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検索結果 203 件

  • トランスジェンダー男性の子を持つ父親の「受け容れ」をめぐる経験

    勝又 栄政 家族社会学研究 36 (1), 7-20, 2024-04-30

    ...<p>本稿の目的は,自助グループに参加経験のないトランスジェンダー男性の子を持つ父親が,子をどのように「受け容れ」ているのか,父親の主観的経験から明らかにすることである.性的マイノリティの親に着目した研究では,主に自助グループに参加経験のある親(特に母親)に焦点が当てられ,異性愛/ジェンダー規範が子の「受け容れ」に影響すると示されてきた.そのため親は子を「受け容れ」る際,性の多様性概念に関する情報に...

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  • MSM(男性間性交渉者)などゲイ・バイセクシュアル男性の若年者の出会いとHIV予防教育

    星野 慎二, 長野 香, 宮島 謙介, 日高 庸晴, 井戸田 一朗 保健医療科学 72 (2), 119-127, 2023-05-31

    ...<p>厚生労働省エイズ動向委員会の報告によるHIV感染経路別割合では男性同性間の性的接触が約 6 割を占めている.ゲイ・バイセクシュアル男性の多くは自分が同性もしくは両性愛者であることを学校や職場の仲間,家族にも伝えることができず,自分自身のことを隠し,“異性愛者”を装って生活している.そうした状況によるストレスと,HIV感染リスクの高い性交渉との関連が先行研究で指摘されている....

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  • 愛情の歴史のための試論  ― 玄宗楊貴妃譚の分析 ―

    川田 耕, KAWATA Koh 人間文化研究 50 39-71, 2023-03-31

    ...〈玄宗楊貴妃㞍〉の集大成である清代の演劇⽝長生殿⽞にいたると,より世俗化された異性愛的な関係性とその永遠性への夢が人々の強い共感をえるが,そこには母・息子の関係の投影という要素も認められる。  こうした互恵的な異性愛の理想化には,欧州での異性愛の発見との類似性・平行性がみられるが,中国社会にはより長く複雑な過程があったことがわかる。...

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  • 性的マイノリティに関する消費者行動研究

    岡部 沙麗, 元木 康介 消費者行動研究 advpub (0), 2023

    ...前者の研究群では、異性愛者と比較した性的マイノリティ特有の消費者行動が扱われている。後者の研究群では、広告を主な題材として、異性愛と比較した同性愛イメージの影響を検討している。今後の研究展望として、多様な性的マイノリティ・異性愛消費者と性的マイノリティ消費者の相互作用・広告以外のマーケティング活動における性的マイノリティ・中長期的な影響等が挙げられる。</p>...

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  • 女性バイセクシュアルを生きる

    金 智慧, 能智 正博 質的心理学研究 22 (1), 296-313, 2023

    ...その結果,異性愛主義社会と性的マイノリティ社会(特にレズビアンコミュニティ)の両方から受け入れてもらえない「孤独を生きる」体験が浮かび上がってきた。また,この「孤独を生きる」体験は,当事者達が一度受け入れたはずの自分のセクシュアリティを肯定的に受け入れることを妨げ,女性バイセクシュアルという性的アイデンティティの揺らぎにつながっていた。...

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  • 創造性から逃れる

    田村 美由紀 日本近代文学 107 (0), 64-79, 2022-11-15

    ...また、それらの非異性愛的な逸脱性=クィアネスが、物語世界を囲繞する異性愛規範や戦争といった不条理な暴力に対して、いかなる批評性を有しているのかを明らかにした。</p>...

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  • モダニズムと「女性」芸術家——ロメイン・ブルックスのサフィック・モダニズム

    天野 知香 ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報 (25) 43-63, 2022-07-31

    ...本論考ではそのケーススタディとして、この時期にフランスで活躍したアメリカ人画家ロメイン・ブルックスの1923年の自画像を通して、既存の表象体系を組み替えることによる、異性愛に限定されない「女性」芸術家の存在と欲望の可視化のあり方を分析するとともに、その前後の「女性」肖像を通したレズビアニズムと女性たちのネットワーク、そしてモダニズムの創造性との関わりに着目するサフィック・モダニズムの可視化について論...

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  • 同性愛開示が友人関係に及ぼす影響 : 大学生・大学院生を対象に

    葛西 真記子, 水谷 健太, KASAI Makiko, MIZUTANI Kenta 鳴門教育大学学校教育研究紀要 36 203-213, 2022-02

    ...その結果,異性愛男性は,友人から同性愛開示されても友人関係を続けたいという気持ちに変化はないが,いざ友人と行動を共にするとなると躊躇したり,お互いの内面や価値観について話すことを避けようとしたりすることが明らかとなった。異性愛女性とマイノリティ女性の場合,カミング・アウトされた経験の有無に関わらず,友人と交わす行動を減らすことはなかった。...

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  • 少女漫画におけるジェンダー規範の転換と女同士の絆 --『週刊少女フレンド』1963~1972年の分析から--

    上村, 太郎 マンガ研究 28 60-91, 2022

    ...やがて誌面に恋愛が定着した1970年前後には、同性間の親密性も異性愛規範のジェンダー秩序を反映し、周縁化・劣位化されることが多くなる。しかしその中でも、読者の共感を呼ぶ身近な友情、恋愛を通じた同性間の結びつき、異性愛規範と衝突しない設定の上での同性間の強固な親密性、「女性同性愛」の逸脱視の相対化など、異性愛規範と折り合いを付けながら同性間の親密性は描かれ続けていた。...

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  • 「生命(いのち)の安全教育」とは何か?

    近藤 凜太朗 教育学研究 89 (4), 642-654, 2022

    ...本教材は、DV・性暴力の被害者を非難する神話を問い直す点で一定の意義を有しながらも、家父長制や異性愛主義といった権力構造を不問に付していた。そうした両義的性格は、「男女共同参画」という政策概念自体の限界に由来すると同時に、国家的人口政策としての少子化対策にも矛盾なく接続されうるものである。</p>...

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  • 若年同性愛者のセクシュアル・アイデンティティ形成過程

    島袋 海理 教育学研究 89 (4), 629-641, 2022

    ...従来の議論は学校において困難や抑圧を経験する同性愛者像を強調してきたが、3人の研究参加者の学校経験を分析した結果、異性愛規範や同性愛嫌悪に直面しながらも、他の生徒との相互行為において参照されるセクシュアリティの言説を資源としながら、セクシュアリティの可能性を模索し、「同性愛者であること」を受容/否定する若年同性愛者の姿が明らかになった。</p>...

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  • 性的マイノリティの生きづらさの意味

    山田 克宏 敬心・研究ジャーナル 6 (1), 51-57, 2022

    ...<p>カミングアウトとは、異性愛者でないことや生まれて時に与えられた性別への違和感を表明することとされている。しかし、2015(平成27)年一橋大学法科大学院生へのアウンティングによる自殺でも明らかなように肯定的側面より、社会的ないじめや偏見という形で疎外、排除される対象として否定的な側面が増大する可能性を孕んでいるものと言える。...

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  • 「ケアの危機」の政治

    三浦 まり 年報政治学 73 (1), 1_96-1_118, 2022

    ...リプロの面では政策の前進も見られたが、これまでの政策基調であった「新自由主義的母性」―新自由主義的な女性労働力の活用と国家家族主義的な母性活用の結合―は、自己決定権の選択的拡大と異性愛規範の強化という新たなかたちで維持された。新自由主義の政策基調は強いものの、保守主義の強い影響力を理解することが、日本の政策対応の正確な把握には必要であることを明らかにする。</p>...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 特集1:デジタルテクノロジーとジェンダー、セクシュアリティ、親密性

    チャン リクサム 国際ジェンダー学会誌 20 (0), 18-27, 2022

    ...いかにして異性愛女性とクィア・コミュニティがマッチングアプリの様々なアフォーダンスを活用し,家父長制と異性愛規範に抵抗しているのか,またクィア・コミュニティが自らの領土を再要求してもいるのかを述べる。第二に,マッチングアプリの利用者がアプリに付与する意味というものが,心理的動機に還元し得ないことである。...

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  • COVID-19と「ホーム」――フェミニスト地理学の視点から

    倉光 ミナ子 ジェンダー研究 : お茶の水女子大学ジェンダー研究所年報 (24) 67-74, 2021-07-31

    ...日本では春以降の緊急事態宣言下において、テレワークの導入、日本政府の緊急対応策、「ステイホーム」の呼びかけを通じ、「ホーム」が暗黙のうちに異性愛規範に基づいた安全な場所として強くイメージされていることが明らかになった。同時に、「ステイホーム」は「ホーム」が誰にとっても等しく安全な場所でないことも暴き出した。...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • セクシュアリティによる性的刺激への反応特性の違い―生物学的性と性的志向の影響―

    小林 麻衣子, 中村 航洋, 渡邊 克巳 日本認知心理学会発表論文集 2020 (0), 105-105, 2021-03-15

    ...であった.実験の結果,非異性愛の男性は異性愛の男性よりも男性の画像や性的覚醒度の低いカップルの画像に対し強い動機付けを持っていた.また,異性愛者の女性は非異性愛者の女性よりも覚醒度の低いカップル画像に対して強い動機付けを示した.特に覚醒度の低いカップルの画像に対する動機付けが生物学的な性と性的嗜好により変化することが示唆された....

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  • 英語圏の地理学における男性身体研究の動向

    大塚 隆平 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 149-, 2021

    ...</p><p> この分野の草分け的な実証研究として,Jackson (1994) は,イギリスのメディア空間における飲料水広告を対象に,黒人の男性身体がどのように表象されているのか検討した.ニュージランドを事例に,Longhurst (2001) は,男性身体の弱い側面を探るため,健康な異性愛の白人男性が,家庭内のトイレとバスルーム空間での過ごし方を如何に語るのか考察し,Longhurst (2005...

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  • LGB学生におけるマイノリティストレスと精神的健康

    岸 航平, 越川 房子 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PD-057-PD-057, 2021

    ...本研究では,被差別経験,性的多様性風土,内在化された異性愛中心主義(LGB当事者がもつ,非異性愛的な性のあり方を否定する認知;以下IHS),精神的健康の関係を,99名のLGB学生を対象とした横断調査で検討した。...

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  • 米国に住む「日本人ゲイ」により語られる物語/語りに関する研究

    冨安 皓行 未来共創 8 (0), 3-30, 2021

    ...三名の物語/語りは「オカマ」のような話し方によるいじめについての話や、日本企業の異性愛中心性についての話、日本と米国どちらに住み続けるかについて思案するような話を含んでいる。これらの話は既存の研究の指摘と多分に重なり合う。  ときに「日本人ゲイ」たちの物語/語りは両義性や矛盾を含む。...

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  • 性的少数者の学校生活の実態と学校教育の課題に関する研究

    丸井 淑美 日本健康相談活動学会誌 15 (2), 143-152, 2020-12-25

    ...男性同性愛者は、安心して自分のセクシュアリティを話せない学校環境であったため、異性愛を装い生活していた。性同一性障害に関する情報の不足や相談相手の不在により孤立し、不登校や自己破壊行為を行っている者もいた。</p><p>[結論]異性愛中心主義の教育は、性的少数者の子供たちに少なからず負の影響を与えており、本研究においては女性同性愛、性同一性障害(性別違和)に共通の課題であることがわかった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 恋人による被支配感尺度の作成

    上野 淳子 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PS-001-PS-001, 2020-09-08

    ...各因子得点について異性愛カップルでジェンダー差があるか検討したところ,男性は女性より「服従と不平等感」(<i>t</i>=2.15, <i>p</i><.05)と「常時の逃れられなさ」(<i>t</i>=2.14, <i>p</i><.05)が高く,交際関係では男性の方が支配されやすいことが示された。</p>...

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  • 側坐核における恋人の神経表象―マルチボクセルパターン解析を用いた検討―

    上田 竜平, 阿部 修士 日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PI-059-PI-059, 2020-09-08

    ...</p><p>実験では交際関係にある異性愛者の成人男性38名(20-27歳,交際期間:2-66ヶ月)を対象に,fMRI撮像中に社会的報酬遅延課題を実施した。ターゲット反応に成功すると,試行開始時に呈示された人物(恋人/予備実験に基づき選出した高魅力・低魅力の見知らぬ異性)のポジティブ表情映像が呈示された。...

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  • 〈論文〉“The Happy Prince”に見る侵犯されるジェンダーの境界

    北田, 沙織 近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編 11 (1), 21-32, 2020-07-31

    ...本論では男性性と女性性を明確に区分しようとした19 紀末英国において、因襲的な「男性らしさ」と「女性らしさ」のジェンダーの境界を侵犯することで、固定化された性の在り方に異を唱え、異性愛/同性愛という区別や階層関係を否定する新たな愛の形をワイルドが模索していたことについて考察する。...

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  • ゲイ・レズビアンに対する意識の性差 ─個人的受容感・社会的受容感の比較から─

    織田 暁子, 野村 凌, Oda Akiko, Nomura Ryo 仁愛大学研究紀要. 人間学部篇 (18) 77-85, 2020-02-20

    ...社会的受容感は,個人的受容感より高い傾向にあった.社会的受容感においては,男女ともゲイ・レズビアンを同程度受容しており,性差はみられなかった.一方,個人的受容感においては,女性はゲイ・レズビアンを同程度受容し,またレズビアンは男女ともに同程度に受容されていた一方で,男性のゲイの受容感が低いことが明らかとなった.その背景には,男性ホモソーシャル社会を維持するためのホモフォビアが浸透していることがあるだろう.異性愛中心主義...

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  • セクシュアル・マイノリティが集まる都市の盛り場

    陳 效娥 日本地理学会発表要旨集 2020s (0), 344-, 2020

    ...そもそもなぜ、この地域に異性愛規範から「逸脱している」とされる人々が受け入れられたのか。</p><p> 本発表では、「パークアベニュー堂山」が位置している大阪市堂山町に焦点をあて、この地域がどのような歴史的過程を経て異性愛規範から「逸脱している」人々を受容する場となったのか、地理的文脈から解明することを目的とする。...

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  • 体育祭のダンスにおける異性愛の構築

    合場 敬子 スポーツとジェンダー研究 18 (0), 6-19, 2020

    This study analyzes dance performances of three cheering squads at Minamikaze High School (pseudonym) in Kanagawa Prefecture in 2018 to explore how those performances construct specific meanings …

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  • Covid-19と「ホーム」

    倉光 ミナ子, 福田 珠己 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 112-, 2020

    ...「ステイホーム」を通して、だれもが「ホーム」の意義を再考し、これまでの公私二元論や異性愛規範に基づいた「ホーム」とは別の次元の「ホーム」が想像され、つくられるのか、今後に期待したい。...

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  • アドルノの異性愛主義を再考する

    入谷 秀一 倫理学年報 69 (0), 175-189, 2020

    This paper examines Adorno’s ideas about sexuality and the body. While this approach is quite unprecedented in Japan, it is a theme that has been discussed frequently in Europe and the United …

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  • <研究ノート>近代日本の人種・人種化論と「国際結婚」言説の変容

    長 志珠絵 人文學報 114 171-186, 2019-12-25

    ...19世紀半ばの「国際結婚」論は, あいまいながらも人種論の用語によって, 異性愛主義による近代家族の導入という規範を強い, 日本の社会的慣習でもある「養子」を批判した。同様に, 近代法は「血の論理」を導入することで, ヘテロセクシズムによる家族像を規範としたジェンダー化された論理を持ち, 誰が「国民(「臣民」)の範囲(「分限」)」になるのか, 定義を伴った。...

    DOI HANDLE Web Site 参考文献34件

  • 成人男性に対して性的攻撃的な女性――周辺化される女性加害者と男性被害者についての考察――

    石原 アンナユリアーネ 社会福祉学 60 (3), 63-75, 2019-11-30

    ...<p>日本において性暴力が「女性に対する暴力」と規定されたことで,なぜ性的攻撃的な女性と男性被害者が周辺化されるのかを理論的に究明することを本研究の目的とする.米加女子大学生を対象とした調査から,性的攻撃的な女性の存在と加害の実態を示した.またButlerのジェンダー理論を援用し,日本では女性被害者・男性加害者は異性愛規範に基づいてレイプの「規範」として構築されるという結果を示した.セックスの象徴法則...

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  • 同性婚は日本で容認されるか? : 他国の同性婚容認を参考に

    大守 伊織, 天川 あかり 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 172 49-56, 2019-11-27

    ...日本において同性愛,異性愛等の性的指向に関わらず,全ての人が希望すれば婚姻に伴う幸福や利益を享受できる時代がくるかを問う。研究方法は,CiNii Articles とGoogle Scholarを利用して「同性婚」「憲法」等のキーワードで検索し,47 本の論文を検討した。同性婚が認められていない日本では,日本国憲法第24 条の「両性」の意味がどのように解釈されるか議論がなされている。...

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  • キリスト教における「家族主義」

    堀江 有里 宗教研究 93 (2), 163-189, 2019-09-30

    ...このような作業をとおして、男性/異性愛中心主義の価値観のなかで奪われてきた性的マイノリティの「行為主体の可能性」を模索する。</p>...

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  • 男性学からみたスポーツをめぐる「女性の商品化」問題

    高峰 修 スポーツ社会学研究 27 (2), 17-27, 2019-09-30

    ...さらに3つの事例における女性の表象には、異性愛主義を前提とする、女性に対する男性からの性的欲求、そして女性嫌悪が描かれていた。<br>  次に、伊藤による男らしさを示す三つの志向性(優越志向・権力志向・所有志向)と性的欲望との関係について検討した。これらの志向性が女性に向けられるとき、男らしさは異性に対する性的欲求として表れる。...

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  • バイセクシュアル・アイデンティティのナラティブ分析―アイデンティティの共時的構築を中心に―

    木場 安莉沙 社会言語科学 22 (1), 157-171, 2019-09-30

    ...<p>本研究は,性的少数者に関する研究の中でも異性愛者(ヘテロセクシュアル)–同性愛者(ホモセクシュアル)という二項対立の議論では俎上に上がらないバイセクシュアル(両性愛者)やそのアイデンティティについて取り上げ,それが語りの場においてどのように構築されているのかを分析したものである.この結果,1)先行研究で述べられているような両性愛者に対する位置づけが,語り手本人である自己の視点および語り手が取り...

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  • 空間/場所と性的少数者の視点

    須崎 成二 日本地理学会発表要旨集 2019a (0), 65-, 2019

    ...<p>性的少数者は異性愛規範的な空間および社会的抑圧から自らを守るために,主に都市で可視化された自らの領域を形成するとされる.日本でもセクシュアル・マイノリティに対する関心は高まっており,行政が支援する事例もみられる.本報告では,そのような性的少数者に焦点を当てた地理学的研究を概観し,今後の研究課題を述べる....

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  • 「新宿二丁目」地区におけるゲイ男性の場所イメージとその変化

    須崎 成二 地理学評論 Series A 92 (2), 72-87, 2019

    ...<p>本研究は,日本の地理学では実証研究が乏しいセクシュアリティに着目し,ゲイ男性の新宿二丁目に対する場所イメージを,彼らの実践および経験に基づいて検討したものである.首都圏に居住するゲイ男性24名への聞取り調査を行った結果,オンラインツールなどによるゲイ男性同士の新たなつながりの創出は,新宿二丁目のゲイバー利用を妨げるわけではないことがわかった.また,新宿二丁目ではマスメディアなどの影響によって異性愛者...

    DOI Web Site Web Site 参考文献9件

  • ジェンダーの視点から何が見えるようになったか

    吉田 容子, 影山 穂波, 倉光 ミナ子 日本地理学会発表要旨集 2019a (0), 113-, 2019

    ...さらに,近年の海外の地理学研究において身体という空間スケールをめぐる事象に関心が集まるようになると,日本の地理学においても,地図上には表象されにくい身体レベルの空間を対象とする研究や,日常空間が異性愛主義に満ちていることをセクシュアル・マイノリティの視点から検証する研究,都市空間における女性の身体をめぐる問題を国家権力の介在に着目して究明した研究など,その視点は多様化している。...

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  • イギリスにおける性的指向に基づく憎悪扇動罪の創設

    村上, 玲 総合福祉研究 22 197-209, 2018-03-31

    ...イギリスにおける同性愛者に関する法状況として,同性愛行為の合法化,シヴィル・パートナーシップなど異性愛者と同等の法的地位の獲得,雇用関係から始まった性的指向による差別の禁止といった大きな動きが存在している.この一連の過程においては国内の社会情勢の変化だけでなく,EU法,欧州人権条約及び欧州人権裁判所判決が大きな影響を与えている.性的指向に基づく憎悪扇動罪はこのような流れの中で,同性愛者を中心とした性的少数者...

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  • LGBTの視点から男性用体型補正下着を考える

    佐藤 真理子, 王 佳琪, 青木 識子 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 70 (0), 220-220, 2018

    ...<br><br>【方法】<br><br>男性同性愛者26名(26±6才)と異性愛者26名(21±3才)を対象に,体型意識,インナーに求める要素等の調査を行った.また,市販されている体型補正インナーの着用効果と着用快適性を検討するため,三次元計測と官能評価を行った....

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  • 男女平等理念が異性愛主義と結びつく危険性

    村上 彩佳 フォーラム現代社会学 17 (0), 63-77, 2018

    ...例えば、男女平等理念が男女の友好的関係や異性愛主義の理念として解釈される。こうした解釈がもたらす危険性に警戒を促す研究が蓄積されてきた一方で、実際に市民の男女平等理念の認識・解釈を検討した研究は少ない。...

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  • 東京都新宿区新宿二丁目におけるゲイバーの立地傾向と再生産構造

    須崎 成二 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000243-, 2018

    ...<br> その結果,ゲイバーを異性愛者利用可能店舗(「ミックス・観光バー」)と利用不可店舗(「ゲイメンズバー」)に分類すると,それらの立地傾向には平面的・垂直的な差異がみられた.また,新宿二丁目におけるゲイバーの出店は,物件供給側のキーパーソンの存在,「リース店舗」が圧倒的割合を占めていること,ゲイ男性のカミングアウトの問題を克服することで,再生産が容易になっている....

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  • 性の多様性  ─医療を脱したLGBT ─

    羽入, 雪子 八戸学院短期大学研究紀要 44 41-53, 2017-03-31

    ...かつて、異性愛者は以外は「病的」と診断され治療を試みられたが、現在では「個性」として認められている。我が国においては、1990年代に「性同一性障害」の概念が導入され、「性同一性障害」への教育的配慮から2015年に「性的マイノリティ」への教育的配慮が指示された。世界に遅れながらも大きな変化の渦中にいる我が国の現状をLGBTの視点から概観した。...

    機関リポジトリ

  • 『恋する女たち』における男同士の愛

    田島, 健太郎 九大英文学 59 2017-03-31

    はじめに / 1.バーキンの思想 / 2.神秘的な他者との合一 : バーキンとアーシュラ / 3.母子的な相互依存と個の抹殺 : ジェラルドとグドルーン / 4.男同士の「星の均衡」 : ジェラルドとバーキン / 5.結論

    HANDLE

  • ゲイ男性のアイデンティティとコミュニティに都市空間が果たす役割

    須崎 成二 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100092-, 2017

    ...<br> 同性愛的空間の利用に関して,30代以上は過去の利用頻度と比較し,減少傾向にあること,その要因としてパートナーおよび,新宿二丁目に限定されないゲイ・コミュニティの存在が明らかになった.また,とくに,異性愛者との利用に関しては,カミングアウトの段階との関連が示唆された....

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  • 男性性実践としての男性の暴力行為

    尾﨑 俊也 フォーラム現代社会学 16 (0), 85-97, 2017

    ...さらに、性暴力は異性愛に特徴づけられた男性性を行為することを通じて、より支配的な男性性を実践できる傾向にあることも読み取れた。このように、女性に対する男性の暴力が発生する背景に、社会的に構築された男性性があり、また性的な意味を経由することで、よりその支配性が暴力行為者によって見出されるのである。</p>...

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  • 性差が生み出される背景とは

    伊藤 裕子 心理学評論 60 (1), 91-94, 2017

    <p>The various underlying causes of both gender differences and gender inequality were investigated by analyzing previous studies on social perspectives, gender stereotypes, heterosexuality, and …

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  • 本邦における男性同性愛者のHIV感染増加に関する心理的問題と性教育の課題

    山下 菜穂子 了德寺大学研究紀要 (11) 97-115, 2017

    ...本研究は本邦における男性同性愛者のHIV感染増加に関する心理的問題と性教育への課題を明らかとすることを研究目的とした.世界規模では日本のHIV感染者数,HIV新規感染者数ともごく少数である.しかし,その感染者数は男性同性愛者の性行為を中心に2000年~2011年にかけて増加傾向であるという問題を抱えている.同性愛者の精神健康度は異性愛者に比べ低い傾向であり,国内の男性同性愛者を対象とした研究では,同性愛者...

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  • 構築された性から構築する性へ

    赤川 学 現代社会学理論研究 11 (0), 4-13, 2017

    ...<br> 第一に、セクシュアリティの社会学の問題構成は、多様である性が、いかにして、なぜ、性別二元制や異性愛主義に収斂するのかという問いであるとともに、doing gender / undoing gender、性の脱アイデンティティ化/再アイデンティティ化、脱医療化/再医療化が同時発生する現象を読み解くことにあるとした。...

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  • 有島武郎『クララの出家』論 : 越境するセクシュアリティ

    張 輝 研究論集 16 101-109, 2016-12-15

    ...作中では、夢という空間は異性愛の暴力性を露呈させる装置として機能しているにほかならない。セクシュアリティの規範から逸脱し、夢から現実世界への越境はクララのセクシュアリティの越境と見ることができる。「クララの出家」はジェンダーの曖昧さが 呈示される有島のほかの作品と一脈相通じる面がある一方で、有島武郎文学におけるジェンダー・セクシュアリティの越境を達成している。...

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  • ワークライフバランスの視座と射程 : 多様なカップル関係の視点を取り入れた考察

    神谷, 悠介 自然人間社会 61 75-91, 2016-07

    ...従来のワークライフバランス研究の視座としてジェンダー平等、労働環境改善、経営戦略、少子化対策が挙げられるが、いずれも主として法律婚異性愛家族という特定の家族のみを前提として展開されている。しかし、ワークライフバランスは法律婚異性愛家族以外の関係性を形成する人々にとっても課題となっている。そこで、本研究では、レズビアンカップル、ゲイカップル、非法律婚カップルといった多様なカップル関係に焦点を当てる。...

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  • 肉を避ける人々:草食男子と無性愛

    FOTACHE Ioana Gender and Sexuality (11) 175-204, 2016-03-31

    ...それを明 らかにすることで、無性愛と同様に草食性が異性愛中心言説に対して抵抗的な アイデンティティ・ポリティックスとなる可能性を秘めていることを提示出来 るのだ。 現在の強制的異性愛中心主義の社会は、ジュディス・バトラー(1999)が 定義した「異性愛的マトリックス」によって保たれている。...

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  • 「愛こそすべて」

    青山 薫 ジェンダー史学 12 (0), 19-36, 2016

    ...</p><p>そのうえで本稿は、異性愛規範が脆くなってきた今、抗し難い「愛」の言説を通じて「LGBT」が結婚できる「善き市民」として社会に包摂されるとき、他のマイノリティを排除していること、さらに、日本における包摂には、欧米の「同性婚」議論では「愛」と同様に重要視されてきた自由と平等の権利さえ伴っていないことに注意を注ぐよう、読者に呼びかける。</p>...

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  • スポーツ環境の変革に向けた研究・教育の課題と可能性

    山口 理恵子 日本体育学会大会予稿集 67 (0), 47_2-47_2, 2016

    ...<p> 近代家族に代表される性役割分業および異性愛中心主義など、既存の枠組みに潜む権力構造を明らかにし、特に女性の不在や劣位に対して異議申し立てを行ってきた女性学・ジェンダー研究の視座が、スポーツ領域の分析にも援用されるようになって久しい。...

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  • 11教−25−口−30 性的マイノリティへの対応からみた学校体育のジェンダー・ポリティクス

    井谷 惠子, 井谷 聡子 日本体育学会大会予稿集 67 (0), 301_3-301_3, 2016

    ...<p> 男女二元的な性別や異性愛などに違和感を持つ「性的マイノリティ」が日本人の5%以上という推計が示され、教育や法制度だけでなく、市民生活やビジネスにも変化をもたらしている。文部科学省は、H27年に学校や教育委員会等に「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」通知を出し、学校での対応を求めた。...

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  • 家庭内における腐女子の規範意識

    石田 沙織 家族研究年報 41 (0), 59-76, 2016

    ...女性達が家族に対し腐女子であることを表明する際には、家族成員同士の情緒的な関係性を重視する家族規範が反映されている一方で、隠蔽しようとする際にも異性愛規範・性規範を前提にした家族規範が影響していることが示された。</p>...

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  • 日活ロマンポルノと女性観客

    鳩飼 未緒 映像学 96 (0), 27-47, 2016

    ...異性愛者の男性観客をターゲットに製作され、同時代的にはほぼ男性のみに受容された本作が、想定されていなかった女性観客との親和性を持ち、家父長主義的なジェンダー規範を再考させる転覆的な要素を内包することを説き明かす。...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 多様なパートナーシップの可能性 : 夫婦関係の脱制度化と親密性の変容

    山, 幸代 佛大社会学 39 17-28, 2015-03-20

    ...しかし,現在の日本においては,異性愛カップルの届け出による法律婚のみが公認されており,多様なパートナーシップのあり方に関しては,公認されていないのみならず,ほとんど議論もされていない。 本稿では,社会の最小単位である家族やその中の夫婦関係のあり方の変遷を整理した上で,これまで家族や夫婦に付与されてきた「制度的」拘束が揺らぎつつあるという認識をもとに,「脱制度化」しつつある現状について考察する。...

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  • 恋愛様相尺度の作成と信頼性・妥当性の検討

    髙坂 康雅, 小塩 真司 発達心理学研究 26 (3), 225-236, 2015

    ...18~34歳の未婚異性愛者750名を対象に,恋愛様相尺度暫定項目,アイデンティティ,親密性,恋愛関係満足度,結婚願望,恋愛関係の影響などについて,インターネット調査を実施し,回答を求めた。...

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  • 同性愛者への歓待

    吉田 道代 観光学評論 3 (1), 35-48, 2015

    ...本稿は、異性愛者中心の主流社会における、こうした同性愛者の扱いをホスピタリティ(歓待)ととらえ、商業・政治分野に焦点を当てて、その特徴を分析する。企業や行政、政治家が同性愛者を歓待するようになったのは、彼ら彼女らが高い経済力を持ち、文化的エリートとしての地位を確立したこと、さらに同性愛の容認が人権への配慮の度合いをはかる指標という認識が広まったことによると考えられる。...

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  • ハクジャデン ニ ミル キンダイ ノ タイドウ

    川田, 耕, Kawata, Koh 京都学園大学経済学部論集 = Journal of the Faculty of Economics Kyoto Gakuen University / 京都学園大学経済学部学会 編 23 (2), 35-57, 2014-03-01

    古代にあって蛇は人類の様々な想像力を喚起してきたが、中心にあるのは人を誘惑し、騙し、命を脅かす、おぞましくも蠱惑的なイメージであった。古代中国では、蛇身の女媧と伏羲が人間創造の神とされたが、天ならびに皇帝を象徴する龍と分化して、中世になると蛇はもっぱら得体の知れない化物となって、生殖と死の不気味な象徴となった。近世に入り社会の国家化が進み文化が洗練されていくなかで、いわゆる「白蛇伝」が生み出され…

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  • 女性割合の増加とジェンダー秩序の変化

    関 めぐみ スポーツとジェンダー研究 12 (0), 19-30, 2014

    The purpose of this study is to show how the growing number of minorities in the organization affects their participation in the decision-making process. In this study, I will focus on all-male …

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  • 若者たちにとって「恋愛」とは何か

    大森 美佐 家族研究年報 39 (0), 109-127, 2014

    ...本稿では、1983年から1993年生まれ、現在20歳代の未婚男女で異性愛者24名を対象にフォーカス・グループディスカッションと半構造化インタビュー調査を行い、若者たちが「恋愛」をどのように語るのかというレトリックに注目し、その論理構造をジェンダー視点から考察した。...

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  • レズビアンの娘と異性愛の母親との関係における異性愛規範性の交渉

    コー ダイアナ, 釜野 さおり 家族社会学研究 25 (2), 124-134, 2013

    ...本稿では,成人子と親との関係に関する研究のレビューを通じて,母娘関係の研究では異性愛が前提とされていることを示し,娘が異性愛的理想を拒否する・それを達成できないことを視野に入れることで,母娘関係の研究に新たな課題を提起することを指摘した.筆者らが過去に実施した同性間の関係に関する質的調査のデータを用いて,(1)異性愛規範性は,異性愛の母親とレズビアンの娘の関係において強化されると同時に揺るがされること...

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • 『ジェンダー・トラブル』の<ジェンダー>と「身体なるもの」

    須永 将史 社会学評論 63 (3), 341-358, 2012

    ...それはすなわち, ジェンダーという概念を再定義することによって, 人々を異性愛の基準においてのみ首尾一貫させる現象の水準を指摘しようとしたことだ. また本稿では, <ジェンダー>を実証的に明らかにするためには, 実際の社会において使用される身体や行為を記述することがフェミニズム/ジェンダー論の今後の課題であることも示唆する....

    DOI 参考文献2件

  • フランキーのクィアな抵抗―マッカラーズの『結婚式のメンバー』を読む―

    松井, 美穂, Matsui, Miho 札幌市立大学研究論文集 4 (1), 15-25, 2010-03-31

    ...役割について分析する.最後に物語の最終章を再検討しフランキーの新たな友人メアリー・リトルジョンとの関係におけるホモソーシャル/ホモセクシュアルな欲望の,異性愛主義における攪乱的意味を検討し,また結末においてもフランキーの女性化/異性愛化は未完成なのであり,そこには,あらたな性主体の可能性が見いだされることを指摘する....

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  • トーマス・マンと女性

    高山, 秀三 京都産業大学論集. 人文科学系列 41 93-132, 2010-03

    ...市民的なモラルを守って生きた父親を鑑とするマンは,資質的には同性愛に深く傾斜していながらも同性愛の道に深入りすることなく,並々でない克己によって異性愛者の道を歩もうとした。マンは意志的に異性愛者である自分を作り上げて結婚を果たし,六人の子供の父親になるのである。しかし,結婚以降もマンの芸術を根底で支えるのは,たとえば『ベニスに死す』に見られるような同性愛のエロスである。...

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  • ホモソーシャル・ファンタジー : -スポーツ新聞の世界

    中村, 桃子 自然人間社会 45 1-23, 2008-07

    ...スポーツ新聞共同体の第一の特徴は、異性愛の男性が明確な階層構造を構成することで男同士の絆を深めている点である。選手と監督、勝者と敗者は極端に対比され、密着した上下関係に位置付けられている。命令形、断定形、男ことばの多用や戦争の比喩も共同体を男性化している。スポーツ新聞の第二の特徴は、その物語化とお笑い化である。出来事や人間関係は、過去から現在の歴史の中に位置づけられて、伝説や物語として描写される。...

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  • 大学生の性感染症予防に対する意識とコンドームの使用との関係 意識尺度の開発と予測性の検討

    尼崎 光洋, 清水 安夫 日本公衆衛生雑誌 55 (5), 306-317, 2008

    ...なお,今回の研究では,異性間の性交による性感染症予防に対する意識を検討するため,異性愛者を分析対象とした。<br/> 尺度開発のために,探索的因子分析,ステップワイズ因子分析,検証的因子分析を実施した。また,抽出された各因子に対して,信頼性係数(Cronbach's α)を算出した。さらに,開発された尺度の予測性の検討を行うために,ロジスティック回帰分析による検討を行った。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献54件

  • メキシコの男性同性愛者のクリスチャン

    上村 淳志 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2008 (0), 67-67, 2008

    ...異性愛を強調するカトリック主流のメキシコで、性的少数者のキリスト教徒が如何に生きているのか。性的に受動的なものへの否定的言語表現が多くあるメキシコで、MCCモンテレイ教会の成員のゲイは如何にそうした言語表現の世界を生きているか報告する。...

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  • 『トム・ジョウンズ』に於ける愛と結婚について(1)

    雲島, 悦郎 下関市立大学論集 49 (1), 51-66, 2005-05

    ...また、男女の愛は単に異性愛としてだけではなく,同胞愛と密接に絡めて論じられる。作品において同胞愛を実践する善人の典型は,地主オールワージーと,彼の用紙として育てられ,最後には彼の実の甥であることが判明する主人公トムである。反対に,自己愛しかなく,他者への愛を欠く人間がおり,その典型がオールワージーの妹ブリジェット(実はトムの母親)と結婚する(以下、略)...

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  • 『トム・ジョウンズ』に於ける愛と結婚について(1)

    雲島 悦郎 下関市立大学論集 49 (1), 51-66, 2005-05

    ...また、男女の愛は単に異性愛としてだけではなく,同胞愛と密接に絡めて論じられる。作品において同胞愛を実践する善人の典型は,地主オールワージーと,彼の用紙として育てられ,最後には彼の実の甥であることが判明する主人公トムである。反対に,自己愛しかなく,他者への愛を欠く人間がおり,その典型がオールワージーの妹ブリジェット(実はトムの母親)と結婚する(以下、略)...

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  • 喚起的なキス

    岡田 桂 スポーツ社会学研究 12 37-48,106, 2004

    On the football matches of European leagues, occasionally, male players kiss each other to celebrate their goals. Generally, it is regarded as the expression of their emotion, however, according to …

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  • 宗教とジェンダーをめぐる議論の現在 : 日本基督教団・性差別問題特別委員会の活動を通じて

    薄井 篤子 宗教と社会 10 (0), 3-23, 2004

    ...それらへの取り組みから、委員会は結婚式と牧師職の現状に現われている「男性=牧師=聖なるもの」というジェンダー構造を指摘し、教会の構造自体が性差別と強制異性愛主義を内包していることを批判した。2002年度の総会において機構改組を理由に委員会の活動は廃止された。約14年間にわたるその活動の軌跡は、宗教集団においてジェンダーをめぐる議論を行なうことがいかに困難であるかを物語る。...

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  • 同性婚のポリティクス

    風間 孝 家族社会学研究 14 (2), 32-42, 2003

    The purpose of this paper is to explore the politics of same-sex marriages. First, I pointed out that the modern family, based on the heterosexual norm, marginalizes homosexuals, and deprives them …

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 新聞報道における女性競技者のジェンダー化

    飯田 貴子 スポーツとジェンダー研究 1 (0), 4-14, 2003

    The aim of this paper is to show the process of constructing the image of gendered women through a critical analysis of newspaper articles on a female Judo athlete, Noriko Narazaki, who participated …

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  • カミングアウトのポリティクス

    風間 孝 社会学評論 53 (3), 348-364, 2002

    The purpose of this paper is to explore the politics of coming out by homosexuals. There are two points to which I wish to draw attention. First, the discourse of liberationists who aim to move …

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  • クローゼットの認識論

    志田 哲之 家族社会学研究 13 (1), 105-105, 2001

    ...冒頭においてそう主張する著者は, その批判的分析を, 異性愛主義を内在化させている20世紀の西洋文化全体の側からではなく, 近代のゲイ理論および反同性愛嫌悪 (アンチ・ホモフォビア) の理論といった, 相対的に中心から外れた視点から始めることが適切であるとし, この視点から本書を著わした。...

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  • ジェンダー・トラブル-フェミニズムとアイデンティティの攪乱

    千田 有紀 家族社会学研究 12 (1), 94-94, 2000

    ...<BR>第二章は、「禁止、精神分析、異性愛のマトリクスの生産」である。レヴィ=ストロースの構造主義にはじまって、フロイト、ラカンの主張が分析の俎上にのせられる。近親姦のタブーは、禁止することによって欲望を生み出す装置である。精神分析に関する分析がなされているぶん、家族社会学者には興味深い章だろう。...

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  • ギデンズのセクシュアリティ論 : 社会理論の再ジェンダー化という視点から

    時安 邦治 年報人間科学 20-1 79-95, 1999

    ...カップルの関係は、従来のロマンティック・ラブを理想とする異性愛関係から、「溶け合う愛」による「純粋な付き合い」へと変わっていく。純粋な付き合いはパートナー同士の対等な関係であり、その意味で民主的な関係である。このような民主的な関係の可能性をフーコーは見落しているとギデンズは言う。ギデンズのセクシュアリティ論には、反省能力を通じてジェンダー関係を民主化する戦略が読み取れる。...

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  • "Closet" Love ―現代における恋愛と性に関する事例調査を中心に―

    小野 宏明 奈良大学大学院研究年報 (3) 186-192, 1998-03

    ...仮に話をされることがあるとしても、主として異性愛(ヘテロセクシュアル)を中心として展開される。しかし恋愛や性の形は決して1つではない。恋愛や性について語るとき、近年注目されている同性愛(ホモセクシュアル)の問題を抜きに考えることは出来ない。そこで私は「現代における恋愛と性」をテーマとし、なかでも特に同性愛に注目し、異性愛との実証的な比較研究を中心として本論文のテーマを明らかにする事を目的とした。...

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  • (異)性愛化した空間 : 日常空間に対するレズビアンの知覚と経験

    バレンタイン, ジル, 福田, 球己[訳] 空間・社会・地理思想 3 77-95, 1998

    ...異性愛は近代西洋文化において優位なセクシュアリティである。しかしながら、それは単に私的空間における性行為によってのみ定義されるものではなく、大部分の日常的環境の中で作用している権力関係の一過程である。本稿では、レズビアンがどのように日常空間を知覚し経験しているか探求する。...

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  • 万葉の「交友」 : 大伴家持と同性愛(<特集><文学>を越境する)

    呉 哲男 日本文学 44 (1), 1-10, 1995

    ...今日の文学研究は、共同体を維持するために不可欠なヘテロセクシュアル(異性愛)のみを普遍的な愛とする近代の社会制度に同調し、性の領域に対して自由な感受性を働かせることを抑圧してきた。ここではフーコーの提起した「自己への配慮」(『性の歴史』)という概念を援用して、大伴家持と池主の「交友」の基底にホモセクシュアルな感情が流れていることを論じ、『万葉集』の宴席歌における挨拶性という問題を再検討した。...

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  • 中学生における遅刻の研究

    上田, 敏見, 伊谷, 実, 杉村, 健 奈良教育大学教育研究所紀要 19 97-104, 1983-03-23

    ...群(平均回数は男子22.3回、女子13.2回)について、学業成績とEPPS性格検査の結果を比較し、1年生と2年生では学年別に遅刻なし群と遅刻あり群(平均回数は1年12.6回,2年32.2回)について,家庭の生活時間と学習適応性検査の結果を比較した。(1)3年男子の遅刻あり群は9教科すべてにおいて,女子は美術と保体において成績が悪かった。(2)3年男子の遅刻あり群はEPPSで自律の欲求が弱く、内罰と異性愛...

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