検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 4,857 件

  • 教育工学及び関連諸領域における時代的・社会的要請に対応した学術的研究の状況

    山森 光陽 日本教育工学会論文誌 47 (4), 543-551, 2024-03-20

    <p>教育工学及び関連諸領域における時代的・社会的要請に対応した学術的研究の状況を総覧的に把握するために,2006年から2022年に日本教育工学会論文誌,教育学研究,教育心理学研究,教育方法学研究に掲載された論文の和文要約における用語の出現状況を分析した.その結果,(1) 時代的・社会的要請に対して教育工学と関連諸領域の両方で密接な関係を持ちながら,あるいは分担をしながら学術的な研究が進められて…

    DOI

  • 大学定員管理に対する政府介入の経済学的考察

    柳浦 猛, 日下田 岳史, 福島 真司, 山地 弘起 大学入試研究ジャーナル 34 (0), 248-253, 2024

    ...まず,教育経済学的視点から,当該政策と類似した性質を持つと考えられる海外の高等教育政策として,米国の大学選抜におけるアファーマティブアクションの廃止を取り上げ,両者の政策の類似点について論じる。...

    DOI

  • ブータンにおける学校の分布とその変化

    森下 航平 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 127-, 2024

    ...<b> 文献</b> 平山雄大 2014. 1980年代後半のブータンにおける近代学校教育政策の特徴-『第6次5ヵ年計画』(1987~1992年)の分析を中心に-. 早稲田大学大学院教育学研究科紀要別冊 22(1): 83-94. 平山雄大 2015. 1990年代前半のブータンにおける近代学校教育政策の特徴-『第7次5ヵ年計画』(1992~1997年)の分析を中心に-. ...

    DOI

  • 地理教育におけるケイパビリティ・アプローチの探索

    金 玹辰 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 62-, 2024

    ...じたい.そのため,最近今後の教育の方向性を論じるキーワードとしてよく耳にする「ウェルビーイング」と「エージェンシー」に注目する.これらの用語は,OECD Future of Education and Skills 2030 プロジェクトで提案された学習の枠組みである「ラーニング・コンパス(学びの羅針盤)」において,それぞれ2030年教育目標と学習者の主体性を示すために用いられ,これから世界各国の教育政策...

    DOI

  • 鈴木宏昭 追悼文集

    阿部 慶賀, 有元 典文, 安西 祐一郎, 今井 むつみ, 入來 篤史, 植田 一博, 内海 彰, 大西 仁, 大森 隆司, 岡田 猛, 岡田 浩之, 長田 尚子, 小田切 史士, 小野 哲雄, 亀田 達也, 川合 伸幸, 清河 幸子, 久保(川合)南海子, 栗山 直子, 佐伯 胖, 嶋田 総太郎, 白水 始, 鈴木 聡, 諏訪 正樹, 高木 光太郎, 舘野 泰一, 寺尾 敦, 伝 康晴, 中島 秀之, 中村 國則, 橋田 浩一, 服部 雅史, 原田 悦子, 針生 悦子, 開 一夫, 福田 健, 堀 浩一, 本田 秀仁, 松香 敏彦, 宮﨑 美智子, 三輪 和久, 村山 功, 横澤 一彦, 横山 拓 認知科学 30 (4), 407-433, 2023-12-01

    DOI

  • 高等学校生物基礎教科書における探究活動の分類と探究の質の高め方の検討

    小坂 那緒子 理科教育学研究 64 (2), 125-133, 2023-11-30

    <p>国際的な学力調査方法の一つであるOECD生徒の学習到達度調査(2015年実施)の分析等から,高等学校の理科授業内における探究活動の質を向上することが求められている。小学校や中学校は,探究や問題解決を段階的に実施する方法が学習指導要領に記述されている一方,高等学校では,生徒の探究力をどのように段階的に向上させるかが明確に示されていない。高等学校の理科教師は,多忙さや探究活動教材の不足,授業時…

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 芸術統合学習としてのSTEAM教育の考察(2)

    上野 行一 美術による学び 4 (2), 1-15, 2023-09-25

    ...*上野行一「芸術統合学習としてのSTEAM教育の考察(1)―米国におけるSTEAM教育政策の見地から―」、日本・美術による学び学会『美術による学び』3巻4号、2022...

    DOI

  • 小学校キャリア教育における「対話的自己」研究

    山田 晋作, 荒巻 恵子, 石井 卓之 日本教育工学会研究報告集 2023 (2), 166-173, 2023-07-21

    ...<p>キャリア教育の充実に当たっては,その本質的意義な価値や意義を理解し,計画的に実施することでその教育的効果を発揮する.また,ディジタル時代の児童生徒において,帰属意識からの自己理解,自己管理能力の育成も求められている.そこで,本研究では,国立教育政策研究所が行ったキャリア教育に関する全国調査及び報告書の再分析から,キャリア教育の現状と課題を明らかにする.さらに,Hermansの「対話的自己」論から...

    DOI

  • 小中高等学校におけるICT活用

    小倉 康 大学の物理教育 29 (2), 75-78, 2023-07-15

    ...<p>1.はじめに</p><p>コロナ禍は,GIGAスクール構想の実現を加速させ,小中高等学校におけるICT活用の実態は大きく変容しつつある.国の教育政策もICTの積極的な活用を前提とした「令和の日本型学校教</p>...

    DOI

  • 大学院教育のPDCA : 「研究基礎」の事例を中心にして

    佐藤 郁哉 同志社商学 75 (1), 1-26, 2023-06-30

    同志社大学商学研究科において2018年度いらい開講されてきた「研究基礎」の概要について、これまでの授業実践の内容を中心にして解説するとともに、同授業科目の今後の方向性について検討していく際に参考になると思われる幾つかの論点を、講義担当教員としての体験を踏まえて提出した。

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 高等学校普通科における探究の過程の実施状況に関する予備的調査

    小坂 那緒子, 松原 憲治 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (6), 123-126, 2023-06-24

    <p>世界各国で探究的に学ぶ理科授業を重視した動きが見られる一方,探究的な学習の導入に関する課題の報告がある.探究の過程として想定される複数のフェーズは,フェーズによる実施状況の違いが報告されている.本研究では,高等学校普通科の理科授業における探究活動の導入に関して,その課題や,探究の過程の各フェーズの実施状況の解明を目指した質問紙調査を計画している.本研究報告では,予備的調査として実施した,高…

    DOI

  • 日本の2010年代の高等教育政策 -教育のいわゆる無償化と研究開発を事例に-

    塚原, 修一 教育総合研究叢書 (16) 155-168, 2023-03-31

    日本の2010年代になされた官邸主導の政策形成のうち,高等教育分野にかかわる事例として教育のいわゆる無償化政策と研究開発政策をとりあげた。無償化は高校,幼児教育,高等教育(修学支援新制度)の順に,それぞれ民主党,公明党,自民党が主導して実現した。非正規雇用が雇用者の4割弱となるなかで,教育費を社会的に負担するこれまでの方式が機能しがたくなり,公費による人材の再生産に着手されたとみえる。研究開発政…

    機関リポジトリ Web Site

  • 東アジア諸国・地域における大学入学者選抜改革に関する考察 --高校教育段階での学習・活動成果の活用を中心に--

    南部, 広孝, 西山, 喜満主 京都大学大学院教育学研究科紀要 69 69-93, 2023-03-24

    本稿では東アジア諸国において、入学者選抜で多様な指標がどのように取り入れられてきているのかについて最近の改革動向に着目して比較的に検討し、特に高校段階での学習や活動の成果の利用にどのような特徴があるのかを明らかにすることを目的とした。検討の対象は韓国、台湾、中国であり、各国の大学入学者選抜制度の変遷と近年の改革動向を整理して比較考察を行った。その結果、近年の改革の方向性として、韓国や台湾では学力…

    HANDLE Web Site

  • 日本におけるインド系学校の役割 --IISJとGIISを中心に--

    杉本, 均, 小島, 美月 京都大学大学院教育学研究科紀要 69 43-67, 2023-03-24

    本論文は東京にある2校のインド系学校に着目し、その特徴について調べることで、日本に在住するインド人にとってインド系学校がどのような役割を果たしているのかということとインド系学校が、日印関係の架け橋となる人材に育つ場となる可能性について考察することを目的としている。2校のインド系学校は提供されているカリキュラム、選択できる言語の科目の豊富さ、保護者のコミュニティ形成の場といった面で共通点を有してい…

    HANDLE Web Site

  • GIGA 世代 ─戦後教育史における最大の問題─

    村田, 育也, MURATA, Ikuya 福岡教育大学紀要. 第四分冊, 教職科編 72 153-163, 2023-03-10

    ...日本における戦後の教育政策を振り返りながら,適切な教育的措置がないまま成長したGIGA 世代が,戦後教育史における最大の問題になり得ることを論じ,その問題を解決する方法として,子どものe メディア使用を教員のコントロール下に置くことと,e メディア使用の自律的な選択能力を育成するための学習モデルを提案する。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • カナダ・アルバータ大学教育系大学院学位プログラムの諸特徴

    平田 淳 佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要 7 53-66, 2023-03-10

    ...教育系大学院は教育政策学専攻,教育心理学専攻,初等教育専攻,中等教育専攻,図書館情報学専攻の5専攻から構成されており、各専攻は更に複数の専門領域に細分化されている。そのうちM.Ed.とEd.D.双方の学位プログラムを有するのは、教育政策学専攻の「成人・コミュニティ・高等教育」領域と「教育リーダーシップ学」領域、及び初等教育専攻である。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 《論文》小学校におけるキャリア教育政策 : 「生徒指導提要」改訂との関係から

    犬塚, 典子 創生ジャーナルHuman and Society 6 111-120, 2023-03

    ...小論の目的は、近年の小学校キャリア教育政策を、生徒指導、教職課程教育の変化を踏まえて考察することである。令和4年に改訂された「小学校キャリア教育の手引き」について「生徒指導提要」の「性に関する課題」という視点から分析を行った。「生徒指導提要」では配慮されているジェンダーの観点が、小学校キャリア教育がめざす基礎的・汎用的能力においては可視化されていない。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 「戦後社会の変容と学習指導要領に見る教育課程編成と教育方法」

    佐藤, 幸也 科学/人間 52 043-087, 2023-03

    ...学習指導要領の改訂でもそれらは確認されながらも、その時の政治・社会情勢などによって修正、変更がなされたが、徐々に偏狭なナショナリズムが台頭しており新自由主義に基づく教育政策、「特別な教科 道徳」設置に見るように政治による教育内容への介入も激しくなってきた。このため、学校教育を中心とする公教育の公共性、政治的中立性などが棄損されている。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 1920年代前半ロシアにおける「科学的労働組織」をめぐる論争と教育政策

    髙瀬 淳 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 182 75-86, 2023-02-24

    ...<br>  ただし,こうした科学的労働組織をめぐる論争は,ソビエト政権による「根本的任務」 が,個別政策分野の課題を検討・設定する際の上位概念と位置づけられたことから,教育政策に際しても,全面的に発達した人間の育成や労働と教育の結合といった本質的な諸課題が,「資本主義よりもいっそう高度な社会的経済制度をつくりだす」ための政策の枠組みで分析・解釈されることになり,全面的に発達した人間の育成というよりも...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 探究レベルの観点から検討する生徒に育成される力についての一考察

    谷本 薫彦, 松原 憲治 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (5), 71-74, 2023-02-23

    <p>本報告では,炭酸水素ナトリウムを題材として用いてBanchi & Bell(2008)の探究レベル別に,どのような探究活動が計画できるか具体的な授業場面をデザインした.また,教師の支援について特徴的な展開を描き,各レベルで育成が期待される力について検討した.加えて,そこでの問いの特徴と教師の支援について議論した.教科内容を含む具体的な授業場面を検討することで,確認としての探究では体験的な科…

    DOI

  • 教科等横断的な視点から拡張する探究レベルに関する予備的考察

    松原 憲治 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (5), 65-70, 2023-02-23

    <p>本報告では,教師が探究活動を理解するための視点や,カリキュラム上でどのような探究活動を行うかを検討する際の視点として,探究の質に関する簡易的な枠組みを検討することを目的とした.特に,Banchi & Bell (2008) の探究レベルのモデルに対し,日本のカリキュラムと関連させて検討した.また,米国におけるこれまでの探究レベルに関する一連の研究を整理し,探究活動の質の議論におけるその基準…

    DOI

  • 生理心理学的指標を用いた授業中の教師の認知負荷の把握

    山森 光陽, 長野 祐一郎, 徳岡 大, 草薙 邦広, 大内 善広 日本教育工学会論文誌 47 (1), 127-139, 2023-01-20

    <p>授業中における教師の認知負荷の変動を,皮膚コンダクタンス変化と末梢皮膚温の変動によって把握することの可能性の検討を目的とした研究を行った.複数指標を同時に,時系列的に測定可能なデバイスを教師が着用して授業を実施した.対象は小学校教師5名であり,授業は複数学年,複数教科で実施した.皮膚コンダクタンス変化と末梢皮膚温の変動と,同時に計測された身体の動きの大きさ,質問紙を用いた主観的評価,授業ビ…

    DOI

  • 「21 世紀教育改革」の歴史的総括試論 -総括なき教育政策の迷走と矛盾-

    藤本 敦夫 大阪音楽大学研究紀要 61 (0), 4-23, 2023

    「21 世紀教育改革」というのは1996 年の中央教育審議会答申『21 世紀を展望したわが 国の教育の在り方について 第1 次答申』(通称『教育改革第1次答申』)に始まる今日2020 年代に至る一連の「教育改革」を指す。筆者は「新自由主義教育改革」という呼称に共感 しつつも敢えて本稿では「21 世紀教育改革」という呼称で分析を試みたい。<br>  この21 …

    DOI

  • 子供たちのヘルスリテラシーの育成と体力・運動との関わり

    上地 勝 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 45-, 2023

    ...そのことは、学習指導要領実施状況調査(国立教育政策研究所)の結果にも表れており、各校種で次の課題が指摘されている。○小学校:図を読み取り健康情報を分析すること。○中学校:健康に関する抽象的な内容を具体的な事象に適用したり応用したりすること。○高等学校:個人の健康の保持増進と社会環境づくりを関連付けること。...

    DOI

  • 学習の自己調整は日常的学習行動の中でどう促進されるのか

    市川 伸一, 篠ヶ谷 圭太 教育実践学研究 25 (1), 81-94, 2023

    ...育てる実践研究とをまず概観する.両者に共通しているのは,自立的な学習者の育成ということにほかならないが,扱っている学習状況や学習スキルは一見異なっているように思われる.そこで,本稿では両者の対応について3つの関係を想定した上で,統合の可能性を検討する.また,新教育課程や学習評価において強調されているにもかかわらず,日本の学校教育において学習の自己調整がなかなか浸透していない理由を考察する.最後に,教育政策...

    DOI

  • 中等教育におけるデータサイエンス教育の視点を取り入れた実践的研究

    佐竹 靖, 細田 幸希, 西仲 則博 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 129-132, 2023

    <p>本稿は,中学校理科におけるデータロガーを用いた実証的考察を通して,今後の我が国のデータサイエンス教育に関する指針を示すことを目的とした.そのために,近年のデータサイエンス教育研究から得られた知見の一つである統計データの見方の拡張を視点として,データロガーのセンサーから収集された気圧と地形データを基に,気圧を実感させることをねらいとした授業実践を行なった.その結果,生徒は高度変化と気圧変化の…

    DOI

  • 中学校理科教科書における「背景」場面の問いに見られるPISAとSDGsの文脈

    中山 迅, 猿田 祐嗣 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 383-384, 2023

    <p>2017年告示の中学校学習指導要領に基づく中学校理科教科書において,探究過程における「背景」の場面の問いのうち,文脈設定のある問いを抽出した。そして,PISA2018評価枠組みにおける科学的リテラシーの文脈と,SDGsの17の目標の文脈で設定されている問いの件数を計数した PISAの文脈では「最先端の科学とテクノロジー」が最も多く,SDGsでは陸上資源が多かった.同時に,PISAやSDGs…

    DOI

  • 子ども参加の学校づくりの動向

    笹田 茂樹 日本教育政策学会年報 30 (0), 081-089, 2023

    In Japan, the community school system is rapidly popularized as a policy of “school management opened up to the community,” but children’s participation in school management has not been considered. …

    DOI

  • STEM/STEAM教育における数学的な見方・考え方の働きに関する一考察

    小林 廉 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 145-148, 2023

    <p>文部科学省が推進する「STEAM教育等の教科等横断的な学習」では,複数の教科等の「見方・考え方」を総合的・統合的に生かしていく探究活動を充実させることが重視されている.本稿の目的は,現代社会に生きる市民を育成する側面としての「STEAM教育等の教科等横断的な学習」における数学的な見方・考え方の働きの一端を明らかにすることである.そのために,コロナ禍において現代社会に生きる市民としてどう考え…

    DOI

  • 『昭和二十二年度学習指導要領 音楽編 (試案)』の英文草稿について

    青柳 翔也 音楽教育学 52 (2), 13-23, 2023

    <p> 本稿は, 『昭和二十二年度学習指導要領 音楽編 (試案)』の編纂過程を民間情報教育局 (CIE) 文書から検証し, それをもとに筆者が新たに発掘した3つの英文草稿を紹介・検討するものである。これらの英文草稿は, 1946 (昭和21) 年末から翌年1月半ばにかけてなされた教科課程の具体化・系統化を経て成立したものであり, そのうち2つが1947 (昭和22) …

    DOI

  • Society5.0の人材育成構想と教育政策

    中嶋 哲彦 日本教育政策学会年報 30 (0), 104-111, 2023

    The digitalization of education in Japan progressed rapidly during the coronavirus crisis. It was not an emergency measure aimed at preventing the spread of infection but was planned before the …

    DOI

  • 多様化する保健体育科教員志望学生に関する事例研究(教)

    濱本 想子, 中川 麻衣子, 前田 一篤, 川口 諒, 岩田 昌太郎 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 73 (0), 119-, 2023

    ...保健体育科に着目すると、2020年度に大学等で中学校教員の一種免許状を取得した学生は7,822名と全教科の中で最も多い(2番目は社会科の5,494名:総合教育政策局教育人材政策課,2022)。また、教員採用者数においては、主要5教科と同程度であるが倍率は最も高い。つまり、免許状を取得して教師に「なる」ー「なれない」、そして「ならない」人も多くいるのである。...

    DOI

  • 高等学校普通科における探究の過程の実施状況に関する予備的調査からの考察

    小坂 那緒子, 松原 憲治 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 255-256, 2023

    <p>探究的に科学を学ぶことが近年重視されている.一方で,特に高等学校の理科授業では,探究の実施が進まない課題があり,先行研究では,探究活動の導入における課題に関する調査も報告されている.また,探究の過程は,いくつかのフェーズから構成されるが,理科授業において,それぞれのフェーズの実施頻度が異なることが報告されている.本研究は,日本の高等学校普通科の理科授業内に,探究活動を導入する上での課題が何…

    DOI

  • 保育者・小学校教師の幼保小連携・接続に関する認識

    野口 隆子, 松嵜 洋子, 佐久間 路子, 掘越 紀香 乳幼児教育・保育者養成研究 3 (0), 35-45, 2023

    本研究は、接続期に関する研修参加者を対象とした質問紙調査から、保育者・教師の幼保小連携・接続と子どもの姿に関する意識を明らかにすることを目的とする。調査は2018年3月から12月に関西及び関東5カ所で実施、研修参加者の合計は643名。接続期(5歳児・小学1年生)の担当経験がなく研修にも初めて参加する人が多い一方、担当経験があり研修にも複数回参加している人もいて、研修効果の違いが見られた。接続期に…

    DOI

  • 日米比較からみたEdTechのELSI論点

    藤村 祐子, 佐藤 仁, 髙橋 哲 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2023 (0), 1R3OS1504-1R3OS1504, 2023

    ...他方で,新型コロナウイルス感染症への教育的対応や,「個別最適な学び」などの教育政策の進展に伴い,学校現場でのICT活用の機会が急激に増えてきている。こうした動きの中で,今後さらに進展するICT活用そしてそれを支えるEdTechへのELSI対応は喫緊の課題となる。EdTech先進国の米国では,学校現場で発生する学習データ利活用が進められてきた。...

    DOI

  • クラスサイズによる小学校第1学年から第5学年終了時までの国語の学力偏差値推移の違い

    山森 光陽 教育学研究 90 (2), 273-284, 2023

    <p> クラスサイズによる小学生の長期的な国語の学力の推移の違いを、小学校第1学年終了前後から第5学年終了前後までの5時点の標準学力検査得点のパネルデータを分析することで検討した。分析対象は103校、162学級、3,460名分のデータであった。児童・時点、児童、学校の3レベルを仮定したマルチレベル分析を行った。その結果、小学生の国語の学力の推移に対してはクラスサイズが小さい方が有利であることを示…

    DOI

  • STEAM等の教科・領域固有の視点や活動から検討する探究の過程

    松原 憲治 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 247-248, 2023

    <p>新教科「理数」の理数探究基礎と理数探究では,その探究の過程において「数学的な手法や科学的な手法など」を用いることが期待されている.本課題研究では,STEAM等の教科・領域固有の視点,考え方や活動も含めつつ,探究の過程の在り方を広く検討することを目的とする.特に,我が国の文脈における探究の過程について,現代的な諸課題に対する意思決定,エンジニアリングデザイン,芸術に基づく探究的な活動の要素を…

    DOI

  • 教科横断型探究活動の授業開発に関する教員研修の汎用化に向けた一考察

    黒田 友貴, 池 恩燮, 谷本 薫彦, 宮内 卓也, 松原 憲治 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 417-418, 2023

    <p>世界各国でSTEM / STEAM教育の重要性が言及される中で,日本においても複数の探究科目が設定され,文理の枠を越えて探究的な学習が重視されている.本研究では,SSH指定校の探究プログラム開発手法をもとに,授業開発ワークショップを行ない,探究活動プログラムの開発手法の汎用化の際に重要となる要素を考察した.その結果,課題の設定方法に関する手法や教授方法のあり方について教員研修を通じて支援す…

    DOI

  • 「文字式を読む」に着目した教材に関する一考察

    浅川 大生, 池田 浩輔, 河村 祐太郎, 山本 将大, 福田 博人 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (4), 161-164, 2022-12-18

    <p>「文字式」は,中学校数学科の全領域の内容と深い関りをもつとともに,それらの基礎をなすものとして重要な位置を占めている.しかし,全国学力・学習状況調査の報告書(文部科学省)によると,文字で表された式が何を表しているのか読み取り説明する問題の正答率が低い傾向にある.この課題を解決するために,式を用いて数量の関係や法則などを表したり,その意味を読み取ったりするとともに,文字の良さを実感させる授業…

    DOI

  • 中学校理科教科書における「振り返り」場面の問いの傾向

    加治屋 智弥, 中山 迅, 猿田 祐嗣 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (4), 193-198, 2022-12-18

    <p>本研究では,2017年に告示された中学校学習指導要領において一層重視されるようになった探究活動で,探究活動の振り返りが,教科書において特に重要視されていることを明らかにした.2021年度から使用されている中学校理科教科書において大きな変化が見られた.中山ら(2014)による 2008年告示の中学校学習指導要領に基づく5社の中学校理科教科書の問いの分析基準には「振り返り」場面が含まれていない…

    DOI

  • 高等学校数学における直観力の育成を目指した教材の開発研究

    山本 将大, 福田 博人 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (4), 101-106, 2022-12-18

    <p>高度情報化社会により情報の量的側面が爆発的に増大する今日,質的側面の担保として直観力の育成が求められている.また,高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説数学編・理数編では,ベイズ的思考を学ぶ機会について言及されていない.しかし,高度情報化社会においてベイズ的思考は重要な意味を持つため,ベイズ的思考についても学習する必要がある.そこで本研究では,ベイズ思考に関連する代表的な問題である「3…

    DOI

  • 学習者の理科を学ぶ有用性の認識

    西内 舞, 小路 美和, 川崎 弘作 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (4), 41-44, 2022-12-18

    <p>本研究では,学習者の理科を学ぶ有用性の認識としての「実用性」と「重要性」にどのような違いがあるかを明らかにすることを目的とした.そのためにまず,学習者の理科を学ぶ有用性の認識としての「実用性」と「重要性」を測定するために,学習者が理科学習の意義や有用性を実感できる指導法を整理し,12項目の質問を作成した.次に,中学生を対象に,作成した質問紙を用いて調査を行った.その結果,「日常生活と科学の…

    DOI

  • 芸術統合学習としてのSTEAM教育の考察(1)

    上野 行一 美術による学び 3 (4), 1-20, 2022-12-03

    ...しかし我が国においては、STEAM教育はもとよりその前身であるSTEM教育に関しても、国の教育政策上は十分に触れられてこなかったという経緯があり、STEAM教育の実施については混乱や理解の偏りが見られる。とりわけSTEAMのAの捉え方とSTEAM教育の教育課程上の位置付けについては様々な考え方があり、議論を呼んでいる。...

    DOI

  • 汎用的能力の育成と評価の可能性 --ミネルヴァ・モデルを手がかりに--

    松下, 佳代, 田中, 孝平, 大野, 真理子, 岡田, 航平, 佐藤, 有理, 斎藤, 有吾 大学教育学会誌 44 (2), 143-148, 2022-12

    ...汎用的能力は,現代の教育政策・実践の重要なテーマである.本報告の目的は,ミネルヴァ大学の提示しているモデル(ミネルヴァ・モデル)を手がかりに,汎用的能力の育成と評価の可能性とその方法を明らかにすることにある.ミネルヴァ大学は,実践知の獲得を最上位の目標に掲げ,それを4つのコア・コンピテンシー,約80個の要素に具体化し,一般教育と専門教育,正課教育と準正課・課外活動を通じて汎用的能力の育成をめざす取組...

    HANDLE Web Site

  • 大学学位取得者の成人教育参加に関する国際比較

    加藤 かおり 高等教育研究 25 (0), 69-88, 2022-08-10

    <p> OECD国際成人力調査(PIAAC)の結果に関するいくつかの報告では,日本の成人の成人教育への参加は,国際的に見て低調とされている.本稿は,特に大学の学士及び修士レベルの学位取得者に焦点を当て,その成人教育参加の状況やその参加者の実態をこの調査の主に背景調査部分のデータを用いて国際比較することにより,学位取得者の成人教育参加の特徴と課題を明らかにすることを目的とする.結論として,日本にお…

    DOI

  • マカオの道徳教育

    山田, 美香 人間文化研究 = Studies in Humanities and Cultures 38 167-180, 2022-07-31

    ...そこで本研究では、1.マカオと日本の違い、2.教育課程、3.道徳教育政策(愛国心教育)、4.「品徳と公民」科の「基本学力要求」、5.教科書について、愛国心教育の内容を論じた。「品徳と公民」科は「個人、社会と人文」領域における道徳教育に関わる科目である。中国の特別行政区であるマカオは、中国国内と異なる教育が行われていると考えたが、中国の愛国心教育の影響を大きく受けていることが改めて分かった。...

    機関リポジトリ Web Site

  • 数学者・遠山啓による学校批判の性格

    香川 七海 教育社会学研究 110 (0), 259-281, 2022-07-30

    ...<br> 遠山の学校批判は,受験競争の激化と教育政策における能力主義を背景としつつ,テストの得点をもとにした競争原理と,競争の結果を一元的に配列し,優劣を決定する序列主義への批判によって構成されたものであった。このとき,教育政策のみならず,教師に内面化された能力主義も批判の対象となっていた。なお,遠山は学校批判とともに,それを克服する方途も同時に構想していた。...

    DOI Web Site

  • 幼小接続に関する保育内容の研究動向

    イノウエ, タケオ, INOUE, Takeo 鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部 教職研究 2022 4 1-14, 2022-06-24

    ...その結果,以下の3点が明らかになった.1つ目は,幼小接続を論じた論文数の変遷が,教育政策の影響だけでは説明できないことである.論文数は,2008年まで年0~2本だったが,2009年から年10本前後,2015年から年20本以上に増加する.2009年の直前とは違い,2015年の直前は幼小接続に関する教育政策が新たに打ち出されることはなく,2015年に増加した要因を教育政策の影響から見出せなかった.2つ目...

    機関リポジトリ

  • 日本の学術雑誌におけるSTEAM教育研究について

    竹中 真希子, 遠藤 ももこ 日本科学教育学会研究会研究報告 36 (6), 45-50, 2022-06-04

    ...<p>本稿では,教育の一つの潮流として推進されてきているSTEAM教育について,これからの人材育成に向けた教育政策の動向から整理するとともに,日本の学術雑誌でこれまでにSTEAM教育について記された論文を概観し,STEAM教育を進めていく上での手がかりを探った.STEM/STEAM教育を概括した4本の論文から,STEM教育やSTEAM教育については,内容領域と教育の方法の二側面から語られていることがわかった...

    DOI

  • 学習指導要領のLinked Open Data化による学習への利活用に向けた検討

    榎本 聡, 大井 将生, 高久 雅生, 阿児 雄之, 有山 裕美子, 江草 由佳 日本教育工学会研究報告集 2022 (1), 135-142, 2022-05-25

    <p>文部科学省が公開した学習指導要領をLinked Open Data(LOD)化した「学習指導要領LOD」を作成した.これにより,学習指導要領コードを機械的に処理することや,他の様々なデータと接続することが容易となった.また,教育データ利活用ロードマップや,ジャパンサーチにおける事例をもとに,教育現場での学習指導要領LODの活用イメージを検討した.</p>

    DOI

  • 学校のオンライン化の在り方に向けた今後の工夫

    後藤 顕一 化学と教育 70 (5), 228-233, 2022-05-20

    ...これを機に学校の在り方を根本から見直し,学校や授業での課題に向き合い,急速に進む国の「学校のオンライン化」を取り巻く教育政策動向を見据えながら,コロナ禍を越えて,求められる学校教育や授業の在り方について検討する。</p>...

    DOI

  • 社会認知的キャリア理論に基づくSTEMキャリア選択の要因と性差の検討

    中村 大輝, 堀田 晃毅, 西内 舞, 雲財 寛 日本教育工学会論文誌 46 (2), 303-312, 2022-05-20

    <p>本研究は,社会認知的キャリア理論(Social Cognitive Career Theory, SCCT)に基づき,我が国におけるSTEM キャリア選択に影響する要因とその性差を検討した.OECD が実施したPISA2015調査の日本データを用いて,SCCT のキャリア選択モデルを追試した結果,当該モデルは日本の高校生のデータにも十分に適合することが明らかになった.多母集団同時分析の結果…

    DOI Web Site

  • 自由学園女子部26回生「勤労報国隊日記」による学徒勤労動員の実態調査

    小田 幸子, 久崎 恵那, 藤田 明日香 生活大学研究 7 (1), 63-81, 2022-05-07

    ...2020年は戦後75年にあたり,戦争を直接知らない世代への戦争体験の継承が課題になっている.本稿は,2020年度自由学園最高学部卒業勉強論文1(自由学園女子部26回生が学徒勤労動員時から戦後にかけて書いた「自由学園勤労報国隊日記(1944 年8 月~1946 年2月)」を当時の教育政策などにも照らし合わせて読解,学内外の学徒動員関連の資料・文献調査,関係者へのインタビュー調査を通してこの「日記」の持...

    DOI

  • 「仮説検定の考え方」の学習指導に関する一考察

    小林 廉 日本数学教育会雑誌 104 (5), 16-25, 2022-05-01

    <p> 本研究の目的は,「仮説検定の考え方」の創出を図るための教材と手立てを提案し,それらに対する生徒の実態の一端を明らかにすることを通して,「仮説検定の考え方」の創出を図る学習指導について示唆を得ることである.そのために,高校生の課題研究を文脈とする教材を用いた授業実践と,そこで観測事象だけでなくそれ以上に極端な事象が起こる確率を自力で求めた生徒へのインタビュー調査を実施した.主な成果として,…

    DOI

  • 公的日本語教育を担う日本語教師に求められるもの

    神吉 宇一 日本語教育 181 (0), 4-19, 2022-04-25

    ...よりよい日本語教育政策を考えるにあたっては,公共政策学の知見を日本語教育政策研究に援用できる。公共政策学における政策サイクルの観点から,日本語教師の資格に関する議論の経緯を分析すると,いくつかの課題が指摘できる。...

    DOI

  • 複言語的教授法の可能性 : 日本における英語教育の再考

    ハンミネ, マドカ, Hammine, Madoka 名桜大学紀要 (27) 11-20, 2022-03-31

    ...消極性,複言語力・複文化力の理解の不十分さ,多様性に対応する「グローバル人材」の含有する問題,Queen’s Englishや American Englishから国際共通語としての英語への英語教育の価値観の変化などがあげられる.CEFRの導入や活用が,これらの問題の解決へ向けて,どのような効果をあげられるかに焦点を当て,欧州発祥のCEFRの導入を,その背景にある複言語,複文化主義にも触れながら,言語教育政策...

    機関リポジトリ

  • エビデンスに基づく教育政策の検証―ドイツと日本の比較から―

    坂野, 慎二 玉川大学教育学部紀要 (21) 13-34, 2022-03-31

    ...教育政策の質を検証するシステムの構築から,システムを見直す段階に進んだと言える。  日本では,計画立案時における検証のためのシステムが確立しているとは言えないし,政策実施主体と検証主体とが同一になっている。ドイツの検証枠組みは,こうした日本の教育政策にも示唆的である。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • パンデミックは学校のデジタル教育 に何をもたらすか

    園山 大祐 未来共創 9 (0), 199-223, 2022-03-31

    ...2020年3月のパンデミック宣言から世界各国では、なかでもフランスはどのような教育政策をとってきたのか。何に注意を払い、そこから何を教訓にできるだろうか。本稿では、教育格差の拡大を避けるために活用されるべき、遠隔・デジ タル教育の普及に注目してみたい。言うまでもなく、教育のデジタル化は必須の学習活動とされ、小学校から導入されている。...

    DOI

  • 担当教科が「完全で調和のある人格」を育むことに対する教員の意識

    吉岡 亮衛 日本科学教育学会研究会研究報告 36 (4), 27-32, 2022-03-27

    <p>本研究は,教科を担当する教員の自身の担当教科に対する意識について問うWEBアンケート調査の結果報告である.調査の目的は,教科の教育が学校教育が目指す人格の完成と教育目標の達成にどの程度貢献しているのかを明らかにすることであり,教員は自らが担当する教科の貢献の程度を評価することが求められた.調査は大きくは5問あり,本報告では,母集団の属性情報と人間の特性に対する教科の貢献度,および教育目標の…

    DOI

  • モンゴルの国立大学の理事会に対する政府の意図 --理事会の政府行政代表者の分析を中心に--

    ジャルガルサイハン, ジャルガルマー 京都大学大学院教育学研究科紀要 68 177-190, 2022-03-25

    本稿ではモンゴルの国立大学に焦点を当てて、主として最高意思決定機関である理事会の政府行政代表者に着目し、政府行政代表者の実態を検討することで、モンゴルの国立大学の理事会制度に対する政府の意図を明らかにすることを目的した。その結果、以下の内容が明らかになった。まず、理事会の導入は、大学を政府行政から自立させる取り組みであった。但し、設立者の代表者が理事の51~60%を占めるよう規定することで一定の…

    HANDLE Web Site

  • アプローチ期における規範意識育成の実践報告

    二階堂 年惠, 合原 晶子, Nikaido Toshie, Gohara Akiko 子ども学論集 8 11-21, 2022-03-20

    ...国立教育政策研究所は、接続期カリキュラムを、アプローチカリキュラム(5 歳児9 月頃~3 月まで)と、スタートカリキュラム(小学校入学~1年生の1 学期終わりまで)とに分類している。アプローチ期の幼児たちは、自己主張をすることは出来ても、自己抑制に欠け、自分の気持ちを調整する力がまだ育っていない。...

    DOI 機関リポジトリ

  • スコットランドの教育におけるコロナ禍への対応― 2020-21年の2年間の対応に注目して ―

    伊藤 駿, Ito Shun 子ども学論集 8 33-46, 2022-03-20

    ...そうしたことを踏まえ、比較教育の観点からはそれぞれの教育政策の動向が報告されつつある。本稿はそれらの研究において未だ注目されていないスコットランドの動向を確認し、報告した。  スコットランドは英国を構成する一地域であるが、教育制度は独立している。そのため、コロナ禍での対応についても独自のものが多く、すでに蓄積されつつあるイングランドとは別にその動向を把握する必要がある。  ...

    DOI 機関リポジトリ

  • 良質な教育環境創出のための神経科学の理解

    安本 史恵 富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama 16 (2), 133-141, 2022-03-15

    ...個体差を超えて生じる生体反応を理解することは教育実践や教育政策の立案においても必要であると考えられる。本総説においては,①幅広い分野の教育系研究者に有用であると考えられ②神経科学の基礎により多くの接点を持つエビデンスであることを基準として話題を選別し,脳が環境を知るメカニズム,大人と子どもの脳の違い,主体的な学びの重要性の根拠,現代の新しい技術によって脳が変化する可能性,などについて概説する。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 教育言説を編制するものとしてのテレビ ―方法と展望―

    イノウエ, タケオ, オチ, ヤスシ, カトウ, タカオ, サカイ, マユコ, INOUE, Takeo, OCHI, Yasushi, KATO, Takao, SAKAI, Mayuko 鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要第5号 2022 (5) 69-82, 2022-03-10

    ...衰退していくメディアのように見えながらテレビは,ニュース報道などを通じて,教育言説を編制し続けている.本稿は,テレビによる教育言説の編制を分析するために,まず,少年事件,教員の所為,保育園政策に関する報道,そして教育政策に関する報道の不在というトピックを取り上げてそれらの構成のされ方を示した.次に,言説編制の分析方法について概略を述べたうえで,そこにテレビというメディアに固有の特質を重ね合わせることで...

    機関リポジトリ

  • 保育内容「環境」の指導法に関する一考察 -持続可能な開発のための教育を目指して-

    タナカ, ユウコ, TANAKA, Yuko 鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要第5号 2022 (5) 151-166, 2022-03-10

    ...現状である.幼児期から「持続可能な開発のための教育」を行うことで,新たな価値観を持つ未来の創り手を育てることになると考える.保育者養成校における保育内容「環境」の指導法は「持続可能な開発のための教育」と深いかかわりを持つ教科であり,今回ESDとの関係性を明らかにすることを考えた.本研究のテーマに示した保育内容「環境」の指導法は,幼稚園教育要領 領域「環境」の内容理解をねらったものである.加えて国立教育政策研究所...

    機関リポジトリ

  • 理科が「完全で調和のある人格」を育むことに対する理科教員の意識

    吉岡 亮衛 日本科学教育学会研究会研究報告 36 (3), 25-30, 2022-03-06

    <p>教育は人格の完成を目指すとされる中で、本研究では理科が全人教育に貢献する程度を明らかにするために、理科の教員に対する質問紙調査を行った。38名の回答データから、少なくとも理科だけでは全人教育は行い得ないことが分かった。理科が貢献できるのは人間の動物的な特性では、「体を動かす」「栄養を摂る」「記憶を蓄積する」「信号を交換する」「感覚刺激を受け取る」などであり、人間の本質的な特性への貢献は、「…

    DOI

ページトップへ