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検索結果 236 件

  • 相模湾から採集された微小原鰓類の1新種

    奥谷 喬司, 藤倉 克則 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 80 (3-4), 87-90, 2022-08-26

    <p>海洋研究開発機構の無人探査機「ハイパードルフィン」が2009年,相模湾のシロウリガイ調査を行った際に採集された微小な原鰓類が新種と認められたので<i>Yoldiella sagamiana</i> n. sp.サガミコソデガイ(新称)と命名し,記載した。殻長は3.9 mm(ホロタイプ)で殻頂は後傾。前縁は丸い曲線を描くが,後端はややつまみ出したが如く微かに翼状となる。鉸歯は前弓に15歯,後…

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  • 南部マリアナトラフの熱水噴出孔付近から初めて発見されたシャクシガイ科二枚貝

    陳 充, 奥谷 喬司, 渡部 裕美, 小島 茂明 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 76 (1-4), 39-44, 2018-06-08

    <p>「しんかい6500」によって南マリアナ舟状海盆の熱水噴出孔付近,水深2,489 mから発見された微小なシャクシガイ科の二枚貝は化学合成生物群集の中から発見された最初のシャクシガイ類であり,最初の異靱帯類でもある。</p><p><i>Thermomya sulcata</i> n. gen. & n. sp. ユメノシャクシガイ(新属・新種・新称)</p><p>殻長8.1 …

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  • 海底に沈下した鯨骨下に棲むゲイコツケシハマグリ(新種)

    奥谷 喬司, 藤原 義弘 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 71 (3-4), 223-226, 2013

    2002年に薩摩半島野間岬沖に沈設した鯨の遺骸下の硫化水素を豊富に含んだ海底沈積物中から発見された,微小なケシハマグリ科の1新種を記載する。<br>“<i>Kelliella</i>” <i>ossisocia</i> n. sp. ゲイコツケシハマグリ(和名新称)<br>殻長7 mmの微小種で,殻はハマグリ型で,同属の他種に比しやや前後に長く,且つ殻頂も秀いでない。殻表は白色で成長線は時に弱い…

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  • マリアナ海溝から発見されたオトヒメハマグリ科の1新種マリアナシロウリガイ(新称)

    奥谷 喬司, 藤倉 克則, 渡部 裕美, 小原 泰彦 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 71 (1-2), 39-47, 2013

    「しんかい6500」第1234潜航によってチャレンジャー海淵近傍のマリアナ海溝陸側斜面,水深 5620 mからシロウリガイ類の未記載種が発見されたので新種として記載した。<br><i>Calyptogena</i> (<i>Abyssogena</i>) <i>mariana</i> n. sp. マリアナシロウリガイ(新種・新称)<br>殻長 119.0 mm,殻高 37.8 mm,殻幅 …

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  • 日本近海初記録のアルビンガイの一種(腹足綱:ハイカブリニナ科)

    藤原 義弘, 奥谷 喬司, 木村 浩之 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 71 (3-4), 217-219, 2013

    アルビンガイ<i>Alviniconcha hessleri</i>はマリアナ背弧海盆の水深 3630 ~ 3655 m から初めて記載された。その後Warén & Bouchetは北フィジー・ラウ海盆から採集された形態的に同種と思われるものについて詳細な解剖学的検討を行い,これがハイカブリニナ科に属することを明らかにした。しかし,分子系統分類の手法により精査された結果,マヌス・北フィジー海盆に…

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  • 南西日本産の珍奇なセンベイツキガイ類(ツキガイ科)の1新種及び近海の近似種

    奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 69 (3-4), 115-122, 2011

    Cosel & Bouchet (2008) は西太平洋産の深海性ツキガイ科の多数の新属・新種を記載した。そのなかには,元海洋研究所の太田 秀博士がご退官直前に白鳳丸によって採集された二枚貝標本中にそれらに同定される種(死殻)があるほか,極めて特異な未記載の一新種も発見された。また一方,東大の総合研究博物館に収蔵されている故土田英治コレクションとかつて「しんかい2000」によってマヌス海盆から採…

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  • 新たにわが国の頭足類相に加えられるヒカリダンゴイカ亜科の3新種

    窪寺 恒己, 奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 69 (3-4), 145-161, 2011

    国立科学博物館に収蔵品のうち,未同定のヒカリダンゴイカ亜科(ダンゴイカ科)を調査した結果,常磐沖と沖縄近海から3新種を見出した。<br><i>Heteroteuthis nordopacifica</i> n. sp. ヒカリダンゴイカ(新種)<br>常磐沖の水深1000 mから。外套長21.3 mm。<br>これまで窪寺によって<i>H.</i> sp. aff. …

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  • 三陸沖と相模湾の深海底湧水域からさらなるシロウリガイ属の新種

    奥谷 喬司, 小島 茂明, 河戸 勝, 瀬尾 絵理子, 藤倉 克則 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 69 (3-4), 135-144, 2011

    相模湾の初島沖の水深1100 m付近におけるシロウリガイ<i>Calyptogena soyoae</i>とシマイシロウリガイ<i>C. okutaniit</i>が混棲する湧水生物群集の中から,形態およびミトコンドリアDNAの塩基配列で識別される種が見つかった。<br><i>Calyptogena (Archivesica) fortunata</i> n. sp. …

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  • 南西日本の漸深海底のハトムギソデガイ科の1新種

    奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 69 (3-4), 203-205, 2011

    <i>Neilonella kuroshimaensis</i> n. sp.スダレハトムギソデガイ(新種・新種)<br>殻長8.9 mm (ホロタイプ)。殻表は同心円状の肋があるところはキラハトムギソデガイに似ているが,殻頂は前から40%の所にあり,後部は嘴状に反り上がらない。また殻皮は同科の他種がオリーブ色であるが,本種はむしろ藁色。石垣島南方の黒島海丘の水深641 …

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  • 千島海溝のシロウリガイ類:新亜種とヒロバナギナタシロウリガイ(新称)の出現

    奥谷 喬司, 輿石 武, 佐藤 孝子, 今井 竹夫, 加藤 千明 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 68 (1-2), 15-25, 2009

    2007年 9~10月に千島海溝南端部において海洋研究開発機構の有人潜水調査船「しんかい 6500」が行った 3潜航によってシロウリガイ類(オトヒメハマグリ科)が 4種採集されたので,それぞれの種について形態学的分類と分子系統分類および共生細菌の分子系統解析を行った。<br>1)ナギナタシロウリガイ<i>Calyptogena</i> (<i>Ectenagena</i>) …

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  • 与那国島沖の魚腹から得られたダンゴイカ科の1新種

    窪寺 恒己, 奥谷 喬司, 小菅 丈治 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 67 (3-4), 173-179, 2009

    漁船「幸宏丸」による試験操業中,2004年11月11日与那国島南東「サンゴ曽根」の水深 320m から釣獲したハマダイが吐出した外套長約 17 mm の小型のイカを精査したところ,<i>Heteroteuthis </i>ヒカリダンゴイカ属の未記載種と認められたので,<i>Heteroteuthis ryukyuensis </i>Kubodera, Okutani & Kosuge, n. …

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  • 地球システムにおける海洋生態系の構造と役割の解明

    丸山 正, 加藤 千明, 山本 啓之, 藤倉 克則, 佐藤 孝子, 藤原 義弘, 古島 靖夫, 土田 真二, 小俣 珠乃, Lindasay Dhugal J., 吉田 尊雄, 喜多村 稔, 瀧下 清貴, 河戸 勝, 渡部 裕美, Florence Paradillon, 奥谷 喬司, 大石 和恵, 土屋 正史, 三宅 裕志, Reimer James D., 佐々木 猛智, 根本 卓 JAMSTEC Report of Research and Development 9 (1), 1_13-1_74, 2009

    In 2004, a department of JAMSTEC, Marine Ecosystem Rearch Division, was reorganized and the Research Program for Marine Biology and Ecology was established as one of research programs in the …

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  • 鯨骨の下にアブラキヌタレが棲む―その生物学的意義

    藤原 義弘, 奥谷 喬司, 山中 寿朗, 河戸 勝, 溝田 智俊, 藤倉 克則, 山本 智子, 大越 健嗣 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 68 (1-2), 27-37, 2009

    鹿児島県野間岬沖に沈下された鯨の遺骸上にはヒラノマクラの大群が棲むことを既報したが,今回は同じ遺骸下の海底沈積物のなかにアブラキヌタレが棲息することを報告する。<br>アブラキヌタレはこれまで,襟裳岬沖,銚子沖,相模湾,和歌山県沖および福井県厨(くりや)沖から知られていたが,今回の発見は本種の分布域の拡大のみならず特異な棲息環境についての新情報となる。また,本種は鰓に硫黄細菌を共生させていて,本…

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  • 相模湾メタン湧水域に生息するクダマキガイ科腹足類ツブナリシャジクの卵嚢

    渡部 裕美, 藤倉 克則, 木下 吟, 山本 啓之, 奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 67 (3-4), 181-188, 2009

    相模湾メタン湧水域に生息する大型のクダマキガイ科腹足類ツブナリシャジクの卵嚢を,DNA 塩基配列の比較に基づいて同定し,その形態と内容物を観察した。ツブナリシャジクの卵嚢は,半円型あるいは烏帽子型で半透明であり,ツブナリシャジク成体が群生する露頭のヘイトウシンカイヒバリガイ殻上に偏って分布していた。卵嚢は,長さ 10.81 mm,幅 5.31 mm,高さ 4.15 mm で,平均 1098 …

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  • 北西太平洋深海の鯨骨上に群生しているイガイ科の新種ゲイコツマユイガイ

    奥谷 喬司, 宮崎 淳一 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 66 (1-2), 49-55, 2007-07-31

    1992年に深海潜水調査船「しんかい6500」によって鳥島海山の水深4037mで発見されたニタリクジラの遺骸を2005年再訪して調査した。その鯨骨上に優占的に固着群生しているイガイ科の貝類を研究した結果,形態上からも,また分子情報からもBenthomodiolus属の未記載種と思われるのでBenthomodiolus geikotsucola n. …

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  • 遠州灘金洲の瀬から採集されたサンカクウミタケモドキ属の新種

    佐々木 猛智, 奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 65 (4), 372-374, 2007-02-28

    静岡県沖,金洲の瀬の水深344〜394mより,ウミタケモドキ上科の未知種が採集された。本種は殼頂が前側に偏った三角形の殼に多数の放射肋があり,〓歯と内靱帯を欠く。この殼形態からPanacca属(サンカクウミタケモドキ属:和名新称)に分類される。本属には世界中から6種が知られているが,そのいずれとも殼形,放射肋の強さ,数,間隔等において一致しない。一方,上田(1994)によってPholadomy…

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  • 日本の熱水噴出域および冷水湧出域に生息する軟体動物 : 過去20年間に記録された分類群の総括

    佐々木 猛智, 奥谷 喬司, 藤倉 克則 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 64 (3-4), 87-133, 2005-12-31

    2004年までに日本の熱水噴出域および冷水湧出域から記録された軟体動物を総括し,リストを作成した。記録された74種(多板綱2種,二枚貝綱30種,腹足綱42種)のそれぞれについて,ホロタイプの所蔵先と登録番号,模式産地,地理的分布域・生息深度,生息環境を列挙した。他の環境・地域との比較により,日本の熱水噴出域および冷水湧出域に生息する軟体動物相には下記のような特徴があるといえる。(1)日本の周辺は…

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  • シマイシロウリガイとナンカイシロウリガイの本州沖冷湧水域と沖縄トラフ熱水噴出域の集団間にみられる遺伝的分化

    小島 茂明, 藤倉 克則, 奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 64 (1-2), 45-53, 2005-06-30

    ミトコンドリアDNAの塩基配列に基づき,シマイシロウリガイとナンカイシロウリガイについて,本州沖冷湧水域と沖縄トラフ熱水噴出域の集団間に有意な遺伝的分化がある事が示された。それぞれの種内に,比較的他から遺伝的に分化したハプロタイプの存在が検出された。またシマイシロウリガイでは,両海域間での非対称なハプロタイプ分布が示された。同様のパターンが,両海域に生息する第3の種エンセイシロウリガイについても…

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  • ジャワ海溝から採集された大型のシロウリガイ類の1新種

    奥谷 喬司, 徐 垣 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 64 (1-2), 23-29, 2005-06-30

    スンダ海峡の沖,ジャワ海溝の水深約2000〜2100m付近から採集されたシロウリガイ類の1新種Calyptogena (Archivesica) garuda n. sp.ガルーダシロウリガイ(新称)を記載した。本種は極めて大型(殻長約24cm)で,堅牢な貝殻を持つ。右殻の〓歯のうち,中央歯は大きな三角錐状でやや上に反り,犬歯を思わせる。左殻の中央歯は背面に浅い溝があって,二分されたように見える…

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  • 日本海溝から無人潜水調査船「かいこう」によって採集された原鰓類4種

    奥谷 喬司, 藤原 義弘 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 63 (3-4), 87-94, 2005-01-31

    2000年7月,海洋研究開発機構(もと海洋科学技術センター)の無人調査船「かいこう」(支援船「かいれい」)によって日本海溝の主に水深7000m台から採集された4種の小型の原鰓二枚貝類4種について研究した。Katadesmia vincula(Dall,1908)シズクソデガイ7320mから2個体。これまで,大西洋産のMalletia …

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  • スミスカルデラから発見されたシンカイウズマキガイ属(新称)(腹足綱:異鰓亜綱:ミジンハグルマガイ科)の1新種

    佐々木 猛智, 奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 63 (3-4), 121-124, 2005-01-31

    海洋研究開発機構(旧:海洋科学技術センター)の潜水調査船「しんかい2000」により伊豆諸島沖のスミスカルデラから未知の平巻の腹足類が採集された。本種は,貝殻の外形からはニシキウズガイ科,あるいはイソマイマイ科の一種であるかのように見える。しかし,原殻と歯舌の形態を観察した結果,Waren&Bouchet(2001)によって異旋類のミジンハグルマガイ科の新属として記載されたLurifax属の新種L…

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  • 小笠原諸島近海で見られたハワイヒカリダンゴイカの生態

    奥谷 喬司, 土田 真二 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 63 (3-4), 125-133, 2005-01-31

    海洋科学研究開発機構(JAMSTEC)の無人深海探査機ハイパードルフィンによって,小笠原諸島西方の海形海山の中腹,水深912mにおいてハワイヒカリダンゴイカの小群が発見された。いずれの個体も海底面すれすれのところでホーバリングを行っており,海底に付いているものや高い位置で遊泳しているものは見られなかった。各個体ともまちまちな方向を向いており,海流に支配されているようには見えない。本種はこれまでも…

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  • 海底に沈下した鯨骨に大量付着するヒラノマクラ

    奥谷 喬司, 藤原 義弘, 藤倉 克則, 三宅 裕志, 河戸 勝 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 63 (1-2), 61-64, 2004-06-30

    約1年半前に鹿児島県野間岬沖の水深約200〜250mに沈下されたマッコウクジラの死体に形成される生物群集の調査を行った結果,鯨骨上にはヒラノマクラ(少数のホソヒラノマクラ混在)の濃密な群生がみられた。本種の外套膜後端は筒状に丸まり,極めて長い"入水管"を形成し,また完全な管状になった出水管を持つほか,足もよく発達して活発に動き回るというイガイ科としては極めて特異な機能形態を持つことが判った。長い…

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  • ミトコンドリアDNA塩基配列に基づくインド洋産アルピンガイ類の系統学的位置

    小島 茂明, 藤倉 克則, 奥谷 喬司, 橋本 惇 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 63 (1-2), 65-68, 2004-06-30

    インド洋中央海嶺で採集されたアルビンガイAlviniconcha属巻貝類の系統学的位置をミトコンドリアDNAの塩基配列に基づき解析した。インド洋産個体は単系統群を形成し,太平洋のアルビンガイ類とは遺伝的に大きく異なり,新たな未記載種である可能性がある。太平洋のアルビンガイ類の単系統性は明確ではなく,インド洋のアルビンガイ類および太平洋の2つの系統群が,比較的短期間に分岐したと思われる。

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  • インド洋中央部の熱水噴出域から採集された腹足類の新種

    奥谷 喬司, 橋本 惇, 佐々木 猛智 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 63 (1-2), 1-11, 2004-06-30

    インド洋中央部のロドリゲス三重会合点付近の熱水噴出域「かいれいフィールド」から無人探査機「かいこう」及び潜水調査船「しんかい6500」によって採集された腹足類のうち,3新種について記載する。また同時にアルビンガイの近似種も発見された。Bruceiella wareni n. sp.カイレイワタゾコシタダミ(新種)(ワタゾコシタダミ科)殻径2mm前後。殻表は鉄錆様の沈着物に被われ,初生層は激しく腐…

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  • 南西太平洋から発見されたシロウリガイ属の1新種

    奥谷 喬司, 小島 茂明, 金 東正 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 63 (1-2), 29-32, 2004-06-30

    シロウリガイ属はこれまで北東・北西太平洋から多様の種類が知られてきたが,南西太平洋からはニュージーランド沖とラウ海盆からこの属の出現が予報的に報じられているのみで,分類学的な詳細は公表されていない。ところが,1994年にドイツのゾンネ号が行ったニューアイルランド海盆の調査中,リヒル島沖のエジソン海山から本属の標本を採集していた。今回その後同地点から採集された標本の形態学的および分子系統学的研究(…

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  • 鹿児島湾の海底噴気孔付近から採集されたキヌタレガイ類の1新種

    奥谷 喬司, 橋本 惇, 三浦 知之 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 62 (3-4), 91-96, 2004-01-31

    鹿児島湾の水深100m前後の海底には,古来から漁業者が「たぎり」と呼ぶ噴気孔がある。その周辺には有鬢動物の1種サツマハオリムシの大群集の存在が知られているが,それに伴って出現するキヌタレガイ科の1種を研究した結果,Solemya(Solemya)に属する新種と考えられるので記載する。Solemya(Solemya) tagiri n. …

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  • 黒島海丘のメタン噴出域に産するシンカイヒバリガイ属の2新種

    奥谷 喬司, 藤倉 克則, 佐々木 猛智 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 62 (3-4), 97-110, 2004-01-31

    八重山諸島沖の黒島海丘のメタン噴出孔付近の水深600m付近に棲むシンカイヒバリガイ属の2種はこれまでshort-typeとlong-typeと仮称されてきたが,それらを精査した結果,いずれも未記載種であることが明らかとなった。Bathymodiolus hirtus n. sp.クロシマシンカイヒバリガイ(新種・新称)殻頂が前方に寄り,前縁とほとんど同レベルにあるところは,ヘイトウシンカイヒバリ…

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  • 沖縄から採集されたミミイカ属の 1 新種

    窪寺 恒己, 奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 61 (3-4), 159-168, 2002-12-31

    Euprymna megaspadicea n. sp. collected from Nago Bight, Okinawa Island, Japan, is described. This species is characterized by its small size compared with its congeners, and by having four rows of …

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  • 日本海溝の化学合成生物群集に出現する軟体動物の詳細な分布特性

    藤倉 克則, 藤原 義弘, 小島 茂明, 奥谷 喬司 Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 60 (4), 225-236, 2002-01-31

    日本海溝陸側斜面の水深5295 mから6290 mにわたる6地点の冷水湧出生物群集に出現する軟体動物について, 詳細な分布を観察し, 動物相を他の化学合成生物群集と比較し特徴づけた。これらの地点から化学合成生物群集の固有種として出現したのは, 二枚貝類のナギナタシロウリガイCalyptogena phaseoliformis, ナラクシロウリガイCalyptogena …

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  • 日本周辺の深海化学合成生物群集におけるオトヒメハマグリガイ科二枚貝の新たな分布域

    藤倉 克則, 小島 茂明, 藤原 義弘, 橋本 惇, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 59 (2), 103-121, 2000

    海洋科学技術センター(JAMSTEC)が運用する深海調査システム(有人潜水調査船, 無人探査機, 深海曳航式カメラ)を用いて, 日本周辺の深海化学合成生物群集におけるオトヒメハマグリ科二枚貝の採集及び生息環境の観察を行い, 6種について新たな分布域を発見した。シマイシロウリガイは, 相模湾の初島沖と沖ノ山堆の冷水湧出域と沖縄トラフ伊平屋海嶺の熱水噴出域に分布していることが知られていたが, …

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  • 沖縄トラフ伊平屋北部海嶺の腹足類相

    奥谷 喬司, 藤原 義弘 貝類学雑誌 59 (2), 123-128, 2000

    The biological collection made by Shinkai-2000 in 1996 from the North Knoll of Iheya Ridge, Okinawa Trough, contained Puncturella parvinobilis, Bathyacmea secunda, Provanna glabra, Oenopota sp., …

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  • 漏斗色素胞によるアオリイカ 3 型の判別

    井塚 隆, 瀬川 進, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 55 (2), 139-142, 1996

    南西日本沿岸域に生息するアオリイカSepioteuthis lessonianaには遺伝学的, 産卵生態学的に明らかに異なるアカイカ, シロイカ, クアイカの3型が存在することが知られている。しかしながら, これまでのところ3型には形態学的な差異が認められていないため, 分類学上どれも"アオリイカ"とされている。本研究では1992年5月から1994年11月にかけて南西日本海域7地点から採集され…

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  • オホーツク海産外洋性イカの卵哺育行動

    奥谷 喬司, 中村 征夫, 関 勝則 貝類学雑誌 54 (3), 237-239, 1995

    著者の一人関は1991年夏, また, 中村は1995年5月, 根室海峡羅臼沖で卵塊を腕に抱えて遊泳しているイカを撮影した。これまでタコ類の卵保護や保育は知られていたが, イカ類の卵保育はいまだかって一例の報告もない。今回標本を直接研究することはできなかったが, 開眼類イカの卵保育行動の世界最初の発見となるので速報する。

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  • 蒼鷹丸によって採集された深海性多板類 III : ケハダヒザラガイ科

    呉 錫圭, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 54 (4), 295-306, 1995

    蒼鷹丸によって採集されたヒザラガイ類の第3報であるが, これまでの報告(Wu & Okutani, 1984, 1985, 1986)の種よりも浅い所から採集されたケハダヒザラガイ科の3種につき記載した。ミツカドヒザラガイCraspedochiton pyramidalis (Taki, 1938)伊豆七島沖, 水深70-115m。タテヤマベニヒザラガイNotoplax …

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  • アイソザイムによる石垣島のアオリイカ個体群の遺伝的独立性の検証

    井塚 隆, 瀬川 進, 奥谷 喬司, 沼知 健一 貝類学雑誌 53 (3), 217-228, 1994

    アオリイカSepioteuthis lessonianaは閉眼類ジンドウイカ科に属し, 日本では北海道南部から沖縄地方にかけて生息する。沖縄県石垣島では本種は水産上重要種とされ, 漁業者によってその出現期, 体色の違いからアカイカ, シロイカ, クアイカの3型に分けられている。一方, この海域での本種の産卵生態も1卵嚢中の平均卵数, 産卵基盤, …

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  • ムチイカ科(頭足綱 : 開眼類)の新分類

    サルセドーバルガス マリオ・アルハンドロ, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 53 (2), 119-127, 1994

    The two genera with two subgenera each are recognized for the squid family Mastigoteuthidae. The genus Mastigoteuthis contains two subgenera, Mastigoteuthis s. str. and Echinoteuthis. The genus …

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  • コガモガイ種群の解明と 3 新種の記載

    佐々木 猛智, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 53 (4), 251-285, 1994

    Taxonomic relationship of the lottiid gastropod "Collisella heroldi" complex have been investigated based on various morphological characters of soft and hard parts. As a result, it was revealed …

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  • ウコンハネガイ Ctenoides ales (Finley, 1927) の発光

    奥谷 喬司 貝類学雑誌 53 (1), 57-59, 1994

    テレビ東京「ときめきマリンII」のスタッフのご好意により, 沖縄県慶良間諸島に生息するウコンハネガイCtenoides ales (Finley, 1927)の発光をビデオテープを通じて観察することができた。発光は外套膜縁に沿って走る青白く光る筋が素早く明滅するものである。左右の外套膜縁の閃光状の発光はかならずしも同調しないので, しばしば交叉して稲妻のように見えることもある。従来, …

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  • 石垣島におけるアオリイカ産卵群による交接および産卵行動に関する一知見

    瀬川 進, 井塚 隆, 玉城 世雄, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 52 (1), 101-108, 1993

    1992年5月18日に, 沖縄県石垣島の米原沖約1.5kmのサンゴ礁で囲まれた水深約23mのくぼ地に発達した直径約20mの枝状の群体を形成するミドリイシ類を主体とするサンゴ礁において, アオリイカの産卵群を観察する機会が得られた。産卵群は少なくとも, 最後の観察を行った7月2日まで継続的に観察され, その間の産卵群の個体数は目視によると, …

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  • 駿河湾漸深海帯産シロウリガイ類の 1 新種

    奥谷 喬司, 藤倉 克則, 橋本 惇 貝類学雑誌 52 (2), 121-126, 1993

    Calyptogena (Ectenagena) fausta n. sp. was found in bathyal depth of Suruga Bay, Honshu, Japan, by the submersible Shinkai 2000. It is characterized by elongated and compressed shell with glossy …

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  • タイ湾産ヒメイカ属の 1 新種 Idiosepius thailandicus n. sp.

    チョティヤプッタ C., 奥谷 喬司, チャイティアムヴォン S. 貝類学雑誌 50 (3), 165-174, 1991

    ヒメイカ属Idiosepiusの種はこれまで, 東南アジア&acd;オーストラリアに4種, 南阿に2種知られていた, 本新種I. thailandicus n. sp.は, 触腕吸盤が2列であることと, 交接腕に吸盤が3&acd;4個しかない特徴をもつが, 上記6種中, 唯一触腕吸盤が2列である南阿産のI. biserialis Voss, …

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 南西太平洋産ツメイカ属の 1 新種

    ランクレール ポール, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 49 (1), 25-30, 1990

    南西太平洋に分布するツメイカ属Onychoteuthisの1種は, 外套長60mm程度で性成熟をし, 直腸上の発光器が極めて小さい点これまで知られている同属のいかなる種とも合致しないのでO. meridiopacifica n. sp.コガタツメイカ(新種・新称)の名を与えた。

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  • 海底面の環境特性とウバガイ稚貝の成長に関する研究 I ウバガイ稚貝の成長量実験

    中村 義治, 秋元 義正, 奥谷 喬司 水産増殖 38 (3), 253-257, 1990

    1) 海底面環境の異なる港内2地点に設置した飼育篭の中に標識したウバガイ稚貝を収容し, 飼育期間別に殻長と湿重量の変化を測定した。<BR>2) 成長は連続的でなく, 移殖後1~2週間は日間成長率がそれ以降と較べて小さく, 移殖による成長阻害期間の存在していることが明らかになった。<BR>3) 飼育地点に選んだSt.1は非渫帯に位置し水深5.5mで海底の砂は細粒砂 (中央粒径は0.14mm) …

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  • 海底面の環境特性とウバガイ稚貝の成長に関する研究 II ウバガイ飼育現場の底面環境特性

    中村 義治, 秋元 義正, 奥谷 喬司 水産増殖 38 (3), 259-267, 1990

    1) 稚貝飼育環境の動態を把握するため, 水温, 塩分, 潮位, 波高, 流向流速等の物理環境並びに水質・底質に関する化学的環境について, 飼育期間中の時空間変動を観測した。<BR>2) 期間中3回ほど大きな水塊の入れかわりがあり, 水質環境は時間的に大きく変化するが, 地点及び水深別には局所性がみられず一様な分布であった。但し, 底層におけるSS量については地点間で差がみられた。<BR>3) …

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  • スール海産オウムガイ類の新亜種

    波部 忠重, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 47 (2), 91-94, 1988

    最近フィリピンのパラワン島周辺のスールー海域から齎らされる小型のオオムガイの1種は現在までに知られている4種1変種のいずれのものにも該当しないので新しい亜種名suluensis nov.を与える。同一サイズのオウムガイNautilus pompiliusと比較すると次のような相違がある。すなわち本亜種においては色条は幅広く数が少なく, …

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  • サガミシロガサガイに新属 Sagamilepeta

    奥谷 喬司 貝類学雑誌 46 (2), 127-130, 1987

    サガミシロガサガイLepeta sagamiensis Kuroda & Habe, 1971は陛下の相模湾からの御採集に基づき新種とされたものである。1972年東海区水産研究所の蒼鷹丸によって相模湾の水深480mから採集された生貝の歯舌を検べた結果, 本科中の歯舌の知られている限りのいずれの属とも異なるので新属Sagamilepetaを提唱する。

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  • 甑島沖産巨大なスイフガイ類の 1 新種オキナスイフガイ Bucconia centa n. sp.

    奥谷 喬司 貝類学雑誌 45 (4), 219-221, 1987

    一宮市在住の平野肇氏が, 甑島近海から得た大型のスイフガイ類の一種は未記載種と思われるので, これを記載するにあたって日本貝類学会の創立者黒田徳米博士の満百歳を祝賀する。Bucconia centa n. sp.オキナスイフガイ(新種・新称) : 殻は大型で殻長4cmを超え, 殻表には110本以上の螺溝がある。螺溝は殻頂方及び殻底方へ向って密になり, 内部は点刻状。螺塔は内巻きで, …

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  • 北海道産 Amicula gurjanovae Yakovleva, 1952 オニヒゲヒザラガイ(新称)の記載

    奥谷 喬司, 斉藤 寛 貝類学雑誌 46 (3), 166-172, 1987

    宗谷海峡イースト瀬(水深45m)から採集された体長12cmに及ぶ巨大なヒザラガイの1種は, 研究の結果, Amicula gurjanovae Yakovleva, 1952オニヒゲヒザラガイ(新称)であることがわかった。本種の肉帯には長い粗毛の束がはえていて, 殻板には殻頂付近から歯隙に向かって伸びる鋭い稜があり, …

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  • オオサルパに宿るアミダコの特異な生態

    奥谷 喬司, 大須賀 馨 貝類学雑誌 45 (1), 67-69, 1986

    三宅島付近でアミダコOcythoe tuberculataが, オオサルパTethys vaginaの体腔内に入っている生態が観察された。標本の採集が行われなかったので, 性別は不明であるが, これまでサルパの体内で発見された2例(Jatta 1986, Hardwich 1970)はいずれも雄と報告されている。今回の観察は1984年6月1日三宅島沖で著者の一人(大須賀)が潜水中に行ったもので…

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  • 相模湾漸深海帯におけるシロウリガイの生体及び遺骸堆積の観察

    奥谷 喬司, 江川 公明 貝類学雑誌 44 (4), 285-289, 1985

    海洋科学技術センターの"しんかい2000"によって, 相模湾東部海域でシロウリガイCalyptogena soyoae Okutani, 1957の生活状態と遺骸堆積を観察した。潜航は1984年6月5日に行われ, 35°01′N, 139°12′E付近, 水深1130&acd;1000mの範囲であった。シロウリガイの死殻は, 直径数mから数十mのパッチ状に散乱していたが, 生貝は少く, …

    DOI Web Site 被引用文献9件

  • チリー沖から Nototodarus 属の新発見 : 頭足綱 : アカイカ科(予報)

    奥谷 喬司, 黒岩 道徳 貝類学雑誌 44 (2), 95-102, 1985

    これまで, 西太平洋及びハワイ付近からしか知られなかったNototodarus属のイカが, チリー沖の通称167海山から8個体釣獲された。このうち雄1個体(外套長221 mm), 雌1個体(外套長309 mm)につき調査の結果, ハワイスルメイカN. hawaiiensis(Berry, 1913)に最も近似していると結論された。同属の南東太平洋における出現は初めてであるので, …

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  • バーミューダ産アダンソンオキナエビスガイの新亜種

    奥谷 喬司, 後藤 芳央 貝類学雑誌 42 (4), 305-311, 1983

    北アメリカ大陸南東岸フロリダから, カリブ海, アンチルス列島を経て, 南米北東岸に分布するアダンソンオキナエビスガイEntemnotrochus adansonianaのうち, 隔絶した孤島バーミュダ沖から産出する個体群を別亜種と認めたのでここに記載する。新亜種バーミューダオキナエビスガイE. adansoniana bermudensisの多くの形態的特徴は基本亜種のそれと共通しているが, …

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  • オオベソオウムガイにおける精莢授受に関する一考察

    三上 進, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 40 (1), 57-62, 1981

    ニューカレドニア産のオオベソオウムガイ長期飼育中に, しばしば交接が観察され, 交接後雌の精子嚢受容器と見なされるヴァレンシェンヌ器官に精子塊が収容されている様も観察されている。しかし, 一方飼育水槽の水底に, 精莢の授受が不成功に終ったか或いは他の原因で遺棄された精莢が見つかるので, それらと雄の精莢嚢から取り出した精莢との巨視的比較を行い, …

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  • 日本近海産の珍らしいイカ類について VI : 日本新記録のヨーロッパアカイカ(亜種)について

    奥谷 喬司, 田代 征秋, 夏苅 豊 貝類学雑誌 40 (2), 98-101, 1981

    昭和55年11月16日対馬(長崎県)南端の厳原町豆酸の小型定置網によって漁獲された大型(外套長53.5 cm)のイカを検した結果, 日本を含む北太平洋未記録のヨーロッパアカイカOmmastrephes caroliであることが判った。形態的特徴は大西洋産のものに合致するが, 体比率からみると南西太平洋から最近(1976)発見された一亜種O. caroli stenobrachium …

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  • スルメイカに見られた触腕の奇型

    奥谷 喬司, 川口 哲夫 貝類学雑誌 40 (1), 5-, 1981

    鳥取県境港市の小倉弥三郎氏のイカ乾燥場からスルメイカの触腕奇型標本が見つかった。この標本には触腕掌部はなく, 触腕柄が左右融合している。笠原・沖山(1974)の報じた奇型は退化的な掌部が残っているものである点, 多少異なる。

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  • 日本におけるオウムガイ類飼育研究の進展

    浜田 隆士, 出口 吉昭, 福田 芳生, 波部 忠重, 平野 弘道, 蟹江 康光, 川本 信之, 三上 進, 小畠 郁生, 奥谷 喬司, 棚部 一成 貝類学雑誌 37 (3), 131-136, 1978

    Progress and some results of the second rearing experiment of Nautilus macromphalus in Tokyo are described. The temperature controlling experiment is still applying to three extant individuals, that …

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  • オオベソオウムガイの飼育下における運動, 摂餌, 交接及び産卵行動に関する観察

    三上 進, 奥谷 喬司 貝類学雑誌 36 (1), 29-41, 1977

    1976年6月20日ニューカレドニア・ヌメアで採集されたオオベソオウムガイ6個体が, よみうりランド海水水族館に7月22日輸送され飼育・展示された。これらの標本につきその遊泳行動, 摂餌, 交接等の観察を行い, また飼育中産出された卵嚢やオオベソオウムガイの外部形態の性的相異についても観察し, 次のような結果を得た。(1) オオベソオウムガイの行動は緩慢で, …

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  • インド洋産キハダの胃中から出たトグロコウイカとチヂミタコブネ

    奥谷 喬司, 鈴木 克美 貝類学雑誌 34 (1-2), 49-51, 1975

    インド洋セイロン島沖で釣獲されたキハダの胃中から出たというトグロコウイカSpirula spirula (L.)とチヂミタコブネArgonauta boettgeri MALTZANの標本が著者の一人(鈴木)の所にもたらされた。トグロコウイカの棲息深度は上昇流のある特殊な場所でない限り200m&acd;1, 750mで, チヂミタコブネのそれは, …

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  • 黒瀬の貝類相

    奥谷 喬司 貝類学雑誌 33 (4), 185-205, 1975

    黒瀬は八丈島のN20°W約43浬離れた所にあり, 頂上はやや平坦で, 200m以浅の広さが東西8.5km, 南北6kmの小さい礁である。1973年6月と11月及び1974年7月に調査船蒼鷹丸によって礁上の底棲生物採集を行った結果, 20回のドレッヂにより72種の貝類を得た。そのうち約半数が前報の銭洲・瓢箪瀬・高瀬の貝類群と共通なもので, オキナエビスガイ, コナルトボラ, …

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  • テラマチダカラガイの新産地

    奥谷 喬司 貝類学雑誌 33 (3), 147-149, 1974

    テラマチダカラガイが八丈島北西方にある通称"アメリカ瀬"と呼ばれる礁から採集された。もともと本種はサンゴ綱によってとられているといわれているので, このような環境に棲息していることは驚くには値しないが, 従来知られていなかった新産地なので報告する。標本は唯一個の成殻であるが, 測定値は従来知られているものより小さい。歯舌の観察の結果概ね東(1960)の報告したところと同じだが, …

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  • 日本近海の深海性及び超深海性貝類相の概観

    奥谷 喬司 貝類学雑誌 33 (1), 23-39, 1974

    日本近海を含む北西太平洋における深海の貝類相についてはチャレンジャー号, アルバトロス号による採集に始まり, 近年になってソ連のヴィチャズ号, 凌風丸等による採集が行われているが, 発表された報告に乏しく, 知見が極めて少ない。本報告は1955年以来行われている東海区水産研究所所属調査船蒼鷹丸による各種の調査航海中行われた深海トロール採集物のうち, 1973年までの水深2, …

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  • 日本近海産の珍らしいイカ類について II : アブライカ(新種)について

    奥谷 喬司, 上村 清幸 貝類学雑誌 32 (2), 39-_47-2_, 1973

    房総半島勝浦沖南東10&acd;20浬に形成されるスルメイカ漁場から, 当業者が"アブライカ"と通称しているイカが屡々混獲される。著者の一人, 上村が1972年8月, 10月, 12月に同漁場の漁獲物中から見出した"アブライカ"の9標本(5♂, 4♀)につき研究した結果, これが日本未記録属Nototodarus PFEFFER, 1912に属する未記載の一種と判明したので, …

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  • 日本近海産の珍らしいイカ類について I : 太平洋域から新記録の Joubiniteuthis portieri

    奥谷 喬司, 久保田 正 貝類学雑誌 31 (1), 35-40, 1972

    1971年5月駿河湾興津に漂着したミズウオの胃中からJoubiniteuthis portieri (JOUBIN, 1912)に同定されるイカが1個体発見された。同種について最近YOUNG・ROPER (1969)が極めて綿密な覆査を行ったので, 分類学的にこれに付け足すべき知見は殆ど無いが, 従来知られている8個体がすべて大西洋から記録されていて, この発見が9番目の記録であり, …

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  • 排水の生態学と海洋学

    奥谷 喬司 日本ベントス研究会連絡誌 1971 (2), 37-41, 1971-04-30

    このゼミナールはカリホルニア州に現存又は計画されている排水施設に関して、汚濁の基準は何か、如何に設定されるべきか、どのような海洋学的、生態学的調査がなされるべきか、又これまで何がなされて来たかといったような問題につき、議論され、結論(提案)が出されたものである。参照された文献、報告は、州及び地方の水質基準を定める機関の機能、排水施設の設計、運転に関する背景となるセオリー(文献1~3)、排水前の状…

    DOI Web Site 参考文献1件

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