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検索結果 189 件

  • 1 / 1

  • 高齢者に生じた水痘再罹患の 1 例

    大久保 和貴子, 内藤 玲子, 今福 信一 西日本皮膚科 85 (5), 374-377, 2023-10-01

    ...VZV は幼少期に初感染し水痘として発症した後,神経節に潜伏感染する。宿主は終生免疫を獲得するが,潜伏していた内因性 VZV の再活性化は生じる。再活性化は神経支配領域に一致した部位に,帯状に皮疹を呈する帯状疱疹として発症することが殆どである。しかし,時に内因性 VZV の再活性化においても帯状疱疹を伴わずに水痘様の皮疹を呈することがある。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 進行性多巣性白質脳症の臨床と検査

    中道 一生 神経感染症 28 (1), 22-, 2023

    ...多くのヒトでは、アーキタイプ(原型)の JCV が終生にわたって無症候性に持続感染および潜伏感染している。そして、T細胞系の免疫が低下した患者等においては、プロトタイプ(変異型)の JCV が出現し、大脳白質等のオリゴデンドロサイトにおいて増殖することで PML を生じることがある。...

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  • 根尖性歯周炎におけるヒトヘルペスウイルス感染の関与

    武市 収, 牧野 公亮, 氷見 一馬, 宮田 泰伎 日本歯内療法学会雑誌 44 (3), 194-199, 2023

    ...が示唆されている.すなわち,一度HHVが感染すると,潜伏感染したHHVが生涯にわたって歯髄炎や根尖性歯周炎を生じさせる可能性がある.これまで,歯髄炎や根尖性歯周炎は細菌感染が病因とされていたが,HHVもこれらの炎症に関与することが示唆されるため,HHVの特徴や根尖性歯周炎への関与について理解することは重要である....

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  • 三重県での妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングと先天性CMV感染児の検索

    鳥谷部 邦明 周産期学シンポジウム抄録集 41 (0), 70-73, 2023

    ...既感染者の唾液腺や尿細管,性腺,乳腺などに潜伏感染し,唾液や尿,性腺分泌液,乳汁などの体液中に間欠的に分泌される。未感染者が,既感染者からのCMVを含む飛沫や体液と接触することで新たな感染が生じる。健常人の感染では,不顕性感染が大部分であるが発熱や咽頭痛,リンパ節腫脹,稀に肝炎を呈することがある。...

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  • アジアゾウのElephant endotheliotropic herpesvirus (EEHV)関連出血病

    竹鼻 一也, 川上 茂久, Thitaram Chatchote, 松野 啓太 日本野生動物医学会誌 27 (1), 17-27, 2022-03-01

    ...EEHVはゾウを自然宿主とし,他のヘルペスウイルス種と同様に潜伏感染する。若齢ゾウにおいては,何らかの原因で血中ウイルス量が異常上昇することに伴い,致死的出血病に至ることがある。発症後の治療には反応が乏しく,有効な治療法が確立されているとは言い難いものの,発症初期に積極的な治療を行うことで救命率向上が認められる。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献37件

  • NK細胞を利用しHIV感染症根治を目指す

    岸本 直樹 ファルマシア 58 (9), 898-898, 2022

    ...Barré-Sinoussi博士によってウイルスが分離・同定された(2008年にノーベル医学生理学賞を受賞).全世界のHIV感染者数は2020年末時点において3,700万人を超えており,HIV感染症が世界的に重大な公衆衛生上の問題であることに疑いの余地はない.HIVの発見から約40年が経ち,副作用プロファイルが佳良な抗HIV療法(ART)が臨床に供されているが,根治は達成されていない.この背景には,HIV潜伏感染細胞...

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  • ヘルペスウイルスの中枢神経病原性解明を目指して

    吉川 哲史 神経感染症 27 (1), 1-, 2022

    ...<p>【要旨】9 種類のヒトヘルペスウイルスのなかで、αヘルペスウイルス亜科に属する herpes simplex virus (HSV)と varicella-zoster virus(VZV)は神経親和性が強く、いずれも初感染後に知覚神経節に潜伏感染した後再活性化し皮膚粘膜病変をきたす。...

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  • 神経内科領域におけるウイルス再活性化による神経障害

    島田 知世, 常深 泰司, 飯村 康司, 菅野 秀宣, 服部 信孝 臨床神経学 62 (9), 697-706, 2022

    ...<p>長期間無症状のまま宿主細胞内にとどまるウイルスが,免疫状態の変化により再活性化することがある.活性化したウイルス自体の障害に加え,再活性化によって引き起こされる自己免疫的な炎症も細胞障害を生じる機序となる.なかでもヒトヘルペスウイルスは頭蓋内手術を契機として潜伏感染していたウイルスが再活性化し脳炎を発症することがある.てんかん外科の普及に伴い注目を集めている疾患概念であるが,欧米に比べ本邦での...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献104件

  • 伝染性単核球症潜伏感染期間中の若年者に発症した胃穿孔の1例

    林 良郎, 柴﨑 泰, 小路 毅, 平山 一久, 丸尾 啓敏 日本消化器病学会雑誌 118 (3), 245-250, 2021-03-10

    <p>症例は17歳男性.腹痛を主訴に受診し胃穿孔の診断で緊急手術を行った.術後14日で問題なく退院したが,退院2日後から発熱が持続,精査の結果伝染性単核球症の診断となった.保存的に軽快した後の上部消化管内視鏡検査で非特異的炎症像を認めた.生検でB-cellの浸潤は認めたものの,リンパ腫やピロリ菌感染は否定的であった.伝染性単核球症潜伏期間中に胃穿孔を生じたまれな1例と思われ,EBウイルスの関連を…

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  • 1.帯状疱疹

    浅田 秀夫 日本老年医学会雑誌 58 (1), 48-53, 2021-01-25

    ...<p>帯状疱疹は,体内に潜伏感染していた水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化して生じる疾患で,高齢者に好発する.わが国においては帯状疱疹の罹患率は右肩上がりで増え続けており,今後もさらなる増加が予想される.2016年より水痘ワクチンが帯状疱疹の予防にも適応拡大され,さらに最近では新規サブユニットワクチンの発売も始まった.また近年,新規薬理効果をもつ抗ヘルペスウイルス薬も登場し,帯状疱疹診療を取り巻く環境は...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献9件

  • がんウイルスEBVを標的としたワクチン開発の最前線

    石丸 華子 ファルマシア 57 (5), 416-416, 2021

    ...がんウイルスであるEBVは感染細胞を不死化させ,これに<i>c</i>-<i>Myc</i>遺伝子の転座やがん抑制遺伝子の変異が加わることで,Burkittリンパ腫や上咽頭がん,胃がんなどを引き起こす.日本では,成人の9割以上がEBVに感染しており,主な感染経路は唾液感染である.多くの場合は,幼児期に感染して不顕性感染を示すが,思春期以降の初感染で伝染性単核症を引き起こす.EBVは感染後,B細胞に潜伏感染...

    DOI 医中誌

  • 帯状疱疹の発症機構の考察と成分ワクチンについて

    今福 信一 ウイルス 71 (1), 45-54, 2021

    ...水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)は初感染では水痘,その後脳脊髄の神経節の細胞に潜伏感染し,数年〜数十年後に帯状疱疹を生じる.VZVはヒトに感染するヘルペスウイルスの中で唯一流行性に感染し,また唯一ワクチンで予防が可能なウイルスである.帯状疱疹は造血幹細胞移植,血液悪性腫瘍,Jak阻害薬内服,SLEなどを有する患者と高齢者で顕著にその頻度が上昇する.新たに登場した帯状疱疹の成分ワクチンはアジュバントとVZV...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献48件

  • 慢性活動性EBウイルス感染症

    木村 宏 Journal of Hematopoietic Cell Transplantation 10 (2), 87-93, 2021

    ...<p> 慢性活動性EBウイルス感染症は,EBVがT細胞あるいはNK細胞に潜伏感染し,クローナリティを持って増殖,臓器に浸潤し,多彩な症状を呈する難治性疾患である。予後は,概して不良で,無治療の場合には,臓器合併症・急性転化により死に至ることが多い。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • 1.帯状疱疹の診断と治療

    浅田 秀夫 日本皮膚科学会雑誌 130 (13), 2683-2688, 2020-12-20

    ...<p>帯状疱疹は,体内に潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化して生じる疾患で,高齢者に好発する.神経痛様の痛みが先行し,小水疱を伴った浮腫性紅斑が片側性に知覚神経分布に一致して出現する.皮疹治癒後も疼痛や感覚異常が長期間残ることがある(帯状疱疹後神経痛:PHN).できるだけ早期に抗ヘルペスウイルス薬の全身投与を開始することが治療の基本となる.PHNには通常の鎮痛薬は無効であり,...

    DOI Web Site 医中誌

  • 成人 T 細胞性白血病リンパ腫の患者に生じ,初診時の診断が困難であった汎発性帯状疱疹の 1 例

    加来 裕美, 永瀬 浩太郎, 森 槙子, 井上 卓也, 成澤 寛 西日本皮膚科 82 (6), 451-454, 2020-12-01

    ...帯状疱疹は,水痘発症後に脊髄後根神経節に潜伏感染していた水痘帯状疱疹ウイルスが免疫抑制的な機転により再活性化して発症する。ウイルスが増殖しウイルス血症を来した場合に,通常の帯状疱疹の皮疹に加え全身に散布疹を伴うことがあり,汎発性帯状疱疹と呼ぶ。これまでに国内外を含めて,自験例ほどの高度な汎発疹を呈した汎発性帯状疱疹の報告例は調べえた限り認めない。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 新規HIV感染症治療戦略『Shock & Kill』

    松田 幸樹, 前田 賢次 Drug Delivery System 35 (5), 401-408, 2020-11-25

    ...本総説ではHIV潜伏感染細胞を標的とした薬剤開発に焦点を当て、筆者らの最近の研究も含めて解説する。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献29件

  • サルコイドーシス病因論に関する文献的考察

    山口 哲生, 内田 佳介, 江石 義信 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 40 (1_2), 17-26, 2020-10-01

    ...「病巣内」に存在する原因微生物を探索するためには定性的PCRが用いられることが多い.これまでの多くの報告をまと めると,抗酸菌もアクネ菌もサ症の病巣内に存在している確率は高い.抗酸菌もアクネ菌も潜伏感染する菌であるため,こ れが病巣内で肉芽腫形成の真の原因物質になっているのか,単なる潜伏感染をみているだけなのか鑑別する必要がある.こ の鑑別のためには定量的PCRで候補菌のゲノムコピー数を比較することが...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献50件

  • B型肝炎再活性化発症に関連するウイルス側因子

    伊藤 清顕, 梅村 武司, 坂本 和賢, 奥村 彰規, 田中 榮司, 米田 政志 肝臓 61 (5), 237-239, 2020-05-01

    ...<p>B型肝炎ウイルス(HBV)の再活性化が起こる原因としては,宿主側の因子(リツキシマブ+ステロイドや造血幹細胞移植といった免疫抑制の強度や一塩基多型[SNPs]等)とウイルス側の因子(occult HBV infection[HBV潜伏感染:HBs抗原陰性でHBV DNA陽性]の状態,HBVジェノタイプやHBVの遺伝子変異[コアプロモーター変異やプレコア変異等])が相互に関連して発症すると考えられている...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • Epstein-Barr virus感染とリンパ増殖性疾患

    磯部 泰司 臨床血液 61 (9), 1286-1296, 2020

    ...個体内でこのウイルスはリンパ球指向性を持っており,潜伏感染を樹立させると,最終的には静止期に入ったメモリーB細胞中に潜むことになる。しかし,この潜伏感染を維持できずに再活性化を生じると,EBVが原因となるリンパ増殖性疾患やリンパ腫が発症してしまうのである。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • Epstein-Barrウイルス溶解感染における細胞内環境変化に関する研究

    佐藤 好隆 ウイルス 70 (1), 83-90, 2020

    ...Epstein-Barrウイルス(Epstein-Barr virus; EBV)は,Γ-ヘルペスウイルス亜科に属するDNAウイルスで,最初に発見されたヒト癌ウイルスでもある.EBVは潜伏感染と溶解感染(ウイルス産生感染) の2つの感染様式を持ち,基本的にEBV感染細胞は潜伏感染を呈するが,ときに溶解感染へと移行し,子孫ウイルス産生およびウイルス伝播が起きる.溶解感染では約80個のウイルス遺伝子が秩序立...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献52件

  • PML について

    中道 一生 神経感染症 25 (1), 133-, 2020

    ...多くのヒトにおいて幼少期にアーキタイプ(原型)の JCV が感染し、持続感染および潜伏感染が成立する。T細胞系の免疫が低下した患者等においてはプロトタイプ(変異型)の JCV が出現し、大脳白質等のオリゴデンドロサイトにおいて増殖することで PMLを引き起こすことがある。...

    DOI 医中誌

  • 帯状疱疹関連脳梗塞の 2 例

    村上 真依, 岡 大五, 杉山 聖子, 山本 剛伸, 青山 裕美 西日本皮膚科 81 (6), 504-508, 2019-12-01

    ...神経節に潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus : VZV)が血管内皮細胞に感染し,血管炎を惹起し脳梗塞を引き起こしたと考えた。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献10件

  • アクネ菌病因論で考えるサルコイドーシス学

    山口 哲生, 江石 義信 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 39 (1_2), 1-10, 2019-10-01

    <p>サルコイドーシスはいまなお原因不明とされている.しかし,細胞性免疫に対して強い免疫原性を有するなんらかの感染性物質が原因となり,素因のある宿主のみが発病して類上皮細胞肉芽腫が形成されることが世界のコンセンサスとなっている.現在までに結核菌(mKatG)とアクネ菌(Propionibacterium …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献44件

  • 新薬まるわかり:抗ヘルペスウイルス薬 アメナリーフ錠 200mg(アメナメビル)

    NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンター, 東京大学大学院薬学系研究科育薬学講座 日経ドラッグインフォメーションpremium (251) PE30-32, 2018-09

    ...帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)に罹患した際に、神経節に潜伏感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが、その後、免疫機能の低下をきっかけに再活性化して発症する疾患である。 アメナリーフ(一般名アメナメビル)は、帯状疱疹を効能・効果として2017年9月に発売された。...

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  • 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学研究の最前線 (訂正)

    吉崎 智一 日本耳鼻咽喉科学会会報 121 (3), 174-179, 2018-03-20

    ...通常 EBV は B リンパ球に終生潜伏感染し上皮は溶解感染, すなわちウイルス増殖の場であるのに対して, HPV は上皮細胞が潜伏感染の場でもあり, 溶解感染の場でもある. 中咽頭癌において, 免疫染色による p16 過剰発現の評価は HPV 感染のサロゲートマーカーとして今回の TNM 分類改訂で必須の項目となった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患による横行結腸穿孔の1例

    伊藤 良太, 平田 泰, 清水 篤志, 森 和彦, 南村 圭亮, 小林 隆 日本臨床外科学会雑誌 79 (4), 831-839, 2018

    ...<BR>本邦報告MTX-LPD 86例のうち休薬により69%が寛解し,不変・増悪・再発に化学療法を行った症例の33%は死亡していた.EBV潜伏感染の有無で予後の差は認めなかった.寛解症例の平均観察期間は20.4カ月であり長期予後は不明である.自験例のような症例では初回手術の人工肛門造設を厭わないことが肝要である....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 潜伏感染III型のEBウイルスが発症に寄与したと思われる膿胸関連リンパ腫の1例

    千丈 創, 盛 暁生, 金谷 穣, 泉山 康, 岡田 耕平, 竹薮 公洋, 飛岡 弘敏, 斉藤 誠, 田中 雅則, 豊嶋 崇徳, 森岡 正信 日本老年医学会雑誌 55 (1), 143-147, 2018

    ...<p>膿胸関連リンパ腫(pyothorax-associated lymphoma;PAL)は,結核性胸膜炎や肺結核症に対する人工気胸術後の患者が,数十年後に膿胸腔に隣接して発症する悪性リンパ腫である.人工気胸術は1950年代から施行されなくなっており,膿胸関連リンパ腫患者は今後減少していくと考える.今回,われわれは人工気胸術から67年後に発症し,潜伏感染III型EBウイルスの関連が強く示唆されたPAL...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献6件

  • 上咽頭癌とEpstein-Barrウイルス:

    吉崎 智一 口腔・咽頭科 31 (2), 183-186, 2018

    ...通常Epstein-Barrウイルス(EBV)はBリンパ球に終生潜伏感染し,上皮はウイルス増殖の場であるため,感染細胞は破裂して死に至る.したがって咽頭組織で発癌に至るには潜伏感染に移行することが必須である.上咽頭癌においてはp16遺伝子が欠損もしくは不活化されていることが多く,この感染様式のスィッチのカギを握ることが推察されるようになった.臨床的には,ウイルス関連癌の方が非ウイルス関連癌よりも高転移性...

    DOI 医中誌

  • ウイルスに対するT細胞療法

    高橋 聡 臨床血液 59 (10), 2373-2379, 2018

    ...このような状況下では潜伏感染状態にあるサイトメガロウイルス,EBウイルスなどが再活性化するリスクが高まり,感染症を発症した場合の致死率も高い。1990年代から既に,移植ドナーから免疫原性の高いエピトープペプチドやEBV-LCLなどを用いた方法でウイルス特異的T細胞が作成され,臨床試験でその有効性が明らかにされてきた。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件

  • 遅発性感音難聴をきたした先天性サイトメガロウイルス感染症の1例

    常見 泰弘, 金谷 洋明, 今野 渉, 深美 悟, 平林 秀樹, 春名 眞一 耳鼻咽喉科展望 60 (4), 174-180, 2017-08-15

    ...<p> サイトメガロウイルス cytomegalovirus (CMV) は, 通常幼少期に不顕性感染した後に宿主に潜伏感染し, 多くは無症状に経過する。 妊婦に CMV が初感染した場合ないし何らかの原因で CMV が再活性化を起こした時, 経胎盤的に胎児に CMV 感染を惹起する。 この病態が先天性 CMV 感染症であり, 本邦では年間約3,000人の児が出生するといわれる。...

    DOI 医中誌

  • 鶏貧血ウイルスとその感染症

    湯浅, 襄 鶏病研究会報 53 (2), 61-75, 2017-08

    ...一方,ウイルスDNAは抗体の有無にかかわらず生殖腺など一部の組織で長期間潜伏感染し,ひなに垂直伝播することも示されている。不顕性感染もブロイラー鶏群に生産性低下による経済的被害を与える。CAVは鶏群に遍在しており根絶は不可能である。垂直感染を抑えるため種鶏の免疫維持と不顕性感染による被害を低減するため育成期の衛生管理は重要である。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 血漿におけるPCR法が早期確定診断に有用であった伝染性単核球症の一例

    平岩 理雅, 奥洞 智太, 扇田 裕允, 森 京子, 大関 ゆか, 成田 努, 玉井 浩 医学検査 66 (6), 691-695, 2017

    ...EBVはBリンパ球に初感染し,急性期を過ぎても体内から排除されることなく生涯にわたってBリンパ球に潜伏感染する。一方,血漿中では急性期においてはEBVが検出されるが,1か月以内には消失することが知られている。このことより今回,PCR法により血漿からEBVを検出することでIMの早期確定診断に至った一例を経験したので報告する。症例は18歳男性。...

    DOI 医中誌

  • 〈原著〉ヘルペス性角膜炎発症におけるCCL20-CCR6ケモカイン系の役割

    坂本, 万寿夫 近畿大学医学雑誌 41 (1-2), 39-46, 2016-06-23

    ...単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)は角結膜より感染し,三叉神経節内に潜伏感染する.その後HSV-1は様々な誘因で再活性化され,ヘルペス性角膜炎を呈する.本疾患は重篤な視力障害を来たしうるが,いまだ根本的治療法・予防法は確立されていない.HSV-1感染症を含む急性ウイルス感染症では,樹状細胞(DC)およびCD4陽性T細胞がCD8陽性T細胞を刺激して細胞障害性T細胞(CTL)を誘導し,これらが感染細胞...

    機関リポジトリ 医中誌

  • EBウイルス感染と血液疾患

    澤田 明久 臨床血液 57 (10), 2267-2274, 2016

    ...<p>EBウイルスEpstein-Barr virus (EBV)は初感染後,生涯にわたってB細胞に潜伏感染する。しかしまれにT細胞やNK細胞(T/NK細胞)にも感染することがある。それゆえEBVが引き起こす血液疾患は多彩となる。中でも慢性活動性EBV感染症chronic active EBV infection (CAEBV)は診断や治療が難しいと思われがちである。...

    DOI Web Site PubMed

  • 造血細胞移植後HHV-6関連疾患

    緒方 正男 臨床血液 57 (3), 298-306, 2016

    ...初感染の後に潜伏感染を保ち,免疫抑制などにより再活性化を来す。同種造血細胞移植ではHHV-6の再活性化は骨髄生着の時期に約半数の患者に観察され,脳炎,骨髄抑制,肺炎,肝炎,せん妄,GVHD増悪など様々な合併症との関連が報告されている。なかでもHHV-6脳炎はHHV-6が原因として関係していることが確定的な合併症と認識されてきた。しかしその病態は不明であり,対処や予防法は確立していない。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • Shozu Herpes Zoster Study

    浅田 秀夫 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌 10 (1), 12-17, 2016

    ...水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は初感染で水痘を引き起こしたのち,神経節に潜伏感染するが,加齢などに伴い再活性化して帯状疱疹を発症する。帯状疱疹の発症抑制には,VZV特異的細胞性免疫が重要であろうと考えられてきたが,免疫がどの程度低下すると帯状疱疹を発症するのか? 液性免疫も予防にかかわっているのか?などについてはよく分かっていなかった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 『口腔の短鎖脂肪酸研究でみえてきたこと』 嫌気性菌代謝産物・酪酸の組織為害作用とエピジェネティクス

    落合 邦康, 落合(栗田) 智子 日本薬理学雑誌 144 (2), 81-87, 2014

    ...といえる.新たな視点から歯周病と全身疾患との関連性を検討する目的で,歯周病原菌代謝産物が歯周組織や病原性発現における微生物間の影響を報告してきた.一連のSCFA 研究から,高濃度の酪酸は,口腔環境維持に重要な口腔内レンサ球菌の発育を阻害し,病原性プラークへの遷移を誘導する.また,T細胞などの免疫担当細胞に顕著にアポトーシスを誘導し,局所免疫応答に変調を起こす.酪酸のエピジェネティック制御作用により潜伏感染...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献18件

  • EBウイルスによる発癌の分子機構

    岩切 大 ウイルス 64 (1), 49-56, 2014

    ...EBウイルス(EBV)は広くヒトに感染している2本鎖DNAウイルスで,バーキットリンパ腫やホジキンリンパ腫,上咽頭癌,胃癌など種々の悪性腫瘍との関連が知られている.EBV関連癌と呼ばれるこれらの癌においてEBVは潜伏感染を維持し,発現しているウイルス遺伝子の機能は発癌に寄与すると考えられている.本稿では,発癌に関わるとされるEBV潜伏感染遺伝子のうち,特に膜蛋白質LMP2A (latent membrane...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献39件

  • EBウイルスの感染様式とがん

    村田 貴之 ウイルス 64 (1), 95-104, 2014

    ...Epstein-Barr (EB)ウイルスはガンマヘルペスウイルスに分類されるヒト腫瘍ウイルスである.進化学的観点からみても長期にわたって宿主と共存してきた,高度な生存戦略を備えたウイルスであり,複雑,巧妙な感染様式をとることで自身の維持,拡大を図っている.その感染様式は,潜伏感染と溶解感染のふたつに分けられ,潜伏感染から溶解感染への移行を再活性化と呼ぶ.さらに潜伏感染は主に0-IIIの4つに分類される...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献42件

  • 口腔内短鎖脂肪酸の歯周組織と全身疾患に及ぼす影響

    落合 邦康, 今井 健一, 落合(栗田) 智子 腸内細菌学雑誌 28 (3), 111-120, 2014

    ...されている.歯周病の主要原因菌である一群の口腔嫌気性グラム陰性菌は,大量のSCFA,特に酪酸を産生する.口腔において高濃度の酪酸は,歯周組織にさまざまな為害作用を及ぼすと同時に,口腔環境維持に重要なレンサ球菌群の発育を阻害し,デンタルプラーク蓄積を仲介する<i>Actinomyces</i>属の増殖を促進するため,病原性プラークへの遷移が促進される.また,酪酸は,そのエピジェネティック制御作用により,潜伏感染状態...

    DOI 医中誌

  • ウイルス感染症の発症機序

    吉崎 智一 日本耳鼻咽喉科学会会報 117 (10), 1245-1248, 2014

    ...Epstein-Barr ウイルス (EBV) が発見されて今年で50年, これまでに, 分かってきた上咽頭癌発癌機序として, まず, 一般に上皮細胞に EBV が感染すると, ウイルス複製が亢進して, 発癌どころか感染細胞が溶解してしまうことから, EBV が潜伏感染状態を維持することが必須である. 次に EBV 潜伏遺伝子発現が起こる....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 歯周病原細菌の産生する短鎖脂肪酸と難治性全身疾患

    落合 邦康 静脈経腸栄養 28 (4), 945-952, 2013

    ...酪酸は、高濃度において歯周組織にさまざまな為害作用を及ぼすと同時に、潜伏感染ヒト免疫不全ウイルス (HIV) やEpstein-Barr virusを再活性化し、AIDSや種々の腫瘍発症、がん細胞の転移にも関与する可能性が判明した。...

    DOI 医中誌

  • 先天性サイトメガロウイルス感染と聴力障害

    小川 洋 日本耳鼻咽喉科学会会報 116 (3), 140-146, 2013

    ...サイトメガロウイルス(CMV)はヘルペスウイルスに属し,免疫健常な宿主に感染した場合,無症候性または軽症の症状を呈するのみで,初感染後宿主の体内に潜伏感染し,生涯宿主と共存するという特徴を持つ.CMV 感染で問題となるのは胎内感染と,免疫不全に陥った場合における感染,再活性化である.聴覚障害は胎内感染によるものが主体である.CMV 胎内感染症は,先天性ウイルス感染症の中で,最も頻度が高いと言われ出生時無症候...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献58件

  • 抗HIV治療薬

    鯉渕 智彦 ウイルス 63 (2), 199-208, 2013

    ...にあるHIVを排除することはできず,生涯に渡る治療継続が必要である.HIV reservoirと呼ばれるこれらの潜伏感染細胞を標的とした治療法など,新たな治療戦略が求められている....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献17件

  • 疲労誘発因子と抗疲労因子:うつ病の疲労による誘発機構

    近藤 一博 日本生物学的精神医学会誌 24 (4), 218-221, 2013

    ...HHV-6は,ほぼ 100%のヒトで脳の前頭葉や側頭葉のアストロサイトに潜伏感染を生じている。この潜伏感染HHV-6も,ストレス・疲労によって再活性化が誘導されると考えられる。 我々は,脳での再活性化時に特異的に産生される,HHV-6潜伏感染遺伝子タンパクSITH-1 を見出した。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 歯周病の潜伏感染ウイルスの再活性化とがん細胞転移への影響

    落合 邦康 日大医学雑誌 72 (3), 178-180, 2013

    ...主要歯周病原菌 Porphyromonas gingivalis などが大量に産生する酪酸は,T 細胞やマクロファージなどに顕著にアポトーシスを誘導し,歯肉局所の免疫応答低下を誘導することから,感染が促進される可能性を報告した.また,ヒト免疫不全ウイルス (HIV) 感染者の歯肉溝内 HIV 量と歯周病の進展とが深く関わっているため,歯周病原細菌の増殖が潜伏感染 HIV の再活性化に関与する可能性があると...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 免疫学的な背景なく広汎な帯状疱疹ウイルス脳炎を呈し剖検に至った81歳男性例

    間野 達雄, 遠藤 由理佳, 中山 貴博, 村山 繁雄, 今福 一郎 日本内科学会雑誌 102 (2), 440-443, 2013

    ...帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)脳炎は,神経節に潜伏感染したVZVの再活性化による脳炎である.症例は81歳,男性.嘔気,不明言動で発症し,急激に進行する意識レベル低下・脳幹機能障害を呈した.頭部MRIでは大脳底部,脳幹,小脳に広汎な炎症所見を認めた.アシクロビル1,500mg/dayを2週間投与したものの神経障害の改善なく死亡,広範な脳炎と壊死に加え,Alzheimer...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献9件

  • 上咽頭癌診断治療の進歩

    吉崎 智一 日本耳鼻咽喉科学会会報 116 (11), 1175-1184, 2013

    ...このEBV遺伝子として潜伏感染時に細胞膜に発現するLMP1が重要であることが解明された. このEBV関連腫瘍としての上咽頭癌は高転移性である. 一方で, 化学放射線治療にも感受性が高い. したがって, 頭頸部癌の中にあって, 化学療法の治療ウエイトが高い癌であり, 放射線治療や化学療法の進歩により治療成績は向上しつつある....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献34件

  • マレック病の病理発生と防疫対策上の問題点

    湯浅, 襄 鶏病研究会報 47 (4), 211-222, 2012-02

    ...潜伏感染細胞の一部は腫瘍化の転帰をとる。ワクチンは,MDVの憎殖とMDの発生を低減するが,完全に抑えることはできない。MDの発病およびワクチン効果には多様な要因が関係しており,それらを理解し防疫対策を講ずることが大切である。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 参考文献105件

  • 健康成人に発症した汎発性帯状疱疹を伴うハント症候群の1例

    溝上 大輔, 田中 伸明, 栗田 昭宏, 松延 毅, 塩谷 彰浩 Otology Japan 22 (1), 53-57, 2012

    ...Ramsay Hunt症候群 (以下、ハント症候群) は膝神経節に潜伏感染した水痘・帯状疱疹ウイルスvaricella-zoster virus (VZV) の再活性化により引き起こされる、1) 耳介・外耳道の帯状疱疹、2) 顔面神経麻痺、3) 耳鳴、難聴、めまいなどの内耳症状 を3徴候とする症候群である。...

    DOI 医中誌 参考文献10件

  • 慢性腎不全患者に発生した Epstein-Barr virus (EBV) 関連胃癌の 1 例

    永田 善之, 三松 謙司, 木田 和利, 吹野 信忠, 川崎 篤史, 久保井 洋一, 加納 久雄, 大井田 尚継 日大医学雑誌 71 (4), 278-281, 2012

    ...生検で adenocarcinoma と診断された.幽門側胃切除術,D1リンパ節廓清,Roux-en-Y 再建を施行した.術後病理所見では,腫瘍は Carcinoma with lymphoid stroma で,腫瘍細胞は in situ hybridization 法にて EBV-encoded small RNAs (EBER) -1 陽性であり,EBV 関連胃癌と診断された.EBV は人体に潜伏感染...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • ヒトT細胞白血病ウイルス1型 (HTLV-1) による白血病発症機構

    樋口, 雅也 新潟医学会雑誌 125 (10), 526-531, 2011-10

    ...ATLは, HTLV-1感染者のうち約5%が, 平均60年の潜伏感染の後に発症する極めて悪性の白血病である. HTLV-1と近縁のヒトレトロウイルスとしてHTLV-2が知られている. HTLV-2はHTLV-1と同様に, 感染T細胞の増殖を促進し不死化させる. しかしながら, HTLV-1と異なりHTLV-2感染は白血病を起こすことはない....

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  • 宮城県のダイズ主要病害虫のIPM体系に関する研究(4) : 紫斑病の薬剤耐性菌の発生と化学的・耕種的防除

    笹原, 剛志 宮城県古川農業試験場研究報告 (9) 73-86, 2011-05

    ...~2回の防除を指導しているが、「ミヤギシロメ」では紫斑病を対象とした茎葉散布による防除は不要と考えられたが、「タンレイ」では効果の高い薬剤による防除が必須であった.さらに罹病種子が収穫物の紫斑粒混入率に及ぼす影響について検討した結果、罹病種子の混入率と収穫物の紫斑粒混入率の間には正の相関が認められ、前年水稲作の転換畑では種子における紫斑粒の混入率が伝染源として影響すると考えられた.また外観上健全な潜伏感染粒...

    日本農学文献記事索引

  • 宮城県のダイズ主要病害虫のIPM体系に関する研究(4)

    笹原 剛志 宮城県古川農業試験場研究報告 (9) 73-86, 2011-05

    ...~2回の防除を指導しているが、「ミヤギシロメ」では紫斑病を対象とした茎葉散布による防除は不要と考えられたが、「タンレイ」では効果の高い薬剤による防除が必須であった.さらに罹病種子が収穫物の紫斑粒混入率に及ぼす影響について検討した結果、罹病種子の混入率と収穫物の紫斑粒混入率の間には正の相関が認められ、前年水稲作の転換畑では種子における紫斑粒の混入率が伝染源として影響すると考えられた.また外観上健全な潜伏感染粒...

    日本農学文献記事索引

  • 慢性活動性EBV感染症

    木村 宏 ウイルス 61 (2), 163-174, 2011

    ...普遍的なウイルスであるEpstein-Barr virus (EBV)は初感染後,終生潜伏感染するが,細胞性免疫が損なわれない限り症状が現れることはない.一見免疫が正常と思われる個体にEBVの慢性感染が起こることがあり慢性活動性EBV感染症(CAEBV)と称されてきた.CAEBVは発熱,リンパ節腫脹,肝脾腫などの伝染性単核症様症状が持続あるいは反復する疾患である.本症は稀ではあるが,重篤かつ予後の悪...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献146件

  • 当院におけるサイトメガロウィルス肺炎のPCRを用いた検出

    池田  聡, 深澤 徳行, 本間 恵美子, 山之口 早苗, 鈴木 恵子 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 29-29, 2011

    ...また血中の抗体価を調べてもCMVはもともと潜伏感染しているため抗体価の上昇は意義が低い。唯一、血中の抗原を直接検鏡して確認するアンチゲネミア法が病態を反映し有用であるとされているが、この検査は体内のCMVの活性化状態を見ているだけで直接肺炎の原因を特定しているものではない。さらにこの検査は非常に手技が煩雑で院内で行なうのは難しい。...

    DOI

  • HIVプロウイルスからの正および負の転写制御機構について

    岡本 尚 ウイルス 61 (1), 81-90, 2011

    ...20年もの間潜伏感染を持続させている.この潜伏感染の維持に多数の宿主細胞由来の転写抑制因子(AP-4, YY-1など)が関わっている.他方,潜伏感染している細胞に外部から多くの要因が作用すると,宿主由来の複数の転写活性化因子(NF-?...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献38件

  • 当院におけるEBER PNAプローブを用いたEBウイルス検出方法の検討と診断への応用

    若松 真理, 福山 隆一, 船橋 真紀, 千田 美歩, 安居 直, 住吉 尚之, 横井 智彦, 西尾 一美, 中島 伸夫 日本農村医学会学術総会抄録集 60 (0), 190-190, 2011

    ..._II_型潜伏感染に分類される上咽頭癌やNK/T細胞リンパ腫の症例ではLMP1が陰性となった。 〔考察〕EBER陽性でLMP1陰性の症例が67%と比較的高値でありEBER検索の必要性を強く感じた。また、LMP1の免疫組織染色との組み合わせにより潜伏感染の様式が明らかとなり、EBウイルスが感染した腫瘍の診断に有用であると考えられた。...

    DOI

  • 結核菌の病原性および増殖制御機構の分子遺伝学的解析と応用研究

    松本 壮吉 日本細菌学雑誌 66 (4), 531-537, 2011

    ...さらに潜伏感染菌の多くは,増殖を停止しているが死滅しない休眠状態に移行する。遅発育性や休眠現象は,疾患の慢性化や宿主―菌双方の長期生存につながる病原性抗酸菌に特徴的な形質である。一方,無症候結核菌感染者の5-10%で感染菌の再増殖,すなわち内因性再燃が生じる。成人肺結核の多くがこの機序で発症し,現在,年間約100万人以上の命が失われている。...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献59件

  • 心臓サルコイドーシスの発症機構-アクネ菌病因説を基盤とした考察-

    江石 義信 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 30 (1), 86-88, 2010

    ...,解剖症例・切除生検材料・心内膜生検材料を用いた免疫染色法による解析を行った.これまでの森本班研究でわかったことは,1.心内膜生検組織内に異常所見(炎症・線維化)がない場合,PAB抗体免疫染色を行っても診断には役立たない.2.肉芽腫がなくても,なんらかの炎症病変がある場合には,免疫染色は有用である(感度77%,特異度100%).3.炎症巣以外での陽性像は疾患特異性に乏しく,特に心筋細胞内の陽性像は潜伏感染...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献2件

  • ヘルペスウイルス(HHV1‐8)のウイルス学  3.サイトメガロウイルス(CMV)

    小杉 伊三夫 ウイルス 60 (2), 209-220, 2010

    ...が確認されている細胞は骨髄球系前駆細胞である.潜伏感染と再活性化の機構は解明されつつあるが,その分子メカニズムの全貌は未だ明らかではない.本邦では母体の抗体保有率の低下による母子感染の増加が危惧され,経胎盤感染に対する予防策の確立が急務となっている.最近HCMV臨床株特有の血管内皮・上皮細胞への侵入機構が明らかとなり,これを阻止する中和抗体やワクチンの開発が期待されている.さらに,加齢に伴ったHCMV...

    DOI PubMed 被引用文献1件 参考文献116件

  • 水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)

    金井 亨輔, 山田 壮一, 井上 直樹 ウイルス 60 (2), 197-208, 2010

    Varicella-zoster virus (VZV) causes varicella in primary infection and zoster after reactivation from latency. Both herpes simplex virus (HSV) and VZV are classified into the same alpha-herpesvirus …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献197件

  • 肝移植後のB型肝炎ウイルス再活性化

    上田 佳秀 日本消化器病学会雑誌 107 (9), 1434-1440, 2010

    ...が問題となる2つの異なる病態がある.1つは,HBs抗原陽性レシピエントにおける肝移植後のB型肝炎であり,HBVが高率にグラフト肝に再感染し,免疫抑制剤などの影響を受けて急速に進行する.現在は核酸アナログ製剤と高力価HBs抗体含有免疫グロブリンの併用によって再活性化予防が可能となっている.もう1つは,HBs抗原陰性・HBc抗体陽性ドナーからの肝移植後のレシピエントにおけるB型肝炎であり,グラフト肝に潜伏感染...

    DOI

  • 〈原著〉マウスヘルペス性角膜炎の再活性化抑制法の検討

    渡邊, 敬三 近畿大学医学雑誌 34 (1), 3-9, 2009-03-01

    ...AsA),亜鉛(Zn),アデノシンモノフォスフェート(AMP),ゲルダナマイシン(GM)のHSV-1再活性化抑制効果を検討した.マウス角膜にHSV-1を感染させ, AsA内服群, Zn内服群,これらのコントロールとして生理食塩水(生食)内服群, AMP筋肉内注射(筋注)群,このコントロールとして生食筋注群, GM腹腔内注射(腹注)群,このコントロールとしてジメチルスルホキシド腹注群,計7群に分類し,潜伏感染成立後...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 東京都の促成長期どりトマトにおけるトマト黄化葉巻病の発生消長と冬季の潜伏感染

    嶋田 竜太郎, 沼沢 健一, 小谷野 伸二, 渡辺 耕造 関東東山病害虫研究会報 2009 (56), 51-54, 2009

    ...また,発病が一旦収束した2月上旬に,この時点で発病のない健全株を調査したところ,TYLCVが潜伏感染している株を確認した。コナジラミ類の誘殺は1月以降ほとんど無いことから,3月に入ってから増加した発病株には前年12月以前にTYLCVが感染し,この時期まで潜伏していた可能性が考えられた。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • HSVが利用する自然免疫分子

    佐藤 毅史, 荒瀬 尚 ウイルス 58 (1), 27-36, 2008

    ...潜伏感染や持続感染をするウイルスの中には,抑制化免疫レセプターのリガンドを発現し,免疫応答を抑制するウイルスが存在する.我々は、免疫系の細胞が単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)感染細胞を認識する抑制化レセプターを探索するために,様々な抑制化レセプターのIg fusion proteinを用いて,HSV-1感染細胞と相互作用を示すレセプターのスクリーニングを行った.その結果,抑制化レセプターの一つである...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献41件

  • EBウイルスとリンパ増殖症

    山本 剛伸, 山田 晶子, 岩月 啓氏 日本皮膚科学会雑誌 118 (14), 3059-3068, 2008

    ...EBウイルスは大半の成人が潜伏感染するヒト常在ウイルスであり,通常終生にわたり無症候である.しかし,一部の例で伝染性単核症,種痘様水疱症,慢性活動性EBウイルス感染症,悪性リンパ腫,癌などを引き起こす.ウイルス側要因と免疫反応などによりこのような多種多様な病態が形成されると考えられるが不明な点も多い.無治療でよいものから化学療法,骨髄移植を必要とする例まであり,疾患により治療法が異なるため,正確な診断...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献20件

  • 末梢血中のEpstein-Barr virus (EBV)-DNA増加を伴った加齢性EBV関連B細胞増殖異常症

    谷岡 理恵, 森 眞一郎, 中西 孝尚, 藤田 真也, 中道 尚人, 田嶋 健一郎, 植村 芳子, 尼川 龍一, 岸本 裕司, 福原 資郎 臨床血液 48 (11), 1492-1497, 2007

    ...EBVの潜伏感染様式はlatency IIを示し,細胞性免疫能が低下するような基礎疾患は認めなかったことから加齢性EBV関連B細胞増殖異常症と診断した。Rituximab併用CHOP療法を施行し,寛解を得た。治療前に検出された末梢血中のEBV-DNA量は,化学療法後感度以下となった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件 参考文献12件

  • 抗Bウイルス(BV)抗体価の変動(上昇)を指標にしたBV再活性化のモニタリング

    光永 総子, 林 隆志, Eberle Richard 霊長類研究 Supplement 23 (0), 22-22, 2007

    ...潜伏感染するヘルペスウイルスの再活性化の要因として、ヒトのヘルペスウイルス感染研究でストレスが挙げられている。マカクザルBV感染でもストレスや繁殖期との関連が示唆されているが明確にはなっていない。我々は、潜伏感染ヘルペスウイルスが再活性化すると、そのウイルスに対する抗体価が上昇する点に着目し、BV陽性の飼育マカクザルの抗BV抗体価の変動(上昇)を指標に、BV再活性化のモニタリングを試みた。...

    DOI

  • ニホンザルとアカゲザルにおけるSimian virus 40の感染動態

    関 加奈子, 鈴木 樹理, 釜中 慶朗, 森本 真弓, 石田 貴文 霊長類研究 Supplement 23 (0), 99-99, 2007

    ...一般に、潜伏感染を示すウイルスの再活性化は、宿主の免疫状態を反映し、抗体価にも推移が見られる。SV40TAg抗体価も、宿主の免疫状態をモニタリングする新たな指標として検討が期待される。...

    DOI

  • 重粒子線照射を利用したHIV-1感染機構の解析

    大槻 貴博, 大上 厚志, 田中 淳, Islam Salequl, 清水 宣明, 和田 成一, 浜田 信行, 舟山 知夫, 小林 泰彦, 星野 洪郎 日本放射線影響学会大会講演要旨集 2007 (0), 347-347, 2007

    ...この細胞はHIV-1潜伏感染細胞のモデルとして利用できる可能性があり、重粒子線、紫外線、X線の照射、DNA損傷薬剤等の処理を行い、GFP発現への影響を検討した。4NQOやtrichostatin Aの処理、紫外線照射で高頻度に、MNNG、cisplatinやTNF-αの処理、重粒子線照射では低頻度に、GFPの発現が誘導された。X線照射あるいは5-AzaC処理ではGFP陽性細胞を検出できなかった。...

    DOI 医中誌

  • HIV感染者におけるCMV, EBV, HHV-6ウイルスDNA量の解析

    久保 健太郎, 内藤 俊夫, 乾 啓洋, 松元 直美, 杉原 栄一郎, 福田 洋, 礒沼 弘, 林田 康男 順天堂医学 53 (2), 211-216, 2007

    ...目的: Cytomegalovirus (CMV), Epstein-Barr Virus (EBV), HumanHerpes Virus 6 (HHV-6) はいずれもヘルペス属DNAウイルスであり, 多くは乳幼児期に感染し, 以後終生潜伏感染を起こすことが知られている....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献29件

  • EBウイルスと皮膚アレルギー

    浅田 秀夫 皮膚の科学 5 (6), 450-455, 2006

    ...これらの疾患の病態形成にEBウイルスの潜伏感染や再活性化がいかにかかわっているのかについて,我々の研究成果を交えて紹介する。...

    DOI 医中誌

  • 結核菌の潜伏感染と宿主細胞接着・侵入の分子機序;分子標的療法の開発を目指して

    松本 壮吉 日本細菌学雑誌 61 (3), 345-352, 2006

    ...結核菌は人類の1/3に潜伏感染しており, 時に内因性再燃を引きおこす。成人の肺結核の多くがこの機序で発症し, 現在, 年間約200万人の命が失われている。潜伏感染菌は通常休眠することで, 菌と宿主双方の生存を確保し, 且つ薬剤抵抗性を獲得する。結核菌はヒトを住処としており, ヒト以外の生物や自然環境下での生存は難しい。したがって潜伏感染菌の根絶は根本的な結核対策となる。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献28件

  • 突発性難聴の病理

    野村 恭也 AUDIOLOGY JAPAN 49 (6), 777-781, 2006

    The causes of sudden deafness are discussed based on our own temporal bone studies and on those reported in the literature, focusing specifically on the pathology of the tectorial membrane. Changes …

    DOI 被引用文献1件

  • ウイルスと発癌  1.EBウイルスによる発癌機構

    岩切 大, Samanta Mrinal, 高田 賢蔵 ウイルス 56 (2), 201-208, 2006

    ...EBウイルス(EBV)は様々な癌との関連が知られているDNA腫瘍ウイルスである.癌細胞内においてEBVは潜伏感染を維持しており,発現するウイルス遺伝子の種類により潜伏感染様式は1型から3型に分けられる.EBVはBリンパ球をトランスフォーム(不死化)し,すべての潜伏感染遺伝子が発現する3型感染のリンパ芽球様細胞株(LCL)とする活性をもつが,その機構は免疫不全状態での日和見リンパ腫などの発生のモデルとも...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献4件 参考文献82件

  • HHV‐6の潜伏感染・再活性化のバイオマーカーとしての有用性

    近藤 一博 日本補完代替医療学会誌 3 (2), 61-67, 2006

    疲労は,痛みや発熱と並んで非常に重要な生体シグナルであるが,疲労の原因や疲労を感じる機序は,全くと言っていいほど不明である.また,疲労・ストレスによるヘルペスウイルスの再活性化は,良く知られた現象であるが,学問的なアプローチはほとんどなされて来なかった.今回我々は,ヒトヘルペスウイルス 6 (HHV-6) …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献4件

  • 〈原著〉バラシクロビル内服によるマウス上皮型角膜ヘルペスに対する効果

    板橋, 幹城 近畿大学医学雑誌 30 (3-4), 113-122, 2005-12-25

    ...させ(マウス計144匹),それぞれVCV内服50mg/kg,100mg/kg,ACV内服50mg/kg,ACV眼軟膏,ACV点眼,プラセボ投与の計6群に分類し,感染後3日目より5日間投与した.角膜ヘルペスの程度を観察し,2日毎にマウス眼球と三叉神経節を採取し,ウイルス力価をPlaque Assayにより求めた.さらにReal-Time PCRを用いて三叉神経節内のHSV DNA量を定量した.また,潜伏感染...

    機関リポジトリ

  • ヘルペスウイルス感染と疲労

    近藤 一博 ウイルス 55 (1), 9-17, 2005

    ...<BR> また,HHV-6の潜伏感染特異的遺伝子の研究によって,HHV-6には潜伏感染と再活性化の間に,潜伏感染に特異的遺伝子および蛋白の発現亢進が見られるにもかかわらず,ウイルス産生の見られない中間状態が存在することを見出した.この中間状態に発現する潜伏感染蛋白に対する血清抗体は,病的な疲労状態である慢性疲労症候群患者の約4割で検出された.これらの結果は,HHV-6が疲労という生物学的現象に深く関...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献6件 参考文献43件

  • COPDの病態形成の解明

    三嶋 理晃 日本内科学会雑誌 93 (2), 383-389, 2004

    COPDの病態形成の第1段階として吸入性傷害物質により肺の炎症が惹起されることが必要である.この炎症の惹起には様々な宿主の要因が関与している.最近では幼少時におけるアデノウイルスの感染が潜伏化し,肺の吸入傷害物質に対する感受性を亢進すると言われている.この炎症からCOPDの病変形成に至るには,プロテアーゼ・アンチプロテアーゼの不均衡による,肺の基本構築物質としてのコラーゲン・エラスチンの融解が必…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献14件

  • 3.  HIVの感染症の治療の現状と問題点

    松下 修三 ウイルス 53 (2), 141-146, 2003

    ...しかし, 最近の研究で長期間残存する潜伏感染細胞が証明され, 現在の薬剤ではHIV感染の根治は不可能と考えられるようになった. また, 抗ウイルス剤の慢性毒性や薬剤耐性ウイルスの出現などの問題から, HAARTの長期継続も困難と考えられる症例も増加した....

    DOI

  • EBウイルス(基礎系)  EBウイルス潜伏感染に関与するウイルス遺伝子産物の機能解析

    原田 志津子 ウイルス 52 (1), 129-134, 2002

    ...しかし発がん本態の基を形作っているEBウイルスの潜伏感染の機構こそ解明されるべき最重要課題であり, EBウイルス感染に起因する疾病や発がんを予防・治療する為の知識基盤を確立するうえで極めて重要な基礎研究である. 最近のEBウイルス基礎研究の焦点はこの潜伏感染機構解明に絞られ, その流れはウイルス産物の関与にむき, 核蛋白や膜蛋白の関与メカニズムが徐々に明らかになってきている....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献7件

  • Detection of Epstein-Barr Virus in Warthin's Tumor

    MARUOKA, Yasubumi, CUI, Sanzhe, ANDO, Tomohiro, KATO, Yoichiro, SHIBATA, Noriyuki, KOBAYASHI, Makio, OGIUCHI, Hideki 東京女子医科大学雑誌 71 (2), 99-106, 2001-02-25

    ...Epstein-Barr virus (EBV)はBurkittリンパ腫,上咽頭癌の発生に関連しているだけでなく,最近では胃癌をはじめとしEBV関連悪性腫瘍が次々と明らかにされてきた.EBVは唾液を介して伝播し,既感染者の唾液中にもEBVがかなりの率で排泄されることから,唾液腺が持続感染の器官として考えられている.今回EBV潜伏感染と唾液腺腫瘍との関連を明らかにする目的で,唾液腺腫瘍組織中におけるEBV...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • Epstein-Barrウイルスと皮膚

    岩月 啓氏 日本皮膚科学会雑誌 109 (14), 2189-, 1999

    ...腫や免疫不全患者の平滑筋肉腫などに検出される.最近,われわれは皮膚のEBウイルス関連リンパ腫の臨床病理学的特徴を検討した.その研究をとおして種痘様水疱症や,それに類似した重症型皮疹をとり悪性変化をきたす症例がEBウイルスの潜伏感染と関連していることを見い出した.EBウイルス関連リンパ腫はアジアに頻度が高く,欧米ではまれである.EBウイルスの病因的意味はいまだに十分には解明されていないが,潜伏感染時に...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献23件

  • 重症サイトメガロウイルス感染症を繰り返す長期治療の全身性エリテマトーデスの一例

    真砂 玲治, 福間 尚文 日本内科学会雑誌 87 (8), 1555-1556, 1998

    ...59歳,女性.全身性エリテマトーデスで27年間の免疫抑制療法によりcompromised hostとなり,重症サイトメガロウイルス感染症に罹患. ganciclovir投与中は改善,中止後再発することを反復している.臨床上, CMVantigenemia法が早期診断に有効であった.本症例のCMV持続感染が潜伏感染よりむしろ慢性感染の経過をとり, CMV持続感染発症病理を考えるうえで興味深いと考える....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献2件 参考文献5件

  • 症例 二弁再置換術と胆嚢摘除術を一期的に行い完治しえたSalmonella typhimurium による人工弁心内膜炎の1例

    松山 晃文, 木原 進士, 宮岡 宏治, 栗山 洋, 田村 律, 大内 乗有, 中川 理, 中村 正, 野崎 秀一, 船橋 徹, 山下 静也, 竹村 芳, 松沢 佑次, 福嶌 教偉, 島崎 靖久, 松田 暉 心臓 29 (8), 657-661, 1997

    ...サルモネラ菌による感染性心内膜は,致死率,再発率ともに高いことより,サルモネラ菌の潜伏感染巣と考えられた胆嚢の摘除術を二弁再置換術と一期的に行い,以後再発をみていない.本症例は,報告例として世界で7例目のサルモネラ菌による人工弁心内膜炎であり,その治療方針を決定するにあたり,示唆深い症例と考えられた....

    DOI 医中誌

  • ネコ免疫不全ウイルス感染ネコの長期間にわたる中和抗体価の維持

    猪島 康雄, 池田 靖弘, 河本 麻理子, ペコラロ マルセロ リカルド, 下島 昌幸, 下島 優香子, 稲田 剛毅, 川口 寧, 朝長 啓造, 宮沢 孝幸, 見上 彪 The Journal of Veterinary Medical Science 58 (9), 925-927, 1996

    The development of virus neutralizing (VN) antibody is one of the most effective host defense mechanisms against virus infection. In the present study, we developed a new VN assay against feline …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献28件

  • 犬における手術前後のワクチン接種の免疫学的反応

    宮本 忠, 田浦 保穂, 宇根 智, 吉武 信, 中間 實徳, 渡辺 誠治 The Journal of Veterinary Medical Science 57 (1), 29-32, 1995

    Thc effects of several commercially available vaccinations pre- and post-surgery on immune responses by monitoring the blastogenic responses of lymphocytes and humoral antibody responses in dogs …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献17件

  • 特集 コンプロマイズドホストの感染 好発する感染 ウイルス感染

    大泉 耕太郎 日本内科学会雑誌 83 (7), 1141-1146, 1994

    ...悪性血液疾患,臓器移植,エイズに伴う免疫不全状態に乗じて発症する日和見感染症のうち,ウイルスによるもの,とくに普遍的に存在し,かつ正常時には潜伏(不顕性)感染し,免疫能低下に伴い再活化感染の確率の高い,ヘルペス属によるものを中心に述べた.これらの中でサイトメガロウイルス肺炎がとりわけ重要である.潜伏感染から発症に至る機序の全容が解明されれば,予防と治療に大きな前進をもたらすであろう....

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件

  • ヒトヘルペス科ウイルス感染I報

    田島 マサ子, 武田 史子, 竹島 寿男, 横畠 徳行, 冲永 功太 感染症学雑誌 65 (7), 799-807, 1991

    ...ヒトヘルペス科ウイルスはヒトに潜伏感染し, 免疫能の低下時に再活性化することが知られている....

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 汎発疹を伴う複発性帯状疱疹の1例―発症機序の検討―

    吉田 正己, 本藤 良 日本皮膚科学会雑誌 99 (4), 457-, 1989

    ...77歳,男性に生じた汎発疹を伴う複発性帯状疱疹の1例を報告した.2ヵ所の帯状疱疹病変部と汎発疹から計3株の水痘・帯状疱疹ウイルスが分離された.この3株間の異同をウイルスDNAの制限酵素切断像の解析により検討したところ,3株は同一株であることが示された.この結果は,自験例においては複数の脊髄神経節に同一ウイルス株が潜伏感染していたことを示唆している.自験例は,胃癌の手術が誘因となって,相離れた神経節内...

    DOI PubMed 医中誌 被引用文献2件

  • 再発性単純ヘルペス脳炎の1例

    堤 由紀子, 太田 宏平, 内山 真一郎, 小林 逸郎, 竹宮 敏子, 丸山 勝一 日本内科学会雑誌 78 (7), 972-973, 1989

    ...症例は22才,男性で, 20才時ヘルペス脳炎に罹患し軽快したが, 15カ月後再び発熱,意識障害が出現.単純ヘルペスウイルス(HSV)抗体価上昇より再発性HSV脳炎と診断した.免疫不全はなく再発の原因として弱毒HSVの再感染,またはHSVの潜伏感染が考えられた.頭部CTでは両側前頭葉の低吸収域のみ認めたが, MRIではさらに両側頭頂葉,右側頭葉にも異常信号域を認め, HSV脳炎の病巣検出にMRIは有用...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 単純ヘルペスウイルスの分子疫学とある変異株の地域的偏在

    小澤 茂, 金子 通治, 吉野 亀三郎, 原田 志津子, 柳 壹夫 感染症学雑誌 62 (6), 590-597, 1988

    ...<BR>我々はBglII消化K断片のサイズが標準株のK断片に比べ大きくなる変異を初めて見出し, これをA型変異と命名した.A型変異株は全分離株の18.3%に見出された.A型変異株の分布に地域差があることを発見した.この地域性はHSVが生涯続く潜伏感染を起こし, かつ親密な接触によってのみ伝播するという感染様式によると考えられる.ウイルスの生態学, 進化と分散, あるいはウイルス感染症の地域的特性の可能性...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 腎移植患者における Cytomegalovirus 感染

    進藤 和彦, 松屋 福蔵, 草場 泰之, 今村 厚志, 錦戸 雅春, 森光 浩, 湯下 芳明, 桜木 勉, 金武 洋, 斉藤 泰, 堀 建夫, 田崎 亨 The Japanese Journal of Urology 79 (7), 1242-1247, 1988

    ...<br>本邦では, 多くの腎移植患者で移植後6カ月迄に尿中CMVが陽性となるが, 大部分は潜伏感染のCMVが免疫抑制療法によって再活性化されたものと思われ, そのほとんどは不顕性に経過し, CMV顕性感染症は希である. 従って, 尿中CMVが陽性になっても, 直ちに治療の必要はなく, 臨床経過に注意して患者を観察してよいと考えている....

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  • ナシの黒星病の伝染と防除に関する研究(3)

    御園生 尹, 深津 量栄 千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station (11) 96-102, 1971-03

    ...また加温すると病斑を形成せずに胞子を形成する潜伏感染が認められた。3 病鱗片上への胞子形成と温度との関係は,5~20℃の範囲では高温ほど胞子形成が早く,5℃の低温でも胞子の形成が認められた。しかし芽を20℃に加温すると黒化して損傷するが,15℃は影響がなかった。...

    日本農学文献記事索引

  • イエバトにおける日本脳炎ウイルス長期感染成立の試み

    Chunikhin Stanislav P., 高橋 三雄 衛生動物 22 (3), 155-160, 1971

    ...アルボウイルス越冬機序の1つとして, 鳥類体内におけるウイルスの長期潜伏感染が研究されているが, 日本脳炎ウイルスについては未だ知見がない.イエバトに日脳ウイルスJaGAr 01株を接種すると, 接種後5日間に亘つてほとんどのハトからウイルス血症が検出され, その最高値は10^<2.4>哺乳マウスICLD_<50>/0.02mlに達したが, 第2次的なウイルス血症は15週間の観察期間中発見されなかつた...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

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