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検索結果 844 件

  • 晩抽性のハクサイ品種「いとさい1号」の育成

    北本 尚子, 西川 和裕, 豊田 春喜, 高橋 極, 塚﨑 光, 谷村 佳則, 森玉 陽介, 横井 修司, 本城 正憲, 高畑 義人, 畠山 勝徳, 奥 聡史, 漆原 昌二, 和﨑 俊文, 川戸 善徳, 片岡 園, 松浦 拓也, 由比 進 育種学研究 25 (2), 150-157, 2023-12-01

    ...「つけな中間母本農2号」は,春化経路上の開花抑制遺伝子である<i>BrFLC2</i>と<i>BrFLC3</i>に変異があり,その結果低温に遭遇しても花成が誘導されにくくなっている.この「つけな中間母本農2号」が持つ晩抽性の<i>BrFLC</i>遺伝子をDNAマーカー選抜することにより,効率的に晩抽性品種を育成することができた.岩手県において低温遭遇量の多い春播き栽培試験を行ったところ,「いとさい...

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • 前立腺癌治療後14年目に認めたPSA陰性の前立腺癌孤立性肺転移の鑑別にNKX3.1による免疫染色が有用であった一例

    桑原 博昭, 羽田 光輝, 木内 静香, 鈴木 昭 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (7), 617-622, 2023-11-15

    ...当院呼吸器内科を紹介となった.他医で14年前に前立腺癌に対し前立腺全摘が行われ,以降はPSA値と5年間のみの画像診断で経過観察されていたが特に異常は指摘されていなかった.1年間のCT経過観察で右肺結節の増大を認め当科紹介となった.右肺中葉部分切除を行い迅速診で腺癌と診断されたが,原発性肺癌と前立腺癌の肺転移との鑑別は困難で,右肺中葉切除とリンパ節郭清を追加した.病理検体のPSA染色は陰性だったが,前立腺癌の癌抑制遺伝子...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 神経線維腫症1型に合併した高異型度卵巣漿液性癌の1例

    浅野 史男, 百村 麻衣, 森定 徹, 春名 佑美, 冨岡 紀子, 澁谷 裕美, 松本 浩範, 長濱 清隆, 小林 陽一 遺伝性腫瘍 23 (2), 55-59, 2023-09-30

    ...<i>NF1</i>遺伝子はがん抑制遺伝子であることが知られており,その遺伝子病的バリアントにより卵巣漿液性癌を含めたさまざまな悪性腫瘍合併の頻度が増加すると報告されている.今後のさらなる症例の集積による知見が,神経線維腫症1型における高異型度漿液性癌の発生にかかわる<i>NF1</i>遺伝子を含めた分子機構の理解,および有効な治療戦略の開発につながると考えられる.</p>...

    DOI 医中誌

  • Pleomorphic lipoma との鑑別に苦慮した Pleomorphic broma の 1 例

    塩入 桃子, 藤井 洋介, 北尾 陸将, 田井 志正, 小倉 香奈子, 長野 徹 皮膚の科学 22 (2), 109-113, 2023

    ...また近年,癌抑制遺伝子である <i><b>RB1 </b></i>遺伝子欠損が両疾患で確認されている。自験例は最終的に<b>Pleomorphic broma </b>と診断したが,典型例はともかく中間に位置する病態が存在する可能性があり得ることも考慮に入れ,症例の蓄積を待つべきである。...

    DOI

  • 辛味果実の発生しないシシトウ新品種‘ししわかまる’の育成

    田中, 寿弥, 南山, 泰宏, 小谷, 泰之, 高垣, 昌史, 片山, 泰弘, 林, 恭弘 園芸学研究 21 (1), 123-128, 2022-01

    ...‘京ひかり’と同様に,機能欠損型の辛味抑制遺伝子pun1を持ち,官能試験での辛味果実の発生は全く確認されておらず,成分分析でのカプサイシン,ジヒドロカプサイシンも全く検出されなかった。果実の大きさや外観,収量は,‘紀州ししとう1号’と同等であった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 異物応答性核内受容体による肝細胞増殖制御機構に関する研究

    志津 怜太 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), AWL3-, 2022

    ...我々は、マウス肝におけるPXR活性化の肝細胞増殖及び肝発がんへの影響について研究を進め、PXRは、CARとは異なり単独の活性化では肝細胞増殖作用を示さないこと、また、癌抑制遺伝子等の転写を抑制することで増殖刺激に対する肝細胞の感受性を亢進させ、様々な刺激による肝細胞増殖に対して増強作用を示すことを報告した。...

    DOI

  • 口腔扁平上皮癌の腫瘍抑制遺伝子CYLD発現低下・予後不良患者に対する新規薬物治療の確立

    金丸 歩美, 末永 尚輝, 甲斐 美水, 連川 奏恵, 高野 佳奈子, 小関 利弥, 馬場 悠輔, 米丸 興, 内野 翔太, 神力 悟, 齋藤 秀之, 城野 博史 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-O02-2-, 2022

    ...<p>【目的】腫瘍抑制遺伝子CYLDの発現低下は、口腔扁平上皮癌(OSCC)患者の不良な生命予後の要因となるが、CYLD発現低下・予後不良症例に対する有効な治療法は未だ存在しない。本研究では、CYLD発現低下OSCC患者に対する新規治療法を確立することを目的とし、分子病態解析に基づく治療標的分子の同定を試みた。...

    DOI 医中誌

  • 辛味果実の発生しないシシトウ新品種 ‘ししわかまる’ の育成

    田中 寿弥, 南山 泰宏, 小谷 泰之, 髙垣 昌史, 片山 泰弘, 林 恭弘 園芸学研究 21 (1), 123-128, 2022

    ...‘京ひかり’ と同様に,機能欠損型の辛味抑制遺伝子<i>pun1</i>を持ち,官能試験での辛味果実の発生は全く確認されておらず,成分分析でのカプサイシン,ジヒドロカプサイシンも全く検出されなかった.果実の大きさや外観,収量は,‘紀州ししとう1号’ と同等であった.</p>...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 分子生物学と細胞機能

    紀川 純三 松江市立病院医学雑誌 25 (1), 1-6, 2021-12-01

    ...がんに関係する遺伝子には,遺伝子の発現や機能が活性化されることで発がんに関わるがん遺伝子と,不活性化されることで発がんに関わるがん抑制遺伝子がある.これらの遺伝子変異によって,細胞分裂の回数や周期のコントロールが失われ,無限に増殖を繰り返す....

    DOI 医中誌

  • 2.分子レベルで考えるメラノーマの発症メカニズム

    木庭 幸子 日本皮膚科学会雑誌 131 (9), 2009-2016, 2021-08-20

    ...<p>メラノーマには,体細胞遺伝子変異,コピー数異常,エピゲノム異常など多様な分子異常がある.病型・発生部位ごとにゲノム異常のタイプに特徴があり,紫外線の影響を受ける部位には体細胞変異が多く,いっぽうで掌蹠爪部や粘膜部では早期からコピー数異常などの構造多型がある.間歇的な紫外線暴露部位では,良性の色素細胞母斑にもMAPK経路の分子異常が生じており,メラノーマではp53経路の破綻など癌抑制遺伝子の異常...

    DOI Web Site 医中誌

  • ポプラの花成抑制遺伝子をゲノム編集した影響

    西口 満, 宮澤 真一 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 420-, 2021-05-24

    ...ゲノム編集していない普通のポプラは挿し木苗が開花するまで数年以上かかるが、CRISPR/Cas9法で花成抑制遺伝子に変異を導入し機能欠損させたゲノム編集ポプラは、長日条件下で1年以内に開花した。ゲノム編集ポプラの葉および茎の乾燥重量は普通のポプラよりも減少した。...

    DOI

  • がんウイルスEBVを標的としたワクチン開発の最前線

    石丸 華子 ファルマシア 57 (5), 416-416, 2021

    ...Epstein-Barr virus(EBV)は,γヘルペスウイルス亜科に属するDNAウイルスである.全世界でEBV関連腫瘍の新規発症者は年間20万人にのぼり,死亡者は14万人に達する.ヒトがんウイルスであるEBVは感染細胞を不死化させ,これに<i>c</i>-<i>Myc</i>遺伝子の転座やがん抑制遺伝子の変異が加わることで,Burkittリンパ腫や上咽頭がん,胃がんなどを引き起こす.日本では,...

    DOI 医中誌

  • ダウン症に合併した基底核germ cell tumorの1例

    定方 英作, 吉田 光一, 馬場 史郎, 氏福 健太, 松尾 孝之 小児の脳神経 46 (3), 243-248, 2021

    ...<p>ダウン症に白血病が合併することは多いが,固形癌を合併することはまれであり,頭蓋内腫瘍の合併も極めてまれである.今回,8歳男児のダウン症に合併した胚細胞腫瘍を経験した.生検を行いgerminomaと診断し化学療法と放射線治療を行ったが腫瘍のサイズは変わりなく以降の画像検査でも腫瘍のサイズは変わりなかった.ダウン症での胚細胞腫瘍の発生機序は不明だが,癌抑制遺伝子異常の関与が疑われる.我々が経験した...

    DOI 医中誌

  • 疾病リスクマーカーとしてのDNA損傷の分析

    江坂 幸宏 ファルマシア 57 (6), 505-509, 2021

    ...核酸塩基の損傷体は,電磁波や化学物質による発生と巧妙な仕組みによる修復のバランスの中で,生体DNA中に常に存在している.もし,発がん抑制遺伝子部位などの重要な場所に損傷が起き,配列情報の変化が確定され,さらに、修復,アポトーシスを免れれば,がん細胞の発生につながる.ごく稀に,防御の目をかい潜って暴走的な増加が始まれば発症に至る.本稿では,DNA中の損傷塩基を未病状態にある疾病のリスクマーカーと捉える...

    DOI 医中誌

  • 次世代シークエンサーを用いた放射線誘発マウス胸腺リンパ腫におけるDNA二本鎖切断部位再結合配列の解析

    稲葉 遥, 臺野 和広, 甘崎 佳子, 石川 敦子, 砂押 正章, 立花 章, 柿沼 志津子 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 108-, 2021

    ...<p>これまでの研究から、B6C3F1マウスにX線(3.8 Gy)を1週齢時に1回照射することで誘発された胸腺リンパ腫(TL)では、がん抑制遺伝子が存在するゲノム領域に欠失が見られることが明らかになっている。TL生成とDNA二本鎖切断修復機構選択との関連を明らかにするために、TLのゲノム欠失領域での二本鎖切断部位再結合配列を、次世代シークエンサーを用いて解析した。...

    DOI

  • 食道扁平上皮癌におけるKLF4発現に関する臨床病理学的検討

    北島 徹也, 楯 玄秀, 南雲 佑, 三浦 咲子, 本間 まゆみ, 塩沢 英輔, 村上 雅彦, 瀧本 雅文, 矢持 淑子 昭和学士会雑誌 81 (4), 355-362, 2021

    ...Kruppel-like factor 4(KLF4)は腸管や皮膚をはじめとする生体内のさまざまな組織で発現する転写因子であり,癌においては,細胞周期の抑制という点から癌抑制遺伝子として,アポトーシスの抑制という点から癌遺伝子として働く二面性が知られている.今回,食道扁平上皮癌の病理組織検体を用いて,KLF4の発現とその組織学的悪性度との関係性について検討した.昭和大学病院において食道扁平上皮癌と診断...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 卵巣癌における腫瘍抑制遺伝子CYLD発現消失の臨床薬理学的意義の解明

    三宅 俊介, 齋藤 秀之, 城野 博史 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 1-S17-3-, 2021

    ...</p><p>Cylindromatosis(CYLD)は、その機能喪失が腫瘍悪性化に深く関与することが報告されている腫瘍抑制遺伝子である。CYLD は、タンパク質のユビキチン化を制御する脱ユビキチン化酵素として、nuclear factor-kappa B (NF-κB) 等の様々な細胞シグナルを抑制的に制御している。...

    DOI 医中誌

  • 非閉塞性乏精子症・無精子症モデルマウスの開発とその病態解明

    花岡 賢人, 正木 魁人, 角田 茂, 久和 茂, 髙島 誠司 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-85-P-85, 2021

    ...NOA患者精巣中でのインターロイキン1(IL1)亢進に着目し,IL1活性抑制遺伝子<i>Il1rn</i>,<i>Il1r2</i> を同時欠損させたマウス(<i>Δ</i>RA<i>Δ</i>R2)を作出したところ,妊孕性が低下した。本研究では<i>Δ</i>RA<i>Δ</i>R2の雄性不妊の原因を解明すると共に,NOAを誘導する感受性遺伝子とストレスの探索を行った。...

    DOI

  • 大腸癌における腸内細菌研究の動向

    吉原 努, 野上 麻子, 高津 智弘, 三澤 昇, 芦苅 圭一, 松浦 哲也, 冬木 晶子, 大久保 秀則, 日暮 琢磨, 中島 淳 腸内細菌学雑誌 35 (1), 1-11, 2021

    ...<i>F. nucleatum</i>は炎症を惹起することで発癌や癌の進行に関与し,免疫機構からの回避,癌遺伝子や癌抑制遺伝子への影響,細胞増殖の促進,<i>F. nucleatum</i>と癌細胞との接着機構について報告されており,メカニズムは多彩である.病期が進行すれば,<i>F. nucleatum</i>の菌量が多くなる傾向があり,また,菌量が多ければ予後が悪化するといった報告もみられ,癌の...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件

  • 2.紫外線発がんのメカニズム

    国定 充 日本皮膚科学会雑誌 130 (9), 2035-2041, 2020-08-20

    ...<p>紫外線による皮膚発がんは他のがん腫と同様,がん遺伝子およびがん抑制遺伝子の変異により生じる.その起点となる現象としては紫外線が細胞のDNAに吸収されることによって生じるピリミジンダイマーという変異を高率に起こす二量体形成であり,これは紫外線による特有の変異のパターンを起こす.この二量体を修復(ヌクレオチド除去修復)できない遺伝性疾患が色素性乾皮症である.その他紫外線によって生じる活性酸素,そして...

    DOI Web Site 医中誌

  • ゲノム編集により花成抑制遺伝子を改変したポプラの諸特性

    西口 満, 宮澤 真一 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 139-, 2020-05-25

    ...CRISPR/Cas9法で花成抑制遺伝子を破壊し機能欠損させたゲノム編集ポプラは、2016年に早期花成が観察され、その後、挿し木を繰り返しても3年以上早期花成の性質を維持していた。ゲノム編集ポプラの葉および茎の乾燥重量は普通のポプラよりも減少したが、これは早期花成により節間の短縮や葉の縮小が起こるためと推測された。ゲノム編集ポプラと普通のポプラの光合成能に差はなかった。...

    DOI

  • Serine Threonine Kinase 11/Liver Kinase B1 Mutation in Sporadic Scirrhous-type Gastric Cancer Cells

    Nishimura, Sadaaki, Yashiro, Masakazu, Sera, Tomohiro, Yamamoto, Yurie, Kushitani, Yukako, Sugimoto, Atsushi, Kushiyama, Shuhei, Togano, Shingo, Kuroda, Kenji, Okuno, Tomohisa, Murakami, Yoshiki, Ohira, Masaichi Carcinogenesis 41 (11), 1616-1623, 2020-03-31

    ...今回、同研究チームは、附属病院で樹立したスキルス胃癌細胞株6株を用いて遺伝子解析を試みたところ、6株中3株に癌抑制遺伝子STK11/LKB1の変異を同定しました。さらにサンガ―シークエンス法で同遺伝子の変異を確認すると、STK11/LKB1変異型スキルス胃癌細胞ではSTK11/LKB1蛋白質の発現減弱や機能喪失も確認されました。...

    機関リポジトリ

  • リン・ビタミンD代謝における分子栄養学的研究

    金子, 一郎 日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiyō shokuryō gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science 73 (1), 3-7, 2020-02

    ...特に老化抑制遺伝子Klothoの研究により,「リンが老化を加速する」という概念が確立され,線維芽細胞増殖因子(FGF23)/Klotho/ビタミンD調節シグナルを介したリン代謝異常と各種疾患との関連が重要視されている。...

    日本農学文献記事索引

  • リン・ビタミンD代謝における分子栄養学的研究

    金子 一郎 日本栄養・食糧学会誌 73 (1), 3-7, 2020

    ...特に老化抑制遺伝子Klothoの研究により, 「リンが老化を加速する」という概念が確立され, 線維芽細胞増殖因子 (FGF23) /Klotho/ビタミンD調節シグナルを介したリン代謝異常と各種疾患との関連が重要視されている。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献18件

  • HPV関連中咽頭癌の発癌・臨床像におけるAPOBECの役割

    加納 亮, 近藤 悟, 吉崎 智一 頭頸部癌 46 (1), 18-21, 2020

    ...<br>同じHPV発癌である子宮頸癌では,HPVが子宮頸部上皮細胞に持続感染し,HPVがコードする2つの癌タンパク質E6/E7が,癌抑制遺伝子であるp53/Rbをそれぞれ不活化することで異常増殖細胞が生じ,HPVゲノムが宿主ゲノムに組み込まれる(インテグレーション)等の過程を通して発癌する。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • IL1の活性異常がもたらす雄性不妊の病態解明

    花岡 賢人, 正木 魁人, 武政 大地, 角田 茂, 久和 茂, 高島 誠司 日本繁殖生物学会 講演要旨集 113 (0), P-115-P-115, 2020

    ...<p>【目的】 当研究室ではヒト非閉塞性乏精子症・無精子症患者精巣中でのインターロイキン1(IL1)亢進に着目し,IL1活性抑制遺伝子<i>Il1rn</i>, <i>Il1r2</i> を同時欠損させたマウス(<i>Δ</i>RA<i>Δ</i>R2)を作出したところ,オス個体の妊孕性が低下した。本研究では<i>Δ</i>RA<i>Δ</i>R2オスの妊孕性低下の原因解明を目的とした。...

    DOI

  • AMLのゲノム異常

    中島 秀明 臨床血液 60 (6), 584-593, 2019

    ...また遺伝子変異は転写因子,シグナル分子,がん抑制遺伝子,エピゲノム制御因子,RNAスプライシング因子,コヒーシン複合体などの異常に大別され,中でも<i>FLT3</i>,<i>NPM1</i>,<i>DNMT3A</i>遺伝子の変異が高頻度に見られる。最近の研究により個々のゲノム異常の生物学的役割や予後との関連が明らかにされ,さらにこれらを標的とした新規薬剤の開発も進んでいる。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • STK11/LKB1によるFas誘導性アポトーシス制御機構の解析

    土田 芽衣, 平田 祐介, 野口 拓也, 松沢 厚 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-46E-, 2019

    ...STK11は下流キナーゼの制御を介して細胞内エネルギーレベルの調節や細胞増殖の抑制を行い、癌抑制遺伝子として機能することが知られているが、実際に腫瘍を抑制する分子メカニズムについては、これまでよく分かっていない。...

    DOI

  • モノソミー7

    稲葉 俊哉, 長町 安希子 臨床血液 60 (9), 1020-1026, 2019

    ...理解の鍵は,ハプロ不全(haploinsufficiency)による,複数の発がん抑制遺伝子の機能喪失である。マイクロアレイCGH法と次世代シーケンサにより,<i>Samd9</i>と<i>Samd9-like</i>(<i>Samd9L</i>),<i>Ezh2</i>,<i>MLL3</i>,<i>CUX1</i>の5責任遺伝子候補が同定され,遺伝子改変マウスなどにより立証された。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • アルコールと食道癌

    堅田 親利, 田邉 聡, 山下 拓 日本気管食道科学会会報 69 (5), 297-304, 2018-10-10

    ...食道に多発異型上皮を有する場合,背景食道粘膜内の<i>TP53</i>癌抑制遺伝子変異の頻度は高い傾向がある。ヨード色素内視鏡検査を行うと,食道内の多発異型上皮を多発ヨード不染帯として認識できる。多発ヨード不染帯は,アルコール関連発癌に特徴的な発癌様式である多発重複癌発生(field cancerization)の強力な危険因子である。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • ゲノム編集によるポプラの花成抑制遺伝子の変異と早期花成

    西口 満, 遠藤 真咲, 三上 雅史, 土岐 精一 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 123-, 2018-05-28

    ...本研究では、ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9法を用いて、ポプラ(<i>Populus nigra</i>)の花成抑制遺伝子と推測される<i>PnTFL1</i>遺伝子および<i>PnFTL3</i>遺伝子の機能を欠失させた遺伝子組換えポプラを作出した。...

    DOI

  • ゲノムのメチル化変動に着目した肝発がん物質に共通する発がん機序に関する研究

    渋谷 淳, 水上 さやか 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), S9-2-, 2018

    ...<p> DNAのメチル化は、がん抑制遺伝子のサイレンシングといった発がんのプログレッション過程に大きく寄与する。一方、発がん物質投与初期で前がん病変が誘発される前の段階から既にエピゲノム制御が破綻する遺伝子が存在する場合、そのサイレンシングによるがん化の機序が想定できる。この仮説の下に、我々は発がん早期予測指標分子の獲得を目的としてゲノムのメチル化変動に着目した研究を進めてきた。...

    DOI

  • 腫瘍抑制因子STK11の新規発現量調節機構

    野口 拓也, 土田 芽衣, 平田 祐介, 松沢 厚 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), O-12-, 2018

    ...また、様々な孤発性腫瘍においても、その変異が認められることから、STK11は癌抑制遺伝子であると考えられている。STK11のホモ欠損マウスは、神経管形成阻害などの発生異常により胎生致死となる。...

    DOI

  • 非一様弾性場・非定住培養における間葉系幹細胞のAPC発現調節

    木戸秋 悟, 森山 幸祐, 久保木 タッサニーヤー, 澤田 留美, 辻 ゆきえ, 江端 宏之, 佐々木 沙織, 山本 安希, 田中 和紗, 河野 健 生体医工学 Annual56 (Abstract), S36-S36, 2018

    ...作製したPゲル上でMSCを4日間培養後、遺伝子マイクロアレイ解析を行なったところ、特にがん抑制遺伝子の一種であるAPCの発現が強く亢進していた。APCはWntシグナリングとアクチン骨格の発達制御の双方に関与することが知られており、細胞増殖・分化応答と運動力学とを繋ぐ新たなメカノトランスデューサーとしての可能性が示唆された。</p>...

    DOI

  • CROX:(Cluster Regulation of RUNX)による新規急性骨髄性白血病制御戦略の提唱

    野口 勇貴, 能浦 三奈, 岩井 詩咲花, 嶌田 紗英, 鈴木 雄太, 杉山 弘, 足立 壮一, 上久保 靖彦 日本小児血液・がん学会雑誌 55 (3), 223-228, 2018

    ...<p>Runt-related transcription factor (RUNX) はRUNX1,RUNX2,RUNX3の3つのファミリーからなる転写因子である.従来“がん抑制遺伝子”と認識されていたが,近年はむしろそのオンコジェニックな側面(腫瘍増殖促進,癌幹細胞維持,薬剤耐性獲得など)が注目されつつあり,様々な癌の特質となるHallmarksに関わる主要因子と深く関連していることが明らかになりつつある...

    DOI 医中誌

  • <i>TP53</i>変異と造血器腫瘍

    平林 真介, 鈴木 美慧, 真部 淳 臨床血液 59 (11), 2468-2474, 2018

    ...<p><i>TP53</i>遺伝子はがん抑制遺伝子であり,ヒトがん全体の約50%に体細胞系列変異(somatic変異)を認める。一方,<i>TP53</i>の生殖細胞系列変異(germline変異)は,がん発症の遺伝学的易罹患性,がん素因としての側面を持つ。網羅的遺伝子解析により,germline, somatic両者の<i>TP53</i>遺伝子変異による造血器腫瘍での働きが明らかにされた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 成人T細胞白血病・リンパ腫のエピゲノム異常と新規EZH1/2阻害剤の開発

    山岸 誠 臨床血液 59 (4), 432-438, 2018

    ...数千に及ぶ標的遺伝子にはがん抑制遺伝子のほかに,転写制御因子,microRNA,エピジェネティック因子などが含まれ,さらに複雑な遺伝子発現制御ネットワークを形成する。可逆的なエピゲノム変化は分子標的としても適しており,阻害剤の開発研究がますます加速している。現在,新たに開発されたEZH1/2阻害剤の臨床試験が進められており,その結果が待たれる。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • Hikeshiノックアウト細胞におけるHSP70阻害剤YM-1の効果

    ラーマン KMZ, 小瀬 真吾, 今本 尚子 Thermal Medicine 33 (4), 129-134, 2017

    ...stress)応答におけるHikeshi欠損の影響を解析した.その結果,HeLa細胞では,Hikeshiをノックアウトすると,タンパク質毒性ストレスによって細胞生存率が低下するが,hTERT-RPE1細胞では,Hikeshiをノックアウトした方が,p21(WAF1/CIP1)発現が亢進し,タンパク質毒性ストレスに対して,より強い抵抗性を示すことが判った.p21は細胞周期進行を抑制し,その発現は,がん抑制遺伝子...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • イネ品種銀坊主が示す新規穂型「先端短縮穂」の遺伝様式

    加藤 恒雄 作物研究 62 (0), 41-45, 2017

    イネにおいては,一部の品種で,穂の先端部分でのみ他の部分と比べて1次枝梗が短くかつ1次枝梗上穎花数が少ないことで特徴づけられる穂型が見られる.これを,新規の穂型,「先端短縮穂」(short tip panicle,STP)と呼び,本研究では,このSTP の遺伝様式を検討した.STPの程度を定量化するため,穂先端2本の1次枝梗当たり平均1次枝梗上穎花数をSTP値として測定した.まず,イネ41品種間…

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  • p53制御機構を利用した生細胞内DNA損傷応答インディケーターシステム

    塚田 海馬, 島田 幹男, 松本 義久 生体医工学 55Annual (5PM-Abstract), 453-453, 2017

    ...<p>癌抑制遺伝子として重要な役割をもつ転写因子p53は、放射線などによるDNA損傷に応答して増加するとともに活性化し、p21、BAXなど細胞周期チェックポイント、細胞死関連遺伝子の発現を誘導する。p53の細胞内での存在量は通常時には主にMDM2によるユビキチン化とプロテアソームによる分解で低く維持されている。...

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  • 発がんの根源的原因:毒性学にできること

    豊國 伸哉 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), SL5-, 2017

    ...発がんは1980年代に始まるがん遺伝子・がん抑制遺伝子の概念の確立により、論理的に理解されるようになった。発がん要因分類として、環境因子・習慣・職業曝露・食習慣・感染症・慢性炎症・遺伝的要因などが列挙され、それを防ぐような手立てが取られてきた。しかし日本では1981年以降、がんが死因の第1位であり右上りである。2014年には英国男性で初めてがんが死因の第1位になった。...

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  • p53-HDM2相互作用

    藤井 郁雄 ファルマシア 52 (2), 155_1-155_1, 2016

    ...がん抑制遺伝子であるp53は,細胞に対する様々なストレスに対応してアポトーシスを誘導し,異常な細胞の排除を促す働きを持つ.ヒト二重微小染色体2(Human Double Minute2:HDM2)はp53の負の調整因子であり,HDM2タンパク質がp53のがん抑制作用を阻害することで知られている.またこの作用を抑制することにより,HDM2過剰発現性がん細胞のアポトーシスが誘導される.p53-HDM2の...

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  • シンポジウム3-3 ある医師主導治験の道のり:8年間のわが闘争

    中田 光 日本臨床免疫学会会誌 39 (4), 299-299, 2016

    ...<p>  リンパ脈管筋腫症(LAM)は妊娠可能な女性が罹患し,LAM細胞と呼ばれる由来不明の細胞が肺や腎臓に転移して,肺が破壊される難病である.70%が気胸を経験し,36%が在宅酸素療法を受けている.TSC1あるいはTSC2という癌抑制遺伝子の変異によることが解明されて以来,mTOR阻害剤であるシロリムスが治療薬として有望視され,2006-10年に日米加3カ国共同のMILES試験で有効性と安全性が検証...

    DOI Web Site

  • 休眠がん抑制遺伝子GADD45γの発現誘導と制がん

    竹田 修三 日本毒性学会学術年会 43.1 (0), SY2-, 2016

    ...発がん機序に関係する膨大な数の遺伝子や因子が存在するが、制がん戦略の標的としてのがん抑制遺伝子GADD45γの確立を目指して今後さらなる研究を進めていきたい。...

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  • 胃発癌の分子機構

    牛島 俊和, 服部 奈緒子, 山下 聡 日本消化器病学会雑誌 113 (11), 1868-1877, 2016

    ...<p>突然変異やDNAメチル化異常が癌遺伝子パスウェイの活性化,癌抑制遺伝子パスウェイの不活化を通じて胃発癌に関与する全体像が明らかになってきた.そもそも,<i>Helicobacter pylori</i>感染は胃粘膜に慢性炎症を誘発し,胃粘膜上皮細胞でNF-κBを活性化する.その結果,activation-induced cytidine deaminase(AID)が発現誘導され,各種の突然変異...

    DOI PubMed 医中誌

  • 海綿Petrosia alfianiから得られた新規xestoquinone類縁体petroquinonesの構造と生物活性

    加藤 光, 田之頭 夏希, 久木田 沙菜子, 根平 達夫, 塚本 佐知子 天然有機化合物討論会講演要旨集 58 (0), Oral20-, 2016

    ...Mdm2は、がん抑制遺伝子産物p53に対するE3酵素であることから、USP7阻害物質は、有望ながん治療薬になると考えられる。そこで、海綿のエキスからUSP7阻害物質を探索したところ、新規骨格を含む16種のxestoquinone類縁体 (1-16) を得たので、それらの構造と生物活性について報告する。...

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  • Hippo経路とその破綻疾患

    西尾 美希 ファルマシア 52 (10), 940-944, 2016

    ...これまで増殖因子による細胞増殖制御機構は非常によく解析されてきたが,細胞接触や機械刺激による増殖制御の機構については不明な点が多かった.Hippo経路は細胞接触や機械刺激を感知するユニークな経路で,器官のサイズ制御に関与すること,細胞分化に関与すること,強力ながん抑制遺伝子として作用することなどが明らかとなり,抗がん剤の分子標的として,再生医学における分子標的として,最近注目を集めている....

    DOI 医中誌

  • CRISPR/Cas9によるポプラ花成抑制遺伝子<i>PnTFL1</i>のゲノム編集

    西口 満, 伊ヶ﨑 知弘, 二村 典宏, 遠藤 真咲, 三上 雅史, 土岐 精一 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 98-, 2016

    ...本研究では、ポプラ(<i>Populus nigra</i>)にCRISPR/Cas9が利用可能かどうかを検証するため、花成抑制遺伝子<i>PnTFL1</i>のゲノム編集を試みた。<i>PnTFL1</i>を特異的に切断するために、4種類のCRISPR/Cas9用バイナリベクターを構築した。これらのベクターを使用して、遺伝子組換えポプラを作製した。...

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  • カボチャ(<i>Cucurbita pepo</i> L.)におけるヘプタクロル類吸収の遺伝モデル

    杉山 慶太, 嘉見 大助, 室 崇人, 大谷 卓, 清家 伸康, 並木 小百合 The Horticulture Journal 85 (4), 315-321, 2016

    ...高吸収を示す‘豊平 2 号’を用いた.F<sub>1</sub> のヘプタクロル類吸収量は正逆交雑とも高吸収側に部分優性遺伝することが示された.また,F<sub>2</sub> では極低吸収側と吸収側とに約 1:5 に分離した.ヘプタクロル類の吸収に 2 対の遺伝子が関与している場合は分離比が 1:13 となる抑制遺伝が最も適合した.ヘプタクロル類の吸収阻害遺伝子を <i>N</i> とすると,抑制遺伝子...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • P7-002 老化抑制遺伝子α-Klothoの中枢神経ループスにおける発現の検討

    一瀬 邦弘, 牛草 健, 佐藤 俊太朗, 中嶋 秀樹, 本村 政勝, 川上 純 日本臨床免疫学会会誌 38 (4), 348b-348b, 2015

    【目的】Klothoはカルシウムホメオスタシスを制御し,中枢神経系の老化抑制に重要な役割を果たしていることが報告されている.これまで中枢神経ループス(NPSLE)における髄液中α-Klotho(髄液Klotho)の意義については明らかにされていない.今回,我々は髄液KlothoがNPSLEとSLEの判別マーカーとなりうるかについて検討した.【方法】NPSLE群(N = 34),SLE群(N = …

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 臨床医のための分子病理診断の基礎

    谷田部 恭 肺癌 55 (6), 986-990, 2015

    ...遺伝子テストによる分子標的薬のための患者選択が日常的に行われるようになっている.その結果を正しく評価するためには分子病理学的な基礎を理解するとともに,それぞれで用いられる手技の長短所を正しく理解する必要がある.腫瘍を形作るがん関連遺伝子変化には,がん遺伝子,がん抑制遺伝子の2種類が存在する.現在,標的となる遺伝子変異のほとんどはがん遺伝子であり,それらの変化は遺伝子変異,遺伝子増幅,遺伝子再構成,タンパク...

    DOI Web Site 医中誌

  • がん細胞の代謝と栄養

    大村 健二 日本静脈経腸栄養学会雑誌 30 (4), 907-910, 2015

    ...<i>HIF-1</i>は種々のがん遺伝子を活性化し、同時にがん抑制遺伝子を抑制する。また、VEGFの転写の活性化、血管新生に関与する種々のサイトカインや成長因子をコードする遺伝子を活性化する。このようにがんの進展、増殖、転移に深く関与する<i>HIF-1</i>は、がん治療のあらたな targetとして期待されている。...

    DOI Web Site 医中誌

  • がん抑制遺伝子産物TobによるmRNA分解を介したがん抑制と学習記憶の調節

    尾上 耕一, 星野 真一 ファルマシア 51 (1), 27-31, 2015

    ...mRNA分解の制御は,転写後における遺伝子発現の調節機構として注目を集め,近年の精力的な研究によりその分子メカニズムの解明が急速に進展した.また,高次の生命機能の制御におけるmRNA分解制御の重要性,および疾患との関連性が次第に明らかとなってきている.筆者らはこれまで,ヒトを含めた真核生物のmRNA分解開始機構を解明し,ポリ(A)鎖を有する通常のmRNAの分解制御においてがん抑制遺伝子産物Tob(Transducer...

    DOI 医中誌

  • 環境因子による酸化・ニトロ化DNA損傷と発がんリスク評価

    平工 雄介 福岡醫學雜誌 105 (2), 33-41, 2014-02-25

    ...を示す.感染症などによる炎症条件下では,NAD(P)Hオキシダーゼで産生されるO2•^-に加え,誘導性一酸化窒素合成酵素(iNOS)の発現により一酸化窒素(NO)が過剰に産生される.これらの活性種とDNAとの相互作用により,グアニンの酸化による8-オキソグアニン(8-oxoG)やニトロ化による8-ニトログアニンなどが生成される.これらのDNA損傷塩基は突然変異をもたらし,がん原遺伝子の活性化やがん抑制遺伝子...

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • 膵疾患におけるInterferon Regulatory Factorの役割

    真嶋 浩聡, 酒井 利隆, 大西 洋英 膵臓 29 (1), 23-31, 2014

    ...免疫調整作用や抗腫瘍効果など多彩な生物学的活性を有する.インターフェロン制御因子(IRF)はインターフェロン誘導遺伝子の転写を制御する遺伝子として発見されたが,免疫関連遺伝子の転写調節に留まらず,細胞増殖・アポトーシスの制御,癌化などに関与することが明らかになってきた.膵臓においてIRF2は調節性外分泌に関与しており,IRF2ノックアウトマウスは急性膵炎の初期像を呈する.また,膵臓癌においてIRF1は癌抑制遺伝子...

    DOI Web Site 参考文献35件

  • 遺伝子改変動物モデルの毒性評価への応用

    鰐渕 英機, 魏 民 日本毒性学会学術年会 41.1 (0), S8-6-, 2014

    ...<br> 遺伝子改変動物を用いる試験法: がん遺伝子の導入あるいはがん抑制遺伝子の欠損などを施された遺伝子改変動物は、発がん物質、特に遺伝毒性発がん物質に対して高感受性であるデータが蓄積されてきて、より短期間に発がん性を判定できる代替法としての有用性が検証されてきている。...

    DOI

  • Staphylotrichum boninense PF1444株の生産する新規化合物 キノフラシンの単離・構造決定

    百瀬 功, 立田 大輔, 染野 哲也, 澤 竜一, 久保田 由美子, 山崎 洋子, 飯島 正富, 渡辺 匠, 國定 孝夫, 柴崎 正勝, 野本 明夫 天然有機化合物討論会講演要旨集 56 (0), Poster25-, 2014

    ...序論</p><p> がん抑制遺伝子p53は、ヒトがんの約50%で変異や欠損により機能が失われている。一方で野生型p53遺伝子を維持しているヒトがん細胞においても、p53タンパク質のユビキチン化酵素Mdm2の増幅などによりp53の機能の低下が認められている。...

    DOI

  • Kruppel-like factor 6 splice variant 1の膀胱癌における抗腫瘍効果

    西原, 千香子 大阪市医学会雑誌 62 1-6, 2013-12-25

    ...【目的】癌抑制遺伝子の一つであるKruppel-like factor 6のsplice variant 1(KLF6-SV1)は, ヒトの複数の癌で過剰発現し癌の増殖を促進することが報告されている.しかし膀胱癌におけるKLF6-SV1の役割は未だ明らかではない.このためヒト膀胱癌組織におけるKLF6-SV1の発現, および膀胱癌細胞の増殖におけるKLF6-SV1の及ぼす影響について検討した. /...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 胃癌におけるMAL遺伝子抑制の意義

    藏重 淳二, 澤田 元太, 高橋 祐典, 江口 英利, 主藤 朝也, 池上 徹, 吉住 朋晴, 副島 雄二, 池田 哲夫, 川中 博文, 内山 秀昭, 山下 洋市, 森田 勝, 沖 英次, 佐伯 浩司, 杉町 圭史, 渡邊 雅之, 森 正樹, 馬場 秀夫, 三森 功士 福岡醫學雜誌 104 (10), 344-349, 2013-10-25

    ...本来MALはゴルジ体またはERにおける蛋白輸送によって過集積を防ぐ機能を有する分子として報告されていたが, 本研究でその発現喪失が胃癌進展に対しても深く関与することが示された.また,MA遺伝子が胃癌における癌抑制遺伝子であることを示した....

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • がん抑制遺伝子p53における突然変異の効果予測法

    古城戸 亮太, 汪 巍, 青木 謙二, 坂本 眞人, 古谷 博史 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2013 (0), 311-311, 2013

    ...細胞のがん化に関与する遺伝子としては、がん遺伝子とがん抑制遺伝子が知られている。がん抑制遺伝子はがん化を抑制する働きがあり、その遺伝子における突然変異が細胞のがん化に必要である。本研究では、重要ながん抑制遺伝子であるp53について、その突然変異と遺伝子機能の変化の関連を推定する方法を開発した。...

    DOI

  • 膵癌:発生・進展の分子機構

    佐藤 賢一 日本消化器病学会雑誌 110 (12), 2042-2050, 2013

    ...膵の癌化はK-<i>ras</i>遺伝子の変異によって始まり,<i>p16</i>や<i>p53</i>,<i>Smad4</i>などの癌抑制遺伝子の欠失や変異,さらにmicroRNAの異常発現が加わり,前癌病変のPanINを経て多段階的に発生する.遺伝子改変マウスを用いた実験からは,炎症が膵癌化を促進することも明らかにされている.膵癌の浸潤・転移には,癌と間質の相互作用や上皮間葉形質転換(EMT)...

    DOI PubMed 医中誌

  • VHL病に伴う中枢神経系血管芽腫

    中村 英夫, 倉津 純一, 執印 太郎 Japanese Journal of Neurosurgery 22 (1), 52-60, 2013

      Von Hippel-Lindau (VHL) disease is neoplastic syndrome that affects multiple organ systems. Most patients with this disease (60-80%) harbor hemangioblastomas and neurosurgeons often treat …

    DOI 医中誌 参考文献49件

  • アリールハイドロカーボン受容体を介した造血幹・前駆細胞の制御機構

    平林 容子, 尹 秉一, 五十嵐 勝秀, 菅野 純, 藤井 義明, 井上 達 日本毒性学会学術年会 40.1 (0), 150841-, 2013

    ...これまでに行った関連実験の結果、AhR遺伝子欠失(KO)マウスとの比較により、1) AhRKO群の寿命は野生型よりもMean lifespanで134日短く、そのゴンペルツ表現による寿命曲線は、死因構成の変わらないエピジェネティックな促進加齢を示すなど、AhRのがん抑制遺伝子としての機能が示唆されること、2) AhRの発現は造血系では未分化な造血幹・前駆細胞に限局していてこれらの細胞周期を抑制しており...

    DOI 医中誌

  • タケ類の一斉開花過程における花成制御遺伝子の発現解析

    久本 洋子 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 126-, 2013

    ...<br> 2004年および2008年にそれぞれ一斉開花したモウハイチク<i>Phyllostachys meyeri</i>およびトウオカメザサ<i>Shibataea chinensis</i>の生活史を調査し、各器官における花成促進遺伝子<i>FT</i>および花成抑制遺伝子<i>TFL1/CEN</i>ホモログの発現量の年次変化を定量RT-PCR法によって解析した。...

    DOI

  • 骨格筋分化抑制遺伝子MstnのDNAメチル化による発現制御

    東 大, 内田 奈緒美, 坂本 望, 牧野 智宏, 新井 良和, 長嶋 比呂志, 大鐘 潤 日本繁殖生物学会 講演要旨集 106 (0), OR2-28-OR2-28, 2013

    Myostatinをコードする遺伝子<i>Mstn</i>は,TGF-βスーパーファミリーのGDFファミリーに属し,骨格筋の分化を制御する。分化後の筋細胞から分泌されたMyostatinは,筋組織の幹細胞であるサテライト細胞の増殖抑制や,筋芽細胞から筋管への分化抑制等の作用を通じて,骨格筋組織の発生と再生を抑制する。<i>Mstn</i>変異または欠損の動物は筋肥大が顕著であり,畜産において家畜…

    DOI

  • 多発性骨髄腫の分子病態

    花村 一朗, 飯田 真介, 谷脇 雅史 International Journal of Myeloma 3 (1), 35-46, 2013

    ...<p>多発性骨髄腫(multiple myeloma; MM)は,形質細胞性の腫瘍で,複数のがん遺伝子の活性化やがん抑制遺伝子の不活化により発症・進展する。...

    DOI 医中誌

  • ヒトT細胞性急性白血病へのBcl11bがん抑制遺伝子変異の役割

    瀧澤, 一休 新潟医学会雑誌 126 (10), 531-540, 2012-10

    ...【背景と目的】 放射線誘発マウス胸腺リンパ腫のゲノム解析から, Bcl11bは単離されたがん抑制遺伝子である. T-ALLにおいてBcl11bはハプロ不全ながん抑制遺伝子として働くことが示されている. T-ALL発症に関与する遺伝子変異は, T細胞の分化停止を引き起こすもの(タイプA), 細胞周期の異常などの表現型を与えるもの(タイプB)に大別される....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 大腸がんの成長シミュレーションシステム開発

    武内利憲, 岡崎明彦, 長嶺共全, 小野謙三 第74回全国大会講演論文集 2012 (1), 903-904, 2012-03-06

    ...大腸癌の発現プロセスには大腸癌の発生と悪性が複数の癌抑制遺伝子の不活性化と癌遺伝子の活性化によって進行するという多段階発現プロセスを採用した。また、大腸癌における不規則で不可逆的な成長プロセスはイーデンモデルによって表現した。...

    情報処理学会

  • 大腸がんの成長シミュレーションシステム開発

    武内利憲, 岡崎明彦, 長嶺共全, 小野謙三 第74回全国大会講演論文集 2012 (1), 903-904, 2012-03-06

    ...大腸癌の発現プロセスには大腸癌の発生と悪性が複数の癌抑制遺伝子の不活性化と癌遺伝子の活性化によって進行するという多段階発現プロセスを採用した。また、大腸癌における不規則で不可逆的な成長プロセスはイーデンモデルによって表現した。...

    情報処理学会

  • オクラトキシンAの腎発がん機序解明へのアプローチ

    梅村 隆志 マイコトキシン 62 (2), 143-148, 2012

    ...髄質外帯部において,主に欠失変異と考えられるSpi-変異頻度の上昇が認められた.次に,網羅的遺伝子発現解析手法により,OTA投与により発現変動する遺伝子を腎皮質及び髄質外帯部間で比較し,OTA発がん過程早期に係る遺伝子群の同定を試みた.皮質部では変化は認められず髄質外帯部においてのみ発現変動が認められた遺伝子として,DNA二重鎖切断修復,細胞周期促進,DNA損傷応答を介したG2/M arrest誘発,癌抑制遺伝子...

    DOI 医中誌 参考文献21件

  • 最新研究手法の医薬品安全性研究への応用

    眞鍋 淳 日本毒性学会学術年会 39.1 (0), AL1-, 2012

    ...2002年のオルメサルタン承認申請では、ラット24ヵ月がん原性評価に加え、p53がん抑制遺伝子へテロ欠損マウスおよびヒトプロト型 c-Ha-ras遺伝子導入マウスを用いた26週間がん原性代替試験のデータを取得してがん原性に関する科学的評価をサポートした。これはがん原性代替試験を承認申請に適用したおそらく日本で初めての事例である。...

    DOI

  • 大腸癌の発生から転移まで―最近の話題―

    井上 正宏 日本消化器病学会雑誌 109 (12), 2007-2013, 2012

    ...大腸癌は発癌に関する遺伝子異常が早くから解明されてきた.正常大腸上皮が腺腫を経て癌化する過程は各段階で複数の遺伝子異常をともなう.遺伝子異常は染色体とDNA修復の異常,癌抑制遺伝子の不活性化,癌遺伝子の活性化などの原因となる.大腸癌には増殖因子や血管新生因子を標的にした分子標的治療法が臨床で使用され,ある程度の効果が得られている.癌組織の形成には癌幹細胞仮説が提唱され,大腸癌の幹細胞様特性が明らかにされつつある...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献14件

  • 2.膵癌の病因と病態―膵癌発生から悪性化の分子機序―

    佐藤 賢一, 下瀬川 徹 日本内科学会雑誌 101 (1), 7-16, 2012

    ...膵癌はK-<i>ras</i>遺伝子の変異に<i>p16</i>や<i>p53</i>などの癌抑制遺伝子の欠失や変異が加わり,前癌病変のPanINを経て多段階的に発生する.膵癌の浸潤・転移機構には癌と間質の相互作用や上皮-間葉形質転換(EMT)といった現象が重要な役割を演じている.また,他の癌で示されているように,膵癌においてもEMTが誘導されている細胞が癌幹細胞の性質を獲得し,悪性形質をさらに増している...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献28件

  • 正常上皮細胞と変異上皮細胞間の相互作用とその臨床応用

    梶田 美穂子, 藤田 恭之 日本薬理学雑誌 140 (2), 76-80, 2012

    ...乳類においても正常上皮細胞と変異細胞の境界で様々な現象が起こることが明らかになってきた.たとえば,ある種のがん遺伝子が活性化した変異細胞と正常細胞の境界では,変異細胞が細胞層の頭頂側へはじき出されるように離脱することが示された.このとき,変異細胞内では複数のシグナル伝達系が活性化されており,周りの正常細胞の存在が,変異細胞内のシグナル変化と挙動に影響を与え得るということが分かった.また,ある種のがん抑制遺伝子...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献25件

  • 頭頸部癌に対する分子標的治療

    丹生 健一, 大月 直樹, 清田 尚臣 日本耳鼻咽喉科学会会報 115 (7), 671-675, 2012

    ...標的としては細胞表面抗原, 増殖因子, 増殖因子受容体, シグナル伝達系, 細胞周期・アポトーシス, 血管新生, がん遺伝子・がん抑制遺伝子などさまざまなものが候補となるが, 現時点で頭頸部癌に対して欧米で承認されている分子標的薬は, 頭頸部扁平上皮癌で過剰発現している膜貫通性TK, EGFRに対するキメラ型IgG1抗体Cetuximabのみである....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献12件

  • 内分泌腫瘍の病理

    菅間 博, 矢澤 卓也 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 29 (1), 57-61, 2012

    ...内分泌腫瘍には他臓器の腫瘍と同様に癌遺伝子,癌抑制遺伝子の後天的な体細胞遺伝子変異がみられるが,多発内分泌腫瘍症(MEN)に代表される胚細胞の遺伝子変異に伴うものもある。内分泌腫瘍はホルモン機能と関連した形態的特徴を示す。腫瘍が産生するポリペプチドホルモンは免疫染色で容易に検出されるが,アミンやステロドホルモンは難しく,代りにホルモン合成,分泌に関わる酵素や関連蛋白の免疫染色が行われる。...

    DOI Web Site 医中誌

  • がん抑制遺伝子p53における突然変異の解析

    田渕 友美, 坂本 眞人, 古谷 博史 電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2012 (0), 588-588, 2012

    ...医学では、がん化を促進する機能を持つがん遺伝子とともにがん化を抑制するがん抑制遺伝子の重要性が広く認識されている。本研究では、がん抑制遺伝子の一つであるp53の突然変異の役割について解析した。p53たんぱく質突然変異データベースから得たデータを用いて、変異したアミノ酸の種類とp53転写制御機能の関連について、ロジスティック回帰分析を用いて調べた。...

    DOI

  • 野生由来マウス各系統における抗インヒビン血清およびeCGを用いた過排卵と体外受精成績

    長谷川 歩未, 持田 慶司, 平岩 典子, 渡辺 元, 田谷 一善, 目加田 和之, 吉木 淳, 小倉 淳郎 日本繁殖生物学会 講演要旨集 105 (0), 1066-, 2012

    ...【目的】野生由来マウスは優性発ガン抑制遺伝子や白血病抵抗性を有するなど多様性に富み、非常に有用な遺伝資源であるが、多くの系統で受精卵の採取と保存が困難とされてきた。我々は種々の起源をもつ40系統で過排卵誘起を試み、新鮮・凍結精子を用いた体外受精により効率的に受精卵を得たので報告する。...

    DOI

  • βカテニンの胸腺細胞分化への役割とBcl11bによるその修飾

    森田, 慎一 新潟医学会雑誌 125 (5), 259-268, 2011-05

    ...一方, Bcl11bはzinc finger ドメインをもつ転写因子であり, ハプロ不全な癌抑制遺伝子である. 両者とも胸腺T細胞の分化に影響するが, その関連性は明らかでない. そこで, APC^<min/+>マウス, Bcl11b^<KO/+>マウス, Bcl11b^<S826G>変異マウスを用い, 細胞分化の進行度と各々の分化段階にある胸腺細胞内のβカテニン発現量を測定した....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 植物のDNAチェックポイント機構は動物とは異なるのか?

    愿山 郁, Britt Anne, 真木 寿治, 梅田 正明 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0373-0373, 2011

    ...その中で、SOG1の働きは動物のガン抑制遺伝子であるp53と似ているが、その両者にアミノ酸配列のホモロジーがないことが明らかになり、植物は進化の過程で動物とは異なったチェックポイント機構を獲得した可能性が考えられた。現在はSOG1を中心としたさらなる解析を行っており、これによって植物に特異的なチェックポイント機構の仕組みが明らかになることを期待している。...

    DOI

  • 放射線誘発Tリンパ腫における遺伝子変異の解析~<I>Pten</I>と<I>Ikaros</I>の年齢依存性~

    砂押 正章, 平野 しのぶ, 甘崎 佳子, 西村 まゆみ, 島田 義也, 立花 章, 柿沼 志津子 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 247-247, 2011

    ...【材料と方法】1,4,8週齢マウスへのX線1.2Gyの4回照射(1週間隔)により誘発したマウスTリンパ腫について、がん抑制遺伝子<I>Pten</I>の塩基配列解析、タンパク質発現解析、または網羅的なアレイCGH解析によるゲノムのコピー数解析を行った。 【結果】<I>Pten</I>の点突然変異頻度は、1週齢群22%(4/18)、4週齢群31%(4/13)、8週齢群25%(2/8)であった。...

    DOI 医中誌

  • 放射線発がんとゲノム不安定性

    笹谷 めぐみ, 徐 衍賓, 本田 浩章, 濱崎 幹也, 楠 洋一郎, 渡邊 敦光, 増田 雄司, 神谷 研二 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 44-44, 2011

    ...研究の先行している化学発がん実験結果や、放射線分割照射により誘発された胸腺リンパ腫を用いた解析から、がん抑制遺伝子であるikaros領域の欠失および、それに伴うikarosスプライシングバリアントの出現が放射線分割照射における特徴的な損傷として検出された。損傷乗り越えDNA合成機構の異常は、このikarosスプライシングバリアントの出現頻度に寄与していると示唆される結果を得ている。...

    DOI

  • DNA損傷におけるアポトーシス誘導機構

    吉田 清嗣 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 7-7, 2011

    ...我々はこのDNA損傷におけるシグナル伝達を解明するために、中心的な役割を果たしている癌抑制遺伝子p53の機能制御について研究を行っている。p53の機能は主にp53蛋白の修飾によって制御されており、とりわけ46番目のセリン残基がひとたびリン酸化されると、アポトーシスによる細胞死という不可逆な転帰をとることが知られている。我々は近年、このセリン46をリン酸化するキナーゼとしてDYRK2を同定した。...

    DOI

  • ヒト間葉系幹細胞の染色体異数化による発がん機構

    岡田 浩, 縄田 寿克, 菓子野 元郎, 田野 恵三, 久郷 裕之, 押村 光雄, 渡邉 正己 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 220-220, 2011

    ...【背景】 発がん機構については,DNA損傷によるがん遺伝子およびがん抑制遺伝子の突然変異が複数蓄積した結果であるとする「多段階突然変異説」が主流である.しかし,古くからがん細胞では高頻度に染色体の異数化していることが知られ,発がん初期に染色体異数化が重要な働きを果たしていることが推測されてきたがその詳細は明らかにされていない.そこで,人工的に染色体を異数化した細胞を作成し,染色体異数化が細胞にどのような...

    DOI 医中誌

  • アスベスト誘発中皮腫発がん機構の解明

    豊國 伸哉, 蒋 麗, 胡 茜, 永井 裕崇, 岡崎 泰昌, 赤塚 慎也, 山下 依子 日本衛生学雑誌 66 (3), 562-567, 2011

    Several types of fibrous stone called asbestos have been an unexpected cause of human cancer in the history. This form of mineral is considered precious in that they are heat-, friction-, and …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献60件

  • 2.癌抑制遺伝子p53によるエピジェネティクス制御と細胞老化のメカニズム

    田中 知明, 横手 幸太郎 日本老年医学会雑誌 48 (2), 134-137, 2011

    ...正常細胞には分裂寿命があり,一定回数の分裂後に不可逆的な細胞周期停止状態に陥り細胞老化を来すことが知られている.酸化ストレス等のDNA傷害でも,テロメア非依存的に細胞老化を生じる.いずれも「ゲノムの守護神」と呼ばれる癌抑制遺伝子p53の活性化が関与する.一方,iPS細胞(induced Pluripotent Stem Cell)樹立の際にはp53経路がバリアーとして機能することが示され,核初期化と...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • イネ花序形成においてメリステムの相転換を制御するAPO1/RFLネットワークの解析

    安野 奈緒子, 佐藤 豊, 駱 楽, 長村 吉晃, 経塚 淳子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0619-0619, 2011

    ...これまでに、小穂アイデンティティーを促進する遺伝子として<I>PAP2</I>が、抑制遺伝子として<I>APO1</I>、<I>RFL</I>が報告された。本研究では、<I>APO1</I>、<I>RFL</I>の分子機能を通して、イネ花序形成におけるメリステム相転換の制御メカニズムを解明することをめざしている。<br> APO1とRFLは物理的に結合し、相互依存的に機能する。...

    DOI

  • 被ばく影響としての遺伝子損傷とオートファージについて

    七條 和子, 高辻 俊宏, 福本 学, 松山 睦美, 関根 一郎, 中島 正洋 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 272-272, 2011

    ...一方、我々は放射線発がんについてゲノム不安定性に関わる分子病理学的側面から、原爆被爆症例ではがん抑制遺伝子p53関連蛋白でDNA二重鎖切断部位に集積して核内フォーカスを形成する53BP1が高発現していることを報告した。また、1)肝臓内トロトラスト沈着内部被曝による53BP1の高発現、2)原爆急性被爆者で、近距離被爆者の肝53BP1の高発現も認めている。...

    DOI 医中誌

  • p53の活性化制御における53BP1の機能的役割

    松井 理, 橋本 優実, 橋本 光正, 岩淵 邦芳 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 111-111, 2011

    ...<BR>  53BP1はその名の由来の通り、我々が癌抑制遺伝子産物p53と結合する蛋白質の一つとして初めて同定したものであり、両者は、53BP1のBRCTドメインとp53のDNA結合ドメイン、および53BP1のTudorドメインとp53のジメチル化Lys382を介してそれぞれ結合する。しかしながら、これまでに53BP1とp53の機能上の関連性については、あまり明らかにされていない。...

    DOI 医中誌

  • 炭素線誘発異種細胞間バイスタンダー効果の解析

    池田 裕子, 横田 裕一郎, 舟山 知夫, 武藤 泰子, 金井 達明, 小林 泰彦 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2011 (0), 98-98, 2011

    ...<BR> そこで本研究では、がん細胞におけるp53がん抑制遺伝子のステータスに着目し、異種細胞間共培養実験下においてコロニー形成能の低下を指標としたバイスタンダー効果誘導の有無を検出することを目的とした。...

    DOI 医中誌

  • 見逃してはいけない家族性腫瘍:本邦における母斑基底細胞癌症候群の遺伝子変異と臨床的特徴

    宮下 俊之, 桐生 麻衣子, 齋藤 加代子, 杉田 克生, 遠藤 真美子, 藤井 克則 家族性腫瘍 11 (1), 14-18, 2011

    母斑基底細胞癌症候群(NBCCS,Gorlin 症候群)は骨格を中心とする小奇形と高発癌を特徴とする常染色体性優性遺伝疾患である.今回行った全国調査で311 例のNBCCS 患者が報告された.欧米の報告と比べて基底細胞癌の発症率が低く(38%),発症年齢も高い(37.5 歳)点が注目された.また,現在までに行った35 家系における責任遺伝子<i>PTCH1</i> の解析の結果,32 …

    DOI 医中誌

  • 家族性腫瘍の遺伝カウンセリングの現状と問題点

    村上 善則 家族性腫瘍 11 (2), 36-40, 2011

    1986 年のRB1 遺伝子の単離以来,多くの家族性腫瘍の原因遺伝子がゲノム解析により同定され,PCR などの分子遺伝学的技術も発展し,家族性腫瘍の原因となる変異遺伝子の保因者診断が可能となった.わが国では2001年以降,文部科学省,厚生労働省,経済産業省3 省合同のヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針,遺伝関連10 …

    DOI 医中誌

  • 胆道癌の分子生物学的特性

    中沼, 安二, 原田, 憲一, 佐々木, 素子, 佐藤, 保則, 池田, 博子 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas 31 (4), 379-386, 2010-01-01

    ...癌抑制遺伝子であるp16 INK4aは胆道癌の進展とともに発現が低下し, ポリコーム蛋白であるEZH2は逆に発現亢進を示す....

    機関リポジトリ HANDLE

  • 膵癌の遺伝子改変動物モデルとその有用性

    伊地知 秀明 膵臓 25 (1), 28-34, 2010

    ...ヒト膵癌に高頻度な遺伝子やシグナル伝達系の異常をマウスの膵臓に導入することにより,通常型膵癌をよく近似する膵発癌モデルが得られるようになった.恒常活性型Krasが生理的なレベルで膵臓に発現すると前癌病変であるPanINが生じ,同時に癌抑制遺伝子(p16,p53,TGF-<i>β</i>シグナル等)の不活性化が加わると浸潤癌に進行し,著明な間質の増生・線維化を伴う管状腺癌というヒト膵癌の組織学的特徴をよく...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • カンプトテシン生合成における遺伝子抑制とメタボローム変動解析

    山崎 真巳, 浅野 孝, 柏原 恵美, 小林 可菜英, 佐々木 亮介, 飯島 陽子, 青木 考, 柴田 大輔, 斉藤 和季 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0227-0227, 2010

    ...さらにこれらの質量イオンピークについてトリプトファン脱炭酸酵素(TDC)ならびにセコロガニン合成酵素(SLS) の遺伝子発現をRNAi法により抑制した毛状根での変動をLC-FT-ICR-MSを用いて分析し、抑制遺伝子の発現量と相関を示すイオンピークの精密質量から生合成に関連する候補化合物を推定した。...

    DOI

  • ヒト間葉系幹細胞の染色体異数化による発がん機構

    岡田 浩, 菓子野 元郎, 縄田 寿克, 田野 恵三, 久郷 裕之, 押村 光雄, 渡邉 正己 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 135-135, 2010

    ...【背景】 発がん機構については、DNA損傷による癌遺伝子、及び癌抑制遺伝子の突然変異が蓄積した結果であるとする「突然変異説」が主流である。しかし、古くからがん細胞では高頻度に染色体の異数化見られ、発がんの初期に染色体異数化が重要な働きを果たしていると推測されているがその詳細は明らかにされていない。...

    DOI 医中誌

  • 母斑性基底細胞癌症候群

    錦織 千佳子 日本皮膚科学会雑誌 120 (9), 1869-1874, 2010

    ...<i>PTCH1</i>は9q22.3に坐乗し,hedgehogシグナルpathwayに関与し,がん抑制遺伝子としての性格を有している.患者の40%は家族内発症はなく,<i>de novo</i>変異として起こっている.合併する基底細胞癌,髄芽細胞腫の治療が適切に行われていれば,生命予後は健常人と比べて大きな差はないとされる.本症候群における基底細胞癌では,紫外線と放射線がリスク因子と考えられている...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 気孔分化を促進するペプチド性因子stomagenによる気孔密度の制御

    菅野 茂夫, 嶋田 知生, 今井 悠, 森 正之, 玉井 淳史, 大川 克也, 西村 いくこ 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0386-0386, 2010

    ...<I>TMM</I>は気孔分化の抑制遺伝子<I>EPIDERMAL PATTERNING FACTOR(EPF)1</I>と<I>EPF2</I>が働くためにも必要である.したがって気孔密度は促進ペプチドstomagenと抑制ペプチドEPF1・EPF2の拮抗的な作用により制御されている可能性が浮上した.また,<I>STOMAGEN</I>は葉肉組織で発現し,<I>EPF1</I>・<I>EPF2</...

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  • 放射線誘発胸腺リンパ腫の被ばく時年齢依存性の解析(2)K<I>ras</I>と <I>p53</I>の変異解析

    砂押 正章, 平野 しのぶ, 甘崎 佳子, 西村 まゆみ, 島田 義也, 立花 章, 柿沼 志津子 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 267-267, 2010

    ...得られた胸腺リンパ腫からRNAを抽出後cDNAを作製し、がん遺伝子K<I>ras</I>とがん抑制遺伝子<I>p53</I>の遺伝子変異解析を行った。 その結果、K<I>ras</I>遺伝子においては、いずれの週齢でもほとんど突然変異が検出されず(<11%)、照射時年齢による突然変異率に差は見られなかった。...

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  • X線誘発胸腺リンパ腫の被ばく時年齢依存性の解析(1); <i>Ikaros</i>の変異解析

    甘崎 佳子, 平野 しのぶ, 中田 章史, 高畠 貴志, 山内 一己, 西村 まゆみ, 吉田 光明, 島田 義也, 柿沼 志津子 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 274-274, 2010

    ...本研究では、子ども期被ばくによる発がんメカニズムの特徴を明らかにするため、異なる年齢でX線照射して誘発したマウス胸腺リンパ腫において、がん抑制遺伝子<i>Ikaros</i>の変異解析を中心に発がんメカニズムの相違を解析した。...

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  • 長崎急性原爆被爆者の剖検・パラフィン標本を用いた遺伝子損傷について

    七條 和子, 高辻 俊宏, 福本 学, 松山 睦美, 関根 一郎, 中島 正洋 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 312-312, 2010

    ...一方、我々は放射線発がんについてゲノム不安定性に関わる分子病理学的側面からの検討で、原爆被爆症例ではがん抑制遺伝子p53関連蛋白でDNA二重鎖切断部位に集積して核内フォーカスを形成する53BP1が高発現していることを報告した。今回、トロトラスト患者及び長崎原爆急性被爆者組織標本について53BP1の発現を検討した。...

    DOI 医中誌

  • P53ユビキチン化の分子機構と放射線細胞応答

    河合 秀彦, 鈴木 文男 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2010 (0), 144-144, 2010

    ...がん抑制遺伝子産物P53は放射線に対する細胞応答を決定する重要な因子の一つである.近年の様々な遺伝子改変マウスを用いた研究から,E3ユビキチンリガーゼMDM2とその構造ホモログであるMDMXの両者がP53の安定性及び活性の制御機構において重要な役割を果たしている事が明らかとなっている.しかしながら,これらの因子が単独,或いは相互作用しながらどのようにP53の安定性と活性を制御しているか,その分子機構...

    DOI 医中誌

  • シロリムス(ラパミューン<sup>®</sup>)

    瀬山 邦明 日本内科学会雑誌 99 (7), 1617-1622, 2010

    ...リンパ脈管筋腫症は,ほぼ若い女性に限って発症する病因不明の難病であった.しかし,腫瘍抑制遺伝子である<i>TSC1</i>あるいは<i>TSC2</i>遺伝子の異常が病因であること,両遺伝子がコードする蛋白質(ハマルチンとツベリン)がmTOR(ラパマイシン標的蛋白質)という細胞増殖を制御する情報伝達系の中枢を担っている分子を制御していることが明らかになり,分子標的治療への道が拓けた.mTORを阻害する...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献24件

  • TP53変異と進行漿液性卵巣癌の予後との関連

    吉原, 弘祐 新潟医学会雑誌 123 (8), 394-403, 2009-08

    ...癌抑制遺伝子 TP53は, ヒト悪性腫瘍において最も変異頻度の高い遺伝子のひとつであり, TP53変異によりp53の機能が失活すると, 下流遺伝子の転写活性化が障害され, 腫瘍形成や癌進行の原因になると考えられている. 上皮性卵巣癌においてTP53は約47%で変異を認め, 腫瘍の進行 (stage), 悪性度, 化学療法抵抗性, 予後との関連が報告されている....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • Mutant p53 Gain of Oncogenic Function : In Vivo Evidence, Mechanism of Action and Its Clinical Implications

    Adhikari Amit S., 岩熊 智雄 福岡醫學雜誌 100 (6), 217-228, 2009-06-25

    ...環境ストレスは細胞の恒常性に重要な役割を果たす遺伝子の突然変異を誘発する.中でも癌遺伝子や腫瘍抑制遺伝子に生じる変異は発癌の発端になりうる.腫瘍抑制遺伝子の一つであるTp53遺伝子産物p53は,細胞増殖,細胞死,細胞老化,DNA修復などに関与する遺伝子群を転写制御することによりその機能を果たしている.しかし,p53の遺伝子上に生じた突然変異により,その転写活性化能は失われる.Tp53遺伝子の突然変異...

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • DNAチェックポイント経路の中で働く転写因子Suppressor of Gamma response1 (SOG1) の役割

    愿山 郁, Anne Britt 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0132-0132, 2009

    ...動物のチェックポイント機構の中で重要な役割を果たしている、ガン抑制遺伝子の転写因子p53は酵母や植物ではいまだ見つかっていない。<br> 以前に我々は、DNA修復機能が欠損しているシロイヌナズナの<I>xpf</I>変異体が示すガンマ線感受性のサプレッサー変異体として<I>sog1-1</I>を単離した。...

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  • ラット放射線誘発乳がんにおけるLOH解析

    西村 まゆみ, 今岡 達彦, 鈴木 秀之, 飯塚 大輔, 臺野 和広, 柿沼 志津子, 島田 義也 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2009 (0), 144-144, 2009

    ...Loss of heterozygosity (LOH) 解析法は、これまで数多くの研究で利用され、がん関連遺伝子、特にがん抑制遺伝子の同定には欠かせない手法となっている。当研究室ではこれまでに、放射線誘発マウス胸腺リンパ腫において血球系細胞の分化に重要な遺伝子である<i>Ikaros</i>が、高頻度にLOHを起こすことを見つけ、放射線特異的ながん抑制遺伝子の異常として報告している。...

    DOI 医中誌

  • 肝肥大を惹起したフェノバルビタール、クロフィブラート投与ラットの遺伝子発現変動

    小澤 正吾, 蒲生 俊恵, 幅野 渉, 吉田 緑, 西川 秋佳, 根本 清光, 出川 雅邦 日本トキシコロジー学会学術年会 36 (0), 3047-3047, 2009

    ...腫瘍抑制遺伝子p53の調節因子であるMouse Double Minute 2 Homolog (Mdm2)、アポトシス関連遺伝子Gadd45alphaおよびbeta、Pyruvate dehydrogenase (Pdha)等についてmRNAレベルの変化を調べた。Gadd45alphaおよびbetaについて前者が雌で上昇し、後者は雄で上昇し、前者は休薬後に対照群と同等のレベルまで低下した。...

    DOI

  • DNA傷害のげっ歯類胎盤への影響:アポトーシスと細胞周期停止

    山内 啓史 日本トキシコロジー学会学術年会 36 (0), 1604-1604, 2009

    ...そこで、胎児発育異常を引き起こすことが知られているDNA傷害性化学物質etoposideを妊娠マウスに投与する実験系を中心に、DNA傷害が胎盤に対して引き起こすアポトーシスと細胞増殖障害について調べ、さらにこれらの現象の機序としてガン抑制遺伝子p53の関与について検討を行った。<BR>  本実験では、妊娠12日目のマウスにetoposideを単回腹腔内投与し、3、8及び24時間後に胎盤を採材した。...

    DOI

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