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検索結果 728 件

  • 栃木県今市扇状地の河成段丘区分とその編年

    舘野 宏彰, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 50-, 2024

    ...礫種分析の結果</u></p><p> Loc.2では,分析した軽石層を含む層厚1 mのローム層の上位を黒色砂礫層が覆う様子を観察できた.黒色砂礫層は,Loc.2の露頭が不安定だったため,2 km離れたLoc. 3で採取したが,層相と地形的連続性から確実に同一層に対比できる.黒色砂礫層の礫は,29個中24個が角礫・亜角礫であり,礫種は全て玄武岩ないし安山岩だった.この特徴は,亜円礫・円礫を主体として流紋岩礫...

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  • 青森県,下北半島西部に分布する新第三系年代層序の再検討と仏ヶ浦カルデラの提唱

    盛合 秀, 折橋 裕二, 佐々木 実, 沼田 翔伍, 仁木 創太, 浅沼 尚, 淺原 良浩, 平田 岳史 地質学雑誌 130 (1), 169-187, 2024

    ...えられる.カルデラ東方に分布する縫道石山貫入岩体のU-Pb年代は4.7 Maであり,仏ヶ浦凝灰岩と福浦流紋岩溶岩はそれぞれ4.5 Maと4.4 Maであった.また,カルデラ東南部の境界付近に分布する丸山流紋岩溶岩の年代は4.0 Maであり,後3者を仏ヶ浦カルデラ噴出物と新たに定義する.また,本調査地域の東部から南部にかけて上部中新統の牛滝凝灰岩(7.6 Ma)が新たに見い出され,下北半島西部の上部中新統...

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 琵琶湖西岸に分布する後期白亜紀花崗岩体と岩脈類

    多賀 優, 貴治 康夫, 杉井 完治 地質学雑誌 129 (1), 519-531, 2023-10-28

    ...<p>琵琶湖南部周辺には中生代後期白亜紀の花崗岩体が環状に分布しており,それに囲まれて湖東(ことう)の平野部を中心に湖東流紋岩質火砕岩類が分布している.これらは,後期白亜紀に巨大コールドロン(琵琶湖コールドロン)を形成した給源マグマとその噴出岩と考えられる.本巡検地域はその西南部に位置する....

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 北部北上帯ジュラ紀付加体中に産する前期ペルム紀流紋岩とその帰属

    内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (2), 61-69, 2023-05-24

    ...<p>北上山地,北部北上帯南縁部のジュラ紀付加体中津川コンプレックス中には長さ約2 km,幅約150 mにわたって巨斑晶質流紋岩が産する.本流紋岩はこれまで前期白亜紀の岩脈と考えられていたが,ジルコンのU–Pb年代を測定した結果,約280 Ma(前期ペルム紀)のものであることが判明した.カリ長石を大量に含む本岩はジュラ紀付加体の構成要素とは考えづらいことや,北部北上帯の南側に位置する根田茂帯にはそれを...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献28件

  • 平成30年7月豪雨災害で発生した土石流の特性と被災状況

    加藤 弘徳, 曽我部 淳, 小笠原 洋, 宮本 新平, 岸本 剛 応用地質 64 (1), 2-14, 2023-04-10

    ...激しく破壊した.同じ花崗岩分布域でも,十分な土砂や水量がある地域では,被災地が土石流の発生源から数km離れている場合であっても土砂・洪水流による土砂埋没の被害を受けた.また一部の流紋岩分布域では,亀裂に富み粘土化しやすい岩盤の低い透水性のために,大量の水と細粒分を多く含む流動性に富んだ土石流が発生した.ここでの土石流は特徴的に直線斜面上を流下し,構造物等を浮き上がらせ押し流した.このように土石流の挙動...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 山陰海岸窓島の海食アーチ(めがね洞門)の調査風景

    地学雑誌 132 (1), Cover01_01-Cover01_02, 2023-02-25

    ...<p> 岩石海岸では,波の侵食によって多様な形態をもつ海食洞地形がつくられる.山陰海岸では切り立った断崖が連なるリアス海岸が代表的な景観となっており,百を超える海食洞もみられる.写真は流紋岩の岩体につくられたアーチ地形をドローン搭載のカメラから撮影したものである.海食洞は陸上からのアクセスが困難な断崖基部や離れ島に形成されていることが多く,その場合はボート(写真右下)を利用して調査する.舳先を接岸させて...

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  • 西南日本のフレアアップにおける火山岩と深成岩の同時性

    中島 隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 123-, 2023

    ...., 2016)が報告されており、高田流紋岩との同時性が示された。 活動時期が白亜紀に限られる領家山陽帯に比べて山陰帯には白亜紀から古第三紀にわたる花崗岩類と珪長質火山岩が存在する。...

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  • 有馬型塩水のストロンチウム安定同位体組成(δ<sup>88/86</sup>Sr):前弧スラブ流体生成時の同位体分別

    可児 智美, 三澤 啓司, 森川 徳敏, 風早 康平, 楠原 文武, 米田 成一, 寺門 靖高 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 185-, 2023

    ...兵庫県有馬温泉で湧出する有馬型塩水のストロンチウム同位体<sup>87</sup>Sr/<sup>86</sup>Sr比は(0.70853)で,基盤岩である六甲花崗岩/有馬層群流紋岩類の<sup>87</sup>Sr/<sup>86</sup>Sr比とほぼ同じ値だが,ストロンチウム安定同位体組成(δ<sup>88/86</sup>Sr = 0.122–0.153 ‰)は,基盤岩と明らかに異なる軽い特徴...

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  • (エントリー)五島列島,中通島地域に分布する花崗岩とそれに伴う苦鉄質岩の全岩化学組成

    関 秀彪, 壷井 基裕 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 277-, 2023

    ...その地質は主に新第三紀中新世の中期-前期にできた五島層群堆積岩類,中期にできた凝灰岩,五島花崗岩類,流紋岩,第四紀完新世-更新世にできた玄武岩で構成されている。<sup>1)</sup>このうち,五島花崗岩類は福江島,久賀島,若松島,中通島に分布する。五島花崗岩類は花崗閃緑岩,花崗閃緑斑岩,文象斑岩の3種類からなる。...

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  • (エントリー)活断層未成熟地域における小断層の再活動性:2000年鳥取県西部地震余震域の例

    内田 嗣人, 向吉 秀樹, 藤内 智士, 山口 昌克, 小林 健太 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 374-, 2023

    ...調査地域の地質は主に約65Maの根雨花崗岩類から成り,多数の節理と7-1Maに貫入した横田単成火山岩群起源の玄武岩~安山岩質岩脈および中新世に貫入したと考えられる少量の流紋岩質岩脈が観察される.小断層の多くは,mm~cmスケールの断層幅を持ち,それらは節理や岩脈に沿って発達している.また,小断層はしばしば岩脈を切断している様子が確認される.これらの小断層から不完全なスリップデータを取得し,古応力解析...

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  • (エントリー)青森県津軽西海岸, 十二湖凝灰岩のジルコンU–Pb年代

    金指 由維, 折橋 裕二, 仁木 創太, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 452-, 2023

    ...根本・吉田 (2007)は十二湖凝灰岩を構成する軽石凝灰岩と流紋岩のK–Ar年代測定を行い, 笹内川の軽石凝灰岩から10.1 ± 0.6 Ma (2σ)および10.9 ± 0.8 Ma (2σ), 小峰川の流紋岩から11.2 ± 1.2 Ma (2σ) を得た. ...

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  • 南紀白浜の礫岩層の起源

    和歌山県立 田辺高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 505-, 2023

    ...を明らかにしたいと考えている.2 塔島礫岩層と田辺層群の礫岩の礫種構成白浜町や田辺市の海岸に露出する塔島礫岩層の11地点で合計1100個,その下位にある田辺層群白浜累層の2地点で200個,田辺層群朝来累層の1地点で100個の礫を観察した.塔島礫岩層の礫種構成は,地点ごとに差はあるが,いずれも砂岩が多数を占めており(73~96%),次いで泥岩,緑色凝灰岩,チャート,結晶片岩類などが見られる.まれに,流紋岩...

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  • 新潟県村上市小岩内周辺における1967年と2022年の豪雨に伴う崩壊の分布からみた斜面崩壊の免疫性

    岩佐 佳哉 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 23-, 2023

    ...荒川右岸には新第三紀堆積岩類と流紋岩類,花崗岩類が分布し,左岸には花崗岩類と新第三紀堆積岩類が分布する。1967年の斜面崩壊の分布を明らかにするため,1971年に国土地理院が撮影した空中写真を実体視判読した。また,2022年の斜面崩壊の分布を明らかにするため,朝日航洋がオープンデータとして公開したオルソ画像および航空レーザ測量データから作成した地形表現図を判読した。...

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  • 和歌山県南部にある熊野酸性岩類山麓にある棚田地形の分布と土石流の関係

    此松 昌彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 140-, 2023

    ...擁壁には丸い酸性岩類(流紋岩)のコアストーンの石を利用して作られている。5.考察 山麓の広い川幅の谷地形にはかつての土石流堆積物が堆積し、その上に棚田地形が作られていると考えられる。そのため山麓には幅の広い谷が観察される。尾根を切ったテラス地形は集落跡の可能性がある。かつて山麓周辺は鉱山もあったことから多くの人が居住していたとも言われている。...

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  • 5万分の1地質図幅「外山」(岩手県盛岡地域)の地質

    内野 隆之, 小松原 琢 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 428-, 2023

    ...., 2007;内野・坂野,2022).そしてジュラ紀付加体の門馬ユニット内にも,前期ペルム紀の流紋岩の岩体が狭長に産している(内野,2023).これらの付加体より古い時代の岩体・岩塊は,前期白亜紀に起きた大規模構造運動によって,初生的には根田茂帯の構造的上位に位置していた古生代の高圧変成帯(母体‐松ヶ平帯)や南部北上帯基盤の島弧オフィオライト帯から移動・定置させられたものと考えられる.  ...

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  • 20万分の1地質図幅「京都及大阪」地域に分布する白亜系

    佐藤 大介 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 439-, 2023

    ...<u>後期白亜紀火山岩類</u>は,本地域西部にまとまって分布する.岩相・層序関係(松浦ほか,1995)及びジルコンU–Pb年代に基づき編纂した.本地域の火山岩類は,82〜80 Ma頃と80 Ma以降に形成した地層に区分され,前者は主に本地域南西部に,後者は本地域西端に分布する.これらは流紋岩火砕岩を主体とし,安山岩火砕岩・溶岩・岩脈,流紋岩溶岩・岩脈,砕屑岩も認められる.放射年代は82〜74 Ma...

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  • 西南日本弧富山堆積盆で日本海拡大期に起きた漸新世~中新世火成活動の時間変遷

    山田 来樹, 高橋 俊郎, 長田 充弘, 植田 勇人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 446-, 2023

    ...1はアルカリ系列の流紋岩からなるのに対して,タイプ5は非アルカリ系列の流紋岩類からなる.タイプ2は高いMgO量(最大7.81 wt.%)などで特徴づけられる高マグネシア安山岩(HMA)である.タイプ3は非常に高いSr量(>2000 ppm)で特徴づけられる高Sr安山岩である.タイプ4は分化の進んだ(Mg# = 41–49)ソレアイト系列安山岩である....

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  • 隠岐島後,都万地域の海成中新統層序

    林 広樹, 能海 冬馬, 渡辺 真人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 453-, 2023

    ...<p>隠岐島後には中新統が広く分布し,日本海形成とそれに引き続く地史を復元するうえで重要である.このうち,海成層は中部中新統の久見層と,上部中新統の都万層である.これらの地層は化石を豊富に産出するが,上部中新統の流紋岩・粗面岩類に貫入あるいは被覆されて分布が著しく断片化しているため,詳細な層序対比に課題が残されていた.隠岐島後の南西部,都万地域は都万層の模式地である.下位の久見層泥岩は数10 m以下...

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  • 日本列島太平洋岸に分布する漂着軽石 -給源火山,生産・運搬過程-

    平峰 玲緒奈, 青木 かおり, 石村 大輔, 鈴木 毅彦 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 66-, 2023

    ...結果・考察</p><p> 軽石に含まれる火山ガラスの主成分化学組成は,5地点の計603個のうち513個が流紋岩質,75個が粗面岩・粗面デイサイト質,15個がデイサイト質であった.給源火山については,一部の漂着軽石が姶良カルデラ,FOB,西表島北北東海底火山(以後,SVI)に由来することがわかった.FOBとSVIの最新噴火は,それぞれ1986年(土出・佐藤 1986)と1924年(関 1927)である...

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  • 須恵器の鉱物組成とその胎土の推定

    小滝 篤夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 142-, 2023

    ...須恵器片中の鉱物   上記の2地域に産する須恵器片の薄片を偏光顕微鏡下で観察した.ほとんどの薄片で粗粒砂サイズの斜長石や普通角閃石,直方輝石が観察された.胎土の推定 末地区に砕屑物を供給する周辺地域の地質としては,はんれい岩,砂岩・頁岩以外に,第四紀玄武岩火山(斜長石,単斜輝石,かんらん石の斑晶),古第三紀の花こう岩(石英,斜長石,黒雲母),白亜紀の流紋岩質火砕岩が分布している(石渡,2005)が,...

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  • 日本海拡大時の棚倉堆積盆から得られた応力解析結果の評価

    細井 淳 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 368-, 2023

    ...., 2023).応力解析は岩脈の姿勢の分布をビンガム分布に当てはめて推定する手法(Yamaji and Sato, 2011; Yamaji, 2016)を用いた.応力解析の結果,応力比中程度のNW–SE引張応力が検出された.棚倉堆積盆の近傍に分布する栃原流紋岩(約17.2 Ma)からは応力比中程度のWNW–ESE引張応力が得られている(細井ほか,2021).これは男体山火山角礫岩から得られた応力...

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  • (エントリー)茨城県大子・常陸大宮地域~栃木県茂木地域における中新世アダカイトの時空分布

    小坂 日奈子, 長谷川 健, 内山 玄基, 田切 美智雄, 細井 淳 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 382-, 2023

    ...【試料採取】 大子~常陸大宮~茂木地域にはジュラ紀八溝層群を基盤として,火山岩類を狭在する新第三系が分布する[7,8].大子地域では,栃原流紋岩類の流紋岩貫入岩と,下位から上位に向かって,大沢口凝灰岩部層最下部に産出する安山岩火山岩礫(中津原火山角礫岩[9]に相当),大沢口凝灰岩部層の珪長質火砕岩,浅川層の珪長質凝灰岩,男体山火山角礫岩のデイサイト溶岩,苗代田層の珪長質凝灰岩,内大野層の珪長質凝灰岩...

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  • 兵庫県姫路市南東部に分布する白亜紀火山岩類の地質構造

    毛利 元紀, 松原 典孝, 能美 洋介 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 440-, 2023

    ...<b>陥没カルデラ境界:</b>市川東岸において先白亜系との境界付近に分布する流紋岩体は地質図(後藤・井上,1998の付図)上で直線に近い軌跡をもち地層境界面が高角度に傾斜しているものと推定される.四郷町山脇や上鈴では流紋岩体の貫入の姿勢が北西-南東方向で,西に50~70°傾斜する構造が観察された(写真).つまり四郷層と先白亜系との境界が高角度で接するのは,市川東岸である.加えて市川東岸では流紋岩溶岩...

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  • 北海道岩見沢市幌向層軽石火山礫凝灰岩のジルコンU-Pb年代と化学組成

    辻野 匠, 中嶋 健, 朝比奈 健太, 鈴木 祐一郎, 下川 修司, 服部 泰久, 金子 光好 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 444-, 2023

    ...<b>主成分・微量元素分析</b> 主成分はXRF法で,微量分析はActlabsに依頼した.主成分はSiO2=78.16%, K<sub>2</sub>O=1.00%, Na<sub>2</sub>O=6.00%, Fe<sub>2</sub>O3*=0.43%,MgO=0.18%の流紋岩組成を示す....

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  • AI を活用した画像認識によるヒスイの同定

    小河原 孝彦 宝石学会(日本)講演会要旨 45 (0), 1-2, 2023

    ...</p><p>学習に利用した岩石は,糸魚川の海岸で採取した礫である.ヒスイの礫に関しては,博物館職員の協力を得て収集した.これらを,ヒスイとヒスイ以外の岩石(流紋岩・安山岩・玄武岩・石英斑岩・ヒン岩・花崗岩・礫岩・砂岩・泥岩・石灰岩・蛇紋岩・ロジン岩・緑色岩)に分類した.これらを Nikon D5600 を用いて,岩石の組織が判別できるように接写で,合計約 13,000 枚の写真撮影した.そして,教師画像...

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  • (エントリー)中世城館跡で発生した土砂移動への地質の影響

    猪股 雅美 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 141-, 2023

    ...GISによる城跡の地質別立地分析それぞれの城跡をGISにより地質ごとに分類した.地質は,白亜紀後期に形成された花崗岩と花崗閃緑岩および花崗斑岩の広島花崗岩類を「花崗岩」,白亜紀後期に大規模火砕流として噴出した高田流紋岩類を「流紋岩」,中生代の玄武岩質安山岩など流紋岩類以外の「火山岩」,古生代の斑れい岩など花崗岩類以外の「深成岩」,三郡変成岩類などの「変成岩」,「付加体」,第四紀に形成された堆積層の西条層...

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  • (エントリー)五島列島久賀島に分布する花崗岩類の地球化学的特徴

    杉本 峻平, 古賀 一恕, 壷井 基裕 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 276-, 2023

    ...[地質概要]久賀島が属する福江地域に分布する新第三紀火成岩類は、主に福江流紋岩、五島花崗岩類、蠑螺島流紋岩、椛島火山岩類からなる<sup>2)</sup>。これらの火成岩類の伸長方向は北東-南西で、五島列島の配列とほぼ並行である。五島花崗岩類は花崗閃緑岩、花崗閃緑斑岩、花崗岩からなる。...

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  • 領家帯におけるパルス状の花崗岩質マグマ貫入と地殻の応答

    河上 哲生 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 3-, 2023

    ...浅部に貫入した75-69 Maの塊状花崗岩類、同時期の斑レイ岩類[6]は、70Maの年代を示す濃飛流紋岩と同期しており、イグニンブライト・フレアアップの深部相と解釈できる[7]。 一方、花崗岩の貫入を受ける側の地殻の応答も、近年徐々に明らかになってきた。三河地域のGrt-Crd帯の複数試料中のジルコンを年代測定したところ、各試料に複数の異なる変成年代が記録されていた。...

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  • 異方性岩石中の岩脈群と古応力の方向の検討:四国中央部,三波川変成岩中の中新統高岩流紋岩の例

    羽地 俊樹, 宮崎 一博 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 365-, 2023

    ...の岩脈の研究例を紹介する.高岩流紋岩は,四国中央部に位置する中期中新世の珪長質火成岩体で,主岩体とその周辺部のENE-WSW走向の岩脈群からなる(沢村ほか,1964; 梅原ほか,1991).母岩は,三波川変成作用を被り片理の発達した千枚岩や片岩類で,ENE-WSW方向を軸とするアンチフォームをなす(脇田ほか,2007).高岩流紋岩の岩脈群の方向は,かつて西南日本の広域応力場の研究で参照された(小林,...

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  • (エントリー)東北日本,男鹿半島北西海岸赤島―ごんご崎における火山岩類のジルコンU-Pb年代

    千葉 明, 青木 翔吾, 昆 慶明, 池田 柾道, 平田 碧, 菊池 瑛美, 大場 司 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 443-, 2023

    ...採取岩石(粗面安山岩質―流紋岩質火山岩・火砕岩)のうち,7試料に対して全岩化学組成分析を行い,地層境界上下の試料である流紋岩火山礫凝灰岩1試料と角閃石粗面岩溶岩3試料に対してジルコンのU-Pb年代を測定した.全岩化学組成分析には秋田大学国際資源学部に設置の蛍光X線分析装置を,ジルコンU-Pb年代には産業技術総合研究所地質調査総合センター地圏資源環境研究部門に設置のレーザーアブレーション誘導結合プラズマ...

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  • 西表島南方の海底から発見された未知の火山灰層

    相澤 正隆, 峯田 祥太朗, 屋冨祖 淳史, 宋 科翰, 中西 諒, 新城 竜一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 468-, 2023

    ...MD-Bテフラ中の火山ガラスは,未脱水状態で1.499–1.502の屈折率を有し,EPMA分析では,全分析点の平均がSiO<sub>2</sub> = 79.53 wt%,TiO<sub>2</sub> = 0.13 wt%,Na<sub>2</sub>O = 2.02 wt%,K<sub>2</sub>O = 3.46 wt%で,かなりシリカに富む流紋岩組成であった。...

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  • (エントリー)関東山地四万十帯小仏層群盆堀川層と相模湖層群権現山層の年代論と後背地

    坂東 晃紀, 淺原 良浩, 大藤 茂 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 66-, 2023

    ...関東山地では,砂岩の岩片の割合が小仏層群(42ポイント)で最も高い(酒井ほか,1987).本研究で得た盆堀川層の砕屑性ジルコンは,50 %以上が後期白亜紀以降であり,その中の約50 %が75 Ma以降であった.従って,盆堀川層の,白亜紀以降の砕屑性ジルコンの主要供給源は,西南日本内帯の湖東流紋岩類(74 Ma:Sato et al., 2016)や濃飛流紋岩類(72 Ma:星ほか,2016)などの後期白亜紀火山岩...

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  • 伊豆大島火山:玄武岩質火山でみる噴火史とジオパーク

    鈴木 毅彦, 臼井 里佳 地質学雑誌 128 (1), 335-344, 2022-12-29

    ...大規模噴火が,30-40年間隔で12回の中規模噴火が発生している.一方でカルデラ形成以前の噴火史については未解明な部分も多い.噴火履歴からみて現在,次の大規模噴火や中規模噴火がいつ発生しても不思議ではない.このように活火山としての活動性を印象づけ,地球の動的活動を学ぶ場を提供していることなどから伊豆大島はジオパークに認定されている.本巡検では,カルデラ形成以降・以前の噴出物をはじめ,他の火山由来の流紋岩質...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • トカラ列島南部海域で得られた海底岩石試料の特徴

    石塚 治, 石野 沙季, 鈴木 克明, 横山 由香, 三澤 文慶, 有元 純, 高下 裕章, 井上 卓彦 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 73 (5-6), 249-265, 2022-12-27

    ...を構成する泥岩を採取した.火山岩類の全岩主成分分析を実施した結果,琉球弧の火山フロントに近い火山体で採取した玄武岩は,琉球弧火山フロントと同レベルかつ沖縄トラフ内の玄武岩よりやや少ないアルカリ金属元素濃度を示す一方,沖縄トラフ内の流紋岩溶岩は,火山フロント近傍の流紋岩類に比べてアルカリ金属元素濃度が高い特徴を持つことが明らかになった....

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 福井県坂井市三国町に分布する中部中新統米脇層の古環境

    中川, 登美雄, 八十川, 竜馬 日本海地域の自然と環境 : 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 = Nature and Environment of The Sea of Japan Districts 29 1-40, 2022-12-02

    ...火砕流堆積物と凝灰岩からなり,安山岩火山弾を含む.堆積相は全体としては下位から内側陸棚→下部外浜→河川→扇状地と上方に浅海化する堆積環境の変化を示している.このような古環境の変化は日本海拡大終了後,引っ張り応力場から圧縮応力場に変わったことが原因と考えられる.また,苗代田部層は福浦ハイアロクラスタイトなどのデイサイト~安山岩質の海底火山活動が推定される.福良浜部層中に含まれる黒曜岩や真珠岩の礫は,流紋岩質...

    機関リポジトリ Web Site

  • 山口県後期白亜紀長門-豊北カルデラの地質と岩石:

    今岡 照喜, 馬塲園 明, 曽根原 崇文, 井川 寿之, 永松 秀崇 地質学雑誌 128 (1), 87-107, 2022-06-21

    ...を主とし,下位から大坊川流紋岩凝灰岩部層,熊野岳流紋岩凝灰岩部層,国広安山岩部層および船越流紋岩凝灰岩部層に区分される.火山岩類は基盤の関門層群と正断層や境界岩脈を隔てて接し,珪長岩・花崗岩類・閃緑岩類に貫かれる.豊北層と長門層は,東西方向に伸びた長さ34 km,南北14 kmを超えるグラーベン・カルデラを構成する可能性が高い.また両層のイグニンブライトは沈み込み帯に関連した化学組成を有する....

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献39件

  • 鹿児島湾奥,姶良カルデラにおける後カルデラ火山活動と環境の変遷

    鹿野 和彦, 柳沢 幸夫, 奥野 充, 中川 光弘, 内村 公大, 味喜 大介, 井口 正人 地質学雑誌 128 (1), 43-62, 2022-04-27

    ...<p>新島の露頭と新島地震観測井コアを調査し,姶良カルデラの後カルデラ火山活動と環境の変遷を明らかにした.姶良カルデラは当初,淡水湖であったが,14.5 cal ka BP頃に海水が流入して内湾に変わった.海進前の淡水湖にはラハールなど様々な粒子濃度の密度流が繰り返し流入し,北東隅の若尊火山から噴出した流紋岩質水底密度流がカルデラ内に堆積し,桜島の爆発的噴火で生じたテフラが新島周辺に堆積した.若尊火山...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献29件

  • コンクリート構造物から採取したコアによるアルカリシリカ反応性の岩石学的検討

    本合 弘樹, 安藤 陽子, 河尻 留奈, 鳥居 和之 Cement Science and Concrete Technology 75 (1), 255-262, 2022-03-31

    ...K橋は急速膨張性を示す安山岩の含有率が高く、安山岩にASRによるひび割れが認められ、T橋は遅延膨張性を示す流紋岩質溶結凝灰岩の含有率が高く、ASRによるひび割れは確認されなかった。アルカリ溶液浸漬法の結果、K橋は「潜在膨張性が有り」と判定され、T橋では「無し」と判定された。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 青森県, 下北半島西部に分布する新第三紀珪長質火山岩類年代層序の再検討 : 「仏ヶ浦カルデラ」の提唱

    盛合 秀, 折橋 裕二, 佐々木 実, 沼田 翔伍, 仁木 創太, 浅沼 尚, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 102-, 2022

    ...丸山デイサイトは風化が著しく, 下位の流紋岩質結晶質凝灰岩に整合的に覆っているため同結晶質凝灰岩と同様に後期中新統と考えられる. 石英斑岩は流紋岩質結晶質凝灰岩または基盤岩(長浜層)に貫入している. 仏ヶ浦〜牛滝地域に分布する緑色軽石凝灰岩は上位の福浦デイサイトに整合的に覆われており, 牛滝地域においてWNW-ESE方向の断層を境に流紋岩質結晶凝灰岩となる....

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  • GigaPanを用いて作成した超高解像度露頭画像の活用:山陰海岸ジオパークを例として

    川村 教一, 澤口 隆, 佐野 恭平, 松原 典孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 218-, 2022

    ...後者(作例3)は堆積岩中に流紋岩の岩床が貫入,もしくは溶岩流が堆積岩を覆ったものである。層理や節理の有無を観察することで地質の境界面を見出せることができ,観察を通じて露頭から情報が得られることがわかる。</p><p></p><p>展望と課題</p><p>これらの画像は,山陰海岸ジオパークの観光用,教育用,保全計画用に活用することを想定している。...

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  • 長崎県五島列島中通島有川層の海底地滑り堆積物とそのテクトニックな意義

    川原 和博 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 279-, 2022

    ...</p><p>演者らは、中通島層群の築地部層の細粒砂岩層と岩瀬浦部層の流紋岩質火砕流堆積物の巨大地滑り岩塊および神ノ浦部層の泥岩が、乱雑に混在している露頭を発見し、それらを流紋岩質火砕流の噴火・運搬活動により海底地滑りが発生し、それぞれが混在したものと解釈した。...

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  • 日本海拡大期の溶岩の古地磁気学的記録:丹後半島に分布する北但層群の例

    長坂 知佳, 清杉 孝司, 鈴木 桂子, 中岡 礼奈, 三木 雅子 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 312-, 2022

    ...地質概要</b></p><p>八鹿累層は20-17Ma[3]のピクライト質玄武岩~安山岩溶岩と火砕岩からなり,このピクライト質玄武岩は日本海拡大初期に形成されたと考えられている[4].古地磁気方位はSakamoto[5]により測定されているが,溶岩のクリンカー部を測定しているためかサイト平均にばらつきが見られる.豊岡累層は,下位は溶岩層,上位は堆積層[3]で形成され,丹後半島では不規則な割れ目の入った流紋岩質...

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  • 関東山地の白亜紀後期-古第三紀初期の領家帯と領家外縁帯

    小野 晃 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 304-, 2022

    ...)が広範囲に分布している.寄居層の固結度は低く,礫岩の比較的大きい礫は,ハンマーで軽く叩いて取り出せる(Figure E).礫岩の礫は,おもに火砕岩,凝灰岩,花崗岩,花崗斑岩,火山岩などであるが,泥岩,砂岩,珪質岩も多い.砂岩や泥岩の礫は固結度が低いものが多く,放散虫化石の骨格は非晶質シリカである.これらの礫の供給源は,角礫が少なくないことからみて,寄居層の近傍にあった白亜紀末期の堆積岩であろう.流紋岩礫...

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  • 愛媛県東温市滑川渓谷の中部中新統石鎚層群高野層

    成田 佳南, 楠橋 直, 谷 健一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 334-, 2022

    ...</p><p></p><p>流紋岩質でザクロ石を含むという高野層の特徴は,瀬戸内火山岩類の流紋岩と類似する (例えば, Shimoda and Tatsumi, 1999).全岩化学組成についても,瀬戸内火山岩類や外帯珪長質火成岩類のものとよく似ている.ただし,瀬戸内火山岩類よりも Y や Nb に富むという点では外帯珪長質火成岩類に近い (新正ほか, 2007).また,高野層の最上部では全岩化学組成...

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  • 愛媛県千原鉱山周辺の三波川帯の地質と桜樹屈曲の運動像

    崎 海斗, 遠藤 俊祐 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 315-, 2022

    ...土谷流紋岩体の貫入面東側に桜樹屈曲のMTL露頭を2箇所発見した.2箇所のうち北側の露頭は和泉層群由来の未固結破砕帯で,主断層面は中角西傾斜,P-Y複合面構造から上盤南南西ずれを示す.南側の露頭は苦鉄質片岩と和泉層群の泥岩の地質境界で,主断層面は極めて低角な北西傾斜,P-Y複合面構造から上盤南西ずれを示す....

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  • オパールの白濁原因について

    高橋 泰, 山中 淳二, 有元 圭介, 安保 拓真 宝石学会(日本)講演会要旨 44 (0), 15-15, 2022

    ...このことは、流紋岩球果の空洞中にシリカ球が堆積する過程において一時的に生じる現象であることが確認できた。試料によっては、白濁部分は複数回生じている。</p><p>薄片による断面観察では蛍光X線分析を試みた。機器は(株)堀場テクノサービス所有のHORIBA XGT9000 を使用し、化学成分のマッピングを行った。マッピング部位を事前に観察した光学顕微鏡写真を図 1 に示す。...

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  • 伊豆諸島北部,利島における更新世末期の流紋岩質テフラの層序

    高橋 尚志, 青木 かおり, 村田 昌則, 小林 淳, 鈴木 毅彦 第四紀研究 61 (3), 87-107, 2022

    ...<p>伊豆諸島北部,利島において30~10 cal ka BPに降下した流紋岩質テフラを記載し,記載岩石学的特徴や火山ガラスの主成分化学組成にもとづいて,それらを伊豆大島と新島のテフラへと対比した.利島で認められた計5枚の流紋岩質テフラは,下位から,神津島秩父山Aテフラ (Kz-CbA),伊豆利島2テフラ (Iz-Tos2),新島赤崎峰テフラ群 (Nj-AkG) のいずれか,大室ダシ1テフラ (Od...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献10件

  • 斜面崩壊とハゲ山の関係

    岩佐 佳哉, 熊原 康博 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 36-, 2022

    ...裸地は花崗岩地域に広く分布し,流紋岩地域では限られる。 斜面崩壊の発生密度と裸地の面積の相関関係を検討すると,弱い正の相関が認められ(相関係数r=0.347),裸地が広く分布するような荒廃した山地では斜面崩壊が発生しやすいことを示唆する。特に,廿日市市では,裸地が広く分布する中津岡川右岸で斜面崩壊が集中的に発生している。また,地質別にみると,流紋岩よりも花崗岩で相関係数が大きい。...

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  • 遺跡内堆積土の透水性と岩石の風化過程について~溶結凝灰岩の風化皮膜に着目して~

    猪股 雅美 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 136-, 2022

    ...今回分析の対象とした岩石礫を有する山城跡は,ががら山城(鏡山城跡ががら地区;東広島市鏡山)が広島花崗岩類である中粒弱斑状黒雲母花崗岩に,第1若山城(東広島市西条町下三永)が高田流紋岩類の流紋岩溶結ガラス質凝灰岩(一部溶結)に立地している.後期白亜紀に噴出した高田流紋岩は,同時代に広島花崗岩の貫入が確認されている<sup>3</sup><sup>)</sup>....

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  • 大分県姫島、城山溶岩に産出する黒曜石の地質学的研究

    古川 邦之, 宇野 康司, 堀内 悠, 壷井 基裕 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 193-, 2022

    ...<p><はじめに> 黒曜石の形成を伴う流紋岩溶岩の噴出は事例の少ない現象である。そのため詳細を理解するには過去の噴出物を用いた地質学的な研究が求められる。そこで本研究では、大分県姫島に分布する、黒曜石相を含む流紋岩組成の城山溶岩の研究を行った。この黒曜石は国の天然記念物および日本ジオパークに認定されている。...

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  • 中新世御内花崗岩質岩体のジルコンメルト包有物組成と固結圧力推定

    谷脇 由華, 齊藤 哲 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 340-, 2022

    ...一方、流紋岩などの火山岩類ではガラス(メルト)組成とQz-Ab-Or系の相平衡関係からマグマ溜まりの深度が検討されている。従って、花崗岩類についてもメルト組成を得ることができれば、マグマの固結圧力を制約することができると考えられる。しかしながら、花崗岩類にはガラスが含まれないため、直接メルト組成を得ることは困難である。...

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  • 中期中新世後半の九州と西南日本の背弧における島弧方向の応力勾配

    牛丸 健太郎, 山路 敦 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 68-, 2022

    ...始新統を切るNW-SE方向の断層群が多数存在し,それらを松下(1951)は筑豊型構造,すなわち正断層としているが,高井ほか(1997)は横ずれ断層としている.しかし,いずれも判断の根拠を示しておらず,活動時期も不明であった.そこで,本研究で新しく天草下島北西部の地質図を作成し,また,同断層群のすべり方向を検討した.さらにまた,断層の活動時期を制約するため,天草全域で中期中新世(14‒16 Ma)の流紋岩...

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  • 神津島の流紋岩及び玄武岩質捕獲岩のMo安定同位体組成

    田村 達也, 横山 哲也, 石川 晃 日本地球化学会年会要旨集 69 (0), 124-, 2022

    ...しかし、捕獲岩の起源や流紋岩質マグマとの関係については不明な点が多い。本研究では、捕獲岩と流紋岩質マグマの相互作用を調べる為、神津島流紋岩のδ<sup>98/95</sup>Mo値をTIMSで測定し、玄武岩質捕獲岩の持つδ<sup>98/95</sup>Mo値 (2021年度 日本地球化学会, 田村他)と比較した。...

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  • 根田茂帯・北部北上帯南縁部に散在する古生代の島弧性構造岩塊

    内野 隆之 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 119-, 2022

    ...</p><p> 北部北上帯の南縁部には幅150 m,長さ2 kmの巨斑晶質緑色流紋岩が産する.本岩は北上山地に頻出する前期白亜紀岩脈の一つと考えられていたが(内野・羽地,2021),比較的大規模なこと,1箇所でしか認められないこと,貫入方向が一般的なNE–SWではなく付加体に調和的なNW–SEであること,変形していることなど他の岩脈と異なる特徴も示していた.そこで今回,ジルコンのU–Pb年代を測定したところ...

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  • 京都市安楽寿院の平安時代後期凝灰岩製石仏の石材産地の検討

    川村 教一, 崎山 正人, 中井 淳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 133-, 2022

    ...sup> SI)とおおむね同様の範囲にある.他方、火山の西教寺奥の院(0.066~0.154×10<sup>-3</sup> SI、0.422×10<sup>-3</sup> SI)、相地(0.086~0.174×10<sup>-3</sup> SI)、その他、志度町小田および大串、八栗寺採石跡の岩石とは平均値の範囲が異なる.坂出市岩屋寺の採石跡に見られる岩石は白色の火山礫凝灰岩で、白色~灰白色の流紋岩...

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  • 宮沢賢治「台川」の地質概説

    大友 幸子, 赤坂 真奈 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 137-, 2022

    ...また数m〜数10mの流紋岩が月見橋周辺から滝不動尊にかけて凝灰岩に挟まれている.凝灰岩中には流紋岩の火山礫が含まれることや,ハイアロクラスタイトもみられることから,海底に噴出した溶岩と推定される.流紋岩は流理構造の発達した岩相、塊状岩相、ガラス質岩相が見られる.これらの岩相の流紋岩は火山礫凝灰岩の岩片として凝灰岩中に含まれている.海底に噴出した流紋岩溶岩が水冷破砕して凝灰岩の火山礫として含まれているように...

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  • 本邦中新世~鮮新世火山岩油ガス貯留層におけるCO<sub>2</sub>鉱物固定ナチュラルアナログ

    八木 正彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 147-, 2022

    ...</p><p> CO<sub>2</sub>鉱物固定を考える上で,溶解過程と沈殿過程の2つのステップを考慮する必要がある.溶解過程では,炭酸・重炭酸イオンの相手として2価元素に富む点で珪長質岩よりも苦鉄質岩が適している.通常玄武岩は,流紋岩に比較して5~8倍の2価元素を含有する.中でもソレアイト質玄武岩は特に鉄やカルシウムに富んでいることから溶解対象として有利である.本邦のグリーンタフ期の玄武岩をはじめとする...

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  • 西南日本 丹後半島の中新世〜鮮新世火山活動と堆積盆発達

    辻野 匠 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 311-, 2022

    ...<p>[地質概説]</p><p>本地域の新第三系は宮津花崗岩を基盤として薄い礫岩を基底に下から八鹿層,豊岡層,網野層,丹後層,経ヶ岬層に区分される.八鹿層は玄武岩〜安山岩を主体とし,多くは陸成である.豊岡層は陸成・湖成の砕屑岩と火山砕屑岩からなり,一部は熔結する.網野層は海成層で基底礫岩に泥岩が累重し,それに火山砕屑岩が指交・累重する.サージや豆石が認められ浅海化が示唆される.豊岡層と網野層中には流紋岩...

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  • 広島県庄原市西城川における中新統備北層群の貝形虫化石群集とCNS元素分析

    山本 知真理, 入月 俊明, 瀬戸 浩二 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 384-, 2022

    ...<p>広島県庄原市とその周辺に分布する中新統は,備北層群(今村ほか,1953)と呼ばれ,中国地方の瀬戸内区の代表的な層序学的単位である.備北層群は,白亜系吉舎安山岩類,高田流紋岩類,および花崗岩類のような基盤岩を不整合に覆い,下位より非海成の礫岩・砂岩・泥岩からなる塩町層,浅海成の主に砂岩からなる是松層,および深海成の泥岩からなる板橋層より構成されている(上田,1989).層厚は150 m前後で,火砕岩...

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  • 北上山地中西部の中古生代付加体を貫く白亜紀岩脈群の岩相・年代と貫入応力解析から得られた引張場

    内野 隆之, 羽地 俊樹 地質学雑誌 127 (11), 651-666, 2021-11-15

    ...<p>北上山地中西部には根田茂帯と北部北上帯に属する中古生代付加体が分布し,その中には多くの岩脈が産する.この岩脈について9つの岩種が識別され,特に斑状細粒優黒石英閃緑岩と角閃石安山岩が半分弱を占める.岩脈の幅は多くが数mで,貫入面の走向は概ね北北東-南南西方向で傾斜は高角である.角閃石安山岩と細粒石英閃緑岩からはそれぞれ131±3 Maと122±6 Maの普通角閃石K-Ar年代が,流紋岩からは120...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献7件 参考文献33件

  • 青森県南部,湯ノ沢カルデラ噴出物である尾開山凝灰岩の高精度・高確度噴出年代の決定:

    田口 春那, 折橋 裕二, 佐々木 実, 宮嶋 佑典, 岩野 英樹, 平田 岳史 地質学雑誌 127 (9), 545-561, 2021-09-15

    ...非溶結凝灰岩相の3試料のU-Pb年代値は3.9 Maに集中したが,溶結凝灰岩相のうち同凝灰岩の模式地である尾開山中腹の試料は8.7 Ma,大仏公園の黒曜岩試料は5.3 MaのU-Pb年代を示した.これらU-Pb年代結果はダブル年代測定で得たFT年代と誤差範囲で一致することから高精度・高確度噴出年代を決定することができた.これにより,尾開山凝灰岩非溶結凝灰岩相の噴出年代が3.9 Maであることを確定した.一方,流紋岩...

    DOI Web Site Web Site 参考文献20件

  • 北陸地方における日本海拡大期火成活動の時空変遷:

    山田 来樹, 髙橋 俊郎 地質学雑誌 127 (9), 507-525, 2021-09-15

    ...<p>日本海拡大時には北陸地方を含む環日本海地域で活発な火成活動が起きた.日本海拡大期に北陸地方で起きた最初の火成活動は,33 Ma頃の能登半島での安山岩質マグマの活動である.能登半島での安山岩質火成活動は,デイサイト質マグマの活動を挟んで前期中新世にも発生した.一方で後期漸新世~前期中新世には,北陸地方の広範囲で月長石を含む流紋岩質火砕流が噴出した.その後,多様な化学組成をもつ玄武岩~安山岩が前期中新世...

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  • 茨城県大子町に分布する中新世栃原流紋岩類の岩脈を用いた火山活動の年代とその応力場

    細井 淳, 羽地 俊樹, 岩野 英樹, 檀原 徹, 平田 岳史 地質学雑誌 127 (7), 395-402, 2021-07-15

    ...<p>新第三紀の棚倉断層帯周辺の古応力は,主に断層を用いて調べられてきた.しかし断層の解析には時代制約が困難という弱点がある.本論では,新第三系栃原流紋岩類を対象に,流紋岩岩脈のジルコンU-Pb年代測定から火成活動の時代を制約し,岩脈群を用いて当時の古応力を求めた.その結果,U-Pb年代測定では17.2±0.2 Maの年代を,応力解析ではWNW-ESE方向にσ<sub>3</sub>軸を持つ正断層型応力...

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  • 平成30年7月豪雨による岐阜県での土砂災害

    永田 秀尚, 林 拙郎, 篠田 繁幸, 藤井 幸泰, 伏木 治, 日野 康久, 居川 信之, 地主 卓弥, 加藤 靖郎, 小嶋 智, 高木 郁生, 田村 浩行, 都築 孝之, 梅原 正敏, 吉田 一也 応用地質 62 (2), 82-91, 2021-06-10

    ...<p>平成30年7月豪雨による,岐阜県での土砂災害について報告した.斜面崩壊のほとんどは豪雨期間の後半に生じた.飛騨帯の花崗岩,美濃帯の堆積岩類,濃飛流紋岩類,段丘堆積物,崩積土,表土,盛土などで斜面崩壊が発生した.渓床土砂の移動による土石流はより多数発生しているようである.累積降水量が300 ㎜を超えた範囲で災害の発生数が多くなるが,愛媛県宇和島や広島県呉のように高密度のものとはならず散発的であった...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献2件

  • 秋田県北部の縄文環状列石の地学

    藤本 幸雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 040-, 2021

    ...</p><p><b>伊勢堂岱遺跡:</b>北からABCDの4環状列石で構成され,A(1057個)は凝灰岩類(Tf)29.3%,流紋岩(Ry)24.1%,An18.6%,ひん岩(Po)15.7%,B(309個)はTf19.1%,Ry27.5%,An14.6%, Po21.4%,C(1281個)はTf18.4%,Ry20.4%,An26.8%,Po23.7%,D(535個)はTf32.9%,Ry21.3%...

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  • 熊野酸性岩類分布域における水力発電所の立地と地質

    後 誠介 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 045-, 2021

    ...</p><p>地形・地質の概要 中新統熊野層群に貫入した熊野酸性岩類の大規模岩体が分布する(Miura,1999;川上・星,2007).主岩体はラコリスを形成した流紋岩(熊野花崗斑岩)で,柱状節理や方状節理が発達する硬岩である.先行して噴出した流紋岩質火砕岩が,火成岩体の辺縁部に分布することがあり,タフォニを形成しやすい軟岩である.また初期に噴出した流紋岩(神ノ木流紋岩)があり,柱状節理が発達する硬岩...

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  • 隠岐諸島に産する後期新生代火山岩類の起源マントルの地球化学的変遷

    相澤 正隆, 新城 竜一, 岡村 聡, 平井 康裕 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 059-, 2021

    ...</p><p>重栖[おもす]層と葛尾[つづらお]層(5.7~5.0 Ma)は島後に広く分布し,主に粗面岩~アルカリ流紋岩の溶岩からなり,島後の西部ではショショナイト(5.5~5.1 Ma)がシート状に郡層中に貫入している。また,島前火山の外輪山上部溶岩(5.8~5.6 Ma)は,島前に広く分布し,主に粗面安山岩~粗面岩の溶岩からなる。...

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  • 男鹿半島北岸五里合低地の完新統と環境変遷

    西川 治, 嶋田 智恵子, 高島 勲 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 085-, 2021

    ...</p><p>N値が変化する上下の砂層に含まれる石英の赤色領域のTL発光特性はよく似たパターンを示し,層準による大きな違いはない.基底の砂礫層の礫種は硬質泥岩や流紋岩,火砕岩からなり,男鹿半島西部山地の火山岩類および女川層が給源と考えられる.よく円摩された細礫および中礫であり,西部山地と五里合低地は水系がつながっていないことから,基盤の潟西層や鮪川層に含まれる礫のリワークであると考えられる.一方,五里合低地...

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  • 中央構造線・桜樹屈曲部の三波川変成岩の地質構造

    崎 海斗, 遠藤 俊祐 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 227-, 2021

    ...</p><p></p><p><b>考察</b></p><p>桜樹屈曲部のMTL付近に見られる正断層は,石鎚層群の流紋岩を切っていることから,MTL活動ステージの石鎚時階の正断層運動と考えられる.四国中央部と四国西部での石鎚時階の正断層運動の変位量の差,すなわち三波川変成岩の上昇量の差が桜樹屈曲の形成に関与している可能性があり,さらなる検討が必要である....

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  • 北日本,青森県津軽地域の地殻回転運動

    星 博幸, 久野 元晴 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 178-, 2021

    ...冬部層流紋岩溶岩が西偏方位を持つことから,反時計回り回転は17 Maより後に起こったと考えられる。</p>...

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  • 神奈川県中央部,鮮新-更新統中津層群の後背地

    河尻 清和, 柏木 健司 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 244-, 2021

    ...と主な礫の特徴</b></p><p> 本研究では小沢層と神沢層の礫岩について検討した.小沢層の礫種組成は砂岩(約62 %),チャート(約25 %),珪長質凝灰岩類(約9 %)で,礫岩,砂岩頁岩細互層,花崗斑岩,花崗岩質岩,石英脈岩,千枚岩,ホルンフェルスがごく少数認められる(河尻,2016).一方で,神沢層の礫種組成は砂岩(約65 %),粘板岩(約19 %),チャート(約9 %)で,礫岩,凝灰岩,流紋岩...

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  • ジルコンU-Pb年代による大崩山火山深成複合岩体形成活動史の制約

    谷 健一郎, 堤 之恭, 大村 一希, 高橋 正樹, 金丸 龍夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 060-, 2021

    ...傾山無斑晶質流紋岩質溶岩(KRL)の噴出→傾山流紋岩・デイサイト質火砕流堆積物(KDT)の噴出と傾山コールドロンの形成 S-type的な貫入岩の活動:斜方輝石・黒雲母花崗閃緑岩(古期花崗岩類I, OKG3) </p><p>2.I-type的な地球化学的特徴を示す、祖母山安山岩・デイサイト質複成火山(SALT)の形成(コールドロンを埋積する形で噴出。...

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  • ペトロクロノロジーを用いた領家帯三河地域の深成-変成-変形履歴解読

    河上 哲生, 市野 智栄, 葛立 恵一, 坂田 周平, 髙塚 紘太 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 077-, 2021

    ...約70 Maの三河地域の地殻断面(上部地殻のみが露出)は75-69 Ma花崗岩類とその接触変成帯、および濃飛流紋岩で代表される。75-69 Ma花崗岩類の中で最大のバソリスであり、約75-69 Maの年代幅を持つ伊奈川花崗閃緑岩の周囲にはミグマタイト帯が発達するが、そのミグマタイト中のジルコンリムは約74 Maを与える。...

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  • 紀伊半島での中新世火成岩類の層序対比

    佐藤 隆春 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 245-, 2021

    ...</p><p></p><p> <b>中奥火砕岩岩脈は</b>玄武岩‐流紋岩複合岩脈と玄武岩質単純岩脈(武木弧状岩脈群[12])に貫入される[17].一方,中奥火砕岩岩脈は壁岩を構成する砕屑岩の岩片ほかに,安山岩,玄武岩などの本質岩片が含まれる[18].また,火砕岩岩脈が珪長質岩脈に貫入する地点も認められる.さらに,大峯カルデラの南方では花崗岩岩体に火砕岩岩脈が貫入する[19]....

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  • オホーツク海南縁の白亜紀島弧-海溝系の地質:常呂帯仁頃層群付加体(北海道)の砕屑物組成からの制約

    植田 勇人, 奈良 幸明, 阿久津 優太 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 037-, 2021

    ...</p><p>【砕屑物組成】仁頃層群の砂岩はきわめて岩片質で,玄武岩から流紋岩までの幅広い組成の火山岩片を主体とし,しばしば火山ガラス片や軽石片を多量に含む.これらに加え,角閃岩~変斑れい岩やトーナル岩片を様々な割合で含むことがある.砂岩に伴われる赤色泥岩はしばしば含礫泥岩状であり,玄武岩やドレライトのほか角閃岩~変斑れい岩やトーナル岩を角礫として含む.赤色泥岩を伴う混在相中には,メートルサイズのトーナル...

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  • 堆積物の化学組成からみた最終氷期以降の諏訪湖堆積物の風化と供給源変遷

    川野 律歩, 葉田野 希, 吉田 孝紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 252-, 2021

    ...についてそれぞれ検討した.それぞれ化学的風化の過程で流失しない元素であるAl/Ti比は供給源の変化の指標として考えることができる.また,風化の指標としては風化の過程で流失しにくいAlに対して,流失する元素としてCa,Na,Kを用いたCIA値(Nesbitt and Young, 1982)を指標とした.コアのAl/Ti比の大部分は一般的な玄武岩~安山岩に近い値を示したが,Unit4のみ玄武岩~花崗岩・流紋岩付近...

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  • 伊豆大島東岸,フノウの滝周辺の湖成層とテフラからみた伊豆大島火山先カルデラ山体の発達史

    鈴木 毅彦, 寺山 怜 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 165-, 2021

    ...</p><p><b>結果 </b>今回,一色(1984)による流紋岩質火山灰層(以下,フノウの滝火山灰層)を再確認し,さらに湖成層(以下,フノウの滝湖成層)直下の土壌層より火山ガラスを検出し,それらの同定を試みた.またフノウの滝火山灰層の上位1.5 mの湖成層中の腐植質な部分と,湖成層直下の土壌層の2層準について<sup>14</sup>C年代測定を実施した.フノウの滝火山灰層は黒雲母以外に軽石型火山...

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  • 長崎県五島列島の層序と堆積年代

    池端 雄太, 清川 昌一, 堤 之恭, 堀江 憲路, 竹原 真美 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 251-, 2021

    ...は,流紋岩質の凝灰角礫岩と白色流紋岩を測定し,それぞれ16.36Ma±0.09Ma,16.80±0.36Maを示した....

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  • 大崩山火山深成複合岩体の地質と形成過程の再検討

    高橋 正樹, 金丸 龍夫, 谷 健一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 062-, 2021

    ...(2) 傾山コールドロンの形成: 傾山コールドロンに先行して,層厚250m,噴出量60km<sup>3</sup>に及ぶ大規模な無斑晶質流紋岩質溶岩が噴出した。傾山コールドロン(12×6km)は,全層厚500m,総噴出量350km<sup>3</sup>以下の流紋岩~デイサイト質溶結火砕流堆積物の噴出によって形成された。この溶結火砕流堆積物のジルコンU-Pb年代は14.51Maである。...

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  • 紀伊半島の瀬戸内火山岩類の活動時期について

    新正 裕尚, 和田 穣隆, 折橋 裕二 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 092-, 2021

    ...し星ほか(2002)のFT年代と整合的であるとした.二上層群の最上部の定ヶ城累層の上部の玉手山凝灰岩は室生火砕流堆積物に対比される(星ほか,2002;岩野ほか,2007; 地質雑;山下ほか,2007; 地質雑; 新正ほか,2010; 地質雑).さらに和田ほか(2012; 地質学会予稿)は室生火砕流堆積物直下の山辺層群中の凝灰岩層から溶結した火砕岩片を見いだし,重希土類元素に枯渇する瀬戸内火山岩類の流紋岩...

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  • 斜面崩壊の微地形とその形成要因

    竹内 峻, 後藤 秀昭 地理科学 75 (3), 90-99, 2020-12-28

    ...微地形の違いは主に岩質によって説明でき,花崗岩類では斜面崩壊の幅が狭く,流下長のばらつきが大きい一方で,流紋岩類は斜面崩壊の幅が広く,ばらつきが小さいことが解った。また,緩斜面で多数の小規模な崩壊が分布する三原市本郷町西部では,風化物質の有無が崩壊の分布と微地形に影響している可能性がある。</p>...

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  • 滋賀県多賀町敏満寺遺跡石仏谷墓跡出土火葬骨のSr同位体分析

    澤田 陸, 若木 重行, 南 雅代, Sawada Hitoshi, Wakaki Shigeyuki, Minami Masayo 名古屋大学年代測定研究 4 53-58, 2020-06

    ...湖東流紋岩が流域に分布している宇曽川、犬上川の河川堆積物の交換態成分と河川水は0.71135-0.71176の87Sr/86Srを、主に石灰岩と玄武岩が流域に分布する芹川の河川水は0.71093の低い値を示した。さらに、石仏谷墓跡から出土した火葬骨は、土壌の交換態成分、ならびに芹川の河川水に近い87Sr/86Srを示した。...

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  • 兵庫県淡路島、白亜紀泉南流紋岩類のジルコンU-Pb及びFT年代

    佐藤 大介, 高橋 浩, 岩野 英樹, 檀原 徹, 平田 岳史 地質学雑誌 126 (3), 137-148, 2020-03-15

    ...<p>中央構造線の北側に沿って小規模に分布する泉南流紋岩類は,西南日本内帯における後期白亜紀火山岩類分布域の南端にあたり,後期白亜紀花崗岩類に貫入され,和泉層群に不整合に覆われる.今回,淡路島に分布する泉南流紋岩類中の流紋岩溶結凝灰岩1試料を対象に,同一ジルコン結晶を用いたLA-ICP-MSによるU-Pb及びフィッション・トラック(FT)年代測定を行った.その結果,<sup>238</sup>U-<...

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  • 富山県八尾地域の新生界年代層序の再検討とテクトニクス

    中嶋 健, 岩野 英樹, 檀原 徹, 山下 透, 柳沢 幸夫, 谷村 好洋, 渡辺 真人, 佐脇 貴幸, 中西 敏, 三石 裕之, 山科 起行, 今堀 誠一 地質学雑誌 125 (7), 483-516, 2019-07-15

    ...珪藻化石分析と合わせて各地層の堆積年代を決定し,新生界年代層序の再検討を行った結果,従来の報告より多くの不整合を挟むことが明らかになった.最下位楡原層の堆積相解析,砕屑性ジルコンの年代測定を行った結果,楡原層は上位岩稲層と不整合の関係にあり,前期リフト堆積盆の可能性があること,海域または湖水域に堆積した臨海/臨湖扇状地の堆積環境の下で多くの堆積サイクルが形成されたこと,砂岩の主要な供給源は南方の濃飛流紋岩...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献7件 参考文献90件

  • SIMSによる火山ガラス含水量分析に関するマトリックス効果の検証と補正の試み

    清水 健二, 牛久保 孝行, 桂木 悠希, 平野 直人, 山下 茂 日本地球化学会年会要旨集 66 (0), 106-, 2019

    ...<p>本研究では様々な含水量の流紋岩質ガラスの標準試料の他、ハワイのアルカリ玄武岩、東北日本太平洋沖プチスポット火山(フォイダイト)のガラスを準備し、SIMS分析のマトリックス効果を検証した。火山ガラスの組成によって検量線は大きく異なり、流紋岩質ガラスの水の検量線は、傾きが玄武岩質ガラスのものよりも著しく急勾配になり累乗近似曲線になった。...

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  • 伊豆諸島新島向山火山噴出物中の軽石と溶岩の石英に含まれるメルトインクルージョンの含水量測定

    下山 陽理, 中岡 礼奈, 壷井 基裕 日本地球化学会年会要旨集 66 (0), 108-, 2019

    ...伊豆諸島新島向山火山は噴出物の特徴から流紋岩質の溶岩と2種類の軽石が短期間のうちに連続で噴出したことが確認されており,それぞれのマグマの上昇・噴出過程が異なると推定される。本研究では,向山火山噴出物のMIの含水量について薄片を作製し,顕微フーリエ変換赤外分光光度計を用いて含水量の測定を行った。溶岩中の石英斑晶に含まれるMIの含水量は5.64±0.94 mass%となった。...

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  • 岩石粉末試料作成過程における乳鉢及びミルからのコンタミネーション

    山崎 徹 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 69 (3), 201-210, 2018-08-10

    ...<p>全岩化学組成分析用の粉末岩石試料作成プロセスにおける,粉砕器具及び機器からのコンタミネーションの程度を検討した.鉄乳鉢とタングステンカーバイド乳鉢,めのうボールミルとタングステンカーバイドミルを用いて3通りの組みあわせで岩石粉末試料を作成し,粗粉砕及び微粉砕のそれぞれの過程でのコンタミネーションの程度を調べた.検討試料には玄武岩,玄武岩質安山岩,デイサイト及び流紋岩を用い,主成分組成と微量成分組成...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献13件

  • CSAMT比抵抗探査による北海道洞爺カルデラの地下構造の解明

    後藤 芳彦, 檀原 徹 地学雑誌 127 (2), 139-156, 2018-04-25

    ...カルデラの北東側には高比抵抗領域が存在し,新第三紀の珪化した流紋岩であると推定される。カルデラ内には均質な中比抵抗領域が存在し,軽石や石質岩片などの火山砕屑物からなるカルデラフィル堆積物であると推定される。カルデラ中央部の中島は高比抵抗領域からなり,中島がデイサイト質の溶岩ドーム群からなることと調和的である。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献5件 参考文献33件

  • 北海道南西部,洞爺火砕流堆積物の層序と岩相記載

    後藤 芳彦, 鈴木 一也, 新谷 考志, 山内 敦貴, 三好 正晃, 檀原 徹, 東宮 昭彦 地学雑誌 127 (2), 191-227, 2018-04-25

    ...ユニット1~6の軽石はすべて流紋岩質であり,一連の噴火はほぼ一定の組成のマグマ噴出により行われた。ユニット6はやや苦鉄質な軽石を含むことから,噴火の最末期にはやや苦鉄質なマグマも噴出したと考えられる。</p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献8件 参考文献60件

  • 山形―新潟県境朝日山地の花崗岩類のU-Pb年代

    小笠原 正継, 堀江 憲路, 竹原 真美, 大坪 友英, 菊池 康浩, 藤本 幸雄, 大平 芳久, 庄司 勝信, 根岸 義光, 水落 幸広, 田阪 登史 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2018 (0), 143-, 2018

    ...末沢川溶結凝灰岩(69 Ma)は新期岩体を形成した火成活動の始まりに噴出したと考えられ、この年代は中部日本に分布する濃飛流紋岩の年代とほぼ同じである。このことから、西南日本内帯に見られる白亜紀末の火成活動と一連の活動が朝日山地にまで及んでいたと考えられる。...

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  • 石川県小松市赤瀬から産出するブルーオパール

    中嶋 彩乃, 古屋 正貴 宝石学会誌 33 (1-4), 34-, 2018

    ...</p><p>オパールは流紋岩の割れ目に産出し、崖 崩れなどで露出した面や、そこから流出した 土砂の中から発見された。またオパールを含む母岩の外側に球顆が見られることも多く、指示鉱物ともされるほどだが、その理由は明らかではない。 </p><p>採取したオパールは報告されていたように青いものもあったが、乳白色~黄色のものが 主であった。...

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  • 蛍光X線分析を利用した誰でも簡単に現場で実現可能な岩種判定法の提案

    新井 章珣, 手計 太一, 丸茂 克美 水文・水資源学会研究発表会要旨集 31 (0), 120-, 2018

    ...<br>分類を行った結果,黒部川と常願寺川,それぞれの河川礫は花崗岩や流紋岩,安山岩や閃緑岩に属していると考えられた.産業技術研究所のシームレス地質図を基に各河川の上流部の地質を見ると,黒部川は花崗岩が多く,安山岩や閃緑岩等が含まれ,常願寺川は安山岩が多く,上流部には花崗岩や花崗閃緑岩が含まれている....

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  • IODP EX350掘削コアには海底カルデラ生成のきっかけが残されている?

    田村 芳彦, シンドルベック ジュリー, ジュツラー マーティン, ニコルス アレックス, デバリ スーザン, 宮崎 隆, 佐藤 智紀, 前島 丈明, 石井 輝秋, アンドリュー グラハム, 木戸 ゆかり, 山下 幹也, ギル ジェイムス, バスビー キャシー, ブルーム ピーター 日本地質学会学術大会講演要旨 2017 (0), 090-, 2017

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  • 多変量解析による地すべり斜面における地下水流動の推定

    金澤 瑛, 丸山 清輝, 石田 孝司 水文・水資源学会研究発表会要旨集 30 (0), 87-, 2017

    ...<br />解析には,国土交通省東北地方整備局新庄河川事務所所管の志津地すべりにおける地下水水質分析データを用いた.志津地すべりは,山形県西部月山南山麓に位置する.地質は先第三系の花崗岩を基盤に,新第三系中新統の堆積岩(泥岩,凝灰岩類)と火山岩類(安山岩,玄武岩),第三系を不整合に覆う第四系の安山岩・流紋岩溶岩および火山砕屑物などから構成されている.地すべりの規模は,幅約1.5km,長さ約2km,想定...

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  • 伊豆弧海底カルデラ生成とIODPコア

    田村 芳彦 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2017 (0), 155-, 2017

    島弧の成長と海底カルデラの生成に関しては次のようなシナリオを描く。始新世から漸新世の伊豆弧の詳細な火山分布などはわからないが、地殻は現在と比較して明瞭に薄かった(厚さ10-20 km)。よって、上部マントルの融解による島弧マグマも安山岩を主体とするものであった(Tamura et al., 2016)。四国海盆の拡大以降、火山フロントの活動が再開したが、現在の小笠原弧のように地殻が薄かったと考え…

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  • 岩石学的にみた沼沢火山におけるマグマ溜りの長期的進化とカルデラ形成噴火の準備過程

    増渕 佳子, 石崎 泰男, 白井 智仁, 松本 亜希子, 宮坂 瑞穂, 中川 光弘 地質学雑誌 122 (10), 533-550, 2016-10-15

    ...<p>沼沢火山の先カルデラ期とカルデラ形成期の噴出物の岩石記載,斑晶鉱物組成,全岩主・微量成分組成および同位体組成から,沼沢火山では,噴火期ごとに流紋岩~デイサイト質マグマで満たされた珪長質マグマ溜りが再生されたことが明らかとなった.マグマ蓄積率を求めると,カルデラ形成噴火では他の噴火期に比べ2~40倍の早さでマグマが蓄積されたと考えられる.また,4.3万年前の惣山噴火以降,珪長質マグマとともに安山岩質...

    DOI Web Site Web Site 参考文献20件

  • 姫川中流域における「白馬大池角礫層」の存在と,その地質学的意味

    森川 篤平, 小坂 共栄, 高浜 信行 市立大町山岳博物館研究紀要 1 (0), 3-24, 2016

    ...本報告では,この地域の自然災害の素因について検討し,「白馬大池角礫層」の存在が重要な役割を担っていることを明らかにした.この礫層は,姫川層群・蛇紋岩・来馬層・石阪流紋岩などの西南日本内帯を構成する古期岩類を不整合におおい,第四紀の白馬大池火山岩層に不整合におおわれて本地域一帯に広く分布する.岩相やその層序的な特徴から,この礫層は,氷期の周氷河環境下で形成された可能性が高い.また,この礫層の岩相や分布...

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  • 石川県小松市赤瀬から産出するブルーオパール

    中嶋 彩乃, 古屋 正貴 宝石学会(日本)講演会要旨 38 (0), 13-, 2016

    ...<br>オパールは流紋岩の割れ目に産出し、崖 崩れなどで露出した面や、そこから流出した 土砂の中から発見された。またオパールを含む母岩の外側に球顆が見られることも多く、指示鉱物ともされるほどだが、その理由は明らかではない。 <br>採取したオパールは報告されていたように青いものもあったが、乳白色~黄色のものが 主であった。...

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  • 珪長質マグマのフォームコラプスの痕跡の可視化

    吉村 俊平, 中川 光弘 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 13-, 2016

    ...珪長質マグマの非爆発的噴火を説明するには,浸透流脱ガスとマグマの圧密を組み合わせたフォームコラプスが起こることが必要とされている.しかし,天然のマグマにはフォームコラプスが起きたことを示す証拠は見つかっていない.本研究では,流紋岩質溶岩(新島向山火山)の観察および塩素濃度マッピングを行い,フォームコラプスの痕跡を探した.その結果,気泡に向かって塩素が拡散している様子や,気泡が圧密していることを示す塩素分布...

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  • 岩手県宮古市に分布する閉伊崎噴出岩類の岩石記載

    小野寺 弘幸, 澁江 靖弘, 土谷 信高 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 184-, 2016

    ...閉伊崎噴出岩類は,デイサイト質から流紋岩質の結晶質溶結凝灰岩,流紋岩質ガラス質溶結凝灰岩,流紋岩質結晶質凝灰岩,流紋岩質ガラス質凝灰岩,火山礫凝灰岩,凝灰角礫岩,火山角礫岩の7種類に区分できる。最初の4種類の凝灰岩中には火山礫が含まれていることがある。デイサイト質から流紋岩質の溶結凝灰岩中の主成分鉱物を,量比も含めて表すと,斜長石>石英>カリ長石>単斜輝石>斜方輝石>角閃石となる。...

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  • 栗駒火山の水蒸気噴火噴出物の層序と鉱物学的特徴

    伊藤 啓太, 大場 司 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2016 (0), 187-, 2016

    ...<br>露頭間で堆積物を対比し,1層の土石流堆積物,2層の砂質テフラ,10層の水蒸気噴火堆積物を認定した.これらのうち,最上位の昭和湖周辺にのみ分布する水蒸気噴火堆積物に対し,偏光顕微鏡観察,粉末X線回折,SEM-EDS定性分析によって火山灰粒子ごとに鉱物同定を行った.その結果,火山灰粒子には変質火山岩片,結晶片,モザイク状石英,流紋岩質岩片が認められた.10μm以下の細粒粒子は石英-パイロフィライト...

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  • 和田峠黒曜岩と石器

    牧野 州明, 高橋 康, 中村 由克, 向井 理史, 法橋 陽美, 津金 達郎 地質学雑誌 121 (7), 249-260, 2015-07-15

    ...和田峠周辺は良質な黒曜石やざくろ石の産地,あるいは石器の原産地である.しかし,黒曜岩は露出状況が悪く構成物質も非常に細かいという事情が,黒曜岩の岩相や組織を探ることを妨げている.最近,機器の性能が向上するに伴い,微細な構成物の分析や観察も可能になり,黒曜岩にみられる微細組織の観察と理解が進んできた.今回、和田峠の黒曜岩と流紋岩に記録されている組織から読み取れるマグマの冷却と穏やかな脱ガス過程とそれを...

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  • 黒鉱鉱床の多様性と熱水循環系の規模

    山田 亮一 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 6-, 2015

    ...黒鉱鉱床の多様性を紹介し,その代表的鉱床帯である秋田県北鹿地域を事例に,鉱床と密接に関連する火山活動,とりわけバイモーダル流紋岩の化学的性質を述べる.また,幾つかの代表的鉱床について,胚胎場の特徴や,鉱床を構成している単位鉱体や単位鉱化帯などの規模や特徴を報告する....

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  • 鹿児島県咲花平および隼人の大隅石と共生する鉄菫青石

    門馬 綱一, 宮脇 律郎, 松原 聰, 徳本 明子, 重岡 昌子, 長瀬 敏郎 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 57-, 2015

    ...大隅石(osumilite)は鹿児島県垂水市咲花平の流紋岩空隙中から発見された鉱物で、かつては菫青石と思われていたが、都城秋穂によって新鉱物として記載された(Miyashiro, 1956)。一方、著者らは咲花平および隼人の大隅石に伴って、鉄菫青石(sekaninite)が普遍的に産出することを確認したので報告する。...

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  • 阿蘇火山火砕流堆積物中のアパタイトの揮発性成分組成

    道久 真理絵, 佐野 有司, 高畑 直人, 石田 章純, 小池 みずほ, 吉田 健太, 東野 文子, 小木曽 哲 日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 131-, 2015

    ...試料はAso-3, -4それぞれの安山岩質、流紋岩質軽石の計4つで、波長分散型EPMAでF, Clを含む主成分元素組成を、nano-SIMSでアパタイトのOH濃度を分析し, メルト包有物のH<SUB>2</SUB>O濃度はKaneko et al. (2007, 2011)の推定値を用いた。アパタイトの揮発性成分組成について、単一試料中のCl濃度はほぼ一定である一方,F濃度に幅があった。...

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  • 栃木県宇都宮,鹿沼および茂木地域に分布する中新世苦鉄質火山岩類の岩石学的研究

    清水 隆一, 川野 良信 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 178-, 2015

    ...栃木県宇都宮地域には中新世火山岩類が広く分布し,下位の風見山田層は安山岩質の陸上火山活動に由来し,上位の大谷層は流紋岩質の水中火山活動である.両火山岩の放射年代から本地域では15 Maに火山活動の変遷が認められ,日本海拡大との関連が示唆されるため,本地域のマグマの成因を明らかにすることは重要である....

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  • ケイ酸塩ガラス中の水の拡散における含水量依存性

    黒田 みなみ, 橘 省吾, 奥村 聡, 中村 美千彦, 坂本 直哉, 圦本 尚義 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 5-, 2015

    ...本研究では,ケイ酸塩メルト中の水の拡散について,その含水量依存性と拡散メカニズムの解明を目的とし,石英ガラスを用いた水の拡散実験をおこなった.実験で得られた拡散プロファイルから,ガラスの組成依存性を排除したケイ酸メルト中の水の拡散モデルを構築する.また,そのモデルを流紋岩ガラス,デイサイト質ガラス,玄武岩質ガラス中の水の拡散に応用し,一般的なケイ酸塩メルト中の水の拡散モデルの構築をめざす....

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  • 福井県内のいくつかの地域の地質 その4:越前市吉野瀬川北側(鬼ヶ岳-大虫地域)

    梅田, 美由紀 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 「日本海地域の自然と環境」 21 119-128, 2014-11-01

    ...越前市吉野瀬川北側の鬼ヶ岳周辺部-大虫地域における地質を調査した.本地域の層序は,北 側では下位から,古期花崗岩類(晶質石灰岩塊を伴う)―足羽層―濃飛流紋岩類―新期花崗岩類 ―西谷流紋岩類―中新世火砕岩類,そして南側には断層関係で南条山地中生層が分布し,それら を被覆して段丘堆積物が分布する.越前市大虫町や広瀬町に散在する石灰岩塊は,珪質岩と互層 し,古期花崗岩類によって接触変成を受けている.このような...

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  • 兵庫県宍粟市引原に分布する火山岩類および深成岩類の放射年代

    小室 裕明, 亀井 淳志, 大平 寛人, 三好 未希子, 田結庄 良昭, 引原団体研究グループ 地球科学 68 (2), 81-88, 2014

    ...兵庫県北部引原地域には,白亜紀末〜古第三紀初期の火山岩・深成岩類が分布している.火山岩類は,流紋岩質火砕岩類とそれを不整合に覆う安山岩溶岩からなり,それぞれ引原層・戸倉層と新たに命名した.引原層は,おそらくカルデラ埋積層である.これらの火山活動の間に花崗岩類の貫入があった.引原層は,フィッショントラック法により73.2±2.5Maと年代測定された.引原層に貫入する石英斑岩と黒雲母花崗岩の年代は,それぞれ...

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  • イロシンカルデラ内から採取されたコア試料(IrBH-2)の層序とAMS放射性炭素年代

    マリア ハナ ミラブエノ, 鳥井 真之, エドアルド ラグエルタ, パーラ デロス レイス, 藤木 利之, エリクソ バリソ, 奥野 充, 中村 俊夫, 檀原 徹, 國分(齋藤) 陽子, 小林 哲夫 地学雑誌 123 (5), 751-760, 2014

    ...火山ガラスと斑晶鉱物の屈折率を測定したいくつかの試料は,後カルデラ火山の活動では安山岩質~デイサイト質噴出物が主であり,流紋岩質なものがわずかに伴うことを示唆する。また,流紋岩質降下テフラは,41 cal kBPのイロシン火砕流堆積物と共通した岩石記載的特徴を持ち,両者が同一のマグマに由来する可能性を示唆する。...

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  • 新たに認定された第四紀火山の放射年代:奈良俣カルデラ

    山元 孝広 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 65 (9-10), 113-116, 2014

    ...群馬県北東部の奈良俣カルデラは,第四紀下限の年代が改正されたことにより,新たに追加された第四紀火山の一つである.奈良俣ダム湖左岸の径約2 kmの凹地を埋積した流紋岩質火砕岩とこれを覆う湖成堆積物で構成されている.火砕岩中の流紋岩軽石のジルコンからはジェラシアン期を示す2.1±0.2 Maのフィッション・トラック年代値が得られた....

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 阿蘇火山火砕流堆積物中のアパタイトの揮発性元素組成

    道久 真理絵, 佐野 有司, 高畑 直人, 石田 章純, 小池 みずほ, 吉田 健太, 小木曽 哲 日本地球化学会年会要旨集 61 (0), 314-, 2014

    ...<BR>試料はAso-3とAso-4それぞれの安山岩質・流紋岩質軽石の計4つを用いた。斜長石中のメルトインクルージョン組成の分析により、各試料の含水量は流紋岩質メルトの方が安山岩質メルトより多い(小豆畑, 2009)。新たにアパタイト組成をEPMAで分析した結果、1試料中のCl濃度はほぼ一定である一方,F濃度に幅があった。これはFとOHが交換関係にあることを示す。...

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  • 阿蘇-4および姶良噴火の前駆噴出物の岩石学的特徴

    長谷中 利昭, 黒川 聖, 山崎 秀人, 杉山 芙実子, 関口 悠子, 森 康 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 179-, 2014

    ...火砕噴火,姶良火砕噴火の2つの大規模カルデラ形成噴火の直前に噴出したマグマの岩石学的特徴を検討した.研究対象は(1a)阿蘇-4火砕流の直前にカルデラの外,5km西に噴出した大峰火砕丘とそれに伴う高遊原溶岩,(1b)阿蘇カルデラ西方に阿蘇-3〜阿蘇-4火砕噴火の間に堆積した花房層に挟まれるテフラ,(1c)阿多〜阿蘇-4間に見られる阿蘇3/4降下軽石層,(2)姶良噴火の5000年〜2000年前に噴出した清水流紋岩...

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  • 伊豆弧、新島火山より産する2種類のハンレイ岩質捕獲岩の成因:岩石学的・地球化学的考察

    遠藤 大介, 荒川 洋二, 池端 慶, 大鹿 淳也, 新村 太郎, 森 康 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 197-, 2014

    ...伊豆弧北西部に位置する新島火山は、流紋岩を主体とする活火山で、少量の玄武岩~安山岩質火山活動があったことが知られている(一色, 1987)。筆者らはこれまで,本地域に産する流紋岩、玄武岩および深成岩捕獲岩類について記載岩石学的・岩石化学的研究を進めてきた(たとえば、遠藤ほか,2010)。...

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  • P1-15 阿蘇カルデラ, Aso-1噴火直近に噴出した古閑溶岩(ポスターセッション)

    田島 靖久, 星住 英夫, 松本 哲一, 廣田 明成 日本火山学会講演予稿集 2014 (0), 133-, 2014

    ...阿蘇カルデラは, Aso-1〜Aso-4の4回の大規模な火砕流噴火によって形成された.これら火砕流堆積物や後カルデラの中央火口丘群の岩石は,中部九州の他の岩石に比べK_2O量が多いなどの特徴がある(小野・他, 1977;小野・渡辺, 1985など).カルデラ壁にはAso-1火砕流の下位に,安山岩を主体とし,一部玄武岩,デイサイトや流紋岩からなる先阿蘇火山岩類が広く分布する(小野・渡辺, 1985;...

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  • XAFS法によるK-T境界粘土におけるZr局所構造解析

    鳥羽瀬 翼, 吉朝 朗, 王 玲, 本宮 秀朋, 菅原 正彦, 磯部 博志, 杉山 和正, 奥部 真樹 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 164-, 2014

    ...K-T境界層粘土におけるXANESスペクトルは流紋岩質火山ガラス(obsidian, pitch stone)やテクタイトに似ている。K-T境界層粘土とテクタイトの局所構造が似ているということはK-T境界層粘土のZr局所構造に隕石衝突の熱の急冷した痕跡が残っているということを指し示している。 K-T境界層粘土におけるZr-O間距離は2.164 Åであり、配位数は6.3である。  ...

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  • 栃木県宇都宮地域に分布する中新世火山岩類の岩石学的研究

    清水 隆一, 川野 良信 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 174-, 2014

    ...栃木県宇都宮地域には中新世火山岩類が広く分布し,下位の風見山田層には安山岩が,その上位の大谷層には流紋岩が存在する.本火山岩類の地球化学的特徴を解析した結果,風見山田層の安山岩は笠松山安山岩と半蔵山安山岩に細分され,大谷層の流紋岩は大谷層流紋岩と羽黒山流紋岩に細分される....

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  • 熱年代学データに基づく和泉山脈地域の領家-和泉帯のテクトニクス

    清家 一馬, 岩野 英樹, 檀原 徹, 平野 弘道 地質学雑誌 119 (12), 759-775, 2013-12-15

    ...新たなフィッション・トラック(FT)年代測定と地質構造解析から,西南日本内帯南縁,和泉山脈の領家-和泉帯を,南よりA,B,Cの3ブロックに区分して被熱・冷却史を考察した.ブロックAは和泉層群からなり,火砕岩のジルコンFT年代70.9±3.4 Maが堆積年代を示す.ブロックBは,泉南流紋岩類と滝尻アダメロ岩の一部からなる.前者のジルコンFT年代85.0±5.2 MaおよびアパタイトFT年代80.0±11.2...

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  • 桜島火山および姶良カルデラ地域における61ka以降のマグマ化学組成の時間変化とマグマ溜りシステムの進化(<特集>桜島火山)

    高橋 正樹, 大塚 匡, 迫 寿, 川俣 博史, 安井 真也, 金丸 龍夫, 大槻 明, 小林 哲夫, 石原 和弘, 味喜 大介 火山 58 (1), 19-42, 2013

    ...に分けられる.姶良カルデラ地域では,61ka頃に玄武岩質,玄武岩質安山岩質,安山岩質そして流紋岩質マグマの活動があり,敷根安山岩や安山岩質スコリアおよび流紋岩質軽石からなる岩戸火砕流堆積物が噴出した.24,000年ほどの静穏期の後に流紋岩質マグマの活動が再開し,29kaには大量の高シリカ流紋岩質マグマが噴出して,大隅降下軽石堆積物および入戸火砕流堆積物が形成された.60kaの岩戸火砕流堆積物の流紋岩質...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献38件

  • 侵食地形から得られた奈良盆地南部の低位段丘構成層の堆積面レベルの復元

    木庭 元晴 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 104-, 2013

    ...このレベル付近には,畝傍山では貫入岩と花崗岩の境界が,天香具山でははんれい岩と花崗岩の境界が,耳成山では流紋岩内斜面の緩斜面によって認めることができる。風化による花崗岩の侵食がこのレベルで減速したと読み替えるのである。つまり,このレベル以下が地表下にあったと考える。現在のローカルな侵食基準面は,三山が緩斜面上に位置するため,海抜60~80mと幅がある。...

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  • 岩石間隙水中の溶存シリカの拡散特性

    横山 正 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2013 (0), 22-, 2013

    ...岩石間隙水中の溶存シリカの拡散特性の理解は,水-岩石相互作用を考える上で重要である.砂岩(2種類)や流紋岩を用いて,25℃にて透過拡散試験による溶存シリカの有効拡散係数<i>D</i><sub>e</sub>の測定を行った.また,K<sup>+</sup>とCl<sup>–</sup>の<i>D</i><sub>e</sub>も測定して各元素の<i>D</i><sub>e</sub>の比較を行った....

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  • 地質を考慮した凍結融解土砂生産の推定法

    泉山, 寛明, 堤, 大三, 藤田, 正治 京都大学防災研究所年報. B 55 (B), 399-406, 2012-09-30

    ...実験結果から,風化花崗岩,風化花崗斑岩,風化頁岩については,ある回数以上の凍結融解を経験した層が土砂化するというモデルを,風化砂岩,風化流紋岩については,凍結融解によって地表面から砂の粒径程度の深さが土砂化するというモデルを作成した。...

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  • 北アルプス,仁科山地における白亜紀後期の高温で水に乏しい珪長質火成活動

    植木 忠正, 原山 智 地質学雑誌 118 (4), 207-219, 2012-04-15

    ...白亜紀~古第三紀の火成活動で形成された多斑晶質の流紋岩,およびそれと関連した花崗岩は西南日本内帯に広く分布する.本研究ではこれらの多斑晶質の特徴に着目し,その活動地域の一つである北アルプス北東部・仁科山地に分布する白亜紀後期の多斑晶質流紋岩・木崎流紋岩と,関連した花崗岩である花崗斑岩~斑状花崗岩の青木花崗岩を対象に,マグマの性質(温度, 生成初期の含水量)の検討を行った.マグマの情報を残存する急冷周縁相...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献3件 参考文献18件

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