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検索結果 734 件

  • ハッブル定数問題と今後の展望

    大栗 真宗 日本物理学会誌 78 (11), 630-638, 2023-11-05

    ...</p><p>標準宇宙論の修正が本当に必要となれば宇宙論のパラダイムシフトの必要性を意味し,きわめて重大な観測結果である.一方で,系統誤差の過小評価の可能性を排除するためには,距離はしごとも宇宙背景放射とも異なる新しい手法を用いたハッブル定数測定による検証も必要だろう....

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  • 「漸近安全な量子ブラックホールと熱力学との整合性」

    石橋, 明浩 近畿大学理工学総合研究所研究報告 (34) 9-17, 2023-05-31

    ...漸近安全性は場の量子論と繰り込み群方程式を基礎とした量子重力理論構築の試みであり,近年になって宇宙論やブラックホール時空への応用研究が進展している.本稿では,漸近安全な量子重力理論における量子ブラックホールの基本性質について解説する.特に,重力と共に電磁相互作用の量子効果を取り入れた場合の量子補正ブラックホールの構成と,回転を伴うブラックホールの量子補正と熱力学との整合性問題,およびその解決策について...

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  • 中性水素の遷移線で見る宇宙の暗黒時代

    山内 大介 日本物理学会誌 78 (4), 190-197, 2023-04-05

    ...</p><p>宇宙論観測における中性水素21 cm線の観測量としては,グローバルシグナルと呼ばれる当時の中性水素ガスの平均輝度温度を測定する方法と,輝度温度の空間的なゆらぎを測定する方法の主に2つがある.その中でも特に,暗黒時代グローバルシグナルは星形成や宇宙再電離などの影響を受けないことから,純粋に宇宙論のみで理論値が与えられる.もし理論予言と異なるシグナルを測定することになれば,それは「標準宇宙論...

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  • 宇宙複屈折――我々の宇宙はパリティ対称か?

    藤田 智弘, 南 雄人 日本物理学会誌 77 (9), 611-615, 2022-09-05

    ...宇宙空間を満たしている未知の存在が,光の偏光面を回転させているのかもしれない.実際,超新星の観測などから我々の宇宙は加速膨張していることが知られており,その原因として暗黒エネルギーなる未知のエネルギーが宇宙空間を満たしていると考えるのが現代宇宙論では標準的である.暗黒エネルギーが宇宙膨張だけでなく光にも影響を与えるとすれば宇宙複屈折を説明できるかもしれない....

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  • ビッグバン元素合成――「トロイの木馬法」で迫る「リチウム問題」

    早川 勢也, 山口 英斉, 梶野 敏貴 日本物理学会誌 77 (8), 547-552, 2022-08-05

    ...</p><p>この原因を巡っては,低金属星の観測からBBN直後の<sup>7</sup>Li量を推定する解析方法に残る問題点,標準BBN理論を超える未知の物理を組み込む必要性,宇宙磁場ゆらぎのような宇宙論的効果,あるいはBBN計算に必要な原子核反応率データの不定性や問題点など,いくつかの可能性がさまざまな分野の研究者によって検証されてきたが,未だに解決には至っていない....

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  • 'MA' und 'MA-AI' als Chronotopoi

    MARRA, Claudia 長崎外大論叢 (25) 25-33, 2021-12-31

    ...存在論的、形而上学的、美的、政治的、宇宙論的、科学的、またはその他の物事を見るあらゆる方法が答え を生み出している、その正しさや一般的な妥当性についての議論は引き続きなされている。 本論文は、「間合い」という用語の背後にあるいくつかの空間と時間に関しての考えを説明する試みです。...

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  • ついに捉えた宇宙ガンマ線バーストからのTeVガンマ線放射

    野田 浩司, 高橋 光成, 深見 哲志 日本物理学会誌 76 (5), 278-283, 2021-05-05

    ...<p>宇宙ガンマ線バースト(以下GRB)は1960年代に発見された突発的な天体現象であり,10の3–6乗電子ボルト(eV)のガンマ線放出が数十秒という短時間だけ観測される.あらゆる方向で突然起こる予測不能な事象のため,その起源は長く大きな謎であった.1990年代に多波長観測により,減衰するX線放射と,GRBを含む銀河が可視光で発見され,GRBは宇宙論的距離で起きる宇宙で最も激しいエネルギー放出現象であることが...

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  • 懐徳堂の中庸解釈

    宮川, 康子 京都産業大学日本文化研究所紀要 26 382-361, 2021-03-31

    ...本稿は『中庸』首章と、鬼神章(第16 章)の五井蘭洲と中井履軒による解釈を中心に、懐徳堂の宇宙論、人性論がどのような認識の枠組みの上に展開されているのかを考察した。そしてそれが朱子学的形而上学を解体した伊藤仁斎の古義学とどのような関係にあるのかを明らかにすることを目指すものである。...

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  • ホワイトヘッドの命題論と多元的宇宙―「一」にして「多」なる世界の現実態と可能性―

    ムラタ, ヤスト, Murata, Yasuto 柳城こども学研究 4 53-81, 2021-03-20

    ...本論文の目的は、西洋形而上学の伝統のなかで絶えず論争の的となってきた一元論と多元論の葛藤、つまり世界を一と見るか多とみるかという立場の相克に対して、現代形而上学のひとつの典型といえるホワイトヘッドの思弁的な宇宙論がどのような立場をとっているかを検討し、世界を一と見る立場も包摂した彼の多元的な宇宙論の特徴を明らかにすることである。...

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  • ホワイトヘッドの命題論と多元的宇宙―「一」にして「多」なる世界の現実態と可能性―

    村田 康常 柳城こども学研究 = Ryujo Child Studies (4) 53-81, 2021-03-20

    ...本論文の目的は、西洋形而上学の伝統のなかで絶えず論争の的となってきた一元論と多元論の葛藤、つまり世界を一と見るか多とみるかという立場の相克に対して、現代形而上学のひとつの典型といえるホワイトヘッドの思弁的な宇宙論がどのような立場をとっているかを検討し、世界を一と見る立場も包摂した彼の多元的な宇宙論の特徴を明らかにすることである。...

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  • すばるHSCのコズミックシアによる宇宙論

    日影 千秋 日本物理学会誌 75 (7), 422-426, 2020-07-05

    ...<p>宇宙マイクロ波背景放射(CMB)や大規模な銀河サーベイなどの観測の進展により宇宙の膨張と大規模構造の形成の歴史が次第に明らかになり,冷たいダークマター(Cold Dark Matter)と宇宙項Λによる標準宇宙模型「ΛCDM」が確立した.宇宙論パラメターをパーセントレベルで測定できる精密宇宙論の時代が到来する一方で,宇宙の95%を占めるダークマターとダークエネルギー(宇宙項を含む)の素性は未だ...

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  • ホーキング輻射とカオスの新たな関係

    森田 健 日本物理学会誌 75 (7), 427-432, 2020-07-05

    ...<p>ブラックホールは,天文学,相対性理論,宇宙論,素粒子論など様々な分野で,様々な理由により重要な研究対象である.特に素粒子論では,ブラックホールは情報喪失問題と呼ばれる未解決問題に関係して注目されている.この問題はホーキングによって示されたブラックホールが量子力学の効果で熱的な蒸発をするという予言(ホーキング輻射)に端を発する....

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  • 銀河間ボイドの化石磁場から探る初期宇宙の物理

    鎌田 耕平 日本物理学会誌 75 (6), 329-334, 2020-06-05

    ...</p><p>そこで注目したいのが銀河間ボイド磁場である.銀河間ボイド磁場は,2010年頃からその存在が具体的に指摘されはじめた.これは赤方偏移<i>z</i>~0.1程度の宇宙論的距離にある高エネルギー天体,ブレーザーから放射されるTeVスケールの光子にともなうGeVスケールのカスケード光子が観測されない,という実験結果に基づく.カスケードプロセスの中間状態として銀河間ボイド中に生成される電子陽電子対...

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  • 謎の天体Fast Radio Burstは若い中性子星が起源か?

    樫山 和己 日本物理学会誌 74 (7), 476-482, 2019-07-05

    ...<p>Fast Radio Burst(FRB)とは2007年にLorimerらによって発見された継続時間がミリ秒程度の突発的なGHz帯電波信号である.非常に大きな分散度(dispersion measure)を持つことから我々の銀河系外,宇宙論的な距離から飛来していることが示唆されるが,その発生メカニズム,起源ともにわかっていない謎の天体である....

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  • インフレーション宇宙の解明へ向けて――これまでと今後の宇宙観測

    高橋 智 日本物理学会誌 74 (7), 463-471, 2019-07-05

    ...<p>宇宙誕生の直後,宇宙はインフレーションと呼ばれる急激な加速膨張の時期を経験したと考えられている.このインフレーションは,元来標準ビッグバン宇宙論における諸問題(地平線問題,平坦性問題など)を解決するために提案されたが,しかしそれだけでなく,宇宙の大規模構造や宇宙背景放射の揺らぎなどの宇宙の構造の起源(原始密度揺らぎ)を与えることができる.インフレーションはほぼスケール不変で,ほぼガウス的な原始密度揺...

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  • 宇宙論の大展開

    杉山 直 日本物理学会誌 74 (6), 362-363, 2019-06-05

    ...物理学の新展開</p><p>宇宙論の大展開</p>...

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  • ファフルッディーン・ラーズィーと哲学としてのオカルト諸学

    大渕 久志 日本中東学会年報 34 (1), 1-33, 2018-07-15

    ...すでに知られているように、ラーズィーはシャフラスターニー(1153年没)がその代表作『諸信条と諸宗教』(<i>al-Milal wa-l-niḥal</i>)においてサービア教徒内の分派、霊魂崇拝者のものとして記述していた宇宙論を、預言者を天使の下位に位置づける「哲学者」の教説として批判していた。...

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  • 特異点のない宇宙とその不安定性

    小林 努 日本物理学会誌 73 (4), 221-226, 2018-04-05

    ...(平坦な3次元空間をもつ)特異点のない安定な宇宙論解を作るためには,このような手の込んだ方法に頼る必要がある.</p>...

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  • 肉のポリティクス

    近藤 祉秋 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2018 (0), 119-, 2018

    ...本分科会では、動物の権利、食肉の産業化、食の安全、宗教的な禁忌、宇宙論、収奪的な経済体制など、さまざまな切り口から《肉のポリティクス》を扱う。本分科会は、科研プロジェクト「種の人類学的転回:マルチスピーシーズ研究の可能性」の活動の一環として企画されており、最近提唱されている「人間以上」のアプローチについて、民族誌的な次元で検討を進めることを目的としている。...

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  • 「朽ちる肉」への問い

    石倉 敏明 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2018 (0), 123-, 2018

    東北日本に継承された「シシ」や「ムシ」をめぐる儀礼には、民衆の食料となる農作物をめぐる駆け引きや、自然の循環の中で朽ち果て、大地を肥沃にして新たな生命の誕生に寄与する原理に対する配慮が存在する。この配慮は、シシ踊り、虫送りといった芸能の中に生き続けている。本発表ではこうした「朽ちる肉」の物質性を問うことによって、生命記号として民俗語彙によって構築される「人間を超えた世界」のイメージを検討したい。

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  • 対面的相互行為とCMCの相互作用分析

    木村 雅史 社会学研究 99 (0), 133-155, 2017-02-28

    ...</p><p> まず、二、三節では、『フレーム分析』の理論的資源を成すジェームズの下位宇宙論やシュッツの多元的現実論に対するゴフマンの評価を検討することで、『フレーム分析』の意義を明らかにした。四節では、「状況の定義」の獲得や移行、メディアの効果に関するゴフマンの枠組を検討した。...

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  • ブラックホールが駆動する相対論的ジェットの物理

    當真 賢二 日本物理学会誌 72 (1), 19-27, 2017

    ...</p><p>相対論的ジェット形成は,相対性理論とプラズマ物理の間にある基礎物理的な問題であるが,その謎の解明は多くの関連分野に波及するだろう.ガンマ線バーストの起源は星の進化論や重力波生成と密接に関連している.また宇宙最遠方の天体の一つでもあり,観測的宇宙論に貴重な情報を提供する.およそ100億光年という長い距離のガンマ線伝播という事実を使って量子物理の検証にも使われる.活動銀河のジェットは,銀河...

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  • M理論による高次の曲率補正を取り入れたインフレーション的宇宙論の考察

    平賀 和帆, 百武 慶文 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 32-32, 2017

    <p>宇宙初期に空間が指数関数的に膨張したとされるインフレーション理論は宇宙背景輻射の観測によってモデルの制限が可能になってきた。一方で宇宙を記述する基礎理論があるならばその理論からインフレーションを自然と導けることが望ましい。そのような理論として期待されるのが超弦/M理論である。 今回の発表ではM理論に含まれるR^4^の補正項を取り入れたインフレーションのモデルがどのように修正されるかを議論す…

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  • Decaying Dark Matter and the IceCube TeV-PeV Neutrinos

    廣島 渚, 北野 龍一郎, 郡 和範, 村瀬 孔大 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 422-422, 2017

    <p>IceCubeの最近の観測でTeV—PeV領域のニュートリノスペクトルについて、数10TeV付近にべき分布に対する余剰成分があることが報告された。余剰成分を説明する有力な方法の1つが暗黒物質の崩壊にともなうニュートリノ放射であるが、多くの場合、同時に生成するガンマ線が等方ガンマ線背景放射の制限に抵触することが問題になる。本発表では多粒子に崩壊する新しいダークマターモデルを提案し、ガンマ線観…

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  • Supersymmetry in dynamical M-brane background

    前田 健吾, 鵜沢 報仁 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 516-516, 2017

    <p>本講演では11次元超重力理論に現れる、超対称性を保つ時間依存Mブレーン解について紹介する。はじめに、講演で取り上げる11次元超重力理論におけるMブレーンとは何かということと、何故注目したのかに関して簡単に述べる。次に、過去に調べられた静的Mブレーン解の内容を振り返り、どのような超対称性を持つのかを示した上で、背景時空の計量に時間依存性を含む場合でも保たれる超対称性を議論する。最後に、時間依…

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  • Expanding Polyhedral Universe in Regge Calculus

    津田 廉, 藤原 高徳 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 514-514, 2017

    <p>重力理論を離散的に議論する手法の一つとしてRegge Calculusがある。この手法では有限の体積を持った&quot;時空のブロック&quot;を多数用意し、それらを繋ぎ合わせることで多様体を近似的に表現する。本発表では(2+1)次元の閉じたFLRW宇宙をRegge Calculusを用いて議論し、得られた結果を連続理論との比較を交えながら紹介していく。</p>

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  • X線天文衛星「ひとみ」によるペルセウス座銀河団の重元素量測定とその解釈

    山口 弘悦, 松下 恭子, 佐藤 浩介, 中島 真也, 佐々木 亨, Simionescu Aurora, Bautz Marshall, Loewenstein Michael, 「ひとみ」コラボレーション 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 485-485, 2017

    <p>Fe, Mn, Niなどの鉄族元素は、白色矮星の爆発的核融合による「Ia型超新星」を主要起源とする。したがってその組成は、過去に起こったIa型超新星の物理的性質を知る重要な手がかりとなる。「ひとみ」は打ち上げ直後に観測したペルセウス座銀河団からSXSの優れたスペクトルを取得した。分析の結果、鉄族元素の相対組成はいずれも太陽近傍の星の組成と一致することが初めて示された。講演ではその宇宙物理学…

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  • 非可換時空上の重力理論及び宇宙論的Bounceシナリオ

    松山 竜大, 長澤 倫康 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 452-452, 2017

    ...<p>非可換時空上の重力理論の構築方法、及び宇宙論へ適用した際に現れるBig-Bounceシナリオについての議論を行う。非可換重力理論を構築する際の手法には、Moyal積を用いた変形量子化及びSeiberg-Witten写像を用いた。基礎となる古典重力理論にはTeleparallel Gravityを採用しており、これは局所並進対称性をゲージ対称性とみなしたゲージ理論としての側面を持つ。...

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  • ソレノイド磁場を用いた中性子寿命の精密測定実験-到達感度および実験準備の状況-

    角 直幸, 音野 瑛俊, 吉岡 瑞樹, 三島 賢二, 槙田 康博 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 91-91, 2017

    ...<p>中性子寿命は、素粒子・原子核分野や宇宙論の幅広い分野において重要なパラメータである。これまで大別して2種類の方法で測定されてきたが、それらの間には 8.4 秒(3.8σ)の乖離が見られている。そこで、新たに行われているβ崩壊で生じる電子を測定する方法では、中性子由来のγ線が電子を発生する背景事象の排除が精度向上にとって最も重要な要素となっている。...

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  • LIGOイベントを説明するようなインフレーション起源の原始ブラックホールとパルサータイミングアレイ実験からの制限

    猪又 敬介, 川崎 雅裕, 向田 享平, 多田 祐一郎, 柳田 勉 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 423-423, 2017

    <p>原始ブラックホールは、LIGOで見つかった~30太陽質量のブラックホールを説明する一つの候補である。原始ブラックホールはインフレーション起源の大きな密度ゆらぎから生成されることがある。この場合、LIGOイベントで見つかったような質量のブラックホールを生成するような密度ゆらぎはパルサータイミングアレイ実験で観測される~nHzの重力波を生成する。本講演では、30太陽質量ほどのインフレーション起…

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  • Spacetime in Noncommutative Geometry and Fuzzy Objects

    小林 晋平, 浅川 嗣彦 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 515-515, 2017

    <p>非可換幾何学に基づく(2+1)次元重力理論の古典解について考察した.この理論では,空間に非可換性を導入したことで理論の代数構造が変形されているため,通常の重力理論には存在しない非自明な解があり得ることを示し,非可換幾何学で見られる幾つかの fuzzy object との関連と,その(3+1)次元への拡張についても考察した.</p>

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  • ガンマ線バーストを用いた初期宇宙探査を目的としたアナログ集積回路の開発

    伊奈 正雄, 米徳 大輔, 澤野 達哉, 吉田 和輝, 加川 保昭, 太田 海一, 南 雄己, 三原 建弘, 池田 博一, Wg Hiz-Gundam 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 511-511, 2017

    ...ガンマ線バーストを用いてz&gt;7における宇宙再電離や重元素合成、星形成などの現代宇宙論の重要課題に挑戦するため、小型科学衛星HiZ-GUNDAMに搭載する予定の広視野X線撮像検出器の開発を行っている。広視野X線撮像検出器はストリップ型半導体検出器と高利得アナログ集積回路が一体となっている。本研究では開発中である集積回路の開発状況について報告する。</p>...

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  • 長波長ゆらぎの非等方的な効果が赤方偏移歪み及びAlcock-Paczynski効果に及ぼす影響

    秋津 一之, 高田 昌広, Li Yin 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 476-476, 2017

    ...<p>宇宙論においてCMBと並び重量な観測量である物質分布を調べる銀河サーベイでは必然的に観測領域は有限体積に限られる。そのため、観測領域を超えるような長波長ゆらぎは直接観測できない。しかし、このような長波長ゆらぎも重力による非線形モードカップリングによって、短波長ゆらぎの成長に影響を与える。本研究では、この長波長ゆらぎの影響のうち非等方的な効果を定式化し、観測に与える影響を見積もった。</p>...

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  • Beyond generalized Proca理論における宇宙論

    中村 進太郎, 加瀬 竜太郎, 辻川 信二 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 451-451, 2017

    <p>一般化されたプロカ理論を拡張したbeyond generalized Proca(BGP) 理論では,一様等方な背景時空上でのベクトル場のスカラーモードの伝搬速度が物質場の伝搬速度と結合する非自明な性質を示す.本研究では,BGP 理論において,伝搬速度に付随する不安定性およびゴーストの現れない有効な暗黒エネルギー模型を構築する.さらに,物質場との実効的な重力結合について調べ,そのような模型…

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  • ブラックホールから銀河へ

    森川 雅博, 中道 晶香 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 424-424, 2017

    <p>銀河とその中心にある超巨大ブラックホール(SMBH)の本質的関連を取り上げる。一般的な共進化の筋書でなく、SMBH が銀河の中心を定義し、星や銀河の構造を形成していったというSMBH原初説の可能性を追究する。SMBHが作るジェットやアウトフローの運動量輸送によって暴走的星形成が起こるモデルを解析する。そして楕円銀河、渦巻銀河、球状星団などが同時期にできた同類の種族として得られる。講演では特…

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  • カント純粋理性批判の解釈 (下) : 仮象の論理学

    森, 哲彦 人間文化研究 26 89-127, 2016-06-30

    ...これら3つの理念は、伝統的形而上学の主題としての心理学、宇宙論、および神学の対象である。3つの理念の行う弁証論的仮象部門が、誤謬推理(魂)、二律背反(世界)、および理想(神)である。これらのうち最後の理想(神)こそが、カントが問う神の存在証明、神問題である。そして仮象の論理学は、理性推理における超越論的仮象を批判し、同時に伝統的形而上学を批判することを課題としている。...

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  • 一般相対性理論における時空論の実体説と関係説、そして構造実在論への展開

    藤田 翔 年報人間科学 37 123-141, 2016-03-31

    ...さらにその後も物理理論は休むことなく進展し、現代宇宙論や量子重力でも時空は4次元を超えて、物理の最も根本的な系(パラメータ)として扱われている。本論文は、その最も根本的とされる時空間の存在を、改めて哲学的にカテゴライズし、一般相対性理論の枠組みにおいて、時空の実在性にある種の答えを提供することを目的としている。...

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  • 遠方見聞録 第12回

    舎川, 元成 東京大学理学系研究科・理学部ニュース 47 (6), 15-15, 2016-03-20

    ...宇宙論研究の進展を持ち寄る,ギリシャの国際会議にて...

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  • 有質量グラビトン模型と宇宙論

    向山 信治 日本物理学会誌 71 (7), 452-462, 2016

    ...における宇宙論を始めるためには,二つのアプローチがある.一つは,同じ理論において新しいタイプの宇宙論解を見つけることである.たとえば,等方性を通常の物質からは見えないところで破ることで,新しい宇宙論解が発見されている.もう一つのアプローチは,新たな理論を構築することである.これまでに,extended/new quasidilaton,bimetric gravity,minimal theory...

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  • GR-GSG ハイブリッド重力

    菅 菜穂美, 牧 琢弥, 白石 清 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1-1, 2016

    ...また,GSGにおける宇宙論的解は一般相対論とは異なる振る舞いを示すが,そのことにより宇宙論の諸問題を解決する可能性が期待される。</p>...

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  • 宇宙密度揺らぎの振幅問題―標準宇宙論への警告!?―

    高橋 龍一 日本物理学会誌 71 (9), 598-606, 2016

    ...</p><p>宇宙は138億年前のビッグバンにより始まり,現在も膨張を続けていることが観測から確認されている.現代宇宙論は一般相対性理論を用いて,宇宙の膨張史や構造形成史を調べる.一般相対論が宇宙のサイズ(≈10<sup>27</sup> cm)でも成り立っていると仮定するため,宇宙論は大スケールでの物理法則をチェックする舞台にもなっている.様々な観測から宇宙の成分の約7割が暗黒エネルギー,約3割が...

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  • 高次元ブラックホールの不思議

    石橋 明浩 日本物理学会誌 71 (5), 302-310, 2016

    ...「一意性定理」とよばれるこの事実の意義は計り知れない.私たちの観測宇宙に,それこそ星の数ほどあろうブラックホールが,驚くべきことにカー(Kerr)解とよばれるたった一つの厳密解で完全に記述できるのである.S.チャンドラセカールのいうように「4次元宇宙のブラックホール研究は,カー解の研究につきる」のである.ところが,超弦理論やブレーン宇宙論といった高次元重力研究の進展とともに,ここ 10数年ほどで高次元...

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  • 小スケールゆらぎがある中での陽子中性子比の決定

    猪又 敬介, 川崎 雅裕, 多田 祐一郎 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 328-328, 2016

    <p>ビッグバン元素合成が起きる時期には、ホライズン内の10^4^Mpc^-1^<k<10^5^Mpc^-1^の小スケールゆらぎはまだシルク減衰によって均されていない。我々は、まだ均されていない小スケールゆらぎがある中での陽子中性子比の決定を数値計算で評価した。特に、ホライズンに入った直後のゆらぎの振る舞いに注意して計算を行った。さらにその結果を、陽子中性子比と密接に関係する^4^Heの存在量の…

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  • Dynamical angled brane

    前田 恵一, 鵜沢 報仁 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 344-344, 2016

    <p>本講演では最近講演者らにより発見された超弦理論の時間依存(動的)Dブレーン解について紹介する。はじめに、講演で取り上げるII型超弦理論のDブレーンとは何かということと、その中でも計量に角度成分を含んだDブレーン解に何故注目したのかに関して簡単に述べる。次に、過去に調べられた静的Dブレーン解の内容を振り返り、どのような条件のもとでこれらを時間依存解に拡張することが出来るのかを示した上で、背景…

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  • <sup>4</sup>He(α,n)<sup>7</sup>Be反応測定のための液体シンチレータによる中性子検出効率の評価

    武田 朋也, 延與 佳子, 川畑 貴裕, 津村 美保, 古野 達也, 村田 求基, 七村 拓野, 森本 貴博, 市川 真也, 越川 亜美, 四方 悠貴, 高橋 祐羽, 宮脇 瑛介, 渡邊 憲, 岡本 慎太郎, 後藤 達也, 坂口 雄一, 坂田 逸志, 瀧本 千里, 藤川 祐輝, 久保野 茂, 西村 俊二, 岩佐 直仁 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 184-184, 2016

    ...<p>宇宙論的リチウム問題解決のため、我々は7Liの合成に関わる7Be(n,a)4He反応に着目した。これの逆反応4He(a,n)7Beの閾値近傍での断面積を調べたが、中性子の検出効率による不定性があった。そこでd(d,n3He)反応を測定し、検出効率を評価した。測定は大阪大学核物理研究センターENNコースで行った。本発表では実験セットアップと評価結果について述べる。</p>...

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  • スカラーテンソル理論におけるゲージ固定と自由度との関係

    本橋 隼人, 須山 輝明, 高橋 一史 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 305-305, 2016

    <p>スカラーテンソル理論の自由度解析をする際、作用レベルでゲージ固定を行うことにより、解析が劇的に単純化されることがある。しかし一方で、そのような解析が誤った結論を導く可能性も指摘されている。本講演では、ゲージ条件によってゲージ関数が一意に決定できる場合に、元の作用から導かれる運動方程式がゲージ固定された作用から得られる運動方程式と等価になることを示すことで、作用レベルでのゲージ固定の正当性を…

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  • ユニモジュラー条件の下での拡張テレパラレル重力理論におけるインフレーション宇宙論

    馬塲 一晴, Odintsov Sergei D., Saridakis Emmanuel N. 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 306-306, 2016

    <p>宇宙の加速膨張機構の一つとして、拡張テレパラレル重力理論がある。この理論は捩れ率によって記述される。一方、ユニモジュラー条件と呼ばれる、計量テンソルの行列式が一定の値に固定される条件を課した場合、重力場の方程式のトレースフリー部分が宇宙項に相当する。本講演では、ユニモジュラー条件の下での拡張テレパラレル重力理論におけるインフレーションを考察し、Planckの観測結果と整合し得ることをご紹介…

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  • 一般相対論におけるFLRW モデルに基づく跳ね返り宇宙

    岸本, 功, 石塚, 祐太郎, 和田, 龍彦, 萩原, 真志 新潟大学教育学部研究紀要 自然科学編 8 (1), 11-20, 2015-10

    ...一般相対論的宇宙論において,Friedman-Lemaitre-Robertson-Walker (FLRW) モデルに基づき,膨張と収縮を繰り返す跳ね返り宇宙の可能性を数値的に調べた。放射のエネルギー密度とハッブル定数を観測されている値に固定し,物質および真空のエネルギー密度の値を動かして探った結果,概して宇宙年齢が短くなり,観測事実とはうまく整合しないことがわかった。...

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  • 『華厳経』の宇宙論と東大寺大仏の意匠について

    外村 中 日本研究 = Nihon Kenkyū 51 21-40, 2015-03-31

    ...『華厳経』の漢訳完本である『六十華厳』と『八十華厳』の内容、とくに両仏典が記す宇宙論の内容を比較分析するに、『六十華厳』の内容には重大な欠落があることが知られる。おそらくは、大仏の意匠を決定するにあたり、『六十華厳』のその欠落を補うために、『梵網経』の内容が援用されたのであろう。ただし、大仏は、積極的に梵網教主像として造られたものではなく、あくまで華厳教主像として造られたものらしい。...

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  • 丸山薫「物象詩」の展開

    安 智史 日本近代文学 93 (0), 46-61, 2015

    ...しかし、宇宙論的SF短編やシュルレアリストの主張するオブジェ、あるいは〝工場萌え〟の先駆といえる側面をふくむ、薫テクストの無機物への感性は、狭義の詩派の枠組みを超える詩史的な感性の同時代性と、戦前から戦後をつなぐ表現の展開の結束点に位置する側面を有している。...

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  • 社会の内なる野生

    石倉 敏明 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2015 (0), B17-, 2015

    ...本発表では上記の特性を踏まえ、特に日本の現代美術に現れたオオカミとイヌのイメージを検証し、人間の生活圏の内側と外側を行き来するイヌ科動物が、野生と馴化という両極を結ぶ宇宙論の境界をいかに更新するのか、という問題を考察する。...

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  • 宇宙初期ゆらぎのエンタングルメント(<シリーズ>量子論の広がり-非局所相関と不確定性-)

    南部 保貞 日本物理学会誌 69 (11), 763-770, 2014-11-05

    ...このような長波長ゆらぎは,量子的な性質を失い統計的には古典的ゆらぎと区別がつかなくなると考えられている.これがインフレーション起源の量子ゆらぎの古典化である.もしこの量子古典転移が起きたとすれば,インフレーションによって生み出された量子起源のゆらぎを初期線形ゆらぎとして用いることで,重力不安定性に基づいた大規模構造形成の計算を古典力学を用いて追跡することができる.実際,インフレーションモデルに基づいた宇宙論...

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  • 日本の観測的宇宙論の黎明期―すばる望遠鏡超広視野カメラHyper Suprime-Cam計画 (解説)

    高田 昌広 日本物理学会誌 69 (3), 140-148, 2014-03-05

    ...「膨張する宇宙」の宇宙論の歴史は,1920年代後半にエドウィン・ハッブルら天文学者が,遠方の銀河が我々から遠ざかっているというハッブルの法則を発見したことから始まった.これは,宇宙は不変で定常的であると考えられていた当時の宇宙観・宇宙像を覆す大発見であった.実は,ハッブルらの発見以前に,宇宙膨張を予言する理論的研究があった.アルバート・アインシュタインは1915年に重力の理論である一般相対性理論を提唱...

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