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検索結果 3,930 件

  • 現代日本の養蚕業における供養精神

    小澤 茉莉 コモンズ 2024 (3), 162-191, 2024

    ...第3章では、本研究における調査対象や調査方法等について、続く第4章では関東甲信越地方の8名の養蚕農家を対象とした半構造化インタビューの結果を記す。そして第5章では、本研究のインタビュー結果を踏まえたうえで、今日における供養精神の実態および人間と蚕の関係について考察と分析を行う。最後に、結びとして本研究全体をまとめ、今後の研究の展望について記述する。...

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  • 急性骨髄性白血病に対するFLT3阻害薬治療中に発症した劇症型<i>Clostridioides difficile</i>感染症

    山本 丈太郎, 渡部 音哉, 酒匂 崇史, 髙木 伸介, 梶 大介, 田矢 祐規, 西田 彩, 山本 久史, 森 有紀, 山本 豪, 荒岡 秀樹, 内田 直之 臨床血液 65 (3), 153-157, 2024

    <p>症例は80歳男性。<i>FLT3-TKD</i>変異陽性急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia, AML)に対してvenetoclax/azacitidine(Ven/Aza)併用療法による地固め療法中に再発し,サルベージ療法としてgilteritinibを開始した。開始翌日に発熱性好中球減少症を認め,抗菌薬開始後に速やかに解熱した。抗菌薬終了後5日目に発熱と1日1…

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  • 看護ケアの倫理コンピテンシーの構成要素と関係モデル

    吉岡 詠美, 金子 さゆり 日本看護倫理学会誌 16 (1), 3-10, 2024

    ...関東甲信越地方にある地域医療支援病院3病院に勤務している看護師189名を対象に、アンケート調査を行った。看護ケアの倫理コンピテンシーの構成要素は7つで構成されていた。構成要素間の関係性は、【倫理的課題の特定】から【倫理的課題の共有】を経由し〈看護実践〉へ、もしくは【倫理的課題の特定】から〈看護実践〉への2つのルートを経て、【倫理的実践からの教訓】と関連を示した。...

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  • 高度な骨髄線維化を認めたリンパ形質細胞性リンパ腫

    宝田 亜矢子, 百瀬 春佳, 栗田 尚樹, 松岡 亮太, 中村 直哉, 坂本 竜弘, 加藤 貴康, 服部 圭一朗, 末原 泰人, 横山 泰久, 錦井 秀和, 丸山 ゆみ子, 小原 直, 千葉 滋, 坂田(柳元) 麻実子 臨床血液 64 (1), 54-59, 2023

    <p>61歳女性。汎血球減少と発熱性好中球減少症により発症。入院時のCT検査では肝脾腫は軽度であり,リンパ節腫大はみられなかった。骨髄検査では,広範な線維化を認めた。小型から中型で核にくびれを認めるCD3<sup>−</sup>,CD10<sup>−</sup>,CD20<sup>+</sup>,BCL-2<sup>+−</sup>,CD138<sup>+−</sup> …

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  • 神経浸潤による末梢神経障害を合併した原発性マクログロブリン血症

    法岡 菜月, 栗田 尚樹, 加村 雄哉, 坂本 竜弘, 加藤 貴康, 横山 泰久, 錦井 秀和, 小原 直, 坂田(柳元) 麻実子, 高橋 華, 中馬越 清隆, 石井 亜紀子, 松岡 亮太, 南木 融, 玉岡 晃, 千葉 滋 臨床血液 64 (1), 18-22, 2023

    <p>51歳男性。3年以上の経過で徐々に進行する手袋靴下型のしびれを契機に受診した。IgM型M蛋白血症と形質細胞様B細胞の骨髄浸潤を認め,リンパ節腫大と脾腫を伴っており,原発性マクログロブリン血症(Waldenström’s macroglobulinemia, WM)と診断した。神経伝導検査で脱髄主体の神経障害を認めた。血清抗ミエリン関連糖タンパク質(MAG)抗体は陰性であった。腓腹神経生検で…

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  • 慢性播種性血管内凝固症候群の経過中に発症した自己免疫性凝固第V/5因子欠乏症

    石森 紀子, 若林 睦, 桜井 健二, 須田 明, 惣宇利 正善, 尾崎 司, 一瀬 白帝 臨床血液 64 (2), 113-118, 2023

    <p>83歳男性。大動脈弁閉鎖不全症,胸腹部大動脈瘤,慢性骨髄性白血病,慢性腎臓病のため他院にて加療されていた。腰椎圧迫骨折のため当院整形外科に入院中,下血を認め当科紹介となった。凝固検査でPT-INR 7.1,aPTT>200秒と著明な異常所見を認め,自己免疫性凝固因子欠乏症と判断しprednisoloneによる免疫抑制療法を開始した。血液凝固第V/5因子(FV/5)活性≤3%,FV/5インヒ…

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  • BNT162b2 mRNA COVID-19ワクチン接種後に発症したEBウイルス関連リンパ増殖性疾患

    田中 茜, 川口 岳晴, 今留 謙一, 原 暁 臨床血液 64 (4), 277-282, 2023

    <p>【背景】EBウイルス関連リンパ増殖性疾患(EBV-LPD)はEBウイルスが感染したリンパ球が体内で増殖する疾患の総称であり,稀少かつ難治性の疾患である。【症例】79歳男性。2021年6月にBNT162b2 mRNA COVID-19ワクチンを接種し,翌日に発熱し,2週間以上持続したため当院受診した。血液検査で肝酵素上昇,汎血球減少,凝固異常,フェリチン,sIL-2R高値を認め,全身CTで肝…

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  • 東日本におけるミネカエデ類の分布境界とその形成過程

    竹内 虎輔, 齊藤 陽子, 平尾 聡秀 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 377-, 2022-05-30

    ...2020年6月から10月に関東甲信越地方の3集団、2021年6月から9月に北海道・東北地方の14集団の調査を行った。その結果、花の形態から東北地方では太平洋側にもミネカエデが分布し、奥羽山脈ではミネカエデとナンゴクミネカエデと考えられる個体が混生していることが明らかになった。...

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  • 自己免疫性多発内分泌腺症1型に合併した赤芽球癆に対するalemtuzumabの有効性

    佐藤 理亮, 篠 将広, 横山 和明, 石田 大貴, 平尾 理子, 鴨田 吉正, 飯塚 浩光, 木田 理子, 井元 清哉, 東條 有伸, 臼杵 憲祐 臨床血液 63 (3), 189-193, 2022

    <p>症例は41歳女性。2歳の時に自己免疫性多発内分泌腺症候群1型(APS-1)と診断された。34歳時に高度な貧血が出現し,赤芽球癆とT細胞性大顆粒リンパ球性白血病の合併と考えられた。APS-1では胸腺髄質上皮細胞上のAIRE遺伝子の不活性型遺伝子変異が知られており,胸腺でのnegative selectionが障害されることで発生する自己免疫性T細胞により赤芽球癆を誘発していると考えられる。前…

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  • 低腸腰筋指数は高齢びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者における予後不良因子である

    新井 健一, 三橋 健次郎, 本淨 裕基, 倉地 萌黄, 小宮 佑介, 荒尾 敏弘, 佐藤 藤博之 臨床血液 63 (1), 7-13, 2022

    <p>サルコペニアは高齢びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の予後不良因子とされるが,最適な評価方法や臨床的意義は明らかでない。今回我々は当院でR-CHOP療法を受けた70歳以上のDLBCL患者において,腸腰筋指数(PMI)を用いて評価した低骨格筋量が生存に与える影響を後方視的に解析した。全症例は71例で,低PMI群は27例であった。高PMI群と低PMI群で患者背景(BMI,LDH,…

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  • 髄外病変の細胞遺伝学的検索により診断に至った3q26異常を伴う初発急性転化期慢性骨髄性白血病

    松永 洸昂, 永沼 謙, 多林 孝之, 川田 泰輔, 坂田 憲幸, 髙橋 康之, 木村 勇太, 阿南 朋恵, 三ツ橋 雄之, 久保田 寧, 沢田 圭佑, 山下 高久, 百瀬 修二, 東 守洋, 田丸 淳一, 木崎 昌弘 臨床血液 63 (12), 1643-1647, 2022

    <p>症例は62歳女性。視力障害・眼底出血があり精査したところ白血球数236,200/µ<i>l</i>,うち芽球11.0%であり当科を受診した。骨髄中に芽球を9.2%認め,major <i>BCR-ABL1</i>融合遺伝子が検出された。染色体分析は,46,XX,t(3;12)(q26.2;p13),t(9;22)(q34.1;q11.2)であった。全身に1~2 …

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  • 分布境界におけるミネカエデ類の遺伝構造

    竹内 虎輔, 齊藤 陽子, 平尾 聡秀 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 378-, 2021-05-24

    ...これらの2種が分布するとされる関東甲信越地方において、2020年6月から10月に、ミネカエデ類11集団230個体から葉や芽を採取し、核SSRマーカーと葉緑体シーケンスによって遺伝的分化と遺伝構造を分析した。その結果、ミネカエデとナンゴクミネカエデは新潟県と長野県の間に分布境界があり、遺伝的にも分化していることが示された。...

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  • 形質細胞腫を併発しlenalidomide+dexamethasone療法および局所放射線照射が有効であったPOEMS症候群

    高橋 渉, 市川 幹, 岡崎 明仁, 中村 文美, 新井 ほのか, 半田 智幸, 仲村 祐子, 中村 由香, 瀬尾 幸子, 佐々木 光, 三谷 絹子 臨床血液 61 (3), 262-267, 2020

    <p>70歳女性。2ヶ月前から両下腿腓腹部に疼痛出現。その後両足趾の痺れ,両下肢脱力を来し歩行困難となり入院となった。脱力は両上肢におよび,手関節部よりも肘部,腋窩優位の神経伝導速度遅延を認める多発神経炎の所見であった。右大腿骨頸部に腫瘤を認め,生検で形質細胞腫と診断した。血清中にM蛋白が検出され,VEGFが上昇,両下肢浮腫も認めた。以上から形質細胞腫に伴うPOEMS症候群と診断,lenalid…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 動眼神経麻痺にて発症した原発性軟髄膜リンパ腫

    小川 慶太, 田中 宏明, 久米 彩佳, 清水 亮, 糸林 詠, 鈴木 良夫 臨床血液 61 (2), 116-121, 2020

    <p>85歳男性。右眼瞼下垂・視覚異常を認め当院受診。単純MRIおよび血液検査にて異常所見を認めず重症筋無力症としてステロイド療法を開始したところ眼症状は自覚的に改善が見られていた。一方で食思不振が出現,増悪し,意識レベル低下,体動困難も認めたため,精査目的に入院となった。入院後に左眼内転障害および両側外転神経麻痺も認められるようになり,造影MRIにて複数の脳神経および一部の軟髄膜に造影効果を認…

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  • d4PDFを用いた2019年台風19号による氾濫水系数の再現期間とその将来変化分析

    田中 智大, 小林 敬汰, 立川 康人 土木学会論文集B1(水工学) 76 (1), 159-165, 2020

    ...<p> 全国一級水系109流域で構築した降雨流出モデルとd4PDF降雨データを用いて令和元年台風19号による洪水流量と氾濫水系数の再現期間およびその将来変化を推定した.鳴瀬川と阿武隈川を対象に同洪水の再現期間を推定した結果,過去実験ではそれぞれ534年と123年,4度上昇実験では32年〜100年と16年〜58年となった.東北・関東・甲信越地方の31水系を対象に,年最大洪水ピーク流量が同じ年に計画高水流量...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献3件

  • 新規複雑変異転座t(12;17;15)(p13;q21;q22)を持つ急性前骨髄球性白血病の白血病細胞動態

    齊木 祐輔, 酒井 広隆, 内田 晶子, 上村 悠, 松縄 学, 磯部 泰司, 加藤 雅之, 富田 直人, 三浦 偉久男, 新井 文子 臨床血液 61 (2), 103-109, 2020

    <p>69歳,女性。白血球減少と血小板減少で当科を紹介された。異常前骨髄球は骨髄の70.5%を占め,MPO・CD33・CD117陽性,CD13弱陽性,CD2・CD34・CD56・HLA-DR陰性であった。染色体分析でt(12;17;15)(p13;q21;q22)を認め,FISHで<i>PML-RARA</i>融合シグナルが派生15番染色体にのみ検出された。急性前骨髄球性白血病(APL)と診断し…

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 看護師の初期キャリア発達における組織コミットメントの変容

    竹内 久美子, 松下 由美子 日本健康医学会雑誌 28 (2), 116-124, 2019-07-26

    ...関東甲信越地方8病院に勤務する329名の看護師を対象として,縦断的手法を用いて入職後3年間(1年に1回)に,組織コミットメント,個人の一般的自己効力感,ローカス・オブ・コントロールを設定した質問紙調査を実施した。その結果,1年目から3年目にかけて,自己効力感得点は上昇傾向にあり,ローカス・オブ・コントロール得点は有意に低下(p<.001)していた。...

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  • Interferon-αおよびponatinibが奏効したT315I, F317L変異を有する慢性骨髄性白血病

    本村 鷹多朗, 新井 康祐, 吉藤 康太, 園川 佐絵子, 鈴木 さやか, 熊谷 隆志 臨床血液 60 (1), 33-38, 2019

    <p>69歳男性。40歳で慢性骨髄性白血病(CML)-慢性期(CP)と診断。経過中にDasatinib(DAS)開始するも,最終的に治療を自己中断。X年11月(65歳)近医で白血球増多を指摘され当院初診。CML-CPと診断し前医と同じDAS 50 mg/dayを開始。9ヶ月で細胞遺伝学的微小奏効しか得られず100 …

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  • 血漿交換・呼吸管理を含む集中治療を要した後天性血友病A

    高橋 渉, 市川 幹, 古市 志歩, 永澤 英子, 礒 桐子, 新井 ほのか, 鶴見 茂治, 半田 智幸, 田所 治朗, 仲村 祐子, 中村 由香, 佐々木 光, 三谷 絹子 臨床血液 60 (3), 191-196, 2019

    <p>56歳男性。前月に右腰部受傷歴がある。前日からの右腰痛,右大腿部痛により近医入院。右腸腰筋血腫を認めたため動脈塞栓術を施行するも奏効せず,翌日当院緊急入院。Hb 5.4 g/d<i>l</i>と貧血を認めたが,血小板減少やPT延長,DIC所見はなく,APTTのみ81.1 sと延長。APTTクロスミキシング試験は上に凸,血液凝固第VIII因子活性低下,第VIII因子様抗原量正常範囲内,第VI…

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  • 妊娠11週に診断し低強度治療先行が奏効した縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫

    服部 大樹, 矢萩 裕一, 瓜生 英樹, 細羽 梨花, 桃木 真美子, 長尾 陸, 山﨑 博之 臨床血液 60 (2), 112-117, 2019

    <p>【症例】31歳,女性。X年6月に妊娠。8月2日に前胸部腫瘤を自覚。呼吸困難が出現し,当院へ搬送。CTで縦隔腫瘍と気道圧迫を認め,緊急入院。CTガイド下針生検を施行し,縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫と診断。8月18日(妊娠11週4日)にステロイドパルス(プレドニゾロン(PSL);1 g 3日間)を施行し,呼吸症状は一時的に改善したが,再増悪した。8月22日にVCP(ビンクリスチン(VCR)+…

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件

  • IGH/MYC, IGH/BCL2およびIGH/CCND1転座を有するaggressive B細胞リンパ腫

    西島 暁彦, 野口 侑真, 成川 研介, 高野 弥奈, 押川 学 臨床血液 60 (10), 1425-1430, 2019

    <p>症例は70歳男性。発熱と全身リンパ節腫脹,白血球数増多で当科を紹介受診した。骨髄検査にてCD5弱陽性,CD10陽性,CD19陽性,CD20陽性,CD23弱陽性,TdT陰性,κ»λの異常リンパ球のびまん性増殖あり,それらはIGH/MYC,IGH/BCL2およびIGH/CCND1転座がいずれも陽性であった。Aggressive …

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  • 心タンポナーデで発症し経時的に変化する不整脈を伴ったびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    馬場 勇太, 齋藤 文護, 島田 翔太郎, 佐々木 陽平, 村井 聡, 阿部 真麻, 藤原 峻, 荒井 奈々, 川口 有紀子, 蒲澤 宣幸, 塚本 裕之, 宇藤 唯, 柳沢 孝次, 服部 憲路, 原田 浩史, 中牧 剛 臨床血液 60 (6), 577-581, 2019

    <p>心臓浸潤を伴う悪性リンパ腫は不整脈を含む様々な心合併症を併発する。症例は68歳男性。呼吸困難を主訴に受診し,心臓超音波検査で心タンポナーデと診断された。右房と右室に突出する腫瘤と胃壁の肥厚を認め,胃組織生検でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, …

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  • ビタミンB<sub>6</sub>が著効した<i>ALAS2</i> R452H変異陽性X連鎖性鉄芽球性貧血

    川上 徹, 中澤 英之, 川上 史裕, 松澤 周治, 須藤 裕里子, 酒井 均, 仁科 さやか, 妹尾 紀子, 妹尾 寧, 小松 通治, 梅村 武司, 山口 智美, 古庄 知己, 藤原 亨, 張替 秀郎, 石田 文宏 臨床血液 59 (4), 401-406, 2018

    <p>易疲労感と手指関節痛を主訴に受診した45歳男性。18歳時にも鉄芽球性貧血を疑われた既往があるが通院が途絶えていた。受診時小球性貧血と血清フェリチンの著増があり,骨髄検査では環状鉄芽球の増加を認めた。肝生検ではヘモクロマトーシスと肝硬変の所見を認めた。遺伝子検査の結果,<i>ALAS2</i>遺伝子のR452H変異が認められ,X連鎖鉄芽球性貧血(XLSA)と診断した。葉酸,経口ビタミン(Vi…

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  • Eculizumabが奏効した高齢発症非典型溶血性尿毒症症候群

    深澤 千咲, 大石 沙織, 熊谷 拓磨, 輿石 めぐみ, 末木 侑希, 中嶌 圭, 三森 徹, 吉田 瑶子, 加藤 秀樹, 南学 正臣, 宮田 敏行, 桐戸 敬太 臨床血液 59 (2), 182-186, 2018

    <p>非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)は,血栓性微小血管症(TMA)の一つであり,高度な腎機能障害を伴う。その発症には補体第2経路の異常な活性化が関与しているとされ,実際に約70%の症例では補体活性化機構の遺伝子異常を認める。血漿交換治療のみでは,その腎および生命予後は不良であるが,診断後早期にeculizumabを開始することにより腎機能の改善が期待できる。aHUSの多くは60歳未満の比較…

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  • 皮膚白血球破砕性血管炎の経過中に発症したt(X;14)(p11.2;q32)を持つMALTリンパ腫

    上村 悠, 酒井 広隆, 齊木 祐輔, 内田 晶子, 佐藤 和之, 鶴岡 由佳, 横井 聡, 西尾 有司, 松縄 学, 鈴木 義則, 磯部 泰司, 加藤 雅之, 富田 直人, 井上 靖之, 三浦 偉久男 臨床血液 59 (3), 269-274, 2018

    <p>73歳,男性。20年前から下肢の紫斑が消長を繰り返し,201X年1月に左耳下腺が腫大して3月に当院を受診した。耳下腺の生検ではCD10陰性,CD19・CD20・κ鎖陽性の異常リンパ球がびまん性に増殖し,Ki67陽性率は10%未満でリンパ上皮性病変を伴っていた。以上から節外性濾胞辺縁帯粘膜関連リンパ組織リンパ腫(MALTリンパ腫)と診断した。G分染法でt(X;14)(p11.2;q32)を認…

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  • 自然経過中にIgH/CCND1転座が付加された慢性リンパ性白血病

    新井 康祐, 高木 文智, 園川 佐絵子, 鈴木 さやか, 伊藤 栄作, 竹内 賢吾, 熊谷 隆志 臨床血液 59 (1), 51-57, 2018

    <p>69歳男性。全身リンパ節腫大を主訴に近医を受診した。血液検査にて白血球増多,貧血,血小板減少を指摘され当院紹介。血算はWBC 103,060/µ<i>l</i>, lymph 92.2%, Hb8.9 g/d<i>l</i>, Plt4.1×10<sup>4</sup>/µ<i>l</i>)。骨髄検査で有核細胞の70%をCD5(+), CD20(+), …

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  • 高IgM血症を伴いWaldenströmマクログロブリン血症との鑑別を要したMALTリンパ腫

    和泉 真太郎, 木村 賢司, 竹田 勇輔, 塚本 祥吉, 山﨑 美貴, 三科 達三, 長井 友莉恵, 高石 浩司, 永尾 侑平, 大島 渚, 三川 紫緒, 三村 尚也, 武内 正博, 大和田 千桂子, 井関 徹, 太田 聡, 中世古 知昭, 堺田 惠美子 臨床血液 59 (12), 2600-2605, 2018

    <p>60歳男性。C型肝炎に対する定期採血で血清IgM高値(9,500 mg/d<i>l</i>),IgM-κ型M蛋白を認め当科受診した。全身CTで肺腫瘤,腹腔内リンパ節腫脹,両側腎周囲軟部陰影増大,膀胱壁肥厚を認め,FDG-PET/CTにて同部に異常集積を認めた。肺腫瘤生検にて中型リンパ球と形質細胞の増殖を認め,免疫染色にてCD138,IgM陽性,Ki-67低値,周囲リンパ球はCD20陽性,P…

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  • 繰り返す再燃にpomalidomide, carfilzomibが奏効したアミラーゼ産生型多発性骨髄腫

    青田 泰雄, 後藤 明彦, 奥田 優子, 本田 匡宏, 渡辺 直紀, 安藤 純, 小松 則夫 臨床血液 59 (7), 865-871, 2018

    <p>症例は73歳女性。症候性多発性骨髄腫(IgG-κ型,D&S: IIIA,ISS: 2)と診断し,BD療法を開始。再燃・寛解を繰り返し,自家造血幹細胞移植併用大量化学療法・thalidomide・lenalidomide・melphalan/prednisolone/thalidomide療法を施行した。その後,全身疼痛とともに3回目の再燃を認め,pomalidomide/dexametha…

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  • 術後創部感染に対する抗菌薬投与中に出現した後天性第V因子インヒビター

    岡部 崇志, 上野 博則, 藤田 進也, 籠尾 壽哉, 朴 載源, 矢野 尊啓, 横山 明弘 臨床血液 59 (8), 1007-1011, 2018

    <p>後天性第V因子(FV)インヒビターは稀な疾患であり,多様な臨床症状を示すのが特徴である。手術後,抗菌薬投与中に発症し,複数の凝固因子活性が偽低値を示したFVインヒビターを経験した。症例は82歳女性で,直腸がん術後創部感染に対して抗菌薬を投与していた。PT,APTTが延長したため既往の心房細動に対するヘパリン投与を中止したが,改善を認めなかった。凝固因子活性は第II,V,VII,VIII,I…

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  • 抗CCR4抗体治療後にたこつぼ型心筋症とHTLV-1関連脊髄症を併発した成人T細胞白血病・リンパ腫

    山中 聡, 中山 一隆, 玉井 勇人, 酒巻 雅典, 猪口 孝一 臨床血液 58 (4), 309-314, 2017

    <p>成人T細胞性白血病・リンパ腫(ATL)はHTLV-1ウイルスによって引き起こされる予後不良のT細胞性造血器腫瘍である。再発難治性ATLでは抗CCR4抗体であるmogamulizumabの有用性が認められている。Mogamulizumabの代表的な有害事象として,インフュージョン・リアクション,皮膚障害などが知られているが,心不全合併例の報告は少ない。一方,HTLV-1感染者の比較的稀な合併…

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  • <i>JAK2</i>-V617F変異を有する二次性骨髄線維症に発症した<i>BCR-ABL1</i>陽性慢性骨髄性白血病

    雨宮 文惠, 伊藤 良和, 石橋 康則, 齋藤 優, 片桐 誠一朗, 勝呂 多光子, 浅野 倫代, 吉澤 成一郎, 赤羽 大悟, 田中 裕子, 藤本 博昭, 岡部 聖一, 後藤 守孝, 田内 哲三, 大屋敷 一馬 臨床血液 58 (4), 298-302, 2017

    <p>53歳の女性。26歳頃より本態性血小板血症として近医にて経過観察されていた。白血球増加,貧血進行により紹介受診し,<i>BCR-ABL1</i>陽性慢性骨髄性白血病と診断された。同時に<i>JAK2</i>-V617F変異も認め,巨大脾腫を伴った。Dasatinibにて至適奏効となるも,巨大脾腫は残存し,骨髄生検では骨髄線維症の所見であった。脾腫の増大に伴い4年5ヶ月目で,IS(国際指標で…

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  • 自家末梢血幹細胞移植が奏効した<i>K-RAS</i>/<i>N-RAS</i>変異陽性double-refractory myeloma

    神保 光児, 横山 和明, 小川 弥穂, 平野 光人, 越智 清純, 小林 真之, 遊佐 希, 清水 英悟, 川俣 豊隆, 安井 寛, 大野 伸広, 山口 類, 井元 清哉, 古川 洋一, 宮野 悟, 今井 陽一, 東條 有伸 臨床血液 58 (12), 2380-2385, 2017

    <p>Proteasome阻害薬,免疫調節薬の導入により骨髄腫の予後は改善されつつあるが,これらの薬剤への不応例は予後不良である。症例は53歳男性。BJP-λ型骨髄腫,Durie-Salmon III A,ISS stage II,R-ISS stage IIで診断時骨髄より<i>K-RAS</i>変異,<i>IGH</i>/<i>FGFR3</i>融合遺伝子を検出した。Bortezomib(B…

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  • 単一施設における末梢性T細胞リンパ腫,非特定型の後方視的解析

    鈴木 隆晴, 河本 啓介, 田村 秀, 上村 駿, 海發 茜, 根本 洋樹, 小林 弘典, 牛木 隆志, 布施 香子, 柴崎 康彦, 森山 雅人, 増子 正義, 成田 美和子, 曽根 博仁, 青木 定夫, 中村 直哉, 大島 孝一, 瀧澤 淳 臨床血液 58 (8), 905-911, 2017

    <p>1998年から2015年までに新潟大学医歯学総合病院血液内科で診断したPTCL, NOS 28例について臨床像,病理学的特徴,治療内容,予後を後方視的に解析した。性別は男性16例,女性12例で年齢中央値62.5(26~88)歳。IPIはHIが10例,Hが9例であり高リスク群が68%を占めていた。初回治療としてCHOPまたはTHP-COP療法が12例に行われ,第三世代化学療法が9例に行われた…

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  • 原因不明の貧血として10年間経過観察したのち診断し得た脾臓辺縁帯リンパ腫

    小山 明日美, 塩谷 千恵子, 栗原 稔男, 蒸野 寿紀, 岡本 幸春, 玉置 達紀, 尾﨑 敬, 大島 孝一, 田村 志宣 臨床血液 58 (1), 9-14, 2017

    <p>75歳男性。近医で貧血を指摘され,当院に初診。以降,骨髄穿刺を含めた精査が度々行われるも,貧血の原因は不明であり,その都度のCTでもリンパ節腫脹・脾腫は認めなかった。無症状であったが,定期的な経過観察を継続した。初診から10年経過し,全身倦怠感を自覚され,当院に再診。貧血の進行および脾腫を認めた。骨髄に短い絨毛を有する異常リンパ球を多数認め,免疫形質はCD5,CD10,CD23,cycli…

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  • Nilotinib投与後に腎動脈狭窄を発症した慢性骨髄性白血病

    初瀬 真弓, 大黒 悠香, 田本 勇太, 上原 正弘, 木谷 昂志, 玉垣 圭一, 淵田 真一, 岡野 晃, 村頭 智, 島崎 千尋 臨床血液 58 (1), 15-19, 2017

    <p>症例は63歳,男性。CML慢性期に対して2001年からimatinibを開始されMMRを維持していた。2012年からは高血圧に対してamulodipinが開始された。2013年1月から臨床試験に入りnilotinib(NIL)に変更され2年間MR<sup>4.5</sup>を維持していたことから2015年2月に中止されたが,その1ヶ月目に血圧の上昇による頭重感を認め入院した。入院時の血圧は…

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  • 抗CCR4抗体併用化学療法による寛解後の臍帯血移植が奏効した成人T細胞白血病リンパ腫

    諏訪部 達也, 柴崎 康彦, 海發 茜, 片桐 隆幸, 宮腰 淑子, 布施 香子, 小林 弘典, 牛木 隆志, 森山 雅人, 瀧澤 淳, 成田 美和子, 曽根 博仁, 増子 正義 臨床血液 58 (1), 32-36, 2017

    <p>症例は成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)急性型の62歳男性。CHOP療法単独では治療抵抗性であったが,抗CCR4抗体mogamulizumab併用CHOP療法が奏効し寛解を得た。HLA一致血縁・非血縁ドナーが得られず,mogamulizumab最終投与後71日目に骨髄非破壊的前処置を用いた臍帯血移植を施行した。急性移植片対宿主病(GVHD)grade …

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  • 21q22/<i>RUNX1</i>の新規単純変異転座t(3;21)(q13;q22)を伴う急性骨髄性白血病

    鶴岡 由佳, 酒井 広隆, 内田 晶子, 上村 悠, 佐藤 和之, 横井 聡, 西尾 有司, 松縄 学, 鈴木 義則, 磯部 泰司, 加藤 雅之, 富田 直人, 井上 靖之, 三浦 偉久男 臨床血液 58 (1), 3-8, 2017

    <p>69歳,男性。201X年7月白血球増多で当科を紹介された。骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍と診断され同年9月に白血化した。骨髄の染色体分析では46,XY[20]であった。イダルビシン・シタラビン療法で完全寛解に至り,地固め療法を3回受けた。しかし翌年5月に再発し,t(3;21)(q13;q22)が検出された。分裂中期細胞を用いたFISHでRUNX1(runt related …

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  • Lenalidomide投与中の静脈血栓塞栓症にapixabanが奏効した多発性骨髄腫

    岡 智子, 武内 傑, 白神 大志, 濱畑 啓悟, 直川 匡晴 臨床血液 58 (1), 37-41, 2017

    <p>症例は69歳男性。平成24年1月に多発性骨髄腫(IgG-κ型)(ISS StageIII)と診断。自家末梢血幹細胞移植術を施行しstringent CRを維持していたが,平成28年3月に再発を確認し,低リスク群該当のため静脈血栓塞栓症予防を目的にaspirin 100 mg/dayを併用しlenalidomide/dexamethasone(Ld)療法を開始した。day22に無症候性の静脈…

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  • 妊娠中に発症したEBウイルス関連血球貪食症性リンパ組織球症

    池田 昌弘, 大庭 梨菜, 吉識 由実子, 新垣 清登, 武井 智美, 宮崎 寛至, 阿部 有, 塚田 信弘, 石田 禎夫, 鈴木 憲史 臨床血液 58 (3), 216-221, 2017

    <p>症例は32歳女性,妊娠11週。伝染性単核球症を発症し,寛解した2週間後に発熱・食思不振・両側季肋部痛を主訴に受診した。入院時の採血で白血球・血小板減少,フェリチンの上昇を認め,血球貪食症性リンパ組織球症(HLH)と診断された。診断時epstein-barr virus(EBV)の増加を認め,EBV-HLHと考えられた。胎児の温存を目指してdexamethasone単剤で治療を行ったが治療抵…

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  • 3q26.2/<i>EVI1</i>の単純変異転座t (3;8) (q26.2;q24)を伴う急性骨髄性白血病

    佐藤 和之, 酒井 広隆, 内田 晶子, 上村 悠, 鶴岡 由佳, 横井 聡, 西尾 有司, 松縄 学, 鈴木 義則, 磯部 泰司, 加藤 雅之, 富田 直人, 井上 靖之, 三浦 偉久男 臨床血液 58 (4), 315-322, 2017

    <p>70歳,男性。汎血球減少で当科を紹介された。骨髄の芽球比率は75.4%で,微小巨核球が増加していた。芽球はミエロペルオキシダーゼ陽性,CD2・CD13・CD33・CD34・CD56・CD117・HLA-DR陽性で,MYCを発現していた。染色体分析の結果は45,XY,t(3;8) (q26.2;q24),−7[6]/46,XY[14]で,FISHにより<i>ecotropic viral …

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  • 器質化肺炎の急性増悪を合併し突然死に至ったsarcoidosis-lymphoma syndrome

    飯塚 和秀, 安藤 純, 増田 安土, 落合 友則, 友政 蘭, 安田 肇, 高久 智生, 大田 泰徳, 八尾 隆史, 後藤 明彦, 小松 則夫 臨床血液 58 (8), 927-932, 2017

    <p>83歳女性。79歳時にアクネ菌関連サルコイドーシスと診断され,clarithromycin投与で寛解を得た。4年後の健診で肺野異常陰影と多発リンパ節腫大を指摘され,精査のため当科に入院した。左鼠径リンパ節生検を施行したがリンパ腫の確定診断は得られず,全身状態良好のため経過を観察していたが,56病日に突然死した。剖検で両側肺硝子化結節内にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に合致した…

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  • 寒冷凝集素症を合併した脾辺縁帯リンパ腫

    越智 清純, 横山 和明, 大野 伸広, 大田 泰徳, 東條 有伸 臨床血液 58 (2), 132-137, 2017

    <p>脾辺縁帯リンパ腫はリンパ腫全体の1%未満の頻度を占める脾原発低悪性度B細胞リンパ腫であり,様々な自己免疫性疾患を合併することが知られている。症例は48歳女性。前医にてステロイド治療抵抗性の慢性寒冷凝集素症として当科紹介受診となる。入院時,発熱ならびに労作時動悸・息切れを認めるとともに脾腫を認め,血液検査では重度貧血,寒冷凝集素価高値・可溶性IL-2R高値を示した。全身PET/CT検査では明…

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  • Biweekly CHOP療法が奏効した骨髄浸潤を伴う再発芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍

    小野 敬子, 伊勢 美樹子, 池部 大, 佐藤 昌靖, 王 暁斐, 菅原 武明, 辻村 秀樹, 伊丹 真紀子, 熊谷 匡也 臨床血液 58 (2), 150-154, 2017

    <p>芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)は,形質細胞様樹状細胞由来の稀な腫瘍である。初期治療は奏効するもののほとんどの症例が1年以内に再発し,再発後は治療抵抗性となり,予後は極めて不良である。症例:67歳男性,前胸部紅斑と鼻咽頭腫瘤の生検でCD4・CD56・CD123陽性,CD3・CD20陰性の腫瘍細胞を認め,BPDCNと診断された。骨髄浸潤は認めなかった。CHOP類似療法を施行し,完全…

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  • 1kmメッシュ解析雨量の精度検証―関東甲信越地方と東北地方における解析―

    鈴木 博人, 中北 英一, 高橋 日出男 土木学会論文集B1(水工学) 73 (4), I_13-I_18, 2017

    ...1kmメッシュの国土交通省解析雨量について,東日本旅客鉄道株式会社が関東甲信越地方と東北地方に設置した498基の雨量計の観測値を用いて精度検証を行った.この結果,1時間雨量では両者の相関は高い場合が多いが,一部に乖離がみられる場合があること,24時間雨量では両者の相関は高いことを示した.また,1時間雨量では解析雨量が雨量計の観測値に比べて平均的には1割程度小さい値を示し,24時間雨量では両者は同程度...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献1件

  • 標高の異なる関東甲信越地方2地域における晩秋期放牧用飼料作物の草量推移

    北川 美弥, 中神 弘詞, 平野 清 日本草地学会誌 63 (1), 9-14, 2017

    ...<p>本研究の目的は,関東甲信越地方において公共牧場に預託された牛の放牧期間を延長するため,10月中旬から12月中旬の晩秋期において放牧利用に適した草種・品種に関する基礎的知見を得ることである。このため,オオムギとライムギ各1品種とエンバクとイタリアンライグラス各2品種を,標高320mと1000mの2地域で8-9月にかけて播種し,晩秋期における草量の推移を比較した。...

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  • 著明な心嚢水貯留を主症状として発症し同種末梢血幹細胞移植が奏効した慢性活動性EBウイルス感染症

    松井 愼一郎, 竹田 勇輔, 一色 佑介, 山崎 敦子, 中尾 三四郎, 高石 浩司, 永尾 侑平, 長谷川 渚, 東ヶ崎 絵美, 清水 亮, 川尻 千華, 酒井 紫緒, 三村 尚也, 武内 正博, 大和田 千桂子, 堺田 恵美子, 井関 徹, 今留 謙一, 中世古 知昭 臨床血液 57 (5), 624-629, 2016

    症例は23歳女性。持続する発熱,息切れを主訴に受診。CTにて著明な心嚢水貯留,肝脾腫,軽度の頸部・縦隔リンパ節腫脹があり,EBV抗体価異常,血中EBV-DNA高値から,慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)と診断した。末梢血リンパ球におけるEBV感染細胞はCD4<sup>+</sup>T細胞であった。Prednisolone, etoposide, …

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  • レナリドミド・デキサメタゾン治療により血液透析から離脱し得た難治性BJP型骨髄腫

    内田 智之, 井上 盛浩, 華 見, 萩原 政夫 臨床血液 57 (5), 613-617, 2016

    63歳男性。健診で指摘された腎機能障害を契機に多発性骨髄腫Bence Jones-κ型と診断された。ボルテゾミブ含む化学療法を2コース施行するも血清遊離軽鎖の改善が得られず,血清クレアチニン値も12.55mg/d<i>l</i>と増悪したため血液透析が導入された。これに引き続き,レナリドミド・デキサメタゾン治療を施行したところ,血清遊離軽鎖の著明な改善とともにクレアチニン値も1.85mg/d<i…

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  • Dasatinib内服中に肺動脈性肺高血圧症を発症した慢性骨髄性白血病

    森下 さくら, 萩原 真紀, 板橋 めぐみ, 石井 好美, 山本 渉, 沼田 歩, 本橋 賢治, 松本 憲二, 藤澤 信, 中島 秀明 臨床血液 57 (8), 999-1003, 2016

    <p>症例は36歳女性。慢性骨髄性白血病(CML)の診断で3年前よりdasatinibの内服を開始していた。血小板減少や胸水の出現などの有害事象が認められたが,内服開始から22か月で分子遺伝学的大奏効(MMR)に到達し,dasatinibの内服を継続していた。内服開始から34か月経過した頃より,高度な労作時息切れが出現,緊急入院となった。胸水は認めたものの明らかな増加はなく,画像所見や血液検査結…

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  • 大量出血を来した3例の小腸原発濾胞性リンパ腫

    佐藤 昌靖, 辻村 秀樹, 杉山 孝弘, 丸山 聡, 山田 修平, 小野 敬子, 王 暁斐, 菅原 武明, 伊勢 美樹子, 伊丹 真紀子, 熊谷 匡也 臨床血液 57 (3), 353-358, 2016

    消化管原発の濾胞性リンパ腫(FL)は,主に十二指腸で偶然発見される事が多い。節性FLと同様にindolentな経過をたどり,症状がなければ無治療観察も可能とされている。今回我々は内視鏡所見で潰瘍性病変を認め,大量出血を来した小腸原発FLを3例経験したので報告する。症例は,68歳男性,63歳女性,54歳男性の3例。いずれも大量下血のため救急搬送され,輸血を受けた。上部・下部消化管に出血源はなく,小…

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  • 臍帯血移植後早期に発症した末梢神経障害

    原田 早希子, 林 裕美, 田寺 範行, 岩間 幹一, 梶原 耕一, 香西 康司, 幸道 秀樹 臨床血液 57 (4), 472-476, 2016

    我々は,移植後早期に末梢神経障害を来した症例を2例経験した。症例1はT細胞性急性リンパ性白血病の66歳男性である。骨髄非破壊的臍帯血移植(RICBT)後day8より両下肢・手掌の疼痛が出現し,筋力低下・歩行障害まで症状は進行した。髄液検査で蛋白細胞解離およびミエリン塩基性蛋白の上昇を認め,神経伝導速度は脱髄と軸索障害の所見であった。慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)の診断基準を満たし,免疫グ…

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  • CD5陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫治療中に発症し診断に苦慮した結核性髄膜炎

    寺村 由希, 亀田 和明, 諫田 淳也, 後明 晃由美, 早川 仁, 赤星 祐, 小宮 佑介, 原田 尚憲, 鵜飼 知嵩, 石原 優子, 河村 浩二, 坂本 佳奈, 佐藤 美樹, 和田 英則, 斎藤 桐子, 木村 俊一, 菊地 美里, 仲宗根 秀樹, 賀古 真一, 神田 善伸 臨床血液 57 (5), 597-601, 2016

    症例は62歳女性。CD5<sup>+</sup>びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断し,R-CHOP療法を開始した。初診時の髄液検査は異常なし。R-CHOP療法3コース目開始11日目から徐々に頭痛,意識障害が出現し,18日目に救急搬送となった。項部硬直を認め,髄液細胞数25/μ<i>l</i>, …

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  • 第X因子欠乏症を伴って再燃した原発性マクログロブリン血症

    大原 慎, 萩原 政夫, 華 見, 井上 盛浩, 内田 智之, 吉長 恒明, 矢崎 正英, 関島 良樹, 亀谷 富由樹 臨床血液 57 (3), 359-363, 2016

    症例は85歳,男性。11年前に原発性マクログロブリン血症と診断され,cyclophosphamide内服での加療歴があった。今回健診で貧血を指摘され,原病の増悪と判断され入院,RCD (rituximab, cyclophosphamide, dexamethasone)療法が開始された。一方,入院時の採血でPT, …

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  • 著明な白血球増多に脳出血を合併したにもかかわらず初期治療が奏効した急性骨髄性白血病

    宮崎 拓也, 阿部 奈々, 山崎 悦子, 小山 哲, 宮下 和甫, 高橋 寛行, 中嶋 ゆき, 立花 崇孝, 上條 亜紀, 富田 直人, 石ヶ坪 良明 臨床血液 57 (2), 180-185, 2016

    症例は15歳,女性。急性骨髄性白血病(AML)診断時,著明な白血球増多(hyperleukocytosis) (WBC 733,000/μ<i>l</i>)を伴っていたため,hydroxyurea (HU)を開始したが,第2病日に視床および脳幹出血による意識障害を合併した。人工呼吸管理下で,HUと白血球アフェレーシスの併用により,hyperleukocytosisの緩徐な改善を得た後に,第7病日…

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  • 地域建設業の災害応急対策力に関する考察

    白井 伸和 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100141-, 2016

    ...目的と背景 <br> 2014年2月14日から15日かけての降雪は、関東甲信越地方に大きな被害をもたらした。秩父地域では積雪98cmを記録し、年間降雪深さは、1953年以来の観測史上過去最高を記録した。山間地の秩父市大滝地区の中津川、大血川、三峰などでは大量の降雪による道路が寸断し孤立集落となった。...

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  • 鎌状赤血球性発作をきたしたナイジェリア人女性

    任 明夏, 関 正則, 真家 紘一郎, 黒田 章博, 宮本 佳奈, 小川 晋一, 伊藤 由布, 栗田 尚樹, 横山 泰久, 坂田(柳元) 麻実子, 小原 直, 長谷川 雄一, 萩野 靖子, 伊藤 孝美, 千葉 滋 臨床血液 56 (1), 30-34, 2015

    症例は38歳,ナイジェリア人女性。8歳時に鎌状赤血球性発作を起こし鎌状赤血球症と診断されていたものの,治療は受けていなかった。3日前から全身の疼痛と発熱,貧血,黄疸をきたし近医を受診し当科に入院した。臨床経過と検査所見より鎌状赤血球性発作と診断した。疼痛管理,抗菌薬および輸血等の支持療法にて全身状態の改善を認めた。鎌状赤血球性発作とは,変形した鎌状赤血球が細動脈を塞栓させることによって起きる疼痛…

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  • 表層地盤減衰の周波数依存性に関する統計的性質

    栗田 哲史, 佐藤 博, 足立 倫海 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 71 (4), I_13-I_20, 2015

    ...モデルを対象として,減衰モデルの統計的特性について検討した.はじめに,水平成層地盤で高密度に地震計が設置されている地点の鉛直アレイ観測記録から得られる減衰モデルの適切性に関する検討を実施した.周波数依存減衰モデルを用いた場合と,周波数非依存減衰モデルを用いた場合との比較を行い,周波数依存減衰モデルの方が,観測記録との適合性において適切なモデルであることを情報量基準によって定量的に示した.次に,関東甲信越地方...

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  • 生着不全後‘one-day’ regimen変法を用い臍帯血再移植が奏効した難治性急性骨髄性白血病

    貝梅 紘子, 住 昌彦, 桐原 健彦, 武田 航, 栗原 太郎, 佐藤 慶二郎, 植木 俊充, 廣島 由紀, 上野 真由美, 市川 直明, 森 勇一, 小林 光 臨床血液 56 (6), 711-715, 2015

    症例は32歳女性で寛解導入不能の急性骨髄単球性白血病。Fludarabine (Flu) 125 mg/m<sup>2</sup>+melphalan 140 mg/m<sup>2</sup>+total body irradiation (TBI) 4 Gyの前処置にて臍帯血移植を行った。好中球が回復せずday 21の異性間FISHで99%レシピエントタイプであり,生着不全と診断しday …

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  • Imatinib中止後の再発にimatinibとIFNα併用療法を行い無治療で分子寛解を維持する<i>BIM</i>欠失多型のCML

    片桐 誠一朗, 田内 哲三, 梅津 知宏, 齋藤 優, 勝呂 多光子, 浅野 倫代, 吉澤 成一郎, 北原 俊彦, 赤羽 大悟, 田中 裕子, 藤本 博昭, 岡部 聖一, 後藤 守孝, 伊藤 良和, 大屋敷 純子, 大屋敷 一馬 臨床血液 56 (2), 216-219, 2015

    症例は51歳,男性。20XX年発症の慢性骨髄性白血病(CML)の患者で,イマチニブ(IM) 400 mg/日で治療24ヶ月目に分子遺伝学的完全寛解(CMR)を達成した。3年間CMRを維持し,患者の希望によりIMを中止したが4ヶ月目に分子再発した。IM再開によりCMRを再達成し,さらに1年間IM 400 mg/日とIFNα …

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  • 関東甲信越地方における後期旧石器時代石器群の生態ニッチモデリング

    近藤 康久 第四紀研究 54 (5), 207-218, 2015

    ...ENM)は,生物種の既知の生息地点と気温・降水量・標高などの環境因子を入力変数とする機械学習によって,未知の領域における当該生物種のニッチの存在確率を外挿的に推定する手法である.先史人類の行動とニッチ構築には環境因子が大きな影響を及ぼしていたとすれば,ENMは考古学に応用可能である.本稿では,後期旧石器時代の人類集団の生態ニッチを定量的に評価・可視化し,もってその行動戦略を明らかにするために,関東甲信越地方...

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