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検索結果 38,699 件

  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術後の神経障害—新しいプロトコールによる発生回避の試み—

    宇藤 純一, 塚本 芳春 静脈学 35 (1), 17-21, 2024-04-27

    ...装置に接続し,不全GSVを焼灼した.膝上のGSVは出力7 W(LEED 50–70 J/cm)で焼灼し,膝下GSVにも逆流を認める場合は5 W(LEED 20–25 J/cm)で焼灼した.瘤は短軸エコーガイド下に内腔を穿刺しファイバーを挿入し5 W(LEED 30 J/cm)で焼灼した.シースイントロデューサーは使用せず,不全静脈はすべて16 G静脈留置針による穿刺法にてアクセスした.術後,伏在神経損傷...

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  • 下肢静脈瘤治療歴40年から見たCAC治療の位置づけ—Experience-Based Medicine(EBM)からの見解—

    市来 正隆 静脈学 35 (1), 35-39, 2024-04-27

    ...血管内治療(cyanoacrylate closure: CAC)までほぼすべての治療を経験してきた.その度に浮き彫りになった各治療法の問題点を教訓として自らのExperience-Based Medicine(EBM: 経験に基づく医療)の視点からCAC治療を位置づけた.この2年間に615例792肢のCACを連続施行した.その結果,焼灼術の欠点(TLA麻酔,DOACや抗血小板薬中止,神経・周囲組織の熱損傷...

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  • 高感度トロポニン検査試薬「ビトロス 高感度トロポニンI」の臨床的有用性の評価

    三上 英子, 手代 森隆一, 北澤 淳一 医学検査 73 (2), 251-257, 2024-04-25

    ...<p>心筋トロポニンIは心筋の損傷に特異的なマーカーとして知られており,健常人の99パーセンタイル値(判断値)を用いて心筋損傷の有無を予測する。測定試薬には高感度の定義があり,急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂)でも高感度トロポニン測定が推奨されている。...

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  • がん病態におけるANGPTL2シグナルの機能

    門松 毅, 尾池 雄一 生化学 96 (2), 241-254, 2024-04-25

    ...生体では,組織の損傷修復による恒常性維持機構が存在するが,その過剰応答や応答不全は,慢性炎症や不可逆的組織リモデリングを引き起こし,さまざまな疾患の発症・進展につながる.ANGPTL2は,その生理機能として,損傷修復による組織の恒常性維持に重要な役割を果たしているが,一方で,そのシグナル過剰状態は,慢性炎症や不可逆的組織リモデリングを引き起こし,生活習慣病やがんの発症・進展に寄与する.がん病態では,...

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  • 臨床検査検体の溶血率モニタリングの有用性と溶血率減少のための取り組みとその効果

    赤羽 あゆみ, 市村 直也, 東田 修二 医学検査 73 (2), 380-385, 2024-04-25

    ...遠心機の損傷による溶血率の増加事例では,2台の遠心機の溶血率比較と日々のモニタリングで早期に遠心機の不具合を発見できることを示した。採血翼状針のメーカー変更による溶血率の低下事例では,使用する採血器具の変更が溶血の発生に影響する場合があり,検査前工程に何らかの変更を加えた場合は溶血率によってその影響を観察できる可能性を示した。...

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  • 視覚認知障害が移動能力に及ぼす影響とその支援についての新知見

    中島 裕也, 川端 香, 下川 幸蔵, 佐藤 万美子, 小林 康孝 作業療法 43 (2), 254-263, 2024-04-15

    ...について,既存の報告へ追加の知見を加えることを目的に症例検討を行った.1例目は,視覚性注意障害により,ランドマークを見落とし道に迷う様子や,道路横断に際した判断の遅れを認めた.2例目は,変形視,距離判断障害,オプティックフローの知覚障害といった視知覚の異常から,移動時の距離感や階段・風景の見え方に異常を認めた.2症例とも,従来の視覚情報(地図・目印)を用いた代償手段では,移動能力の改善を認めなかった.脳損傷後...

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  • 実機道路情報板の加速度計測による疲労寿命評価手法

    岩崎 篤, 武重 拓真, 山岸 貴俊, 中野 主久, 中村 洋幸, 山本 浩司 安全工学 63 (2), 82-89, 2024-04-15

    ...これら施設は様々な状態監視のため , 様々なセンサの活用が検討されており , 本 研究では , その一環として加速度から疲労損傷発生懸念部位のひずみおよび累積損傷度を予測する手法を 提案し , 実機構造での長期計測から提案手法の有効性の検証を行う ....

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  • 外傷性破裂を来した膵粘液性囊胞腺癌の1例

    池田 優子, 田﨑 健太郎, 福長 徹, 菅本 祐司, 久保嶋 麻里, 水町 遼矢, 木下 麻優子, 江口 正信, 松原 久裕 日本消化器外科学会雑誌 57 (4), 197-203, 2024-04-01

    ...<p>症例は44歳の女性で,転倒し上腹部打撲,同部の疼痛を主訴に近医受診した.腹腔内出血,腸管損傷を疑われ同日当科紹介となった.膵損傷または膵囊胞破裂による急性汎発性腹膜炎を疑い緊急手術を施行,手術所見より膵囊胞破裂の診断となった.部分切除した囊胞壁の病理組織学的所見より膵粘液性囊胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm;以下,MCNと略記)であることが判明し初回手術から11日後膵体尾部切除術...

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  • 転倒転落患者の経時的および診療科別特徴

    佐藤 瑞騎, 坂田 徳隆, 髙橋 真理子, 福岡 優佳 日本予防理学療法学会雑誌 3 (2), 18-24, 2024-03-31

    ...また5年間を通じ転倒率,損傷発生率は全国平均より低く,緩和ケア科が最も高く推移した。【結論】性別,行動目的,発生場所,時間帯は先行研究を支持し,継続して転倒率の高い診療科や診療科毎の転倒時期に注意した対策が必要である。</p>...

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  • デュシェンヌ型筋ジストロフィーマウスに対するiPS細胞由来筋幹細胞移植と筋収縮トレーニングの併用効果

    竹中(蜷川) 菜々, 後藤 萌, 吉岡 クレモンス紀穂, 三木 麻有甫, 櫻井 英俊 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 86-86, 2024-03-31

    ...また、Trにより、Dys陰性線維では損傷が惹起されたが、一方で、全てのDys補充筋線維は損傷を受けていなかったことが確認された。 </p> <p>【考察】</p> <p> iMuSC移植後の繰り返しTr負荷により、Dys補充率が有意に増大することが示された。この結果から、iMuSCは、少なくとも移植後4週間は「幹細胞としての性質」を維持している可能性が示された。...

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  • 胸髄損傷を呈する幼児に対する、課題志向型トレーニングの実践

    滝谷 佳紀, 塩津 裕康 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 95-95, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 今回、胸髄損傷を呈した幼児の「杖で立てるようになりたい」などの目標達成にむけた実践の機会を得た。そこで、残存機能を生かし、目標を達成する為、課題志向型トレーニングの実施を検討した。...

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  • バスケットボール競技における1-2次予防の取り組みから考察する0次予防

    菊元 孝則, 高林 知也, 久保 雅義 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 7-7, 2024-03-31

    ...</p><p>【結論】</p><p>バスケットボール競技時における足関節捻挫の再損傷を防ぐため,競技を取り巻く地域や社会が先導する0次予防が必要不可欠である. </p><p>【倫理的配慮】</p><p>本研究はヘルシンキ宣言に基づき,対象者に本 研究の内容を書面にて説明し、同意を得た上で行われた.なお,本研究は所属機関の倫理審査委員会の承認 (18583-210218)を 受けて実施した.</p>...

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  • 第1回 PTBDにおける合併症の予防と対策

    高屋敷 吏, 高野 重紹, 鈴木 大亮, 酒井 望, 細川 勇, 大塚 将之 胆道 38 (1), 118-124, 2024-03-31

    ...<p>経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)の合併症としては,穿刺ルートに介在する血管損傷や経胸穿刺,腹腔内胆汁漏出による腹膜炎,などがある.血管損傷の予防対策としては,施行前の画像評価,穿刺時の超音波検査による血管穿刺の回避があり,腹腔内胆汁漏出予防対策としては,ダイレーターによる拡張からチューブ留置までの時間を最小限にすることや,穿刺ルート選択,ドレナージチューブの管理方法の工夫などがある.PTBD...

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  • 介護老人保健施設入所者における食堂の座席で起立運動を反復できる回数とフロア内歩行の関係

    大村 優慈, 脇島 克介, 酒向 正春, 小笠原 尚和 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 182-182, 2024-03-31

    ...年齢は 84.7±9.8歳、性別は男性:24名、女性:62名、介護度は2.7 ±1.2、主疾患は骨折:20名、脳血管疾患:18名、廃用症候群 :18名、認知症:11名、神経筋疾患:9名、関節疾患:4名、 脊髄損傷:3名、その他:3名であった。食席起立回数は食席で手をテーブルまたは椅子の肘掛けについて起立運動を反復できる回数とした。...

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  • 運動器疾患患者に対するメディカルフィットネスの有効性の検討

    山下 徹, 松本 武士, 鈴木 章紘, 森下 一幸, 池谷 正和, 池田 孝行, 鈴木 希功子, 橋口 しのぶ 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 246-246, 2024-03-31

    ...疾患名は、膝前十字靱帯損傷の術後、腰椎分離症、半月板損傷の術後等であり、運動器疾患を有する者とした。利用の目的は、スポーツパフォーマンス改善、セルフケア方法の確認・指導、再発予防等であった。 </p><p>【経過、結果】</p><p> アウトカムについて、初回介入時と3ヶ月継続時にFunctional Movement Screen(以下:FMS)を評価した。初回測定時の平均は11.5点であった。...

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  • 製造業における産業理学療法

    佐藤 剛章 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 404-404, 2024-03-31

    ...<p>産業保健分野において,理学療法士の価値や必要性はますま す高まっている.産業保健分野における理学療法士は,仕事関連の筋骨格系障害の減少,これらの損傷に関するコストの減少,プレゼンティーズム・アブセンティーズムの改善に対して重要な役割を果たすことができる.筋骨格系障害の中でも腰痛は発症率と再発率が非常に高く,多くの人々の社会生活に悪影響を与えている.腰痛は産業労働者全体で61.6%と有病率が高く...

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  • 投手経験年数が浅指屈筋と尺側手根屈筋の筋厚に与える影響

    貝塚 崚輔, 前田 慶明, 小宮 諒, 田城 翼, 吉見 光浩, 安部倉 健, 重國 佳寛, 河井 美樹, 浦辺 幸夫 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 213-213, 2024-03-31

    ...., 2020).投球動作では肘関節外反が強制されることでFDSおよびFCUに遠心性負荷が生じ,筋に微細な損傷が生じる (川鍋ら,2020).投手経験年数が長いほど,微細損傷が繰り返し生じ,筋厚が低下した可能性がある....

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  • 「ぶら体」の青年男子への効果検討

    長澤 良介 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 371-371, 2024-03-31

    ...サッカー選手の障害予防には「 FIFA11+」があり、ACL (前十字靱帯)損傷に限らず、障害全体を約1/3に減少可能であるとされている。15分間の神経筋系 W-UPプログラムは、青年期女子サッカー選手のACL損傷の発生率を有意に減少させることも分かっている。高齢者への W-UPは、主に転倒・認知症予防の運動前に、筋力や柔軟性を上げ、怪我の予防効果があると言われている。...

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  • 切除不能胆道癌に対する放射線治療・粒子線治療

    寺嶋 千貴 胆道 38 (1), 25-32, 2024-03-31

    ...しては放射線治療よりも粒子線治療の有効性が示されている.切除可能肝門部領域胆管癌に対しては強度変調放射線治療を用いた術後補助放射線治療の有効性が,切除不能肝門部領域胆管癌に対しては粒子線治療の有効性が示唆される.放射線や粒子線治療を安全に施行するために,スペーサー留置手術が試みられており,現在は生体吸収性スペーサーを使うことができる.放射線治療,粒子線治療を行う場合には金属ステントによる胆管破裂や動脈損傷...

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  • 外傷性脳損傷の症候学

    上田 敬太 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 44 (1), 19-24, 2024-03-31

    ...<p>  外傷性脳損傷は, 直達外力による局所脳損傷と, 回転に伴う剪断力から生じるびまん性軸索損傷に分類され, 実際の症例では合併して生じていることも多い。局所脳損傷症例の半数以上は眼窩前頭前野を中心とした脳損傷を呈し, 同部位の損傷に起因する諸症状を呈する。...

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  • 理学療法士の帯同に伴う修学旅行参加による脊髄損傷児の日常生活活動の状況と心理面の変化

    鞭馬 貴史, 今村 香奈, 谷口 直也, 指宿 立 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 104-104, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p> 修学旅行でPTが,班行動を把握し介助を行い,友人と同様のアミューズメントを利用させることができた.屋外ADLでは,特 に導尿時間が課題であがった.女性胸髄損傷者は開脚での導尿が必要であり,トイレ内環境により時間を有した可能性がある.胸髄損傷レベルの屋外の自己導尿獲得は,デバイス使用および患者の個人特性により可否は分かれることを報告している (...

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  • 重症心身障害児・者に対する超音波画像評価による気管横径の特徴と影響する要因について

    渡會 雄基, 横井 裕一郎, 松岡 審爾 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 49-49, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法】</p> <p> 対象は,当施設を利用する大島分類1~4に該当する重症児・者とし,除外基準は気管切開,24時間人工呼吸器を使用,超音波測定部位に皮膚トラブルがある,不随意運動等により測定が困難とした.健常者の除外基準は,損傷を伴う呼吸器疾患や気管病変の既往があるとした.気管横径の測定肢位は背臥位,頸部中間位に保持した.測定方法は,触診にて甲状軟骨,輪状軟骨を識別...

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  • 膝内側半月板損傷患者に対する3ヶ月の保存療法前後の歩行時下肢関節運動の変化

    緒方 悠太, 竹内 康裕, 木内 正太郎, 田渕 幸佑 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 114-114, 2024-03-31

    ...膝内側半月板 (MM)損傷や歩行中の膝への負荷は膝OAに関与することが報告されており、理学療法の対象となることも多い。MM損傷に対する保存療法の除痛効果を示す報告はあるが、歩容の変化に関する報告は渉猟する限り見当たらない。保存療法前後での歩容の変化が明らかになれば、保存療法が膝OAの進行予防にどのように寄与するか明らかになると考えられる。...

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  • 神護寺蔵『源頼朝像』『平重盛像』『藤原光能像』の損傷の検討

    藤本, 孝一 京都産業大学日本文化研究所紀要 29 1-20, 2024-03-29

    神護寺には源頼朝(1147~99)・平重盛(1138~79)・藤原光能(1132~83)の肖像画が国宝に指定されている。近年、足利直義(1306~52)が寺へ寄進した古文書から、直義と兄の尊氏(1305~58)、と尊氏の子供の義詮(1330~67)の肖像画とする説が出された。本稿で頼朝は頼朝像、重盛は直義像、光能は尊氏像とする説を提示した。その理由は、頼朝像はほとんど破損がない。重盛像は軸から剥…

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  • 古代スラヴ語文献の新たな校訂テキスト出版に寄せて(研究ノート)

    金指 久美子 語学研究所論集 28 1-6, 2024-03-29

    ...本稿は,20 世紀後半に発見された古代スラヴ語文献の校訂テキスト出版に関する新たな活動を報告する.まず,1960 年に発見された損傷の激しい『エニナアポストル』を新たな技術で撮影し,その写真をもとにした校訂テキストを紹介する.次に,1975年にシナイ半島の聖カタリナ修道院で発見された古文書のうち,『シナイ詩篇』の校訂テキストを,続いて『ディミートリーの詩篇』と『医療断片』のファクシミリ版および校訂テキスト...

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  • 損傷と刑事司法機関の課題 ―TBI問題への対応―

    渡邉, 泰洋 拓殖大学国際日本文化研究 (7) 113-140, 2024-03-25

    ...犯罪学において脳と犯罪の関連性に関する研究は長い歴史を持つが、近年、欧米では、後天性脳損傷(特に外傷性脳損傷TBI)と犯罪・非行との関連が強調されている。これらの損傷は幼児期、少年期に多く発生し、その後も損傷自体が外見上は目立たないため、TBI問題の発見が難しく治療が遅れがちである。このため、非行や犯罪行動を引き起こす原因として考慮されることが少なく、適切な対応が行われていないのが現状である。...

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  • 小児後十字靱帯付着部裂離骨折に対しアンカーを用い固定した1例

    上田 章貴, 諸岡 孝明, 木村 岳弘, 石川 貴晴, 櫻木 高秀 整形外科と災害外科 73 (2), 262-265, 2024-03-25

    ...落下し,地面で右膝を強打し受傷した.初診時,右膝関節に腫脹・膝蓋跳動・可動域制限を認め,膝関節屈曲で右膝痛は増悪,後方引き出しテスト陽性であった.CTで右膝関節内後方に薄い裂離骨片,MRIで後十字靭帯(PCL)の弛緩を認めた.脛骨PCL付着部裂離骨折と診断し,骨片の転位を認め,手術加療とした.手術は腹臥位でBurks法を用いた.PCLの付着した骨片と付着部の母床を肉眼的に確認した.透視下に骨端線を損傷...

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  • 四肢コンパートメント症候群の治療経験

    明島 直也, 荒木 貴士, 糸瀬 賢, 田口 勝規 整形外科と災害外科 73 (2), 320-324, 2024-03-25

    ...<p>コンパートメント症候群は筋区画内圧の上昇により神経と筋に阻血性壊死が生じる疾患で,診断と治療の遅れが重篤な機能障害を残すため,早期の確実な診断が重要となる.今回,過去10年間に当科で筋膜切開を施行した症例の診断・治療経過につき考察を加えたので報告する.症例は男性8例,女性6例であり,平均年齢は50歳(14-84)であった.部位は下腿が10例,前腕が4例であり,原因は打撲や動脈損傷,クラッシュ症候群...

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  • 脛骨近位骨端線損傷術後に脛骨粗面裂離骨折を生じ手術加療を要した1例

    八木 宏樹, 藤井 勇輝, 菊池 直士, 増田 圭吾, 中村 良, 松本 祐季, 黒石 聖, 江﨑 克広, 阿久根 広宣 整形外科と災害外科 73 (2), 277-279, 2024-03-25

    ...<p>【はじめに】脛骨粗面の裂離を伴う骨折・骨端線損傷は比較的稀な損傷とされている.今回,同側で三度の脛骨近位端骨折を受傷した症例を経験したので報告する....

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  • 盲視:第一次視覚野損傷下での視覚意識を伴わない急速眼球運動調節機構

    加藤 利佳子 神経眼科 41 (1), 14-23, 2024-03-25

    ...として,片側V1損傷サルを作成し,神経生理学的手法,positron emission tomography(PET),ウイルスベクターを用いた経路選択的遮断法などを用いて,このV1損傷後の視覚運動変換の経路を明らかにした.V1損傷後の視覚情報の取り込みには,上丘を介する網膜-視蓋-視床枕の経路が重要であった.大脳皮質においては,損傷後に頭頂連合野の外側頭頂間溝野(LIP)の役割の増大が確認された....

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  • 当科で経験した投球動作に伴う上腕骨骨幹部骨折の2例

    高橋 洋平, 安部 幸雄, 伊藤 洋輝, 藤澤 武慶, 武藤 正記, 淺野 圭, 片岡 秀雄 整形外科と災害外科 73 (1), 152-155, 2024-03-25

    ...<p>緒言:投球動作による上腕骨骨幹部骨折は自家筋力による骨折として代表的である.当科で経験した投球骨折の2例を報告する.症例1:27歳男性.草野球チームのピッチャーで右投げ.投球時,コッキングの瞬間に礫音とともに右上腕に激痛を生じた.単純X線撮影で右上腕骨骨幹部遠位1/3の螺旋骨折を認めた.神経血管損傷を疑う所見はなかった.受傷後5日でLocking plateでの骨接合を行なった.術後17週で骨癒合...

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  • 急性期外傷性頸髄損傷患者の機能改善に併存疾患が与える影響

    東 勇希, 眞野 智生, 鶴田 佳世, 谷野 有紀, 芹生 直人, 北村 哲郎, 城戸 顕 奈良理学療法学 16 (0), 2-13, 2024-03-18

    ...<p>目的:併存疾患が急性期外傷性頸髄損傷患者の入院中の機能改善の阻害因子となり得る可能性について調査した。</p><p>方法:急性期外傷性頸髄損傷患者を後方視的に調査した。併存疾患をCharlson Comorbidity Index(以下,CCI)にて定量化し,筋力,座位及び歩行機能,ADLの変化などとの関連を調べた。...

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  • 回復期リハビリテーション病棟における高齢者頸髄損傷患者の歩行機能及びADL改善度について

    藤井 牧人, 將基面 恵介, 浅山 美穂, 石井 美咲, 小川 浩一 理学療法やまぐち 2 (1), 30-35, 2024-03-15

    ...<p>【目的】 当院回復期リハビリテーション病棟に入院した高齢者頸髄損傷者の特徴,歩行機能及び日常生活動作の改善度について明らかにする。</p><p>【方法】 65歳以上の頸髄損傷患者50例を対象とした。調査項目は神経学的損傷レベル,改良Frankel分類を用いて麻痺の推移,上下肢運動スコアの推移及び日常生活動作の改善度などについて検討した。...

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  • 運動時の炎症、酸化ストレス、免疫低下を予防する機能性食品に関する研究

    鈴木 克彦 Colloid & Interface Communications 49 (1), 8-11, 2024-03-10

    ...特にマラソンのような激しい運動やトレーニングによる筋損傷、疲労や易感染性などの体調不良に対し、その予防や早期回復に役立つ対応策に関して炎症、酸化ストレス等のメカニズムまで含め検討してきた<sup>[5][6]</sup>。そこで本稿では、運動と栄養や補助食品に関して最近のトピックスを紹介し、研究のさらなる発展のために読者の皆様からご助言やご支援を賜れれば幸いである。</p>...

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  • Modified Dolenc approachが有用であった脳底動脈-上小脳動脈瘤の一例

    三島 寛人, 井川 房夫, 日髙 敏和, 落合 淳一郎, 奥 真一朗, 堀江 信貴 島根県立中央病院医学雑誌 48 (1), 67-71, 2024-03-10

    ...症例は70代の女性で,incidentalに見つかった脳底動脈-上小脳動脈瘤に対し開頭クリッピング術を施行した.術中所見からAnterior temporal approach困難と判断しModified Dolenc approachへ変更し頚部クリッピングが可能であった.脳底動脈遠位部瘤に対して,良好な術野を得るために様々なアプローチ法が開発されてきた.硬膜外操作における固有硬膜の剥離には,神経損傷...

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  • 胸部ステントグラフト

    安原 清光 日本血管外科学会雑誌 33 (2), 73-77, 2024-03-06

    ...<p>胸部大動脈ステントグラフトは胸部大動脈疾患の治療体系を大きく変貌させた.治療対象は下行大動脈瘤のみならず,急性および慢性B型大動脈解離や大動脈損傷などが適応とされている.加えてその治療領域はさらに広がる方向にある.本邦に企業製胸部大動脈ステントグラフトが発売され15年が経過し,その成績は良好で,手術件数はなおも増加傾向である.ただし国内外のガイドラインにおいて多くの疾患に対するステントグラフト...

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  • 3軸合成FFT を用いた転がり軸受の損傷振動の検出とその検出精度

    今井, 祐樹, 堀田, 智哉 研究報告 67 7-16, 2024-03

    ...,損傷の検出が可能であるという報告も存在する.1 kHz以下の振動波形から損傷検出が可能であれば,検出能力の低い安価なセンサでも損傷検出が可能となる.そこで本研究では,転がり軸受に疑似損傷を与え,その軸受から発せられる振動の周波数スペクトラムを,従来のFFTによる周波数スペクトラムと,3軸合成FFTにより求め,比較した.その結果,3軸合成FFTにおいても損傷周波数での振動加速度の増加が確認できた.しかし...

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  • 第1肋骨骨折端による遅発性鎖骨下動脈損傷の1例

    寺島 良, 古賀 貴博, 拜殿 明奈, 蜂谷 聡明, 南 啓介, 髙松 優香, 太田 圭亮, 明星 康裕 日本集中治療医学会雑誌 31 (2), 141-144, 2024-03-01

    ...補液により循環動態は安定し,造影CTで左血胸と第1肋骨骨折部の近傍に左鎖骨下動脈損傷を認めた。左血胸には胸腔ドレーンを留置し,鎖骨下動脈損傷には血管内ステントグラフトを留置した。その後は状態が安定し,第14病日にはICUを退室した。第1肋骨の鋭利な骨折端が鎖骨下動脈の近傍にある場合は,遅発性鎖骨下動脈損傷が起こる可能性があり,注意して経過をみる必要がある。</p>...

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  • 重篤な経過をたどった鈍的外傷による骨折を伴わない鎖骨下動脈損傷の1例

    松岡 綾華, 小網 博之, 今村 一郎, 岸川 圭嗣, 福田 顕三, 池田 飛鳥, 山崎 弘貴, 品田 公太, 阪本 雄一郎 日本臨床救急医学会雑誌 27 (1), 54-57, 2024-02-29

    ...造影CTを施行したところ,右血胸と鎖骨下動脈損傷を認めたが,胸部を含めてその他の合併損傷を指摘し得なかった。CT検査から帰室後に意識レベルが低下し,心停止に至り救命困難であった。本症例を救命するためには,出血性ショックに対する迅速な対応とともに,搬送先病院の変更や,重症外傷患者を早急に搬送するシステムの構築が必要であろう。...

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  • 長期間使用された玉掛け用ワイヤロープの損傷状態の調査

    山口 篤志, 本田 尚, 緒方 公俊 労働安全衛生研究 17 (1), 63-69, 2024-02-29

    ....本稿では,製造業で長期間使用された玉掛け用ワイヤロープの損傷状態を調査し,確認された損傷に対してJIS B 8836の廃棄基準から,廃棄の要否を判定している.また,損傷を有するワイヤロープの残存強度として,破断力(または,引張強さ)を実験的に得て,新品ロープの破断力と比較している.得られた結果から,玉掛け用ワイヤロープの破断力の低下に最も寄与する損傷を推定するとともに,損傷を有する玉掛け用ワイヤロープ...

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  • 運動後の筋痛は筋損傷の指標となるか? -非侵襲的な筋損傷の測定手法の開発と応用-

    国正 陽子, マッキ ロビン, ロッシ フランチェスカ, ベンダン デイビット, ニコル キャロリーン デサントスポーツ科学 45 (0), 117-125, 2024-02-22

    ...<p>筋痛は高強度の運動後に生じる筋の主観的な痛みであり,スポーツ現場では運動再開の指標として筋痛が用いられケースが多い.しかし,方法論上の限界から,筋痛が筋の構造的損傷を反映しているのかは明らかになっていなかった.そこで本研究は,磁気共鳴画像法 (拡散テンソル画像) を用いることで,走運動後の筋損傷と筋痛の変化を明らかにし,筋痛が筋損傷の回復指標となるのかを検討することを目的とした.レクリエーションランナー...

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  • 反回神経麻痺を伴った右鎖骨下動脈瘤に対してハイブリッド治療を施行し,遠隔期に症状消失が得られた1例

    桒田 憲明, 柚木 靖弘, 金岡 祐司, 田淵 篤, 渡部 芳子, 田村 太志 日本血管外科学会雑誌 33 (1), 37-40, 2024-02-17

    ...<p>反回神経麻痺を伴う右鎖骨下動脈瘤は稀である.症例は67歳男性.嗄声の精査で右反回神経麻痺とCTで右鎖骨下動脈瘤を認めた.瘤は複雑な蛇行を伴っておりステントグラフトによるカバーやpacking法は困難で,直達手術では反回神経損傷が危惧されたため,ステントグラフトとバイパスを併施するハイブリッド手術(isolation法)を選択した.Propaten 7 mmで右総頸動脈から右鎖骨下動脈へのバイパス...

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  • 鏡視下腱板修復術術後6ヵ月時の回復状況が術後1年時のDASHに与える影響の検討

    福島 敏之, 橋本 彩花, 富永 雅子, 藤村 宜史, 中邑 祥博 作業療法 43 (1), 78-87, 2024-02-15

    <p>本研究は,鏡視下腱板修復術を行った83例を対象に術後6ヵ月の運動機能の改善が術後1年のDisabilities of the Arm, Shoulder, and Hand(以下,DASH)の改善に与える影響と目標値を調査することを目的とした.術前から術後1年のDASHの改善の有無で2群に分類し,ロジスティック回帰分析で術後6ヵ月の肩関節可動域,筋力,疼痛の改善度と再断裂の有無が与える因子…

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  • 右上腕骨近位端骨折後の腋窩動脈損傷に対するVIABAHNステントグラフトによる緊急血管内治療の1例

    岡田 昌彦, 横井 健人, 村田 智 脈管学 64 (1), 1-4, 2024-02-10

    <p>80代,女性。右上腕骨近位部骨折の髄内釘手術後5日目に突然同部位に著明な血腫を伴う右腋窩動脈の仮性動脈瘤が出現.ドレナージを施行も,止血困難となったため,当院救命救急センターへ転院搬送された。IVR-CT室で大腿動脈よりVIABAHNステントグラフトを留置し,仮性動脈瘤の消失を確認した。腋窩動脈領域に対するステントグラフト治療は低侵襲であり緊急を要する高齢者に対する有用な治療選択肢の一つと…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 透析用カフ型カテーテル挿入後に右鎖骨下動脈損傷,右血胸を呈し血管内治療を施行した1例

    中溝 雅也, 三浦 純男, 東野 旭紘, 竹谷 剛, 大野 貴之 日本血管外科学会雑誌 33 (1), 31-35, 2024-02-03

    ...<p>中心静脈カテーテル挿入に伴う動脈損傷は時に致死的となる合併症であり適切な対応が必要となる.今回,カテーテルによる右鎖骨下動脈損傷に対して血管内治療で対応した症例を経験した.症例は末期腎不全で血液透析中の49歳男性.右内頸静脈から挿入を試みた透析用カフ型カテーテルが右胸腔内に迷入しており血胸を呈していた.造影CT検査でカテーテルが右鎖骨下動脈と交差しており,同部位の動脈損傷を想定し血管内治療を準備...

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  • アロマターゼ阻害薬とGnRH作動薬の併用療法が奏効した手術困難な再発顆粒膜細胞腫の2例

    福原 健, 田中 優, 佐伯 綾香, 黒田 亮介, 西村 智樹, 伊藤 拓馬, 加藤 慧, 清川 晶, 堀川 直城, 楠本 知行, 板倉 淳哉 日本婦人科腫瘍学会雑誌 42 (1), 22-28, 2024-01-25

    ...%を占めるまれな病態である.手術療法が主流だが再発例も少なくない.手術,化学療法,放射線治療には限界があり,再発例に対する最適な治療法は確立していない.今回,手術困難な再発顆粒膜細胞腫に対して,アロマターゼ阻害薬とGnRH作動薬の併用療法が奏効した2例を報告する.本治療は倫理委員会の承認と患者の同意を得ている.症例1は56歳で,再発顆粒膜細胞腫に対して2回の手術を行ったが,強い腹腔内癒着のため腸管損傷...

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  • 草刈り中に受傷した穿通性気道損傷の1例

    加藤 智也, 馬場 康友, 葛西 佑太朗, 三好 真由香, 武藤 優耶, 土田 晃将, 村上 杏理, 増田 篤紀, 都竹 晃文, 浅野 文祐 気管支学 46 (1), 25-30, 2024-01-25

    ...</b>受傷機転が不明瞭で,画像検査や気管支鏡検査で複合的に診断した穿通性気道損傷の1例を経験したため報告する.<b>症例....

    DOI

  • 後天的なエピゲノムを介した老化制御と世界の動向

    早野 元詞 日本老年医学会雑誌 61 (1), 1-12, 2024-01-25

    ...<p>エピゲノムは,外的環境やストレスに応じて適切に遺伝子のオンとオフを制御する機能を持っている.近年,DNAメチル化やヒストン修飾,クロマチンリモデリングなどによるエピゲノムは,加齢と共に変化し細胞特異的なエピゲノム/アイデンティティが消失することで組織の機能低下が引き起こされる.哺乳類においては,後天的なエピゲノム変動の原因についても糖尿病などの代謝疾患やDNA損傷だけでなく,社会的ストレスや感染症...

    DOI PubMed

  • 固有肝動脈に遅発性仮性動脈瘤を形成した肝損傷を伴わない鈍的外傷の一症例

    小島 将裕, 吉川 吉暁, 石田 健一郎, 下野 圭一郎, 上尾 光弘, 大西 光雄 日本外傷学会雑誌 38 (1), 14-19, 2024-01-20

    ...<p> 鈍的外傷で肝損傷を認めず, 固有肝動脈に遅発性の仮性動脈瘤の形成を認めたまれな一例を経験した. 症例は42歳男性. 高所から墜落して受傷した. 初診時の腹部造影CT (Computed Tomography) で肝損傷は認めなかったが, 固有肝動脈起始部から左肝動脈にかけて壁不整を認め, 肝十二指腸靭帯内に少量の血腫を認めた....

    DOI

  • Non-Operative Managementを選択した離島での闘牛の角による鋭的気管損傷1例

    松岡 信子, 村尾 佳則, 服部 彬, 大田 修平, 垣本 佳士, 豊田 亮, 遠藤 幸丈, 村上 修, 藤田 安彦, 木村 拓也 日本外傷学会雑誌 38 (1), 8-13, 2024-01-20

    ...<p> 外傷性気管損傷は気道緊急を来し得る重篤な病態で, 診断・治療の遅れや判断の誤りは致命的結果を招く. 症例は31歳, 男性. 医療過疎地である離島で経験した闘牛による気管損傷症例で, 気管正中に刺創孔と皮下気腫の増大を認めた....

    DOI

  • 両側椎骨動脈損傷を伴う頚椎損傷の治療経験

    山川 泰明, 福田 真紀, 小松原 将, 鍵本 奈緒, 奥田 龍一郎, 宇川 諒, 松本 俊之 日本外傷学会雑誌 38 (1), 1-7, 2024-01-20

    ...<p> 【目的】両側椎骨動脈損傷を伴う頚椎損傷に対して, 頚椎損傷の整復・手術操作前に新規脳梗塞を防止するため椎骨動脈損傷に積極的な血管内治療を行うことが妥当か検証した. 【対象・方法】両側椎骨動脈損傷を伴う頚椎損傷手術症例を対象とし, 頚椎損傷・椎骨動脈損傷の部位, 分類, 治療法, 有害事象, 予後を調査した....

    DOI

  • 鈍的頚部外傷を契機とした甲状腺腫瘍破裂に伴う頚部血腫を来した外傷性甲状腺損傷の1例

    杉井 将崇, 柄澤 智史, 大戸 弘人, 福田 伸樹, 藤森 大輔, 伊藤 史生, 小山 知秀, 高橋 功 日本外傷学会雑誌 38 (1), 20-26, 2024-01-20

    ...鈍的外傷による甲状腺損傷は稀だが, 気道閉塞の場合に致死的となる. 手術は止血だけでなく血腫除去も行えるが, 腫瘍出血に対しては甲状腺摘出を要する場合がある. 手術後も気道狭窄が残存する場合, 気管切開を行うことで早期人工呼吸離脱やリハビリテーションが可能となる. </p>...

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  • 肺癌術後に発生した気管支内肉芽腫に対してステロイド吸入が奏功した1例

    髙橋 秀悟, 齋藤 芳太郎, 松崎 郁夫 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (1), 23-27, 2024-01-15

    ...<p>気管支内肉芽腫は,様々な要因で発生する.治療方法については保存的治療や内視鏡的治療,外科的治療など様々な報告があるが,コンセンサスの得られた治療方針は未だ無い.今回我々は,肺癌術後に発生した気管支内肉芽腫に対してステロイド吸入が奏功した1例を経験した.症例は80歳男性.右上葉肺腺癌に対して右上葉切除+リンパ節郭清術を施行した.術中に右主気管支膜様部を一部損傷し,プレジェット付きの4-0非吸収性...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 勾配損傷モデルと有限被覆法を組み合わせた動的破壊シミュレーション手法の開発

    平山 大悟, 韓 霽珂, 森口 周二, 寺田 賢二郎 日本計算工学会論文集 2024 (0), 20240001-20240001, 2024-01-15

    ...<p>本論文では,準静的問題を対象とした拡散き裂の離散き裂移行手法を,有限変形の枠組みで動的破壊問題へと拡張することで,応力波が構造物の内部で伝播し,き裂発生・進展・分岐および部材の分離とその後の運動までを包括的に追跡可能な計算手法を提案する.まず,エネルギーと物体力による外力仕事からなる汎関数から,変位場と損傷場の支配方程式を導出する.次に,対応する弱形式化に対して有限被覆法により空間離散化を行い...

    DOI

  • 成熟ラットを用いたレーザ照射の鎮痛効果の検討

    石橋 直也, 歌 大介 日本レーザー医学会誌 44 (4), 350-359, 2024-01-15

    ...15.0 gのvFF誘発発火頻度が選択的に抑制された.尚,偽照射では発火頻度は変化しなかった.経皮的にレーザ照射した場合も同様の傾向が確認され,照射前と照射15分後の発火頻度の比は直接照射と経皮的照射で同等だった.フォトダイオードセンサを坐骨神経近傍に埋め込み経皮的にレーザ照射したところ,坐骨神経に到達するパワー密度は照射条件の約10%に減衰していた.病理組織学的評価では,直接レーザ照射による坐骨神経の損傷...

    DOI Web Site 参考文献40件

  • 肺動脈瘻を伴う多発性冠動脈瘤に対して外科的瘻孔・瘤閉鎖術と経皮的塞栓術を併用し治療した1例

    石垣 隆弘, 高柳 涼, 上久保 康弘 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (1), 10-15, 2024-01-15

    ...心筋虚血を予防する目的で手術適応と判断した.外科的瘻孔・瘤閉鎖術と経皮的塞栓術によるハイブリッド治療の方針とした.手術は胸骨正中切開,人工心肺下に行った.心拍動下に右バルサルバ洞から起始する異常血管を結紮した.次に心停止とし,主肺動脈前面の冠動脈瘤を切開して瘻孔を閉鎖し,またその流入血管を結紮して瘤を縫縮閉鎖した.左前下行枝から起始する異常血管および主肺動脈側面の冠動脈瘤は左前下行枝に近いことから損傷...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 片脚スクワット動作と片脚着地動作の運動学,運動力学特性の関係

    月田 隼貴, 山田 孝禎, 月田 理江, 野口 雄慶 スポーツ理学療法学 2 (1), 16-21, 2024

    ...また,膝前十字靭帯(ACL)損傷高リスクの有無をSLL動作時の膝外反角度をもとに分類し,高リスクの有無とSLS動作の3変数の関連を検討した。</p><p>【結果】両動作間における膝外反角度,体幹側方傾斜角度に有意な中程度から高い相関関係を認めた。また,SLS動作時の膝外反角度がACL損傷高リスクの有意な関連因子として選択された。...

    DOI

  • 光音響法による光電変換材料評価

    豊田 太郎, 沈 青 電気学会誌 144 (1), 14-17, 2024-01-01

    ...<p>1.はじめに</p><p>一般に物質に光を照射すると,吸収された光エネルギーは再度光エネルギーとして放出される場合(輻射緩和過程)と,最終的に熱エネルギーとして放出される場合(無輻射緩和過程)とに分類される(励起種が光化学反応や光損傷等を誘起する分は除く)。前者はフォトルミネッセン</p>...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • Adachi VI型の血管走行異常を伴う外傷性腹腔動脈損傷の1救命例

    内藤 慶, 亀高 尚 日本消化器外科学会雑誌 57 (1), 45-50, 2024-01-01

    ...<p>症例は57歳の女性で,腹部刺創で当院に救急搬送となり,精査の結果,外傷性腹腔動脈損傷,肝損傷,膵損傷の診断で,緊急開腹術の方針とした.術中所見では肝損傷,膵損傷に加え腹腔動脈の完全断裂を認め,腹腔動脈の結紮により止血を得た.総肝動脈が上腸間膜動脈から分岐するAdachi分類VI型の血管走行異常を有していたため,術後も肝血流は温存され,術後34日目に軽快退院した.腹腔動脈が断裂している症例においては...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 振動計測と固有振動数解析による実機貯水槽のバルジング固有振動数の推定

    平井 秀, 小野 泰介, 平野 廣和, 佐藤 尚次 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    ...<p>震度 6 弱を超える地震が発生する度に,バルジングによる貯水槽の損傷被害が多数報告されている.バルジングは,地震動によって壁面構造物と流体が相互作用する連成振動であり,貯水槽の損傷を引き起こす.バルジングは 2022 年に新たな指針に規定されたばかりであるため,既存の貯水槽に関しては発生の有無を判断するための手法の構築が不可欠である.本研究では,バルジングの被害が発生するとされる 10Hz 以下...

    DOI Web Site

  • Paroxysmal sympathetic hyperactivityを認めた<i>TUBA1A</i>遺伝子異常による滑脳症の1例

    小林 瑛美子, 赤座 花奈美, 尾﨑 眞人, 加藤 光広, 才津 浩智, 中島 光子, 渡邊 一樹, 今村 淳 脳と発達 56 (2), 130-133, 2024

    ...(Ala281Val))を有していた.PSHは頭部外傷後や低酸素性脳症など広範囲な脳損傷後に合併する病態として有名だが,脳形成異常を有する小児でも認識されるべき病態である.病態はBaguleyらのexcitatory:inhibitory ratio(EIR)モデルに基づいて考察した.本症例では大脳皮質が菲薄で深部白質はほぼ存在しないために中枢自律神経線維網の障害を生じPSHを発症したと考えた.治療...

    DOI

  • 衝撃載荷および静載荷による砂質土を用いた落石防護土堤の破壊挙動

    木村 絢, 前田 健一, 牛渡 裕二, 中村 拓郎, 内藤 直人, 近藤 慶亮 土木学会論文集 80 (3), n/a-, 2024

    ...スペースさえあれば,道路沿いの落石災害を軽減するための落石対策工として経済性や施工性,維持管理性に優れている.本論文では,落石防護土堤の性能設計法の確立に向けて衝撃載荷実験と静載荷実験を実施し,落石防護土堤の変形・破壊挙動について検討した.その結果,落石防護土堤の変形・破壊挙動は衝撃荷重条件下と静荷重条件下で異なることが判明した.特に,衝撃荷重条件下では,静荷重条件下と同じ仕事量において落石防護土堤の損傷...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 小児リンパ疾患の病態および経皮的リンパ管治療

    山本 真由 日本小児放射線学会雑誌 40 (1), 43-48, 2024

    ...<p>リンパ疾患は外傷性,先天性,腫瘍性,炎症性,特発性等,多種多様な原因により発症する.その主な病態は,リンパ管の損傷とリンパ液のうっ滞や過剰産生による破綻である.リンパシステムの全体像把握は難しく,特に肝臓や腸からのリンパ流の全体的評価は困難だが,近年の技術進歩により肝リンパ流の評価が可能となってきている.それにもかかわらず,リンパ系の画像評価は未だ発展途上であり,病態解析と治療計画の根拠とするには...

    DOI

  • 膝関節内旋位での片脚立位保持動作課題を用いたBi-cruciate retaining TKAの膝関節回旋安定性の検討

    出村 博之, 佐藤 弘樹, 岡野 万里江, 西池 修, 西池 淳, 中村 冬香 日本関節病学会誌 43 (1), 56-62, 2024

    ...</p><p><b>方法:</b>対象は手術側下肢,損傷側下肢で片脚立位保持から片脚立位側への骨盤回旋動作が可能な32例35膝をBCR-TKA膝群9膝,BCS-TKA膝群10膝,Medial pivot型CS-TKA膝群10膝,ACL不全6膝の4群に振り分け,膝関節内旋位での片脚立位保持動作課題を膝関節内旋方向の回旋不安定性評価として用い動作課題の遂行可能,不能を測定し動作課題遂行時の自覚的膝不安定感...

    DOI

  • 緊張性心嚢気腫に対して胸骨左縁アプローチでドレナージを行った胸腹部鈍的外傷の一例

    岡本 啓志, 片山 祐介, 蛯原 健, 石村 友里恵, 松本 寿健, 島崎 淳也, 入澤 太郎, 織田 順 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    ...Trauma pan-scanで右気胸, 心嚢気腫, 腸間膜損傷による腹腔内出血と診断した. Computed tomography (CT) 撮像後にショックに至ったため, 出血性ショックと判断し, 緊急開腹止血術を施行し, open abdomen management (OAM) とした. 心嚢気腫, 右気胸に関しては心嚢と右胸腔が交通していると判断し, 右胸腔ドレナージのみを施行した....

    DOI

  • 関節軟骨の加齢変化から紐解く変形性関節症の病態

    飯島 弘貴 理学療法 - 臨床・研究・教育 31 (1), 10-16, 2024

    ...当該領域におけるこれまでの基礎研究では,若齢の動物に,半月板や前十字靭帯の損傷を与えることで,変形性膝関節症を引き起こす外傷モデルが主に使用されてきた。しかし,実際に医療機関で変形性膝関節症と診断される患者の多くは高齢であり,また,必ずしも明確な誘因となる外傷を有しているわけではない。...

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  • ヒト篩骨洞と下鼻甲介粘膜由来細胞における間葉系幹細胞マーカー発現と多分化能の観察

    大和 賢輔, 岡本 由香子, 竹野 幸夫, 川住 知弘, 竹本 浩太, 石川 智慧, 石野 岳志, 弓削 類, 黒瀬 智之, 寺西 正貴 日本鼻科学会会誌 63 (1), 94-102, 2024

    ...<p>体性幹細胞である間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells(MSCs))を用いた再生医療の研究は,主に脳梗塞,脊髄損傷などを対象にすでに国内外で臨床研究や治験が行われている。MSCsは腸骨,臍帯,脂肪から採取され,部位依存性的に分化能が異なることが知られている。今回我々は,正常ヒト鼻副鼻腔粘膜からのMSCs細胞の単離と培養を試みた。...

    DOI

  • 深層学習を用いたひび割れ検出と幅推定における信頼度の算出

    山本 耀平, 橋本 岳, 菊池 康平, 東 勇作, 橋本 智洋, 山本 茂広, 井澤 大介, 中嶋 規人, 高野 隼行, 阿部 雅人, 杉崎 光一, 全 邦釘 AI・データサイエンス論文集 5 (1), 1-14, 2024

    ...<p>現在,日本全国で問題となっているコンクリート構造物の老朽化に対する対応策の1つとして,深層学習によるひび割れの自動検出が研究されている.また,点検作業を補助することを目的として,ひび割れの損傷度合を計測するために幅推定に関する研究も行われている.本研究では,深層学習から得られるひび割れの確率マップを用いて,より高精度な幅推定と推定した幅に対応した信頼度の算出を行った.評価用の画像17枚で推定した...

    DOI

  • 硫酸マグネシウムが原因と考えられた橋中心性脱髄症候群の1例

    髙辻 典子, 加藤 雄一郎, 林 佳奈, 反中 志緒理, 荒堀 憲二 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 155-160, 2024

    ...<p> 橋中心性脱髄症候群(Central pontine myelinolysis:CPM)は,通常低ナトリウム血症における急速なナトリウム補正によって引き起こされる疾患である.妊娠に関連するCPMの報告は重症妊娠悪阻での症例が多く,Wernicke脳症と合併している報告もある.低ナトリウム血症と無関係なCPMも報告されており,重度の電解質異常による高浸透圧ストレスによって希突起膠細胞が損傷し,髄鞘溶解...

    DOI

  • 左右すれ違い咬合への移行を考慮しブリッジおよび部分床義歯にて機能回復を行った症例

    稲森 佳名子 日本補綴歯科学会誌 16 (1), 151-154, 2024

    ...<p><b>症例の概要</b>:54歳男性.臼歯部欠損拡大による咀嚼障害および上顎義歯不適合を主訴に来院した.残存する臼歯部咬合支持は1か所のみで,下顎前歯からの突き上げにより上顎前歯の補綴装置脱離や支台歯損傷の可能性があり欠損拡大や左右すれ違い咬合への移行が危惧されたため上顎前歯部へブリッジ製作,上下顎臼歯欠損部へ部分床義歯製作を行い審美性と機能の回復を図った....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 内視鏡で摘除し得た直腸Press Through Package(PTP)の1例

    星野 敏彦 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (3), 175-177, 2024

    ...</p><p>PTP包装はアルミ箔と塩化ビニールによる薬剤包装形態であり,誤飲による消化管損傷がしばしば報告されるが,直腸肛門領域で障害をおこすことは稀である.PTPによる裂肛をきたした直腸異物を経験し内視鏡的に摘除することに成功したため,若干の文献的考察を含めて報告する.</p>...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 漏水流量と基礎地盤の損傷の関係から導く河川堤防のパイピング破壊曲線

    澤村 直毅, 前田 健一, 大桑 有美 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    <p> 多様な地盤・水理条件下におけるパイピング破壊の評価指標は未だ確立されていない.そこで,本研究では外水位の高さに対する堤内の漏水量に着目して模型実験を実施し,地盤・水理条件の違いを補正した漏水量とパイピング進展度(堤体敷幅に対する行き止まり-緩み先端間距離の比)の関係からパイピング破壊の危険度の定量的な把握を試みた.その結果,漏水時からパイピング破壊までの累積漏水量に限界範囲が存在すること…

    DOI Web Site

  • GFRP部材のせん断強度評価に関する解析的検討

    杉浦 あみり, 橋本 国太郎 構造工学論文集 A 70A (0), 908-918, 2024

    <p>The strength and deformation capacity of FRP members when subjected to shear forces are still largely unknown. This study reproduced the results of three-point bending tests by the finite element …

    DOI

  • 胃全摘Roux-en-Y再建後の横行結腸癌に対して体腔内吻合を施行した1例

    舩津屋 拓人, 中川 和也, 石部 敦士, 千田 圭悟, 小澤 真由美, 渡邉 純, 遠藤 格 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (4), 216-220, 2024

    ...<p>症例は72歳女性.61歳時に胃癌に対して開腹胃全摘術,結腸前経路Roux-en-Y再建法を施行していた.今回は下部消化管内視鏡検査で横行結腸癌と診断され,腹腔鏡下拡大結腸右半切除術を施行した.腫瘍の局在は挙上空腸よりも口側の横行結腸で,肛門側断端距離を10cm以上確保するためには挙上空腸間膜と横行結腸間膜の癒着を剥離し,脾彎曲までの剥離授動が必要であった.挙上空腸間膜の損傷による挙上空腸の血流障害時...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 画像領域分割を用いた道路舗装のわだち掘れ検出に関する基礎的研究

    今井 龍一, 中村 健二, 塚田 義典, 梅原 喜政, 岡本 拓也 土木学会論文集 80 (22), n/a-, 2024

    ...<p> 道路管理者は,道路舗装の損傷を把握するため目視点検や路面性状調査を実施しているが,人手不足や費用面の課題がある.そこで,車載カメラで撮影した動画像に深層学習による画像解析を適用し,わだち掘れを検出する手法が注目されている.既存研究では,一眼レフカメラやビデオカメラ等を用いた手法が実証されているが,手軽に利用できるドライブレコーダやスマートフォンの動画像を用いて検出できると,インフラDXの加速化...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 包丁による前頸部刺創における椎骨静脈損傷

    久德 綾香, 岸本 真由子, 竹内 拓馬, 内田 育恵, 藤本 保志 耳鼻咽喉科臨床 117 (4), 363-368, 2024

    <p>Although penetrating neck injuries can be fatal, they are uncommon in Japan. We report a rare case of a penetrating neck injury.</p><p>The patient was a 19-year-old male who presented to our …

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  • 縄文時代人骨における人為損傷の新報告と既存3例の再検討

    平野 力也, 海部 陽介 Anthropological Science (Japanese Series) advpub (0), 2024

    ...この損傷について,肉眼およびCT画像を用いて法医人類学的観点から検討したところ,それは典型的な人為損傷の特徴を示し,形態的に「刺器損傷」に分類すべきものであることがわかった。さらに東京大学総合研究博物館所蔵資料の中で,人為損傷が報告されている頭骨3例に対しても同様に再検討を行い,法医人類学で用いられる鈍器損傷,刺器損傷,鋭器損傷の3つに分類した。...

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  • 内視鏡下で開窓術を施行した鼻口蓋管嚢胞例

    久保 寿美, 藤田 祐一 日本鼻科学会会誌 63 (1), 127-133, 2024

    ...しかし鼻口蓋管嚢胞より発生した扁平上皮癌などの悪性腫瘍も報告されているため適応を十分検討する必要があり,また手術の際には鼻口蓋管神経の損傷による知覚異常等の合併症にも注意が必要である。これらの知見を踏まえて,今回我々が手術に対して工夫したことについて述べる。</p>...

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  • 一次繊毛を介した脂肪前駆細胞・間葉系前駆細胞の機能制御

    西村 有平 日本薬理学雑誌 advpub (0), 2024

    ...一次繊毛は,様々なシグナルを感知し,細胞の増殖や分化を制御する.また,一次繊毛の異常はがんや肥満,先天異常などの疾患と関連する.一次繊毛による細胞機能制御機構の全容解明を目指して多面的な研究が展開されている.本稿では,一次繊毛形成抑制因子トリコプレインによる脂肪前駆細胞・間葉系前駆細胞の新たな制御機構について紹介する.トリコプレインのノックアウトマウスは高脂肪食による肥満誘導に対する抵抗性や,骨格筋損傷...

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  • 目次/特集にあたって/表紙の説明

    ファルマシア 60 (5), 376-377, 2024

    ...<p>特集:筋萎縮性側索硬化症(ALS)のUp to Date</p><p>特集にあたって:筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,筋肉を動かす神経が何らかの原因で損傷することで発症する,根本治療法のない難病である.いくつかの薬物が治療に用いられるほか,新薬の臨床試験も進んでいるものの,十分な満足度の得られる医薬品の開発が今後も必要である.最近の研究から,いくつかのタンパク質のリン酸化やミスフォールディング...

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  • 前十字靭帯損傷後のスポーツへの復帰:研究と現場の橋渡しとして

    Arias Roberto, Monaco Jerry, Schoenfeld Brad J. Strength and Conditioning Journal Japan 31 (4), 28-37, 2024

    ...<p>前十字靭帯(ACL)の損傷は、あらゆるレベルのアスリートが経験する可能性のある、最も発生頻度の高い傷害のひとつである。非常に多くの変数がかかわっているため、どのように、そしてなぜ損傷が生じるのかについては多くの論争がある。さらに、できるだけ早く、かつ安全にスポーツに復帰するために取るべき適切な手段についても、様々な提案がある。...

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  • 高架橋上の照明柱のレベル2地震動に対する限界状態と耐震照査法

    松原 拓朗, 右高 裕二, 藤野 陽三, 田村 洋, シリンゴリンゴ ディオンシウス, 矢部 正明 土木学会論文集 80 (1), n/a-, 2024

    ...<p> 緊急輸送道路が大規模地震の発災直後からその機能を発揮するためには,レベル2地震動により道路に設置された照明柱に車両の通行を妨げるような損傷が生じてはならない.本研究では,都市高速道路に設置される実大の照明柱を用いた載荷実験によりその耐力,変形能および損傷形態を確認した.載荷実験の結果と緊急輸送道路としての機能を確保するうえで照明柱に許容できる変形量から,照明柱の限界状態2を定めた.高架橋上の...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 上方関節唇損傷を合併した非外傷性腱板断裂患者の肩関節機能の特徴

    井上 大輔, 畑中 將希, 宇多 恵一郎, 惠飛須 俊彦, 馬谷 直樹 総合理学療法学 advpub (0), 2024

    ...<p>【目的】本研究では,上方関節唇損傷(以下,SLAP損傷)を合併した非外傷性腱板断裂患者の肩関節機能の特徴を検討することを目的とした。</p><p>【方法】対象は,鏡視下腱板修復術を施行した非外傷性腱板断裂患者55名とし,SLAP損傷合併群とSLAP損傷非合併群の2群に分けた。...

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  • FWDたわみ特性によるアスファルト舗装の粒状路盤の圧縮ひずみ予測法

    竹内 康, 山本 尚毅, 川名 太, 藪 雅行, 渡邉 一弘 インフラメンテナンス実践研究論文集 3 (1), 40-47, 2024

    ...されている路盤の圧縮ひずみ予測式に着目し,直轄国道でのFWD調査結果を用いて当該予測式の精度検証を行うとともに,日本のFWD運用条件に即した予測式の構築について検討を行った.その結果,NCHRPの予測式はFWDの多層弾性理論(MLET)解析結果とは乖離する傾向にあることがわかった.また,日本のFWD運用条件に基づいたMLET解析結果を用いて,圧縮ひずみ予測式と温度補正式の定式化手法および圧縮ひずみによる損傷基準値...

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  • 関節超音波検査の役割

    長尾 梓 日本血栓止血学会誌 35 (1), 33-37, 2024

    ...<p>血友病診療の新アプローチとして注目の関節超音波検査(musculoskeletal ultrasound: MSKUS)は,滑膜肥厚や出血,軟骨損傷の即時検出に貢献している.無症状の出血や滑膜炎が関節予後に影響すると仮定すると,簡易・リアルタイムな検出手段としてMSKUSは非常に価値がある.その評価には,スコアリングとpoint-of-careの2つのアプローチがあり,状況に応じて選択が重要である...

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  • 高知県における病院前ターニケット使用の実情

    奥田 龍一郎, 山川 泰明, 小松原 将, 松本 俊之 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    ...病院前ターニケット使用例は5例であり, 年齢は中央値57歳 (範囲43~83歳), 全例男性, 上肢2例, 下肢3例であった. 5例中1例のみ動脈損傷 (腓骨動脈損傷) を認めた. ターニケット装着時間は中央値50分 (範囲35~267分) であった. ターニケットによる合併症として, 大腿静脈内血栓が1例, 圧不足による静脈性出血の助長が1例あった....

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  • 超分子ネットワーク構造を利用した強靭性・自己修復機能材料の創製

    山岡 賢司, 山下 尚輝, 以倉 崚平, 髙島 義徳 Oleoscience 24 (3), 111-118, 2024

    ...<p>自己修復は,外的な損傷を自発的または刺激に応答して,構造および物性を回復する機能である。我々は超分子化学に基づく2種類のネットワーク構造を高分子材料に導入することで,自己修復性を付与することに成功した。可逆性架橋は,くり返し結合・解離が可能なホスト-ゲスト包接錯体で架橋を形成する。材料は切断面で再接着して,元の力学特性を取り戻す自己修復性を示した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献34件

  • 肛門損傷を合併した開放性骨盤骨折に対して局所抗菌薬投与・骨盤内固定・直腸切断術を施行し独歩退院できた1例

    上田 菜保子, 坂平 英樹, 圓尾 明弘, 高岡 諒, 酒井 哲也 Japanese Journal of Acute Care Surgery advpub (0), 2024

    ...〔要旨〕開放性骨盤骨折は骨盤骨折のなかでも発生率が2~4%とまれであり,直腸や尿道など隣接臓器損傷の合併率が高い外傷である。なかでも直腸や会陰部に開放創があるものはpelvic sepsisと呼ばれる深部敗血症をきたす確率が高く,死亡率は44%ともいわれ最重症に分類される。また,肛門括約筋の再建が不可能なほどの損傷では会陰部の糞便汚染は必発であり,感染のために骨折の再建が遅れ機能予後にも影響する。...

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  • 移植用臓器搬送時の凍結損傷防止に向けたわが国の取り組み

    栗原 啓, 伊藤 泰平, 會田 直弘, 剣持 敬, 日下 守, 江川 裕人 Organ Biology 31 (1), 024-030, 2024

    ...<p>脳死下臓器提供ではドナー臓器の搬送から移植手術へのプロセスにおいて移植臓器の適切な温度管理が重要である.温度上昇のみならず臓器搬送容器(クーラーボックス)内の氷によって臓器保存液が氷点以下となって凍結損傷を受ける可能性があることにも留意しなくてはならない.実際に搬送時の低温暴露によりグラフト肝が凍結損傷を起こした報告があったため,2021年7月に日本移植学会は臓器凍結損傷予防のため,二重液相を...

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  • カラムナー性をもつリンゴ盛岡74号において当年生苗へのジベレリン施用が翌年の新梢伸長と花芽形成に及ぼす影響

    馬場 隆士, 守谷 友紀, 花田 俊男, 岩波 宏 園芸学研究 23 (1), 1-6, 2024

    ...えられた.1年生苗を移植(定植)した場合でも,1年目のGAペーストあるいはジベレリン液剤の施用は,2年目の主幹延長枝の伸長量を低下させた.しかし,無施用の苗と比べると,施用した苗の方が2年目生育終了後の樹高が大きく,側枝や花芽も増加していた.接ぎ木当年にあたる1年目のジベレリン施用は,穂木乾物重を増加させる一方で根乾物重を低下させていたため,ジベレリンを施用しなかった苗では,根量が多いために移植による損傷...

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  • 目次/特集にあたって/表紙の説明

    ファルマシア 60 (1), 2-3, 2024

    ...特集 ウイルスと精神神経症状<br>特集にあたって 新型コロナウイルスのパンデミックを経験し,ウイルスの脅威を誰もが目の当たりにした.今もコロナ後遺症で倦怠感や集中力低下,記憶障害などの精神神経症状に苦しんでいる方も多い.新型コロナウイルスを含め,精神神経症状をきたす様々なウイルスや感染性タンパク質は,脳へ侵入複製し脳機能を損傷するものが多いが,なかには脳へ侵入しなくても,脳外での感染複製により,脳機能...

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  • ラット前十字靭帯由来線維芽細胞の細胞遊走能は膝蓋下脂肪体との共培養により向上する

    寺田 秀伸, 小島 拓真, 高須 千晴, 川端 空, 二瓶 孝太, 高柳 清美, 金村 尚彦, 村田 健児 基礎理学療法学 advpub (0), 2024

    ...<p>【目的】前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament:以下,ACL)の損傷後における保存療法の実現にはACL を構成する線維芽細胞の活性化が必要である。そこで隣接する脂肪組織である膝蓋下脂肪体に着目し,細胞間相互作用によるACL 由来線維芽細胞の活性化を検証することを目的として培養実験を行った。...

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  • 局所的弾塑性応答を考慮した疲労性能予測手法による形状制御型寿命延伸技術に関する一考察

    森田 花清, 毛利 雅志, フィンカト リカルド, 堤 成一郎 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    ...<p>土木構造物では疲労損傷事例が数多く報告されており,溶接止端形状改善や圧縮残留応力導入による疲労寿命延伸技術が開発されている.しかし,これらの技術活用において,止端形状もしくは残留応力のどちらか一方の変化に留まらず,材料を含む他の因子も同時に変化するため個別因子を分離した評価は困難である.一方,著者らは巨視的弾性状態を含む繰返し弾塑性応答を高精度に再現可能な材料モデルを開発しており,局所的な弾塑性挙動...

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  • 道路情報板用 F 型支柱の損傷に伴う固有振動数変化

    佐伯 昌之, 松井 真吾, 川又 忠司 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    ...を想定して実規模の損傷実験を行い,損傷に伴う固有振動数の変化量を確認した.さらに,境界条件に回転バネを導入した数値モデルを構築し,橋梁部で発生する固有振動数の変化量を推定した.損傷に伴う固有振動数の変化量と計測精度を比較した結果,安定した環境条件のもとであれば,加速度計測により引張側アンカーボルトの軸力喪失を検知できる可能性が高いことを示した....

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  • 越流礫による鋼製透過型砂防堰堤の損傷要因分析に関する研究

    齋藤 和樹, 堀口 俊行 土木学会論文集 80 (15), n/a-, 2024

    ...<p>近年の異常気象の影響によって,大規模な土石流が発生し,鋼製透過型砂防堰堤が破損する事例が報告されている.特に,大武川第 5 堰堤では捕捉部分を満砂状態にした後,越流礫が下流部の部材を損傷させる事例が発生した.そこで本研究は,個別要素法を用いて越流礫によって被災した事例を参考に,実際の被災状況の損傷要因分析を行ったものである.具体的には,現地礫径調査から礫径を決定し,被災データを基に礫を流下させて...

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  • 加速器・量子ビームを用いたバイオ系研究の最先端

    赤松 憲, 中野 敏彰 日本原子力学会誌ATOMOΣ 66 (3), 138-142, 2024

    ...DNA損傷構造と線質との関係性,および修復困難なDNA損傷の特徴を調べた結果,LETが高いほどDNA損傷の局在性が上がること,DNAの2本鎖切断(DSB)末端付近にさらに別の損傷が多数存在するような“複雑DSB”が特に修復が難しいハイリスクなDNA損傷であることが明らかとなった。</p>...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • コッター式継手を有する道路橋PCaPC床版の疲労耐久性評価

    渡邊 輝康, 野口 利雄, 平野 晃臣, 服部 翼, 槇 駿介, 本荘 淸司, 松井 繁之 土木学会論文集 80 (3), n/a-, 2024

    ...<p> 疲労等で損傷した道路橋RC床版を,交通規制をしてPCaPC床版に取替える工事が進められている.しかし,PCaPC床版の接合の際,ループ継手等の従来工法は突出した鉄筋の重ね継手で接続するため接合部幅が30〜40cm程度と大きく,施工性改善,作業時間短縮が模索されている.このため本研究者らはPCaPC床版端部にC型金物を埋め込み,床版設置後に相対するC型金物をH型金物で嵌合した後,目地材を充填し...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 経鼻胃管挿入を契機に血腫・気道狭窄をきたした高齢者の1例

    舘田 豊, 鈴木 貴博, 佐藤 輝幸, 山﨑 宗治, 野口 直哉, 太田 伸男 口腔・咽頭科 37 (1), 81-88, 2024

    ...経鼻胃管は,経腸栄養,胃減圧や洗浄,薬剤投与,検体採取などの目的で挿入される.経鼻胃管の誤挿入で最も多いのは気管への挿入である.今回の症例は胃液採取目的で経鼻胃管が挿入され,意思疎通困難に伴う経鼻胃管挿入時の咽喉頭損傷をきっかけに,抗凝固薬内服,加齢による軟部組織の脆弱性や栄養状態が複合的に影響し頸部気腫,咽喉頭粘膜下血腫・腫脹,上気道狭窄を合併し緊急手術を要した.経鼻胃管挿入の危険が高い患者や経鼻胃管挿入...

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  • 室内化学物質暴露に関わる子供の消費者製品事故のリスク評価

    青木 幸生, 青木 菜々子, 東海 明宏, 中久保 豊彦, 伊藤 理彩 室内環境 27 (1), 23-42, 2024

    ...その結果,損傷部位は,頭頚部の割合が19歳以下で33.8%と高いことがわかった。傷害の種類では,皮膚炎に化学熱傷を合せた皮膚障害が最も多く,19歳以下で61.1%であった。また,事故の多い製品分野は,化粧品・薬品,建築・家具,玩具であることがわかった。...

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  • 受傷当日に複数部位の手術を行い独歩退院した多発銃創患者の1例

    大谷 義孝, 宮田 修平, 加地 正人 日本外傷学会雑誌 advpub (0), 2024

    ...<p> 多発銃創患者に対し, 来院当日に開腹手術, 血管塞栓術を行った後, 脊髄損傷に対する手術を行った症例を経験した. 50歳代男性が, 自宅前で銃撃され当院へ救急搬送された. 左右頸部, 背部, 両下肢に銃創がみられ, 頸部から下肢の造影CTの結果, 肝損傷, 右血胸, 脊髄損傷と診断した....

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  • 母体と胎児の安全を求めて

    池田 智明 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (4), 432-439, 2024

    ...は,白質に軽度の損傷を受けただけのものから,白質と灰白質の両方に重度の損傷を受けたものまで様々であった.脳組織は,白質と灰白質の障害の程度によって5段階に分類された.この研究の重要性は,胎児が低血圧であった時間と脳組織障害のレベルとの間に明確な相関関係が確認されたことである.10分間の低血圧は障害レベル4に相当する障害を引き起こした.一方,胎児が徐脈であった時間との相関はみられなかった(図2)<sup...

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  • 前十字靭帯再建術後に膝蓋腱炎由来の膝前方部痛を呈した1症例

    山田 大智, 高木 啓至, 多田 周平, 橋田 剛一, 佐藤 世羅, 大堀 智毅, 辻井 聡, 中田 研 総合理学療法学 advpub (0), 2024

    ...右膝前十字靭帯損傷,右外側半月板損傷に対し,右ACLRと右外側半月板縫合術が施行された。</p><p>【経過】術後4.5ヵ月では膝蓋腱近位内側部,術後7ヵ月では膝蓋腱近位外側部にAKPが生じ,膝蓋腱炎と診断された。AKPが生じない膝関節屈曲角度でQF筋力増強運動を実施した結果,AKPとQF筋力の改善が両立でき,術後8ヵ月においてスポーツの完全復帰に至った。...

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  • 腹腔鏡下胆嚢摘出時に胆管損傷を来した稀な胆嚢肝管の1例

    後藤 貴宗, 清水 明, 窪田 晃治, 小松 大介, 野竹 剛, 増尾 仁志, 細田 清孝, 梅村 謙太郎, 蒲池 厚志, 富田 英紀, 山崎 史織, 副島 雄二 胆道 37 (5), 896-903, 2023-12-31

    ...考えられた.術後2週間が経過しており,肝門部から肝周囲にかけて広範に膿瘍を形成していたため,胆道再建は困難と判断,ドレナージ後に肝切除を行う方針とした.肝門部に高度な癒着を認めたが,予定通り肝右葉切除を施行しえた.離断された胆管の同定は困難であった.胆嚢肝管は肝から胆嚢へ直接流入する胆管の破格であるが,本症例のように前・後区域枝がそれぞれ独立して胆嚢頚部に合流する破格は報告がない.今回,我々は胆管損傷...

    DOI 医中誌

  • もやもや病による右前頭葉の脳梗塞で発語失行と文法障害を呈した交叉性失語の 1 例

    目黒 祐子, 松田 実, 佐藤 健一, 佐々木 達也 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 43 (4), 248-257, 2023-12-31

    ...また右前大脳動脈 (ACA) 領域の損傷がありながら発話意欲が急速に回復し, プロソディ障害のみが残存したことが特徴的であった。慢性的な虚血性障害や機能再編成が, 言語の側性化を含む言語機能の脳内分布にも何らかの影響を与えている可能性も無視できないと考えられた。 </p>...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • インプラント治療による下歯槽神経障害の状況別薬剤の知識

    佐々木 研一 日本口腔インプラント学会誌 36 (4), 233-247, 2023-12-31

    ...)における各種薬剤の選択は末梢神経の各種病態(損傷形態)により異なり,その後の対応(神経修復手術を行うか否かなど)によっても異なる.さらに部分的あるいは完全なNeurotmesisでは時間とともに外傷性神経腫が形成されることが多く,正確な診断に基づくこれらの病態を踏まえた薬剤の使用が重要である....

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  • 膵頭十二指腸切除時に注意が必要な胃十二指腸動脈から分岐する右肝動脈破格の検討

    浦岡 未央, 船水 尚武, 坂元 克考, 高田 泰次 胆道 37 (5), 857-863, 2023-12-31

    ...PD)においては胃十二指腸動脈(GDA)を処理するにあたって,GDAと肝動脈(HA)との関係を把握しておくことは重要となる.当院で施行したPD 172例の術前CTを検討した結果,PD時に最も注意を要するのは,GDAから右肝動脈(RHA)が分岐する破格であった.これは0.28%から2.0%と比較的稀である.自験例では4例(2.3%)に同破格を認め,全例でRHAの温存が可能で,術後合併症はなかった.HA損傷予防...

    DOI 医中誌

  • 量子電子顕微鏡とは何か

    岡本 洋 顕微鏡 58 (3), 128-131, 2023-12-30

    ...<p>量子電子顕微鏡は,電子顕微鏡学と量子工学の境界に生まれようとしている未来の顕微鏡である.量子暗号,量子計算などが話題となって久しいが,本稿で説明するように一般に量子技術の実用的応用を見つけることは実は簡単ではない.しかし電子顕微鏡は潜在的に例外であり,代表的量子技術となる可能性すらある.具体的には,損傷しやすい凍結細胞薄片などの重要な観察対象について,得られる情報量の改善が期待されるのである....

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  • 床版の健全度評価および補修時の荷重条件がRCアーチ橋アーチリブの曲げ特性に与える影響

    中山 義晴, 安宅 直希, 中山 恭吾, 武田 文彦, 増永 和浩, 松村 政秀 土木構造・材料論文集 39 (0), 37-44, 2023-12-29

    ...床版の損傷が確認されているRCアーチ橋の安全性を検討する.そこでまず,床版内の配筋調査の結果を参考に部分モデルを用いてFEM解析を行い,床版引張側の作用応力が大きく,補修等を要することを明らかにした.つぎに,ソリッド要素を用いて床版をモデル化した全体解析モデルを用いてアーチリブの断面力分布を確認した.その結果,前報の梁要素によるモデル化の問題点が解消されるとともに,前報と同様にスプリンギング部の境界条件...

    DOI

  • 実物大実験によるPC電柱の曲げ耐荷特性の把握とその再現解析

    安川 華乃子, 玉井 宏樹, 上野 貴行, 池田 博嗣, 井手 健太 土木構造・材料論文集 39 (0), 45-53, 2023-12-29

    ...国の方針では,敷設後65年以上経過した電柱は取替評価の対象とすることにしているが,今後,電力会社の取替施工能力を上回ることが容易に予想されるため,電柱の損傷状態に応じた定量的な取替判断基準の設定が必要である.そのため,電柱の曲げ終局耐荷性能を定量的に把握する必要があるが,敷設実績が多いプレキャストプレストレスコンクリート電柱(以下,PC電柱と称す)でさえ,その耐荷性能や終局状態は解明されていない.そこで...

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  • 熊本地震後の異常時点検における橋梁健全性の判定結果とその分析

    松村 政秀, 中山 義晴, 佐藤 慎一 土木構造・材料論文集 39 (0), 161-167, 2023-12-29

    ...2014年より定期的な橋梁点検が実施されている.一方,2016年に熊本地震が発生し,熊本県では一部の橋梁に対して異常時点検を実施している.そこで,本研究では,発災後の対応として実施された橋梁点検の実施状況を整理するとともに,災害復旧工事の対象となった橋梁を除く200橋を対象に,地震前の定期点検と地震後点検の判定結果を比較・分析した.その結果,判定区分が地震前後で同じであった橋梁が約6割,地震後に損傷...

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  • 重症エアリーク症候群に対するVV-ECMO導入においてカットダウン法を選択した1例

    小栗 絢子, 武田 知晃, 谷口 隼人, 本澤 大志, 大田 聡一, 竹内 一郎 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 337-339, 2023-12-28

    ...本症例では, 経皮的カニュレーション法では, 血管損傷, および血管壁の穿刺孔が拡大した場合に気腫部分への持続出血となるリスクが高いことから, 血管刺入部を目視できるカットダウン法を選択した。広範な皮下気腫を伴う場合はカットダウン法も考慮すべきであると考えた。</p>...

    DOI 医中誌

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