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検索結果 8,941 件

  • (3)アトピー性皮膚炎

    竹中 祐子 東京女子医科大学雑誌 94 (2), 35-40, 2024-04-25

    <p>The pathological condition of atopic dermatitis is formed by three factors: decreased skin barrier function, type 2 immune response, and itching. In recent years, elucidation of the pathological …

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  • 非典型疹で発症した乳児のランゲルハンス細胞組織球症

    竹内 聡, 石倉 侑, 武本 環美, 米田 玲子, 孝橋 賢一, 古賀 友紀, 中原 剛士 西日本皮膚科 86 (2), 113-114, 2024-04-01

    ...脂漏性皮膚炎様症状や眼球突出はなかった。 </p><p><b>病理組織学的所見</b>:腹部の痂皮を伴う紅色丘疹より生検した。表皮・痂皮下の真皮にくびれた核と淡い好酸性胞体の異型細胞が密に増殖し,少数の核分裂像(1~2/HPF)がみられた(<b>図 2 a</b>,<b>b</b>)。表皮内には一部に微小膿瘍の形成もみられた(図示なし)。...

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  • アトピー性皮膚炎患者の瘙痒に対する JAK 阻害薬の効果および投与方法の評価

    稲葉 葉一 西日本皮膚科 86 (2), 176-180, 2024-04-01

    ...<p>アトピー性皮膚炎患者の一番の悩みは瘙痒に関することであり,瘙痒に伴う精神的苦痛や睡眠障害,加えて搔破行動やこれによる皮膚炎の更なる悪化や細菌性二次感染などがアトピー性皮膚炎患者の QOL を障害する主要因となっている。近年生物学的製剤の登場により,アトピー性皮膚炎の治療はめざましい進歩を遂げたといえ,特に瘙痒を訴える患者にとっては福音となっている。...

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  • 小児に適したアレルギー性鼻炎の管理評価表とは

    德田 玲子 日本小児アレルギー学会誌 38 (1), 117-122, 2024-03-20

    ...<p>限られた診察時間で,効率的に臨床症状を把握することは必須であり,的確な治療へ促すことに繋がる.アトピー性皮膚炎ではSCORADやEASIによる重症度評価法,気管支喘息では最近1か月のコントロール状態を簡便に客観評価できる質問票やスパイロメータやピークフローによる呼吸機能評価など日常診療で活用されているものがある.しかしアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎に関しては小児科医にとって簡便に活用出来...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 藍からはじまる蛍光性トリプタンスリン研究

    川上 淳 色材協会誌 97 (3), 86-90, 2024-03-20

    ...<p>本州最北端の青森県にある国立大学の弘前大学では,2000年から植物の藍から抽出されるトリプタンスリンに関する研究がスタートし,アトピー性皮膚炎の原因菌であるマラセチア・フルフル菌に対して高い抗菌性を示すことや,接触性皮膚炎に対して抑止効果があることなどを報告してきた。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • WJSAAC第I~V相試験で見えてきた日本小児アレルギーの過去と今

    西間 三馨 日本小児アレルギー学会誌 38 (1), 58-64, 2024-03-20

    ...Allergies in Childhood)は1982年の第I相試験の西日本11県の小学児童5万5千人から,2022年の第V相3万人まで10年ごとに同一手法・同一地区・同一小学校1~6年生で行われてきた.現在,解析中であるがその概略は,気管支喘息(BA)の有症率は第III相の6.5%をピークに減少に転じ第V相が最も低値となった.合併する他のアレルギー疾患はアレルギー性鼻炎(AR)が最も高く,次いでアトピー性皮膚炎...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 全国アレルギー疾患疫学調査からみえたアレルギーマーチの「いま」

    加藤 泰輔, 伊藤 靖典, 足立 雄一 日本小児アレルギー学会誌 38 (1), 51-57, 2024-03-20

    ...<p>アレルギー素因を有する個体が,原因抗原と発症臓器を異にしながら,複数のアレルギー疾患を発症していく現象をアレルギーマーチと言う.乳児期のアトピー性皮膚炎(AD)がその起点であるとされる一方,アレルギーマーチの経過をたどる小児は少なく,個々の異なるクラスターを反映した集団レベルの有病率パターンを観察しているに過ぎないとの報告もある.我々が行った全国アレルギー疾患医療拠点病院の職員とその家族を対象...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 下肢静脈瘤治療

    広川 雅之 日本血管外科学会雑誌 33 (2), 79-83, 2024-03-13

    ...<p>下肢静脈瘤は良性疾患であるため,自覚症状,皮膚病変がある場合が治療対象となる.超音波検査と問診,視診,触診の結果を総合的に勘案して治療方法を決定する.下肢静脈瘤の治療には保存的治療と侵襲的治療があり,うっ滞性皮膚炎や潰瘍を有する重症例では基本的に侵襲的治療を選択する.現在,伏在型静脈瘤の侵襲的治療の約90%はラジオ波またはレーザーによる血管内治療となっている.2019年に保険適用となったシアノアクリレート...

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  • 皮膚疾患ケア看護師が関わったアトピー性皮膚炎教育入院について(観察研究)

    久野 千枝, 檜垣 祐子, 鈴木 加余子, 二村 恭子, 松永 佳世子, 矢上 晶子 日本皮膚科学会雑誌 134 (2), 309-319, 2024-02-20

    ...<p>アトピー性皮膚炎(AD)患者の教育入院において皮膚疾患ケア看護師がスキンケア及び外用方法の指導に介入している.入院AD67例を対象に洗浄方法を観察し,入院時と退院時にアンケート調査を行った結果,入院時は洗浄剤の泡立て不足,擦り洗いなど,洗浄方法が不適切で,適切な外用量を理解していない患者が多かったが,退院時には,全例が洗浄方法や外用量について理解し,退院後も継続可能と回答し,入院中の指導に満足...

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  • デュピルマブの投与が奏効したアトピー性皮膚炎を合併した難治性水疱性類天疱瘡の 1 例

    駄阿 也眞人, 古森 環, 川上 かおり, 安野 秀一郎, 久本 岳史, 髙旗 博昭, 下村 裕 西日本皮膚科 86 (1), 26-29, 2024-02-01

    ...既往症にアトピー性皮膚炎があり,Th2 炎症が強力に病態に関与している可能性を考慮されデュピルマブの投与が開始された。その後,瘙痒と水疱新生は速やかに消退し,病勢のコントロールが可能となり,以後 PSL の減量も可能となった。重篤な副作用がなく,アトピー性皮膚炎で使用経験のあるデュピルマブは BP の有力な治療選択肢の 1 つになりうると考えられる。</p>...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 公共牧場を介したデルマトフィルス症の発生状況調査

    小林 憲一郎 日本獣医師会雑誌 77 (2), e21-e26, 2024

    ...<p>デルマトフィルス症は<i>Dermatophilus</i> <i>congolensis</i> の感染により牛,めん羊,山羊,馬等に滲出性皮膚炎を起こす.2022年1月にA酪農場で同症が29頭中20頭発生し疫学調査で預託先のB公共牧場の関与が示唆された.そこでB公共牧場を含む管内8公共牧場で同症の発生状況を調査した.2022年6〜9月に延べ898頭を調査し,B公共牧場で3頭の発症を認めた....

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 学校給食で発症し,経皮感作が疑われたエゴマアレルギーの小児例

    城田 淳, 佐久間 弘子, 増山 郁, 鈴木 奈緒子, 竹田 悠佳, 岡部 永生, 杉田 晃, 近藤 康人 アレルギー 73 (3), 290-293, 2024

    ...<p>症例は7歳女児.乳児期よりアトピー性皮膚炎の既往あり.祖父がエゴマを栽培しており,家族は日常的にエゴマ料理を摂食していたが,本児は好まず全く摂取していなかった.小学校の学校給食で初めてエゴマを摂食し,嘔吐,顔面腫脹,口腔内違和感が出現した.当院にてオープン法で経口負荷試験を行ったところ陽性となり,エゴマ粉末によるSkin Prick Testも陽性であった.さらにアレルゲン解析のため,エゴマの...

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  • スピルリナ含有サプリメントによる肝障害が疑われた一例

    金子 佳右, 鈴木 慎太郎, 能條 眞, 本間 哲也, 松永 智宏, 宇野 知輝, 内田 嘉隆, 大田 進, 田中 明彦, 相良 博典 昭和学士会雑誌 84 (2), 156-162, 2024

    ...症例は16歳男子.乳幼児期からアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの既往がある.食物アレルギーの継続診療のため紹介受診した際に自覚症状や他覚所見を欠いていたが,偶発的にAST 36IU/L,ALT 77IU/Lと肝障害を指摘された.腹部超音波検査や腹部単純CTでは有意な異常所見を認めなかった.詳細な問診より,1年前から「成長促進」をうたった市販のサプリメントを毎日飲んでいた.患者の持参したサプリメントで...

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  • 神経症状が先行し,上肢に出現した非典型的な皮疹から診断し得た皮膚動脈炎による血管炎性ニューロパチーの1例

    中村 大和, 宇佐美 清英, 谷口 智彦, 中島 沙恵子, 加来 洋, 髙橋 良輔 臨床神経学 64 (1), 33-38, 2024

    ...<p>33歳女性.アトピー性皮膚炎に対して加療中に右手掌の異常感覚が出現し,3ヶ月の経過で異常感覚,筋力低下が四肢に拡大し入院した.右三角筋,右第一背側骨間筋,右前脛骨筋などに筋力低下を認め,神経伝導検査では多発性単神経炎が示唆された.入院直前に前腕に小径の皮疹が出現したが,下肢には皮疹を認めず,性状や分布からは血管炎を疑いにくいとされた.しかし神経所見を考慮すれば血管性病態の評価が不可欠であり,生検...

    DOI Web Site PubMed 参考文献11件

  • 局所陰圧閉鎖療法が有用であった難治性胃皮膚瘻の1例

    熊谷 卓朗, 内藤 真奈美, 齊藤 研 日本農村医学会雑誌 72 (5), 402-407, 2024

    ...しかし,胃瘻周囲の皮膚炎が増悪,対応に難渋したことから,胃瘻チューブを抜去した。皮下埋め込み型中心静脈ポートを造設後,瘻孔は徐々に縮小したが,閉鎖・治癒に至らず,持続する胃液の流出のため瘻孔周囲皮膚の発赤やびらん,疼痛などの皮膚障害が1年にわたり持続していた。難治性の胃皮膚瘻に対して,局所麻酔下に瘻孔切除術を施行した。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 痒み評価に関するアトピー性皮膚炎痒みコンセンサス会議(AICOM)からの提案

    江畑 俊哉, 大矢 幸弘, 大嶋 勇成, 安東 嗣修, 冨永 光俊, 片岡 葉子, 福井 宣規, 海老原 伸行, 長谷川 俊史, 小林 茂俊, 森澤 豊, 井上 徳浩, 成田 雅美, 金子 栄, 井川 健, 中原 剛士, 石氏 陽三, 岡田 峰陽, 藤井 正徳, 川崎 洋, 入江 浩之, 白鳥 美穂, 室田 浩之 アレルギー 73 (2), 171-179, 2024

    ...<p>【背景・目的】アトピー性皮膚炎患者が最も困っている症状である痒みに着目した治療には適切な痒み評価が必要である.痒み治療や研究に精通した医師および研究者で構成されるアトピー性皮膚炎痒みコンセンサス会議において,痒み評価の課題および最適な痒み評価法を協議した....

    DOI PubMed

  • P2X4受容体を介したATPによるマスト細胞の活性化の増強

    吉田 一貴, 伊藤 政明, 松岡 功 日本薬理学雑誌 159 (1), 39-43, 2024-01-01

    ...細胞外へ放出され,神経伝達や血小板凝集で重要な役割を担っている.さらに,皮膚を擦るような機械刺激や炎症による細胞傷害によっても放出され,炎症反応を促進することが明らかになってきた.マスト細胞(MC)は造血幹細胞由来の免疫細胞であり,Ⅰ型アレルギー反応の中心となる細胞である.MCはIgEを介した抗原認識によって活性化するが,高濃度ATP(>‍0.5 ‍mM)に反応するP2X7受容体を介して炎症性腸疾患や皮膚炎...

    DOI Web Site 参考文献30件

  • 皮膚科における行動療法

    羽白 誠 心身医学 64 (2), 137-140, 2024

    ...<p>行動療法は不適切な行動を心理的操作によって修正する精神療法である.方法としては,段階的曝露法,セルフモニタリング法,ハビットリバーサル法,オペラント条件づけ,フラッディング法,苦行療法などがある.皮膚科において不適切な行動として問題となるのは,アトピー性皮膚炎をはじめとする痒みに対する過剰な搔破行動が最も多いと思われる.そのほかとして抜毛症や爪咬み,皮膚むしり症などがある.また人前に出るとコリン...

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  • 室内化学物質暴露に関わる子供の消費者製品事故のリスク評価

    青木 幸生, 青木 菜々子, 東海 明宏, 中久保 豊彦, 伊藤 理彩 室内環境 27 (1), 23-42, 2024

    ...傷害の種類では,皮膚炎に化学熱傷を合せた皮膚障害が最も多く,19歳以下で61.1%であった。また,事故の多い製品分野は,化粧品・薬品,建築・家具,玩具であることがわかった。一方,抽出した製品コードに対する0-19歳の中毒,皮膚炎,化学熱傷の事故発生確率は,概ね1E-6-1E-5 (incidence / population / year) 台であった。...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 免疫アレルギー領域のスタートアップの最新動向調査研究2022

    足立 剛也, 早野 元詞, 伊藤 靖典, 猪俣 武範, 小川 靖, 貝沼 圭吾, 神尾 敬子, 倉島 洋介, 桑原 優, 坂下 雅文, 佐藤 さくら, 富田 康裕, 中島 沙恵子, 二村 昌樹, 正木 克宜, 玉利 真由美, 海老澤 元宏, 森田 英明 アレルギー 73 (3), 268-278, 2024

    ...</p><p>【結果】投資額は7.2億USDで,米国:欧州:日本の比率は20:6:1であった.米国は2016-2018年をピークに鈍化する一方,日欧は増加傾向だった.米国はアトピー性皮膚炎・食物アレルギーに対するバイオ医薬品,欧州は喘息アプリ,日本はヘルスケアアプリ・疾患横断型等への投資が多く見られた....

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  • アトピー性皮膚炎合併の円形脱毛症患者3例におけるデュピルマブの使用経験についての検討

    小林 里佳, 久米 典子, 松田 智子, 岸本 泉, 山﨑 文和, 谷崎 英昭 皮膚の科学 23 (1), 9-15, 2024

    ...<p>円形脱毛症を合併したアトピー性皮膚炎患者3例に対するデュピルマブの使用経験について報告した。症例1は40歳,男性。アトピー性皮膚炎に対してデュピルマブを投与したところ,皮疹の改善とともに合併していた円形脱毛症が改善した。症例2は11歳,男性。幼少期よりアトピー性皮膚炎に罹患しており,全頭や眉毛,睫毛に脱毛を認めていた。...

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  • ニキビダニ症の1例

    田邉 洋, 石合 誠, 太田 美貴, 野々山 翔子, 手塚 純子 Tenri Medical Bulletin 26 (2), 123-131, 2023-12-25

    ...ドキシサイクリン100 mg/日,イベルメクチン9 mg内服など酒皶に準じて治療したが改善なく,メトロニダゾール内服20日で改善が見られた.本例はニキビダニにより惹起される皮膚病変のうち pityriasis folliculorumに合致すると考えた.ニキビダニの皮膚の病原性については今も議論があるが,pityriasis folliculorumはニキビダニの免疫調整作用の1表現型と推測される.酒皶様皮膚炎...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • アトピー性皮膚炎の機序とJAK阻害外用薬(デルゴシチニブ)の有用性

    梶田 直樹, 吉田 幸一 日本小児アレルギー学会誌 37 (5), 513-518, 2023-12-20

    ...<p>アトピー性皮膚炎の炎症に関わる多くのサイトカインのシグナル伝達において,JAK/STAT経路が関与する.近年,本邦から発売されたデルゴシチニブは,JAKファミリーのすべてのキナーゼ活性を阻害する外用剤であり,Th2サイトカインを始めとしたアトピー性皮膚炎の炎症に関わる種々のサイトカインを抑制することで治療効果を得る.小児を対象としたデルゴシチニブの第II層,第III層臨床試験ではアトピー性皮膚炎...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • PDE4阻害薬(ジファミラスト軟膏)

    堀向 健太 日本小児アレルギー学会誌 37 (5), 505-512, 2023-12-20

    ...の外用薬として開発され,その有効性と安全性が確認された.日本のアトピー性皮膚炎治療において,ジファミラスト軟膏は,ステロイド外用剤,タクロリムス軟膏,デルゴシチニブ軟膏に続く第4の新たな治療薬としての位置を占めるようになっている.本稿では,PDE4阻害薬の変遷と,ジファミラスト軟膏の特性について概観した....

    DOI Web Site 参考文献36件

  • ヒト化抗IL-31受容体αモノクローナル抗体:ネモリズマブ

    松﨑 寛司, 小田嶋 博 日本小児アレルギー学会誌 37 (5), 497-504, 2023-12-20

    ...<p>アトピー性皮膚炎は,「皮膚バリア機能異常」,「アレルギー性炎症」,「掻痒」の3つの要素が互いに影響して病態を形成している.アトピー性皮膚炎において掻痒は最も重要な臨床症状であり,病態だけではなく,患者のquality of life(QOL)にも大きく影響する.近年,起痒物質としてインターロイキン31(IL-31)が同定され,慢性的な掻痒に関与していることが分かってきた.ネモリズマブは,IL-...

    DOI Web Site 参考文献24件

  • アトピー性皮膚炎治療薬としてのJAK阻害薬

    樺島 重憲 日本小児アレルギー学会誌 37 (5), 519-526, 2023-12-20

    ...<p>アトピー性皮膚炎の新規治療薬として,主にJAK1およびJAK2を阻害するJAK阻害薬が注目されている.アトピー性皮膚炎の病態形成に関わるIL-4,IL-13,IL-22,TSLPといった複数のサイトカインの細胞内シグナル伝達を遮断することにより良好な治療効果を発揮する一方,JAK1およびJAK2以外のJAKファミリー分子への影響が少ないため,全身投与を行っても重篤な副作用を生じにくいことが報告...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 3.疱疹状皮膚炎の水疱形成機構

    牧野 輝彦 日本皮膚科学会雑誌 133 (12), 2813-2818, 2023-11-20

    ...<p>疱疹状皮膚炎(DH)は,臨床的に痒みを伴う紅斑,小水疱を生じ,HLA-DQ2/DQ8ハプロタイプに関連するグルテン過敏性腸疾患(GSE)や真皮表皮接合部の顆粒状のIgA沈着を特徴とする疾患である.欧米では比較的一般的な疾患であるが,日本ではまれな疾患である.日本人DH患者では,真皮乳頭の線維状のIgA沈着やGSEを伴わないなど,欧米のDHとは異なる特徴がしばしば認められる.本稿ではDHの臨床的...

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  • 1.在宅診療でみられる高齢者の皮膚疾患

    袋 秀平 日本老年医学会雑誌 60 (4), 339-344, 2023-10-25

    ...<p>在宅診療において皮膚疾患に遭遇することは多く,在宅主治医や訪問看護師がその対処に難渋している.多くの場合は生命予後に関係しないが,療養者や家族のQOL低下の一因となる.今回は褥瘡,湿疹皮膚炎,真菌症,水疱性疾患,皮膚腫瘍,疥癬について述べた.いずれの疾患も対処方法は確立しており,正しい診断をおこなうことが重要である.</p>...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 3.高齢者のフットケアとあしの皮膚疾患

    中西 健史 日本老年医学会雑誌 60 (4), 352-358, 2023-10-25

    <p>加齢とともに増えていく足の疾患には,皮膚の水分量の低下,皮脂分泌能の低下,免疫能の低下,血管の老化,筋肉量の減少および関節可動域の低下など実に多くの要因が関係している.本稿では,老化という観点からフットケアについて考察を加えてみた.また,多くのフットケア関連の書物では触れられていない症状(足底煩熱)や疾患(掌蹠膿疱症)も取り上げた.読者層を考えて処置の必要な疾患はあえて除外したことをお許し…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • ハイドロコロイドドレッシング材を用いた小児耳介変形の矯正法

    齋藤 かれん, 佐々木 薫, 明星 里沙, 相原 有希子, 佐々木 正浩, 渋谷 陽一郎, 大島 純弥, 関堂 充 日本形成外科学会会誌 43 (10), 583-588, 2023-10-20

    ...全体の効果は不変22%,改善56%,著明改善22%であり,1例で皮膚炎を生じた。矯正開始が早いほど矯正効果が高かった。<br> 小児耳介変形矯正の問題点には皮膚障害のリスクと手技の煩雑さがあげられる。ハイドロコロイドドレッシング材を用いた耳介の矯正は,その安全性から早期矯正開始が可能で有用と考えられた。</p>...

    DOI 医中誌

  • 酒さ様皮膚炎の経過中に生じた Morbihan 病と考えられた 1 例

    横溝 紗佑里, 横山 恵美, 川上 佳夫, 森実 真, 安井 陽子 西日本皮膚科 85 (5), 347-350, 2023-10-01

    ...酒さ様皮膚炎および Morbihan 病と考え,PSL を漸減し,ミノサイクリン塩酸塩内服とメトロニダゾール軟膏の外用で治療し,紅斑と眼瞼浮腫は約 1 年を経て緩徐に改善した。Morbihan 病は顔の中央および上部 3 分の 2(眼窩周囲・額・眉間・鼻および頰)にみられるリンパ浮腫を主症状とし,現在のところ確立した診断基準や治療はない。...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • アトピー性皮膚炎患者における瘙痒の日内変動と新しい瘙痒評価法

    稲葉 葉一 西日本皮膚科 85 (5), 382-386, 2023-10-01

    ...<p>アトピー性皮膚炎は,増悪と軽快を繰り返す瘙痒のある湿疹を主症状とする慢性的な皮膚疾患である。瘙痒に伴う精神的苦痛や睡眠障害,搔破行動やこれによる湿疹の更なる悪化や細菌性二次感染などはアトピー性皮膚炎患者の QOL を障害する主要因となっている。...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • デュピルマブ(デュピクセント<sup>®</sup>)投与中に発症した CD30 陽性 T 細胞リンパ増殖症の 1 例

    西村 美紅, 栗原 雄一, 宮原 正晴, 丸田 康夫, 明石 道昭, 大島 孝一, 大野 文嵩, 中原 剛士 西日本皮膚科 85 (5), 366-369, 2023-10-01

    ...幼少時からアトピー性皮膚炎があり難治性のため当科受診 3 年前よりデュピルマブを投与されていた。1 年前より左下腿前面に紅色丘疹が出現し前医の切除生検で皮膚原発性 CD30 陽性 T 細胞リンパ増殖症と診断され,精査加療目的に紹介された。当科初診時採血で好酸球増多があり,可溶性 IL-2R は若干高値で血液内科と併診し,全身 CT や PET の画像検査で明らかな転移巣は認めなかった。...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 皮膚単位面積あたりの細菌数の算出と肌状態との関係

    太田 聖子, 鈴木 留佳, 青木 郁子, 坂田 修, 畑 毅 日本化粧品技術者会誌 57 (3), 224-233, 2023-09-20

    ...アトピー性皮膚炎では<i>Staphylococcus</i>属が優勢となり皮膚細菌叢の乱れが炎症を悪化させることから,細菌叢の比率や多様性と皮膚状態との間に何らかの関係があると考えられてきた。一方で,健常肌では個人特有の細菌叢比率があり,恒常的でほとんど変化をしない。...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 生活習慣病・摂食障害への内観療法

    河合 啓介 内観研究 29 (1), 9-19, 2023-09-01

    ...筆者は、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など心理的要因が症状に影響を与える内科疾患や肥満・糖尿病などの生活習慣病、摂食障害へ内観療法を適応してきた。内観療法により、患者は家族を含めた周囲が懸命に自分を支えていた事実に気付き、過去の自分の行動や否認・回避してきた感情に向き合う。その過程で、病気の受け入れが促進され、病気のコントロールが可能となる。...

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  • 洗濯衣類消臭目的のオスバンS<sup>Ⓡ</sup>(塩化ベンザルコニウム)不適切使用による接触皮膚炎の2例

    増澤 真実子, 生野 麻美子, 中村 美夏, 鈴木 典子, 天羽 康之 日本皮膚科学会雑誌 133 (9), 2169-2175, 2023-08-20

    ...<p>インターネットで話題になっている,洗濯衣類の生乾き臭予防目的に使用したオスバンS<sup>Ⓡ</sup>(10%塩化ベンザルコニウム液)による接触皮膚炎の2例を報告する.いずれも前医で診断と治療に難渋し,特異な浮腫性紅斑と強い色素沈着は衣類の密着部位に一致していた.両例とも約1年のオスバンS<sup>Ⓡ</sup>使用歴があり,中止により速やかに皮疹は軽快した.塩化ベンザルコニウムによる接触皮膚炎...

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  • 抗IL-4/13受容体抗体(デュピルマブ)

    大谷 祐介, 滝沢 琢己 日本小児アレルギー学会誌 37 (3), 240-247, 2023-08-20

    ...<p>デュピルマブは2019年に12歳以上の気管支喘息に対して保険適用承認された生物学的製剤であり,小児に対する使用経験は増加している.成人では,アトピー性皮膚炎,鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎にも適用がある.デュピルマブはアレルギー炎症の基本病態を標的として作用するため,上記に限らず他のさまざまなアレルギー疾患への有効性も期待されている.実際に,各アレルギー疾患に関して同剤の多数の臨床研究がなされており,...

    DOI Web Site 参考文献28件

  • お詫びと訂正 2

    西日本皮膚科 85 (3), 251-251, 2023-06-01

    ...</p> <p><該当箇所></p> <p>論文タイトル:アトピー性皮膚炎における IL-4/IL-13 の最新知見とこれからの治療戦略(2023 年 85 巻 1 号 p.p.5-15)</p> <p>ページ:8 ページ</p> <p>該当箇所:表1</p> <p>誤:Ⅰ型受容体への結合:IL-13 〇</p> <p>正:Ⅰ型受容体への結合:IL-13 ×</p>...

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  • アトピー性皮膚炎に対する外用薬の使用実態調査

    五十嵐 敦之, 佐伯 秀久, 安部 正敏, 椛島 健治 日本皮膚科学会雑誌 133 (6), 1491-1504, 2023-05-22

    ...<p>本調査では,アトピー性皮膚炎に対する抗炎症外用薬(ステロイド外用薬,タクロリムス軟膏,デルゴシチニブ軟膏)3剤の使用実態や医師の治療満足度を把握する目的で,皮膚科専門医を対象としたアンケート調査を実施した.ステロイド外用薬は,効果が良好との回答が多く,急性期治療における治療満足度が高かった.デルゴシチニブ軟膏は,副作用等の安全性に対する懸念が少ないとの回答が多かったが,他の薬剤との併用や変更などの...

    DOI Web Site 医中誌

  • ネモリズマブのアトピー性皮膚炎の皮疹改善効果に対するそう痒改善の寄与:Mediation analysis法による検討

    駒嵜 弘, 佐藤 俊哉, 椛島 健治 日本皮膚科学会雑誌 133 (6), 1479-1490, 2023-05-22

    ...<p>ネモリズマブのアトピー性皮膚炎患者を対象とした第III相臨床試験データを用い,ネモリズマブの皮疹改善効果に対するそう痒改善の寄与をmediation analysis法を用いて評価した.治療開始4週後では,ネモリズマブが直接皮疹を改善する効果の割合が大きかった.治療開始8週以降では,ネモリズマブがそう痒を改善することで皮疹を改善する間接的な効果の割合が増加した.そう痒を改善することで,itch-scratch...

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  • 当院で分離されたマラセチア属の解析

    栁 政希, 山田 明輝, 橋倉 悠輝, 猪﨑 みさき, 川上 恵, 惠 稜也, 梅北 邦彦 医学検査 72 (2), 191-196, 2023-04-25

    ...<p>マラセチアは皮膚に常在する酵母様真菌で,癜風やマラセチア毛包炎,脂漏性皮膚炎,アトピー性皮膚炎などの起炎菌になりうる。しかしながら,脂質要求性であるため従来の培養法では分離が困難であることやマラセチア属の形態および生化学的所見は類似しており,表現形のみで菌種同定は難しく,菌種同定に至らないことが多い。菌種同定法として分子生物学的手法が用いられるが,利用できる施設が限られている。...

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  • アトピー性皮膚炎と栄養障害を背景とした難治性肘部皮下膿瘍に対し栄養療法が有効であった1例

    藤井 俊輔, 増本 幸二, 新開 統子, 堀口 比奈子, 田中  保成, 後藤 悠大, 佐々木 理人, 千葉 史子, 神保 教広, 瓜田 泰久 外科と代謝・栄養 57 (2), 79-84, 2023-04-15

    ...<p> アトピー性皮膚炎に栄養不良を合併し, 難治性肘部皮下膿瘍を生じた小児に対し, 外科的治療に加え, 積極的な栄養療法を併用することで良好な結果を得た1例を経験したので報告する. 症例は7歳男児で, 元来アトピー性皮膚炎があり, 加えて幼児期より偏食傾向があった. 今回, 6カ月前より掻痒のため左肘部を頻回に擦過するようになり, 2週間前より左肘部に発赤・腫脹が出現した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 腸内細菌叢への介入によりアレルギーは予防できるのか

    高増 哲也 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 44-48, 2023-03-20

    ...であるヒトと共生関係にあり,腸管の免疫細胞に作用して免疫反応に影響を及ぼし,腸管上皮に作用してバリア機能にも影響している.アレルギー疾患の発症関連因子には腸内細菌叢の関与を示すものが多く,腸内細菌叢はアレルギーの発症に関与しているということができるが,腸内細菌叢への介入によりアレルギーを予防できるかという問いへの答えは簡単ではない.システマティックレビューによっては,プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎...

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 環境介入(受動喫煙)によりアレルギーは予防できるのか

    池田 政憲 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 33-43, 2023-03-20

    ...<p>受動喫煙は,小児喘息の発症と重症化のみならず呼吸機能低下のリスクを増加させ,総IgEの上昇と食物および吸入アレルゲンの感作リスクを高める.妊娠中の母親の喫煙は,胎児の肺成長を阻害し出生時からの呼吸機能低下をもたらし,学童期以降の呼吸機能低下と重症喘息のリスクを増加させる.妊娠中の母親の受動喫煙においても,臍帯血の制御性T細胞はエピジェネティックな機序により減少を生じ,乳児期からのアトピー性皮膚炎...

    DOI Web Site 参考文献26件

  • 食物アレルギーのリスク因子・増悪因子をふまえた患者管理

    高岡 有理 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 12-17, 2023-03-20

    ...<p>乳幼児の食物アレルギーの感作および発症のリスクに関しては,家族歴,皮膚バリア機能の低下,環境中の食物をはじめとするアレルゲン,日光照射不足などの関与が報告されている.乳幼児期では皮膚炎を十分な治療により早期に寛解させ,経口免疫寛容を意識して離乳食を遅らせることはしないようにする.また幼児期以降は鶏卵,牛乳や小麦アレルギーの自然経過では食物特異的IgE抗体価高値の方が遷延する傾向にあるため,IgE...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • プライマリ・ケアで食物アレルギーを予防しよう

    西村 龍夫, 福岡 圭介 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 23-32, 2023-03-20

    ...</p><p>我々は鶏卵,ミルク,小麦,大豆,ピーナッツ,そばの6種食物の粉末と整腸剤を混合したMixed powder(以下,MP)を作り,アトピー性皮膚炎の乳児を対象にプラセボと比較した多施設共同ランダム化試験を行った.その結果MPを投与した群はプラセボ群と比較してFAのエピソードを有意に減少させることができた.副反応に関しては投与後の顔面の発赤等,軽微なものを経験したが重篤なものはなかった....

    DOI Web Site 参考文献24件

  • アトピー性皮膚炎とリスクファクター・増悪因子

    楠 隆 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 7-11, 2023-03-20

    ...<p>本シンポジウムでは,アトピー性皮膚炎(AD)のリスクファクター・増悪因子としての食物に注目して考察を行った.食物アレルギー(FA)とADの関係性については,従来乳児期ADの発症要因として食物が重視されていたが,最近ではむしろADのFAリスク因子としての役割が重視されるようになり,ADの治療として特定の食物除去を行なうことの危険性が強調されている.食習慣,栄養(肥満)とADについては,AD児自身...

    DOI Web Site 参考文献27件

  • 原発性腋窩多汗症に対するソフピロニウム臭化物ゲルの使用経験と有効性の検討

    皐月 玲子 日本形成外科学会会誌 43 (3), 109-115, 2023-03-20

    ...<br> 結果:1例が適用部位に皮膚炎を生じ,1例が効果不十分のため,それぞれ使用を中止した。6週間投与後まで経過観察が可能であった8例において,HDSSならびにHDSM-Axスコアの評価はいずれも投与前と比較し改善を認めた。発汗減少効果の発現までの日数は,平均8.40日,中央値は7日であった。...

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  • 小児期発症アトピー性皮膚炎患者の皮膚苔癬化に対するデュピルマブ使用による診療経験

    吉原 伸弥, 藤田 雄治, 宮本 学, 安藤 裕輔, 加藤 正也, 吉原 重美 日本小児アレルギー学会誌 37 (1), 113-119, 2023-03-20

    ...<p>苔癬化はアトピー性皮膚炎(AD)の慢性病変であり,主に掻破を繰り返すことにより皮膚が肥厚した結果生じる.苔癬化は難治性とされ,ステロイド軟膏が効きづらい病変である.我々は,小児期発症のAD患者に対し,デュピルマブを投与し頭頸部・上肢・下肢・体幹の総合的な皮膚病変の改善に有効であるかを苔癬化を中心とし検証したためその結果を報告する.対象は,小児期にADを発症し15歳以上でデュピルマブによる治療を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 毒針毛による皮膚炎

    大塚 勇輝, 長岡 寛和, 花山 宜久, 大塚 文男, 金森 達也 日本プライマリ・ケア連合学会誌 46 (1), 33-34, 2023-03-20

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 腎梗塞を合併した活動期僧帽弁位感染性心内膜炎に対する手術後に腎出血を来した1例

    松本 淳, 安田 章沢, 長 知樹, 松木 佑介, 小林 由幸, 森 佳織, 内田 敬二 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (2), 83-87, 2023-03-15

    ...<p>症例はアトピー性皮膚炎を有する55歳女性.発熱と意識障害で前医搬送となり,敗血症性ショックの診断で入院.血液培養検査で黄色ブドウ球菌が検出され,多発脳梗塞および左腎梗塞あり,経食道心エコー検査で僧帽弁位に可動性を有する10 mm大の疣腫を認め,感染性心内膜炎の診断で当科転送となった.緊急僧帽弁形成術を施行,疣腫は切除することができ,血行動態安定した状態で人工呼吸管理下に術後ICUへ入室した.術後...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 円形脱毛症を合併したアトピー性皮膚炎症例におけるJAK 阻害薬の治療効果

    益子 礼人, 岡 大五, 青山 裕美 西日本皮膚科 85 (1), 34-37, 2023-02-01

    ...<p>円形脱毛症(Alopecia areata:AA)は毛包に対する自己免疫反応により脱毛が生じる疾患で,アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis:AD)を合併すると,脱毛が難治化し治療抵抗性となることが多い。今回我々は,AD を合併した AA に対しヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬であるバリシチニブを投与し,AD と AA の両方が改善した症例を 3 例経験した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • アトピー性皮膚炎における IL-4/IL-13 の最新知見とこれからの治療戦略

    中原 剛士, 辻 学, 栗本 沙里奈, 出原 賢治 西日本皮膚科 85 (1), 5-15, 2023-02-01

    ...<p>アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)は臨床現場においてよくみられる慢性皮膚疾患である。その発症や病態形成には,遺伝的,免疫学的,環境的な要因が複雑に絡み合うとされ,近年のさまざまな基礎・臨床研究により,数多くの知見が報告されている。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献83件

  • 漢方薬による薬剤性膀胱炎:本邦症例報告の文献学的検討

    松山 愛佳, 加藤 久美子, 鈴木 省治, 百田 絢子, 佐井 裕紀, 加藤 隆, 井上 聡, 平林 裕樹 日本女性骨盤底医学会誌 19 (1), 50-55, 2023-01-31

    ...被疑薬内服開始から発症までの期間は3 週間から10 年(中央値2 年)と長く、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、ネフローゼ症候群、慢性肝炎などに長期処方されていた。被疑薬中止から症状消失までの期間は3 ~42 日(中央値10 日)と短く、薬剤性膀胱炎の可能性に思い至れば治療は容易であった。チャレンジテスト(再処方による症状発現)は、行われた12 例全例で陽性だった。...

    DOI 医中誌

  • 3歳児の皮膚炎に対する非紫外線カーボンアーク灯可視光線療法の効果:シングルケース実験研究

    戸部 浩美, 玉井 奈緒, 麦田 裕子, 中井 彩乃, 永田 みさ子, 峰松 健夫, 真田 弘美 看護理工学会誌 10 (0), 76-87, 2023

    ...</b><br>→小児患者と家族のQOLを低下させる皮膚炎への非紫外線光線療法のエビデンスを構築したいと考えた.<br><br><b>2.この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?あるいは,将来的に貢献できることは何か?</b><br>→ 副作用のない非紫外線光線療法は看護・介護ケアの選択肢として,患者や家族の負担や不安が軽減できる....

    DOI 医中誌

  • 第35回 ナノエッグ社の,門外漢だから…?の新発想研究

    山口 葉子 ファルマシア 59 (5), 422-424, 2023

    ...皮膚から薬を入れるための2つの基幹技術でスキンケア化粧品を開発、OEMや医療機関には原料や試薬販売事業を行っている、研究所では、アトピー性皮膚炎をはじめとした皮膚疾患の根治治療薬のための創薬研究を行っている。...

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  • アトピー性皮膚炎をもつ子どものセルフケアに関する文献レビュー

    厚美 彰子, 青木 雅子 日本小児看護学会誌 32 (0), 108-115, 2023

    ...<p> アトピー性皮膚炎は乳幼児期の有症率が多く、増悪軽快を繰り返すため、セルフケアを学習し継続させ、疾患をもつ自分を受け入れながら発達していくことが必要である。本レビューの目的は、子どものセルフケアの現状を明らかにしセルフケアの学習や継続の課題を検討することである。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 難治性の胃瘻瘻孔周囲皮膚炎を改善し得た一例

    山下 芳恵, 伊東 徹, 呉 建, 中武 信純, 下川原 尚人, 山口 淳正 在宅医療と内視鏡治療 26 (1), 1-5, 2023

    ...造設3カ月後に瘻孔周囲より漏れが出現し、漏れと皮膚炎を繰り返し、対処困難として当科紹介となった。瘻孔径拡大に伴う胃液と注入食の漏れにより増悪している瘻孔周囲のびらんと出血、白癬を疑う皮膚炎を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 慢性的な掻痒に対する薬物療法中に生じた犬の皮膚乳頭腫症の長期観察例

    佐尾 梨沙子, 伊從 慶太, 森川 伸也, 河村 芳朗, 大隅 尊史 獣医臨床皮膚科 29 (4), 205-209, 2023

    ...<p>犬アトピー性皮膚炎と診断され,長期間プレドニゾロンによる治療を受けていた8歳齢,避妊雌のチワワが,左後肢を中心に複数の黒色丘疹を呈した。プレドニゾロンを休薬し,オクラシチニブに変更したが病変に改善は認めなかった。病理組織学的検査より皮膚乳頭腫症と診断した。アジスロマイシン併用後14 日目に病変の改善は認めなかったが,1ヶ月後に縮小傾向を示し,5ヶ月後には著明に縮小した。...

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  • <i>Bifidobacterium breve</i> strain Yakult 経口投与による腸内環境改善が引き起こすアトピー性皮膚炎改善効果

    志岐 幸祐, 立石 里佳, 藤崎 明日香, 倉田 淳志, 山田 秀和, 水口 信行, 伊藤 龍生 日本臨床腸内微生物学会誌 25 (1), 38-45, 2023

    ...<p>【目的】アトピー性皮膚炎(AD)は掻痒感や湿疹を主病変とする。ADは,2型ヘルパーT細胞(Th2)へ分化が偏ることで発症する。また制御性T細胞(Treg)が免疫応答を制御しADの発症を防いでいる。腸内フローラがADに深く関わると報告されていることから,プロバイオティクスの一つである<i>Bifidobacterium breve</i> strain Yakult(BY)に着目した。...

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  • リンゴペクチン溶液の経口投与によるアトピー性皮膚炎の改善効果と腸内細菌叢に与える影響

    藤崎 明日香, 立石 里佳, 志岐 幸祐, 山田 秀和, 水口 信行, 伊藤 龍生 日本臨床腸内微生物学会誌 25 (1), 46-55, 2023

    ...<p>【目的】アトピー性皮膚炎(AD)の発症要因として,免疫応答の異常や腸内細菌叢の乱れが報告されている。リンゴペクチンは,特定の腸内細菌のみを選択的に増殖させることや血中ヒスタミン濃度の降下作用が報告されていることから,アレルギー性疾患に対する予防効果が期待されている。しかし,ADの改善効果は明らかになっていない。...

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  • 皮膚感作性に関する研究の現状と展望

    足利 太可雄 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S20-5-, 2023

    ...<p>アレルギー性接触皮膚炎は様々な免疫細胞が関与するⅣ型の遅延アレルギーであり,化学物質に繰り返し接触することでかぶれなどの皮膚疾患が生じることが知られている。皮膚感作性は、化学物質がアレルギー性接触性皮膚炎を引き起こす性質のことであり、様々な化学物質に接触することが避けられない日常生活の質に大きな影響を与えるため、安全性評価項目の中でも重要な毒性である。...

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  • アトピー性皮膚炎の増悪を背景とした感染性脳動脈瘤の1例

    井上 佑樹, 山崎 圭, 大河原 真美, 木附 宏 脳卒中 45 (3), 244-249, 2023

    ...<p>症例は28歳,既往に未加療のアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis: AD)のある男性.AD増悪時に黄色ブドウ球菌(<i>Staphylococcus aureus: S. aureus</i>)菌血症と感染性心内膜炎(infective endocarditis: IE)を発症した.9病日に感染性脳動脈瘤(infectious cerebral aneurysm: ICA)破裂...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 落屑性紅斑で初発し好中球性小膿疱を伴う紅斑で再燃した落葉状天疱瘡の 1 例

    伊藤 星子, 今村 貞夫, 井上 裕匡 皮膚の科学 22 (1), 13-18, 2023

    ...脂漏性皮膚炎や表在性皮膚真菌症を考慮したが,真菌検査(直接鏡検法)は陰性でステロイド外用による改善にも乏しかった。皮疹が体幹や下肢にも拡大し弛緩性水疱やびらんも伴ってきたため皮膚生検を施行した。病理組織学的所見は乏しかったが直接蛍光抗体法で表皮細胞間に <b>IgG </b>沈着を認め,血液検査にて抗デスモグレイン <b>1 </b>抗体が高値であったため落葉状天疱瘡と診断した。...

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  • 陽子線治療により2年間局所制御されている乳癌オリゴ肺転移の1例

    山村 和生, 宮嶋 則行, 岡崎 泰士, 田中 健太, 大谷 聡, 佐賀 信介, 安藤 修久 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 35-42, 2023

    ...結節を認め,経気管支鏡生検の結果,乳癌の肺転移と診断された.TS-1内服を2コース施行したが,肺結節は21×17mm大に増大しPDと判定.明らかな新規病変の出現は認めず,患者と相談の結果,他院放射線専門施設において肺転移巣に対し先進医療として陽子線治療を行った(66GyE/10fr).照射後,肺病変は消失し,以後2年間再発を認めず,新規病変の出現もみられていない.照射に伴う有害事象はGrade1の皮膚炎...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 医療現場におけるファーマコメトリクスの利活用-カルテ情報とMBMAによる医薬品評価-

    家入 一郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 2-C-S24-3-, 2023

    ...(2)では、アトピー性皮膚炎治療薬、原発開放隅角緑内障の第二選択薬、神経障害性疼痛治療薬、切除不能膵癌に対する化学療法の有効性比較についての検討を加えてきた。(1)(2)ともユーザーの希望するかたちでの医薬品評価が可能であり、PMx特有な部分としては、横軸が時間単位の表現、共変量の評価、シミュレーションが可能な点が挙げられる。...

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  • フナずし由来の乳酸菌摂取によるアトピー性皮膚炎の改善効果の検討

    立石 里佳, 藤崎 明日香, 志岐 幸祐, 山田 秀和, 水口 信行, 永田 恵里菜, 伊藤 龍生 日本臨床腸内微生物学会誌 25 (1), 56-63, 2023

    ...<p>【目的】アトピー性皮膚炎(AD)は憎悪と寛解を繰り返す瘙痒のある湿疹を主病変とする慢性皮膚疾患であり,発症の原因には,免疫機能や皮膚バリア機能の異常が報告されている。近年,アトピー性皮膚炎の炎症,及び症状の進行と腸内細菌叢には深い関係が在ると考えられる。その背景には,AD患者では腸内細菌叢が偏った状態であるという報告や,プロバイオティクスの投与がADの予防や治療に有効であるという報告がある。...

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  • 難治性皮膚潰瘍に対して多血小板血漿療法で治療した 5 例

    力武 里菜, 加藤 威, 後藤 春菜, 浅田 春季, 平野 慎悟, 山田 昌弘, 小林 佳道, 塚本 雄大, 國府 拓, 山本 文平, 高橋 聡文, 藤本 徳毅 皮膚の科学 22 (4), 315-321, 2023

    ...当院で経験した静脈うっ滞性皮膚炎,全身性強皮症,血管炎を背景とした <b>5 </b>例の難治性皮膚潰瘍に対して <b>PRP </b>療法を施行した結果を報告する。 <b>5 </b>例中 <b>4 </b>例については潰瘍径の縮小または上皮化に至った。難治性の皮膚潰瘍であり急速に上皮化に至ることはなかったが,一定以上の効果は得られた。...

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