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検索結果 245 件

  • <i>in vitro</i>神経発達毒性評価に適したヒトiPS細胞由来 3D神経オルガノイドに関する基盤的研究

    本元 恒越, 松葉 健吾, 伊藤 智彦, 速水 耕介, 曽根 秀子 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-161-, 2023

    <p>【目的】3次元培養したオルガノイドは、人間の脳や神経の発達、進化、機能、疾患、毒性試験など、幅広いテーマのための研究ツールとして、大きな可能性を秘めている。我々は、これまでにヒト胚性幹(ES)細胞を用いた<i>in vitro</i>神経発達毒性評価テストにおいて、メチル水銀の感受性や鍵となる遺伝子の同定や、サリドマイドのメカニズムなどを明らかにしてきた。そこで、より汎用性の高いiPS細胞…

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  • 銅毒性の感受性時刻差に対して時計遺伝子は関与するのか

    吉岡 弘毅, 富永 サラ, 鳥本 晋太郎, 横田 理, 原 宏和, 長谷川 達也, 酒々井 眞澄, 前田 徹, 三浦 伸彦 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-135-, 2023

    <p><b><u>目的</u></b>:我々は生体リズムを考慮した毒性学を「時間毒性学」として展開してきた。過剰量の銅は肝障害を引き起こす。単回投与で夜中では毒性が出やすく、朝方にかけては毒性が出にくい結果を得ているが、曝露回数で結果が異なる可能性が考えられる。本研究では、投与回数での銅による毒性の感受性の違いの検討および感受性時刻差をもたらす因子の解明を目的とした。</p><p><b><u>方…

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  • 生殖発生毒性におけるオートファジー誘導物質の特性予測解析

    松葉 健吾, 本元 恒越, 速水 耕介, 曽根 秀子 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-198-, 2023

    <p>【目的】オートファジーは、発生初期に機能不全に陥ったオルガネラやタンパク質凝集体を分解する主要な細胞内経路である。しかし、化学物質によるストレス条件下では、細胞機能の生存メカニズムの変化は不明である。化学物質によるストレス環境下において、オートファジー経路の機能障害は多くの疾患の病態に関与するため、オートファジー誘導物質がこの経路の機能障害に影響を与えるかを検討する必要がある。そのため、本…

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  • タブレット端末による解剖動画の視聴を併用した生物系解剖実習の実践報告

    西崎 有利子, 吉田 林, 五十鈴川 知美, 浅井 将, 牛久保-酒井 裕子, 速水 耕介, 黒岩 美枝, 川嶋 芳枝, 金子 正裕 薬学教育 7 (0), n/a-, 2023

    <p>生体の構造と機能を理解する生物系機能形態学実習では,動物愛護や新型コロナウイルス感染症拡大下での教育という社会的要請に応えつつ,優れた医療人・薬剤師を育成することを目指している.今回,タブレット端末を用いた “バーチャル” な解剖とラットの観察を併用した対面形式による解剖実習を行い,スケッチ課題を課した.以前の従来型のラット解剖実習の課題得点と比較したところ,“バーチャル” …

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  • 医学部5年生の鍼灸実習におけるアンケート調査

    森田 智, 村上 綾, 平地 治美, 渡邊 悠紀, 中口 俊哉, 越智 定幸, 奥平 和穂, 平崎 能郎, 並木 隆雄 日本東洋医学雑誌 74 (2), 175-179, 2023

    <p>短時間の鍼灸実習が与える教育効果を明らかにするため,病院実習中の医学部5年生112名を対象に,体験を含む1時間の鍼灸実習および実習前後でのアンケート調査を実施した。全10項目のうち8項目において,実習後に「はい(思う)」の割合は有意に大きく,ポジティブな変化が得られた。実習前と後の変化幅が大きく現れた項目は,「科学的だと思いますか?(実習後に+47.4%)」,「全般的に,どのようなイメージ…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 機械学習によるhERGチャネル阻害におけるpIC<sub>50</sub>予測モデルの開発

    鄭 多訓, 曽根 秀子, 住野 彰英, 速水 耕介 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-110S-, 2023

    <p>創薬分野において,心毒性リスクを回避することは最も重要な課題の1つとなっている.hERGの低分子化合物による遮断は,再分極抑制によるQT間隔延長を誘発し,torsade de pointes (TdP) などの致死的不整脈や重篤心不全など心毒性を引き起こす可能性がある.現在,医薬品承認申請の際に,全ての医薬品候補化合物に対しhERG阻害の検証が要求されている.これに伴い,多くの研究機関にお…

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  • <i>in vitro</i> 及び<i>in silico</i>手法を用いるisothiazolinone系抗菌薬によるTRPV1活性化評価

    宮﨑 悠里奈, 大河原 晋, 河村 伊久雄, 三浦 伸彦, 森 葉子, 磯部 隆史, 埴岡 伸光, 神野 透人, 香川(田中) 聡子 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P3-239-, 2023

    <p>【目的】isothiazolinone抗菌薬はシャンプーやスプレー式家庭用消臭剤などの家庭用品などに用いられているが、アレルギー性接触皮膚炎などの健康被害が報告されている。本研究では、感覚神経のみならず皮膚や免疫細胞にも発現し、免疫応答や炎症反応に関与することが報告されているTRPV1に着目し、isothiazolinone系抗菌薬による活性化について評価した。【方法】<i>in …

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  • 小麦の麦角アルカロイド一斉分析法

    佐野 勇気, 高橋 洋武, 橘田 規, 照井 善光, 望月 直樹 日本食品科学工学会誌 69 (7), 353-359, 2022-07-15

    <p>種々の検討の結果, 迅速簡便な麦角アルカロイド12種の一斉分析法の構築に至った. 試料の前処理のミニカラムはCaptiva EMR-Lipidsが最適であった. 良好なMFが得られ, 2mLという少量で全化合物が完全に溶出し, かつ充てん剤に触れたときのepimerizationは起こらなかった. このミニカラムを用いた分析法の性能評価を実施したところ, 全ての化合物において, 選択性, …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献4件

  • ビフェニルカラムを用いたカテキン類及びテアフラビン類の分離

    小野寺 翔太, 春田 真由子, 岡本 真美, 渡邉 淳, 望月 直樹 LCとLC/MSの知恵 4 (0), 6-13, 2022-06-15

    <p>茶に含有される渋味成分であるカテキン類は、抗酸化活性や抗菌活性等の生理活性が認められている。更に、テアフラビン類は、紅茶等の発酵茶に含まれるカテキン類が酸化縮合して生成される化合物で、最近抗ウイルス活性が注目されて来た。今回、紅茶成分であるカテキン類8 種、テアフラビン類4 種、更にカフェインを含めた13 化合物のLC-MS/MS …

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  • Vitamin D代謝酵素のヒト組織における発現とその個体差

    小池 加那子, 中嶋 康一郎, 河村 伊久雄, 三浦 伸彦, 森 葉子, 礒部 隆史, 大河原 晋, 埴岡 伸光, 神野 透人, 香川(田中) 聡子 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-208-, 2022

    <p>【目的】Vitamin Dは、代謝活性体である1α, 25-dihydroxy vitamin D3が核内受容体VDR(Vitamin D Receptor)を介して、細胞分化、カルシウム代謝、免疫機能などにおいて多彩な生理作用を制御している。喘息の病態においては喘息の発症や治療薬に対する反応性など、喘息増悪のリスクにVitamin …

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  • 肝障害を引き起こす金属化合物/化学物質の時間毒性

    吉岡 弘毅, 三浦 伸彦 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S15-1-, 2022

    <p>多くの生物には24時間周期で繰り返される概日リズムが存在する。睡眠・覚醒のサイクルをはじめ、自律神経やホルモン、体温、代謝 (シトクロムP450 [CYPs]など)、血圧などほぼすべての生体機能は約24時間のリズムで変動する。また、病気の発症(喘息発作等)にも日内リズムが存在することが知られている。この24時間周期の生体反応を考慮し、多くの医薬品で処方時刻が添付文書に記載されており、抗がん…

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  • 神経系の発達過程に着目した神経発達毒性の<i>in vitro</i>アプローチ

    伊藤 智彦, 曽根 秀子 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S30-4-, 2022

    <p> 人類の歴史において、我々は繁栄とともに様々な化学物質に曝露されてきた。過去には産業革命や高度経済成長を経て起きた大気汚染問題や様々な公害といった環境問題があった。近年はそうした目に見えて毒性の強い特定の化学物質の脅威は鳴りを潜める一方で、毒性は低いが日常的に曝露されている生活環境中の様々な化学物質による健康影響が懸念されるようになってきている。脳神経系については、自閉症などの発達期におけ…

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  • 千葉県における地域連携薬局に関する薬局機能の現状と課題

    岩崎 直哉, 小林 江梨子, 田口 真穂, 山田 博章, 佐藤 信範 レギュラトリーサイエンス学会誌 12 (3), 247-257, 2022

    <p>地域連携薬局と専門医療機関連携薬局の知事認定制度は2021(令和3)年8月に開始した.そこで,薬局機能情報提供制度の情報を活用して,各薬局の機能を分析し,千葉県の各医療圏の薬局が地域連携薬局の認定基準をどの程度満たしているのかの実態を明らかにすることを目的とした.解析には千葉県内の薬局の薬局機能情報を用い,2019年は2,405件,2020年は2,430件の薬局を対象とした.解析項目は地域…

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  • 既報小児肺高血圧症のPDモデルの活用とその問題点PDE5阻害剤を例に

    千葉 康司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 2-C-S22-1-, 2022

    <p></p><p>肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療においては,早期に肺血管抵抗(PVR)を適切に低下させる必要がある.乳幼児など歩行困難な患者では,代替え指標が適用できずPVRを直接測定するが,PVRの測定は侵襲性が高く測定頻度を極力減らす必要がある.従ってPAH治療薬の用量設定では,PVRの予測,すなわち薬効(PD)予測が重要である。本研究では、PAHの主要治療薬であるホスホジエステラーゼ5…

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  • 環境ストレスによるヒトiPS細胞由来リンパ球系細胞の加齢性変化の解析

    嶋津 知美, 本元 恒越, 伊藤 智彦, 浅井 将, 速水 耕介, 曽根 秀子 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-56S-, 2022

    <p>近年、日本では高齢化が進み、免疫システムの老化が強く関連する慢性炎症疾患、がんや感染症などの疾患の増加が危惧されている。免疫老化の原因は主としてT細胞自身の過剰な分裂・増殖によって誘導される細胞老化であると考えられている。</p><p>そこで、本研究では、免疫細胞の老化予防法を開発する目的で、ヒトiPS細胞からリンパ球系細胞を経てT細胞に分化する過程で、環境ストレスを与え、各分化段階におけ…

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  • 腎臓に焦点を当てた生理学的薬物速度論モデルに基づくリナグリプチン非線形体内動態の解析

    榎本 和輝, 吉門 崇, 中村 亮, 原野 華帆, 岡 美佳子, 岡田 賢二, 千葉 康司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 1-C-O04-1-, 2022

    <p>【目的】</p><p>経口血糖降下薬の一つであるリナグリプチン(LNG)の体内動態は複雑な非線形性を示す。ヒトにおいてLNG投与量の増加に伴い腎クリアランスが上昇する非線形性が観察されているが、血漿中非結合形分率の上昇によるメカニズムに加えて、尿細管における再吸収過程の飽和も関与する可能性が示唆されている。<sup>1)</sup>本研究では、LNGの詳細な腎排泄過程を組み入れた生理学的薬…

    DOI 医中誌

  • 水産飼料中のトリコテセン系カビ毒一斉分析法の開発

    佐野 勇気, 高橋 洋武, 橘田 規, 照井 善光, 望月 直樹 日本水産学会誌 87 (6), 679-684, 2021-11-15

    <p> カビ毒による水産飼料の汚染実態を調査するため,水産飼料中のトリコテセン系カビ毒10種を対象とした一斉分析法を検討した。多機能カラム及びグラファイトカーボンカラムにより精製効果の高い前処理法を構築し,UHPLC用のC18カラムを用いることで高速かつ頑健性の高い分析法を確立した。本分析法を市販の水産飼料に適用したところ,多くの飼料からデオキシニバレノールやモディファイドマイコトキシンなど数種…

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • 抗ウイルス修飾ヌクレオシド

    大類 洋 化学と生物 59 (5), 233-240, 2021-05-01

    <p>新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のパンデミックによって,私達は未来永劫続くであろう「ウイルスとの闘い」を再認識させられた.ウイルスの発見,特にRNAウイルスの発見は,分子生物学の基本概念である「セントラルドグマ」に修正を迫るなど生命科学に大きな衝撃を与え,2020年のノーベル医学生理学賞は「C型肝炎ウイルスの発見」に授与された.ウイルスの脅威に立ち向かうため,ワクチンや抗ウイル…

    DOI Web Site 参考文献17件

  • ヒトES細胞を用いた化学物質毒性予測系の成人毒への適用

    山根 順子, 大槻 博礼, 猪俣 孝二, 鈴木 睦, 曽根 秀子, 藤渕 航 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S13-2-, 2021

    <p>動物代替法の候補の一つとして、化学物質の毒性予測を迅速・正確・低コストで実施するために、標的細胞や臓器の作成を行わず、ヒトES細胞に発達毒性物質を曝露することによって95%以上の高精度で毒性予測を実現するシステムを2016年に報告した。今回は腎毒性、神経毒性、肝毒性等の成人毒の毒性予測への適用を試みた結果を報告する。約20物質のヒトES細胞における反応遺伝子発現データを用い毒性予測を行った…

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  • 「全国のRI施設一覧」〜研究者とRI施設がつながるために〜

    松岡 千代美, 北岡 麻美, 中村 伸貴, 畑澤 順, 松波 圭一, 原 正幸, 加藤 真介, 飯塚 裕幸 アイソトープ・放射線研究発表会 1 (0), 129-, 2021

    <p>これまでの調査により、自施設で希望するRI実験ができない研究者とRI利用者数増加を希望している放射線安全管理者がいることがわかっている。</p><p>そこで、当協会において全国のRI施設一覧作成分科会を発足し、このような研究者と放射線安全管理者・RI施設をつなげるためのコンテンツを作成した。</p><p>本発表では、全国のRI施設一覧の作成、今後の展開について紹介する。</p>

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  • 既報の母集団PKPDモデルを用いた小児におけるシルデナフィルおよびタダラフィルの投与量設定の検討

    小林 洋介, 岡田 賢二, 南 あかり, 上沼 碧海, 池川 健, 若宮 卓也, 河合 駿, 小野 晋, 金 基成, 柳 貞光, 上田 秀明, 千葉 康司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 3-P-Q-3-, 2021

    <p>【目的】シルデナフィル(SIL)及びタダラフィル(TAD)はホスホジエステラーゼ5(PDE5)を選択的に阻害する肺動脈性肺高血圧症 (PAH) 治療薬であり、小児にも用いられ、また、機序の異なるエンドセリン受容体拮抗薬と併用されることも多い。薬効指標としては、歩行困難な乳幼児では肺血管抵抗係数(PVRI)等が用いられ、SILではこの薬力学的(PD)モデルが公表されている<sup>1)</s…

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  • ヒトES細胞/iPS細胞を用いた毒性反応データベースによる化学物質評価

    藤渕 航, 曽根 秀子 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S13-4-, 2021

    <p>未分化ヒトES細胞に発達・成人毒性を問わず毒性物質を曝露することによって90-95%以上の高精度の予測率で毒性予測を実現するシステムを開発した。適用可能なターゲット臓器の範囲を広げ、神経、肝、腎、心、発がん(臓器任意)毒性のデータベースを作成し、ハザード予測が可能となってきた。本システムは未分化細胞を用いるため、理論的に一度の検査で複数のターゲット臓器の毒性予測が可能となる画期的なシステム…

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  • ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞を用いた食品中化合物の膜透過性および代謝予測性の検討

    北口 隆, 溝田 泰生, 伊藤 美奈, 大野 克利, 小林 和浩, 小川 勇, 邱 施萌, 岩尾 岳洋, 埴岡 伸光, 田中 充, 松永 民秀 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-18-, 2021

    <p>【目的】食品中に含まれる化合物の安全性を考える上では、経口摂取後の体内動態の把握が重要である。当社では以前から動物実験代替法開発を積極的に進め、ヒトに対する予見性がより高い安全性評価手法の確立に取り組んできた。近年開発されたヒトiPS細胞由来小腸細胞は、従来経口吸収性予測に用いられているヒト結腸がん由来細胞株のCaco-2細胞に比べてヒト小腸に近い特徴を持つことが報告されており(Kabey…

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  • シルデナフィル母集団薬物動態モデルを用いた既報母集団薬物動態モデルの適用性の検討

    南 あかり, 岡田 賢二, 小林 洋介, 鈴木 涼, 若宮 卓也, 池川 健, 河合 駿, 小野 晋, 金 基成, 柳 貞光, 上田 秀明, 千葉 康司 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 3-P-Q-2-, 2021

    <p>【目的】シルデナフィルはホスホジエステラーゼ5の選択的阻害を機序とする肺動脈性肺高血圧症 (PAH) 治療薬であり、小児の適応症を有する。本薬はCYP3A4により代謝され、その薬物動態は、成長過程の変化とそれに伴うCYP3A4活性の変動の影響を受ける。一方、PAH治療では、肺動脈血圧が目標値まで下がらない場合、エンドセリン受容体拮抗薬との併用も選択肢の1つとなる。この場合、他剤の阻害・誘導…

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  • 古くて新しい経口血糖降下薬メトホルミン:腸管腔へのブドウ糖排泄の促進

    吉門 崇 ファルマシア 57 (6), 549-549, 2021

    経口血糖降下薬メトホルミンの作用メカニズムには長らく不明な点が多かったが,近年そのターゲットとしてAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)が注目されており,AMPKを介した脂質合成抑制や糖新生抑制が考えられている.また,ミトコンドリア内膜のグリセロール-3-リン酸デヒドロゲナーゼも新たなターゲットとして報告された.これらは,肝臓等における糖代謝の是正という点で共通している.一方,メトホルミンは…

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  • 6-メルカプトプリンに対するマウスの感受性時刻差

    宮澤 正幸, 照井 楓香, 桂川 真一, 香川(田中) 聡子, 河村 伊久雄, 横田 理, 吉岡 弘毅, 金子 正裕, 三浦 伸彦 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), O-19-, 2021

    <p>【目的】急性リンパ性白血病(ALL)や炎症性腸疾患(IBD)等に使用される6-メルカプトプリン(6-MP)製剤は、日本においては散剤のみが使用されている。投薬時には患者の体重に合わせて分包する必要があるため、調剤時の薬剤師への曝露による健康障害が全国的に問題視されている。我々は毒性発現と概日リズムに着目した時間毒性学を展開し、薬毒物の毒性の強さが投与時刻によって大きく異なることを示している…

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  • Matrix metalloproteinasesのヒト気管および肺組織における発現個体差

    髙橋 直也, 中嶋 康一郎, 大河原 晋, 河村 伊久雄, 三浦 伸彦, 森 葉子, 磯部 隆史, 埴岡 伸光, 神野 透人, 香川(田中) 聡子 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-124-, 2021

    <p>【目的】シックハウス症候群の発症や症状の程度には顕著な個人差が認められるが、そのメカニズムは明らかにされていない。シックハウス症候群の症状のひとつである気道過敏性について、その個体差が生じるメカニズムを明らかにする目的で、我々はこれまでに、代表的な気道過敏性関連遺伝子であるADAM33(a disintegrin and metalloproteinase …

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  • リアルワールドデータを用いた高齢者における医薬品有害事象およびポリファーマシーの実態調査:JADER解析

    岡田 章, 世良 庄司, 田口 真穂, 山田 博章, 永井 尚美 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 2-S34-2-, 2021

    <p>高齢者は、加齢に伴う生理機能の変化や併存疾患治療のために投与された薬剤間の相互作用等により、安全性上の問題が生じやすい状況にある。しかし、医薬品の製造販売承認に際して実施される治験では、対象患者の範囲および症例数は限定されており、通常、高齢者や多剤併用の患者は対象とはされない。従って、承認時における知見は必ずしも十分ではなく、より適切な薬物治療の実施には、更なる情報の収集、評価・解析並びに…

    DOI 医中誌

  • 食品表示法とその一部改正

    速水 耕介 ファルマシア 56 (2), 153-153, 2020

    食品表示法は2015年4月よりスタートし、5年の猶予期間を経て, 2020年4月1日に完全移行となる. 食品表示法では, 消費者などに販売される全ての食品に対して、「生産者」「卸売業者, 仲卸業者, 輸入業者」「小売業者」など食品関連事業者に食品表示が義務付けられている. 2018年12月には一部改正がなされ、食品関連事業者がリコールを行う場合, 行政機関への届出を義務付けた. …

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  • 毒性情報を用いたAhRリガンドの構造活性相関に関する研究

    曽根 秀子, 三木 雅裕 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), O-20-, 2020

    <p>芳香族炭化水素受容体(AHR)は、人においてほとんどの細胞や組織に発現する転写因子のひとつであり、リガンドと結合すると転写活性化が引き起こされる。そしてAHRリガンドは大気中や食物中の化学物質、薬物にも存在しているため、人が健康な生活を維持していくうえで密接な関係であるといえる。本研究では、AHRリガンドの包括的な把握のために、大気中で特に有害であるものとして知られているAHRリガンド及び…

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  • シスプラチンにより惹起される急性腎障害の感受性時刻差について

    富永 サラ, 吉岡 弘毅, 坂梨 まゆ子, 前田 徹, 吉川 昌江, 朴 相俊, 三浦 伸彦 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-7S-, 2020

    <p>【目的】生物は概日リズムに支配されており、毒物や薬物に対する生体反応機構もこれに左右されると予想される。我々はこれまでに、金属曝露の毒性発現強度が投与時刻に依存していることを報告してきた(Yoshioka et al, J Toxicol Sci, 43 (2) , 129-134, 2018)。シスプラチン(CDDP)は白金錯体抗悪性腫瘍剤として広く使用される一方、副作用として急性腎障害…

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  • 水質基準に関する省令の一部改正等について

    香川(田中) 聡子 ファルマシア 56 (12), 1120-1120, 2020

    令和2年4月1日より、六価クロムの水質基準が強化された。また、有機フッ素化合物であるPFOSとPFOAが水質管理目標設定項目に追加され、暫定目標値が設定された。その背景と経緯、ならびに新基準値設定の仕組みについて概説する。

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  • 気道過敏性関連遺伝子のヒト気管及び肺における発現個体差

    近藤 彩乃, 秋山 希, 長 奈都美, 三浦 伸彦, 河村 伊久雄, 森 葉子, 永井 萌子, 礒部 隆史, 大河原 晋, 埴岡 伸光, 神野 透人, 香川(田中) 聡子 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-70S-, 2020

    <p>【目的】シックハウス症候群の発症や症状の程度には顕著な個人差が認められることが指摘されているが、 そのメカニズムは解明されていない。我々はこれまでに、多様な生体反応や病態に関わる侵害刺激受容体Transient Receptor Potential (TRP) Channelsに着目し、TRPA1が、室内環境中に存在する様々な化学物質によって活性化されること、さらにヒト気道および肺組織にお…

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  • フェルラ酸類によるTRPA1活性化の種差に関する研究

    森 葉子, 永井 萌子, 大河原 晋, 礒部 隆史, 青木 明, 岡本 誉士典, 埴岡 伸光, 香川(田中) 聡子, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-75S-, 2020

    <p>【目的】最近、生活空間で使用される香料などが原因と考えられる健康被害の報告が増加している。その発症機序の一つとして、感覚神経に発現する侵害受容体TRPイオンチャネルが関与する可能性が示唆されている。我々は、香料としても使用されるテルペン類やバニロイドによるTRPA1活性化を明らかする過程で、ヒトTRPA1 (hTRPA1) およびマウスTRPA1 (mTRPA1) …

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  • 医学・薬学における安定同位体の利用

    梶原 康宏, 梶原 正宏 RADIOISOTOPES 68 (2), 37-48, 2019-02-15

    <p>安定同位体を利用した研究報告は数多くあり,今後,益々発展していくと思われる。今回,その安定同位体の分離・濃縮技術,1970年代から現在までの研究事例として<sup>13</sup>C-標識化合物を用いたビタミンB<sub>12</sub>の生合成研究,既に医療の現場で広く普及している<i>Helicobacter …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • <sup>13</sup>C呼気ガステストの精神疾患への応用

    功刀 浩, 寺石 俊也, 梶原 正宏 RADIOISOTOPES 68 (2), 49-58, 2019-02-15

    <p>精神疾患患者を対象とした<sup>13</sup>C-フェニルアラニン呼気検査,<sup>13</sup>C-トリプトファン呼気検査を行い,臨床的有用性について検討した。その結果,前者により統合失調症のフェニルアラニンの代謝速度の低下を見出した。後者では,大うつ病性障害患者においてトリプトファン–キヌレニン経路の亢進を支持する結果を得た。これらの呼気検査は,統合失調症やうつ病などの精神疾患…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • バニリンおよびその類縁化合物によるTRPA1活性化の種差に関する研究

    森 葉子, 永井 萌子, 河合 美樹, 大河原 晋, 礒部 隆史, 青木 明, 植田 康次, 岡本 誉士典, 埴岡 伸光, 香川(田中) 聡子, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-68S-, 2019

    <p>【目的】Transient Receptor Potential (TRP) イオンチャネルは6回膜貫通型の構造をもつ非選択的なカチオンチャネルであり、温度刺激や機械刺激の他に、さまざまな化学物質によっても活性化する一群の侵害受容体である。近年、生活環境中の多種、多様な化学物質による気道刺激にTRPA1あるいはTRPV1などのTRPイオンチャネルが関与することが明らかにされつつある。そこで…

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  • PM2.5中成分に関する発がんメカニズムの特徴化解析

    曽根 秀子, 伊藤 智彦, 中島 大介 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), O-8-, 2019

    <p>大気汚染は、世界中で広範囲に及ぶ曝露を伴う人間の有害物質である。東アジアではばく露が増え続けている。中でもPM2.5をはじめとするディーゼル微粒子は、WHO-IARCにおいて、ヒトに発がん性を示す可能性があるとのハザード評価が行われた。さらに、WHO-IARCでは、発がん物質を生化学的な応答性メカニズムに応じて鍵となる特徴Key Characteristics …

    DOI

  • <i>Kaempferia parviflora</i> (KP) reduced the visceral fat in mice

    宮﨑 誠也, 出雲 信夫, 桑原 悠, 櫻井 潤, 本間 運人, 速水 耕介, 中野 真, 渡邉 泰雄 日本薬理学会年会要旨集 92 (0), 2-P-130-, 2019

    <p><i>Kaempferia parviflora</i> (KP) is a plant of the ginger family and has been used as a folk remedy in Thailand. Its rhizomes have been used to improve several diseases. However, the influence …

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  • 脂肪食摂取マウスの肝臓に対するラクトフェリンの効果

    本間 運人, 出雲 信夫, 桑原 悠, 宮﨑 誠也, 櫻井 潤, 速水 耕介, 中野 真, 渡邉 泰雄 日本薬理学会年会要旨集 92 (0), 3-P-093-, 2019

    <p><b>[Introduction]</b> </p><p>Lactoferrin (LF) is an iron-binding protein contained in breast milk, particularly colostrum, and is also contained in neutrophils. In this report, we examined the …

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  • Novel measurement of femoral neckbone strength for OVX mice

    桑原 悠, 出雲 信夫, 櫻井 潤, 本間 運人, 宮﨑 誠也, 速水 耕介, 中野 真, 渡邉 泰雄 日本薬理学会年会要旨集 92 (0), 1-P-085-, 2019

    <p>The number of patients suffering from osteoporosis increases year by year. Osteoporosis is characterized by decreased bone density and increases the risk of fracture. The femoral neck is the most …

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  • 医薬品開発におけるバーチャルクリニカルスタディ

    千葉 康司 ファルマシア 54 (5), 402-406, 2018

    モデリング・シミュレーション技術の進化により、遺伝子多型の頻度、遺伝子多型ごとの代謝・輸送活性の値およびその個人間変動を生理学的薬物速度論モデルに組み込み、モンテカルロ・シミュレーションを実施することにより、多くの仮想患者をコンピュータ上に発生させ、仮想的臨床試験『Virtual Clinical …

    DOI 医中誌

  • 網膜変性疾患における選択的神経細胞死

    坂本 謙司, 森 麻美, 石井 邦雄, 中原 努 日本薬理学雑誌 152 (2), 58-63, 2018

    <p>網膜変性疾患は,成人の後天性失明の主要な原因である.例えば,緑内障や網膜色素変性症は,本邦における後天性失明原因のそれぞれ第1位,第2位を占めている.緑内障の治療には主にプロスタグランジンF2α受容体刺激薬やβアドレナリン受容体遮断薬に代表される眼圧降下薬が用いられているが,網膜神経節細胞を直接保護する薬物は実用化されていない.また,網膜色素変性症に関しては,現在のところ有効な治療法は存在…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献20件

  • ゲノム編集技術を用いたIL-8 GFP assayの開発

    青木 明, 河合 龍也, 岡本 誉士典, 植田 康次, 礒部 隆史, 大河原 晋, 埴岡 伸光, 香川(田中) 聡子, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-226-, 2018

    <p>【目的】化学物質の新規皮膚感作性代替試験法の構築に向けた試験系の開発が行われている。そのうち、Interleukin 8 (IL-8) プロモーターの下流にLuciferaseを組み込んだプラスミドをヒト単球由来細胞株THP-1に導入した試験系 (IL-8 Luc assay) が報告されている。しかし、この方法はIL-8プロモーターの特定領域を外来的に導入した系であるため、化学物質による…

    DOI

  • 3Dプリンターで自作したフロー反応器で医薬品原料を合成する

    増井 悠 ファルマシア 54 (1), 68-68, 2018

    フロー反応は,管内に試薬を流通させながら化学反応を行う手法であり,フラスコなどを用いるバッチ反応と比較して安全性,生産性に優れている.また,従来のフラスコ内でのかく拌とは異なり,微小空間において試薬を衝突させて混合を行うため,反応効率が向上することが知られている.一方で,反応の収率や選択性は反応器の形状(反応管の長さ,径,屈折など)に大きく依存するため,反応器の最適化が必要になり,簡便かつ目的に…

    DOI 医中誌

  • エピジェネティック毒性の検出システムに関する開発研究

    曽根 秀子 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), S9-6-, 2018

    <p>生殖・発生や発がんなどの毒性にエピジェネティック制御が強く関与していることが指摘され、化学物質曝露によるエピジェネティック毒性の検出に関心が高まっている。演者は以前より、多能性幹細胞とその分化細胞を主な研究材料に、エピジェネティックな変動を引き起こす物質の迅速検出試験法を開発している。この開発研究では、多能性幹細胞モデルであるマウスESC細胞株とヒトiPS細胞(207B)株に、それぞれ、M…

    DOI

  • 室内環境化学物質による侵害刺激の相乗作用

    香川(田中) 聡子, 大河原 晋, 百井 夢子, 礒部 隆史, 青木 明, 植田 康次, 岡本 誉士典, 越智 定幸, 埴岡 伸光, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-118-, 2018

    <p>【目的】室内環境中の化学物質はシックハウス症候群や喘息等の主要な原因、あるいは増悪因子となることが指摘されているが、そのメカニズムについては不明な点が多く残されている。本研究では、室内空気中から高頻度で検出され、現在、室内濃度指針値策定候補物質として議論が進められている、2-Ethyl-1-hexanolおよびTexanolと、様々な消費者製品に広く用いられており、特にスプレー式家庭用品等…

    DOI

  • デンプン非含有Mohsペーストの調製と製剤評価

    田口 真穂, 重山 昌人, 伊東 奈保美, 小川 法子, 高橋 知里, 村田 実希郎, 埴岡 伸光, 山本 浩充, 寺町 ひとみ 薬学雑誌 137 (4), 477-484, 2017-04-01

     Mohs paste is an external preparation containing zinc hydrochloride and zinc oxide starch as the main ingredient, and it is used for the palliative treatment of patients with surgically untreatable …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献3件 参考文献12件

  • アカデミアシーズの事業化

    安西 智宏, 佐藤 太郎, 佐藤 康夫, 嶋内 明彦, 松本 雄大, 渡邉 昭彦 ファルマシア 53 (12), 1163-1168, 2017

    アカデミアシーズの事業化は,日本全体としても大きな課題である.ファルマシア誌の新シリーズ「日本のベンチャーの底力」は,日本のベンチャーの成功例を取り上げ,まだ事業化が見えないアカデミアシーズやベンチャーを勇気づけたいとの趣旨で始まった.実用化を目指す目的で,AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)で公募している創薬シーズは,共同研究開発企業が見つかったシーズに限定されており,アーリーフェ…

    DOI 医中誌

  • 室内濃度指針値策定候補物質によるヒト侵害受容体TRPA1活性化とその種差

    香川(田中) 聡子, 大河原 晋, 礒部 隆史, 青木 明, 植田 康次, 岡本 誉士典, 埴岡 伸光, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), P-117-, 2017

    【目的】室内環境化学物質による健康被害の顕在化によってシックハウス対策が講じられ10年以上が経過し、代替溶剤等による新たな室内空気汚染が懸念されていることから、現在、室内濃度指針値の見直しあるいは対象物質の追加に関する議論が進められている。本研究では第20回 シックハウス (室内空気汚染) 問題に関する検討会において室内濃度指針値策定候補物質に追加された2-Ethyl-1-hexanol、Tex…

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  • オープン・イノベーション

    佐藤 康夫 ファルマシア 53 (12), 1169_2-1169_2, 2017

    企業が,社内だけでなく社外の技術やアイデアを取り入れて,新しい商品や価値を創造すること,またはその活動のこと.企業間,または企業と大学間での共同研究,自由参加型コンソーシアムなどがその活動例である.グループ企業内での連携なども,オープン・イノベーションに含まれる.<br>かつて多くの製薬企業は,特許による権利確保を重視することもあって,機密保持の観点から極力自社の技術を秘匿し,個々にインハウスで…

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  • 種々ヒト由来細胞株におけるイソチアゾリノン系抗菌剤による細胞毒性の比較

    長谷川 元紀, 大河原 晋, 礒部 隆史, 埴岡 伸光, 神野 透人, 香川(田中) 聡子 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), P-116-, 2017

    【目的】イソチアゾリノン系抗菌剤は、化粧品をはじめとして塗料、接着剤、衛生用品など様々な製品に使用されているが、近年、これら抗菌剤が直接的な作用とは別に、室内空気を介して皮膚、眼および気道への刺激を引き起こす事例が報告されている。これまでに我々は、気管支上皮細胞株をはじめとする種々ヒト由来細胞株を用いて、イソチアゾリノン系抗菌剤、2-<i>n</i>-octyl-4-isothiazolin-3…

    DOI

  • 経口抗がん薬における簡易懸濁法の適応可否に関する検討

    村上 雅裕, 池本 憲彦, 戸屋 成未, 朴 美姫, 奥山 美結樹, 畠山 和子, 桂木 聡子, 大野 雅子, 比知屋 寛之, 座間味 義人, 室 親明, 木村 健, 倉田 なおみ, 天野 学 社会薬学 35 (1), 34-37, 2016

    To administer oral anticancer drugs safely, the simple suspension method has been introduced in many hospitals. Therefore, concerning drugs for which it is unclear whether or not this method is …

    DOI 医中誌

  • X線照射はPC12細胞における神経成長因子誘導の神経軸索伸長を促進する

    加藤 真介, 小林 純也, 梅田 知伸, 小林 芳子, 出雲 信夫, 鈴木 崇彦 RADIOISOTOPES 65 (3), 137-143, 2016

    X線500 mGyの照射により,神経成長因子(NGF)によるPC12細胞の神経軸索伸長が促進された。このとき,NGFの主要な細胞内シグナル分子ERKのリン酸化は増加していたが,NGF受容体自身のリン酸化は亢進していなかった。興味深いことに,増殖シグナルを活性化する上皮成長因子(EGF)の受容体のリン酸化が照射によって亢進されており,これを阻害剤にて抑制したところ,照射によるNGF誘導神経軸索伸長…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献13件

  • 食品の機能性に関するエビデンスの検証

    速水 耕介, 都築 繁利, 渡邉 泰雄 ファルマシア 52 (6), 525-529, 2016

    ...「食品の機能性に関するエビデンスの検証:臨床試験の実施と解析における応用」<br>横浜薬科大学 食化学・総合健康メディカルセンター<br>速水耕介、都築繁利、渡邉泰雄<br><br>機能性を有する食品の有効性評価について、①過去に臨床試験が実施されなくても伝承的に信じられた機能性である「アルコール飲料に因る不快感を減少」効果を臨床薬理学的に適確な方法を用いて実証し裏づけた。...

    DOI 医中誌

  • 香料アレルゲンによるヒト侵害受容器TRPA1の活性化

    香川(田中) 聡子, 大河原 晋, 埴岡 伸光, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 43.1 (0), P-207-, 2016

    【目的】近年、高残香性の衣料用柔軟仕上げ剤や香り付けを目的とする加香剤商品等の市場規模が拡大している。それに伴い、これら生活用品の使用に起因する危害情報も含めた相談件数が急増しており、呼吸器障害をはじめ、頭痛や吐き気等の体調不良が危害内容として報告されている。このような室内環境中の化学物質はシックハウス症候群や喘息等の主要な原因、あるいは増悪因子となることが指摘されているが、そのメカニズムについ…

    DOI

  • 広島県における2型糖尿病治療でのDPP-4阻害剤の処方動向調査

    佐古 有紀, 三上 郁恵, 桐林 芳江, 重山 昌人, 山口 友明 Diabetes Frontier Online 2 (e1), 013-013, 2015-12-22

    Dipeptidyl peptidase-4(DPP-4)阻害剤は,2型糖尿病治療の種々の問題点を改善することが期待されているが,併用による重篤な低血糖の発症にも注意が必要である。そこで,処方の実態調査を行うことで現状を探ることができると考え,DPP-4阻害剤の処方動向調査を行った。調査期間は2010年1月~2012年12月,対象は広島県ライフアートグループ薬局でDPP-4阻害剤が処方された1,…

    DOI 医中誌

  • 既存添加物カンゾウ油性抽出物の成分組成の多変量解析に基づく基原植物種の検討

    多田 敦子, 石附 京子, 杉本 直樹, 吉松 嘉代, 川原 信夫, 末松 孝子, 有福 和紀, 深井 俊夫, 田村 幸吉, 大槻 崇, 田原 麻衣子, 山﨑 壮, 穐山 浩 食品衛生学雑誌 56 (5), 217-227, 2015

    既存添加物製品の基原植物の確認は品質や安全性確保の上から重要である.既存添加物カンゾウ油性抽出物(酸化防止剤)の基原として,既存添加物名簿収載品目リストにはカンゾウ属植物の<i>Glycyrrhiza uralensis</i>, <i>G. inflata</i>または<i>G. glabra</i>の根または根茎と記されているが,カンゾウ油性抽出物流通製品がどのカンゾウ属植物種の油性抽出物の…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 参考文献10件

  • 生活環境化学物質によるTRPイオンチャネルの活性化

    香川(田中) 聡子, 大河原 晋, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), W3-4-, 2015

    生活環境化学物質がシックハウス症候群や喘息等の主要な原因あるいは増悪因子となることが指摘されているが、そのメカニズムの詳細については未解明な部分が多い。著者らは生活環境化学物質による粘膜・気道刺激性のメカニズムを明らかにする目的で、ヒトTransient Receptor Potential (TRP) V1及びTRPA1をそれぞれ安定的に発現するFlp-In 293 …

    DOI

  • がん切除手術に用いられるMohsペーストに関する製剤学的研究

    山本 浩充, 小林 万里, 芳賀 吏那子, 伊東 奈保美, 小川 法子, 田口 真穂, 高橋 千里, 礒部 隆史, 埴岡 伸光, 村田 実希郎, 岡田 賢二, 重山 昌人 薬剤学 75 (4), 264-270, 2015

    Mohs paste is using for chemosurgery to treat local recurrence of breast cancer tumors and other tumors. However, physicochemical properties of Mohs paste such as hardness, viscosity, stickiness, …

    DOI 医中誌 被引用文献2件

  • チエノピリジン系P2Y12受容体阻害剤:長らく不明だった薬理活性体と活性化メカニズム

    萩原 克宣, 数井 美穂, 栗原 厚, 安東 治, 泉 高司, 池田 敏彦 Drug Delivery System 30 (5), 454-464, 2015

    プロントジルからサルファ剤が見つかったように、初期のプロドラッグは偶然発見されたものが多い。近年のプロドラッグ開発では、たとえば難吸収性薬物の脂溶性をあげることで消化管吸収率を改善し、酵素の働きでもとの薬物に戻して薬効を発揮させることが意図的に実施された。これは、エステラーゼなど、活性化酵素の特性が十分に解明されてきたからであるといえる。しかしながら、活性本体の化学構造および活性化メカニズムが不…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献28件

  • COSMO-RS法による空気-鼻粘液分配係数の予測

    田原 麻衣子, 真弓 加織, 五十嵐 良明, 埴岡 伸光, 香川(田中) 聡子, 神野 透人 日本毒性学会学術年会 42.1 (0), P-35-, 2015

    【目的】 鼻から喉頭に至る上気道、気管および気管支は吸入された化学物質を肺へ送達する「経路」であると同時に空気中の化学物質の主要な「標的組織」でもある。例えば、シックハウス症候群の原因と考えられる揮発性有機化合物 (VOCs) の多くは鼻粘膜に対する刺激性が認められている。鼻腔におけるこれらのVOCsの吸収には、空気と鼻粘液との間の分配係数 (K<sub>air:mucus</sub>) …

    DOI

  • 先発医薬品と外観が異なる後発医薬品への変更により服薬遵守率は下がるか

    村田 実希郎 ファルマシア 50 (2), 169-169, 2014

    後発医薬品は,先発医薬品と比較して生物学的に同等であるが,色や形状が一致しているとは限らない.従来服用していた薬剤と同一成分で,色や形状などの外見が異なる薬剤へ切り替えることにより,その後の服薬不遵守の増加につながることがデータベースを用いた抗てんかん薬に関する処方内容の解析で明らかとなったので紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) …

    DOI 医中誌

  • 随意的な筋弛緩動作に先行する運動関連脳電位の変化

    河原 靖典, 西平 賀昭, 福本 寛之, 八田 有洋, 碓井 外幸 臨床神経生理学 42 (1), 1-10, 2014

    9名の健康な大学生・大学院生 (平均年齢24.2歳, 全員右利き) を対象に, 運動関連脳電位 (movement-related cortical potential: MRCP) を指標に用いて随意的な筋弛緩動作時の脳内準備処理過程を検討した。実験に先立ち, 全被験者の利き手の最大随意収縮 (maximum voluntary contraction: MVC) を求め, …

    DOI Web Site 医中誌

  • 柑橘成分ノビレチンのAMPK活性化とTXNIP発現低下作用による小胞体ストレス応答かく乱の抑制

    池田 絢香, 副島 早織, 横須賀 章人, 三巻 祥浩, 関本 征史, 根本 清光, 大泉 康, 出川 雅邦 日本毒性学会学術年会 41.1 (0), P-43-, 2014

    【目的】化学物質による毒性発現や様々な疾患の発症に、細胞ストレス応答のかく乱が関与していると考えられている。従って、そのかく乱機構の解明は、毒性発現や疾病発症の機序解明、また、それらの予防・治療法の開発に繋がるものと思われる。そこで、本研究では、神経変性疾患、メタボリックシンドロームやがんなどに対して改善効果が期待されている柑橘類果皮成分ノビレチンが、細胞(小胞体)ストレス応答に対してどのような…

    DOI

  • フタル酸ブチルベンジルの加水分解反応の種差:ヒト、サル、イヌ、ラット及びマウス肝ミクロゾームによる速度論的解析

    高原 有香, 鬼無 悠, 高原 佑輔, 岡田 賢二, 村田 実希郎, 重山 昌人, 比知屋 寛之, 埴岡 伸光 日本毒性学会学術年会 41.1 (0), P-77-, 2014

    【目的】フタル酸ブチルベンジル(BBP)は、プラスチック可塑剤としてポリ塩化ビニルの柔軟性保持などの目的で広く使用されているが、<i>in vivo</i>及び<i>in vitro</i>試験系において哺乳動物に対して生殖・発生毒性や内分泌撹乱作用を示す可能性が示唆されている。BBPは、生体内でフタル酸モノブチル(MBP)及びフタル酸モノベンジル(MBzP)に加水分解され、これら代謝物は、親化…

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  • プロポフォールのヒト肝臓、小腸及び腎臓ミクロゾームによるグルクロン酸抱合反応:UGT1A9の組織分布性と役割

    向井 麻莉奈, 田中 佐和子, 山本 康平, 村田 実希郎, 岡田 賢二, 重山 昌人, 比知屋 寛之, 埴岡 伸光 日本毒性学会学術年会 41.1 (0), O-20-, 2014

    【目的】臨床においてプロポフォールを適正に使用するためには、肝臓及び肝外組織に発現しているUGT1A9のプロポフォールに対する代謝能の基礎研究に基づく詳細な解析が必要不可欠である。そこで本研究では、ヒトの肝臓ミクロゾーム(HLM)、小腸ミクロゾーム(HIM)及び腎臓ミクロゾーム(HKM)を用いてプロポフォールグルクロン酸抱合反応におけるUGT1A9の役割を明らかにするために<i>in …

    DOI

  • 3 反応性代謝物による特異体質性薬物障害

    池田 敏彦 谷本学校 毒性質問箱 2013 (15), 20-30, 2013-09-26

    <p> 薬物毒性には、実験動物によって再現可能で投与量依存的とされる本質性薬物毒性(intrinsic drug toxicity)と、少数の限られた患者にのみ認められ実験動物では再現ができないとされる特異体質性薬物毒性(idiosyncratic drug toxicity)の2種類が知られている。本質性薬物毒性は、決められた用法・用量を遵守し、体内の薬物濃度が危険レベルを超えないよう留意する…

    DOI

  • 核酸化学のエイズ薬創製への展開(ヘッドライン:創る核酸化学)

    大類 洋 化学と教育 61 (3), 108-111, 2013

    エイズ化学療法の問題点の解決方法を有機化学・生化学の基本と自らの経験に基づいてじっくり考えて,これまで誰も考えたことがない作業仮説を立てて新規な抗HIVヌクレオシドの設計・合成・生物学的評価研究を行った。非常に幸運な偶然にも恵まれて驚異的に優れた抗HIV活性をもつ修飾ヌクレオシド(EFdA)の創製に成功した。機能性分子の創製研究において,有機化学・生化学の基本と「他の人には見えないものを見る目を…

    DOI Web Site 参考文献4件

  • <b>生薬の基原,特に薬用部位および </b><b>基原植物の学名について </b>

    寺林 進 日本東洋医学雑誌 64 (2), 67-77, 2013

    生薬の基原は,生薬の品質確保において最も重要な項目の一つである。本稿では生薬の薬用部位,特にそのラテン語表記,基原植物の学名に関する課題について考察した。<br>『日本薬局方』の生薬のラテン語表記には議論の余地を残すものがある。例えば,麦門冬は根なのでOphiopogo nis Tuber ではなくOphiopogonis Radix …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 患者背景を考慮した簡易懸濁法による内服抗がん剤の安全性評価に関する基礎的検討

    比知屋 寛之, 大竹 祐貴子, 東 薫, 伴 英里香, 筧 幸子, 西楽 丈嗣, 中原 瑠美, 安 智美, 清原 義史, 井上 徹雄, 座間味 義人, 田中 一穂, 天野 学, 倉田 なおみ, 駒田 富佐夫 日本毒性学会学術年会 40.1 (0), 1001011-, 2013

    【目的】がん患者への薬物治療において,患者背景を考慮した投与方法を選択することは極めて重要である。近年,患者の生活の質の向上を図るべく,薬の安定性や安全性などを考慮した効果的な投与方法の一つとして,簡易懸濁法(以下,懸濁法と略す)が着目されている。しかしながら,懸濁法による抗がん剤の適否に関する詳細なデータは,全139品目中31品目と極めて少ない(2013年2月現在)。そこで本研究では,がん患者…

    DOI

  • 内用抗がん薬適正使用のための簡易懸濁法可否情報一覧表の作成

    天野 学, 比知屋 寛之, 安 智美, 清原 義史, 座間味 義人, 瀬戸 衛, 井上 徹雄, 田中 一穂, 倉田 なおみ, 駒田 富佐夫 社会薬学 32 (2), 43-47, 2013

    In cancer chemotherapy, it is very important to take into account the patient’s background. In recent years, a simple suspension method has attracted increased attention as a method that prevents …

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 院内製剤ウリナスタチン膣坐剤の物理薬剤学的特性

    佐竹 清, 中島 孝則, 岩田 政則, 藤掛 佳男, 木村 正幸 薬学雑誌 131 (11), 1639-1644, 2011-11-01

      We studied a locally applied vaginal preparation (vaginal suppositories) of ulinastatin (urinary trypsin inhibitor, UTI), designed to threatened premature delivery and maintain pregnancy. Witepsol …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献4件

  • 既存添加物クワ抽出物の成分組成に基づく基原植物の検討

    多田 敦子, 石附 京子, 小山 朗夫, 深井 俊夫, 秋山 卓美, 山崎 壮, 河村 葉子 食品衛生学雑誌 52 (4), 258-264, 2011

    既存添加物クワ抽出物は,天然由来の製造用剤として,平成8年に既存添加物名簿に収載された食品添加物である.既存添加物製品の基原植物の確認は,品質や安全性確保の上から極めて重要であるが,クワ抽出物の基原はクワ科クワ(<i>Morus bombycis</i> Koidz.)の根茎の皮と記載されているものの,実際の製品がどのクワ品種の成分組成に一致または類似するのか確認されていなかった.本研究では,数…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献12件

  • ラジカル消去活性の増強を目的としたジメチルケルセチン誘導体の合成

    今井 耕平, 中西 郁夫, 高垣 亮平, 奥田 晴宏, 小澤 俊彦, 松本 謙一郎, 中村 朝夫, 福原 潔 反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要 37 (0), 117-117, 2011

    Oxidative stress is important in the pathogenesis of coronary diseases, brain dysfunction and cancer. Previously, we have synthesized planar catechin derivative (PC) by which catechol and chroman …

    DOI

  • 技能試験に用いられるzスコアに関連する二つの評価手法の定量的把握

    金藤 浩司, 津越 敬寿, 岩瀬 晃盛 分析化学 60 (7), 571-577, 2011

    技能試験に用いられる<i>z</i>スコアに関連する二つの評価手法の定量的把握を目的として,二つの方法を提案した.初めに,単一試験品目の試験データの分布が正規分布と異なる場合,対数正規分布に基づく<i>z</i>スコアの構成手法を提案した.この手法は正規分布に基づく判断基準が適応できるので,二つの試験物質の試料に基づく試験所間比較においても同様に用いることができる.次に,二つの試験試料を用いた試…

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 向精神薬と転倒·転落の関係に関する研究

    重山 昌人, 田口 真穂, 前山 直樹, 柚原 初美, 安里 昌順, 長田 成巨, 可知 敏明, 藤田 康平 医療薬学 37 (1), 49-55, 2011

    It is well known that psychotropic drugs,such as hypnotics and anxiolytics,increase the risk of falls for patients (includingfalls from high places).The present study was undertaken to evaluate the …

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献7件

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