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検索結果 577 件

  • ウシの放牧に伴うシカの個体数密度の変化

    竹田, 謙一, 松本, 歩, 塚田, 英晴, 保倉, 勝巳 信州大学農学部AFC報告 22 1-6, 2024-03-31

    本研究では、ウシの放牧に伴うシカの個体数密度の変化を調査した。調査は、カラマツが優占する林地内放牧地(標高約1,300m)で行った。放牧に用いた林地内放牧地(8.5ha)は有刺鉄線フェンスで囲まれ、9月24日から1ヵ月間、4頭の黒毛和種繁殖牛が放牧された。牧草地の北側にフェンスに沿って1本、対照区として、そのフェンスから150m離れた北側に1本、計2本のライントランセクト(3×150m)を設置し…

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  • 高知県山間部における巻き狩り猟の変容

    中島 柚宇 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 329-, 2024

    ...一方,香美市では同じように獣害対策行政と関わりながら,巻き狩りグループそのものが有害捕獲班として組織されることによって,むしろ巻き狩り猟の活動が強固に維持されることになった.一般に銃猟が減少する要因は,法規制の厳格化,費用の高さなどが指摘されていたが,本研究の結果は,猟場の環境や行政施策との関わりなどが活動に影響を与えた可能性を示している.</p>...

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  • 茨城県那珂市農地流動化台帳にみる潜在的耕作放棄地の立地特性と台帳の意義に関する考察

    鴨志田 隼輔, 山本 清龍 環境情報科学論文集 ceis37 (0), 214-219, 2023-12-08

    ...<p><tt>本研究では,近年農村風景の荒廃,獣害被害の拡大,不法廃棄等で課題とされている耕作放棄地において</tt>,<tt>茨城県那珂市を事例として取り上げ,①農地流動化台帳分析を通して農地申請者の耕作意向を把握し,今後離農が示唆される農地においての立地特性を明らかにすること,②農地流動化台帳の個票を用いて調査する意義と課題,耕作放棄の潜在性について考察すること,の2点を目的とした。...

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  • 参加型痕跡センシングと地理情報を用いた害獣出没地域推定手法の提案

    由田, 翔吾, 松田, 裕貴, 諏訪, 博彦, 安本, 慶一 2023年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 2023 6p-, 2023-09-24

    本研究では、害獣による農作物及び人身被害防止のために、参加型痕跡センシングを用いたシステムを提案する。本システムは、害獣の痕跡発見地点と地理情報を用いて出没地域を逐次推定する。これにより、効率的な害獣の駆除及び対策を支援する。

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  • スギコンテナ苗のサイズと増殖方法がノウサギの主軸切断被害に与える影響

    鷲山 立宗, 袴田 哲司 中部森林研究 71 19-22, 2023-06-30

    再造林コスト削減に貢献できると期待されているコンテナ苗の植栽が進められている一方,ノウサギの食害が低コスト化を阻む要因となっている。食害されにくい苗木の養成や大苗の植栽などによる林業的防除を検討するため,スギコンテナ苗を用いて,苗木サイズや増殖方法の違いがノウサギによる主軸切断被害に与える影響を調査した。苗木サイズについては,地上高69cmの主軸径が9.2mm以上に成長すれば,主軸切断被害を回避…

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  • モニ1000愛知赤津サイトにおけるコナラ堅果の落下特性

    澤田 晴雄 中部森林研究 71 31-34, 2023-06-30

    ...発育堅果は早い年で7月から落下を始め,虫害,健全,獣害の順で落下していた。発育堅果の落下数は年による差が大きく豊凶が認められ,本サイトでは16年で豊作が7回・2.3年間隔,並作が5回・3.2年間隔,凶作が4回・4年間隔であった。なお豊作の周期性は見られなかった。...

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  • UAV画像を用いた嵐山国有林における文化的森林景観の季節変化の把握

    王 聞, 三好 岩生, 深町 加津枝 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 95-, 2023-05-30

    ...しかしながら、昭和期以降になるとマツ枯れや獣害などの課題により、森林景観が大きく変化した。一方、森林景観は季節変化の中で姿が変わり、人々の受ける印象もたゆまなく変化している。従って、今後の嵐山国有林の景観を考慮した森林管理を推進するため、植生被覆による森林景観の季節変化の現状把握が必要である。...

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  • 衛星画像を活用した農林地の管理状況の評価

    高取 千佳, 謝 知秋, 森山 雅雄, 三宅 良尚, 香坂 玲 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 34-, 2023-05-30

    ...<p>国内の中山間地域では、人口減少・農業従事者の高齢化に伴い、耕作放棄される農地が増加し、獣害や生物多様性の低下などの環境面、景観面への悪影響が課題となっている。将来の農地の活用方針を定める上では、現状の耕作放棄地の分布状況の把握方法の定量化、およびその立地条件の把握が不可欠である。...

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  • ウリハダカエデで見られた早春の樹液滲出量と夏季の成長特性の関係

    齋藤 楓華, 丸太 洋渡, 佐藤 康之, 松木 佐和子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 413-, 2023-05-30

    ...これは地域資源の有効活用だけでなく、病虫害や獣害などのリスクの多い未利用広葉樹林に定期的な巡視や手入れを行う起爆剤となりえる。しかし、カエデ属樹木の樹液滲出量は樹種、個体ごとに大きく異なるため、効率的な樹液採取は困難である。木本類が冬季の凍結・エンボリズムの発生を防ぎ、早春の樹液流動を健全に行うためには、夏季の成長状態が重要と言える。...

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  • 獣害対策としてのカプサイシン噴霧が牧草の初期成長に及ぼす影響

    椎葉 湧一朗, 松島 憲一, 竹田 謙一 日本畜産学会報 94 (2), 231-234, 2023-05-25

    ...それぞれの草丈および相対乾物重量比率を算出し,カプサイシンが牧草の生育に及ぼす影響を調べた.草丈は,両品種において3000 µM区および5000 µM区で他処理区と比較して有意に減少した(<i>P</i><0.05).相対乾物重量比率は,両品種ともに3000 µM区および5000 µM区で,対照区,エタノール区および1000 µM区と比較して有意に減少した(<i>P</i><0.05).以上のことから,獣害対策...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 変電所における鳥獣害の実態と対策技術の展望

    白井 正樹 電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) 143 (5), 256-259, 2023-05-01

    <p>Most electrical substations are located outdoors and are at risk of power outage accidents caused by various natural phenomena. One impact relates to power outages due to interference from wild …

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 自動撮影カメラで確認された奈良教育大学自然環境教育センター奈良実習園の哺乳類相

    奥森, 裕香子, 辻野, 亮 奈良教育大学自然環境教育センター紀要 = Bulletin of Center for Natural Environment Education, Nara University of Education 24 29-36, 2023-02-28

    奈良教育大学自然環境教育センター奈良実習園において、哺乳類相を明らかにすること、園内に設置された電気柵と防鹿柵の効果を評価すること、ニホンジカとイノシシの侵入の季節性を明らかにすることを目的として、2015 年 3 月から 2021 年 10 月にかけてカメラトラップ法を用いて調査した。奈良実習園内ではニホンジカ Cervus nippon、タヌキ Nyctereutes …

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  • 電気柵設置は農地へのアマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の侵入防止に有効か?

    中村 南美子, 𠮷本 勝太, 鈴木 真理子, 河合 渓, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 日本畜産学会報 94 (1), 61-68, 2023-02-25

    <p>本研究では,アマミノクロウサギ(以下,ウサギ)の農地への侵入防止に向けた電気柵設置の有用性を検討した.徳之島のタンカン幼木園(周囲100 m,約300 m<sup>2</sup>)に架線高10,20および30 cmの電気柵を設置した.設置前(23日間)のアマミノクロウサギの撮影頻度指数(RAI)は43.5と高かったものの,設置後(406日間)は0.2と著しく低下した(<i>P</i><0…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 山間で多地点連動型獣害対策デバイスMORIoTの研究開発と運用

    幸道, 裕記, 安彦, 智史, 仲倉, 利浩, 小笠原, わみ, 大柳, 広夢 第85回全国大会講演論文集 2023 (1), 489-490, 2023-02-16

    ...近年,鳥獣被害が深刻化している.以前の獣害対策では,柵の破損や広範囲で持続的に守れない課題があった.そこで,私たちは,課題点を解決する獣害対策機器MORIoTの開発・実証実験を行った.MORIoTは,Wi-SUN FANを活用したネットワーク連携型のモジュールで,様々なデバイスと接続する事が可能である.また,操作はLINEで行うことができ,自宅から操作することも可能である.自然エネルギーを使うことで...

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  • 授業を超えたPBLの展開 : コロナ禍における獣害プロジェクトに関する実践報告

    大津 真実, 田尾 俊輔, 岡田 茉弓, 川口 太郎, 島田 広之, 戸井 誠人, 藤本 森峰, 大谷 洋介 Co* Design NOTE 1 1-14, 2023-02-14

    ...近年、野生動物によって引き起こされる獣害が日本各地で大きな社会問題となっている。筆者らは、2019年度に大阪大学で開講されたProject-Based Learning(PBL)1)型授業「フィールド・プロジェクト2)」で、獣害が深刻な滋賀県高島市のX地区周辺で課題解決に取り組んだ。...

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  • 人と動物の軋轢がひきおこす地域コミュニティの崩壊

    松浦 直毅, 野本 繭子, 大坂 桃子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2023 (0), F10-, 2023

    「人と動物の関係」にかんする研究の発展とそこでの問題点をふまえて本発表では、動物による被害に人間が一方的にさいなまれる不均衡な関係の例として、ガボンの国立公園周辺地域における村落住民とシンリンゾウの関係をとりあげる。人間の側からだけでなく、ゾウの行動や生態にかんする研究の知見も組み込むことで、人とゾウの軋轢の実態と、それによってひきおこされる地域コミュニティの変化を示す。

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  • 丹波篠山市の獣がい対策

    長澤 颯希, 西田 光澄, 坂本 光希, 永井 涼太 霊長類研究 Supplement 39 (0), 56-57, 2023

    ...市民センターまつりを通じて、市民のみなさんの獣害への関心の高さ、学校への応援の声、柿の加工品の価値を認識することができました。そして、柿ジャムは丹波篠山市のふるさと納税返礼品として、今年度から取り扱いが開始されることになりました。</p>...

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  • 日本における半自然草地史研究とその課題

    浦山 佳恵 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 135-, 2023

    ...民俗学の宮本常一は,縄文期の人々は原野で狩猟をしながら暮らしていたが,農耕が発達した弥生時代以降は耕地の外に垣を築いて獣害を防ぐようになり,古墳時代以降の台地や火山山麓ではその垣外で牛馬の放牧が盛んになった,中世以降垣外で農地開発がすすむと,牧は東北地方に移動し,東北地方では厩肥を生産するため厩飼が始まり農地が増加したと述べた。...

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  • 青パパイヤの生育・収量と気象要素との関係

    伊藤 治, 今村 有希, 堀内 正郎, 窪田 今朝富, 深沢 政彦, 中澤 恒夫, 中沢 誠二, <sub>故</sub>小林 実, 荻原 星紀, 沢登 芳永, 早川 員雄, 三枝 栄助, 小林 恍陽 生物と気象 23 (0), 90-98, 2023

    <p> The green papaya (<i>Carica papaya</i> L.) is now being cultivated from Okinawa to Kanto regions in Japan. Because of its low susceptibility to damages by birds and animals, it has started to be …

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 松本市四賀地区・奈川地区における地域住民の獣害に対する意識と対策への関わり

    橋本 操, 佐々木 悠理, 原田 康多, 山下 亜紀郎 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 242-, 2023

    ...同じ地区であっても集落によって人口や農業,獣害の状況,獣害対策の担い手の有無などが異なっており,地域住民の野生動物に対する認識や獣害対策に対する意識の相違,これらと実際の獣害対策の取組との関連についてはより一層の研究の蓄積が求められている。...

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  • 岡山県美作市の狩猟活動と獣害

    中島 柚宇 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 253-, 2023

    ...聞き取り調査とデータから,こうした数量的な変化に加え,狩猟活動の内容も,銃猟からわな猟へ,小物猟から大物猟へ,趣味から義務へ,閉鎖的な技術伝達から開放的な技術伝達へ,という変化があることがわかった.狩猟活動のこうした変容の背景にあるのは,獣害が深刻化する以前より狩猟に趣味として親しんできた狩猟者の減少と,獣害対策を目的として狩猟に新規参入した狩猟者の増加である....

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  • アマミノクロウサギの通り抜け防止に有効な物理柵の網目サイズは?

    中村 南美子, 小出 圭史, 落合 晋作, 秋元 哲, 鈴木 真理子, 河合 渓, 秋山 雅世, 赤井 克己, 中西 良孝, 髙山 耕二 日本暖地畜産学会報 66 (1), 19-22, 2023

    <p>本研究では,農地へのアマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の侵入防止に有効な物理柵の開発に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,アマミノクロウサギの通り抜け防止に有効な柵の網目サイズ(隙間)について検討した.飼育アマミノクロウサギ2頭(個体AおよびB)に正方形または長方形(縦長もしくは横長)の隙間(入口)を設けた仕切り板を最大60分間提示した.個体Aは一…

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  • 「先祖の田」の生成

    合原 織部 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2023 (0), H07-, 2023

    ...本発表の目的は、宮崎県椎葉村を事例として、村内で最も過疎が進み、獣害が深刻化している栂尾(ツガオ)地区を対象に、住民と田(現地呼称:田、たんぼ)の関係性を考察することにある。その際に、獣害が顕在化する今日の住民の稲作実践や田への意味づけを検討するのみならず、それらを、当地域における田の開拓や稲作の歴史に関連づけて考察することで、住民と田の関係性の動態を明らかにすることを目指す。...

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  • 地域の特産品を野生動物から守る

    大山緑の少年団 霊長類研究 Supplement 39 (0), 57-57, 2023

    ...ところが、せっかく栽培しても鳥獣害にあってしまい、ほとんど収穫できない状況となっていました。そこで、2021年度から大山小学校と地域団体(大山振興会)、NPO法人里地里山問題研究所、丹波篠山市と4者で協力して、以下の被害対策に取り組むことになりました。</p><p>1. 自動撮影カメラで、身近にどんな野生動物が生息しているか調べる。</p><p>2. 丹波篠山市の獣害の問題や農村の課題を知る。...

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  • 低コスト再造林にかかる新技術を使用した実証試験

    上野 直哉, 飯田 毅, 秋山 菜々子, 田中 賢治 日本緑化工学会誌 48 (2), 341-344, 2022-11-30

    ...また,獣害対策のコストおよび作業員の負担低減を目的として,食品分野で使用されていた唐辛子を基に開発された資材「カプスガードプラスⓇ」を用いて獣害対策効果確認試験を行った。</p>...

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  • 痕跡を用いた野生動物の個体識別手法の提案

    後藤, 逸兵, 松田, 裕貴, 諏訪, 博彦, 安本, 慶一 2022年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 2022 7p-, 2022-09-18

    ...獣害の予測を行うには、生息数の把握が重要となってくる。直接カメラで野生動物を観測することが望ましいが、生息域全範囲をカメラでカバーすることは不可能である。そこで、本稿では痕跡を活用した非同期的な野生動物の個体識別を行う手法を提案し、生息数を把握する。...

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  • 行政による質的な意識調査を通じた気候変動影響の把握手法の検討と滋賀県での実践

    木村 道徳, 河瀬 玲奈, 金 再奎, 岩見 麻子, 馬場 健司 環境科学会誌 35 (4), 213-226, 2022-07-31

    ...その結果,「琵琶湖と自然生態系への影響」と「台風被害と獣害,水稲」,「降雨降雪の極端化による災害および森林と林業への影響」,「夏と冬における気温上昇の影響」,「季節の変化」の5つの話題を特定することができた。また,対象者属性とのクロス集計の結果,市民は幅広い分野に言及しているのに対して,農林水産業の主体は各分野の具体的な気候変動影響の因果連鎖についての情報を補完していた。...

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  • 電気およびネット併用柵設置による草地へのシカ侵入防止効果

    中村 南美子, 冨永 輝, 石井 大介, 飯盛 葵, 松元 里志, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 有機農業研究 14 (1), 52-62, 2022-06-30

    <p>本研究では,草地へのシカ侵入防止技術の開発に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,5段張り電気柵と高さ120cmの金属製ネット柵を草地で併用する形で設置し,その侵入防止効果について侵入防止策を何ら講じなかった場合(1年目)と5段張り電気柵のみを設置した場合(2年目)との間で比較し,設置・維持にかかる労力やコストを含めて総合的に評価した.試験は2017年6月~2020年5月にかけての3年間,…

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  • 自治体独自の森林環境税が獣害対策としての里山林整備にもたらす影響

    岸岡 智也, 内山 愉太, 香坂 玲 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 64-, 2022-05-30

    ...<p>都道府県の独自課税として導入されている、森林保全を目的とした森林環境税を活用して実施される野生動物保護管理を目的とした事業が、基礎自治体での獣害対策としての里山林整備にどのような効果をもたらしているのかを明らかにすることを目的に石川県を事例に調査を行った。...

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  • バッファゾーン整備に伴う木質資源利用の持続可能性

    森野 真理, 大戸 悠矢 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 247-, 2022-05-30

    ...<p>獣害対策のひとつにバッファゾーン整備があるが,管理の継続が課題である.本研究では、バッファゾーン整備で発生する木質バイオマスの活用と収支を明らかにし,持続的利用の可能性について考察した.兵庫県南あわじ市馬回集落において,整備予定範囲(二次林:3.2ha)の資源量を推定し,2020年度の伐採面積,活用方法,および収支に関する聞取りを行った.その結果,二次林の推定材積は約7,200t,2020年度...

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  • 滋賀県甲賀市水口町における森林植生の変化について

    安在 森祐 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 166-, 2022-05-30

    ...ナラ枯れやマツ枯れ、鳥獣害などの問題が起こり、土地開発などで里山の森林が失われつつある。</p><p> 本研究では、滋賀県甲賀市全域を対象に、現地調査を行うとともに航空写真・GIS情報など用いて、過去から現在にかけての森林植生の変化について検討した。...

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  • 東京大学愛知赤津サイトにおけるコナラ種子の落下特性

    澤田 田晴, 佐藤 貴紀, 岸本 光樹 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 163-, 2022-05-30

    ...今回は開始から2021年4月末回収分までの落下物の中からコナラの堅果(長径が1.0cm以上)を仕分けし,健全・虫害・獣害の別に数え,それらの落下特性を明らかにした。月別の堅果落下状況を見ると,堅果は8月から落下が始まり多くの年で10月に落下のピークを迎えて11月末にほぼ落下が終わっていた。堅果落下数が多かった8~11月の堅果内容を見ると,8・9月には虫害,10・11月には健全が多かった。...

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  • 初めて確認されたツキノワグマによる洋ラン被害

    瀧井, 暁子, 中下, 留美子 信州大学農学部AFC報告 20 1-9, 2022-03-31

    これまでクマ類が洋ランを食害した事例は報告されていない.本報告では2021年₈月に長野県上伊那地域で初めて発生したビニールハウス栽培のシンビジウム(Cymbidium sp.)の被害状況とその要因について検討した.ツキノワグマ(Ursus thibetanus)は一晩で200〜300鉢のシンビジウムに被害を出した.主な被食部位は葉の根元にあるバルブであり,栄養分析から糖含有率が比較的高いことが示…

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  • 学生実習による演習林の巡検

    荒瀬, 輝夫, 大塚, 大, 小林, 元, 木下, 渉, 野溝, 幸雄, 酒井, 敏信 信州大学農学部AFC報告 20 27-32, 2022-03-31

    ...普段の授業で学生が行く機会のない区域を巡検することとし,移動距離は約5km(標高差280 m)で,15地点において学生を集合させ,16項目(獣害対策,林道の維持管理,植物や植生など)について説明を行った。休憩時間を除くと正味の実習時間は約4時間であった。課題レポートとして,当日に観察や学習したこと,気づいたことなどを自由な書式で書かせた。...

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  • エゾシカハンターの意識と行動の分析 : 獣害対策と食肉化の視点

    長尾, 真弓, 井上, 賢哉, 廣政, 幸生 明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University 71 (1), 11-24, 2022-03

    本研究の目的は,如何にして有害捕獲と食肉化を両立して進められるか,その方策を検討することであり,(1)どのような有害捕獲制度の下でハンターが捕獲を行っているか,(2)捕獲奨励金と食肉処理業者による買い取りがハンターの意識と行動にどのように関連しているかを明らかにすることを課題としている。分析対象は北海道日高地域のエゾシカであり,行政機関,食肉処理業者Aやハンターへの聞き取り調査を実施した。まず,…

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • キリ玉植苗の開発

    手代木, 徳弘 福島県林業研究センター研究報告 (54) 25-32, 2022-02

    ...玉植苗は植栽時の獣害防止等の手間が不要であり、40cmポットでは植栽後1年で一番玉3m分の枝下高を確保することができた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • カイウサギの侵入防止に有効な電線の架線の高さは?

    髙山 耕二, 小出 圭史, 中村 南美子, 鈴木 真理子, 河合 渓, 秋山 雅世, 赤井 克己, 中西 良孝 日本暖地畜産学会報 65 (1), 37-40, 2022

    <p>本研究では,アマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の農地への侵入防止法確立に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,カイウサギ(<i>Oryctolagus cuniculus</i>)をモデル動物として,それらが通り抜け出来ない電気柵の架線高について検討を行った.</p> …

    DOI Web Site

  • 山梨県富士河口湖町における少グループの野生ニホンザルによる人身被害の発生事例(III)

    吉田 洋, 蔵岡 登志美 霊長類研究 Supplement 38 (0), 29-, 2022

    <p>私たちはこれまで、1)2019年10月~11月に、山梨県南都留郡富士河口湖町において、オトナメス1個体、ワカモノオス1個体、性別不明のコドモ1個体の計3個体で構成される野生ニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)「船津グループ」が人身被害を発生させ、そのうちのオトナメス1個体が同年11月20日に捕獲されると、その後に人身被害が発生しなくなったこと、2)市街地に位置する、「船…

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  • 過疎地域にける自然環境の保全・活用に関する住民意識

    畑中 健一郎, 浦山 佳恵, 須賀 丈 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 57-, 2022

    ...しかし,雑木林や採草地の利用が著しく減少した現在では,生物の多様性が劣化し,獣害や景観の面でも問題が生じており,その対策が求められている。過疎化・高齢化が進む多くの地域では,住民だけでなく地方自治体も人的,財政的に余裕がなく,自然環境保全に関する問題の単独解決は難しく,観光や教育,地域づくりなど他分野との連携が不可欠であり,住民自らが担い手となって取り組むことが期待されている。...

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  • 営農再開に向けた鳥獣害防除技術

    藤本 竜輔 農研機構研究報告 = Journal of the NARO Research and Development 8 151-155, 2021-10-31

    ...<p>東日本大震災による避難指示区域では,人間活動の低下によって野生動物による営農再開時の農業被害リスクが増加 した.営農再開農地の孤立や集落機能の低下など当該地域特有の問題はあるが,農業被害リスク増加の構造自体は全国的に獣害が社会問題化した背景と同じであるため,有効な対策も一般的な総合対策であると考えられた.圃場への侵入防止技術として営農再開地域において選択されることの多い電気柵は,安価で高い防除効果...

    DOI DOI 機関リポジトリ ほか2件

  • ニホンジカ(<i>Cervus nippon</i>)の色識別能力は2色覚のヒトと一致するか?

    中村 南美子, 冨永 輝, 石井 大介, 松元 里志, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 日本畜産学会報 92 (3), 343-349, 2021-08-25

    <p>3色覚であるヒトの色覚異常(2色覚)のうち,Protanopia(P),Deuteranopia(D)およびTritanopia(T)型の場合にはそれぞれ赤と青緑,赤紫と緑および青と緑の色が識別困難とされる.本研究では生理学的に2色覚とされるニホンジカ(<i>Cervus nippon</i>;以下,シカ)がこれらを識別可能か否かについてオペラント条件付けにより検証した.シカ2頭(推定3歳…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献14件

  • 単木柵と併せた防草資材の検討

    坂和, 辰彦 研究報告 (25) 10-17, 2021-07

    ...獣害対策と併せた防草資材を検討したところ、以下のことが明らかとなった。1 高密度タイプの防草シートが特に有効である。2 高密度防草シートの設置は5年分の下刈り経費の6割程度で実施可能である。3 防草シートの機能を長期間維持するには、初期設置を確実に行うことが重要である。4 単木柵と高密度防草シートの併用は、既存の単木保護資材と下刈りの併用と比較して半分以下の経費で実施可能である。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 新たな獣害防除資材「単木柵」の開発

    坂和, 辰彦 研究報告 (25) 1-9, 2021-07

    ...新たな獣害防除柵「単木柵」の開発を行ったところ、以下のことが明らかとなった。1 ワイヤーメッシュを用いた単木柵により樹幹の剥皮害を防ぐことが可能である。2 頂部食害の防除には単木柵の高さを1.5 mにする必要があり、通直に成長する樹種が望ましい。3 単木柵は安価で設置も容易であり、成長阻害もなく、有効な防除対策である。...

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  • シカの生息密度の異なるスギ造林地でのコンテナ苗及び大苗等の獣害

    飯田, 玲奈, 石田, 敏之 研究報告 (25) 25-36, 2021-07

    1 コンテナ苗は大苗に比べ、ノウサギやシカによる食害に遭いやすい。2 シカが高密度に生息する植栽地では、苗木が剥皮害に遭いやすく、大苗であっても樹高成長が低下する。3 シカの生息密度が高い地域では、低い地域に比べ食害、角擦り、樹皮剥ぎの程度が高い。4 シカが生息する造林地では、その密度にかかわらずシカの剥皮被害対策を行う必要がある。

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  • ニホンジカ肉の堆肥化とその有効性のスギコンテナ苗を用いた評価

    鈴木 滉平, 玉木 一郎, 田中 一徳, 茂木 靖和 中部森林研究 69 13-16, 2021-05-30

    鳥獣管理で捕獲されたニホンジカの大半は利用されずに廃棄されている。廃棄される肉を堆肥化し,苗木育成に利用すれば,資源を循環利用できる。本研究ではシカ肉:基材(バーク堆肥)=6:4,3:7,1:9の3種類の混合比で堆肥を作成し,適切な混合比と堆肥の成分,スギ実生コンテナ苗の培土として用いた場合の樹高成長への影響を調べた。堆肥作成における適切な混合比は3:7以下であった。元のシカ肉の割合が高いほど堆…

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  • 瑞牆山山麓の森林斜面における土壌侵食の実態と要因について

    廣瀬 満, 五味 高志 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 543-, 2021-05-24

    ...プロットは獣害等の植生への影響を考慮し、獣害防除柵内外にそれぞれ設置したが、柵内外で土砂移動量に顕著な違いは確認できなかった。この地域はシカ等による獣害が長く続いていることから、柵設置から3年では土砂移動量の減少に至るほどの植生の回復は起きていないと考えられた。</p>...

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  • ニホンジカによる森林被害と政策~中国山地地域5県の比較~

    伊藤 太順, 芳賀 大地 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 245-, 2021-05-24

    <p>ニホンジカ(以下,シカ)による森林,林業への被害拡大が全国的に懸念されている.その展開には地域性があることを踏まえ,本研究ではシカの林業被害と対策について各県の現状を明らかにし,比較によって県ごとの特徴と課題を明らかにすることを目的とする.調査対象は全国の動向と同様に素材生産量が増加している中国山地周辺地域(鳥取県,兵庫県,岡山県,島根県,広島県)とした.</p><p>対象県の鳥獣保護管理…

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  • 都市近郊住民の獣害対策意識

    林 雅秀, 八巻 一成 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 24-, 2021-05-24

    ...<p> 農山村地域での獣害は農林業被害が中心だったため、利害関係者は限定的であった。しかし、都市近郊における獣害の利害関係者は農山村地域よりも多様だと考えられる。そこで本研究は多様な住民による獣害対策への考えを明らかにすることを目的として住民意識調査を実施した。...

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  • ウルシ苗の植栽後の初期成長と頂芽食害の影響

    白旗 学, 大村 元春 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 357-, 2021-05-24

    ...獣害とみられる食害は主に冬季間が主であったが,それ以外の頂芽枯損も合わせると,2020年11月の段階で前者の地区では,コンテナ苗で約6割,裸苗で約5割,後者の地区では,4割近い個体が頂芽被害を受けた。被害個体は,側芽伸長によって稚樹高を回復させるものがみられたが,特に後者の地区では地際径に被害の影響が大きかった。この地区では,秋植栽かつ裸苗であり,地下部充実の時間が短かった影響と考えられた。...

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  • 九州・四国地域の地方自治体による造林初期のシカ害対策補助事業の実施状況

    志賀 薫, 米田 令仁 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 244-, 2021-05-24

    ...<p>鳥獣による植栽苗の食害が再造林を阻む課題となっており,再造林や鳥獣害対策に対し,独自の補助事業を実施している市町村も見られる。本研究では,九州・四国の市町村を対象とし,植栽苗を鳥獣害から防護するための対策に対し補助をする事業(以下,事業)の実施概況を明らかにした。...

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  • ジビエ利用と獣肉処理場の捕獲個体受入基準の現状 -近畿地方を中心に-

    古賀 達也 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 246-, 2021-05-24

    ...<p>獣害の深刻化や生息域の拡大による捕獲への社会的要請によってシカ、イノシシの捕獲数は増加している。報酬や負担軽減を通じた狩猟者への支援、特産品開発による山村振興などの観点から捕獲個体は食資源化(ジビエ利用)することが望ましいが、利用率は約1割と低い。利用拡大に向けて様々な方策が考えられるが、獣肉処理場(以下、処理場)へ搬入する個体数を増やす必要がある。...

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  • カイウサギが通り抜け出来ない方形枠のサイズは?

    髙山, 耕二, 小出, 圭史, 中村, 南美子, 鈴木, 真理子, 河合, 渓, 赤井, 克己, 大島, 一郎, 中西, 良孝 鹿児島大学農学部学術報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University 71 1-10, 2021-03-30

    本研究では,アマミノクロウサギ(Pentalagus furnessi)の農地への侵入防止法開発に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,カイウサギ(Oryctolagus cuniculus)をモデル動物として,それらが通り抜け出来ない方形枠のサイズについて検討を行った。試験では,3 種類の方形枠(①正方形:一辺5.0~15.0 ㎝,変化幅2.5 …

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  • 電子制御を活用した獣害防止システムの開発

    仲森, 昌也, 小原, 雅楽, 東田, 圭太, 坂本, 直弥, 齊藤, 公博 近畿大学工業高等専門学校研究紀要 (14) 39-42, 2021-03-15

    We discussed the method to detect and repeal the beasts found in the factories in Nabari-city. This study has been led by the students as an education in community-based project-based learning …

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  • 多雪地における獣害防止ネットの破損とその対策

    雲野, 明, 南野, 一博, 石川, 祐介, 明石, 信廣 北海道林業試験場研究報告 (58) 9-17, 2021-03

    ...エゾシカ被害防止用に設置された林業用の獣害防止ネットにおいて,積雪による破損被害が北海道の多雪地で発生している。そこで,積雪による獣害防止ネットの破損を抑え,侵入防止柵の耐久性を向上させるための方法を検討した。...

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  • 知的捕獲システムを用いた獣害対策

    劉 承輝, 竇 文邦, 久保田 直行 ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2021 (0), 1P3-A12-, 2021

    <p>In Japan, damage caused by vermin such as deer and wild boar in farmland is serious. Measures such as extermination with firearms and traps have been taken, and the amount of damage has been …

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  • 獣害対策を通じたジビエ等利用の現状と展望

    平田 滋樹, 中村 大輔, 渡邊 彰, 竹内 正彦 農業農村工学会誌 89 (3), 163-168,a1, 2021

    ...今後はICTなどの新技術を導入して鳥獣害対策の省力化や効率化を進めるとともに,農村と都市の交流による関係人口を増やしながら人材を確保・育成することが課題解決に有効と考えられる。</p>...

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  • 過疎山村に出現する無居住寺院の実態とその対応

    中條 暁仁 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 78-, 2021

    ...ひとたび自然災害や獣害によって堂宇が損傷すると,廃寺に至るケースもある。</p><p> 本発表で取り上げた無居住寺院に対しては,今後,存続か廃寺かのいずれかの方向性が想定される。前者の場合は,所属宗派の信仰空間としての機能を維持すべきか,あるいは地域社会の共有空間とすべきかという方向性も検討課題となってくる。...

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  • 農村福祉支援と農村企業連携を活用した中山間地域の活性化

    左村 公, 髙橋 幸照, 田中 隆, 諸藤 聡子 農業農村工学会誌 89 (3), 169-172,a1, 2021

    ...獣害対策,独居老人の見守りサポートや地域防災は,継続的な農業の実施,また地域住民の生活を支える上で重要なものであることが示されたが,継続的な実施のための労力軽減や地域内への普及が課題として残った。これらの課題と地域経済発展として農村企業連携を関連させることで,経費削減や人材交流による地域活性化が図れる可能性を示した。...

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  • 山梨県富士河口湖町における少グループの野生ニホンザルによる人身被害の発生事例(II)

    吉田 洋, 蔵岡 登志美 霊長類研究 Supplement 37 (0), 44-45, 2021

    <p>前大会では,2019年10月~11月に,山梨県南都留郡富士河口湖町において,オトナメス1個体,ワカモノオス1個体,性別不明のコドモ1個体の計3個体で構成される野生ニホンザル「船津グループ」が人身被害を発生させ,そのうちのオトナメス1個体が同年11月20日に捕獲されると,その後に人身被害が発生しなくなったことを報告した。今回は,その後のモニタリング調査の結果を報告する。同町役場への聞き取りお…

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  • ワイヤーメッシュ柵に対するアマミノクロウサギの行動反応

    髙山 耕二, 大牟田 愛, 中村 南美子, 落合 晋作, 秋元 哲, 鈴木 真理子, 河合 渓, 赤井 克己, 中西 良孝 日本暖地畜産学会報 64 (2), 77-80, 2021

    <p>本研究では,アマミノクロウサギ(<i>Pentalagus furnessi</i>)の農地への侵入防止法確立に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,飼育アマミノクロウサギ3頭に対して高さ90cmのワイヤーメッシュ柵(目合5×5cm)を提示し,その行動反応を明らかにした. 柵設置後3日間で3頭のアマミノクロウサギは延べ74~179回柵に接近し,柵の上部を見上げる,柵のにおいを嗅ぐ,柵を噛む…

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  • 捕獲許可及び駆除記録を用いたハクビシン分布情報の可視化

    高橋 俊守, 菊池 紅音 環境情報科学論文集 ceis34 (0), 180-185, 2020-12-07

    ...<p><tt>ハクビシン(</tt><i>Paguma larvata</i><tt>)は全国で分布を拡大しつつあり,農作物や家屋等における鳥獣害も増加している。本研究は,市町村による捕獲許可及び駆除会社による情報をもとに,市町村より小さな単位の小地域(町丁・字等)スケールでハクビシンの分布情報を可視化するための手法や課題について明らかにした。...

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  • 地域資源としての利活用に向けたシシ垣の多面的役割に関する研究

    小池 則満, 橋本 操 都市計画論文集 55 (3), 1181-1188, 2020-10-25

    <p>シシ垣(猪垣,鹿垣,猪土手)と呼ばれる土木構造物が,特に近世において日本各地に作られてきたが,そのほとんどは使命を終えて山野に埋もれている.本研究ではシシ垣が,防獣目的だけでなく当時の地域社会の中で「多面的な役割を果たしていた」という仮説をたてる.文献調査および現地調査等を通じて,それぞれの場所において果たしていた役割について論じ,シシ垣という構造物を地域資源として利活用する方法について考…

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 獣害軽減に向けたシカ出現予測技術の高度化

    江口 則和, 石田 朗, 釜田 淳志, 黒宮 健佑, 加藤 顕, EGUCHI Norikazu, ISHIDA Akira, KAMATA Atsushi, KUROMIYA Kensuke, KATO Akira 中部森林研究 68 31-34, 2020-05-30

    ...獣害対策のため,シカの追跡情報等を基にシカ出現予測モデルを開発した。しかしながら,利用している環境情報は1998年時点のGISデータと古いことが課題だった。さらにモデルは250mメッシュを単位としているため,より細かい予測の要望もあった。そこでこれらに対応できる手法の検討を目的とした。250mメッシュモデル更新のため空中写真を用いた新モデルと既存モデルとを比較したところ,モデル係数に違いが生じた。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 造林補助実績から見た獣害対策の傾向

    大洞 智宏, OBORA Tomohiro 中部森林研究 68 41-42, 2020-05-30

    ...ニホンジカの生息域は,岐阜県内においても徐々に広がっており,造林地での獣害対策が不可欠となっている。そこで,県内での獣害対策の実績,獣害対策への意識について把握を試みた。獣害対策の補助実績は,造林実績により差があるものの,近年は増加傾向であった。特に,平成29年度から単木資材への補助率が100%になったため,単木資材の実績が増加していた。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 熊野地域の小中高の児童・生徒に対する木育プログラムの開発と実施

    山本 康介, 野地 良成, 野地 伸卓, 平山 大輔, 坂本 竜彦 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 64-, 2020-05-25

    ...<p>【背景・目的】森林率88%の熊野地域において主要産業である林業は、木材価格の低迷や担い手不足の深刻化が進んでおり、森林では土砂災害や獣害の温床となるなどの問題が顕在化している。一方で、高校生たちは地域の林業のことを知らずに、熊野地域外への進学や就職を希望している。こういった状況を改善し、持続可能な林業の体制を整えていくことを目的とした。...

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  • 最近5年間の四国4県の民有林における獣害対策

    米田 令仁, 志賀 薫 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 716-, 2020-05-25

    ...一方、鳥獣害対策の件数が1番多かったのは 徳島県で、再造林の件数と同数の鳥獣害対策が実施されており、ほとんどの再造林地で鳥獣害対策が必要な状況であることが分かった。また、徳島県では防護柵の設置件数よりもツリーシェルター設置件数のほうが多かったが、設置された事業地の合計面積は防護柵のほうが大きかった。2番目に鳥獣害対策の件数が多かったのは高知県で、次いで愛媛県であった。...

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  • 岐阜県内に植栽されたコウヨウザンの初期成長

    大洞 智宏, 渡邉 仁志, 久田 善純, 茂木 靖和 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 707-, 2020-05-25

    ...</p><p>調査地7カ所のうち、2カ所は獣害防止柵、4カ所はツリーシェルターが設置されていた。獣害防止柵が設置された調査地ではノウサギによる採食害が発生した。ヒノキとコウヨウザンが混植された調査地では、ノウサギによる食害率がヒノキで6%、コウヨウザンでは61%であった。また、コウヨウザンのみが植栽された調査地では被害率97%であった。...

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  • Landsatデータを用いた林縁周辺における土地被覆変化の把握

    辻 藤也, 村上 拓彦 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 392-, 2020-05-25

    ...<p>近年、耕作放棄地や管理放棄された人工林、竹林面積の拡大により、鳥獣害被害の増加や、土砂災害の危険性増加、生物多様性の減少などの問題が発生している。これらはある特定の地域だけで生じているのではなく、日本全国のいたるところで問題になっており、広域な国土の中でそれぞれが散在しており、的確に把握することが困難である。...

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  • エゴマ新品種「飛騨小坂おんたけ1号」の育成経過とその特性

    安江, 隆浩, 田中, 良憲, 鍵谷, 俊樹 岐阜県中山間農業研究所研究報告 (15) 9-13, 2020-03

    ...一方、下呂市では獣害対策や耕作放棄地対策のために、エゴマによる地域振興が計画されたことから、その支援の一つとして市内で栽培されている在来種の中から純系選抜した系統を「飛騨小坂おんたけ1号」と命名し品登録出願した。「飛騨小坂おんたけ1号」は、収穫時期が10月下旬~11月上旬で、草丈がやや低く、子実がやや大きい。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 獣害アンケートに基づく兵庫県における中型哺乳類の分布・出没状況とその変化

    高木, 俊 兵庫ワイルドライフモノグラフ (12) 67-78, 2020-03

    ...・2017年度および2018年度に森林動物研究センターが実施した鳥獣害アンケートの結果をもとに、中型哺乳類5種についての分布・出没状況を調査した。・種ごとに分布の偏りは見られるものの、県内の広い範囲から分布情報が収集された。・2006年度のアンケート結果と比較すると、タヌキについては淡路島北部へ、アナグマについては本州部の南西部への分布拡大傾向が示された。...

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  • マツタケの省力的栽培技術の開発

    藤原, 直哉 研究報告 (35) 1-16, 2020-03

    ...このフレコンバッグ上に播種することにより,獣害を予防し,マツタケの感染部位である細根を損傷することなく,アカマツとツガの幼苗を育成することができた。しかし,苗木根系への接種試験では,種菌が高温や乾燥など気象被害を受けることや,虫害を受けて死滅することが判った。そのため今後は,感染苗による接種方法の検討も不可欠と考えられた。...

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  • スギ・ヒノキ人工林における間伐後3年間の林床被覆と侵入植物種の変化

    島田, 博匡 三重県林業研究所研究報告 (10) 17-24, 2020-03

    ...三重県大台町のスギ・ヒノキ人工林において,獣害防護柵内外で間伐後の林床被覆と侵入植物種の変化を3年間調査した。スギ人工林,ヒノキ人工林の柵内外ともに,植生被覆率は夏期に高く,冬期に低下したが,同時に堆積リター被覆率が高まるため,林床被覆率は低下することなく,年々高まる傾向がみられた。出現した植物種数は年単位で増加する傾向がみられた。...

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  • わが国における狩猟・獣害対策の歴史と課題

    今里 滋 同志社政策科学研究 21 (2), 15-29, 2020-03-01

    ...2006年度から発足した同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション・コースにおいて複数の大学院生が獣害対策を研究課題としてきた。本論は、その課題の背景となったわが国の獣害対策、そしてその手段としての狩猟について、歴史的経緯、制度の変遷、政策およびガバナンス面での現代的課題を、自ら狩猟・有害獣駆除を行ってきた筆者の経験を踏まえて、考察したものである。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 鹿との共生を目指して

    橋爪 秀一 国際生命情報科学会誌 38 (1), 56-, 2020

    古くから、日本人は鹿に対して可愛らしい、高貴である等の好印象を持っており、神使或は神獣として崇めてきた。しかし、現在、毎年約60万頭の鹿が害獣として駆除されており、駆除された鹿の大部分は、ゴミとして廃棄されているのが現状である。我々は、鹿との共生を目指すためにも、駆除された鹿を有効資源として利用すべきと考えており、鹿肉、鹿皮や鹿茸の天然資源としての価値を模索している。 …

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  • 山梨県富士河口湖町における少グループの野生ニホンザルによる人身被害の発生事例

    吉田 洋, 蔵岡 登志美 霊長類研究 Supplement 36 (0), 40-41, 2020

    <p>2019年秋季、山梨県南都留郡富士河口湖町において、ニホンザルによる人身被害が発生した。被害を発生させているグループ(以下「船津グループ」と称す)は目撃情報から、オトナメス1個体、ワカモノオス1個体、性別不明のコドモ1個体の計3個体で構成されると推測され、そのうち人間に直接接触していたのは、オトナメス1個体のみであった。人身被害は、サルに噛まれたり背中に乗られたりするなど、人間に直接接触し…

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  • ニホンジカ肉へのワカメおよびアルギン酸の添加が理化学性状に与える影響

    山中 麻帆, 林 英明, 中川 敏法, 浅野 桂吾, 長嶺 樹, 平山 琢二 日本暖地畜産学会報 63 (2), 69-75, 2020

    ...<p>獣害対策に関連して,近年ニホンジカの食肉利用が重要な課題となっている.しかし,日本においてシカ肉は獣臭い,硬いなどといったネガティブなイメージが強く,食肉利用は未だ十分に進んでいないのが現状である.著者らは前報において,シカ肉をワカメで添加処理することで食味が改善することを報告した.また,アルギン酸は高い保水性を有していることから,前報ではワカメ中のアルギン酸がシカ肉の食味改善に関与した可能性...

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  • AIによる画像認識を活用した野生動物の判別

    成岡 道男 農業農村工学会誌 88 (5), 381-384,a1, 2020

    <p>本報では,スマート捕獲の「人がスマートフォンなどを見ながら檻を操作する」工程の中の「捕獲する野生動物の選別」機能を開発する目的で,AIによる画像認識を活用した野生動物の判別について検討した。その結果,5種類の野生動物の判別の正解率が94%であった。判別の精度は,学習するデータ量に影響されることが推測された。AIによる画像の判別の判断根拠をGrad-CAMで可視化したところ,野生動物の判別に…

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  • Society 5.0と農業農村振興

    松岡 宗太郎, 平山 周作 農業農村工学会誌 88 (5), 361-364,a1, 2020

    <p>わが国では,目指すべき未来社会の姿として「Society 5.0」と名付けた超スマート社会を提唱している。農村におけるSociety 5.0の実現に向けては,スマート農業の社会実装に必要な環境整備の一環として,総務省が進める光ファイバの整備と連携しながら,無線局等を整備することでスマート農業に適した情報ネットワーク環境が構築できるよう検討することとしている。本報では,農村での利用が期待され…

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  • 獣害の情報共有手法に関する実験的検討

    横山 広充, 山裾 尚哉, 新田 哲也, 西應 浩司 日本デザイン学会研究発表大会概要集 67 (0), 210-, 2020

    ...<p>本報告は高齢者にとって使いやすい獣害情報共有アプリのユーザーインターフェースデザインについてアイトラッカーによる視線情報を手がかりに検討するものである。現在、野生動物による農作物の被害は増加している。そのような状況の中、獣害を伝達する手法は構築されつつあるものの、高齢者にとってユーザビリティの高いインターフェースについてはあまり検討されていない。...

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  • 栃木県内の全市町を対象とした雑草問題と鳥獣害問題に関するアンケート調査

    野澤–竹田 努, 閻 美芳, 小寺 祐二, 青山 真人, 西尾 孝佳, 小笠原 勝 雑草研究 65 (4), 129-139, 2020

    ...また,イノシシなどの鳥獣害が中山間地域を中心に問題になっている。そこで,地方行政担当者が雑草や鳥獣害に対してどのような問題意識を有し,いかに対処しているのかを明らかにする目的で,栃木県全域の市町を対象としたアンケートを実施した。2018年7月にアンケート調査票を,栃木県内の全25市町の雑草と鳥獣害対策に関連する137部署に返信用封筒と共に郵送し,回答を83部署から得た。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 融着樹脂ネットを用いた獣害防止用侵入防止柵の開発

    小出, 哲哉, 辻井, 修, 原田, 真, 竹内, 秀騎, 福井, 敬, 河合, 真人 愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center (51) 9-14, 2019-12

    ...ワイヤーメッシュ柵に替わり、軽くて丈夫な融着樹脂ネットを用いた獣害防止用侵入防止柵の開発を目的に、融着樹脂ネットの目合の選定及び市販柵との比較、イノシシに対する強度試験、そして現場を用いた実用性の検討を行った。融着樹脂ネットの目合は20mmに比べ30mmが作業性に優れていた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 航空機搭載型センサを用いた森林域におけるシカの分布調査

    田村 恵子, 宇野女 草太, 妻藤 希実子, 吉田 夏樹, 宮坂 聡, 池田 敬 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 433-, 2019-05-27

    ...<p>これまで、シカの獣害対策の一助とするため、航空機搭載型リモートセンシング装置「CAST」を使用した熱赤外画像による野生動物の検出手法の開発を進めてきた。本手法は、数十分間隔で同じコースを2回飛行して熱画像を取得し、移動がみられた熱源を動物として抽出するというものであるが、広範囲を効率よく調査できる一方、シカが樹木下に入ると調査が困難になる問題もあった。...

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  • キリ玉植苗(地上部切除苗)の開発

    手代木 徳弘 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 208-, 2019-05-27

    ...しかし、最大の原因は、植栽手間と獣害防止や施肥管理等、植栽者の負担が大きいことと思われる。そこで、キリ植栽時における獣害防止等の対策が不要で、簡単に植栽でき、初年度の成長量(一番玉)4m程度を期待できる「玉植苗」(地上部切除苗)を開発したので報告する。</p>...

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  • 地域スケールにおける森林棲中大型哺乳類の生息地選択と季節動態の解明

    谷川 鴻介, 牧野 結衣, 三浦 直子, 梅木 清, 平尾 聡秀 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 428-, 2019-05-27

    ...<p>近年、野生動物による農林業の被害や住宅地への出没が問題となっているが、それらの発生メカニズムは依然として解明されておらず、その一因として獣害を起こす森林棲中大型哺乳類の自然条件下における分布や動態に未知の部分が多いことが挙げられる。...

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  • シカによる樹木被害を受けた北八ヶ岳亜高山帯針葉樹林の19年間の動態

    西村 尚之, 平岡 裕一郎, 小山 泰弘, 岡田 充弘, 鈴木 智之 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 620-, 2019-05-27

    ...<p>我が国の亜高山帯域には比較的自然度の高い植生が残されている.一方,近年亜高山帯林の動態に及ぼす温暖化や獣害の影響が危惧されている.本報告では,長野県北八ヶ岳亜高山帯針葉樹林の長期動態とそれに及ぼすシカの影響を明らかにするために,原生林分に設置された1ha調査区内における19年間の樹木のモニタリング結果を解析した.本研究では,胸高直径≥5cmの幹は1997年から,樹高≥1.3mの幹は2000-2001...

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  • 市民アンケートの結果にみる市林業行政の課題と展望―飛騨市の調査から

    中村 幹広, 田村 典江 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 25-, 2019-05-27

    ...また,望ましい森林を作るために期待する市林業行政については,林道や作業道の整備が最も多く,次いで獣害対策,木材の販路開拓の順となった。 社会の成熟とともに森林管理にも多様性を求められる今日,これまで以上に市民の意向を反映した市林業行政の必要性が認識された。</p>...

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  • 森林IoTの試験運用と今後の展開について

    井内 正直, 栗原 雅博 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 170-, 2019-05-27

    ...再造林地では、コンテナ苗木等の生長及び生育環境を定期的にモニタリングするとともに、鳥獣害の発生(防護柵の侵入等)を監視する機能を有すること、成木では、台風や大雨、冠雪等の気象被害による倒木を感知する機能が条件とされた。...

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  • 石川県におけるニホンジカの誘因物の効果ー2018年ー

    北市 仁, 近藤 崇, 小川 弘司 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 672-, 2019-05-27

    <p>ニホンジカ(以下、シカ)は全国的に分布拡大、生息密度増加がみられ、高密度地域では、農林業や自然植生への被害が問題となっている。石川県では、農林業や自然植生への著しい被害は確認されていないものの、石川県南部を中心にシカの生息拡大および増加傾向がみられる。シカによる被害を未然防止するために、シカが低密度下における効果的な捕獲方法が求められる。そこで、本研究では下層植生が豊富な環境下における人工…

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  • ヒノキの実生裸苗と挿し木チューブ苗植栽地における : 雑草木によるシカ食害軽減効果の検証

    島田 博匡, 奥田 清貴, 中島 富太郎, SHIMADA Hiromasa, OKUDA Kiyotaka, NAKASHIMA Tomitaro 中部森林研究 67 15-18, 2019-05-13

    ...三重県紀北町鍛治屋又国有林内の伐採地に,獣害防護柵を設置した柵内区と柵外区を設け,2タイプのヒノキ苗(実生裸苗,神光2号挿し木チューブ苗)を植栽して無下刈りで育成した。植栽後4年間の生存と成長などを調査し,柵内外の比較により植栽木に対する雑草木のシカ食害軽減効果,苗タイプの違いがシカ食害軽減効果に及ぼす影響について検証した。...

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  • 獣害対策における侵入防止柵の運用状況と被害発生の関連性 ─島根県美郷町の事例─

    石川 圭介, 堂山 宗一郎, 上田 弘則, 江口 祐輔 農研機構研究報告 西日本農業研究センター = Bulletin of the NARO, Agricultural Research for Western Region 19 69-82, 2019-03-31

    野生動物による農作物被害の軽減のためには,農家が自分の圃場を柵で囲うことが最も直接的な対策となる.しかし,農家は柵をしても被害が防げないと苦情を訴えることも多い.そこで,柵の設置状況について調査を行った.水稲,畑作物,家庭菜園,果樹合わせて 2,927 筆のうち 978 筆( 33.4%) には柵が設置されていなかった.柵は1 筆ごとに囲った単独防衛と複数の圃場を1 …

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  • 白山ろくボタン鍋プロジェクト構想 =発案から10 年=

    西村, 俊 民族植物学ノオト 12 2-11, 2019-03-25

    ...同プロジェクトのコンセプトは、“マイナスをプラスに転じた農山村再生”[6] であり、鳥獣害である猪などの“弱み”を含め「様々な地域の素材」を“強み”と捉え、ボタン鍋の素材として集めることで、それを囲むような賑いを形成することである[7]。...

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  • 牧場草地へのキュウシュウジカ侵入の日内,季節ならびに年次変動

    中村, 南美子, 園田, 正, 末野, 結実, 冨永, 輝, 柳田, 大輝, 石井, 大介, 飯盛, 葵, 松元, 里志, 片平, 清美, 稲留, 陽尉, 塩谷, 克典, 赤井, 克己, 大島, 一郎, 中西, 良孝, 高山, 耕二 鹿児島大学農学部農場研究報告 40 13-18, 2019-03-25

    牧場草地におけるシカ侵入防止に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,牧場草地へのキュウシュウジカ侵入の日内,季節ならびに年次変動について検討を行った.鹿児島大学附属農場入来牧場におけるキュウシュウジカの侵入状況をライトセンサスにより定期的に調査したところ,2005~2006年における平均侵入頭数は58頭/日,2009~2010年,2014~2015年および2017~2018年ではそれぞれ72,1…

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  • 省力的手法による主伐後再造林の低コスト化 : 静岡県における調査研究からの試算

    袴田, 哲司, 平山, 賢次, 大場, 孝裕, 山本, 茂弘, 渡井, 純, 伊藤, 愛, 野末, 尚希, 近藤, 晃 静岡県農林技術研究所研究報告 = Bulletin of the Shizuoka Research Institute of Agriculture and Forestry (12) 29-40, 2019-03

    ...獣害対策の初期投資としての斜め張りネット柵は,金網柵の37%,縦張りネット柵の70%の経費であった。高速自走式搬器での苗木の運搬経費は,人力運搬による標準経費の6%であった。コンテナ苗をディブルを使って2000本/haの密度で植栽すると,裸苗を3000本/haで植栽する標準植栽の71%の経費であった。...

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  • 生態系保全とニホンジカによる食害への対応からみた地域性種苗緑化の優位性

    中島 敦司 日本緑化工学会誌 44 (3), 482-486, 2019-02-28

    <p>ニホンジカ(<i>Cervus nippon</i>)による自然植生への食害が全国的な問題となっている。そこで,既往文献にみられるシカ害やシカを取り巻く社会情勢,歴史についての情報を再整理した結果,シカが増加した理由に対する社会理解の中に,研究者も含め非科学的な思い込みが多く含まれることが明らかとなった。また,外来牧草による草地造成はシカの餌場となり得るもので,これに対抗するシカ害を引き起…

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  • 中山間地域に適した飼料作物不耕起栽培技術の開発

    斎藤, 拓真, 田中, 克宏, 横澤, 将美 群馬県畜産試験場研究報告 = Bulletin of the Gunma Animal Husbandry Experiment Station (25) 36-43, 2019-02

    ...中山間地域において、イノシシ等の獣害を考慮した飼料作物二毛作栽培に不耕起対応高速播種機(以下、不耕起播種機)を利用し、低コストで省力的な不耕起栽培体系および除草剤による雑草防除について検討した。1 不耕起二毛作栽培に用いる草種として、中山間地域で高収量を得られるソルガムおよびライムギを供試した。...

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  • 北海道におけるトウモロコシサイレージのデオキシニバレノール汚染実態とその対策

    湊 啓子, 飯田 憲司, 出口 健三郎 マイコトキシン 69 (1), 27-32, 2019-01-31

    ...からはDONが高率で検出された.基準値を超過する事例は稀であったが,その発生頻度は気象の影響をうけて大きく高まった.トウモロコシの生育過程では,赤かび病の発生が高濃度DON汚染要因となること,雌穂の物理的な損傷によりDON汚染リスクが高まること,収穫後に好気的な環境下に置かれるとDONが急増するリスクがあること等が明らかとなった.DON汚染低減対策としては,赤かび病感受性品種の排除,電気牧柵等による獣害...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献4件

  • ゴマダラカミキリメス成虫のクロマツおよびゴヨウマツ枝を餌として与えた場合の造卵性および摂食嗜好性の調査

    辻井(藤原) 直, 安居 拓恵, 安田 哲也 樹木医学研究 23 (1), 1-6, 2019-01-31

    <p>本研究では,マツ盆栽輸出の障害となっているゴマダラカミキリの持ち出しリスクを解決すべく,クロマツおよびゴヨウマツがゴマダラカミキリの餌植物となりうる可能性について検討した.本種メス成虫に,摂食開始時からクロマツ・ゴヨウマツ枝のみを与えた場合,全ての個体は与えられた枝を摂食した.しかしながら,2週間後の生存率はそれぞれクロマツ37%,ゴヨウマツ40%であり,ミカン枝を与えた区(100%)と比…

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  • オスニホンザルへのニューロキニンB受容体拮抗剤皮下インプラントによる繁殖抑制効果の検証

    迫野 貴大, 陳 晶, 真方 文絵, 佐々木 拓弥, 山本 昂輝, 大石 真也, 井上 直子, 上野山 賀久, 束村 博子, 鈴木 樹理, 松田 二子 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-8-P-8, 2019

    ...本研究では,SB223412をオスニホンザルへ慢性投与し,獣害が問題となっているサルにおける繁殖抑制効果を検証した。【方法】実験1:SB223412を飽和させたDMSO溶液をシリコンチューブに充填し,繁殖期のオスニホンザル3頭の皮下にインプラントした(約29 mg/kg BW)。1日に1回8日間採血し,うち1頭から投与46日後に精巣と精嚢腺を採取した。...

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  • ハクビシン(<i>Paguma larvata</i>)の効果的な捕獲方法の検討

    福島 良樹, 原科 幸爾 農業農村工学会誌 87 (6), 479-482,a2, 2019

    <p>ハクビシンは農作物被害を引き起こす東南アジアなどに分布する外来種であり,ねぐらとして農具を保管する資材庫を好む。このことから,本研究では本種を効果的に捕獲できる資材庫の特徴と捕獲時期の解明を目的とした。岩手県盛岡市猪去地区を調査地として,13台の罠を使用して2016年6月から1年間捕獲を実施した。この結果,捕獲実績がある罠は,捕獲実績がない罠よりも有意に針葉樹林に近く,住宅地から遠いことが…

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  • 酪農場における野生鳥獣被害の実態

    黒崎 弘平, 北薗 史明, 窪田 信太朗, 汪 斐然, 吉田 詞温, 山野 はるか, 小泉 聖一, 小林 信一 日本鹿研究 2019 (1), 43-48, 2019

    ...静岡県富士宮市朝霧高原の酪農場における鳥獣被害の現状を、2011 年に実施した同様の調査と比較し、今後の鳥獣害対策の参考とするため、朝霧高原の酪農家を対象にしたアンケート調査および、コドラートを用いた牧草被害実態調査を実施した。...

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  • 未利用竹材を用いたセルフビルド可能な農業用ハウス構造の開発(第2報)

    長野 伸悟, 小林 広英, 宮地 茉莉 農業施設 50 (3), 107-116, 2019

    ...また,行政等が行う竹林整備事業と連携することで資材調達コストの低減だけでなく,獣害の低減,里山環境の保全や人工林の保全にも寄与でき,地域社会全体に活力を与えるプロジェクトにもつながる可能性がある。ただし,ハウス全体の強度に関する定量的な評価が困難であったため,施工に際しては可能な限り強度の把握に努め,安全を確保することが必要である。...

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  • 鹿との共生を目指して

    橋爪 秀一 国際生命情報科学会誌 37 (1), 91-, 2019

    古くから、日本人は鹿に対して可愛らしい、高貴である等の好印象を持っており、神使或は神獣として崇めてきた。しかし、現在、毎年約60万頭の鹿が害獣として駆除されており、駆除された鹿の大部分は、ゴミとして廃棄されているのが現状である。我々は、鹿との共生を目指すためにも、駆除された鹿を有効資源として利用すべきと考えており、鹿肉、鹿皮や鹿茸の天然資源としての価値を模索している。 …

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  • 野生動物自動認識のためのデータベース構築と深層学習の試行

    宮下 洸大, 初田 慎弥, 孟 林, 泉 知論 画像電子学会研究会講演予稿 18.03 (0), 66-71, 2019

    ...シカやイノシシなどの野生動物による農作物への被害が深刻な問題となっており,平成29年度の被害額は全国で約164億円と報告されている.本稿では,野生動物の獣害対策の画像認識技術による高度化を目的として,野生動物画像の学習用データセットの構築と深層学習による自動認識の試行を行った.フィールドカメラで撮影された野生動物画像に対して動物部分を切り出し,ラベルづけをして計14,226枚のデータセットを作成し,...

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  • 獣害対策のための監視カメラ向けアライグマ検出器の構築と評価

    初田 慎弥, 大野 真史, 孟 林, 泉 知論(正会員) 画像電子学会誌 48 (2), 237-247, 2019

    ...<p>本稿は,獣害対策のための監視カメラシステムの実現を目指し,アライグマを対象に機械学習の害獣認識への適用評価と組込み実装の試行,さらにデータセットの構築とそれによる認識精度の向上を報告する.まず,鳥獣飼育施設で撮影した動物の画像を用いて構築したデータセットに基づき,HOG特徴量とサポートベクタマシンによる分類器(HOG + SVM),HOG特徴量とニューラルネットワークによる分類器(HOG+NN...

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  • ニホンジカの色覚:有彩色(赤,緑および青色)同士の識別能力

    中村 南美子, 冨永 輝, 石井 大介, 柳田 大輝, 飯盛 葵, 松元 里志, 片平 清美, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己, 大島 一郎, 中西 良孝, 髙山 耕二 日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 54 (4), 158-164, 2018-12-25

    <p>本研究では,明暗条件下でニホンジカ(<i>Cervus nippon nippon</i>; 以下,シカ)2頭の有彩色(赤,緑および青色)同士の識別能力を明らかにした.試験はT字型迷路で行い,各有彩色同士を対比させ,シカが有彩色を選ぶと報酬(飼料)を与えた.実験室内の照度は,LED電球を点灯した試験1で色パネル中央部が200 lux,点灯しなかった試験2で0.1 …

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  • ニホンジカの色覚:有彩色(赤,緑および青色)と無彩色(灰色)の識別能力

    髙山 耕二, 中村 南美子, 園田 正, 冨永 輝, 石井 大介, 柳田 大輝, 飯盛 葵, 松元 里志, 片平 清美, 大島 一郎, 中西 良孝, 稲留 陽尉, 塩谷 克典, 赤井 克己 日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 54 (3), 134-141, 2018-09-25

    <p>本研究では,明暗条件下でニホンジカ(<i>Cervus nippon nippon</i>;以下,シカ) 2頭(雄雌各1頭)の有彩色(赤,緑および青色)と無彩色(灰色)の識別能力を明らかにした.試験にはT字型迷路を用い,各有彩色と無彩色を対比させ,シカが有彩色を選ぶと報酬(飼料)を与えた.実験室内の色パネル中央部の照度は,LED電球を点灯した試験1で200lux,点灯しなかった試験2で0…

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  • 篠栗農場果樹園および伊都キャンパス農場における獣害対策に関する調査

    瀬戸 苑子, 梶原 康平, 梶原 さゆり, 酒井 かおり, 望月 俊宏 九州大学大学院農学研究院学芸雑誌 73 (2), 17-25, 2018-09-01

    ...篠栗農場果樹園において,獣害の発生状況を調査し,有効な対策法を検討した.圃場内および周辺の管理作業,および獣害防止機器の設置作業により獣害を防止した.さらに,加害動物の捕獲作業を実施して個体数を減少させ,獣害被害は縮小した.伊都キャンパスIV工区において加害動物の調査を実施したところ,様々な加害動物が撮影され,柵の破損および地面の掘り起こしが見つかった.伊都キャンパス農場での獣害被害を防止するため,...

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  • 高齢級林分保有林家の百年史-人工林と林家のライフコース-

    山本 美穂, 丸井 貴之, 林 宇一 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 208-, 2018-05-28

    ...事例林家は、①材価低迷と皆伐・再造林実施のための労働力不足、皆伐後の獣害等の理由から高齢級林分の間伐を繰り返し、相続税、就学費用に充当した。②木材価格高騰期と家族構成員最大(7名)の時期がほぼ重なっていた。③1990年代から2000年代に3度の相続を経験する中で、4世代すべてが新植・保育・間伐・皆伐の各施業を経験した。...

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  • ニホンジカによる萌芽食害は高伐りによって軽減できるか

    高橋 裕史, 諏訪 錬平, 中尾 勝洋, 山下 直子, 奥田 史郎 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 827-, 2018-05-28

    <p>ヨーロッパにおけるポラード(pollarding)や、わが国における混牧林は、家畜とその飼料の生産と並行して、薪炭林施業を同所的に行うシステムである。ポラードにおいては、放飼家畜による萌芽への食害を回避するため、伐採高を高くして萌芽枝の発生位置が高まるよう誘導する点が通常の萌芽更新(coppicing)と異なる。そこで高伐りがニホンジカによる萌芽食害の軽減に効果があるかどうかを検討した。平…

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  • 下刈りを省略した植栽地におけるヒノキ挿し木チューブ苗の生存と初期成長

    島田 博匡, 奥田 清貴, SHIMADA Hiromasa, OKUDA Kiyotaka 中部森林研究 66 3-8, 2018-05-10

    ...ヒノキ挿し木チューブ苗を無下刈りで育成した場合の生存と初期成長,シカ食害に対する耐性を明らかにするために,獣害防護柵内外にMKNと神光2号の挿し木チューブ苗,実生裸苗を植栽して無下刈りで育成し,4年間または5年間の生存と成長量などを調査した。獣害防護柵内において,挿し木チューブ苗の生存率は実生裸苗と同程度以下であった。成長量は実生裸苗よりも小さかった。...

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  • 幼齢人工林における獣害発生状況の把握

    片平, 篤行 研究報告 (21-22) 25-35, 2018-05

    ...幼齢人工林において獣害発生状況を調査した結果、以下のことが明らかとなった。1 角擦りは10月(48.2%)に、樹皮剥ぎは4月(38.7%)と10月(12.5%)に、明確な被害発生の集中期が確認された。2 交尾期に植栽地を利用したオスジカの撮影頻度(撮影数/台・日)と、角擦り発生数(本/ha)の間に高い相関が確認された(rs=0.862)。...

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  • 人工林における防除柵の効果調査と簡易防除柵の開発

    片平, 篤行 研究報告 (21-22) 36-46, 2018-05

    人工林の防除柵効果調査と簡易防除柵の開発を行ったところ、以下のことが明らかとなった。1 既設防除柵の83%(25/30)で柵破損が生じ、70%(21/30)で柵内の被害が発生していた。2 破損は主に、杭抜け(1.9か所/月・km)と噛み切り(2.6か所/月・km)が発生し、柵の保守点検は、食害発生前の3月、9月及び冬期間前の12月の実施が有効と考えられた。3 …

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  • イノシシはオオカミ尿を忌避するのか?

    高山, 耕二, 原, 裕, 石井, 大介, 柳田, 大輝, 冨永, 輝, 飯盛, 葵, 松元, 里志, 片平, 清美, 大島, 一郎, 赤井, 克己, 中西, 良孝 鹿児島大学農学部農場研究報告 39 7-10, 2018-03-15

    肥育牛舎におけるイノシシ害防除法の確立に向けた基礎的知見を得ることを目的とし, 嗅覚刺激として市販のオオカミ尿(以下, 尿) を野生イノシシに提示し, その効果を調べた. 2012年12月に野生イノシシの誘引餌として市販の濃厚飼料を置いた誘引場所(6.0m2) の入口に, 1) 容器および尿のいずれも設置しない(設置前), 2) 容器のみを吊るす(空容器) および3) …

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  • 兵庫県の野生動物の生息と被害の動向(2006-2016年度)

    栗山, 武夫, 山端, 直人, 高木, 俊 兵庫ワイルドライフモノグラフ (10) 9-31, 2018-03

    ...・鳥獣害アンケートに基づき、中・大型哺乳類9種と鳥類3種の兵庫県における生息状況と農業被害程度の経年変化(タヌキのみ無)を示した。・シカとイノシシは出猟カレンダーで取得した銃猟時の目撃効率と箱わな・くくりわな捕獲効率の経年変化を示した。...

    日本農学文献記事索引

  • 兵庫県の野生動物の生息と被害の動向調査の概要

    栗山, 武夫, 山端, 直人, 高木, 俊 兵庫ワイルドライフモノグラフ (10) 1-8, 2018-03

    ...・兵庫県では野生動物の生息状況と農業被害程度を、地域単位で経年変化を追跡するため、約4200ある農業集落を対象とした鳥獣害アンケートと、約6700人の狩猟者を対象とした出猟カレンダー調査を毎年度実施している。・鳥獣害アンケートは2003年度から開始し、2005年度から2016年度までの12年間の回答率の平均は73%であった。...

    日本農学文献記事索引

  • カラマツの樹齢および成長量がエゾヤチネズミの食害頻度におよぼす影響

    久保田 勝義, 南木 大祐, 中村 琢磨, 村田 秀介, 井上 幸子, 緒方 健人, 山内 康平, 長 慶 一郎, 壁村 勇二, 扇 大輔, 安田 悠子, 田代 直明, 智和 正明, 内海 泰弘 九州大学農学部演習林報告 99 26-31, 2018-03

    ...また,カラマツとグイマツ雑種F 1を同一林地に植栽した後,10 年間にわたり獣害および気象害の頻度と植栽木の成長量を継続的に調査し,両種の初期成長に及ぼす要因を検討した。カラマツ人工林において樹齢とエゾヤチネズミの食害率とには正の相関が認められ,胸高直径とエゾヤチネズミの食害率にも正の相関が認められた。新植地におけるエゾヤチネズミによる食害はグイマツ雑種F 1と比較してカラマツで顕著であった。...

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  • 無人航空機を利用した放牧地の管理とその応用に向けた課題

    川村 健介, 林 志炫, 吉利 怜奈, 渡辺 也恭 沙漠研究 28 (1), 19-24, 2018

    近年,無人航空機(UAV)を用いたリモートセンシング技術を放牧地の管理へ活用する期待が高まりつつある.一方で,運用の安全性やデータ管理,画像データの解析方法など解決すべき課題が多く残されている.本稿では,放牧地におけるUAVの活用に向けて,(1)UAVの応用場面と必要なカメラ(センサ)の要件を整理し,(2)UAV技術の発展と放牧地での研究事例を紹介した後,(3)今後の課題について考察した.

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  • 文化財獣害対策のための学習用データベースの構築と認識精度向上

    初田 慎弥, 孟 林, 泉 知論 画像電子学会研究会講演予稿 17.03 (0), 63-68, 2018

    ...アライグマは特定外来生物に指定されており,生態系、農作物、建造物などに被害を及ぼしており,建造物では特に寺社など木造の文化財の被害が深刻である.我々は獣害対策のための監視カメラシステムの実現に向けて深層学習によるアライグマの識別を試行している.これまで、独自に撮影した動物画像を用いて訓練および評価を行っていた.本稿では実際にアライグマが寺社に侵入する様子を撮影した監視カメラ画像を用いて評価を行う.さらに...

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  • イノシシの生息地利用が示唆する獣害対策としての環境管理

    竹内 正彦, 斎藤 昌幸 農業農村工学会誌 86 (5), 385-389,a1, 2018

    <p>島根県大田市において里山に生息するイノシシをGPS追跡し,イノシシの生息地選択と人の土地利用,特に農地利用の時代的変化との関係を検討した。イノシシは放棄竹林と農地を潰廃,転換した人工林を集中利用した。放棄竹林はタケノコなどの餌場に加え,人の出入りがないため休息場として利用されていた。転換された人工林は,下草の管理が行き届かず餌になるクズなどの藪が繁茂し,耕作放棄地と同様,採食と休息に良好な…

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