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検索結果 352 件

  • 河川堤防の内部構造可視化に向けた新たな宇宙線ミューオントモグラフィ解析

    並河 奎伍, 小山 直紀, 草茅 太郎, 鈴木 敬一, 山田 正, 山田 朋人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 近年,宇宙線ミュー粒子を用いた探査が注目されており,河川堤防の内部構造可視化への有効性が認められている.一方で,従来の最小二乗法によるトモグラフィ解析手法は解の初期値依存性をもち,堤防内部の密度分布を定量的に評価ができない.そこで本研究では,Moore Penrose逆行列と観測誤差の影響を抑えるTikhonovの正則化法,パラメータを決定するMorozovの相反原理を導入した新たな解析…

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  • 北部九州白亜紀花崗岩類,油須原花崗岩優黒質斑状岩相の産状と化学組成

    柚原 雅樹, 西 瑛莉子, 清浦 海里, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆 地球科学 77 (4), 147-163, 2023-10-25

    <p>北部九州東部に分布する油須原花崗岩の優黒質斑状岩相の主成分ならびに微量成分元素組成測定,希土類元素ならびにSr・Nd同位体比測定を行った.優黒質斑状岩相は,主に普通角閃石 -黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩からなり,朝倉花崗閃緑岩赤岩体と油須原花崗岩の境界部と油須原花崗岩中に点在する.優黒質斑状岩相のモード組成と全岩化学組成は,主岩相と朝倉花崗閃緑岩赤岩体の間にある.朝倉花崗閃緑岩赤岩体から,9…

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  • 石狩低地東縁断層帯の海域延長部に発達する断層関連褶曲

    大上 隆史, 阿部 信太郎, 八木 雅俊, 内田 康人, 仁科 健二, 向山 建二郎, 坂本 順哉, 荒井 良祐 地震 第2輯 75 (0), 193-216, 2023-02-24

    <p>Distributions, characteristics, and activities of offshore fault-related folds which comprise the southern part of the Eastern Boundary Fault Zone of Ishikari Lowland (EBFIL) are clarified by …

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  • X線CTスキャナーを活用した合成地震波形の可能性

    一井 直宏, 芦 寿一郎, 池原 研, 大上 隆史, 阿部 信太郎, 多良 賢二 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 90-, 2023

    <p>地質構造の推定にあたっては,一般に,音波探査や地震探査と呼ばれる反射法地震探査によって構造を把握し,掘削・検層・コアリングなどで地層の推定・把握を行うといった調査が行われる.その際,反射記録の反射波と坑井の地層とを対応させることが重要となるが,反射記録と坑井の対比には,坑井の物理検層データを用いて,坑井位置での合成地震波形を作成し,反射記録との対比が行われることが多い.しかし,ピストンコア…

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  • 古第三系神戸層群のスプレッド型地すべり : 西畑スプレッド

    加藤 靖郎, 小嶋 智 日本地すべり学会誌 60 (4), 129-142, 2023

    <p> 古第三系神戸層群は網状河川堆積物および湖沼性砕屑岩類からなり, しばしば凝灰岩を狭在する。神戸層群が分布する兵庫県三田市西方の丘陵の緩斜面では, 凝灰質岩をすべり面とした多数の地すべり地形が発達している。調査した地すべりは, 長さに対して幅が2倍以上広い形状の地すべり地形をなし, 分離崖が発達し, ブロック内に溝状凹地が発達するなど, …

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  • ボアホールジャッキ試験による異方性岩盤のヤング率解析法

    川久保 昌平, 大野 宏和, 松井 裕哉, 富樫 陽太, 谷 和夫, 加藤 猛士 地盤工学ジャーナル 17 (3), 393-400, 2022-09-01

    <p>岩盤の変形特性を把握するために平板載荷試験やプレッシャーメータ試験等が実施されるが,現在これらの原位置試験によって得られる変形特性から岩盤の異方性を定量的に評価する手法は確立されていない。本論文ではボアホールジャッキ試験によって,異方性を評価する手法を提案するものである。評価手法の構築に必要な理論解析は,古典的異方性弾性理論に基づいた。そこでは弾性厳密解より孔壁変位式を導き,異方性を考慮し…

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  • 北部九州白亜紀花崗岩類,油須原花崗岩の活動時期と優白質花崗岩との成因関係

    柚原 雅樹, 西 瑛莉子, 清浦 海里, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆 地球科学 76 (2), 87-104, 2022-04-25

    <p>北部九州東部に分布する油須原花崗岩ならびに優白質花崗岩の主成分ならびに微量成分元素組成測定, U-Pbジルコン年代測定,希土類元素ならびに Sr・Nd同位体比測定を行った.油須原花崗岩は,主岩相と優黒質斑状岩相に区分される.主岩相は細粒黒雲母花崗岩,両雲母花崗岩からなる.優黒質斑状岩相は,普通角閃石-黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩からなり,主岩相内に点在する.優白質花崗岩は細~粗粒の白雲母花崗岩…

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  • 3次元地盤構造モデルによるインフラ施設の液状化被害推定手法の高精度化

    濱田 俊介, 岸浦 正樹, 佐藤 誠一, 阿部 徳和, 白井 太郎, 相澤 隆生, 土屋 彰義, 長屋 和宏, 植田 彰 応用地質 62 (6), 368-376, 2022-02-10

    <p>インフラ施設のネットワークにおける液状化対策の重点化及び優先度評価の検討では,液状化ハザードマップを整備することが重要である.筆者らは,これに先駆け,地質・地盤の分布の複雑さや液状化被害要因となる地盤特性を反映した3次元地盤構造モデルを10地域で試作し,高精度な液状化被害予測を行う方法を検討した.</p>

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  • 東北日本の中・古生界石灰岩体に記録された古応力

    野口 咲紀, 今井 宏太朗, 西川 治 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 52-, 2022

    <p>地質体が過去に経験した応力状態を明らかにすることは,構造発達史を理解する上で重要な手がかりとなる.しかし,日本列島のような変動帯に位置する中古生代の基盤岩類は複数のテクトニックイベントを受けている可能性があり,重複の恐れのある変形構造を利用した古応力解析の結果は複雑で,その解釈は困難であると予想されていた.多重逆解法 (山路, 2000 …

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  • 宇宙線ミュー粒子を利用した河川堤防内部の可視化と小型検出器の性能検証

    並河 奎伍, 小山 直紀, 草茅 太郎, 鈴木 敬一, 山田 正 土木学会論文集G(環境) 78 (5), I_217-I_224, 2022

    <p> 本研究では,従来の物理探査ではカバーできない探査深度・分解能で探査できる宇宙線ミュー粒子を利用した探査を河川堤防に対して行った.観測データより,堤防の幾何形状を捉えることが出来た.また,トモグラフィ解析を行い,堤防内部の密度分布を1m×1mの分解能で推定した.さらに省スペース省人力を目的に開発された半導体小型検出器の河川堤防への導入に向け,性能比較試験として同一構造の二つの検出器の観測実…

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  • 平成30年7月豪雨による岐阜県での土砂災害

    永田 秀尚, 林 拙郎, 篠田 繁幸, 藤井 幸泰, 伏木 治, 日野 康久, 居川 信之, 地主 卓弥, 加藤 靖郎, 小嶋 智, 高木 郁生, 田村 浩行, 都築 孝之, 梅原 正敏, 吉田 一也 応用地質 62 (2), 82-91, 2021-06-10

    <p>平成30年7月豪雨による,岐阜県での土砂災害について報告した.斜面崩壊のほとんどは豪雨期間の後半に生じた.飛騨帯の花崗岩,美濃帯の堆積岩類,濃飛流紋岩類,段丘堆積物,崩積土,表土,盛土などで斜面崩壊が発生した.渓床土砂の移動による土石流はより多数発生しているようである.累積降水量が300 ㎜を超えた範囲で災害の発生数が多くなるが,愛媛県宇和島や広島県呉のように高密度のものとはならず散発的で…

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  • 現世の鉄鉱層形成:水酸化鉄チムニーマウンドと水酸化鉄沈殿層について-鹿児島県薩摩硫黄島-

    清川 昌一, 堀 航喜, 酒本 直弥, 倉冨 隆, 後藤 秀作, 池原 実 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 166-, 2021

    <p>薩摩硫黄島は九州南沖約50 kmに位置する火山島であり,鬼界カルデラの北西縁に位置する.島の周辺海域には酸性熱水が流出しており,海水と混合することで褐色〜乳白色の海水がみられる.特に島南部の長浜湾は溶存鉄や遊離CO2に富む,pH 4.4 ~ 5.5程度の弱酸性の熱水 (四ヶ浦・田崎, 2001;坂元, 2015) …

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  • 宇都宮市大谷地域における地下空間貯留水の低温化メカニズム

    冨樫 聡, 霜山 竣, 藤原 盛光, 佐藤 大地, 佐藤 怜, 内田 洋平 土木学会論文集G(環境) 77 (5), I_209-I_220, 2021

    <p> 宇都宮市大谷石採取場跡地の地下空間内に存在する低温の水は,冷熱エネルギー源としての利用が期待されている.地球温暖化抑制に寄与する冷熱利用事業の健全化を目的として,現地モニタリングや模型実験を実施し,地下空間貯留水の実態把握と低温化メカニズムの考察を行った.貯留水の一斉観測結果より,半水没状態の地下空間で低温(10℃未満)の水の存在が確認されたが,83%の地下空間が満水状態であることがわか…

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  • 技能試験にみられる地盤材料試験の現状と課題

    日置 和昭, 中澤 博志, 沼倉 桂一, 若杉 護, 藤原 照幸, 渡邉 健治, 中川 直 地盤工学ジャーナル 15 (4), 749-760, 2020-12-31

    <p>地盤工学会は,地盤材料試験に関する技能試験を平成23年度から継続的に実施し,その精度確認と技能評価を行っている。本稿では,平成24~29年度の技能試験結果と,それと並行して実施したアンケート調査結果をもとに,地盤材料試験の精度・ばらつきや実施状況の実態について整理し取りまとめた。その結果,1)技能試験への参加試験所数は50~70試験所の間で推移し,官民の研究・試験所からの参加数が増加傾向に…

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  • 海底重力計の開発と海底熱水鉱床探査への適用

    押田 淳, 立花 冬威, 角 知則, 久保田 隆二 物理探査 73 (0), 23-32, 2020

    <p>海底重力測定には海域で陸上と同等精度の重力データが得られるというだけでなく,探査対象に接近して測定を行えることから,船上重力測定では得られない振幅が大きく明瞭な重力異常か観測可能という特徴がある。今回,これらの特徴を最大限活用できる海域活断層調査や海底熱水鉱床などの海底資源探査のニーズに対応するために,深海でも使用可能な海底重力計(OBG-3)を開発した。SIP「次世代海洋資源調査技術(海…

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  • 深海曳航式自然電位・比抵抗法による海底熱水鉱床調査

    久保田 隆二, 石川 秀浩, 岡田 力, 松田 健也, 金井 豊 物理探査 73 (0), 3-13, 2020

    <p>海洋調査協会は,海底熱水鉱床調査の一環として,深海曳航式電気探査システムを民間船でも運用できるように改良し,実証海域として海底熱水鉱床の存在が明らかとなっている中部沖縄トラフの「Hakureiサイト」および「ごんどうサイト」で調査を実施した。いずれのサイトでも自然電位に由来すると思われる明瞭な水平電場の空間変化が観測された。水平電場を空間積分すれば電位になるが,実際には曳航時の動揺ノイズや…

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  • 北部九州白亜紀花崗岩類,真崎花崗岩の化学組成と活動時期

    柚原 雅樹, 水田 史也, 西 瑛莉子, 清浦 海里, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆 地球科学 73 (3), 163-178, 2019-07-25

    <p>北部九州東部に分布する真崎花崗岩の主成分ならびに微量成分元素組成測定,U-Pb ジルコン年代測定,希土類元素ならびにSr・Nd 同位体比測定を行った.真崎花崗岩は,主に粗粒斑状の黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩からなる.真崎花崗岩の全岩化学組成の変化は,主に斜長石と黒雲母の分別によって説明可能である.真崎花崗岩から,103.73±0.79 Ma のU-Pb …

    DOI DOI PDF ほか2件 被引用文献4件 参考文献72件

  • 角田·弥彦断層海域延長部の活動履歴

    大上 隆史, 阿部 信太郎, 八木 雅俊, 森 宏, 徳山 英一, 向山 建二郎, 一井 直宏 地震 第2輯 71 (0), 63-85, 2018-05-10

    <p>Offshore extension of the Kakuda-Yahiko fault and its fault-propagating fold are investigated based on combination of high-resolution seismic surveys and sedimentary analysis to evaluate their …

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  • 羽越地域、田川酸性岩類に胚胎する大広鉱山の熱水変質と生成環境

    中島 優樹, 五十公野 裕也, 中島 和夫 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 163-, 2018

    大広鉱山は羽越地域の田川酸性岩類に胚胎している。本格的な採掘実績はないが、Pb, Cu, Zn, Bi等を産する。羽越地域の調査中に深度300mのボーリングコアを入手できた。<br> XRDの結果、セリサイト化変質(e.g., Lowell & Guilbert, 1970)を広く受けていた。<br> …

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  • 複数のすべり面を持つ地すべり監視のためのワイヤレスセンサ

    中里 裕臣, 田頭 秀和, 永江 祐, 遠目塚 良一, 中山 健二, 樺元 淳一 日本地すべり学会誌 55 (5), 223-231, 2018

    <p> 大規模な地すべりでは2次すべりの活動により複数のすべり面が存在する場合があり, 有線で電源供給や観測を行うセンサでは, 浅層すべり面の活動により深部すべり面の監視を長期間行うことが困難である。このような問題の解決のため, 筆者らは地中無線通信装置と地中変位センサ及び間隙水圧センサを組み合わせたワイヤレスセンサを開発し, …

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  • 探査深度拡大を目指したチャープレーダの開発とその適用性

    今井 利宗, 山田 茂治 応用地質 58 (5), 324-330, 2017-12-10

    <p>近年のメンテナンス分野の市場拡大に伴い,道路路面下,港湾施設,河川堤防等における空洞調査において地中レーダの需要が増えている.しかしながら,地中レーダは他の物理探査手法と比べると,分解能は数cm~1m程度と高いものの,極表層部の空洞探査や地質調査にしか適用できていない.一方で,地震探査や電気探査は探査深度1m以上が可能であるが,分解能が数mであり,表層部の詳細構造を検出することができない.…

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  • 宇宙線ミュー粒子を利用した探査技術の応用地質分野への適用

    鈴木 敬一, 金沢 淳 応用地質 57 (6), 266-276, 2017

    <p>本研究では,地下や大型構造物の密度構造を評価する技術として宇宙線ミュー粒子の物理探査への適用性の検討結果を紹介する.筆者らの調査対象は,地盤の空洞や原子炉の内部構造,断層破砕帯,貯水池の水位変化などで,適用した深さは数mから300m程度までである.また,宇宙線ミュー粒子の物理探査は,対象とする応用地質学的な条件によって計測時間が大きく異なるために,条件の変化に応じた計測時間の長さについて数…

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  • 複数回の地震による江合川堤防被害の相違と復旧対策の効果に関する研究

    脇中 康太, 安田 進, 石川 敬祐, 北村 友依 日本地震工学会論文集 17 (2), 2_174-2_190, 2017

    <p>江合川水系の河川堤防は1962年宮城県北部地震, 1978年宮城県沖地震, 2011年東北地方太平洋沖地震によって, 度重ねて甚大な被害を受けてきている.本研究では, これまでの江合川水系河川堤防の被害事例を収集整理し比較することにより, 被害を受けやすい箇所の特徴や, 止水や洗掘対策として施された対策工が地震被害に及ぼす影響の評価を行った.分析結果から河川改修工事完了から年月経過の浅い地…

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  • 地すべり移動速度を予測するためのダンパー質点系モデル

    濱崎 英作, 丸井 英明, 吉松 弘行, 加藤 猛士, 古谷 元, 王 純祥 日本地すべり学会誌 53 (4), 128-133, 2016

    <p> 運動方程式に基づくダンパー質点系モデルは地すべり速度を予測するため有効な方法であることがわかった。また,この式は最終的に下向きの力(<i>F</i>)と速度(<i>ν</i>)が密接な比例関係にあることを示す。すなわち地すべり速度(<i>ν</i>)は下方力(<i>F</i>)の増加に応じて増加する。この技術を用いてクロアチアのKostanjek地すべりに適用した結果,地下水位の変化に応…

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  • 2016年9月7日台風13号による柿平沢土砂災害

    石川 芳治, 執印 康裕, 柏原 佳明, 宮田 直樹, 大野 亮一, 飛岡 啓之, 梶原 誠, 沼宮内 信 Journal of the Japan Society of Erosion Control Engineering 69 (4), 37-43, 2016

    <p>Debris runoff occurred due to heavy rainfall of Typhoon MALOU in Kakidairasawa, Numata City, Gunma Prefecture on Sept. 7, 2016 and caused damage on 4 houses. After the disaster, research team was …

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  • 微生物代謝を利用した砂改良土の三軸試験方法の提案

    塚本 将康, 稲垣 由紀子, 佐々木 哲也, 小田 和広 地盤工学ジャーナル 11 (4), 365-375, 2016

    微生物代謝を利用し,炭酸カルシウムを析出させることによって地盤改良を行う新たな技術が提案されている。この技術によって改良された土の力学特性は,微生物・栄養塩等の添加条件および土の種類・密度に依存することが明らかにされている。それらの影響を系統的に明らかにするためには,改良効果を適切にコントロールでき,再現性の高い力学試験方法の確立が必要である。本研究では,微生物代謝による改良土の三軸試験方法を提…

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  • 企業連携を基にした共助の仕組み構築プロセスへの東日本大震災による影響に関する考察

    永田 尚人, 加藤 猛士 土木学会論文集F6(安全問題) 71 (2), I_41-I_46, 2015

    国内外の経済情勢の急激な悪化に伴い,国内産業の根幹をなす中小企業は,需要の低下と資金繰りの厳しさに直面している.平常時の操業さえも困難な経済状況において大規模な災害が発生すると,被害を受ける中小企業には,事業再開に困難を伴ったり,自力で操業を再開することが困難な事例が相当数発生するものと想定される.このため,災害時における中小企業の事業継続に向けた対策が重要な課題となる.<br> …

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  • 宇宙線ミューオンを利用した地盤や大型構造物の内部可視化技術

    鈴木 敬一 日本原子力学会誌ATOMOΣ 57 (5), 320-324, 2015

    <p> 宇宙線ミューオンは,20世紀後半に地盤や大型の構造物を対象に内部を可視化する技術として考案された。これまで火山内部の可視化などが実現している。本稿では地盤や大型構造物の可視化技術としての最近の成果を取り上げ解説する。さらに,今後の展望についても示す。</p>

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  • 宇宙線ミューオンによる HTTR 内部構造の可視化予備試験

    竹上 弘彰, 高松 邦吉, 伊藤 主税, 日野 竜太郎, 鈴木 敬一, 大沼 寛, 奥村 忠彦 日本原子力学会和文論文誌 13 (1), 7-16, 2014

      One of the important problems in the control of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant is the removal of fuel debris. As preparation, a nondestructive inspection method for identifying the …

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  • 濃尾平野東部の地下地質

    牧野内 猛, 塚本 将康, 檀原 徹, 山下 透, 内園 立男, 濃尾地盤研究委員会断面WG 地質学雑誌 119 (5), 335-349, 2013-05-15

    濃尾平野東部において,南北約31 kmの地質断面図の作成と泥質堆積物のテフラ分析によって,地下地質の特徴や解明すべき課題が明らかになった.それらは,①軽石を含む砂層からなる熱田層上部(D3U)には2枚の泥層挟在層準がある.②海成粘土層からなる熱田層下部(D3L)には,平野西部の臨海部地下から検出された長島テフラ(BT36, …

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  • 瑞浪超深地層研究所における深部地質環境のモデル化を目指した地質学的調査

    鶴田 忠彦, 田上 雅彦, 天野 健治, 松岡 稔幸, 栗原 新, 山田 泰広, 小池 克明 地質学雑誌 119 (2), 59-74, 2013-02-15

    日本原子力研究開発機構が岐阜県瑞浪市に建設中の瑞浪超深地層研究所では,結晶質岩花崗岩)において深地層の科学的研究を進めている.瑞浪超深地層研究所で行っている地質学的調査では,特に花崗岩中における地下水などの流体の主要な移行経路である割れ目や断層などの不連続面構造の不均質性や特性に着目して,地表地質調査,反射法弾性波探査,ボーリング調査,研究坑道における地質調査などからなる現場調査と,それらの結果…

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  • 地すべりを再現するための数値解析手法の現状

    若井 明彦, 吉松 弘行 日本地すべり学会誌 50 (1), 7-17, 2013

      自然斜面の地すべりシミュレーションに供する数値解析手法について,重要事項を総括するための総説が報告される。同課題に関する既往の研究は,大別して,(1)地すべり機構の理解や記述のための研究,あるいは(2)地すべり地塊の運動過程を再現するための研究,の二種類に分類することができる。これら二分類それぞれに関する既往の研究を総括することにより,現在の議論の見通しや将来研究の必要な方向性に関する知見が…

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  • 宇宙線ミューオンを用いた非破壊検査技術の開発

    高松 邦吉, 伊藤 主税, 竹上 弘彰, 鈴木 敬一, 秋山 充, 日野 竜太郎 日本原子力学会 年会・大会予稿集 2013s (0), 227-, 2013

    宇宙線ミューオンを利用して、原子炉建屋外から燃料デブリの位置、状況を把握する革新的な非破壊検査技術を開発します。具体的には、HTTRに既存のマルチ受光システムを設置して、内部構造の可視化予備試験を実施します。また、マルチ受光システムで得られるデータの解析モデルを作成し、可視化予備試験結果の解析を行います。最後に、可視化予備試験および解析結果に基づき、原子炉格納容器または原子炉圧力容器の内部調査に…

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  • 物理探査学会65周年特別セッション「物理探査の10年後を考える」

    鈴木 敬一, 鳥居 健太郎, 吉川 猛, 河村 知徳, 井上 敬資 物理探査 66 (4), 253-260, 2013

    物理探査学会の前身である物理探鑛技術協会は1948年(昭和23年)に発足した。以来今年で65周年を迎える。これまで物理探査技術は,様々な社会のニーズに対応するため,研究開発や技術開発が行われてきた。エレクトロニクスやコンピュータ技術を取り入れることにより,現在では膨大なデータを取り扱うことができ,その結果三次元探査や四次元探査も可能となった。<br> …

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  • ボーリングコアのX線CTスキャン解析による東北地方太平洋沖地震における地盤液状化層の同定:

    平 朝彦, 飯島 耕一, 五十嵐 智秋, 坂井 三郎, 阪口 秀, 坂口 有人, 木川 栄一, 金松 敏也, 山本 由弦, 東 垣, 田中 智行, 西村 征洋, 鈴木 孝弘, 木戸 芳樹, 渡邊 直人, 奥野 稔, 井上 武, 黛 廣志, 小田 友也, 濱田 泰治, 室山 拓生, 伊能 隆男, 高階 實雄, 勝又 英信, 原田 直, 西田 文明, 南川 浩幸, 金高 良尚 地質学雑誌 118 (7), 410-418, 2012-07-15

    東北地方太平洋沖地震において関東地方を中心に前例のない広域的な液状化被害が報告されている.都市地盤における液状化現象を理解し,その対策を立てるには,液状化が地下のどこで起ったのかを同定することが極めて重要である.本報告では,千葉県浦安市舞浜3丁目のボーリングコア試料に対して,X線CTスキャン解析を実施し,非常に鮮明な地層のイメージの取得に成功した.この結果,地面下13 …

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  • 積雪地域の地すべり地における長期的な地下水位の変動予測

    吉松 弘行, 相楽 渉, 菅野 孝美 日本地すべり学会誌 49 (3), 119-128, 2012

    地すべりは, 豪雨や融雪期の地下水位の上昇期に多発することがよく知られている。これら地すべりについて高精度の危険度評価を行うためには融雪期も含めて地下水位変動の予測手法の開発を行う必要がある。このため融雪期の地下への融雪浸透量の影響を考慮した地下水位の変動予測手法を検討した。予測手法は融雪水量を実効降雨量として得られる計算値と観測地下水位との最大相関をGAアルゴリズムで求めるΨ関数法を提案した。…

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  • 地塊の破壊条件を考慮した安定化有限要素法による地すべりの到達範囲予測

    吉松 弘行, 若井 明彦, 丸井 英明, 菅野 孝美 日本地すべり学会誌 49 (6), 313-321, 2012

      近年,大地震を起因として地すべりダムを形成する地すべりや地すべり長さの2倍以上の移動距離を有する地すべりの発生が多く見られている。長距離移動する地すべりは広範囲に流下し,拡散堆積するために人命や社会活動に大規模な被害を与える。長距離移動をなす地すべりの移動現象を解明するためには大きな速度を有する移流方程式を解析しなければならないが,地すべり開始直後は塊状の状態で移動し,流下移動に従い破砕流動…

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  • 直下型地震による地すべりダム発生危険度のゾーニング法

    林 一成, 若井 明彦, 田中 頼博, 阿部 真郎, 吉松 弘行 日本地すべり学会誌 49 (5), 259-266, 2012

    斜面変動分布図とDEMデータを用いて, 2004年新潟県中越地震時における地すべりダム発生場の地形的特徴を検討した。地すべりダムはより狭窄した流量の大きい谷部に沿って生じた大規模な地すべりによって発生する傾向があることを定量的に示した。これを踏まえて, 地上開度と上流の集水面積による地すべりダムのポテンシャルマップを提案した。この地図は地震地すべりの危険度評価結果 (林ほか, 2011) …

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  • 津波による地形変化に関する現地調査

    加藤 史訓, 野口 賢二, 諏訪 義雄, 坂上 敏彦, 佐藤 祥昭 土木学会論文集B3(海洋開発) 68 (2), I_174-I_179, 2012

    岩手県の高田海岸,越喜来海岸,両石漁港海岸,金浜海岸,大槌川河口を対象に,2011年5月に航空レーザ測量,深浅測量,ボーリング,スウェーデン式サウンディングを実施し,東北地方太平洋沖地震の津波による地形変化を明らかにした.高田海岸では大規模な地形変化が生じ,約186万m<sup>3</sup>の土砂が海岸部から失われたことが判明した.また,津波が越流した堤防の陸側での洗掘は,測量時の地盤高より深…

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  • ミュー粒子による土木物理探査の可能性

    鈴木 敬一 物理探査 65 (4), 251-259, 2012

    社会インフラ施設の老朽化などにより,地盤内部に空洞が発生し,陥没事故などが発生している。場合によっては死傷者が出るなどの惨事になる場合もある。そのため陥没が生じる前に地盤の空洞化を検出することが求められている。一方,空洞を調べるには地中レーダや反射法地震探査,電気探査などが適用されるが,探査深度や分解能が不足する場合がある。地盤の密度に関係する物理探査手法は,重力探査や密度検層などの方法しかない…

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  • 栃木の新第三系:荒川層群中部の層序と化石および大谷地域の応用地質学

    松居 誠一郎, 山本 高司, 柏村 勇二, 布川 嘉英, 青島 睦治 地質学雑誌 117 (Supplement), S89-S102, 2011-09-01

    荒川層群は栃木県東部の八溝山地に沿って分布する海成中新統である.近年、微化石や放射年代の研究が進展し,本層群は中・上部中新統であることが明確になった.また豊富に産出する貝化石について古環境復元や生物地理的研究が行われている.一方,宇都宮市周辺には,やはり中新統である火砕岩類とその上位の海成堆積物が観察される.このうち火砕岩類は大谷石として有名で,優れた耐火性などのため石材として重用されてきた.一…

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  • 地盤情報の共有と2次利用のための提案

    中田 文雄 情報地質 22 (4), 189-199, 2011

    高知市を特区に設定したユビキタス特区の実証事業では,高知県と高知市の印刷されているボーリング柱状図を電子化すると共に,国交省のXMLボーリングデータと総合的に管理できるDBを構築した.更に高知県からは,土砂災害警戒区域データと工学的基盤の模擬地震動データなどの提供を受け,6次メッシュの鉛直1次地盤柱状体モデルを構築して想定南海地震時の地表地震動(加速度や計測震度など),液状化と斜面崩壊の危険度予…

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  • 誘電分散を伴う土質試料の比誘電率と体積含水率の関係

    鈴木 敬一 物理探査 64 (3), 177-186, 2011

    地中レーダ探査によって得られた電磁波速度から比誘電率を求めることができる。比誘電率は体積含水率と関係があり, Toppの式(Topp <i>et al.</i>, 1980)として知られている。Toppの式は, TDR法として土壌の体積含水率を簡便に測定する方法として広く適用されているが, 体積含水率が50%以下の土質試料とガラスビーズの実測値によって決定されたものである。そのため体積含水率の高…

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  • パターン識別解析による地すべりダムの決壊予測

    吉松 弘行, 阿部 真郎, 丸井 英明, 菅野 孝美 日本地すべり学会誌 48 (6), 326-333, 2011

    最近, 大地震や豪雨を起因として河川を閉塞する大規模地すべりダムの発生が数多く見られている。地すべりダムの決壊による洪水は土石流となって下流に流下し, 人命や社会活動に激甚な被害を与える。このため地すべりダム決壊の予測手法の確立は非常に重要である。このため, 地すべりダムの既往災害データを用いてファジィif-thenルールのパターン識別解析によりその決壊の予測手法を検討した。パターン識別解析にお…

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  • 愛知県安城市の地下地質

    牧野内 猛, 加藤 麻衣, 大石 康雄, 塚本 将康, 武邑 圭司, 大島 武, 杉浦 武 地質学雑誌 117 (2), 79-94, 2011

    安城市の地形は,碧海層からなる碧海台地と,その東側の矢作川低地,南西側の油ヶ淵低地に分けられる.市域の地下は,沖積層,碧海層,挙母層,東海層群などによって構成される.沖積層の海成粘土を堆積させた縄文海進は,台地に刻まれた細長い谷の中流部にまで達している.碧海層は,上半部が砂層,下半部は海成粘土層からなり,層厚16~36m,北東部で薄く南西部で厚い.下半部の海成粘土層は三角州の底置層,上半部の砂層…

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  • 福島第一原子力発電所事故後の放射線量率モニタリングと東京23区東部のマッピング

    鈴木 敬一 物理探査 64 (6), 413-424, 2011

    福島第一原子力発電所の事故により,放射能や放射線に対する関心が高まっている。身の回りの放射線量を知ることは重要である。そのため環境放射線の線量率のモニタリングと東京23区東部のマッピングを行った。放射線量率のモニタリングは東京都墨田区北部の木造モルタル2階建ての屋内と屋外で行った。3月15日の爆発事故後から1日に2回の測定を実施した。測定器はポケット線量率計マイレートを用いた。3月15日に線量率…

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  • 勾配制限関数法―CIVA―安定化有限要素法による地すべりダムの形成解析

    吉松 弘行, 丸井 英明, 樫山 和男 日本地すべり学会誌 47 (6), 325-334, 2010

    近年, 大地震を起因として河川を閉塞する大規模の地すべりが発生し, 多くの地すべりダムの発生が見られている。地すべりダムの決壊による洪水は土石流となって下流に流下し, 人命や社会活動に被害を与える。このため地すべりダムの形成の予測手法の確立が望まれている。地震を起因とする地すべりの移動現象を解明するためには大きな速度を有する移流方程式を解析しなければならない。そこで移流項の離散化に起因する数値振…

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  • 神戸空港における地盤変形解析手法の構築

    山本 卓生, 坂上 敏彦, 高橋 嘉樹, 柳浦 良行, 南部 光広, 飯塚 敦 土木学会論文集C 66 (3), 457-471, 2010

    神戸空港は,神戸港沖に埋立造成されて築造された空港であり,2006年2月に開港した.空港造成地の海底地盤には沖積粘土層が厚く堆積しており,築造にあたっては,同層の変形挙動が空港施設にどのような影響を与えるかが問題であった.変形性状としては沈下と水平変位が考えられ,変形を予測するために,既往の知見に基づく有効な変形解析モデルを構築した.あわせて,施工時の変形性状を把握するために,各種計測器を設置し…

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  • 盛土をジオグリッド補強したインテグラルブリッジの常時及び耐震性能に及ぼす構造諸条件の影響

    相馬 亮一, 龍岡 文夫, 平川 大貴, 野尻 峯広, 相澤 宏幸, 錦織 大樹, 渡辺 健治, 清田 隆 ジオシンセティックス論文集 24 211-218, 2009

    剛な一体壁面工に定着したジオシンセティックス補強材で盛土を補強した補強土擁壁は、費用便益比と安定性が高いことが確認されている。この技術では、壁面工を盛土完成後に建設することが重要である。筆者らは一対のジオシンセティックス補強土(GRS)擁壁の壁面工(竪壁)の上端に連続桁を定着した新形式の橋梁(GRS一体橋梁)を提案し、室内模型実験により常時と地震時の安定性を確認してきた。盛土・竪壁・橋桁の一体化…

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  • 廃棄物の3次元モデル化におけるEM探査手法の適用性に関する研究

    大塚 義一, 古市 徹, 石井 一英, 谷川 昇, 村中 一意, 山根 裕之, 新 良子, 柘植 孝 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 20 (0), 249-249, 2009

    不法投棄現場や不適正最終処分場の修復・再生事業における一連の流れの中で、環境負荷を最低限に抑えつつ、事業全体のコストと工期を短縮することは重要な命題である。その命題に取り組むための要素技術として、埋立廃棄物の3次元モデル化と情報化施工に適用可能なシステム構築に関する研究を実施している。本研究では、実際の現場埋立物情報を迅速にデータ化することが可能なEM探査手法に着目した。本研究では、EM探査を実…

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  • 地中レーダにおける埋設管の鏡像多重反射

    鈴木 敬一 物理探査 61 (4), 337-340, 2008

     反射強度の大きな二つの反射面や反射体に挟まれたところで生じる鏡像多重反射は,謎めいた(enigmatic)現象であり,ほとんど報告されていない。鏡像多重反射は,あたかも鏡に反射したような見かけのイメージである。本報告では,ステップ式連続波地中レーダにより得られた埋設管とその下の反射面との間で生じた鏡像多重反射の事例を示すとともに,伝搬時間の面から探査記録の検証と妥当性の確認を行った。<br>

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 緊急地震速報のための即時震源決定手法の開発と今後の課題

    堀内 茂木, 上村 彩, 中村 洋光, 山本 俊六, 呉 長江 物理探査 60 (5), 399-406, 2007

    緊急地震速報は,大きな揺れが到着する前に,震源とマグニチュードを配信し,地震災害の軽減を目指すものである。我々は,緊急地震速報を実用化させることを目的として,防災科学技術研究所のHi-net他約800点のリアルタイム地震観測データを利用して,P波が観測されてから数秒間で信頼性の高い震源を決定するシステムの開発を行った。このシステムは,P波到着時刻の他に,P波が到着してないという情報を不等式で表す…

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  • FM‐CW地中レーダを応用したケーソン防波堤内部空洞診断システム

    鈴木 敬一, 笠井 弘幸, 野田 登, 佐藤 栄治, 野津 俊光, 前田 武, 秋元 不二雄, 西山 英一郎 物理探査 60 (5), 419-433, 2007

    港湾施設を高波などから守る防波堤は,我が国ではケーソン式が多く用いられている。ケーソン式防波堤は,長年の波浪により損傷を受けることがある。その場合,ケーソン内部の中詰砂が流出し,その結果ケーソン内部に空洞が発生する。通常,ケーソン内部の空洞を確認するには目視調査や測量調査などにより防波堤表面の状態や形状の変化などを観察し,その後ボーリング調査を行って,内部に防水カメラなどを挿入して行う。しかし,…

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  • 地中レーダによる凍結深さの探査

    鈴木 敬一, 長嶺 浩人, 豊田 邦男, 原田 克之 物理探査 60 (4), 315-326, 2007

    東北日本や山間部などの寒冷地では,冬季に凍上が発生する。凍上とは,地中の間隙水が凍結することによりアイスレンズとなって膨張し,地面が盛り上がる現象である。凍上により舗装路面や埋設物が変形するなどの被害を受けることがある。特に高速道路では運転に支障を来たすこともある。<br> 凍上の範囲は,路面の凹凸を測定することにより推定することができる。しかし,この方法は凍結深さがわからないという欠点がある。…

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 瀬戸内海播磨灘での海底重力測定

    上嶋 正人, 石原 丈実, 小泉 金一郎, 島 伸和, 押田 淳, 藤本 博巳, 金澤 敏彦 海洋調査技術 18 (1), 1_17-1_27, 2006

    Gravity measurements on the sea bottom using an ocean bottom gravimeter(OBG) and a small survey vessel of 8.5 tons were performed at Harima-nada, in the Seto Inland Sea, Japan. Measurements at one …

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献19件

  • 吹付けコンクリートの安定性と劣化状況

    松山 裕幸, 天野 淨行, 山本 高司 土木学会論文集F 62 (3), 445-458, 2006

    Of the different ways that shotcreted slopes deteriorate, propagation of open cracks in the sprayed concrete and downward slides are critical in terms of maintenance. These types of deterioration …

    DOI 参考文献32件

  • 薩摩半島吹上浜沖陸棚斜面の特異地形

    岩淵 洋, 向山 建二郎 地質学雑誌 112 (8), 531-534, 2006

    Elongated trough-like depressions were discovered on the shelf break, southwest off the Kyushu. Each depression is 200−250 meters in width, hundreds meters to 2 kilometers in length and 10−20 meters …

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  • 軟弱地盤上の道路盛土に対する性能設計の試み

    稲垣 太浩, 三嶋 信雄, 武部 篤治, 藤山 哲雄, 石黒 健, 太田 秀樹 土木学会論文集 2004 (771), 91-110, 2004-09-21

    道路盛土の設計は, 近い将来性能設計に移行することが予想される. 著者らはその準備として, 弾粘塑性有効応力FEMを用いた道路盛土の長期変形挙動予測, 対策工のパフォーマンスの事前評価, LCC試算等を含んだ最適設計を既報にて試みてきた. 本論文では, 道路盛土の基本的な要求性能である盛土立上がり時の安定性に対して, 詳細かつ実務的な評価手法を新たに提示し, …

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  • 地盤災害支援システム

    菅野 孝美, 山本 高司, 坂上 敏彦, 古谷 正和 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 2143-2144, 2004

    集中豪雨などに伴う地盤災害は甚大な人的被害を与えるため、従来から多くの研究がなされてきた。しかし、現在もなお、地盤災害の脅威は無くなっていない。そこで、現状の地盤災害予知手法を整理するとともに、地盤情報、GIS、3次元浸透解析などを総合した地盤災害支援システムについて考察する。内容は、地盤情報の選択・抽出、適用、ならびにリアルタイム性の確保である。

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  • 特殊な地形地質における陥没と空洞の検討

    池尻 勝俊, 林 泰幸 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 2105-2106, 2004

    道路における災害形態には様々なものがあるが、近年、路床より深い位置の空洞が時間の結果とともに舗装面に現れ、陥没事故にいたるケースが増えてきている。このため、道路維持管理上の問題としても、事前に空洞を把握するための調査が実施されている。これまで道路陥没調査を複数経験してきたが、空洞や陥没の発生機構において、特殊な地形地質条件がその発生の素因・誘因になっていることが分かってきた。<br>本研究では、…

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  • 洪積粘土の<i>K</i><sub>0</sub>圧密特性

    吉泉 直樹, 坂上 敏彦, 原田 克之 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 199-200, 2004

    自然堆積粘土は、現在に至るまでに長期間にわたる年代効果(時間効果)を受けており、圧密降伏応力付近で急激に間隙比が減少するなど、撹乱粘土と異なる圧密特性を有する。このような特性は人工島の造成などに際して発生する沈下挙動を大きく左右していると考えられる。ここでは、中圧ひずみ経路制御三軸試験機を利用して不撹乱洪積粘土のK0圧密特性を検討した。特に、供試体寸法の違いが、圧密降伏応力やK0特性に与える影響…

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  • 原位置試験から推定される高速道路盛土の力学性能~<i>N</i>値と<i>V</i><sub>s</sub>~

    加藤 喜則, 長尾 和之, 北村 佳則, 藤岡 一頼, 三嶋 信雄, 黛 廣志, 山辺 晋 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 1313-1314, 2004

    社会基盤整備に関する各種技術基準は、国際標準化に対応すべく性能規定化へ移行しつつあり、盛土構造物に関しても急務な課題となっている。しかし、構築された盛土の性状を調べたものは少なく、既存の盛土の性能については、あまり明確になっていない。著者らは性能規定化に向けこれまで構築されてきた盛土の性状を把握する事は重要と考え、全国26箇所の高速道路で、標準貫入試験と弾性波速度検層を実施した。本報ではこれらの…

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  • 水位測定機能を付加したIT傾斜計の開発とその適用

    根津 正弘, 佐藤 亜樹男, 国見 敬, 熊田 裕治, 坂上 敏彦, 谷 信弘 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 129-130, 2004

    IT傾斜計は、小型半導体加速度センサーを利用した埋設型の傾斜計で、φ86mmの単一孔に1本のケーブルで傾斜計ユニットを直列に設置できるなどの特徴を有する。ここでは、従来のIT傾斜計に水位計ユニットを付加し、単一孔で地中傾斜と水位の計測もできる新たなシステムの開発、ならびに現地適用性を確認するため実施した現地実験結果を報告する。

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  • 原位置試験から推定される高速道路盛土の力学性能~実態調査~

    山辺 晋, 長尾 和之, 北村 佳則, 加藤 喜則, 藤岡 一頼, 三嶋 信雄, 黛 廣志 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 1311-1312, 2004

    社会基盤整備に関する各種技術基準は、国際標準化に対応すべく性能規定化へ移行しつつあり、盛土構造物に関しても急務な課題となっている。しかし、構築された盛土の性状を調べたものは少なく、既存の盛土の性能については、あまり明確になっていない。著者らは性能規定化に向けこれまで構築されてきた盛土の性状を把握する事は重要と考え、全国26箇所の高速道路で、ボーリング調査を実施した。本報ではこれらの結果を盛土材料…

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  • 三重県大台地区における結晶片岩の締固め特性

    丸山 実, 坂 保共, 井上 琢弥, 伊藤 文隆, 黛 廣志 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 1305-1306, 2004

    JHが建設中の近畿自動車道尾鷲勢和線(三重県大台町付近)は中央構造線の南側に位置し、三波川結晶片岩類が分布する。この結晶片岩は広域変成作用によって片理が発達し高い剥離性を有しているが、比較的新鮮な黒色片岩のほかに風化を受けた褐色片岩が存在している。両者はもともと同一の母岩であるものの風化を受けた褐色片岩は自然含水比や吸水率が大きくなっており、盛土材料として黒色片岩とは異なる特性を有している。本報…

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  • 地下空洞調査機器の開発とその適用性

    坂上 敏彦, 藤原 盛光, 野口 静雄, 中田 文雄, 柘植 孝 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 127-128, 2004

    地下空洞調査は、空洞内部の空洞の映像と空間の広がりを把握することが要求される。ただし、地下空洞は防空壕跡地など、現在は閉鎖されているものが多く、坑口や坑道の一部が閉鎖されていることが多く、空洞内部の調査には特殊な装置が必要となる。また、照明や水没空洞など、さまざまな現地状況に耐えうる機器の開発が必要となる。ここでは、空洞ビデオカメラ、レーザーレーダー、音響測深探査、坑内写真撮影装置、スネークアイ…

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  • 高速サウンディング(HiSS)を利用した地盤評価

    藤澤 晃, 大谷 義則, 瀬戸 英俊, 和田 眞郷, 藤原 正明, 坂上 敏彦, 角田 政 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 121-122, 2004

    高速サウンディング試験機は、従来のサウンディングでは調査不能な岩塊盛土などの調査を効率的に行うために開発した調査機器である。従来から岩塊盛土、砂礫地盤、埋没谷での杭長決定調査、人工島での連続壁根入れ深度調査などへ適用し、有効性が確認されている。ここでは、操作性の向上やデータ処理の効率化のための改良内容と、今後の地盤評価への適用性、および展望を示す。

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  • 撹乱二次しらすのせん断強度パラメータの不確定性に関する一考察

    牛嶋 國雄, 祝迫 龍一, 荒木 功平, 北村 良介, 加藤 喜則, 山辺 晋 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 847-848, 2004

    東九州自動車道清武IC(宮崎県)付近の盛土で撹乱した二次しらすを採取し,飽和・不飽和状態で低拘束圧による三軸試験(CD試験)を行った。試験結果をもとにモール・クーロンの破壊規準線を引きせん断強度パラメータである見掛けの粘着成分c,内部摩擦角φを示し,低拘束圧におけるせん断強度パラメータの不確定性について考察を行っている。

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  • 岩盤壁面下方斜面における山岳トンネル坑口位置の検討事例

    栃本 泰浩, 竹中 健二, 上野 順平, 小島 央彦 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 1701-1702, 2004

    古第三系の堆積岩類から構成される山岳地のトンネル計画に対して、地質調査および詳細設計を実施した。緩斜面上に計画されている終点側坑口の背後には比高30m程度の岩壁が屹立しており、その下方斜面には巨礫を含む転石が散在している。坑口付近のボーリング調査、地形測量、壁面部の地質観察および転石分布調査を実施した結果、岩盤の地質構造に規制された板状岩塊のトップリングによる剥離・崩落が落石の起源であり、この現…

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  • 地下空間建設における地盤調査の課題と対策

    原田 克之, 大塚 康範 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 157-158, 2004

    大深度地下における施工は、地表部や地下浅部に比べて難工事であると予想され、そのためには複雑な地盤、地下水、環境条件の綿密な評価、切羽や壁面の施工中の状態・挙動の正確な観測、そして設計・施工計画の不確実性を補完するための情報提供など、大深度地下工事の安全性、施工性、経済性向上を図るために地盤調査の果たす役割はきわめて重要である。本論文は大深度地下地盤調査に特化した技術がほとんどみられない現状におい…

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  • 軟弱粘土地盤上の橋台の荷重軽減対策時期に関する解析的検討

    川井 俊介, 堀越 研一, 長尾 和之, 稲垣 太浩, 三嶋 信雄, 太田 秀樹 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 1341-1342, 2004

    本論文は,厚い軟弱粘土地盤上に構築された実橋台を対象として,ライフサイクルコストの観点から,橋台構築後の対策工費と維持管理費に着目してパラメトリックスタディを実施した結果を報告するものである。解析の対象は構築後,長期間経過した後に変状をきたしたためにEPSによる荷重軽減という抜本的対策を強いられた橋台である。解析では,粘性土に対しては,関口・太田によるモデルを適用し,EPS荷重軽減時期や,より経…

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  • 締固め方法の違いによる結晶片岩の圧縮特性

    伊藤 文隆, 坂 保共, 井上 琢弥, 丸山 実, 黛 廣志 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS39 (0), 1307-1308, 2004

    近年、盛土の性能規定化のために要求性能・水準を定めることが急務となっているが、結晶片岩を用いた高盛土の圧縮沈下量を検討するため、JHが建設中の近畿自動車道尾鷲勢和線(三重県大台町付近)で発生する三波川黒色片岩について室内一次元圧縮試験を行っている。試験供試体作製方法として動的突固めによる締固めと静的荷重による締固めの2種類を設定して一次元圧縮試験を実施し、締固め方法の違いによる即時沈下量およびク…

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  • 軟弱地盤上の道路盛土の供用後長期変形挙動予測と性能設計への応用

    竜田 尚希, 稲垣 太浩, 三嶋 信雄, 藤山 哲雄, 石黒 健, 太田 秀樹 土木学会論文集 2003 (743), 173-187, 2003-09-21

    軟弱地盤上の道路盛土の設計は現在, 仕様規定に基づいて行われているが, 近い将来, 性能設計への移行が予定されている. 性能設計では従来のような細かい仕様は規定されないため, 設計・施工者の裁量が広がる. 一方, 提示された要求水準を満足することを, 設計段階で保証しなければならない. このためには, 軟弱地盤上の道路盛土供用後の長期的挙動を精度よく予測することが必要となる. 本論文では, …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献9件 参考文献32件

  • 治水経済評価における時間的・地域的効果に関する研究

    竹内 洋市, 須賀 如川, 竹澤 三雄 土木学会論文集 2003 (726), 145-150, 2003-02-21

    本研究は、従来, 評価されてない治水効果の時間的・地域的効果を考慮して, 現在算定している直接被害と間接被害防除効果に追加加算して評価することで経済効果をより適正に評価させる新しい経済評価手法の提案を行っている. 治水効果の時間的波及効果については17世紀初頭の木曽川改修をケースタディに挙げ, 治水効果の地域的波及効果についてはマニラ首都圏洪水対策をケースタディに挙げた. この結果, …

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  • 軟弱地盤上の道路盛土の品質評価(その2)盛土築造時および供用開始後の応力変形挙動の再現

    武部 篤治, 稲垣 太浩, 三嶋 信雄, 藤山 哲雄, 石黒 健, 太田 秀樹 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1359-1360, 2003

    本論文では、施工時安定性の評価手法として、慣用の円弧すべり法よりも詳細なモデル化、軟弱地盤の挙動予測、あるいは対策工のパフォーマンス評価等が可能で、かつ剛塑性極限解析手法よりも簡易・実務的な方法として、連成型FEM解析手法を援用した評価方法を採用する。そこで軟弱基礎地盤の安定性評価法の提案に先立ち、ツールとして用いる連成型FEM解析手法の計算精度を、再度チェックしておく。以下では、試験盛土施工時…

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  • 中圧ひずみ経路制御三軸試験機の開発

    吉泉 直樹, 坂上 敏彦, 原田 克之 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 247-248, 2003

    今回開発した、中圧ひずみ経路制御三軸試験機は、供試体と体積変化制御装置(DPVC)および、これらをつなぐ管路にて閉じた飽和経路系を維持し、供試体の体積変化を積極的に制御する機構を有する。三軸供試体の軸変位と同時に体積変化も積極的に制御することにより、ひずみ制御試験を可能としている。また、ベンダーエレメントによってひずみ制御中の供試体の剛性を測定するシステムを付加した。これらを自動制御することで、…

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  • 神戸市域の液状化危険度評価手法に関する検討について

    白川 和靖, 田中 泰雄, 八谷 誠, 徳山 益成, 岸田 浩, 榎本 亮二 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 25-26, 2003

    神戸の地盤研究会-液状化分科会-では,神戸市域における約5000本のボーリングデータベース=神戸JIBANKUNをもとに,市東部,中央部,西部の3地区において3次元的な表層地盤モデルを作成した。構築された地盤モデルを用いて,等価線形解析SHAKE及び非線形時刻歴解析MDMによる液状化解析を実施し,広範囲地域の液状化危険度評価手法を検討した。その結果,各地区で概ね妥当な液状化危険度分布が得られ,3…

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  • 中圧ひずみ経路制御三軸試験機を利用した粘土の<i>K</i><sub>0</sub>圧密特性

    坂上 敏彦, 吉泉 直樹, 原田 克之 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 249-250, 2003

    中圧ひずみ経路制御三軸試験機を利用して、洪積粘土のK0圧密特性を調べた。K0圧密試験は側方摩擦が無く、応力状態が明確である点が、特性評価に有効である。年代効果を有する洪積粘土における、特徴的なK0特性や圧密特性について示した。

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  • 洞爺湖温泉町沖に発見された大規模湖底地すべり

    田近 淳, 内田 康人, 大津 直, 坂井 眞一 日本地すべり学会誌 40 (1), 46-49, 2003

    The offshore-bottom of Toya Caldera Lakc at Toyako-onscncho, Hokkaido, was studied using detailed bathymetry. Lake-bottom images and subbuttom profiles show that landslide deposits are distributed …

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  • 結晶片岩を用いた盛土の破砕・細粒化について

    篠田 雅男, 井上 琢弥, 奥原 正由, 塚本 周一, 黛 廣志 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1333-1334, 2003

    結晶片岩は,片理を有しており,その構造に起因する破砕が生じやすいという特徴がある。盛土施工に先立ち実施される結晶片岩(黒色片岩)の室内試験では,スレーキング率が数%程度,修正CBRが20%程度を示し,JHの上部路床材としても十分活用できるという結果となる。しかし,実施工では重機等の走行による破砕・細粒化と吸水により著しい強度低下を生じる。筆者らは、結晶片岩の破砕・細粒化の特性を把握する目的で,各…

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  • 不飽和シラスのせん断強度特性

    牛嶋 國雄, 北村 良介, 緒方 健治, 加藤 喜則, 渡辺 幸雄, 山辺 晋 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1339-1340, 2003

    東九州自動車道清武IC(宮崎県)で攪乱した二次シラスを採取し,不飽和状態(自然含水比状態)でせん断試験を行っている。試験装置は不飽和土用の二重セル型三軸試験装置であり,排気・排水条件で圧密・せん断試験を行っている。せん断過程では軸圧,側圧,間隙水圧,体積変化,排水量を測定している。試験結果をもとにモールの応力円を描き,破壊包絡線よりせん断強度パラメータ(見かけの粘着成分,内部摩擦角)を求めている…

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  • 原位置試験から推定される厚層締固め盛土の力学挙動

    中村 貴久, 三浦 清一, 加藤 喜則, 北村 佳則, 山辺 晋, 黛 廣志 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1341-1342, 2003

    社会基盤整備に関する各種技術基準は,国際標準化に対応するべく性能規定化へ移行しつつあり,盛土構造物においても性能規定化に向けた要求性能を明確にすることが急務な課題となっている.そこで本研究では,これまでの仕様規定で構築された盛土構造物のパフォーマンスを明らかにするため,厚層締固め盛土に対する原位置力学試験及び圧縮沈下挙動の経時変化を調べ、性能規定化における一指標の検討を行った.その結果から,N値…

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  • 黒色片岩の締固め特性(室内試験と現地施工における差異について)

    塚本 周一, 奥原 正由, 井上 琢弥, 篠田 雅男, 黛 廣志 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1331-1332, 2003

    結晶片岩は,片理を有しており,その構造に起因する破砕が生じやすいという特徴がある。今回対象とする黒色片岩は,結晶片岩の一つであり,スレーキング率が数%程度,破砕率が20~50%程度を示す。黒色片岩を用いた盛土は,室内での突固め試験に比較して密度比が増加し難い傾向にある。密度比が低い場合は,水浸作用に伴う盛土の沈下が懸念されるため,室内試験と現地施工における締固めの差異について各種試験を実施した。…

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  • 長期供用後の道路盛土材の物理および力学特性

    中田 幸男, 兵動 正幸, 吉本 憲正, 北村 佳則, 藤岡 一頼, 黛 廣志 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1329-1330, 2003

    本論文では、供用後20年以上経過した道路盛土材料について一連の物理および力学試験を行った結果について報告する。粘土混じり砂礫を締固めることによって建造された35mの高盛土の現状の性能を判断するために実施された検討の一部である。N値および弾性波探査の一般的な地盤調査項目に加え、物理試験として、比重、粒度分布、力学試験として三軸圧縮試験が行われた。これらの検討は、土構造物の性能規定化に向けた動きがあ…

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  • 軟弱地盤上の道路盛土の品質評価(その3)性能設計への適用事例

    石黒 健, 稲垣 太浩, 三嶋 信雄, 武部 篤治, 福田 和人, 藤山 哲雄, 太田 秀樹 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1361-1362, 2003

    (その1)で新たに提案した盛土築造時の安定性評価手法を加え、さらに最近の新工法を含む10種類の対策工法を連成型FEM解析により再現して、各種要求性能の照査とLCCの試算を試みた。各対策工法別に初期建設費(用地費+盛土築造費+軟弱地盤対策費)、維持管理費(段差補修費+縦断方向補修費+田畑補修工事費)を算定し、これらを足し合わせてトータルコストを試算し、経済性の照査と最適工法の絞り込みを行った。

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  • 軟弱地盤上の道路盛土の品質評価(その1)盛土築造時の安定性評価

    前田 和亨, 稲垣 太浩, 三嶋 信雄, 武部 篤治, 石黒 健, 竜田 尚希, 太田 秀樹 地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1357-1358, 2003

    軟弱地盤上の盛土築造時の安定性照査については、既往の円弧すべり法では盛土築造時の基礎地盤の応力変形挙動や対策工法の呼応かを詳細に表現することは難しい。そこで、我々が過去に提案している土/水連成型のFEM解析結果を援用した安定性評価手法を採用した。ただし、その評価精度が不明であったため、本論文では、「盛土の施工時(短期)安定性」に対する詳細かつ実務的な照査方法を新たに示す一方、既往の道路盛土崩壊事…

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  • 密度勾配を考慮した道路盛土の安定評価と品質管理基準に関する研究

    益村 公人, 三浦 清一, 三嶋 信雄 土木学会論文集 2002 (714), 141-154, 2002-09-20

    高速道路盛土の設計・施工では, 盛土全体の均一な締固めを前提とした層内の平均密度を管理することによりその健全性を保証している, しかしながら盛土施工の効率化を目的とした厚層締固めでは, 層内の深さ方向に密度勾配が生じるため, 盛土の安定・沈下に及ぼすこのことの影響を解明しその品質管理基準を確立する必要がある. 本論文では, 現場転圧試験結果の解析から密度勾配の実態をまず明らかにし, …

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • 種々の土質条件に対するローラ加速度応答法の締固め管理への適用性

    藤山 哲雄, 益村 公人, 建山 和由, 石黒 健, 三嶋 信雄 土木学会論文集 2002 (701), 169-179, 2002-03-21

    振動ローラ加速度応答を利用した締固め管理手法 (ローラ加速度応答法) に対し, 従来まで明らかにされていない土の種類および含水比の影響を調査すべく, これらをパラメトリックに変化させた転圧試験を行った. この結果, 振動ローラ加速度応答の定量指標として提案する乱れ率と地盤密度の関係は含水比ごとに異なり, 飽和度がおおよそ80%以上の転圧地盤に対しては密度推定を目的とした適用が困難であること, …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献5件

  • 日本周辺海域中新世最末期以降の構造発達史

    徳山 英一, 本座 栄一, 木村 政昭, 倉本 真一, 芦 寿一郎, 岡村 行信, 荒戸 裕之, 伊藤 康人, 徐 垣, 日野 亮太, 野原 壯, 阿部 寛信, 坂井 眞一, 向山 建二郎 海洋調査技術 13 (1), 1_27-1_53, 2001

    We propose the guideline to identify fault in offshore region mainly based on MCS profiles, combining high resolution bathymetric maps and geological data such as bore hole results. Based on the …

    DOI Web Site 被引用文献6件 参考文献56件

  • 等変位孔内載荷試験における弾性厳密解を用いた岩盤変形係数の算定

    川久保 昌平, 結城 則行 土木学会論文集 2000 (666), 45-53, 2000-12-21

    現在, ボアホールジヤッキ試験の評価に用いられる変形係数算定式は, 当初 Goodman が導出したものに Hustrulid や Amadei らが幾らか修正を加えてきたが, これらはいずれも第一種境界値問題として導かれた近似式である. 本論文では, 混合境界値問題から導かれる厳密解より等変位載荷条件としての厳密な算定式を求める. 後半の数値計算例では応力, …

    DOI Web Site Web Site 参考文献23件

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