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検索結果 762 件

  • フィリピン北西部における1903年の干ばつの気候学的特徴と農業への影響

    赤坂 郁美, 久保田 尚之, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 176-, 2024

    <p><b>1. はじめに</b></p><p>発表者らはこれまでフィリピンを対象に、より長期の気候とその変動特性を調査する目的で、PAGASA(フィリピン大気地球物理宇宙局)設立以前の紙媒体の気象資料を収集し、電子化する「データレスキュー」を進めてきた(赤坂,2014)。マニラに関しては、1868~1940年の日単位の気象データが整備されつつあるため、降水量や風向風速の季節進行とその長期変化を…

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  • 外国船の航海日誌に記録された気象測器データによる江戸時代末期に日本に接近した台風の解析

    久保田 尚之, 塚原 東吾, 平野 淳平, 松本 淳, 財城 真寿美, 三上 岳彦, ALLAN Rob, WILKINSON Clive, WILKINSON Sally, DE JONG Alice E-journal GEO 18 (2), 412-422, 2023-11-21

    <p>日本で気象台が開設される以前の江戸時代末期に,外国船が日本近海に気象測器を搭載して往来していたことに着目し,気象観測記録が掲載された航海日誌を収集し,気象データを復元した.18世紀末には探検航海する外国船が日本近海に現れ,19世紀に入ると米国海軍の軍艦等が日本に開国を求めるために日本近海を航行するようになった.これらの航海日誌に記録された日本近海の気象データの概要を示し,江戸時代末期に外国…

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  • 林業専用道における切取法面の地質の違いが崩壊発生とその後の植生回復に及ぼす影響

    寺本 行芳, 下川 悦郎, 江﨑 次夫, 土居 幹治, 松本 淳一 日本緑化工学会誌 49 (1), 103-106, 2023-08-31

    <p>豪雨によって崩壊した林業専用道の切取法面を対象にして,地質の違いが崩壊発生とその後の植生回復に及ぼす影響を検討するための現地調査を行った。切取法面は軽石層あるいは砂岩と花崗岩の互層から構成されていた。調査の結果,軽石層の方が砂岩と花崗岩の互層の切取法面に比べ,崩壊面積,崩壊土砂量,同程度の切取高に対する崩壊面積と崩壊土砂量は大きく,崩壊地に自然侵入した木本植生の個体数と種数は少なく,同木本…

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 血管内治療が有効であった脊髄血管病変の2例

    松本 洋明, 松本 淳志, 宮田 至朗, 友金 祐介, 南 浩昭, 増田 敦, 山浦 生也, 吉田 泰久 Journal of Spine Research 14 (7), 1061-1066, 2023-07-20

    <p><b>はじめに:</b>近年,中枢神経系血管障害に対する血管内治療の進歩が目覚ましい.今回我々は,血管内治療により根治できた脊髄血管病変の2例を経験したので報告する.</p><p><b>症例:</b>【症例1】64歳,男性.頭蓋内くも膜下出血の精査で頚髄硬膜動静脈瘻を認めた.ヒストアクリルを使用してシャント部の塞栓術を施行し,以後,再出血なく経過している.【症例2】40歳,男性.強い後頚部…

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  • アニメによる観光と関係人口創出

    松本, 淳, 山村, 高淑 CATS 叢書 17 251-278, 2023-03-31

    2022年度オンライン観光創造フォーラム. 2021年12月17日-2022年9月4日. オンライン. 北海道大学観光学高等研究センター.

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  • 腎梗塞を合併した活動期僧帽弁位感染性心内膜炎に対する手術後に腎出血を来した1例

    松本 淳, 安田 章沢, 長 知樹, 松木 佑介, 小林 由幸, 森 佳織, 内田 敬二 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (2), 83-87, 2023-03-15

    <p>症例はアトピー性皮膚炎を有する55歳女性.発熱と意識障害で前医搬送となり,敗血症性ショックの診断で入院.血液培養検査で黄色ブドウ球菌が検出され,多発脳梗塞および左腎梗塞あり,経食道心エコー検査で僧帽弁位に可動性を有する10 mm大の疣腫を認め,感染性心内膜炎の診断で当科転送となった.緊急僧帽弁形成術を施行,疣腫は切除することができ,血行動態安定した状態で人工呼吸管理下に術後ICUへ入室した…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 軽微な外傷後に急速に尿閉を来した超高齢者の腰椎黄色靱帯石灰化症の1例

    松本 洋明, 松本 淳志, 宮田 至朗, 友金 祐介, 南 浩昭, 増田 敦, 山浦 生也, 吉田 泰久, 平田 温 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (1), 40-45, 2023

    <p> 黄色靱帯石灰化症による腰部脊柱管狭窄症は比較的稀な疾患である.今回我々は,転倒して臀部を打撲した後に,急速に尿閉を来し,減圧手術により改善した腰椎黄色靱帯石灰化症の1例を経験したので報告する.症例は,90歳男性.脳梗塞後のリハビリテーション目的で当院に入院加療中であった.早朝にベッドサイドで転倒し臀部を打撲した.臀部打撲痛の訴えがあったが,下肢感覚障害の出現や下肢筋力の低下はなかった.同…

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  • 新型コロナウイルス感染症の流行やそれに伴う面会制限によって看護師が家族に関わる際に抱く困難とその対応

    松本 淳, 副島 尭史, 上別府 圭子 家族看護学研究 28 (1), 15-29, 2022-10-31

    <p>目的:新型コロナウイルス感染症の拡大やそれに伴う一般病棟での面会制限によって,家族に対する看護師の関わりにどのような困難が生じているか,また,その困難にどのような対応をしているかを明らかにすることを目的とする.</p><p>方法:医療機関において活動する専門看護師6名に対して,半構造化面接に基づく質的研究を行った.データの分析はMayringの内容分析の手法を用いた.</p><p>結果:困…

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  • 急性大動脈解離Stanford B型に対する外科的開窓術の術中にICG蛍光法で腸管血流を評価した一例

    池松 真人, 内田 敬二, 安田 章沢, 長 知樹, 小林 由幸, 松本 淳 日本血管外科学会雑誌 31 (5), 269-272, 2022-09-14

    <p>臓器血流障害を伴う急性大動脈解離Stanford B型(TBAAD)に対する開窓術は血管内開窓術と外科的開窓術がある.外科的開窓術は直視下に腸管を評価できる点が有用で,今回術中ICG蛍光法で腸管血流改善を確認した症例を経験した.症例は70歳男性で来院3日前に腹痛・腰痛を発症し大動脈解離の診断で当院に転院搬送された.造影CTでdynamic …

    DOI 医中誌

  • 令和2年7月豪雨に伴う林道切取法面の崩壊とその発生要因

    寺本 行芳, 下川 悦郎, 江﨑 次夫, 土居 幹治, 松本 淳一 日本緑化工学会誌 48 (1), 107-110, 2022-08-31

    <p>令和2年7月豪雨によって大きな被害を受けた鹿児島県垂水市の林道切取法面を対象に,崩壊の実態とその発生要因を明らかにするための現地調査を実施した。その結果,崩壊は27箇所で発生し,崩壊面積は90%以上が20 m<sup>2</sup>未満,崩壊による生産土砂量は95%以上が10 m<sup>3</sup>未満であったこと,崩壊面積と崩壊による生産土砂量は切取高の増加とともに大きくなっていたこ…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • ステントグラフト内挿術における合併症の予防と治療:逆行性A型大動脈解離

    内田 敬二, 安田 章沢, 長 知樹, 小林 由幸, 松本 淳, 森 佳織, 池松 真人, 原田 祐輔, 町田 大輔, 鈴木 伸一 日本血管外科学会雑誌 31 (2), 51-56, 2022-04-14

    <p>ステントグラフト内挿術に伴うRTAD(retrograde type A aortic dissection)とは大動脈弓部,下行大動脈に挿入したステントグラフトによる内膜損傷が発生し,新たな解離が逆行性に上行大動脈に及んだ状態である.TEVARの適応が拡大している現在,発生頻度は1–2%と低いものの,その死亡率は30–40%と高く,重要な問題となっている.ステントグラフト中枢側のベアステ…

    DOI 医中誌

  • Pembrolizumabが長期に奏功している切除不能肝内胆管癌の1例

    松下 翔, 上尾 太郎, 南 竜城, 小澤 智美, 松本 淳, 木村 勇斗, 武田 康宏, 岡野 明浩, 久須美 房子, 大花 正也 日本消化器病学会雑誌 119 (4), 360-367, 2022-04-10

    <p>65歳男性,閉塞性黄疸をともなう進行肝内胆管癌に対し内視鏡的にプラスチックステントを挿入し標準化学療法を施行したが急速増大,頻回にステントが閉塞した.超音波内視鏡下生検にて癌組織を採取,高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)との結果より,Pembrolizumabを開始,速やかに腫瘍が縮小,ステント閉塞の頻度も減り,20カ月経過したがpartial …

    DOI 医中誌

  • 膵癌に対するGemcitabine療法中に発症した血栓性微小血管障害(TMA)の1例

    加島 弘崇, 南 竜城, 小澤 智美, 松本 淳, 木村 勇斗, 武田 康宏, 上尾 太郎, 岡野 明浩, 久須美 房子, 大花 正也 日本消化器病学会雑誌 119 (3), 259-266, 2022-03-10

    <p>57歳男性.切除不能膵癌に対しGemcitabine(GEM)+nab Paclitaxel(nab PTX)療法5コース,GEM療法9コース施行後,頭痛,呼吸困難が出現した.酸素化不良,溶血性貧血,血小板減少,腎機能低下を認め,GEMによる二次性血栓性微小血管障害(TMA)と診断し,経過観察で症状は改善した.GEM投与中に破砕赤血球,高血圧が出現した場合は,TMA早期発見の契機となりうる…

    DOI 医中誌

  • トルバプタンが奏功した膵癌によるSIADHの1例

    松山 祥, 上尾 太郎, 小澤 智美, 松本 淳, 南 竜城, 木村 勇斗, 武田 康宏, 岡野 明浩, 久須美 房子, 大花 正也 日本消化器病学会雑誌 119 (2), 172-178, 2022-02-10

    <p>68歳男性.呂律困難で受診,低Na血症を認めた.SIADHの診断基準に合致し,CTで膵尾部癌を認め,膵癌関連のSIADHを疑った.3%NaCl持続静注により低Na血症は改善したが,腹水や浮腫が出現し,心機能低下のためトルバプタンに変更し速やかに改善した.膵癌に対し手術や化学療法はできなかったが,7カ月間SIADHの再燃なく治療できた.トルバプタンは癌関連のSIADH治療に有用であると示唆さ…

    DOI PubMed 医中誌

  • 伊豆諸島における降水量の島内分布と島ごとの比較

    野津 雅人, 松﨑 祐太, 松山 洋, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 93-, 2022

    <p><b>1. はじめに</b><b></b></p><p> 伊豆諸島には日本国内の他地域に見られない特徴的な降水の季節変化がある.梅雨・台風による降水ピークに加えて,八丈島を中心に早春季の南岸低気圧の頻繁な通過に伴うと思われる,比較的明瞭な第三の降水ピークがある.その降水量は国内他地域で水害が発生する梅雨・台風季のレベルに相当する.このことは気候変動によって早春季にも水害に備えねばならなくな…

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  • 胆管空腸吻合部完全閉塞に対して直視コンベックス型EUSを用いた拡張術が有用であった1例

    豊田 文興, 上尾 太郎, 小澤 智美, 松本 淳, 南 竜城, 木村 勇斗, 武田 康宏, 岡野 明浩, 久須美 房子, 大花 正也 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (10), 2288-2294, 2022

    <p>症例は69歳男性.膵頭部癌に対し亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行したが,術後10カ月目に吻合部の完全閉塞を認めた.シングルバルーン小腸内視鏡(single balloon enteroscopy:SBE)や経皮経肝胆管ドレナージルートを用いた胆道鏡による治療も成功せず,内瘻化目的に超音波内視鏡下胆管胃吻合術(EUS-hepaticogastrostomy:EUS-HGS)を行った.しかし…

    DOI 医中誌

  • オランダ軍艦の航海日誌に基づいて推定した安政江戸台風の大きさ

    久保田 尚之, 塚原 東吾, 平野 淳平, 財城 真寿美, 松本 淳, De Jong Alice 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 152-, 2022

    <p><b>1. </b><b>はじめに</b><b></b> <b> </b>江戸末期の1856年9月23日-24日に「安政江戸台風」が江戸付近を通過し、高潮が発生し多くの被害を出した。ただ、当時日本では広域の気象観測が行われておらず、台風の実態は被害規模から推定されていた。平野・財城(2020)は、日記に記録された風の情報をもとに台風経路を推定し、江戸の西側を北上する経路を辿った…

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  • 航海日誌の気象データを用いた南シナ海夏季モンスーンオンセットの長期変動

    久保田 尚之, 松本 淳, 赤坂 郁美, 塚原 東吾, 太田 淳, de Jong Alice 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 106-, 2022

    <p><b>1. </b><b>はじめに</b><b></b> <b> </b>アジアモンスーン域内に位置する南シナ海では明瞭な季節風が見られる(Ramage 1971)。アジアモンスーンの季節進行に伴い、南シナ海では5月頃に夏季モンスーンが開始し対流圏下層で東風から西風に変わり、雨量が増加する(Lau and Yang …

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  • 気象・災害関連語の新聞記事件数の長期変化

    藤部 文昭, 松本 淳 天気 69 (6), 319-325, 2022

    <p> 新聞4紙の記事検索サイトを使い,気象や気象災害に関連する45語について,1990~2020年の記事数の長期変化を調べた.その結果,近年は極端気象や災害に関わる用語の記事が増える傾向にあることが見出された.しかし,変化傾向は用語によって違い,“豪雨” の記事数は大幅に増えたのに対して “集中豪雨” …

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  • 熱中症を契機に頚椎症性脊髄症が顕在化した1例

    松本 洋明, 花山 寛朗, 松本 淳志, 友金 祐介, 南 浩昭, 増田 敦, 山浦 生也, 吉田 泰久, 平田 温 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (2), 143-147, 2022

    <p> 近年,本邦においては夏場の気温が上昇し,熱中症の危険性が高くなっている.今回我々は,炎天下での作業後に軽度の意識障害と一過性の両下肢の脱力を呈し,当初熱中症として治療を行った頚椎症性脊髄症の1例を経験したので報告する.症例は,83歳の男性.早朝から炎天下で庭仕事を行った後に,両下肢の脱力を呈し,歩行できないとのことで当院に救急搬送された.当初脳卒中を疑い,頭部MRIを施行したが,明らかな…

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  • 腸管虚血,下肢虚血に対麻痺を合併した急性 A 型大動脈解離に対し外科的開窓術を行った1例

    鈴木 清貴, 内田 敬二, 南 智行, 長 知樹, 松木 佑介, 根本 寛子, 小林 由幸, 松本 淳, 益田 宗孝 日本心臓血管外科学会雑誌 50 (6), 405-409, 2021-11-15

    <p>症例は70歳,男性.主訴は胸背部痛,腹痛,両下肢痛.来院後の臨床症状経過・造影CT所見から腸管・下肢・脊髄虚血を伴う急性A型大動脈解離と診断した.上行大動脈の偽腔は血栓閉塞しており,entryは近位下行大動脈に認め,明らかなre-entryは認めなかった.胸部下行大動脈から腹部大動脈にかけて真腔は高度に狭小化,腹腔動脈,上腸間膜動脈は狭小化した真腔から分枝,多数の肋間動脈は部分血栓化した偽…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 再造林放棄地のシラス急斜面における植生回復と表層土の安定性

    寺本 行芳, 下川 悦郎, 江﨑 次夫, 河野 修一, 土居 幹治, 松本 淳一 日本緑化工学会誌 47 (1), 145-148, 2021-08-31

    <p>再造林放棄地(放棄後約10年経過)のシラス急斜面における植生回復状況の把握と表層土の安定性の検討を行った。再造林放棄地のシラス急斜面と同緩斜面における樹種構成には大きな違いはみられず,植生遷移の初期段階に多く出現する落葉広葉樹が多数確認された。また,急斜面の方が緩斜面に比べ,相対的に樹高の大きな個体は少なく,木本植生の胸高断面積合計は小さかった。さらに,表層土厚と斜面傾斜の関係によると,再…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • コードクローンの自動集約に基づく削減可能なソースコード行数の測定

    中川 将, 肥後 芳樹, 松本 淳之介, 楠本 真二 情報処理学会論文誌 62 (4), 1065-1075, 2021-04-15

    コードクローン(以下,クローン)とは,ソースコード中に存在する互いに一致または類似しているコード片を指す.クローンはソフトウェア保守を困難にする要因の1つとして知られている.リファクタリングを行い,クローンを1つのメソッドやクラスなどのモジュールに集約することにより保守が容易になる.しかし,リファクタリングは正常に稼働しているソースコードに手を加える作業であり,またリファクタリングによりかえって…

    DOI 情報処理学会

  • プロジェクト全体の抽象構文木構築によるファイル間の移動コード検出

    藤本 章良, 肥後 芳樹, 松本 淳之介, 楠本 真二 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J104-D (4), 242-254, 2021-04-01

    ソフトウェア開発において,開発者がソースコードの差分を理解することは重要である.差分を検出するツールとしてGumTree がある.GumTree は変更前後のソースファイルを入力として受け取ると抽象構文木を生成し,削除・挿入・移動・更新といった操作を抽象構文木のノード単位で検出する.しかし,GumTree …

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  • Javaプロジェクトに含まれる振る舞いを変えない変更の検出

    前島 葵, 肥後 芳樹, 松本 淳之介, 楠本 真二 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J104-D (4), 266-274, 2021-04-01

    ソースコードの変更には,プログラムの振る舞いを変える変更がある一方,振る舞いを変えない変更も存在する.既存研究による調査の結果,最大で15.5%の変更が振る舞いを変えない変更であるという結果が報告された.しかし,調査された変更は12種類だけである.そのため,他にも振る舞いを変えない変更は存在するのではないかと著者らは考えた.本研究では,Javaプロジェクトを対象とし,バイトコードを利用した振る舞…

    DOI

  • LVISステント留置により穿通枝梗塞を来した解離性脳底動脈本幹部動脈瘤の1例

    花山 寛朗, 南 浩昭, 松本 淳志, 荻田 誠司, 津田 快, 友金 祐介, 増田 敦, 富永 正吾, 山浦 生也, 吉田 泰久, 平田 温, 滝吉 優子 脳卒中 43 (1), 52-57, 2021

    <p><b>要旨:</b>症例は74歳男性.ふらつきの精査にて先行性頭痛のない脳底動脈本幹部解離性脳動脈瘤を偶発的に発見した.経過観察の選択肢もあったが最大径7 mm を超えており,治療を強く希望されたため,ステント支援下コイル塞栓術を計画した.VER: 23%で治療終了し,術3時間後に麻酔から覚醒良好となったが,構音障害と左片麻痺が認められ,MRIを撮影すると橋右側の新規脳梗塞を認めた.Ret…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献7件

  • 認知行動療法に基づく視線訓練システムの開発

    福田 京平, 中口 俊哉, 松本 淳子, 佐原 佑治, 平野 好幸, 須藤 千尋, 滝口 直美, 宮内 政徳, 池田 友紀, 清水 栄司 生体医工学 Annual59 (Abstract), 336-336, 2021

    <p>社交不安症(Social Anxiety Disorder : SAD)は,他者の注視を浴びる可能性のある社交場面に対して著しい不安を感じる精神疾患である.近年では,様々な治療法の研究が進められており,その中に視線訓練による認知行動療法がある.しかし,週に1回時間を確保するのが難しい患者や経済的な理由から十分な認知行動療法を受けることができない患者がいる.また,日本では認知行動療法の実施者…

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  • 十二指腸空腸瘻を形成し、穿孔に至った全身性エリテマトーデスの一例

    松山 祥, 木村 勇斗, 八城 誠, 藤田 奈穂子, 豊田 文興, 安村 健人, 栃尾 智正, 松本 淳, 南 竜城, 武田 康宏, 上尾 太郎, 岡野 明浩, 久須美 房子, 大花 正也 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 38-38, 2021

    <p>10年前に他院で全身性エリテマトーデス(SLE)と診断された40歳台女性。プレドニゾロン(PSL)で治療されていたが、7年前に腹痛、嘔吐が出現しループス腸炎と診断された。PSL増量で軽快するものの、再燃を繰り返していた。1年前にループス腎炎に対してPSL増量と複数の免疫抑制剤が追加されたが、その頃より腹痛、腹部膨満感、嘔吐を認めるようになった。腎炎のコントロールは良好でPSLが漸減されたが…

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  • 病棟の望ましい音環境に関する検討

    松本 淳子 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PT-001-PT-001, 2021

    <p>これまでの多くの研究では,様々な病院(病棟)で生じる騒音の種類や騒音レベルが調べられているが,病棟における望ましい音環境とはどのようなものかは提示されていない。本研究では,複数の病棟を対象に,騒音源やその対策,望ましい音環境について調べた。その結果,音環境については,やや困っており,やや良くないと全体的に評価されていた。時間帯別では,日中のみ,ややうるさく,やや不快に感じられていた。病棟で…

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  • 高速度赤外線カメラを用いたエンジン筒内熱損失低減に関する研究

    宮下 和也, 鈴木 浩高, 松本 淳志, 香川 景章, 山下 健一 自動車技術会論文集 52 (2), 238-243, 2021

    筒内の熱損失を把握するために,ガラス表面に蒸着したクロム膜からの赤外放射を高速度赤外線カメラで可視化することで,筒内における壁面温度分布の計測を試み,赤外線放射強度を熱流束センサの点計測,CFDと連成させた1次元熱伝導計算結果と比較して,高速度赤外線放射計測の優位性と問題点について確認した.

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  • GEWEX AsiaPEX ( アジア降水研究計画 ) とアジアの水循環システム

    寺尾 徹, 鼎 信次郎, 松本 淳 水文・水資源学会研究発表会要旨集 34 (0), 88-, 2021

    <p>アジア降水研究計画(Asian Precipitation Experiment / AsiaPEX)は、2019年、全球エネルギー水循環プロジェクト(Global Energy and Water Exchanges / GEWEX)のもと立ち上げられ、アジアの水文気候学の国際共同研究を推進してきた。GEWEXは、全球的な気候変動に関する研究を主導する世界気候研究計画(World …

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  • 日本における暖候期の降水極大日・極小日の地域特性

    藤部 文昭, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2021a (0), 56-, 2021

    <p>日本の暖候期の季節進行は,多くの地域で,梅雨と秋霖の多雨季とその前後の相対的な少雨季を特徴とする.これらの多雨季・少雨季は1ヶ月程度の時間スケールでの事象であるが,細かく見れば梅雨入り・梅雨明けのような月の途中での急変を伴っており,月単位のデータでは詳しくは捉えられない季節進行と言える.本研究では,降水の季節進行における高次の変化に注目し,多雨・少雨のタイミングの地域特性を調べた.統計的に…

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  • TACMI法とEndoscopic Denke’s Approachの併用により摘出しえた鼻腔血管腫の1例

    松本 淳也, 牧原 靖一郎, 大村 和弘, 内藤 智之, 土井 彰, 假谷 伸, 安藤 瑞生 頭頸部外科 31 (3), 293-299, 2021

    巨大な鼻腔血管腫の手術では良好な視野の確保が困難となることが多く,また術中に大量出血をきたすことがあるため,術式の選択が重要とされる。本症例は,78歳女性,左鼻腔を充満する血管腫症例である。術前塞栓術を試みたが施行できなかったため,手術の最初に栄養血管である蝶口蓋動脈の処理が必要であった。TACMI法とEndoscopic Denker’s …

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 病棟の望ましい音環境に関する予備調査

    松本 淳子 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PM-001-PM-001, 2020-09-08

    <p>これまでの多くの研究では,様々な病院(病棟)で生じる騒音の種類や騒音レベルが調べられているが,病棟における望ましい音環境とはどのようなものかは提示されていない。本研究では,病棟の音環境に対して,今現在の問題点や取り組み,職員が考える病棟の音環境の望ましさを探索的に調べた。その結果,病棟の音環境に関する問題は,病室及びナースステーションの構造,病棟の老朽化や,患者の症状により生じているもので…

    DOI Web Site 医中誌

  • 深層学習と遺伝的アルゴリズムを用いたプログラム自動生成

    倉林, 利行, 吉村, 優, 切貫, 弘之, 丹野, 治門, 富田, 裕也, 松本, 淳之介, まつ本, 真佑, 肥後, 芳樹, 楠本, 真二 ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2020論文集 2020 143-152, 2020-09-03

    本論文ではソフトウェア開発における実装の自動化に向けたファーストステップとして,プログラミングコンテスト AtCoder の正解プログラムを自動生成する技術の開発を目指す.自動プログラミングの既存研究としては,生成したいプログラムの入出力例からプログラム部品を合成する手法などが存在するが,プログラム部品の組み合わせ爆発により入出力例を満たすプログラムが生成できない,また生成できたとしても入出力例…

    情報処理学会

  • 「くらげチップ」を活用した山腹崩壊地の森林再生

    河野 修一, 江崎 次夫, 原 浩之, 村上 博光, 木原 辰之, 中山 累, 寺本 行芳, 金 錫宇, 全 槿雨, 松本 淳一, 土居 幹治, 村上 尚哉 日本緑化工学会誌 46 (1), 119-122, 2020-08-31

    <p>集中豪雨で山腹斜面が崩壊した跡地に施工された筋工の平坦部に3年生のヒノキを植栽する際に,活着率の向上とその後の旺盛な成長を期待して,植え穴に「くらげチップ」約100 gを施した。10年後の施用区の樹高は722 cm,根元直径は112.2 mmあった。これに対し,無施用区のそれらは,それぞれ547 cm,84.8 …

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • より短い編集スクリプトを目指して ― 行単位の差分情報に基づくGumTreeの拡張 ―

    松本 淳之介, 肥後 芳樹, 楠本 真二 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J103-D (8), 579-590, 2020-08-01

    ソフトウェア開発においてコードレビューは頻繁に行われ,レビューをする開発者はソースコードの差分を理解する必要がある.編集前のソースコードを編集後のソースコードに変換する操作の列を編集スクリプトと呼び,開発者はその編集スクリプトを理解することでソースコードの差分を理解する.編集スクリプトを出力するツールとしてGumTreeがある.GumTreeは二つのバージョンのソースコードを入力として受けとり,…

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  • 腹腔鏡と鼠径部切開法との併用で診断・治療し得たde Garengeot Herniaの1例

    土屋 智, 上野 秀樹, 松本 淳, 辻本 広紀 日本腹部救急医学会雑誌 40 (5), 633-636, 2020-07-31

    <p>症例は60歳台女性。右鼠径部の膨隆を主訴に受診した。CTにおいて腹腔内から大腿輪へ続く腫瘤影を認め,大腿ヘルニア嵌頓の診断で手術の方針とした。腹腔鏡下に腹腔内を観察したところ大腿輪に嵌入する虫垂を認め,de Garengeot herniaと診断した。虫垂はヘルニア囊内に強固に癒着しており,鼠径部切開法を併施しヘルニア門を開放することで嵌頓を解除し,腹腔鏡下に虫垂切除とtransabdom…

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  • 樹木根系による史跡の破損

    江崎 次夫, 河野 修一, 寺本 行芳, 全 槿雨, 金 錫宇, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 547-, 2020-05-25

    <p>愛媛県内の史跡地内には、樹木が植栽あるいは飛来種子や鳥獣類によって運ばれた種子から発芽生育し、数多く生育している。これの樹木は史跡を景観面から支えている反面、根系が史跡そのものを破損させている箇所が数多く見られる。これらの破損は文化財の保存、活用に大きな障害となっているのは勿論であるが、防災・減災という視点からも大きな問題となっている。そこで、県内の史跡城跡で、樹木の石垣などに及ぼす実態調…

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  • クラゲチップの海岸防災林に対する施用効果

    全 槿雨, 金 錫宇, 河野 修一, 江崎 次夫, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 544-, 2020-05-25

    <p>愛媛県松山市東部に位置する北条粟井地区は、直近30年で発生が予測されている南海トラフの巨大地震に伴う津波被害を出来るだけ軽減するため、市内のボランティア団体と連携して防潮堤の前面の海岸砂地約1haに抵抗性のクロマツを用いて海岸防災林の造成を計画した。造成は平成24年3月から始まり、平成28年3月現在で5回実施されている。造成にあたり、周囲環境にできるだけ負荷を掛けないことを第一に考えた。そ…

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  • 史跡地樹叢の整備

    河野 修一, 江崎 次夫, 寺本 行芳, 金 錫宇, 全 槿雨, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 546-, 2020-05-25

    <p> 愛媛県内の松山城、宇和島城、岩屋寺、河後森城、永納山および旧等妙寺境内などの史跡地の多くの樹叢は、常緑樹のアラカシ、ツブラジイ、クス、落葉樹のアベマキ、クヌギ、コナラなどの天然生広葉樹林やスギ、ヒノキの人工林である。一部の山火事跡地を除いて70年以上手入れが実施されていないため、内部が非常に暗くなって林床に植生が生育していない箇所が多く見られる。このため、内部では雨滴侵食や表面侵食が発生…

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  • 高処理効率性と高可搬性を備えた自動プログラム修正システムの開発と評価

    柗本 真佑, 肥後 芳樹, 有馬 諒, 谷門 照斗, 内藤 圭吾, 松尾 裕幸, 松本 淳之介, 富田 裕也, 華山 魁生, 楠本 真二 情報処理学会論文誌 61 (4), 830-841, 2020-04-15

    ソフトウェア開発において,効率的なデバッグ作業の実現を目的とした自動プログラム修正に関する研究が数多く行われている.自動プログラム修正ではバグを含むソースコードとテストスイートを入力とし,自動的にバグ修正の施されたソースコードを出力する.本論文では,著者らが開発している自動プログラム修正のための研究用プラットフォームkGenProgについて紹介する.kGenProgはプログラム修正の過程に対して…

    DOI 情報処理学会

  • 高齢者脆弱性踵骨骨折の2例

    佐々木 大雄, 酒井 翼, 松本 淳志, 泉 秀樹, 杉 崇 整形外科と災害外科 69 (2), 268-270, 2020-03-25

    <p>比較的稀とされる踵骨の脆弱性骨折を2例経験したため報告する.1例目は88歳女性,歩行中に誘引なく右踵部の疼痛が出現し,10日後に当院初診,MRIにて右踵骨脆弱性骨折と診断された.疼痛内歩行にて保存加療を行い,初診から約8週で疼痛の消失を認めた.2例目は66歳女性,誘引なく左足関節痛を認め,2週後に当院初診,MRIにて左踵骨脆弱性骨折と診断された.T字杖での疼痛内歩行とし,初診から約8週で疼…

    DOI Web Site 医中誌

  • 経眼窩アプローチを併用し,内視鏡下に一塊切除した嗅神経芽細胞腫例

    津村 宗近, 牧原 靖一郎, 大村 和弘, 内藤 智之, 松本 淳也, 假谷 伸, 岡野 光博, 西﨑 和則 頭頸部外科 30 (1), 119-125, 2020

    嗅神経芽細胞腫は,近年経鼻内視鏡下摘出術が導入されているが,腫瘍切除方法については,頭蓋底骨,硬膜,嗅球,嗅索と鼻腔内腫瘍を一塊切除するか,multi-layer resectionを施行するかに関して議論がある。本症例は70歳男性,硬膜浸潤を認めるKadsish分類Stage Cで眼窩内側壁に接する嗅神経芽細胞腫症例である。腫瘍近接のため経鼻的に篩骨動脈の確保が困難と考え,上眼瞼皮膚切開による…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 令和元年東日本台風(台風1919)による大雨の気候学的評価

    藤部 文昭, 松本 淳, 釜堀 弘隆 天気 67 (10), 595-607, 2020

    <p> 区内観測資料を利用して,令和元年東日本台風(台風1919)による降水量分布を過去の大雨事例と比較し,また,極値統計手法を使って大雨の再現期間を評価した.東日本台風による総降水量の分布は1947年のカスリーン台風のものと類似し,関東山地から東北地方の太平洋側にかけて降水量が多かった.これらの台風による2日間降水量の再現期間は,一部の観測地点では数百年以上と計算されるが,多降水域の領域平均降…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 1868〜1900年のマニラにおける卓越風と降水量の季節進行

    赤坂 郁美, 財城 真寿美, 久保田 尚之, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 228-, 2020

    <p><b>1. はじめに</b></p><p> フィリピンのマニラでは、スペインのイエズス会士により1865年から気象観測が始まり、1900年代初めに米国に引き継がれ、20世紀半ばまで継続した(Udias, 2003)。これらの気象観測記録は、南シナ海周辺の気候変化を明らかにする上で貴重な資料であるが、その所在は明らかでなかった。そこで著者らは、スペイン、英国、日本等の気象庁に部分的に収蔵され…

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  • 江戸時代末期に日本近海で外国船に観測された台風

    久保田 尚之, 松本 淳, 財城 真寿美, 塚原 東吾, 三上 岳彦, Allan Rob, Wilkinson Clive, Wilkinson Sally, Wood Kevin, Mollan Mark 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 104-, 2020

    <p><b>はじめに</b></p><p><b> </b>日本の過去の気候を明らかにするには、長期の気象観測データが欠かせない。現在、世界中で過去の気象データを復元する「データレスキュー」が取り組まれている。日本での気象観測は1872年に函館ではじまった。それ以前も気象測器を用いた観測はあるが、個人が短期間実施してきたものが多い(Zaiki et al. …

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  • 気候変動と暑熱に関連する新聞記事件数の経年変化

    藤部 文昭, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 297-, 2020

    <p>気候変動や夏季の暑熱に対する社会的関心の動向を知るため,新聞の検索データベースによる記事数,すなわちこれらに関連するキーワードのヒット数の長期変化を調べた.朝日新聞「聞蔵Ⅱビジュアル」,毎日新聞「毎索」,日本経済新聞「日経テレコン21」を使い,各用語のヒット数を集計した.対象期間は朝日新聞の検索が近年と同形式である1984年を起点とし,2019年までとした.以下,各用語の変化の特徴をまとめ…

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  • 宇宙からの降水観測最前線

    山地 萌果, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 124-, 2020

    <p><b><u>1. </u></b><b><u>はじめに</u></b></p><p>降水情報は、気象・気候・水循環の研究といった科学的な目的での利用のみならず、人間活動にも直結する情報として、農業、公衆衛生、水資源管理、教育など幅広い分野での利用が拡がっている。近年は地球温暖化や気候変動に関連して、世界各地で干ばつや洪水といった極端現象が発生しており、世界の雨分布を監視することがこれまで以…

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  • 衛星全球降水マップGSMaPの概要と地理教育分野での活用

    山地 萌果, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 212-, 2020

    <p>降水情報は、気象・気候・水循環の研究といった科学的な目的での利用のみならず、人間活動にも直結する情報として、農業、公衆衛生、水資源管理、教育など幅広い分野での利用が拡がっている。近年は地球温暖化や気候変動に関連して、世界各地で干ばつや洪水といった極端現象が発生しており、世界の雨分布を監視することがこれまで以上に重要となってきている。</p><p>降水量は、雨量計や気象レーダなどの地上測器に…

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  • 大気静電界観測に基づく東京多摩地域の雷雲活動に関する研究

    浜田 純一, 松本 淳, 井上 知栄, 鴨川 仁, 高橋 幸弘 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 248-, 2020

    <p>本発表者らは、東京首都圏で豪雨をもたらす雷雲の生成・発達過程を明らかにすることを目指し、東京多摩地域を中心とした雷活動の連続モニタリングを実施してきた。特に、VLF帯電磁界計測による雷放電観測や、フィールドミルによる大気静電界観測結果より、積乱雲の発生初期の雷放電を検出するなど、事例解析を進めている。本発表においては、東京多摩地域を始めとして、広範囲で、降雹や強い降水が観測された2019年…

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  • 19世紀後半以降のフィリピンにおける降水の季節進行

    赤坂 郁美, 財城 真寿美, 久保田 尚之, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 134-, 2020

    <p><b>1. </b><b>はじめに</b></p><p> フィリピンでは,気温よりも降水量の季節変化が大きく,アジアモンスーンと南北に走る山脈の影響により,その東西で明瞭に降水量の季節進行が異なる点に特徴がある。筆者らはこれらの長期変化特性に着目して,これまで研究を行ってきた(たとえばAkasaka et al. …

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  • 地理学と風土

    松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 172-, 2020

    <p><b>1.はじめに</b></p><p>和辻哲郎が提起した「風土」概念(和辻 1935)は,マクロスケールで自然環境と人間を総合的に把握する点で,地理学と親和性の高い一方,常に地理学の中では,環境決定論として忌避されてきた。  </p><p>鈴木秀夫は,鈴木(1975)の序論で和辻(1935)に触れ,終章では「風土としての気候学」を論じ,日本と世界全体を除いて,風土論のための各国レベルで十…

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  • 粒子状有機硝酸連続測定装置の開発

    向井 智樹, 松本 淳, 松岡 雅也, 定永 靖宗 大気環境学会誌 54 (6), 195-201, 2019-11-10

    <p>熱分解–キャビティ減衰位相シフト分光(TD-CAPS)法による粒子状有機硝酸(PONs)濃度連続測定装置の開発を行った。本装置ではPONsが高温で熱分解され生成したNO<sub>2</sub>を測定することで、PONsの総量を定量する。具体的には、大気をPONsラインとバックグラウンド(BG)ラインの二つに分け、PONs濃度とBGを交互に測定する。PONsラインでは最初に活性炭デニューダー…

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  • kGenProg: 高拡張性・高処理効率性・高可搬性を備えた自動プログラム修正システム

    柗本, 真佑, 肥後, 芳樹, 有馬, 諒, 谷門, 照斗, 内藤, 圭吾, 松尾, 裕幸, 松本, 淳之介, 富田, 裕也, 華山, 魁生, 楠本, 真二 ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2019論文集 2019 78-86, 2019-08-22

    ソフトウェア開発において,効率的なデバッグ作業の実現を目的とした自動プログラム修正に関する研究が数多く行われている.自動プログラム修正ではバグを含むソースコードとテストスイートを入力とし,自動的にバグ修正の施されたソースコードを出力する.本稿では,著者らが開発している自動プログラム修正のための研究用プラットフォーム kGenProg について紹介する.kGenProg …

    情報処理学会

  • 原著 鼻副鼻腔血瘤腫の3例

    牧原 靖一郎, 内藤 智之, 浦口 健介, 松本 淳也, 假谷 伸, 岡野 光博, 西﨑 和則 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 91 (7), 588-593, 2019-06-20

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  • 花崗岩急斜面における表層土の発達と表層崩壊の発生

    寺本 行芳, 下川 悦, 江﨑 次夫, 河野 修一, 全 槿雨, 金 錫宇, 土居 幹治, 松本 淳一 日本緑化工学会誌 45 (1), 181-184, 2019-05-31

    <p>花崗岩急斜面において,表層崩壊発生後の経過年数が2 年および11 年では,イヌビワ,アカメガシワなどが多く出現した。同13 年,25 年および27 年では,上述した落葉広葉樹に加え,ヒサカキ,アオキなどが多く出現した。同42 年では,同27 年までに出現した樹種に加え,アラカシ,マテバシイなどが多く出現した。また,表層崩壊跡地における表層土は,植生遷移の進行に伴って発達しており,表層土の発…

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 笠松山山火事跡地の森林再生

    河野 修一, 江﨑 次夫, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治, 全 槿雨, 金 錫宇 日本緑化工学会誌 45 (1), 165-168, 2019-05-31

    <p>愛媛県今治市の標高 357 mの笠松山は,平成 21年 8月 24日発生した火災で山林約 107 haを焼失した。翌年の春に火災跡地の約 1 haにくらげチップ区施用区や無施用区(対照区)等を配置し,それぞれの試験区にアカマツ,コナラ,クヌギ及びヤマザクラの 4種を合計 600本植栽し,森林再生を試みている。ここでは …

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • ミズクラゲチップの木本植物に対する施用効果

    全 槿雨, 全 錫宇, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治, 河野 修一, 江﨑 次夫 日本緑化工学会誌 45 (1), 161-164, 2019-05-31

    <p>ミズクラゲチップの木本植物に対する施用効果を検討するため,暖温帯の海岸域で分布が認められ,海岸防災クロマツ林後方の適応樹種としての可能性が高いアラカシを用いて実験を行った。実 験 で は , ミズクラゲチップと土壌との混合割合を 4段階に定めた。これに従来のクラゲチップの 2 段階と対照区を設定した。それぞれを市販されている赤玉土(小粒)1.0 L と混合し,ポット(中鉢 7 号 3.5 …

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 有用広葉樹を用いた放置竹林対策

    河野 修一, 江崎 次夫, 金 錫宇, 全 槿雨, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 651-, 2019-05-27

    <p> 愛媛県内では、モウソウチク、マダケやハチクなどの放置竹林が急増し、スギ林やヒノキ林にも侵入してその面積を拡大している。そこで、放置竹林を伐採し、跡地にサクラ材としての利用価値の高い有用広葉樹のヤマザクラ林を早期に造成するための具体的な対策の検討を試みた。植栽ではヤマザクラの苗長約130cmから150cm、胸高直径4mmから6mmの挿し木苗を用いた。植栽にあたっては、活着率の向上をはかるこ…

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  • ミズクラゲチップのアラカシに対する施用効果

    全 槿雨, 金 錫宇, 河野 修一, 江崎 次夫, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 638-, 2019-05-27

    <p>ミズクラゲチップの木本植物に対する施用効果を検討するため、暖温帯の海岸域で分布が認められ、海岸防災クロマツ林後方の適応樹種としての可能性が高いアラカシを用いて実験を行った。実験では、ミズクラゲチップと土壌との混合割合を4段階に定めた。これに従来のクラゲチップの2段階と対照区を設定した。それぞれを市販されている赤玉土(小粒)1.0㍑と混合し、ポット(中鉢7号3.5㍑)に充填した。これらに種子…

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  • 笠松山山火事跡地の森林の再生

    江崎 次夫, 河野 修一, 金 錫宇, 全 槿雨, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 650-, 2019-05-27

    <p>愛媛県今治市の標高357mの笠松山は、平成21年8月24日発生した火災で山林約 107haを焼失した。翌年の春にくらげチップを用いてアカマツやコナラなど植栽し、森林再生を試みている。ここでは9年経過後の生育状況の調査を実施し、くらげチップの効果について検討した。実験では火災跡地の約1haにくらげチップ区施用区と無施用区(対照区)を配置し、それぞれの試験区にアカマツ、コナラ、クヌギ及びヤマザ…

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  • クロマグロ未成魚を対象とした陸上水槽への搬送方法の開発

    高志, 利宣, 浜田, 和久, 奥澤, 公一, 松本, 淳, 二階堂, 英城, 田中, 庸介, 樋口, 健太郎, 岡, 雅一, 塩澤, 聡, 虫明, 敬一 水産技術 = Journal of fisheries technology 11 (2), 85-90, 2019-04

    擦過傷に弱いクロマグロ未成魚の搬送技術を開発するため,活魚船から陸上水槽への搬送方法を検討した。クロマグロ1歳魚を活魚船から飼育水槽までキャンバスシート製400Lバケットまたはターポリン製担架を用いて搬送し,その後21日間の飼育試験を行った。バケットで搬送した場合には短期間でほとんどの搬送魚が死亡し,死亡個体には顕著な皮膚の擦過傷が認められた。一方,担架で搬送した個体の多くは無傷か軽度の擦過傷で…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • はじめに

    小坂 優, 松本 淳, 高橋 洋 天気 66 (1), 17-18, 2019

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  • ミャンマーにおける19世紀末以降の日降水量データを用いた過去125年間の降水量変動

    井上 知栄, 松本 淳, 久保田 尚之 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 112-, 2019

    <b>1. はじめに</b><br><br> モンスーンアジア地域における20世紀初頭からの気候要素の変動については、デジタル化されたデータが少ないことから、限られた国での解析にとどまっている。そのため我々の研究グループでは、旧英領インドの国における日降水量データのデジタル化を進めている。本研究では、新たにデジタル化したデータを利用して、ミャンマーにおける1891~2015年の日降水量地上観測デ…

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  • ACRE-Japan・データレスキューによる19世紀末以降のアジアモンスーン変動史の解明

    松本 淳, 井上 知栄, 濱田 純一, 藤部 文昭, 林 泰一, 寺尾 徹, 村田 文絵, 久保田 尚之, 赤坂 郁美, 釜堀 弘隆 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 101-, 2019

    アジアモンスーンの長期変動史を解明可能な新たな資料を発掘・利用することを目的とし,科学研究費基盤研究(S)「過去120年間におけるアジアモンスーン変動の解明」を,2014年度から5年間にわたって実施した。本発表では関係するグループ発表・ポスタークラスター発表に先立ち,デジタル化した資料の概要と,残された問題点について発表する。

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  • 旧フランス領インドシナにおける気象観測史

    遠藤 伸彦, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 65-, 2019

    日本・ベトナム・フランス・米国水文気象当局の図書室ならびにフランス国立図書館に所蔵されている旧フランス領インドシナ(以下,旧仏印)の気象に関連する出版物に基づき,植民地時代の旧仏印の気象観測の歴史をとりまとめた.旧仏印気象局が設立される以前はフランス海軍の軍医が気象観測を行っていた.旧仏印気象局が設立された後は,気象観測網が年々拡充されたが,その業務は旧仏印総督府の政策によって強く規制されていた…

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  • 関東・東海地方の降水量観測データレスキュー

    釜堀 弘隆, 藤部 文昭, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 115-, 2019

    アメダスの前身である区内観測所による降水量観測のデータレスキューを実施している。アメダスは国内に1300以上の観測地点を持つ稠密な観測網であるが,約40年の歴史しかなく,長期間の統計を取ることができない。一方,区内観測所は1890年代から設置が開始されており,両者の観測データを接続できれば,120年以上の稠密な長期観測データベースを構築することができる。区内観測データは紙媒体に保存されており,各…

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  • <b>フィリピンの降水量データレスキューから発展した夏季アジアモンスーン変動研究</b>

    久保田 尚之, 松本 淳, 赤坂 郁美, 財城 真寿美, 小林 茂 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 242-, 2019

    <b>1.はじめに</b><br><b> </b>アジアモンスーン研究に欠かせない気象データは、東南アジア域では歴史的な経緯から第2次世界大戦以降の期間に限られた。その中で、フィリピンでの過去150年間の気象資料が海外の図書館などに離散していることを発見し、この13年間でその多くを収集し、デジタルデータに復元してきた。今回は、過去のフィリピンの気象データを復元する「データレスキュー」の取り組み…

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  • インド亜大陸北東部における降水特性変動解析のための気象データレスキュー

    寺尾 徹, 村田 文絵, 山根 悠介, 木口 雅司, 福島 あずさ, 田上 雅浩, 上米良 秀行, 林 泰一, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 261-, 2019

    インド亜大陸北東部は、アジアモンスーン降水の中心域の一つであり、当該地域の降水プロセスの長期間の変動を明らかにすることは、気候変動影響を明らかにするうえで極めて重要である。長期間の気候変動を記述するためには、降水特性を長期間にわたって記述するデータが不可欠である。われわれの研究グループは、この観点から、インド亜大陸北東部の長年の降水特性の長期変動を明らかにするため、多様なデータレスキューを推進し…

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  • スリランカにおける100年データを用いた降水特性の変化

    木口 雅司, 岡見 菜生子, 田上 雅浩, 林 泰一, 沖 大幹, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2019a (0), 142-, 2019

    <p>アジアモンスーンは、明瞭な季節風と乾季・雨季を持つ降水特性を特徴とする。雨季の多量の雨は、農業の恵みとなる一方、極端な洪水や干ばつは人命や資産の損失をもたらす。産業革命以降の気候変動による極端な降水現象の変化は、人間活動に直接影響する。南アジアで総じて言えるが、近年の人口増加と経済発展が著しく、モンスーン変動の影響が顕著で、脆弱性も高い。Germanwatch …

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  • 日本の低温死亡率の地域性と変動および気温との関係

    藤部 文昭, 松本 淳, 鈴木 秀人 天気 66 (8), 513-527, 2019

    <p> 1999~2016年の人口動態統計の個票データを使って,低温死亡率の空間・時間変動と気温との関係を統計的に調べた.空間分布においては,気温の低い都道府県ほど低温死亡率の高い傾向があり,冬季(12~3月)の平均気温1℃当たりの死亡率の変化は約12%である.年々変動においては,冬季(12~3月)の平均気温が1℃低い年は死亡率が20%程度高い.季節変化においては,12~3月の死亡数が年間の78…

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  • 胆嚢栄養動脈への腫瘍浸潤は遠位部悪性胆道狭窄に対するMetallic Stent留置後胆嚢炎の危険因子である

    曽我部 裕子, 児玉 裕三, 本庶 元, 青山 育雄, 村本 雄哉, 古閑 愛理, 柳井谷 駿史, 河相 宗矩, 吉川 哲平, 松本 慎平, 松本 淳, 森 義治, 大野 千景, 西田 未由, 西田 吉宏, 三上 貴生, 松永 康寛, 宮本 由貴子, 北見 元哉, 西川 浩史, 近藤 雅彦, 三宅 直樹, 河南 智晴, 妹尾 浩 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (1), 71-80, 2019

    <p>【目的】 悪性胆道狭窄に対するself-expandable metallic stent(SEMS)留置後の主な合併症のひとつに胆嚢炎があげられる.虚血は胆嚢炎の危険因子のひとつであるが,SEMS留置後の胆嚢炎の発症における胆嚢栄養動脈への腫瘍浸潤の影響については知られていない.本研究はSEMS留置後胆嚢炎の危険因子を同定することを目的とした.</p><p>【方法】 …

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  • 日本に上陸した台風の長期変動に関する研究(1881年-2018年)

    久保田 尚之, 松本 淳, 三上 岳彦, 財城 真寿美 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 172-, 2019

    <b>1.はじめに</b><br>台風の長期変動を明らかにするには、台風経路や強度に関するデータが欠かせない。西部北太平洋地域では現在、気象庁、アメリカ海軍統合センター(JTWC)、香港気象局、上海台風研究所が台風の位置や強度に関する情報を1945年以降提供している。<br><br>過去の気象データを復元する「データレスキュー」の取り組みで、それぞれの気象局が1945年以前についても台風の位置や…

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  • 19世紀後半のマニラにおける風向と降水量の季節変化

    赤坂 郁美, 財城 真寿美, 久保田 尚之, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 214-, 2019

    <b>1. </b><b>はじめに</b><br> <br>マニラでは、1865年からスペインのイエズス会士により気象観測が開始され(Udias, 2003)、戦時中を除き現在まで150年近くの気象観測データを得ることができる。20世紀前半以前の気象観測データを時間的・空間的に充分に得ることができない西部北太平洋モンスーン地域において、降水量とモンスーンの関係とその長期変化を明らかにする上で、貴…

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  • インドネシア・ジャカルタにおけるモンスーン降水長期変動

    浜田 純一, 松本 淳, 山中 大学, HASAN Sunaryo, SYAMSUDIN Fadli 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 221-, 2019

    海大陸と呼ばれるインドネシア域は、複雑地形を持つ大小様々な島嶼が、暖かい海水に囲まれ、熱帯の活発な対流活動域の一つとして、ENSOやアジア・オーストラリアモンスーン域の中心に位置している。<br><br> 現地の気象観測は、オランダ統治下の19世紀中盤には始まり、ジャカルタ(当時のバタビア)において、1866年に気象官署が設置され、途中1999年に観測点の移動があったものの、長期間の雨量観測が継…

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  • ミズクラゲチップの草本植物に対する施用効果

    全 槿雨, 金 錫宇, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治, 河野 修一, 江﨑 次夫 日本緑化工学会誌 44 (1), 162-165, 2018-08-31

    <p>我が国の海岸地域に多く分布が認められる海岸防災林の主林木である針葉樹のクロマツの生育に対するエチゼンクラゲや食用クラゲなどを活用したくらげチップの施用効果については,既に日本緑化工学会で数多く発表してきた。今回は火力発電所や原子力発電所の取水口付近に多量に集まり,発電出力を低下させる要因となっているミズクラゲを利用してミズクラゲチップを製造した。このミズクラゲチップの施用効果について,最終…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • くらげチップを活用した放置竹林の整備

    河野 修一, 江﨑 次夫, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治, 金 錫宇, 全 槿雨 日本緑化工学会誌 44 (1), 166-169, 2018-08-31

    <p>エチゼンクラゲや食用クラゲなどのクラゲ類を活用した土壌改良材「くらげチップ」の広葉樹に対する施用効果を検討するため,松山市が市民の水瓶である石手川ダム流域で水源かん養林として整備中の放置竹林を伐採し,試験木として落葉広葉樹のヤマザクラを用いて植栽し実験を行った。ヤマザクラを選んだのは,水源かん養機能の向上への寄与や花を鑑賞するだけでなく,将来はスギ材やヒノキ材よりも高価格で取引されるサクラ…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 既存メソッドの再利用・加工による自動プログラミング

    松本, 淳之介, 肥後, 芳樹, 下仲, 健斗, 楠本, 真二 ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2018論文集 2018 54-63, 2018-08-29

    ソースコードを自動的に生成する,自動プログラミングと呼ばれる技術は古くから研究されている.自動プログラミングとは,断片的な情報からプログラムを自動で生成する技術である.自動プログラミングにおいて課題となるのは,開発者の意図を断片的な情報としてどのように表現するか,である.しかし既存手法には,用途が限定的である,開発者の意図の表現があいまいすぎる,などの課題が多く残っている.本論文では,自動生成の…

    情報処理学会

  • NO<sub>x</sub>酸化物質(NO<sub>z</sub>)計測手法の開発と山岳地域における実大気への応用

    和田 龍一, 定永 靖宗, 加藤 俊吾, 勝見 尚也, 大河内 博, 岩本 洋子, 三浦 和彦, 小林 拓, 鴨川 仁, 松本 淳, 米村 正一郎, 松見 豊, 梶野 瑞王, 畠山 史郎 分析化学 67 (6), 333-340, 2018-06-05

    <p>レーザー分光計測装置と化学発光分析装置を組み合わせ,NO<sub>x</sub>の酸化物質であるNO<sub>z</sub>を計測する分析手法を開発した.本研究では,化学干渉がなく,NO<sub>2</sub>固有の吸収波長を用いることで濃度を正確に計測可能なレーザー分光法を用いてNO<sub>2</sub>濃度を計測し,化学発光法により得たNO<sub>y</sub>濃度とNO濃度からN…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献3件 参考文献18件

  • クラゲチップを用いた放置竹林対策

    河野 修一, 江崎 次夫, 金 錫宇, 全 槿雨, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 399-, 2018-05-28

    <p>【目的】愛媛県内では、里山を中心に放置竹林が急増し、スギ林やヒノキ林にも侵入してその面積を拡大している。そこで本研究では、放置竹林伐採跡地に水源かん養機能の高い広葉樹林を早期に造成するための具体的な対策の検討を試みた。【実験方法】植栽にあたっては、活着率の向上をはかることを第一に考えてエチゼンクラゲ類を活用した土壌改良材を用いた。植栽は平成25年3月24日に実施した。植栽ではヤマザクラの苗…

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  • クラゲチップを活用した防災対策

    全 槿雨, 金 錫宇, 河野 修一, 江崎 次夫, 寺本 行芳, 松本 淳一, 土居 幹治 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 398-, 2018-05-28

    <p>【目的】松山市の粟井地区は、直近30年で発生が予測されている東南海地震の際には、約4mの津波に襲われるといわれている。その被害を出来るだけ軽減するため、筆者らは、防潮堤の前面の海岸砂地に抵抗性のクロマツとクラゲチップを用いて海岸防災林の造成を行っている。本研究ではクラゲチップの海岸防災林の造成に対する有効性について検討を試みた。【実験方法】場所は粟井河原の海岸砂地で面積は約1.0haであり…

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  • 夏季の埼玉県所沢市における都市郊外大気の有機硝酸全量観測

    松本 淳 大気環境学会誌 53 (1), 1-12, 2018

    <p>有機硝酸ONs (RONO<sub>2</sub>) は大気光化学反応によってオゾンO<sub>3</sub>とともに生成する。効果的なオキシダント対策のために、過酸化ラジカルRO<sub>2</sub>とNOの反応におけるONs生成分岐比<i>α</i>の把握が必要だが、国内の都市郊外での観測事例は不十分である。本研究では、熱分解/キャビティ減衰位相シフト法TD/CAPSに基づくONs計…

    DOI Web Site 医中誌

  • HCV初発肝癌の発見契機におけるdirect-acting antivirals(DAA)治療の臨床的意義

    高橋 彩, 島 俊英, 木下 直彦, 矢野 航太, 上野 智子, 西脇 聖剛, 山本 康英, 大矢 寛久, 天野 一郎, 松本 淳子, 光本 保英, 田中 いずみ, 酒井 恭子, 澤井 直樹, 水野 智恵美, 水野 雅之, 伊藤 義人, 岡上 武 日本消化器病学会雑誌 115 (2), 184-194, 2018

    <p>C型肝炎治療において,インターフェロン(IFN)がベースであった時期と現在のdirect-acting antivirals(DAA)が主役になった時期でのC型初発肝癌の発見契機を比較した.抗ウイルス治療目的で紹介され,肝癌が発見された例は,IFN時期2例(1.7%),DAA時期8例(20.5%)と,DAA時期で有意に高率であった.DAA治療目的で紹介され肝癌が発見された患者の年齢中央値は…

    DOI PubMed 医中誌

  • 気候学からみたモンスーンアジアの風土

    松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2018a (0), 66-, 2018

    1 アジアのモンスーン気候<br><br>気象学・気候学では,モンスーン(季節風)気候とは,季節によって卓越風向が反対になる現象のことである。Ramage (1971)では,1月と7月を夏と冬の代表月として,1) 地表風の卓越風向が120度以上変化, 2) 卓越風の出現頻度の平均が40%以上,3) 卓越風の平均風速が3 m/s以上,4) …

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  • マニラにおける19世紀後半の風向の日変化特性

    赤坂 郁美, 財城 真寿美, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000227-, 2018

    <b>1. </b><b>はじめに</b><br><br> 東南アジアでは、気候変化の要因を検討するために必要な長期の気象観測データを充分に得ることが難しい場合が多い。そこで著者らはフィリピンを対象に、スペインのイエズス会士によって行われた19世紀後半の気象観測資料(紙資料)を収集し、電子化を進めてきた(赤坂,2014)。また収集したデータの品質チェックも兼ねて、19世紀後半以降のフィリピンにお…

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  • 東海地方の降水量観測データレスキュー

    釜堀 弘隆, 藤部 文昭, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000169-, 2018

    19世紀末以降の気候変動を明らかにするため、アメダスの前身である区内観測のデータレスキューを行っている。区内観測は紙ベースの観測記録であるため、データベースとして活用するため、デジタル化を実施している。両者の接続の際には、気象庁の「気象観測統計指針」に準拠した接続可否の判断を行った。初期結果として東海地方の19世紀末以降の極端降水の変動を調べた。一例として、三重県尾鷲市では1938年の測候所開設…

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  • 暖候期日本における大雨の季節変化とその地域分布

    江村 亮平, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000323-, 2018

    1. はじめに<br><br>日本では台風・熱帯低気圧や停滞前線など様々な理由で大雨が発生する。一口に大雨と言っても、個々の研究における定義は様々であるが、時間スケールや降水量などの大雨の定義の仕方で、季節変化やその空間分布が変化する可能性がある。したがって複数の時間スケールと降水量を用いて、大雨の定義の仕方により、季節変化及びその地理的分布がどう変化するか調べる必要があるが、既往研究においてそ…

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  • 明治・大正期の関東地方の区内降水量観測データレスキュー

    釜堀 弘隆, 藤部 文昭, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100166-, 2017

    これまで、国内の気象台・測候所の降水量観測データのデジタル化が実施され、このデータから強雨の頻度が高まってきていることなど、様々な情報が得られてきた。しかしながら、これらの情報は各県1地点程度の限られた地点の降水量だけであり、言わば点情報にすぎなかった。これを気候変動対策の基礎資料とするためには、可能な限り多数の降水量観測を収集しデジタル化を行い、その情報を面情報とする事が必要である。降水量は地…

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  • 東アジア・東南アジアにおける気象データのデータレスキューについて

    久保田 尚之, 松本 淳, 三上 岳彦, 財城 真寿美, 塚原 東吾, 赤坂 郁美, 遠藤 伸彦, 濱田 純一, 井上 知栄, Allan Rob 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100132-, 2017

    ...国内では科研費基盤S「過去120年間におけるアジアモンスーン変動の解明」(代表松本淳)を中心に、取り組んでいる。復元した気象データは、気候の長期データセット(Compo et al. 2011, Cram et al. 2015)の作成や、長期変化(Villafuerte et al. 2014)、数十年変動(Kubota et al. 2016)の研究に利用されている。 <b>4. ...

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  • インドの降水量季節進行に基づく地域区分と季節進行の長期変動

    井上 知栄, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100186-, 2017

    最近利用可能となった高解像度の長期降水量格子点データを用いて、降水量の季節進行に基づいたインドの地域区分を試み、過去113年における各地域の降水量季節進行の変動について調べた。対象となる各格子点における半旬降水量気候値(1981~2010年の30年平均)の年降水量気候値に対する割合を変数として、ウォード法によるクラスター分析を行った。空間的なまとまりも考慮してクラスターを切断した結果、9つの地域…

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  • インド北東部・アッサム州における降水特性

    福島 あずさ, 林 泰一, 寺尾 徹, 村田 文絵, 木口 雅司, 山根 悠介, 田上 雅浩, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100248-, 2017

    インド気象局が作成した最新の長期(1901-2010)データセットであるIMD4(0.25度格子)は,州政府管理の観測地点を含む6955地点の雨量観測点のデータが用いられている(D.S.Pai <i>et al.</i> 2014).このデータからアッサム州を含む北東部州は,インド南西部と並んで年平均日降雨強度が6-8 mm …

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  • 日別データから見た熱中症死亡率と気温との関係

    藤部 文昭, 松本 淳, 鈴木 秀人 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100061-, 2017

    16年間(1999~2014年)の人口動態統計の個票データを使い,熱中症による日々の死亡率と当日の気温・相対湿度との関係を統計的に調べた。各都道府県について,日最高気温1℃幅ごとの熱中症死亡率を求め,死亡率がある基準値を超え始める気温閾値(T*)を定義した。その結果によると,T*の値は地域によって数℃の差があり,夏季気温の気候値と正相関を持つ。言い替えると,夏が涼しい地域は他の地域に比べ,比較的…

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  • クラゲチップとクロマツを活用した海岸防災林の造成

    江﨑 次夫, 河野 修一, 寺本 行芳, 土居 幹治, 松本 淳一, 全 槿雨, 金 錫宇 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 632-, 2017

    <p>【目的】松山市の粟井地区の地域住民は、直近30年で発生が予測されている南海トラフの巨大地震に伴う津波被害を軽減するため、クラゲチップを用いて海岸防災林の造成に取り組んでいる。本研究では海岸砂地に植栽されたクロマツのその後の生育状況を調査し、森林造成のあり方について検討を試みた。【実験方法】平成24年3月11日にクラゲチップを用いて抵抗クロマツを100 …

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  • クラゲチップを活用した山腹崩壊地の森林再生

    河野 修一, 江崎 次夫, 土居 幹治, 松本 淳一, 全 槿雨, 金 錫宇, 寺本 行芳 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 633-, 2017

    <p>【目的】愛媛県四国中央市の金生町山田井地区は、平成20年8月の集中豪雨によって山地崩壊が発生した。早期に森林を再生させるため、クラゲチップ(特許第5105463号)を植え穴に施用してヒノキが植栽された。本研究では山腹工施工地に植栽されたヒノキのその後の生育状況を調査し、森林再生の方向性について検討を試みた。【実験方法】植栽では筋工の平坦部に70 …

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  • クレアチニン試験紙の偽反応を起こす要因についての検討

    林 紀子, 林田 理沙, 竹平 歩美, 佐々木 彩, 松本 淳子 医学検査 66 (3), 203-211, 2017

    <p>近年,クレアチニン試験紙が開発され,随時尿での尿中蛋白/クレアチニン比(以下P/C比)が試験紙で容易に測定出来るようになった。しかし他の項目同様,日常検査において定量値と大きく乖離する偽反応(偽陽性,偽陰性,異常呈色)にしばしば遭遇する。これまでクレアチニン試験紙の偽反応として,ヘモグロビンやミオグロビン,シメチジンの服用等の報告がなされている。今回われわれは,クレアチニン試験紙法における…

    DOI 医中誌

  • 極低温イオン源の冷却部シミュレーション及びイオン発生実験

    柳ヶ瀬 大將, 古川 武, 田沼 肇, 城丸 春夫, 松本 淳, 東 俊行 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 671-671, 2017

    <p>現在, 静電型イオン蓄積リング(TMU E-ring)での実験において入射イオンは高温のイオンを用いている. その為,入射イオンはボルツマン分布に従う広い内部エネルギー分布を持っており, 任意のエネルギー状態のみを選択的に観測することは困難であった. そこで入射前にイオンをイオントラップに蓄積し十分に冷却してからTMU E-ringへ入射する極低温イオン源の開発を進めてきた. …

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  • 十二指腸潰瘍穿孔に対する大網充填術後の肝動脈瘤の1例

    田伏 洋治, 桂川 恵, 岡田 さおり, 山本 裕子, 門田 一宣, 寺山 耕司, 増南 輝俊, 松本 淳 人間ドック(Ningen Dock) 31 (5), 723-729, 2017

    十二指腸潰瘍穿孔に対する大網充填術の20年後に発生した肝動脈瘤という非常にまれな症例を報告する.症例は,51歳,男性.2008年,人間ドックの腹部超音波検査で無症状の右肝動脈瘤(サイズが13mm)が発見された.精査受診を勧めたが放置し,1年後の人間ドックを再受診した.サイズに変化なく,本人の希望もあり1年毎の経過観察の方針がとられた.その後の瘤のサイズは緩徐に増大し,6年後に21×20mmになっ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 気象庁の降水量データのディジタル化:これまでの経緯と問題点

    藤部 文昭, 松本 淳, 釜堀 弘隆 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100177-, 2017

    最近の十数年間に,気象官署の降水量データのディジタル化が進められ,品質チェックを経て気象庁HP等で公開された。この資料は欠測がほとんどなく,100年以上にわたる高品質の降水量データとして貴重である。しかし,データの利用に当たって注意を要する点もある。具体的には,観測時間間隔の変遷,日最大1時間降水量の定義の変更(正時間での最大値から任意1時間での最大値へ),日界の変遷等である。また,測器の変更に…

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  • データレスキューによるアジアの気候変動解明

    松本 淳, 財城 真寿美, 三上 岳彦, 小林 茂 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100131-, 2017

    ...<br><br>なお,本シンポジウムは,科学研究費補助金(基盤研究(S),課題番号26220202, 代表:松本淳及び基盤研究(B), 課題番号????????, 代表:財城真寿美)による成果の一部を活用して開催するものである。...

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  • インドネシア・ジャカルタ(バタビア)における過去150年間のモンスーン降水長期変動

    浜田 純一, 松本 淳, ハルヨコ ウリップ, シャムスディン ファドリ, 山中 大学 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100322-, 2017

    「海大陸」と呼ばれ、モンスーンなど大規模大気循環の熱源と考えられるインドネシア域では、オランダ統治下の1860年代より、ジャカルタ(当時のバタビア)を始めとした地点で気象観測が実施されてきたが、社会的・経済的な理由によりデータが一般に公開されず、これまで気候学研究の「空白」領域となっていた。しかし、近年、「データレスキュー」活動など、現地の観測研究環境の変化を通して、インドネシアを含む東南アジア…

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  • インド・チェラプンジにおける降水量の長期データ解析

    村田 文絵, 寺尾 徹, 藤波 初木, 林 泰一, 浅田 晴久, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100304-, 2017

    チェラプンジは多雨で知られる地点であり, 一ヶ 月以上の時間スケールにおいて降水量の世界記録 をもつ。チェラプンンジは ベンガル湾から流入する空気が最初に出会う標高 約2千メートルのメガラヤ高原の南斜面に位置している。チェラプンジに住む人々にとっては多量 の雨になっても地滑りは稀であり災害になること は少ない一方で, チェラプンジに降る雨はただち に山を下り国境を越えて隣接する平野部のバング …

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  • 19世紀後半~20世紀前半のマニラにおける降水の季節変化特性

    赤坂 郁美, 財城 真寿美, 久保田 尚之, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2017s (0), 100263-, 2017

    近年、将来の気候変化やこれに伴う異常気象及び自然災害の発生に備えるために、各地における過去の気候変化とその要因を明らかにすることが必要とされている。そのためには出来るだけ長期の気象観測データが必要となるが、東南アジア地域では1950年以前の気象観測は旧宗主国によって行われていた場合が多く、この時代のデータは整備されていないことが多い。本研究で対象とするフィリピンにおいても1865年にスペインから…

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  • ガラス直管による多価イオンビームの偏向における抵抗率と適合イオン電流の相関

    横川 貴一, 高橋 航大, 松本 淳, 城丸 春夫, 小島 隆夫, 池田 時浩 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 589-589, 2017

    <p>バルク抵抗値の異なる3種のガラス直管(ソーダライム,ボロシリケイト,カリウムソーダ鉛)に低速Ar^4+^ビームを通過させ,pA領域におけるガイド効果の電流依存性を調べた。ソーダライムでは明確な電流依存性が見られなかったが,ボロシリケイトでは,10keVで電流の増加と相関したガイド効果の増大を観測した。カリウムソーダ鉛に関しては,特定のエネルギー,電流値でガイド効果があることが分かった。</…

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  • 孤立C<sub>10</sub><sup>-</sup>分子負イオンの冷却における構造異性体の寄与

    河野 直子, 古川 武, 松本 淳, 田沼 肇, 東 俊行, Hansen K., 城丸 春夫 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 670-670, 2017

    <p>C_10_^-^は直鎖状と環状の2つの構造をとりうる最小の炭素分子であり,構造ごとに電子準位が異なるため,冷却速度も構造により大きく変わることが考えられる.本研究では孤立C_10_^-^の冷却速度を調べるため,静電型イオン蓄積リングで蓄積したC_10_^-^にレーザーを照射し,光吸収誘起の遅延電子脱離強度を測定した.複数の光子エネルギーを用いた測定の結果,直鎖状のみが遅延電子脱離すると予想…

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  • 卓上静電型イオン蓄積リングの作製II

    松本 淳, 斎場 隆二朗, 城丸 春夫 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 674-674, 2017

    <p>我々は首都大学東京に設置されている 静電型イオン蓄積リング(TMU E-ring)を約1/10に縮小した「卓上静電型イオン蓄積リング(μE-ring)」を製作している。4keVのアルゴン1価イオンを使って周回条件を最適化している。現在,イオンビームは2.5周しているものの,さらに周回するよう各パラメータを調整している。発表では,具体的な最適化の方法や周回の現状,将来計画など述べる。</p>

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  • 旧仏印時代のベトナムの降水資料のデジタル化

    遠藤 伸彦, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100137-, 2016

    旧フランス領インドシナの歴史的気象資料の画像データを作成し,20世紀全体での降水特性の長期変化を明らかにするための基盤となる降水資料のデジタル化作業を行った.1890年代後半から1941年の期間と1949年から1954年の期間について月降水量・月統計値を, また1911年から1930年の期間と観測原簿の存在する期間については日降水量をデジタル化した.デジタル化を実施した15地点である.<br><…

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  • 20世紀後半以降のフィリピンにおける降水季節変化パターンの長期変化

    赤坂 郁美, 久保田 尚之, 松本 淳, Esperanza O. Cayanan, Flaviana D. Hilario 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100304-, 2016

    <b>1. </b><b>はじめに</b><b></b> <br> フィリピンにおける降水の季節変化は,主にモンスーンや熱帯低気圧,地形効果によって特徴づけられており(Akasaka <i>et al</i>. 2007),その年々変動は農作物収量や自然災害の発生にも密接に関連している.そのため,将来の気候変化に伴い,降水の季節変化パターンがどのように変わりうるのかを明らかにすることは重要な課題…

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  • 猫の直腸腺癌に対して直腸全層プルスルー法による摘出術を行った2症例

    松本 淳, 小儀 悦子, 小儀 直子, 北村 真紀, 内田 佳美, 青木 理, 能見 君人, 宮野 祐子, 小儀 昇 日本獣医麻酔外科学雑誌 47 (3), 47-52, 2016

    便秘症状を主訴に来院した直腸腺癌の猫2症例を経験した。当初は便軟化剤など内科的管理を続けていたが、排便困難な状態に陥り、直腸全層プルスルー法による摘出術を行った。腹膜播種および全身転移によりそれぞれ第245病日(術後10週)、第397病日(術後41週)で死亡したが、手術を実施したことにより、明らかなQOLの改善と生存期間の延長が認められた。

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件

  • C<sub>6</sub><sup>-</sup>内部エネルギー分布の輻射冷却による時間変化II

    河野 直子, 吉田 茉生, 栗山 みさき, 古川 武, 松本 淳, 東 俊行, 田沼 肇, Hansen K., 城丸 春夫 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 463-463, 2016

    <p>静電型イオン蓄積リングで蓄積したC_6_^-^にレーザーを照射し,光吸収誘起の遅延電子脱離強度について蓄積時間依存性をレーザー波長ごとに測定した.蓄積時間はイオン生成からレーザー照射までの時間に対応する.前回の報告では蓄積時間16 msまでの冷却の様子を観測し,特に電子遷移による速い冷却に注目した.今回は振動遷移による遅い冷却を見るべく,蓄積時間を80 …

    DOI

  • <b>小児の過敏性腸症候群に対して鍼灸治療が有用であった1症例</b>

    松本 淳, 村田 一知朗, 宮崎 渚, 西脇 亜由子, 名和 隆英, 牛越 博昭, 湊口 信也 日本東洋医学雑誌 67 (2), 144-149, 2016

    症例は腹痛と下痢を主訴とする10歳女児。7歳時から腹痛を伴う便通異常が出現した。症状が持続するため,小児科や消化器内科にて入院・精査され,IBS と診断された。投薬治療を受けたが著明な改善が見られないため鍼治療開始となった。<br>鍼灸治療開始時の排便回数は1日5回から10回,便性状は軟便が主であり,強い便意切迫感,排便時腹痛を伴い,なかなかトイレから出られない,学校の早退,食事に対する不安など…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • 堆積岩斜面の表層崩壊跡地における木本植生および表層土の回復

    寺本 行芳, 下川 悦郎, 全 槿雨, 金 錫宇, 江﨑 次夫, 松本 淳一, 土居 幹治 日本緑化工学会誌 42 (1), 141-144, 2016

    堆積岩斜面における崩壊発生後5~43年が経過した表層崩壊跡地を対象として,木本植生の回復とそれに伴う表層土の回復について検討した。木本植生の個体数および種数は,崩壊発生後約20年で最大となり,その後減少した。木本植生の胸高断面積合計は,崩壊発生後の経過年数の増加とともに増大した。Fisher-Williams の多様度指数 α …

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 重症パーキンソン病患者8例に対する起立‐着席運動

    江口 武志, 小田原 創, 松本 淳志, 加来 剛, 中野 綾子, 下山 洸平, 加藤 亜美, 三好 安, 三好 正堂 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 1-1, 2016

    <p>【はじめに】</p><p>「パーキンソン病(以下,PD)治療ガイドライン2011」によれば,運動療法の有効性を示す報告は散見される.しかし,軽症者(Yahr分類Ⅱ,Ⅲ)の歩行障害を対象とした研究が主であり,歩行不能となった重症者(Yahr分類Ⅳ,Ⅴ)に対する運動療法の効果について検討された報告は稀である.今回,8例の重症PD患者(Yahr分類Ⅳ,Ⅴ)に対して起立-着席運動を行ったところ,全…

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  • 脳卒中重度片麻痺(Brunnstrom stageⅡ以下)の歩行回復に関する研究

    野方 紀史, 篠原 敦, 新藤 和廣, 松本 淳志, 三好 安, 三好 正堂 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 (0), 3-3, 2016

    <p>【はじめに】</p><p>脳卒中片麻痺患者の歩行回復にどのような因子が関与するかの研究は多いが,Brunnstrom Stage(以下,Br.st)Ⅱ以下の重度片麻痺患者は,最初から歩行不能として除外されていることが多い.しかし当院では,起立-着席運動(以下,起立運動)を反復して行い,非麻痺側・麻痺側の下肢筋力を徹底的に強化し,重度麻痺でも歩行が回復する例は少なくない.今回,Br.stⅡ以…

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  • 孤立環境下におけるC<sub>4</sub><sup>-</sup>の振動輻射冷却過程

    鈴木 竜太, 河野 直子, 安藤 怜隼, 古川 武, 松本 淳, 東 俊行, 田沼 肇, Hansen K, 城丸 春夫 日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 464-464, 2016

    <p>静電型イオン蓄積リング(TMU E-ring)を用いて最大80 msまで蓄積したC_4_^-^にレーザーを照射し,励起したイオンが電子脱離して生じる中性粒子収量について,その蓄積時間依存性を測定した.イオン生成からレーザー照射までの間にC_4_^-^は冷却され,結果として中性粒子収量が変化する.この過程をいくつかのレーザー波長で測定し,第一励起状態以下の低エネルギー領域においてC_4_^-…

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  • 腹膜透析患者に生じた腰椎黄色靭帯血腫の一例

    由布 竜矢, 泊 真二, 伊藤 康正, 瀬尾 健一, 安原 隆宏, 松本 淳志, 吉本 昌人 整形外科と災害外科 64 (1), 51-55, 2015

    今回我々は腹膜透析患者に生じた腰椎黄色靭帯内血腫の一例を経験したので報告する.症例:61歳 男性.2ヶ月前より右臀部痛出現,徐々に痛みが強くなり,近医整形外科受診.MRIにてL4/5の硬膜外腫瘍を指摘され,当科紹介受診となった.既往歴として慢性腎不全があり腹膜透析中である.現症:下肢知覚障害はなく,右前脛骨筋,長母趾伸筋の脱力をみとめた.MRIにてL4/5レベルの脊柱管内に径約2cm大のT1 …

    DOI 医中誌 参考文献4件

  • 津波被害を軽減するための海岸林の造成

    全 槿雨, 徐 正一, 松本 淳一, 土居 幹治, 稲本 亮平, 江崎 次夫, 河野 修一 日本緑化工学会誌 41 (1), 195-198, 2015

    松山市沿岸の瀬戸内側は,南海・東南海地震に伴って発生する4 m 前後の津波に見舞われると予測されている。その津波による被害を少しでも軽減するために,粟井河原では平成24年から地域の人達が協力し,くらげチップを活用した土壌改良材を用いてクロマツ海岸防災林の造成に取りかかった。平成24年クロマツ植栽地の枯損率は施用区が3.8 %,無施用区が25 …

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献5件

  • メコン河流域の降水特性の復元

    遠藤 伸彦, 松本 淳 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100132-, 2015

    IPCC第5次評価報告書WG-Iにおいて「1950年以前に関して,データ数が不十分なため全球陸域平均の降水変化の信頼性は低い」とされている.20世紀前半のメコン河流域での地点降水量データは,現在利用可能な全球降水量グリッドデータのいずれにおいてもごくわずかしか使用されていない.メコン河流域における降水量の気候変動をより良く知るためには紙媒体として残っている歴史的な気象観測資料をデジタル化する作業…

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  • タケ及びくらげチップを活用した土壌改良材の施用効果

    河野 修一, 江崎 次夫, 稲本 亮平, 松本 淳一, 土居 幹治, 金 錫宇, 全 槿雨 日本緑化工学会誌 41 (1), 227-230, 2015

    全国各地でタケの繁殖が問題となっている。そのタケ資源の有効活用をはかるために,タケチップに森林土壌,シイタケの廃ほだ,シイタケ等の廃菌床,木炭及びくらげチップを混合したタケチップ土壌改良材を製造した。このタケチップ土壌改良材の有効性を検討するために,アラカシ,コナラ及びマテバシイの緑化用樹種と,クヌギ並びにヒノキの造林用樹種を用いて施用実験を行った。その結果,施用区の地上部長,根元直径,根長,地…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

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