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検索結果 219 件

  • 長期療養入院血液透析患者の難治性便秘症に対する上皮機能変容薬の有用性について

    神田 怜生, 瓜田 温子, 関 卓人, 関内 真紀穂, 久寶 彩乃, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 54 (2), 61-68, 2021

    <p>【目的】長期療養入院血液透析患者の難治性便秘症に対する上皮機能変容薬(ルビプロストン,リナクロチド)の有用性を検討した.【対象・方法】刺激性下剤で改善を認めない便秘症患者25名に対し上皮機能変容薬に変更後1か月間投与し,その有用性を検討した.【結果】ルビプロストン投与期では,Constipation Scoring …

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  • 血液透析患者の低亜鉛血症に伴う貧血に対する亜鉛補充療法の検討

    神田 怜生, 関 卓人, 瓜田 温子, 関内 真紀穂, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 53 (2), 71-76, 2020

    <p>【目的】血液透析患者の低亜鉛血症に伴う貧血に対する亜鉛補充療法の投与基準がいまだ確立されていないことから, 本療法の有用性と投与方法について検討した. 【対象・方法】エリスロポエチン9,000U/週以上の投与で血清亜鉛値79μg/dL以下の血液透析患者 (33名) に亜鉛45~50mg/日を3か月間補充投与した. 【結果】血清亜鉛値は, 開始時57.9±9.71μg/dLであったが, …

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  • P8-002 遺伝性血管性浮腫の急性発作治療薬へのアクセスが困難であった一例

    本田 大介, 大澤 勲, 佐藤 信之, 清水 友希, 毎熊 政行, 日高 輝夫, 鈴木 仁, 井尾 浩章, 堀越 哲, 富野 康日己 日本臨床免疫学会会誌 38 (4), 369b-369b, 2015

    症例は,42歳男性.19歳時より原因不明の顔面浮腫の出現と軽快を繰り返していた.39歳時に他院で遺伝性血管性浮腫(HAE)の診断となり,42歳時に当院のHAE専門外来への通院を開始し,顔面浮腫などの急性発作時にはC1インアクチベーター製剤(C1-INH)を投与されていた.平成XX年10月末日に出張先の建設現場で,鉄パイプで下顎を強打したあとから著明な顔面浮腫が認められたため,近医の中核病院を受診…

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  • 不明熱・消化管外腫瘤で発症した炎症性悪性線維性組織球腫の1血液透析症例

    神田 怜生, 佐藤 大介, 相澤 昌史, 平井 周, 富野 康日己, 船曳 和彦 日本透析医学会雑誌 48 (10), 605-610, 2015

    症例は48歳, 男性. 糖尿病性腎症による末期腎不全で, 平成2X年4月上旬に血液透析 (HD) を導入された. 導入直後より39°C台の発熱を認めたが原因不明で, 抗生物質による改善より細菌性感染と考えた. 以後, 近医でHDを施行していたが, 8月下旬に嘔吐があり腹部腫瘤を指摘され, 再度精査加療の目的で入院となった. 画像検査上, …

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  • IgA 腎症の病態における扁桃 B 細胞の役割

    鈴木 祐介, 富野 康日己 口腔・咽頭科 27 (2), 115-120, 2014

    これまでの多くの臨床研究や IgA 腎症動物モデルからの知見, およびそれを基にしたトランスレーショナルリサーチなどから IgA 腎症の病因の本態は, 腎臓の固有細胞ではなく, 全身の複雑な免疫ネットワークにあることが想定されている. 特に, 「Mucosa-Bone Marrow Axis」 における免疫学的異常が議論され, 「粘膜型 IgA がなぜ骨髄で産生されるのか」 …

    DOI 医中誌

  • 急性腹症を呈する遺伝性血管性浮腫

    大澤 勲, 本田 大介, 長町 誠嗣, 久田 温子, 島本 真実子, 井下 博之, 眞野 訓, 堀越 哲, 富野 康日己 日本病院総合診療医学会雑誌 5 (2), 20-25, 2013-12-31

    遺伝性血管性浮腫(Hereditary angioedema ; HAE)は,皮膚や粘膜に浮腫の出現・消退をくり返す疾患である。 消化管浮腫によるイレウスは重篤な症状の一つであり,HAEの診断がついていない場合には,無用の開腹手術を受けてしまうことがある。 今回我々は,HAE患者の腹痛発作時に医師が外科的治療の必要性を想起する理由について考察することを目的として検討した。 …

    DOI Web Site 医中誌

  • 尿毒症ラットにおける鉄投与による血管石灰化の抑制効果

    中野 貴則, 濱田 千江子, 瀬戸 拓也, 稲見 裕子, 発田 陽子, 井沼 治朗, 神田 怜生, 若林 啓一, 井尾 浩章, 富野 康日己 順天堂醫事雑誌 59 (4), 340-346, 2013

    目的: 血管中膜石灰化は慢性腎臓病 (chronic kidney disease;CKD) 患者に特徴的な合併症であり, 心血管系イベントや死亡率を増加させる原因となっている. CKD患者の貧血の治療に使用される鉄 (Fe) は, 酸化ストレスを増悪させ血管内皮障害を惹起する作用を有するとされている. 一方で<i>in vitro</i>の研究では, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 人工透析室の熱的快適性に関する実測調査 (第3報)透析室の温熱環境測定および患者と医療スタッフを対象としたアンケート調査

    藤原 舞, 森 桜, 堤 仁美, 田辺 新一, 堀 賢, 清水 芳男, 井尾 浩章, 濱田 千江子, 富野 康日己 空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 2013.6 (0), 77-80, 2013

    <p>人工透析室における年間を通した温熱環境調査およびアンケート調査結果から、透析患者・医療スタッフの双方が快適な透析室内の環境の提案を目的とし、調査を行った5季節の結果を比較した。透析室内の空気温度は年間を通してHEAS基準よりやや高めであった。知覚空気質は、患者に比べ医療スタッフの方がむっとする側の申告が大きかった。温冷感は、患者と医療スタッフに大きな差があり、患者は個別調整を行い温冷感を中…

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  • 急速に進行する多臓器不全をきたした原発性アミロイドーシスの1剖検例

    本田 大介, 和泉 裕子, 合田 朋仁, 長町 誠嗣, 大澤 勲, 堀越 哲, 関根 亮, 栗崎 愛子, 渡辺 純夫, 八尾 隆史, 富野 康日己 順天堂醫事雑誌 59 (3), 284-288, 2013

    多彩な臨床症状を呈する全身疾患は大変多く, 年齢・性別・症状・臨床経過などから慎重に鑑別診断を進める必要がある. その一つにアミロイドーシスがあり, 原発性あるいは続発性に分類される. 原発性アミロイドーシスは, 形質細胞やリンパ球系腫瘍細胞により異型免疫グロブリン軽鎖や重鎖を産生することにより引き起こされる. 今回, 食思不振と下痢, 体重減少を契機に様々な臨床所見を呈し, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 急速に進行する多臓器不全をきたした原発性アミロイドーシスの1剖検例

    本田 大介, 和泉 裕子, 合田 朋仁, 長町 誠嗣, 大澤 勲, 堀越 哲, 関根 亮, 栗崎 愛子, 渡辺 純夫, 八尾 隆史, 富野 康日己 順天堂医学 59 (3), 284-288, 2013

    多彩な臨床症状を呈する全身疾患は大変多く, 年齢・性別・症状・臨床経過などから慎重に鑑別診断を進める必要がある. その一つにアミロイドーシスがあり, 原発性あるいは続発性に分類される. 原発性アミロイドーシスは, 形質細胞やリンパ球系腫瘍細胞により異型免疫グロブリン軽鎖や重鎖を産生することにより引き起こされる. 今回, 食思不振と下痢, 体重減少を契機に様々な臨床所見を呈し, …

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  • 尿毒症ラットにおける鉄投与による血管石灰化の抑制効果

    中野 貴則, 濱田 千江子, 瀬戸 拓也, 稲見 裕子, 発田 陽子, 井沼 治朗, 神田 怜生, 若林 啓一, 井尾 浩章, 富野 康日己 順天堂医学 59 (4), 340-346, 2013

    目的: 血管中膜石灰化は慢性腎臓病 (chronic kidney disease;CKD) 患者に特徴的な合併症であり, 心血管系イベントや死亡率を増加させる原因となっている. CKD患者の貧血の治療に使用される鉄 (Fe) は, 酸化ストレスを増悪させ血管内皮障害を惹起する作用を有するとされている. 一方で<i>in vitro</i>の研究では, …

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  • オルメサルタンによる降圧治療の有用性の検討

    堀越 哲, 井尾 浩章, 中田 純一郎, 大澤 勲, 濱田 千江子, 富野 康日己 心臓 44 (2), 123-130, 2012

    目的: レニン·アンジオテンシン(renin-angiotensin; RA)系阻害薬オルメサルタンの降圧度と腎保護効果の関係について検討した.<BR>方法: 2004年から2009年の間に順天堂大学医学部附属順天堂医院腎·高血圧内科外来通院加療中で, 12カ月以上, オルメサルタンが継続投与され, 降圧薬処方内容, 量の変更がなく, 診察時血圧, 推定糸球体濾過量(estimated …

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  • 2型糖尿病腎症における血清蛋白の早期糸球体障害マーカーとしての有用性

    齋藤 憲祐, 富野 康日己 順天堂医学 58 (2), 168-172, 2012

    目的: 2型糖尿病腎症患者血清において, 中分子蛋白であるアルブミン (ALB) ・トランスサイレチン (TTR), 低分子蛋白であるレチノール結合蛋白 (retinol binding protein;RBP) ・シスタチンC・β-トレースプロテイン (BTP) およびUN・UAを測定し, いずれの血清蛋白が, 早期糸球体障害マーカーになりうるのか, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 急性腎障害により意識障害を呈する高マグネシウム血症を発症した1例

    久田 温子, 鈴木 仁, 村越 真紀, 波多野 琢, 大澤 勲, 堀越 哲, 富野 康日己 日本内科学会雑誌 101 (12), 3513-3515, 2012

    症例は75歳,女性.Parkinson症候群による排便障害のため酸化マグネシウム(Mg)を内服し,腰痛のため非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服を行っていた.軽度の腎機能障害があり経過観察されていたが,意識障害のため来院した.呼吸性アシドーシス,血圧低下,房室ブロックを認め,NSAIDsによる薬剤性急性腎障害を背景に酸化Mgによる高Mg血症の副作用が出現した症例と考えられた.<br>

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献6件

  • 腎障害におけるポドサイトの役割

    淺沼 克彦, 日高 輝夫, 富野 康日己 日本内科学会雑誌 101 (4), 1092-1101, 2012

    臨床の現場では,原因疾患を問わず腎障害の重要なマーカーとして蛋白尿が使用されている.正常人では高度な蛋白尿は認められないが,何らかの原因により血液の濾過装置である糸球体が障害を受けると,糸球体構成細胞の一つである糸球体足細胞(ポドサイト)が障害を受け,著明な蛋白尿が生じる.ポドサイトは高度に分化した細胞であり,糸球体内皮細胞と糸球体基底膜を外側から覆い,血中蛋白質の最終的な濾過障壁としての機能を…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献44件

  • 回腸末端部の石灰化が進行し,腹膜透析離脱5年後に被嚢性腹膜硬化症を発症した1症例

    山初 あや, 濱田 千江子, 野中 香苗, 佐々木 洋平, 渡邊 智成, 石井 杏理紗, 牧田 侑子, 仲本 宙高, 鈴木 仁, 高原 久嗣, 井尾 浩章, 金子 佳代, 堀越 哲, 室谷 典義, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 45 (4), 367-373, 2012

    56歳,男性.IgA腎症による慢性腎不全のため,1992年に腹膜透析(PD)を導入した.PDを11年間施行し,2003年難治性腹膜炎の発症を契機に血液透析(HD)に移行した.PD中止後2009年までに軽症のイレウスのため6回の入院歴があるが,数日の絶食で症状が消失する経過や検査所見から被嚢性腹膜硬化症(EPS)の診断には至らず,経過観察を行っていた.PD中止2年目ごろより骨盤内の腹膜石灰化像を認…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献28件

  • 洗面後に突然の頭痛とめまいを呈した一症例

    表 敬介, 小林 則善, 恩田 紀更, 大澤 勲, 堀越 哲, 富野 康日己, 加瀬 香, 池田 勝久, 安藤 真矢, 宮元 伸和, 服部 信孝 順天堂医学 57 (3), 263-268, 2011

    頭痛, めまいの原因疾患は多岐にわたっており, 年齢, 発症様式, 部位, 症状の推移, 基礎疾患の有無などをふまえ, 鑑別を進めることが重要である. 今回, 29歳時に全身性エリテマトーデスと診断され, 洗面後に突然の頭痛とめまいを呈し, 神経学的所見, MRI, MRAにて脳動脈解離によるWallenberg症候群を併発した46歳女性の症例を経験した. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 5/6 腎摘腎不全モデルにおける生薬オウギ (黄蓍) の腎一酸化窒素合成酵素 (NOS) 発現抑制効果

    豊田 一恵, 谷本 光生, 松本 昌和, 合田 朋仁, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 57 (4), 387-394, 2011

    目的: オウギ (黄蓍;astragali radix) は, マメ科のギバナオウギ, ナイモウオウギの根から調製される生薬で, 血圧低下・利尿・肝保護・免疫増強・抗菌・強壮・鎮静作用などを有し, 種々の漢方薬に調合されている. 慢性腎不全患者において, オウギ投与により血清クレアチニン値の低下することが報告がされている. しかし, そのメカニズムは十分には解明されていない. また, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献49件

  • 頭痛と低カリウム血症を呈した原発性アルドステロン症に対して病側副腎摘除術を施行した1症例

    佐々木 洋平, 大澤 勲, 中田 純一郎, 小林 則善, 荻島 達也, 藤目 真, 伊藤 浩一, 荒川 敦, 八尾 隆史, 鈴木 祐介, 来栖 厚, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 57 (6), 644-649, 2011

    原発性アルドステロン症は, わが国における高血圧症患者の5-10%を占めるとされ, まれな疾患ではない. 未治療症例では高血圧持続とアルドステロンによる臓器障害の発症・進展が懸念される. 本症例は低カリウム血症を伴う高血圧から二次性高血圧症が疑われ, ACTH負荷副腎静脈サンプリング (ACTH-AVS) を含む精査の結果, 原発性アルドステロン症と診断された. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 62歳で血液透析を施行しえている糖原病I型(von Gierke病)腎不全の1例

    小林 則善, 佐藤 信之, 島岡 哲太郎, 谷本 光生, 井尾 浩章, 合田 朋仁, 大澤 勲, 濱田 千江子, 堀越 哲, 神谷 康司, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 44 (2), 163-167, 2011

    症例は62歳,女性.55歳時に,低身長,人形様顔貌,肝腫大,低血糖,脂質異常症(高脂血症),高乳酸血症,高尿酸血症を認め,糖原病I型と診断された.その後,徐々に腎機能障害が増悪し末期腎不全となった.ブドウ糖の持続的な供給による糖代謝の改善と透析の安定性から腹膜透析の導入を検討したが,肝腫瘍が認められ,腹膜透析の自己管理が困難と判断されたため血液透析を選択した.当初は血液透析施行中に低血糖を認めた…

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  • 好酸球性腹膜炎を契機に被嚢性腹膜硬化症(EPS)を発症した長期腹膜透析患者の1例

    中田 純一郎, 濱田 千江子, 中野 貴則, 佐藤 大介, 鈴木 祐介, 鈴木 仁, 井尾 浩章, 堀越 哲, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 44 (10), 1031-1037, 2011

    症例は46歳,男性.慢性糸球体腎炎による慢性腎不全で,16年間の腹膜透析(PD)歴がある.血液透析へ移行後,右側腹部痛および嘔吐とともに腹水を認めるようになり精査したところ,好酸球性腹膜炎と診断された.Prednisolone(PSL)の内服により症状は改善し,PSLは漸減された.以後経過観察されていたが,好酸球性腹膜炎の再発は認められなかった.しかし,約17か月後より腸閉塞を繰り返すようになっ…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献26件

  • 腹膜硬化モデルラットにおけるエリスロポエチンの抗線維化作用についての検討

    井沼 治朗, 濱田 千江子, 島岡 哲太郎, 関口 嘉, 発田 陽子, 有賀 誠記, 稲見 裕子, 稲葉 真範, 小柳 伊智朗, 井尾 浩章, 金子 佳代, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 57 (2), 133-143, 2011

    背景: 長期腹膜透析患者では, 腹膜表面を覆う中皮細胞の脱落と細動・静脈病変, 間質の線維性肥厚を中心とする組織学的変性を認め, 腹膜透析の除水不全の一因となっている. 腎性貧血患者に投与するerythropoietin (Epo) は, 造血作用以外にも血管新生作用を有することが報告されている. 今回, クロールヘキシジングルコネート (CG) …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献65件

  • 腹膜透析(PD)カテーテル抜去後に左卵巣粘液性嚢胞性腫瘍の穿破による腹膜偽粘液腫を発症した1症例

    神田 怜生, 濱田 千江子, 下山 正博, 柳川 宏之, 佐藤 信之, 大崎 憲, 長濱 莉莉, 田中 裕一, 井尾 浩章, 金丸 裕, 大澤 勲, 堀越 哲, 須賀 新, 寺尾 泰久, 荻島 大貴, 五藤 倫敏, 仙石 博信, 坂本 一博, 荒川 敦, 八尾 隆史, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 43 (11), 953-958, 2010

    症例は54歳,女性.平成3年,IgA腎症による慢性腎不全のため腹膜透析(PD)を施行し,平成12年から血液透析(HD)を併用した.平成19年6月,PDカテーテルを抜去した.その直後から腹水の貯留を認めるようになり,被嚢性腹膜硬化症(EPS)を疑い副腎皮質ステロイド内服治療を行ったが,腹水は改善しなかった.平成20年2月,腹痛と血圧低下で緊急入院し,腹水穿刺でゼリー状の貯留液を認めた.直ちに腹部M…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 第1回『順天堂大学附属4病院合同臨床研修医のための学術集会』報告

    檀原 高, 清水 俊明, 小林 弘幸, 金子 和夫, 鈴木 勉, 柘植 俊直, 冨木 裕一, 三橋 直樹, 小池 道明, 田中 稔, 安本 幸正, 児島 邦明, 住吉 正孝, 鈴木 利理, 杉山 陽一, 讃井 裕喜子, 尾島 沙紀, 河田 健吾, 北川 浩輝, 村井 謙治, 甘利 悠, 乾 啓洋, 内藤 俊夫, 卯津羅 雅彦, 田中 亮太, 杉田 学, 関井 肇, 村越 真紀, 河尻 澄宏, 服部 信孝, 礒部 豊, 阿部 幸男, 池田 浩二, 下原 豊, 富野 康日己 順天堂医学 56 (6), 581-584, 2010

    第1回初期臨床研修医のための学術集会が順天堂大学センチュリータワーで2010年7月2日に開催された. 順天堂大学附属4病院 (順天堂医院, 順天堂静岡病院, 順天堂浦安病院, 順天堂練馬病院) の初期臨床研修医225名 (1年目研修医の91.9%, 2年目研修医の71.9%, 全研修医の83.0%) がこの学術集会に出席した. この学術集会は研修医の学際的な活動を支援するために企画された. …

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • CKD 患者におけるイミダプリルの尿蚕白減少効果 (日本-インドネシア共同研究)

    柘植 俊直, ウィグノ プロドジョスドジャジ, モハマド ヨギアントロ, 来栖 厚, 大澤 勲, 小林 則善, 清水 芳男, スハードジョノ, ダルメイザー, ジノヴァ ナインゴラン, アイーダ リージャ, プラナワ, チャンドラ モハニ, ジョーコ サントソ, ウィドド, リザニアンシャ, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 56 (2), 100-106, 2010

    背景 : 慢性腎臓病 (CKD) は, IgA 腎症やループス腎炎などの慢性糸球体腎炎, 糖尿病腎症や腎硬化症など, 全ての慢性腎臓病を含んだ疾患概念である.CKD は末期腎不全 (ESKD) の準備状態であると同時に, 心血管疾患 (CVD) の重大なリスク因子であることが明らかとなっている.アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬 (ARB) は, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献61件

  • 活性酸素種, 一酸化窒素と腎

    モハマド タハ, エミリア タヌセプトラ, 富野 康日己 順天堂医学 56 (1), 37-44, 2010

    末期腎障害 (ESKD) 患者では, 心血管疾患の発症が増加することが知られている.心血管疾患の発症・進展に酸化ストレスが注目されている.酸化ストレスマーカーのなかでも一酸化窒素 (NO) は, L-アルギニンを基質として一酸化窒素合成酵素 (NOS) より生成される半減期の非常に短いフリーラジカルであり, 強力な作用をもつ.特に血管内皮においては, 内皮型一酸化窒素合成酵素 (eNOS) …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献29件

  • 一般教養教育におけるPBL (Problem-based Learning)

    堀川 彌太郎, 大森 大二郎, 馬場 猛, 内田 桂吉, 和田 麻理, 奥野 浩, フィリップ ヒンダー, 浅野 恵子, 宍戸 真, 山倉 文幸, 長沼 淳, 高橋 真生, 笹井 啓資, 青木 茂樹, 桑鶴 良平, 唐澤 久美子, 中西 淳, 小澤 修一, 黒河 千恵, 富野 康日己 順天堂医学 56 (2), 148-183, 2010

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 血液透析患者におけるPainVision PS‐2100を用いた電流知覚閾値(CPT)の検討

    合田 朋仁, 岡 寛, 後藤 博道, 佐藤 倫子, 谷本 光生, 井尾 浩章, 清水 芳男, 濱田 千江子, 堀越 哲, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 42 (1), 77-83, 2009

    目的:血液透析患者における知覚神経障害を早期発見するため,PainVision<SUP>®</SUP> PS-2100を用い電流知覚閾値(current perception threshold:CPT)を測定した.対象および方法:対象患者は,順天堂大学医学部附属順天堂医院に通院している維持透析患者61名(男36名,女25名)と健常人112名(男52名,女60名)である.透析患者に関しては,血液…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献24件

  • 順天堂医院腎・高血圧内科における血液透析療法の検討

    仲本 宙高, 佐藤 倫子, 関口 嘉, 合田 朋仁, 井尾 浩章, 金子 佳代, 来栖 厚, 長谷川 貴征, 船曳 和彦, 前田 国見, 濱田 千江子, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 55 (3), 289-293, 2009

    順天堂医院腎・高血圧内科において, 1980年から2008年の29年間に血液透析導入となった末期腎不全患者1,262名を対象とし, 原疾患, 平均年齢, 性別について解析した. 透析導入患者数は, 全体を通じて増加傾向であり, また導入年齢は高齢化をきたしていた ('88年49.1±16.6歳vs'08年67.7±13.3歳). 導入原疾患の推移をみると, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • GIST (Gastrointestinal Stromal Tumor) に対する胃部分切除と同時に右副腎摘出術を行った原発性アルドステロン症の一例

    柳川 宏之, 大澤 勲, 古川 雅子, 佐藤 信之, 大谷 敦子, 金丸 裕, 堀越 哲, 富野 康日己, 嶋田 裕慈, 近森 正康, 坂本 直人, 今 一義, 黒澤 明彦, 窪川 良広, 渡辺 純夫, 内藤 滋俊, 中山 祥未, 水野 智哉, 杉山 祐之, 小西 奈々美, 森岡 研介, 石崎 陽一, 川崎 誠治, 白石 昭彦, 前原 忠行, 高瀬 優, 八尾 隆史 順天堂医学 55 (3), 351-356, 2009

    両側副腎病変と判定された原発性アルドステロン症は, ミネラルコルチコイド拮抗薬を中心とした薬物療法の適応となるのが一般的である. 今回, 両側副腎過形成および右副腎腺腫が疑われる原発性アルドステロン症の患者に対し, たまたま腹部腫瘍に対する開腹手術を行う機会があり, 同時に右側副腎摘出術を施行したところ, 症状の改善を見た症例を経験したので, 報告する.

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 劣性栄養障害型先天性表皮水疱症に長期留置型カテーテルを用いて維持血液透析を導入した1症例

    鈴木 日和, 井尾 浩章, 浅沼 克彦, 武田 之彦, 大澤 勲, 堀越 哲, 長谷川 敏男, 溝口 将之, 池田 志斈, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 42 (11), 899-904, 2009

    劣性栄養障害型先天性表皮水疱症は,軽微な機械的刺激により容易に表皮下水疱やびらんを生じ,皮膚癌を高率に合併する予後不良な疾患である.本疾患は続発性アミロイドーシスなどにより,稀に慢性腎不全に陥るが,皮膚の脆弱性のため血液浄化法の選択には困難を伴う.症例は34歳,男性,生下時より劣性栄養障害型先天性表皮水疱症と診断され,皮膚科および小児科外来で加療されていた.その後,徐々に続発性アミロイドーシスに…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 2型糖尿病腎症・IgA腎症治療について自然発症マウスモデルから学ぶこと

    富野 康日己 順天堂医学 55 (3), 228-234, 2009

    本総説は, 2型糖尿病腎症とIgA腎症に対する新しい治療法について自然発症動物モデルであるKK-A<sup>y</sup>/TaマウスとddYマウスを用いて検討したものである. 糖尿病腎症は, 末期腎不全の主要な原因疾患で, ヒト腎症の糸球体では, メサンギウム基質の拡大, 滲出性病変, 分節性硬化が特徴である. 当教室では, KK-A<sup>y</sup>/Taマウスの腎病変は, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献37件

  • 自然発症2型糖尿病腎症モデルマウスにおけるpitavastatin投与による腎症進展抑制効果の検討

    松本 昌和, 谷本 光生, 合田 朋仁, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 54 (1), 52-60, 2008

    目的: HMG-CoA還元酵素阻害薬は, 糖尿病腎症において血清コレステロール低下作用のほか, 酸化ストレスの改善作用などを介して腎症の進展を抑制することが知られている. また, endothelial nitric oxide synthase (eNOS) は糖尿病腎症においては二量体化が抑制され, 一量体の形で過剰発現し組織の酸化ストレス状態を亢進させているとの報告がされている. 今回, …

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  • IgA腎症における血清IgA/C3比の経過とその意義

    児玉 史子, 大澤 勲, 山路 研二, 稲見 裕子, 大井 洋之, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 54 (3), 337-343, 2008

    目的: IgA腎症例の血清IgA/C3比の時間経過による変化を検討する. 対象: 当院当科で実施した腎生検でIgA腎症と診断され, その後平均6.82年の経過を追えた81症例. 方法: 診断時およびその後の血清IgA/C3比の変動と臨床データ (尿所見, 組織所見, 血清Cr値, eGFR) およびステロイド使用の有無別での血清IgA/C3比の解析を行った. 結果: …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 血液透析患者に合併した正常圧水頭症に対し腰椎腹腔短絡術(LPシャント)が奏功した1症例

    梶山 忠弘, 小林 則善, 大澤 勲, 堀越 哲, 富沢 雄二, 横山 和正, 服部 信孝, 尾原 裕康, 中西 肇, 宮嶋 雅一, 新井 一, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 41 (10), 737-741, 2008

    症例は66歳,女性.平成17年5月,慢性腎不全にて血液透析が導入された.平成17年11月頃より意欲の低下,食欲低下,歩行障害が出現し,増悪したため入院した.頭部画像所見と髄液排泄試験による歩行の改善から,正常圧水頭症と診断した.腰椎腹腔短絡術(LPシャント)を行ったところ症状は劇的に改善し,歩行障害と認知障害(長谷川式簡易知能スケール,Mini-Mental State …

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  • 血液透析導入患者における患者背景と貧血治療の実態

    鈴木 正司, 斎藤 明, 下条 文武, 西沢 良記, 秋澤 忠男, 富野 康日己, 椿原 美治, 秋葉 隆, 平方 秀樹, 渡邊 有三, 川西 秀樹, 別所 正美, 大橋 靖雄 日本透析医学会雑誌 41 (4), 251-254, 2008

    血液透析導入患者の腎性貧血治療における目標Hb値と生命予後の関係を検討する目的で,エポジン注特定使用成績調査が実施されている.今回,2007年6月までにデータが収集された症例について,導入時の患者背景および導入3か月後の貧血治療状況を検討した.その結果,導入時にはすでに循環器系疾患の既往歴および合併症を有した症例が多いこと,導入時の平均Hb値は欧米に比べ極めて低値であることが判明した.

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  • クロールヘキシジン誘発腹膜硬化マウスの腹膜修復におけるhepatocyte growth factor (HGF) の効果

    小柳 伊智朗, 濱田 千江子, 井尾 浩章, 故呂 勇樹, 稲葉 真範, 井沼 治朗, 金子 佳代, 富野 康日己 順天堂医学 54 (2), 200-207, 2008

    背景: 長期腹膜透析症例では, 表層を覆う中皮細胞の消失といちじるしい中皮下層の線維性肥厚, 毛細血管を含む細動静脈血管病変を中心とする組織学的変性を認め, これらの組織学的変化が透析機能低下による除水不全や細菌感染に対する防御機能低下の原因となっている. 腹膜透析の中止によって, これらの組織学的・機能的変化は改善するとの報告がある一方で, 中止後に腹膜線維化が進行し, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献21件

  • 尿細管L型脂肪酸結合蛋白 (L-FABP) 発現増強による糸球体腎炎の進行抑制

    金口 泰彦, 鈴木 祐介, 菅谷 健, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 54 (4), 492-500, 2008

    目的: 慢性糸球体腎炎などに認められる尿蛋白は, 糸球体障害の結果としてばかりではなく, それ自体が尿細管・間質障害を進行させる. 尿蛋白に含まれる脂肪酸は, 再吸収過程で酸化ストレスを発生させ, 尿細管・間質障害進展の一因となっている. ヒトでは近位尿細管に発現するL型脂肪酸結合蛋白 (liver-type fatty acid-binding protein: L-FABP) が, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献58件

  • 順天堂東京江東高齢者医療センターにおける血液透析療法の開院5年間の状況

    船曳 和彦, 岡崎 圭子, 仲本 宙高, 有賀 誠記, 相澤 昌史, 金子 松五, 蒔田 雄一郎, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 54 (3), 318-323, 2008

    目的: 順天堂東京江東高齢者医療センターは2002年6月1日に開院し, 質と安全度の高い先端的な高齢者医療を提供してきた. 開院後5年間における血液浄化室にて施行した血液透析患者について解析し, 今後の高齢者に対する透析療法に活かすため, わが国全体の慢性透析療法の現況と比較検討した. 対象・方法: 2002年6月より2007年5月までの5年間に, …

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  • IgA腎症自然発症モデルマウスにおけるB細胞活性化に関わる樹状細胞の役割

    木原 正夫, 鈴木 祐介, 相澤 昌史, 鈴木 仁, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 53 (4), 631-638, 2007

    目的: IgA腎症は原発性糸球体腎炎の大半を占め, 20年の経過で約40%は末期腎不全に至る予後不良の疾患であるが, 病因はいまだ不明である. 上気道感染後に腎炎が増悪することやワクチンを用いた臨床研究の結果などから, 粘膜免疫の異常が示唆されている. 最近われわれは, IgA腎症自然発症モデル“Groupe dddY mice”を確立した. このモデルの疾患感受性遺伝子は, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献46件

  • RhoAキナーゼ抑制薬の足細胞保護を介した半月体形成性腎炎に対する治療の有用性

    日高 輝夫, 鈴木 祐介, 山下 倫史, 田中 裕一, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 53 (1), 106-112, 2007

    目的: 半月体形成は, 糸球体腎炎の予後因子として極めて重要な病理学的所見であり, 足細胞の障害がその形成に深く関っていることが報告されている. 一方, Small GTPaseは, 主に細胞骨格の調節を担っているだけでなく, 細胞間の接着・遊走などにも関与している. Small GTPaseの一つであるRhoAに対する抑制薬は, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献37件

  • IgA腎症患者におけるMass Spectrometry (MS) を用いたIgA結合蛋白の解析

    坂本 慶子, 鈴木 祐介, 田中 裕一, 峯木 礼子, 藤村 務, 高 ひかり, 堀越 哲, 村山 季美枝, 上野 隆, 富野 康日己 順天堂医学 53 (1), 121-130, 2007

    目的: IgA腎症の病因にIgA免疫複合体 (IgA-IC) の関与が議論されているが, いまだその抗原は同定されていない. 今回われわれはMSを用いて, 血清中のIgA結合蛋白を解析することで, 抗原の有無を検討した. 対象: IgA腎症患者6名, 扁桃摘出術とステロイドパルスの併用療法3クールを完了したIgA腎症患者5名と健常人8名を解析した. 方法: …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献51件

  • IgA腎症における血清補体成分, 特に補体制御蛋白の検討

    恩田 紀更, 大井 洋之, 玉野 まり子, 大澤 勲, 富野 康日己 順天堂医学 53 (2), 217-225, 2007

    目的: IgA腎症はわが国の原発性糸球体腎炎のなかで最も頻度の高い腎炎である. 補体成分の糸球体沈着は知られているが, 血清中の補体成分の全体像は明らかにされていない. そこでわれわれは, 血清中の補体成分と補体制御蛋白がIgA腎症の病態に関与しているか否かについて検討した. 対象と方法: IgA腎症患者50名と健常者50名の補体価 (CH50) および血清補体成分を測定した. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献25件

  • 腹膜硬化モデルラットにおけるエリスロポエチンの腹膜への影響

    井沼 治朗, 濱田 千江子, 島岡 哲太郎, 関口 嘉, 発田 陽子, 井尾 浩章, 金子 佳代, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 53 (4), 639-646, 2007

    目的: 多くの腎性貧血を有する腹膜透析患者に投与されているエリスロポエチン (Epo) は, 尿細管結紮再灌流腎症により誘導されたtransforming growth factor-β1 (TGF-β1) の発現を抑制することが報告されている. また, 低酸素状態の腎尿細管上皮細胞よりhypoxia-inducible factor-1α (HIF-1α) が発現することが確認され, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献32件

  • IgA腎症患者扁桃のToll-like receptor (TLR) 発現と扁桃摘出術・ステロイドパルス療法に関する検討

    加納 達也, 鈴木 祐介, 鈴木 仁, 柘植 俊直, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 53 (1), 97-105, 2007

    目的: 近年, 扁桃摘出術とステロイドパルス療法の併用 (扁摘・パルス療法) により, IgA腎症の臨床および組織所見の改善を認める報告が相次ぎ, 患者の扁桃における免疫反応の特殊性が示唆されている. 扁桃の病態への関与を検討する目的で自然免疫について重要な働きをするToll-like receptor (TLR) の発現パターンおよび程度と扁摘・パルス療法の治療効果との相関を解析した. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献47件

  • 日本人における糸球体ろ過量(GFR)推算式の比較検討

    相澤 昌史, 林 佳代, 島岡 哲太郎, 山路 研二, 堀越 哲, 富野 康日己 日本腎臓学会誌 48 (2), 62-66, 2006

    <b>Objective</b>: Creatinine clearance (Ccr) is widely used for the evaluation of the glomerular filtration rate (GFR). Since the clearance method requires urine collection, formulae for predicting …

    DOI 被引用文献1件

  • 腎臓と高血圧

    富野 康日己 順天堂医学 52 (2), 269-275, 2006

    高血圧は多くの臓器に障害を引き起し生命予後に大きな影響を与えるが, 腎臓も例外ではない. 現在わが国で末期腎不全により維持透析療法を受けている患者は, 25万人を超えたといわれている. わが国の透析療法は国際的にも大変優れており, 透析歴20年以上の方は1万6千人を超えている. しかし, 透析療法は, 腎臓のもつ働きを完全に補えるものではなく, …

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  • 新制度臨床研修における順天堂のFaculty Development--8回目を迎えた『臨床研修医のための研修会』の総括と展望--

    檀原 高, 清水 俊明, 小林 弘幸, 鈴木 勉, 岡崎 任晴, 濱田 千江子, 森本 真司, 田村 剛, 井原 裕, 高田 維茂, 住吉 正孝, 田中 茂樹, 津村 秀憲, 佐藤 憲一, 阿部 幸男, 川島 徹, 石賀 大介, 磯部 豊, 各務 正, 富野 康日己 順天堂医学 52 (4), 596-602, 2006

    順天堂では1999年より, Faculty Development (FD) の一貫として臨床研修医, 指導医, 研修責任者のための『臨床研修医のための研修会』を毎年開催している. 日本では厚労省の指導のもとで研修制度を新たに制定した平成16年からは, 順天堂大学医学部附属3病院〈本郷, 静岡, 浦安〉が協力してこの研修会を継続している. 本稿では, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件

  • 順天堂における初期臨床研修およびその周辺の現況

    檀原 高, 清水 俊明, 小林 弘幸, 三橋 直樹, 住吉 正孝, 田中 稔, 吉田 幸洋, 磯部 豊, 阿部 幸男, 石賀 大介, 各務 正, 富野 康日己 順天堂医学 52 (4), 603-607, 2006

    わが国では, 平成16年以降に医学部を卒業し, 臨床に掲わることを希望するものは, 最低2年間の一般医としての医学教育を受けることが義務付けられた. 新たに制定されたこの卒後教育プログラムは法制化され, 厚労省の指導のもとで運用されることになった. 研修に先立ち, 財団法人臨床研修推進財団の新しい選考制度Residency Electronic Information System …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件

  • 腎における肺サーファクタント蛋白Dの局在

    眞野 訓, 大井 洋之, 玉野 まり子, 池上 真知子, Jeffrey A. Whitsett, 富野 康日己 順天堂医学 52 (1), 84-93, 2006

    目的: 肺サーファクタント蛋白Dpulmonary surfactant protein D (SP-D) はコレクチンに属し, 様々な微生物の表面の炭水化物に結合することにより, 肺の宿主防御に重要な役割を果たしている. ヒトにおいてSP-DのmRNAや蛋白の, 肺以外の臓器の粘膜表面にも発現すると報告されているが, 腎でのSP-D蛋白の局在部位は報告により異なっている. 本研究の目的は, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献39件

  • 腹膜透析患者における腹腔鏡所見 : 特に被嚢性腹膜硬化症の病態

    野中 英臣, 奥澤 淳司, 笠巻 伸二, 坂本 一博, 井尾 浩章, 福井 光峰, 濱田 千江子, 富野 康日己, 鎌野 俊紀 日本外科系連合学会誌 30 (6), 841-846, 2005-12-30

    目的 : 腹膜透析に伴う腹膜の変化を腹腔鏡を用いて肉眼的に観察, 検討した。さらに被嚢性腹膜硬化症 (encapsulating peritoneal sclerosis, 以下EPS) の病態について臨床病理学的に検討した。対象 : 1996年から2005年までに腹腔鏡下に腹膜透析カテーテル抜去を施行した32例を対象とした。方法 : 腹膜透析カテーテルを抜去時に観察した腹腔鏡所見をもとに, …

    J-STAGE 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • CKD患者の血管石灰化に対する腎性骨症関連因子の関与の検討

    塩田 潤, 伊藤 浩二, 中村 雄二, 高橋 加代子, 原田 久, 富田 英明, 片江 正治, 増田 美央, 村嵜 範康, 島本 透子, 藤原 康昌, 上田 眞智代, 富野 康日己 日本透析医学会雑誌 38 (10), 1629-1633, 2005

    We examined the association between aortic arch calcification (AAC) area and serum osteoprotegrin (OPG) regulating vascular calcification, and also examined that between serum OPG and factors …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献27件

  • 糖尿病性腎症の新しい早期診断基準

    猪股 茂樹, 羽田 勝計, 守屋 達美, 片山 茂裕, 岩本 安彦, 堺 秀人, 富野 康日己, 松尾 清一, 浅野 泰, 槇野 博史 日本腎臓学会誌 47 (7), 767-769, 2005

    The Diabetic Nephropathy Committee recommends the use of revised criteria for the early diagnosis of diabetic nephropathy in Japan. The new criteria are as follows: 1) Urinary albumin should be …

    DOI PubMed

  • 糸球体IgA沈着におけるTh2型粘膜免疫反応の役割

    山中 貴博, 玉内 秀一, 鈴木 祐介, 堀越 哲, 寺島 正純, 垣生 園子, 富野 康日己 順天堂医学 51 (4), 540-547, 2005

    目的: 近年, Th1/Th2パラダイムに基づきIgA腎症の発症機序が検討されているが, いまだ明らかにされていない. 今回われわれは, Th2型免疫誘導転写因子GATA-3遺伝子導入トランスジェニック (GATA-3 Tg) マウスを用いて糸球体へのIgA沈着における粘膜免疫の関わりについて検討した. 対象: GATA-3 Tgと卵白アルブミン (OVA) …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献40件

  • 腹膜透析患者における腹腔鏡所見

    野中 英臣, 奥澤 淳司, 笠巻 伸二, 坂本 一博, 井尾 浩章, 福井 光峰, 濱田 千江子, 富野 康日己, 鎌野 俊紀 日本外科系連合学会誌 30 (6), 841-846, 2005

    目的 : 腹膜透析に伴う腹膜の変化を腹腔鏡を用いて肉眼的に観察, 検討した。さらに被嚢性腹膜硬化症 (encapsulating peritoneal sclerosis, 以下EPS) の病態について臨床病理学的に検討した。対象 : 1996年から2005年までに腹腔鏡下に腹膜透析カテーテル抜去を施行した32例を対象とした。方法 : 腹膜透析カテーテルを抜去時に観察した腹腔鏡所見をもとに, …

    DOI Web Site

  • 糖尿病性腎症の新しい早期診断基準

    猪股 茂樹, 羽田 勝計, 守屋 達美, 片山 茂裕, 岩本 安彦, 堺 秀人, 富野 康日己, 松尾 清一, 浅野 泰, 槇野 博史 糖尿病 48 (10), 757-759, 2005

    糖尿病性腎症早期診断基準を改訂した. 試験紙法で尿蛋白が陰性あるいは+1程度の陽性を示す糖尿病症例を対象に, 午前中の随時尿でアルブミンを測定し, 3回中2回以上尿アルブミン値30~299mg/gCrであれば微量アルブミン尿と判定する. また, 腎肥大, 尿中IV型コラーゲン値上昇は糖尿病性腎病変の存在を示唆する. これらを参考に非糖尿病性腎疾患由来の微量アルブミン尿を鑑別し, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献14件 参考文献2件

  • 血液透析患者における赤血球膜補体レセプター1 (E-CR1) の検討

    若林 道郎, 大井 洋之, 玉野 まり子, 恩田 紀更, 前田 国見, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 51 (3), 334-343, 2005

    目的: 赤血球膜補体レセプター1 (E-CR1) は, 免疫複合体を処理するための肝や脾への輸送作用や補体制御因子としての役割を有しており, E-CR1発現量の低下は, 生体にとって不利な状態であると予想される. 血液透析患者のなかでも易感染性で合併症が多く, 予後不良な糖尿病性腎症患者におけるE-CR1の発現について, 非糖尿病性腎症患者との比較検討を行った. 対象と方法: …

    DOI Web Site 参考文献13件

  • IgA腎症におけるFc gamma (Fcγ) 受容体III遺伝子多型と組織学的重症度との関連性

    田中 裕一, 鈴木 祐介, 柘植 俊直, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 51 (1), 75-82, 2005

    目的: Fcγ受容体は炎症性細胞の活性化・サイトカイン産生誘導, 免疫複合体 (IC) のクリアランスなどを介して免疫応答の調節に重要な役割を担っている. SLEにおいてFcγ受容体遺伝子多型はICのクリアランスなどを介して, その発症に影響すると考えられている. IgA腎症患者ではIgGの糸球体への沈着や血中IgA/IgG-ICの増加が観察され, 腎炎発症・進展との関連性が議論されている. …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献23件

  • 腹膜硬化モデルマウスにおけるTranilast (リザベン ®) の腹膜硬化抑制効果についての検討

    稲葉 真範, 濱田 千江子, 呂 勇樹, 井尾 浩章, 小柳 伊智朗, 井沼 治朗, 林 佳代, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 51 (4), 548-556, 2005

    目的: 長期の腹膜透析療法では, 血管新生を伴う腹膜の線維性硬化が惹き起こされ, 中皮細胞の脱落を起こし被嚢性腹膜硬化症を発症することがあるが, 詳細な発症および進展機序は明らかではない. 最近の研究では, その機序として種々の成長因子の関与が検討されている. 今回, クロールヘキシジングルコネート (CH) …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献18件

  • 高血圧による腎障害 (腎硬化症) の治療

    堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 50 (3), 204-213, 2004

    高血圧症による腎障害の予後は悪くないとされてきた. しかしながら, 透析療法に至る末期腎不全の原因疾患として腎硬化症の頻度はわが国でも確実に増加している. その理由として高齢化社会や動脈硬化症の増加などが挙げられており, したがって, その治療にはまず他の生活習慣病と同様に, ライフスタイルの改善が必要となる. 薬物療法としては, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献34件

  • ラット腎糸球体内におけるテンシンの発現の検討

    高原 久嗣, 富野 康日己 順天堂医学 49 (4), 466-474, 2004

    目的: アクチン関連蛋白の1つであるテンシンはアクチンとインテグリンの間に存在しており, 細胞骨格形成と細胞間情報伝達の両方に関わる蛋自であることから最近注目されている. 腎でのテンシンの存在は, 尿細管上皮細胞において知られているが, 糸球体内でのテンシンの存在については十分に分かっていない. 今回, 腎糸球体内におけるテンシンの発現について検討した. 対象: …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献47件

  • ヒト腎組織におけるテンシン発現の検討

    山下 倫史, 富野 康日己 順天堂医学 49 (4), 459-465, 2004

    目的: テンシンは215kDのアクチン関連蛋白であり, 腎組織での発現はマウスの尿細管上皮細胞での報告はあるが, 詳細はわかっていない. 今回, われわれはヒト腎組織でのテンシンの発現・局在について検討した. 方法: 免疫染色・RT-PCR・免疫沈降法にてテンシンの腎組織ならびに糸球体メサンギウム細胞内での発現・局在を検討し, …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 尿中IV型コラーゲン濃度の基準値についての検討-糖尿病性腎症の診断指針の作成を目指して-

    堺 秀人, 富野 康日己, 槇野 博史, 荒川 正昭, 黒川 清, 羽田 勝計, 守屋 達美, 猪股 茂樹, 片山 茂裕, 岩本 安彦 糖尿病 46 (10), 829-832, 2003

    糖尿病性腎症の早期診断には微量アルブミン尿の検出が標準的であるが, 腎組織の変化をより早くとらえる目的で, 尿中IV型コラーゲン濃度の測定も広く行われている. そこで糖尿病性腎症合同委員会では, 健康診断施設の受診者から健常者390人を選択し, 健常者における随時尿の尿中IV型コラーゲンと尿中クレアチンの比を測定した. 健常者の基準値上限は, 両側5%検定 (平均値+2S.D.) …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 順天堂医院腎・高血圧内科における23年間の腎生検1150例の検討

    迫田 智子, 田代 享一, 船曳 和彦, 白土 公, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 49 (2), 215-221, 2003

    目的: 当科における糸球体疾患の病型と頻度を腎生検の適応基準別に集計し, 他施設での報告と比較検討した. 対象・方法: 腎生検例1,150例を対象とした. 腎生検の施行基準は時期により相違があり, 顕微鏡的・肉眼的血尿, 蛋白尿, もしくはネフローゼ症候群を呈した症例に腎生検を行った前期 ('78年-'86年) …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 腹膜中皮細胞の増殖とコラーゲン産生能に及ぼすデキサメサゾン (Dexamethasone) の効果

    厳 崇仁, 方 震中, 呉 明修, 蔡 敦仁, 福井 光峰, 富野 康日己 順天堂医学 49 (2), 176-184, 2003

    目的: 連続携行式腹膜灌流 (CAPD) 療法の重大な合併症である腹膜硬化症に対するステロイドの効果を明らかにする目的で, デキサメサゾンのヒト腹膜中皮細胞 (HPMC) の増殖とコラーゲン産生能について検討を行った. 方法: ヒト大網よりHPMCを採取・培養した. Fetal calf serum (FCS) による刺激下での細胞増殖およびコラーゲン産生をデキサメサゾン (Dex) …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献52件

  • 尿中IV型コラーゲン濃度の正常値についての検討  糖尿病性腎症の診断指針の作成を目指して

    堺 秀人, 富野 康日己, 槇野 博史, 荒川 正昭, 黒川 清, 羽田 勝計, 守屋 達美, 猪股 茂樹, 片山 茂裕, 岩本 安彦 日本腎臓学会誌 44 (5), 427-431, 2002

    糖尿病性腎症の早期診断には微量アルブミン尿の検出が標準的であるが,腎組織の変化をより早く捕らえる目的で尿中IV型コラーゲン濃度の測定も広く行われている。そこで糖尿病性腎症合同委員会では,健康診断施設受診者から健常者390人を選択し,健常者における随時尿の尿中IV型コラーゲンと尿中クレアチンの比を測定した。健常者の正常上限値は,両側5%検定(平均値+2S.D.)では8.17μg/g・Cr以下,片側…

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献3件 参考文献18件

  • 厚生労働省特定疾患進行性腎障害に関する研究班報告 IgA腎症診療指針

    富野 康日己 日本腎臓学会誌 44 (7), 673-679, 2002

    近年,末期腎不全から透析療法に導入される患者数は増加の一途を辿っているが,その代表的な原因疾患としてIgA腎症があげられる。IgA腎症は,わが国に高率にみられることから本症治療の確立が強く望まれている。1995年,「IgA腎症診療指針」が提唱され,それまで混沌としていた予後判定基準とその基準に従った治療指針が発表された。この診療指針によって,治療の基本的方向性が示されたことは,IgA腎症の治療に…

    DOI

  • 順天堂医院における21年間の慢性血液透析療法の変遷

    小泉 美智子, 福井 光峰, 彰 一祐, 濱田 千江子, 白〓 公, 富野 康日己 順天堂医学 47 (3), 334-341, 2001

    目的: 近年わが国の血液透析患者数は増加の一途をたどっている. 順天堂医院においては透析療法開始後, 本年で30年目となる. 今回われわれは, 当院における血液透析導入患者の変遷を調査・解析するとともに, 血液透析導入時点での降圧療法とその臨床的効果について検討した. 対象・方法: 調査期間は1979年から1999年までの21年間で, …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 尿中アルブミン濃度の正常値についての検討  糖尿病性腎症の診断指針の作成を目指して

    堺 秀人, 吉川 隆一, 赤沼 安夫, 磯貝 庄, 金澤 康徳, 矢島 義忠, 荒川 正昭, 富野 康日己, 槙野 博史, 黒川 清 糖尿病 44 (5), 467-472, 2001

    糖尿病ならびに糖尿病性腎症患者数は急増しており, 特に新規透析導入患者における原因疾患として糖尿病性腎症が第一位を占めている. 現在では微量アルブミン尿の出現を臨床的な糖尿病性腎症としているが, 尿中アルブミン濃度の測定方法の統一化ならびに健常者の正常値については明らかでないことも多く, 日本糖尿病学会と日本腎臓学会は合同委員会を設け, 我が国における糖尿病性腎症の診断指針の作成を目的に, …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件

  • 腎疾患のプライマリケア III  最近の話題 2  IgA腎症発症・進行の分子機構

    富野 康日己 日本内科学会雑誌 90 (7), 1299-1304, 2001

    IgA腎症の発症・進行には,いくつかの遺伝因子が関与していると考えられている.進行については,特にレニンアンジオテンシン系遺伝子多型との関連性が議論されている.発症には, (1)抗原抗体複合物の糸球体メサンギウムへの沈着,もしくは(2) IgA1分子自体の変性とその沈着が関与していると考えられる. Fcレセプター(R)ファミリーに属するFcαRとFcRを機能的に支えているFcRガンマ鎖は, …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献14件

  • IgA腎症の発症・進展機序と治療

    富野 康日己 日本内科学会雑誌 89 (11), 2365-2370, 2000

    IgA腎症の発症には, 1)抗原抗体複合物の形成と糸球体メサンギウム領域への沈着, 2) IgA1分子自体の変性と沈着の可能性が考えられる. Fcレセプター(R)ファミリーに属するFcαRは, IgAのメサンギウム細胞への沈着とそれに引き続いて起こる細胞の活性化を説明するのに非常に合理的な分子である. IgAがメサンギウム細胞と結合・沈着し, …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献10件

  • 慢性維持透析患者における表面改質セルロース膜ダイアライザー (CL-EE) の臨床効果の検討

    滝沢 弘之, 佐藤 富男, 田中 新樹, 谷口 裕, 福井 光峰, 富野 康日己 順天堂医学 44 (4), 410-414, 1999

    目的: 血液透析患者数は, 高齢化を伴って年々増加の一途を辿り合併症も多様化してきている. 一方, 透析膜の生体適合性の向上についても研究が重ねられ, 改善がはかられている. 今回, セルロース膜表面に抗酸化剤であるビタミンEをコーティングしたダイアライザー (クリランス<sup>®</sup>EE) の生体適合性向上効果について臨床評価を行った. 対象と方法: …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • IgA腎症の進行と上皮細胞障害との関連性

    鄭 亜莉, 白土 公, 菱木 俊匡, 船曳 和彦, 堀越 哲, 富野 康日己 順天堂医学 45 (3), 396-402, 1999

    近年, 実験腎炎モデルを用いた研究やヒトの糖尿病腎症の進行機転に関する研究から, 上皮細胞障害が糸球体の癒着・硬化の形成に関与することが明らかにされてきた. その原因としては, 上皮細胞は高度に分化し細胞分裂能を欠くことから, この細胞が障害されて失われるとメサンギウム細胞や内皮細胞のように, 分裂・増殖して欠落した細胞を補うことができず, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献24件

  • ループス腎炎感受性遺伝子群の解析

    小寺 三喜, 伊田 昌功, 濱野 慶朋, 富野 康日己, 広瀬 幸子 順天堂医学 44 (2), 152-166, 1998

    全身性エリテマトーデス (SLE) に伴うループス腎炎は多遺伝子支配の病態であり, 複数の感受性遺伝子群の遺伝子間相互作用に由来している. また, ループス腎炎の多彩な病態形質は同じループス腎炎の発症にも異なる感受性遺伝子群が関与している可能性をも示唆している. しかしながら, 個々の感受性遺伝子の同定はいまだ成されていないのが現状である. SLE自然発症系である (NZW×BXSB) …

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 糖尿病性腎症の診断と治療

    島田 美貴, 富野 康日己 順天堂医学 43 (3), 386-392, 1997

    近年, 糖尿病性腎症から, 慢性腎不全へ進行する患者数は増加の一途をたどり, 新規透析導入患者の原因疾患第2位を占めるに至り, 社会的にも大きな問題となっている. 腎死に至った糖尿病性腎症例の生命予後は極めて不良であることから, 糖尿病性腎症の診断をできるだけ早期につけ, 腎症の進展予防, 更には, 発症予防を図ることが重要である. 本症の主な病態は, …

    DOI Web Site 参考文献2件

  • CAPD腹膜炎における腹腔内好中球表面のCD43分子の動熊

    塩田 潤, 窪田 実, 阿部 雅明, 大室 博之, 横山 健一, 浜田 千江子, 石黒 望, 大塚 和子, 富野 康日己, 小出 輝 日本透析医学会雑誌 28 (5), 897-902, 1995

    Recent reports on the detection of intraperitoneal free elastase in CAPD peritonitis may have important implications concerning the pathogenesis of peritoneal membrane damage. In order to assess the …

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  • 糖尿病性腎症の管理

    富野 康日己 順天堂医学 41 (1), 26-32, 1995

    近年, 糖尿病性腎症から末期腎不全へと進行し, 透析療法を余儀なくされている患者数は急増し, 患者のQuality of Lifeのみならず社会的にも大きな問題をなげかけている. しかし, 糖尿病性腎症の管理は, NIDDMの発見が遅れがちなこともあり, 十分になされていないのが現状である. 本症の主な病態は, 蛋白尿の持続, 高血圧の出現と腎機能の低下である. 従って, 本症管理の基本は, …

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  • 慢性糸球体腎炎治療の進歩

    白土 公, 富野 康日己 順天堂医学 41 (3), 303-310, 1995

    慢性糸球体腎炎の治療は, 薬物療法などの進歩により, ある程度の治療効果が望めるようになってきた. 腎炎の存在を尿検査などから的確に判断し, 必要な症例には病理診断を確実に行うことが治療法を決める上で重要である. 治療の主体となる薬剤療法に加えて, 食事療法や日常生活指導を的確に行えば, 慢性糸球体腎炎の治癒は望めないまでも, 軽減・進展阻止・進行抑制を目指すことができる. …

    DOI Web Site 参考文献6件

  • Lipopolysaccharide (LPS) とヘパリンの骨吸収作用におけるサイトカインの関与

    濱田 千江子, 窪田 実, 富野 康日己, 小出 輝 順天堂医学 40 (1), 52-60, 1994

    骨新生が行われる微小環境下でのlipopolysaccharide (LPS) とヘパリンの骨吸収促進効果は, まず破骨細胞に隣接する骨芽細胞や骨髄の単核細胞からのサイトカイン産生を促し, この分泌されたサイトカインが直接的に破骨細胞の骨吸収活性を刺激することを, 雛鶏の骨髄からの分離破骨細胞を用いて検討した. LPS (5μg/ml) は, 血清成分非添加培養下で効果を示し, …

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹部手術の既往を有する患者のCAPDカテーテル留置の成績

    窪田 実, 斎藤 和洋, 横山 健一, 田中 重光, 塩田 潤, 石黒 望, 大塚 和子, 富野 康日己, 小出 輝 日本透析療法学会雑誌 26 (8), 1415-1418, 1993

    There is currently a 5% CAPD population in Japan, with annual increases expected. CAPD is viable for most ESRDs, but patients having undergone prior abdominal surgery are considered questionable …

    DOI 医中誌 被引用文献3件

  • 尿中白血球検出用試験紙によるCAPD腹膜炎の早期診断

    斎藤 絹子, 窪田 実, 田中 重光, 前田 国見, 斉藤 和洋, 浜田 千江子, 石黒 望, 大塚 和子, 海老原 功, 富野 康日己, 小出 輝 日本透析療法学会雑誌 24 (7), 913-917, 1991

    A test kit for detecting leukocyturia, Leukostix<sup>®</sup>, has been used for all patients undergoing continuous ambulatory peritoneal dialysis (CAPD) in our hospital to make the diagnosis of CAPD …

    DOI 医中誌

  • 急性特発性間質性腎炎とぶどう膜炎の合併した1例

    平野 圭, 三上 秀明, 太田 一樹, 相川 由美子, 白土 公, 富野 康日己, 小出 輝 順天堂医学 35 (4), 532-534, 1990

    特発性間質性腎炎とぶどう膜炎の合併は, Renal-Ocular Syndromeとして知られているが, その報告例は20数例にすぎない. われわれの経験した症例は23歳の女性で, 全身倦怠感・体重減少・筋肉痛・多飲多尿等を主訴に近医より紹介され本院に入院した. 入院時に中等度の腎機能低下・尿細管性アシドーシスを認め, 腎生検の結果, 急性間質性腎炎と診断した. …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献1件

  • IgA腎症における糸球体細胞外構成蛋白の変化と糸球体病変の進展増悪との関連性について

    武田 政博, 富野 康日己 順天堂医学 35 (2), 176-187, 1989

    IgA腎症は, 糸球体メサンギウム領域にIgAと補体C3の顆粒状沈着を特徴とする. 組織学的にはメサンギウム基質の増生が主体であるが, 一部では糸球体係蹄毛細血管壁の肥厚, 糸球体の硝子化・硬化が認められる. 今回われわれは, IgA腎症での糸球体病変の進展と糸球体細胞外構成蛋白 (Type IVコラーゲン7SドメインならびにNC-1ドメイン・ラミニン・フィプロネクチン・Goodpasture症…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

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