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検索結果 981 件

  • <研究論文>恋闕へのまなざし : 『刀剣乱舞』と一九六〇年代三由紀夫作品の比較研究

    渡部 宏樹 日本研究 68 75-97, 2024-03-29

    ...一方、三小説「英霊の聲」と小説ならびに映画「憂国」をまなざしという観点で検討すると、性的対象化の機構であるまなざしよりも、そのまなざしへのまなざし返しが重視されていることがわかる。三の評論「文化防衛論」における「文化概念としての天皇」を補助線として利用することで、天皇との君臣合一という三の美的理想にとっては、天皇という超越的な存在によってまなざし返されることが必要である。...

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  • Reflections on English Literature Curricula in English Workshop 3/4

    Jordan Svien 文教大学高等教育研究 (10) 13-29, 2024-03-19

    ...また,7冊の小説のそれぞれについて,テーマやニュアンスを質的に考察し,それぞれ授業でうまくいった点,難しかった点,これらの小説が再利用可能かどうかについて述べている。最後に,このコースの将来的な展望と,教師が考慮すべきいくつかの影響について考察する。...

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  • 鳥取藩池田光仲時代における事件の実録化について

    田中 則雄 山陰研究 16 t1-t16, 2024-03-10

    ...ここでは、実録(実録体小説)の生成・展開と同様のことが生じている。  鳥取藩初代藩主池田光仲在任時代、寛永九年(一六三二)―貞享二年(一六八五)に起こった四つの刃傷事件は、一八〇〇年代中葉 に至るまで語り伝えられ、また文献の中に書き留められていった。その中に見られる実録化の様相について考察する。...

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  • 《六月霜》における言語的特徴について

    , 吉郎 語学教育研究論叢 41 1-15, 2024-03-01

    ...1911年改良小説社より刊行された《六月霜》は、浙江省紹興出身の女性活動家秋瑾の生涯描いた中篇小説であり、清末社会小説の一種として広く読まれた。本稿は1958年上海文化出版社刊本を底本として、その言語的特徴を指摘するものである。太田辰夫北京語七大特点説に基づき、清代北京官話の特徴を軸に、本書に見られる江淮官話としての特徴を指摘する。...

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  • エドゥアルド・ヴェルキン『サハリン』におけるサハリン表象

    大谷 梨乃 研究論集 23 187-210, 2024-01-25

    ...チェーホフの『サハリン』が発表された約130年後,奇しくもロシアで同名の小説が発表された。エドゥアルド・ヴェルキン『サハリン』(Остров Сахалин, 2018)である。この作品にもチェーホフの『サハリン』の影響が見られるが,ヴェルキンの『サハリン』はジャンルとしては小説であり,さらに近未来のサハリンを描いた作品であるため,その内容については作者の想像による部分も大きい。...

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  • 人は神の声をどのように聞くのか―カトリック教会の場合―

    小川 俊輔 社会言語科学 26 (1), 78-93, 2023-09-30

    ...<p>現代において,人は神の声を聞くことができるのか.できるとすれば,それはどのように可能なのか.本論文はこの問いに答えようとする.主な考察の対象は日本のカトリック教会である.旧約聖書や現代小説には,神が人間に語りかける場面,神と人間とが直接ことばを交わす場面が繰り返し描かれてきた.しかし,聖書,教会文書,カトリック司祭の著述などによれば,現代を生きる私たちは神の声を物理的な音声として聞くことはできない...

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  • 信夫「小銃」論

    星住 優太 関西近代文学 1 (0), 43-61, 2023-03-20

    ...しかし、武田泰淳「審判」や大岡昇平「野火」などの小説は虚構という契機によって戦争加害を語ることができた。本作で小が用いた加害の記憶を「私」の妄想を用いて描く技法は、そのような戦争小説の加害告白の系譜に連なっている。一方で本作はそれらとは異なり日本兵の加害を受けた被害者の感情をも描いている。...

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  • 《官場維新記》における言語的特徴について

    , 吉郎 語学教育研究論叢 40 1-14, 2023-03-01

    ...本稿は、清末光緒32(1906)年、上海作新出版社より刊行された譴責小説《官場維新記》の言語的特徴を分析、記述したものである。太田辰夫清北京語七大特点を分析の軸に据え、この言語資料が北京方言、北京官話に基づくものではないことを述べるとともに、清末における江淮官話の一端を明らかにする。《老残游記》、《鄰女語》の言語的特徴とも比較する。...

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  • 『貸出禁止の本をすくえ!』にみるアメリカで問題となる図書

    川戸, 理恵子 鹿児女子短期大学紀要 (60) 35-40, 2023-02-28

    ...子どもはどのような内容の本を読むべきであろうか.この問いと向き合った時,子ども自身が興味をもつ本と,大人が子どもに読んで欲しい本との間にはギャップが生じることがあると気づく.本稿では,アラン・グラッツの小説であるBan this book(邦訳『貸出禁止の本をすくえ!』)...

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  • 囚われた身体と「黒」の拡張――『盲獣』と『音楽』における映画空間

    晋作 映像学 109 (0), 68-88, 2023-02-25

    ...この映画と江戸川乱歩による原作小説との差異の分析を通して、映画においては閉域を満たす暗闇が強調されていることを明らかにする。また、やはり閉域の暗闇を胚胎する『音楽』(1972)においては、閉域の暗闇が、その外部空間へも拡張することを論証する。これらの映画を分析することによって明らかになるのは、増村の映画空間における暗闇の重要性である。...

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  • 武郎「死と其前後」論 : 夫婦の愛をめぐって

    中村 建 研究論集 22 111-123, 2023-01-31

    ...後年、「メーテルリンクの季節」と呼ばれた当時、三角関係を題材とした『アグラヴェーヌとセリセット』がしばしば話題され、有小説に引用し、「死と其前後」への評価でも引き合いに出されるほどであった。...

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  • ジェントリフィケーションによる「場所喪失」の経験―ベルリンを舞台とした小説を題材として―

    千佳 人文地理 75 (2), 119-141, 2023

    ...本小説は,ジェントリフィケーションにより住まいが奪われる痛みを私小説形式で伝えるとともに,個人の経験に含まれる犠牲と加害との両義性を示している。しかし,本小説における主人公と他者の痛みの描写のように,場所喪失の経験を序列化する物語は,現実に起きているジェントリフィケーションに対する想像力を方向付け,立ち退かされる人々のあいだに分断をもたらし得るという問題を内包している。</p>...

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 鳥取藩士宅間八太夫事件の実録化について

    田中 則雄 山陰研究 15 t1-t18, 2022-12-31

    寛文一一年(一六七一)七月二九日、江戸在勤中の鳥取藩士宅間八太夫の若党が、旗本の野々山瀬兵衛によって切り捨てられた。宅間は子細を尋ねようとしたが、野々山は逃げた。相手が旗本であったことから、鳥取藩と幕府側との間に緊迫が生じたが、結局、野々山は咎めを受けて自害し、宅間は御構い無しとなった。 この事件については後年に至るまで藩の関係者とその周辺において語られ、更には文章化されていった。これらの実録的…

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  • 芥川龍之介の「創作」

    慶一 日本近代文学 107 (0), 1-16, 2022-11-15

    ...しかしそこには同時期に「芋粥」を『新小説』に発表してメジャーデビューを果たした芥川による、文壇動向把握と自身の創作手法提示が明に暗に窺われる。即ち、「モデル問題」という語を提示して自然主義を、更に「トルストイヤン」ら人道主義者をも揶揄して「僕」が示す独特な「創作」の態度は、偏に末尾で『ジャン・クリストフ』を引用しつつ示される「ものの観方」の独自性に強く依拠するというものであった。...

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  • 溝口健二のリメイク映画を観る――『噂の女』再考

    森 年恵 映像学 108 (0), 206-225, 2022-08-25

    ...リメイク過程の詳細な検討から、川口松太郎による小説へのアダプテーションが甘い「母もの」であったことが、製作過程に困難をもたらしたことが見える。女性の搾取という溝口の一貫した主題が導入されたものの、廓の経営者の母娘の和解が搾取への批判を弱くしたことが同時代の低評価となった。...

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  • 『山月記』李徴の七言律詩に答詩する

    岡本 利昭 研究紀要 : 神戸大学附属中等 論集 6 15-20, 2022-03-31

    ...中敦の小説「山月記」には主人公である李徴の七言律詩が効果的に使われているが,本来であれば,友人同士では,詩は相互に贈答を行うことが普通である.「山月記」を読み終えたあとの表現活動として,友人の袁傪の立場になって,李徴に送別の詩を返すという実践を行った....

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  • 安懐南の4つの短編の翻訳と解題

    波田野 節子 韓国研究センター年報 22 25-51, 2022-03-25

    ...本稿は朝鮮の作家安懐南(アネナム)の小説集『火』(乙酉文化社 1947)に収録された「鉄鎖、絶たれる(鐵鎖 끊어지다)」「(섬)」「馬(말)」「火(불)」の4つの短編を翻訳して、解題をつけたものである。安懐南は1909年にソウルで生まれ、1931年に登壇して日本の私小説に似た「身辺小説」で主として都市の小市民的な生活を描いた。...

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  • 平田国学の明治 : 平田胤雄と本教教会をめぐって

    相澤, みのり 佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 50 19-36, 2022-03-01

    ...これにより、崎藤村の小説『夜明け前』に象徴されるような平田派の絶望や落胆だけではない、近代化に柔軟に対応しつつ篤胤の学問の継承を積極的に試みる平田家の姿を明らかにし、平田国学研究に新たな視点を提起する。...

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  • ジョウゼフ・コンラッド『チャンス』における一貫性・結束性・社会的現実

    DAVIES Walter, ENOKIDA Kazumichi, FRASER Simon 外国語教育研究 25 91-107, 2022-03-01

    ...本稿では,応用言語学におけるウィドウソンの一貫性(coherence)と結束性(cohesion)の概念およびサールの社会的現実(social reality)の理論を援用し,ジョウゼフ・コンラッドの小説『チャンス』を分析する。コンラッドの小説のうち,マーロウを語り手とする物語群は,その語りの複数性および重層性から,分析哲学,特に言語行為論や社会的現実を援用した解釈に適している。...

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  • 高橋和巳の文学にみる人間主義 : 「文学講座」と「人間にとって」を中心に

    田中, 寛 大東文化大学紀要. 人文科学 60 368(53)-353(68), 2022-02-28

    ...大江健三郎、三由紀夫とともに一九六〇年代を代表する文学者、作家高橋和巳(1931-1971)は中国文学研究者でもあり、六朝文学論から人間の無常観を学ぶと同時に、戦後文学の批判的継承者として多くの長篇小説、評論、研究、翻訳という全方位的活動を展開した。本稿では高橋和巳の文学観の本質に迫るべく、彼の人間主義について初期と晩年の二回にわたる連続講演、講義・エッセイを通して再考した。...

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  • 連載小説 小説 国産紙幣誕生:小説 国産紙幣誕生

    芦崎 笙 日経ビジネス = Nikkei business (2123) 72-75, 2022-01-10

    ...第一章◉一西郷隆盛の言葉芦崎 笙 永壮矢 画 薩摩地方にしては珍しいみぞれまじりの曇天が数日続いたが、今朝はうってかわって澄み渡り、餌を探しに庭に下りてきたシジュウカラがマンサクの枝をついばみながら甲高い声で囀(さえず)っている。その傍で…...

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  • 若山牧水と日本の恋歌─性愛と家族愛へのまなざし─

    中村 佳文 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (4), 568-570, 2022

    ....この会場からもほど近い宮崎市内には,「青」というかつての新婚旅行の聖地がある.まさに神々が出逢い人々が縁を結び,生命の誕生へのスタートを祈る地が宮崎なのである.只今「海の幸・山の幸 いざ神話の源流へ」をテーマとして「国文祭・芸文祭みやざき2020」が一年延期されながらも開幕した.昨日は宮崎大学附属図書館を会場として「みやざき大歌会」を共催し,著名な歌人で小説家の東直子さんをお迎えしてトークイベント...

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  • 大学体育におけるスポーツコラム教材の配布が教養としての学びに与える影響

    篠原 康男, 上田 憲嗣, 崎 崇史 大学体育スポーツ学研究 19 (0), 47-61, 2022

    ...あるいは「どちらかと言えば貢献した」と回答していた.(3) 受講生の57.0%が,受講生同士での交流について,「貢献した」あるいは「どちらかと言えば貢献した」と回答していた.(4) 配布したコラム教材の中で面白かったテーマについて,「歴史」と回答した受講生が35.4%と最も多く,次いで「動作分析」が33.3%,「概要」が32.8%であった.また,バドミントン経験ありの学生や理系の学生においては,「漫画や小説...

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  • 羅生門的世界の地理学

    原 真志 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 138-, 2022

    ...<p><b>1.はじめに</b> </p><p> 1950年に公開され翌年のベネチア映画祭で金獅子賞を獲得した黒澤明監督の映画『羅生門』では,複数の登場人物がある出来事をめぐって異なる語りをし,映画の原作となった芥川龍之介の短編小説のタイトル通り真実は『藪の中』という状況が描かれている.本研究ではこうした状況を「羅生門的世界」と定式化し,地理学研究への応用の可能性を探ることを目的とする....

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  • 近世山陰の飢饉に関する記録・聞書・実録類について : 災禍の記憶の記述と継承

    田中 則雄 山陰研究 14 t1-t17, 2021-12-31

    近世の飢饉や一揆について記した資料は、それぞれ固有の執筆意図に基づいて制作されている。その事件や事態の特徴や本質を把握し、それを後世の人々に的確に伝えるための配慮がなされている。一方で、事実を淡々と記録するという態度に徹したものもある。また、災禍の記憶を継承しようとする意識が近代にまで続いたことが確認できる。以上のことについて、近世山陰の資料を通じて考察する。

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  • 増村保造の動物的身体

    晋作 映画研究 16 (0), 28-51, 2021-12-04

    ...本稿は、増村保造の映画『痴人の愛』(1967年)における身体表象に着目し、原作小説との比較を通して、60年代以降の増村映画に顕著に現れる「動物性」の諸相を明らかにしようとするものである。構成としては、はじめに谷崎潤一郎による小説『痴人の愛』が、谷崎の 西洋偏重的な思想を色濃く反映させた作品であることを確認する。ここで議論の中心となるのが、小説のヒロイン、ナオミの身体性である。...

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  • 母性幻想とレズビアン感性

    徐 玉 映画研究 16 (0), 4-26, 2021-12-04

    ...本稿は、久我美子が主演した文芸映画『挽歌』と『女であること』における疑似母娘関係に着目し、原作小説とも比較しながら、〈母性〉を介した女同士の親密な関係の映画的表現の特色を考察した。また、久我美子のスター・ペルソナとこれらの作品の関係を探った。...

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  • 小説「夜明け前」と歴史写真で辿る「横浜開港場」

    高田 俊二 日本写真学会誌 84 (4), 284-292, 2021

    ....崎藤村の小説「夜明け前」では,高額な生糸相場のうわさを耳にした木曽の生糸商人一行が,百里離れた開港直後の横浜を訪れている.そして同行した医師の眼を通して,横浜の様子を詳しく伝えている.また開港前後に来日した外国人写真家は,当時の貴重な歴史写真を残している.本報では,小説「夜明け前」と外国人写真家の歴史写真と共に「横浜開港場」を辿ってみる....

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  • 語りに着目した学習指導の効果 : 「鏡」(村上春樹)の場合

    村髙 聡子 中等教育研究紀要 66 11-20, 2020-03-31

    ...本稿では,文学的文章における語り手の語りに着目した解釈の深まりにおいて,学習指導をどのように仕組めば,生徒は語り手の語りの効果から読みが深まることを理解し,得た方略を次の読みに能動的に生かそうとできるか,高等学校1学年の教材,小説「鏡」(村上春樹)を取り上げて検証した。...

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  • 社会を見る窓としての小説の読み

    加藤 健伍 中等教育研究紀要 66 3-10, 2020-03-31

    新学習指導要領では,小学校国語科の学びにおいては「日常生活」,中学校国語科の学びにおいては「社会生活」,高等学校国語科においては「実社会」への視点が重要なものとして示されている。また,本校国語科においては文学作品を中心に「学習者自らが問いを立てる」ことを授業の軸に据えた。学習者は文学作品を読む際,作品世界を楽しむものとして,また,作品世界を通して人間存在について考えるものとして読むことが多い。な…

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  • 明代金瓶梅資料訳注稿(その三)

    , 優子 中國中世文學研究 73 106-115, 2020-03-25

    ...本稿は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)「「粗悪本」を中心とした中国通俗小説の出版および受容に関する研究」(研究課題番号 : 16K02589)による研究成果の一部である。...

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  • 小説化作品とその教育的可能性

    Howell Peter 外国語教育研究 23 111-120, 2020-03-01

    ...最近に至るまで小説化作品はその文学的な価値という点には不賛成を唱えられ,言語教育の議論から無視されてきた。本論は小説化作品のもつ3つの側面に注意を向けることでその無関心の是正を模索するものである。最初に,小説化作品は文学的・学問的な興味の価値のある作品として認識され始め,研究の対象とされている。次に,小説化作品は異種類の作品を含む異種混淆の文章形式を構成している。...

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  • ジョウゼフ・コンラッド「青春」における帆船と蒸気船の記憶

    Enokida Kazumichi, Davies Walter, Fraser Simon 外国語教育研究 23 149-161, 2020-03-01

    ...また本作は短編小説であるため,多読教材化にあたり会話の縮約が不要である上,「語りの間接性」や「遅延解読」といった,コンラッド三部作の主要要素を解説するページの付加も可能だろう。さらに「青春」における船員達の行動は当時の船舶技術の変遷を背景としているため,本作はその背景テーマを読み取るのに適した教材である。...

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  • 音声認識による漫画への吹き出し作成の研究

    福本 光佑, 中野 涼平, 伊藤 研志, 富永 匠, 渕田 孝康 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2019 (0), 598-599, 2019-09-19

    ...<p>近年,スマホやタブレットやインターネットの世界的な普及により,電子書籍の利用率や市場規模が増大している.漫画や小説はもちろん,学術書なども電子書籍化されているものもある.このように,電子書籍が身近になりつつあるが,ドラマや映画といった自動的に映像作品を電子書籍化したものはほとんどない.当研究室では現代のニーズにマッチした動画像処理の研究として,情報の圧縮を目的とした動画像から漫画を自動生成する...

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  • 三浦襄ノート : 高見順のバリ訪問を中心に

    橋本, 和孝 関東学院大学人文学会紀要 140 41-58, 2019-07

    ...但し取り扱うのは、彼の生涯の第3期で、昭和5(1930)年11月から16(1941)年6月までで、バリで三浦商店として自転車修理業を開始するも、帰国するに至る時期に当たる。具体的には、小説家高見順と画家三雲祥之助が、いかに三浦襄とその支配人芝と関わったのかを課題にする。高見順と三雲祥之助が、バリに着いたのは昭和16(1941)年3月6日で、バリに3月30日まで三週間強逗留した。...

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  • Strung between worlds apart:

    Brook Thomas 比較文学 61 (0), 272-253, 2019-03-31

    ...本論文では〈抒情〉という、リービの『万葉集』研究とデビュー小説「星条旗の聞こえない部屋」(1987)にまたがる概念を主軸に据えつつ、研究、翻訳および創作の間で緊張感が醸成される現場を検討し、その意義を考察する。...

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  • 明代金瓶梅資料訳注稿(その二)

    , 優子 中國中世文學研究 72 48-59, 2019-03-25

    ...本稿は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)「「粗悪本」を中心とした中国通俗小説の出版および受容に関する研究」(研究課題番号:16K02589)による研究成果の一部である。...

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  • The Great Gatsbyにおけるアナクロニズム

    千代田, 夏夫 鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science 70 113-119, 2019-03-11

    ...レオ・マークス(Leo Marx,1919-)が主著The Machine in the Garden (1964)で論じたようなアメリカ文学における田園主義の系譜をフィッツジェラルドにも確認しつつ、第一次世界大戦への従軍を希望しつつ叶えられなかった作家が、その劣等感ゆえにアナクロニズムを生じさせながら、ローマ古典にも通じるパストラリズムを表出させた次第を、『ギャツビー』中に現われる人種主義言説や大衆小説...

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  • 川端康成『雪国』論

    鈴木 伸一 日本文学 68 (3), 2-12, 2019-03-10

    ...<p>〈近代小説〉の白眉である『雪国』について、田中実氏が提起する「客観的現実」をどのように考えるのかという問題を前提に、「〈ことばの仕組み〉」の解明に臨んだ。とりわけ、視点人物村の感受性の生成とその内実の分析に重きを置き、日常的現実が底抜けで「哀れな夢幻の世界」へとつながる感受性を持った村と〈他者〉としての駒子・葉子との関係がどのように語れるのかを検証し、『雪国』の世界観について考察した。...

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  • 世紀末ウィーンの「妊娠小説

    武田, 智孝 ドイツ文学 31 15-30, 2019-02-20

    Schnitzlers Roman Der Weg ins Freie behandelt eine ungewollte Schwangerschaft – ungewollt wenigstens aus der Sicht der männlichen Hauptfigur Georg. Auf die Frage seines Bruders, ob er seine …

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  • 中国の人虎変身譚―「脱ぐ/着る」の民話学(その二)―

    森, 哲男 宮城教育大学紀要 53 403-426, 2019-01-31

    ...中国の唐代伝奇小説に見られる虎と人との婚姻譚、虎の人への変身譚、人の虎への変身譚には、虎の皮を脱いだり着たりして変身する話が多い。民話に多く見られる「脱ぐ/着る」の変身について、中国唐代の虎と人の変身譚を材料に、その時代背景や民俗学的背景も含めて具体的に検討する。...

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  • 第1回ナレッジグラフ推論チャレンジ2018開催報告

    ○川村 隆浩, 江上 周作, 田村 光太郎, 外園 康智, 鵜飼 孝典, 小柳 佑介, 西野 文人, 岡 成司, 村上 勝彦, 高松 邦彦, 杉浦 あおい, 白松 俊, 張 翔宇, 古崎 晃司 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2019 (0), 1K2J404-1K2J404, 2019

    ...<p>本発表では,2018年よりスタートしたナレッジグラフ推論チャレンジについて報告する.近年,機械学習技術の進展によりさまざまな社会システムにAI技術が組み込まれつつある.今後,そうしたシステムを安心・安全に使っていくためにはAIによる判断・動作を適切に説明する技術が重要になってくるだろう.そこで,本会セマンティックWebとオントロジー研究会では,データセットとしてシャーロック・ホームズの小説を題材...

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  • 信夫「殉教」序論

    畑中 佳恵 日本近代文学 99 (0), 49-63, 2018-11-15

    ...<p>女性キリシタン・采女の殉教を迫害側の捕方の視点で描いた小信夫の短編小説「殉教」(一九五四年)は、これまで本格的に論じられてこなかった作品である。本稿では研究の手始めとして、同時代評の調査やレオン・パジェス『日本切支丹宗門史』との照合など基本的な情報を整理した。...

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  • マレー半横断運河計画 : クラ地峡をめぐる日英の相関と衝突

    橋本, 順光 日本研究論集 18 96-127, 2018-10

    ...直後に従軍した作家高即順は宣伝記事を発表し、帰国後に発表した小説には、ビルマで読んだモーリス・コリスの小説と、東南アジアヘの戦略的移民を提唱した探検家岩本千綱の残響が見られる。草野の企図は、1943年にクラ地峡横断鉄道として一部実現するが、鉄路は戦後まもなく連合国により撤去されてしまう。...

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  • 『グレート・ギャツビー』における水平方向と垂直方向の〈混乱〉

    千代田, 夏夫 鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science 69 119-130, 2018-03-29

    ...Pendleton, I’m Sorry about the Clock: Chronology, Composition, and Narrative Technique in The Great Gatsby (1993) や平石貴樹「『かれらは不注意な人たちだった』――『偉大なギャツビー』再考」(上・下)(1997)などの論考に詳しいが、本稿は小説全体を覆う、より大きなアナクロニズムのテーマに...

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  • 「レキシントンの幽霊」論 : 一人称の変容を中心に

    周, 倩 地域政策科学研究 = Journal of the Doctorate Studies in Social Sciences 15 57-72, 2018-03-28

    ...こうした人称表現によって,この作品は,ケイシーと「僕」との視点の交錯を通じて,語られざる「僕」自身の在り様が浮かび上がる物語であり,息子の立場にあるケイシーとその父親の双方を同時に見渡していく「小説家」である「僕」の自己言及の物語という構造であることを論じた。 ...

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  • 明代金瓶梅資料訳注稿(その一)

    , 優子 中國中世文學研究 71 66-77, 2018-03-25

    ...本稿は日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究C「「粗悪本」を中心とした中国通俗小説の出版および受容に関する研究」(研究課題番号:16K02589)による研究成果の一部である。...

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  • The King from Ashtabula : ヴァーン・スナイダーの第二の沖縄小説

    渡久山 幸功 沖縄キリスト教学院大学論集 = Okinawa Christian University Review (14) 67-78, 2018-03-08

    ...沖縄を舞台にした小説『八月十五夜の茶屋』(The Teahouse of the August Moon 1951)の著者ヴァーン・スナイダーによる小説The King from Ashtabula(1960)は、東シナ海に浮かぶNakashima Islandsという架空の島々が舞台となっているが、沖縄文化・歴史をモデルにしていることは明らかである。...

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  • ジョウゼフ・コンラッドのマーロウ三作品における言語行為

    Davies Walter, Enokida Kazumichi, Fraser Simon 外国語教育研究 21 85-98, 2018-03-01

    ...最後に,英語学習者向けのリトールド版『ロード・ジム』を取り上げ,このようなリトールド版の読者がコンラッド作品の醍醐味をもっと味わえるためにはどのような改善が可能か,さらにコンラッドの短編小説の方が長編作品よりも英語学習者の学習に適しているのかどうかについて論じる。...

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  • ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』 第1部第1章の概要 (3.1 〜29.36)

    , 由紀夫, Yukio, Oshima 東京海洋大学研究報告 = Journal of the Tokyo University of Marine Science and Technology 14 105-122, 2018-02-28

    ...訳出した本文は小説全体の導入箇所であり、そこには主要テーマとなる諸モチーフが暗示されている。社会や家族における闘争、主人公HCE と伝説上の人物ティム・フィネガンとの並行関係性、HCE とその家族の人物像、HCE が経験するある事件、などである。I translated into Japanese James Joyce's Finnegans Wake I.1 (3.1〜29.36)....

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  • 読み深めのための発展的再読を促す学習指導の開発

    松岡 礼子 日本教科教育学会誌 41 (3), 81-90, 2018

    ...本研究は小説「地獄変」の教材性を明らかにし,読み深めのための発展的再読を促す学習指導を提案するものである。考察対象に高2「現代文B」の単元「芥川『地獄変』を読む」[以下「前半単元]]と単元「芥川短編小説群を読む」[以下「後半単元」]を取り上げる。両単元ともにねらいは作家の創意に留意した作品の批判的な読みである。...

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  • 『雲州橘之巻』について

    田中 則雄 山陰研究 10 35-47, 2017-12-31

    『雲州橘之巻』は、明和三年(一七六六)、松江藩の支藩母里(もり)藩における事件に基づく実録である。本作には、特に事件の経緯、人物の捉え方において、実録としての様式的特徴が認められる。

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  • トーマス・マンの時間論

    田中 暁 欧米文化研究 24 75-92, 2017-12-27

    ...この「『魔の山』案内」と題した講演においてマンは、この小説が「二重の意味で時の小説(Zeitroman)である」(XI, 611)1)と言う。すなわち、第一には第一次世界大戦前のヨーロッパの精神状態を描き出すという意味で時代小説(Zeitroman)であり、第二には「純粋な時」そのものを対象としているという意味で時間小説(Zeitroman)なのである。...

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  • 由紀夫『獅子』論

    藤田 佑 日本近代文学 97 (0), 33-48, 2017-11-15

    ...<p>本稿は、ギリシア悲劇を翻案した三由紀夫『獅子』(昭二三)の分析によって、昭和二三年前後の戦後文壇における三の立ち位置、及び三が「戯曲」というジャンルへと接近した必然性を考察した。三における「戯曲」への傾斜は、心理といった模糊たる内面を言葉で表現する「小説」への忌避に由来している。...

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  • 大江健三郎「アトミック・エイジの守護神」論

    高橋 由貴 日本文学 66 (11), 34-43, 2017-11-10

    ...<p>本稿は、大江健三郎の核時代下の文学的営為を、小説「アトミック・エイジの守護神」(『群像』、一九六四・一)を扱うことで浮かび上がらせるものである。...

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  • 池澤夏樹「キップをなくして」論 : 死と向き合う時空

    下出 茉波 富大比較文学 9 84-100, 2017-03-10

    ...池澤夏樹「キップをなくして」は、『小説 野性時代』にて二〇〇三年十二月から二〇〇五年三月にかけて連載された小説である。連載が終了した四か月後である二〇〇五年七月には大幅な本文の修正を加え、角川書店より初版を刊行しており、また文庫版がその四年後である二〇〇九年六月に発売されている。 この作品には多くの実在する駅や地名が登場し、それが物語の魅力の一つでもある。...

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  • ことば、記憶、“Creolization” : 前衛小説として読むラフカディオ・ハーンの『チータ』

    難波江 仁美 ヘルン研究 2 27-30, 2017-03

    ...この小説はケーブルから聞いた実話——ハリケーンで生き残った白人クレオールの少女が漁師に助けられ、その後身につけていた装身具から身元がわかりニュー・オリンズの生家にもどるが、町の生活に順応できずに舞い戻り漁師と結婚した―に着想を得たものだが、ハーンの小説では少女の身元は読者には示唆されるものの、最後の実父との出会いは認知に至らず、彼女は孤児のまま沖合の小さなで養父母のフェリウとカルメンに育てられることになる...

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  • 『ロード・ジム』における言語行為,社会的現実,協調の原理

    Davies Walter, Enokida Kazumichi, Fraser Simon 外国語教育研究 20 115-134, 2017-03-01

    ...これにより,語用論理論が小説の分析にどの程度有用であり,また小説の読解が,本稿における語用論的枠組みにどのような課題を投げかけるかを探る。 分析の中で,オースティンの『言語と行為』に基づく言語行為論の枠組みが,談話の分析に有用であることが示された。また,文同士の結束性を明らかにすることを目的としたウィドウソンの談話分析の手法も,言外の含みを精査する上で有用であった。...

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