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検索結果 48,585 件

  • 疾患や標的分子の特性に応じて精密設計した放射性薬剤の開発

    淵上 剛志 RADIOISOTOPES 73 (2), 139-145, 2024-07-15

    ...また,治療用核種を導入した放射性薬剤は,全身の病に対して強い細胞殺傷効果を有するため,新しいがん医療として期待される。本稿では,がんや脳疾患領域における核医学診断や核医学治療のための放射性薬剤開発に関して,著者らの研究を含めた最近の研究動向について概説する。</p>...

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  • 共鳴非弾性X線散乱によるルテニウム化合物の磁気励起の観測

    鈴木 博人 日本物理学会誌 79 (5), 230-235, 2024-05-05

    ...</p><p>IRIXS装置をRu化合物SrRu<sub>2</sub>O<sub>6</sub>とα- RuCl<sub>3</sub>に適用し,特徴的な磁気励起の観測を行った.いずれもRuイオンが蜂の(ハニカム)格子を形成する磁性絶縁体であり,SrRu<sub>2</sub>O<sub>6</sub>は高い転移温度を持つ反強磁性体,α-RuCl<sub>3</sub>は最近注目を集めるキタエフ...

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  • 剖検にて大腸癌穿孔が判明した<i>Clostridium septicum</i>による非外傷性ガス壊疽の1例

    石亀 那歩, 広瀬 由和, 井ノ上 幸典, 中原 亜紗, 橋立 英樹, 草部 雄太, 廣瀬 保夫 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 102-107, 2024-04-30

    ...血液培養から<i>C. septicum</i>が検出され,病理解剖にて上行結腸癌の穿孔と,癌病に<i>C. septicum</i>感染を認めた。<i>C. septicum</i>による非外傷性ガス壊疽は大腸癌など悪性腫瘍患者に合併することが多く,急速に進行し死亡率も高い。...

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  • パルス高周波法を併用した神経根ブロックが奏効した回腸ストマ辺縁のびらんによる難治性痛の1症例

    村木 真美, 御村 光子, 萩原 綾希子, 合田 由紀子, 高田 幸昌, 山蔭 道明 日本ペインクリニック学会誌 31 (4), 69-72, 2024-04-25

    ...<p>回腸ストマは消化酵素を含む強アルカリ性の排液により周囲皮膚が障害されやすく,治療に難渋する痛みを伴うことがある.神経ブロックを契機に痛みが改善した症例を経験したため報告する.症例は60歳,女性.20歳代に卵嚢腫手術後イレウスを繰り返し40歳代に回腸ストマ造設に至った.血液透析施行,モルヒネ依存の既往がある.右下腹部の回腸ストマ下縁にびらん形成を生じて以来,同部に火傷様の強い痛みが生じていた....

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  • FDG-PET検査により生前に診断した急速な肝障害を来した小細胞肺癌びまん性肝転移の1剖検例

    石濱 孝通, 戸田 道仁, 谷村 卓哉, 鈴木 智詞, 山本 亜弥, 岩田 隆 肺癌 64 (2), 118-123, 2024-04-20

    ...当院消化器内科を受診.CT検査で左肺門部に37 mmの結節影と肝腫大を認められた.気管支鏡下肺生検で小細胞癌を検出.FDG-PET/CT検査では椎体のほか肝臓にびまん性のFDG集積を認めcT3N3M1c c-Stage IVBと診断.化学療法導入を予定していたが,気管支鏡から3日後に全身状態の急激な増悪と黄疸を認め搬送,初診から12病日で原病死した.剖検では肝臓に正常実質細胞を完全に置換する無数の小結節状転移を...

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  • 急性精上体炎の臨床像の後方視的検討

    増田 吉朗, 小幡 聡, 近藤 琢也, 福田 篤久, 川久保 尚徳, 栁 佑典, 永田 公二, 宮田 潤子, 松浦 俊治, 田尻 達郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 147-152, 2024-04-20

    ...</p><p>【結論】急性精上体炎は精予後良好な疾患だが,稀に精炎への波及を来し精萎縮の原因となる可能性があり,炎症が強い症例は長期的な観察も考慮するべきである.そのために,治療方針や経過観察期間の一定の基準が求められる.</p>...

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  • 腫瘍摘出術前にGnRH依存性思春期早発症への移行が確定診断された小児精Leydig細胞腫の1例

    久田 正昭, 渋井 勇一, 武本 淳吉, 宗崎 良太, 孝橋 賢一, 木下 義晶, 田口 智章, 田尻 達郎, 家入 里志, 高槻 光寿 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 172-180, 2024-04-20

    ...<p>症例は10歳1か月の男児.軽度の精神発達遅滞と成長ホルモン分泌不全性低身長症のため前医小児科にて経過観察されていた.9歳10か月時に急激な二次性徴進行と成長率増加,骨年齢促進を認めたため,前医に精査入院したところ,GnRH依存性思春期早発症の診断に加えて,精腫瘍が疑われ当施設へ紹介された.左精内に超音波検査で10 mm大の低エコー域およびPET-CTでの集積を認め,悪性を否定できず左高位精摘出術...

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  • 外傷性精破裂の1小児例

    松島 正, 宮國 憲昭, 川谷 慶太, 杉原 哲郎, 梶 沙友里, 内田 豪気, 大橋 伸介, 黒部 仁, 大木 隆生 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (2), 195-200, 2024-04-20

    ...<p>症例は13歳男児.友人に右陰囊を蹴り上げられ受傷し,疼痛が持続したため近医を受診,精破裂の疑いで当院紹介となった.超音波検査にて精を横断する低エコー域と不均一な低エコー域を認め,右精破裂及び陰囊内血腫と考えられた.また,ドプラ超音波検査にて右精内の血流低下を認めた.以上より外傷による精破裂と診断し,受傷後約9時間後に緊急手術を施行した.精白膜が断裂し,破裂した精実質が露出していたが...

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  • 外科治療を施行した肺原発多形癌症例の検討

    渡邉 真祥, 堤 昭宏, 黒田 葵, 中島 隆裕, 寺嶋 毅, 佐々木 文, 江口 圭介 肺癌 64 (2), 97-101, 2024-04-20

    ...</b>肺原発多形癌術後の単発の片側副腎転移症例は転移切除や免疫チェックポイント阻害薬投与により予後良好であった.一部の症例では転移を含む積極的な外科的治療の介入が長期生存の一助となり得る可能性が示唆された.</p>...

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  • <i>PTCH1</i> 遺伝子に新規の変異と考えられるバリアントが同定された Gorlin 症候群の 1 例

    岩切 琢磨, 山内 輝夫, 佐々木 大和, 加藤 由花, 土肥 聡, 永田 茂樹 西日本皮膚科 86 (2), 151-155, 2024-04-01

    ...外科的切除を行い,病理組織学的には表皮と連続性に異型を伴う基底細胞様細胞が胞状に増殖しており,基底細胞癌と診断した。既往歴では 11 歳の頃から多発顎骨囊胞の摘出を計 5 回行っており,病理組織学的には角化囊胞性歯原性腫瘍であった。また,初診の 2 年前,右卵腫瘍摘出術を行っており,病理組織学的には線維腫であった。...

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  • 転倒打撲後の血腫から芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍と診断した 1 例

    青木 道, 小林 香映, 田代 康哉, 末木 博彦 西日本皮膚科 86 (2), 156-159, 2024-04-01

    ...表皮直下の真皮浅層における膠原線維間と腫瘍胞内に多数の赤血球が漏出していた。免疫組織化学染色にて CD4,CD56,CD123,TCL1 が陽性で芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍と診断した。Hyper CVDA plus IT 療法開始後,硬結,色調は改善傾向であり,7 クール施行し,硬結は消退した。化学療法は心房細動の副作用のため 7 クールで中止したがその後現在まで寛解を維持している。...

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  • 先天性無フィブリノゲン血症患者の多発動脈血栓の評価にSuperb microvascular imaging(SMI)を活用した1例

    服部 真代, 西堀 正洋, 石津 洋二, 荒木 芳生, 泉 孝嗣, 松原 宏紀, 佐藤 浩司, 加藤 千秋, 古澤 健司, 鈴木 伸明, 松下 正 超音波検査技術 49 (2), 131-137, 2024-04-01

    ...血症にて通院,加療されていた.202X年10月,C型慢性肝炎の既往に対する腹部超音波検査において腹部大動脈の右腎動脈分岐部付近に偶発的に11×6 mmの血管壁と等輝度の構造物を認め,腹部大動脈の壁在血栓が疑われた.その後施行した胸腹部造影CTにおいても腹部大動脈の壁在血栓が疑われたが,治療適応はなく経過観察となった.同年11月,塞栓源不明の脳梗塞を発症し,MRIにおいて右中大脳動脈領域に散在性梗塞,...

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  • 尿管癌由来と考えられる Paget 様概観を呈した亀頭部転移性皮膚腫瘍の 1 例

    岩切 琢磨, 山内 輝夫, 佐々木 大和, 加藤 由花, 須永 知里, 永田 茂樹 西日本皮膚科 86 (2), 160-164, 2024-04-01

    ...生検時の病理組織像では表皮内に淡明な胞体を有する異型細胞が胞状に増殖していた。続発性乳房外 Paget 病と診断し,陰茎切断術およびセンチネルリンパ節生検を行った。陰茎全摘時の病理組織像は,陰茎基部から亀頭に至るまで陰茎内で連続性に同様の腫瘍細胞が表皮の一部から海綿体に至るまで増殖,浸潤していた。...

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  • dPCRによるStage IV 大腸癌の 転移別ctDNA検出に関する研究

    大塚 観喜, 八重樫 瑞典, 開 勇人, 阿保 亜紀子, 岩谷 岳, 西塚 哲, 佐々木 章 岩手医学雑誌 76 (1), 9-20, 2024-04-01

    ...原発腫瘍組織をnext generation sequenceで解析し同定された変異から症例特異的変異を選択しdPCRを用いて血中よりctDNAを検出した.対象は肝転移3例,肺転移4例,リンパ節転移1例,腹膜播種2例である.肝転移と比較し非肝転移の変異アレル頻度は低い症例が多かった (肝転移vs非肝転移, 13.1 [0.35 - 22.3] vs. 0.1 [0 - 5.2], p = 0.11)が,転移に...

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  • 早期に治療を開始した学童期の抗NMDA受容体脳炎患者への理学療法介入:症例報告

    石原 怜奈, 根岸 悠理, 彦田 直, 小柴 輝晃, 藤田 雅子 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 97-97, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 抗N-methyl-D-aspartic acid receptor脳炎(以下,抗NMDA受容体脳炎)は,2007年Dalmauらによって提唱された卵奇形腫に随伴する傍腫瘍性脳炎であり,自己免疫性脳炎の一つとされている .Titulaerらは集中治療室(以下,ICU)入室の必要性がないことと早期治療が予後良好因子と報告している.今回,ICUに入室した...

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  • 神奈川県立特別支援学校の自立活動医事相談事業における外部専門家の役割と課題 ~自立活動担当者との連携~

    原 正樹, 今井 真紀, 鳥 直子, 神保 美喜, 中澤 充昭, 小玉 美津子, 本杉 直子, 田尻 晴美, 武田 知仁, 小泉 亜紀 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 65-65, 2024-03-31

    <p>【はじめに、目的】</p> <p> 神奈川県立総合療育相談センターは、神奈川県教育委員会からの依頼で2003年より特別支援学校の自立活動医事相談事業(以下医事相談)に対して理学療法士等の外部専門家の派遣を行っている。神奈川県立特別支援学校では2008年より自立活動教諭(以下学校専門職)を採用している。学校専門職が常駐している中で外部専門家を活用する事業を行うのは、全国でも数少ない取…

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  • 婦人科がん患者の治療と仕事の両立支援に関する介入 ~システマティックレビュー~

    久原 聡志, 樋口 周人, 舩津 康平, 村上 武史, 原田 有理沙, 高木 絵里子, 立石 清一郎, 佐伯 覚 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 391-391, 2024-03-31

    ...<p>【目的】</p><p>婦人科がんは、生殖器官に発生するがんの総称で、具 体的には子宮がん、卵がん、子宮頚がんなどが含まれる。がんの種類によって好発年齢は異なるものの、20代から50代の 就労世代で多く罹患する疾患の1つである。近年では、治療技術の進歩によって婦人科がん罹患後の生存率は改善傾向にあり、治療と仕事の両立支援 (両立支援)のニーズも高まることが予想される。...

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  • 在宅医療におけるTrousseau症候群の3例

    二ノ坂 建史 日本在宅救急医学会誌 7 (2), 24-27, 2024-03-31

    ...</p><p>【症例3】2年前に多発脳梗塞を発症し、卵癌が判明した58歳女性。脳梗塞再発を経て、在宅医療へ移行。消化管出血、脳梗塞再々発、痙攣などに対し各種治療を行い、約3カ月後に自宅で永眠。</p><p> 原疾患の予後が厳しくとも、脳梗塞に対しては迅速な初期治療と再発予防・合併症管理を行い、最良のQOLを保つ努力が必要である。</p>...

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  • ラットの性周期による卵ホルモンの変動が肝オートファジーに及ぼす影響

    金澤 匠, 細山田 康恵 千葉県立保健医療大学紀要 15 (1), 1_53-1_53, 2024-03-31

    ...<p>(緒言)</p><p> オートファジーは主要な細胞内タンパク質分解経路であり,タンパク質やオルガネラをオートファゴソームと呼ばれる小胞により取り囲み,分解することで細胞の恒常性維持に寄与している.これまでに卵ホルモンの一つであるプロゲステロンを卵摘出ラットに投与した時に肝オートファジーが促進されることが明らかになっている<sup>1)</sup>.これは性周期による血中プロゲステロン(P4...

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  • 当院における転移性脊椎腫瘍の扱い

    石原 和明, 森田 恭史, 福永 幹, 北島 潤弥, 小薗 敬洋, 栗原 典近 整形外科と災害外科 73 (1), 106-108, 2024-03-25

    ...<p>2017年4月から2022年3月で転移性脊椎腫瘍128名を対象とし,カルテレビューにて原発,治療内容等について調べた.対象の平均年齢70.6歳,男性82名,女性46名が対象であった.上位3つの原発は肺癌56例,乳癌17例,腎癌12例,多発性骨髄腫12例であった.治療内容としては,手術療法が2例(後方固定)放射線療法が69例,骨修飾薬が41例(ゾメタ18例,ランマーク23例),整形外科の介入...

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  • 坐骨結節剥離骨折に対して手術加療を行った1例

    田中 一成, 島内 卓, 山 みどり, 髙橋 祐介, 酒井 隆士郎, 野口 康男, 江口 正雄, 酒井 健次 整形外科と災害外科 73 (1), 123-127, 2024-03-25

    <p>【はじめに】比較的まれな坐骨結節剥離骨折の1例を経験したので報告する.【症例】15歳男子.運動会のリレー競技で走り始めに左臀部に轢音を感じ,疼痛にて走行不能となった.同日当院を受診.左股関節・膝関節屈曲位にてtoe touch歩行.左坐骨に圧痛があり,X線にて左坐骨結節が剥離しており2cmの転位を認めた.受傷後9日目に観血的骨接合術を施行した.腹臥位にて坐骨外側に10cmの縦切開を加えアプ…

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  • 結核性肘関節炎の1例

    井上 逸人, 中村 公隆, 井口 明彦, 濱田 貴広, 泉 貞有, 今村 隆太, 蛯原 宗大, 井上 隆広, 黒木 陽介, 有薗 剛 整形外科と災害外科 73 (2), 333-336, 2024-03-25

    ...なく右肘痛が出現,近医整形外科で保存加療を施行されるも改善なく,発症約1か月で当科紹介受診された.発熱があり,右肘関節の腫脹・疼痛・熱感を認め可動域制限があった.X線で特記所見なく,MRIで肘関節の前方・後方に及ぶ腫瘤状病変(T1低信号,T2中等度~高信号)を認めた.CTで胸部病変は認めなかった.血液検査では炎症反応上昇を認め,結核菌特異的IFN-γは陰性であった.外来で穿刺するも引けず,後日に病掻爬術...

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  • 術前診断において精上皮腫様形態を示した胸腺リンパ上皮腫様癌の1切除例

    中村 勝也, 松本 昂, 生田 安司, 岩崎 健, 山元 英祟, 内山 明彦 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 106-113, 2024-03-15

    <p>症例は17歳の男性.気管支炎で胸部レントゲンを撮影された際に右肺門部の縦隔陰影拡大を指摘された.翌年の検診でも同様の指摘をされ,当院へ紹介された.胸部CTでは前縦隔に10 cm大の辺縁不整な腫瘍を認め,両側腕頭静脈,上大静脈,右房を圧排し腫瘍の浸潤が疑われた.組織診断のため,腫瘍針生検を行った.組織は小型成熟リンパ球とやや大型の腫瘍細胞からなりc-kit強陽性,PLAPが弱染色像を示した点…

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 低分化型肺原発滑膜肉腫の1例

    三股 頌平, 稲田 一雄, 佐藤 寿彦 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 145-151, 2024-03-15

    ...カルチノイドや小細胞癌,肉腫等の悪性疾患が鑑別に考えられた.下葉切除及びリンパ節郭清を追加し手術を終了した.術後病理診断では,HE染色からは未分化癌や高異型度の肉腫を鑑別に挙げ,免疫染色では上皮組織マーカー陰性のため癌は否定的であった.SYT-SSXI融合遺伝子を検出し低分化型滑膜肉腫の診断に至った.術後に肺炎,肺塞栓症を合併したが軽快し,術後14日目に退院された.頭部MRI,PET-CTによる原発の...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 結腸癌肝転移に対する人工胸水下ラジオ波焼灼後に医原性中葉捻転をきたした1例

    田中 博, 岡田 英, 青木 正 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 114-118, 2024-03-15

    ...<p>症例は68歳女性.横行結腸癌術後に肝転移と肺転移を発症し,肝転移に対して人工胸水下ラジオ波焼灼を施行された.治療後に右胸痛,咳嗽,血痰が出現したが自然軽快した.22日後の転移評価の全身造影CTで右肺中葉捻転が疑われた.感染および壊死の徴候を認めないため,3日後に胸腔鏡下中葉切除を施行した.葉間は完全分葉で,上葉と下葉はそれぞれ胸壁と横隔膜に癒着していたため,癒着のない中葉のみが人工胸水によって...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 就学前の子どもを育てる35歳以上の母親の心身の不調に影響する要因

    野井 恵加, 坂梨 薫, 勝川 由美 日本母性看護学会誌 24 (2), 17-23, 2024-03-15

    ...<br>女性の30代後半は卵機能が低下し始める性成熟期後期にあたり、乳幼児の育児時期が重なることで、育児ストレスが心身の不調を強くする可能性がある。<br>関東A県の保育園・こども園で就学前の子どもを育てる母親を対象に無記名自記式質問紙調査を行い、35歳以上の343名を分析した。...

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  • Invivo CRISPR screening directly targeting testicular cells

    野口, 勇貴, 小野寺, 康仁, 宮本, 達雄, 圓岡, 真宏, 小迫, 英尊, 鈴木, 淳 Cell Genomics 4 (3), 2024-03-13

    CRISPR-Cas9 short guide RNA (sgRNA) library screening is a powerful approach to understand the molecular mechanisms of biological phenomena. However, its in vivo application is currently limited. …

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  • 希有な温暖少雪年を含む3寒候期のスギ人工林小流域からの流出特性

    田村 浩喜, 野口 正二, 阿部 俊夫, 飯田 真一 日本水文科学会誌 54 (0), 13-23, 2024-03-12

    ...過去43年間における試験地近傍のAMeDAS鷹によると,2020年の厳冬期(1~2月)は過去最高水準に温暖であり,3月上旬の積雪深は最低であったことから,稀有な温暖少雪年であったことが明らかになった。このような2020年厳冬期における日流出量は流況曲線全体に分布し,流況曲線の傾きは他の年よりも緩やかであった。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 再発をきたした悪性度不明な子宮平滑筋腫瘍の1例

    今神 透, 城山 理帆, 三中 淳史, 安 炳九, 大江 康光, 戸川 剛, 高尾 信行, 水本 明良, 日野 倫子, 竹村 しづき, 米村 豊 滋賀医科大学雑誌 37 (1), 9-14, 2024-03-12

    ...60歳時に骨盤内の10mm大の再発病を切除した。脾臓近傍に55mm×55mm×40mm大の境界明瞭で内部均一な増大傾向を示す腫瘤性病変を認めたことから子宮肉腫の再発を含めた診断かつ治療目的に手術の方針とした。開腹手術にて術前画像診断で指摘されなかった播種病変を認めたが、全ての病変を肉眼的に局所切除し得た。病理診断にて悪性度不明な子宮平滑筋腫瘍と診断された。術後1年経過して再発兆候を認めていない。...

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  • 市の旧中山道商店街における活性化を目的としたイベントに関する基礎的研究

    小池 優貴, 河合 悠希, 田尻 要, 竹原 正勝 (13) 39-41, 2024-03-06

    ...鴻市は,江戸時代より中山道鴻宿を中心として発展してきた県央地域の中心的な都市のひとつである.しかし,交通の推移に伴う商業の中心の変化や空き店舗の増加などによる旧中山道商店街の活性化は喫緊の課題となっている.そこで,産官学と鴻市民が連携し,旧中山道商店街の活性化を目的とした事業として令和4年度4月より「旧中山道商店街活性化プロジェクト」を開始した.初年度は旧中山道商店街や周辺地域の実態調査および...

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  • ライトノベルにおける物語の技法(三)―悪役令嬢の多様性―

    髙瀨 真理子 歌子 32 35-49, 2024-03-06

    ...ライトノベルにおける文学作品の大衆化の中で、コロナ禍に見舞われる中、ごもり需要による電子書籍の伸びとその中で登場してきた「悪役令嬢もの」と呼ばれる作品群が、関連する「婚約破棄」「転生もの」「乙女ゲーム」「溺愛もの」と言えるような作品群と相俟って、驚くほどに出版された。また、イラスト、コミカライズ、アニメ化、ドラマ化、さらには映画化にまで発展するだけの力のある作品も増加している。...

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  • アベマシクリブと内分泌療法の併用療法が部分奏効した乳癌膵転移の1例

    良永, 康雄, 吉田, 純, 名嘉眞, 陽平, 三笠, 圭太, 名嘉眞, 智樹, 白水, 康司 自治医科大学紀要 46 53-58, 2024-03

    ...6か月後,原発は縮小し,疼痛は消失,オピオイドを終了した。胸水はほぼ消失,腋窩リンパ節転移と膵腫瘍は著明に縮小した。膵腫瘍は原発との鑑別を要したが,画像所見と経過から乳癌の転移として矛盾ないと考えられた。乳癌の膵転移は比較的稀であり,原発と同時に非切除での薬物療法が行われたとする報告は更に稀である。文献的考察を加えて報告する。...

    機関リポジトリ

  • Stage IV大腸癌の診療実態と予後

    益子 隆太郎, 本多 通孝, 河村 英恭, 外舘 幸敏, 宮川 哲平, 中尾 詠一, 俊山 聖史, 山本 竜也, 髙野 祥直 日本消化器外科学会雑誌 57 (3), 109-116, 2024-03-01

    ...<b>結果:</b>Stage IV大腸癌1,187例を解析対象とした.観察期間中央値は18.6か月[四分位範囲: 7.5~32.9]で,878例(73.9%)に死亡イベントが発生した.転移部位の割合は肝臓69.0%,肺26.0%,腹膜播種 28.7%,領域外リンパ節24.4%,その他7.8%であった.治療は原発切除が67.3%,遠隔切除は18.5%,化学療法は56.4%,best supportive...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 膵癌術後単発肺転移切除にて膵切除後10年肺切除後8年長期生存中の1例

    大林 未来, 森田 剛文, 松本 旭生, 牧野 光将, 井田 進也, 村木 隆太, 武田 真, 菊池 寛利, 平松 良浩, 後藤 真奈, 馬場 聡, 竹内 裕也 日本消化器外科学会雑誌 57 (3), 136-142, 2024-03-01

    ...原発性肺癌を疑って右肺上葉切除を行った.病理組織学的検査にて肺腫瘍は膵癌肺転移と診断した.膵癌術後10年,肺転移切除後8年の現在も無再発生存中である.膵癌術後肺転移は症例の適切な選択によって切除による予後延長が得られることが報告されている.本症例のように転移切除後も長期生存している症例の報告が増加しており,転移切除で治癒が得られる可能性についても期待される....

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  • 歯周治療による咀嚼機能回復は血糖コントロール改善に寄与するか?

    三辺 正人, 山本 裕子, 河野 寛二, 中澤 正絵, 山本 龍生 日本歯科保存学雑誌 67 (1), 10-19, 2024-02-29

    ...<p> 歯周病が全身の健康に影響を及ぼす経路については,局所歯周病由来の細菌,炎症性サイトカインやメディエーターが全身循環や消化管を経由して遠隔組織に影響を与える経路とともに,歯周病由来の歯の動揺や喪失,咬合痛による咀嚼能の低下を伴う不良な食習慣・食栄養状態の2つの経路が考えられる.本総説では,歯周治療による咀嚼機能回復が血糖コントロールをはじめ全身の健康に寄与するかという観点から,特に食習慣・食栄養改善...

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  • 膵粘液嚢胞性腫瘍と鑑別困難であった膵simple mucinous cystの1切除例

    若林 時夫, 代田 幸博, 吉江 雄一, 富田 剛治, 上田 善道 膵臓 39 (1), 63-71, 2024-02-29

    ...および超音波内視鏡検査では,嚢胞内面は平滑で結節成分を指摘しえなかったが,隔壁構造と早期相から濃染される厚さ2mmの明瞭な被膜を認めた.小型で充実成分がないことより経過観察の方針となったが,その後も増大傾向が続き1年6か月後には30mm×35mm大となったため,膵粘液嚢胞性腫瘍(MCN)を疑って膵尾側切除術を施行した.術後病理検査では,ほとんどが単層粘液性上皮に被覆され,異型に乏しく,膵管との交通や卵様間質...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • と畜場におけるブタとウシの部位ごとの活用・廃棄状況に関する考察

    呂 惠眞, 小泉 聖一, 石田 正美 日本畜産学会報 95 (1), 19-29, 2024-02-25

    ...記述統計で概観し,調査年,ブタ/ウシの種別,各部位のダミー変数を用いて2項ロジットモデルで検証した.全体的に副生物の活用率は高くなく,調査年次間では,ブタとウシの血液とウシの脳と外鼻を除く部位で,2020~2021年の活用率が増加している.部位別では,2015~2016年の血液,胆嚢と胆汁,2020~2021年の胆汁の活用率でウシがブタより高く,他の部位では,ブタの活用率がウシより高い.血液,陰茎,精,...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 小児の臍部における術野消毒の有効性

    大畠 雅之, 藤枝 悠希 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 60 (1), 38-43, 2024-02-20

    ...</p><p>【方法】2020年7月~2021年2月に当院で全身麻酔下に手術を受けた0歳から12歳未満の小児30例を対象とした.対象疾患は鼠径ヘルニア,停留精,その他の小手術で,消化管手術,臍ヘルニア,臍部に炎症を伴う疾患と緊急症例は除外した.術前日にオリーブオイルで臍処置を行い,術野消毒に0.5%クロルヘキシジングルコン酸塩(クロルヘキシジン)を使用した10例,1.5%オラネキシジングルコン酸塩...

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  • ペムブロリズマブを開始後,急激な進行で死亡したPD-L1高発現のSMARCA4欠損大細胞肺癌の1剖検例

    今尾 舞, 田中 悠也, 池内 美貴, 山本 浩生, 久米 佐知枝, 稲尾 崇, 門田 和也, 大塚 浩二郎, 大林 千穂, 鈴木 雄二郎 肺癌 64 (1), 22-27, 2024-02-20

    ...</b>87歳,男性.胸部CTで右下葉肺癌を疑われ,当院に紹介された.精査にてSMARCA4欠損非小細胞肺癌(cT2aN3M1c,stage IVB)と診断した.PD-L1高発現でありペムブロリズマブを開始したが,呼吸状態の悪化を認め治療開始15日目に永眠された.治療開始13日目の胸腹部CTでは原発の増大に加え両側胸水の増加およびリンパ管症を疑う広義間質の肥厚を認めていた.剖検ではSMARCA4欠損...

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  • 肺血栓塞栓症を契機に診断された<i>ROS1</i>融合遺伝子陽性肺腺癌の1例

    宮平 由佳子, 角 俊行, 鈴木 敬仁, 越野 友太, 池田 拓海, 渡辺 裕樹, 山田 裕一, 千葉 弘文 肺癌 64 (1), 28-33, 2024-02-20

    ...46歳の男性が息切れと両下腿の疼痛のため受診した.造影CTで肺動脈および左大腿静脈に血栓と,右中葉に結節影と縦隔リンパ節腫脹を認めた.肺血栓塞栓症と診断し,直ちにヘパリン持続注射を開始した.縦隔リンパ節より生検し,右中葉肺腺癌cStage IVA,<i>ROS1</i>融合遺伝子陽性と診断した.ヘパリン持続注射からアピキサバンに変更し,クリゾチニブによる治療を開始した.3ヶ月後,血栓は消失し,原発および...

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  • 脊椎黄色靭帯骨化と骨棘により神経症状を呈した偽性偽性副甲状腺機能低下症の1例

    髙橋 祐介, 島内 卓, 田中 一成, 山 みどり, 酒井 隆士郎, 野口 康男, 江口 正雄, 藤井 敏男 Journal of Spine Research 15 (2), 78-83, 2024-02-20

    <p><b>はじめに:</b>偽性偽性副甲状腺機能低下症(pseudopseudohypoparathyroidism:PPHP)はAlbright's遺伝子骨形成異常症(Albright's hereditary osteodystrophy:AHO)と呼ばれる身体的特徴および精神発達遅滞を呈する病態である.PPHPは多彩な骨病変を呈し,脊椎の骨棘や靭帯骨化は脊柱管狭窄の原因となる.</p><…

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  • 開放療法による殿部毛洞手術症例の検討

    渡邊 理子, 上原 拓也 日本形成外科学会会誌 44 (2), 43-49, 2024-02-20

    ...<p> 序論:殿部毛洞に対する根治手術法は種々報告されているが,その優劣についてはいまだ結論が出ていない。われわれは開放療法を用いた根治術を行い,良好な結果を得たため,その詳細について報告する。<br> 方法:2017年7月から2022年12月までに殿部毛洞と診断された17例に対し,病変摘出術後に開放創として二次治癒させる手術治療(以下,開放療法)を行った。...

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  • 胸腺腫術後再発治療後に難治性下痢症として発症したGood症候群の1例

    堀口 寿里安, 大竹 宗太郎, 福冨 寿典, 小山 孝彦 肺癌 64 (1), 50-54, 2024-02-20

    ...</b>52歳,男性.X年,胸腺腫に対して拡大胸腺胸腺腫摘出術を施行し,病理検査で浸潤性胸腺腫と診断した.X+11年にcomputed tomographyで胸膜播種が疑われる所見を認めた.化学療法を実施後,X+15年に播種切除術を施行し,胸腺腫の播種と診断した.術後経過は良好であったが,術後4カ月目から1カ月で5 kgの体重減少を伴う慢性下痢症が出現した.精査で下痢の原因は特定できず,整腸剤や止痢剤...

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  • 診断確定までに時間を要したCA125の高値を伴う付属器・腹膜悪性腫瘍の2症例

    北村 幸子, 上田 匡史, 星本 泰文, 藤田 浩平 産婦人科の進歩 76 (1), 38-44, 2024-02-01

    ...卵癌・卵管癌・腹膜癌はスクリーニング検査方法が確立していないが,人間ドック等で測定 したCA125値の高値を理由に婦人科紹介を受け,対応に苦慮することが少なくない.今回CA125値の 高値を理由に婦人科を受診してから,悪性腫瘍の診断確定までに半年以上を要した2症例を経験した....

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  • 左室に腫瘤を形成した肺癌心筋転移の1例

    松田 浩明, 山田 貴之, 廣井 綾子, 荻野 千尋, 門田 有紗, 松井 愛良, 田中 浩美, 松田 綾香, 羽原 利幸, 楢崎 弘務, 八杉 昌幸, 中野 学, 吉田 裕輝, 戸田 博子, 瀬﨑 伸夫 超音波検査技術 49 (1), 28-35, 2024-02-01

    ...左室後壁側の中部~心尖部に心腔へ突出する3×2 cmの腫瘤を認めた.腫瘤は表面不整,輝度は等輝度で一部低輝度部分が混在していた.入院後,補液や抗菌薬投与による治療を開始したが,効果はなく第9病日に多臓器不全のため永眠となった.死後3時間後に剖検が行われ,右肺下葉に8×7 cm大の扁平上皮癌が認められた.また左肺,心,肝,左腎,右副腎,小腸,皮下,骨髄,傍大動脈リンパ節に転移がみられた.心臓への転移は...

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  • 当院で経験した長径30cmを超える巨大卵腫瘍の3症例

    別宮 史子, 増田 望穂, 安堂 有希子, 佐藤  浩, 田口 奈緒, 廣瀬 雅哉, 角井 和代 産婦人科の進歩 76 (1), 45-53, 2024-02-01

    ...を挿入し,卵腫瘍内 容液を約10 L吸引し,両側付属器摘出術を施行した.術後経過は良好でリハビリテーション目的に転 院した.巨大卵腫瘍の周術期管理を安全に行うためには,術前の深部静脈血栓症の評価やIVCフィ ルター留置の必要性,手術時の循環動態変動,術後の再膨張性肺水腫や廃用症候群の対応を検討する必要がある....

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  • 腹腔鏡下卵囊腫摘出術を契機に診断した性交歴がないFitz-Hugh-Curtis症候群の1例

    嬌 沈, 梅田 杏奈, 大谷 梓沙, 西沢 美奈子, 安井 悠里, 堀江  稔, 西﨑 孝道, 大西 洋子 産婦人科の進歩 76 (1), 8-15, 2024-02-01

    ...Fitz-Hugh-Cuitis症候群(Fitz-Hugh-Curtis syndrome;FHCS)は骨盤内腹膜炎(pelvic inflammatory disease;PID)に伴う肝周囲炎で,PIDの12.0―13.8%にみられる.主な病原体は性的接触を介し感染するクラミジアおよび淋菌である.今回,性交歴がないFHCSの1例を経験した.症例は37歳女性,0妊0産.良性卵囊腫に対し腹腔鏡下卵囊腫摘出術...

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  • に子宮内膜症性囊胞を背景として中腎様腺癌と漿液粘液性境界悪性腫瘍が併存した1例

    鈴木 裕紀子, 小菊 愛, 夏山 貴博, 森上 聡子, 近田 恵里, 石原 美佐, 成田  萌 産婦人科の進歩 76 (1), 1-7, 2024-02-01

    ...その際に右卵腫瘍核出術を行った.病理学的には脱落膜化変化を伴う子宮内膜症性囊胞を背景としてMLAと漿液粘液性境界悪性腫瘍が併存する像が認められ,MLAがミュラー管由来であることを示唆する所見であった.画像診断的に,妊娠中の子宮内膜症性囊胞は脱落膜様変化と卵癌合併の鑑別が難しく,今回も後方視的には卵癌合併の可能性をより強く考慮することが望ましかったかもしれないが,脱落膜様変化を背景としてMLAと...

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  • 甲状腺乳頭癌への悪性転化を認めた成熟囊胞性奇形種の1例

    清水 優作, 宮武  崇, 松木 貴子, 吉村 明彦, 濱田 真一, 山嵜 正人, 村田 雄二, 米田 玄一郎 産婦人科の進歩 76 (1), 60-68, 2024-02-01

    ...卵成熟囊胞性奇形腫の悪性転化の80%は扁平上皮癌であり,甲状腺乳頭癌への悪性転化はき わめてまれである.今回われわれは,両側卵囊腫核出術後の病理診断で甲状腺乳頭癌への悪性転化 を認めた卵成熟囊胞性奇形腫の1例を経験したので報告する.症例は26歳,未妊未婚,既往歴,家族 歴には特記事項なし.下腹部痛を主訴に前医を受診し経腟超音波検査,骨盤MRI検査で両側卵腫瘍 を認めたため紹介受診となった.血液検査...

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  • 陰囊にみられた Eccrine Poroma

    篠田 英和, 篠田 大介, 桐生 美麿 西日本皮膚科 86 (1), 7-8, 2024-02-01

    ...</p><p><b>病理組織学的所見</b>:腫瘍は表皮から舌状に連続性の増殖を示し(<b>図 2 a</b>),好塩基性,類円形の核を有し,細胞質の乏しい N/C の高い細胞(poroid cell)で構成されていた(<b>図 2 b</b>)。間質には毛細血管の拡張,増殖と形質細胞,リンパ球,組織球の浸潤を認めた。...

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  • 難治性凍瘡と考えられていた再発性多発軟骨炎

    竹内 聡, 石倉 侑, 米田 玲子, 友延 恵理, 中原 剛士 西日本皮膚科 86 (1), 1-2, 2024-02-01

    ...夏季にも完全に軽快せず,初診 2 カ 月前より鼻部の発赤と腫脹が増悪し,前医で鼻部蜂炎としてミノサイクリン,セフジニル,クラリスロマイシンを内服したが難治であった。</p><p><b>現症</b>:鼻尖から鼻背部,両耳介の耳輪,対耳輪上脚と同下脚にかけて熱感伴う発赤,腫脹がみられた(<b>図 1 a </b>~<b>c</b>)。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 教科書には書いていない脳卒中診療初期対応のポイント

    板橋 亮 岩手医学雑誌 75 (6), 197-202, 2024-02-01

    ...されており,脳卒中は血管疾患である側面と脳機能障害である側面の両者が大事と解釈できる.一方で,「脳梗塞」という言葉は,症状を伴わない無症候性も含んだ意味として用いられる.脳卒中を診断する際に病歴は極めて重要であり,疎かにはできない.診察の際には,麻痺の評価に加えて,高次機能障害である失語や半側空間無視にも注意する.画像診断は万能ではない.頭部CT の急性期脳梗塞検出力は十分とは言えず,MRI も必ず脳梗塞を...

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  • 妊娠中の付属器腫瘍手術の術式の検討:吊り上げ式腹腔鏡補助下手術と開腹手術

    徳重  悠, 岩見 州一郎, 中川 江里子, 芦原 隆仁, 水野 友香子, 福井 希実, 福田 真優, 野々垣 多加史 産婦人科の進歩 76 (1), 25-31, 2024-02-01

    ...妊娠中の付属器腫瘍手術術式は,腹腔鏡下手術が開腹手術と比して術後疼痛の減少,術中出血量低下や術後入院期間の短縮等のメリットがあるとされる.当院では妊娠中の卵腫瘍手術に対し腰椎麻酔下でのGLLA(gassless laparoscopy assisted surgery;吊り上げ式腹腔鏡補助下手術)を用い,全身麻酔や気腹を用いずに低侵襲手術を行ってきた.当院で2015年3月から2023年2月までの8...

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  • 医原性早発卵不全の不妊女性3例に対するエストロゲン療法の治療経験

    栗谷 佳宏, 久保田 哲, 澤田 真明, 高尾 徹也, 森重 健一郎, 竹村 昌彦 産婦人科の進歩 76 (1), 32-37, 2024-02-01

    ...摘出術後2例,乳癌化学療法後1例)であった.結合型エストロゲン製剤(製品名:プレマリン錠0.625 mg)を使用し,経腟超音波断層法検査によって胞状卵胞を認めた場合はゴナドトロピン製剤(製品 名:HMG注射用「フェリング」)300 IU/日を投与して卵刺激を行った.卵胞発育まで至ったのは卵 子宮内膜症性囊胞摘出術後1例,乳癌化学療法後1例,これら2例の7周期であり,タイミング療法1周 期,人工授精...

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  • 遊走精に精捻転を合併し精摘出術を要した1例

    沼田 泰裕, 伊藤 悠城, 松岡 充晃, 佐々木 卓, 林 悠大朗, 渡部 貴彦, 井上 雅弘, 上野 大樹, 小林 一樹 泌尿器科紀要 70 (1), 21-23, 2024-01-31

    We report a case of testicular torsion in an 8-year-old who was referred to our hospital for right groin pain. He was diagnosed with right retractile testis during a 12-month check-up. However, …

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  • アロマターゼ阻害薬とGnRH作動薬の併用療法が奏効した手術困難な再発顆粒膜細胞腫の2例

    福原 健, 田中 優, 佐伯 綾香, 黒田 亮介, 西村 智樹, 伊藤 拓馬, 加藤 慧, 清川 晶, 堀川 直城, 楠本 知行, 板倉 淳哉 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 22-28, 2024-01-25

    ...<p>概要:卵顆粒膜細胞腫は悪性卵腫瘍の約5%を占めるまれな病態である.手術療法が主流だが再発例も少なくない.手術,化学療法,放射線治療には限界があり,再発例に対する最適な治療法は確立していない.今回,手術困難な再発顆粒膜細胞腫に対して,アロマターゼ阻害薬とGnRH作動薬の併用療法が奏効した2例を報告する.本治療は倫理委員会の承認と患者の同意を得ている.症例1は56歳で,再発顆粒膜細胞腫に対して...

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  • 中国・四国地方における卵癌に対する分子標的治療薬の使用状況およびコンパニオン検査が与えるHBOC診療への影響の調査

    田中 圭紀, 齋藤 渉, 下屋 浩一郎, 日比野 佑美, 松岡 敬典, 新垣 亮輔, 依光 正枝, 末岡 幸太郎, 青江 尚志, 平林 啓, 氏原 悠介, 古宇 家正, 前川 正彦, 山本 寄人, 白山 裕子, 中村 紘子, 早田 裕, 伊藤 裕徳, 春間 朋子, 藤田 志保, 石川 雅子, 奈良井 曜子, 小松 宏彰, 大石 徹郎, 卜部 理恵, 嶋村 勝典, 野中 道子, 田中 教文, 清水 美幸, 本郷 淳司 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 6-15, 2024-01-25

    ...<p>概要:本研究は卵癌において使用可能な分子標的治療薬の中国・四国地方での使用状況を調査し,共有することを目的とした.</p><p>初発・再発卵癌患者で2021年1月1日から2021年12月31日の期間に分子標的治療薬を用いた症例を対象として後方視的に検討した....

    DOI

  • 出産後に発症した自己免疫性肝炎の一例

    伊豆 将貴, 一木 康則, 橋元 悟, 大久保 公晴, 佐藤 大晃, 平田 敬, 永田 豊, 上平 幸史 肝臓 65 (2), 92-98, 2024-01-23

    ...p>症例は30代女性.出産までは肝機能異常を認めなかったが,出産5日後にALTが30 U/L台となり増悪し続けるため2カ月後に当科を受診.AST 96 U/L,ALT 137 U/L,IgG 1517 mg/dL,抗核抗体40倍,抗平滑筋抗体160倍,肝炎ウイルス陰性.肝生検では門脈域に軽度のリンパ球浸潤を認めたが,interface hepatitisはわずかで,中心静脈周囲の壊死炎症所見なく,状壊死部...

    DOI Web Site 参考文献22件

  • パゾパニブ投与中の難治性気胸に対して外科治療を行った骨肉腫肺転移の1例

    土橋 亮太, 石原 駿太, 下村 雅律, 常塚 啓彰, 池部 智之, 井上 匡美 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (1), 50-54, 2024-01-15

    ...<p>症例は31歳男性.左大腿部骨肉腫の両側多発肺転移に対して原発切除,化学療法後に肺転移切除を施行した.その後再発し化学療法が再開されたが,効果が乏しくパゾパニブ(600 mg/日)が開始された.投与4日目に経過観察していた左気胸が増悪し胸腔ドレナージ・癒着療法(タルク,OK-432)を行った.保存的治療で改善を認めず手術適応とした.癒着療法により胸膜は肥厚していたが,癒着は軽度であった.腫瘍近傍...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 胃腺癌化学療法中に原発増大をきたし混合型腺神経内分泌腫瘍と診断した1例

    渕野 真代, 中谷 敦子, 安藤 孝将, 蓮本 祐史, 大澤 幸治, 伊藤 博行, 薮下 和久, 三輪 重治, 林 伸一 日本消化器病学会雑誌 121 (1), 55-62, 2024-01-10

    ...<p>症例は71歳,男性.腹痛を契機に肝転移,腹部大動脈周囲リンパ節転移をともなう胃腺癌と診断した.S-1+オキサリプラチン+トラスツズマブ療法を開始し,転移は縮小したが原発の一部が短期間に増大した.増大部分からの再生検により神経内分泌癌が疑われ,胃全摘術を行った結果,混合型腺神経内分泌腫瘍と診断した.このような経過で混合型腺神経内分泌腫瘍と診断された既報はなく,まれな症例と考えられた....

    DOI PubMed

  • 膀胱内再発に続いて側方リンパ節再発した膀胱浸潤S状結腸癌の1例

    小林 照忠, 佐藤 龍一郎, 金子 直征, 佐藤 純, 舟山 裕士 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (1), 37-44, 2024

    ...ストーマを閉鎖した.さらに左内腸骨リンパ節転移が顕在化して重粒子線治療を受けた.治療終了後にリンパ節転移は消失したものの右外腸骨リンパ節転移が顕在化し,再度重粒子線治療を受けて消失した.重粒子線治療終了後4年半経過し,この間再発は認めていない.本症例は,膀胱へ浸潤したS状結腸癌が,膀胱の領域リンパ節である側方リンパ節へ転移したものと推測され,リンパ行性転移を考える上で貴重な症例であった.また,再発病に...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 科学史的にみた渡瀨庄三郞の自然観・科学観―1910年沖縄島などへのマングース導入との関連―

    金子 之史 哺乳類科学 64 (1), 3-63, 2024

    ...マングース導入を考えていた渡瀨は1908年セイロン島でマングースが大変巧妙にコブラ(<i>Naja</i> sp.)を捕捉する状況を目撃した.動物学的な意味づけや論理よりもこの映像的・情感的なイメージが渡瀨には勝っていたであろうこと.第5点:1910年マングース雌雄各2頭の渡名喜島導入後,1頭が野外でハブ<i>Protobothrops flavoviridis</i>を殺食した事実と雌と幼獣各1頭が穴...

    DOI

  • 肝,肺転移を併存している大腸癌腹膜播種症例における外科的切除の意義

    園田 寛道, 山田 岳史, 松田 明久, 進士 誠一, 代永 和秀, 岩井 拓磨, 武田 幸樹, 上田 康二, 栗山 翔, 宮坂 俊光, 香中 伸太郎, 吉田 寛 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (3), 148-154, 2024

    ...</p><p>方法:日本医科大学付属病院で外科的切除(原発および播種)を行った大腸癌同時性腹膜播種症例55症例の治療成績を後方視的に検討し,予後不良因子の抽出を行った....

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 失タイプを来した皮質下梗塞の1例

    山本 和佳奈, 稲富 雄一郎, 松田 実 臨床神経学 64 (3), 163-170, 2024

    ...<p>58歳,男性,右利き.タイピングが上手くできず,言葉も思うように出なくなったことに気づいた.第3病日の入院時には失行や視知覚障害はなかったが,語列挙障害などの前頭葉機能障害や,近時記憶障害を認めた.またキーボード目視下に可能であったローマ字入力によるタイピングが,特に拗音や促音が混在する語で困難であった.書字障害は軽微であった.MRIでは左内包膝部から後脚に梗塞を認め,SPECTでは左前頭葉...

    DOI Web Site PubMed 参考文献14件

  • 慢性左頸部内頸動脈閉塞を有する急性期両側中大脳動脈閉塞症例に対して前交通動脈経由で血栓回収療法を行った経験

    成清 道久, 壷井 祥史, 広川 裕介, 大橋 聡, 松岡 秀典, 長崎 弘和 脳卒中 46 (2), 141-148, 2024

    ...四肢不全麻痺で当院へ搬送された.神経放射線画像診断で,両側中大脳動脈閉塞による急性期脳梗塞の診断に至り,発症より約5時間で血栓回収療法を行った.右頸部内頸動脈にガイディングカテーテルを留置し,前交通動脈を経由してステントリトリーバーを用いて血栓回収を行い,左中大脳動脈閉塞の有効な再開通を得た.引き続き,右中大脳動脈閉塞も血栓回収を行い,有効な再開通を得た(発症より6時間37分).術後は両側性に散在する梗塞を...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • と同側性にhemichorea-hemiballismを来した脳出血の2例

    荻根沢 真也, 安藤 昭一朗, 木下 悠紀子, 油谷 頌子, 岸 諒太, 大津 裕, 石黒 敬信, 佐治 越爾, 金澤 雅人, 小野寺 理 脳卒中 advpub (0), 2024

    ...を認めた.脳血流SPECTでは対側基底核の血流増加はなかった.2例ともに発症から約2週間の経過でHCHBは軽快した.病と同側のHCHBは非常に稀な症候である.機序として非交差性の皮質脊髄路の影響が推測された....

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 免疫染色によって術前診断しえた卵癌同時性大腸転移の1例

    小林 陽介, 廣 純一郎, 田島 陽介, 服部 豊, 稲熊 岳, 升森 宏次, 花井 恒一, 山田 勢至, 須田 康一 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (4), 411-416, 2024

    ...であったため,腹膜癌(高異型度漿液性腺癌)と診断した.化学療法3コース後にdebulking surgeryを実施したところ,卵に同様の腺癌を認め,卵癌の診断に至った.骨盤内腫瘤を伴う大腸腫瘍では免疫染色を考慮することが有用である....

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  • 超音波検査とMRI検査で陰嚢内多結節状腫瘤の所見を呈した傍精線維性偽腫瘍の1例

    祝田 勇輝, 成田 啓一, 金田 智, 岩澤 沙友里, 井手 広樹, 廣瀬 茂道, 塩見 英佑 超音波医学 advpub (0), 2024

    ...した線維組織を本体とし,炎症細胞の集簇が散在しており,精鞘膜由来の線維性偽腫瘍との最終診断に至った.精鞘膜と連続する多結節状の腫瘤で,超音波検査で低エコー,MRI検査のT1強調像,T2強調像,拡散強調像で低信号を示す腫瘤をみた場合,傍精線維性偽腫瘍が鑑別の上位に挙げられ,術中に精との剥離が可能であれば精温存ができることもある....

    DOI

  • 早期の腹腔鏡手術が治療に有用であった卵管卵膿瘍の一例

    本多 容子, 中 摩佑子, 池田 有理, 中林 裕貴, 河野 春香, 山下 有加, 近藤 哲郎, 大槻 克文 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 39 (2), 67-71, 2024

    <p><b>Background:</b> Cases of tubo-ovarian abscess (TOA) may often be difficult to diagnose solely based on imaging findings. This report describes a case of a ruptured TOA that was successfully …

    DOI Web Site 参考文献8件

  • ライフステージの変化に応じたサポートを必要とした卵がんの一例

    釣餌 咲希, 坊本 佳優, 島岡 竜一, 竹中 基記, 古井 辰郎 AYAがんの医療と支援 4 (1), 9-13, 2024

    ...</p><p> 今回、24歳で卵がんに対して妊孕性温存手術を施行し、その後、妊娠、出産に至ったが、第2子出産後早期に再発が発覚した症例を経験した。本症例では経過の中で変動する患者の心理社会的状況に応じた多様なニーズや希望を把握し、がん治療に並行したサポートが必要であったため、その治療および支援の経過について報告する。</p>...

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  • 手術時第VIII因子製剤投与後に生じたインヒビターに対し免疫抑制療法が奏効した女性血友病A

    山口 真紀, 髙木 友輔, 山崎 嘉孝, 大屋 周期, 中村 剛之, 森重 聡, 青山 一利, 毛利 文彦, 高瀬 隆太, 松尾 陽子, 大崎 浩一, 長藤 宏司, 岡村 孝 臨床血液 65 (2), 90-94, 2024

    ...卵腫瘍術前検査にて血友病A保因者(第VIII因子活性35%)と診断。周術期に遺伝子組み換え型第VIII因子製剤計35,600単位を投与。術後95日目に皮下血腫を形成。APTT 66秒,第VIII因子(FVIII)活性3%,インヒビター1 BU/m<i>l</i>の結果よりprednisoloneによる免疫抑制療法を開始。...

    DOI PubMed

  • 当院における毛洞に対するKarydakis flapの有用性の検討

    下地 信, 東 博, 宮原 悠三, 山田 恭子, 有田 宗史 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (4), 221-228, 2024

    ...</p><p>方法:2012年から2022年まで毛洞20例(正中切開閉鎖術7例,開放術4例,Karydakis flap 9例)において手術時間,創傷治癒期間,創離開,創感染,および再発について検討した....

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 道具の把握に選択的な失行

    大森 智裕, 船山 道隆, 穴水 幸子, 石川 芽衣 認知リハビリテーション 29 (0), 20-36, 2024

    ...以上より、道具の把握に選択的な失行の検出には、責任病・左右手の確認、道具の意味・把握・操作を分けた評価が必要である。これらの評価は、より効果的なリハビリテーションの方法と各要素の神経基盤の解明に繋がる可能性がある。</p>...

    DOI

  • 輸出用緑化苗木の線虫防除時期およびかん水手法の検討

    村井 かほり, 安永 智希, 井樋 昭宏, 池田 朱里, 山 拓郎 福岡県農林業総合試験場研究報告 10 (0), 43-49, 2024

    緑化木苗木を輸出する際には根洗いおよび薬剤処理による植物寄生性センチュウの除去(以下,線虫防除)が必要である。サザンカ,イヌツゲ,クロマツ苗木を供試し,植物寄生性センチュウの防除効果が高いと考えられる9月の線虫防除におけるかん水方法およびミストかん水間隔の違いが線虫防除による品質低下に及ぼす影響を調査し,樹種毎に最適なかん水方法を検討した。また,9月の線虫防除により輸出可能な個体が大幅に減少する…

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  • ビタミンKとビタミンK関連物質による抗炎症作用とその機序

    大崎 雄介, 白川 仁 日本栄養・食糧学会誌 77 (2), 103-108, 2024

    ...<p>ビタミンKは特定のタンパク質の翻訳後修飾 (Gla化) を介して血液凝固や骨恒常性などに寄与する一方で, 脳や精などのGla化活性が低い組織にも高濃度で分布するが, その意義は不明であった。...

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  • がん・生殖医療と周産期医療の連携に関する課題

    鈴木 直 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (4), 440-442, 2024

    ...<p> 2004年にベルギーで,若年造血器腫瘍患者に対する卵組織凍結・融解卵組織移植による世界初の生児獲得の報告以来<sup>1)</sup>,がんサバイバーシップ向上を目指したがん・生殖医療に関する取り組みが,欧米を中心に発展しつつある.がん・生殖医療とは,「がん患者の診断,治療および生存状態を鑑み,個々の患者の生殖能力に関わる選択肢,意思および目標に関する問題を検討する生物医学,社会科学を橋渡...

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  • アカメガシワ葉エキス末摂食によるラット皮膚および脂質代謝への影響

    大石 祐一, 菱田 結衣, 八巻 泰子, 山根 拓実, 岩槻 健, 吉仲 宏揮, 丸山 広恵, 河野 宏行 日本食品科学工学会誌 advpub (0), 2024

    ...また、血清中コレステロール量には影響しなかったが、精周辺脂肪量を有意に減少させた。以上の結果、アカメガシワ葉エキス末摂食は皮膚機能改善効果があり、脂質量を減少させる可能性があると考えられた。 </p>...

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  • MR neurographyで正中神経の神経束にくびれを同定した神経痛性筋萎縮症の1例

    川添 僚也, 森島 亮, 中田 安浩, 菅谷 慶三, 清水 俊夫, 高橋 一司 臨床神経学 64 (1), 39-44, 2024

    ...肘屈曲)3で,神経痛性筋萎縮症とくに前骨間神経症候群と診断した.臨床所見から,円回内筋・撓側手根屈筋への分枝より近位での正中神経の障害が予測された.神経エコーでは明らかな異常を認めず,MR neurographyで肘関節より近位に正中神経 ‘くびれ’ を認め,‘くびれ’ 近位と遠位で正中神経の神経束の腫大と異常信号を認めた.神経束間剝離など手術適応があり,神経学的局所診断とともにMRIを使った的確な病診断...

    DOI Web Site PubMed 参考文献22件

  • 免疫介在性ニューロパチーの新規治療展望

    桑原 基 臨床神経学 64 (1), 1-7, 2024

    <p>免疫介在性ニューロパチーでは副腎皮質ステロイド,血漿浄化療法,経静脈的免疫グロブリン療法が長らく治療の中心となっている.しかしながら,これらの治療においても治療抵抗例が一定数存在し,さらにmyelin associated glycoprotein(MAG)抗体関連ニューロパチーは未だ有効な治療が確立していない.近年,病態機序に直接関わる分子を標的とした新規治療の開発がすすんでいる.免疫性…

    DOI Web Site PubMed 参考文献49件

  • 慢性期に局在性脳萎縮を伴った片頭痛の一例

    黒井 康博, 菊池 麻美, 新井 直幸, 久保田 有一 日本頭痛学会誌 50 (3), 625-630, 2024

    ...<p>  家族性片麻痺性片頭痛や,てんかんの症例では,症状の発生部位に一致して脳萎縮を呈することがある.われわれは,初診より7年の経過で著明な脳萎縮をきたした片頭痛の一例を経験したため,報告する.症例は50歳台の男性.前兆のある片頭痛の既往あり.失語,読字障害,視野障害などの症状を伴う片頭痛のため,当院に2年間で3回入院した.3回目の入院で左片麻痺を伴い,片麻痺性片頭痛疑いとした.初診時より7年後...

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  • 内視鏡・外視鏡によるHeads-up ear surgeryへの新展開

    伊藤 吏 頭頸部外科 33 (3), 293-299, 2024

    ...当科では,術前MRIで推定された真珠腫進展範囲に合わせて術式を選択する「個別化医療」を行っており,進展が乳突洞までであればTEESで,乳突蜂進展例では鼓室は広角な視野を活かしたTEESで対応し,乳突部は外視鏡下の外耳道後壁保存型乳突削開術で対応している。...

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  • 眼瞼原発アポクリン癌の1例

    坂本 めい, 廣瀬 敬信, 竹本 洋介, 竹本 剛, 折田 浩志, 山下 裕司 頭頸部外科 33 (3), 365-373, 2024

    ...<br>アポクリン癌の治療については原発の切除が基本とされることが多く,放射線治療や化学療法の有用性について統一的な見解は確立されていない。予後は比較的良好な癌とされているが,中には悪性度の高い症例が存在する可能性が示唆され,慎重な経過観察が必要と考えた。...

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  • 状分節性糸球体硬化症(FSGS)の臨床

    服部 元史 日本小児腎臓病学会雑誌 37 (0), 53-61, 2024

    ...<p>状分節性糸球体硬化症(focal segmental glomerulosclerosis: FSGS)は,ステロイドや免疫抑制薬に抵抗性のネフローゼ症候群を呈しながら末期腎不全へ進行する難治性糸球体疾患である.本総説では,FSGSの病因分類,一次性,二次性,遺伝性FSGSの臨床病理像と鑑別診断,腎移植後再発と抗ネフリン抗体,抗ネフリン抗体をターゲットとした治療について概説した.</p>...

    DOI Web Site 参考文献34件

  • アジア諸国向け輸出のための緑化木苗木5種の品質保持方法

    安永 智希, 村井 かほり, 井樋 昭宏, 池田 朱里, 山 拓郎 福岡県農林業総合試験場研究報告 10 (0), 50-55, 2024

    東アジアや東南アジア地域への輸出を想定した品質保持技術の開発を目的として,輸送用コンテナの違いと蒸散抑制処理,ポリ袋梱包の有無が緑化木苗木の品質に及ぼす影響について検討した。出庫後の調査では,ツバキ「一休」の健全株率は,冷蔵コンテナでは100%であったが,ドライコンテナでは蒸散抑制処理およびポリ袋梱包により一定の効果が認められたものの低くなった。クルメツツジ「筑紫紅」の健全株率は,ドライコンテナ…

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  • 北海道におけるカワウの集団繁殖地の変遷

    渡辺 義昭 Bird Research 20 (0), A11-A19, 2024

    ...海沿岸のペンケ沼,湧別川,網走港の3地点の集団繁殖地の営数は,北海道全体の営数の92.9%を占めていた.これら3地点の集団繁殖地は,営地から15km以内の範囲に多くの湖沼が存在していた.自然物繁殖地は人工物繁殖地よりも放棄された地点が多かった.人工物繁殖地の離岸堤は地上性捕食者が進入できず,架環境も安定していることから継続的に利用された可能性があった.北海道のカワウは主に本州で越冬していると...

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  • 偽性腎不全を呈した膀胱破裂の1例

    蛭田 まほり, 関野 啓史, 磯上 弘貴, 松岡 香菜子, 古川 茂宣, 赤井畑 秀則, 添田 周, 石井 士朗, 伊藤 浩 福島医学雑誌 74 (1), 1-6, 2024

    ...症例は80歳女性,卵癌手術の既往があり,軽度の下腹部痛と腹部膨満感を主訴に前医を受診したところ単純CT検査で腹水貯留を認めた。入院時に血清BUN,クレアチニン値の上昇を認めたが,尿道留置カテーテル挿入後に速やかに血清BUN,クレアチニン値の改善を認めた。造影CT検査では腹水貯留以外に特異的な所見に乏しく,術前に診断することができなかったが,術中所見から膀胱破裂と診断された。...

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  • 腹膜・大網・卵に播種し,肝転移を伴う性腺外卵黄嚢腫瘍の一例

    油谷 英孝, 久保 滋人, 髙橋 瞭, 伊藤 玲佳, 髙田 知和, 井上 依里香, 大橋 茜, 糟谷 誠, 澤田 健, 奥村 亮介, 広川 侑奨, 石守 崇好 日本放射線科専門医会・医会学術雑誌 4 (0), 13-19, 2024

    A yolk sac tumor is a rare malignant germ cell tumor that typically originates from gonads, though it can arise from an extragonadal location. A rare case of an extragonadal yolk sac tumor in a …

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  • ALSにおける異常タンパク質の伝播

    坪口 晋太朗, 小野 寺理, 上野 将紀 ファルマシア 60 (5), 393-397, 2024

    ...<p>筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,運動ニューロンが変性し,筋が動かなくなる難病である.病態の進行において,神経細胞に蓄積するTDP-43が神経回路内を伝播する可能性が提唱されている.著者らは,TDP-43の伝播を検証可能なマウスモデルを確立し解析を行った.結果,TDP-43はオリゴデンドロサイト以外,神経回路内を伝播しなかったが,TDP-43が蓄積した運動ニューロンから,脊髄や筋へと,病の遠位...

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  • 腹腔鏡下に診断した膵癌卵転移の1例

    薗部 武, 永井 康一, 岩見 毬衣, 長 たまき, 小河原 由貴, 水島 大一, 宮城 悦子 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 39 (2), 56-60, 2024

    <p> We report a case of an intrapelvic neoplasm detected after pancreatic body cancer surgery, which was diagnosed laparoscopically as ovarian metastasis of pancreatic cancer.</p><p> A 70-year-old …

    DOI Web Site 参考文献13件

  • COVID-19に合併した奇異性脳塞栓症にアルテプラーゼ静注療法と卵円孔閉鎖術を行った1例

    植村 順一, 山下 眞史, 八木田 佳樹, 井上 剛 脳卒中 46 (1), 35-41, 2024

    ...<p>54歳,女性.COVID-19発症9日後に突然,喚語困難と右手の脱力が現れた.頭部MRIで左中大脳動脈領域に急性期脳梗塞,MRAで左中大脳動脈M1–M2移行部の描出が不良だった.rt-PA療法を施行.投与開始直後に喚語困難と右片麻痺は改善し,1時間後の頭部MRAでは左中大脳動脈は再開通していた.経頭蓋超音波検査では右左シャント陽性,下肢静脈エコー検査では左ヒラメ静脈に器質化した等輝度血栓があり...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 膵がん術後の頭蓋骨転移による頭痛に対し緩和的放射線治療が奏効した1例

    山田 健介, 中尾 光宏, 吉川 功一, 貞廣 浩和, 苅田 雅子, 眞鍋 裕気, 田中 秀和, 佐藤 智充, 水田 英司 Palliative Care Research 19 (1), 41-46, 2024

    ...【症例】67歳女性.膵がん術後,局所再発と腹膜播種による心窩部痛に対し,ロキソプロフェンとフェンタニル貼付剤でコントロールが得られていた.右頭痛が出現し徐々に増強したが頭蓋内圧亢進症状や症状に乏しく,一次性頭痛が疑われた.頭痛に対するアセトアミノフェンや五苓散の効果は乏しかった.CTでは脳転移や骨転移を認めなかったが,MRIで右前頭骨に転移を認めた.同部位に対し緩和的放射線治療を施行した.頭痛はNumerical...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 北海道西部低標高林におけるウソの繁殖可能性

    川路 則友, 松井 晋, 石倉 日菜子, 市原 晨太郎 Bird Research 20 (0), S25-S34, 2024

    ...繁殖期と思われる6-8月に標高300m以下の低標高域におけるウソ幼鳥の観察および捕獲記録はまったくなく,またウソが確実に繁殖していたという記録もない.今回の幼鳥は,高標高地で立った個体が低地へ移動してきたというより,捕獲地の近隣で偶発的に営したから立った可能性が高いと思われる.これが今回だけの稀な事象なのか,今後も継続するかは,注意深く見守る必要がある....

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  • 股関節正面X線撮影における生殖腺防護シールドの画質への影響

    伊藤 樹, 川畑 朋桂, 小野寺 崇 日本放射線技術学会雑誌 80 (3), 296-303, 2024

    ...<p>【目的】近年,欧米諸国ではX線撮影時における生殖腺防護シールド廃止に向けた動きが高まっている.生殖腺防護シールド廃止を推奨する背景として,遺伝的影響のリスク上昇に関する報告が少ないこと,卵に到達する線量は直接X線ではなく遮蔽できない内部散乱X線に起因すること,加えて生殖腺防護シールドがあることで自動露出機構に悪影響を及ぼす可能性や,重要な所見を覆い隠す可能性があることが挙げられる.また,生殖腺防護...

    DOI Web Site PubMed 参考文献13件

  • 肺腺癌に対してDurvalumabを使用後に四肢・頸部の筋強直で発症したStiff-person症候群の1例

    井上 貴司, 大岩 慧, 堀内 一宏 臨床神経学 64 (3), 176-180, 2024

    ....肺腺癌に対してDurvalumabを使用中に,四肢・体幹部の筋強直が出現した.発作性有痛性筋痙攣と,表面筋電図での主働筋と拮抗筋の持続的な筋収縮を認めた.血液検査ではamphiphysin抗体が強陽性であり,stiff-person症候群(stiff-person syndrome,以下SPSと略記)と診断した.免疫グロブリン大量静注療法やクロナゼパムを開始し,発作性有痛性筋痙攣は消失した.原発が...

    DOI Web Site PubMed 参考文献14件

  • 遺伝性乳がん卵がん症候群に対するリスク低減卵卵管摘出術への意思決定に関する海外の動向

    今井 芳枝, 森 裕香, 御手洗 幸子, 入澤 裕子, 大川 恵, 日下 咲, 下川 亜矢, 納富 理絵, 松本 仁美, 阿部 彰子, 吉田 加奈子, 村上 好恵, 武田 祐子, 川崎 優子, 阪本 朋香 四国医学雑誌 79 (5.6), 245-252, 2024

    ...<p>令和2年4月から遺伝性乳がん卵がん症候群(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome:以降HBOC)の既発症者に対するリスク低減乳房切除術(Risk-Reducing Mastectomy:以降RRM)・乳房再建術ならびにリスク低減卵管卵摘出術(Risk-Reducing Salpingo-Oophorectomy:以降RRSO)が保険収載となった...

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  • 造血幹細胞移植後長期フォローアップ外来における婦人科検診の臨床的有用性

    鴨井 千尋, 藤井 伸治, 松岡 敬典, 高橋 郁名代, 山本 晃, 清家 圭介, 藤原 英晃, 淺田 騰, 遠西 大輔, 西森 久和, 藤井 敬子, 松岡 賢市, 前田 嘉信 日本造血・免疫細胞療法学会雑誌 13 (2), 74-80, 2024

    ...子宮頸がん,子宮内膜がん,卵がんの症例はなかった。移植後の婦人科系がんに関連する因子を特定するためにはさらなる分析が必要であるが,移植後の婦人科系疾患の早期発見・治療のため,問診方法を工夫し,婦人科受診を推奨することが重要であると考えられた。</p>...

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  • 原発不明の転移性性腺外胚細胞腫瘍の猫の1例

    前川 卓哉, 西川 晃司, 吉田 進太郎, 酒井 健嗣, 西川 秀司 日本獣医がん学会雑誌 12 (2), 18-21, 2023-12-31

    <p>A 9-year-old male cat, castrated at 10 months of age, was referred to this animal hospital due to an intra-abdominal mass. The mass was surgically resected and diagnosed as lymph node metastasis …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • もやもや病による右前頭葉の脳梗塞で発語失行と文法障害を呈した交叉性失語の 1 例

    目黒 祐子, 松田 実, 佐藤 健一, 佐々木 達也 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 43 (4), 248-257, 2023-12-31

    ...右利き患者で右半球病による発語失行や失文法の既報告例と症状や病を比較検討した。発語失行や文法障害の症状には大きな違いはなかったが, 病的には微妙な違いがあると考えられ, もやもや病による慢性的な虚血性の機能障害が関与していると考えられた。また右前大脳動脈 (ACA) 領域の損傷がありながら発話意欲が急速に回復し, プロソディ障害のみが残存したことが特徴的であった。...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 骨肉腫術後の異時性膵転移に対する1切除例

    吉田 俊彦, 毛利 康一, 曽山 弘敏, 山岸 農, 山根 秘我, 沢 秀博, 田中 基文, 梶本 和義, 柿木 啓太郎, 富永 正寛, 藤野 泰宏 膵臓 38 (6), 405-411, 2023-12-28

    ...<p>転移性膵腫瘍の切除例の報告は少なく,さらに骨肉腫を原発とするものは極めてまれである.我々は骨肉腫術後の異時性膵転移の1例を経験したので報告する.症例は55歳,男性.26年前に右下顎骨骨肉腫に対して原発切除が行われた.2年後,17年後に肺転移を認め,それぞれ切除,ラジオ波焼灼術,化学療法,放射線治療が行われ完全奏効が得られた.その後7年間は無再発で経過したが,定期検査で膵尾部に腫瘤影を認め当科紹介...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 言語症状をもたらす神経変性疾患:症状の特徴と対応

    大槻 美佳 神経心理学 39 (4), 271-287, 2023-12-25

    ...,単語の理解障害,復唱障害)で整理するとわかりやすい.発語失行では,音の歪み,連結障害,プロソディー異常のほか,不適切な息継ぎがみられる.非流暢/失文法型PPAは,原発性進行性発語失行と原発性進行性失文法に分けられ,前者の背景病理は4Rタウオパチーであると報告されている.進行性に前部弁蓋部症候群を呈する一群は,TDP-43が蓄積し,運動ニューロン疾患との近縁性が議論されている.語減少型PPAは,病の...

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  • 全肝照射により多発肝転移が縮小した治療抵抗性の進展型小細胞肺癌の1例

    児玉 秀治, 吉田 正道, 三木 寛登, 後藤 広樹, 増田 和記, 藤原 篤司, 南平 結衣, 佐貫 直子, 後藤 大基, 鶴賀 龍樹 肺癌 63 (7), 959-964, 2023-12-20

    ...</b>76歳男性.進展型小細胞肺癌に対し20XX-1年6月下旬からカルボプラチン+エトポシド+デュルバルマブ療法を開始,6コース完遂後にデュルバルマブ維持療法中だった.原発,肝転移,傍大動脈リンパ節転移の増大のため20XX年2月下旬に治療変更目的に入院した.Sensitive relapseと考えカルボプラチン+エトポシド療法を行ったが,背部痛と黄疸が出現し増強,オピオイドを開始した.多発肝転移増大...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 術後16年目に気管分岐下リンパ節に孤立性転移を認めたEGFR遺伝子変異陽性肺腺癌の1例

    加藤 雅人, 山田 恭平, 大島 孝一 肺癌 63 (7), 977-982, 2023-12-20

    ...</b>81歳女性.16年前に呼吸困難感を主訴に近医を受診.胸部X線で右胸水貯留を認め,胸部CTで右肺上葉に3 cm大の腫瘍と胸膜播種を認めた.右肺上葉腺癌,cT3N1M1a,stage IVaと診断し,gefitinibを開始した.治療開始1ヵ月後には胸水の消失と原発の縮小を認めたためサルベージ手術を行った.術後もgefitinibを継続したが,再発なく長期経過した.初回手術から16年後に腫瘍マーカー...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 外陰部犬咬傷により両側精欠損をきたした1例

    坂本 佳奈, 伊方 敏勝, 茅嶋 理絵, 水谷 望, 西村 祐紀, 増口 信一 日本形成外科学会会誌 43 (12), 739-744, 2023-12-20

    <p> Dog bites, while common in medical practice, are rarely reported to involve human external genitalia. Such injuries predominantly affect children and can cause severe sexual impairment. This …

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  • 生物の磁気受容能とそのメカニズム

    大塚 浩晨, 岡野 俊行 比較生理生化学 40 (3), 149-156, 2023-12-15

    ...動物では特に,渡りや回遊,帰のためのナビゲーションに地磁気を利用していると考えられている。生物の磁気応答の仕組みには,「マグネタイトメカニズム」と「ラジカルペアメカニズム」という,2種類のメカニズムが考えられている。マグネタイトメカニズムは,微小な磁性粒子を利用する機械的な方法であり,一方,ラジカルペアメカニズムは,光エネルギーを利用する化学的な方法である。...

    DOI Web Site 参考文献59件

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