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検索結果 14 件

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  • 大正ロマンの生んだフェミニスト:山田わか・嘉吉の協働と思想(その13)

    斎藤 理香 ことば 44 (0), 143-160, 2023-12-31

    <p>戦前から戦後にかけて母性主義論者、身の上相談の回答者として知られた山田わか(1879–1957)には、海外で苦界に身を置いていた過去がある。生前わかがそれを公言したことはなかったが、後年、婦人問題評論家になってからのわかは、自身の過去の経歴を思い起こさせたであろう公娼制や廃娼の問題にどのように取り組んできたのだろうか。わかの思想は、新婦人協会(平塚らいてう、市川房枝など)や廃娼運動への取り…

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  • 大正ロマンの生んだフェミニスト:山田わか・嘉吉の協働と思想(その12)

    斎藤 理香 ことば 43 (0), 165-179, 2022-12-31

    <p>山田わかについての代表的評伝研究である山崎朋子『あめゆきさんの歌:山田わかの数奇なる生涯』(1978)は、山崎自身が「底辺女性史」3部作の一つと銘打つ、いわゆるエリート女性史に対抗する作品とされる。一方、筆者は、1990年代以降の「反省的女性史」、すなわち戦時の女性も行動主体として戦争に積極的に加担したとする歴史観をふまえ、山田わかを母性保護を唱道する「分離型」のフェミニストとして考察し、…

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  • 大正ロマンの生んだフェミニスト:山田わか・嘉吉の協働と思想(その11)

    斎藤 理香 ことば 41 (0), 157-168, 2020-12-31

    <p>「中動性」概念は、戦時のフェミニスト思想・運動家と国家権力、またフェミニスト知識人と一般の女性との関係性を、戦争責任をめぐって一方的な被害者は存在しないという関係性に読み替えることを可能にする。自律的な主体を前提としたリベラリズムの政治体制に対抗する現代フェミニズム思想として提唱される「ケアの倫理」も、ケアをする者・ケアをされる者との間の相互依存関係性を軸としている点で、中動性が権力を内に…

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  • 大正ロマンの生んだフェミニスト:山田わか・嘉吉の協働と思想(その10)

    斎藤 理香 ことば 40 (0), 214-226, 2019-12-31

    <p>1980年代以降に発表された「反省的女性史」は、婦人運動家や思想家、さらには銃後の役割を担った女性たちの戦争協力という加害性をあぶりだすことを可能にした。本論は、そういった加害性から導かれる、戦争への「主体的」「能動的」と目される態度や行動の意味を「国民化」状況、すなわち個人に「権力」が及ぼされる状況において、「中動態」という概念を導入して検討した試論である。「中動態」とは、言語学で用いる…

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  • 大正ロマンの生んだフェミニスト:山田わか・嘉吉の協働と思想(その9)

    斎藤 理香 ことば 39 (0), 124-137, 2018-12-31

    <p>山田わか(1879–1957)は、日本最初の女性による「文学雑誌」と、かっこ(「」)付きで紹介されることのある『青鞜』(1911–1916)で翻訳や文学作品を発表し、後に婦人問題評論家としての地位を築いていった。今回は、その執筆活動の最初の頃に、わかが同じ『青鞜』に掲載した短い小説「田草とり」(1914年4号)、「女郎花」(1914年12号)、「虎さん」(1915年2号)を紹介する。これら…

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  • 大正ロマンの生んだフェミニスト:山田わか・嘉吉の協働と思想(その8)

    斎藤 理香 ことば 38 (0), 144-154, 2017

    <p>山田わか(1879-1957)は「母性保護論争」(1918–19)をへて母性主義を唱えるようになったが、元々はいわゆる女権主義の影響を受けていた。しかし、自身が子育てを経験する中で、国家が母親への経済保障をするべきだという考えに行きつく。わかと同様、平塚らいてう(1886–1971)もまた母性保護を、特に国家による経済保障による母性保護を主張した。両者ともにエレン・ケイの思想の影響を受け、…

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  • 奥州街道沿いの街並みを生かしたまちづくり

    岡村 健太郎 生産研究 67 (2), 233-236, 2015

    ...2011 年以来福島県矢吹町において東日本大震災により被災した大正ロマンの館の実測調査やその保存活用に向けたワークショップの開催などの研究・活動を展開してきた村松研究室は,これまでの成果を踏まえつつ,来年度の矢吹町の景観計画策定の支援に向けた準備作業を進めている.本稿では既存の景観計画の問題点を整理したうえで,来年度以降矢吹町における景観計画策の背景,目的,対象,目指すべき未来像のそれぞれにつき,現時点...

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  • インターネットを利用した博物館情報の流通

    井渓 明, 坂本 昇, 宍戸 芽衣, 鈴木 志元, 高橋 晴子, 田窪 直規, 内藤 広志, 浜田 行弘, 弘江 重徳 アート・ドキュメンテーション研究 7 (0), 19-27, 1999-09-30

    Dr. Deirdre C. Stam has presented a web-based model for providing access to multi-institutional museum information. In this article, firstly, her article on the model is introduced. And secondly, …

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