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検索結果 9,504 件

  • 生徒が自ら考え,理解を深めるためのいくつかの試み

    島崎 亮浩 物理教育 72 (1), 29-34, 2024-03-12

    <p>理解を深めてゆく中で<b>,</b>自ら考える過程は重要である。実験や講義の中で生徒が自ら考え始める為には<b>,</b>きっかけやその為の仕込みが必要である。実験を行う際は<b>,</b>センサー(変換素子)類を用いた ICT 測定機器が便利である一方で<b>,</b>その測定原理が置き去りにされていることも多い。まずは<b>,</b>測定原理の理解を中心に据えた授業実践を紹介する。次に…

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    物理教育 72 (1), Toc_1-, 2024-03-12

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  • 真空の物質性と変位電流

    菅野 礼司 物理教育 72 (1), 61-64, 2024-03-12

    <p>電磁気学のマクスウェル理論をミクロのレベルの量子電気力学に基づいて考察する。相対論的場の量子論における真空は<b>,</b>カラの空間(単なる物質の容れ物)ではなく<b>,</b>電子・陽電子対などによって満たされている物質的実体(一種の誘電体)である。その真空の物質性を考慮するならば<b>,</b>真空の誘電率や透磁率<b>,</b>および変位電流などの物理的意義がより明らかになるだろう…

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  • 電磁気学再考 ─変位電流を中心に─

    高橋 憲明 物理教育 72 (1), 55-60, 2024-03-12

    <p>電磁気学は完成した古典物理学の分野の一つである。しかし<b>,</b>必ずしも易しく理解できるとは限らないようである。J. C. Maxwell が基本となる方程式を発見して既に 170 年になろうとする今日でも<b>,</b>誤解や曲解がしばしば見られる。電磁波を考える上で基本的な<b>,</b>Ampère-Maxwell …

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  • 電磁波の速さと誘電率,透磁率との関係式を説明する方法

    米田 隆恒 物理教育 72 (1), 69-72, 2024-03-12

    <p>マクスウェル方程式まで遡らず<b>,</b>しかしそこから導かれた高校物理の教科書の記述を出発点として<b>,</b>図解と類推によって<i>c</i>= 1 <b> </b><i>ε</i><sub> </sub><i>μ</i><sub> </sub>を導く説明方法を提案する。また<b>,</b>求めた E とH の関係式を微分の形に精密化し<b>,</b>磁場 …

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  • 縦波の伝搬と反射を可視化する新しいウェーブマシンの開発

    影島 賢巳, 宮城 拓海 物理教育 72 (1), 1-4, 2024-03-12

    <p>物理の初等教育において<b>,</b>横波に比べて直感的な理解が難しい縦波の伝搬と反射をわかりやすく演示するため<b>,</b>質量要素と弾性要素を集中定数的に分離して一次元的に連結した縦波ウェーブマシンを新たに考案し製作した。 縦波の変位を自動的に横波的に表示するための光学的機構も考案した。これらの工夫の結果<b>,</b>縦波の伝搬の様子を肉眼で追跡できる程度のゆっくりした伝搬速度を実…

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  • 半直線電流でパラドックス?

    斎藤 吉彦 物理教育 72 (1), 65-68, 2024-03-12

    <p>半直線電流の電磁場による「パラドックス」をディラックによる磁気単極子の表現を利用することで解く。また<b>,</b>半直線電流を点電荷列とみなすことで「パラドックス」の物理的描像を与える。相対論的マクスウェル方程式の考察から電荷密度と電流密度が源であり<b>,</b>変位電流は相対論的に必然的な項で他の項と関わりあって電磁波の伝播を創出することを主張する。マクスウェル方程式に馴染みのない方…

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  • 高校の部活動がその後の進路に与えた影響 (札幌北高校物理化学部での経験)

    鈴木 祥輝 物理教育 71 (4), 280-281, 2023-12-12

    <p>私は本稿執筆現在<b>,</b>大阪大学の核物理研究センターでポスドクの研究員として働いている。このような私は<b>,</b>高校時代は科学系の部活動に所属しており<b>,</b>全国高等学校総合文化祭や日本物理学会主催 Jr.セッションといった全国大会に参加し<b>,</b>研究発表を行うという経験を積んでいた。本稿では<b>,</b>このような高校の部活動の経験が如何にその後の進路に影…

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  • 異なる線密度をもつ弦の共振条件とその観察

    伊東 正人 物理教育 71 (4), 243-248, 2023-12-12

    <p>線密度が異なる 2 本の弦を接続して作った 1 本の弦でメルデの実験を行ったとき<b>,</b>定常波が生じる共振条件を強制振動による波動方程式から導出した。接続した接合点が定常波の腹あるいは節になる場合や<b>,</b>それ以外の振動状態の定常波について理論的考察を行った。さらに<b>,</b>定常波の観察を行い共振周波数は理論値とほぼ一致することを示した。</p>

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    物理教育 71 (4), Toc_1-, 2023-12-12

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  • 初めて物理を学ぶ高校生の pre テスト得点は妥当か ー概念指標の 1 次元性の検証ー

    勝田 仁之, 安田 淳一郎 物理教育 71 (4), 249-254, 2023-12-12

    <p>概念指標を用いた調査の際<b>,</b>初めて物理を学ぶ高校生の学習前(pre)の得点が<b>,</b>学習後(post)の得点と同じように意味のある測定値なのかを検証した。力学・力学的エネルギー・熱・波動分野の 4 種の概念指標について<b>,</b>高校「物理基礎」のクラスにおける解答データ 4305 件を因子分析と信頼性係数の方法を用いて分析し<b>,</b>1 …

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  • 大学教員からみた高校生の研究活動

    長谷川 誠 物理教育 71 (4), 293-294, 2023-12-12

    <p>北海道内のいくつかの SSH 指定校にて<b>,</b>長年にわたって運営指導委員や課題研究の講師・助言者として高校生の研究活動に関わってきている。高校生の行う「研究活動」には様々なレベルのものがあることは事実であり<b>,</b>高校生自身の研究活動に対する意識にも<b>,</b>大きな個人差が存在し得る。大学教員が高校生の研究活動に対して助言を与えたり指導のサポートを依頼されたりするこ…

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  • SSH における理科課題研究の実践

    宮古 昌 物理教育 71 (4), 284-287, 2023-12-12

    <p>SSH 指定校では<b>,</b>教育課程に位置付けられた授業として理科課題研究を実践している。SSH 指定校 2 校で理科課題研究に関わってきたことにより<b>,</b>SSH 指定校で理科課題研究を行う上での課題及び高校と大学での研究活動の違いが明らかとなってきた。今後<b>,</b>高校(SSH 等)と大学<b>,</b>民間<b>,</b>NPO …

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  • 小学生向け実験講座を中心として高校物理部の活動紹介

    本田 一恵 物理教育 71 (4), 276-279, 2023-12-12

    <p>科学部はあっても「物理部」がある高校は少ないかもしれない。本校物理部は<b>,</b>生徒主体で小学生向けの実験講座を行ったり<b>,</b>文化祭では全長 20 m を超えるソーラーバルーンを飛ばしたりしている。部員は 10 名程度で<b>,</b>文系理系<b>,</b>先輩後輩<b>,</b>男女関係なく<b>,</b>仲間と物理を楽しむ貴重な高校生活を送っている。本文では<b>,<…

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  • ガリレオは加速運動の速さ <i>v </i>の「時間軸」をどう発見したのか?

    岩崎 信 物理教育 71 (4), 235-242, 2023-12-12

    <p>ガリレオが本格的物体運動論取組みの初期段階(〜1604)で<b>,</b>誤った加速運動の原理<b>:</b>v∝S を設定して考察をしていたことは有名で<b>,</b>異端審問に繫がった『天文対話』(1632)第二日に<b>,</b>正しい原理 v∝T に基づく「倍距離則」を記載し<b>,</b>運動論に初めて時間軸を導入したが<b>,</b>誤った原理の克服法は不明である。彼の「誤り」…

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  • コンデンサーを用いたローレンツ力による起電力の測定

    鈴木 公夫 物理教育 71 (4), 255-260, 2023-12-12

    <p>コの字型の導線を磁界中の銅板の上で滑らせることで<b>,</b>ローレンツ力による起電力が発生する状況を作り<b>,</b>コンデンサーの特性を利用して起電力の測定を行った。またそれらを確認する実験を行った。</p>

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    物理教育 71 (3), Toc_1-, 2023-09-05

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  • 統計的有意差のよりよい理解に向けて〜ASA 声明から学ぶ統計リテラシー〜

    佐古 兼一 物理教育 71 (3), 177-182, 2023-09-05

    <p>世の中にはデータ解析の結果報告が溢れかえっている。その道の専門家でもない限り<b>,</b>報告内容や統計解析の方法および解釈について批判的吟味をすることなどまずないだろう。結果が正しいものであれば<b>,</b>再現性が得られるはずであるが<b>,</b>追試によって再現性が確認できる割合が領域によっては半分にも満たないという現実がある。 …

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  • アクティブタッチを重視した物理教育 中学校出前授業・物理力 UP 特別脳トレ講座

    八木 一正, 八木 一平 物理教育 71 (3), 183-192, 2023-09-05

    <p>物理嫌いを減らしたくて出前授業「物理力 UP 特別脳トレ講座」を地元の中学校で実施し始めた。手による積極的触知覚である「アクティブタッチ」を導入しながら 3 年ほど実施し大好評だった。ところがコロナ禍で中断をせざるを得なくなり<b>,</b>この機会に過去 3 年分の結果を分析したので報告する。特に授業の前に事前テストを実施したところ<b>,</b>子どもたちの間違うところが<b>,</b…

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  • 物理教育にみられる定量的な男女差

    新田 英雄 物理教育 71 (3), 206-209, 2023-09-05

    <p>物理教育に限らないが<b>,</b>男女差については感覚的に語られることが多い。しかしながら<b>,</b>研究として男女差を扱うためには<b>,</b>データに基づいた定量的な扱いが不可欠である。本論では<b>,</b>いくつかのデータに基づきながら<b>,</b>物理教育における男女差を定量的に報告する。</p>

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  • 高等学校物理基礎及び物理における観点別評価

    齊藤 孝通 物理教育 71 (2), 130-133, 2023-06-06

    <p>平成 30 年 3 月に告示された高等学校学習指導要領が<b>,</b>令和 4 年度から年次進行で実施されており<b>,</b>高等学校の各教科等においても<b>,</b>育成を目指す資質・能力の三つの柱(「知識及び技能」<b>,</b>「思考力<b>,</b>判断力<b>,</b>表現力等」<b>,</b>「学びに向かう力<b>,</b>人間性等」)に沿って指導が行われている。そこで<…

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  • モーターとギアボックスを用いたブランコモデルの製作と動力学的考察

    渋谷 優斗, 小川 佳宏 物理教育 71 (2), 110-115, 2023-06-06

    <p>歯車によりモーターの回転数を変化させるギアボックスを用いてブランコの振れ角の増幅を再現するモデルを製作した。本モデルは<b>,</b>人がブランコを漕ぐ際の<b>,</b>重心移動による振り子の支点から重心までの長さの変化を<b>,</b>ギアボックスの回転を利用して振り子の紐の長さを変えることで再現するものである。装置の仕組みがシンプルなため<b>,</b>簡単に製作することができる。本…

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  • 1 次元の音波における変位波と圧力波の関係について

    山田 盛夫 物理教育 71 (2), 124-128, 2023-06-06

    <p>高校の「波」は<b>,</b>はじめに横波を中心に波の性質を学ぶ。ここで縦波(疎密波)の変位の波(変位波)を導入する。続いて「音」では気柱の固有振動をこの変位波で説明する。これに対し<b>,</b>一般のマイクは圧力型であるのになぜ圧力波あるいは同等の密度波で説明しないのか疑問が生まれる。しかし<b>,</b>圧力波の式の導入には媒質である空気の弾性の知識が必要で高校生には難しい。本稿では…

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  • 主体的な学びを引き出す単元始めの高校物理実験

    小林 雅之 物理教育 71 (2), 134-137, 2023-06-06

    <p>令和 4 年度高校 1 年生から始まった新学習指導要領の全教科・科目に共通の「知識・技能」<b>,</b>「思考・判断・表現」<b>,</b>「主体的に学習に取り組む態度」の観点別評価は運用途上で<b>,</b>高校の現場は未だに整理がついていない。最初の学習指導要領に記された物理科の指導上の注意と自発的学習態度を引き出す工夫を振り返り<b>,</b>授業とは何かを再認識したい。学習単元の…

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  • すべり台の動摩擦係数の実測研究

    村田 次郎, 塩田 将基 物理教育 71 (2), 95-100, 2023-06-06

    <p>「重い人ほどすべり台を速く滑るのは何故か」という疑問を動機とした<b>,</b>すべり台の摩擦に関する大学生の探究学習の実践例を報告する。一様重力場中の落下加速度は質量によらず一定であり<b>,</b>これは動摩擦がはたらく状況でも同じであると学習するが<b>,</b>これと生活経験が矛盾する事から生じる疑問である。物体が滑る加速度を実測し<b>,</b>空気抵抗の寄与<b>,</b>動摩…

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    物理教育 71 (2), Toc_1-, 2023-06-06

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  • 放物面鏡と球面鏡の違いを生徒に考えさせる

    長谷川 大和, 永原 健大郎, 興治 文子 物理教育 71 (2), 101-105, 2023-06-06

    <p>2 つの凹面鏡(放物面鏡と球面鏡)の違いを数学的に考えさせる教材を作成し実践をおこなった。放物面鏡で<b>,</b>ある位置に届く主軸に対して平行な光線が反射後に主軸上のどこに届くかを接線や法線の方程式<b>,</b>反射の法則により求める説明をした後に<b>,</b>別の光線が主軸上のどこに届くかを生徒に調べさせた。同様に球面鏡で<b>,</b>ある位置に届く主軸に対して平行な光線が反射…

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  • メルデの実験における弦の振動解とその観察

    伊東 正人 物理教育 71 (2), 106-109, 2023-06-06

    <p>メルデの実験は弦の一端を固定し他端を強制振動させ<b>,</b>生じる定常波を観察する弦の振動実験である。その弦の振動解を強制振動による波動方程式から導出した。振動源の振動数を増加させて<b>,</b>共振状態の基本振動から 2 倍振動に変化していくときの非共振状態の弦の様子を観察し<b>,</b>導出した振動解のグラフとほぼ一致していることを確認した。物理基礎では共振状態の定常波のみが紹…

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  • 主体的なテーマ設定による課題研究

    佐々木 俊哉 物理教育 71 (2), 142-145, 2023-06-06

    <p>科学技術系人材を育成するために<b>,</b>課題研究で身に付けさせるべき資質は「問題発見能力」と「主体的・協働的に粘り強く探究する力」である。これらの力を身に付けるために重要な要素は「主体的なテーマ設定と探究プロセスの繰り返し」である。本校では短いスパンで課題研究を繰り返す系統的な学習指導により<b>,</b>生徒の主体的なテーマ設定と探究活動を実践している。この経験を活かし<b>,</…

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  • 鉛直投げ上げ運動の多様な表現を生徒はどう一貫して理解しているか

    尾崎 龍之介, 長谷川 大和, 興治 文子 物理教育 71 (2), 87-94, 2023-06-06

    <p>鉛直投げ上げ運動をしているボールにはたらく力に対して多くの生徒が誤概念をもっている。物理概念には図やグラフなど多様な表現形式があるが<b>,</b>生徒がどう一貫して理解しているかを調査する研究はあまり行われていない。本研究では R-FCI を参考に<b>,</b>生徒の表現間の一貫性を調査した。結果<b>,</b>上昇中<b>,</b>最高点到達時<b>,</b>落下中の …

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    物理教育 71 (1), Toc_1-, 2023-03-14

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  • ICT教材を用いた物理の学生実験〜コロナ対策と授業の見直し〜

    串田 一雅 物理教育 71 (1), 39-42, 2023-03-14

    <p>大阪教育大学・教育協働学科・自然科学コース・1 回生向け実験科目「物理科学実験 1」における<b>,</b>ICT 教材の活用について報告する。この ICT 教材は<b>,</b>主として実験手順の可視化により受講者を支援するデジタル教材である。この教材を WEB 上で公開し<b>,</b>受講者に随時視聴させることで<b>,</b>筆者による指導を待つ必要がなくなり<b>,</b>実験時…

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  • 熱力学の問題に対する学習者の思考過程

    板橋 克美, 高原 周一 物理教育 71 (1), 2-7, 2023-03-14

    <p>熱力学における気体の状態変化に着目した概念調査問題紙 Thermodynamics Concept Survey(TCS)を用いて<b>,</b>学習者が間違えやすい問題を調査した。その結果<b>,</b>断熱圧縮と定圧膨張を苦手としていることが分かった。 これらの問題に対する学習者の思考過程を調べるために授業中の発言や対話の分析とインタビュー調査を行った。学習者は気体分子の運動を基にした…

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  • ホイヘンスの衝突論と高等学校物理教育

    石原 諭 物理教育 71 (1), 50-55, 2023-03-14

    <p>Huygens による衝突論を省みて<b>,</b>物理基礎の力学単元の教育内容について 2 つの提案をする。一つは運動学に衝突論の内容を探究例として取り入れることである。もう一つは逆に<b>,</b>運動学の内容から相対運動などを後に回し<b>,</b>力と運動に早く進めるように再構成することである。</p>

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  • 力学的考察に基づいた「入門用ちょんかけごま」の開発

    田村 健治, 阿部 房次, 吉田 寿恵, 塚原 清伸, 山本 貞美, 和田 健, 兵頭 俊夫 物理教育 71 (1), 8-12, 2023-03-14

    <p>熊本県に伝わる伝承あそび「ちょんかけごま」はひもに掛けたまま空中で回すコマで<b>,</b>いろいろな技を楽しむ事ができる。しかし基本である「本掛け」という技が初心者には大変難しいことが普及への障害になっている。 この「ちょんかけごま」に物理的考察を加えることにより<b>,</b>入門用の回し易いコマを開発した。徳島ちょんかけごま愛好会ではこの新しく開発したコマを初心者用として使用している…

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  • 現実系を物理学で理解する能力

    八幡 和志 物理教育 71 (1), 26-30, 2023-03-14

    <p>東京大学理学部物理学専攻 3 年次と防衛医学大学校医学科 1 年次の学生実験授業において<b>,</b>自己実現論や認知発達モデルを念頭に指導し<b>,</b>あるいは<b>,</b>実験装置を更新して測定の作業的負荷を軽減したところで<b>,</b>現実系を物理学で理解する能力の不足を見いだした。この傾向は新型コロナウイルス感染症による遠隔授業が始まる以前より見られていた。初等<b>,<…

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  • 電流と磁界の中学生向け個別実験用教具の開発

    加山 敦子, 石原 諭 物理教育 71 (1), 46-49, 2023-03-14

    <p>中学校では<b>,</b>小学校での磁力という概念から<b>,</b>電流と磁界の相互作用という概念へ転換する。生徒にとり<b>,</b>電流・磁界・力のような見えない物理量の空間的な認識は難しい。本研究では<b>,</b>空間の 3 方向を明瞭にし<b>,</b>各自の視点で現象を観察できる実験教具を開発した。そして小中間の学習内容を滑らかにつなぐ授業展開を構成し<b>,</b>実践をし…

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  • 共振鍋の改良と仕組み

    中田 博保, 増山 隆仁 物理教育 71 (1), 43-45, 2023-03-14

    <p>平底鍋の縁を指で擦ると中に入れた水が水滴となり飛び上がる。これを共振鍋という。直径 25 cm のステンレス製ボウルの縁に養生テープを円と直交するように取り付け<b>,</b>擦ると簡単に水滴を飛び上がらせることができるようになった。大阪科学技術センターの出前授業では中学生や小・中学校の教員に対してこの実験などを行った。また共振鍋から発せられる音の周波数と水面の周期構造の間隔との関係につい…

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  • ベテラン座談会から学んだこと

    小島 健太郎 物理教育 70 (4), 252-253, 2022-12-06

    <p>ベテラン座談会の一聴講者が<b>,</b>座談会のさまざまな話題を振り返って感じたことを書かせていただいた。物理教育に関する豊富な経験を持つ先輩諸氏に学ぶことができる今回のような企画は<b>,</b>会員が持つ知を共有し継承していくために重要だと感じた。座談会における多岐にわたる話題から<b>,</b>学会が関わる物理教育は<b>,</b>学生や生徒・児童を対象とするものだけでなく<b>,…

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  • 若手中堅座談会を経て

    山本 岳 物理教育 70 (4), 261-264, 2022-12-06

    <p>今号掲載の「学会70 周年記念若手中堅座談会」を読むと<b>,</b>物理教育<b>,</b>物理教育研究の今後や<b>,</b>本学会のありかたなどについて<b>,</b>さまざまな視点から意見交換がなされたことがうかがえる。非常に活発な意見交換であったため<b>,</b>休憩中や終了後の雑談の中での興味深いご発言や<b>,</b>紙幅の都合で割愛せざるをえなかったご発言なども多々あった…

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  • 学会70周年記念若手中堅座談会

    今井 章人 物理教育 70 (4), 254-260, 2022-12-06

    <p>若手・中堅の学会員である高校・大学の教員 6 名にご参集いただき<b>,</b>オンライン上で座談会を行った。参加者は物理教育研究について<b>,</b>明日の授業で使えるものと<b>,</b>学問としての 2 つの側面を認識している。また<b>,</b>物理学と物理教育の研究の違いについても意見が出された。高校物理基礎の好感度について意見交換をし<b>,</b>我々が目指すべきものを再確…

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    物理教育 70 (4), Toc_1-, 2022-12-06

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  • オンライン授業での仮説実験授業の実践 対面授業との比較

    郷之丸 朋希, 梅田 貴士 物理教育 70 (4), 227-232, 2022-12-06

    <p>相互作用型授業の一つである仮説実験授業を<b>,</b>大学生向けのオンライン授業として実施した場合の再現性について調べた。同じ受講生(大学生)のクラスに対して<b>,</b>対面方式とオンライン方式の仮説実験授業をそれぞれ実践した。実践後の受講生に対するアンケートを分析することで<b>,</b>対面方式と比較したオンライン方式での仮説実験授業の再現性や<b>,</b>仮説実験授業をオンラ…

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  • 70 周年座談会(ベテランの部)報告

    井上 賢 物理教育 70 (4), 242-251, 2022-12-06

    <p>「ベテラン座談会」と称して<b>,</b>実は会員の年齢構成上の「中堅」の会員である高校・大学の教員 4 名にご参加頂き<b>,</b>オンライン上で座談会を行った。それぞれに経験豊富な面々であり<b>,</b>様々な論点に立ち<b>,</b>現状の課題と展望について<b>,</b>大きな視点から<b>,</b>多くの有意な発言をしてくださった。「物理教育の目指すもの」「学会の今後の展開」…

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    物理教育 70 (3), Toc_1-, 2022-09-06

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  • 日本の高校教科書でしか通じない単位表記をいつまで続けるのか

    佐々田 博之 物理教育 70 (3), 177-184, 2022-09-06

    <p>日本の高校物理の教科書には単位表記に問題があることが繰り返し指摘されている。ここでは<b>,</b>1.数式が正しい次元を持つように単位が書かれているか<b>,</b>2.物理量を表す記号を数値と単位の積として扱っているか<b>,</b>について<b>,</b>日本<b>,</b>韓国<b>,</b>中国<b>,</b>台湾<b>,</b>アメリカ<b>,</b>イギリス<b>,</b>フ…

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  • コンデンサーを用いたファラデーの単極誘導の起電力の測定

    鈴木 公夫 物理教育 70 (3), 151-156, 2022-09-06

    <p>コンデンサーを電圧の計測に利用してファラデーの単極誘導の実験を行った。実験装置を①磁石<b>,</b>②銅の円板<b>, </b>③回転軸と銅の円板の縁を繋ぐ導線の 3 つの部分に分け<b>,</b>各部分が静止もしくは回転運動する場合の 8 つのパターンにおける起電力を測定した。電圧計を含む回路を高速で回転させて計測することは難しいが<b>,</b>電圧計をコンデンサーに代用することでそ…

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  • 日中米物理教育シンポジウムと波田野先生

    毛塚 博史 大学の物理教育 28 (2), 112-112, 2022-07-15

    ...<p>2005年,中国・浙江大学で開催された日中米物理教育シンポジウムで波田野先生と再会しました.日本物理学会,応用物理学会,日本物理教育学会の会員が多数参加し,波田野先生は奥様とご一緒でした.</p>...

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  • これまでの授業の再考とコロナ禍における授業の再構

    李家 健 物理教育 70 (2), 95-102, 2022-06-07

    <p>新型コロナウイルスが日本で初めて確認されてからかれこれ 2 年が経とうとしているが<b>,</b>依然人類とウイルスの戦いは続いている。執筆現在(2022 年1 月)も北海道でまん延防止等重点措置が適用され<b>,</b>各校で学級閉鎖等も相次いでいる。感染対策のために思うような授業が展開できず<b>,</b>学級閉鎖が実施された場合に備えてオンラインでの授業の準備も必要である。 …

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  • 会誌編集体制の改革と今後の展望

    栗田 和好, 室谷 心 物理教育 70 (2), 114-117, 2022-06-07

    <p>学会の活動の大きな柱である会誌の刊行は編集委員会が担当している。近年その編集体制の改革が行われたので70 周年を機にその経緯について報告する。また<b>,</b>現在の編集体制を概観し<b>,</b>編集に関わる課題と<b>“</b>思い<b>”</b>を読者と共有できればと考える。今後の会誌の発展はより多くの読者が意見を交換し<b>,</b>物理教育の知恵をともに育て上げていくことが鍵で…

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    物理教育 70 (2), Toc_1-, 2022-06-07

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  • 水面波の干渉をシミュレーションする教材の開発と授業実践

    稲垣 惇史, 梅田 貴士 物理教育 70 (2), 81-86, 2022-06-07

    <p>水波投影機等による実験は<b>,</b>水面波の干渉の様子を観察するにはよいが<b>,</b>定量的に考察を行うには向いていない。そのため<b>,</b>図や写真等の静的な教材や<b>,</b>アニメーションやシミュレーションによる動的な教材が学習に用いられる。水面の変位の時間的な変化等を考察するにはシミュレーションが適していると考えられるが<b>,</b>従来の教材では特定の場面しか表現…

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  • 高校物理における学習の動機づけを促す宿題を用いた介入の検討

    髙橋 幸太郎, 谷口 和成 物理教育 70 (2), 87-92, 2022-06-07

    <p>高校生の物理学習の動機づけの向上を目的として<b>,</b>動機づけ理論を枠組みとする宿題を用いた介入を考案し<b>,</b>実践的に検討を行った。実践前後に実施した調査結果を比較したところ<b>,</b>宿題に対する自律性は向上し<b>,</b>宿題が『自分のためになっている』と回答する生徒も見られた。さらに<b>,</b>物理学習に対する動機づけは 9 …

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  • 目次

    物理教育 70 (1), Toc_1-, 2022-03-16

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  • ピンポン球の鉛直投げ上げ運動における空気抵抗の効果

    渡會 兼也, 越桐 國雄 物理教育 70 (1), 2-7, 2022-03-16

    <p>ピンポン球を鉛直投げ上げ運動させた際の空気抵抗の効果について調べた。空気抵抗は慣性抵抗と粘性抵抗の両方の効果を取り入れ<b>,</b>抗力係数を正しく取り扱うことでこれまでの計算よりも詳細な解析を行った。その結果<b>,</b>従来の抗力係数を一定とした解析解を用いた方法では初速が 0〜10 m/s の範囲で球体のエネルギー損失を …

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  • 物理教育研究と物理教育

    笠 潤平 物理教育 70 (1), 51-57, 2022-03-16

    <p>現在<b>,</b>わが国で物理教育研究というとき<b>,</b>「物理教育の研究」という一般的な意味で用いられる場合と<b>,</b>70 年代よりアメリカを中心に発展しアメリカ物理学会(APS)によって物理学の一研究領域として認知されるに至った 一連の研究としての<b>“</b>Physics Education …

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  • DBER の展開

    斉藤 準 物理教育 70 (1), 28-33, 2022-03-16

    <p>DBER(Discipline-Based Education Research)について<b>,</b>定義や位置づけ<b>,</b>研究の特色などを主要な先行研究に基づいて整理する。また<b>,</b>誕生から現在までの動向や浸透の様子などを関連文献数の簡易な調査結果に基づいて概観する。さらに<b>,</b>DBER の一分野として早くから発展してきた PER(Physics …

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  • 村田隆紀先生

    笠 潤平 大学の物理教育 28 (1), 40-42, 2022-03-15

    ...<p>日本物理教育学会前会長の村田隆紀先生が2021年9月21日に逝去された.享年81歳であった.先生の物理学研究,物理教育の実践と研究,大学運営等々の多岐にわたるご業績について,谷口和成氏 (京都教育大学) が『物理教育』</p>...

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  • 初速度の成分を用いた斜方投射の解析

    澤田 行弘 物理教育 69 (4), 235-240, 2021-12-09

    <p>斜方投射の単元にはモンキーハンティングなど多くの興味深い問題が存在するが<b>,</b>微積分の知識が必要になるなど敷居が高いものも多い。ここでは「斜方投射により空間中の決められた点 P へ出来るだけ小さな初速度の大きさで物体を到達させる」問題に関して<b>,</b>初速度の成分 <i>v </i>と <i>v </i>及び <i>v</i>−<i>v …

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  • 演示実験の工夫と改良スペクトル観察の場合

    長谷川 能三 物理教育 69 (4), 265-270, 2021-12-09

    <p>大阪市立科学館で行っているサイエンスショーは 3ヶ月毎にテーマを変更しているが<b>,</b>1 テーマあたり200〜300 回の演示を行っている。更に定番の実験や人気のある実験は数年毎に再演している。それでも再演に際しては実験内容等を見直し<b>,</b>工夫や改良をしていくことが重要であり<b>,</b>新たな実験を加えることも多い。ここではスペクトルを観察する実験について<b>,</…

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  • リアルタイムオンライン指導により学生自身が自宅で行う実験・実習

    市田 正夫, 青木 珠緖, 秋宗 秀俊, 梅津 郁朗 物理教育 69 (4), 257-264, 2021-12-09

    <p>2020 年の初めから始まったコロナ禍により<b>,</b>教育現場は大きく変えられた。それまでは当たり前のように行っていた対面での授業が突然不可能となり<b>,</b>オンラインで行わざるを得なくなった。我々教員は<b>,</b>戸惑いながらもオンライン講義を行ったが<b>,</b>一方で<b>,</b>物理教育において重要かつ不可欠な実験・実習のリモート化・オンライン化という大きな問題…

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  • 生まれ変わるプランク定数

    霜田 光一 物理教育 69 (4), 231-234, 2021-12-09

    <p>プランクは 1900 年に黒体輻射のスペクトル分布を求めたときに離散的エネルギーを仮定した。光は光電効果でもコンプトン効果でもエネルギー h<i>ν </i>の粒子として作用する。今では<b>,</b>質量の単位キログラムがプランク定数で決められている。プランク定数は円運動する素電荷 e の双極子放射と微細構造定数 <i>α …

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  • 三色のレーザー光線を使った色ごとの虹角の測定とその測定結果の解析

    寺嶋 容明, 平井 宏樹 物理教育 69 (4), 225-230, 2021-12-09

    <p>本研究では<b>,</b>色による虹角の違いを簡単な実験で確かめることを目的に<b>,</b>赤<b>,</b>緑<b>,</b>青の三色のレーザー光線を用いて虹角の測定を行った。水を入れた透明な円筒形の容器を水滴の代わりに用い<b>,</b>レーザー光線を入射したときに出てくる光線の角度を分度器で測定した。さらに<b>,</b>測定の解析の工夫として<b>,</b>最小二乗法を使った解析…

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  • 工夫した物理実験器による生徒実験方法の考案と実践

    浮田 裕 物理教育 69 (4), 248-252, 2021-12-09

    <p>若手の物理教員を対象にした高校物理基本実験講習会兵庫会場(6 回)の実行委員長として運営に携わってきた。この講習会では<b>,</b>工夫した実験器を使った実験方法を考案して<b>,</b>力学分野(自由落下)<b>,</b>熱力学分野(仕事と熱)<b>,</b>波動分野(弦の定常波<b>,</b>気柱共鳴<b>,</b>光の干渉)<b>,</b>原子分野(霧箱)を行った。実際にこれらの実…

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