諸指標の系統比較を行なった。日本モンキーセンターで、ケージの中で自由に行動している個体を外からデジタルカメラ(3…

    DOI

  • 森林浴による心理効果と関連がある要因について

    森田 えみ, 福田 早苗, 大平 英樹, 永野 純, 山本 博一, 中島 皇, 岩井 吉彌, 白川 太郎 日本林学会大会発表データベース 115 (0), B05-B05, 2004

    効果的な森林浴プログラム及び、効果がより見込める対象者を具体的に示すことを達成する為に、本研究では、要因別の解析を行うことにより、どのような要因が、森林浴の心理効果と関連がありそうかということを2回の調査を通じて検討した。1回目は、東京大学千葉演習林で223名を対象に森林浴の前後の比較、2回目は、43名を対象に京都大学芦生研究林で森林浴をした日と森林浴をしなかった休日の心理状態の変化を比較した。…

    DOI

ページトップへ