検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 3,430 件

  • U–Th年代測定法の原理と近年の研究例

    平林 頌子, 阿瀬 貴博, 横山 祐典 RADIOISOTOPES 73 (2), 173-185, 2024-07-15

    ...<p>ウラン系列核種間の放射非平衡系を利用したU/Th年代測定は,地質学や古気候復元研究などにおいて,10–10<sup>5</sup>年といった時間スケールに対して使用可能な,高精度な数値年代を提供する年代測定法である。本稿では,炭酸塩試料(サンゴ骨格・鍾乳石)を用いた年代測定に関して,これまでのウラン系列核種年代測定の原理,測定法の変遷および最近の研究例を紹介する。</p>...

    DOI

  • <sup>129</sup>Iを利用した年代測定の可能性

    松崎 浩之 RADIOISOTOPES 73 (1), 47-59, 2024-03-15

    ...<p>放射性同位体と安定同位体を組み合わせることによって,年代測定を行うことができる。本稿では,ヨウ素の同位体システム(放射性同位体<sup>129</sup>Iと安定同位体<sup>127</sup>I)を利用した年代測定について筆者がこれまでに検討してきたことを紹介する。<sup>129</sup>Iは,環境中ではごく微量にしか存在しない核種であり,その測定には,加速器質量分析を必要とする。...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 秋田県雄物川中流域における洪水由来の堆積物特性とその発生頻度

    田口 岳志, 荒野 拓海, 小池 勇輝, 楮原 京子, 松木 宏彰, 鈴木 素之 地盤工学ジャーナル 19 (1), 89-100, 2024-03-01

    ...採取したコアや炭化物に対して,粒度試験,含水比試験,顕微鏡観察および放射性炭素年代測定を実施した。その結果,各地区において過去に発生した洪水痕跡の特徴を有する層を複数確認することができた。</p>...

    DOI Web Site

  • 付章 黒田大明神原B遺跡出土炭化物の自然科学分析

    田中,義文, 東澤,翔, 松元,美由紀 黒田大明神原B遺跡 155-168, 2024-03

    ...黒田大明神原B遺跡から出土した土器(押型文土器)付着炭化物、集石・土坑等出土炭化樹木、種実(イネ・マメ・クリ)等の種別同定及び放射性炭素年代測定を実施し、それらの特徴や利用方法について考察した。弥生時代のマメについては計測により、佐久市北一本柳遺跡及び東大門先遺跡出土マメと比較検討を行った。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • クッキー状炭化物の炭素・窒素同位体分析 : 茨城県下広岡遺跡の事例

    國木田, 大 北海道大学考古学研究室研究紀要 3 69-82, 2024-02-22

    ...本分析では、パン状炭化物3点、クヌギ炭化種子2点、クルミ炭化核2点の計7点を対象として、炭素・窒素同位体分析、C/N比分析、放射性炭素年代測定を実施した。パン状炭化物3点の結果は、これまでのクッキー状炭化物と比較して、窒素同位体比や窒素含有率が少し高く、エゴマ種実塊と類似する傾向を示した。...

    HANDLE Web Site

  • 十勝平野沿岸にみられる最終氷期の扇状地性の河成段丘のルミネッセンス年代

    石井 祐次 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 77-, 2024

    ...を用いることで,河床の上昇過程を詳細に明らかにすることができると期待される.最終氷期に形成された河成段丘のルミネッセンス年代測定については,Single-aliquot regenerative dose(SAR法)が開発された2000年以降,および長石のpost-infrared infrared stimulated luminescence(post-IR IRSL)年代測定が開発された2010...

    DOI

  • 長野県志賀高原田ノ原湿原における後期更新世以降のテフラ層序と年代

    吉田 明弘, 佐々木 明彦 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 149-, 2024

    ...</p><p> 一方,高山帯や亜高山帯における放射線炭素年代測定の結果については,年代値に大きなズレが生じることが報告されている。すなわち,高山帯域や亜高山帯域の環境変遷史を解明するためには,放射線炭素年代測定だけではなく,火山灰編年法などの複数の年代法に基づく堆積年代の推測が必要である。...

    DOI

  • 杓子沢雪渓で掘削したアイスコアの花粉分析

    武田 皓明, 奈良間 千之, 竹内 望 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 275-, 2024

    ...大雪山の3つの雪渓において内部構造の調査を実施し年層境界の判定基準について報告した.調査結果から,上位積雪層が下位積雪層を不整合で覆っていること,不整合面内に腐植土が含まれていることが年層境界の判定基準とされたが,年層境界の判定は必ずしも容易ではないと報告した.雪崩涵養型雪渓では,その涵養形態から積雪層内に雪崩起源の汚れが厚く堆積する可能性があり,年層の誤認を招く可能性がある.そこで本研究では,氷河の年代測定...

    DOI

  • 沿岸活断層の上下変位速度の求め方について

    小松原 琢 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 43-, 2024

    ...,</i> 61: 1433-1440.増田富士雄 1998.高密度で測定された<sup>14</sup>C年代測定値による完新統のダイナミック地層学.地学雑 107:<b> </b>713-727.岡田篤正ほか 2000.知多半島西岸の伊勢湾断層.地学雑 109:<b> </b>10-26.</p>...

    DOI

  • ケニア山とキリマンジャロにおける30年間の氷河と生態系の変化

    水野 一晴 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 49-, 2024

    ...</p><p> 大型の半木本性ロゼット植物であるセネキオ・ケニオデンドロンの2個体からそれぞれ3カ所の枯葉を採取し、それらの放射性炭素年代測定の結果、セネキオ・ケニオデンドロンの2個体の成長速度は、それぞれ3cm/年と4.5cm/年であった。高さ5mのセネキオ・ケニオデンドロンの樹齢は100年以上と考えられる。...

    DOI

  • [論文] 三木茂博士採集標本に基づく東京都江古田針葉樹層の形成年代とフロラの再検討

    百原, 新, 工藤, 雄一郎, 門叶, 冬樹, 塚腰, 実 国立歴史民俗博物館研究報告 243 117-135, 2023-11-30

    ...その後の,江古田とその周辺に分布する針葉樹層の年代測定では,最終氷期のMIS 3から晩氷期までの広範囲の測定結果が得られており,ヤンガー・ドリアス期に対比されたこともある。そこで,最初に発見され三木により定義づけられた,江古田針葉樹層の植物化石群の年代と種組成を明らかにするために,大阪市立自然史博物館に所蔵されている三木茂標本を再検討し,放射性炭素年代測定を行った。...

    機関リポジトリ

  • [論文] 岩手県蝦島貝塚出土人骨の埋葬属性とmtDNA・年代測定の分析結果からみた縄文墓制の一様相

    山田, 康弘, 米田, 穣 国立歴史民俗博物館研究報告 242 15-33, 2023-09-29

    蝦島(えびしま)貝塚は,岩手県一関市花泉町貝鳥に所在し,蝦島とよばれる独立小丘陵上に立地する縄文時代晩期を中心とした内陸部の貝塚である。蝦島貝塚では,1956年以降数次にわたって調査が行われており,一次および二次調査では57体,三次調査では32体の人骨が出土している。これらの人骨の多くは大洞C2式からA式期の事例とされており,晩期中葉から後葉にかけて形成された連続的な墓域と理解できる。今回,これ…

    機関リポジトリ

  • LA-ICPMSを用いた宮崎平野津波堆積物中のジルコンのU–Pb年代測定

    渡邊 隆広, 鏡味 沙耶, 横山 立憲, 丹羽 正和 地学雑誌 132 (4), 353-361, 2023-08-25

    ...<p> 1662年寛文日向灘地震による宮崎平野の津波堆積物の特徴を把握するため,日本原子力研究開発機構 東濃地科学センターのレーザーアブレーション付き誘導結合プラズマ質量分析装置(LA-ICPMS)を用いて津波堆積物中の砕屑性ジルコンのU–Pb年代測定を実施した。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献12件

  • 男鹿半島五里合低地を埋積する沖積層の層序と環境変遷

    西川 治, 嶋田 智恵子 第四紀研究 62 (3), 105-119, 2023-08-01

    ...<p>男鹿半島北岸,五里合低地で掘削された6本の沖積層ボーリングコアの層相解析,放射性炭素年代測定,珪藻化石分析および花粉化石分析に基づいて,堆積盆の基盤を構成する地層,堆積盆の埋積過程と完新世の環境変遷を検討した.五里合低地では,約15~20 mの厚さの沖積層が,最終氷期の堆積面が削剥されて形成された幅広い堆積盆を埋積している.堆積盆の基盤は,上部更新統潟西層の砂層および約40,000年前の湿地堆積物...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 富士火山東山麓,御殿場・馬伏川岩屑なだれ堆積物の<sup>14</sup>C 年代

    山元 孝広, 小林 淳 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (3), 107-118, 2023-07-20

    ...<p>富士火山東山麓で新たに採取された試料の<sup>14</sup>C年代測定と外来テフラの対比を行った.御殿場岩屑なだれ堆積物中の木片(OYM201,OYM201b)からは2,490 ± 20 BPと2,510 ± 20 BP,S-13 降下火砕物直下の黒色土壌(OYM202)からは2,860 ± 30 BP, 富士黒土層基底部の黒色土壌(OYM203)からは8,520 ± 30 BP,馬伏川岩屑...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 砕屑性ジルコンU–Pb 年代測定による北部北上帯中津川コンプレックスにおける前期及び中期ジュラ紀ユニット分布の制約

    逢坂 将志, 青木 翔吾, 内野 隆之, 福山 繭子 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (3), 155-166, 2023-07-20

    ...コンプレックスは,先行研究で報告された陸源性砕屑岩に含まれるジルコンのU–Pb年代値や示準化石から,前期ジュラ紀と中期ジュラ紀の2 つの付加体ユニットから構成されることが示唆されている.本研究では,両ユニットの分布をより詳細に制約するために,これまでに砕屑性ジルコンU–Pb年代値が報告された地点の中で,地質構造的中間に位置する大川支流域の砂岩2試料(OM-07 及びOM-06)について,砕屑性ジルコンU–Pb年代測定...

    DOI Web Site Web Site 参考文献26件

  • レーザー共鳴励起を利用した同位体制御による極微量同位体分析手法の開発

    長谷川 秀一 RADIOISOTOPES 72 (2), 197-210, 2023-07-15

    ...共鳴イオン化質量分析法(Resonance Ionization Mass Spectrometry: RIMS),キャビティリングダウン分光法(Cavity Ring-Down Spectroscopy: CRDS)や特に近年,希ガスの年代測定において利用が進んでいる原子トラップ微量分析法(Atom Trap Trace Analysis: ATTA)について応用例を取り上げる。...

    DOI Web Site 参考文献31件

  • 富山県上市町周辺における過去7000年間の森林変遷とスギの拡大

    志知 幸治, 池田 重人, 岡本 透, 杉田 久志 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 480-, 2023-05-30

    ...富山県東部におけるスギの拡大過程を詳細に明らかにするために、上市町の湿地から採取した堆積物の放射性炭素年代測定および花粉分析結果から過去約7000年間の森林の変遷を明らかにした。約7200~4700年前(cal BP)にはブナおよびコナラ亜属花粉が優占していたが、サワグルミ属およびトチノキも多く含まれていた。スギ花粉の産出は高木花粉の10%以下であった。...

    DOI

  • 埋没腐植層を通して斜面崩壊・土石流の発生と古環境を考える

    岡本 透 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 39-, 2023-05-30

    ...また、埋没腐植層は、放射性炭素年代測定などによって埋没した年代が測定され、崩壊の履歴や発生頻度を解明するための指標として用いられる。一方、先に述べたように埋没腐植層は短期間に土砂に覆われたかつての地表面であるため、当時の環境に関する情報を良く保存している可能性がある。...

    DOI

  • 北海道中央東部糠平湖周辺の後期新生代の古植生と古環境

    成田 敦史, 乙幡 康之 地質学雑誌 129 (1), 289-305, 2023-04-06

    ...<p>北海道中央東部の糠平湖周辺に分布する十勝幌加層とタウシュベツ層から大型植物化石群を得た(十勝幌加およびタウシュベツ植物群).当地域の層序と火山性堆積物の放射年代測定値から,タウシュベツ層は下部更新統に改められる.後期中新世の十勝幌加植物群は47分類群,前期更新世のタウシュベツ植物群は42分類群より構成され,両者ともに木本ではウダイカンバ類縁種を優占種とし,他のカバノキ科やカエデ属などの落葉広葉樹...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 兵庫県北西部,但馬御火浦の下部中新統八鹿層の盆地構造・堆積年代・古応力

    羽地 俊樹, 佐藤 大介, 仁木 創太, 平田 岳史 地質学雑誌 129 (1), 223-238, 2023-03-31

    ...<p>山陰地方の中新統堆積盆地の成因の特定に向けて,本論は兵庫県北西部の但馬御火浦地域の中新統八鹿層と基盤の境界部周辺の調査研究を行った.八鹿層の軽石火山礫凝灰岩のジルコンU‒Pb年代測定を行い,19.63±0.15 Maの年代値を得た.この年代値は遠方地域の同層の年代制約と調和的であり,八鹿層の火成活動は広域的に同時期に起こったことが明らかとなった.基盤と八鹿層の境界には基底礫岩と判断される堆積性...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献46件

  • 鉱物中に生成する宇宙線生成核種を用いた地形形成年代の決定

    松四 雄騎 RADIOISOTOPES 72 (1), 11-19, 2023-03-15

    ...<p>本稿では造岩鉱物の結晶格子中に生成・蓄積する宇宙線生成核種を用いた地形の形成年代測定について,手法の原理と基礎的な数理モデルを概観し,地形の削剥・埋積や核種の継承など,いわゆる地表面の露出年代値に不確かさをもたらす要因を示しながら,適用性と限界を議論して,確度の高い地形形成年代値を得るための方法論を述べる。</p>...

    DOI Web Site 参考文献22件

  • 阿武単成火山群, 宇生賀盆地から採取したコア試料の層序と年代

    大下 愛央, 奥野 充, 西川 空, 藤木 利之, 中西 利典, 林田 明, 鳥井 真之, 洪 完 名古屋大学年代測定研究 7 43-49, 2023-03

    宇生賀盆地は、阿武単成火山群に属する火山に囲まれた低地であり、最終氷期以降の環境変遷を記録している。この低地の埋積過程ならび鍋山スコリア丘と堀越溶岩の形成年代を明らかにするため、8カ所から計10本のコア試料を採取した。そのうち地点fの泥炭層でのみK-Ahテフラ(約7.3cal ka BP)が検出され、その堆積速度は深度225~120cmが0.35mm/yr、120~85cmが0.06mm/yr、…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 京都北山, 八丁平湿原から採取したコア試料の層序と年代

    西川 空, 奥野 充, 大下 愛央, 藤木 利之, 中西 利典, 林田 明, 鳥井 真之, 洪 完 名古屋大学年代測定研究 7 36-42, 2023-03

    ...コア試料の層相観察、X線撮影、色調測定、初磁化率測定、元素分析(C、N、S)、含泥率測定、14C年代測定を行った。地点5の河岸露頭から約13.4cal ka BPの年代が得られた。深度85cm付近からATに対比される火山ガラス(再堆積)が検出されたが、U-OkiとK-Ahは見つからなかった。八丁平では最新の完新世サイクルではK-Ah前後の記録が残っていない可能性が高い。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 北海道石狩地方の10万年前以降の古植生とその推移

    星野 フサ, 春木 雅寛, 南 雅代, 北川 浩之, 中村 俊夫 名古屋大学年代測定研究 7 15-31, 2023-03

    ...古植生や現生森林植生の成立や推移についてみると、石狩地方における最も新しい14C年代測定値888calADまでの7箇所のボーリング調査地点の試料から、200万年前以降の森林植生は火山活動に伴い出現したテフラ堆積地に広がり、種子分散様式から風力散布樹種に鳥獣散布樹種が加わり多様な現在の現生森林植生に至ったと考えられた。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 南極氷床変動史研究から大規模氷床融解メカニズムの理解へ

    菅沼 悠介, 澤柿 教伸 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 14-, 2023

    ...海水準変動復元では東南極リュツォ・ホルム湾の隆起海浜堆積物の記載と年代測定から過去の高海水準イベントを復元し、第四紀後半における東南極氷床の南極氷床変動を推定した(三浦ほか2002など)。...

    DOI

  • 八ケ岳大月川流域における大月川岩屑なだれ堆積物の給源と地形発達

    小柴 理人, 小荒井 衛 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 175-, 2023

    ...に流れ山群を形成し,千曲川を閉塞して天然ダムを生じたとされる(河内,1983).大月川岩屑なだれの誘因は,歴史資料と堆積物中の年代試料からAD887仁和五畿七道地震が有力視されてきた(石橋,1999;井上ほか,2010).しかし,山田ほか(2021)によって,既存研究で得られた松原湖付近の材化石の年代はBC350~AD1460に分散するとの指摘がある.また,苅谷ほか(2021)では,材化石のC14年代測定...

    DOI

  • 青森県小川原湖湾口部における完新世地形環境変遷

    佐藤 善輝, 小野 映介, 樋泉 岳二, 小岩 直人, 工藤 司, 上田 龍摩 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 182-, 2023

    ...</p><p></p><p><b>調査方法</b></p><p>小川原湖湾口部に位置する仏沼の東側の1地点(HN1コア)で,掘削長15 mの機械式ボーリング調査を実施した.また,仏沼西側の1地点(HN8コア)でハンドオーガーによるボーリング調査を実施した.得られたコア試料は層相観察を行うとともに,HNコアについては貝化石の同定と計3点の<sup>14</sup>C年代測定を実施した.年代測定値の暦年較正...

    DOI

  • 東北太平洋岸南部・真野川低地における完新世の堆積環境と地殻変動傾向

    丹羽 雄一, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 36-, 2023

    ...本発表では,上述のMIS5e海成段丘分布域の北限付近に位置する,福島県南相馬市鹿島区の真野川下流域(真野川低地)において,4本の堆積物コアの解析と<sup>14</sup>C年代測定値に基づいて,完新世の地殻変動傾向を推定した。</p><p> 真野川低地の地下に分布する堆積物は,基盤岩直上に分布する砂礫層とそれを覆う完新世堆積物に大別される。...

    DOI

  • 日本における半自然草地史研究とその課題

    浦山 佳恵 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 135-, 2023

    ...その後,黒ボク土は1 ㎜に満たない炭(微粒炭)を多く含むこと,微粒炭の起源となった植物はススキ等の草本が多いこと,土壌の放射性炭素年代測定や土壌に挟まれた火山灰層の年代から黒ボク土の生成開始が数千年前から1 万年前に遡る場合が多いことが明らかとなった。近世に採草地や放牧地を維持するため火入れが盛んに行われたことは知られているが,中世以前の火入れの目的はよくわかっていない。...

    DOI

  • 最古の生命の痕跡を残す堆積岩の年代測定

    佐野 有司 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 81-, 2023

    ...本研究では、この変成した堆積岩について、全岩のK-Ar年代測定およびXe同位体年代測定、アパタイトのU-Pb年代測定と堆積岩に貫入した花崗岩から分離したジルコンのU-Pb年代測定を行ったので報告する。</p>...

    DOI

  • 北海道大学医学部解剖学教室旧蔵古人骨の来歴と帰属年代:(1)道南・道央由来の古人骨

    久保 大輔, 米田 穣, 石田 肇 Anthropological Science (Japanese Series) 131 (2), 43-82, 2023

    ...本研究ではそのうち道南道央の11遺跡(三ツ谷貝塚,尾白内貝塚,静狩貝塚,小幌洞窟,虻田郡高砂貝塚,室蘭市エンルム遺跡,本輪西ポンナイ,「輪西貝塚」,鷲別遺跡,大谷地貝塚,「江別A丘陵」)に由来する約40体の古人骨を対象に,骨学的調査,史料調査,及び放射性炭素年代測定を行ない,来歴の特定と帰属時期の推定を試みた。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献53件

  • 西南日本のフレアアップにおける火山岩と深成岩の同時性

    中島 隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 123-, 2023

    ...しかし近年、U-Pb年代測定が高精度で行なわれるようになり、火山岩と花崗岩類の活動の同時性が検討できるようになった。 中部地方三河地域では領家花崗岩類のU-Pb年代がほぼ70-75Maと90-95Maの2つの時期に集約された(Takatsuka et al., 2018)。...

    DOI

  • 東南極プリンスオラフ海岸の二番東岩の複変成作用の温度・圧力・年代

    森 祐紀, 池田 剛, 宮本 知治, 外田 智千, 堀江 憲路, 竹原 真美 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 152-, 2023

    ...EMPモナザイト年代測定は薄片上で実施し,得られた年代は明瞭な2つのピークに分かれ,加重平均で970 Maと577 Maであった。ガーネットのドメイン1と2には分析可能な大きさのモナザイトが多数見られ,これはすべてが古い年代(~970 Ma)を示した。...

    DOI

  • 秋田県矢島地域の中新統女川層のジルコンU–Pb及びFT年代:その日本海古海洋環境変遷史における意義

    中嶋 健, 岩野 英樹, 檀原 徹, 平田 岳史, 朝比奈 健太, 髙橋 幸士, 花村 泰明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 212-, 2023

    ...本研究では,珪藻化石の産出しない堆積盆中心の女川層でも,高精度の放射年代測定によって珪藻化石層序に匹敵する精度の年代モデルを構築可能であることを示した.その結果,古海洋環境変遷のタイミングの堆積盆規模での対比が可能となった.さらに,本地域の西黒沢階層序改訂の必要性や,女川期の古海洋環境変遷がテクトニクスや火山活動と密接に関係していたことを示している....

    DOI

  • ジルコン中のメルト・流体包有物に記録された複数の造山運動

    中嶋 徹, 仁木 創太, 工藤 駿平, 河上 哲生, 東野 文子, 平田 岳史, 酒井 治孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 22-, 2023

    <p>造山運動に伴う地殻物質の生成・改変は、大陸地殻進化の基本的なプロセスであるが、古い造山運動の記録は新しい造山運動により上書きされ、変成鉱物の内部組織や包有物にのみ残されている場合が多い。ヒマラヤに広く分布する正片麻岩は、ゴンドワナ大陸北東縁辺において古生代初期に生じたビンフェディアン造山運動 (Cawood et al., 2007; …

    DOI

  • 千葉県の養老川下流域における沖積層の層序と分布

    小島 隆宏, 風岡 修, 中澤 努, 吉田 剛 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 235-, 2023

    ...過去の地震時に被害を受けており,市原市町田では1923年大正関東地震時に家屋の倒壊や地面の亀裂・陥没等(地質調査所, 1925)が,養老川臨海公園では1987年千葉県東方沖地震時に液状化よる噴砂(古藤田・若松, 1988)が確認されている.得られたオールコア試料について,東邦化学工業株式会社製のハイセルSAC-100を用いて剥ぎ取りを行い,層相を観察した.また,コアに含まれる貝化石と有機物の放射性年代測定...

    DOI

  • 愛媛県宇和島市に分布する崩壊堆積物に含まれる古土壌の<sup>14</sup>C年代

    西山 賢一, 露口 耕治, 大矢 基弘, 佐竹 一希, 川本 真由美 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 261-, 2023

    ...<b></b> <b>3.分析試料の採取と年代測定</b><b></b>  分析用試料の採取位置は,2018年7月豪雨で発生した崩壊土砂が流下した渓流の側壁斜面(露頭),ならびに露頭下流の谷底で掘削されたボーリングコアである.これらの堆積物の記載を行うとともに,堆積物中から炭化物・古土壌を抽出した.得られた3試料は㈱加速器分析研究所に依頼し,AMSによる<sup>14</sup>C年代測定を行った....

    DOI

  • 山口県東部屋代島の深成岩類の火成活動史:九州地域との比較

    大和田 正明, 宮下 由香里, 佐藤 大介, 小山内 康人, 北野 一平 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 298-, 2023

    ...>領家深成変成コンプレックスは,白亜紀の低圧高温型変成岩と花崗岩を主体とする深成岩から構成される複合岩体で,中央構造線の北側に位置し東西約800kmにわたり追跡できる.山口県東部の柳井地域には,領家深成変成コンプレックスが広く露出している(東元ほか,1983,5万分の1図幅「岩国地域の地質」;宮崎ほか,2016,20万分の1地質図幅「松山」第2版).近年,機器分析技術の進歩によってジルコンU–Pb年代測定...

    DOI

  • 北海道様似町幌満地域周辺の構造地質学的・岩石学的研究

    福田 倫太郎, 豊島 剛志, 植田 勇人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 309-, 2023

    ...そこで,本研究では,複数回の熱イベントを記録している可能性のある変成岩・火成岩が幌満かんらん岩体と接している本地域を対象とした.本地域では変成帯が西に張り出した特異な地質構造であり,形成・衝突プロセスを解析できると考えられる.踏査より地質図を作成,本地域の火成岩・変成岩のジルコンU-Pb年代測定を行った.その結果,以下のことが示された. (1)日高変成帯上部層に相当するとされる黒雲母片麻岩・片岩に,...

    DOI

  • 西彼杵変成岩類に見られる変形構造の重複関係

    重野 未来, 森 康, 井上 和男 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 311-, 2023

    ...また、高地ほか(2011)は本地域中部の泥質砂質片岩の砕屑性ジルコンのU-Pb年代測定により80-86Maの堆積年代を報告した。炭質物ラマン地質温度計による本地域の泥質片岩の変成温度は440–520℃であり、北西部がやや低温、南東部がやや高温の傾向を示す温度構造が明らかになった(Mori et al., 2019)。 ...

    DOI

  • (エントリー)活断層未成熟地域における小断層の再活動性:2000年鳥取県西部地震余震域の例

    内田 嗣人, 向吉 秀樹, 藤内 智士, 山口 昌克, 小林 健太 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 374-, 2023

    ...本研究では,地形学的に活断層が不明瞭な地域であったにもかかわらず内陸地震が発生した2000年鳥取県西部地震の余震域を対象として,フィールドで観察される小断層に着目し,小断層の性状の記載と古応力解析,断層ガウジのXRD分析およびK-Ar年代測定結果に基づき,広域的な地殻応力場と小断層群の発達過程,2000年鳥取県西部地震との関係を議論した.  ...

    DOI

  • 北部北上帯における“構造線”の再検討

    武藤 俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 429-, 2023

    ...,前記の亜帯区分の境界がユニット区分の境界に対してどのような理由から上位階層の境界と言えるのかは明確でない.本研究では,5万分の1地質図幅「門」作成の一環として岩泉構造線および多くのユニット境界を横断する岩泉町安家地域から葛巻町江刈地域にかけての地質調査を行った.また,付加年代に関する情報を充実させるために,泥質岩中に整合的に挟在する凝灰岩中のジルコンおよび砂岩中の砕屑性ジルコンについてウラン-鉛年代測定...

    DOI

  • (エントリー)青森県津軽西海岸, 十二湖凝灰岩のジルコンU–Pb年代

    金指 由維, 折橋 裕二, 仁木 創太, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 452-, 2023

    ...なお, PT01については, 年代測定を行った95%のジルコンが外来起源と考えられることから, 同一ジルコンを用いたFT年代測定を行うことにより, 外来ジルコンが10.5 Maに完全リセットされているか, あるいは部分的再加熱なのかを確認する予定である.引用文献:鹿野 (2018) 地質学雑誌, <b>124</b>, 781 – 803. 根本・鎌田 (2005) 日本の地質増補版. ...

    DOI

  • (エントリー)宮城県荒砥沢地域の地質

    水戸 悠河, 高嶋 礼詩, 折橋 裕二, 黒柳 あずみ, 淺原 良浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 455-, 2023

    ...<b>放射年代</b>  本地域の北川凝灰岩の溶結凝灰岩と,その下位の軽石凝灰岩は,斜長石のK-Ar年代測定(蒜山地質年代研究所)結果によると,それぞれ1.31±0.04 Maと1.36±0.31 Maとなり,両者の間に大きな時間間隙は見られないことが分かった.この年代値は,岩ケ崎地域の池月凝灰岩の年代(0.25±0.08 Ma:土谷ほか,1997)と一致しない.一方,小野松沢層の細粒凝灰岩から得られた...

    DOI

  • 兵庫県豊岡市に分布する玄武洞玄武岩活動前の古環境と火山活動

    松原 典孝, 佐野 恭平, 中嶋 灯奈, 藤原 泰誠, 八木 公史, 高橋 崚, 川合 功一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 469-, 2023

    ...<引用文献>玄武洞団体研究グループ(1991)兵庫県北部玄武洞地域の第四紀火山岩の地質と岩石, 地球科学. 45, 131-144.川井直人・広岡公夫(1966),西南日本新生代火成岩類若干についての年代測定結果(演旨),総合討論会資料:年代測定結果を中心としてみた日本の酸性岩類の形成時期,日本地質学会関連4学会連合学術大会総合討論会資料集, 5-5.Matuyama, M. (1929) On the...

    DOI

  • [招待講演] 伊豆衝突帯周辺の中新世地殻変形

    星 博幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 58-, 2023

    ...本講演では、伊豆衝突帯周辺から最近得られた年代測定結果や古地磁気測定結果の概要も交えて、伊豆衝突帯周辺の地殻変形とテクトニック・モデルについて議論する。...

    DOI

  • 伊那地域に分布する領家花崗岩類のジルコンU–Pb年代

    常盤 哲也, 北川 奏 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 64-, 2023

    ...から,年代に東西変化は認められなく,85,60,35 Maにパルス的花崗岩類の形成があったとしている.しかし,ジルコンU–Pb年代測定が行われていない地域も多く存在しており,伊那地域に分布する白亜紀花崗岩類(伊那領家花崗岩類)もその一つである.よって本研究では,伊那領家花崗岩類のジルコンU–Pb年代測定を行った.  ...

    DOI

  • ネパールヒマラヤ、アンナプルナ山塊のカタストロフィクな巨大山体崩壊とそれに伴うポカラ盆地の埋積

    酒井 治孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 67-, 2023

    ...考察:崩壊イベントの発生時期、原因、堆積プロセス、総体積</u></b>崩壊イベントの発生時期については、Ghachok層の基底部と堰き止め湖基底部の堆積物の14C年代測定に基づき1.4〜1.5万年前と推定される。また山体崩壊地域にはNNE-SSW方向のリニアメントが多数分布し、その中の1本は正断層成分を持つ活断層の可能性があり、標高5000〜4600mの地域を1.5km以上に亘って続いている。...

    DOI

  • (エントリー)有機・無機地球化学分析による869年貞観津波の浸水域復元

    古明地 海杜, 篠崎 鉄哉, 菅原 大助, 石澤 尭史, 池原 実, 藤野 滋弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 97-, 2023

    ...・研究対象地域と試料,分析 本研究で対象とする福島県南相馬市小高区では,Sawai et al. (2012)によって貞観津波によると考えられる砂質津波堆積物が確認されている.東北沖津波の浸水範囲を参考にし,2014年に海岸線に直交する測線上の内陸2〜3 kmの範囲内で計6本の柱状試料を採取した.試料は各分析を行うまで冷凍で保存した.本研究では,これらの試料のCT撮影を行った後,放射性炭素年代測定・テフラ...

    DOI

  • LA-MC-ICP-MSを用いたイルメナイト局所U-Pb年代測定

    伊藤 健吾, 仁木 創太, 飯塚 毅, 平田 岳史 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 182-, 2023

    ...., 2022)ことから,U-Pb年代測定の対象となり得る.本研究では分析の標準物質に発表者がPb¬Pb年代を高精度に決定したFe-Ti酸化物を用い,高感度のレーザーアブレーション多重検出型誘導結合プラズマ質量分析法(LA-MC-ICP-MS)によりU-Pb年代測定を実施した.初めに分析の正確性評価のため,米国・ダルース岩体FC1(ジルコン U-Pb年代:1099.0 ± 0.6 Ma; Paces...

    DOI

  • レーザーアブレーション分流ICP質量分析法による局所オスミウム同位体比分析法の開発

    仁木 創太, 平田 岳史 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 179-, 2023

    <p>超苦鉄質岩体の形成過程を詳細に解明することは地殻・マントルダイナミクスの解明の上で重要である。本研究では超苦鉄質岩体の形成史解明に不可欠な年代情報を抽出するため<sup>190</sup>Pt-<sup>186</sup>Os同位体系および<sup>187</sup>Re-<sup>187</sup>Os同位体系に着目し、レーザーアブレーションICP質量分析法(LA-ICP-MS)を用いた…

    DOI

  • [招待講演]九州の白亜紀花崗岩の年代から見る東アジア収束域の火成活動の変遷

    堤 之恭, 谷 健一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 2-, 2023

    ...., 2015),九州でも同様と考えられてきた(大和田ほか, 1999;Tsutsumi, 2022).しかしながら,最近のジルコンU-Pb年代測定により,九州の白亜紀花崗岩は大陸側に向けて単調に若くなるのではなく,大陸側と海洋側双方に向かって古くなる年代傾向を持つことが分かった(図A). ...

    DOI

  • (エントリー)赤石山地北部・三波川帯の変成温度解析と熱モデリングによる糸魚川–静岡構造線周辺の地質分布復元

    早川 由帆, 新屋 貴文, 森 宏, 延原 香穂, 山岡 健, 常盤 哲也, 田中 渉, 築島 由理恵 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 289-, 2023

    ...分布する赤石山地北部・三波川帯の白亜紀変成岩類(三波川変成岩類)は,中央構造線(MTL)とともにISTLにより分断されている.一方,ISTL北の基盤岩は新第三紀以降の地質に広く覆われるが,小規模に露出する横河川変成岩類は,長年,三波川変成岩類に帰属する可能性が指摘されてきた.特に近年,Mori et al.(2023)は,横河川変成岩類の炭質物ラマン温度計による変成温度条件と砕屑性ジルコンU–Pb年代測定...

    DOI

  • 東南極プリンスオラフ海岸東部,ちぢれ岩に分布する泥質片麻岩の変成作用と変成年代

    馬場 壮太郎, 中野 伸彦, 加々島 慎一, 亀井 淳志, 外田 智千 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 390-, 2023

    ...., 2023), この岩体がまとまって分布することを暗示している.しかし,あけぼの岩の東方には未踏査露岩が多く,その変成作用,変成年代,原岩の情報はトニアンの年代を示す変成岩体の延長とその範囲を明らかにするうえで重要である.本報告では,63次南極地域観測隊で実施したちぢれ岩に分布する変成岩類を対象に変成作用の特徴と予察的な年代測定結果について報告する. ...

    DOI

  • (エントリー)過去1万2千年間におけるトカラ列島宝島西方海域の古底層環境変遷

    上野 智広, 岩谷 北斗, 鈴木 克明, 板木 拓也, 清家 弘治, 中野 太賀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 407-, 2023

    ...調査層準は、浮遊性有孔虫殻を用いた<sup>14</sup>C年代測定により、過去1万2千年間の堆積年代が得られている。本研究は、調査層準の貝形虫化石相と現在のトカラ列島周辺海域の現生貝形虫のセンサスデータ(中野ほか, 2022)および各種環境項目(水深、水温、塩分、濁度、溶存酸素)を比較することにより、堆積当時の底層環境の変遷を具体的数値として復元した。...

    DOI

  • 日立地域、カンブリア系赤沢層中に挟在する石炭系金山石灰岩のジルコンU-Pb年代

    田切 美智雄, 大路 樹生, 安藤 寿男, 塙 勝利, 及川 晃, 加藤 太一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 432-, 2023

    ...ジルコン分離と年代測定は(株)京都フィッショントラックに依頼し、東大地殻化学実験室の機器を用いて行われた。 金山石灰岩第一尾根の試料は、白雲母と緑泥石の多いラミナが紙片状に発達した石灰岩で、60粒のジルコンを分離し、35粒子38スポットについて、核部と縁部に区分して分析した。...

    DOI

  • 沖縄県宮城島西部に分布する島尻層群の堆積環境及び貝化石と砕屑性ジルコンを用いた年代測定

    千徳 明日香, 冨田 恭平, 宋 科翰, 新城 竜一, 相澤 正隆, 徳田 悠希, 奥村 大河, 市村 康治 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 466-, 2023

    ...そこで本研究では当露頭で地質調査を行い,岩相と産出化石を詳細に検討し,凝灰質岩層から採取したジルコンのU-Pb同位体比と二枚貝化石のSr同位体比をレーザー・アブレーション誘導結合プラズマ質量分析装置(LA-ICP-MS)で分析し,絶対年代測定を行った. ...

    DOI

  • 栃木県北部蛇尾川で発見された関谷断層露頭が示す活動履歴

    相馬 朱里, 北沢 俊幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 475-, 2023

    ...今回,上記2つのトレンチ調査地点の中間地である蛇尾川で関谷断層露頭を3箇所で発見した.先第四系を切っている関谷断層が確認されたのは初めてで,断層面の走向傾斜,変位量,横ずれ成分,破砕帯幅などの基本情報を得ることができた.また断層ガウジの熱ルミネッセンス(TL)年代測定を行い,断層活動履歴について新しい知見が得られたので報告する. 2.断層露頭 発見された3箇所の断層露頭は蛇尾川右岸に位置し,活断層詳細...

    DOI

  • 島根県江津地域の舞鶴帯に産する“夜久野岩類”のジルコンU-Pb年代とその意義

    木村 光佑, 川口 健太, 中野 伸彦, 足立 達朗, 早坂 康隆, Das Kaushik 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 494-, 2023

    ...島根県江津地域に露出する舞鶴帯の“夜久野岩類”中の花崗閃緑岩からは約250 MaのジルコンU-PbおよびモナザイトU-Th-Pb年代が報告されており[7],舞鶴帯北帯に属する可能性が示唆される.そこで本研究では江津地域の舞鶴帯に産する珪長質~苦鉄質の“夜久野岩類”について岩石記載を行ない,珪長質岩,中間質岩,苦鉄質岩各2試料ずつについてジルコンU-Pb年代測定を行なった.  ...

    DOI

  • 飯山高校の地下を探る -断層は存在するのか?-

    長野県飯山高校 自然科学部 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 526-, 2023

    ...を参考にし,噴出源と堆積年代を明らかにし,報告する予定である.③14C放射年代測定-23.5mに存在する紫灰色細粒火山灰の下位15cmの有機質シルトに含まれる植物片の14C放射年代測定値を報告する予定である.④断層の存在・変位について考察①②③を総合して考察し,報告する予定である.今後の予定飯山高校ボーリングコア30m分全ての火山灰分析を行う.学校周辺の地下構造を明らかにするために表面波探査を実施する...

    DOI

  • [招待講演]宝石サンゴの持続的利用に向けた地球科学的研究

    奥村 知世, 公文 富士夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 81-, 2023

    ...我々は、宝石サンゴの資源量把握の第一歩として、日本有数の宝石サンゴの漁場である高知県足摺岬沖に焦点をあて、50を越える化石状態の試料に対して放射性炭素年代測定を行った。その結果、最も古い年代はcal BC 5,617-5488であった。...

    DOI

  • 北海道オホーツク海沿岸のΔRの検討

    小元 久仁夫, 北川 浩之, 平河内 毅 季刊地理学 75 (2), 78-85, 2023

    ...この結果を踏まえて北海道オホーツク海沿岸のΔRを新たに決定するため,斜里町のオシャマップ川遺跡とトーツル沼1遺跡から木炭と貝化石をペアとする合計4組の試料を収集してAMSによる<sup>14</sup>C年代測定を行い,Marine20にもとづきΔRを計算した。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 放射性炭素を用いた魚類耳石および水晶体の炭素源の定量的評価

    安東 梢, 宮入 陽介, 西田 梢, 林 正裕, 横山 祐典 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 143-, 2023

    ...特に、これまでの年代測定とは異なり、核実験起源の<sup>14</sup>Cを利用した年齢査定など、魚類の生態解明等にしばしば用いられてきた。<sup>14</sup>C分析には主に耳石が用いられてきたが、より炭素量が多く細かい分析が可能な水晶体の分析も着目されている。...

    DOI

  • 磁鉄鉱鉱床に付随する黄鉄鉱単結晶への<sup>87</sup>Rb–<sup>87</sup>Sr年代法の適用

    香坂 敏求, 淺原 良浩, Azizi Hossein, 壷井 基裕 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 227-, 2023

    ...以前より火成岩貫 入体や変質鉱物等への ⁴⁰K− ⁴⁰Ar 法や ⁸⁷Rb− ⁸⁷Sr 法による間接的な鉱床年代測定が行われているが、分析対象とする変質鉱物の選定が鉱床の年代値の信頼性に影響を及ぼす等の課題がある。近年は、鉱床の鉱石鉱物を対象とした直接的な年代測定法も試行されている。...

    DOI

  • 日本周辺の海底熱水中の<sup>228</sup>Ra/<sup>226</sup>Ra同位体比の測定の試み

    角本 美優, 豊田 新, 石橋 純一郎, Fenghsin Hsu 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 66-, 2023

    ...<p>海底の熱水活動の年代を求めるために、重晶石を用いたESR年代測定を行ってきた。これは、重晶石に含まれるRaによる放射線によって、SO3-ラジカルが生成することを原理とする。寿命の短い228Raは年代の古い試料では測定できないが、この核種による線量の寄与を無視してはいけないため、重晶石の初期の228Ra/226Ra同位体比が、正しい年代を求めるために重要である。...

    DOI

  • 完新世炭酸塩コンクリーションの<sup>14</sup>C分析から探る形成プロセス

    南 雅代, 隈 隆成, 吉田 英一 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 222-, 2023

    ...南ほか(2022)は、名古屋港周縁の沖積層から採取された炭酸塩コンクリーション試料の生物遺骸と、その周辺のコンクリーション部の放射性炭素年代測定を行い、両者がほぼ同じ年代(8000-7800 cal BP)であり、この試料が生物の死後、急速にコンクリーション化して形成された可能性を示した。...

    DOI

  • [招待講演]海底地形に制約された完新世の東南極トッテン氷床変動

    板木 拓也, 菅沼 悠介, 関 宰, ⼤森 貴之, 石輪 健樹, 奥野 淳一, 中山 佳洋, 小長谷 貴志, 天野 敦子, 清家 弘治, 山本 正伸, 平野 大輔, 藤井 昌和, 鈴木 克明, 尾張 聡子, 池原 実, 阿部 彩子, 青木 茂 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 159-, 2023

    ...棚氷下から開氷面への移行(カービングラインの通過)は、銀河宇宙線により生成された<sup>10</sup>Beと<sup>9</sup>Beの比率からも支持され、放射性炭素年代測定の結果によると、そのタイミングが大陸棚中央部付近では約11〜9千年前、氷河前縁付近では約6〜4千年前であることが示された。また、約4.5〜4千年の期間には、棚氷が一時的に前進していた可能性がある。...

    DOI

  • (エントリー)茨城県大子・常陸大宮地域~栃木県茂木地域における中新世アダカイトの時空分布

    小坂 日奈子, 長谷川 健, 内山 玄基, 田切 美智雄, 細井 淳 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 382-, 2023

    ...北東部(大子地域)から栃木県南部(茂木地域)には新第三紀火山岩類が多数分布する.これら火山岩類には,大子地域の男体山火山角礫岩のアイスランダイト質デイサイト[1,2],茨城県城里町の塩子アイスランダイト質安山岩[3],茂木地域元古沢層に見られる高TiO<sub>2</sub>ソレアイト[4]など,通常の島弧では珍しい火山岩がある.また,大子地域の新第三紀火山岩類については,近年,U-Pb年代やFT年代測定...

    DOI

  • (エントリー)東南極トッテン氷河沖の表層海底堆積物を用いたBe同位体分析に基づく近過去海洋環境復元

    山﨑 友莉, 菅沼 悠介, 板木 拓也, 天野 敦子, 山口 耕生 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 398-, 2023

    ...本研究では、前者22cm、後者20cmの試料に対して<sup>210</sup>Pb年代測定、粒度分析、およびBe同位体測定を行った。<sup>210</sup>Pb年代測定からSt.14BとSt.26の表層堆積物試料はそれぞれ1890年と1850年以降の記録を保持していることが示された。両地点の粒度は、概ね深度方向に大きな変化はなく、比較的安定した堆積環境であったと考えられる。...

    DOI

  • 飛騨片麻岩体中の弱変成閃緑岩・斑れい岩のジルコンU-Pb年代と飛騨変成作用

    加納 隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 40-, 2023

    ...演者の当初の目論見は,飛騨片麻岩体を構成する“変成作用を受けた深成岩”の中から,できるだけ変成していない部分を探し出し,火成岩としての性質とその年代を明らかにしたい,ということであった.具体的なターゲットとして神岡鉱山地域の閃緑岩(③)と熊野川の斑れい岩の2試料を選定し,京都フィッショントラック社に依頼して,LA-ICPMS法によるジルコンU-Pb年代測定を行った.2.測定結果  神岡鉱山の弱変成閃緑岩...

    DOI

  • 北海道岩見沢市幌向層軽石火山礫凝灰岩のジルコンU-Pb年代と化学組成

    辻野 匠, 中嶋 健, 朝比奈 健太, 鈴木 祐一郎, 下川 修司, 服部 泰久, 金子 光好 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 444-, 2023

    ...<b>年代測定</b> 試料は栗田<sup>5</sup>の採石場跡から堆積構造や異質岩片が認められないものを採取した.薄片で大量のバブル状のガラスが確認され,本質的で新鮮である.測定は(株)京都フィッション・トラックに依頼した.ジルコンは淡赤褐色の見かけ均質な自形結晶で,10<sup>4</sup> 個/0.2kgと豊富に産した. 30個を年代測定に供し,29個がコンコーダントで年代値は22.0...

    DOI

  • 徳島平野沿岸部における地下第四系層序と堆積環境

    羽田 裕貴, 中谷 是崇, 水野 清秀, 納谷 友規, 中島 礼, 西山 賢一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 464-, 2023

    ...から,海洋酸素同位体ステージ(MIS)13〜5に対比される海成層を報告した.中谷ほか(2021)は,中徳島町から掘削された80 mオールコアボーリングの層序を検討し,吉野川南岸における北島層の堆積開始がMIS 13まで遡る可能性を示した.羽田ほか(2022a; 2022b)は,徳島平野沿岸部に位置する沖洲地区から掘削した131 mオールコアボーリング(GS-TKS-1)について,層相観察,放射性炭素年代測定...

    DOI

  • 室戸岬斑れい岩体のジルコンU-Pb年代と中期中新世西南日本沈み込み縁辺における位置付け

    新正 裕尚, 羽地 俊樹, 仁木 創太, 折橋 裕二, 佐々木 実, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 63-, 2023

    ...日本海の拡大とそれに伴う西南日本の時計回り回転と同時期に,西南日本の海溝寄り地域で広域的な火成活動が起こった.なかでも高橋(1986)が外縁帯の火成活動と呼んだ,海溝に極めて近接した地域にみられる玄武岩質の火成岩体は,当時,西南日本が対面していた海洋プレートに関する情報をもたらしうる点で注目される.近年,測定の高精度化が進み,形成時期が若い斑れい岩中のウラン濃度の低いジルコンについても精度良くU-Pb年代測定...

    DOI

  • 日本アルプスにおける氷河堆積地形と斜面崩壊定着地形の判別

    苅谷 愛彦 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 199-, 2023

    ...大々的な調査や議論とならず今日に至る.演者は,a)地形判読,b)地形構成物質の礫種判定とそれによる岩屑供給・移動経路の推定,3)<sup>14</sup>Cやテフラによる数値編年という単純かつ確立された手法で各地の地形を検証してきた.日本アルプスでは1980年代以降,地質調査所により5万分の1地質図が整備され,小流域単位で地質分布が解明されたことは大変有用だった.AMS<sup>14</sup>C年代測定...

    DOI

  • 科学ジャーナリスト賞2023 講評

    大隅 典子, 浅島 誠, 相澤 益男, 村上 陽一郎, 白川 英樹 日本科学技術ジャーナリスト会議 会報 2023 (107), 6-, 2023

    <p> 「科学ジャーナリスト賞2023」の選考にあたった有識者委員に講評を書いていただいた。受賞理由が分かりやすく解説されている。最終審査に残った10作品のうち5点が書籍だったが、全体講評では、書籍のレベルが上がっていると評価された。</p><p><b>全体講評</b></p><p> 選に漏れた映像作品も良かった</p><p> (東北大学副学長、教授 大隅典子)</p><p><b>毎日新聞 …

    DOI

  • 河川と接続した半閉鎖性水域の堆積物からみた氾濫原環境の分析:揖斐川水系津屋川における現地観測の結果から

    田代 喬, 陀安 一郎, 森 誠一 河川技術論文集 29 (0), 515-520, 2023

    ...<p>揖斐川水系津屋川に連なる池状水域の堆積物を対象に鉛-210年代測定法を適用し,近過去の堆積環境を分析した.従来,湖沼や内湾などを対象としてきた鉛-210法について,侵食頻度の低い半止水性水域を対象にすることにより,河川水系に対しても適用できることを示した.さらに,同手法により得られた堆積速度の経年変化は,毎年の降水量データ(年総降水量や豪雨日数),水害統計に記された被害履歴(公共土木施設被害や...

    DOI

  • (エントリー)ガーナ・アシャンチ帯ケープスリーポイント地域における火山性堆積層序の復元と年代制約

    吉丸 慧, 清川 昌一, 伊藤 孝, 堀江 憲路, 竹原 真美, テテ ジョージ M., ニャメ フランク K. 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 173-, 2023

    ...【U‐Pb年代】本地域では2カ所においてSHRIMPを用いたジルコンU-Pb年代測定を行った.At-Eユニットの火山砕屑岩中に貫入する小規模な石英斑岩からは,2265.6±4.6Ma(MSWD=0.95,n=48),Akwidaaユニット中の均質な粗粒凝灰岩層からは,2172.0±6.1Ma(MSWD=1.05,n=40),2172.6±8.8Ma(MSWD=1.07,n=35)という代が得られた....

    DOI

  • 潮岬海底谷の潜航調査に基づく南海付加体発達史の更新と大地震セグメント境界の地質学的実態解明:「よこすか」YK23-10S航海速報

    山口 飛鳥, 福地 里菜, 濱田 洋平, 高下 裕章, 川村 喜一郎, 井尻 暁, 奥田 花也, 浜橋 真理, 照井 孝之介, 細川 貴弘, 辰巳 寛二, 芦 寿一郎, 笠谷 貴史, 木下 正高, 亀尾 浩司, 久保田 好美, 辻 健, 白石 和也, 木村 学 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 189-, 2023

    ...今後、石灰質ナンノプランクトンおよび浮遊性有孔虫による年代測定を行い、付加体と前弧海盆の境界の年代を決定することで南海付加体および前弧海盆の発達史を更新できると期待される。海底谷を縦断した1潜航では、「しんかい6500」に搭載したサブボトムプロファイラーによる海底下構造探査とプッシュコア、「よこすか」による海底地形調査を総合し、海底谷の発達過程と物質移動に関する知見が得られた(浜橋ほか、本大会)。...

    DOI

  • (エントリー)常森層の堆積場と形成史

    志原 早紀, 辻 智大, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 203-, 2023

    ...【研究手法】山口県美祢市秋芳町・於福町・大嶺町において地表踏査を行い,岩相の観察および地層の上下判定を行った.上下判定の指標として用いた堆積構造は,泥岩中に挟在する砂岩の薄層の級化構造,流痕,斜交葉理である.また,調査地域中央部の細粒砂岩中に挟在する南傾斜・南上位の正位の凝灰質砂岩層に含まれるジルコンを用いてLA-ICPMSによるU-Pb年代測定を行った.   ...

    DOI

  • (エントリー)五島列島久賀島に分布する花崗岩類の地球化学的特徴

    杉本 峻平, 古賀 一恕, 壷井 基裕 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 276-, 2023

    ...五島花崗岩類はフィッション・トラック年代測定法によりおよそ14-15 Maに形成されたと報告されている<sup>1)</sup>。これはアジア大陸から日本列島が分離した年代と近くこれらの花崗岩類の成因解析は当時の地質的な環境を推察する手段として注目されているが、それらの地球化学的研究は未だ十分になされていない。...

    DOI

  • 領家帯におけるパルス状の花崗岩質マグマ貫入と地殻の応答

    河上 哲生 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 3-, 2023

    ...<p>領家帯における花崗岩類の固結年代は、古くはCHIMEモナズ石年代測定により貫入関係に整合的な年代値が柳井地域と三河地域で得られ、年代間隔をおかずに断続的に花崗岩類の貫入が起きたと考えられていた[1]。...

    DOI

  • (エントリー)モンゴル国ゴビ砂漠上部白亜系バインシレ層から産出した恐竜歯化石のアパタイトU-Pb年代測定

    西村 玲, 千葉 謙太郎, 青木 一勝, 小木曽 哲 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 405-, 2023

    ...を実施し,地層間対比や年代特定を試みている(Kurumada et al., 2020).しかし,カリーチが存在しない地域も存在するため,脊椎動物の歯化石(アパタイト)を対象としたU-Pb年代測定法に注目した(Tanabe et al., 2023).歯は化石化過程においてヒドロキシアパタイトからフルオロアパタイトに再結晶する際にウランが取り込まれるため, U-Pb年代測定を適用することができる(Sano...

    DOI

  • 北部北上山地における後期白亜紀から古第三紀の陸成層(岩手県岩泉町):堆積年代・粘土鉱物・ビトリナイト反射率

    野田 篤, 森本 和也, 髙橋 幸士, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 430-, 2023

    ...凝灰岩中のジルコンU–Pb年代測定の結果,横道層中部の凝灰岩から86.4±0.3 Ma(後期白亜紀コニアシアン期〜サントニアン期),赤色岩層から56.1±0.3 Ma(暁新世サネティアン期〜始新世ヤプレシアン期),名目入層の凝灰岩から52.6±0.2 Ma(ヤプレシアン期)のU–Pb年代を得た.XRD分析による粘土鉱物組成は,赤色岩層・小松層・名目入層はカオリンに富み,横道層下部〜中部・大久保層・雷峠層...

    DOI

  • (エントリー)東北日本,男鹿半島北西海岸赤島―ごんご崎における火山岩類のジルコンU-Pb年代

    千葉 明, 青木 翔吾, 昆 慶明, 池田 柾道, 平田 碧, 菊池 瑛美, 大場 司 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 443-, 2023

    ...大口ほか(1995)は竜ヶ島デイサイト部層の年代値として27.1±0.6 Ma(全岩K-Ar年代)を報告したが,この結果を若返りによるものとし,噴出年代を34 Ma以前であると論じた.本研究のジルコンU-Pb年代測定結果は,古第三紀後期始新世から前期漸新世の年代を示し,34Maから大幅に古い噴出年代とはいえない.この時代の当地域は陸弧に位置し,局所的な海進を伴うリフティングと火山活動,それに伴う地殻変動...

    DOI

  • 島根県東部宍道湖における斐伊川東流イベントの年代と堆積環境の変化

    瀬戸 浩二, 香月 興太, 仲村 康秀, 辻本 彰, 安藤 卓人, 入月 俊明, 齋藤 文紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 488-, 2023

    ...宍道湖におけるTS濃度の変化には変動シグナルが見られ,少なくとも3つのコアでは概ね一致する.この変動シグナルは,降雨による斐伊川からの淡水の流入の変化や海水準変動による大橋川からの海水流入の変化に起因し,宍道湖全体に影響を及ぼしているものと思われる.20SJ-1Cコアにおいて前述のAMS<sup>14</sup>C年代測定とCs-137法,Pb-210法による年代測定を用いてTS濃度変動シグナルの年代...

    DOI

  • 鹿児島県喜界島中〜上部更新統琉球層群の層序と分布の再検討(予報)

    松田 博貴, 佐々木 圭一, 得重 和希 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 76-, 2023

    ....その結果,中部更新統百之台層はほぼ島全域に分布し,低位段丘にも広く分布する.特に島西部の川嶺から上嘉鉄北方の段丘(標高80〜40m程度)では,基盤の島尻層群早町層を不整合に覆い,礁相と島棚相が複数の層準で分布する.またコア試料と沈砂池露頭では,少なくとも3回の礁相と島棚相の繰り返しが確認される.百之台層の堆積年代は,石灰質ナンノ化石分析から0.85〜0.45Ma(松田ほか,2023),またESR年代測定...

    DOI

  • 球状コンクリーションの展望:地球と火星での続成過程解読の観点から

    Chan Marjorie A. 地質学雑誌 128 (1), 445-464, 2022-12-29

    ...拡散過程による最小自由エネルギー形状を示すこと,多様な色パターンや鉱物組成から様々な流体が関与して形成されたことが示されている.また地層の堆積構造,粒径,空隙/間隙率,岩脈/断層とも関係しており,過去の鉄サイクルや水(地下水)との反応を示す重要な指標であることが分かってきた.一方で,その初生的形成や続成過程の全体像を解き明かすには,微生物活動の理解など未だ様々な課題が残っており,U-Th/Heによる年代測定...

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献62件

  • 四国北西部の始新統ひわだ峠層と三波川変成岩類の露出年代の再確認

    楠橋 直, 安藤 友一, 谷 健一郎, 松原 尚志, 栗田 裕司, 奈良 正和, 山路 敦 地質学雑誌 128 (1), 411-426, 2022-12-29

    ...<p>四国北西部に分布するひわだ峠層は,三波川変成岩類上に載る最古の地層として知られ,しばしば三波川変成岩類の地表への露出年代を制約するために使われる.しかしながら,同層に関する先行研究は少なく,同層と三波川変成岩類との関係すらも明確には記載されてこなかった.そこで本研究では,同層の全貌を明らかにすることを目的とし,地質調査と砕屑性ジルコンのU-Pb年代測定をおこなった.ひわだ峠層は,層厚100 m...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献45件

  • 北海道における幅広有茎尖頭器石器群の位置づけ

    髙倉 純 北海道大学考古学研究室研究紀要 2 65-79, 2022-12-06

    ...ピリカ遺跡D地点での年代測定値をふまえると、これらの石器群は晩氷期以前に位置づけられる可能性が高い。幅広有茎尖頭器石器群の位置づけの意義を、北東アジアから北アメリカにかけての更新世末の人類の集団動態との関連で議論する。...

    DOI HANDLE Web Site

  • 縄文時代後半期のトチノキ利用の変遷

    國木田 大 北海道大学考古学研究室研究紀要 2 81-93, 2022-12-06

    ...また、この仮説モデルを念頭に、東北地方南部、関東地方、周辺地域(北海道と北陸地方北部)のトチノキ利用の状況を概観し、今回分析を実施した下野遺跡、正面ヶ原 A 遺跡、華蔵台遺跡、小丸遺跡の14C年代測定の報告も行った。なお、本稿は國木田ほか(2008)、國木田(2009a)で発表した内容に、新たに測定したデータを一部加えた構成となっている。...

    DOI HANDLE Web Site

  • [論文] 弥生貝交易の中継地 : 鹿児島県高橋貝塚のゴホウラ分析から

    木下, 尚子 国立歴史民俗博物館研究報告 237 71-99, 2022-11-30

    ...論の前半では,貝塚の5文化層の出土土器と,上下4層で実施した貝殻等の炭素14年代測定結果によって時間的な枠組みを確定し,これに基づき,出土したゴホウラ類(ゴホウラ・アツソデガイ)を分析して当地で行われた作業内容を復元し,時間的変化を述べた。後半ではこれを同時期の沖縄諸島にのこる貝殻集積の出土遺物と対応させて,貝殻産地と中継地・消費地の関係を検討し,高橋貝塚を貝交易上に位置づけた。...

    機関リポジトリ

  • 北西太平洋における海山基盤玄武岩の化学組成及び生成年代

    山岡 香子, 石塚 治, 両角 春寿, 日野 ひかり BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 73 (3), 103-135, 2022-10-26

    ...<p>北西太平洋海域におけるコバルトリッチクラスト鉱床の探査の一環として,海山基盤玄武岩が採取され,全岩化学組成分析及びK–Ar/Ar–Ar 法年代測定が実施された.海山基盤玄武岩は変質やリン酸塩化の影響を受けて初生的な化学組成の保存が良くないものの,試料が採取された20 海山は全て典型的な海洋島アルカリ玄武岩の特徴を示した.生成年代については,K–Ar 法年代測定では変質の影響により信頼できる年代値...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献16件

  • <解説・資料>欧米に散逸した神像群をめぐる 木材解剖学×美術史学の国際的な学際研究

    田鶴, 寿弥子 生存圏研究 18 56-60, 2022-10-14

    ...さらに複数について放射性炭素年代測定を適用した結果、製作時期を10-12世紀に絞り込むことができた。古代の木彫像調査は様々行われているが、平安後期においてこのようにホオノキが多用された事例は、ほとんど認められておらず、神像・仏像彫刻の展開や美術史研究に新たな視座を付与するものとして注目される。...

    HANDLE

  • 西南日本弧白亜紀前弧盆地の西端とその後背地

    吉田 聡, 磯﨑 行雄, 中野 智仁, 堤 之恭 地学雑誌 131 (4), 407-425, 2022-08-25

    <p> Uranium–Pb ages of detrital zircons taken from seven sandstone samples collected at what were previously called “Paleogene strata” in the Nagasaki and Nishisonogi Peninsula, northwestern Kyushu, …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献46件

  • 伊豆大島火山東部,フノウの滝周辺の湖成層とテフラからみた更新世末期の先カルデラ火山新期山体

    鈴木 毅彦, 寺山 怜, 青木 かおり 第四紀研究 61 (2), 63-72, 2022-06-01

    ...<p>伊豆・小笠原弧北端に位置する伊豆大島火山において1.8 kaのカルデラ形成以前の山体形成史を復元するため,東部のフノウの滝周辺にて先カルデラ火山新期山体を構成するフノウの滝湖成層・火山灰土層に着目し,それらに含まれるテフラの認定,<sup>14</sup>C年代測定,珪藻分析を行った.フノウの滝湖成層に含まれるフノウの滝テフラと同湖成層直下の火山灰土層から検出されたクリプトテフラは,それぞれ新島宮塚山...

    DOI Web Site Web Site 研究データあり 被引用文献1件 参考文献8件

  • 北部九州白亜紀花崗岩類,油須原花崗岩の活動時期と優白質花崗岩との成因関係

    柚原 雅樹, 西 瑛莉子, 清浦 海里, 亀井 淳志, 川野 良信, 岡野 修, 早坂 康隆 地球科学 76 (2), 87-104, 2022-04-25

    ...<p>北部九州東部に分布する油須原花崗岩ならびに優白質花崗岩の主成分ならびに微量成分元素組成測定, U-Pbジルコン年代測定,希土類元素ならびに Sr・Nd同位体比測定を行った.油須原花崗岩は,主岩相と優黒質斑状岩相に区分される.主岩相は細粒黒雲母花崗岩,両雲母花崗岩からなる.優黒質斑状岩相は,普通角閃石-黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩からなり,主岩相内に点在する.優白質花崗岩は細~粗粒の白雲母花崗岩~両雲母花崗岩...

    DOI 被引用文献1件

  • 沖永良部島サクダマタ古墓群7号墓出土人骨の放射性炭素年代測定

    宮城, 幸也, 竹中, 正巳 南九州地域科学研究所所報 (38) 29-32, 2022-03-01

    ...鹿児島県大島郡知名町大津勘に所在するサクダマタ古墓群7号墓は、炭素14年代測定法(AMS-14C 法)による出土人骨の年代測定を行った結果、縄文時代晩期中葉頃と11世紀~12世紀頃(中世期)の少なくとも2つの時期に再葬墓として使用されたことがわかった。カムィヤキ小壺の破片も出土しており、当該墓は出土した人骨と遺物の両面から中世期に営まれたことがわかる。...

    機関リポジトリ Web Site

ページトップへ