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検索結果 946 件

  • 波浪情報に基づく海上作業可否の前日判断

    間瀬 肇, 渡辺 健, 渡辺 啓生, 佐藤 兼太, 井口 真生子, 原 知聡, 武田 将英, 金 洙列 土木学会論文集 80 (4), n/a-, 2024

    <p> 本研究は波浪予報値の的中率の定義を明確にし,また予報値の誤差を定量化して,海上作業可否の前日判断を行うための方法を検討した.そして,秋田港と常陸那珂港を対象として,前日判断の具体な方法を示した.その結果,最も簡単で容易な判断法は,対象地点における観測値の予報値に対する誤差を調べ,誤差の2乗平均平方根値(RMS)を用い,予報値にRMSを加えた値が作業限界波高より小さいか否かにより判断する方…

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  • 30分で設置可能な桟橋調査用の足場

    日経コンストラクション = Nikkei construction (793) 29-, 2023-04

    ...港湾 東亜建設工業とスターライト工業(大阪市)は共同で、杭に30分以内で設置できる桟橋調査用の軽量ユニット足場「SPIDER WEB STAGE」を開発した。ユニット化した3種類の部材をボルトで連結するだけなので、作業員2人がいかだ上で設置できる。潜水士や特殊な設…...

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  • CPTU結果から粘性土の設計用非排水せん断強さを求めるための新たな手法

    深沢 健, 平林 弘, 山根 信幸 地盤工学ジャーナル 18 (1), 59-66, 2023-03-01

    <p>電気式コーン貫入試験(CPTU)結果のみからなる,新たな粘性土の設計用非排水せん断強さ(本論文では<sub><i>s</i>u(mob)</sub>と称す)の評価手法を提案する。この手法は,CPTU から得られるコーン貫入時の過剰間隙水圧から粘性土の正規圧密状態における強度増加率を推定し,得られた値と実効コーン貫入抵抗の一次的関係から算定されるコーン係数を介して …

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  • 定体積一面せん断試験による海底粘土地盤の強度評価

    土田 孝, 野口 孝俊, 森川 嘉之, 畠山 正則, 山根 信幸 地盤工学ジャーナル 18 (1), 67-80, 2023-03-01

    <p>東京国際空港 D 滑走路新設事業における東京湾海底の粘土地盤の地盤調査データを用いて,定体積一面せん断試験で求められる強度の設計への適用性を検討した。不攪乱試料を原位置の有効土被り圧で圧密後0.25mm/min でせん断した強度 <sub><i>s</i>u(DST0)</sub>に補正係数 0.85 …

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  • 実海域における減揺タンクを搭載した浮遊ケーソンの動揺低減効果

    倉原 義之介, 平林 隆, 八木 久貴, 武田 将英, 原 知聡, Ain Natasha BALQIS, 中村 友昭, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 著者らは,浮遊ケーソンの回転系の動揺を抑えるために,直交する減揺タンクをケーソン天端に設置する方法を提案し,室内水理実験や数値流体解析により,その動揺低減効果を確認している.しかし,これらの検討は,主に規則波や理想的なスペクトル形状の不規則波によるものであり,小規模実験では縮尺効果も少なからずあった.本研究では,茨城港常陸那珂港区の東防波堤に用いられる実物の巨大ケーソン(8000t級)に…

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  • カルシア改質土の原位置混合工法の実海域試験施工

    粟津 進吾, 森 玄, 近本 雅彦, 北門 亨允, 野中 宗一郎, 山崎 宏和, 赤司 有三, 浅田 英幸 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> カルシア改質土の用途拡大を目的に開発中の原位置混合工法(海底粘土の掘削,カルシア改質材との混合,改質土の排出の工程を海底で実施)の有用性を実証するため,実海域での実機試験施工を実施した.その結果,自然含水比が液性限界比1.0の原地盤粘土に対して十分に改質材を均一混合することが可能であり,製造した改質土の強度がハンドミキサーによる室内配合強度を上回る傾向にあることが分かった.また,製造した…

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  • 係留式越波対策工の基本特性評価のための数値シミュレーション

    坂本 聡太, 山城 賢, 新免 和明, 児玉 充由, 原 知聡, Ain Natasha BALQIS, 倉原 義之介, 武田 将英 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 気候変動による海面上昇や台風の強大化の影響で,これまで越波が生じていなかった護岸においても将来的に越波が発生するようになると考えられる.越波被害の対策としては,護岸の嵩上げや消波工の設置などが挙げられるが,設置する空間やコストの制約から,これらの対策工を新設するのは困難な場合もある.以上の観点から,著書らは既存の護岸に円柱状の構造物を係留する低コストかつ簡易な係留式越波対策工を提案してい…

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  • 直立護岸におけるブルノーズの設置高と突出距離に関する数値実験

    原 知聡, 武田 将英, 倉原 義之介, Ain Natasha BALQIS, 山城 賢, 児玉 充由, 坂本 聡太, 新免 和明, 間瀬 肇 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 気候変動に伴う波浪外力の変化に応じて,護岸の必要天端高は不足するようになっていくと考えられている.本研究では,ある程度の越波を低減できる低コストの暫定対策として,三角形状の突起物である傾斜角45°のブルノーズを取り上げ,直立護岸の天端高以下に設置されたブルノーズによる越波流量の低減効果を調べる数値実験をCADMAS-SURF …

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  • 円柱状シアキーを用いた耐震補強工法と適用事例─チッピングに代わる目荒らし─

    阿部 隆英, 樋渡 健, 高瀬 裕也, 香取 慶一 コンクリート工学 61 (3), 239-246, 2023

    <p>チッピングによる目荒らしは,鉄骨ブレースや増し打ち壁を用いた耐震補強の接合面等,コンクリートの接合面に多く用いられている。著者らは,チッピングに代わる目荒らしとして,施工環境に配慮し,一律の形状で形成できる円柱状シアキーを開発した。円柱状シアキーは,湿式コアドリルを用いることで,施工時の騒音,振動,粉塵を抑制でき,更にせん断耐力の評価が可能で,施工後の管理が容易となる特徴を有する。本稿では…

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  • 復元抽出・アンサンブル機械学習による混成堤直立壁に作用する平均波力算定と衝撃砕波力の発生判定

    Tracey H. A. TOM, 間瀬 肇, 武田 将英, 原 知聡, 金 洙列, 河村 裕之, 大熊 康平 土木学会論文集 79 (3), n/a-, 2023

    <p> 本研究では,混成堤断面形状パラメータを用いて,無次元平均波力強度の予測,および衝撃砕波波力の発生が判定可能な機械学習モデルを提案する.ただし,学習用の実験データは多くないため(スモールデータ),データの重複を認めてサンプリングする復元抽出法によるアンサンブル学習を試みた.ベースとなる機械学習モデルはANNとXGBoostの2種類を用いた.無次元平均波力強度の算定結果と実験結果を比較すると…

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  • 可塑状グラウト増深工法の実岸壁への適用と夾雑物除去工法の開発

    小笠原 哲也, 合田 和哉, 和田 眞郷, 三枝 弘幸, 壹岐 直之, 橋本 健 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 既存係船岸を対象として開発された可塑状グラウトを用いた増深工法の社会実装を目的として,川崎港の実岸壁(水深-4.5m)に現場適用した.また捨石の間隙内に夾雑物(砂,粘土,貝殻など)が多く存在する場合はグラウト注入を阻害するため,本増深工法を適用する上で課題としていたが,夾雑物の除去工法を適用し工法の適用拡大を図った.夾雑物除去では,小型実験から現場実験まで段階的に検証してウォータージェッ…

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  • 海底に敷設した防砂シートの波浪安定性に及ぼす透水性の影響

    Ain Natasha BALQIS, 原 知聡, 倉原 義之介, 武田 将英, 間瀬 肇, 石坂 修 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    <p> 捨石マウンドの施工期間中に,海底に敷設した防砂シートが波浪によって浮き上がるトラブルが発生することがある.そのため,防砂シートの浮き上がりを防止するための錘の所要質量を適切に算定する方法が求められる.本研究では,防砂シートの浮き上がりに対する透水性の影響を調べるため,1種類の不透水性シートと4種類の透水性シートを水底に敷設し,これらのシートの波浪安定性に関する水理実験と流体解析を行った.…

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  • 三次元解析による波・流れ共存場の無反射条件の検討と円柱周辺流況の再現

    梶川 勇樹, 武田 将英, 原 知聡, 黒岩 正光 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 本研究では,波・流れ共存場における円柱周辺の局所洗掘現象の高精度予測を最終目的とし,三次元解析における順流・逆流を含む当該共存場の境界での無反射条件の検討と,逆流条件での円柱周辺流況の再現解析を行った.まず,無反射条件としてエネルギー減衰帯と当領域での水量補正を考慮した手法を提案し,本手法を三次元モデルに導入することで時空間的に安定した共存場を作成できることを示した.次に,逆流条件でのK…

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  • 不規則波中における浮遊ケーソンの動揺および減揺タンクを用いた動揺低減効果の検討

    倉原 義之介, 武田 将英, 原 知聡, Ain Natasha BALQIS, 中村 友昭, 水谷 法美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> ケーソン曳航時の動揺低減に単純な直方体形状のFlume式減揺タンクを用いることを検討している.本研究では,縮尺1/15の大縮尺水理実験と周波数応答解析および時系列解析の2通りの数値解析により,不規則波中のケーソン動揺と減揺タンクの効果を考究した.ケーソンのPitchは固有周期での共振時に非線形減衰の影響を大きく受けていた.不規則波中でのケーソンの動揺は非線形減衰や波浪の非線形相互作用の影…

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  • 鉄鋼スラグ使った改質土を原位置施工

    日経コンストラクション = Nikkei construction (788) 30-, 2022-11

    ...JFEスチールと日本製鉄、五洋建設、東亜建設工業、日本海工(神戸市)は共同で、軟弱な海底地盤の表層を原位置で改良する「カルシア改質土のバッチ式原位置混合工法」を開発した。海底に降ろした密閉式バケットの中で、鉄鋼スラグを原料とするカルシア改質材…...

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  • 減揺タンク付浮遊ケーソンの動揺に与える波浪諸元の影響に関する実験的研究

    中村 友昭, 竹山 俊介, 白井 開斗, 趙 容桓, 水谷 法美, 倉原 義之介, 武田 将英 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_253-I_258, 2022

    <p> Flume式減揺タンクをSurge方向とSway方向に搭載した浮遊ケーソンに規則波,一方向不規則波,多方向不規則波を作用させる水理実験を実施し,ケーソンの動揺に対する減揺タンクの効果を考究した.Surge方向から一方向不規則波と多方向不規則波を作用させた実験より,Pitchの無次元全振幅は減揺タンクに搭載する自由水の増加とともに減少することが判明した.また,Sway方向から規則波と一方向…

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  • 波・流れ共存場における円柱周辺の三次元流況と局所洗掘現象に関する数値解析

    梶川 勇樹, 黒岩 正光, 武田 将英, Ain Natasha Balqis 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_79-I_84, 2022

    <p> 本研究では,洋上風力発電施設の基部における洗掘対策に資するため,波・流れ共存場での円柱周辺の局所洗掘現象を高精度に予測できる数値解析モデルの開発を目的とし,三次元モデルの開発と水理模型実験への適用を行った.開発した数値モデルの造波性能の検証から,本モデルは波単独および波・流れ共存場における水位変動を良好に再現できることを示した.また,円柱周辺の流況に関し,対象とした実験条件下では波・流れ…

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  • ジブトップが周期運動するときの吊荷の応答

    Ain Natasha Balqis, 倉原 義之介, 原 知聡, 武田 将英 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_661-I_666, 2022

    <p> 港湾・海岸工事でよく用いられる起重機船は,波浪の影響を受けて動揺し吊荷が大きく運動するという問題がある.起重機船の支点であるジブトップの周期運動に対する吊荷の応答そのものに関する一般的な知見はそれほど多くなく,現場で働く人の起重機船の吊荷応答に対する理解が不足している.そこで本研究では,陰解法である一般化α法を用いて時間積分の動的解析を行い,微小な振れ角で単振り子運動をしている吊荷を対象…

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  • 固化処理土で構築された岸壁の地震時挙動と安定性評価手法の検討

    高橋 英紀, 府川 裕史, 浅田 英幸, NGUYEN Binh, 竹内 秀克 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_589-I_594, 2022

    <p> 深層混合処理工法によって地盤をセメント固化して,その固化処理土を岸壁の本体工(背後地盤の土留め)として利用する方法が提案・採用されている.本稿では,この岸壁の構造形式を一般化することを念頭に,岸壁構造が不安定化する地震時の挙動を調べた.具体的には,岸壁本体工の寸法や形状を変化させて,遠心模型実験によって岸壁の地震時挙動を系統的に調べた.その結果,岸壁本体工にはある程度の幅(本体工の高さ程…

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  • 矢板式構造による既設重力式岸壁増深改良の地震応答解析におけるモデル化手法の影響評価

    佐藤 慶介, 小濱 英司 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 78 (4), I_537-I_550, 2022

    <p> 本研究は,既設重力式岸壁前面に新設矢板を打設する増深改良を対象とし,有限要素法による地震応答解析の簡略化のための既設ケーソンとその築堤過程の省略の影響について検討し,その変形挙動のメカニズムを考慮した考察を行った.既設ケーソンの築堤過程の省略においては,ケーソン設置時の海底地盤への応力伝達が評価できなくなり,増深改良後の矢板前面海底地盤の拘束圧を小さく評価した.このことにより矢板根入れ部…

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  • 「コンクリートのひび割れ調査,補修・補強指針 2022」の概要

    鎌田 敏郎, 西田 孝弘, 今本 啓一, 宮里 心一, 長田 光司, 河合 慶有, 網野 貴彦, 大即 信明 コンクリート工学 60 (11), 987-992, 2022

    <p>(公社)日本コンクリート工学会では,「コンクリートのひび割れ調査,補修・補強指針-2013-」を,同指針2009の小改訂として刊行している。2009年の大改訂から13年が経過し,この間の新たな知見を加え,この度,「コンクリートのひび割れ調査,補修・補強指針 2022」を刊行した。この指針は,ひび割れに関心のあるすべての方が,ひび割れ発見から,調査,原因推定,評価,判定,補修・補強を体系化し…

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  • 減揺タンクを用いた浮遊ケーソンの動揺低減に関する数値解析手法の開発

    倉原 義之介, 武田 将英, 原 知聡, Ain Natasha Balqis, 中村 友昭, 水谷 法美 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_259-I_264, 2022

    <p> Flume式減揺タンクを搭載した浮遊ケーソンについて,境界要素法(BEM)を用いた数値解析手法を開発した.浮遊ケーソン周りの流体計算領域と減揺タンク内の流体計算領域でそれぞれの流体力を計算し,流体力計算と連成した運動方程式を解くことで動揺量を算出した.自由動揺実験を行い,Roll,Pitch方向で長さの異なる減揺タンクをケーソン上に設置した場合に,本実験条件ではRollの固有周期は増大し…

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  • 人工排水材による液状化時のボイリング被害抑止工法の地表面変状抑制効果の検証

    NGUYEN Binh, 佐々 真志, 上野 一彦, 浅田 英幸, 田代 聡一 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_577-I_582, 2022

    <p> 本工法は地震時の液状化に伴うボイリング発生を抑制し,地表面の大きな変状や起伏が生じるのを防ぐことで,被災救助の緊急車両や復旧工事車両等の通行を可能にすることを目的としている.既報では遠心模型実験と浸透流解析により,人工排水材の打設間隔1.2m,打設長3.0mの条件で,液状化層から上層への水圧の伝播を防ぎボイリングを抑制可能なことを確認し,液状化の発生自体を抑止する従来型の排水工法に対し,…

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  • GWMとXGBoostを用いた1週間波浪予測

    Tracey H. A. Tom, 間瀬 肇, 池本 藍, 川中 龍児, 武田 将英, 原 知聡, 金 洙列 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_7-I_12, 2021

    <p> 全球波浪予報は日本沿岸の波浪予測値として利用するには空間解像度が低いので,機械学習を利用して1週間先までの波浪予測を行うGroup Method of Data Handling (GMDH)手法やArtificial Neural Network (ANN)手法を利用する波浪予測モデルが提案されている.本研究では,機械学習の1つであり,複数の決定木を組み合わせて識別性能を上げるアンサン…

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  • 今後の我が国の沿岸分野における気候変動対応で取り組むべき課題に関する意識調査

    桑江 朝比呂, 三戸 勇吾, 有川 太郎, 石川 洋一, 木所 英昭, 澁谷 容子, 志村 智也, 清野 聡子, 羽角 華奈子, 茂木 博匡, 山北 剛久, 李 漢洙, 金 洙列, 久保田 真一, 倉原 義之介, 辻尾 大樹, 二宮 順一, 伴野 雅之, 古市 尚基, 安田 誠宏, 森 信人, 武若 聡 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (1), 1-17, 2021

    <p> 今後の我が国の沿岸分野における気候変動対応で取り組むべき課題について,どのような内容に研究者が関心を抱いているのか検討された例はない.そこで,気候変動に関連する様々な学会に対してアンケートを実施した.その結果,「気温・海水温」,「生物多様性の減少」,「海面上昇」,「極端気象・気候」,「温室効果ガス」,「生態系サービスの劣化」,「台風・低気圧」,「水産物の減少」,「国土減少・海岸侵食」,そ…

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  • 局所洗掘実験における超高解像度地形計測手法

    Ain Natasha Balqis, 倉原 義之介, 原 知聡, 武田 将英, 梶川 勇樹, 黒岩 正光 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_343-I_348, 2021

    <p> 本研究は,局所洗掘に関する数値流体解析のベンチマークとなるべき水理実験データを得るための,効率的な超高解像度地形計測手法について提案するものである.本研究では,波・流れ共存場,流れ単独場,波単独場における洋上風力発電基礎のモノパイル周りの局所洗掘を対象に,小規模な模型実験を行い,提案する手法により洗掘孔の地形計測を行った.地形計測では,自走台車に搭載した,同期した2種類のレーザー変位計を…

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  • 浮遊ケーソンの動揺に対する減揺タンクの有効性と減揺メカニズムに関する実験的研究

    中村 友昭, 白井 開斗, 趙 容桓, 水谷 法美, 倉原 義之介, 武田 将英 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_619-I_624, 2021

    <p> 規則波下における浮遊ケーソンの動揺に対するFlume式減揺タンクの効果と機構を水理実験により考究した.その結果,Heaveの無次元全振幅に与える減揺タンクの影響は小さいことを確認した.一方,Pitchの無次元全振幅の最大値は,減揺タンクに搭載する自由水の質量の増加とともに減少することが判明した.また,減揺タンクに搭載した自由水による減揺モーメントを推定し,減揺モーメントにとって自由水に作…

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  • 土木学会「プレキャストコンクリートを用いた構造物の構造計画・設計・製造・施工・維持管理指針(案)」の概要

    渡辺 博志, 睦好 宏史, 河野 哲也, 馬場崎 宗之助, 網野 貴彦, 稲積 一訓 コンクリート工学 59 (7), 561-567, 2021

    <p>プレキャストコンクリート工法は,現場作業の省力化,省人化,工期短縮といった生産性向上に大きく寄与できる技術の一つで,普及拡大が望まれる技術であるが,その適用にあたっては現場打ち工法とは違った特有の留意すべき事項がある。土木学会コンクリート委員会では,土木学会コンクリート標準示方書の考え方に基づいて,プレキャストコンクリートを用いた構造物の構造計画,設計,製造,施工,および維持管理について,…

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  • 羽田空港D滑走路埋立/桟橋接続部の3.11地震時の挙動とFLIPによる再現解析

    新原 雄二, 大野 進太郎, 小林 孝彰, 平佐 健一, 田代 聡一, 小澤 敬二, 野口 孝俊, 野津 厚 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_379-I_384, 2021

    <p> 羽田空港D滑走路では,2010年10月の供用開始から5か月後の2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生し強震記録が得られた.この観測記録を用いてD滑走路の地震時挙動の把握と耐震設計の妥当性の検証を行った.埋立/桟橋接続部の設計に用いたFLIPのモデルに,3.11地震で観測された工学的基盤の加速度波形を入力して再現解析を行った.その結果,埋立部と桟橋部のFLIPによる応答波形は観測…

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  • カルシア改質土の原位置混合工法の適用範囲拡大に関する検討

    谷本 尚希, 粟津 進吾, 山本 佳知, 野中 宗一郎, 赤司 有三, 浅田 英幸, 近本 雅彦, 北門 亨允 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_445-I_450, 2021

    <p> カルシア改質土の施工簡略化工法として開発中の原位置混合工法(海底粘土の掘削,改質材との混合,改質土の投入の工程を原位置で実施)を,含水比が液性限界より低い粘土地盤にも適用できるようにするため,混合装置の改良および掘削した粘土への加水手法の構築を目的に,1/5モデル実験を行った.実験の結果,混合装置の改良により,含水比<i>w</i>= …

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  • 2019年山形県沖地震で発生した津波に関する情報伝達状況と住民行動の把握

    犬飼 直之, 石貝 翔馬, 松田 曜子 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_127-I_132, 2021

    <p> 2019年6月に発生した山形県沖地震では,新潟県村上市府屋で震度 6 強、新潟市では震度 4 を記録し,山形県鶴岡市鼠ヶ関など各地で津波が観測された.幸い津波被害は発生しなかったが,新潟県付近では定期的に地震津波が発生することから今後の対応の知見を得るために津波情報発表時に新潟における住民や行政はどのような対応をしたのかを把握した.</p><p> …

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  • 全球波浪予報値とニューラルネットワークを用いた1週間波浪予測モデルGWM to ANNの適用性

    Tracey H. A. TOM, 間瀬 肇, 川中 龍児, 水谷 英朗, 池本 藍, 武田 将英, 金 洙列 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_145-I_150, 2021

    <p> 洋上風力発電プロジェクトなどの大型海洋工事では,できるだけリードタイムの長い正確な海象予測情報が求められる.日米欧などの気象機関から全球波浪予報が提供されているが,いずれも日本沿岸の波浪予測値として利用するには空間解像度が低く,海上施工の作業計画に用いられるには精度に乏しい.ニューラルネットワークを用いると,気象庁(JMA)の全球波浪予報初期値からその時刻の沿岸波浪にうまく変換できるが,…

    DOI DOI Web Site ほか3件 参考文献7件

  • 可動式防波堤の台風来襲時における被害軽減効果の検討

    原田 弥子, 渡部 真史, 松本 幸久, 森下 和帆, 大西 将之, 木原 一禎, 有川 太郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 77 (2), I_823-I_828, 2021

    <p> 本検討では,可動式防波堤の実地形における有用性検証を目的とし,東京湾を対象に経験的台風モデルに基づいた最悪シナリオ想定の台風を用いて,設置位置の違いによる可動式防波堤の水位低減効果および浸水抑制効果の程度について数値的検討を行った.その結果,港内に設置した場合,最大潮位偏差を観測した台風経路においてそれぞれ設置した場合では11.2~42.2%,複数設置した場合では27.4~45.7%の水…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献4件

  • RANSに基づく種々の乱流モデルを用いた円柱周辺の流れと局所洗掘解析

    梶川 勇樹, 森山 諒也, 黒岩 正光, 武田 将英, AIN NATASHA BALQIS 土木学会論文集B3(海洋開発) 77 (2), I_295-I_300, 2021

    <p> 本研究では,着床式洋上風力発電施設の基部で発生する局所洗掘現象の高精度予測を最終目標とし,一様流中における円柱周辺の流れと局所洗掘を適切に再現できる乱流モデルを明らかにすることを目的として,RANSに基づく種々の乱流モデル(標準型<i>k-ε</i>,RNG <i>k-ε</i>,標準型<i>k-ω</i>,SST …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献12件

  • 原位置ベーンせん断強さと室内試験から得られる非排水せん断強さとの関係

    平林 弘, 川口 貴之, 川尻 峻三, 山下 聡 地盤工学ジャーナル 15 (3), 599-608, 2020-09-30

    <p>本研究では,国内21箇所,海外9箇所の粘性土地盤で実施した原位置ベーンせん断試験結果と,そこから採取した試料を用いた室内試験結果から,定体積一面せん断試験や一軸圧縮試験による非排水せん断強さと原位置ベーンせん断強さとの相互関係について詳細に検討した。その結果,透水係数や圧密係数が大きく,有機分が多いと思われる陸成粘土では相対的に原位置ベーンせん断強さが大きくなる可能性が高いことが明らかとな…

    DOI Web Site 参考文献5件

  • フルスケール実験に基づく越波・越流遷移モデルと高波・高潮浸水シミュレーションへの実装

    間瀬 肇, 金 洙列, 由比 政年, 武田 将英, 楳田 真也, 川崎 浩司, 平石 哲也, 松下 紘資 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (1), 7-19, 2020

    <p> 高波と高潮が同時生起する際には,波の打上げによる越波から,越波・越流が重畳する遷移状態を経て越流へと,流体場の特性が大きく変化するが,推定モデルや評価手法が確立されておらず,工学的知見の蓄積も不十分である.本研究では,フルスケールで実施された越波・越流遷移実験を基にして,波浪の影響や浸水流量の時間変化を適切に再現可能な,越波・越流遷移モデルを開発する.このモデルを活用して,典型的条件下に…

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  • 首都直下地震による災害廃棄物の港湾を使った処分・再生利用についてのコンセプトモデル

    鈴木 武, 田中 裕一, 田谷 全康, 山崎 智弘, 水野 健太 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_7-I_12, 2020

    <p> 首都直下地震が発生した場合,膨大な量の災害廃棄物が発生する.それらの廃棄物は発生場所近傍の一次仮置場に集められ,その後,廃棄物を速やかに二次仮置場に運搬,二次仮置・中間処理,処分,再生利用していく必要がある.</p><p> そのため,東京圏の中心部に広大な陸海空間を持つ港湾に着目し,港湾を使った災害廃棄物の二次仮置場への運搬,二次仮置・中間処理,処分,再生利用を検討し,そのコンセプトモデ…

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  • カルシア改質土の原位置混合工法の混合性向上に関する実験的検討~装置の改善検討~

    粟津 進吾, 山本 佳知, 松本 歩, 赤司 有三, 三枝 弘幸, 本田 秀樹, 近本 雅彦, 谷本 尚希 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_528-I_533, 2020

    <p> カルシア改質土の施工簡略化を目的として開発している原位置混合工法(海底粘土の掘削,改質材との混合,改質土の投入の工程を原位置で実施)について,液性限界に近い含水比の粘土に対する改質材の混合性を向上させるため,混合装置の改善を行い,改善効果を1/5モデル実験で検証した.</p><p> 実験の結果,改善した混合装置を使用することで,従来と比べて短い混合時間で,より均一に改質材を粘土内に分散で…

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  • 遡上津波による円柱周辺の局所洗掘現象に関する三次元数値解析

    梶川 勇樹, 武田 将英, 黒岩 正光 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_487-I_492, 2020

    <p> 本研究では,海岸域に設置された円柱構造物周辺における遡上津波による局所洗掘現象の高精度予測を最終目標とし,三次元数値解析モデルの開発とその妥当性の検証を行っている.本数値モデルではデカルト座標系を採用し,流れの基礎方程式にはFAVOR法を導入したRANSを採用している.渦動粘性係数の評価には剥離流の予測に定評のあるRNG …

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  • 本体工に深層混合処理工法を用いた岸壁の動的有限要素解析手法

    府川 裕史, 浅田 英幸, 田口 博文, 高橋 英紀, 森川 嘉之 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_432-I_437, 2020

    <p> 深層混合処理工法などにより固化改良した地盤を直接本体工として利用する岸壁構造への適切な解析手法を提案することを目的として,模型実験とその再現解析を実施した.模型実験では,縮尺模型を用いた遠心力場での加振実験を実施し,動的挙動を調べた.再現解析では,有限要素解析コードFLIPを用いて岸壁をモデル化し,模型実験結果との比較を通して,数値解析結果の妥当性を検証した.検証の結果,本研究においてモ…

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  • Group Method of Data Handlingによる1週間先波浪予測法の適用

    千代延 啓之朗, 金 洙列, 武田 将英, 原 知聡, 間瀬 肇, Tracey H. A. TOM 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_229-I_234, 2020

    <p> 本研究では,実際に配信されるJMA GWM,NOAA WW3,ECMWF HRES-WAMの全球波浪予報値を用いてGroup Method of Data Handling (GMDH)による1週間先波浪予測手法をNOWPHASの波浪観測値がある常陸那珂,秋田,高知,那覇に適用して,GMDH波浪予測値の精度を検討した.その結果,波高に関しては4地点で全球波高予報値に比べてGMDH予測値の…

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  • 先端に仕切板を設けた大径鋼管杭の急速載荷試験による押込み抵抗力特性の調査

    水谷 崇亮, 久保 敏哉, 北澤 真, 山下 久男 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_444-I_449, 2020

    <p> 大径鋼管杭を開端杭として用いる場合や,先端抵抗力の増加を期待して杭先端に仕切板を設ける場合には,杭の軸方向押込み抵抗力を推定することが困難であるため,原位置での載荷試験を行うことが求められる.本稿では八代港で実施された仕切板を有する大径の開端杭の急速載荷試験の詳細を報告する.また,試験の結果を基に周面抵抗力度や杭先端の閉塞率について検討を行い,概ね過去の知見と整合する結果が得られているこ…

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  • 浮遊ケーソンの動揺に与えるフーチング幅の影響に関する研究

    中村 友昭, 永山 直人, 趙 容桓, 水谷 法美, 倉原 義之介, 武田 将英 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_366-I_371, 2020

    <p> 曳航・据付作業時に浮遊状態にあるケーソンの動揺低減効果に与えるフーチング幅の影響を自由動揺実験と強制動揺実験により考究した.自由動揺実験より,Pitchの固有周期は相対フーチング幅の増加とともに大きくなる傾向があることを確認した.また,HeaveおよびPitchの非線形減滅係数も相対フーチング幅の増加とともに大きくなり,フーチングの延長は動揺の減衰に効果があることを示した.強制動揺実験よ…

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  • 浚渫土砂を活用したかごマット人工石の開発

    赤司 有三, 浅田 英幸, 府川 裕史, 滝川 光雄, 鳥嶋 勇一, 川下 裕幸, 勝見 武 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_612-I_617, 2020

    <p> 浚渫土砂の有効利用技術であるカルシア改質土に固化材を添加したカルシア人工石を,かごマットに充填してブロック状としたかごマット人工石の開発を行った.かごマット人工石は浚渫土砂を大量使用した大重量ブロックであるため,大量製造時の浚渫土砂の性状変化に対応した管理方法の確立と,高含水による乾燥収縮ひび割れ等に対する吊り上げ時の安全性確認が課題であった.そこで,実規模サイズによるフィールド製造試験…

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  • 引き波下における漂流コンテナの着底に関する漂流物移動モデルの検証

    倉原 義之介, 武田 将英, 髙川 智博, 千田 優 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_959-I_964, 2020

    <p> 本研究は,津波シミュレータT-STOCに含まれる漂流物移動モデルで漂流コンテナの着底に関する検証を行ったものである.津波の引き波によってコンテナが漂流し,その後に着底する水理実験を検証対象とした.また,コンテナ模型の摩擦係数と抗力係数を実験により確認し,各係数が漂流物への作用力,漂流速度,漂着位置に与える影響について検討した.その結果,漂流コンテナの着底位置を再現するには,模型底面と接触…

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  • 表層型メタンハイドレート掘削時に用いる汚濁防止膜周りの流速分布に関する基礎研究

    原 知聡, Ain Natasha Balqis, 武田 将英, 倉原 義之介, 森澤 友博, 吉野 達矢, 横山 美憲, 川岸 靖 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_911-I_916, 2020

    <p> 深海底の表層型メタンハイドレートを採掘する際に発生する濁りの拡散抑制対策として,自立式汚濁防止膜が挙げられる.深海特有の環境条件に適用可能な自立式膜の開発に向けた基礎研究として,本研究では,深海での遅い一様流れにおける自立式膜周りの流況を,数値解析により再現することを目的とした.深海と同じ遅い定常流れに関する有限水深での水理実験を実施し,その結果から流体解析の底面および汚濁防止膜表面の境…

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  • 簡易越波対策工の越波低減効果と作用張力に関する実験的研究

    山城 賢, 柴田 雄也, 中谷 和博, 児玉 充由, 原 知聡, Ain Natasha Balqis, 倉原 義之介, 武田 将英 土木学会論文集B3(海洋開発) 76 (2), I_97-I_102, 2020

    <p> 著者らは,既存の護岸に円柱状のものを係留する低コストかつ簡易な越波対策工を提案して,将来の実用化に向けた基礎的な検討を進めている.本研究では,簡易越波対策工の越波低減効果および係留索に作用する張力について水理模型実験により検討した.その結果,本実験の範囲では,簡易越波対策工により60%程度の高い越波低減効果が期待されること,係留索に作用する最大張力は有義波高にほぼ比例して増加すること,一…

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  • 起重機船から吊り下げた鋼板セルの動揺特性

    倉原 義之介, 小泉 博之, 西山 大和, 原 知聡, Ain Natasha Balqis, 武田 将英 土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_829-I_834, 2020

    <p> 鋼板セル据付け時の起重機船および鋼板セルの動揺を現地計測し,動揺特性を考究した.起重機船はRTK-GPS,鋼板セルは自動追尾式トータルステーションを用いて,それぞれの位置を直接計測した.これにより,従来の加速度と角度の計測では難しかった数分間の長周期成分を含む動揺を計測することが出来た.着底前の大部分が水中に没した鋼板セルは,2分程度の長い周期で1~2m程度水平方向に動揺していることが分…

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  • 珊瑚由来の石灰石骨材が海水練り自己充塡型コンクリートの性質に及ぼす影響

    竹中 寛, 谷口 修, 田中 亮一, 与那嶺 一秀, 山路 徹, 清宮 理 土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造) 76 (4), 255-269, 2020

    <p> 本研究では,遠隔離島で活用するコンクリートを想定し,海水,珊瑚由来の石灰石骨材および特殊混和剤を用いた自己充塡型コンクリートの基礎的性質,収縮特性,熱的性質および耐摩耗性について実験的検討を行った.その結果,コンクリート用材料として空隙が多い珊瑚由来の石灰石骨材を用いた場合においても,優れた流動性と適度な材料分離抵抗性を有する自己充塡型コンクリートを製造することができ,普通骨材を用いた場…

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  • 大型実験によるカルシア改質土の原位置混合工法の適用性評価

    粟津 進吾, 山本 佳知, 本田 秀樹, 野中 宗一郎, 赤司 有三, 浅田 英幸, 近本 雅彦, 溝口 栄二郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_911-I_916, 2019

    <p> カルシア改質土の施工簡略化を目的として開発している原位置混合工法(海底粘土の掘削,改質材との混合,改質土の投入の工程を原位置で実施)について,実施工に用いる粒径の改質材を材料としたときの適用性を評価するため,1/5モデルでの大型実験を行った.</p><p> 実験の結果,撹拌翼のストロークの設定を適切に行うことで,最大粒径40mm程度の改質材でも改質土を製造することができた.また,改質材の…

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  • 浮遊ケーソンの動揺に与える減揺タンクの効果とその簡易的な評価手法に関する研究

    中村 友昭, 大沼 史都, 趙 容桓, 水谷 法美, 江口 三希子, 倉原 義之介, 武田 将英 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_403-I_408, 2019

    <p> Flume式減揺タンクをPitchの低減に効果がある方向とRollの低減に効果がある方向に直交して浮遊ケーソンの天端に搭載した状況を取り扱い,規則波下と多方向不規則波下における減揺タンクの動揺低減効果を水理実験により検討した.また,減揺タンクの効果を簡易に評価できる手法を構築し,その適用性と有用性を確認した.その結果,規則波下では,Pitchは固有周波数とその倍周波数付近で増大し,減揺タ…

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  • 全球波浪予報値とGMDHを用いる日本沿岸1週間先波浪予測法の適用性

    金 沫列, 原 知聡, 倉原 義之介, 西山 大和, 武田 将英, Tracey H. A. TOM, 川崎 浩司, 間瀬 肇 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_115-I_120, 2019

    <p> 全球波浪予報初期値(JMA GWM)と再解析値(NOAA WW3とECMWF ERA5)の3種類の全球波浪値を入力変数として用いて,ニューラルネットワークの一種であるGMDHを用いた1週間先波浪予測モデルを開発し,日本沿岸の4ヶ所(常陸那珂,鹿島,秋田,留萌)における観測値との比較・検討を行った.観測有義波高と周期をGMDHモデルによる算定値と比較した結果,GMDHによる波浪算定値は,元…

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  • 全球波浪予報値のニューラルネットワーク変換による高精度1週間波浪予測の試み

    Tracey H. A. TOM, 金 洙列, 武田 将英, 倉原 義之介, 原 知聡, 西山 大和, 川崎 浩司, 間瀬 肇 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_133-I_138, 2019

    <p> 海洋工事は気象や海象の影響を受けやすく,作業船の運航ルートの設定や荒天時の作業可否の判断,避難港の利用にあたり,できるだけリードタイムの長い海象情報は重要である.本研究では,全球波浪予報値とニューラルネットワーク(NN)を利用した1週間波浪予測法を提案し,その基礎となる精度検証を行った.日本気象庁波浪モデルやアメリカ海洋大気庁波浪モデル,ヨーロッパ中期予報センター波浪モデルによる1週間先…

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  • 橋梁の点検高効率化が橋梁の健全度分布に与える影響に関する分析 -新潟市を例に-

    鳩山 紀一郎, 渡部 真大, 佐野 可寸志, 高橋 貴生 土木学会論文集F4(建設マネジメント) 75 (2), I_96-I_104, 2019

    <p> わが国における橋梁点検は今後の技術革新により大幅に効率性向上が見込まれる一方,その効率性の向上が橋梁の補修費用にどう影響を与え,更には将来の橋梁の健全度分布がどう変化していくのかは明らかではない.本研究はこの点を明らかにするために,新潟市を対象に実際の補修費データを利用して,橋梁の供用年数に対する健全度自然低下傾向,健全度低下による補修費増大傾向を分析した.また,点検時に精度に応じて健全…

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  • 礫材の空隙に可塑状グラウトを充填した改良体の強度変形特性

    和田 眞郷, 合田 和哉, 小笠原 哲也, 三枝 弘幸 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_851-I_856, 2019

    <p> 近年,船舶の大型化に伴い,既存係船岸を増深する必要性が増している.既設の重力式係船岸の増深工法として,捨石マウンドの一部を注入・固化することで,法線位置を変更することなく増深を可能とする工法が開発された.実施工では,改良体の品質は現場状況によって異なると考えられ,改良体の設計強度の設定や施工管理に際しては,現場条件を考慮した強度特性の把握が必要である.本報告では,可塑状グラウトの充填が不…

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  • カルシア改質浚渫土を用いた汚濁低減のための潜堤施工手法の検証〜強度・形状特性の把握〜

    竹山 佳奈, 泉水 めぐみ, 西田 浩太, 峯松 麻成, 田中 裕一, 江口 信也, 野口 孝俊 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_899-I_904, 2019

    <p> 浚渫土と転炉系製鋼スラグを有効活用したカルシア改質浚渫土を用いて,汚濁低減に配慮した土質性状や投入方法で築堤した潜堤の強度・形状特性について報告する.試験は注排水可能な京浜港ドックで実施し,水中打設で潜堤を築堤後,干出した堤体の形状測定および強度試験用の供試体採取をおこなった.その結果,投入した改質土の土質性状によって強度が異なっており,汚濁低減効果の低いスランプ値<1cmの改質土の強度…

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  • 矢板式岸壁控え組杭における杭間固化改良工法の耐震性評価実験

    夏坂 亮太, 小濱 英司, 伊藤 広高, 松村 聡, 水谷 崇亮, 森川 嘉之, 藤田 純逸, 下谷 勝規 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_569-I_574, 2019

    <p> 杭間固化改良工法は,組杭周辺地盤にセメント固化改良を施工するものであり,組杭の横抵抗増加を見込まれて考案された新しい工法である.本研究は,杭間固化改良工法の実施工に向け,控え組杭式矢板式岸壁における効果を大型模型実験により確認することを目的としている.そこで,実構造を想定した断面を1/30スケールで再現し,水中振動台による加振実験を行った.実験結果から,矢板と共に控え工近くの背後地盤が海…

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  • 一様流下にある膜体の有効膜高の実用算定式の提案

    武田 将英, 重松 孝昌, 倉原 義之介, 原 知聡, 西山 大和 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_409-I_414, 2019

    <p> 膜体の有効膜高を算定するための手法はこれまでに多く提案されているが,いずれの手法でも水理実験に基づく実験定数が必要なため,設計者が容易に有効膜高を求めることはできなかった.本研究では,設計者が簡便に計算することができる一様流下に置かれた垂下式膜体の新しい有効膜高の予測式を提案することを目的とした.水理実験と数値計算によって膜体に作用する圧力分布を検討した結果,実験定数は一意に定まるもので…

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  • 特別セッション「S-1 港湾・海岸インフラの維持管理でのICT活用と課題」のまとめ

    岩波 光保, 昇 悟志, 道前 武尊, 網野 貴彦, 伊藤 始, 早川 哲也, 加藤 絵万 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_1031-I_1035, 2019

    <p> 本セッションでは,港湾・海岸インフラにおけるICTの活用に関して最新の技術を紹介するとともに,ICTの活用による維持管理の効率化への期待や,解決すべき課題等に関する幅広い議論を行うことを目的とした.3編の研究発表や2件の話題提供,討論を通して,ICT等の新技術は,生産人口の減少と充当できる予算の縮減がますます進むなかで,社会インフラの適切な維持管理・更新の技術的課題を解決する有効な方策で…

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  • コンクリート構造物の耐震補強の接合部に適用する円柱状シアキーの力学モデルの構築

    阿部 隆英, 樋渡 健, 高瀬 裕也, 香取 慶一 コンクリート工学論文集 30 (0), 11-20, 2019

    <p>著者らは,既存構造物の耐震補強の接合部に用いる目荒らしに代わる,円柱状シアキーの研究を進めてきた。実施工を想定すると,接着系あと施工アンカーと円柱状シアキーを併用するため,最終目的は,この併用した場合の力学モデルを構築することである。そこで本論文では,まず円柱状シアキーの力学モデルを構築するため,単調載荷による実験結果をポストピーク領域まで含めて整理した。その結果,著者らは円柱状シアキーの…

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  • 全球波浪予報値とGMDH部分表現式を用いた1週間波浪予測法とその精度検証

    金 洙列, 武田 将英, 間瀬 肇, 倉原 義之介, 原 知聡, 西山 大和, 川崎 浩司, 水谷 英朗 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (1), 18-26, 2019

    <p> 本研究は,作業船の準備や港湾・海洋工事の施工計画に役に立つ波浪予測法を確立することを目的として,全球波浪予報値と機械学習の一つであるGroup Method of Data Handling (GMDH)における部分表現式を用いた日本沿岸の1週間先までの波浪予測法を提案する.具体的には,常陸那珂港を対象として,3種類の全球波浪予報値とGMDHの部分表現式を利用した1週間先までの波浪予測が…

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  • 海上施工での利用を目的とした沿岸波浪数値予報モデルGPV(CWM)の精度検証

    原 知聡, 金 洙列, 倉原 義之介, 西山 大和, 武田 将英, 間瀬 肇 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_935-I_940, 2019

    <p> 波浪予報は,海上工事の作業可否を判断する上で重要な情報である.しかし,外洋に面した海域では,波高や周期などの波浪予報値に基づいて作業可否を事前決定するわけではなく,朝一番に現場海域の静穏度を視認してから当日の作業可否を決定することが少なくない.これは,波浪予報が必ずしも現場海域の波浪状況を正確に表していないと工事関係者が感覚的にとらえているからと考えられる.本研究では,沿岸波浪数値予報モ…

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  • 新たな越波対策工の提案とその効果に関する基礎的研究

    中谷 和博, 山城 賢, 児玉 充由, 武田 将英, 倉原 義之介, 原 知聡, 西山 大和 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_145-I_150, 2019

    <p> 地球温暖化による海面上昇や台風の強大化の影響で,これまで越波が生じていなかった護岸においても将来的に越波が発生するようになることが考えられる.越波被害の対策としては,護岸の嵩上げや消波工の設置などが考えられるが,設置する空間やコストの制約から,これらの対策工を新設するのは困難な場合もあり得る.このような観点から,著書らは既存の護岸に円柱状の構造物を係留する低コストかつ簡易な越波対策工を提…

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  • カルシア改質浚渫土を用いた汚濁低減のための潜堤施工手法の検証~発濁特性の把握~

    泉水 めぐみ, 竹山 佳奈, 峯松 麻成, 西田 浩太, 江口 信也, 田中 裕一, 野口 孝俊 土木学会論文集B3(海洋開発) 75 (2), I_887-I_892, 2019

    <p> 浚渫土と製鋼スラグを有効活用したカルシア改質浚渫土の定量的な汚濁発生量と汚濁拡散・沈降特性を明らかにすることを目的とし,室内および現地(関東地方整備局京浜港ドック)において,土質性状および投入方式による発濁特性を試験した.土質性状は改質土の流動性(スランプ)に着目した.投入方式は水面での土運船直接投入と水中でのグラブ降下投入を想定した.室内試験では好適スランプ範囲内(スランプ値1-7cm…

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  • 電動式スルースゲートによる段波津波への数値波動水路の適用と1次元解析との統合

    梶川 勇樹, 渡邊 賢稔, 黒岩 正光, 武田 将英, 倉原 義之介, 原 知聡, 西山 大和 土木学会論文集B2(海岸工学) 75 (2), I_373-I_378, 2019

    <p> 著者らは,一般的な水路で複雑な津波波形を再現することを目的に,電動式スルースゲートを用いた津波造波装置の開発を進めてきた.同時に,1次元解析を用いた効率的な造波制御データの作成手法についても検討を進めてきた.しかしながら,1次元解析ではゲート直下の跳水を解析できず,水理条件によっては津波波形を再現できない状況にあった.そこで本研究では,ゲート直下での複雑な跳水現象を伴う津波波形を効率的か…

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  • 耐震補強接合部におけるあと施工アンカーのダウエル効果と目荒らし面の噛み合い効果の累加に関する検証

    奥山 裕希恵, 高瀬 裕也, 阿部 隆英, 樋渡 健 コンクリート工学論文集 30 (0), 35-43, 2019

    <p>耐震補強された構造物では,一般にあと施工アンカーと目荒らしによって既存部材側と増設部材側が接合されるが,既往の設計指針はあと施工アンカーのせん断耐力のみで構成されている。既往の研究よりあと施工アンカーと目荒らしの力学挙動の評価手法は確立されつつある。そこで,あと施工アンカーと目荒らしを施した試験体の実験を行い,それぞれのモデルを累加することでどれだけ実験結果を再現できるか検証を行った。その…

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  • 津波高分布の相似性および類似性指標を用いた地震断層の位置および規模の推定法

    泉宮 尊司, 篠原 頼人 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_193-I_198, 2018

    津波高の分布を知ることは,地震や津波の規模を把握する上,および全体的な被害を予測する上でも重要である.本研究では,震源域で発生した津波が,複雑な海底地形による浅水,屈折,回折,摩擦および砕波変形を受けることによって,対数正規分布となることを理論的に示している.対数正規分布に従うとき,相似な津波高分布は平均値が変化するだけで,分散は変化しないこと,および津波高比の対数値の分散は,両者の相関が高く,…

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  • 電動式スルースゲートを用いた複雑な津波波形の造波方法

    松田 信彦, 武田 将英, 江口 三希子, 西山 大和 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_181-I_186, 2018

    東日本大震災による海岸や港湾被害を契機に,レベル2津波に対してレジリエンスの高い津波対策技術の研究が進められている.このような巨大津波では周期が数十分間継続し,水位や流速が複雑に時間変化するため,巨大津波を一般的な実験水路で造波することは難しい.そのため,著者らは,電動式スルースゲート(以下,電動ゲート)の流量制御を用いた,新しい津波造波装置を開発している.これまでに,ゲート流量と段波波高の関係…

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  • 環境リスク評価を使った海面処分場整備の可能性

    鈴木 武, 田中 裕一, 田谷 全康, 山崎 智弘, 木俣 陽一, 前田 勇司 土木学会論文集G(環境) 74 (6), II_19-II_26, 2018

    管理型海面処分場の遮水性能は陸上処分場の考え方をもとに規制されている.そのため,管理型海面処分場内の物質が場外に出て人の健康等に与えるリスクを,処分場が海域への設置であることや投入廃棄物の性格を考慮して分析した.その結果,今回検討した範囲では,遮水壁の透水係数を緩和しても,人の健康等に対して安全性が確保される可能性があるという知見を得た.しかし,リスクの発生の仕方が処分場ごとに異なることや,より…

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  • 電動式スルースゲートにより造波された段波津波の計算精度向上に関する研究

    梶川 勇樹, 松田 信彦, 武田 将英, 江口 三希子, 西山 大和, 黒岩 正光 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_169-I_174, 2018

    従来より,著者らは,一般的な実験水路において多様な津波波形を再現するため,電動式スルースゲートを用いた新たな津波造波装置の開発を進めてきた.同時に,1次元数値計算モデルを使用した効率的な造波制御データの作成手法についても検討を進めてきた.しかしながら,従来の数値モデルは分散第2波以降の波形の再現性が悪く,複雑な津波波形の造波制御にまで至っていない.そこで本研究では,本数値モデルによる段波津波の計…

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  • 低反射型鋼板セル護岸の消波特性と消波ブロックの安定性

    武田 将英, 宮崎 哲史, 津田 宗男, 藤田 岳, 片山 勝, 井上 博士 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_372-I_377, 2018

    大水深護岸における反射波低減対策のひとつとして,天端が水中に没した鋼板セルに,上部工と消波ブロックを上載した構造の低反射型鋼板セル護岸が挙げられる.本研究は,低反射型鋼板セル護岸の消波特性とセル天端上の消波ブロックの安定性について,数値計算と水理模型実験により検討したものである.今回の実験範囲に限定されるが,低反射型鋼板セル護岸の反射率は,約0.2~0.4の範囲となり,低反射型鋼板セル護岸に上載…

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  • 桟橋の点検診断の高度化のためのセンサモニタリング技術の導入

    網野 貴彦, 加藤 絵万, 山路 徹, 星野 雅彦 土木学会論文集B3(海洋開発) 74 (2), I_13-I_18, 2018

    本稿では,桟橋に対する点検診断の補助ツールとして導入を試行しているセンサモニタリングの開発状況について報告する.桟橋は複数の鋼およびコンクリート部材で構成されるが,著者らはインターネット技術を利用してこれら部材の劣化進行の把握および評価に必要な各種センサの継続的な計測情報と専門技術者の状況判断を港湾管理者に提供する支援システムを開発した.また,実桟橋または実海洋環境に暴露した供試体において長期的…

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  • 日本海上の気象データを用いたニューラルネットワークによる日本海沿岸の波浪予測

    TOM Tracey H. A., 間瀬 肇, 池本 藍, 斎藤 武久, 川崎 浩司, 武田 将英 土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_691-I_696, 2018

    本研究は,日本海全域を覆う1度メッシュの格子点での気象データを用いて,ニューラルネットワークによる日本海沿岸域における波浪予測の可能性を調べたものである.入力は,メソ数値予報モデルMSMのデータから作成する1度メッシュ格子点における気圧<i>P</i>と風速<i>U</i>, <i>V</i>の3個のデータを,北西端から南東端の順に用いる.入力気象データの時間変化を考慮する場合には,ある時刻とそ…

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  • 海水練りコンクリートのASR膨張に対する高炉スラグ微粉末の抑制効果

    川端 雄一郎, 羽渕 貴士, 忽那 惇, 与那嶺 一秀 Cement Science and Concrete Technology 71 (1), 323-330, 2017

    <p>練混ぜ水に海水を用いた海水練りコンクリートのアルカリシリカ反応による膨張を抑制するため、高炉スラグ微粉末をセメントの一部に置換し、その抑制効果について検討した。アルカリ溶液を含む不織布でラッピングしたコンクリートプリズム試験(AW-CPT)を3年間実施した結果、高炉スラグ微粉末を40%以上置換した海水練りコンクリートでは膨張が確認されなかった。このメカニズムとして、高炉スラグ微粉末が生成し…

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  • 減揺タンクを用いた浮遊ケーソンの動揺特性に関する自由動揺実験

    江口 三希子, 武田 将英, 岩本 浩明, 松田 信彦 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_979-I_984, 2017

    本研究では,タンク内の自由水量を変化させたFlume式減揺タンクを搭載した浮遊ケーソンの自由動揺実験を実施し,実験から得られた縦揺固有周期と縦揺減滅係数を用いて動揺解析を実施した.本研究の結果,タンクの水量によって状態が概ね3つに区分(変化しない,自由水量と初期排水量の比がおよそ1.0~2.5%の範囲ではPitchがすぐ減衰する,およそ2.5~6%の範囲では縦揺固有周期が2倍長くなる)されること…

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  • 電動式スルースゲートの段波造波用制御データの作成手法に関する研究

    梶川 勇樹, 松田 信彦, 武田 将英, 岩本 浩明, 江口 三希子, 黒岩 正光 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_271-I_276, 2017

    著者らは,一般的な造波水路を用いて実際に近い多様な津波を再現できる,電動式スルースゲートの津波造波装置の開発を進めている.実験条件に合わせた任意波形の造波には,ゲート開度等の制御データを作成する必要があり,現状では実験を繰返して任意波形に近づける合わせ込み調節を行っている.そのため本研究では,電動式スルースゲートの制御データの効率的な作成手法の開発を目的とし,1次元数値計算モデルを用いた繰返し計…

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  • 直立浮上式防波堤の高潮防御性能の検討

    河合 航輝, 関 克己, 小林 真, 大川 大一, 井上 博士, 木原 一禎, 有川 太郎 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_235-I_240, 2017

    本研究では,開口部を有する防波堤の高潮に対する水位低減効果を,高潮津波シミュレータSTOC-MLと3次元波動水槽CADMAS-SURF/3D(CS3D)を用いて検討し,その評価手法の確立を目的とした.STOC-MLを用いた開口部を通過する流速は,CS3Dによる計算結果ならびに水位差を用いたBernoulli式から得られる流速と整合し,その妥当性を示すとともに,開口部の流量分布をCS3Dと比較した…

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  • 円滑な海上施工管理のための波浪と作業船の動揺のリアルタイム予測

    津田 宗男, 松見 吉晴, 金 洙列, 松田 信彦, 江口 三希子 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_151-I_156, 2017

    港湾工事において作業船等による施工を行う場合,天候によるその実施の可否は,一般的に施工前日の波浪予測データから判断されている.ここで判断に採用する波浪予測は,予測精度や予測期間に関して不十分なところもあり,また,波浪予測だけでは周期・波向きによって作業船や吊荷の動揺状況が異なり,精度よく施工可否判断が行えない.<br> …

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  • 砕波を伴う波が鉛直壁に作用する際に発生する飛沫に関する研究

    安平 悠紀, 重松 孝昌, 武田 将英 土木学会論文集B2(海岸工学) 73 (2), I_835-I_840, 2017

    桟橋上部工の塩害劣化対策を経済的かつ効率的に行うためには,桟橋下部で飛沫が発生する波浪条件を明らかにするとともに,発生した飛沫の特性を把握することが不可欠である.本研究では,水理実験によって,砕波を伴う波が鉛直壁に作用する際に飛沫が発生する過程を高速度カメラで撮影し,飛沫径や飛散速度などの飛沫特性を計測するとともに,砕波および波浪の特性との関係について検討した.アーセル数を用いて飛沫特性を整理す…

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  • X線CTスキャンによるベーンせん断試験時のせん断機構の解釈

    川尻 峻三, 田中 政典, 川口 貴之, 猶原 有希子, 平林 弘, 中村 大, 山下 聡 地盤工学ジャーナル 12 (1), 79-90, 2017

    ベーンせん断強さ発揮時におけるせん断特性については不明な点が多い。このため,ベーンせん断強さの発揮メカニズムが明瞭となった場合には現在よりも合理的にベーンせん断強さを算出できる可能性がある。本研究では,再構成した供試体に対してX線CTスキャン装置内でベーンせん断試験を模した実験でベーン周辺でのせん断特性の観察を行った。また,X線CTスキャンから得られた水平断面画像に対してPIV解析を行い,ベーン…

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  • 杭基礎式胸壁の照査用震度算出に関する骨組解析および応答スペクトル法の適用性の検討

    府川 裕史, 小濱 英司 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 73 (4), I_431-I_442, 2017

    胸壁の耐震性能評価手法の確立を念頭に,レベル1地震動に対する照査用設計震度の算出を目的として,骨組解析を用いた固有振動数の算出と応答スペクトル法を用いた地震時の最大加速度の推定について,杭基礎式胸壁構造物への適用性を数値解析的手法により検討した.検討の結果,レベル2地震動相当の入力加速度の大きな場合を除いて,骨組解析から算出した固有振動数,および一次元地震応答解析の地表面における応答加速度時刻歴…

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  • 人工材ドレーンを用いた液状化対策地盤の地震時変形抑制効果に関するひずみ空間多重せん断モデルによる解析的研究

    田代 聡一, 井合 進 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 73 (4), I_385-I_403, 2017

    液状化対策としての過剰間隙水圧消散工法は,想定地震を超えた場合に過剰間隙水圧の抑制効果が失われるためねばりがないとの指摘がある.しかし,東北地方太平洋沖地震などの実際の大規模地震においては人工材ドレーンが適用された岸壁などで減災効果が確認されている.本研究では,ドレーン改良地盤に液状化対策効果としてのねばりがあるのかを確認することを目的として,傾斜地盤の液状化による流動変位に着目し,透水を考慮し…

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  • 電動式スルースゲートを用いた段波造波特性

    松田 信彦, 千田 優, 岩本 浩明, 江口 三希子, 武田 将英 土木学会論文集B3(海洋開発) 73 (2), I_240-I_245, 2017

    東日本大震災以降,巨大津波による破壊メカニズムや対策を検証するために,多様な津波を再現する実験装置の開発が進められている.本研究は電動ゲートを使った新しい津波造波装置を開発した.この装置は一般的な水路を使って多様なタイプの津波を再現できるのが特徴である.その造波特性について調べた結果,分散波を含んだ段波を造波できることが分かった.次に,段波波高と分散波第1波の波高の制御方法について検討した.段波…

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  • 潮流発電装置据付時の水中動揺特性と施工限界の推定

    松田 信彦, 倉原 義之介, 江口 三希子, 津田 宗男, 栗原 明夫, 河邉 寛 土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_1081-I_1086, 2016

    東日本大震災以降,我が国のエネルギー政策の見直しが行われ,海洋再生エネルギーの利用拡大が求められている.潮流発電は天候に左右されず,昼夜問わず発電量が安定していることや,潮の干満により年間を通して発電量を予測できる特徴がある.潮流発電装置の据付作業では波浪や潮流の作用により,船体や水中の吊荷が動揺して据付精度が低下するため,船体や吊荷の動揺特性を把握して施工することが重要である.本研究は,潮流発…

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  • 八代港内の人工干潟における環境変化とベントス群集構造

    田中 ゆう子, 増田 龍哉, 倉原 義之介, 矢北 孝一, 滝川 清 土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_1411-I_1416, 2016

    熊本県の八代港内に造成した人工干潟において2013年~2015年に計10回のモニタリング調査を行い,生態系の回復過程の把握,ならびに回復技術適用の効果検証を行った.中詰材として航路浚渫土を再利用し,表層には海砂および,浚渫土をペーパースラッジ灰を混ぜて造粒したPS灰造粒物を用いて,30cmの厚さで覆砂を行った.造成直後に地盤高の低下や,底質の変化が観られたが,生物は減少することなく干潟全体に分布…

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  • PW付加振動水柱型波力発電装置の一次,二次エネルギー変換連成解法について

    木原 一禎, 増田 光一, 居駒 知樹, 細川 恭史, 永田 修一, 下迫 健一郎, 大澤 弘敬, 坂本 辰哉 土木学会論文集B3(海洋開発) 72 (2), I_802-I_807, 2016

    本研究で対象とする波力発電装置は,日本で30年以上の研究実績がある振動水柱型空気タービン方式(Oscillating Water Column: 以下OWC)である.従来型OWCの高効率化を目指し,プロジェクティングウォール(PW)付ユニット型発電装置(PW-OWC)を発案するとともに,初めて実証機に衝動タービンを採用した<sup>1)</sup>.発電装置の発電出力は,一次変換,二次変換効率を…

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  • 新たな里海像をめざした地域理解のための海洋教育-南房総市岩井海岸を例として

    五明 美智男, 清水 麻里, 稲村 純一, 嶋津 健太 土木学会論文集B3(海洋開発) 72 (2), I_844-I_849, 2016

    里海の保全や創出のために,「地域の環境を地域の人が知る」ことができ,里海の探究や理解につながるような地域学,地元学としての海洋教育の展開が望まれる.本研究では,遠浅の海岸と海浜植物や海岸林に恵まれた千葉県南房総市の岩井海岸を対象に,将来の里海像を描くために必要な地域理解につながる海洋教育のコンテンツを示すとともに,コンテンツの実践から見えてくる里海像について検討した.<br> …

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  • 沿岸域の開発と再生事業に対する生物環境のレスポンスフローに関する一考察

    倉原 義之介, 増田 龍哉, 田中 ゆう子, 滝川 清 土木学会論文集B3(海洋開発) 72 (2), I_1046-I_1051, 2016

    八代港に造成された人工干潟「八代港なぎさ線」で造成後3年間の追跡調査を行った.八代港なぎさ線では,底質の違いにより異なった種が生息し,さらに造成後の覆砂材の移動による底質の粒度組成の変化や,潮溜まりや微地形の形成により新たな種が加入し,場の多様さにあわせて多様性に富んだ生態系が構築された.<br> …

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  • フナフチ環礁における移流拡散解析と汚濁物質の除去による水質保全対策

    朝原 大貴, 江口 三希子, 佐藤 大作, 藤田 昌史, 横木 裕宗 土木学会論文集G(環境) 72 (5), I_173-I_178, 2016

    フナフチ環礁のような環礁のラグーンは,その地形的特徴から日本の代表的な閉鎖性内湾と比較しても,同程度の閉鎖性を持っていることが想像される.そのため,州島陸域から流出した汚濁物質はラグーン内に滞留することが予想されるが,詳細は不明である.そこで本研究では,フナフチ環礁における代表的な風場条件から,ラグーン内に流出した汚濁物質の移流拡散プロセスを明らかにし,水質汚染対策に有用な知見を得るために数値計…

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  • アジテータ車のドラム内に設置したプローブによるコンクリート品質の連続管理

    廣藤 義和, 毛利 彰仁, 宮本 充也, 山田 雅裕 コンクリート工学 54 (4), 353-361, 2016

    コンクリート品質の連続管理装置は,ひずみ計および温度計を内蔵した計測器(以下,プローブと称す)をアジテータ車のドラム内部に取り付け,コンクリートの積込みから荷卸しまでのスランプ,温度および積載量を推定できるものであり,海外より導入した技術である。プローブにより得られる情報を無線通信でリアルタイムに把握することで,運搬中のレディーミクストコンクリート品質の連続管理が可能となる。本稿では,本装置の概…

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  • 橋梁の部材面における付着塩分量の違いを考慮したコンクリートへの浸透塩分量の評価

    上原子 晶久, 富山 潤, 荒井 和喜, 羽渕 貴士 コンクリート工学 54 (2), 164-169, 2016

    風速場の解析とランダムウォーク法を組み合わせた数値解析により,橋梁上部工の各面に付着する塩分量を計算し,その結果を上部工のコンクリート部材に浸透する塩分量予測に適用した一連の手法を提案した。提案手法による計算結果を実測データと比較することにより,算定傾向の検証を行った。本稿では,以上の詳細について報告する。

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  • 指宿港海岸における再養浜後の養浜砂流出防止工の効果

    土屋 洋, 津田 宗男, 児島 和之, 小島 治幸 土木学会論文集B2(海岸工学) 72 (2), I_829-I_834, 2016

    砂蒸し温泉で親しまれる指宿港海岸の砂浜は,環境,観光資源として,また防災面においても重要な役割を担うが,近年の海岸侵食によりその機能喪失が危ぶまれている.これを受け,指宿港海岸では,養浜工に加えて補助突堤と歪み砂れんマット(DRIM)による漂砂制御を用いた面的な防護工法が適用された.養浜は2009年と2011年に行われ,毎年平面地形モニタリングが行われてきた.本研究は,2010年から2015年ま…

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  • 豪雨時でも遮集量を制御できる雨水吐室に関する研究

    荒尾 慎司, 長岡 隆浩, 加田 真依, 田上 藍, 中村 公亮, 小田 收平, 小田 耕平 土木学会論文集B1(水工学) 72 (4), I_583-I_588, 2016

     In the rainwater discharge chamber of the combined sewer system, it is difficult to control the flow rate of the intercepted sewage to the sewage treatment plant at the time of heavy rain, and a …

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  • 気候変動に伴う砂浜への影響に対する市民の意識と適応策への支払意思額に関する研究

    澁谷 容子, 林 健太郎, 森 信人, 後藤 拓海, 黒岩 正光 土木学会論文集B3(海洋開発) 72 (2), I_850-I_855, 2016

    気候変動に伴い,海面上昇や台風強度の増加,波浪特性の変化などの沿岸外力の変化が予測されている.沿岸域の影響評価や経済評価も行われつつあるが,経済効果が計りにくい砂浜に対する適応策の経済評価は難しい.本研究では,気候変動に伴う沿岸域の影響の経済効果を調査するために,海岸との関わりが異なる3種類の対象者(海岸利用者,非海岸利用者および海岸従事者)にアンケートを実施し,気候変動への意識や適応策への支払…

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  • 大規模災害による災害廃棄物のための海面処分場緊急整備の可能性分析

    鈴木 武, 木俣 陽一, 田谷 全康, 古賀 大三郎, 岸 真裕, 江口 信也, 鵜飼 亮行 沿岸域学会誌 28 (3), 83-92, 2015-12-31

    <p><b>要旨:</b>大規模な地震によって発生する大量の災害廃棄物を速やかに処分していくため,被災地近傍に管理型の海面処分場を緊急に整備する対策を想定し,受入開始時期,建設費用等について検討を行った。短期間での建設と建設費の低減を実現するための建設方法として,外周護岸の多くの区間に既設構造物を転用する方法,災害ガレキを利用して外周護岸を構築する方法を想定して検討を行った。検討した条件の下では…

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  • 海水および海砂を用いた自己充填型コンクリートの基礎特性

    酒井 貴洋, 竹中 寛, 田中 亮一, 小山 広光, 山路 徹, 清宮 理 コンクリート工学 53 (12), 1038-1045, 2015

    練混ぜ水や細骨材として海水や海砂を使用した自己充填型コンクリートの開発を目的として,海水や海砂を用いたコンクリートに優れた流動性と適度な粘性を付与できる新規混和剤を開発し,それを用いたフレッシュコンクリートや硬化コンクリートの基礎特性を確認した。その結果,コンクリート用材料として海水や海砂を用いた場合においても,新規混和剤を使用することにより,優れた流動性と適度な材料分離抵抗性を有する自己充填型…

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  • 津波越流による防波堤基礎マウンドの洗掘特性に関する実験的検討

    村上 啓介, 徳冨 裕貴, 内村 將吾, 真木 大介 土木学会論文集B2(海岸工学) 71 (2), I_1207-I_1212, 2015

    設計を超える津波外力に対して粘り強く減災機能を発揮する防波構造物の必要性が強く認識されるようになった.津波外力に対して粘り強く機能する防波構造物を実現するためには,構造物の被災メカニズムを明らかにし,その知見を構造物の設計に反映させることが重要となる.本研究では,津波越流による防波堤基礎マウンドの洗掘被災について,津波越流量やマウンド材粒径等と洗掘特性の関係を水理模型実験により明らかにするととも…

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  • 構造物に作用する波浪による飛沫の発生限界に関する検討

    武田 将英, 安平 悠紀, 重松 孝昌, 津田 宗男, 羽渕 貴士, 網野 貴彦 土木学会論文集B2(海岸工学) 71 (2), I_853-I_858, 2015

    本研究では,海面に近接した港湾構造物への塩分供給予測に寄与するため,水理実験と数値波動水路を用いた数値解析により,不透過鉛直壁に作用する波浪による飛沫の発生限界について検討を行った.飛沫の発生形態としては,次の2種類が見られた.第1は,重複波の波頂部水塊が鉛直壁に沿って大きく上昇した後,自由落下し水面に衝突することにより少量の飛沫が発生する.第2は,より大きい波高で伝播する波が斜面上で砕波し,そ…

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  • 有孔ケーソンを利用した空気タービン式波力発電装置の開発

    木原 一禎, 増田 光一, 下迫 健一郎, 大澤 弘敬, 居駒 知樹, 金谷 泰邦, 永田 修一, 細川 恭史 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_103-I_108, 2015

    これまで,30年以上の研究実績がある振動水柱型空気タービン方式(Oscillating Water Column:以下OWC)に着目し,従来に比べて高効率な発電装置の開発を行っている.研究コンセプトは, 発電装置を既設の防波堤や護岸に後付けで据えることで建造費用を抑える事ができる安価なシステムである.OWC発電装置は,水面変動を往復気流に変換し,空気流で発電タービンを回転させる.発電部が水上にあ…

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  • 五島海域における潮流特性と潮流発電エネルギー賦存量

    津田 宗男, 倉原 義之介, 山口 創一, 経塚 雄策, 清瀬 弘晃, 長瀬 浩, 高島 尚吾, 栗原 明夫 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_120-I_125, 2015

    潮流発電は,不確定な天候の影響を受けず発電量が予測可能で,エネルギー密度が高い高効率な再生可能エネルギーである.また,騒音などの環境問題も少なく,その発展が期待されている.昨年,五島周辺海域は,総合海洋政策本部によって潮流発電の実証実験フィールドに選定された.この海域において,環境省の委託業務で国内初の定格出力1MW級の潮流発電実証事業の計画が進められている.<br> …

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  • 港湾における事業継続計画策定のための分析支援ツールの開発

    小野 憲司, 皆川 幸弘, 海野 敦, 赤倉 康寛 土木学会論文集F6(安全問題) 71 (2), I_55-I_62, 2015

    平成25年12月4日に制定された国土強靱化基本法の下で,日本の主な港湾において事業継続計画(港湾BCP)を策定することが決定され,各地の港湾でBCPの策定作業が進められている.一方,BCPに関する国際規格であるISO22301では,BCP策定に際してビジネスインパクト分析及びリスク評価を行うことを求めており,港湾物流に携わる実務家がこれらの分析作業を円滑に行うための手法の整備が急務となっている.…

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  • AISを用いた津波漂流船舶の挙動と衝突被害分析

    松田 信彦, 富田 孝史 土木学会論文集B2(海岸工学) 71 (2), I_1657-I_1662, 2015

    一定条件の船舶はAISの搭載義務があり位置等の情報を無線で自動的に発信し,近くの船舶や陸上局で認識されている.本研究は東日本大震災時に鹿島港の陸上局で保存されたAISデータを分析して,船舶の津波による漂流挙動と漂流船舶による港湾施設への衝突の関係を検討し,次のことを明らかにした.(1)船舶が大型であるほど地震から長時間経過しても衝突被害が発生する.(2) …

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  • 大規模地震時における水平成層地盤を対象とした過剰間隙水圧消散工法の排水効果の定量評価

    田代 聡一, 浅沼 丈夫, 大野 康年, 林 健太郎 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 71 (4), I_145-I_158, 2015

    液状化対策の一つである過剰間隙水圧消散工法は,一般にレベル1設計地震動に対して液状化しないように設計される.その設計地震動を超える場合は,何らかの排水効果が期待できると考えられるものの,定量的な効果は不明である.本研究では,大規模地震時における排水効果を定量的に評価するため,水平成層地盤を対象とした既往の遠心載荷模型実験に対してひずみ空間多重せん断モデルを用いて再現解析を実施した.また,実験に用…

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  • カルシア改質土を用いた直立護岸補強と人工浅場造成

    本田 秀樹, 横手 武聡, 林 正宏, 吉武 英樹, 御手洗 義夫, 武田 将英, 田中 洋輔, 五十嵐 ひろ子 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_814-I_819, 2015

    護岸補強と細粒分が多く軟弱な浚渫土の有効利用として,既設護岸の前面に,浚渫土と転炉系製鋼スラグの混合土(カルシア改質土)を中詰材とした人工浅場造成を行った.事前検討として,波浪条件から人工浅場の断面構造を策定して,カルシア改質土の必要強度の設計を行い,配合試験からカルシア改質土の配合条件を決定した.次に,人工浅場による護岸の補強効果を把握するため,L2地震動での耐震解析を行い,耐震性が向上するこ…

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  • 干潟生物調査のモニタリング手法の検証となぎさ線の造成による生物生息場の回復

    五十嵐 学, 増田 龍哉, 矢北 孝一, 倉原 義之介, 田中 ゆう子, 滝川 清 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_898-I_903, 2015

    人工干潟の造成後約2年を経た現況を整理した上で,既往の底生生物調査地点の設定手法の精度を検証した.さらに,含泥率と地盤高による干潟の区分に応じて底生生物の定量調査を実施し,出現生物種の特徴を考察した.その結果,(1)人工干潟では造成後約2年を経ても出現生物種数は増加傾向にあること,(2)確認される生物種の割合は,調査枠を干潟の区分に応じて抽出した場合が77%であったのに対し,調査枠を任意に抽出し…

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  • 製鋼スラグの実海域施工時のアルカリ溶出挙動とモデル解析

    髙橋 克則, 金山 進, 肴倉 宏史, 水谷 聡, 津田 宗男, 木曽 英滋 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_1077-I_1082, 2015

    鉄鋼生産の副産物である製鋼スラグは,海域環境改善などの資材としての有効利用が進みつつある.製鋼スラグは石灰分を多く含むためpH上昇に留意が必要で,主に施工中は管理されているが,実供用段階のpH影響や経時変化については十分な知見がない.本研究では,粒度調整製鋼スラグの施工直後から1ヶ月にわたり直上部の海水のpHおよび周辺への影響を調査した.また,積層状スラグからのアルカリ影響を数値シミュレートして…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • マリーナ浮桟橋の静穏度向上対策と動揺量に着目した利用限界の検討

    倉原 義之介, 中野 敏裕, 成田 裕幸, 濱田 文生, 渡邉 義文, 栗原 明夫, 宮崎 哲史, 津田 宗男 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_221-I_226, 2015

    マリーナに求められる要求性能は,提供するサービスの質により異なる.既設のマリーナでは利用限界波高を0.3mとして計画した事例が多い.一方で,波浪と浮桟橋の同調により,波高0.3m以下でも浮桟橋の動揺量が大きくなり,利用者が不安を感じることがある.<br> 本研究では,マリーナの静穏度向上対策を実施するにあたり,浮桟橋の動揺量に着目して利用限界を検討した.まず,波浪による浮桟橋の動揺の数値解析を行…

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  • 放射性廃棄物等の海面処分技術の実用可能性

    鈴木 武, 江口 信也, 木俣 陽一, 田谷 全康, 山崎 智弘, 高橋 栄悦, 古賀 大三郎 沿岸域学会誌 27 (3), 75-85, 2014-12-31

    <p><b>要旨:</b>除染廃棄物や除去土壌の貯蔵・処分には様々な陸上処分技術の適用が検討されてきた.海面処分は海域拡散や地震津波被害等が懸念される一方で大規模処分や公衆隔離等の優れた点を持つが,放射性廃棄物等への適用に関する研究はほとんどない.そのため放射性廃棄物等を海面処分する技術の実用可能性の分析を行った.レベル2地震動への耐性を考慮した200万m<sup>3</sup>規模の管理型海面…

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  • 八代港における「なぎさ線の回復」現地試験に関する研究

    増田 龍哉, 御園生 敏治, 山下 健太郎, 倉原 義之介, 田中 ゆう子, 西本 英明, 矢北 孝一, 滝川 清 土木学会論文集B2(海岸工学) 70 (2), I_1246-I_1250, 2014

    Yatsushiro Bay, a typical closed bay on the west of the Kyushu Island, is a sea area where a vast tidal flat develops. Recently, various environmental degradations are reported to occur in …

    DOI Web Site 被引用文献3件

  • 近年の小川原湖における水質変化の特徴

    小泉 祐二, 藤原 広和, 松尾 悠佑, 沼山 天馬 土木学会論文集B1(水工学) 70 (4), I_1579-I_1584, 2014

    Lake Ogawara is a brackish lake, which is located in southeast side of Aomori prefecture. In past researches, it is known that the water depth of the halocline in the lake has become shallow. The …

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献3件

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