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検索結果 1,484 件

  • 中枢神経系血管芽腫における最新の診療

    高柳 俊作, 齊藤 延人 遺伝性腫瘍 23 (4), 127-133, 2024-04-30

    ...<p> 中枢神経系血管芽腫(hemangioblastoma以後,HBと略す)は,WHO分類Grade1の,本来は良性とされる腫瘍である.von Hippel-Lindau(以後,VHLと略す)病患者の7割近くはHBを有するとされ,VHL病の中では一番罹患する可能性が高い.発生部位として小脳,脊髄,脳幹の順に多く,閉塞性水頭症が原因と思われる頭蓋内圧亢進症状(頭痛,嘔吐など)で発症することが多い.VHL...

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  • 重度な障がいをもつ子どもに対して多職種で連携した5年間の取り組みと児の変化

    中村 祐樹 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 61-61, 2024-03-31

    ...</p> <p>【方法】</p> <p>症例は、水頭症、てんかん性脳症、脳性麻痺、両側性白内障による視覚障害、知的障害(重度)を呈する1歳8ヶ月の男児。麻痺のタイプは、痙性四肢麻痺、GMFCSレベルⅤ。運動機能としては、未定頸、座位、寝返り不能。当施設の利用状況は、個別リハ(PT、OT、ST )、保育での集団療育に参加。...

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  • 神経心理を学ぶ,活かす,楽しむ

    數井 裕光 神経心理学 40 (1), 2-11, 2024-03-25

    ...<p>2023年9月7日に第47回日本神経心理学会学術集会で私が行った会長講演の中から,神経心理を縁に始まった私の特発性正常圧水頭症に対する積極的な診療と研究活動についてまとめた.その中で特に認知障害とアパシーに関する我々の研究を紹介した.また現在,私が多くの神経心理のエキスパート達とともに行っている認知症の行動・心理症状(BPSD)と神経画像検査結果,および血液バイオマーカー検査結果との関連を明らかにし...

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  • 過去10年間に当院に入院した結核性髄膜炎の臨床的検討

    齋藤 瑳智子, 武藤 義和, 梅村 拓巳, 市原 利彦, 木村 智樹, 湯浅 浩之, 近藤 康博 感染症学雑誌 98 (1), 1-7, 2024-01-20

    ...とし,その臨床的特徴や経過と予後について検討した.症例は14例(男性8例,女性6例),平均年齢は70.5歳(±18.0歳),日本人は13例,2例に過去の結核既往を認めた.肺結核は12例,尿路結核は8例,粟粒結核は12例に認められた.入院時の症状は,頭痛を6例,意識障害を6例,発熱を6例,脳神経麻痺症状を3例,痙攣,体重減少,呼吸困難をそれぞれ1例に認めた.頭部MRIでは脳梗塞が5例,結核腫が5例,水頭症...

    DOI Web Site 参考文献18件

  • パーキンソニズムによる摂食嚥下障害の高齢者に対して摂食嚥下リハビリテーションを行った1症例

    尾池 麻未, 山添 淳一, 柏﨑 晴彦 老年歯科医学 38 (supplement), 64-68, 2024-01-15

    ...<p> 緒言:水頭症に対するシャント術後の中脳下垂によって生じたパーキンソニズムによる摂食嚥下障害の高齢者に対して,経口摂取再開を目的とした摂食嚥下リハビリテーションを行った症例を報告する。</p><p> 症例:65歳,女性。X年4月頃から固形物の飲み込みにくさを自覚した。その後,水分摂取も困難となり,6月に当院脳神経内科に入院となった。...

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  • 血栓回収2日後にくも膜下出血が生じた感染性心内膜炎の1例

    倉内 麗徳, 恩田 敏之, 高橋 賢, 稲村 茂, 野中 雅, 大坊 雅彦 脳卒中 46 (2), 162-167, 2024

    ...<p>症例は70歳男性.意識障害を主訴に当科に救急搬送された.MRIでは左前大脳動脈水平部(A1部)から両側前大脳動脈垂直部(A2部)の閉塞と,両側前大脳動脈領域の急性期脳梗塞を認めた.直ちに血栓回収療法を行い,右A2部は再開通したが,左A2部を再開通させることはできなかった.術中や術直後には頭蓋内出血はみられなかったが,治療2日後に前交通動脈に仮性動脈瘤が出現し,くも膜下出血と水頭症を認めた.脳室...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 8歳で睡眠関連呼吸障害を認めた脊髄髄膜瘤の1例

    吉田 真衣, 野崎 章仁, 寺﨑 英佑, 森 篤志, 石原 万理子, 井上 賢治, 柴田 実, 加藤 竹雄 脳と発達 56 (1), 47-52, 2024

    ...<p> 脊髄髄膜瘤(myelomeningocele;MMC)は二分脊椎の最重症型であり,症状はMMCの存在部位,水頭症やキアリ奇形II型の程度などにより多彩である.呼吸合併症は小児期の生命予後にとって重要である.MMCでは睡眠関連呼吸障害の合併を認め,近年その有病率が高いことが報告されている.症例は胸部から腰仙部にMMCを認めた8歳女児.6歳と7歳時にキアリ奇形II型の治療のため脳外科手術が行われた...

    DOI 医中誌

  • COVID-19に合併した破裂性内頚動脈解離によるくも膜下出血に対してclipping on wrappingを施行した1例

    西田 恭優, 今井 資, 雄山 隆弘, 川端 哲平, 野田 智之, 槇 英樹 脳卒中 46 (2), 174-179, 2024

    ...<p>COVID-19に合併した内頚動脈解離によるくも膜下出血の報告は,稀である.今回,COVID-19に合併した破裂性内頚動脈解離に対してclipping on wrappingを行い,良好な経過を得た症例を経験した.症例は52歳男性.COVID-19罹患後5日目に意識障害で当院搬送され,頭部CTで水頭症を伴うくも膜下出血を認めたが,明らかな動脈瘤を指摘できず,脳室ドレーンによる頭蓋内圧管理とCOVID...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 内視鏡的第三脳室底開窓術による小児水頭症シャント抜去の検討

    小倉 将, 広川 大輔, 矢澤 理, 佐藤 博信 小児の脳神経 49 (1), 33-39, 2024

    ...<p>髄液シャント留置中の小児水頭症5症例に対して,シャント抜去目的で内視鏡的第三脳室底開窓術(ETV)を施行し,中脳水道狭窄症(AQS)2例と脊髄髄膜瘤(MMC)1例で抜去に至った.AQSは病態からETVが有効で抜去の確率が高く第三脳室底のballooningは術前評価に有用である.MMCは乳児期にシャント造設を要することが多いが,成長に伴いシャント依存度が低くなり抜去の確率が高くなる.その際,ETV...

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  • プラスミノゲン欠損症女児の歯肉にみられた難治性偽膜病変

    安藤 早礎, 秋山 茂久, 山根 尚弥, 村上 旬平 日本障害者歯科学会雑誌 44 (3), 282-288, 2023-10-31

    ...欠損症(低プラスミノゲン血症)と,Ⅱ型プラスミノゲン欠損症(プラスミノゲン異常症)に分類されるが,臨床症状を認めるのは主にⅠ型である.Ⅰ型プラスミノゲン欠損症は創傷治癒過程においてフィブリンを分解できず,粘膜に木質性の偽膜を形成する.最も一般的な臨床症状はリグニアス結膜炎で,結膜に偽膜を反復形成する.結膜以外には中耳,口腔粘膜,咽頭,十二指腸,気道および女性生殖器にも偽膜病変を形成し,先天性閉塞性水頭症...

    DOI 医中誌

  • 認知症診療に必要な脳画像の見かた

    石原 健司 神経心理学 39 (3), 221-228, 2023-09-25

    ...<p>認知症疾患の脳画像の見かたについて概説した.認知症を呈する変性疾患では大脳の葉性萎縮を認めることが多く,それぞれの脳葉を区分できれば,構造画像では萎縮範囲を,また機能画像では血流低下の範囲を,大まかに判定することができる.脳葉の区分には中心溝やシルビウス裂など特徴的な構造を指標とすることが有用である.治療可能な認知症の一つである正常圧水頭症では,不均衡な脳室およびクモ膜下腔の拡大,脳梁角の急峻化...

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  • 壮年期発症のBlake’s pouch cystの1手術例

    太田 浩嗣, 清野 純平, 室谷 遊, 山本 淳考 Journal of UOEH 45 (2), 129-132, 2023-06-01

    ...Blake’s pouch cyst (BPC)は第四脳室から小脳下後方に拡大した嚢胞で,先天性非交通性水頭症と考えられているが,特発性正常圧水頭症(idiopathic normal pressure hydrocephalus: iNPH)様の経過をたどる高齢発症例の報告が散見され,交通性の機序が関与していると推測されている.BPC様に脳室拡大を呈した壮年期発症例に腰椎腹腔短絡術を施行し,良好な...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献6件

  • 特発性正常圧水頭症の一剖検例

    伊古田 俊夫, 鹿野 哲 日本脳神経外科認知症学会誌 3 (1), 44-47, 2023-02-01

    ...<p>【目的】特発性正常圧水頭症(以下iNPH)の剖検例を報告した。</p><p>【症例】75歳、男性。記憶障害、歩行障害、尿失禁が徐々に進行した。iNPHと診断し、脳室腹腔短絡術(以下V-Pシャント)を施行した。症状は大幅に改善したが、2年8カ月後、腎不全にて死去し剖検が行われた。</p><p>脳実質では海馬に老人斑、神経原線維変化を軽度認めた。橋にラクナ梗塞跡を認めた。...

    DOI

  • Thalamic rosette-forming glioneuronal tumor stable for more than 11 years after subtotal removal: Case report and review of literature

    MATSUDA, Daiki, FUJIO, Shingo, HIGA, Nayuta, YONEZAWA, Hajime, YOSHIOKA, Takako, TAKAJO, Tomoko, YAMAHATA, Hitoshi, HANAYA, Ryosuke, ARITA, Kazunori 鹿児島大学医学雑誌 = Medical journal of Kagoshima University 75 12-19, 2023

    ...resection.ロゼット形成性グリア神経細胞腫瘍は稀な腫瘍で,緩徐に発育し(WHO grade 1),後頭蓋窩に好発する.我々は,亜全摘出後11年以上再発なく経過する,視床を起源とした稀なロゼット形成性グリア神経細胞腫瘍を経験したため報告する.患者は20歳代前半の女性で,6カ月前からの記憶障害,頭痛,霧視を自覚し当科を受診した.Magnetic resonanceimaging (MRI)では閉塞性水頭症...

    機関リポジトリ

  • 脳室腹腔短絡術による腹腔内髄液仮性のう胞を繰り返した1例

    伊藤 美以子, 石毛 良実, 園田 順彦 小児の脳神経 48 (1), 45-51, 2023

    ...今回我々は,超低出生体重児で出生し脳室内出血と壊死性腸炎を合併した児が,脳室腹腔短絡術後に腹腔内髄液仮性のう胞によるシャント不全を繰り返した1例を経験した.腹腔内髄液仮性のう胞の再発例では脳室心房短絡術が有用とされているが,病態の改善後は脳室腹腔短絡術への再変換が期待できるため,積極的に脳室心房短絡術による再建を考慮すべきであると考えられた.また,新生児医療の進歩に伴い,壊死性腸炎を合併した脳室内出血後水頭症...

    DOI 医中誌

  • 脳と脳脊髄液の自動抽出・領域分割とAI-CAD

    山田 茂樹, 伊藤 広貴, 松政 宏典, 伊井 仁志, 前田 修作, 武石 直樹, 大谷 智仁, 谷川 元紀, 渡邉 嘉之, 和田 成生, 大島 まり, 間瀬 光人 生体医工学 Annual61 (Abstract), 122_1-122_1, 2023

    ...SYNAPSE CSで特発性正常圧水頭症(iNPH) に特徴的な画像所見DESHを自動判別すべく、頭蓋内CSF、脳室とくも膜下腔2領域の領域分割と脳室拡大(VD)、高位円蓋部・正中くも膜下腔狭小化(THC)、シルビウス裂開大(SFD)の自動判定を推論。【結果】20歳以降加齢とともに大脳皮質灰白質は直線的に減少し、大脳辺縁系等の皮質下灰白質は維持され、白質は40代までわずかに増加後、急速に減少。...

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  • 胎児期水頭症の診断と治療

    原田 敦子, 宇都宮 英綱 Japanese Journal of Neurosurgery 32 (4), 237-242, 2023

    ...本稿では, 胎児期の脳室拡大や水頭症の定義を提示した後, 当院で過去8年間に経験した胎児期水頭症104例の診断・治療・予後から胎児期水頭症の現状について考察する. トピックスとして脊髄髄膜瘤の胎児手術とX連鎖性遺伝性水頭症に対する着床前診断についてもとりあげる.</p>...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 連続体力学に基づく正常圧水頭症の進行モデル

    飯島 悠太, 前田 修作, 大谷 智仁, 山田 茂樹, 間瀬 光人, 和田 成生 年次大会 2023 (0), J021p-06-, 2023

    <p>The brain is a fluid-saturated poroelastic material and keeps its mechanical balance between solid and fluid phases in an intracranial space. Changes in the intracranial water contents due to the …

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  • 異常血管網(twig-like networks)に発生した脳動脈瘤破裂で発症した内頚動脈終末部(C1)形成不全の1例

    西村 裕之, 野島 祐司, 細田 英樹, 帆足 裕 脳卒中の外科 51 (5), 411-416, 2023

    ...</p><p>症例は66歳,男性,くも膜下出血,脳内出血と第3脳室閉塞による急性水頭症で発症した.脳血管撮影では,右内頚動脈は後交通動脈を分岐直後に2本の破格側副血管に分かれ,後交通動脈からの異常な分枝とともに中大脳動脈領域を灌流するT-Nsを形成し,脳動脈瘤はその内部に発生していた.術中所見では右C1は低形成で,右A1,M1近位部は存在したが側副血管を分枝後索状構造となり閉塞していた.動脈瘤はT-Ns...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 脳と脳脊髄液の自動抽出・領域分割とAI-CAD

    山田 茂樹, 伊藤 広貴, 松政 宏典, 伊井 仁志, 前田 修作, 武石 直樹, 大谷 智仁, 谷川 元紀, 渡邉 嘉之, 和田 成生, 大島 まり, 間瀬 光人 生体医工学 Annual61 (Proc), 319-321, 2023

    ...SYNAPSE CSで特発性正常圧水頭症(iNPH) に特徴的な画像所見DESHを自動判別すべく、頭蓋内CSF、脳室とくも膜下腔2領域の領域分割と脳室拡大(VD)、高位円蓋部・正中くも膜下腔狭小化(THC)、シルビウス裂開大(SFD)の自動判定を推論。【結果】20歳以降加齢とともに大脳皮質灰白質は直線的に減少し、大脳辺縁系等の皮質下灰白質は維持され、白質は40代までわずかに増加後、急速に減少。...

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  • 妊娠26週に聴神経腫瘍と診断され,分娩後に開頭腫瘍摘出術を施行した一例

    佐藤 直, 鈴木 正人, 鈴木 崇, 藏本 吾郎, 水主川 純 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (2), 227-232, 2023

    ...<p> 脳腫瘍合併妊娠は稀であり,その管理方針は一定した見解が得られていない.今回我々は,妊娠26週に聴神経腫瘍と診断され,母児共に良好な予後を得た一例を経験したので報告する.症例は26歳,1妊0産.妊娠26週に左難聴と左顔面神経麻痺のためMRI検査を前医で施行され,聴神経腫瘍と診断された.腫瘍は手術適応と判断されたが,水頭症は認められず,聴神経腫瘍は良性腫瘍が多いため,手術は分娩後の方針となった....

    DOI 医中誌

  • Ventriculo-femoro-atrial shuntを行った難治性水頭症の1例

    下里 倫, 竹下 朝規, 長嶺 知明 小児の脳神経 48 (3), 295-302, 2023

    ...<p>Ventriculo-femoro-atrial shunt(VFA shunt)を行った難治性水頭症の1例を経験した.症例は6歳1か月女児.出生半年後に生じた水頭症に対して,VP shunt施行.半年後に多量の腹水を来し,VA shuntを行った.5年後,成長に伴い心房カテーテルが上大静脈に逸脱しシャント不全を生じた.左上大静脈遺残があったため,左内頚静脈経由でのVA shuntの再建は困難...

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  • 脳卒中急性期の流涎症に対しスコポラミン軟膏が有効であった1例

    大島 仁実, 影山 恭史, 尾市 雄輝, 山田 圭介 脳卒中 45 (4), 355-358, 2023

    ...<p>症例は62歳男性.左不全麻痺,左上肢知覚異常,意識レベル低下のため緊急入院となり,誤嚥による窒息・呼吸状態悪化を認めたため,挿管・人工呼吸管理とした.その後に施行した頭部CTで,脳室穿破を伴う右視床出血を認め,さらに急性水頭症の所見あり,緊急両側脳室ドレナージ術を施行した.術翌日に意識レベルが改善し,抜管したが,その後も流涎症による唾液誤嚥リスクが高く,再挿管が検討された.流涎症改善の目的で,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 浸潤型副鼻腔真菌症に脳膿瘍と真菌性動脈瘤破裂を併発した高齢者の1剖検例

    藤井 照子, 久保田 叔宏, 林 俊彦, 渡辺 俊樹, 笠原 一郎, 栢森 高, 唐鎌 淳, 高田 義章 脳卒中 45 (6), 499-504, 2023

    ...<p>浸潤型副鼻腔アスペルギルス症に,脳膿瘍と短期間に増大と破裂を繰り返す真菌性動脈瘤を併発した高齢者の1例を報告する.症例は83歳女性.突然の意識障害にて当院に緊急搬送となり,頭部CTとMRIにて蝶形骨洞内の膿瘍が骨破壊を伴い頭蓋内に浸潤し,脳室への穿破を伴う脳膿瘍を形成する所見を認めた.入院後,意識状態の悪化を認め,SAHの所見と膿瘍近傍に内頚動脈瘤の出現を認めた.水頭症に対して脳室ドレナージ術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • スマートフォンアプリTDPT-GTによる病的歩容の定量評価

    山田 茂樹, 青柳 幸彦, 小林 吉之, 伊関 千書, 近藤 敏行, 上田 茂雄, 寳子丸 稔, 石川 正恒, 太田 康之, 間瀬 光人 生体医工学 Annual61 (Abstract), 211_1-211_1, 2023

    <p>【背景・目的】病的歩容の評価・判定には、明確な基準や指標が存在せず、評価者によって評価が異なりやすい。そこで、我々が開発したiPhoneアプリThree-Dimensional Pose Tracker for Gait Test (TDPT-GT)を用いて、病的歩容の定量評価を試みた。【方法】TDPT-GTは、モーションキャプチャー用マーカーを使用せずに全身の特徴点の3次元座標をAIで推…

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  • 水頭症で発症し急速な悪性転化を来した神経皮膚黒色症の1例

    齊藤 諒三, 伊藤 美以子, 水戸部 裕太, 園田 順彦 小児の脳神経 48 (4), 380-387, 2023

    <p>先天性巨大色素性母斑を有する患者の約2.5~12%に中枢神経系でのメラノサイト増殖性病変(メラノーシス)を伴う神経皮膚黒色症がみられる.高率に悪性転化を来す予後不良な病態とされてきたが,転帰良好な症例も散見され,疾患概念に混乱があった.しかし近年,メラノーシスの局在により2種の病態に大別されることが明らかになってきた.</p><p>我々は,急速な悪性転化を来した予後不良な1例を経験し,文献…

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  • 在宅持続脳室髄液ドレナージによる頭蓋内圧管理の経験

    安栄 良悟, 小野寺 基子, 高野 勝信, 渡辺 剛助, 上森 元気, 森山 領 日本在宅救急医学会誌 6 (1), 9-15, 2022-12-31

    ...24歳女性、髄芽腫に対し手術、化学療法を行い寛解、5年後に再発、髄液播種から水頭症をきたした。脳室リザーバー留置、間欠的髄液排除により激しい頭痛・嘔吐は改善し自宅退院となった。間欠的に髄液排除を行っていたが、排除量が増加し持続的な髄液排除が必要となり自宅に髄液ドレナージ用のサイフォンシステムを設置した。...

    DOI 医中誌

  • レミマゾラムの効果残存を疑いフルマゼニルを投与したところ全身性痙攣発作を生じた1例

    小幡 良次, 堀 悦代, 小幡 由佳子 日本臨床麻酔学会誌 42 (7), 570-573, 2022-11-15

    ...<p>新しい静脈麻酔薬レミマゾラムは,過鎮静の場合フルマゼニルで拮抗できる調節性の良い全身麻酔薬である.今回,脳室腹腔(VP)シャント機能不全による水頭症が悪化したため,レミマゾラムで麻酔導入しデスフルランとレミフェンタニルで維持した全身麻酔手術を行った.麻酔終了時にレミマゾラムの効果残存を疑いフルマゼニルを投与した直後に,全身性痙攣を生じた症例を経験した.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 尿路感染症で入院後も高熱が遷延し,V-Pシャントの腸管迷入による細菌性髄膜炎と診断した高齢者の1例

    中村 宏信 日本老年医学会雑誌 59 (4), 551-558, 2022-10-25

    ...とはみなさなかった.ただ,尿培養で感受性良好な大腸菌が検出されているにもかかわらず,39度台の高熱が1週間にわたり遷延したため,V-Pシャントの腸管迷入に起因した逆行性の髄膜炎を想定して髄液検査を実施.髄液中の細胞数上昇などを認め,細菌性髄膜炎と診断した.脳外科のある他院へ転院しシャント抜去術を施行され,術後は速やかに解熱した.後日シャントチューブ先端および髄液培養から緑膿菌が検出され,CFPMの投与も行われた.水頭症悪化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 脊髄髄膜瘤閉鎖術においてU-shaped sutureを行った新生児の1手術例

    伊藤 清佳, 樋口 一志 Journal of Spine Research 13 (7), 965-969, 2022-07-20

    ...</p><p><b>症例:</b>正期産にて出生した女児.胎生28週時に胎児エコーにて異常を認め当院へ紹介された.胎児MRIにてMMC,突背,小脳下垂,水頭症を認め,38週1日に予定帝王切開にて出生した.出生時体重は2,892 g,頭囲は34.5 cm(+1.1SD),MMCの皮膚欠損範囲は50 * 62 mmであった.第2日齢にMMC閉鎖術を施行した.神経管の各層の閉鎖後に皮膚をU-shaped...

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  • 腕頭動脈離断術後の気管瘻再発に対する気管形成術

    佐々木 花恵, 小渡 亮介, 大徳 和之, 川村 知紀, 山﨑 志穂, 皆川 正仁 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (4), 245-248, 2022-07-15

    ...<p>症例は13歳男性で先天性水頭症症例である.自宅にて呼吸停止状態で発見され,当院救急搬送後に蘇生したが,重度の脳障害を負った.搬送1カ月後に当院で気管切開術が施行された.気管切開後2カ月で気管腕頭動脈瘻を院内発症し,腕頭動脈離断術と直接縫合閉鎖による気管瘻孔修復術が行われた.術後2週間目に気管修復部破綻をきたし,体外式膜型人工肺(VA-ECMO)下での気管形成術を行った.VA-ECMO確立後,気管切開...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 頭蓋内圧亢進とうっ血乳頭の臨床像

    中野 絵梨 神経眼科 39 (1), 3-9, 2022-03-25

    ...<p> 頭蓋内圧亢進を原因として生ずる視神経乳頭腫脹を,うっ血乳頭(papilledema)と呼ぶ.頭蓋内圧亢進の原因は多岐にわたるが,脳腫瘍や髄膜炎,閉塞性水頭症のような緊急性の高い致死的な疾患が原因となっていることが多く,見逃してはならない重要な乳頭所見である.近年は光干渉断層計が普及しており,視神経乳頭周囲網膜神経線維層厚を測定することで,乳頭腫脹の有無やその経時的変化を定量的に評価することが...

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  • 脳室腹腔シャント造設後20年が経過しシャントチューブが上行結腸に穿通した1例

    石林 健一, 崎村 祐介, 俵 広樹, 林 憲吾, 加藤 嘉一郎, 辻 敏克, 山本 大輔, 北村 祥貴, 角谷 慎一, 伴登 宏行 日本消化器外科学会雑誌 55 (3), 217-224, 2022-03-01

    ...<p>症例は45歳の女性で,20年前にくも膜下出血による水頭症に対して脳室腹腔シャント(ventriculoperitoneal shunt;以下,VPSと略記)挿入術が施行された.意識障害があり当院を受診し頭部CTで脳室拡大を認め,脳室ドレナージが施行された.VPSの閉塞が疑われ施行した全身CTでVPSチューブが上行結腸を穿通しており,治療目的に当科紹介となった.開腹するとチューブ状の繊維性被膜が...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 第三脳室底開窓術が著効した,くも膜嚢胞による閉塞性水頭症の一例

    柾谷 遥香, 山本 達也, 浅利 有紗, 伊東 竜也, 片山 耕輔, 八木 弘子, 照井 君典 弘前医学 72 (1-4), 76-79, 2022

    ...を施行した.術後,症状は徐々に軽快し,画像検査上,水頭症所見も改善傾向を認めた.術中所見と病理検査の結果より,嚢胞性腫瘤は第三脳室由来のくも膜嚢胞であると診断され,閉塞性水頭症をきたしたと考えられた.くも膜嚢胞の多くは無症候性であるが,画像検査で偶発的に発見された場合,低年齢であるほど,自然増大して閉塞性水頭症を引き起こす可能性があり,より注意してフォローアップする必要がある....

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件

  • 正常圧水頭症の病態メカニズムとシャント手術

    山田Merrit 昌興, 中根 一, 冨田 雄介, 竹田 理々子, 平井 利明, 馬場 泰尚, 黒岩 義之 自律神経 59 (1), 125-131, 2022

    ...<p>画像技術の進歩により脳脊髄液循環動態に関する新たな事実が判明し,それに伴い特発性正常圧水頭症(iNPH)の病態も盛んに研究されているが未だ不明な点が多い.著者らの施設にてシャント手術を要した続発性正常圧水頭症(sNPH)には,画像上iNPHに特徴的とされるSylvius裂の開大やDESHを認めた症例はない.術後,sNPHは全例で画像所見の改善と臨床症状の回復を認めたのに対し,iNPHでは画像所見...

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  • 18トリソミーと脊髄髄膜瘤を合併した2症例の診療

    大多尾 早紀, 岸上 真, 中田 有紀, 片山 義規, 中後 聡, 山中 巧, 原田 敦子 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (2), 374-379, 2022

    ...38週1日,体重1,978gで出生,日齢0に脊髄髄膜瘤に対し皮膚縫合のみ行った.その後児と過ごす中,ご家族は集中治療を希望し,髄膜瘤修復術・肺動脈絞扼術・気管切開術・心内修復術を施行し,1歳1カ月で退院した.症例2:児は胎児期に18トリソミー・脊髄髄膜瘤・臍帯ヘルニア・心室中隔欠損症を指摘され,ご家族は集中治療を希望した.在胎38週0日,体重1,348gで出生,日齢0に髄膜瘤修復術を行った.呼吸・水頭症増悪...

    DOI 医中誌

  • 軟性鏡手術で抜去し得た脳室炎併発脳室腹腔シャント抜去困難の1例

    井上 佑樹, 大河原 真美, 新居 弘章, 木附 宏 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (2), 177-183, 2022

    ...<p> 症例は20年前に脳室腹腔シャント術を施行された66歳男性.全身けいれんを来して救急搬送された.水頭症と炎症性中枢神経疾患を疑い,シャント圧調整と抗生剤加療を開始したが,25病日と33病日の造影Magnetic Resonance Imagingで脳室は全周性に造影され,35病日にシャントバルブはリフィル不良となった.腰椎ドレーンを留置して水頭症管理しながら感染制御を試みたが髄液所見の改善がみられなかったため...

    DOI Web Site 医中誌

  • 鎖骨上部の皮下組織の石灰化によりカテーテルが屈曲しシャント機能不全となった若年男性の1例

    家護谷 泰仁, 木谷 尚哉, 五月女 悠太, 松田 勇輝, 佐藤 悠, 村岡 賢一郎, 廣常 信之, 西野 繁樹 Japanese Journal of Neurosurgery 31 (12), 780-785, 2022

    ...頭部CTで水頭症の悪化を認め, バルブ圧の変更ができなかったためシャント機能不全を疑い, バルブおよび脳室側カテーテルのみの再建術を行ったが, 症状は改善しなかった. シャント造影検査を行うと鎖骨上でカテーテルがΩ状に屈曲していた. 再手術にて屈曲したカテーテル周囲の石灰化組織を除去し, カテーテルを直線化することで症状は改善した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 偶発的に発見された第4脳室Central neurocytomaの1例

    谷口 秀和, 小山 広士, 板東 康司, 萩野 寛隆, 大北 真哉, 夫 敬憲 小児の脳神経 47 (4), 401-406, 2022

    ...<p>13歳女児.頭部外傷精査の頭部CTにて第4脳室内腫瘍を指摘され,当科受診した.受診時,意識清明で神経学的脱落所見は認めなかった.頭部CTでは,第4脳室内に2 cm大の石灰化を伴う腫瘍を認めたが水頭症は認めなかった.頭部MRIでは,FLAIR, T2WIで高信号,T1WIで等信号を呈し造影効果は認めなかった.Epedymomaと診断し開頭腫瘍摘出術を施行したが,病理組織診断はCentral neurocytoma...

    DOI 医中誌

  • 早産低出生体重児脳出血後水頭症に合併した孤立性第四脳室に対する内視鏡治療

    千葉 晃裕, 宮入 洋祐, 重田 裕明 小児の脳神経 47 (1), 41-46, 2022

    ...<p>孤立性第四脳室は比較的まれな病態であり,第四脳室腹腔シャントの他に近年は神経内視鏡を用いた治療が行われているが,内視鏡下側脳室第四脳室間開窓の報告は少ない.今回我々は,脳室内出血後水頭症の早産超低出生体重児で,頭皮下に設置した小型髄液貯留槽からの間欠的な脳脊髄液の排液管理中に孤立性第四脳室を合併した症例に対し,神経内視鏡下側脳室第四脳室間開窓と側脳室腹腔シャントを一期的に行い,全脳室の良好な縮小...

    DOI 医中誌

  • 小児側脳室髄膜腫の1症例

    若林 健一, 松山 知貴, 福井 隆彦, 平山 彰悟, 大塚 崇史, 伊藤 真史, 雄山 博文 小児の脳神経 47 (3), 340-345, 2022

    ...成人とは異なる特徴を持つ.今回小児髄膜腫の症例を経験したので報告する.症例は12歳女児.てんかん症状・嘔吐・右同名半盲を呈して入院となった.画像検査では左側脳室に大型の造影病変を認めた.開頭術を施行し腫瘍を全摘出した.病理診断は線維性髄膜腫であった.術後は硬膜下液貯留が増悪し,髄液短絡術を追加した.術後2年が経過するが再発は認めていない.文献上小児側脳室髄膜腫の特徴として,男女差がない,左側に多い,水頭症...

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  • 兵庫県立こども病院におけるOptic Pathway Gliomaの治療経過と長期予後(転帰)

    河村 淳史, 小山 淳二, 阿久津 宣行 小児の脳神経 47 (4), 349-357, 2022

    ...年3月までに治療を行った5年以上の追跡実績あるOptic Pathway Glioma 9例について治療経過を後方視的に検討した.男性4例,女性5例,平均年齢3.8歳,平均追跡期間12年9か月であった.8例に対して部分摘出術,化学療法は全例,放射線治療は5例に施行,全例が生存している.10年以上にわたり,断続的に治療を継続した症例は2例でサルベージ療法が効果を認めた.腫瘍に対する摘出術は組織診断,水頭症...

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  • もの忘れを主訴とする超高齢者の盲点

    河野 和彦 認知症治療研究会会誌 8 (1), 27-37, 2022

    ...超高齢者(90 歳以上)は,平均的な高齢者より長寿に有利な遺伝的素因や認知機能低下に 対抗するようなファクターをもつものと思われ,認知症になってもアルツハイマー型とは様相を異に し,周辺症状が軽い.さすがに平均年齢以上に生きると側頭葉てんかんや正常圧水頭症の併存も増え るが,介護抵抗があるとすれば,認知症の症状ではなく,大人の発達障害の影響であるケースもあり, 分けて理解されなければならない.超高齢者...

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  • 当院における新生児脳室内出血後水頭症に対するシャント前管理

    西田 南海子, 水本 洋, 佐藤 正人, 黒嵜 明子, 秦 大資, 戸田 弘紀 小児の脳神経 47 (1), 18-23, 2022

    ...<p>低出生体重児の脳室内出血後水頭症の治療において,シャントまでの管理は課題である.方法論は,薬物療法・腰椎穿刺・脳室リザーバー(ventricular access device: VAD),脳室ドレナージ(external ventricular drain: EVD)や脳室帽状腱膜下シャント(ventriculo-subgaleal shunt: VSGS)など多彩であったが,ガイドラインの...

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  • 脳室帽状腱膜下シャント術が奏功した未熟児水頭症の1例

    飛弾 美紗都, 大園 伊織, 松田 真伍, 桒原 政志, 日髙 敏和, 井川 房夫 島根県立中央病院医学雑誌 46 (0), 53-57, 2022

    ...概  要:未熟児,特に出生体重 1,000g未満の超低出生体重児では脳室内出血が生じることが多く, 出血後水頭症をきたすことがある.最も一般的な治療法は脳室腹腔シャント術であるが,患児の体 重や全身状態などによってはすぐに施行することが困難であり,代替手段を必要とすることが多い....

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  • 急性閉塞性水頭症を伴う傍鞍部腫瘍の治療

    渡邉 督, 岩味 健一郎, 横田 麻央, 宮地 茂 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (1), 66-71, 2022

    ...では,緊急手術にて姑息的に水頭症を解除するため,閉塞部位の第3脳室内腫瘍部分摘出術を行い,数か月待機の後に根治的腫瘍摘出術を行った.第3脳室病変を伴う,成人頭蓋咽頭腫,乳児未熟奇形腫,下垂体腺腫の3例では,ドレナージやオンマイヤ—リザーバーによる,水頭症のみに対する緊急手術を行い,数日後に根治的腫瘍摘出術を行った.巨大下垂体腺腫の1例は徐々に増大し閉塞性水頭症が進行しており,緊急水頭症手術は行わずに...

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  • 当院における神経内視鏡手術の最近の動向

    阿久津 宣行, 小山 淳二, 河村 淳史 小児の脳神経 47 (3), 297-302, 2022

    ...<p>小児脳神経外科領域における神経内視鏡の役割は大きく,今後もさらに増えていく可能性がある.当院で近年増えている術式としてはシャント抜去目的のETVで,新たに行われるようになった術式として,頭蓋縫合早期癒合症に対する内視鏡支援下縫合切除術,水頭症に対する脈絡叢焼灼術がある.現在当院では水頭症に対する初回治療としてのETVは,成功率の点から原則6か月以上の児を対象とし,シャント機能不全時にETV+シャント...

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  • 孤立性脳転移をした大細胞型胃内分泌細胞癌の1例

    山田 知弘, 森 俊明, 薮崎 紀充, 石山 聡治, 廣田 政志, 横井 一樹, 石岡 久佳, 中西 速夫 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 875-882, 2022

    ...上部消化管内視鏡検査で噴門部付近の不整な隆起性病変を指摘され,生検で低分化腺癌と診断された.胃全摘術,D2郭清を行った.病理組織学的所見から大細胞型胃内分泌細胞癌,pStage IIbと診断された.術後補助化学療法として,カルボプラチンとイリノテカン併用療法を施行した.術後2年で孤立性脳転移を認め,サイバーナイフによる定位放射線治療を施行した.その後も脳転移への治療を繰り返し施行した.術後3年10カ月ごろ,正常圧水頭症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 脳室腹腔短絡術術後に無症候性脳出血瘢痕部に症候性脳出血を来した特発性正常圧水頭症の1例

    田中 達也, 道脇 悠平, 若宮 富浩, 田部井 勇助, 大山 健一, 下地 一彰, 末廣 栄一, 山根 文孝, 河島 雅到, 松野 彰 NEUROSURGICAL EMERGENCY 27 (2), 116-121, 2022

    <p> 症例は76歳,男性.高血圧,糖尿病,脳梗塞,腸骨動脈狭窄症の既往があり,抗血小板剤を2剤内服中であった.10年ほど前より進行する歩行障害,認知機能低下,尿失禁があり,頭部magnetic resonance imagingにて側脳室の著明な拡大,被殻に無症候性脳出血と微小出血を認めた.精査にてprobable idiopathic normal pressure …

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  • 多発性脳膿瘍を合併した<i>Proteus mirabilis</i>髄膜炎の新生児例

    松浦 想, 宇津木 玲奈, 有田 英之, 前野 和重, 藪本 佳奈子, 齋藤 多恵子, 大西 聡, 石森 真吾, 起塚 庸, 原田 敦子 小児の脳神経 47 (4), 389-394, 2022

    ...<p>日齢28男児.日齢4に発熱,活気不良で発症しProteus mirabilisによる細菌性髄膜炎と診断,抗菌薬治療を行った.頭部MRIで多発性脳膿瘍を認め増悪傾向にあるため,日齢30に脳室と交通していない3つの膿瘍に対して穿頭膿瘍ドレナージ術を行った.脳膿瘍は収束したが水頭症を合併し,脳室腹腔短絡術を要した.2歳1か月時点で中等度の発達の遅れを認める.PM髄膜炎は脳膿瘍を合併し予後が極めて不良...

    DOI 医中誌

  • 早期に診断,治療し得たcrowned dens syndrome 2症例の経験

    中島 良夫, 村松 直樹, 藤沢 弘範 日本ペインクリニック学会誌 28 (12), 253-257, 2021-12-25

    ...,頚部の著しい可動域制限,頚椎CTにおける歯突起周囲の石灰化を特徴とするまれな疾患である.今回2症例を経験したので報告する.症例1:70歳,女性.5日間続く頚部痛,頚部運動制限,発熱を主訴に来院.血液データでWBC,CRPは上昇しており,頚椎CTで歯突起周囲の靱帯の石灰化を認めCDSと診断した.NSAIDsを投与し1週間後,頚部痛と運動制限は軽快し,炎症所見も改善した.症例2:84歳,女性.特発性水頭症...

    DOI 医中誌

  • 重症小脳梗塞における経過予測因子の検討

    伊藤 翔太, 小原 一輝, 川上 治, 安藤 哲朗, 杉浦 真, 加藤 博子, 吉村 崇志, 大野 智彬, 福島 大喜, 伊藤 悠祐 Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care 33 (2), 23-29, 2021-12-01

    <p><b>Background</b>: Space occupying brain edema after cerebellar infarction can lead to life-threatening situation. Prognostic factors for these situations were unclear. In this retrospective …

    DOI Web Site 医中誌

  • 多発性小脳原発glioblastomaの1例

    内村 昌裕, 吉金 努, 永井 秀政, 瀧川 晴夫, 阿武 雄一, 秋山 恭彦 松江市立病院医学雑誌 25 (1), 58-64, 2021-12-01

    ...による意識障害を認め,緊急で脳室腹腔短絡術を施行し,意識状態は速やかに改善した.cGBMは稀な疾患であり,多発病変を認めた場合,悪性リンパ腫との鑑別が非常に困難となるため,たとえ超高齢であっても治療方針の決定には生検術が重要であることを再認識した.また生検術であっても,中脳水道周囲の病変である場合は,術後早期に閉塞性水頭症となる危険性があり,注意が必要である....

    DOI 医中誌

  • 小児脳腫瘍における高次脳機能障害とその支援

    温井 めぐみ 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 41 (3), 294-300, 2021-09-30

    ...<p>  小児脳腫瘍経験者は, 腫瘍自体, 放射線などの治療, 水頭症, 晩期合併症, 患者素因など様々な要因が重なり, 高次脳機能障害を発症するリスクが高くなる。また, 学習・就労・社会的自立などの面で不遇な社会的状況となる割合が高く, うつ症状を呈しやすい。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 小児VA-ECMO症例における送脱血管径の選択に難渋した一症例

    甲谷 太一, 井上 聡己, 惠川 淳二, 川口 昌彦 蘇生 40 (2), 73-76, 2021-09-29

    ...急性閉塞性水頭症に対し脳室ドレナージを行った後,気管挿管のままICUに入室した。入室より約5時間後に心室細動となり,蘇生処置を行いながら右大腿動脈より送血管8Fr,左大腿静脈より脱血管10Frを挿入してVA-ECMOを確立した。ECMO確立後より脱血不良を認め,灌流量確保が困難となり,約30時間後に自己心拍停止し永眠した。...

    DOI 医中誌

  • 両股関節脱臼を呈した二分脊椎児の一例

    戸澤 興治, 福永 拙, 岩崎 達也, 和田 晃房 整形外科と災害外科 70 (3), 410-412, 2021-09-25

    ...【症例】5歳 男児 第4~5腰椎レベルでの二分脊椎症(Sharrard分類III,Hoffer分類nonfunctional ambulator)在胎37週3日で選択的帝王切開にて出生し,日齢1日,第4~5腰椎レベルの脊髄髄膜瘤の修復術を行った.水頭症に対しては日齢17日にVPシャント術を施行された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • タップテストで特発性正常圧水頭症が否定された晩発性膜性中脳水道閉鎖症の高齢者例

    宇津木 聡, 小佐野 靖己, 遠藤 昌孝, 溝上 康治 日本脳神経外科認知症学会誌 1 (2), 11-16, 2021-09-08

    ...特発性正常圧水頭症が疑われタップテストが行 われるも症状の改善がないことから、外科的な治療の適応がないと判断された。当院で再度</tt>MRI <tt>検査を行い、晩発性膜性中脳水道閉鎖症と診断し、第三脳室底開窓術を施行し術後、症状の改善が得られた。特発性正常圧水頭症が疑われる高齢者でも、特発性正常圧水頭症以外の水頭症である可能性があることについて十分知っておくことが必要である。</tt></p>...

    DOI 医中誌

  • 脳室腹腔シャント・腰椎腹腔シャント留置例に対し腹腔鏡下手術を施行した急性虫垂炎の1例

    上田 正射, 池永 雅一, 板倉 弘明, 田口 大輔, 福島 菖子, 關口 奈緒子, 高 正浩, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 谷田 司, 山田 晃正 日本腹部救急医学会雑誌 41 (3), 129-132, 2021-03-31

    ...症例は84歳の男性で,水頭症に対してVPS,LPSを留置された。右下腹部痛を主訴に救急搬送され,壊疽性虫垂炎と診断した。VPS先端を虫垂近傍に認めた。脳神経外科医にコンサルトし,緊急で単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した。逆行性感染予防のため,両シャントを先端付近で結紮した。虫垂切除後,シャント先端を結紮部も含めて切離摘出した。術後は抗菌薬を投与し,逆行性感染,水頭症を認めなかった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • iNPHは本当にtreatable dementiaなのだろうか?

    石川 正恒, 山田 茂樹, 宮嶋 雅一, 數井 裕光, 森 悦朗 日本脳神経外科認知症学会誌 1 (1), 7-14, 2021-02-27

    ...<p>[目的]正常圧水頭症はtreatable dementia としてよく知られているが、特発性NPH(iNPH)の認知機能は高齢でもあり、治療効果の実感は曖昧である。我々は介護面からみた障害・認知自立度のシャント術効果を検討した。...

    DOI 医中誌

  • 化膿性脳室炎を併発した重症くも膜下出血の一例

    黒田 祐輔, 芝 真人, 市川 智教, 畑崎 聖二, 当麻 直樹, 鈴木 秀謙 NEUROSURGICAL EMERGENCY 26 (1), 80-87, 2021

    ...病日のMRIでは,脳梁出血,脳室内出血が存在していた部位に拡散強調画像で高信号を示すmassを認め,造影CTでは,脳室の全周性造影効果を認めた.化膿性脳室炎と診断し,内視鏡下脳室内膿瘍除去術を行った.膿瘍には被膜形成が認められ,脳室から孤立化していた.その後も水頭症は改善せず,脳室ドレナージの入れ替えや第三脳室底開窓術を行ったが,最終的に水頭症コントロール不良となり,第95病日に死亡した.化膿性脳室炎...

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児水頭症における最良の手術とデバイスの選択

    原田 敦子 Japanese Journal of Neurosurgery 30 (6), 432-437, 2021

    ...<p> 小児水頭症の治療目標は, 正常な成長・発達を目指すことであり, 将来を見据えて手術適応や手術方法を選択しなければならない. 2014年に小児水頭症ガイドラインが発表され, 2020年に見直しが行われた. 抗生剤含浸カテーテルのエビデンスレベルが3から1になったこと, 出血後水頭症に対する治療として内視鏡下脳室内洗浄がレベル3のオプションとして加わったことが改訂点である....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 特殊な水頭症に対する内視鏡手術

    石崎 竜司, 田代 弦 小児の脳神経 46 (3), 220-223, 2021

    ...<p>多房性水頭症や脳瘤後水頭症などの特殊な水頭症においては,内視鏡治療が重要となっている.特殊な水頭症に対して当院で内視鏡治療を施行した8例について検討した.ナビゲーションと硬性鏡の導入前(A群)と導入後(B群)について,多房性水頭症のA群では,脳室カテーテル2本が必要であったが,B群では1本のみであった.脳瘤後水頭症のA群では,シャントが必要であったが,B群では,シャントなくコントロールできていた...

    DOI 医中誌

  • 脳室-腹腔シャント経路に腹壁再発をきたした横行結腸癌の1例

    篠原 永光, 中川 美砂子, 中川 靖士, 尾形 頼彦, 和田 大助, 榊 美佳 日本臨床外科学会雑誌 82 (4), 767-772, 2021

    ...<p>症例は71歳,女性.58歳時にクモ膜下出血後の続発性水頭症に対し脳室-腹腔(V-P)シャント術を受けた.63歳時に横行結腸癌で横行結腸切除術(D3)を施行した.V-Pシャントは無処置で周術期管理を行った.病理診断は中分化腺癌でpT4(SE)N2M0 stage III bであった.8年後に右下腹部腫瘤で受診し,CTで右下腹部腹壁にV-Pシャントチューブが貫通している腫瘤を認めた.針生検で結腸癌...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 腹腔鏡下直腸切断術を行った脳室腹腔シャント留置下直腸癌の1例

    真木 茂雄, 岡田 拓久, 小川 博臣, 宗田 真, 調 憲, 佐伯 浩司 日本臨床外科学会雑誌 82 (6), 1165-1171, 2021

    ...<p>脳室腹腔シャント(ventriculoperitoneal shunt:以下VPS)は脳血管障害による水頭症に対する治療法である.VPS留置患者の腹腔鏡手術では,気腹に伴う腹腔内圧上昇によるシャント機能不全や頭蓋内圧上昇,逆行性感染が報告されているが,VPSの術中管理法は一定のコンセンサスを得られていない.症例は82歳の女性.くも膜下出血後の水頭症に対しVPS留置中であった.前医通院中に血便と...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • <i>KIAA1549-BRAF</i>融合遺伝子を有する治療抵抗性視神経膠腫におけるtrametinibの治療経験

    本田 護, 福岡 講平, 津村 悠介, 森 麻希子, 入倉 朋也, 渡壁 麻衣, 平木 崇正, 井上 恭兵, 三谷 友一, 大嶋 宏一, 荒川 ゆうき, 福地 麻貴子, 本田 聡子, 坂中 須美子, 田波 穣, 中澤 温子, 栗原 淳, 康 勝好 日本小児血液・がん学会雑誌 58 (5), 455-458, 2021

    ...本邦において小児の視神経膠腫に対する本薬剤の使用経験は極めて乏しい.今回我々はがん遺伝子パネル検査によって<i>KIAA1549-BRAF</i>融合遺伝子が検出された治療抵抗性の視神経膠腫に対してtrametinibを使用した症例を経験したため報告する.症例は8歳女児で生後7か月に視神経膠腫と診断された.診断後から合計5種類の化学療法と生検を含めて4回の手術療法を受けたが腫瘍は増大傾向であった.水頭症...

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  • 後下小脳動脈 true bihemispheric variant 閉塞による両側小脳梗塞の1例

    横山 貴裕, 濵砂 亮一 脳卒中 43 (3), 240-244, 2021

    ...<p><b>要旨</b>:症例は77歳女性.めまいを主訴に近医に搬送され,両側小脳半球の脳梗塞と診断された.翌日に意識障害が進行,小脳梗塞による閉塞性水頭症を認めたため,当院で緊急に脳室ドレナージおよび後頭蓋減圧術を行い,意識障害は改善した.MRAでは,頭蓋外の右椎骨動脈から分岐した後下小脳動脈が正中を頭側へ走行した後に両側の小脳半球へ分岐していた.本症例は未治療の心房細動を有していることから,両側支配...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 脈絡叢処理で髄液産生を減ずることによりシャント術を完遂し得た難治性シャント機能不全の2例

    近藤 正規, 長倉 正宗, 白石 大門, 水谷 高輔, 加藤 美穂子 小児の脳神経 46 (4), 303-309, 2021

    ...<p>小児における水頭症では長期にわたる管理が必要となり,経過中の合併症や成長に伴う変化がその後の治療方針を左右する場合も多い.今回,治療難渋例において脈絡叢処理による髄液量管理が治療成功の鍵となった症例を経験した.症例1は出血後水頭症の12歳女児で,高度腹腔内癒着が相対的髄液過多を惹起した.2回のCPR後,最終的に脳室胸腔シャント留置となった.症例2はDandy-Walker症候群の7か月女児で,...

    DOI 医中誌

  • くも膜下出血患者における座位遅延因子の検討

    前田 明人 九州理学療法士学術大会誌 2021 (0), 129-129, 2021

    ...(2)spasm 期(発症から14 日以内に設定)合併症(呼吸器感染症/尿路感染症/ 消化管出血/ 髄膜炎/ 水頭症/ 深部静脈血栓症/ 褥瘡/ せん妄/症候性脳血管攣縮)の有無を調査した。spasm 期に座位を開始した群を早期群、15 日以降に座位を開始した群を遅延群とした。...

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  • 【投稿/症例報告】松果体転移を認めた原発性小細胞肺癌の1例

    島田 長茂, 小高 倫生, 中野 千裕, 押尾 剛志, 大原関 利章, 松瀬 厚人 呼吸臨床 5 (6), n/a-, 2021

    ...頭部MRIで松果体腫瘍による水頭症を認め,内視鏡下第三脳室底開窓術と腫瘍生検を施行し,神経内分泌腫瘍と診断。また右肺門部腫瘤影を認め,気管支鏡検査を施行したところ小細胞肺癌と診断。組織学的に松果体腫瘍と類似し,松果体転移を伴う進展型小細胞肺癌として免疫チェックポイント阻害薬併用の化学療法を施行した。小細胞肺癌の松果体転移はまれであり,治療経過含め,文献的考察を加えて報告する。...

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  • 小児のVPシャント感染例に対して 抗菌薬含浸シャントチューブにより VPシャント再感染を防ぐことができた一例

    三竿 慧祐, 松田 真伍, 加藤 文英, 小池 大輔, 土江 遼平, 大園 伊織, 桑原 政志, 日高 敏和, 井川 房夫 島根県立中央病院医学雑誌 45 (0), 69-73, 2021

    ...症例は1歳2ヶ月の男児.無熱性痙攣を契機に指摘された水頭症に対してVentriculoperitoneal(VP)シャント術を行った.術後シャント感染を認め,姑息的に抗菌薬治療を行った.抗菌薬 治療のみでは改善が乏しく,シャント抜去術を行い,抗菌薬治療を継続した.シャント感染が根治 したと判断した時点で,二度目のVPシャント術を行った.二度目のVPシャント術では抗菌薬含浸 シャントチューブを用いることで...

    DOI 医中誌

  • VPシャントシステムを応用した脳室ドレナージ法:脳腫瘍の髄腔播種を来した水頭症の管理

    千葉 泰良, 竹本 理, 山田 淳二 小児の脳神経 46 (3), 230-236, 2021

    <p>脳腫瘍の腹膜播種を起こさず,髄膜炎や自然抜去などのデメリットも少ない,シャントチューブを用いた脳室ドレナージ法を報告した.通常のシャントチューブを頭部から胸部まで留置し,胸部から皮膚外に出して閉鎖的にドレナージバッグを接続する.この状態で化学療法を行い,髄液細胞診陰性を確認後,VPシャントに移行または抜去する.平均200日以上の脳室ドレナージ期間中も髄膜炎や髄液漏,自然抜去はなかった.本法…

    DOI 医中誌

  • Blau症候群の長期経過中に水頭症を併発した1例

    出口 晶子, 眞野 智生, 岩佐 直毅, 尾﨑 麻希, 中瀬 健太, 金澤 伸雄, 杉江 和馬 臨床神経学 61 (10), 692-695, 2021

    ...<p>Blau症候群に水頭症を来した1例を経験した.本症例は,36歳・女性.19歳時に<i>NOD2</i>遺伝子変異を認め,Blau症候群と診断した.眼病変の影響で介助歩行であったが,X年に急速な歩行障害と起立動作の悪化を呈し,MRI画像などにて水頭症が疑われた.非乾酪性類上皮肉芽腫病変による閉塞性水頭症が考えられ,第三脳室開窓術を施行し,歩行と起立動作の改善を認めた.</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献9件

  • Neisseria meningitidis による出血性脳卒中を伴う髄膜炎の1例

    川端 哲平, 山本 俊, 廣瀬 俊明, 平松 拓, 今井 資, 野田 智之, 槇 英樹 脳卒中 43 (6), 529-533, 2021

    ...<p><b>要旨</b>:74歳の女性.右半身麻痺,失語で救急搬送された.来院時発熱,項部硬直を認めた.Glasgow Coma Scale E3V2M5,右上下肢不全麻痺,全失語を認めた.検査所見では,血小板減少,血液凝固異常を認め,急性期DIC scoreは6点であった.頭部CTで,左側頭葉脳内出血,くも膜下出血,左側急性硬膜下血腫を認めた.入院後,急性水頭症を来し,脳室ドレナージ術を行った.血液...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 安定同位体O17水分子トレーサーによる脳内の水動態の可視化

    工藤 與亮 生体医工学 Annual59 (Abstract), 186-186, 2021

    ...<p>脳内の水動態は認知症や筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患、水頭症、脳梗塞、脳腫瘍など、様々な疾患・病態に関与していることが明らかになりつつある。しかし、脳内のリンパ組織として提唱されているglymphatic systemも含めて、脳脊髄液腔、血管、血管周囲腔、細胞外液、細胞内における水の動態は未知な部分が多い。...

    DOI

  • 当院における脊髄髄膜瘤の診断,治療,機能予後:2012年から2019年の報告

    原田 敦子, 阪本 大輔, 山中 巧, 宇都宮 英綱 小児の脳神経 46 (4), 279-283, 2021

    ...<p>海外では脊髄髄膜瘤(以下MMC)の胎児手術が行われており,本邦でも一部施設で導入準備が進んでいる.胎児手術導入前の本邦でのMMCの診断治療の現状を把握するため,2012年から2019年に当院で診断されたMMC 35例について調査した.出生した29例では,水頭症手術を82.8%,大孔減圧術を13.8%に要したものの,63.2%が歩行を獲得,92.3%が発達指数50以上と発達予後は比較的良好であった...

    DOI 医中誌

  • 特発性正常圧水頭症:臨床症候群として

    數井 裕光 神経心理学 36 (3), 109-118, 2020-09-25

    ...<p>特発性正常圧水頭症は,加齢,動脈系および静脈系の危険因子,さらに近年,関連遺伝子が発見され,脳脊髄液循環・吸収にかかわる多様な要因によって,頭蓋内に過剰な脳脊髄液が貯留して,認知障害,歩行障害,排尿障害を呈する臨床症候群である.我が国では,脳室,シルビウス裂が拡大する一方で,高位円蓋部・正中部のクモ膜下腔が狭小化するDESHが重視されているが,DESHは地域在住高齢者の1.4~2.8%に存在する...

    DOI 医中誌

  • 関門医療センターにおける髄液シャント術を要した水頭症の変遷

    泉原 昭文, 山下 勝弘 山口医学 69 (3), 135-140, 2020-09-25

    ...歳)を対象とした.5年毎に前中後期に分けて水頭症の原因,髄液シャント術の内容と合併症,クモ膜下出血後水頭症の場合の破裂脳動脈瘤に対する治療法などを後方視的に調べた.髄液シャント術が181回(前期79回・中期44回・後期58回)施行されていた.後期に女性から男性優位の傾向に,より高齢になった.クモ膜下出血後水頭症72例/76回,特発性正常圧水頭症(以下,特発性)31例/33回,先天性・小児性水頭症8例...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献8件

  • 高齢正常圧水頭症患者におけるシャント術前後の聴力変化

    杉浦 彩子, 文堂 昌彦, 鈴木 宏和, 中田 隆文, 内田 育恵, 曾根 三千彦, 中島 務 日本耳鼻咽喉科学会会報 123 (8), 737-744, 2020-08-20

    ...<p> 水頭症患者における聴力変化がしばしば報告されており, 相対的内リンパ水腫によると推測されている. 今回われわれは2012年1月~2018年3月の間に正常圧水頭症に対するシャント手術を受け, 術前後で聴力検査を行った高齢者53名において聴力変化についての検討を行った. 術前の聴力は半数以上に中等度以上の感音難聴を認めた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • <i>Propionibacterium acnes</i>関連腹膜炎によりVPシャント後に繰り返し肩への放散痛を呈した一例

    鈴木 恒平, 齋藤 健, 酒井 恭平, 宮川 正, 本田 裕子, 保科 隆之, 小川 将人, 浅井 完, 山内 健, 山本 淳考 Journal of UOEH 42 (2), 209-216, 2020-06-01

    ...<p>脳室腹腔(VP)シャント術は水頭症に対して一般的に行われ,手術に伴ういくつかの合併症についてもよく知られている.一方,VPシャント後に迷入した腹側カテーテルによる横隔膜の刺激に伴う肩への放散痛は稀な合併症として数例の報告があるのみである.今回,<i>Propionibacterium acnes</i>(<i>P. acnes</i>)関連腹膜炎による腹膜の炎症と癒着のため,VPシャント再建術後...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献12件

  • 神経内視鏡・外視鏡による新しい脳神経外科手術

    伊達 勲 生体医工学 Annual58 (Abstract), 103-104, 2020

    ...</p><p>1.閉塞性水頭症に対する第3 脳室開窓術(ETV):従来の脳室腹腔シャント術に代わって第一選択になることが多い。軟性鏡の先端にCCD カメラが搭載され、画質が格段に向上し、安全性が高まった。</p><p>2.脳室内腫瘍摘出:内視鏡下の生検で確実に組織診断ができる。症例によっては透明のシリンダーチューブを挿入しそのまま腫瘍摘出も可能である。...

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  • 特発性正常圧水頭症の転倒関連因子の検討

    二階堂 泰隆, 浦上 英之, 岡田 洋平, 川見 優貴, 秋末 敏宏, 樋下 哲也, 黒田 健司, 大野 博司, 梶本 宜永, 冨岡 正雄, 土井 あかね, 仲野 春樹, 佐浦 隆一 理学療法学Supplement 47S1 (0), F-36_1-F-36_1, 2020

    DOI

  • 気管肉芽に増生した気管支動脈の側副血行路より出血した1例

    上野 悠, 高尾 智也, 宮田 広善 日本重症心身障害学会誌 45 (3), 263-266, 2020

    ...生後10か月で肺炎球菌による細菌性髄膜炎となり水頭症を合併し重度の後遺症を残した。成長するにつれて誤嚥性肺炎を繰り返すようになり、19歳で胃瘻造設、22歳で気管切開術を施行された。25歳時に当施設に入所されたが、唾液誤嚥が多く肺炎を繰り返したため26歳で喉頭気管分離術を施行された。術後10か月目に気管より多量の出血を認め、頸部造影CTにて気管支動脈から肉芽への側副血行路より出血したものと診断した。...

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  • 聴神経鞘腫開頭摘出術後の症例について~骨盤が安定し、ふらつきのない歩行を獲得した一症例~

    尾添 幸平 関東甲信越ブロック理学療法士学会 38 (0), F-037-, 2020

    ...<p>【はじめに】今回、聴神経鞘腫開頭摘出術を施行し、既往歴に水頭症がある症例に対し、歩行時のふらつき・すり足の改善を目的とした理学療法介入を経験し、歩行機能改善を認めたため以下に報告する。</p><p>【方法】対象は、聴神経鞘腫開頭摘出術を施行した60歳代女性である。HOPEは自宅退院し、家事をできるようにであった。感覚障害は陰性。失調症状陰性。両側の大殿筋・中殿筋・腸腰筋・腹筋群のMMTは3。...

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  • 側頭骨小細胞癌症例

    成尾 一彦, 堀中 昭良, 大山 寛毅, 西村 忠己, 北原 糺 Otology Japan 30 (4), 339-345, 2020

    ...右外耳道狭窄と右顔面神経麻痺が生じ,全身麻酔下に乳突部と外耳道から生検を行い,小細胞癌との診断に至った.肺小細胞癌(限局型)に準じ,化学放射線治療(シスプラチン+エトポシドに放射線治療66 Gyを併用)を施行した.Grade 2の腸炎,Grade 4の好中球減少も生じたが,化学療法を3クール施行した.右外耳道の腫脹は軽減し深部の鼓膜も確認できるようになったが,その後嘔気,頭痛が出現し,癌性髄膜炎,水頭症...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植後に中枢神経系PTLDを認め静注髄注併用療法にて軽快した1例

    吉丸 耕一朗, 内田 康幸, 河野 雄紀, 梶原 啓資, 鳥井ケ原 幸博, 高橋 良彰, 松浦 俊治 移植 55 (Supplement), 382_1-382_1, 2020

    ...術後6ヶ月より頭痛を認め、MRIにて中脳左側に直径16mmの腫瘍と閉塞性水頭症を認めた。第三脳室開窓術を行い、症状は改善。開窓術後10日目に腫瘍生検を行い、病理検査からmonomorphic B-cell PTLDと診断された。一方で、末梢血EBV-DNAは基準値未満であった。治療として、MMF中止、CyA 1週間休薬し、リツキサン全身投与およびMTX+AraC+PSL髄注を計4回行った。...

    DOI 医中誌

  • 合併した二次性水頭症により抗結核治療の有効性判断に苦慮した髄膜炎の1例

    萩原 真斗, 岸田 日帯, 堀口 遼平, 山下 亮太郎, 木村 活生, 上田 直久, 田中 章景 神経感染症 25 (1), 139-, 2020

    ...抗結核治療で脳脊髄液細胞数は減少したが、意識障害等の改善は乏しく、水頭症に対する VP シャント術施行後に徐々に症状は改善した。診断・治療に苦慮した髄膜炎である本症例を提示し、二次性水頭症合併下で、結核菌を同定できていない段階での抗結核治療効果判定とその問題点について考察する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 脳血管造影を繰り返し診断できた破裂脳底動脈仮性動脈瘤の1例

    山田 恵祐, 原 貴行, 鶴田 和太郎, 吉野 正紀, 細尾 久幸 脳卒中 42 (4), 239-243, 2020

    ...<p>要旨:発症40 日目のdigital subtraction angiography(DSA)で初めて出血源を同定できたsubarachnoid hemorrhage(SAH)の症例を経験したため報告する.症例は48 歳男性.突然発症の頭痛にて搬送となった.CT 上脳底槽に厚いSAH を認め,水頭症を呈していた.出血源精査としてDSA を発症14日以内に計4 回施行するも出血源を同定できず,40...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 胆囊摘出後に腹腔鏡を併用して脳室腹腔シャント術を施行した正常圧水頭症の1例

    山口 巌史, 池田 尚人, 出口 義雄, 河面 倫有, 阪本 有, 保母 貴宏, 藪崎 肇, 横山 登, 井上 晴洋 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (2), 282-286, 2020

    ...<p> 症例は68歳,男性.歩行障害で整形外科に入院し,腰部脊柱管狭窄症の診断で椎弓切除術を施行された.術後も歩行障害が改善しないため頭部精査を行い,正常圧水頭症の診断でシャント手術方針となった.しかし術前に発熱があり,急性胆囊炎に対して胆囊摘出術を施行された.胆囊炎の軽快後に正常圧水頭症に対して脳室腹腔シャント術(以下V‒Pシャント術)を施行した.その際,術後の腸管癒着を考慮して腹腔鏡を併用した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 二重起始後下小脳動脈が関与した前脊髄動脈瘤に対しコイル塞栓術を行った1例

    鵜山 淳, 池内 佑介, 勝部 毅, 高石 吉將, 近藤 威 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (2), 365-371, 2020

    ...コイル塞栓を行った1例を報告する.症例は,83歳女性で後頭部痛を発症し,著明な項部硬直を認め当院に紹介受診となった.頭部Computed tomography(CT)でテント上に軽微なくも膜下出血を疑う所見を認め,脳血管撮影では明らかな出血源は不明で保存的加療を行った.入院後14日目に重篤な意識障害(Glasgow Coma Scale 3点)を発症し,後頭蓋窩優位の著明なくも膜下出血および重篤な水頭症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 小児後頭蓋窩腫瘍に伴う非交通性水頭症の管理法の検討

    荒木 孝太, 黒羽 真砂恵, 津田 恭治, 井原 哲 小児の脳神経 45 (4), 340-345, 2020

    ...<p>後頭蓋窩腫瘍に伴う水頭症14例について,疾患背景,臨床経過,画像所見,診断,永続的水頭症の有無をもとに,術後水頭症発生の予測因子を検討した.初回手術時の水頭症治療は腫瘍摘出手術単独が5例,脳室ドレナージ術8例,内視鏡的第3脳室開窓術+脳室ドレナージ術1例だった.2例が永続的水頭症となりVPシャントの追加を要した.年齢2歳未満,部分摘出,播種の存在が永続的水頭症と相関した.小児後頭蓋窩腫瘍に伴う...

    DOI 医中誌

  • 熊本地震に遭遇して

    岩﨑 智枝子 日本重症心身障害学会誌 45 (1), 43-45, 2020

    ...我が家の次男は、生後4か月半で化膿性髄膜炎を患いその後遺症で水頭症も併発し、重症児(者)としての人生を余儀なくされたが、多くの方々に支えられ充実した人生を全うし、地震発生の2か月前に内因性心臓死との診断で、33歳で他界した。四十九日の法要を無事終え2週間後の大地震だった。 今回は「たんぽぽの会」の会員の避難状況等について、地震後に実施したアンケート調査(33名から被災したとの回答)を元に述べる。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳動静脈奇形破裂による脳室内出血に対する内視鏡下血腫除去と第3脳室底開窓術

    佐久間 潤, 佐藤 祐介, 小島 隆生, 飯島 綾子, S. Bakhit Mudathir, 伊藤 裕平, 蛭田 亮, 鳴瀬 悠, 齋藤 清 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (1), 82-87, 2020

    ...と脳室ドレナージ(External ventricular drainage: EVD)を挿入して脳圧管理を行い,第17病日にETV,慢性期に3回の塞栓術を施行した.症例2では側脳室三角部の破裂AVMで側脳室内出血と急性水頭症を呈していた.発症当日に内視鏡下血腫除去,ETV,およびEVDを行い,第3病日に塞栓術を施行しnidus内の動脈瘤の消失とシャントの減少を得た.塞栓術後にEVDは抜去した.発症...

    DOI Web Site

  • 脊髄髄膜瘤 (開放性二分脊椎) 患者の長期予後

    埜中 正博, 淺井 昭雄 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (4), 254-260, 2020

    ...脊髄病変の修復と水頭症に対する治療は出生後から乳児期にかけて行われるが, この時期に治療が完結するわけではない. 特に脊髄病変の修復術後の癒着が脊髄係留を引き起こし, 既存の膀胱機能障害の悪化, 下肢の運動障害や変形, 痛みが生じる例が存在する. 脊髄係留解除術は一部の症例には有効であり, 特に痛みについては術後症状が改善する割合が高いため, この点に焦点を当てて報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献24件

  • 尿崩症を契機に発症し中枢神経病変のコントロールが困難であったErdheim-Chester病

    山本 聡, 笠原 郁美, 山口 圭介, 坂井 俊哉, 和田 典男 臨床血液 61 (10), 1476-1481, 2020

    ...Tocilizumabの投与にて臨床症状の改善を認めたが,開始6ヶ月後には,水頭症を呈した。開頭手術にて腫瘍の減少を図った後,cladribineの投与を行ったが,一過性の効果に留まり,診断24ヶ月後に原病の悪化により死亡した。中枢神経病変を有するErdheim-Chester病に対しては,新たな治療戦略が必要と考えられる。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 脳出血の外科的治療の進歩

    深見 真二郎, 中島 伸幸, 三木 保, 河野 道宏 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (12), 837-844, 2020

    ...被殼出血などの脳実内出血に対して硬性鏡を用い, 側脳室三角部や第三脳室後半部の血腫に対しては軟性鏡で摘出し, 閉塞性水頭症併発症例には第三脳室底開窓術を追加することもある. 今後は脳高次機障害を含む予後評価や新たな止血手技の開発が待たれる.</p>...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 両側びまん性脈絡叢過形成の1例

    胡谷 侑貴, 安原 隆雄, 亀田 雅博, 福原 徹, 伊達 勲 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (10), 726-734, 2020

    ...<p> びまん性脈絡叢過形成, 脈絡叢乳頭腫は, 主に小児期に進行性水頭症を契機に発見される脈絡叢良性疾患である. 症例は出生前より進行性水頭症を指摘された男児. 胎生38週, 帝王切開術にて出生した. 水頭症増悪に対し, 生後1カ月で大槽-腹腔シャント術を施行したが, 頭皮下髄液貯留, 進行性腹水増加, 陰囊水腫という髄液産生過多状態を示唆する所見を認めた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献30件

  • 高齢者頭部外傷におけるtalk and deteriorateのリアル

    刈部 博, 成澤 あゆみ, 斎藤 秀夫, 西澤 威人, 亀山 元信, 中川 敦寛, 冨永 悌二 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (2), 187-194, 2020

    ...19.5±6.5×10<sup>4</sup>/<i>μ</i>Lで,T&D群で有意に少なく,血清NaはT&D群138.6±5.0 mEq/L,非T&D群140.0±4.2 mEq/Lで,T&D群で有意に低値であった.また,抗血栓薬内服群は非内服群と比較してT&Dは有意に高率に発生した.T&Dの要因となった主たる頭蓋内病態は,頭蓋内血腫の増大によるものが最も多かったものの,脳浮腫,てんかん,脳梗塞,水頭症...

    DOI Web Site 医中誌

  • 先天性サイトメガロウイルス感染症による重症心身障害者の経過,合併症とその対応

    髙橋 長久 Pediatric Otorhinolaryngology Japan 41 (1), 16-21, 2020

    ...新生児期の症状として小頭症,水頭症,脳室拡大,肝機能障害,網膜脈絡膜炎などがあり,後遺症として脳性麻痺の状態を呈する。一方で新生児期には無症状で聴力障害が主症状で診断される例や,発達障害の症状を呈するものも存在する。今回心身障害児総合医療療育センターでフォローしている先天性CMVの症例を後方視的に調査し,現状を報告した。...

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  • 特異な経過を辿った頚髄内胚葉.腫の1例

    植木 泰仁, 堤 佐斗志, 野中 宣秀, 大倉 英浩, 鈴木 隆元, 伊藤 昌徳, 安本 幸正, 石井 尚登 NEUROSURGICAL EMERGENCY 25 (2), 312-316, 2020

    ...体重減少,腹部症状なし.血清CA 19‒9が195.7 U/ml (0‒37) と上昇を認めたため内科で精査するも原因同定できず.頚椎MRI上C2レベルに多房性の硬膜内髄外腫瘍を認めた.腫瘍とともに脊髄腹側も線状に増強された.腰椎穿刺で少数の異型細胞が検出されるも診断に至らず.後方接近法により腫瘍摘出術施行.腫瘍周囲くも膜は顕著に白濁肥厚していた.腫瘍は全摘出され病理診断は内胚葉囊腫であった.術後交通性水頭症...

    DOI Web Site 医中誌

  • <i>ALK</i>阻害薬が奏効した<i>ALK</i>融合遺伝子陽性肺異型カルチノイドの1例

    髙橋 洋平, 須藤 悠太, 浅井 悠一郎, 黒沼 幸治, 千葉 弘文, 高橋 弘毅 肺癌 59 (7), 1171-1176, 2019-12-20

    ...</b>61歳の男性.嘔気・全身倦怠感を訴え近医脳神経外科を受診した.画像上多発する脳腫瘍が指摘され,小脳病変による水頭症が認められ当院脳神経外科へ転院となった.開頭脳腫瘍摘出術が施行されanaplastic lymphoma kinase(<i>ALK</i>)融合遺伝子陽性異型カルチノイドの診断となり,原発巣検索のため全身精査したところ,肺に原発巣が認められた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

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