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検索結果 2,915 件

  • 統合的なアプローチで可能になる因果推論:アキアカネは農薬によって激減したのか

    中西 康介, 横溝 裕行, 林 岳彦 保全生態学研究 advpub (0), 2024

    ...そこで著者らは、(1)既存の知見の整理による因果性のレビュー、(2)殺虫剤の出荷量とアキアカネのモニタリングデータを用いた統計的因果推論、(3)実水田を用いた野外実験による殺虫剤影響のパラメータ取得、(4)殺虫剤以外の潜在的要因としての温暖化影響の評価、(5)個体群モデルを用いたシミュレーションによる諸要因の寄与度の評価、という5つのアプローチにより殺虫剤の因果的影響を統合的に分析した。...

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  • EU における農業環境事業の概要と生物多様性保全におけるその有効性

    紺野 康夫 帯広畜産大学学術研究報告 44 19-104, 2023-11

    ...第2次世界大戦後に急速に拡がった化学肥料や殺虫剤・枯草剤などの多投入と家畜の多頭飼育は農業の集約化を招き、農村の景観の美しさや生物多様性を喪失させただけでなく、農業起源の深刻な地下水汚染を引き起こした。これが農業にたいする危惧と厳しい世論をまきおこし、EU の共通農業政策(CAP)に対する一大改革であったマクシャリー改革(1992 年)に、現在につらなる農業環境事業が取り入れる圧力となった。...

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  • 室内空気質と化学物質

    金 勲, 下ノ薗 慧 保健医療科学 72 (3), 233-241, 2023-08-31

    ...2E1H(2-Ethyl-l-hexanol),Texanol (2,2,4-Trimethyl-1,3-pentanediol monoisobutyrate),TXIB(2,2,4-Trimethylpentane-1,3-diyl diisobutyrate),天然木材成分であるピネン(Pinene)やリモネン(Limonene)のようなテルペン(Terpene)類,可塑剤・難燃剤成分,防虫剤・殺虫剤...

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  • 土壌微生物叢活性剤 Takeo-Tanisaka 液の利用による熱帯稲作の画期的改善

    竹生 敏幸, 谷坂 隆俊 作物研究 68 (0), 41-50, 2023-06-21

    ...は使用してもよいことが示された.この推測の正しさを検証するために,フィリピン稲研究所アグサンが主催する収量のみを競う稲作コンテストに 3 期連続で挑戦した.コンテストでは,肥料や殺菌剤を一切使用せず,TT 液と最小限の殺虫剤のみを使用し,さらに試験田の周囲の草刈り,水管理を徹底して行った.その結果,収量性の低い固定型品種 RC240 を使用したにもかかわらず,自社製のハイブリッド品種,肥料および農薬...

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  • カメムシ類と腸内細菌の共生システム

    細川 貴弘 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 3-, 2023-05-30

    ...さらに、少なくとも一部のグループでは、共生細菌が宿主カメムシの寄主植物範囲や殺虫剤耐性に影響を与えることも知られている。本講演ではこれらの知見を概説するとともに、マツヘリカメムシの共生細菌の研究で明らかになってきたことを紹介する。</p>...

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  • カシノナガキクイムシ成虫における殺虫剤の接触毒性試験

    滝 久智, 松本 剛史, 衣浦 晴生, 砂村 栄力, 北島 博 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 588-, 2023-05-30

    ...<p>ナラ枯れが確認されて久しいが、これまでカシノナガキクイムシの化学的防除手法は確立されていない上、殺虫剤の効果についての基礎的な知見もほとんどない。ここではカシノナガキクイムシの成虫に着目し、本種の室内実験系を確立した上で、殺虫剤による接触毒性試験を試みた。特に3薬剤を対象として、剤接触からの成虫の生存時間を比較した。...

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  • 霞ヶ浦の流入河川・湖水・湖水を原水とする水道水におけるネオニコチノイド系殺虫剤濃度

    杉野 史弥, 佐藤 登志子, 山室 真澄 陸水学雑誌 84 (2), 139-142, 2023-05-25

    ...<p> 霞ヶ浦湖水・流入河川・湖水を原水とする水道水中のネオニコチノイド系殺虫剤(以下,ネオニコチノイド)濃度を分析した。湖水は霞ヶ浦(西浦)右岸の木原取水場近くの湖岸,河川水は取水場に最も近い流入河川である清明川で2020年9月から2021年8月の間16回,10 mm以上のまとまった雨が降った翌日に採水した。...

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  • 絶滅危惧水生昆虫の現況と減少要因の解明、水環境の科学的知見に基づく環境再生

    苅部 治紀 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 57-, 2023

    ...近年は、上記のような要因に加えて、新たに普及した殺虫剤であるネオニコチノイド系農薬や気候変動の激化による大規模干ばつや異常出水などの要因によって、さらに危機的な状況に陥っている。</p><p> 演者らは、長年水生昆虫の保全に携わってきたが、危機的状況の深刻化に伴い、ついに国内から絶滅したと考えられる種が出始めてしまった。...

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  • トコジラミ刺症と疥癬を併発した後天性反応性穿孔性膠原線維症の 1 例

    尼木 麻実, 夏秋 優, 金澤 伸雄 皮膚の科学 22 (4), 303-308, 2023

    ...殺虫剤を用いたトコジラミの徹底した駆除とステロイド外用にエキシマライト照射を併用することで,皮疹は改善した。症状出現の契機となったトコジラミ刺症はわが国において増加傾向にあり,被害拡大が続いている。原因不明の虫刺症を診察した場合は,トコジラミ刺症の可能性も念頭に置く必要がある。一方,<b>ARPC </b>の病態は未だ不明な点も多く,併存症による変化も合わさり複雑な病態を形成していると考えられる。...

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  • クロチアニジンの幼若期/思春期/成熟期曝露が及ぼす遅発行動影響とその雌雄差

    加来 建之, 佐々木 貴煕, 原 健士朗, 種村 健太郎 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-081S-, 2023

    ...<p>【目的】ネオニコチノイド系殺虫剤クロチアニジン(CLO)は昆虫のニコチン性アセチルコリン受容体と結合し、神経系の異常興奮伝達を引き起こすことで殺虫効果を示す。CLOは昆虫以外の生物には安全とされ広く用いられてきたが、近年では哺乳類に対しても毒性を示すという報告が複数挙がっている。...

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  • 有機リン系殺虫剤の発達期曝露が脳・腸へ及ぼす影響

    佐々木 貴煕, 長谷川 彩乃, Islam JAHIDUL, 原 健士朗, 野地 智法, 種村 健太郎 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S11-3-, 2023

    <p>Acephate, an organophosphate insecticide, are effective against many insects, but the effects of early exposure on the central nervous system of mammals are not fully understood. In addition, in …

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  • 珪藻の走光性に対するネオニコチノイド系殺虫剤の生態影響評価

    渡邉 俊介, 菊池 岳郎, 末継 淳, 木口 倫 土木学会論文集 79 (25), n/a-, 2023

    ...本研究では主要な一次生産者である珪藻の走光性に着目し, ネオニコチノイド系殺虫剤の生態影響について検討した. ネオニコチノイド系殺虫剤は正の走光性を促進或いは阻害する効果があり, イミダクロプリドは本実験の最高濃度である160mgL<sup>-1</sup><i>においてもNitzschia</i> sp.の走光性を促進させた. チアクロプリドについては<i>Nitzschia</i> sp....

    DOI Web Site 参考文献29件

  • ジノテフランのマウスを用いた2世代行動発達毒性試験

    田中 豊人, 鈴木 仁, 猪又 明子 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P2-194-, 2023

    ...<p>【目的】ネオニコチノイド系殺虫剤であるジノテフランのマウスを用いた2世代行動発達毒性試験を行い、マウスの生殖及び次世代の行動発達に及ぼす影響の有無について検討する。...

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  • ハクサイダニに対する有効な殺虫剤の選抜方法

    横山 薫, 藍澤 亨 関東東山病害虫研究会報 69 (0), 71-75, 2022-12-01

    <p>ハクサイダニに対して,ホウレンソウまたはハクサイに登録のある薬剤 30 剤の効果を 3 つの異なる検定方法で評価した。その結果,PAP 乳剤,MEP 乳剤,フィプロニル水和剤はいずれの検定方法においても高い殺虫効果が認められた。一方,エトフェンプロックス乳剤,スピノシン系 2 剤,フルフェノクスロン乳剤,クロルフェナピル水和剤およびフロメトキン水和剤は検定方法により効果に差が認められた。<…

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  • SDGs 時代の病害虫管理

    後藤 千枝 関東東山病害虫研究会報 69 (0), 1-8, 2022-12-01

    ...農薬登録されている微生物の種類は日本よりも多く,殺虫剤ではバキュロウイルスや昆虫寄生性線虫,殺菌剤では糸状菌の実用化が進んでいる。今後,日本においても,新たな素材の発掘や既知の素材の再評価による微生物農薬の充実が望まれる。加えて,土壌改良材やバイオスティミュラントなどの多様な形態での微生物利用も視野に入れ,新たな病害虫管理体系の構築と農業現場への定着を進めることが必要である。</p>...

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  • フィールドに配置したヒトスジシマカ成虫に対するドローン搭載ULV噴霧による殺虫試験成績

    芝生 圭吾, 五十嵐 真人, 勝永 秀人, 竹中 永典, 五百部 達也, 劉 鴻軒, 岩田 稔, 益田 岳 ペストロジー 37 (2), 69-71, 2022-09-09

    ...し,散布終了60分までに蘇生する個体はなかった.今回の試験結果から,試験区の前面部に沿って5 mの高さから中央部に向かって噴霧されたとき,微粒子は試験区全域に行き渡ったことが示唆された.ドローンによる殺虫剤散布は,人が近づけない場所の媒介蚊駆除に有望と考えられた....

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  • カシノナガキクイムシ成虫を用いた薬剤感受性検定法の構築

    松本 剛史, 滝 久智, 衣浦 晴生, 北島 博 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 201-, 2022-05-30

    ...そこで、カシナガ成虫に対する殺虫剤の効果を確認するために、室内試験において薬剤施用量とカシナガの生存日数を調べる薬剤感受性検定法を構築し、2種の薬剤を用いて検定法としての妥当性を評価した。その結果、2種の薬剤区とも施用量が増加するに従って対照区と比較して平均生存日数が縮まる傾向が見られた。...

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  • <i>Bacillus thuringiensis</i>―微生物殺虫剤からポリバレント資材へ

    染谷 信孝, 諸星 知広, 吉田 重信 土と微生物 76 (1), 16-25, 2022-04-30

    ...Bt 菌,<i>Bacillus thuringiensis</i> は,昆虫の病原菌として見出され,現在,日本および世界で最も利用されている生物殺虫剤である。近年,Bt 菌には殺虫効果に加えて,病害抑制効果,植物生育促進効果および環境浄化能なども有していることが分かってきた。今後,Bt 菌を有効成分とするBT 剤を殺虫剤のみならず,多用途資材としての利用拡大が期待される。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 都市近郊水田における昆虫個体数に対する殺虫剤散布と飛翔捕食者の影響

    日野 輝明, 渡辺 直人, 小笠原 史織, 片山 好春 保全生態学研究 27 (1), n/a-, 2022-04-28

    ...したがって、本研究で行った簡易的な実験によって、飛翔捕食者と殺虫剤散布は水稲害虫個体数を減少させるのに効果的であったのに対して、殺虫剤散布は害虫以外の節足動物の個体数を減少させることが示された。</p>...

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  • 異なる生育段階の飼料用トウモロコシへの水溶性殺虫剤散布度模擬調査

    石垣 元気, 井戸田 幸子, 石井 康之 日本草地学会誌 67 (4), 183-188, 2022-04-25

    <p>飼料用トウモロコシの異なる生育段階において,ブームスプレーヤ,電動噴霧器,ドローンを用いて,水散布または農薬散布し,感水紙の被覆面積率を画像処理ソフトにより算出することで散布度を模擬調査した。その結果,ブームスプレーヤによる散布では生育段階1-2および2-3葉期では,散布量100 L/10 a,200 L/10 …

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  • 異なる生育段階の飼料用トウモロコシへの水溶性殺虫剤散布度模擬調査

    石垣, 元気, 井戸田, 幸子, 石井, 康之 日本草地学会誌 67 (4), 183-188, 2022-04

    飼料用トウモロコシの異なる生育段階において,ブームスプレーヤ,電動噴霧器,ドローンを用いて,水散布または農薬散布し,感水紙の被覆面積率を画像処理ソフトにより算出することで散布度を模擬調査した。その結果,ブームスプレーヤによる散布では生育段階1-2および2-3葉期では,散布量100L/10a,200L/10aのいずれにおいても散布個体の上位葉・中位葉の散布度は60%以上であった。特に1-2葉期・散…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 奈良県でのタバコカスミカメのゴマにおける発生消長と殺虫剤の影響

    井村, 岳男 奈良県農業研究開発センター研究報告 (53) 27-34, 2022-03

    ...また,本種に対する影響が小さい選択性殺虫剤を室内試験で検索し,7種の殺虫剤が本種と併用可能と考えられた。露地ナスにおける害虫カメムシ類防除を想定して,ジノテフラン顆粒水溶剤を7月に散布した場合は,8月以降の本種の増加に影響しなかった。また,本種の発生後の8月に散布したペルメトリン乳剤も,本種の増加に影響しなかった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • イチゴから採集したチャノキイロアザミウマに対する各種殺虫剤の殺虫効果

    井村, 岳男, 小林, 甫 奈良県農業研究開発センター研究報告 (53) 62-64, 2022-03

    ...奈良県内のイチゴから採集したチャノキイロアザミウマ幼虫に対し,16種殺虫剤の常用濃度での殺虫効果を調査した。イチゴ本圃で使用される殺虫剤では6剤の効果が高く,うち4剤はカブリダニ製剤の導入ほ場でも使用可能な殺虫剤だった。また,カキで使用される殺虫剤の中では7剤の効果が高かったが,主力防除薬剤であるピレスロイド系とネオニコチノイド系の一部で感受性低下が確認された。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 第4回 防除用医薬品に関するPMDAの審査概要:新有効成分を含有する殺虫剤

    本橋 慧樹, 山本 恵子, 松浦 一也 ファルマシア 58 (3), 248-250, 2022

    ...2021年9月、新有効成分「ブロフラニリド」を含有し、効能効果として「ゴキブリ、ノミ、トコジラミ(ナンキンムシ)、イエダニの駆除」を標榜する殺虫剤「ベクトロンFL」が、一般用医薬品として製造販売承認された。本剤について実施された効力試験のデータを中心に、PMDAにおける審査の概略や審査上のポイントを紹介する。...

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  • スンクスにおけるアセタミプリド代謝の特徴

    新屋 惣, 川合 佑典, 近藤 充希, 中山 翔太, 石塚 真由美, 池中 良徳 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), O-27-, 2022

    ...<p>ネオニコチノイド系殺虫剤は、現在世界中で最も多く使用されている殺虫剤の一つである。環境中に放出されたネオニコチノイド系殺虫剤による野生哺乳類への毒性影響が懸念されている。しかし、現行のネオニコチノイド系殺虫剤のリスク評価では、マウス、ラット、ウサギ等の実験動物が使用されており、これらは多くの野生哺乳類とは分類学的に離れている。...

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  • 鳥類における脳の性分化異常を検出する分子マーカーの探索

    嵜山 茜里, 阿部 夏子, 川嶋 貴治, 塚原 伸治 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-221-, 2022

    ...<p>農薬や殺虫剤など環境中に拡散した化学物質による野生鳥類の繁殖能力の低下が懸念されている。鳥類では胚期の卵巣から分泌されるエストロゲンが脳の性分化に重要であることが知られている。雌成鳥を介して卵に移行したエストロゲン様化学物質は発達中の脳の性分化に悪影響を及ぼすことで、次世代に繁殖異常が生じる可能性がある。...

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  • アセフェートの発生-発達期慢性曝露が雌雄の生殖機能成熟に及ぼす遅発影響評価

    佐々木 貴煕, 原 健士朗, 種村 健太郎 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-52E-, 2022

    ...<p>【背景】有機リン系殺虫剤であるアセフェート(Ace)は、哺乳類でも神経毒性が懸念されている環境化学物質である。また、神経系以外にも、生殖系へ毒性を示すことが報告されている。しかしこれらは、曝露中/曝露直後の影響を扱ったものであり、Aceの発生-発達期曝露が及ぼす遅発生殖影響を評価した網羅的研究は無い。したがって、性成熟を含めた一定期間、個体別のモニタリングを行う必要があると考えられる。...

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  • 秋田県八郎湖流域における浸透移行性殺虫剤と代謝物の濃度レベルと水平分布

    木口 倫, 吉田 真, 斎藤 康樹, 岡野 邦宏, 西川 裕之, 髙橋 政之, 宮田 直幸 水環境学会誌 45 (6), 257-270, 2022

    ...<p>2020年6月と8月に秋田県八郎湖流域における浸透移行性殺虫剤および代謝物の濃度レベルと水平分布の調査を行った。その結果, ジノテフラン, イミダクロプリド, チアクロプリド, チアメトキサム, クロチアニジン, エチプロールとフィプロニルおよび代謝物のチアクロプリドアミドが検出された。最大検出率はジノテフランが100%, チアクロプリドアミドが80%であり, 水稲生産の影響が示唆された。...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献14件

  • 土着昆虫病原糸状菌の菌糸生育に対する農薬の影響

    齊藤 太一, 齋田 亮介, 金成 裕子, 長谷川 由紀, 小川 和, 滑川 桃子, 伊藤 成美, 中村 茂雄 北日本病害虫研究会報 2021 (72), 154-158, 2021-12-15

    ...<p>ほ場とその周辺林地等の土壌からベイト法を用いて分離した4属7種7菌株の昆虫病原糸状菌を用いて,菌糸伸長に対する農薬の影響を調査した.作用機作の異なる殺虫剤4種,殺菌剤10種について,実用濃度の薬剤を含む培地上での菌糸伸長を調査したところ,8殺菌剤と1殺虫剤はすべての供試菌に阻害を示した.このことから,ほ場やその周辺に生息する昆虫病原糸状菌には,多くの殺菌剤だけでなく殺虫剤の影響もあることを考慮...

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  • 土着昆虫病原糸状菌の菌糸生育に対する農薬の影響

    齊藤, 太一, 齋田, 亮介, 金成, 裕子, 長谷川, 由紀, 小川, 和, 滑川, 桃子, 伊藤, 成美, 中村, 茂雄 北日本病害虫研究会報 (72) 154-158, 2021-12

    ...作用機作の異なる殺虫剤4種,殺菌剤10種について,実用濃度の薬剤を含む培地上での菌糸伸長を調査したところ,8殺菌剤と1殺虫剤はすべての供試菌に阻害を示した。このことから,ほ場やその周辺に生息する昆虫病原糸状菌には,多くの殺菌剤だけでなく殺虫剤の影響もあることを考慮する必要がある。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 群馬県の施設栽培のイチゴに発生したヒラズハナアザミウマに対する各種薬剤の殺虫効果

    南雲 顕太, 砂原 弘子, 鈴木 桃子, 藍澤 亨, 新井 朋二 関東東山病害虫研究会報 68 (1), 53-55, 2021-12-01

    ...<p>殺虫剤感受性の低下が懸念されていた群馬県内のヒラズハナアザミウマについて,2019 年および 2020 年に施設栽培のイチゴから採取した 8 個体群に対し,8 種薬剤の殺虫効果をインゲン初生葉片浸漬法により調査した。その結果,すべての供試個体群に高い殺虫効果を示した薬剤は,アクリナトリン水和剤,スピノサド水和剤およびスピネトラム水和剤であった。...

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  • エアゾール噴霧剤に関連した熱傷患者の検討

    権田 綾子, 四ッ栁 高敏, 山下 建, 上遠野 なほ, 原田 二郎, 宮林 亜沙子, 大沼 眞廣, 北田 文華, 加藤 慎二, 濵本 有祐, 須貝 明日香 熱傷 47 (3), 105-109, 2021-09-15

    ... エアゾール噴霧剤は, 消臭スプレー, ヘアスプレー, 制汗剤などの化粧品, 医薬品, 洗浄用品, 防水スプレー, 殺虫剤など, 数多くの製品が販売されており, 日常生活において高頻度にさまざまな場面で使用されている. しかし, これらの製品の多くには噴射剤として可燃ガスが用いられており, 引火, 爆発による事故がしばしば生じていることについては社会的には意外と知られていない....

    DOI 医中誌

  • 殺虫剤無散布カキ圃場におけるヒメクロイラガによる食害葉数

    新井 朋徳, 井上 広光 農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development 7 89-93, 2021-07-30

    ...<p>殺虫剤無散布カキ圃場におけるヒメクロイラガ幼虫によるカキ食害葉数を調査した. 捕食者不在のヒメクロイラガ1 集団あたりの食害葉数は211.1 葉となったが,捕食性天敵ヒラタアトキリゴミムシ幼虫が認められたヒメクロイラガ1 集団あたりの食害葉数は47.2 葉となり,捕食性天敵不在集団と比べて被害が4 分の1 未満に抑制された.</p>...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか1件

  • 鹿児島県におけるチャノホソガのジアミド系殺虫剤に対する抵抗性の発達

    福田 健, 松比良 邦彦, 東垂水 昭子, 上室 剛 茶業研究報告 2021 (131), 1-7, 2021-06-30

    <p>鹿児島県内の茶園においてチャの重要害虫であるチャノホソガに対するジアミド剤の防除効果を検討した。その結果,南九州市知覧町の個体群では防除効果が低いことが明らかになった。次に,県内4地域の個体群について感受性検定を行った結果,南九州市知覧町個体群のクロラントラニリプロール水和剤に対するLC<sub>50</sub>値は,卵期処理で5.9ppm,潜葉前期処理では53.8ppmで,抵抗性の発達が…

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 鹿児島県におけるチャノホソガのジアミド系殺虫剤に対する抵抗性の発達

    福田, 健, 松比良, 邦彦, 東垂水, 昭子, 上室, 剛 茶業研究報告 = Tea research journal (131) 1-7, 2021-06

    鹿児島県内の茶園においてチャの重要害虫であるチャノホソガに対するジアミド剤の防除効果を検討した。その結果,南九州市知覧町の個体群では防除効果が低いことが明らかになった。次に,県内4地域の個体群について感受性検定を行った結果,南九州市知覧町個体群のクロラントラニリプロール水和剤に対するLC50値は,卵期処理で5.9ppm,潜葉前期処理では53.8ppmで,抵抗性の発達が認められた。南九州市の2個体…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 岡山県における土着天敵タバコカスミカメに対する農薬の影響

    西 優輔, 松岡 寛之, 畔栁 泰典, 難波 加奈 関西病虫害研究会報 63 (0), 53-58, 2021-05-31

    ...中程度の影響がある(補正死虫率 80%以上 99%未満)殺虫剤は,ルフェヌロン,メタフルミゾン,調合油の3剤であった。影響が大きかった(補正死虫率 99%以上)殺虫剤は,ペルメトリン,スルホキサフロル,アバメクチン,エマメクチン安息香酸塩,インドキサカルブ,フルキサメタミドの6剤であった。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • 人工飼料を用いた5種チョウ目害虫の簡易な殺虫剤感受性検定

    井村 岳男 関西病虫害研究会報 63 (0), 33-38, 2021-05-31

    ...<p>オオタバコガ,シロイチモジヨトウ,ハスモンヨトウ,ヨトウガ,ワタヘリクロノメイガの5種について,人工飼料を用いた簡易な殺虫剤感受性検定を試行した。輪切りにして飼育容器内においた人工飼料の上面に,常用濃度に希釈した供試薬剤を滴下して幼虫を投入し,所定の日数が経過してから生死判定を行った。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • 樹幹注入処理は潜在感染木の発病を抑える

    二井 一禎 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 148-, 2021-05-24

    ...今回、同じ林で25年生に成長したアカマツの中から、殺虫剤散布区、殺線虫剤樹幹注入区、両剤施与区、無処理対照区各50本を設け、処理後ほぼ3年間樹脂滲出量調査を継続実施することにより、殺線虫剤に潜在感染木治療効果があることを明らかにした。</p>...

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  • 木材保存用防蟻剤テネベナール(R)の開発

    川口, 聖真, 大同, 英則, 浅井, 岳人, 佐飛, 真理子, 佐藤, 一行 木材保存 = Wood preservation 47 (3), 115-120, 2021-05

    ...新規殺虫剤テネベナール(R)(一般名:ブロフラニリド)の木材保存用防蟻剤としての性能評価を行った。テネベナール(R)処理土壌のイエシロアリに対する強制接触試験では,土壌中濃度0.1ppmで効力を示し,既存の防蟻剤と同等以上の防蟻効力であった。テネベナール(R)は合成ピレスロイド系薬剤やネオニコチノイド系薬剤に比べると遅効的であった。...

    日本農学文献記事索引

  • アセフェートの発生-発達期慢性ばく露による成熟後のマウス行動影響と腸内細菌叢の解析

    佐々木 貴煕, 長谷川 彩乃, 酒井 和哉, 平舘 裕希, 原 健士朗, Jahidul ISLAM, 野地 智法, 種村 健太郎 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-107S-, 2021

    ...<p>【目的】有機リン系殺虫剤であるアセフェート(Ace)は、アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することによって殺虫効果を示すが、環境化学物質として哺乳類に対しても神経毒性を発揮することが報告されている。しかし、低用量のAceを用い、発生-発達期をばく露対象として成熟後の行動影響を捉えたものは少ない。...

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  • 発達障がいの環境的危険因子~現在の知見から今後の研究に向けて

    土屋 賢治, 西村 倫子, 奥村 明美, 原田 妙子, 岩渕 俊樹, Mohammad Shafiur RAHMAN, 高橋 長秀 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S16-4-, 2021

    ...胎生期の栄養素の不足,重金属やアルコールへの曝露,胎生期~乳児期における大気中のディーゼル排気粒子,残留有機汚染物質,殺虫剤や農薬への曝露が,ASDやADHDの発症リスクを高めるとの報告がある。また,乳児期のデジタル機器への曝露がASD症状の形成に寄与するのではないかとの報告もなされたところである。...

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  • 衛生害虫に用いる殺虫剤

    武藤 敦彦 ファルマシア 57 (5), 396-401, 2021

    ...衛生害虫や生活害虫(有害・不快害虫)に対して用いられる家庭用や防疫用の殺虫剤について、薬機法などによる法的規制、エアゾール剤、ベイト剤、蚊取り剤などの剤形、有機リン系化合物、ピレスロイドなどの有効成分、毒性・安全性、殺虫剤抵抗性および近年問題となっているマダニやヒアリなどに対する殺虫剤分野での対応などについて解説した。...

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  • 目次/特集にあたって/表紙の説明

    ファルマシア 57 (5), 352-353, 2021

    ...にマダニ媒介性感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の国内初報告,2014年に蚊媒介性感染症であるデング熱の国内流行,2016年にはリオ五輪で話題となったジカ熱,さらに外来生物であるセアカゴケグモやヒアリの国内侵入は記憶に新しい.本特集は,近年の危険な衛生害虫に焦点を当て,我が国の対策から,媒介性感染症の予防・治療・研究,また特定外来生物(セアカゴケグモ・ヒアリ)の現状,さらには忌避剤・殺虫剤...

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  • 我が国における衛生害虫対策

    橋本 知幸 ファルマシア 57 (5), 359-361, 2021

    衛生害虫対策は、防除対象となる媒介害虫、有害害虫、不快害虫の区分や発生環境によって、目標や手法が異なる。世界的には感染症対策としてのベクターコントロールが重要であるが、日本では媒介害虫の意義が低減し、不快害虫対策の需要が増えてきた。しかし近年、新興・再興感染症の増加に伴い、そのフェーズが変わりつつある。ここでは衛生害虫対策の目的、基本的手順、今後の課題について概説する。

    DOI 医中誌

  • 木材保存用防蟻剤テネベナール<sup>®</sup>の開発

    川口 聖真, 大同 英則, 浅井 岳人, 佐飛 真理子, 佐藤 一行 木材保存 47 (3), 115-120, 2021

    ...新規殺虫剤テネベナール<sup>®</sup>(一般名:ブロフラニリド)の木材保存用防蟻剤としての性能評価を行った。テネベナール<sup>®</sup>処理土壌のイエシロアリに対する強制接触試験では,土壌中濃度0.1ppmで効力を示し,既存の防蟻剤と同等以上の防蟻効力であった。テネベナール<sup>®</sup>は合成ピレスロイド系薬剤やネオニコチノイド系薬剤に比べると遅効的であった。...

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  • アロマターゼ活性阻害作用が繁殖機能に及ぼす影響

    吉田 しおり 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S15-4-, 2021

    ...<p>シトクロムP450は生体でのステロイド合成に重要な酵素群であり、性ホルモン合成のみならず、エクジソンなどの昆虫ホルモン合成にも関わることから殺虫剤の作用標的のひとつとして重要である。哺乳類ではP450の1種であるアロマターゼの活性阻害によりエストロゲン合成が低下すると、繁殖性に影響する可能性がある。...

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  • ヒト肝細胞キメラマウスを用いた化学物質による肝発がんのヒト外挿性評価

    緒方 敬子, 浅野 敬之, 宮田 かおり, 須方 督夫, 山田 智也 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S15-2-, 2021

    ...その結果、いずれの殺虫剤もPBと同様にCARの活性化を介してラット肝細胞の増殖を亢進し、肝発がんを誘発したことが明らかとなった。一方、PXBマウスではヒト肝細胞の増殖亢進はみられなかった。以上、上記殺虫剤によるラット肝発癌MOAはヒトとの相関性はないと結論付けられ、その評価は欧州規制当局にも受け入れられた。...

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  • 東北地域の春まきタマネギにおけるネギアザミウマ防除がタマネギ腐敗病の発生に与える影響

    永坂 厚, 横田 啓, 上杉 龍士, 逵 瑞枝, 笠井 友美, 本庄 求, 菅原 茂幸 北日本病害虫研究会報 2020 (71), 62-68, 2020-12-15

    ...</p><p>そこで,この要因について検討するため,防除モデルのうち細菌病防除剤あるいは殺虫剤を無散布とした区,およびその両方を無散布とした区を設定した.その結果,タマネギ腐敗病の発生は,細菌病防除剤を無散布とした区が防除モデル区と同等であったが,殺虫剤を無散布とした区では,両方を無散布とした区と同様に多くなった.さらに,ネギアザミウマ寄生虫数と発病率に有意な正の相関が認められた.したがって,タマネギ...

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  • 春まきタマネギ栽培における殺虫剤と細菌防除剤の併用がりん茎の腐敗および収量に及ぼす影響

    横田 啓, 熊谷 初美, 佐々木 達史 北日本病害虫研究会報 2020 (71), 69-73, 2020-12-15

    ...</p><p>殺虫剤によるネギアザミウマ防除と細菌防除剤を併用した場合は腐敗球率が低下したこと,細菌防除剤単独では効果が低い事例が確認されたことから,細菌防除剤のりん茎腐敗に対する防除効果を得るためには殺虫剤によるネギアザミウマ防除が必須と考えられた.なお,細菌防除剤の種類や散布時期には収量確保の観点から今後検討する必要がある.</p>...

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  • 長野県内各地域で採集したコナガ個体群の各種殺虫剤の感受性

    北林 聡, 佐藤 壮峻 関東東山病害虫研究会報 67 (1), 65-68, 2020-12-01

    ...ジアミド系殺虫剤であるフルベンジアミド水和剤はのべ 20 個体群中すべての個体群,クロラントラニリプロール水和剤は 16 個体群で感受性の低下が確認された。フルベンジアミド水和剤では薬剤の濃度にかかわらず同等の補正死虫率を示す個体群が認められ,リアノジン受容体変異による抵抗性個体密度の増加が感受性低下の要因と考えられた。...

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  • 採種スイカにおける天敵製剤によるアザミウマ類の防除

    井村, 岳男, 太田, 優大, 山口, 貴大 奈良県農業研究開発センター研究報告 (51) 21-24, 2020-03

    ...3月定植の採種スイカ施設において,アザミウマ類の低密度発生時にスワルスキーカブリダニを放飼したところ,殺虫剤散布のみで防除した場合よりも高い防除効果が観察された。これに対し,8月定植ではスワルスキーカブリダニを2回,タイリクヒメハナカメムシを1回放飼したが,放飼時にアザミウマ類が高密度であったため,防除効果は低かった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • モノヒドロキシジノテフランおよびその異性体のアセチルコリン受容体への結合親和性評価

    大葉 佐世子, 桐原 晃希, 大土橋 真希, 高梨 啓和, 中島 常憲, 上田 岳彦, 門川 淳一, 石川 英律, 宮本 信一 水環境学会誌 43 (1), 1-7, 2020

    ...このため, 環境変化体の水生生物に対する影響の検証が重要だが, ネオニコチノイド系殺虫剤ジノテフランについては, 環境変化体の構造や殺虫活性の検討例が少ない。そこで本研究では, ジノテフラン水溶液にクセノンランプ光を照射し, 高分解能LC/MSを用いて, 生成した環境変化体を探索した。その結果, 2物質の未知環境変化体を発見した。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • ネオニコチノイド系殺虫剤アセタミプリド暴露による発達期神経変性

    Christine Li Mei LEE, 松房 利恵, Thomas Kwong Soon TIONG, Johnny Ademir LOPEZ, Yoko NOMURA, 諫田 泰成, 吉田 祥子 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-6S-, 2020

    ...<p> ネオニコチノイドは、高い浸透性と昆虫駆除効率を有する新しいクラスの殺虫剤で、ニコチンの化学構造を模倣し、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に結合して殺虫効果をもたらす。昆虫と哺乳類ではnAChRの感受性が異なるため、ネオニコチノイドは安全な殺虫剤と考えられてきたが、近年その安全性に疑問を呈する報告がなされている。...

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  • 解析ツールを用いたオミックスデータからの知識抽出とその精度管理

    夏目 やよい 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), S21-3-, 2020

    ...</p><p>ペンタクロロフェノール(PCP)は各国でその使用が禁止あるいは厳しく制限されている殺虫剤であり、ヒトにおいて発汗・痙攣・高熱といった症状を惹起することが知られている。その機構に関する理解を深めるため、我々はPCPを投与したマウスにおける遺伝子発現プロファイルであるPercellomeデータ[1]の解析をおこなった。...

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  • 水稲用殺虫剤が水田棲カエル類の初期発生におよぼす影響

    鎌田 泰斗, 清水 瑛人, 佐藤 雄大, 関島 恒夫 保全生態学研究 25 (2), n/a-, 2020

    ...本研究では、水田棲カエル類のニホンアマガエルとヤマアカガエルを指標生物とし、両種の初期発生過程における、ネオニコチノイド系殺虫剤クロチアニジン、ネライストキシン系殺虫剤カルタップ、およびジアミド系殺虫剤クロラントラニリプロールの 3種の殺虫剤が及ぼす発生毒性を、暴露試験を通じて検証し、種間による感受性の差異および殺虫剤原体と製剤間における影響の差異を明らかにした。...

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  • ルリアリなどのアリ類に対する殺虫剤の効果

    富岡 康浩, 木村 悟朗, 加藤 信幸 紙パ技協誌 74 (10), 1003-1008, 2020

    <p>ルリアリOchetellus glaberは関東地方以南に分布するアリで,ここ十数年で北限が北上しつつあり,さらに近年各地で生息域が広がり,個体数が増加しつつある状況にある。建物内にもよく侵入し,食品に群がるほか,電気機器や紙製品,段ボール等の隙間や狭い空間に好んで侵入して営巣する。そのため混入異物や体液などによるシミ汚染の原因となりやすい種である。</p><p>アリの巣(コロニー)を駆除…

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  • 岩手県の春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマの適切な殺虫剤散布間隔

    横田 啓, 熊谷 初美, 福田 拓斗, 荻内 謙吾 北日本病害虫研究会報 2019 (70), 152-157, 2019-12-16

    ...<p>岩手県の春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマの要防除水準ならびに本種を対象とした適切な殺虫剤散布間隔について,4ヵ年の調査を元に検討した.ネギアザミウマを対象とした商品収量を最大化し,産地としての信頼性を低下させないために適切な殺虫剤の散布間隔は,10日間隔(合計6回散布)~15日間隔(同4回散布)と考えられた.また,販売収益と殺虫剤防除コストに基づいて本種の要防除水準を検討したところ,要防除水準...

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  • トマトの新発生害虫トマトウロコタマバエ<i>Lasioptera</i> sp.の幼虫に対する薬剤防除効果

    齊藤 美樹, 馬着 治子, 斯波 肇, 岩崎 暁生 北日本病害虫研究会報 2019 (70), 141-146, 2019-12-16

    ...<p>トマトの茎や果頂部,萼基部に寄生し褐色または黒色に変色させ損傷の原因となる新発生害虫トマトウロコタマバエ<i>Lasioptera</i> sp.の幼虫に対し,トマトに作物登録のある殺虫剤(散布剤3剤,土壌施用剤1剤)の防除効果および被害抑制効果を調査した.また,寄生部位に共生し幼虫の餌になると推察される糸状菌の感染を殺菌剤(散布剤3剤)によって抑制することで幼虫防除が可能であるか検討した.トマト...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 岩手県の春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマの適切な殺虫剤散布間隔

    横田 啓, 熊谷 初美, 福田 拓斗, 荻内 謙吾 北日本病害虫研究会報 (70) 152-157, 2019-12

    ...岩手県の春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマの要防除水準ならびに本種を対象とした適切な殺虫剤散布間隔について,4ヵ年の調査を元に検討した。ネギアザミウマを対象とした商品収量を最大化し,産地としての信頼性を低下させないために適切な殺虫剤の散布間隔は,10日間隔(合計6回散布)~15日間隔(同4回散布)と考えられた。...

    日本農学文献記事索引

  • 新規殺虫剤トリフルメゾピリムに対するイネウンカ類の薬剤感受性

    彌富 丈一郎, 宮崎 仁美, 五十嵐 清晃, 阿部 新太郎 九州病害虫研究会報 65 (0), 90-93, 2019-11-30

    ...<p>イネウンカ類に卓効を示す新規殺虫剤トリフルメゾピリムに関して,2015年よりトビイロウンカ,ヒメトビウンカ,セジロウンカの3種に対する感受性検定を微量局所施用法によって行った。使用した採集個体群は,感受性系統と比較した場合,トビイロウンカではイミダクロプリドに対して,セジロウンカ及び関東地域で採集されたヒメトビウンカではフィプロニルに対して感受性が低下していた。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 市販国産鶏卵のフィプロニルをはじめとする残留農薬の調査

    八田 純人, 小田川 遥平, 泉 潤, 仲前 聡 食品衛生学雑誌 60 (5), 154-158, 2019-10-25

    ...農薬116成分の残留調査を実施した.その結果,フィプロニルが検出された製品は確認されなかった.45製品で,検査対象農薬が検出される製品は確認されなかった.殺虫剤スピノサドが検出された製品が4製品あった.その濃度は痕跡〜0.019 ppmであった.殺虫剤ジフルベンズロンが0.005 ppm検出された製品が1製品あった.残留基準値を超過する製品は認められなかった....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 参考文献2件

  • 西ケニアのミゴリ郡におけるたばこ生産の環境監査と政策コンプライアンス

    キブワゲ ジャコブ, オソー カルビンス, ンドゥング チャールス Journal of UOEH 41 (3), 259-269, 2019-09-01

    ...で未だ評価されていない.本研究では,遵守レベルの評価と政策立案を目的として,ケニアの南ニャンザ地域におけるたばこ農業活動の環境監査を実施した.データ収集は,詳細な環境監査チェックリスト,フォーカスグループ討議,インタビューおよび現地観察を通して行った.国家環境管理局,世界保健機関(WHO)の基準,および世界の適正農業生産実践規範に対する環境コンプライアンスレベルは,13.6%と概して悲観的だった.殺虫剤...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 異なる樹幹注入殺虫剤によって生じる広葉樹3種の辺材変色の特徴

    楠本 大, 長瀬 利文 樹木医学研究 23 (3), 143-147, 2019-07-31

    ...<p>樹幹注入剤を施用する際,幹に開けた孔から薬剤を注入するため,傷や薬剤による通水障害の発生や木部の変色等の悪影響が懸念されているが,その実態を調査した研究はほとんどない.本研究ではソメイヨシノ,モミジバスズカケノキ,ユリノキに対し,4種類または2種類の樹幹注入殺虫剤を注入し,その後に生じた辺材変色の大きさを調査した.有機溶媒を含むD剤は,ソメイヨシノで500 cm以上,モミジバスズカケノキで100...

    DOI Web Site

  • 各種ネオニコチノイド系およびジアミド系薬剤のナガチャコガネ成虫に対する殺虫効果

    須藤 正彬, 笠井 敦, 佐藤 安志, 萬屋 宏 茶業研究報告 2019 (127), 11-18, 2019-06-30

    <p>ナガチャコガネの効率的な防除には成虫に効果のある剤の探索が欠かせないため,先行研究で評価が十分でなかった複数の薬剤について,とりわけジアミド系のシクラニリプロールおよびネオニコチノイド系のチアメトキサムを中心に,複数の剤型および施用法による成虫への殺虫活性を比較し,効果的な施用法および試験方法について検討した。虫体浸漬法,および薬液処理されたダイズ植物体上での飼育試験により,チアメトキサム…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献11件

  • ピーマンで発生する3種アブラムシ類に対する殺虫剤の有効性

    柿元 一樹, 井上 栄明 関西病虫害研究会報 61 (0), 105-111, 2019-05-31

    ...<p>鹿児島県のピーマンで発生する主なアブラムシ類であるジャガイモヒゲナガアブラムシ,モモアカアブラムシおよびワタアブラムシに対する殺虫剤の効果,処理方法の相違(散布または土壌処理)および殺虫効果の持続性を明らかにした。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献2件

  • 採種園における虫害防除方法の検討

    山本 茂弘, 山田 晋也, 猿田 けい, 加藤 徹 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 592-, 2019-05-27

    ...殺虫剤散布区のうち、エトフェンプロックス5月散布区および両殺虫剤の5~9月毎月散布区では比較的発芽率が高かった。</p>...

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  • ヒノキ採種園における樹幹注入剤によるチャバネアオカメムシの防除効果

    大橋 章博 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 181-, 2019-05-27

    ...そこで、ネオノコチノイド系殺虫剤(ジノテフラン)を採種園のヒノキに注入処理し、チャバネアオカメムシに対する防除効果について検討した。 試験は供試木を10本選び、各供試木から1枝を選び薬剤処理枝とし、2018年5月9日に薬剤を注入処理し、残りの枝を対照枝とした。これとは別に供試木を6本選び、このうち3本を薬剤処理木とし、6月6日に薬剤処理し、残りの3本を対照木とした。...

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  • マツノザイセンチュウの少数感染による潜在感染木の発生

    二井 一禎, 石黒 秀明 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 195-, 2019-05-27

    ...<p> これまでマツ材線虫病の防除対策としては、感染源の除去を目的とした枯死木の徹底駆除、並びに新たな感染の防止を目的とした健全木への殺虫剤の予防散布が基本とされてきた。しかし、このような防除を徹底してきたにも関わらず被害が拡大した原因として、既往の防除法の網目をかいくぐる潜在感染木の役割が注目されている。...

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  • 京都府におけるシロイチモジヨトウの殺虫剤感受性

    徳丸, 晋, 檜垣, 誠司, 橋本, 典久 京都府農林水産技術センター農林センター研究報告. 農業部門 = Bulletin of the Agriculture and Forestry Technology Department, Kyoto Prefectural Agriculture, Forestry and Fisheries Technology Center. Agriculture Section (41) 1-5, 2019-03

    ...虫体浸漬法による殺虫効果が高かった殺虫剤は、スピネトラム水和剤およびピリダリル水和剤であった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 福岡県の水田におけるクモ類保全効果の高い農法

    上村, 香菜子, 清水, 信孝, 手柴, 真弓 福岡県農林業総合試験場研究報告 (5) 11-17, 2019-03

    ...「本田殺虫剤の散布を控える」,「畦畔に除草剤を使用しない」取り組みはアシナガグモ類の保全に対する効果は判然としなかったが,コモリグモ類の保全に対しては有効であることが明らかとなった。また,これらの取り組みを組み合わせた農法(クモ類保全農法)により,水田内と畦畔のコモリグモ類が保全された。また,クモ類保全農法による害虫類の密度抑制の可能性が示唆された。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 珪藻土製品を用いたワクモ対策

    高橋, 希, 生田, 泰子, 黒田, 萌黄, 朱, 夏希, 岡田, 綾子, 佐々木, 羊介, 仲, 澪菜, 山口, 剛士, 増田, 恒幸 鶏病研究会報 54 (4), 173-177, 2019-02

    ...珪藻土製品によるワクモ防除対策は一定の効果が得られたが,ワクモによる被害の低減のためには,本製品の使用を継続しつつ,効果のある殺虫剤を併用するなど複合的な対策が必要と考えられた。...

    日本農学文献記事索引

  • 神経行動毒性のメタ解析(その5):農薬(殺虫剤)の毒性評価における一般毒性試験と神経毒性試験の比較調査

    高橋 宏明, 新田 直人, 笛田 由紀子, 渡辺 正人 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-116-, 2019

    ...特に、殺虫剤はヒトにも備わった神経メカニズムをターゲットとする剤が多いこと、歴史的に重篤な中毒例があったことから、議論されることが多い。一方、わが国では2000年以降の開発において脳神経系に対する影響は神経毒性試験で評価され、現在ではかなりの知見が蓄積されている。今回、殺虫剤の脳神経系への影響に着目して、一般毒性試験と神経毒性試験で得られた公開情報を比較調査し、神経毒性試験について考察する。...

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  • 我が国における農薬の生態リスク評価最前線

    五箇 公一 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S7-5-, 2019

    ...</p><p> これら新型殺虫剤も、農薬取締法による生態リスク評価を受けて使用が認可されているが、その評価はOECD(経済協力開発機構)において策定された世界統一基準の試験法に基づいて行われており、原則、生態リスクは、藻類、ミジンコ類、魚類の3種類の水生生物に対する急性毒性値によってのみ評価されてきた。...

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  • シロアリ防除剤クロルピリホスとS-421の室内汚染調査(2007年から2016年)

    渡邊 美咲, 水島 亜樹, 吉田 精作 室内環境 22 (1), 3-14, 2019

    ...精白米を台所等に1週間放置して室内空気を暴露させることにより, 室内空気に含まれる殺虫剤を精白米に吸着させた。調査対象物質はシロアリ防除剤として使用された有機リン系殺虫剤のクロルピリホス, ダイアジノン, フェニトロチオンおよび有機塩素系共力剤S-421である。精白米は, アセトン・ヘキサンによるホモジナイズ抽出後, シリカゲルカラムで精製した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献1件

  • 水田内の環境と周辺の景観が水生昆虫群集(コウチュウ目・カメムシ目) に与える影響

    渡辺 黎也, 日下石 碧, 横井 智之 保全生態学研究 24 (1), 49-60, 2019

    ...そのため近年では慣行農法の水田に対し、殺虫剤や除草剤の使用を抑えた環境保全型農業の水田を推進する動きが高まっている。水生昆虫群集の動態に影響を与える要因としては、農法以外にも水田内外における生息環境に関わる複数の要因が挙げられるが、それら要因についての知見は少なく総合的な解決が求められている。...

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  • ネオニコチノイド系殺虫剤の曝露実態の解明と毒性評価

    池中 良徳, 一瀬 貴大, Collins NIMAKO, 中山 翔太, 平野 哲史, 市川 剛, 加藤 恵介, 高橋 圭介, 長谷川 浩, 平 久美子, 有薗 幸司, 星 信彦, 藤岡 一俊, 石塚 真由美 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S7-2-, 2019

    ...<p> ネオニコチノイド(NNs)は、現在世界で最も使用されている殺虫剤の一つである。特に日本では、果物や野菜における残留基準値が諸外国と比べ高く設定され、かつ複数種が使用されるため、全体的にNNsの摂取量が多いと考えられる。...

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  • 畑ワサビの害虫ワサビルリイロサルゾウムシに対する各種粒剤の防除効果

    松橋 伊織, 大友 令史 北日本病害虫研究会報 2018 (69), 154-158, 2018-12-21

    ...<p>岩手県岩泉町の畑ワサビ圃場において,ワサビルリイロサルゾウムシに対する数種殺虫剤の防除効果を検討した.越冬成虫が発生する融雪直後にエトフェンプロックス粒剤,シアントラニリプロール粒剤,ダイアジノン粒剤をトップドレッシング処理することによって,ワサビルリイロサルゾウムシ幼虫による畑ワサビ茎部への被害を抑制できることが明らかとなった.また,本種成虫に対する上記殺虫剤の殺虫活性を検討したところ,エトフェンプロックス...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • トウモロコシのアワノメイガとオオタバコガに対するタマゴバチ類の寄生状況および被害抑制への影響

    木村 勇司, 對馬 佑介 北日本病害虫研究会報 2018 (69), 119-124, 2018-12-21

    ...<p>トウモロコシのアワノメイガおよびオオタバコガ卵に寄生するタマゴバチ類の寄生状況を調査したところ,アワノメイガ卵塊への寄生は産卵が多くなる8月以降に急増し,同時期にオオタバコガ卵への寄生率も高まった.両害虫に同じタマゴバチ種が寄生していると考えられた.6月中旬播種トウモロコシにおいて,タマゴバチ類の発生をネオニコチノイド系殺虫剤散布で抑制した区(抑制区)としない区(保護区)を設けてアワノメイガと...

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  • イヌホタルイの発生に起因するアカスジカスミカメ高密度条件下における殺虫剤散布の防除効果

    小野 亨, 加進 丈二, 大江 高穂, 横堀 亜弥 北日本病害虫研究会報 2018 (69), 105-114, 2018-12-21

    ...<p>水田内に発生したイヌホタルイに起因してアカスジカスミカメが高密度に発生した条件下において,宮城県で主要な殺虫剤の防除効果を検討した.ジノテフラン液剤1,000倍,エチプロール水和剤1,000倍,クロチアニジン水溶剤4,000倍を供試した結果,アカスジカスミカメの発生密度を安定して抑制する効果は,ジノテフラン液剤とエチプロール水和剤で認められ,特にジノテフラン液剤は残効性に優れた.また,頂部被害...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 隔年防除の取組地域における水稲初期害虫の発生推移

    田村 恵里佳, 猫塚 修一, 高田 真 北日本病害虫研究会報 2018 (69), 95-97, 2018-12-21

    ...<p>水稲の育苗箱施用殺虫剤(クロラントラニリプロール剤)の1年おきの広域処理(隔年防除)によるイネミズゾウムシとイネドロオイムシの防除効果を様々な地理的条件下で評価するため,2014~2017年に岩手県奥州市江刺地域において両害虫の発生密度を調査した.その結果,調査10地区全てにおいて,イネミズゾウムシの発生密度は要防除水準以下で推移した.イネドロオイムシの発生は,調査期間を通じて認められなかった...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • リンゴサビダニ卵に対する各種殺虫剤および殺ダニ剤の影響

    平山 和幸 北日本病害虫研究会報 2018 (69), 183-185, 2018-12-21

    ...<p>2015年に青森県産業技術センターりんご研究所内のリンゴ樹から採集したリンゴサビダニ個体群に対する殺虫剤21剤および殺ダニ剤7剤の影響を評価した.いずれの殺虫剤も殺卵効果は低かった.ふ化後の影響を含めた補正死亡率では,MEP水和剤およびビフェントリン水和剤は90%以上と影響が大きく,DMTP水和剤,クロルピリホス水和剤,フェンプロパトリン水和剤,シペルメトリン水和剤,スピネトラム水和剤,ピリフルキナゾン...

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  • 北海道南部地方で採集したオオタバコガに対する有効薬剤の検索

    青木 元彦 北日本病害虫研究会報 2018 (69), 125-127, 2018-12-21

    ...<p>北海道南部地方で採集して継代飼育したオオタバコガ幼虫に対して,人工飼料浸漬法により有効薬剤の検索を行った.殺虫剤13系統21薬剤を供試した結果,2~3齢幼虫に対して補正死虫率が79%以上と効果が認められたのは,フルベンジアミド水和剤,クロラントラニリプロール水和剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤,レピメクチン乳剤,クロルフェナピル水和剤,フィプロニル水和剤,ピリダリル水和剤であった.これらの薬剤のうち...

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  • 神奈川県のトマト抑制栽培における害虫新防除体系の検討

    大矢 武志, 島田 涼子 関東東山病害虫研究会報 2018 (65), 78-82, 2018-12-01

    ...これらのことから,新型赤色防虫ネットとタバココナジラミに対する忌避剤の組み合わせにより,従来から用いられている0.4 mm目合いの防虫ネットおよび殺虫剤による防除手法と同等の効果をもたらす可能性がある。</p>...

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  • 千葉県銚子市におけるコナガ(チョウ目:コナガ科)のジアミド系殺虫剤を含む6薬剤に対する感受性

    名雪 将史, 清水 敏夫, 大井田 寛 関東東山病害虫研究会報 2018 (65), 118-120, 2018-12-01

    ...<p>2016年に千葉県銚子市内の2か所のキャベツ圃場で採集し累代飼育したコナガ個体群を対象に,6種殺虫剤の常用濃度における殺虫効果(以下,死虫率とする)と半数致死濃度(LC<sub>50</sub>)を調査した。PAP乳剤およびエマメクチン安息香酸塩乳剤では両個体群とも死虫率が100%,ピリダリル水和剤ではほぼ100%であり,これら3薬剤のLC<sub>50</sub>は比較的低かった。...

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  • 茨城県の施設キュウリにおけるミナミキイロアザミウマ<i>Thrips palmi</i> Karnyに対する薬剤感受性

    高木 素紀, 後藤 舞, 久恒 和雅, 草野 尚雄, 鹿島 哲郎 関東東山病害虫研究会報 2018 (65), 115-117, 2018-12-01

    ...現地圃場では,ミナミキイロアザミウマに対する防除が複数回行われているにも関わらず本虫が防除しきれず,ウイルス病も発生することから,ミナミキイロアザミウマの殺虫剤に対する感受性の低下が疑われた。そこで,県内の施設栽培キュウリから採集したミナミキイロアザミウマ個体群を用いて,雌成虫の殺虫剤感受性を調査した。...

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  • 群馬県利根沼田地域におけるブルーベリータマバエの発生消長

    堀込 充, 吉濱 健, 安達 辰男, 櫛川 聡 関東東山病害虫研究会報 2018 (65), 134-135, 2018-12-01

    ...本種の発生実態を解明するため,2017年に,殺虫剤を使用していない同地域の露地栽培ほ場にて,発生消長を性フェロモントラップにより調査したところ,5月下旬頃より雄成虫の誘殺が確認され,以降4回の発生ピークを認め,発生最盛期は6月下旬~7月上旬と8月上旬であった。</p>...

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  • 企業研究(Vol.169)フマキラー 家庭用殺虫剤 キャップで虫を制す

    日経ビジネス = Nikkei business (1968) 60-64, 2018-11-26

    アース製薬など同業大手は軒並み、プラスチックメーカーなどにキャップの製造を外注しているという。そして一括大量購入して複数の商品で使い回しもするという。こうなるときめ細かな商品特性に合わせたキャップを使うといった手法は取りづらい。

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  • LC-MS/MSによる野菜・果実中クロラントラニリプロールの実態調査

    中島 崇行, 大塚 健治, 富澤 早苗, 増渕 珠子, 上條 恭子, 八巻 ゆみこ, 吉川 聡一, 長谷川 恵美, 小鍛治 好恵, 渡邊 趣衣, 橋本 常生 食品衛生学雑誌 59 (5), 234-238, 2018-10-25

    ...<p>殺虫剤であるクロラントラニリプロールの実態調査を行った.試験溶液は,QuEChERS法を応用した抽出とC18/GC/PSAによる精製により調製し,LC-MS/MSにより測定・定量を行った.8食品で分析法の性能評価(n=5)を行ったところ,回収率は50.2~93.4%, RSDは9.7%以下であった.本分析法を用い,野菜207検体および果実163検体を分析したところ,検出限界(4 ng/g)を超...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 被引用文献1件 参考文献6件

  • 昆虫–細菌共生研究の現状と農学・薬学・医学への応用可能性

    藤原 亜希子, 𡈽田 努 化学と生物 56 (8), 541-549, 2018-07-20

    ...であり,生物多様性の根幹を担う存在である.この多様性進化の原動力の一つが,細菌との共生関係である.昆虫の生存や繁殖能力,体色,食性などのさまざまな性質に対して,共生細菌が多大な影響を与えている例がこれまでに多数報告されている.昆虫体内で独自の進化を遂げた共生機構は,学術的に興味深い現象であるとともに,応用分野への発展も期待される<sup>(</sup><sup>1)</sup>.本稿では,共生細菌の殺虫剤効果...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 薬剤樹幹注入したヒノキにおけるスギノアカネトラカミキリの生育3

    衣浦 晴生, 法眼 利幸, 竹内 隆介 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 665-, 2018-05-28

    ...そこで、薬剤の樹幹注入によるトビクサレ被害低減への可能性について検討するため、2015年から3年間、和歌山県の被害発生地域でヒノキ生立木に殺虫剤を異なる時期・施用量で注入し、材内の薬剤の分散や変色の発生および幼虫の生存状態等について調査した。その結果、材の変色は穴を開けただけの対照木でも見られたが、薬剤施用量が多いほど大きくなる傾向があり、薬剤は注入時期によって樹体内の分散傾向が異なっていた。...

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  • 樹液流出が著しいサクラ樹幹内におけるクビアカツヤカミキリ幼虫の生存

    加賀谷 悦子 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 183-, 2018-05-28

    ...樹皮下で生育する幼虫については、樹木の伐倒駆除や排糞孔への殺虫剤注入で防除が進められている。一般に、一次性穿孔性昆虫の死因は、樹木による防御が多い。つまり、幼虫の多くが孔道に浸潤する樹液や樹脂に溺れることで死亡する。本種の被害木にも樹液の樹皮上への流出が認められることが多く、樹木の抵抗により幼虫が死亡していることが推察される。...

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  • スギ原木への各種資材の散布処理による穿孔性害虫の穿入防止効果

    松浦 崇遠, 後藤 秀章 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 664-, 2018-05-28

    ...丸太を山土場に搬出し,積み上げずに並置した後,殺虫剤(MEP 80%・50倍液,600ml/m<sup>2</sup>),木酢液(2倍液,300ml/m<sup>2</sup>),消石灰(主に水酸化カルシウム,100g/m<sup>2</sup>)を,丸太の表面に散布または塗布した。なお,試料木の伐採から資材による処理までの作業は,同日中に実施した。...

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  • ウコンノメイガに対する殺虫剤の防除効果

    石本, 万寿広, 岩田, 大介 新潟県農業総合研究所研究報告 = Journal of the Niigata Agricultural Research Institute (16) 19-26, 2018-03

    ...圃場効果試験により,ウコンノメイガに対する主要殺虫剤の防除効果を評価した。供試した殺虫剤はいずれも実用的な防除効果があったが,その種類により,効果の程度,散布適期に違いがあった。防除効果はクロラントラニリプロール水和剤が最も高く,次いでエトフェンプロックス乳剤で,これらの散布適期は葉巻の発生初期(7月第5~6半旬)とみられた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 市販魚介類中S-421濃度

    渡邊 美咲, 野口 実華子, 橋本 多美子, 吉田 精作 食品衛生学雑誌 59 (1), 51-54, 2018-02-25

    ...<p>有機塩素系殺虫剤成分S-421の魚介類中濃度を調査した.試料は2009年から2016年に小売店で購入した.S-421は魚介類からアセトン・ヘキサンで抽出し,脱脂後シリカゲルカラムで精製し,GC-ECDで定量した.国産魚介類116検体からは,検出率67%,濃度範囲<0.2~2.6ng/g,中央値0.3ng/g,平均値0.4ng/gで検出された.輸入魚介類102検体からは,検出率68%,濃度範囲<...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか3件 参考文献8件

  • 日本人小児における尿中含フッ素芳香族ピレスロイド系殺虫剤代謝物濃度の経年推移

    浜田 梨沙, 和田 恵子, 市川 みずき, 上田 裕子, 小田 真也, 上島 通浩, 近藤 高明, 永田 知里, 斉藤 勲, 上山 純 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-87-, 2018

    ...<p>含フッ素芳香族ピレスロイド系殺虫剤(F-PYR)は、高い選択毒性を有し常温蒸散性を持つことから、比較的安全性の高い衛生害虫用あるいは不快害虫用殺虫剤として一般家庭で汎用されている。我々はすでにF-PYR曝露指標である尿中F-PYR代謝物の高感度測定法を確立しているが、その尿中濃度に関する情報は十分ではない。...

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  • ピペロニルブトキシドの雌マウスの探査行動に及ぼす影響

    田中 豊人, 鈴木 俊也, 猪又 明子 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-147-, 2018

    ...<p>【目的】殺虫剤の共力剤であるピペロニルブトキシドについて行動毒性試験を行い、雌マウスの行動に及ぼす影響の有無について検討する。</p><p>【方法】ピペロニルブトキシドを混餌法によりCD1マウスに0(対照群)、0.025%、0.1%、0.4%となるように調製して雌マウスに投与して行動に及ぼす影響について検討した。...

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  • トビイロウンカの殺虫剤抵抗性系統と感受性系統間のウイルス感染による解毒代謝酵素活性化の違い

    吉川 魁, 松川 みずき, 田中 利治 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 43 (1), 10-17, 2018

    ...<p>本研究はトビイロウンカ殺虫剤抵抗性系統とイネの重要病原体であるライスラギッドスタントウイルス(RRSV)またはライスグラッシースタントウイルス(RGSV)との関係を解明することを目的とした.トビイロウンカの殺虫剤抵抗性の系統は感受性系統をフェンチオンとエトフェンプロクスで選抜して得た.すべてのウンカの系統をRRSVまたはRGSVに感染させ,その後系統間で解毒代謝酵素[チトクロームP450モノオキシゲナーゼ...

    DOI Web Site Web Site 参考文献38件

  • ブタクサに対する殺虫剤の直接的影響—天敵排除試験が意味するもの

    Lommen Suzanne T. E., Fogliatto Silvia, Vidotto Francesco, Citterio Sandra, Augustinus Benno A, Müller-Schärer Heinz 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 43 (1), 36-40, 2018

    ...を減少させ,アレルギー性をもっている.殺虫剤を噴霧することにより,地上乾燥重量,種子および花粉量,花粉アレルギー誘発率には有意な変化は認められず,わずか1〜8%の変動をもたらしたにすぎなかった.したがって,ブタクサのバイオマスおよび生殖生産への生物防除の影響を評価する際に,これらの農薬を用いることができると考えられる.しかし,われわれが行った殺虫剤の処理は老化を遅らせたことから,一般的なブタクサのフェノロジー...

    DOI Web Site Web Site 参考文献36件

  • 極性有機化合物集積サンプラー (POCIS) による大阪府内の石川における河川水中農薬の検出特性の評価

    矢吹 芳教, 小野 純子, 永井 孝志, 稲生 圭哉, 谷森 紳治 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 43 (1), 18-23, 2018

    ...モニタリングを実施した.その結果,GS法では延べ84種の農薬が検出され,PS法では延べ98種が検出された.GS法によって検出されたすべての農薬は,定量下限値未満でピークが見られた1農薬を除いてPS法によって検出できた.さらに,PS法では,GS法によって検出されなかった農薬が述べ15種検出された.調査期間中にPS法とGS法の両方によって検出された農薬の平均濃度を比較した結果,おおむね1: 1の関係が得られた.殺虫剤...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献5件 参考文献25件

  • 有機リン系殺虫剤よび関連毒物の酵素的無毒化

    Alejo-González Karla, Hanson-Viana Erik, Vazquez-Duhalt Rafael 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 43 (1), 1-9, 2018

    ...提案されている.しかし,酵素処理法は利用可能な状態ではない.本総説では,有機リン系殺虫剤中毒の治療を目的とする酵素の使用を批判的にまとめ,残された課題について議論する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献122件

  • <b>ネオニコチノイド系農薬の環境と食品汚染の現状と課題 </b>

    上浦沙友里・伏脇 裕一 安全工学 57 (2), 137-144, 2018

    ...<p>近年,我が国および欧米諸国において大量に殺虫剤として使用されているネオニコチノイド系農薬について,その種類,生産量,環境汚染および食品汚染例,毒性とヒトおよび生態系に与える影響などについて考察した.特に,世界各地において,ネオニコチノイド系農薬の散布に伴い,ミツバチの大量死とミツバチの減少による農産物への被害が深刻化している現象についても問題点として指摘し,ネオニコチノイド系農薬散布についての...

    DOI Web Site

  • 高等菌類による難分解性環境汚染物質の分解

    森 智夫 日本きのこ学会誌 26 (2), 65-72, 2018

    ...高等菌類の菌糸体は,生態系における分解者として機能している事が知られている.これら高等菌類は,リグニンやクチクラといった芳香族あるいは脂肪族高分子に対する優れた分解機構を保持している.高等菌類による有機汚染物質分解に関する報告は様々あり,木材腐朽菌や冬虫夏草菌による残留性有機汚染物質(POPs)―例えば,ダイオキシン類やその類縁化合物,塩素系農薬,多環式芳香族化合物(PAHs)およびネオニコチノイド系殺虫剤...

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  • ネオニコチノイド系殺虫剤の日本人における曝露実態

    石塚 真由美 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), S5-3-, 2018

    ...<p>ネオニコチノイド系殺虫剤(ネオニコチノイド)は、現在世界で広範囲に使用されている農薬の一つである。ネオニコチノイドは浸透性であり、根や葉面、実に施用すると、植物全体に行き渡り、殺虫効果が必要とされる成長期の葉や実の表面だけでなく収穫期の可食部にも移行し残留する。...

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