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検索結果 1,394 件

  • 剖検にて大腸癌穿孔が判明した<i>Clostridium septicum</i>による非外傷性ガス壊疽の1例

    石亀 那歩, 広瀬 由和, 井ノ上 幸典, 中原 亜紗, 橋立 英樹, 草部 雄太, 廣瀬 保夫 日本臨床救急医学会雑誌 27 (2), 102-107, 2024-04-30

    ...血液培養から<i>C. septicum</i>が検出され,病理解剖にて上行結腸癌の穿孔と,癌病巣に<i>C. septicum</i>感染を認めた。<i>C. septicum</i>による非外傷性ガス壊疽は大腸癌など悪性腫瘍患者に合併することが多く,急速に進行し死亡率も高い。...

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  • 胆道再建後の胆管炎に対して胆管ステント抜去後に空気塞栓症を発症した1例

    髙橋 孝輔, 小澤 栄介, 田島 和昌, 福島 真典, 今村 一歩, 松島 肇, 足立 智彦, 林 洋子, 江口 晋, 中尾 一彦 日本消化器病学会雑誌 121 (2), 144-153, 2024-02-10

    ...<p>症例は62歳男性.胆管癌術後8年経過後に胆管空腸吻合部に胆管癌を発症した.胆管炎に対して胆管ステントを留置したが,胆管炎再燃と肝膿瘍出現によりステント交換を試みた.しかし,バルーン内視鏡挿入下ステント抜去後に心肺停止に至った.蘇生後画像検査で空気塞栓症と診断し,治療を行うも発症114日後に永眠された.病理解剖での腺癌が進展した胆管と静脈の近接所見などから,胆管―静脈シャントの存在が示唆された....

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  • まれな内視鏡像を呈し鑑別に苦慮した乳癌胃転移の1例

    貫井 嵩之, 蓑輪 彬久, 水島 隆史, 浦壁 憲司, 岡山 幸平, 鈴木 健人, 鈴木 雄太, 羽根田 賢一, 高橋 智, 奥村 文浩 日本消化器病学会雑誌 121 (2), 117-126, 2024-02-10

    ...<p>症例は50歳代,女性.左原発性乳癌,癌性胸膜炎,DICに対し化学療法開始後に全身精査で胃癌と肝癌も認めた.HE染色では原発と転移の鑑別は難しく,ER発現の有無により原発性乳癌(ER陽性)と原発性胃癌,転移性肝癌(ER陰性)の同時性重複癌と診断し治療を行った.治療により10カ月の生存が得られたが,原発性胃癌として臨床的な疑問もあり死後に病理解剖を行い,免疫染色追加を行い乳癌胃転移の診断に至った....

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  • 両側肺動脈閉塞に対して緊急手術を施行した肺動脈原発平滑筋肉腫の1例

    飯田 浩之, 松下 尚憲, 飯田 真岐, 柴田 朋彦 日本病院総合診療医学会雑誌 20 (1), 40-47, 2024-01-31

    ...病理解剖にて死因は腫瘍による両側肺動脈閉塞と考えられた。肺動脈原発肉腫は稀な疾患であり肺血栓塞栓症の初期診断となることも多く,鑑別が重要である。予後不良だが外科的切除で長期予後も望めるため, 早期の診断, 治療が重要である。...

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  • 同種造血幹細胞移植後に真菌性脳動脈瘤破裂を認めた成人T細胞白血病・リンパ腫

    厚井 聡志, 清水 啓明, 貞賀 泰孝, 近藤 花織, 加藤 千賀, 酒井 知史, 神原 康弘, 小沼 亮介, 熱田 雄也, 島袋 将志, 神宮寺 敦史, 細田 譲, 尾内 大志, 濱村 貴史, 新谷 直樹, 遠矢 嵩, 名島 悠峰, 小林 武, 松澤 祐一, 新井 秀雄, 関谷 紀貴, 原口 京子, 奥山 美樹, 土岐 典子 臨床血液 65 (2), 84-89, 2024

    ...病理解剖では,アスペルギルスを疑う糸状菌による肺病変と,播種性病変と考えられる真菌性脳動脈瘤破裂の所見を認めた。侵襲性肺アスペルギルス症は同種造血幹細胞移植後に発症するが,本症例のように血行性播種による真菌性脳動脈瘤を合併し,致死的な経過を辿る可能性があるため注意が必要と考えられた。</p>...

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  • 子牛胸腺発育評価における超音波画像診断装置を用いた頸部胸腺断面積測定の有効性

    大番 羽音, 伊藤 めぐみ, 渡邉 謙一, 髙橋 英二 日本畜産学会報 94 (4), 427-431, 2023-11-25

    ...<p>本研究は,超音波画像診断装置を用いた子牛胸腺の発育評価指標を確立することを目的として実施した.2ヵ月齢以内の子牛 (n=25)を供し,触診により胸腺スコアを,超音波画像診断装置を用いて頸部胸腺断面積を,体重推定尺を用いて推定体重を,病理解剖により実際の胸腺重量を測定した.単回帰分析により,胸腺スコア,頸部胸腺断面積および推定体重と胸腺重量との関係をそれぞれ解析した結果,順位相関係数はそれぞれ0.84...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • アルコール性肝硬変の末期に胆管周囲囊胞が急増大し閉塞性黄疸を認めた1剖検例

    芳村 ちさと, 村田 淳, 山内 周, 須永 紘史, 加藤 幹那, 瀧川 貴生, 名和 誉敏, 赤松 晴樹, 小林 一三, 辻井 正彦 日本消化器病学会雑誌 120 (11), 927-934, 2023-11-10

    ...<p>60歳代男性.アルコール性肝硬変による肝不全で入院となった.約半年で胆管周囲囊胞(hepatic peribiliary cysts;HPBC)が急増大して閉塞性黄疸を認め,内視鏡的ドレナージを施行したが肝不全で死亡した.病理解剖で,HPBCの胆管圧排が肝不全を助長したと考えられた.近年,アルコール性肝硬変に合併したHPBCの症例報告は散見するが,短期間でHPBCが増大をきたした症例はまれである...

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  • 剖検により診断された高齢発症の赤芽球性プロトポルフィリン症の1例

    黒坂 一輝, 田中 紘介, 髙井 咲弥, 長澤 滋裕, 森田 祐輔, 桒野 哲史, 矢田 雅佳, 成富 文哉, 平木 由佳, 大石 善丈, 増本 陽秀, 本村 健太 肝臓 64 (5), 235-242, 2023-05-01

    ...<p>症例は71歳,男性.近医で日光過敏症と診断後,肝障害を伴い,抗核抗体陽性,IgG高値と肝生検により自己免疫性肝炎と診断された.プレドニゾロン(prednisolone:PSL)療法が無効で,免疫抑制剤であるアザチオプリン(azathioprine:AZA),シクロスポリン(cyclosporine:CYA)を併用したが,効果を認めず,第93病日に肝不全で死亡した.病理解剖を実施し,肝組織内にプロトポルフィリン...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献19件

  • 診断に苦慮した肉腫様肝内胆管癌の1例

    瀬谷 真由子, 片山 政伸, 宮﨑 啓, 森田 竜一, 江口 大樹, 米倉 伸彦, 田中 信, 田中 基夫, 馬場 正道, 重松 忠 日本消化器病学会雑誌 120 (4), 346-354, 2023-04-10

    ...<p>症例は70歳男性で,発熱,腹痛で受診し,肝右葉に腫瘤性病変を認め,3カ月後には腹膜播種結節と腹水の出現を認めた.肝腫瘍生検や審査腹腔鏡では診断に至らず,原病の悪化により約5カ月後に永眠された.病理解剖を行い,最終的に肉腫様肝内胆管癌と診断した.臨床所見,病理所見が類似している点で,肉腫様肝内胆管癌と肉腫型悪性腹膜中皮腫との鑑別が困難であった.今後両疾患における有効な診断法や治療法の確立が望まれる...

    DOI PubMed 医中誌

  • COVID-19関連IgA血管炎が疑われた1剖検例

    中村 美紀, 太田 史絵, 半田 広海, 茂木 伸介, 月田 真祐子, 吉田 孝友, 塚田 義人 日本内科学会雑誌 112 (2), 236-243, 2023-02-10

    ...<p>57歳,男性.COVID-19罹患後に紫斑と腎障害,ネフローゼ症候群を認め,当院に転院した.皮膚と消化管粘膜の生検結果から,IgA血管炎と診断した.ステロイドパルスと血液透析を行ったが,消化管出血からショックを来たし永眠された.病理解剖で出血性胃潰瘍・小腸潰瘍と半月体形成性糸球体腎炎を認め,IgA血管炎に矛盾しない所見だった.COVID-19関連IgA血管炎の剖検例の報告はまだ存在せず,貴重と...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 初回化学療法後に膵液瘻と腹膜炎を発症したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

    香月 健吾, 中嶋 ゆき, 穐本 昌寛, 佐久間 敬之, 松村 彩子, 宮崎 拓也, 前田 晃樹, 澤住 知枝, 藤澤 信, 中島 秀明 臨床血液 64 (2), 125-129, 2023

    ...病理解剖ではびまん性に膵浸潤を認め,膵液瘻の原因は膵損傷と考えられた。膵液瘻は外科的手術の合併症として知られているが,化学療法による腫瘍縮小が原因となることは稀である。腫瘍縮小に伴う膵損傷は予防法が存在しないため,膵液瘻の早期診断・早期治療が重要であり,アミラーゼを含めた腹水の検査が診断に有用と考えられた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 脳死両肺移植後の播種性ムーコル症

    早稲田 龍一, 宮原 聡, 白石 武史, 當房 悦子, 春藤 裕樹, 藤田 昌樹, 佐藤 寿彦 移植 58 (Supplement), s267_2-s267_2, 2023

    ...病理解剖では肺・横隔膜・心膜・胃・大腸・肝臓・脾臓・甲状腺・大脳に接合菌による壊死巣を認めた。播種性ムーコル症に対し為す術なく、文字通り悪夢の様な激烈な経過で失った症例である。特徴的所見と本症例から得た教訓を共有したい。</p>...

    DOI 医中誌

  • 生体肝移植後、特異的な合併症にて救命できなかった症例

    加藤 孝章, 小寺 由人, 平田 義弘, 有泉 俊一, 本田 五郎, 江川 裕人, 小木曽 智美, 谷合 麻紀子, 徳重 克年 移植 58 (Supplement), s326_1-s326_1, 2023

    ...病理解剖はアナフィラキシー反応で認められる広範な肺水腫の所見が顕著であり、非うっ血性肺水腫でI型アレルギーを疑う所見と診断。(結語)生体肝移植後、特異的な合併症にて救命できなかった症例を経験した。文献的考察を含め報告する。</p>...

    DOI 医中誌

  • 長期維持透析患者に発症したG群溶連菌による多発膿瘍の1例

    横田 理代, 福岡 利仁, 小澤 祐子, 小林 知志, 薄井 晃一, 佐藤 良輔, 伊達 友香, 日比野 智, 川嶋 聡子, 池谷 紀子, 川上 貴久, 岸本 暢將, 下山田 博明, 菅間 博, 駒形 嘉紀, 要 伸也 日本透析医学会雑誌 56 (5), 183-189, 2023

    ...<p>症例は75歳男性.41歳から34年間の長期にわたり維持血液透析をうけていた.X年10月,持続する原因不明の発熱のため当院へ入院となった.精査の結果,発熱はβ溶血性G群連鎖球菌による化膿性膝関節炎が原因と考えられた.入院後に抗生剤投与や外科的治療を行ったが,化膿性関節炎は複数の関節に拡大し,最終的に敗血症のため死亡した.病理解剖の結果,骨・関節に透析アミロイドの沈着を認め,その近傍の膿瘍形成が明...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 微小循環障害は剖検でみることができるか?~血栓性微小血管障害症例からみた考察~

    富田 弘之 日本血栓止血学会誌 34 (6), 679-684, 2023

    ...<p>血栓性微小血管障害(thrombotic microangiopathy: TMA)とそれに関連する疾患において,病理解剖では組織学的微小血栓の存在を検索する.しかし,みつからない臓器や症例にも遭遇する.血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura: TTP)を含むTMAは,血小板の減少,微小血管症性の溶血性貧血,臓器障害の3つの特徴を持つ疾患群...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 大量下痢が長期間持続した重症新型コロナウイルス感染症の1例

    合原 彩, 井関 隼也, 中村 昌司, 藤森 正樹, 伊藤 公子, 高橋 俊介, 安原 裕美子, 北村 信次 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (3), 236-243, 2023

    ...第3病日に人工呼吸管理を開始した.第25病日に水様下痢が出現し,連日3L以上の下痢が続いた.第55病日に大腸内視鏡検査を施行しCytomegalovirus腸炎と診断,ガンシクロビルによる治療を開始し下痢は一時的に改善するも再増悪あり,第98病日に小腸ダブルバルーン内視鏡を施行したところ,空腸はびまん性に絨毛構造が消失していた.大量胸腹水貯留のため循環呼吸維持が困難となり,第111病日永眠された.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 新規タウPETトレーサー[18F]SNFT-1の前臨床評価

    岡村 信行, 原田 龍一, ルーッスィリスック プラディット, 清水 悠暉, 横山 裕香, 堵 怡青, 工藤 幸司, 古本 祥三 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-P-J1-, 2023

    ...マウスおよびラットにおける単回投与毒性試験の結果、投与後2週間の観察期間において、死亡は確認されず、また一般状態、体重、病理解剖検査にて薬剤投与に関連した異常は観察されなかった。【結論】[<sup>18</sup>F]SNFT-1はタウ蛋白を優れた感度で検出することが期待できるPETトレーサーであり、優れた脳内動態と安全性が確認された。</p>...

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  • 複数の疾患特異的自己抗体を認め,横紋筋融解症を併発し,消化管穿孔により致死的な経過をとった結節性多発動脈炎の1剖検例

    竹内 昌子, 村上 丈伸, 野口 直哉, 田尻 佑喜, 岸 真文, 佐桑 真悠子, 桑本 聡史, 足立 正, 花島 律子 臨床神経学 63 (1), 21-26, 2023

    ...<p>72歳男性.1か月間続く発熱と筋力低下,しびれを主訴に受診した.下肢優位の四肢筋力低下,筋把握痛,下肢遠位触覚低下,深部腱反射低下を認めた.血液検査上,白血球増多と炎症反応高値,抗ds-DNA抗体,抗Scl70抗体が陽性だったが,ANCAは陰性だった.末梢神経伝導検査にて多発性単神経炎が示唆された.ステロイドパルス,血漿交換を行ったが,消化管壊死・穿孔により死亡した.病理解剖を行い,横紋筋融解症...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献7件

  • ウレアプラズマ肺炎を契機に顕在化した超早産児肺リンパ管拡張症の一例

    榊原 康平, 山田 直史, 児玉 由紀, 小畑 静, 都築 康恵, 村岡 純輔, 青木 良則, 山下 理絵, 中目 和彦, 金子 政時, 桂木 真司, 都築 諒, 佐藤 勇一郎 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (1), 116-121, 2023

    ...超低出生体重児(在胎23週2日,610g,男児).母体は,妊娠23週1日に胎胞形成,23週2日に経腟分娩となった.児はサーファクタント投与後,安定化した状態で人工呼吸管理を行っていた.日齢15にCRP上昇と肺野の透過性低下が認められた.各種抗菌薬治療では改善なく,日齢30の気管内分泌物ウレアプラズマ培養陽性により,アジスロマイシン水和物を開始した.CRPは著減したが,呼吸不全は悪化して日齢44に死亡した.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 局所再発と全身多発転移を伴う猫の両側性肛門囊腺癌

    斑目 広郎, 広瀬 学, 広瀬 みさき, 佐藤 加奈子, 森 恵, 山田 一孝 日本獣医師会雑誌 76 (8), e183-e186, 2023

    ...<p>16歳齢,避妊雌猫が肛門左側にできた潰瘍化した皮膚腫瘤を主訴に個人動物病院に来院した.切除腫瘤の病理組織学的検査を実施し,肛門囊腺癌と診断後,第82病日に死亡した.死後CT後に病理解剖を実施し,局所再発と全身多発転移を伴う両側性肛門囊腺癌と診断した.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 患者のスピリチュアルペインに対する関わりとして病理解剖を行った1例

    中山 啓, 島 佳子, 金丸 修子, 舩木 康二郎 死の臨床 45 (1), 141-144, 2023

    ...との思いを話されたため,病理解剖についての説明を行った。患者は興味を示し,死亡診断後に遺志に沿って病理解剖を行った。</p> <p>本症例では,傾聴,情報提供,選択の支持・展開という具体的なプロセスで対応し,中でも病理解剖は患者のスピリチュアルペインに対して,時間性,関係性,自律性のそれぞれにおいて,ケアとしての側面を持つと考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 特発性肺動脈性肺高血圧症に対する脳死両肺移植後の経過に影響を与えたcardiac lipomatous hypertrophy

    田中 里奈, 木下 秀之, 河野 幹寛, 今村 由人, 高橋 守, 西川 滋人, 豊 洋次郎, 大角 明宏, 濱路 政嗣, 中島 大輔, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s138_2-s138_2, 2023

    ...病理解剖は施行できなかったが、経過中のCTや心エコーを見返すと、画像的にLipomatous hypertrophy of the atrial septumの特徴を示し、心房中隔以外にも房室間溝や心臓周囲脂肪の増生と考えられる所見を認めた。これが、右心系の拡大が解除された後の上大静脈へのカニュレーション困難や、移植後僧帽弁逆流の誘因と考えられた。</p>...

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  • 再肝移植後に小腸穿孔を起因とした動脈性出血を繰り返し死亡した一例

    長谷川 康, 尾原 秀明, 北郷 実, 阿部 雄太, 八木 洋, 松原 健太郎, 山田 洋平, 堀 周太郎, 浜野 郁美, 田中 真之, 藤野 明浩, 北川 雄光 移植 58 (Supplement), s279_1-s279_1, 2023

    ...して再建した.手術時間は31時間24分であり,open abdomen 管理とした.術後は多数か所の小腸穿孔が生じ,そのため,第5, 7, 8, 10, 14, 16病日と繰り返す動脈性出血・出血性ショックをきたし再手術を行った.その結果,肝動脈が閉塞し,再吻合術・血栓溶解療法・ステント留置術などあらゆる血行再建を試みたが,最終的に再開通不可能な状態となった.第21病日にグラフト不全のため死亡した.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 肺腫瘍血栓性微小血管症(PTTM)で死亡した2 例

    石井, 好美, 宮下, 和甫, 中嶋, ゆき, 田中, 玲子, 澤住, 知枝, 稲山, 嘉明, 藤澤, 信, 中島, 秀明 横浜医学 73 (4), 535-540, 2022-12-20

    ...発症した.急速に進行したため,人工呼吸器を装着した.上部消化管内視鏡検査を行ったところ,胃癌と診断された.経皮的心肺補助装置によるサポートを受けるも循環呼吸状態の増悪のため第10病日に死亡した.症例2 は,66歳男性,低酸素血症,溶血性貧血を契機に,DIC,癌の骨髄転移および,肺高血圧症が判明し,PTTMと診断された.原発巣を同定できず,原発不明癌として,化学療法を施行したが,第9 病日に死亡した.病理解剖...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 上腸間膜動脈起始部断裂にて発症した血管型Ehlers-Danlos症候群の13歳男児例

    古金 遼也, 藤野 明浩, 内田 佳子, 狩野 元宏, 野坂 俊介, 金森 豊, 笠原 群生, 梅澤 明弘, 義岡 孝子, 要 匡 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (5), 838-845, 2022-08-20

    <p>症例は13歳男児.突然の上腹部痛と嘔吐を主訴に近医を受診した.血液検査では異常はなかったが,腹痛が強く当院に紹介となった.独歩で来院したが,診察中にショック状態となった.超音波検査にて上腸間膜動脈起始部から広がる後腹膜の広範な血腫を認めた.血圧維持が困難となり,救急外来でバルーンカテーテルによる大動脈遮断を行い,緊急手術に移った.腹部血管は脆弱で剥離操作にて次々と動脈が断裂し止血は困難であ…

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  • 膵頭部癌に対する化学放射線療法後に発症した,上膵十二指腸動脈瘤破裂による胆道内出血症例の1剖検例

    田中 俊夫, 有谷 実莉, 上田 駿介, 木村 領佑, 早川 諒祐, 鈴木 博貴, 黒石 健吾, 濱村 啓介, 小柳津 竜樹, 森木 利昭 日本消化器病学会雑誌 119 (8), 768-775, 2022-08-10

    ...<p>症例は78歳男性.閉塞性黄疸のため当科受診,膵頭部癌の診断で化学放射線療法(50.4Gy+S-1)を施行.その後総胆管内にSEMSを挿入し外来経過観察としたが,挿入46日目に腹痛のため当院受診.CT,血管造影により上膵十二指腸動脈仮性動脈瘤破裂と診断し,コイル塞栓術施行.翌日肺塞栓症のため永眠されたため,病理解剖を施行した.その結果,放射線治療によるradiation vasculopathy...

    DOI 医中誌

  • 若年男性のNUT carcinoma of the thoraxの1例

    鈴木 浩介, 北見 明彦, 小原 淳, 大橋 慎一, 田中 洋子, 氷室 直哉, 植松 秀護, 門倉 光隆, 根本 哲生, 田中 祐吉 肺癌 62 (3), 227-234, 2022-06-20

    ...</b>NUT carcinomaは若年者にも発症する予後不良な悪性腫瘍であり,本症例は病理解剖で診断に至った.若年者の胸部扁平上皮癌と診断された症例にNUT carcinomaが含まれる可能性が示唆された.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 細菌性腹膜炎により急激な転機を辿った門脈圧亢進症合併多発肝囊胞の1例

    三浦 崚一, 今村 道雄, 網岡 慶, 児玉 健一郎, 内川 慎介, 藤野 初江, 大野 敦司, 中原 隆志, 村上 英介, 山内 理海, 河岡 友和, 城戸 綾, 仙谷 和弘, 大上 直秀, 有廣 光司, 相方 浩 肝臓 63 (6), 279-285, 2022-06-01

    ...<p>症例は50代男性,30代に多発肝囊胞と診断され加療されていたが,診断から8年後に腹水が出現し,14年後には食道静脈瘤を合併した.これら門脈圧亢進症症状は次第に増悪し,診断から19年後には難治性腹水に至った.その後臍ヘルニア及び同部の褥瘡を来し,診断から20年後に褥瘡破綻による細菌性腹膜炎により死亡した.病理解剖では,門脈の高度な拡張および中心静脈域から門脈域に及ぶ高度な線維化を認めた.本症例では...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 臨床診断に苦慮したものの病理所見からたこつぼ症候群に伴う心破裂と推察することができた1例

    岡田 恒, 寺村 真範, 田中 伸享, 前田 拓哉, 旦 一宏, 市橋 敬, 葛籠 大地, 篠田 明紀良, 藤井 将人, 寺本 智彦 心臓 54 (5), 568-577, 2022-05-15

    ....心肺蘇生(CPR)を継続しながら経皮的心肺補助法(PCPS)を確立しCAGを施行した.左前下行枝(LAD)末梢側に血栓様所見を認めたが,心停止の原因と考えにくく,心肺停止に伴う二次的な所見と考えられた.LVGでは心尖部から造影剤の漏出を認め左室自由壁破裂と診断した.ハートチームで外科的介入を検討したが検査中に原因不明の腹腔内出血を認めPCPSが回転不良をきたしており,救命困難と判断し永眠された.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 馬尾症候群を呈した黒毛和種繁殖牛にみられた牛伝染性リンパ腫の1症例

    永田, 健樹, 佐伯, 陽平, 伊井, 辰仁, Chambers, J.K., 内田, 和幸, 猪熊, 壽 産業動物臨床医学雑誌 = Japanese journal of large animal clinics 13 (1), 15-20, 2022-05

    ...病理解剖により全身リンパ節の腫大がみられ,右心耳,腎臓,膀胱,子宮壁,延髄底部に腫瘤形成が認められた。第4腰髄以降の脊髄周囲脂肪組織に赤褐色腫瘤が多数存在し,病理組織学的に腫瘤では腫瘍性リンパ球の浸潤・増殖が認められ,広範囲で脊髄白質および神経根の軸索が変性,腫大していた。本論文は馬尾症候群を伴った牛伝染性リンパ腫の臨床および病理学的所見を明確にした症例報告である。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • Lenvatinib短期投与の中止後に破裂した肝細胞癌の一剖検例

    内田 党央, 青山 徹, 寺井 悠二, 山口 菜緒美, 加藤 真吾, 屋嘉比 康治, 菊池 淳, 小笠原 幸子, 矢野 博久, 名越 澄子 肝臓 63 (5), 238-245, 2022-05-01

    ...<p>70歳代男性.肝左葉を中心に20 cm大の腫瘤を認め,生検で低分化型肝細胞癌と診断された.Lenvatinib 4 mg/日を開始したが,AST,LDH値の上昇がみられたため8日間で投与を中止した.中止後4日目に肝細胞癌が破裂し止血を試みたが永眠された.病理解剖所見では腫瘍結節に出血・壊死が広範囲に分布していた.FGF19の高発現によりlenvatinibが癌細胞死を強く誘導した可能性を考えたが...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • シリコン製中心静脈カテーテルの血管内長期遺残により末梢肺動脈閉塞をきたしたisolated hypoganglionosisの1例

    田山 愛, 高瀬 洪生, 髙山 慶太, 金 聖和, 梅田 聡, 山道 拓, 市川 千宙, 位田 忍, 曹 英樹, 臼井 規朗 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (2), 178-182, 2022-04-20

    ...<p>中心静脈カテーテル留置の合併症に抜去困難がある.我々は栄養管理目的に15歳でカテーテルの最終入れかえを行い23歳時にカテーテルが抜去困難となり左内頸静脈から上大静脈にかけて遺残した症例を経験した.最終カテーテルの留置期間は14年8か月だった.感染を契機に呼吸状態が悪化し,同時に消化管出血に伴う腎前性腎不全が進行し30歳で死亡した.病理解剖で,カテーテル周囲は瘢痕組織で取り巻かれ,その瘢痕組織内...

    DOI Web Site 医中誌

  • Direct acting antiviral治療後に原発不明癌を発症し急激な転機を辿ったC型肝硬変の1例

    田島 和昌, 福嶋 伸良, 吉良 圭史, 東郷 政明, 柴田 雅士, 馬渡 将語, 林 洋子, 下川 功, 竹島 史直, 中尾 一彦 肝臓 63 (2), 77-86, 2022-02-01

    ...にDaclatasvir hydrochloride+Asunaprevir投与を行ったが無効.2年4カ月前からSofosbuvir+Velpatasvir+Ribavirinで12週間治療しSVR達成.7カ月前に肝S8単発3 cm大の中分化型肝細胞癌に対し肝部分切除術を施行.X年1月,造影MRIで多発肝腫瘤を認め精査目的で入院.画像精査で乳房,胸壁,左上腕にも腫瘍を認め,入院1カ月後に死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献33件

  • 急速にMGUSから多発性骨髄腫に進行し多臓器不全を呈した原発性アミロイドーシス

    田添 久実代, 髙桑 輝人, 幕内 陽介, 久野 雅智, 原田 尚憲, 岡村 浩史, 西本 光孝, 康 秀男, 中嶋 康博, 中前 博久, 日野 雅之 臨床血液 63 (1), 31-36, 2022

    ...その後,病理解剖で全身アミロイドーシスおよび黄色ブドウ球菌による多発膿瘍の合併が判明した。MGUSの病勢進行のリスクとして遊離軽鎖κ/λ比の異常やM蛋白がIgG以外であることが報告されている。これらのリスクを有する症例では早期診断のために常に病勢進行の可能性を念頭において注意深く観察を行うことが重要である。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 看取りをCPCへつなぐ在宅医の新たな役割と学び在宅剖検事業「おだやかな看取りを明日に活かすみち」の新展開

    内原 俊記, 融 衆太, 三五 美和, 中村 洋一, 中島 美知子, 今村 昌幹, 安西 宣恵, 山根 道雄, 廣川 勝昱, 北川 昌伸, 入江 徹也 日本在宅医療連合学会誌 3 (2), 19-25, 2022

    ...<p>病理解剖の対象を在宅看取り例へ拡大する新たな試み 「おだやかな看取りを明日に活かすみち」 では、これまでの約 10 年間で神経疾患の実績が 82 件に達した。そのうち在宅で看取った主治医自身が臨床病理検討会(CPC)で臨床提示を行った 5例では、当事者意識が高く、医学的解析をこえたケアの内容や家族に考察がおよび、CPC 参加者に与えるインパクトも強いことを示す。...

    DOI 医中誌

  • 血栓回収後の無症候性親水性ポリマー塞栓を病理学的に確認した1例

    鈴木 崇宏, 太田 圭祐, 平賀 孝太, 片岡 弘匡, 加野 貴久 脳血管内治療 7 (2), 90-95, 2022

    ...<p>【目的】以前より,カテーテル親水性ポリマー塞栓の報告と,それによる肉芽腫性反応が示されたという報告がなされている.今回我々は,血栓回収後に病理解剖を行った症例において,無症候性親水性ポリマー塞栓の分布を脳標本より検討できたため報告する....

    DOI Web Site 医中誌

  • 高齢者タウオパチーの臨床,画像,病理

    橋詰 良夫 認知症治療研究会会誌 9 (1), 14-, 2022

    ...本論文では筆者が当院で病理解剖を担当し,神経病理診断を行った高齢者タウオパチーの臨 床,画像,病理所見のまとめを記載した.神経原線維変化型老年期認知症と診断できた症例の頻度は 4.2% で,男女別では87% が女性で圧倒的に女性に多く,死亡時の年齢は80 歳から101 歳で,平均 91 歳で後期高齢者の疾患である.認知症発症から死亡までの期間は平均8.3 年である.臨床的には, ほぼ全例で妄想,幻覚...

    DOI 医中誌

  • ラットを用いたアザチオプリン反復投与毒性試験における毒性評価に及ぼすマイクロサンプリング法の影響

    川口 瞬, 高橋 一彰, 船越 武, 中井 恵子, 山本 大, 岡村 隆之, 田中 庸一, 斎藤 嘉朗, 中川 宗洋 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-225-, 2022

    ...最終投与後24時間のTK採血翌日(第30日)に血液学的検査、血液生化学的検査、病理解剖検査、臓器重量測定を行った後、病理組織学的検査を実施し、MS群と非採血群から得られた結果について比較した。</p><p>アザチオプリン投与によるMS群と非採血群の共通の変化として、WBC、Lymphocyte、Eosinophil、Monocyteの低値、胸腺の小型化及び胸腺皮質のリンパ球減少が認められた。...

    DOI

  • 血栓回収術中に再閉塞を繰り返し剖検時に医原性脳動脈解離が判明した中大脳動脈閉塞の1例

    上田 凌大, 今井 啓輔, 山田 丈弘, 山本 敦史, 猪奥 徹也, 樋野 陽子, 德田 直輝 脳卒中 44 (6), 630-635, 2022

    ...当院に搬送された.頭部CTおよびCT angiographyにて左中大脳動脈(MCA)閉塞による脳梗塞と診断し,rt-PA静注先行のもと,血栓回収術を実施した.左MCA水平部(M1)はステントリトリーバー(SR)と吸引カテーテルにて1passで再開通するも,島部(M2)は再閉塞を繰り返した.最終的にSRにて3passしたが,部分再開通にとどまった.左大脳半球は広範囲梗塞に陥り,第4病日に死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 透析困難症の原因として心アミロイドーシス合併が考えられた1例

    李 恵怜, 福岡 利仁, 國友 理恵, 下田 佐知子, 兵動 智夏, 久木元 光, 小林 知志, 佐藤 由利子, 竹森 愛, 宮本 彩子, 小澤 祐子, 磯村 杏耶, 川上 貴久, 駒形 嘉紀, 要 伸也 日本透析医学会雑誌 55 (3), 193-200, 2022

    ...し血液透析導入となった.透析導入時の入院で体幹の発疹と血中IgA‒λを認め,全身性アミロイドーシスの可能性も考えられたが,胃内視鏡生検ではアミロイドの沈着を認めず,心エコー上も機能は正常であったため否定的と考えた.血液透析直後より低血圧となり,近医で外来透析導入となった後も透析中の血圧低下による透析困難のためしばしば心不全で入院を繰り返し,透析導入後3か月間で心室細動のため死亡した.死因解明のため病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • Trousseau症候群における血栓回収療法と病理解剖で回収した血栓の病理学的検討 ─1剖検例からの考察─

    松崎 丞, 大西 洋平, 高 沙野, 片山 由理, 西川 節, 大澤 政彦 脳卒中 44 (2), 198-204, 2022

    ...<p>症例は,89歳,男性.右中大脳動脈閉塞による急性期脳梗塞で,アルテプラーゼ静注療法および脳血栓回収療法を行い,再開通を得た.脳梗塞発症機序は,心原性塞栓症(心房細動併存),あるいはTrousseau症候群(未治療の肺腺癌疑い)が考えられた.経口抗凝固薬で再発予防治療を開始していたが,両側内頚動脈閉塞症で再発し,第8病日に死亡したため,病理解剖を行った.進行期原発性肺腺癌(stage IIIb)...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 本態性血小板血症に対する抗血栓療法中に発症した特発性食道粘膜下血腫

    岸 洋佑, 青田 泰雄, 堀江 義政, 須藤 ありさ, 森山 充, 岡部 雅弘, 井口 豊崇, 横内 幸, 後藤 明彦, 前谷 容 臨床血液 63 (4), 265-270, 2022

    ...病理解剖の結果,死因は肺血栓塞栓症と判明した。本例は,特発性食道粘膜下血腫を合併した骨髄増殖性腫瘍(MPN)の本邦における初めての報告例と考えられた。ET自体とaspirinによる治療はいずれも出血の危険因子と考えられるため,ET患者が強い胸痛を訴える場合は食道粘膜下血腫の可能性も考慮する必要がある。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 病理解剖で組織診断した肺外合併症がないAlveolar capillary dysplasia with misalignment of pulmonary veins(ACD/MPV)の一例

    大門 祐介, 木原 美奈子, 西田 剛士 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 126-130, 2022

    ...misalignment of pulmonary veins(ACD/MPV)は,肺毛細血管の発生異常を特徴とし,重度の新生児遷延性肺高血圧(PPHN)を伴い,遷延する進行性の呼吸障害を呈する稀な疾患である.多くの症例で難治性PPHNに心血管系,消化管系,腎尿路系の合併症を伴うことで疑われ,<i>FOXF1</i>遺伝子解析や肺組織学的検査によって診断される.今回我々は肺外合併症を伴わず診断に苦慮し,死亡後の病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 胆道閉鎖症生体肝移植術後4年にレシピエント組織由来の胆管癌腹膜播種を生じた一例

    佐々木 健吾, 戸子台 和哲, 藤尾 淳, 柏舘 俊明, 宮澤 恒持, 宮崎 勇希, 松村 宗幸, 石川 裕貴, 藤島 史喜, 吉野 裕顕, 東海林 琢男, 海野 倫明, 亀井 尚 移植 57 (Supplement), s390_3-s390_3, 2022

    ...病理解剖では、腹腔全体の播種結節と、肝門部から突出する腫瘍を認めた。グラフト由来の胆管癌を疑ったが、Y染色体の蛍光in situハイブリダイゼーションにより、レシピエント由来の胆管癌であることが判明した。</p><p><考察></p><p>腹膜播種の原発部位として、胆道閉鎖症葛西術時に遺残した、遠位胆管組織由来の可能性が考えられたが、病理解剖では膵臓と連続する腫瘍は認めなかった。...

    DOI 医中誌

  • 心外膜脂肪と心房細動

    吉良 晋太朗, 安部 一太郎, 髙橋 尚彦 心電図 41 (4), 165-172, 2021-12-23

    ...(MCP-1),腫瘍壊死因子(TNF-α)など,多くの炎症性サイトカイン/ケモカインおよびMMP2,MMP9の濃度が心房筋の総コラーゲン量と正相関を示した.EAT中のアンギオポエチン様因子2(Angptl2)濃度は,EATの炎症性サイトカイン/ケモカイン,MMP2,MMP9および心房筋の総コラーゲン量と正相関を示した.次に,器官培養法を用い,Angptl2が心房線維化を惹起するかについて検討した.病理解剖...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • Inotuzumab ozogamicinの投与後にCD22陰性白血病細胞が急増した再発急性リンパ性白血病

    酒井 康平, 富永 貴元, 中野 考平, 松村 卓郎, 田中 慎介, 高橋 徹 山口医学 70 (4), 175-180, 2021-12-02

    ...した48歳の女性.再発時の白血病細胞の大部分は初発時と同様にCD19+,CD22+であったが,一部はCD22-であった.Blinatumomabが無効で,続いてinotuzumab ozogamicin(InO)が投与されたが,初回投与の5日後に重篤な下血が出現した.患者は白血病細胞の急激な増加を伴ってInO投与から14日後に死亡したが,急増した末梢血白血病細胞はCD22-の表面形質を有していた.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献7件

  • 膵腺癌及び副腎皮質腺腫を併発した猫における化膿性肉芽腫性皮下織炎及び萎縮性皮膚症の1症例報告

    小嶋 大亮, 小嶋 恭子, 太田 和美, 小嶋 佳彦 日本獣医師会雑誌 74 (11), 733-737, 2021-11-20

    ...<p>4年間の糖尿病及び皮膚脆弱症候群の既往歴を持つ14歳齢,不妊済の日本猫が突然の食欲・元気の消失を主訴に来院した.対症療法を行ったが,初診から1カ月後に猫は死亡し,病理解剖を行った.解剖時,皮膚の萎縮に加え,体幹部の皮下脂肪組織に多数の乳白色結節を認めた.また膵臓と右副腎に腫瘤を認めた.病理組織検査において,皮膚では化膿性肉芽腫性脂肪織炎及び表皮の菲薄化,真皮の疎な膠原線維及び毛包・皮脂腺の萎縮...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 乳酸アシドーシスと呼吸不全で死亡し,血漿メトホルミン濃度の著明高値が証明された一剖検例

    戸塚 亮, 鈴木 秀鷹, 相原 史子, 櫻井 うらら, 松尾 和廣, 寺岡 麻梨, 原 俊輔, 原田 尚重 日本集中治療医学会雑誌 28 (6), 532-536, 2021-11-01

    ...病理解剖で巣状融合性肺炎を認めたが,高度な乳酸アシドーシスの原因は指摘できず,MALAの診断に矛盾しなかった。 血漿中濃度測定,病理解剖ともに行った症例は稀少で, MALAの診断には血漿メトホルミン濃度と臨床像の蓄積が重要であり,特異的な病理所見の有無の確認のためには,さらなる研究が待たれる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • コロナ禍における病理解剖~動向と現状~

    石田, 和之 Dokkyo Journal of Medical Sciences 48 (3), 277-282, 2021-10-25

    ...,結核,麻疹,水痘などによる空気感染は,施設の換気設備の整備とN95マスクあるいは電動ファン付き呼吸用保護具の着用が必須である.COVID-19の病理解剖は,結核と同様に標準予防策に加えて空気感染対策が求められており,この対策がとられていれば病理解剖従事者の感染の危険性は低く,濃厚接触者にもあたらない.現在,臨床的にCOVID-19が疑われない場合は,病理医と担当医が合議の上,標準予防策で病理解剖を...

    機関リポジトリ

  • 断脚を行ったヨツユビハリネズミの骨肉腫の1例

    大橋 銀河, 松井 李穂, 木内 健, 渡邉 謙一, 大橋 英二 日本獣医師会雑誌 74 (9), 563-568, 2021-09-20

    ...透過性の低い領域を認めた.肩甲骨から断脚し,病理学的検査を実施した.橈骨及び尺骨近位部を破壊して増殖する腫瘍細胞が認められ,類骨を産生し,過ヨウ素酸シッフ陽性,アルシアンブルー陽性,マッソントリクロームに青染する間質組織を伴っていた.同細胞はVimentin及びS-100に陽性であった.以上の所見より骨性骨肉腫と診断した.経過は良好だったが,術後297日に肺転移像が認められ,術後312日に斃死した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献14件

  • 進行胃癌による肝癌性リンパ管症の1剖検例

    廣瀬 雄紀, 木下 晃吉, 小池 和彦, 原田 徹, 猿田 雅之 肝臓 62 (9), 569-577, 2021-09-01

    ...<p>76歳女性.腹痛と体重減少の精査で,進行胃癌stage IV(腹部大動脈周囲リンパ節を含む多発リンパ節転移)と診断した.肝門部領域胆管狭窄と非連続性の肝内胆管狭窄を認め,硬化性胆管炎の合併を疑った.内視鏡的胆管ステント留置により胆道ドレナージを試みるも効果は乏しく,肝障害・黄疸は急速に進行し,第50病日に死亡した.病理解剖の結果,胃癌の肝門部領域胆管への直接浸潤とグリソン鞘に沿った腫瘍浸潤を認...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 急性症状を示さなかったホルスタイン種育成牛の回腸盲腸-結腸重積症の1症例

    千葉 悠斗, 吉田 希央, 倉石 かおり, 伊藤 めぐみ, 渡邉 謙一, 古林 与志安, 髙橋 英二 Japanese Journal of Large Animal Clinics 12 (2), 72-77, 2021-08-31

    ...<p> 3 カ月齢のホルスタイン種育成牛が下痢症状を示し,抗菌剤や整腸剤等の投与により症状は一時的に改善したがその後再発を繰り返し,発育不良が徐々に進行した.9 カ月齢時に腹部超音波検査を行った結果,target-like sign を示す構造物が右膁部から描出された.同月齢時に予後不良と判断し病理解剖を行った結果,回腸の一部および盲腸全体が結腸内に嵌入していた.重積部腸管における重度の充血や出血,...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献2件

  • 進行性多巣性白質脳症(PML)の合併が疑われた骨髄異形成症候群(MDS)の剖検例

    竹内 明, 石塚 悠, 村上 正代, 倉橋 保奈実, 加賀 一, 波多野 善明 日本内科学会雑誌 110 (8), 1641-1648, 2021-08-10

    ...骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes:MDS)の治療中に認知機能障害をはじめとする中枢神経症状が出現した.頭部MRI(magnetic resonance imaging)検査では大脳白質に病変が多発しており,臨床的に進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML)が疑われた.神経症状出現から62日目に死亡し,病理解剖...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 急性肝不全に陥ることなく致死的経過を辿った急性E型肝炎の1例

    山内 菜緒, 安中 哲也, 高木 章乃夫, 日並 義統, 木野村 賢, 河原 明奈, 足立 卓哉, 大山 淳史, 和田 望, 竹内 康人, 大西 秀樹, 白羽 英則, 岡田 裕之 肝臓 62 (8), 463-470, 2021-08-01

    .../i>と肝障害を認め入院,ビリルビン上昇も伴っていたが,PT正常で急性肝不全には陥っていなかった.HEV RNA陽性が判明,肝生検で急性肝炎像を呈しており,急性E型肝炎として保存的加療となった.Transaminseは低下,PTも正常範囲を維持,HEV RNA陰性化したが高ビリルビン血症悪化,第75病日に転院.急性腎不全を合併,消化管出血,更に細菌性・真菌性敗血症を合併し,第169病日に死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 院外心停止後,心筋石灰化をきたした若年の肥大型心筋症の1例

    甲斐 貴彦, 岡 怜史, 星野 克臣, 渡邊 和徳, 中村 淳, 阿部 信, 安田 和世, 渡邊 明規 心臓 53 (6), 607-613, 2021-06-15

    ...離脱した.第29病日のCT検査にて左房,左室の心内膜を中心にびまん性の石灰化を認め,左室駆出率(EF)の軽度低下,左室壁の菲薄化がみられた.第42病日のCTでは石灰化はさらに増強し,心筋中層まで拡大した.EFの低下(29%),左室壁の菲薄化(心尖部13 mm)はより顕著となり,BNP 1810 pg/mLと高値を認めた.第50病日頃より,低心拍出症候群を呈し,治療に反応せず,第69病日に永眠された.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 昏睡型急性肝不全および呼吸不全の病態を呈した脾原発悪性リンパ腫の1剖検例

    厚東 由里佳, 石川 剛, 佐々木 嶺, 大野 高嗣, 松田 崇史, 佐伯 一成, 日高 勲, 高見 太郎, 伊藤 浩史, 坂井田 功 肝臓 62 (6), 349-356, 2021-06-01

    ...となった.超音波およびCT検査で肝腫大はなく,肝内に腫瘤性病変も認められなかった.一方,脾腫は著明で(529.5 cm<sup>3</sup>),脾内に13 mm大の低吸収域が認められた.入院同日よりステロイドミニパルス療法などの集学的治療を開始した.肝腎不全に加えて,第3病日に両側びまん性肺胞出血による呼吸不全も併発し,人工呼吸管理のもと加療を継続したが,原因が特定できないまま第17病日に死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 再発転移下咽頭癌に対しニボルマブ投与後に発症した横紋筋融解症の 1 例

    稲毛 まな, 波多野 孝, 高橋 秀聡, 佐野 大佑, 徳久 元彦, 西村 剛志, 折舘 伸彦 耳鼻と臨床 67 (3), 193-199, 2021-05-20

    ...病理解剖では横紋筋の融解および変性の所見を認め、横紋筋融解症の診断に至った。ニボルマブ投与後に横紋筋融解症を来した症例報告は少ないが、致死的な有害事象となり得る可能性があり、慎重な経過観察が必要であると考える。</p>...

    DOI 医中誌

  • コレステロール代謝異常症様症状を呈したヘテロ子牛12頭の臨床および病理所見の回顧的解析

    工藤 彩佳, 森山 咲, 渡邊 謙一, 堀内 雅之, 古林 与志安, 猪熊 壽 Japanese Journal of Large Animal Clinics 12 (1), 8-12, 2021-04-30

    ...<p> ホルスタイン種の牛コレステロール代謝異常症(cholesterol deficiency : CD)と類似した臨床症状,すなわち慢性下痢または筋萎縮を発現したヘテロ子牛12 頭(ヘテロ)の病態を明らかにするために,その臨床および病理解剖所見をホモ発症牛29 頭(ホモ)と比較検討した.両群の慢性下痢,筋萎縮,発熱および食欲低下の頻度に差はみられなかった.ヘテロの血清総コレステロール濃度(中央値...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献9件

  • ホルスタイン種育成牛における脊髄軸索変性症の1例

    吉田 希央, 工藤 直人, 吉本 薫, 金井 信, 猪熊 壽, 渡邉 謙一, 堀内 雅之, 古林 与志安 日本獣医師会雑誌 74 (4), 233-236, 2021-04-20

    ...<p>放牧されていた9カ月齢,雌のホルスタイン種育成牛が,後躯蹌踉を呈した.投薬による治療を行うも改善せず,起立不能となった.身体検査では,前肢は突球様を呈し,後肢は脱力し,尾力は減弱していた.神経学的検査では,両後肢の膝蓋腱反射と屈曲反射の低下及び交叉伸展反射の亢進が認められた.病理解剖では,明らかな異常は認められなかった.病理組織学的検査により,脊髄全長の白質と脳幹の一部に軸索変性が認められた....

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献10件

  • 弓部大動脈破裂に対するTEVAR後約5カ月で下行大動脈へ化膿性炎症が波及し大動脈食道瘻をきたした1剖検例

    八重樫 貴紀, 中野 学, 村田 義治 心臓 53 (3), 293-300, 2021-03-15

    ...ステントグラフト内挿術(TEVAR)施行.第31-91病日まで当院転院のうえで回復期リハビリテーションを行い,自宅退院となった.第104病日,尿閉となり,長期尿バルーン留置の方針となった.第142病日,定期尿バルーン交換時にCRP 15 mg/dLと上昇,CTにてグラフト遠位端の胸部下行大動脈周囲に3 cm程の膿瘍形成を認めた.エンピリックな広域抗生剤を使用するも,第149病日に吐血の後に永眠された.病理解剖...

    DOI

  • 高悪性度・局所進行前立腺癌症例に対する重粒子線治療後の生化学的非再発例の剖検例

    黒川 公平, 高玉 真光, 福田 利夫, 鈴木 慶二, 河村 英将, 大野 達也, 松井 博, 伊藤 一人, 鈴木 和浩 北関東医学 71 (1), 47-52, 2021-02-01

    ...<p> 症例は85歳,男性.老人保健施設に入所中に死亡し,病理解剖で誤嚥性肺炎による窒息が直接死因と判明した.既往の前立腺癌については,死亡の9年前にPSA高値から前立腺癌Gleason score 4+5,T3aN0M0と診断され,1年間のホルモン療法後に重粒子線治療を実施し,その後1.5年のホルモン療法を行ない,死亡1年前のPSAは0.04 ng/mlと生化学的再発はなく安定していた.病理解剖では...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE ほか3件 参考文献16件

  • 対照的な臨床経過を辿った血管内リンパ腫の 2 症例

    山方 俊弘, 若栗 大朗, 上原 和幸, 須崎 真, 小野寺 直子, 小野寺 麻加, 松田 直人, 兵働 英也, 小原 俊彦, 安武 正弘 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (1), 29-35, 2021-01-31

    ...病理解剖の結果,血管内リンパ腫(Intravascular lymphoma;IVL)と診断した。症例 2 は 79 歳女性。2 ヶ月前より出現した体重増加と労作時呼吸困難の精査目的で入院。67Gaシンチグラフィーによる肺への異常集積および皮膚生検・骨髄生検の所見により,第 14 病日に肺IVLと診断した。酸素吸入と安静のみで全身状態改善し,第 35 病日に退院となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 大腸全摘術後の小腸全域に潰瘍性大腸炎類似病変を認め,コントロール不能の持続出血をきたした潰瘍性大腸炎の1例

    宮川 麻希, 那須野 正尚, 加藤 正樹, 杉山 浩平, 道上 篤, 山下 真幸, 田中 浩紀, 後藤田 裕子, 本谷 聡 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (10), 2199-2206, 2021

    ...<p>症例は66歳男性.全大腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断され,確定診断より9カ月後に大腸全摘術+回腸人工肛門造設術を施行された.術後2日目に人工肛門からの出血を認め,十二指腸と回腸の広範囲に自然出血を伴う潰瘍性大腸炎類似の粗ぞう粘膜を認めた.内科治療に反応せず出血性ショックにより永眠された.病理解剖にて小腸全域にびらん,潰瘍の多発と,病理組織では潰瘍性大腸炎類似の粘膜所見を認めた.腸管感染症やクローン...

    DOI 医中誌

  • 肺移植後移植片慢性機能不全病変におけるCD26陽性細胞発現の病理的検討

    山田 義人, 尾田 博美, 栢分 秀直, 田中 里奈, 豊 洋二郎, 濱路 政嗣, 中島 大輔, 大角 明宏, 伊達 洋至 移植 56 (Supplement), s450-s450, 2021

    ...(方法)当施設の脳死・生体肺移植手術症例から術後生検、再移植手術、病理解剖等でグラフトの病理検体を収集し、CD26による免疫染色を含めた病理評価を行った。(結果)病理検体は15検体を収集した。検体採取法は病理解剖6例、再移植手術3例、生検4例、自己肺2例であり、病理診断はCLAD8例、急性拒絶2例、炎症性変化1例、移植肺2例、自己肺原疾患2例であった。...

    DOI 医中誌

  • Stratified Care Models

    高﨑 博司 徒手理学療法 21 (1), 9-13, 2021

    ...一方で,SSモデルは病理解剖学的なdiagnosisを必要とせずに,パターン認識や臨床所見や症状に基づいた仮説演繹推論によって介入を計画し,反芻していく。SSモデルの臨床推論能力を高めることは,本邦における卒前・卒後教育で今後重視されていくと考えられる。そこで,本稿ではSSモデルの臨床推論能力を高めるのに有益であるstratified care modelを取り上げた。...

    DOI

  • 病理解剖で特発性肺動脈性肺高血圧症と診断された母体死亡の一例

    黒瀧 紗希, 伊東 麻美, 前田 寿里亜, 横山 美奈子, 松倉 大輔, 田中 幹二 日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (2), 399-403, 2021

    ...前医で妊娠管理を行い,妊娠15週に予防的頸管縫縮術を施行された.妊娠17週から息切れ,呼吸苦が出現し浮腫も出現したため妊娠19週に前医を受診した.右心不全,肺高血圧症,血小板減少症を認め,造影CT検査で肺血栓塞栓症は否定され,精査加療目的に当院救急搬送となった.心エコーで右心負荷が著明で,血小板2.9万/μLに減少し,血栓性微小血管症が疑われた.翌日血小板輸血後の治療方針としていたが急変し死亡した.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 腹膜透析中止後10年以上を経てから診断し得た被囊性腹膜硬化症の1剖検例

    倉田 多鶴子, 湯浅 貴博, 迫 恵輔, 吉本 敬一, 高川 清, 竹田 慎一 日本透析医学会雑誌 54 (6), 309-314, 2021

    ...持続的携行式腹膜透析(continuous ambulatory peritoneal dialysis: CAPD)を開始した.X-13年,体液貯留のため血液透析へ移行した.X-2年,僧帽弁閉鎖不全症の増悪および心機能低下による透析困難症を認めたため,僧帽弁置換術を行った.X-1年,大量腹水が出現した.胸腹水の増加および貧血の進行,透析困難症,食欲不振が顕著となりX年に入院したが,呼吸状態が悪化し死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献22件

  • 血栓回収療法により再開通し得なかった感染性心内膜炎による脳梗塞の1剖検例

    忽那 史也, 山下 魁理, 金本 正, 黒濱 大和, 立石 洋平, 辻野 彰 臨床神経学 61 (10), 671-675, 2021

    ...<p>症例は右片麻痺,失語を主訴に搬送された86歳男性.拡散強調画像で左島皮質から前頭葉に高信号域があり,MRAで左中大脳動脈が閉塞していた.血栓回収療法を行ったが再開通は得られなかった.血液培養検査で<i>Enterococcus faecalis</i>が検出され,大動脈弁に可動性の疣腫を認めたことから感染性心内膜炎と診断した.その後多臓器不全で死亡し,病理解剖を施行した.脳塞栓部には細菌塊を伴...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 被引用文献1件 参考文献22件

  • マイクロサンプリング法のマウスの生体及び毒性評価への影響検討

    高橋 一彰, 友成 由紀, 村田 英治, 中井 恵子, 山本 大, 岡村 隆之, 岩井 淳, 中川 宗洋 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-144-, 2021

    ...一般状態観察、体重及び摂餌量測定、24時間後の採血翌日に血液学的検査、血液生化学的検査、臓器重量測定、病理解剖検査及び病理組織学的検査を実施し、無処置群との比較を行った。</p><p>実験2:実験1と同様の実験デザインで、急性肝毒性を惹起することが知られるイソチオシアン酸1-ナフチル(ANIT)を75 mg/kgの用量で単回経口投与し、外側尾静脈から採血をして対照群との比較を行った。...

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  • Lenvatinib投与中に重篤な膿胸を合併した肝細胞癌肺転移の一剖検例

    土井 耕太郎, 木村 修, 生形 晃男, 川邉 誠, 大方 英樹, 平本 圭一郎, 阿曽沼 祥, 佐藤 晃彦, 大藤 高志, 下瀬川 徹 肝臓 62 (1), 17-24, 2021-01-01

    ...で,HCC術後肺転移に対して放射線治療後に再増大を認めたためlenvatinibを投与した.投与開始第54日目に呼吸苦を訴え外来を受診した.血液検査で炎症反応上昇,胸部X線にて右胸水を認め入院となった.胸水穿刺でグラム陽性球菌を認め,膿胸と診断した.胸腔ドレーンを留置・抗菌薬投与にて治療を行った.入院第17病日に呼吸状態の悪化認め,急性呼吸窮迫症候群と診断した.呼吸不全のため第22病日に永眠した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • ホルスタイン種子牛にみられた頸部短縮を伴う脊椎および肋骨奇形の1例

    鈴木 紗絢, 住吉 俊亮, 近藤 広孝, 渋谷 久, 大滝 忠利, 堀北 哲也 Japanese Journal of Large Animal Clinics 11 (5), 210-215, 2020-12-31

    ...癒合並びに第7 頸椎と第1,2 胸椎間の癒合が認められた.胸部では,左側肋骨が13 本確認されたのに対し,右側肋骨は12 本であった.さらに,胸椎棘突起はしばしば癒合していた.また,第3 から第5 胸椎部で椎体が腹側へ弯曲していた.腰椎は第1 腰椎の左側横突起が欠損しており,第1 腰椎と第2 腰椎間の癒合が認められた.また,第3 腰椎は楔形に変形し,第3 腰椎と第4 腰椎は癒合して背側に弯曲していた.病理解剖検査...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献12件

  • 鈍的腹部外傷後,腸間膜血腫により小腸壊死をきたした1例

    関本 篤人, 城戸 教裕, 田上 隆, 大嶽 康介, 佐々木 和馬, 渡邊 顕弘, 菊池 広子, 望月 徹, 松田 潔 日本臨床救急医学会雑誌 23 (6), 812-817, 2020-12-28

    ...病理解剖を行い腸管損傷の治癒を確認した。鈍的腹部外傷では時間経過により症状が顕在化することがしばしば認められるため,慎重な経過観察による早期診断と適切な治療介入が肝要となる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 多形細胞型退形成癌成分を含んだ浸潤性膵管癌の1剖検例

    小堺 智文, 桐井 靖, 原 美紀子, 岩本 拓朗, 太田 浩良 医学検査 69 (4), 695-700, 2020-10-25

    ...経過約8ヵ月で膵癌により永眠され,病理解剖が施行された。膵体部に境界明瞭な直径25 mmの腫瘍を認め,捺印細胞診標本を作製した。細胞学的には,細胞多形性を示す大型異型細胞が散在性から集塊で多数観察され,核異型を示す多核巨細胞も認められた。また,腺癌成分と扁平上皮癌成分が混在していた。組織学的には,扁平上皮癌成分を伴った腺癌を背景に,多形細胞型退形成癌を含む浸潤性膵管癌と診断された。...

    DOI 医中誌

  • 術後残存胸部大動脈瘤肺穿破において慢性甲状腺炎に合併した大動脈中膜粘液腫様変化を認めた一剖検例

    亀田 柚妃花, 加藤 全功, 井上 凡, 今井 康雄 日本血管外科学会雑誌 29 (4), 253-256, 2020-08-21

    ...<p>症例は68歳男性.弓部大動脈瘤に対して左鎖骨下動脈再建を伴うOpen stent graft内挿術の既往あり.また,甲状腺機能低下症に対しホルモン補充療法中であった.手術から約3カ月後,喀血および多量血胸による出血性ショック,緊張性気胸で死亡した.病理解剖にて残存大動脈瘤肺内穿破を認めた.病理所見では,大動脈瘤壁で中膜の完全消失が見られた.瘤壁以外でも大動脈中膜に粘液腫様変化を認めた.甲状腺は...

    DOI 医中誌

  • Pembrolizumab初回投与後に劇症型心筋炎を発症して死亡した肺扁平上皮癌の1剖検例

    大亀 剛, 篠田 明紀良, 重松 義紀, 寺島 剛, 波戸岡 俊三 肺癌 60 (4), 335-340, 2020-08-20

    ...右上葉肺扁平上皮癌cT4N1M1a cStage IVA(PD-L1:100%)と診断してPembrolizumabを導入した.day 13に発熱・倦怠感を生じ,day 15に心筋炎疑いで入院となった.利尿剤による加療を開始した.day 16より心原性ショックとなったためICUに入室した.補助循環装置と体外式ペースメーカーを挿入した.day 17からステロイド投与を開始したが,day 18に死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献14件

  • 脾臓低形成の関与が示唆された侵襲性肺炎球菌感染症の1例

    新保 敏史 日本腹部救急医学会雑誌 40 (4), 575-579, 2020-05-31

    ...病理解剖でDICによる多臓器不全と診断された。後日入院中に採取した血液培養から肺炎球菌が検出されたため侵襲性肺炎球菌感染症と診断した。また入院時のCT検査で脾臓が小さく,体積は38.6mLであり,脾臓低形成であった。脾臓低形成による免疫機能低下の関与が疑われた侵襲性肺炎球菌感染症の症例はまれであり,若干の文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 病理解剖によって診断し得た川崎病血管炎の一例

    井上 晃太, 立石 悠基, 本村 良知, 賀来 典之, 吉丸 耕一朗, 山田 裕一, 孝橋 賢一, 大賀 正一, 小田 義直 脈管学 60 (5), 71-73, 2020-05-10

    ...病理解剖の結果,全身の広範な血管炎および冠動脈瘤を認め,川崎病血管炎による突然死と診断した。急激な経過をたどった川崎病血管炎の一剖検例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 仙骨巨大転移をきたした小径腎癌の1例

    清水 輝記, 瀧上 夏未, 原田 雄基, 川端 健二, 落合 厚 日本泌尿器科学会雑誌 111 (2), 48-52, 2020-04-20

    ...乏血性の腎腫瘍.CTガイド下仙骨腫瘍生検にて転移性骨腫瘍と診断.しかしCTガイド下左腎腫瘍生検では悪性腫瘍の診断は得られなかったが,小径腎癌の骨転移としてスニチニブによる加療を開始した.しかし,仙骨腫瘍では奏功せず,経過中に2度の大量下血あり,緊急大腸内視鏡検査では直腸背面広範囲に出血を伴う潰瘍性病変あり,仙骨腫瘍直腸浸潤による大量下血と診断.全身衰弱は進行し,治療開始後2カ月で死亡の転帰となった.病理解剖...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献6件

  • 急性心筋梗塞を発症した超高齢者の血管炎の一剖検例

    井上 晃太, 成富 文哉, 大城 由美, 小田 義直 脈管学 60 (4), 57-60, 2020-04-10

    ...病理解剖の結果,大動脈炎および冠動脈周囲の広範な炎症を認め,血管炎に合併した急性心筋梗塞と診断した。急性心筋梗塞を発症した超高齢者の血管炎の一剖検例を経験したので報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 微小な胃癌が原因となったpulmonary tumor thrombotic microangiopathyに対してEBUS-TBNAの有用性が示唆された1例

    山元 隆太, 伊志嶺 朝彦, 山口 怜, 與那覇 梨早, 喜舎場 順一, 島袋 大河, 村山 義明, 福里 夏海, 玉城 和則, 下地 勉 気管支学 42 (2), 175-181, 2020-03-25

    ...</b>43歳男性.呼吸困難と血痰を主訴に受診した.原因不明の呼吸不全,肺高血圧症を呈していたためEBUS-TBNAを含めた精査を行ったが,急激に状態は悪化し入院5日目に永眠した.病理解剖でPTTMと微小な胃癌を証明し,EBUS-TBNAによる縦隔リンパ節生検でも印環細胞癌を確認することができた.<b>結論....

    DOI 医中誌

  • ホルスタイン種育成牛におけるXY型真性半陰陽の1例

    鈴木 圭, 住吉 俊亮, 渡辺 哲也, 近藤 広孝, 渋谷 久, 岩佐 真宏, 大滝 忠利, 堀北 哲也 日本獣医師会雑誌 73 (3), 140-145, 2020-03-20

    ...日本大学付属動物病院に来院したホルスタイン種育成牛について,雌雄判別を目的とした検査を行った.染色体検査では,95細胞のすべてがXY型であった.ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)負荷試験における血漿中テストステロン(T)濃度は低値を示した.抗ミューラー管ホルモン(AMH)濃度は0.02ng/m<i>l</i> であった.Sex-determining region Y(Sry)遺伝子検査は陽性で,病理解剖検査...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献11件

  • 肝細胞癌治療経過中に肝原発の神経内分泌癌を併発した症例

    戎谷 力, 尹 聖哲, 兵頭 俊紀, 渡部 貴文, 岡田 寛史, 白川 裕, 﨏本 喜雄, 廣畑 成也 肝臓 61 (3), 122-128, 2020-03-01

    ...<p>症例は68歳女性.XX-18年にC型肝硬変を指摘され保存的に治療されていた.XX-3年に肝細胞癌(hepatocellular carcinoma;HCC)を認め,合計3回のtransarterial chemo-embolism;TACE,さらに腫瘍再発・門脈侵襲に対して放射線治療を施行.しかし治療反応性は乏しく腫瘍は急激に転移・増大した.XX年2月食道静脈瘤破裂による失血で死亡.病理解剖にて...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 子牛の潜在性臍帯炎に起因する肝病変の病理組織学的検索

    木村 久美子, 中村 拓也, 上垣 華穂, 星野尾 歌織, 尾澤 知美, 谷村 信彦 日本獣医師会雑誌 73 (2), 96-100, 2020-02-20

    ...<p>子牛の臍帯炎は出生時あるいは出生直後の臍帯感染に起因し,全身感染につながる重要な疾患である.導入した9頭の2カ月齢子牛のうち,2頭において潜在性臍静脈炎がみられたので,概要を報告する.症例1は,導入時より左手根関節が腫脹していた.症例2に,外貌の異常はみられなかった.病理解剖では症例1,2ともに臍静脈が直径2から3cmに拡大し,内腔に膿が貯留していた.症例1では肝左葉を中心に直径3cm以下の膿瘍...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献6件

  • 急速進行性の肺高血圧症をきたした,若年担癌患者の1例

    田畑 達也, 諏訪 邦明, 山賀 彩花, 大熊 順子, 中嶋 俊, 三橋 哲也, 藤林 真理子, 河村 俊治, 柴田 亮行, 長嶋 洋治, 中岡 隆志 心臓 52 (2), 162-168, 2020-02-15

    ...であった.心エコー検査ではLVEF 70%,推定右室圧70 mmHg,著明な肺高血圧と左室圧排所見を認めた.造影CTでは明らかな肺動脈内血栓を認めず,原因不明の肺高血圧症としてICUへ入床した.血液検査でD-dimer値 34.3 μg/mLと上昇しており,微小血栓の関与を考え抗凝固療法と,右心不全に対してドブタミン投与を行ったが,第3病日に急激な血圧低下をきたし,心肺蘇生に反応なく死亡に至った.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 免疫抑制薬使用患者に生じた重症水痘・帯状疱疹ウイルス関連脳脊髄炎の1剖検例

    前田 泰宏, 渡邉 充, 前田 教寿, 緒方 英紀, 篠田 紘司, 岩城 徹, 吉良 潤一 臨床神経学 60 (5), 351-357, 2020

    ...プレドニゾロンとタクロリムスを内服中,腰部の疼痛と右優位の下肢脱力が出現した.右腰背部の帯状疱疹及びL1以下のBrown-Séquard症候群を認め,髄液中の水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus; VZV)-DNA陽性であり,MRI所見と併せVZV関連脳血管炎・脊髄炎と診断した.アシクロビル治療にも関わらず多発脳出血・脳梗塞による意識障害を来し,発症17日目に死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献19件

  • 喀痰のGiemsa染色で診断された白血病肺浸潤

    尾﨑 正英, 李 尹河, 長村 陽子, 一木 朝絵, 岡部 基人, 川口 裕佳, 大引 真理恵, 伊藤 藍, 後藤 実世, 新家 裕朗, 後藤 辰徳, 森下 喬允, 小澤 幸泰, 伊藤 雅文, 宮村 耕一 臨床血液 61 (3), 257-261, 2020

    ...翌日病理解剖を施行し,両側肺にびまん性肺胞障害の所見を認めた。肺胞隔壁の血管内に充満する芽球を認めた。肺胞腔内にも集簇する芽球を認め,白血病の肺浸潤と病理学的に診断された。白血病肺浸潤の喀痰に対してGiemsa染色を行うことで,非侵襲的かつ迅速に白血病肺浸潤の診断が可能であった。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 腫瘍塞栓子が左房内に存在した肺癌・心房細動併存の脳塞栓症の1剖検例

    傳 和眞, 今井 啓輔, 濱中 正嗣, 山本 敦史, 猪奥 徹也, 樋野 陽子 臨床神経学 60 (9), 597-602, 2020

    ...<p>82歳男性.進行肺癌で通院中.突然の意識障害と右半身脱力で救急搬送.昏迷,全失語,右片麻痺があり,心電図にて心房細動をみとめた.頭部MRI拡散強調画像での左大脳半球の高信号域,頭部MRAでの左内頸動脈の信号欠損より,心原性脳塞栓症と判断し,脳血管内治療をおこなった.術中に回収した血栓の病理所見にて腫瘍組織の混在を確認した.入院後に治療を継続したが,第40病日に呼吸不全のため死亡した.病理解剖にて...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献18件

  • ART療法中に播種性血栓症を呈したHIV合併diffuse large B cell lymphoma

    池田 博, 小船 雅義, 長島 加奈, 藤田 千紗, 後藤 亜香利, 堀口 拓人, 菊地 尚平, 村瀬 和幸, 高田 弘一, 井山 諭, 加藤 淳二 臨床血液 61 (11), 1595-1599, 2020

    ...病理解剖肉眼所見で広範な動脈血栓および大小多数の多発脾腫瘍が指摘された。病理組織でEBウイルス陽性DLBCLと診断された。ART療法中に血栓症を発症したHIV陽性DLBCLは貴重な症例と考えられ報告する。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 29カ月齢のホルスタイン種乳牛にみられた常染色体劣性コレステロール代謝異常症ホモ接合体の1症例

    森山 咲, 藤田 浩輝, 木内 健, 渡邉 謙一, 堀内 雅之, 古林 与志安, 猪熊 壽 Japanese Journal of Large Animal Clinics 10 (5), 230-233, 2019-12-31

    ...<p> 29 カ月齢のホルスタイン種乳牛が分娩後に起立不能とショック様症状を呈して受診した.血清総コレステロール濃度が6 mg/dℓと著しい低値を認めたため,常染色体劣性コレステロール代謝異常症(CD)を疑いPCR 検査を行った結果,CD ホモ接合体と診断された.本症例はこれまで子牛で報告されているCD 症例と同様,著しい削痩,貧血および泥状便を呈し,血液検査では有棘赤血球がみられ,さらに病理解剖では...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 肝胆道系悪性腫瘍との鑑別に苦慮した多発肝膿瘍の1例

    大井 真里奈, 丸橋 孝昭, 久保田 陽, 栗原 祐太朗, 中谷 研斗, 浅利 靖 日本救急医学会関東地方会雑誌 40 (3), 238-241, 2019-12-31

    ...病理解剖では悪性所見は認めず, 多発肝膿瘍と確定診断した。悪性腫瘍と肝膿瘍の鑑別に難渋した場合は診断的治療として穿刺ドレナージを考慮すべきである。</p>...

    DOI 医中誌

  • 髄膜癌腫症により両側進行性感音性難聴を呈した肺腺癌の1例

    増野 智章, 矢部 道俊, 藤崎 秀明, 重永 武彦, 門田 淳一 肺癌 59 (7), 1177-1183, 2019-12-20

    ...,治療経過中に右難聴が出現し,頭部造影MRIにて右聴神経腫瘍が疑われた.右難聴出現から5ヶ月後には左聴神経にも腫瘍が疑われ,フォローアップMRIにて両側の聴神経腫瘍は経時的に増大傾向を認めた.肺腺癌に対して化学療法を継続されたが,右難聴出現から12ヶ月後には両側難聴は著しく進行し,同時に左顔面神経麻痺を認めた.髄液検査所見では癌性髄膜炎が示唆された.患者はその3ヶ月後,癌性リンパ管症にて死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 日本のコウノトリ再導入個体群における人工物の誤食に起因した死亡の初報告

    松本 令以, 船越 稔, 大迫 義人, 佐川 志朗, 江崎 保男 日本野生動物医学会誌 24 (4), 169-173, 2019-12-20

    ...病理解剖により筋胃内から発泡ゴム3本(長さ合計840mm)が回収され,発泡ゴムの誤食により食物を消化吸収できずに衰弱して死亡したと考えられた。本報告は,日本のコウノトリ再導入個体群において,人工物の誤食が直接的な原因で死亡した初めての報告である。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 病理解剖で診断しえた,ST上昇型急性心筋梗塞に伴う心破裂後に胸骨圧迫にて生じた心膜・横隔膜破裂の1例

    奥山 虎章, 藤井 真也, 宇野 剛輝, 永吉 信哉, 宮本 敬史, 中島 崇智, 武藤 誠, 清水 禎彦, 吉村 道博 心臓 51 (12), 1311-1316, 2019-12-15

    ...順調に心臓リハビリテーションを施行していたが,退院直前の第6病日,一般病棟にて突然心肺停止となり,心肺蘇生を施行した.急変直後,心肺蘇生中の心エコーでは,心破裂を示唆する心嚢液貯留を認めなかった.自己心拍が再開しなかったため,体外式膜型人工肺(VA-ECMO)を導入した.原因検索のため施行した造影CTでは,左血胸,後腹膜血腫を認めたが,心嚢液貯留や大血管損傷の所見もなく,原因不明のまま同日死亡した.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 低出生体重,先天性心疾患と肺高血圧を有したDown症候群の1剖検例

    野村 知弘, 石井 卓, 山口 洋平, 櫻井 牧人, 前田 佳真, 西口 康介, 古谷 智子, 近藤 雅楽子, 大郷 恵子, 土井 庄三郎 心臓 51 (11), 1167-1173, 2019-11-15

    ...一般に肺動脈性肺高血圧の進行が急速であると考えられている.我々は,低出生体重児で,動脈管開存と心室中隔欠損を併存し,遷延する肺高血圧の増悪により死亡したDown症候群の1例を経験した.症例は6カ月女児で,出生後から酸素化障害と肺高血圧が遷延し,一時改善を認めたものの,生後6カ月で急速に肺高血圧発作が頻発し死亡した.臨床経過から非可逆性の肺血管リモデリングをきたした重症肺高血圧と考えた.しかしながら,病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 先天性門脈体循環シャントにより肝性脳症を呈したホルスタイン種子牛の1症例

    森山 咲, 千葉 汐莉, 上坂 花鈴, 串間 宏充, 渡邉 謙一, 堀内 雅之, 古林 与志安, 猪熊 壽 Japanese Journal of Large Animal Clinics 10 (2), 73-77, 2019-08-31

    ...ビタミンB1 投与中も神経症状を呈した.血清アンモニア濃度と胆汁酸濃度は、それぞれ490<i>μ</i>g/dℓと153.2<i>μ</i>M で,いずれも高値を示し,また哺乳2 時間後の胆汁酸濃度が上昇した.さらに,肝臓超音波検査では,後大静脈に並走する異常血管およびその合流地点に乱流を認めたため,先天性門脈体循環シャント(portosystemic shunt;PSS)による肝性脳症を強く疑った.病理解剖...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献4件

  • Waterhouse-Friderichsen症候群を発症したG群溶連菌による劇症型溶血性レンサ球菌感染症の 1 例

    村上 佑美, 高橋 広喜, 藤川 祐子, 今村 淳治, 岡 直美, 鈴木 博義, 森 俊一, 鈴木 森香, 鵜飼 克明 日本病院総合診療医学会雑誌 15 (4), 374-379, 2019-07-31

    ...病理解剖にて両側副腎皮質に出血を伴う急性壊死を認め,G群溶連菌感染症により発症したWaterhouse-Friderichsen症候群と診断した。経過が急速な重症感染症において,昇圧剤での効果が不十分な場合は,副腎皮質出血壊死による急性副腎不全の併存を考慮し精査ならびに加療を行う必要があると思われた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 著明な好酸球増多を伴ったALK陰性未分化大細胞リンパ腫の1例

    今滝 修, 植村 麻希子, 橋本 希, 内田 俊平, 久保 博之, 横倉 繁行, 横平 政直, 門脇 則光 日本内科学会雑誌 108 (6), 1187-1196, 2019-06-10

    ...<p>我々は,好酸球増多を伴う腹痛を契機に発見された腹腔内リンパ節腫大を呈する75歳,男性を未分化大細胞リンパ腫と診断した.本症例の腹水,鼠径リンパ節生検ならびに病理解剖での心外膜には,好酸球を伴うリンパ腫細胞の浸潤所見を認めた.好酸球浸潤に対して副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン),悪性リンパ腫に対して化学療法(THP-COP:pirarubicin, cyclophosphamide, vincristin...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 重度心筋虚血をきたした閉塞性壁内冠動脈アミロイドーシスの1例

    吉村 由紀, 尾原 義和, 安田 めぐみ, 細木 信吾, 山本 克人, 大平 咲, 松本 学 心臓 51 (5), 501-508, 2019-05-15

    ...</p><p> 症例は87歳,男性.胸部不快を主訴に救急搬送された.心電図で広範囲にST低下を認め,心エコーにて前壁領域の壁運動異常を認めた.緊急冠動脈造影では左主幹部に50%狭窄のみであり,経過観察とした.しかしその後,突然心肺停止となり,経皮的補助人工心肺装置を導入し,左主幹部に血管内治療を施行するも,全身状態改善せずに死亡した.病理解剖の結果,壁内冠動脈にアミロイドの沈着を認め,閉塞性壁内冠動脈...

    DOI 医中誌

  • 心肥大を呈した Fabry病維持透析患者の1剖検例

    金子 洋子, 楊川 堯基, 林 苑子, 張 紅, 塚原 知樹, 松永 恒明, 多留 賀功, 石津 隆, 小林 正貴, 野口 雅之 日本内科学会雑誌 108 (5), 999-1006, 2019-05-10

    ...男性.浮腫にて受診.蛋白尿,心肥大,四肢疼痛ならびに腎不全を認め,αガラクトシダーゼA(α-galactosidase A:GLA)酵素活性の低下,腎生検にて糸球体上皮細胞内に高電子密度物質の沈着,責任遺伝子変異を認め,Fabry病と診断した.末期腎不全のため透析導入し,酵素補充療法(enzyme replacement therapy:ERT)を開始したが,心肥大は進行し,心不全のため死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 椎体膿瘍および椎体周囲膿瘍による腰椎病的骨折のホルスタイン種育成牛にみられた後躯麻痺の1症例

    村田 芙花, 中郡 翔太郎, 橋元 直也, 渡邉 謙一, 堀内 雅之, 古林 与志安, 都築 直, 猪熊 壽 Japanese Journal of Large Animal Clinics 10 (1), 22-25, 2019-04-30

    ...<p> ホルスタイン種6 カ月齢の雌育成牛が,後躯麻痺および起立困難を呈した.第13 胸椎から第2 腰椎付近の腫脹と脊柱の彎曲が確認されたため,脊椎病変を疑った.さらに超音波検査により右腎臓付近に長径8 cm 大の腫瘤を認め,同部における超音波検査下での針吸引検査によりグラム陽性球菌を含む膿汁が採取されたため,椎体周囲膿瘍を強く疑った.また,CT 検査により第2 腰椎の骨折が認められた.病理解剖の結果...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件

  • 気管支ステント放線菌感染による気管支大動脈瘻のため喀血死した縦隔型肺癌の1剖検例

    山本 亜弥, 山崎 春香, 岩田 隆 気管支学 41 (2), 164-169, 2019-03-25

    ...Ultraflex<sup>Ⓡ</sup>)を左主気管支に留置した.肺扁平上皮癌cT4N1M0 cStage IIIAとしてcarboplatin+S-1併用化学療法を開始.3コース施行した段階で発熱および嚥下困難を来した.胸部CT検査で食道気管支瘻を指摘され食道ステントを留置し症状は改善,以降S-1維持療法のみ施行.診断より5か月目に自宅で多量の喀血を来し救急搬送されたが来院時心肺停止状態であった.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 交雑種子牛に発生した小脳皮質変性症の1症例

    安樂 みずき, 上坂 花鈴, 藤井 沙希子, 小山 憲司, 古林 与志安, 猪熊 壽 日本獣医師会雑誌 72 (3), 154-156, 2019-03-20

    ...<p>交雑種(黒毛和種×ホルスタイン種)の雄子牛が,出生後から慢性進行性の歩様異常,起立難渋,起立位での体躯動揺及び揺開脚姿勢を呈した.68日齢時には意識清明であったが,自力起立ができなかった.企図振戦はみられなかったが,臨床症状より小脳の異常を疑った.病理解剖では中枢神経系に明らかな異常は認められなかったが,病理組織学検査において小脳でプルキンエ細胞の変性・脱落,及び軸索腫大が認められ,小脳皮質変性症...

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか3件 被引用文献1件 参考文献11件

  • Felty症候群の一剖検例

    溝渕, 樹, 安冨, 義親, 車田, 賢太郎, 頼田, 顕辞, 黒田, 直人 高知赤十字病院医学雑誌 23 (1), 41-44, 2019-03

    ...リウマチ(RA)の治療中に肺炎のため近医で入院治療を受けていたが, 白血球減少が見られ当科を紹介.入院後,Felty 症候群と診断.肺炎治療後,プレドニン投与で白血 球は増加し,臨床症状も改善し退院.その後,間質性肺炎を発症し再入院.喀痰からニューモシスチ ス・イロベティDNAPCR が陽性であり,ニューモシスチス肺炎(PCP)として治療を開始.呼吸不全, 慢性腎不全が進行し,心筋梗塞も発症し死亡.病理解剖...

    機関リポジトリ

  • 褐色細胞腫を合併したEisenmenger症候群の剖検例

    三浦 文武, 山本 洋平, 嶋田 淳, 北川 陽介, 敦賀 和志, 大谷 勝記, 高橋 徹, 米坂 勧, 加藤 哲子, 伊藤 悦朗 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 35 (1), 46-51, 2019-03-01

    ...Eisenmenger症候群(ES)に褐色細胞腫(pheochromocytoma: PCC)を合併した稀な症例を経験した.症例は女性で,新生児期に両大血管右室起始(double outlet right ventricle: DORV)と診断したが,乳児期よりESの病態を呈した.30歳時にPCCの合併を診断した.外科的切除は周術期のリスクから適応外とされた.32歳時に心不全,腎不全のため死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 変性性脊髄症と診断したシェットランド・シープドッグの1例

    合田 麻衣, 宮 豊, 三重 慧一郎, チェンバーズ ジェームズ, 内田 和幸, 秋吉 秀保 日本獣医師会雑誌 72 (1), 43-47, 2019-01-20

    ...<p>Hansen Ⅱ型椎間板ヘルニアと診断し,治療及び経過観察していた避妊雌のシェットランド・シープドッグが進行性運動失調,声のかすれを示した.スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)1遺伝子変異解析は変異型ホモ接合だった.第859病日に呼吸不全で死亡したため,病理解剖を実施し脳と脊髄の組織検査を行った.病理組織学的に脊髄白質のミエリン脱落と軸索変性及び,び漫性の星状膠細胞増殖を認め,腹角の神経細胞...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献7件

  • 咽喉頭病変を生じた菌状息肉症の1例

    楠目 エマ, 山本 真有子, 中島 英貴, 中島 喜美子, 長尾 明日香, 松本 宗一, 長沼 誠二, 佐野 栄紀 Skin Cancer 34 (1), 17-23, 2019

    ...病理解剖を行ったところ,腫瘍の広範な浸潤に伴って全身状態が悪化し,肺炎や敗血症を来し呼吸不全が進行したことが直接死因と考えられた。また,多数の内臓にリンパ腫細胞が浸潤していた。咽喉頭への浸潤を認め病理解剖を行った貴重な1例を,文献的考察を加えて報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • Cladribine投与後に骨髄壊死を併発したhairy cell leukemia

    寺尾 俊紀, 湯田 淳一朗, 山内 寛彦, 宮本 憲一, 南 満理子, 小嶋 基寛, 菅野 雅人, 桑田 健, 南 陽介 臨床血液 60 (6), 559-564, 2019

    ...病理解剖の結果,骨髄中に腫瘍細胞の残存はなく,骨髄壊死の所見を認めた。骨髄壊死の原因として原疾患,重症感染症,薬剤の使用が考えられたが,原因の特定は困難であった。Classic HCLの治療成績の向上のために,早期診断と速やかな治療介入が必要である。汎血球減少症を伴ったclassic HCL症例では,骨髄生検やMRI検査によって造血能低下の原因を明らかにすることが重要である。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 臨床現場で実施した超音波検査により肋骨骨折と診断したホルスタイン種子牛の1 例

    後藤 聡, 加治原 彩子, 図師 尚子, 渡邉 謙一, 都築 直, 古林 与志安 Japanese Journal of Large Animal Clinics 9 (4), 165-169, 2018-12-31

    ...超音波検査を行い,X 線検査では右第1・2 肋骨の完全骨折を認めた.超音波検査では,右第1・2 肋骨肋骨体に加えて第3 ~ 9 肋骨肋骨体において骨膜線の段差(step sign)と骨表面の無エコー領域(血腫)が描出された.畜主が廃用を決定したことから,大学に搬送してCT 検査を行った.CT 検査では,超音波検査と同様の骨折所見とともに,胸腔内に突出した肋骨遠位骨折端による気管の圧迫が観察された.死亡後の病理解剖検査...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 参考文献10件

  • 犬の腎細胞癌の1症例

    中市, 統三, 板本, 和仁, 井芹, 俊恵, 田浦, 保穂 山口獣医学雑誌 = The Yamaguchi journal of veterinary medicine (45) 33-36, 2018-12

    ...その後にメトロノミック化学療法による治療を行ったが,20ヵ月後に起立不能とてんかん発作を発症し,MRI検査および安楽死後の病理解剖によって,腎細胞癌の著しい脳転移であることが判明した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 医中誌

  • 視力低下にて発症した胃癌術後髄膜癌腫症の1例

    紅林 真理絵, 橋本 章, 池之山 洋平, 田原 雄一, 福家 洋之, 清水 敦哉, 近藤 昌秀, 中野 洋, 小坂 聡哉 日本消化器病学会雑誌 115 (8), 755-759, 2018-08-10

    ...<p>症例は78歳,女性.4型進行胃癌(pT4N3bM0 Stage IIIC,低分化腺癌)に対し,胃全摘術と術後化学療法を施行した.術後2年8カ月目に両側の視力低下が出現した.髄液細胞診で低分化腺癌を認め,胃癌術後再発,髄膜癌腫症と診断した.積極治療は行わず,入院約1カ月後に永眠された.病理解剖では視神経周囲に低分化~印環細胞癌の浸潤を認め,視力低下の原因として矛盾しないものであった.</p>...

    DOI PubMed 医中誌

  • 大都市旧ニュータウン在住高齢者への死後を含めた事前指示に関する意識調査と啓発介入効果

    赤津 裕康, 間辺 利江, 竹尾 淳, 川出 義浩, 木村 雄子, 近藤 麻央, 伊藤 禎芳, 長野 弘季, 野崎 耀志郎, 土井 愛美, 正木 克由規, 田中 創始, 兼松 孝好, 小嶋 雅代, 明石 惠子, 岩田 彰, 鈴木 匡, 木村 和哲, 浅井 清文, 大原 隆弘 日本老年医学会雑誌 55 (3), 358-366, 2018-07-25

    ...重要な1つの方策は意識改革である.その要になるのはヘルスケア・メディケーションを行いつつ自らの最終ゴールを見つめる,即ちアドバンスケアプランニング(Advance care planning:以下ACPと略す)と事前指示(Advance directive:以下Adと略す)を行うことである.また,パーソナルヘルスレコード(Personal Health Record:以下PHRと略す)の匿名開示,病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献2件 参考文献4件

  • 脳脊髄液中Neuron-specific enolase が高値を示した後躯麻痺黒毛和種子牛の1 症例

    上坂 花鈴, 小山 憲司, 堀内 雅之, 古林 与志安, 猪熊 壽 Japanese Journal of Large Animal Clinics 9 (1), 12-15, 2018-06-30

    ...<p> 6 日齢の黒毛和種雌子牛が,突然の後躯麻痺による起立不能を呈した.左後肢の膝蓋腱反射亢進,両後肢の前脛骨筋および腓腹筋反射減弱が認められ,胸髄から腰髄の脊髄損傷が疑われた.病理解剖では第1 頸髄および第3 腰髄から第6 腰髄の硬膜下に出血を認めた.組織学的検査では,第3 腰髄以降の脊髄白質で散在性の軸索変性および脊髄灰白質で神経細胞体の色質融解を認めた.本症例の脳脊髄液中Neuron-specific...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか2件 被引用文献1件 参考文献5件

  • 膵癌との鑑別が困難であった胃癌術後再発の1例

    表原 里実, 西田 睦, 岩井 孝仁, 菊池 穏香, 倉島 庸, 木内 隆之, 外丸 詩野, 澁谷 斉, 早瀬 英子, 清水 力 超音波検査技術 43 (3), 281-286, 2018-06-01

    ...</p><p>病理解剖による肉眼所見で膵頭部周囲に白色調病変を認めた.組織所見では,膵頭後部のリンパ節を置換するように異型細胞が腺管構造あるいは大小の胞巣を形成し増殖しており,既往の胃癌病変と同様の組織像であった.膵臓,膵内胆管にも浸潤する病変を認め,リンパ管侵襲像を伴っていた.胃癌再発・転移と診断された....

    DOI 医中誌

  • 胸痛と高CK血症を伴い,診断に苦慮した心アミロイドーシスの1例

    内山 雷太, 河野 行儀, 村上 俊一, 室谷 典義 心臓 50 (4), 380-386, 2018-04-15

    ...経験した.本症例は胸痛と呼吸困難感を主訴に救急搬送.心筋トロポニン陽性に加えて高CK血症および心電図上のST低下所見を認めていたことから急性冠症候群も考慮された.しかしながら来院後自覚症状が改善,腎不全が併存していたため冠動脈造影検査は待機的に行われた.検査の結果,冠動脈には有意狭窄を認めず,検査後に腎不全が増悪したため透析導入.心不全に対する保存的加療中にR on Tより心室細動を生じて死亡した.病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 多発肋骨骨折による下行大動脈損傷で死亡した1例(A fatal case of descending aorta injury due to rib fractures)

    藤井 隆大 (Takahiro Fujii), 池邉 孝 (Takashi Ikebe), 福本 一夫 (Kazuo Fukumoto), 八木 匠 (Sho Yagi), 西田 幸生 (Yukio Nishida), 石神 浩平 (Kohei Ishigami), 廣橋 一裕 (Kazuhiro Hirohashi) Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine 29 (2), 74-78, 2018-02

    ...病理解剖により,左第8肋骨の骨折端による下行大動脈の損傷が判明した。下行大動脈損傷からの遅発性血胸は報告が少なく治療方針は確立されていない。自験例のような下行大動脈近傍の肋骨骨折では,厳重な安静度の制限や予防的手術を考慮すべきであったと思われる。</jats:p>...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件

  • メルケル細胞癌を含む多発性皮膚腫瘍が認められた猫の1例

    蟻川 奈緒子, チェンバーズ ジェームズ, 林 幸太郎, 内田 和幸, 苅谷 卓郎 獣医臨床皮膚科 24 (2), 77-82, 2018

    ...第154病日に斃死し,病理解剖にて骨盤腔内にメルケル細胞癌の浸潤病変を確認した。本論文では,他の複数の皮膚腫瘍との併発がみられた猫のメルケル細胞癌の病理解剖および組織検査所見の詳細を述べる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献5件

  • 全身多発転移をきたしたepithelioid glioblastomaの1例

    齋藤 紀彦, 平井 希, 青木 和哉, 高萩 周作, 八木橋 彰憲, 横内 幸, 小林 弘明, 松熊 晋, 古賀 絢乃, 藤田 聡, 岩間 淳哉, 中山 晴雄, 林 盛人, 櫻井 貴敏, 岩渕 聡 Japanese Journal of Neurosurgery 27 (2), 131-137, 2018

    ...病理解剖の結果, 局所再発に加え, 両側肺, 心臓などに多発転移を認めた. 膠芽腫の頭蓋外転移の頻度は約0.5%と報告されており, 頭蓋外転移の発生機序として複数回の手術や治療による腫瘍の形質変化などが考えられている. 膠芽腫の頭蓋外転移はきわめて予後不良な経過をたどるため, より詳細な病態把握が求められる.</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胎児期より拡張型心筋症と診断され周産期死亡した兄弟例

    平海 良美, 佐藤 有美, 亀井 直哉, 城戸 佐知子, 廣野 恵一, 市田 蕗子, 畑 由紀子, 西田 尚樹, 田中 敏克 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 34 (1), 39-45, 2018

    ...くの先天性心疾患が出生前に診断されるようになったが胎児心筋症の報告は少ない.今回我々は,家族歴と胎児心エコーで拡張型心筋症(DCM)と診断し,周産期に死亡した兄弟例を経験した.父と父の弟がDCMで,両児とも顕微鏡受精で妊娠成立した.第1子は在胎21週に診断し,27週で母体Mirror症候群のため緊急帝王切開で出生したが,生後46分で死亡した.第2子は在胎27週に診断し,33週0日子宮内胎児死亡した.病理解剖所見...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 経気管支生検を施行した線維形成型悪性胸膜中皮腫の1剖検例

    本田 宏幸, 森 裕二, 石川 立, 小野 貴広, 中田 尚志, 高橋 弘毅 肺癌 58 (1), 29-34, 2018

    ...右中下葉の虚脱,右壁側胸膜の全周性肥厚,疼痛部に一致した第9肋骨の骨破壊像を認めた.胸水細胞診で悪性細胞はみられず,経皮胸膜生検で病理組織診断を得られなかった.しかし,胸膜病変の肺浸潤が疑われたため経気管支生検を施行し,悪性胸膜中皮腫の診断を得た.線維性結合織中に異型紡錘形細胞を認め,線維形成型悪性胸膜中皮腫(desmoplastic malignant mesothelioma:DMM)が疑われた.病理解剖...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 診断に至らず救命できなかった上腸間膜静脈血栓症の1例

    飯塚 泰弘, 福田 啓太, 杉山 勇太, 志水 太郎, 遠藤 南, 上田 真子, 後藤 文男, 河村 貴広 日本農村医学会雑誌 67 (2), 159-, 2018

    ...病理解剖で上腸間膜静脈に充満した血栓を認め上腸間膜静脈血栓症と診断した。本症はまれな疾患で非特異的な症状のみを呈することが多く,診断に苦慮することがあるが,診断の遅れにより予後が不良となることがあり,本症を鑑別に挙げることが重要である。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • Tocilizumab治療後に血栓性微小血管症を発症したTAFRO症候群

    伊東 慎市, 堤 豊, 菊池 遼, 松岡 里湖, 下山 則彦 臨床血液 59 (11), 2432-2437, 2018

    ...病理解剖の結果リンパ節は縮小していたが臓器肥大や消化管・大網出血,急性壊死性膵炎が認められた。Tocilizumab投与後にTMAを発症していることからtocilizumabによる二次性TMAの可能性が考えられる。</p>...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • P-1-B05 呑気による腸管拡張からイレウスを反復した重度知的障害者の4症例

    高橋 佳代子, 明城 和子, 杉森 光子, 大瀧 潮, 上石 晶子, 有本 潔, 木実谷 哲史 日本重症心身障害学会誌 43 (2), 330-330, 2018

    ...病理解剖の結果、死因は横行結腸の捻転による腸管壊死であった。 症例2 62歳 男性 大島分類2嘔吐のため禁食とし補液を行ったが、全身状態が悪化し外科受診したところ、結腸捻転の疑いがあり内視鏡で脱気した。帰院後すぐに再発し、横行結腸捻転の診断で結腸亜全摘術を行った。術後は再発なく安定している。...

    DOI 医中誌

  • <b>症状出現から間もなく心破裂に至ったたこつぼ症候群の1</b><b>例 </b>

    御手洗 敬信, 米山 喜平, 大宮 一人, 原田 智雄, 明石 嘉浩 心臓 49 (10), 1041-1047, 2017-10-15

    ...のたこつぼ症候群様変化を認めた.急性冠症候群を臨床所見上否定できず,同日,緊急冠動脈造影検査を行った.その結果,冠動脈に有意狭窄は認められず,左室壁運動はたこつぼ症候群様変化を認めた.この時点で,たこつぼ症候群と診断した.集中治療室へ帰室し,その直後は全身状態安定して経過していたが,帰室約7時間後に突然の心停止に至った.心肺蘇生行ったが,反応に乏しく,蘇生開始約50分後に死亡確認に至った.原因究明のために病理解剖...

    DOI 医中誌

  • Electrical storm 状態から急激に心停止をきたした心アミロイドーシスの1剖検例

    大野 誠, 上山 剛, 古賀 康裕, 石口 博智, 清水 昭彦, 矢野 雅文 心臓 49 (SUPPL.1), S1_68-S1_68, 2017-08-28

    ...アミロイドーシスの診断となった.入院中VFを繰り返し,アミオダロン内服とキシロカイン持続点滴にてしばらくVFは抑制されていたが,再びElectricalstorm状態となった.アミオダロン持続点滴を再開したところstormは抑制されたが,アミオダロン点滴開始36時間後に突然ペーシング不全となり,心停止となった.最大出力でペーシングするも全く反応せず,心肺蘇生処置にも全く無反応であった.死亡確認後,病理解剖...

    DOI 医中誌

  • メキシレチンによる薬剤性過敏症症候群に心筋炎を合併し死亡した1例

    本池 雄二, 黒田 誠, 渡邉 英一, 尾崎 行男 心臓 49 (SUPPL.1), S1_168-S1_168, 2017-08-28

    ...心室期外収縮に対しメキシレチン300mgが処方されていた.その約2週間後より全身に紅斑が出現し,薬疹の疑いで皮膚科に入院となった.39℃の発熱,リンパ節腫脹,肝障害,異型リンパ球を認め,薬剤性過敏症症候群と診断し,入院後プレドニゾロン50mgを開始した.入院4日目に安静時胸部絞扼感が出現したが,心電図では明らかな異常所見を認めなかった.同日夜間に心室細動を生じ,心肺蘇生処置が行われたが回復せず死亡した.病理解剖...

    DOI

  • 収縮性心膜炎を合併し急速に進行した心膜悪性中皮腫の1例

    中村 淳, 植松 学, 川端 健一, 尾畑 純栄, 井上 朋大, 加賀 重亜喜, 久木山 清貴 心臓 49 (7), 710-717, 2017-07-15

    ...精査加療目的に緊急入院となった.標準的な心不全治療を行うも症状改善せず,原因検索を行うも診断には至らなかった.入院第14病日頃から心嚢液の減少とともに心膜が急速に肥厚し,収縮性心膜炎に至った.循環動態も悪化し,外科的に心膜切開術を試みたものの心膜と心筋組織が強固に癒着しており,剝離が不可能であったためWaffle procedureを施行した.しかし,血行動態の改善には至らず第42病日に永眠され,その後の病理解剖...

    DOI 医中誌

  • 心臓内に発生した軟骨肉腫により右心不全を認めた犬の一例

    侭田 和也, 水野 壮司, 賀川 由美子, 上地 正実 動物循環器病学会学術誌 1 (1), 15-19, 2017-06-30

    ...病理解剖では、腫瘤は腱索を巻き込むように存在し、心室壁との強固な付着が認められた。病理組織診断は軟骨肉腫であった。心臓内腫瘤を原因とする右心不全の治療は、腫瘤の外科的切除術が効果的であるが、本症例では腫瘤の切除だけでなく、腱索再建術やパッチ閉鎖術が必要となった可能性が考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 心不全治療に難渋した野生型ATTR心アミロイドーシスの1剖検例

    井上 美奈子, 古賀 徳之, 樋口 優, 金城 満, 土橋 卓也 心臓 49 (6), 603-609, 2017-06-15

    ...術後46病日に死亡した.剖検では心重量642 gで,高度な両室肥大を認めた.組織学的には,Hematoxylin-Eosin染色で両心室,心房に広範な好酸性無構造物の沈着を認め,沈着物はCongo-red染色で橙赤色を示し,心アミロイドーシスと診断した.しかし他臓器へのアミロイド沈着はわずかであった.アミロイド沈着物は免疫組織化学染色でtransthyretinと同定され,家族歴がないことや臨床像,病理解剖所見...

    DOI 医中誌

  • 好酸球性肺炎の像を呈した肺接合菌症の1例

    平野 泰三, 山田 充啓, 村上 康司, 佐藤 慶, 玉井 ときわ, 高橋 秀徳, 岡崎 達馬, 玉田 勉, 杉浦 久敏, 一ノ瀬 正和 日本内科学会雑誌 106 (5), 1006-1011, 2017-05-10

    ...<p>症例は74歳,男性.腹部大動脈破裂術後より発熱・呼吸苦が出現,院内肺炎を疑い,加療を行ったが改善を認めず,抗菌薬不応の肺炎の精査目的に気管支鏡検査を施行した.肺胞洗浄液中,好酸球の増加と糸状菌を認め,好酸球性肺炎と診断.しかし,さらなる加療に反応せず,第39病日に死亡.病理解剖にて侵襲性肺接合菌症の診断が確定した.稀ではあるが,侵襲性肺真菌症と真菌による肺アレルギー性疾患を同時発症することに留意...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 横紋筋肉腫の混在を有した混合型小細胞肺癌の1例

    山根 真由香, 大谷 俊人, 大成 洋二郎 肺癌 57 (4), 320-324, 2017

    ...</b>75歳男性.間質性肺炎合併の小細胞肺癌(cT2aN1M1a Stage IV)に対してシスプラチンとエトポシド併用療法(CDDP+VP-16),カルボプラチンとエトポシド併用療法(CBDCA+VP-16)を4コース施行した.Partial remissionとなり外来で経過観察していたが,間質性肺炎の急性増悪にて状態が悪化し死亡した.病理解剖で小細胞癌の中に横紋筋肉腫の混在を有し,混合型小細胞肺癌...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献9件

  • 胆囊原発小細胞神経内分泌癌の 1 例

    杉山 佳代, 米谷 久美子, 神田 真規, 佐々木 健司, 米原 修治 日本臨床細胞学会雑誌 56 (4), 182-188, 2017

    ...入院 7 日目に死亡し, 病理解剖が行われた. 全身検索の末, 胆囊原発小細胞神経内分泌癌と診断された.</p><p><b>結論</b> : 胆汁中に出現する悪性細胞は腺癌が圧倒的に多く, 腺癌と他組織像の混在も視野に入れた注意深いスクリーニングが重要である. また胆汁では細胞変性を起こしやすく, 検体の取り扱いにも注意が必要である. 本例は予後不良であり, 早期診断や早期治療が必要である....

    DOI Web Site 医中誌

  • 悪性胸膜中皮腫との鑑別を要した肺多形癌の1例

    岸本 久美子, 押尾 剛志, 中野 千裕, 黒瀬 嘉幸, 渡邉 賀代, 小高 倫生, 山岸 亨, 横内 幸, 松瀬 厚人 気管支学 39 (5), 436-441, 2017

    ...</b>72歳男性.呼吸困難のため受診し,右胸膜の多発結節,大量胸水貯留を認めた.局所麻酔下胸腔鏡による胸膜生検とasbestos吸入歴,臨床経過から,悪性胸膜中皮腫と診断した.その後腫瘍は急速に胸膜全体に浸潤し,病理解剖で肺多形癌と診断が確定した.<b>結論....

    DOI 医中誌

  • 頭痛と胸痛で発症し,下壁誘導に明瞭なJ波を伴ったBrugada症候群の1剖検例

    大谷 龍治, 山下 理子, 陳 博敏, 當別當 洋平, 米田 浩平, 泉 智子, 宮島 等, 安岡 辰雄, 小倉 理代, 弓場 健一郎, 高橋 健文, 細川 忍, 岸 宏一, 日浅 芳一, 藤井 義幸 心電図 37 (1), 23-30, 2017

    ...症例は27歳の男性.睡眠中の頭痛と胸痛を訴えて救急外来を受診した.失神症状はなく,不整脈の既往や突然死の家族歴もなかった.12誘導心電図検査で右側胸部誘導にcovedタイプのST上昇(type 1 ECG)と,下壁誘導(II,III,aV<SUB>F</SUB>)に明瞭なJ波を認めたが,器質的心疾患は否定的であった.1ヵ月後に心静止を生じ,蘇生処置に反応なく死亡した.病理解剖では,両心室の厚さの不均一性...

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  • 乳房Paget病術後18年目に発症した肺腫瘍塞栓症の1例

    福岡 恵, 木村 桂子, 木村 充志, 米山 文彦, 芥川 篤史, 河野 弘, 佐竹 立成 日本臨床外科学会雑誌 78 (6), 1236-1242, 2017

    ...生検結果よりリンパ節転移再発,ER・PgR陰性,HER2陽性と診断し,PaclitaxelおよびTrastuzumab療法を開始した.4サイクルでPRを得られたが,患者が化学療法の継続を拒否し,通院を自己中断した.平成25年1月に労作時の息切れを自覚して入院し,心臓カテーテル検査で肺高血圧症を認めた.原因不明の肺動脈微小血栓症の疑いで抗凝固療法を開始したが無効で,入院第4病日に呼吸状態が悪化し死亡した.病理解剖...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献5件

  • <i>Clostridium perfringens</i>により後腹膜気腫を併発した重症急性膵炎の1剖検例

    小副川 晃一, 山口 健太, 岸川 恭子, 築地 秀典, 堤 陽子, 吉田 緑, 阿部 美智 医学検査 66 (6), 686-690, 2017

    ...病理解剖では膵頭体部にかけて急性壊死性膵炎の状態であった。Vater乳頭肛門側には傍乳頭憩室が存在したが,膵壊死組織とに明らかな連続性は見られなかった。組織では膵臓には広範な出血壊死・脂肪織炎が見られたが,炎症細胞浸潤は軽度であった。壊死巣の中にはグラム陽性桿菌を認めた。また肝臓では軽度の炎症細胞浸潤を伴った肝細胞の凝固壊死巣が拡がっていた。...

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  • ホルマリン固定後の剖検臓器を2-プロパノール保存することの有用性

    榊原 健夫, 滝野 寿, 榊原 英一, 坂本 祐真, 濱嶋 由紀, 正木 彩子, 村瀬 貴幸, 稲垣 宏 医学検査 66 (1), 8-16, 2017

    ...<p>病理解剖で遺体から摘出された臓器は通常,ホルムアルデヒド溶液によって固定された後,ホルムアルデヒド溶液を新しく交換して保存される。固定後に病理診断用の組織ブロック作製に際し,臓器に含まれるホルムアルデヒド溶液を除去するために長時間の水洗が必要とされる。...

    DOI 医中誌

  • 鼠径部皮下組織原発と思われた悪性顆粒細胞腫の1例

    遠藤 俊治, 山田 晃正, 池永 雅一, 足立 真一, 太田 勝也, 中島 慎介, 上田 正射, 津田 雄二郎, 板倉 弘明, 山内 周 日本外科系連合学会誌 42 (5), 886-891, 2017

    ...<p>症例は77歳女性.左鼠径部の腫瘤を自覚し,穿刺吸引細胞診で低分化癌と診断された.PETで頸椎,左鎖骨下リンパ節,両側肺野・肺門,傍大動脈リンパ節,左腸骨動脈リンパ節,左鼠径部リンパ節などに集積を認めた.左鼠径部リンパ節摘出生検を行ったが,原発不明癌と診断された.カルボプラチン+エトポシド療法を開始したが効果なく永眠した.病理解剖では下腹部,左鼠径部に多発性の皮下腫瘤,両肺,縦隔リンパ節,胸膜,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 多量の静脈逆行性空気が原因であると病理学的に診断しえた脳空気塞栓症の1 例

    水谷 敦史, 中山 禎司, 森 弘樹, 澤下 光二, 加藤 俊哉, 小澤 享史 脳卒中 39 (2), 124-128, 2017

    ...の脳空気塞栓症と診断しえた症例を経験したので報告する.症例は80 歳代の男性で意識障害を主訴に救急搬送された.来院時から重度の意識障害,瞳孔不同が認められた.頭部CT にて右側頭葉・後頭葉および両側前頭頭頂葉の傍矢状洞部の脳実質内,横静脈洞・上矢状静脈洞に極めて多量の異所性ガス像が認められ,脳ヘルニアを呈していた.生命予後,機能予後の観点から積極的治療は断念して保存的に治療したが短時間で死亡した.病理解剖所見...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献5件

  • Gemcitabine+nab-paclitaxelにて腫瘍縮小傾向を認めた多形細胞型退形成膵管癌の一例

    冨嶋 享, 藤澤 聡郎, 金澤 亮, 三浦 寛子, 石井 重登, 伊藤 智康, 斉藤 紘昭, 福村 由紀, 椎名 秀一朗, 渡辺 純夫 膵臓 32 (5), 812-820, 2017

    ...による組織診の結果,退形成膵管癌と診断.化学療法目的に当院へ紹介となり80%doseのgemcitabine+nab-paclitaxelにて治療開始.治療後3か月で画像上,原発巣のわずかな縮小と肝転移巣の著明な縮小を認めたが, 食思不振とperformance status低下にて治療の継続は困難となった.S-1内服に変更するも急激なCA19-9の上昇と全身衰弱にて初診より約4か月で永眠された.病理解剖...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献3件 参考文献11件

  • 若齢猫にみられた犬糸状虫感染症の1例

    市川 美佳, 桑名 正博, 高木 千亜季, 岡野 久美子, 二瓶 和美, 星 克一郎, 小野 憲一郎, 平尾 秀博 日本獣医師会雑誌 70 (2), 109-113, 2017

    ...われたが,心臓超音波検査で虫体は観察されず,また犬糸状虫抗原/抗体いずれも陰性であった.約2週間後には磁気共鳴画像(MRI)検査と脳脊髄液検査では原因が特定できない強直性の痙攣発作が認められた.さらに6週間後には重度の呼吸困難,体表リンパ節腫大並びに播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation : DIC)を発症し,対症療法を行ったが斃死した.病理解剖所見...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 蛋白漏出性胃腸症を契機に発見された,コレステロール塞栓症による小腸多発潰瘍の1例

    河村 卓二, 雨宮 可奈, 和田 浩典, 白川 敦史, 岡田 雄介, 萬代 晃一朗, 盛田 篤広, 宇野 耕治, 安田 健治朗, 桂 奏 日本消化器病学会雑誌 114 (8), 1436-1445, 2017

    ...<p>症例は78歳男性で,高血圧,腎硬化症,狭心症の既往がある.易疲労感,下腿浮腫を主訴に近医を受診し,低蛋白血症を指摘された.蛋白漏出性胃腸症と診断し小腸X線造影を行い,回腸に多発する境界明瞭な輪状潰瘍や縦走潰瘍瘢痕を認めた.診断未確定のまま栄養療法などで経過観察したが,診断後約4年で腎不全から肺鬱血をきたし死亡した.病理解剖にて小腸の多発潰瘍はコレステロール塞栓によるものと考えられた.</p>...

    DOI PubMed 医中誌

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