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検索結果 174 件

  • 1 / 1

  • 群馬県における過去19年間の林道災害分析

    有賀 一広, 渡部 逸晴, 小林 諒 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 561-, 2023-05-30

    <p>山岳地域となる森林における路網整備は、山地崩壊リスクの高い場所に建設されることになり、また、不適切な路網整備は山地崩壊を引き起こす誘因となる。また、近年は気候変動による豪雨災害も増加しており、山地崩壊リスクは増大している。昨年度の発表では、群馬県庁より得た2001~2019年度の19年間の林道災害における国庫補助復旧費用と,林道災害時の土壌雨量指数,3段タンクモデル貯留量の確率年に関して分…

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  • 山岳地域の公道を中心とする道路網における大型車両の通行性

    鈴木 保志, 吉村 哲彦, 長谷川 尚史, 有賀 一広, 斎藤 仁志, 守口 海, 白澤 紘明 森林利用学会誌 38 (2), n/a-, 2023-04-30

    <p>森林施業地に接続する公道の大型車両(10 tトラック)の通行性を判断するため,舗装林道を含む高知県内の6路線において余裕幅の調査を行った。車道幅員は実走によりドライブレコーダ画像から確認し,曲線半径は地理情報の線形データから補間計算により推算した。実際の車道幅員から,林道第2種2級の幅員(3.0 …

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  • 群馬県における過去20年間の林道災害分析

    有賀 一広, 小林 諒 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 576-, 2022-05-30

    <p>山岳地域となる森林における路網整備は、山地崩壊リスクの高い場所に建設されることになり、また、不適切な路網整備は山地崩壊を引き起こす誘因となる。また、近年は気候変動による豪雨災害も増加しており、山地崩壊リスクは増大している。昨年度の発表では、栃木県内の林道に多大な被害をもたらした平成27年9月関東・東北豪雨と令和元年10月台風第19号を対象として、雨量や集水域の施業履歴の違いから、雨量や林内…

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  • 日本の森林地域における公道も含めた路網整備の方向性

    鈴木 保志, 吉村 哲彦, 長谷川 尚史, 有賀 一広, 斎藤 仁志, 白澤 紘明, 山﨑 真 森林利用学会誌 37 (1), n/a-, 2022-01-31

    <p>日本の森林面積の4割を占める人工林のおよそ半分が,一般的な主伐期である50年生を超えて本格的な利用期を迎えている(林野庁2021b)。資源の成熟と,利用間伐から主伐への移行に伴い集材対象木も大径化することとなり,集材システムや路網の対応が必要となってきている(鈴木ら2015,Nakazawa et al. …

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 森林GISを用いた木質バイオマス発電のための未利用材利用可能量推計

    松岡 佑典, 林 宇一, 有賀 一広, 白澤 紘明, 當山 啓介, 守口 海 日本森林学会誌 103 (6), 416-423, 2021-12-01

    <p>本研究では,まず都道府県が管理する民有林の森林GISと林野庁が管理する国有林の森林GISを取得し,地域森林計画を基に施業条件を設定,傾斜や起伏量といった地形量から作業システムを設定した。次に,GISを用いて収穫コストの算出,スギ・ヒノキ・マツ・カラマツの木材売上,山元立木価格,造林費を用いて収支を算出した。最後に,FITで未利用木質バイオマス発電設備に認定され,2020年6月時点で稼働して…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献13件

  • 令和元年10月台風第19号による栃木県の林道災害分析

    有賀 一広, 関口 大晴 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 222-, 2021-05-24

    <p>山岳地域となる森林における路網整備は、山地崩壊リスクの高い場所に建設されることになり、また、不適切な路網整備は山地崩壊を引き起こす誘因となる。また、近年は気候変動による豪雨災害も増加しており、山地崩壊リスクは増大している。平成27年9月関東・東北豪雨による林道被害について栃木県庁へ聞き取りしたところ、損壊した林道の主な原因として、山地から流出した土石や林地残材が排水施設を塞ぎ、そのまま土石…

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  • イタリアの小規模熱電併給施設

    有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 268-, 2020-05-25

    <p>EUでは2017年現在、再生可能エネルギーの比率が17%であるが、2020年までには20%、2030年までには32%に向上させる目標を立てている。そのような中、イタリアでは2012年より1,000kWe未満の小規模バイオマス発電施設で発電された電気を1ユーロ=120円換算で21.6円から36.0円/kWh(稼動開始年による)で買い取ることにより、再生可能エネルギーであるバイオマスの導入比率…

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  • 地理情報を用いた原木供給コストならびに供給量の推計

    白澤 紘明, 山本 嵩久, 有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 689-, 2019-05-27

    <p> 全国の原木ならびに未利用木材の利用可能量試算に向けて、地理情報を利用することで、全国の人工林を対象に収穫費用、造林費用、収入を試算し、収益性の評価を行った。解析対象の森林は我が国の主要造林樹種であるスギ、ヒノキ、カラマツ、エゾマツ、トドマツの人工林とした。人工林データは環境省の植生図データから当該樹種を抽出し、1haメッシュにラスタ化したものを用いた。地形データは基盤地図情報10m …

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  • 森林環境教育のためのVR空間の構築

    松岡 佑典, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 234-, 2019-05-27

    <p> 現在、自然観察や植栽、下刈りといった林業作業、工作、スポーツなど多岐にわたる活動が森林環境教育の一環として実施されている。多くの森林環境教育は森林や指導員が必要であり、すべての地域で森林環境教育の可能なフィールドがあり、指導員の数が足りているとは言い難い。したがって人と場所に限定されない森林環境教育の場が必要である。 そこで、VR(Virtual …

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  • 未利用木材利用可能量推計および収穫システム

    有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 682-, 2019-05-27

    <p>平成24年7月に再生可能エネルギー固定価格買取制度FIT(Feed-in Tariff)が開始され,木質バイオマス発電,特に固定価格が高値に設定された未利用木材(森林バイオマス)を燃料とする発電施設が,平成29年3月時点で,全国で122ヵ所認定され,すでに39ヵ所で稼動しています。未利用木材を燃料として利用することは,林業振興や山村の雇用創出などに貢献することが期待されていますが,一方で出…

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  • 森林経営計画制度における主伐量上限制約の妥当性

    當山 啓介, 山本 嵩久, 有賀 一広 日本森林学会誌 101 (2), 61-69, 2019-04-01

    <p>伐採量の制約を含む収穫規整は持続可能な森林経営に不可欠であるが,森林経営計画制度では,カメラルタキセ式類似式で算出される主伐量上限制約が計画対象森林に課される。栃木県全域の民有林220,521 haを対象として,林班ごと,および市町全域ごとに森林経営計画を策定する二つのシナリオを想定し,主伐量上限制約とその範囲内での皆伐材積を2期10年分試算して比較した。個別林班計画シナリオにおいては,収…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 栃木県「緑の雇用」研修生を対象とした林業在職期間の決定因分析

    林 宇一, 有賀 一広 林業経済研究 65 (2), 1-8, 2019

    栃木県の「緑の雇用」研修生を対象に,生存時間分析法の1つであるCoxの比例ハザードモデルを作成して離職の発生への要因分析を実施した。ここでの離職とは,通常の勤め先からの離職ではなく,林業に従事しなくなったことを指す。期間は2003年4月1日から2018年4月1日であり,その間の全研修生を対象とした。得られたモデルから地元採用者である研修生において,入職時期によって定着状況に違いがあることが示唆さ…

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  • 年造林補助費用の最小化による木材生産林の選定-地利条件を考慮した場合-

    守口 海, 斎藤 仁志, 白澤 紘明, 有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 806-, 2018-05-28

    <p>我が国における林業は造林・育林補助なしに採算を取ることが難しい。仮に補助率が上がると木材生産可能な林分の増加に伴い年木材生産量は増加するが、同時に造林補助金にかかる政府支出も増加する。その逆も同様である。すなわち、林業への補助金制度は木材生産林の条件や年木材生産量を決めるパラメータであり、目標とすべき年木材生産量が与えられたとき、これを最小の造林補助総額で満たすような最適な補助金制度が存在…

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  • 宇都宮大学演習林の長伐期林における皆伐作業の収支分析

    有賀 一広, 山田 敬昌, 山本 嵩久 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 165-, 2018-05-28

    <p>これまで拡大造林された森林において間伐の推進が全国的に図られてきたが,伐期を迎える森林が増加し,未利用木材を含めた木質資源の供給を拡大するために,一部地域において皆伐の推進が図られている。ただし,森林の公益的機能を維持しながら,持続的に林業を行うためには,植栽による確実な更新を図る必要があるが,現在の日本の皆伐収入では再造林費を賄えないのが一般的である。一方,多様で健全な森林を造成していく…

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  • 地形・道路情報を用いた木質バイオマス資源の全国的な利用可能量推定

    白澤 紘明, 有賀 一広, 山本 嵩久, 當山 啓介, 広嶋 卓也 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 805-, 2018-05-28

    <p>我が国の人工林はその半数以上が10齢級以上に達しており、再生可能資源である木質バイオマスの供給源として大いなる期待が寄せられている。本研究では、全国の人工林を対象に利益計算を行うことで、木質バイオマスの利用可能量推定を行った。コスト評価にあたっては、数値標高モデルや道路データといったGISデータを利用することで、各林分に適した収穫作業システムや輸送車両、輸送経路の選択がなされるようにし、現…

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  • 北関東地域における木質バイオマス発電のための未利用材利用可能量推計

    山本 嵩久, 有賀 一広, 林 宇一, 白澤 紘明 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 400-, 2018-05-28

    <p>平成24年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度FITが開始され、北関東地域においても平成26年9月に栃木県那珂川町の製材所で2,500kW、平成27年11月に茨城県常陸太田市で5,800kWの未利用木材も燃料とした木質バイオマス発電施設が稼動し、他に栃木県日光市で6,000kW、茨城県大子町で1,990kW、群馬県前橋市で6,700kWの発電施設が計画されている。このように木質バイオ…

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  • 素材販売実績に基づく皆伐再造林の採算性分析:栃木県宇都宮市の事例

    仲畑 力, 山本 嵩久, 斎藤 仁志, 有賀 一広 森林利用学会誌 33 (1), 59-66, 2018

    <p>本研究では,2014 ~ 2016 年度に栃木県宇都宮市で行われた 皆伐の素材販売実績を整理し,その結果を基に素材の販売先の選択や中間土場の活用を踏まえた販売方法 の違いが,皆伐から下刈 5 年目までの再造林にかかる採算性に与える影響について分析した。その結果,製 材工場などの川中業者に直送販売された直送材は,実績の多い調査地でも一般材のうち 14.7% と少なかった …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • P-06 人工林資源の全国的な収穫コスト評価

    白澤 紘明, 山本 嵩久, 有賀 一広 バイオマス科学会議発表論文集 13 (0), 57-58, 2018

    <p>Recent years have seen a greater attention for forest resources in Japan due to the upward pressure on domestic energy demand. One of the key criteria for conjecturing available supplies of …

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  • 栃木県宇都宮市における皆伐再造林の生産性とコスト

    郡司, 峻, 山本, 嵩久, 有賀, 一広, 仲畑, 力, 斎藤, 仁志 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (53) 15-26, 2017-03

    本研究では2014年度と2015年度に栃木県宇都宮市で行われた皆伐作業と植付作業の時間観測調査を行い,皆伐再造林の生産性とコストを分析し,他の事業体で行われた調査結果と比較検討した。2014年度は他の事業体と同様に造材をプロセッサで行ったため,他の事業体と生産性,コストともに同程度であったが,2015年度は造材をチェーンソーで行い,集積を短幹で行った材もあることから生産性は低く,コストは高かった…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 高知県における木質バイオマス発電の現状と課題

    鈴木 保志, 有賀 一広, 吉岡 拓如, 當山 啓介, 斎藤 仁志, 白澤 紘明, 山﨑 真 日本森林学会誌 99 (6), 272-277, 2017

    <p> 高知県の木質バイオマス発電施設は,県中部 (T) と県西部 (G) の2カ所で2015年から稼働している。いずれも6 MW級で年間7~9万 m<sup>3</sup> 程度の木質燃料を必要とする。関連資料と関係団体への聞き取り等により,これら発電施設への燃料材供給と稼働の安定を主な問題意識として,現状と課題の整理を行った。燃料の供給状況は,大手素材生産業者も多い県中部に立地し県森連が主要…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献1件

  • 木質バイオマス需要と最適伐期,最適間伐体系の関係

    當山 啓介, 有賀 一広, 鈴木 保志 日本森林学会誌 99 (6), 251-258, 2017

    <p> 林業収益性に関わる材価等の多数の条件因子を柔軟に扱える単一林分経営シミュレーターによって土地期望価が最大となる間伐体系・伐期を探索し,発電用途等の木質バイオマス需要の登場がそれらに与える影響について検討した。対象として車両系作業システムが主流の栃木県北地域のスギ人工林を想定した。土地期望価が負となり皆伐再造林をなるべく延期するため長伐期を最善とする条件も多かったが,比較的低コストな伐出が…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献2件

  • 栃木県における木質バイオマス発電のための長期的な未利用材利用可能量推計

    山本 嵩久, 有賀 一広, 古澤 毅, 當山 啓介, 鈴木 保志, 白澤 紘明 日本森林学会誌 99 (6), 266-271, 2017

    <p> 本研究では,栃木県スギ・ヒノキ林分において,木質バイオマス発電のための未利用材供給ポテンシャルと利用可能量を推計し,既存の発電施設への長期的な燃料供給の可能性について検証するとともに,新規発電施設の適地を検討した。その結果,供給ポテンシャルは用材 1,003,745 m<sup>3</sup>/年,未利用材394,042 t/年と推計され,利用可能量は用材430,561 …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献7件 参考文献2件

  • 栃木県における林業労働者の賃金に関する研究

    林 宇一, 有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 26-, 2017

    <p>近年、緑の雇用制度の定着とともにハローワークなどを通じた新規採用が進み、林業は一般求職者からの新規労働力確保が進みつつある。このような背景から、林業を一般労働市場の視点から捉えることの必要性が生じており、一般労働市場における分析では労働経済学に研究蓄積がある。労働経済学では、賃金だけでなく離職に関しての研究にも蓄積が見られ(例えば、(小葉 2007)や(勇上 …

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  • 北関東周辺地域における小規模木質バイオマスガス化発電の現状

    有賀 一広, 山本 嵩久 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 800-, 2017

    <p>平成24年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度FITが開始され、北関東においても平成26年9月に栃木県那珂川町で2,500kW、平成27年11月に茨城県常陸太田市で5,800kWの未利用木材も燃料とした木質バイオマス発電施設が稼動し、他に栃木県日光市で6,000kW、茨城県大子町で1,990kW、群馬県前橋市で6,700kWの発電施設が計画されている。このように木質バイオマス発電の計…

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  • 木質バイオマス需要と最適伐期、最適間伐体系の関係-栃木県北地域をモデルとして-

    當山 啓介, 有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 805-, 2017

    <p>発電などのエネルギー用途の木質バイオマス需要は比較的低価格の森林資源需要であるが、この需要が確立することが森林所有者にとっての最適施業体系、具体的には最も有利な利用間伐回数(0-3回)と伐期(5年単位)に及ぼす影響を、比較的低コストの伐出作業を背景にエネルギー用途を含む木材生産が比較的活発に行われている栃木県北地域をモデルとして数量的に試算した。標準的または現実的な造林・育林・間伐・伐出作…

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  • 木質バイオマス資源における賦存量と利用可能量の比較

    白澤 紘明, 斎藤 仁志, 有賀 一広, 鈴木 保志 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 804-, 2017

    <p>現在、我が国の森林資源は、賦存量の観点からは増加の一途をたどっており、エネルギー利用も含め、バイオマス資源として有効利用が期待されている。森林資源の円滑な利用が可能か否かを検討するうえでは、利用の可否を考慮せずに算出された賦存量ではなく、実際に利用可能な量(利用可能量)が重要となってくる。そこで、本研究では、現状の道路網を用いて森林資源がどの程度技術的に収穫可能かを評価した。具体的には、地…

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  • 栃木県における小規模木質バイオマスガス化発電のための利用可能量推計

    山本 嵩久, 有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 420-, 2017

    <p>平成24年7月に再生可能エネルギ固定買取制度FITが開始され、平成26年11月時点でFIT設備認定を受けた木質バイオマス発電設備は全国で43ヵ所と計画が進展しており、栃木県においても那珂川町の製材所で出力2,500kW、年間燃料消費量約50,000tの木質バイオマス発電施設が稼働している。木質バイオマス発電の計画が進展している一方、燃料となる木質バイオマスの原料調達が課題となっていることか…

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  • 新規作業班による素材生産の生産性とコスト

    田中, 亮太, 小池, 舜, 劉, 純暉, 上村, 僚, 有賀, 一広 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (52) 1-13, 2016-05

    本研究では新規作業班による間伐作業と皆伐作業の時間観測調査を行い,N森林組合の比較的林地条件の近い間伐,皆伐データと比較検討した。N森林組合と比較すると,生産性は低く,コストは高いものの,全国平均と比べると生産性は高く,コストは低いことがわかった。N森林組合とのコストの差は7月に行われた間伐作業よりも,11月に行われた皆伐作業のほうが小さくなった。この要因として,作業人数が間伐は3人,皆伐は2人…

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  • レーザ距離計を利用した森林内位置情報測定装置の開発

    松木, 愛子, 村上, 毅, 田坂, 聡明, 有賀, 一広, 松英, 恵吾 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (52) 25-30, 2016-05

    作業道新設のための踏査や林分構成の把握のため,森林内微地形や樹木位置などの簡易な測定が必要とされている。本論文では,市販のレーザ距離計(Leica DISTO A6)とArduino制御の1軸,2軸回転テーブルを使用した簡易な3D測定装置を製作し,林分内の微地形,樹木位置などをポイントクラウドデータとして簡易に測定する手法を検討する。作業道通過予定点周囲の地形測定実験を実施した結果,1軸回転テー…

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  • 高知県における木質バイオマス発電の現状と課題

    鈴木 保志, 有賀 一広, 吉岡 拓如, 當山 啓介 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 686-, 2016

    高知県では木質バイオマス発電施設が2箇所、県中部(T)と県西部(G)において、2015年から稼働している。いずれも600kW級で年間10万m<sup>3</sup>程度の木質燃料を必要とする。高知県のこれまでの素材生産量は40万m<sup>3</sup>程度であったが、これら発電施設に先立ち、やはり年間10万m<sup>3</sup>程度の原木を必要とする大規模製材工場(O)が県中部において操業…

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  • 栃木県における燃料材供給の現状と課題

    有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 684-, 2016

    佐野市のセメント工場では,2009年4月から燃料の65%(年間10 万トン)を木質バイオマスで賄う発電施設が本格稼動した。この施設では当初RPS制度を利用していたが,現在はFIT制度へ移行している。燃料はリサイクル木材である。那須塩原市の製材所では,乾燥用ボイラーと連動し,余剰蒸気でも発電できるスクリュー式蒸気発電機(発電容量265kW)が2013年5月から稼動している。発電機稼働率68%で売買…

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  • 2016年問題-発電所は燃料の未利用木材を安定的に確保できるのか?-

    吉岡 拓如, 有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 677-, 2016

    2012年にスタートした再生可能エネルギーによる電力の固定価格買取制度(FIT)では,未利用バイオマスには高額な買取価格が設定された。計画されているすべての発電所が稼働した場合,およそ500万トンの需要が新規に発生すると見積もられている。しかしこのまま発電所が乱立するようなことがあれば,かつて廃棄物系木質バイオマスで生じたような燃料の奪い合いになってしまうことは想像に難くない。現在建設中の施設で…

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  • 那須町森林組合における皆伐作業の採算性の検討

    水庭, 誼子, 上村, 僚, 有賀, 一広, 仲畑, 力 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (51) 9-18, 2015-04

    本研究では,那須町森林組合で行われた皆伐作業の時間観測調査を行い,既往の間伐作業との生産性およびコストの比較を行った。その結果,皆伐作業により生産性が向上し,コストが低減することが示された。皆伐作業については,中傾斜地よりも緩傾斜地の生産性が高く,コストは低かった。チェーンソー伐倒では伐倒した材の幹折れを防ぎ,木寄せ作業をスムーズに行うために,切株の切り下げが行われた。グラップルについては地拵え…

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  • トーセン那珂川工場への燃料供給の現状と課題

    赤池 成実, 藤巻 幸歩, 水庭 誼子, 有賀 一広 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 797-, 2014

    トーセンは2012年4月,森林資源のフル活用と地域振興を目指し,3mABC材を一括で受け入れる新工場を那珂川町に建設し,稼働を始めた。丸太の消費量は月間2,400m3であり,現在は製材機のみの稼働であるが,視察時点で木質焚きボイラーと乾燥機(100m3×2基)を整備していた。整備中の木質焚きボイラーは,バークや含水率の高い燃料でも燃やすことができる。熱は乾燥機のほか、うなぎの養殖や熱帯フルーツの…

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  • 宇都宮大学船生演習林における林内作業時の粉塵環境について

    有賀 一広, 東 克哉, 伊藤 崇之, 鹿島 潤 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 171-, 2014

    これまで林内作業時の粉塵環境については調査が行われてこなかったが、放射能の関係で伊藤ら(2013)が初めて計測を実施した。しかしながら、データ数も少ないことから、筆者らは宇都宮大学船生演習林において、伊藤ら(2013)の方法を参考に、チェーンソー伐倒造材、タワーヤーダ集材、プロセッサ造材、グラップルはい積み、バックホウ作業道作設、下刈作業時の吸引性粉塵(流速19cm/sで吸引して捕集される100…

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  • 栃木県下の素材生産業者における皆伐作業の生産性・コスト分析

    水庭 誼子, 有賀 一広, 上村 僚 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 432-, 2014

    現在、全国的に森林を構成する齢級には偏りが生じており、間伐適期である8~11齢級の森林が半分以上を占めている。今後、齢級が上がるにつれ、皆伐適期に移行していくものと考えられる。栃木県那須町では、大径材の需要も少ないことから、再造林費用を確保した上での皆伐、持続的な資源循環を促進する取り組みが行われている。筆者らは那須町にて皆伐作業の時間観測調査を行い、機械化作業システムの生産性およびコストの分析…

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  • たかはら地域における団地化を考慮した収穫可能量推定モデルの構築

    上村 僚, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 443-, 2014

    栃木県内でも木質バイオマスを主燃料とする発電所や熱利用施設が増加する一方、伐捨間伐材や林地残材の有効活用が議論されている。栃木県で2008年度の施業履歴や森林簿、GISデータを用いて林地残材等の収穫費用や収穫可能量を推定するモデルを参考に、たかはら森林組合を対象として、団地化した場合の収穫費用や収穫可能量を推定したところ、収穫費用が低減し、収穫可能量が増加する結果が得られた。また、地続きの小班を…

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  • 航空機LiDARデータによる森林資源管理システムを活用した森林モニタリング

    松英 恵吾, 山崎 光, 冨田 咲伎, 執印 康裕, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 519-, 2014

    LiDARデータによる樹木情報の計測手法と樹冠形状モデルを核とした単木単位での空間配置を考慮した林分因子モデルを組み合わせることにより開発した森林資源管理システムの実用化・利活用法を検討するため、システムによる林分の成長量の算定、間伐効果の検証を実施した。システムにより単位面積当たりの立木本数(DTNM)、平均樹高(DTHM)を算出し、相対幹距比に基づく要間伐林抽出指数、収量比数、地位指数を算出…

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  • 那須野ヶ原地域の利用間伐における小径材搬出の可能性

    仲畑, 力, 有賀, 一広, 武井, 裕太郎, 山口, 鈴子, 斎藤, 仁志, 金築, 佳奈江 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (49) 45-59, 2013-03

    本研究では、最初に間伐材搬出作業の利益を最大にする採材方法の探索アルゴリズムを那須野ヶ原地域の間伐林分2か所に適用し、最適採材方法について検討するとともに、搬出率を実測値と比較し、本手法の有効性を検証した。その結果、搬出率は実測値に近い値であったが、搬出費用がかかり増しとなる小径材の採材は行われなかった。そこで、小径材搬出の可能性を検討するために、haあたりの搬出材積の増加により標準単価が高くな…

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • 那須野ヶ原地域の間伐材搬出作業における最適搬出率の検討(<特集>地域の森林資源を無駄なく使う)

    仲畑 力, 有賀 一広, 武井 裕太郎, 山口 鈴子, 斎藤 仁志, 金築 佳奈江 森林利用学会誌 28 (1), 17-28, 2013

    本研究では,那須野ヶ原地域の林業事業体を対象に小径材の搬出が作業時間に与える影響を調査し,その結果から丸太サイズを考慮した直接費用計算式を作成した。さらにこの直接費用計算式を採材方法の因子として組み込み,対象間伐材の利益を最大にする採材アルゴリズムを作成した。そして,この採材アルゴリズムを用いて間伐材搬出作業の採算性推定モデルを構築し,実際に小径材が搬出された林分A(7.12haの55年生スギ・…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 参考文献17件

  • 栃木県たかはら地域の集約化施業における素材生産モデルの構築

    上村 僚, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 786-, 2013

    栃木県内でも木質バイオマス主燃料とする発電所や熱利用が増加する一方、伐捨間伐材や林地残材の有効活用が議論されている。このような背景を受けて栃木県では県内の各森林組合で採用されている収穫システムを調査し、施業履歴や森林簿、GISデータを用いて現場に即した林地残材等の収穫費用や収穫量を推定するモデルを構築した。このモデルでは施業の単位を小班に設定したが、実際の施業は小班を取りまとめて行っている森林組…

    DOI

  • 降雨及び人工林における林齢空間分布の経時変化が表層崩壊発生に与える影響評価について

    執印 康裕, 松英 恵吾, 有賀 一広, 田坂 聡明, 堀田 紀文 日本緑化工学会誌 39 (1), 27-32, 2013

    宇都宮大学演習林内のヒノキ人工林分 (面積3.1km<SUP2</SUP>) を対象に,降雨及び林齢の空間分布の経時変化が表層崩壊発生に与える影響を検討した。対象期間は1979 年から2011 年までの33 年間である。対象地では1998 年の8 月末豪雨によって20 年生の林分を中心に表層崩壊が多発している。33 年間の連続した時間降雨データを24 時間連続無降雨で区切り,2303 …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献32件

  • 栃木県那須野が原地域における除染装置を備えた木質バイオマスガス化発電小型プラントの開発

    有賀 一広, 金築 佳奈江, 金藏 法義, 宮沢 宏, 小出 勉, 松本 義広 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 239-, 2013

    栃木県佐野市のセメント工場では, 2009 年4 月から燃料の65%(年間10 万トン)を木質バイオマスで賄う発電施設が本格稼動した。この施設ではこれまではRPS制度を利用してきたが、現在、FITへの申請を行っている。また、栃木県那須塩原市、那珂川町の製材所では、現在、木質バイオマス発電施設の整備が計画されている。今年度、那須塩原市に265kWが、来年度、那珂川町に2,000kWの発電施設が整備…

    DOI

  • 人工林の林齢変化を考慮した表層崩壊予測モデルの構築

    執印 康裕, 松英 恵吾, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 561-, 2013

     宇都宮大学船生演習林内の約3.1 km<sup>2</sup>のヒノキ人工林分を対象として林齢空間分布が表層崩壊に与える影響について,根系の土質強度補強効果の面から検討した。この地域では1998年の8月末豪雨によって20年生の林分を中心に表層崩壊が多発している。検討にあたり降雨イベント(1時間刻み)に対応した崩壊危険度の空間分布の経時変化が算出可能なダルシー則による地下水飽和側方流を無限長斜面…

    DOI

  • 航空機LiDARデータによる森林資源管理システムの開発

    松英 恵吾, 執印 康裕, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 419-, 2013

     LiDARデータによる樹木情報の計測手法と樹冠形状モデルを核とした単木単位での空間配置を考慮した林分因子モデルを組み合わせることで、広域を対象に詳細な単木情報を取得可能な森林資源管理システムの開発を行った。本研究では開発したシステムを活用し単位面積当たりの立木本数(DTNM)、平均樹高(DTHM)を算出し、相対幹距比に基づく要間伐林抽出指数、収量比数、地位指数を算出の上、DTMデータから様々な…

    DOI

  • 持続的な森林経営を考慮した森林バイオマス収穫の可能性 : 栃木県那須塩原市と鹿沼地区を例として

    村上, 文美, 山口, 鈴子, 仲畑, 力, 有賀, 一広, 田坂, 聡明 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (48) 123-138, 2012-03

    本研究では那須塩原市と鹿沼地区において持続的な森林経営を考慮した森林バイオマス収穫の可能性について検討した。チェーンソー、林内作業車による従来型作業システムと、プロセッサ、フォワーダを導入した機械導入型作業システムの2つの作業システムにおいて森林バイオマス通常搬出、森林バイオマス土場渡し、森林バイオマス搬出なしの3つの搬出方法を用いて小班単位で、植林から主伐までの60年伐期全体の経済収支を算出し…

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • ヒノキ人工林における林齢の空間分布が表層崩壊の発生位置に与える影響について

    執印 康裕, 堀田 紀文, 松英 恵吾, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本緑化工学会誌 37 (1), 102-107, 2011

    宇都宮大学船生演習林内の約 3.1 km<SUP>2</SUP> のヒノキ人工林分を対象として林齢空間分布が表層崩壊の発生場所に与える影響について,根系の土質強度補強効果の面から検討した。この地域では 1998 年の 8 月末豪雨によって 20 年生の林分を中心に表層崩壊が多発している。検討にあたり 1 …

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献21件

  • 栃木県鹿沼市私有林における地形を考慮した循環路網配置手法の検討

    伊藤 要, 村上 文美, 斎藤 仁志, 有賀 一広, 田坂 聡明 森林利用学会誌 26 (3), 157-162, 2011

    本研究では,森林施業をおこなうために高密で,かつ,様々な長所をもった循環路網を形成する自動路網配置プログラムを構築し,集材などの作業や交通利便性に関する指標を使って,実際に対象地で開設されている路網と比較,検討した。Dijkstra法を使って,林分への到達を目的とする等高線に直交する基幹作業道は,尾根や谷などの地形に沿って配置し,作業を目的とする等高線に沿った支線作業道は,一定の間隔で配置して循…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 参考文献12件

  • 那須野ヶ原地域における間伐材搬出作業の機械化による生産性・コスト改善の可能性 : 現状の作業分析から

    仲畑, 力, 有賀, 一広, 斎藤, 仁志, 伊藤, 要, 村上, 文美, 金築, 佳奈江, 前田, 由紀恵 宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests (46) 19-25, 2010-03

    本研究では、那須塩原市の森林組合で行われている従来型作業を調査地A(1.27ha)と調査地B(0.51ha)で調査し、機械化による生産性・コスト改善の可能性について分析した。その結果、従来型作業にフォワーダやプロセッサを導入することにより直接費は節減され、さらに間接費を計上した場合、生産コストが最も低くなる作業システムは、調査地Aでフォワーダ導入型、調査地Bで従来型作業となり、その収支を試算する…

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件 被引用文献1件

  • 人工林を対象とした分布型表層崩壊モデルの適用について

    執印 康裕, 松英 恵吾, 有賀 一広, 田坂 聡明, 堀田 紀文 日本緑化工学会誌 36 (1), 27-32, 2010

    宇都宮大学船生演習林内の約310 haのヒノキ人工林を対象に林齢分布の経年変化が表層崩壊発生に与える影響について,分布型表層崩壊モデルに確率雨量を入力因子として与え検討した。同地は1998年8月末豪雨によって,20年生の林分を中心に表層崩壊が多発しているが,この豪雨の確率雨量評価を行った結果,継続時間72時間雨量で確率年約170年の降雨であることが確認された。次に2年確率72時間雨量を用いて19…

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献21件

  • 信頼度の導入による循環路網の評価

    鈴木 秀典, 有賀 一広, 岩岡 正博, 田坂 聡明 森林利用学会誌 25 (4), 195-206, 2010

    循環路網には,交通利便性の向上および代替路を確保する機能がある。循環路が多く形成される高密路網においても,これらの機能をより高度に発揮することが路網計画の重要な視点になる。本稿では一般道路網などの解析・評価に用いられている信頼性解析によって高密路網の代替路機能を評価した。その結果,代替経路の多少,および代替経路が最短経路に比べてどの程度延長しているかという代替路の有効性を,数値により比較すること…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 参考文献21件

  • 分布型表層崩壊モデルによる樹木根系の崩壊防止機能の定量的評価について

    執印 康裕, 鶴見 和樹, 松英 恵吾, 有賀 一広, 田坂 聡明 日本緑化工学会誌 35 (1), 9-14, 2009

    宇都宮大学船生演習林を対象として,分布型表層崩壊モデルによる樹木根系の崩壊防止機能の定量的評価を行った。対象演習林の総面積は約530haであり,その内およそ320 haがヒノキ人工林である。1998年の8月末の豪雨 (平成10年福島南部・那須豪雨) によって演習林内のヒノキ人工林を中心に表層崩壊が発生 (崩壊面積率約1%) …

    DOI Web Site 被引用文献7件 参考文献19件

  • 木材受け渡し機構を持つ集材用搬器開発に関する研究(<特集>新たな機械化)

    田坂 聡明, 有賀 一広, 西川 明, 山崎 敏彦 森林利用学会誌 23 (3), 149-156, 2008

    本研究では,積荷の受け渡し機構を持つ新型搬器を開発し,エンドレスラインを駆動力とする受け渡し動作と,荷上げ・荷下ろしなどの基本動作の確認を行った。この結果,無負荷時,負荷時ともに,材の受け渡し動作,荷上げ・荷下ろしが順調に進み,受け渡し搬器の基本的な構造,作動原理が確認できた。また,搬器が作動可能な主索中央垂下比範囲を測定した結果,中央垂下比0.08でも質量150kgの材の受け渡しが可能であるこ…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 中山間地域における木材および森林バイオマス資源の長期的な利用可能性 : ランダムサーチを用いた収穫量の平準化

    有賀 一広, 吉岡 拓如, 櫻井 倫 森林利用学会誌 21 (1), 49-59, 2006

    本研究では森林資源の分布状況や地形傾斜,林道・一般道の配置をモデル地域が位置する県より得られたGISデータにより把握し,木材および森林バイオマス資源の収穫コストを算出した。また,リチャード生長曲線を用いて将来の小班の材積を予測するとともに,ランダムサーチを用いた平準化により,燃料となる森林バイオマスの収穫コストを最小化しながら安定的な供給を可能とする小班の伐採時期を決定した。収穫量が平準化された…

    DOI Web Site 被引用文献5件 参考文献25件

  • 作業道の路体構造と支持力について

    小林, 洋司, 仁多見, 俊夫, 有賀, 一広, 桜井, 倫, 杉浦, 直重 東京大学農学部演習林報告 (113) 241-255, 2005-06

    大橋式路網作設法による作業道の路体構造について、支持力を中心に評価検討を実証的に行った。実験は大滝村民有林において2001年より行っている。先に従来型の作設法によって第1作業道を作設した。次に大橋式路網作設法によって第2作業道を作設し、この両者について比較検討したものである。支持力測定器として簡易支持力測定器(CASPOL)、山中式土壌硬度計を用い、サウンデング試験としてスエーデン式サウンデング…

    日本農学文献記事索引 HANDLE Web Site ほか1件 被引用文献6件

  • 脚動作によって生じる豊浦砂3次元変形への個別要素法の適用

    有賀 一広, 重田 洋介 森林利用学会誌 20 (2), 61-70, 2005

    本研究では個別要素法を3次元でモデル化し,簡単な比較実験を3次元のシミュレーションで再現することにより,代表的なパラメータについて考察した。まず,試行錯誤でパラメータを設定し,実験結果を再現することができるパラメータを決定した。このパラメータを基に摩擦係数,要素径,法線方向バネ定数を変化させて,その影響を検討したところ,摩擦係数は土壌変形,反力ともに正の関係があり,バネ定数は反力のみに正の関係が…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 風倒被害木データに基づく根株倒伏強度推定式の検討

    田坂 聡明, 有賀 一広, 松英 恵吾, 高木 のぞみ 森林利用学会誌 20 (3), 163-169, 2005

    本論文では,新たな立木の倒伏強度推定式を提案する。研究では,平成15年3月に宇都宮大学農学部附属船生演習林で発生した風倒被害地の調査データをもとに,根株の倒伏強度推定のための理論式の導出を試みた。現地での風倒木調査の結果,土壌が深い場合には地際を回転中心として半球状の土壌せん断が発生することが明らかとなったことから,根の抱土が半球状となる場合を想定した推定式の作成を行った。具体的には,根の抱土に…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 林業機械に対する全身振動評価基準に関する考察

    呉, 宰憲, 朴, 範鎭, 有賀, 一広, 仁多見, 俊夫, 車, 斗松, 小林, 洋司 東京大学農学部演習林報告 (111) 25-48, 2004-06

    現在、森林作業で車両系林業機械が多く使用されているが、走行時に発生する全身振動はオペレータに障害と不快感を与える原因として考えられている。この林業機械の全身振動問題を評価するためには、乗車限界作業速度を決定することが有用である。その評価法には、VDI2057、ISO2631、BS6841などの振動暴露の評価基準がよく使用されているが、不整地を走行する林業機械に関する研究は少ない。様々な基準につい…

    日本農学文献記事索引 HANDLE Web Site ほか1件

  • 運材時走行条件の違いによる労働負担の比較検討

    朴 範鎭, 呉 宰憲, 有賀 一広, 仁多見 俊夫, 小林 洋司 日本林学会大会発表データベース 115 (0), P2110-P2110, 2004

    近年森林作業では,林業機械化の進展と共に運転を伴う作業システムが構築されるようになってきた。そのため,森林作業においては,全身重筋労働が減少し,運転中心の静的筋作業が増加している。全身振動は運転中心の森林作業におけるオペレータの疲労の主要因の1つと考えられる。本研究は,横積み式クローラ型林内作業車と後積み式ホイール型林内作業車の2種類を対象として,林内作業車の走行速度の違いによる運材作業の座席振…

    DOI

  • 林内作業車オペレータに与える疲労度の評価指標の考察

    朴 範鎭, 呉 宰憲, 有賀 一広, 仁多見 俊夫, 小林 洋司 森林利用学会誌 19 (1), 19-26, 2004

    林内作業車乗車時に暴露される全身振動は,オペレータの作業疲労の重要な原因と考えられる。本研究は,全身振動によって林内作業車のオペレータに与えられる疲労度を判断可能な,現場で連続的に測定できる生理指標の抽出をねらいとして行われた。研究は現場調査と室内実験に分けられ,まず現場で試験車両の作業振動と騒音を測った。測った資料を利用し,室内実験装置で現場の条件を再現しながら暴露時間とともに疲労感の主観的尺…

    DOI Web Site 参考文献32件

  • 小型林業機械の乗車感評価

    呉 宰憲, 朴 範鎭, 有賀 一広, 仁多見 俊夫, 車 斗松, 小林 洋司 森林利用学会誌 19 (2), 97-106, 2004

    本研究は森林地域を走行する履帯型小型林内作業車の乗車振動と乗車感について検討した。三種類の森林路面に対し乗車振動と加振機を利用したオペレータの垂直方向の振動伝達率を測定分析した。その結果,履帯型小型林内作業車の乗車感に一番大きな影響を与える振動成分は座席のY軸であった。振動伝達率においては,尻と頭で3.8Hzの共振周波数が確認されたが,頭の場合は8.2Hzでも2次共振周波数が確認された。また,頭…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 自発的計画手法を用いた林道の縦断勾配の設計

    有賀 一広, Sessions John, Akay Abdullah 日本林学会大会発表データベース 115 (0), K12-K12, 2004

    1.目的 現在、アメリカ北西部において林道からの土砂が河川へ流れ込み、サーモンの生息に影響を与えることが大きな問題となっている。そこで本研究では、林道からの土砂流出を減少させながら建設コストも最小化する林道設計プログラムの構築を目的として、まずは自発的計画手法を用いて建設コストを最小化する林道の縦断勾配の設計プログラムを構築した。2.既往の研究 Abdullah …

    DOI

  • 大型チッパによる森林バイオマス資源の粉砕作業

    吉岡 拓如, 楯 雄太加, 櫻井 倫, 有賀 一広, 仁多見 俊夫, 小林 洋司 日本林学会大会発表データベース 115 (0), K20-K20, 2004

    森林バイオマス資源の欠点として,「かさ張る」ため効率的な運搬・輸送ができないことが挙げられる。そこで森林バイオマスのエネルギー利用にあたっては,粉砕工程の導入が必要となる。近年ではわが国でも,主に産業廃棄物処理の観点から,粉砕機(チッパ)の導入・普及が進んでいる。チップ生産コストは,機械のサイズが大きくなるほど低くなることが期待されるため,開発・造成工事等を実施する建設・土木業界においては,大型…

    DOI

  • クローラ式林内作業車による作業の疲労度

    朴 範鎮, 呉 宰憲, 有賀 一広, 仁多見 俊夫, 小林 洋司 日本林学会大会発表データベース 114 (0), 206-206, 2003

    車両振動は、運転中のオペレータに連続的に暴露され、精神的及び肉体的な影響を常に与えることから、疲労の主要因の一つと考えられる。全身振動による林内作業車のオペレータの疲労度を現場で連続的に測定し客観的に説明するために、生体信号を利用して疲労度を評価した。この研究は現場と研究室の実験にわかれた。まず、現場で林内作業車の作業条件を決め、条件別の座席振動のデータを取った。次は、3人の被験者を研究室で現場…

    DOI

  • 森林バイオマス資源収穫システムのライフサイクルインベントリ分析

    吉岡 拓如, 有賀 一広, 仁多見 俊夫, 小林 洋司 日本林学会大会発表データベース 114 (0), 517-517, 2003

    森林未利用バイオマス資源としての林地残材の収穫システムに関する著者らによる一連の検討(1, 2)では,わが国におけるシステムの可能性について,エネルギー収支の観点からは特に問題ないものと評価され,さらに林地残材を化石資源の代替エネルギーとして利用することによる,国内の二酸化炭素排出量削減の可能性が示唆された。 …

    DOI

  • 林業用車両の動的特性解析に関する研究

    呉 宰憲, 朴 範鎮, 有賀 一広, 仁多見 俊夫, 車 斗松, 小林 洋司 日本林学会大会発表データベース 114 (0), 382-382, 2003

    本硏究は、林業用車両の座席のHz基本振動伝達特性と人体各部位の振動伝達特性を究明することにより、その振動低減化のための合理的設計指針を得ることを目的とする。そのため4機種の車両系林業機械の座席を供試し、室内て3軸6自由度振動試験装置を利用し、車両系林業機械の座席を0から50Hzまで加振して、その時の人体の加速度を測定し人体の振動応答特性を分析した。その結果、振動伝達の度合は座席の種類によって減衰…

    DOI

  • 林業機械走行管理システムの構築に向けた位置情報通信実験

    有賀, 一広, 中村, 幸児, 藤原, 章雄, 齋藤, 俊浩, 仁多見, 俊夫, 酒井, 秀夫, 小林, 洋司 東京大学農学部演習林報告 (108) 13-21, 2002-12

    本論文ではまず林業機械走行管理システムの概要をハーベスタ・フォワーダシステムを例にとって説明し、作業効率や環境負荷を考慮し集材計画について議論した。次にシステムの構築に向けて森林における位置情報の精度と位置情報通信システムの利用可能性について検討した。位置情報の精度についてはGPS単独測位の精度について四等三角点と作業道において実験を行い、相対測位の精度については既往の文献に基づいて議論したが、…

    日本農学文献記事索引 HANDLE Web Site ほか1件

  • 作業道の環境保全効果と路網整備に関する考察

    酒井 秀夫, 有賀 一広, 渡邊 定元 日本林學會誌 84 (2), 125-129, 2002

    森林作業を推進していく上で路網の整備は不可欠であるが, 道路開設を連続した林冠のギャップ形成と考えれば, ギャップによって促進された林縁木の材積成長の増加によって, 道路開設による道路支障木の材積損失はとくに考慮しなくてもよいことが裏付けられた。集材費用の低減効果を高めるためにも20~100m/ha以上の路網開設が望ましいが, 道路の排水能力が高ければ, …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献1件 参考文献12件

  • 駆動トルクと消費エネルギーからみた半脚式機械の歩行脚機構

    岩岡 正博, 峰松 浩彦, 有賀 一広, 小林 洋司 森林利用学会誌 16 (1), 15-24, 2001

    本研究は,造林作業に有効と考えられる小型の半脚式機械を開発するために,最適な歩行脚機構を明らかにすることを目的とする。このため,ナックルブームタイプと振り子タイプの2種類の脚機構を,歩行時の駆動トルクと消費エネルギーから比較した。ナックルブームタイプの脚は,緩傾斜の上りや下り歩行では前進が,中から急傾斜の上りでは後進が効率的であった。これは,既存の半脚式機械の作業方式が適切であることを示している…

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 脚動作によって生じる土壌変形への拡張個別要素法の適用

    有賀 一広, 吉岡 拓如, 岩岡 正博, 仁多見 俊夫, 酒井 秀夫, 小林 洋司 森林利用学会誌 15 (2), 103-112, 2000

    せん断帯が生じ,大変形となる半脚式機械の歩行跡を正確に表すために,拡張個別要素法を適用して土壌モデルを構築した。拡張個別要素法は土壌を自由に動くことができる粒子でモデル化するため,不連続体的な特徴を表すことができる。また,粒子間には引っ張りに対しても抵抗するバネを導入しているので,連続体的な特徴も表すことができる。本論文では拡張個別要素法の適合性について,パンタグラフ式脚を用いた土壌掘削実験と比…

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献15件

  • 林業用大型機械による作業跡地の経年変化

    有賀 一広, 岩岡 正博, 酒井 秀夫, 小林 洋司 森林利用学会誌 12 (2), 83-90, 1997

    半脚式機械の作業直後の歩行跡の穴の大きさは,幅50cm,長さ60cm,深さ30cm程度で,平坦な作業道上では約3mごとに生じていた。穴の土壌支持力は未歩行地とほぼ等しかった。したがって,歩行時に脚によって表層土が削り取られたが,締め固めはほとんどなかった。1年経過後は,穴の深さが約10cm浅くなり,穴が原因となる路体崩壊も生じていなかった。土壌支持力も変化はなかった。履帯式車両の轍深さは5cmか…

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献7件

  • 半脚式歩行機械による間伐作業

    有賀 一広, 岩岡 正博, 酒井 秀夫, 小林 洋司 森林利用研究会誌 10 (2), 105-115, 1995

    急傾斜地でも移動可能なベースマシンとして,半脚式歩行機械の導入,検討が行われている。本論文では,半脚式歩行機械による列状間伐の作業観測を行い,問題点について考察した。作業功程は31.8m^3/人・日であった。今回の作業ユニットは小形であったが,もし大形化することが可能であれば,作業時間を17.5%程度短縮することができる。平均林内移動速度は481.8m/h,最高速度は1296.0m/hと,現段階…

    DOI 被引用文献3件 参考文献4件

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