検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 1,156 件

  • イッテルビウム化合物を用いた1K以下の極低温生成のための磁気冷凍材料の開発

    志村 恭通, 常盤 欣文 日本物理学会誌 78 (8), 461-466, 2023-08-05

    ...</p><p>このように磁気冷凍は,シンプルな原理で冷やすことができるため,適切な磁性体が見つかれば,極低温生成のハードルを下げることができる.しかし,現在までに実用化されている極低温用の磁気冷凍材料は,到達温度が比較的高い酸化物のガーネットや,0.1 K以下まで到達できるものの,不安定で扱いにくく,熱伝導率が低く熱を伝えにくい常磁性塩のみである....

    DOI

  • 溶液NMR法により可視化された高エネルギー状態のタンパク質立体構造

    徳永 裕二 ファルマシア 59 (3), 241-241, 2023

    複雑に折りたたまれたタンパク質の立体構造情報は,その機能を理解するために本質的に重要であると同時に,合理的な分子設計に基づく医薬品開発においても重視されている.今日,X線結晶構造解析,核磁気共鳴(NMR)法,クライオ電子顕微鏡,および計算科学的手法の発達に伴い,タンパク質構造決定は飛躍的に進歩した.一方で,酵素反応の時定数や分子結合の親和性などの特性を,静止した立体構造のみから定量的に予測するこ…

    DOI

  • 非相反相転移の物理

    花井 亮 日本物理学会誌 77 (10), 666-674, 2022-10-05

    ...<p>言うまでもなく,この自然界は相転移であふれている.気液相転移,常磁性・強磁性転移,常伝導・超伝導転移等の熱平衡系における相転移に加え,レーザー発振や同調現象等,非平衡状態で見られる相転移も数多く存在する....

    DOI

  • LPE法によるBi置換YIGを用いたスピン熱電発電素子の強磁性共鳴特性について

    加納 侑弥, 松田 亮太, 今村 正明, 田島 大輔 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2022 (0), 337-338, 2022-09-15

    ...液相成長法で作成したBi:YIG は,膜の表面に大きな成長磁気異方性を示す事が知られており,この異方性はBi:YIG中のFe-3d局在電子スピンのスピン軌道相互作用を強め,フォノン系からスピン系への熱エネルギー移動を増大させる事で,強磁性絶縁体から常磁性金属体へ注入されるスピン流が増大し,発電効率が向上すると考える。...

    DOI

  • 非エルミート系における例外点のトポロジーと対称性

    吉田 恒也, 初貝 安弘 日本物理学会誌 77 (4), 222-227, 2022-04-05

    ...<p>物理現象を統一的に理解するうえで,対称性は重要な役割を果たす.よく知られているように,強磁性体では高温で常磁性相が見られ温度を下げると強磁性相へと相転移する.強磁性相ではマクロな数のスピンの向きが揃い,この相転移はスピン空間での回転対称性の自発的な破れで理解できる.このような自発的対称性の破れに基づく議論は強誘電体や超伝導体にも適用され凝縮相の普遍的な理解を提供している....

    DOI

  • MRIにおけるT<sub>2</sub><sup>∗</sup>強調効果の定量的評価法

    八木 悠太, 大久保 真樹, 齋藤 宏明, 金沢 勉 日本放射線技術学会雑誌 78 (4), 357-363, 2022

    ...【方法】超常磁性酸化鉄造影剤を用いて複数の鉄濃度の溶液を作成した.これらのT<sub>2</sub>*強調画像(T<sub>2</sub>*WI)の信号強度を測定し,鉄濃度と信号強度の関係を得た.この関係に基づいて,脳内の微小出血を想定した鉄濃度マップを信号値へ変換することで模擬T<sub>2</sub>*WIを生成した.模擬T<sub>2</sub>*WIにおける低信号域の定量的な評価指標(S値)...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献16件

  • 有機超伝導体λ-(BETS)<sub>2 </sub>GaCl<sub>4</sub>の超伝導相近傍の相図

    小林 拓矢, 河本 充司 日本物理学会誌 76 (7), 450-455, 2021-07-05

    ...</p><p>これらの超伝導メカニズムを議論するうえで隣接電子相が重要になるが,κ型塩で確立されているような統一相図はない.また常磁性状態についての情報もほとんどないという現状であった.その原因としては,電子状態を調べる最適なプローブがないことが挙げられる.λ型塩において電子状態を調べる方法の一つとして,<sup>1</sup>H,<sup>77</sup>Se-NMR測定は行われていたが,電子系との...

    DOI Web Site

  • 物理定数から見た日本の新第三紀花崗岩類

    大熊 茂雄, 金谷 弘 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 72 (1), 81-94, 2021-03-30

    ...× 10<sup>-3</sup>,室戸岬花崗岩は10<sup>-2</sup>,甲府・甲斐駒ヶ岳花崗岩の2 × 10<sup>-2</sup>および3 × 10<sup>-3</sup>,越後湯沢・和田峠・那須花崗岩の3 × 10<sup>-2</sup>,秩父・丹沢花崗岩の4 × 10<sup>-2</sup>である.これらに各々の岩質を加味して判断すると南九州・屋久島花崗岩と潮岬花崗岩は弱・常磁性...

    DOI Web Site Web Site 参考文献14件

  • 石英に見られる常磁性格子欠陥とESR年代測定

    豊田 新 RADIOISOTOPES 70 (3), 95-105, 2021-03-15

    ...<p>電子スピン共鳴年代測定は,自然放射線によって鉱物中に生成する照射効果の一つである常磁性格子欠陥を定量することによって行われる。鍾乳石の年代測定に始まり,さまざまな鉱物に適用されてきた。その中で石英は,地表に普遍的に存在する鉱物であり,第四紀のさまざまな地表で起きる地球科学的イベントの年代測定に適用できる可能性がある。現在の研究の方向性についてまとめて報告する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献47件

  • 円運動モデルによるNICSの定量的計算

    波田 雅彦 Journal of Computer Chemistry, Japan 20 (1), A2-A10, 2021

    <p>環状π電子系化合物の芳香族性の指標として使われる核磁気遮蔽定数(-NICS)のモデル計算を紹介する.実在系では化合物ごとに異なる複雑な条件がNICSの議論を複雑にしている.化合物固有の複雑性を避けて,基本原理だけが浮き出るようにするために円運動モデルを採用した.更に,古典的・概念的な記述を避けるため,フレミングの左手の法則やアンペールの法則などは使わず,円周上の電子の運動にシュレーディンガ…

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 節理を充填するマンガン水酸化物の成因

    中田 英二, 太田 岳洋, 鈴木 素之 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 315-, 2021

    ...帯磁率は新鮮安山岩に比べて赤色化したサプロライトの方が小さく、風化作用によって強磁性体である磁鉄鉱が、常磁性体の酸化鉄に変化している。新鮮な安山岩に含まれる磁鉄鉱の組成は<i>Mn<sub>0.2</sub>Ti<sub>0.6</sub>Fe<sub>2.3</sub>O<sub>4</sub></i>(チタノマグネタイト)であり、MnOを3~4%含んでいる。...

    DOI

  • 3軸結晶配向手法としての磁場配向法の最近の進展

    堀井 滋 応用物理 89 (12), 715-718, 2020-12-10

    ...<p>現在の磁場配向法は,「回転変調磁場」を利用することで,“室温”で擬似単結晶(3軸結晶配向)組織を形成できる技術である.また,遠隔力ゆえ非接触の配向が可能で複合材料の配向にも適する.日本発の液体ヘリウムを使わない伝導冷却式超伝導電磁石の登場により,強磁場を利用した異方的な弱磁性(常磁性や反磁性)物質の配向も比較的容易である.本稿では,主に2つの話題を提供する.第1の話題として,回転変調磁場を使うとなぜ...

    DOI Web Site

  • 分子シミュレーションとNMR分光法の組み合わせによる糖鎖の動的立体構造の描像

    山口 拓実 Trends in Glycoscience and Glycotechnology 32 (187), J79-J84, 2020-05-25

    ...常磁性効果を活用した核磁気共鳴(NMR)法と、分子シミュレーションを組み合わせることで、糖鎖の動的立体構造を解析する方法論を確立した。この手法により、ガングリオシドの糖鎖構造や、糖タンパク質の品質管理に関わる高マンノース型糖鎖のコンフォメーションを明らかにした。さらに、静的な構造解析だけでは捉えることができない、レクチンと糖鎖の動的な相互作用機構についても理解が進んだ。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 光によるスピン秩序の高速制御

    小野 淳, 石原 純夫 日本物理学会誌 75 (2), 77-82, 2020-02-05

    ...我々は二重交換相互作用を記述する理論模型を相補的かつ多角的に解析することで,光照射により実現する強い非平衡状態においてこの相互作用が強磁性ではなく反強磁性相互作用となることを見出した(右図).長年にわたり典型的な強磁性相互作用として知られていた二重交換相互作用に,このような側面が隠されていたことは大変な驚きである.新たに見出した光照射による強磁性から反強磁性への転移は,従来から知られていた強磁性から常磁性...

    DOI Web Site

  • ボールミルを施したシリカ表面の構造分析

    野尻 凌平, ハディ ラザヴィ ホソロシャヒ, 佐藤 知広, 高井 千加, 藤 正督 日本表面真空学会学術講演会要旨集 2020 (0), 8-, 2020

    ...この固化メカニズムに関して、電子常磁性共鳴によって調査した。</p>...

    DOI

  • アルミニウムは磁石にくっ付く?

    村尾 美明 物理教育通信 182 (0), 57-59, 2020

    ...磁場勾配が大きくなるようにネオジム磁石を交互に配置すると常磁性のアルミ箔が磁石にくっ付く。...

    DOI

  • アルミニウムは磁石にくっつくか

    沢田 功 物理教育通信 181 (0), 62-63, 2020

    ...検定教科書でアルミニウムは、小中学校では磁石につかない、高校では常磁性であると記されている。高専3年生(約40名)が対象のアルミニウムの磁性について、5年間の実践報告をする。...

    DOI

  • 8.2.1 炭素イオン線による水相における活性酸素種の生成

    松本 謙一郎, 乳井 美奈子, 上野 恵美, 小川 幸大, 中西 郁夫 RADIOISOTOPES 68 (10), 681-691, 2019-10-15

    ...<p>炭素線によって水溶液中に生じるヒドロキシルラジカル(·OH),過酸化水素(H<sub>2</sub>O<sub>2</sub>),及び酸化反応の量を,電子常磁性共鳴をベースとする方法により測定し,X線のそれと比較した。·OHの生成は炭素線の軌跡上に局在しているものと思われ,ミリモラーあるいはモラーレベルの異なる生成密度があることが示唆された。...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献13件

  • 高分解能Co 2<i>p</i> 共鳴非弾性X線散乱によるLaCoO<sub>3</sub>のスピン転移の観測

    田口 幸広, 柏木 謙吾, 川又 修一, 宮脇 淳, 原田 慈久, 三村 功次郎 SPring-8/SACLA利用研究成果集 7 (2), 206-208, 2019-08-29

    ...温度上昇とともに非磁性から常磁性状態へと連続的に変化し、100 K 付近で帯磁率の極大を示す LaCoO<sub>3 </sub>の Co 3<i>d</i> 電子状態を調べるため、40 K と 300 K において Co 2<i>p</i><sub>3/2</sub> 吸収領域でX線非弾性散乱を偏光保存および偏光非保存配置で観測した。...

    DOI

  • 3.2.2 重粒子照射によるスクロールとL-アラニンラジカルのEPR測定と解析

    中川 公一 RADIOISOTOPES 68 (4), 239-245, 2019-04-15

    ...<p>電子常磁性共鳴(EPR)法を用いてスクロースの重粒子イオンやX線照射で生成するラジカル収量のLET依存性,線量依存性等の測定から,その線量計としての潜在的な適用性をアラニンと比較し検討した。He, C, Si, Neなどの重粒子イオンをスクロースに照射した場合も,X線照射同様,微細構造を有しほぼ7 mTに広がる安定なフリーラジカルの生成が観測された。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • スピン流とそのゆらぎ

    荒川 智紀, 小林 研介 日本物理学会誌 74 (4), 222-227, 2019-04-05

    ...</p><p>最近,私たちは,磁性体/絶縁体/常磁性体からなるトンネル接合において,スピン流に伴うショット雑音(スピンショット雑音)の検出に成功した....

    DOI Web Site

  • 有機常磁性液晶の光磁気効果

    内田 幸明, 秋田 拓也, 杉山 佑樹, 西山 憲和 日本液晶学会討論会講演予稿集 2019 (0), 3A03-, 2019

    <p>Magnetic properties in materials without metals are usually too weak to be detected above room temperature. We synthesized a nitroxide radical (NR) showing large change of the magnetic properties …

    DOI

  • 原子層超伝導体 Si(111)-(√7×√3)-In のラシュバ効果と臨界磁場

    吉澤 俊介, 内橋 隆 日本表面真空学会学術講演会要旨集 2019 (0), 3Ha03Y-, 2019

    ...極低温電気伝導測定から、平行磁場に対する臨界磁場が従来型超伝導体で予想される常磁性極限より増大していることが強く示唆される。臨界磁場増大のメカニズムについて、密度汎関数理論計算で得たバンド構造の情報を取り入れながら、ラシュバ効果と弾性散乱による対破壊機構の理論にもとづいて解析した。</p>...

    DOI

  • SiC基板上Yb蒸着グラフェンにおける強磁性の発現

    鄭 帝洪, フェルバケル ヨルト, 遠藤 由大, 秋山 了太, 長谷川 修司 日本表面真空学会学術講演会要旨集 2019 (0), 2P24S-, 2019

    ...結果、通常Yb単体は常磁性にもかかわらず異常ホール効果が観測され、キュリー温度59Kの強磁性転移が確認された。</p>...

    DOI

  • MBE堆積したCo/Pt(111)表面の熱処理と垂直磁気異方性

    長尾 哲郎, 木村 杜倫, 轟 直人, 和田山 智正 日本表面真空学会学術講演会要旨集 2019 (0), 2P48S-, 2019

    ...<p>酸素還元反応(ORR)の反応物である酸素分子は基底状態で常磁性であり、外部磁場を電極触媒に印加することによりORR活性が向上する。しかし電極表面の自発磁化とORRとの関係性は未だ不明確である。そこで本研究では磁気異方性とORR特性との相互作用の影響を明らかにするため、分子線エピタキシ堆積したCo/Pt(111)強磁性表面に熱処理を施し、垂直磁気異方性とORR活性の関係性について調査した。...

    DOI

  • 安価な精密秤を用いた実験

    村尾 美明 物理教育通信 176 (0), 47-48, 2019

    ...安価な精密秤を用いて、水の蒸発、常磁性と反磁性、クーロン力について測定を行った。...

    DOI

  • 反磁性原子の電気双極子モーメントで探る新物理

    山中 長閑, 吉永 尚孝, 旭 耕一郎 日本物理学会誌 73 (6), 382-387, 2018-06-05

    ...</p><p>EDMの研究は現在,スピンを持つ様々な粒子―中性子,反磁性原子,常磁性原子,ミュオン,陽子・重陽子―を対象に世界中で探索実験が実施または計画されている.理論的にも検討が進み,これら異なる粒子のEDMがそれぞれどのような新物理に感度を持っているのか,それらの実験データが得られた時にどのような解析をすればよいのかもわかってきた:各々の新物理が生み出すCP非保存相互作用は低エネルギーでは限られた...

    DOI Web Site

  • 高温超伝導ルネサンス―ノンドープ超伝導体の発見と新しい電子相図

    内藤 方夫, 山本 秀樹 日本物理学会誌 73 (4), 204-213, 2018-04-05

    ...が維持されると仮定したとき,T構造の母物質T-La<sub>2</sub>CuO<sub>4</sub>は電荷移動型絶縁体,T′構造の母物質Nd<sub>2</sub>CuO<sub>4</sub>は常磁性金属になるという結論である.T′構造の母物質が超伝導性を示すという我々の実験結果と基本的には整合する....

    DOI Web Site

  • 分子動力学計算とNMR計測を用いた糖鎖の配座空間探査

    山口 拓実, 渡邉 東紀男, 矢木 宏和, 加藤 晃一 Journal of Computer Chemistry, Japan 17 (1), 1-7, 2018

    ...<p>糖鎖は複雑な分岐構造と高い内部運動の自由度をもち,その立体構造は水中で絶えず揺動している.したがって,糖鎖の生物機能発現に関する分子科学的基盤を正しく理解するためには,立体構造を動態として描象することが重要である.核磁気共鳴(NMR)法と分子シミュレーションを組み合わせた動的構造解析法の確立により,糖鎖のコンフォメーションをその揺らぎを含めて定量的に理解することが可能となってきた.常磁性NMR...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献4件

  • 脳梗塞に対する細胞治療 : RAINBOW研究の取り組み

    七戸 秀夫, 川堀 真人, 寳金 清博 レギュラトリーサイエンス学会誌 8 (2), 115-121, 2018

    ...本治験は, ①ウシ胎仔血清 (FBS) などの代替として, 他家ヒト血小板溶解物 (platelet lysate: PL) を添加し, 自家BMSCを培養する, ②脳梗塞周辺部へ脳定位的手術により細胞を直接移植する, ③MRIによる移植細胞の挙動把握を目的とし, 超常磁性酸化鉄 (SPIO) 製剤によりBMSCをラベルする, ④FDG-PETやIomazenil-SPECTを用いて, 細胞移植がホスト...

    DOI Web Site 医中誌

  • MRIロック圧可変式シャントバルブのアーチファクト3.0 Tと1.5 T MRIの比較

    天野 裕貴, 黒田 直生人, 内田 大貴, 中戸川 裕一, 山添 知宏, 渡邊 水樹, 藤本 礼尚, 稲永 親憲, 山本 貴道, 田中 篤太郎, 増井 孝之 Japanese Journal of Neurosurgery 27 (6), 463-469, 2018

    ...主要因は3.0 T MRスキャナの広い受信バンド幅だが, これ以外に強磁性体の永久磁石は常磁性体のチタンクリップと異なる機序でアーチファクトを呈する可能性がある. この事実からアーチファクト軽減の目的で3.0 T MRを避けて1.5 T MRを使用する必要はなく, また同じMRであっても受信バンド幅をより広く設定できればアーチファクトを減らせる可能性が示唆された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 非慣性系のスピントロニクス

    松尾 衛, 齊藤 英治, 前川 禎通 日本物理学会誌 72 (9), 641-648, 2017-09-05

    ...(i)剛体回転系で発現するスピン・回転結合は,角速度に比例する有効磁場によるゼーマン相互作用とみなすことができ,この有効磁場方向にスピンは揃うため磁性体は磁化する.特に,常磁性状態にあるGd,Tb,Dyといった金属の磁化による漏れ磁場測定から<i>g</i>因子を決定する実験を示す.さらに,数kHzで高速回転する回転子を用いた核磁気共鳴実験によってこの有効磁場を直接測定する実験結果を示す.またPtのように...

    DOI Web Site

  • ランダムネスが誘起するフラストレート格子上の量子スピン液体

    川村 光 日本物理学会誌 72 (7), 492-502, 2017-07-05

    ....実のところ,そもそもの状態の定義が必ずしも明確にされてきた訳でもないのだが,理論的に期待される磁性体の新たな状態として,実験的にも長く探し求められてきた.強い磁気的相互作用を持ちながら,スピングラス的な磁気凍結現象も含めて極低温まで何の磁気秩序化も示さない,磁性体の低温量子状態という辺りが,大方のイメージであろう.その意味で,スピン系が作る「液体状態」である.言葉の対応上は,高温での無秩序状態―常磁性状態...

    DOI Web Site

  • <論文・報告>Dynamic Covalent Properties of Triarylamine Derivatives Having a Radical

    Hira, Shota, Inoue, Yuki, Sakamaki, Daisuke, Seki, Shuhei ELCAS Journal 2 116-116, 2017-03

    ...不対電子を持つトリフェニルアミン誘導体(1a・)は,動的共有結合と呼ばれる弱い共有結合によって単量体と二量体(1a2)との間で平衡にある.1a・ は不対電子を有することから常磁性体であり,また可視領域の強い吸収帯により鮮やかな色を呈する.そして溶液の温度を変化させると光学特性及び磁気的性質が連続的に変化する.本研究では,1a・ への置換基導入が結合- 解離平衡に及ぼす影響を調べるため,1a・ に2...

    HANDLE

  • 8 低温固相マトリックス単離ESR法と固体Ar中のメタンの放射線分解

    駒口 健治 RADIOISOTOPES 66 (10), 459-467, 2017

    ...本稿では,低温固相MI単離ESR法について簡単に説明し,固体アルゴン中でのメタンの4 K放射線分解で生成するCH<sub>3</sub><sup>·</sup>ラジカルやH…CH<sub>3</sub>ラジカル対などの不安定常磁性種の高分解能ESRスペクトルを示し,それら化学種が生成する反応素過程について概説する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献15件

  • 小児期に発見された膵内副脾に発生した類皮嚢胞(epidermoid cyst)の1例

    横田 直樹, 窪田 正幸, 小林 隆, 荒井 勇樹, 大山 俊之 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 53 (1), 89-93, 2017

    <p>副脾は中胚葉由来組織であり,管腔構造を欠く副碑に囊胞性病変が発生することは稀である.今回,類皮囊胞を有する膵内副脾の女児例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.症例は,13 歳の女児.腹痛を主訴に近医を受診し,腹部CT で膵尾部囊胞性病変を指摘され,当科紹介となった.画像上,膵尾部に径15 mm …

    DOI Web Site 医中誌

  • 希土類セレン化物RSe<sub>2-δ</sub> (R = Pr, Nd, Tb)の比熱

    戎 修二, 大友 貴博, 北口 勇一, 石垣 徹, 宮崎 正範 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1125-1125, 2017

    ...PrSe_2_がVanVleck 常磁性、NdSe_2_が2 K付近で反強磁性転移、Tb_8_Se_14.8_が5 K付近で反強磁性転移を示すことを前回報告した。今回これらの比熱測定を行ったので、その結果から磁性についての考察を行う予定である。</p>...

    DOI

  • 鉄族遷移金属における電子相関の第一原理運動量依存局所変分理論 II

    梯 祥郎, Chandra S. 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1196-1196, 2017

    ...<p>前回は,我々が提出した新しい第一原理運動量依存局所変分理論に基づき,常磁性ScからCuまでの3d遷移金属系における相関エネルギー,電荷揺らぎ,局在モーメントの振幅,運動量分布関数などの物理量を求めて,バンド理論では説明できない電子相関効果を明らかにした.今回は,Fe,Co,Niの強磁性状態における電子相関効果を中心に発表する.</p>...

    DOI

  • 磁性有機導体λ-(BETS)<sub>2</sub>Fe<sub>x</sub>Ga<sub>1-x</sub>Cl<sub>4</sub>における反強磁性転移の解析

    瑞慶覧 長空, 森成 隆夫 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1752-1752, 2017

    ...LaTeX${\lambda}$-(BETS)_2_Fe_x_Cl_4_は常磁性金属-反強磁性絶縁体転移を示す。またFeをGaに置換していくことで反強磁性転移に代わり超伝導転移が観測される。転移の機構については未だ明らかにされていない。本研究ではフェルミ面のネスティングに着目し、局在3dスピンの秩序を仮定せず、局在3dスピンとの相互作用によるπ電子のSDW転移について平均場近似の解析を行う。...

    DOI

  • 電荷秩序相近傍のX[M(dmit)<sub>2</sub>]<sub>2</sub>(M=Pd,Pt)の低温熱容量

    山下 智史, 中澤 康浩, 上田 康平, 加藤 礼三 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1764-1764, 2017

    ...この電荷秩序相および電荷秩序に隣接した領域では磁化率測定において常磁性的な成分が存在することが報告されている。今回、この常磁性的な成分について詳細に考察するため、電荷秩序を示す物質および電荷秩序物質との混晶塩について、低温熱容量に磁場依存性が観測されたためその結果を報告する。</p>...

    DOI

  • α-CeNiSb<sub>3</sub>単結晶の磁性と伝導

    神谷 洋平, 福原 忠, 室 裕司, 桑井 智彦, 増渕 伸一 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2152-2152, 2017

    ...中でもCeNiSb_2_はその基底状態について常磁性と強磁性の報告があり興味深い。一方、CeNiSb_2_に類似した構造の斜方晶α-CeNiSb_3_(空間群Pbcm)はT_c_~6Kの強磁性体と報告されているが、磁性や伝導の異方性については詳しく調べられていない。...

    DOI

  • U(Co<sub>1-x</sub>Os<sub>x</sub>)Al系における量子相転移

    前田 瑞穂, Andreev A.V., 山村 朝雄, 木村 憲彰 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2359-2359, 2017

    ...<p>遍歴強磁性のキュリー温度は、圧力印加等により降下し、臨界圧力以上では常磁性となる。常磁性領域では磁場印加によりメタ磁性転移が起こる。母物質のUCoAlは遍歴メタ磁性を示す物質であり、Osによる置換は負圧に相当する効果を与える。x=0.005以下の置換で強磁性が発現し、近傍の濃度では、電気抵抗のA係数や磁化曲線に異常がみられる。...

    DOI

  • 近藤半導体CeRu<sub>2</sub>Al<sub>10</sub>及びその置換系のHall効果

    山本 昇由, 世良 正文, 谷田 博司, 松村 武 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2312-2312, 2017

    ...また、常磁性領域ではΧ_a_&gt;&gt;Χ_c_&gt;&gt;Χ_b_の異方性があるが、秩序モーメントはm_AF_//_c_で大変奇妙である。この転移の起源を解明するため種々の元素置換効果が研究されている。こうした研究はCeRu_2_Al_10_の輸送特性に関する知見を得る上で重要である。本研究ではCeサイトへのLa置換,RuサイトへのRh,Fe置換系のHall効果を調べた。...

    DOI

  • K<sub>x</sub>piceneの相と物性

    小林 本忠, 平郡 諭 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1816-1816, 2017

    ...全ての相でPauli常磁性、超伝導は検出されない。</p>...

    DOI

  • 近藤絶縁体YbB<sub>12</sub>の超強磁場電子状態

    寺島 拓, 松田 康弘, 小濱 芳允, 近藤 晃弘, 池田 暁彦, 金道 浩一, 伊賀 文俊 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2433-2433, 2017

    ...本発表では60 Tまでの比熱測定、120 Tまでの磁化測定から、YbB12は絶縁体から価数揺動金属、さらに常磁性金属に転移していると考えられる結果を得た。また近藤セミメタルCeNiSnとの比較によってYbB12の混成の異方性についても議論する。</p>...

    DOI

  • 炭酸ランタン水和物がMRIに及ぼす影響

    山室 修, 宮地 利明 日本透析医学会雑誌 50 (6), 401-406, 2017

    ...ランタンは磁気共鳴画像 (MRI) の主な造影剤である常磁性金属のガドリニウムと同じランタノイド族であるが, MRIに及ぼす影響については完全に明らかにされていない. 1.5 Tと3.0 TのMRIにおいて, 0, 0.001, 0.003, 0.01, 0.03, 0.1, 0.3および1.0mol/Lの炭酸ランタン水和物を, スピンエコー法とグラディエントエコー法を使用して撮像した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 機能的磁気共鳴画像(BOLD fMRI)の原理

    河内山 隆紀 生体医工学 55Annual (4PM-Abstract), 357-357, 2017

    ...還元ヘモグロビンは常磁性体であり、その周辺に磁場の乱れを生み、局所的なMR信号強度の減少をまねく。つまりMRI画像で「見える」のである。一方、脳の神経活動の増加は、脳酸素代謝量の増加に比べて大きな脳血流量の増加を引き起こす。その結果、単位体積あたりの還元ヘモグロビン量は減少し、MR信号強度はかえって上昇する。fMRI実験では、このような信号変化を画像化することで脳活動を評価している。...

    DOI

  • BaTiO<sub>3</sub>の構造相転移に伴うPd薄膜の磁性変調

    坂 裕介, 小松 克伊, 櫻木 俊輔, 谷山 智康, 佐藤 徹哉 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1009-1009, 2017

    ...<p>常磁性金属であるPdはナノ薄膜化することにより、量子井戸状態に起因した強磁性を発現する。本研究ではBaTiO_3_基板上にPd薄膜を作製し、磁化の温度依存性を測定した。その結果、BaTiO_3_の構造相転移に伴い、Pd薄膜の飽和磁化に増減が観測された。これはBaTiO_3_の歪みがPd薄膜の量子井戸状態を変化させ、磁性変化を引き起こしたことを示唆する。...

    DOI

  • 結晶面と形状に依存したPd微粒子の強磁性起源

    佐藤 龍, 平出 智之, 今井 宏明, 佐藤 徹哉 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1008-1008, 2017

    ...<p>バルク状態でフェルミエネルギー近傍に大きな状態密度(DOS)を有するPd(パラジウム)はナノスケール化に伴い常磁性から強磁性に転移することが知られており、その強磁性はDOSの上昇により発現すると推測されている。本研究で作製した立方体、面取り八面体、二十面体構造の三種の異なるPdナノ構造体について強磁性が観測され、講演ではその強磁性起源について表面、内部歪みの影響を考慮して議論を行う。</p>...

    DOI

  • 液体酸素の強磁場下超音波測定

    野村 肇宏, 松田 康弘, Zherlitsyn S., Wosnitza J., 小林 達生 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1021-1021, 2017

    ...<p>常磁性液体である、液体酸素の60 Tまでの超音波測定結果を報告する。この磁場領域において、磁場の二乗に比例する形で音速は連続的に減少することが明らかになった。これは磁場印加によって液体酸素の体積が膨張することから定性的に理解できる。本講演では、液体酸素の音速を密度の関数としてスケーリングされることを試みる。また、液体酸素の磁場誘起液液相転移の可能性についても議論する。</p>...

    DOI

  • 磁場下超伝導体のための電流密度汎関数理論

    樋口 克彦, 樋口 雅彦 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2847-2847, 2017

    ...本理論では、系の熱平衡状態を一意的に決める基本変数として、電子密度、常磁性電流密度の横成分、およびスピン一重項のみならずスピン三重項超伝導体にも適用可能な一般的な超伝導秩序変数が選ばれている。これら基本変数に対するホーヘンベルグ・コーンの定理の証明には、v-表示可能性の問題を回避するために、有限温度の拡張された制限付き探索理論を用いた。...

    DOI

  • ErCo<sub>2</sub>の高圧下のホール効果

    鳩山 慎太郎, 和田 裕文, 光田 暁弘 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1135-1135, 2017

    ...ErCo_2_はT~33Kで常磁性からフェリ磁性に転移する。また、常磁性状態に磁場を印可していくと、ある磁場で急激に磁気モーメントが誘起されフェリ磁性を示す。我々は、この付近でホール抵抗率の測定を行った。また、この物質は圧力により、転移点が減少することも知られており、我々は圧力下においてホール抵抗率の測定を行った。</p>...

    DOI

  • 遍歴電子強磁性体YCo<sub>9</sub>Si<sub>4</sub>のNMR測定

    金川 響, 道岡 千城, 植田 浩明, 吉村 一良, Michor Herwig 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1137-1137, 2017

    ...この物質と同形の構造をもつ物質LaCo_9_Si_4_は強磁性に近い交換増強されたパウリ常磁性体で、磁場印加によるメタ磁性転移を示す。LaCo_9_Si_4_においては二次元的なネットワークをもつCo 16k サイトがその磁性を担うことが知られており、YCo_9_Si_4_の磁性についても二次元的な性質が期待される。...

    DOI

  • X線照射されたκ-(ET)<sub>2</sub>Cu[N(CN)<sub>2</sub>]Clの<sup>1</sup>H-NMRによる特異なダイナミクスの観測

    山本 陸, 古川 哲也, 伊藤 哲明, 宮川 和也, 斉藤 みく, 佐々木 孝彦, 鹿野田 一司 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1768-1768, 2017

    ...我々はこの系にX線を照射することで乱れを導入し、長距離秩序が消失し量子常磁性状態が実現することを明らかにしてきた。本研究では、さらに詳細を明らかにするため、これまでとは別の単結晶!LaTeX${\kappa}$-Cl試料にX線を800時間照射し、^1^H-NMR測定を行った。その結果、1.36 Kまでの長距離秩序の消失とT_1_^-1^の異常な増大を観測した。...

    DOI

  • π-d系物質λ-(STF)<sub>2</sub>FeCl<sub>4</sub>のメスバウアー測定

    福岡 脩平, 澤田 賢志, 南舘 孝亮, 河本 充司, 土井 貴弘, 分島 亮, 日夏 幸雄 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1753-1753, 2017

    ...<p>\lambda-(BETS)_2_FeCl_4_はd電子に強い\pi-d相互作用が働くにもかかわらず、低温まで常磁性的挙動を示す異常磁気状態を示す。この異常磁気状態の発現には、\pi電子系が低温で示す金属絶縁体転移が重要とされているが、その起源は未解明である。...

    DOI

  • κ-(BETS)<sub>2</sub>FeCl<sub>4</sub> の磁場下での熱的性質

    三津谷 幸丸, 宇都宮 一広, 佐藤 俊, 田嶋 尚也, 梶田 晃示, 西尾 豊 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1758-1758, 2017

    ...<p>磁性有機超伝導体κ-(BETS)_2_FeCl_4_ は低温において反強磁性相と超伝導相が共存し、外部磁場の増大に伴い両相がともに消失し常磁性領域が出現する。この物質では、反強磁性相と超伝導相より高温、強磁場の常磁性領域において、通常では見られない比熱の異常が観測されてきた。...

    DOI

  • 脱水無吸着条件におけるLSX型ゼオライトの核磁気緩和特性

    五十嵐 睦夫, 中野 岳仁, 野末 泰夫, Jeglic Peter, Krajnc Andraz, 渡辺 直寛, Arcon Denis 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 1874-1874, 2017

    ...<p>LSX型ゼオライトは、Naを吸着させるとある濃度以上で絶縁体金属転移を起こし、同時に熱活性型常磁性磁化も示す。我々はこの系について23Na-NMRを観測することにより、常磁性磁化発生にはポーラロンが関与して発生すること、伝導特性からは絶縁相と目される中濃度吸着でもフェルミ面には有限の状態密度があることなどを指摘してきた。...

    DOI

  • 価数揺動物質CeIr<sub>2</sub>Zn<sub>20</sub>のCd置換効果III

    鈴木 佳孝, 土塔 寛, 広瀬 雄介, 摂待 力生, 本多 史憲, 三宅 厚志, 徳永 将史 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2154-2154, 2017

    ...X=Alでは強い混成効果のために温度に依存しないパウリ常磁性を示すX=Znでは価数揺動、あるいはX=Cdでは局在4f電子による磁気転移が確認されている。本研究では、CeT_2_X_20_の量子臨界点近傍の電子状態を研究するために価数揺動物質であるCeIr_2_Zn_20_のCd置換を行った。...

    DOI

  • ハイパーオクタゴン格子上のキタエフ模型が示す「気液」相転移の大規模数値計算

    ミシェンコ ピョートル, 加藤 康之, 求 幸年 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2366-2366, 2017

    ...近年、キタエフ模型と呼ばれる理論モデルに対する研究によって、3次元の量子スピン液体は、有限温度において常磁性状態への「気液」転移を起こしうることが示された。本研究では、ハイパーオクタゴン格子と呼ばれる3次元格子上のキタエフ模型に対して、グリーン関数に基づいたチェビショフ多項式展開法を用いた大規模なモンテカルロシミュレーションを実装し、この有限温度の振る舞いを明らかにした。</p>...

    DOI

  • 圧力誘起超伝導体CrAsのNMRによる磁気異方性の研究

    松島 恵, 中原 真悟, 小手川 恒, 藤 秀樹, 菅原 仁, 松岡 英一, 播磨 尚朝 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2335-2335, 2017

    ...本研究では、CrAsの単結晶を用いて圧力下常磁性相での^75^As-NMR測定を行い、Knight Shiftや核スピン-格子緩和率を異なる磁場中で測定した。講演では主にCrAsの磁気揺らぎの異方性について議論する。</p>...

    DOI

  • CeNi<sub>2</sub>Ge<sub>2</sub>、YbNi<sub>2</sub>Ge<sub>2</sub>におけるメタ磁性II

    三宅 厚志, 河智 史朗, 徳永 将史, Jatmika Jumaeda, 海老原 孝雄 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2310-2310, 2017

    ...<p>前回の発表でともに常磁性であるCeNi2Ge2、YbNi2Ge2でメタ磁性的な磁化の増大を報告した。同じ結晶構造でCe、Ybともに常磁性、かつメタ磁性を示す例はほとんどなく、Ce、Ybの違いを系統的に研究できる。今回は磁化の温度依存性に加えて、磁歪の結果から両者のメタ磁性を比較する。</p>...

    DOI

  • CeCo<sub>1-x</sub>Ni<sub>x</sub>In<sub>5</sub>における非フェルミ液体異常

    鈴木 康平, 大高 凌, 益子 寛明, 横山 淳, 天谷 健一, 中村 翔太, 榊原 俊郎, 清水 悠晴, 仲村 愛, 青木 大 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2134-2134, 2017

    ...<p>重い電子系超伝導体CeCoIn5に対しNiイオンを置換した系においては、超伝導が抑制されるとともに非フェルミ液体異常が常磁性状態に現れることが明らかになっている。我々は今回、比熱や磁化などの測定を通じてこの過程の詳細を調べ、非フェルミ液体状態がNi置換とともに変化することを明らかにした。講演ではその詳細を報告する。</p>...

    DOI

  • 希土類マンガン酸化物GdMnO<sub>3</sub>ナノ粒子の磁気サイズ効果

    田尻 恭之, 美藤 正樹, 出口 博之, 香野 淳 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 2010-2010, 2017

    ...<p>マルチフェロイック物質GdMnO_3_の約10~20nmの粒子サイズを持つナノ粒子の合成に成功し,その磁気特性と結晶構造を調べた.X線結晶構造解析の結果は,ナノ粒子はバルク結晶と同じ結晶構造を持つが異なる格子定数を持つことを示唆した.磁化率の温度依存性と磁化過程の測定より,その全てのナノ粒子は超常磁性の振る舞いを示し,その超常磁性に起因するブロッキング温度や保磁場などはサイズ依存性を示すことが...

    DOI

  • トポロジカル相と電子相関 : イリジウム酸化物を中心に (解説)

    山地 洋平, 今田 正俊 日本物理学会誌 71 (3), 146-155, 2016-03-05

    ...はそれらと異なり,絶対零度でのみ定義できる何らかのトポロジーによって区別される.当初のトポロジカル相の予言は電子間相互作用の効果を無視していたが,その後電子相関効果の絡み合いが生む物理が注目され,遷移金属酸化物や重い電子系などで活発な研究が展開されるようになった.この中でもイリジウム酸化物はスピン軌道相互作用と電子相関がともに拮抗して大きい.パイロクロア構造のイリジウム酸化物R_2Ir_2O_7は,高温常磁性相...

    DOI Web Site

  • リチウム電池のµ<sup>+</sup>SR研究

    杉山 純 RADIOISOTOPES 65 (4), 191-199, 2016

    ...一方,核磁場共鳴による拡散測定は,常磁性イオンの影響を大きく受けることが知られている。実際に,電池の正極材料であるMn, Fe, Co, Ni等とLiやNaの複合酸化物中で,Li<sup>+</sup>やNa<sup>+</sup>の自己拡散係数をμ<sup>+</sup>SRで見積もった。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献27件

  • 電子の電気双極子モーメント測定のための相対論的量子化学理論の開発

    阿部 穣里 日本物理学会誌 71 (8), 547-551, 2016

    ...を比較すると,EDMの向きがスピン軸から測って真逆になるため,T反転操作で物理描像が変化している.つまりEDMを非ゼロの値で観測できれば,T対称性の破れが観測されることになる.また,CPT定理を仮定すると,T反転はCP反転と等価であることから,EDMの観測はCP対称性破れの観測を示す.EDMの観測としては中性子,陽子,電子などの素粒子やそれらの複合粒子に対して幅広く試みられているが,核スピンゼロの常磁性原子...

    DOI Web Site

  • 均一系触媒分野における放射光XAFS分析の進歩―鉄触媒クロスカップリング反応の機構研究―

    高谷 光, 仲嶋 翔, 岩本 貴寛, 青木 雄真, 縣 亮介, 鈴木 毅, 磯﨑 勝弘, 砂田 祐輔, 高垣 昌史, 本間 徹生, 永島 英夫, 中村 正治 石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 2016f (0), 146-, 2016

    ...本講演では、常磁性のためNMR分析が困難な常磁性鉄錯体を用いる均一系触媒反応の機構研究において、溶液XAFSが極めて強力な手段となり、反応溶液中の触媒中間体の同定・構造決定に基づく精密な反応機構の決定が可能となることを紹介したい。...

    DOI

  • URhIn<sub>5</sub>及び関連物質の伝導特性と電子状態

    芳賀 芳範, 松本 裕司, 立岩 尚之, Pospisil J., 山本 悦嗣, 山村 朝雄 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2170-2170, 2016

    ...URhIn$_5$では常磁性領域ではホール係数は極めて小さく、金属的伝導を示す。対照的にURhGa$_5$ではキャリア数の少ない半金属的振る舞いをすることが明らかとなった。</p>...

    DOI

  • 空間反転対称性の破れた超伝導体における常磁性誘起Weyl超伝導

    大同 暁人, 柳瀬 陽一 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2302-2302, 2016

    ...<p>ラインノードを持つ空間反転対称性の破れた超伝導体にZeeman場を導入すると,空間反転対称性の破れと時間反転対称性の破れが協力することでラインノードがポイントノードに変化することが示される.このポイントノードは非自明なモノポールチャージによって守られており,したがってZeeman場によってWeyl超伝導が実現する.磁場下のCePt_3Si,CeRhSi_3,CeIrSi_3が常磁性誘起Weyl...

    DOI

  • 圧力誘起超伝導体CrAsのNMRによる研究

    松島 恵, 中原 真悟, 小手川 恒, 藤 秀樹, 菅原 仁, 松岡 英一, 播磨 尚朝 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2219-2219, 2016

    ...本研究ではCrAsの単結晶を用いて、圧力下常磁性相での^75^As-NMR測定を行い、Knight Shiftや磁場中の核スピン-格子緩和率を測定した。講演ではCrAsの磁気相関について議論する。</p>...

    DOI

  • スピン1ダイヤモンド鎖の基底状態相図

    飛田 和男, 高野 健一 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2632-2632, 2016

    ...<p>スピン1のダイヤモンド鎖の基底状態は有限長・無限長のスピン1と2の混合スピンハイゼンベルグ鎖の基底状態を用いて構成でき、2種のフェリ磁性相、Haldane相、4つの常磁性のスピンクラスタ相があることが分かった。有限サイズクラスタの数値対角化と無限系DMRGを用い、これらの間の相境界について厳密な上限と数値的な評価を行った。</p>...

    DOI

  • 重い電子系化合物CeNi<sub>2</sub>Ge<sub>2</sub>のNiサイトへのCo置換効果

    梅津 侑祐, 雨海 有佑, 村山 茂幸, 桃野 直樹, 高野 英明 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2107-2107, 2016

    ...<p>希土類化合物CeNi_2_Ge_2_は常磁性の重い電子系物質である。この物質は絶対零度に転移点をもつ量子臨界物質であると指摘されており、低温で非フェルミ液体的な振る舞いを示す物質である。本研究は,NiサイトにCoを置換した試料を作製し,その磁性の変化について明らかにすることを目的としている。...

    DOI

  • 価数揺動物質CeIr<sub>2</sub>Zn<sub>20</sub>のCd置換効果

    鈴木 佳孝, 土塔 寛, 広瀬 雄介, 摂待 力生, 本多 史憲, 三宅 厚志, 徳永 将史 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2096-2096, 2016

    ...X=Alでは強い混成効果のために温度に依存しないパウリ常磁性を示す。X=Znでは価数揺動、あるいは重い電子状態を示す。さらにX=Cdでは局在4f電子による磁気転移が観測されている。本研究では、CeT2X20の量子臨界点近傍の電子状態を研究するために価数揺動物質CeIr2Zn20のCd置換を行った。その結果、Cd置換によって磁化率がピークを示す温度が低温側にシフトしていく傾向がみられた。</p>...

    DOI

  • Magnetic field induced spin state transitions of LaCoO<sub>3</sub> and Pr based cobaltites

    池田 暁彦, 野村 肇宏, 寺島 拓, 李 受妍, 松田 康弘, 松尾 晶, 徳永 将史, 金道 浩一, 佐藤 桂輔, 内藤 智之 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2056-2056, 2016

    ...基底状態は共に非磁性絶縁体であり、温度上昇に伴って常磁性金属相が現れる。相転移のミクロな機構は決定されていないが、近年になって励起子絶縁体相の関与が理論的に予想されている。これまでに我々はパルス強磁場を用いて、これらの物質の磁場誘起スピン転移を観測し、系統的な磁場温度相図を得た。LaCoO3においては相転移磁場が正の温度依存性を示したことから高磁場に秩序相があることが示唆された。...

    DOI

  • 平行磁場下での電場誘起表面超伝導中の電子状態と反磁性電流

    鍋田 昌宏, 田中 健太, 大成 誠一郎, 市岡 優典 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1519-1519, 2016

    ...表面に平行な磁場をかけた場合を考え、磁場の効果は常磁性効果と反磁性効果を考慮した。これにより、サブバンド構成の超伝導電子状態の磁場依存性を解析し、表面における局所電子状態がどのように変化するか考察する。今回は表面に流れる反磁性電流とスピン流についても議論したい。</p>...

    DOI

  • 磁束ピン止め中心を導入したYBCO薄膜の低磁場磁束グラス相

    原田 明, 蕨野 龍世, 出口 博之, 美藤 正樹, 堀出 朋哉, Jha A. K., 松本 要 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1928-1928, 2016

    ...磁場中冷却磁化を測定したところ、0.5 Oe以上においてはTcより低温でマイスナー磁化を示したが、0.5 Oe以下では常磁性磁化が出現した。講演では、磁気緩和現象などのダイナミクスについても報告し、セラミクス試料との比較検討を行う。</p>...

    DOI

  • CaRu<sub>1-x</sub>Sc<sub>x</sub>O<sub>3</sub>の輸送特性における磁気ゆらぎの効果

    山本 貴史, 谷田貝 亮, 田辺 賢士, 岡崎 竜二, 谷口 博基, 安井 幸夫, 井口 敏, 佐々木 孝彦, 寺崎 一郎 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1002-1002, 2016

    ...<p>常磁性物質CaRuO_3_はRuに対する不純物置換により強磁性を示す。これまで我々は、非磁性元素置換効果の研究から、この強磁性がCaRuO_3_の常磁性金属相と同時に存在する強磁性クラスターグラス状態に由来することを見出した。本研究では、これらの相関を調べることを目的として、ゼーベック係数と比熱の測定を行った。...

    DOI

  • ミュオンスピン回転法によるκ型BEDT-TTF塩の反強磁性相の研究I

    谷口 弘三, 伊藤 美穂, 上原 友敬, 佐藤 一彦, 石井 康之, 渡邊 功雄 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1707-1707, 2016

    ...<p>層状反強磁性体κ-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]Clとκ-(d8-BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]Brの反強磁性転移をミュウオンスピン回転法により調査し、ゼロ磁場転移温度、ミュウオンサイト、常磁性相緩和について議論する。</p>...

    DOI

  • 絶縁体スピントロニクス物質Y<sub>3</sub>Fe<sub>5</sub>O<sub>12</sub>の磁気励起

    沖野 友貴, 南部 雄亮, 加倉井 和久, Tranquada John M., Winn Barry, Graves-Brook Melissa, 吉川 貴史, 塩見 雄毅, 齊藤 英治, 藤田 全基 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 934-934, 2016

    ...<p>2008年に報告されたスピンゼーベック効果(SSE)は、強磁性金属と常磁性金属薄膜を接合した系に温度勾配を印加することで、接合界面にスピン流が生成される現象である。さらにSSEは磁性絶縁体であるY_3_Fe_5_O_12_(YIG)を用いても発現されることが明らかとなっている。磁性絶縁体におけるSSEはフェリ磁性体であるYIGの磁気相関と深く結びついている。...

    DOI

  • カンチレバーを用いたアインシュタイン・ドハース効果測定

    針井 一哉, 徐 溶晙, 塩見 雄毅, 松尾 衛, 中堂 博之, 前川 禎通, 齊藤 英治 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 879-879, 2016

    ...近年、高感度な磁化測定装置を用いることで、常磁性体においてもBarnett効果が観測された。そこでEinstein-de Haas効果においても、従来の手法を越える高感度測定を実現するため、マイクロカンチレバーを用いた測定を行った。この実験について現在までに得られた結果を報告する。</p>...

    DOI

  • 講惑星形成領域の磁場構造推定に向けた非晶質シリカの磁気異方性の検出

    植田 千秋, 荻野 理史, 久好 圭治 日本地球化学会年会要旨集 63 (0), 134-, 2016

    <p>分子雲コアや惑星形成領域に存在する磁場は、物質進化を支配する主要な要素の一つであると考えられている。しかし、これらの領域に存在するダストの大部分は、等方的とされる非晶質シリカであるため、従来の磁性物理学の知見では、整列が定量的に説明できなかった。上記のδχが出現する条件を検証する目的で、今回、生成条件がコントロールされた合成試料について,表面から内部方向のδχ線分析を、20μmの空間分解能…

    DOI

  • t-J模型、ハバード模型の反強磁性相における静的帯磁率

    久保木 一浩, 米家 雅直, 久代 剛士, 山瀬 博之 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2020-2020, 2016

    ...反強磁性秩序が存在する場合, 対称性の低下により化学ポテンシャル等に磁場の1次の変化があり, 常磁性状態とは異なった取り扱いが必要となる。講演では t-J モデルの他, ハバードモデルに対する計算の結果も報告する。</p>...

    DOI

  • 2バンド超伝導体における奇周波数クーパー対とその磁気応答

    佐々木 章宏, 鈴木 修, 浅野 泰寛 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1448-1448, 2016

    ...<p>構成する2電子の時間交換について反対称性をもつ奇周波数クーパー対は、従来考えられてきた系では物質界面にのみ現れ、異常な磁気応答(常磁性マイスナー効果)を示すことが知られている。しかし近年、マルチバンド超伝導体においては奇周波数クーパー対がバルクに存在し得ることが示された。本研究では、バンド間混成のある2バンド超伝導体において、奇周波数クーパー対が常磁性を示すことを理論的に明らかにした。...

    DOI

  • 点接合アンドレーフ反射法を用いたNb-Ce重い電子物質の微分伝導度測定

    志賀 雅亘, 稲垣 祐次, 河江 達也, 伊賀 文俊 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2082-2082, 2016

    ...<p>超伝導体/常磁性体界面ではアンドレーフ反射により、超伝導ギャップの内側において微分伝導度が外側の2倍になることが観測される。しかしながら、重い電子系超伝導体を使うとフェルミ速度のミスマッチなどから上記の現象が抑制される。今回はCe重い電子物質とs波超伝導体(Nb)界面での微分伝導度測定を行い、通常の金属との違いの観測を目指した。</p>...

    DOI

  • SmOs<sub>4</sub>Sb<sub>12</sub>のSm L<sub>2,3</sub>-XMCDの理論

    岡田 耕三, 竹内 有利佳 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1388-1388, 2016

    ...この系のMCDについては,信国(岡山大修士論文,2010年)がvan Vleck常磁性の効果が重要であるとする理論計算を行っているが,磁気モーメントの磁場依存性が実験とあまり合っていないなど,問題が残されている。本研究では,信国の計算に取り入れられていない電荷移動効果を考慮した計算を行い,改良を試みる。</p>...

    DOI

  • 熱測定からみたβ-PdBi<sub>2</sub>の超伝導特性とギャップ構造

    松崎 遥, 永井 維, 加瀬 直樹, 中野 智仁, 武田 直也 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2044-2044, 2016

    ...<p>超伝導体β-PdBi_2_の超伝導ギャップ構造について詳しい測定を行うため、常磁性塩を用いた断熱消磁を利用した冷却装置を用いて熱伝導率測定装置を改良し、超伝導体の熱伝導率測定や比熱などの物性測定を行った。当日は、断熱消磁を利用し冷却装置及びβ-PdBi2の詳しい測定の結果について報告する。</p>...

    DOI

  • K<sub>x</sub>piceneに金属相はない

    小林 本忠, 平郡 諭 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1641-1641, 2016

    ...全ての試料でPauli常磁性、超伝導は検出されなかった。それらの詳細な結果を報告する。</p>...

    DOI

  • SrTiO<sub>3</sub>の量子常誘電性への磁性不純物の影響

    荒井 優弥, 藤下 豪司, 岡本 博之, 山口 俊久 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2526-2526, 2016

    ...<p>SrTiO_3_に磁性不純物のEuをドープすると、常磁性が異常なドープ濃度依存性を示し、少量ドープで誘電率が大きく増強されることが報告されている。今回、Feをドープしたときの帯磁性と誘電率を測定し、解析した。誘電率は少量のFeドープで大きく抑制された。その変化は主に試料のマクロな歪みの増大でもたらされていることがわかった。また、強磁性転移は起こらなかった。</p>...

    DOI

  • λ-(BETS)<sub>2</sub>FeCl<sub>4</sub>の磁気特性と絶縁体—金属転移

    杉浦 栞理, 嶋田 一雄, 田嶋 尚也, 西尾 豊, 磯野 貴之, 寺嶋 太一, 加藤 礼三, 周 彪, 小林 昭子, 宇治 進也 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1597-1597, 2016

    ...<p>π-d系有機導体λ-(BETS)_2_FeCl_4_は反強磁性絶縁体-常磁性金属転移や磁場誘起超伝導など興味深い多彩な物性を示す。 本研究では磁気トルクの測定を行い、反強磁性相内における磁気異方性と絶縁体-金属転移の観測を行った結果、他のπ-d系では見られない複雑な磁気トルク曲線を観測した。講演ではこれまでの電気抵抗や磁気熱量効果の結果と併せてその解釈を議論する予定である。</p>...

    DOI

  • リエントラント現象と基底状態の残留エントロピー

    北谷 英嗣 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2871-2871, 2016

    ...<p>これまで、リエントラント現象(例えば系が温度の減少とともに常磁性相→強磁性相→常磁性相と逐次相転移を示す)は様々な磁性モデル等において見出だされ、それらの現象と系の持つエントロピーとの関係もいろいろ議論されてきた。しかし、かなり特殊なモデルや、該当するスピン自由度以外をtrace outしたような系以外でそのメカニズムについて厳密に議論したものはない。 ...

    DOI

  • 超伝導近接効果による異常なマイスナー効果

    横山 毅人, Espedal Camilla, Linder Jacob 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 1058-1058, 2016

    ...帯磁率が非単調な温度依存性を示すことや、スピン軌道相互作用がある場合に磁場の方向に依存して反磁性的あるいは常磁性的な応答を示すことが分かった。</p>...

    DOI

  • 高磁場下におけるスピンゼーベック効果の時間応答変化

    日置 友智, 邱 志勇, 侯 達之, 井口 亮, 内田 健一, 齊藤 英治 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 927-927, 2016

    ...<p>スピンゼーベック効果は、強磁性体と常磁性体を接合した系に温度勾配を付けることでスピン流が誘起される現象であり、熱的マグノン励起と密接に関わっている。最近は高磁場中のスピンゼーベック電圧をプローブとして、熱的スピン流生成の機構を解明する試みが盛んである。我々は時間分解測定により高磁場下のスピンゼーベック電圧の時間応答を測定し、熱的スピン流生成に寄与するマグノンの伝搬長さスケールを明らかにする。...

    DOI

  • 希土類金属を用いた常磁性バーネット効果の観測

    緒方 裕大, 小野 正雄, 中堂 博之, 針井 一哉, 岡安 悟, 松尾 衛, 前川 禎通, 齊藤 英治 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 923-923, 2016

    ...昨年、我々が常磁性体におけるバーネット効果を初めて報告した。今回、幾つかの希土類金属における常磁性バーネット効果の観測について報告する。</p>...

    DOI

  • 常磁性状態でのバーネット効果測定装置

    小野 正雄, 緒方 裕大, 中堂 博之, 針井 一哉, 岡安 悟, 松尾 衛, 家田 淳一, 高橋 遼, 前川 禎通, 齊藤 英治 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 895-895, 2016

    ...近年、我々は磁気転移温度が常温近傍のガドリニウムに関して、はじめて常磁性状態での電子スピン由来のバーネット効果の測定について報告した。現在行っている測定精度向上を目指した装置開発について進捗を報告する。</p>...

    DOI

  • η-カーバイド型化合物におけるメタルクラスタ化による磁性強化

    和氣 剛, 中西 嶺, 田畑 吉計, 中村 裕之 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 749-749, 2016

    ...近年イータカーバイド型化合物Fe3Mo3NでFeの一部をGeで置換すると、常磁性であったものが室温以上で磁気秩序を示すようになる。本研究では関連化合物を探索を行い、機構について考察する。</p>...

    DOI

  • NMR構造生物学がもたらす新たな創薬研究のツール

    加藤 晃一, 谷中 冴子, 矢木–内海 真穂 MEDCHEM NEWS 26 (4), 195-200, 2016

    ...特に、常磁性効果を利用することにより、生体分子の大規模なコンフォメーションの変動を容易に検出することが可能となる。本稿では、こうしたNMRの特徴を活かした研究の最新の動向について紹介し、分子構造のダイナミクスを考慮した創薬研究への応用の可能性を解説する。</p>...

    DOI

  • キタエフ量子スピン液体の"気液"相転移(最近の研究から)

    那須 譲治, 宇田川 将文, 求 幸年 日本物理学会誌 70 (10), 776-781, 2015-10-05

    ...への相転移が有限温度で生じることを見出した.これは,量子スピン系の"気液"相転移に相当する.通常の流体では,同じ対称性を有する気体と液体は,1次転移の終点である臨界点を回り込むことで連続的に接続しうる.しかしここで我々が見出した相転移は,相互作用パラメータの全領域において常に存在する.この結果は,量子スピン液体と常磁性状態が相転移によって常に明確に区別されることを意味しており,この相転移が通常の気液相転移...

    DOI Web Site

  • 強いスピン軌道相互作用を持つモット転移系で見られる磁壁の金属性(最近の研究から)

    藤岡 淳, 上田 健太郎, 十倉 好紀 日本物理学会誌 70 (6), 441-445, 2015-06-05

    ...電子遷移金属酸化物では,通常,クーロン相互作用や一電子バンド幅より1桁以上エネルギースケールが小さいため,モット転移に関連した新しい電子相の発現にはあまり重要ではないと考えられてきた.ところが,最近,5d電子遷移金属酸化物で,クーロン相互作用,一電子バンド幅,スピン軌道相互作用が同程度のエネルギースケールとなり,従来のモット転移と異なる様相が生じる可能性が指摘されている.具体的に述べると,反強磁性モット絶縁体相が常磁性金属相...

    DOI Web Site

  • 常磁性状態のGdのバーネット効果

    小野 正雄, 針井 一哉, 岡安 悟, 中堂 博之, 松尾 衛, 家田 淳一, 前川 禎通, 齊藤 英治 応用物理学会学術講演会講演予稿集 2015.1 (0), 64-64, 2015-02-26

    DOI

  • ペロブスカイト型Co酸化物のスピンクロスオーバー現象 : その歴史と現状(交流)

    浅井 吉蔵, 小林 義彦, 佐藤 桂輔 日本物理学会誌 70 (1), 6-13, 2015-01-05

    ...であるが,最低温ではほぼ零である磁化率が温度上昇と共に増大し100K付近で極大を示すという通常の常磁性体では見られない振る舞いを示す.さらに,500K付近にも電気抵抗の急激な減少を伴った磁化率の異常がある.現在まで,LaCoO_3における100K近傍と500K近傍の磁気的電気的異常にCo^<3+>のスピン転移が関係しているという多くの提案がなされている.Co^<3+>のスピン状態の説明をする.球対称...

    DOI Web Site

  • 3D神経メラニン画像を用いたパーキンソン病患者の中脳黒質の評価

    玉利 誠, 宇都宮 英綱, 永良 裕也 理学療法学Supplement 2014 (0), 1505-, 2015

    ...【考察】中脳の黒質ではドーパミンの代謝によって神経メラニンが産生されるが,神経メラニンは鉄や銅と結合して常磁性体となりT1短縮効果を示すため,NMIでは高信号領域として描出される。また,PD患者における黒質の信号強度の低下は,PDの病理学的特徴である黒質緻密部の変性を反映する所見と考えられている。...

    DOI

  • グラファイト粉末の充填率と磁化率の関係

    松岡 稔貴, 高 炎輝, 堂薗 浩, 村松 和弘 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2015 (0), 226-226, 2015

    ...磁気共鳴画像装置(MRI)の医療用金属インプラントによるアーチファクトを低減するため,常磁性体のチタンに反磁性体のグラファイト粉末を封入して互いの磁化をキャンセルする金属インプラントが提案されている.この金属インプラントによるアーチファクトの低減効果は,グラファイト粉末の磁化率に大きく影響し,実用化するためには,グラファイト粉末の磁化率の制御が必要となる.今回,その基礎的検討として,有限要素法を用いた...

    DOI

  • 磁気構造変化の実時間追跡(最近の研究から)

    元屋 清一郎 日本物理学会誌 69 (9), 628-633, 2014-09-05

    ...にわたって変化していく現象を偶然発見した.磁化測定などからこの物質ではCeの持つ磁気モーメントが4.1K以下で反強磁性に秩序し(中間温度相),さらに温度を下げると3.3Kで別の磁気構造(低温相)へと相転移すると考えられていた.この逐次相転移と呼ばれる現象自身は珍しいものではない.しかし,この物質の磁気構造を決めるために行なった中性子回折実験では次のような新奇な振る舞いが観測された.試料を4.1K以上の常磁性相...

    DOI Web Site

  • 常磁性磁化率を測定する簡便な実験教材の開発

    伊丹 芳徳, 稲田 佳彦, 喜多 雅一 物理教育 62 (4), 221-225, 2014

    ...試料を封入したサンプル管を電子天秤に載せたネオジム磁石に近づけ,この時の重量変化を電子天秤で読み取り,試料の磁性の有無を判別し,常磁性体については磁化率の大小から不対電子数を推定する,簡便な実験教材を開発した。この実験教材を用いることで物質の磁性の違いに気づき,さらに遷移金属イオンの電子配置についての興味が喚起され,理解が深まることが分かった。...

    DOI Web Site

  • センチネルリンパ節生検

    松塚 崇, 鈴木 政博, 西條 聡, 松井 隆道, 野本 幸男, 池田 雅一, 大森 孝一 頭頸部癌 40 (4), 397-401, 2014

    ...また,トレーサーにはRI法が一般的であるが制約があり,近赤外線を励起する特徴があるICGやCT Lymphography,超常磁性酸化鉄粒子をトレーサーに用いた研究が進んでいる。...

    DOI 医中誌 参考文献2件

  • スピンゼーベック効果と熱電変換への応用

    内田 健一, 齊藤 英治 応用物理 82 (11), 928-931, 2013-11-10

    ...<p>スピンゼーベック効果は強磁性体/常磁性体界面において発現する熱流-スピン流変換現象である.スピンゼーベック効果は金属や半導体のみならず磁性絶縁体においても生じるため,この現象と逆スピンホール効果(スピン流-電流変換効果)を結合させることで,従来技術では不可能だった「絶縁体を用いた熱電変換」を実現できる.本稿では,磁性絶縁体/金属接合におけるスピンゼーベック効果の実証実験の一例を紹介し,スピン流...

    DOI Web Site

ページトップへ