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検索結果 195 件

  • 1 / 1

  • 重複中大脳動脈の存在で診断に難渋した脳梗塞の1例

    岩田 牧子, 川口 正二郎, 田中 雄一郎 脳卒中 advpub (0), 2024

    <p>症例は,運動後の雷鳴頭痛で当院を初診した56歳女性.頭部CTで9年前に他院で治療された陳旧性脳梗塞を認めた.鎮痛剤を処方したが,頭痛は改善せず6日後に再診.MRIで新規病変はなく,MRAでは左MCAの描出が不良であった.描出不良は陳旧性脳梗塞によると解釈した.頭痛は継続し,11日後に再検したMRIで新規脳梗塞があり,入院となった.脳血管撮影で重複中大脳動脈の存在と,MCA主幹の血管径の不整…

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  • ロボトミーの歴史(6):映画にみるロボトミー

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (4), 215-217, 2023

    <p>大衆は映画を通じてロボトミーを知ることが多い。ロボトミー(精神外科手術)にはいくつもの術式がある。映画にもそれら異なる術式が登場する。『猿の惑星』ではブルクハルトのトペクトミー(ロベクトミー),『カッコーの巣の上で』ではフリーマンの標準式ロボトミーが登場する。フリーマンの経眼窩ロボトミーは他のロボトミーに比べてビジュアル的な訴求力が強いことから映画の重要な場面として繰り返し採用された。代表…

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  • ロボトミーの歴史(5):ノーベル賞・落日のロボトミー・社会問題化

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (4), 205-213, 2023

    <p>ロボトミーはモニスのノーベル賞受賞で奇跡の治療として市民権を得る。しかし受賞からわずか3年後に,クロルプロマジンというロボトミーに対する最も強力なライバルが現れる。ロボトミーの負の側面,すなわち手術死亡率の高さや人格の変化などが問題点として顕在化しロボトミーに対する世間の風向きが変わる。ロボトミーに批判的な映画や様々な社会スキャンダルが登場し奇跡の治療が悪魔の手術に転落する。ロボトミーに対…

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  • ロボトミーの歴史(9):日本のロボトミー終焉後(1976年以降)

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 51 (1), 23-27, 2023

    <p>本稿では1975年の日本精神神経学会による精神外科否定決議以降に発生したロボトミーに纏わる社会事象に触れる。マンガの神様と言われた手塚治虫がなぜ全国主要5紙に謝罪文を掲載することになったのか,その背景を探る。衝動的暴力抑制の目的で行われたチングレクトミーの15年後に元患者が起こした,いわゆるロボトミー殺人事件の経緯を解説する。最後に精医連の活動が真相解明に大きく寄与した宇都宮病院事件に触れ…

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  • ロボトミーの歴史(10):ロボトミーの末裔

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 51 (1), 29-31, 2023

    <p>精神外科の手術手技は3世代に分けて論じられることが多い。本シリーズ(1)~(9)では外科的手法で脳の特定部位を破壊する手術手技(surgical lesioning)さらにはあらゆる精神外科手技を一括してロボトミー(広義のロボトミー)と呼ぶことがあった。しかし本稿(10)ではモニスやフリーマンの時代の穿頭による破壊術を古典的なロボトミーと呼び,それに開頭による外科的な白質切開や部分的脳切除…

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  • ロボトミーの歴史(4):世界への伝播・各国の事情・術式の進化

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (4), 195-203, 2023

    <p>ロボトミーはどのようなプロセスを経て世界に広まったのか。ロボトミーには当初から批判的な意見が付き纏っていた。受け入れに当たっては国によって大きな温度差があった。ロボトミー伝播の過程で勃発した第2次世界大戦という人類史上最大の戦乱が,精神疾患治療の歴史にも大きな影を落とした。モニスやフリーマンの古典的ロボトミーの術式は,世界に拡散する過程で様々な「改良」が加えられ変容を遂げる。</p>

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  • ロボトミーの歴史(7):日本のロボトミー黎明期と発展(1955年以前)

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 51 (1), 9-14, 2023

    <p>日本のロボトミーの歴史を語る上で重要な人物を2人選ぶとすれば,<b>中田瑞穂</b>と<b>広瀬貞雄</b>が挙がる。脳外科医の中田は日本のロボトミーの先駆者で,広瀬は日本で最も多くのロボトミーを手掛けた精神科医である。中田は1939年に日本で初めての精神外科手術(ロベクトミー)に着手し,1941年にロボトミーを施行した。彼がどのような時代背景で精神外科を開始したのか,戦前の1900年代前…

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  • ロボトミーの歴史(8):日本のロボトミー混乱と終焉(1956~1975年)

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 51 (1), 15-22, 2023

    <p>本稿では戦後10~30年の期間のロボトミーとそれを取り巻く日本の社会状況について解説する。日本のロボトミーの歴史で最も激動の時代であった。脳生検問題,国際学会騒動,ロボトミー訴訟といった,苛烈な社会的圧力がロボトミーを襲った。1973年東京の国際学会騒動に巻き込まれた会長の佐野圭司および学会理事として出席していたスコヴィルに触れる。そしてスコヴィルの術式を更に進化させた広瀬貞雄の後半生の業…

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  • Cone-beam CTが有用であったもやもや病穿通枝動脈瘤の塞栓術 ─症例報告─

    久代 裕一郎, 大島 幸亮, 寺田 友昭, 中村 歩希, 小林 博雄, 田中 雄一郎 脳卒中の外科 51 (5), 453-457, 2023

    <p>症例は突然の意識障害と右片麻痺で発症した25歳女性で,CTで左視床出血と脳室拡大を認めた.DSAでもやもや病により発達した右後視床穿通動脈に微小脳動脈瘤を認めた.同時に行ったcone-beam CT(CBCT)で右後視床穿通動脈近位の屈曲と遠位に後脈絡叢動脈との吻合が描出された.微小脳動脈瘤の塞栓術において,母血管温存が困難と予想された.術前側副血行路の存在が確認できたため,続いて再破裂予…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 小児頭部外傷症例に対する虐待判断に関する当院の取組み:初療より脳神経外科医が関与した症例の分析

    高砂 浩史, 梶 友紘, 松森 隆史, 小野 元, 後藤 哲哉, 田中 雄一郎 小児の脳神経 47 (1), 1-6, 2022

    <p>最近10年間に経験した虐待が疑われる小児頭部外傷18例を検討し当院での取り組みを報告する.被虐待児の年齢や外傷種別などの臨床像は過去の報告と同様であった.一方当院での虐待防止委員会の取り組みとして,病院職員全体への啓蒙活動を充実させ報告の敷居を下げることで取り扱い件数が増え,児童相談所通告には至らずも育児支援を要するネグレクト事案などがあぶり出されることが増えた.小児専門以外の脳神経外科医…

    DOI 医中誌

  • ロボトミーの歴史(3):ロボトミー誕生

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (3), 111-120, 2022

    <p>ロボトミーは欧州の西の辺縁にあるポルトガルで1935年に誕生した。どの様な人物が,どの様な時代背景で,どの様にしてロボトミーを着想し実行したのであろうか。ロボトミーの誕生と発展を理解する上で,ロボトミーと同時期に誕生した3つのショック療法を知る必要がある。マラリア発熱療法が1927年にノーベル賞を受賞したインパクトは見逃せない。マラリア療法が8年後のロボトミー誕生に果たした役割を述べる。ロ…

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  • 脳血管内治療後に穿刺部仮性動脈瘤を生じた高位大腿動脈分岐の1例

    清野 奈々恵, 伊藤 英道, 内田 将司, 藤谷 茂樹, 田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (3), 85-91, 2022

    <p>症例は80歳の男性で症候性右頭蓋内内頸動脈狭窄症である。右大腿動脈穿刺にて右頭蓋内内頸動脈に対する経皮的血管形成術を施行した。カテーテル抜去前の大腿動脈撮影で総大腿動脈は大腿骨頭中心レベルで分岐部しており,末梢の浅大腿動脈が穿刺されていた。止血デバイス設置後に圧迫を継続したが2日後に穿刺部の圧痛が生じ,エコー検査にて穿刺部直下に26 …

    DOI 医中誌

  • 日本における心停止後臓器提供の将来像

    小野 元, 吉田 泰之, 高砂 浩史, 田中 雄一郎, 村田 英俊, 加藤 庸子 脳死・脳蘇生 34 (2), 70-75, 2022

    医療現場の負担は軽減したとは言い難いが脳死下臓器提供では法改正に沿ったガイドラインや方法はある程度明確化され,脳死下臓器提供への条件に「脳死とされうる状態」というルールが作成されたため,世界的なレベルに及ばないまでも,わが国の提供数増加に寄与したことは事実である。他方,心停止後臓器提供においては以前よりその取り組みは救急医療現場の倫理的・人的・時間的負担があり臓器提供の一つとされているが,具体的…

    DOI 医中誌

  • ロボトミーの歴史(2):ロボトミー以前

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (3), 97-109, 2022

    <p>ロボトミー誕生以前の脳科学や精神病の治療について概説する。精神病の治療には精神療法と身体療法がある。身体療法のなかには,電気治療,水治療,持続睡眠療法の他,様々な臓器切除があった。臓器切除の中には女性器切除や,精神病治療を目的とする男性の断種もあった。これまで十分な分析がない領域であったがNgramで光を当てる。1800年代後半,ロボトミーが行われる50年前に,精神病治療のために脳の部分切…

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  • 破裂内頚動脈blood blister-like aneurysmに対するステント併用コイル塞栓術の長期成績

    森嶋 啓之, 加藤 晶人, 中山 博文, 長島 梧郎, 松澤 源志, 干川 芳弘, 田中 雄一郎 脳卒中の外科 50 (1), 31-38, 2022

    <p>内頚動脈のblood blister-like aneurysm(BBA)は,小さく脆弱で破裂しやすい治療困難な転帰不良の動脈瘤である.母動脈の順行性血流を保つステント併用コイル塞栓術を施行したSAH 4例の長期成績を報告する.</p><p>2013年9月から2017年2月までのSAH発症の内頚動脈BBAに対し,ステント併用コイル塞栓術を施行した連続4例4病変を対象とした.内訳は男性1例,…

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  • ロボトミーの歴史(1):緒言

    田中 雄一郎 聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (3), 93-96, 2022

    <p>筆者は脳腫瘍や脳動脈瘤の開頭手術を専門とする脳外科医であるが,かつて精神病を手術で治そうとした時代があったと知り驚いた。自身が1981年に脳外科医になった時本邦では,その手術すなわちロボトミーはすでに1975年に否定された治療法になっていた<sup>1-3)</sup>。実は日本は世界でも最も激しくロボトミーが糾弾され,精神科医主導で精神外科を否定する決議がなされた経緯がある。もちろん私も…

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  • 小脳動脈末梢性脳動脈瘤の検討

    田中 雄一郎, 大塩 恒太郎, 高砂 浩史, 伊藤 英道, 内田 将司, 後藤 哲哉 脳卒中の外科 49 (4), 265-269, 2021

    <p>Peripheral cerebellar artery aneurysms are very rare lesions. The reported incidences of the superior cerebellar artery (SCA), anterior inferior cerebellar artery (AICA), and posterior inferior …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 終末期における臓器提供意思を確認するための選択肢提示(オプション提示)方法の考察

    小野 元, 田中 雄一郎, 加藤 庸子 脳死・脳蘇生 32 (2), 46-51, 2020-08-11

    終末期における臓器提供に対する意思確認の際には,医師等による選択肢提示(もしくはオプション提示)が必要であり,少なくともその意義は医療者に理解されつつある。しかし救急現場で多く経験する臓器提供の実際には,多くの医療スタッフの時間や労力を要し,日常業務に支障をきたすことは多い。治療説明を行う医師がそのまま臓器提供への選択肢提示を実施することは「手のひらを返すようなこと」とも言われ,家族からの信頼が…

    DOI 医中誌

  • 多発外傷初期治療における多診療科医師との連携

    大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 29 (5), 361-365, 2020

    <p> 昨今の多発外傷における頭部外傷の位置づけは, 高齢化と交通事故の減少により以前と比べ変化している. 頭部外傷を伴う多発外傷は非多発外傷に比べ高齢者よりも若年者に多い傾向があるが, その転帰は不良である. 昨今, 多発外傷の初療時, 特に出血性ショックへの対応はdamage control resuscitationとして注目されている. …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 内視鏡下脳内血腫除去術における血腫除去困難例の検討

    高砂 浩史, 松森 隆史, 佐瀬 泰玄, 久代 裕一郎, 内田 将司, 伊藤 英道, 太組 一朗, 小野 元, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 脳卒中の外科 48 (3), 205-209, 2020

    <p>Background and Purpose: Endoscopic evacuations of intracerebral hematomas (ICHs) and intraventricular hematomas (IVHs) have become increasingly popular in recent years. However, evacuation of …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 複素球多様体へのコンパクトリー群による可視的作用について (表現論とその周辺分野の進展)

    田中, 雄一郎 数理解析研究所講究録 2139 37-49, 2019-12

    局所コンパクト群のユニタリ表現は、その既約分解において既約表現の重複度がほとんど至る所1以下であるとき、無重複と呼ばれます。小林俊行氏は、リー群の無里複表現の統一的扱いを目的として、複素多様体に対する可視的な作用の理論を導入しました。この理論では、リー群に対しコンパクト性や簡約型などの制約が無く、また、表現に対しても有限次元性や離散分解可能などの条件を必要としませんが、ここでは特にコンパクトリー…

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  • 当院脳神経外科における小児頭部外傷の現状

    佐瀬 泰玄, 大塩 恒太郎, 高砂 浩史, 梶 友紘, 神野 崇生, 内田 将司, 松森 隆史, 伊藤 英道, 田中 雄一郎 神経外傷 42 (1), 35-38, 2019-08-20

    <p><i>Introduction:</i> To ascertain recent trends in pediatric head trauma, we analyzed patients who visited the emergency room–type critical care center and neurosurgery department at our …

    DOI 医中誌

  • 重症頭部外傷に対する集中治療up-to-date

    大塩 恒太郎, 小林 敦, 池田 哲也, 佐瀬 泰玄, 内田 将司, 松森 隆史, 伊藤 英道, 高砂 浩史, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 28 (10), 621-628, 2019

    <p> 重症頭部外傷の治療成績はここ20年改善してきたであろうか? 低体温療法やプロゲステロン投与などさまざまな治療法が模索されてきたが, いまだわれわれは劇的な改善を得るに至らない. “重症頭部外傷” はびまん性脳損傷と局所性脳損傷が混在する不均一な病態で, 全身の多発外傷を合併することも多い. 外傷機転も一定でなく, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 脳動脈瘤塞栓術における虚血性合併症と出血性合併症

    和久井 大輔, 伊藤 英道, 小野寺 英孝, 森嶋 啓之, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 NEUROSURGICAL EMERGENCY 23 (1), 45-48, 2018

    <p> 動脈瘤塞栓術を行った228例を年齢,性別,部位,大きさ,破裂の有無,重症度,ネック形成バルーンの拡張の有無と合併症との関連性を検討した.虚血性合併症は10例(4.3%)で出血性合併症は6例(2.6%)であった.虚血性合併症はバルーン使用例で有意に多く永続的合併症は認めなかった.出血性合併症は全例破裂例に生じ死亡と永続的合併症を1例ずつ生じた.フィニッシングコイル挿入時に出血した2例はネッ…

    DOI Web Site 医中誌

  • 半球間裂アプローチ : Minimum retraction concept

    大塩 恒太郎, 内田 将司, 松森 隆史, 伊藤 英道, 高砂 浩史, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 27 (11), 810-817, 2018

    <p> 半球間裂アプローチ (IHA) は, 大脳正中およびその近傍病変に適応されるが, 前方からanterior IHA, middle IHA, posterior IHAの3つに分けると理解しやすい. 術野確保のため半球間裂を広げるが, 脳ベラによる脳圧排はときに静脈灌流障害や脳挫滅を招く. これらの合併症は, 術前に架橋皮質静脈を十分評価し, 左右のアプローチ側を決め, …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 鼻腔と前頭蓋窩にダンベル型に進展したglomangiopericytomaの1例

    梶 友紘, 吉田 泰之, 内田 将司, 松森 隆史, 高砂 浩史, 伊藤 英道, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 27 (6), 470-476, 2018

    <p> 前頭蓋窩と鼻腔に進展するダンベル型のglomangiopericytomaの1例を経験した. 栄養血管塞栓後, 経鼻的および両側前頭開頭で一期的に腫瘍を摘出した. HE染色で血管外皮腫様の所見があり, 免疫組織学的検査でα-SMAが陽性, S-100 protein, NSE, STAT6, CD34, EMAが陰性であったことから確定診断に至った. …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 椎骨動脈狭窄と頚動脈椎骨動脈吻合を伴う内頚動脈狭窄症の1手術例

    佐瀬 泰玄, 小野 元, 植田 敏浩, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (9), 677-681, 2017

    <p> 頚動脈ないし椎骨動脈の狭窄や, 閉塞病変で頚動脈椎骨動脈吻合が発達することがある. 今回, われわれは内頚動脈と頭蓋外椎骨動脈の多発狭窄に頚動脈椎骨動脈吻合が並存した例を経験した. 左内頚動脈狭窄の治療に際して吻合血管を介する後方循環への脳塞栓ないし血行力学的虚血を危惧し, 椎骨動脈狭窄の経皮的バルーン拡張を先行させた. その結果, 左総頚動脈撮影で吻合血管の描出は消失した. …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 経動脈ならびに経静脈の双方向同時塞栓が有効であった傍脊椎動静脈瘻の1 例

    和久井 大輔, 伊藤 英道, 佐瀬 泰玄, 小野寺 英孝, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 脳卒中 39 (2), 145-149, 2017

    25 歳女性.右頸部腫瘤を主訴に他院を受診し皮下頸部動脈や椎骨動脈,外頸動脈からの多数の流入血管を有し,複数の瘻孔から皮下静脈瘤を経由して傍脊椎静脈叢へ流出する傍脊椎動静脈瘻(PAVF)を指摘された.主たる流入路の上行頸動脈を頸部切開で結紮したが側副血行のため根治せず,経動脈的塞栓術を行うも再発し当科紹介となった.多数の流入血管と瘻孔からなる複雑な血管構築のため,全ての血管を網羅するように動脈と…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 排熱回収熱交換器の性能解析と最適設計

    柳澤 宏昌, 田中 雄一郎, 中川 修一 日本機械学会論文集 83 (847), 16-00416-16-00416, 2017

    <p>Enhancement in performance of heat transfer is one of the most significant issues for a heat exchanger in waste heat recovery systems. In design of the heat exchanger, increases of the heat …

    DOI Web Site 参考文献4件

  • rt-PA静注と血管内治療が奏効した不整脈原性心筋症由来の小児脳梗塞の1例

    内田 将司, 伊藤 英道, 梶 友紘, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (11), 830-834, 2017

    <p> 突然の失語と右片麻痺で発症した13歳男児例. 来院時, 顔面を含む右片麻痺, 失語と感覚障害があり, NIHSSは8点であった. また高度の心肥大があり, 拡張型心筋症が疑われた. MRIで, 左放線冠と基底核領域にDWI高信号域, MRAで左中大脳動脈起始部の閉塞を認めた. 優位半球側の中大脳動脈閉塞で, 発症後4.5時間にrt-PAを静注した. …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 2本持ちコイルの完全整列巻線技術

    田中 雄一郎 精密工学会学術講演会講演論文集 2017S (0), 777-778, 2017

    モータコイルの渦電流損失を低減するため,従来の銅線1本を巻線する方式から,銅線2本を同時に巻線する2本持ちコイルの自動巻線技術を開発した.コイル設計,2本の巻線ノズルの配置,巻線時の銅線の干渉を回避したノズル送り動作の提案,および装置設計により,2本持ちコイルの完全整列巻線を実現した.試作したステータでは従来と比較し,高占積率(64→71%)を実現し,最大1.0%のモータ効率の向上を確認した.

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  • 脳室内血腫に対する神経内視鏡下血腫除去術と脳室ドレナージ術の比較

    高砂 浩史, 小野 元, 伊藤 英道, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 脳卒中 38 (5), 313-318, 2016

    【目的】水頭症を伴う脳室内血腫に対する治療として脳室ドレナージ(EVD)が一般的であるが,神経内視鏡を用いた脳室内血腫除去術の有用性と安全性をEVD 単独治療との比較により検討する.【方法】2010 年から2014 年までの水頭症を伴う脳室内出血28 例中,EVD 単独治療の9 例と神経内視鏡下血腫除去とEVD を行った9 例を対象とした.年齢,GCS,脳室内血腫量,EVD …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 対側閉塞を伴う高度石灰化内頸動脈狭窄症に対して段階的血行再建術が有効だった1 例

    伊藤 英道, 高砂 浩史, 内田 将司, 佐瀬 泰玄, 池田 哲也, 川口 公悠樹, 大塩 恒太郎, 榊原 陽太郎, 田中 雄一郎 脳卒中 38 (2), 86-91, 2016

    症例は73 歳の男性.めまいを契機に無症候性ラクナ梗塞を指摘された.精査により血行力学的脳虚血を伴う左内頸動脈閉塞と右内頸動脈狭窄の合併と診断された.右後交通動脈は無形成で,右後頭動脈と椎骨動脈分枝の吻合があった.無症候であるが内科的治療の予後が不良な病態であり血行再建術を計画した.狭窄部は高度石灰化を伴うため,ステント留置術より内膜剝離術を選択した.しかし本例は対側内頸動脈閉塞のうえに後交通動…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 慢性硬膜下血腫の治療に難渋したフィブリノゲン構造異常症の1例

    佐瀬 泰玄, 大塩 恒太郎, 伊藤 英道, 池田 哲也, 川口 公悠樹, 神野 崇生, 和久井 大輔, 吉田 泰之, 中山 博文, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 25 (2), 164-169, 2016

     症例はフィブリノゲン構造異常症と胃癌を合併した60歳の男性. 両側慢性硬膜下血腫に対し計4回の穿頭術を施行した. 最終的に右の中硬膜動脈を液体塞栓物質で, 左をコイルで塞栓した. 後者はCTで再発がみられるも無症候で経過し, 胃癌による種性血管内凝固症候群で死亡した. 当初は無フィブリノゲン血症とされていたが治療の途上でフィブリノゲン構造異常症と判明し, 治療を複雑にした. …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献8件

  • 微小血管減圧術が著効した眼球痛の1例

    佐瀬 泰玄, 内田 将司, 吉田 泰之, 伊藤 英道, 榊原 陽太郎, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 26 (1), 56-60, 2016

    <p> 症例は6年前から左眼球痛を患う42歳の男性. 眼球痛は発作性で30秒ほど持続し, 眼球充血や流涙を伴い, 薬剤抵抗性であった. 症状からは三叉神経第一枝痛ないし結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛 (short-lasting unilateral neuralgiform headache attacks with conjunctival injection and …

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 頭皮下転移をきたした視床退形成性星細胞腫の1例

    佐瀬 泰玄, 内田 将司, 小野寺 英孝, 吉田 泰之, 高砂 浩史, 伊藤 英道, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 24 (10), 713-718, 2015

     症例は12歳男児で, 出血発症の左視床退形成性星細胞腫に対し手術および放射線化学療法を施行した. 周術期は脳室ドレーンを留置し, その後第三脳室底開窓術および脳室腹腔シャント術を施行した. 初回手術より5カ月後に, 頭皮下腫瘤がみられ摘出した. 病理所見は視床腫瘍と同様であり, 転移性頭皮下腫瘍と診断した. 経過中に頭蓋内転移もみられ, 9カ月の経過で死亡した. …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 感染性硬膜下血腫の1例

    佐瀬 泰玄, 小野寺 英孝, 内田 将司, 水庭 宣隆, 小菅 康史, 高砂 浩史, 伊藤 英道, 平本 準, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 24 (4), 246-251, 2015

     症例は, 無症候のため半年間経過観察された慢性硬膜下血腫 (chronic subdural hematoma : CSDH) の81歳男性. ADL低下と発熱を主訴に来院した. 入院し熱源精査中の5日目に左片麻痺をきたし, 既存血腫に対し穿頭術を施行した. 血液の混じった膿汁が排液され, 感染性硬膜下血腫 (infected subdural hematoma : ISH) と診断した. …

    DOI 医中誌 参考文献13件

  • エダラボンによる脳血管内皮細胞保護効果-プロテオミクスを用いた検討-

    小野寺 英孝, 佐瀬 泰玄, 田中 雄一郎 脳卒中 37 (5), 342-346, 2015

    要旨:エダラボンによる脳血管内皮細胞への保護作用についてプロテオミクスを用い検討した.ヒト脳微小血管内皮細胞をエダラボン処理し,4 時間経過ののち二次元電気泳動展開した.コントロールに比し,発現量に有意差を認めた蛋白質スポットについて質量分析法により蛋白質を同定した.エダラボン添加により有意に1.3 倍以上増加もしくは –1.3 倍以下に減少した蛋白質スポットの同定を行い,17 …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • tPA 治療に続発した頸椎硬膜外血腫の1例

    中山 博文, 古屋 優, 大塚 快信, 田中 雄一郎 脳卒中 37 (3), 172-176, 2015

    要旨:【症例】77 歳女性.突然の片麻痺症状にて発症し,虚血性脳血管障害と診断しかつtPA 治療適応と判断し治療を開始した.治療後2 時間で良好な症状改善が見られたものの8 時間後に後頸部痛が出現し四肢麻痺症状が出現し,MRI で頸椎急性硬膜外血腫を診断した.脊髄障害が急速に進行しており緊急で椎弓切除血腫除去術を施行した.術後運動機能障害は早期に回復したが感覚異常や排尿障害が遷延し,リハビリテー…

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • 大腸EMRにおけるクリップ縫縮の止血効果について

    冨永 直之, 田中 雄一郎, 樋口 徹, 山口 太輔, 渡邊 聡, 緒方 伸一, 梶原 哲郎 日本消化器内視鏡学会雑誌 56 (1), 15-20, 2014

    【目的】EMR後の出血予防としてクリップ縫縮を行うことに一定の見解は得られていない.後出血予防としてのクリップの有用性を検討した.<BR>【方法】2010年1月から2012年2月の期間で,当院でEMRを受ける症例を対象に無作為化比較試験を行い,クリップ縫縮の止血効果について検討した.<BR>【結果】後出血はClip群に4例(1.0%),Non-clip群に9例(2.1%)認められ,両群に有意差は…

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 高度の脳血管攣縮をきたした小児AVMの1例

    伊藤 英道, 水庭 宜隆, 小菅 康史, 佐瀬 泰玄, 内田 将司, 小野寺 英孝, 高砂 浩史, 平本 準, 大塩 恒太郎, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (11), 909-915, 2014

     一般的に血管攣縮は脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血に高い頻度で認められる. 一方, 脳動静脈奇形によるくも膜下出血の程度は軽いため, 血管攣縮はまれとされている. われわれは高度の血管攣縮をきたした小児脳動静脈奇形の1例を経験したので報告する. <br> 症例は8歳の女児で, 小脳の脳動静脈奇形破裂による脳室内出血, くも膜下出血にて来院した. 開頭術を第5病日に行ったが, …

    DOI 医中誌 参考文献23件

  • 不自然なくも膜下出血分布から破裂動脈瘤を誤診した多発脳動脈瘤の1例

    小野 元, 小林 敦, 神野 崇生, 小菅 康史, 田中 雄一郎 Japanese Journal of Neurosurgery 23 (2), 150-155, 2014

     不自然なくも膜下出血分布を呈し, 破裂動脈瘤の診断を誤った多発脳動脈瘤症例を経験した. 症例は32歳女性, 頭痛を主訴に来院した. CTで右側シルビウス裂と不連続に脳幹前面に出血を認め, 造影CTでは右側内頚後交通動脈瘤と脳底動脈窓形成部動脈瘤を認めた. 出血分布の左右差から右側内頚後交通動脈瘤を破裂源と考え, 急性期にクリッピング術を行った. …

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献5件

  • 脳死下臓器提供症例におけるシミュレーションによる教育の効果

    小野 元, 吉野 茂, 中村 晴美, 長屋 文子, 福澤 知子, 森 佐和子, 田中 雄一郎 Journal of Clinical Simulation Research 4 (0), 7-13, 2014

    <b>【はじめに】</b> 提供数増加のために臓器移植法は改正され本人の拒否がなければ家族の希望で提供が可能となり,家族希望症例は増加している。しかしながら提供症例の多い救急医療現場の医師を含めた医療スタッフは多忙であり,臓器提供への取組みは困難なことが多い。そのため今回救急現場における臓器提供シミュレーションを行い,脳死診断を含め臓器提供に対する理解度を検討した。<br> …

    DOI Web Site 医中誌

  • 世界最小ソフトプロセッサの設計と応用

    田中, 雄一郎, 笹河, 良介, 吉瀬, 謙二 先進的計算基盤システムシンポジウム論文集 2013 188-196, 2013-05-15

    Supersmall Soft Processorは,メモリを除く各ユニット間のデータパスを1ビットとすることで使用ハードウェア量を最小限に止めたソフトプロセッサである.しかし,データパスの幅を削減したことで動作速度が大きく低下している.本稿では,Supersmall Soft Processorのアーキテクチャを見直し,速度の向上と更なるハードウェア量の削減を図ったUltrasmall …

    情報処理学会

  • 世界最小ソフト・プロセッサの設計

    田中雄一郎, 永塚智之, 吉瀬謙二 第75回全国大会講演論文集 2013 (1), 121-122, 2013-03-06

    近年,ソフト・プロセッサはField-Programmable Gate Array(FPGA)を使用するシステムにおいてより一般的なコンポーネントとなっており,制御およびデータ処理の幅広い機能を実装するために使用されている.デバイスによっては既定の動作速度を満たしさえすればよいことも多く,この場合ソフト・プロセッサは小さい方が望ましい.そのため、最小のソフト・プロセッサを元に設計することにより…

    情報処理学会

  • 開頭術後頭蓋骨固定プレートによる頭皮断裂および美容上の問題をきたした3例

    和久井 大輔, 長島 梧郎, 植田 敏浩, 高田 達郎, 田中 雄一郎, 橋本 卓雄 Japanese Journal of Neurosurgery 21 (2), 138-142, 2012

    頭蓋骨固定用チタンプレートにより術後頭皮断裂および美容上の問題が生じた3例を報告する.1例目は68歳男性,開頭術2年後に頭皮にチタンプレートが露出し,これを除去し,bioabsorbable polymerによる頭蓋形成術を施行した.2例目は74歳女性,開頭術11年後に手術部位感染でチタンメッシュによる頭蓋形成術を施行した.その後メッシュは表皮より透見され,美容上の問題がある.3例目は65歳女性…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献13件

  • 傍突起部内頚動脈瘤の発育方向とコイル塞栓術の治療結果

    伊藤 英道, 森嶋 啓之, 小野寺 英孝, 和久井 大輔, 田中 雄一郎, 橋本 卓雄 Japanese Journal of Neurosurgery 21 (6), 481-488, 2012

    傍突起部内頚動脈瘤のコイル塞栓術の治療成績向上を目的として自験例を分析した.動脈瘤を発育方向別に4群に分け,動脈瘤や内頚動脈サイホンの解剖学的な特徴,コイル塞栓術による治療成績,治療難易度を比較検討した.対象は34例の35病変で,腹側群17例,内側群7例,背側群8例,外側群3例の4群である.腹側および内側群は小さく,ワイドネックが多かった.背側および外側群の動脈瘤頚部はサイホン部以遠に多く,サイ…

    DOI Web Site 医中誌 参考文献47件

  • 髄膜腫手術

    田中 雄一郎, 神野 崇生, 内田 将司, 小野寺 英孝, 高砂 浩史, 伊藤 英道, 平本 準, 大塩 恒太郎, 榊原 陽太郎 Japanese Journal of Neurosurgery 21 (12), 931-936, 2012

      The ultimate purpose of meningioma surgery is to achieve total tumor removal and functional recovery without complications. Various steps are required for successful tumor removal including a …

    DOI 医中誌 参考文献17件

  • 脳動脈瘤手術1カ月後に生じた肺塞栓による心肺停止例

    伊藤 英道, 長島 梧郎, 高田 達郎, 植田 敏浩, 田中 雄一郎, 橋本 卓雄, 関 一平 日本救急医学会雑誌 22 (1), 29-35, 2011

    肺塞栓は生命予後に影響を与える重大な周術期合併症の一つである。国内外において様々な肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドラインが示され,実践されている。しかし,脳神経外科領域での周術期合併症としての深部静脈血栓症や肺塞栓の頻度については明らかにされておらず,その予防方法についても様々な議論がある。今回我々は,破裂前交通動脈瘤によるクモ膜下出血後に,広汎な肺塞栓により心肺停止に至った症例を経験した…

    DOI 医中誌 参考文献26件

  • 車載モータ用角線重ね巻ステータのコイル製造技術

    田中 雄一郎, 石上 孝 精密工学会学術講演会講演論文集 2011S (0), 911-912, 2011

    HEV駆動用モータを対象に,高占積率,短コイルエンドを実現できる角線重ね巻のステータ構造を考案し,そのコイルの自動製造技術を確立した.角線を膨らみなく巻線するためローラ加圧方式を採用し,絶縁皮膜を損傷させずにコイルを固着・成形する製法を開発した.試作ステータでは,従来の丸線同芯巻ステータと比較し,高占積率(64→75%),短コイルエンド(58→36mm)を実現し,最大2.5%の効率向上を確認した.

    DOI

  • ラットを用いた脳動脈瘤初期発生段階におけるMMP-2,-9の解析

    水庭 宜隆, 三好 洋, 佐々木 千鶴子, 高橋 清文, 田中 雄一郎, 中島 秀喜, 橋本 卓雄 脳卒中 32 (1), 48-54, 2010

    嚢状脳動脈瘤の発生についてはマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)ファミリーであるMMP-2,-9の関わりが知られているが,発生初期におけるMMP-2,-9の詳細な解析の報告はない.したがって,脳動脈瘤に対する治療を開発する上で発生機構の解明は必要不可欠である.そこで,片側総頸動脈結紮による脳動脈瘤誘発ラットを使用し,脳動脈瘤発生初期におけるMMP-2,-9の挙動を脳血管組織の免疫染色およびR…

    DOI 医中誌 参考文献41件

  • ITER-TBM増殖機能部の研究開発の成果

    谷川 尚, 田中 雄一郎, 榎枝 幹男 日本原子力学会 年会・大会予稿集 2009f (0), 802-802, 2009

    テストブランケットモジュールにおける増殖材微小球の充填構造について経時的な挙動を評価するため、充填体に熱および機械荷重を繰り返し負荷し、充填状態の変化を観察した。運転中に予想される圧縮の進展を明らかにし、初期充填率と運転中に生じうる空隙との関係について評価した。

    DOI

  • 聴神経鞘腫に対する後頭下アプローチ : 解剖と画像所見に基づいた手術手技(<特集>聴神経腫瘍の治療)

    田中 雄一郎, 石坂 繁寿, 原 洋助, 小林 辰也, 児玉 邦彦, 宮原 孝寛, 草野 義和, 後藤 哲哉, 柿澤 幸成, 酒井 圭一, 本郷 一博 Japanese Journal of Neurosurgery 16 (2), 90-95, 2007

    ガンマナイフ時代に外科的治療を担う脳神経外科医には,腫瘍を全摘出し,かつ新たな神経症状を出さないことが外科的治療の目標となる.本稿では,後頭下アプローチにおいて遭遇するさまざまな構造物,すなわち導出静脈,弓下動脈,内リンパ嚢,前庭水管,総脚,頸静脈球,蝸牛水管などの画像所見に言及し,それらに関連した手術手技を解説した.本アプローチは脳神経外科手術の最も基本的なアプローチの一つであるが,日進月歩の…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 被引用文献1件 参考文献26件

  • 局所熱非平衡状態を考慮した充填層伝熱モデル

    田中 雄一郎, 横峯 健彦, 江原 真司, 清水 昭比古 九州大学大学院総合理工学報告 28 (1), 17-22, 2006-06

    The focus of this work is the forced convective heat transfer in a packed bed under local thermal non-equilibrium conditions. It is considered that local thermal non-equilibrium conditions, which …

    DOI HANDLE Web Site

  • 若手医師に対するクリッピングのトレーニングについて(<特集>脳動脈瘤の治療)

    本郷 一博, 田中 雄一郎, 小山 淳一, 草野 義和, 酒井 圭一 Japanese Journal of Neurosurgery 15 (12), 827-832, 2006

    当施設でのクリッピングトレーニングの要点を挙げる.(1)術前後の症例検討を1例ごとに十分に行う.(2)神経画像を詳細に検討し,手術手順を記載し,術野の予想図を描く.(3)過去の手術記録とビデオをすべて蓄積しており,類似症例を術前検討に用いている.(4)助手2名が立体視可能な手術顕微鏡を使用し,助手も積極的に手術にかかわる.この顕微鏡システムにより,指導医が助手として術者を指導することも可能である…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか2件 被引用文献5件 参考文献7件

  • 信州大学医学部附属病院で治療した悪性神経膠腫125症例の治療成績

    多田 剛, 田中 雄一郎, 本郷 一博, 竹前 紀樹, 一之瀬 良樹, 青木 俊樹, 外間 政信, 鳥山 俊英, 鵜木 隆, 小林 茂昭, 宮武 正樹, 村岡 紳介, 上條 幸弘, 黒柳 隆之, 鳥羽 泰之, 岩下 具美, 渡辺 敦史 信州医学雑誌 52 (2), 87-95, 2004

    <p>We retrospectively analyzed the long-term follow-up results of 125 patients with malignant glioma (63 glioblastoma (GB) and 62 anaplastic astrocytoma (AA)) treated at Shinshu University Hospital. …

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか1件

  • 聴神経腫瘍手術の十訓

    小林 茂昭, 田中 雄一郎, 柿沢 幸成 Japanese Journal of Neurosurgery 13 (6), 419-426, 2004

    聴神経腫瘍の手術は脳神経外科手術のうち最もむずかしい手術の一つといわれる.筆者350例の手術症例の経験から,手術合併症を防ぎ,脳神経機能温存を可及的に達成するため,以下の十の教訓を学び,それを実行するように努めている. 1. Haste makes waste : 急かば回れ 2. Quick and slow: 緩と急 3. Believe and doubt : 信じて疑え 4. No …

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献7件

  • Paraclinoid内頚動脈りゅうを安全に露出する方法

    田中 雄一郎, 本郷 一博, 多田 剛, 北沢 和夫, 高沢 尚能, 伊泊 広二, 宮入 洋祐, 小林 茂昭 脳卒中の外科 31 (2), 117-120, 2003

    We describe a useful method to avoid injury to an optic nerve and an internal carotid artery during intradural bone resection in the paraclinoid region. A semicircular dural flap is turned with 2 …

    DOI 被引用文献3件 参考文献12件

  • 1P1-I05 ステレオ視ビジュアルサーボシステムを用いた 3 次元高精度追従制御

    岩崎 正裕, 辻内 伸好, 小泉 孝之, 田中 雄一郎, 丸林 尚史 ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2002 (0), 53-, 2002

    ビジュアルサーボを用いて外部環境に対して働きかけるためには, 正確な位置決め制御が必要である。しかし, 市販のCCDカメラは高解像度を有する反面, サンプリングの問題から応答性を上げる事が困難であった。そこで, 本研究では視覚センサと位置センサを併用し, 応答性を犠牲にせずに対象物体の正確な位置情報を得るビジュアルサーボシステムを提案する。人体上腕を模した多関節マニピュレータに2台のCCDカメラ…

    DOI Web Site

  • 脳底動脈上小脳動脈分岐部動脈りゅう58手術例の検討

    北澤 和夫, 田中 雄一郎, 村岡 紳介, 本郷 一博, 小林 茂昭 脳卒中の外科 29 (1), 47-52, 2001

    To contribute to a better understanding of the clipping operation of the basilar superior cerebellar aneurysm, we analyzed clinical symptom and factors influencing the surgical outcome in 58 …

    DOI 参考文献12件

  • 急性リンパ性白血病の第1寛解期に発症したlymphocytic infundibuloneurohypophysitis

    福山 哲広, 小池 健一, 塩原 正明, 黒川 由美, 坂下 一夫, 沢井 信邦, 田中 雄一郎, 小宮山 淳 臨床血液 41 (11), 1208-1213, 2000

    20歳の女性。15歳時に急性リンパ性白血病を発症し,東京小児癌研究グループ13次プロトコールに従って治療を行った。以後,完全寛解を持続していたが,1997年11月,多飲,多尿,無月経を訴え来院した。水制限試験で中枢性尿崩症パターンを示し,arginine, LH-RH, TRHおよびCRH負荷試験ではGH, LH, FSH, TSH, …

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献12件

  • 内頸動脈後壁動脈瘤クリッピング術の工夫

    田中 雄一郎, 小林 茂昭, 北沢 和夫, 上條 幸弘, 小林 澄夫 Surgery for Cerebral Stroke 27 (2), 134-138, 1999

    We report a method to expose an aneurysm on the posterior aspect of the internal carotid artery in the operation field with a pterional approach. A 47-year-old woman had an internal carotid artery …

    DOI 被引用文献2件

  • 超音波メスの使い方  聴神経鞘腫の手術

    田中 雄一郎, 小林 茂昭 Neurosonology:神経超音波医学 11 (4), 193-195, 1998

    The goal of acoustic neuroma surgery is to accomplish total removal of the tumor with functional preservation of the facial and cochlear nerves. A conventional ultrasonic aspirator is too large and …

    DOI 医中誌 参考文献6件

  • 本邦の脳動脈瘤治療の現状

    小林 茂昭, 田中 雄一郎, 大澤 道彦, 京島 和彦, 辻 勉, 奥寺 敬, 多田 剛, 宮下 俊彦 Surgery for Cerebral Stroke 25 (2), 91-96, 1997

    The purpose of the study was to investigate recent treatment of cerebral aneurysm in Japan. A questionnaire consisting of 17 questions was sent to the 959 category A and C neurosurgical institutes …

    DOI 被引用文献1件

  • 脳底動脈末梢部へのアプローチで広視野を得る手技

    田中 雄一郎, 小林 茂昭, 宜保 浩彦, 大澤 道彦, 村岡 紳介, 及川 奏 Surgery for Cerebral Stroke 24 (1), 11-17, 1996

    The temporopolar approach to the basilar apex aneurysm has the advantage of offering a wide working space for clipping but has the disadvantage of sacificing a draining vein from the superficial …

    DOI 被引用文献2件

  • 我々の行っている種々のクリッピングテクニック

    田中 雄一郎, 小林 茂昭, 京島 和彦, 竹前 紀樹, 宜保 浩彦, 宮武 正樹 Surgery for Cerebral Stroke 20 (6), 443-448, 1992

    Various kinds of complications may happen in association with the clipping surgery of cerebral aneurysms. The sites at which complications occur relate to the following three anatomical structures; …

    DOI 被引用文献2件

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