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  • 目取真俊「面影と(うむかじとぅ)連れて(ちりてぃ)」論

    仲井眞 建一 日本近代文学 100 (0), 63-77, 2019-05-15

    <p>本論はテクストの〈聴く〉という態度に注目し、考察をすすめる。そのために、まず不可避的に暴力の可能性を呼び込む身体を、写真と相似的な関係にあるものとし、施される解釈を問題化した。語り手の「うち」が被った、対象を鋳型に嵌め込むような暴力の残酷さを明らかにしていく。そのうえで〈聴く〉態度が今ここにない不在の他者を受容する行為であると論じる。一見受動的である、それが、〈語り〉を招き入れるきっかけと…

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  • 被害記憶への回路という欲望

    栗山 雄佑 日本近代文学 99 (0), 80-94, 2018-11-15

    ...<p>(要旨)本稿は、沖縄における戦時慰安婦の問題を描いた目取真俊「群蝶の木」について、現代の沖縄の部落においていかに過去の記憶を引き受けることが可能かを考察した。その方策として、主人公の男性は元慰安婦の女性との身体的な接触を、友人から聞かされた自殺した知人の情報を重ね合わせる。そして、彼が両者の姿、情報によって自身の心奥に〈何か〉が生じたことを知覚したことに注目する。...

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  • <格子>と<波>とナショナリズム

    田中 雅一 文化人類学 82 (4), 425-445, 2018

    ...まず、ナショナ ルな物語に回収されることに抗する個人的な経験を水や音、意味の取れない発話などで表現する沖 縄の作家、目取真俊の小説を考察する。つぎに、死者を追悼するモニュメントに対比する形で、風、 ロウソクの炎、影、ささやきなどを利用するボルタンスキーの作品を紹介する。そこでは名前をつ けること、心臓音を集めるといったアーカイヴ的活動が重要になっている。...

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  • 目取真俊「虹の鳥」の異同

    銘苅 純一 International Journal of Human Culture Studies 2012 (22), 109-132, 2012

    The research in this manuscript investigated the differences between the Initial Edition and First Edition of <u>Nijinotori</u> by Shun Medoruma. The result shows that there were many differences …

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  • 戦後生まれの作家による戦争の記憶 : パトリック・モディアノと目取真俊を読む

    Miyazato Atsuko, 宮里 厚子 琉球大学欧米文化論集 = Ryudai Review of Euro-American Studies (49) 37-53, 2005-03

    モディアノと目取真はそれぞれ1945年(パリ)と1960年(沖縄)生まれで戦争を直接体験していない世代であるにもかかわらず、彼らの作品には常に戦争の記憶が語られている。この論文では、これら戦後生まれの作家がナチス占領時代のパリや沖縄戦をどのように描いているのか、なぜ描くのかという問いを通して、戦争を知らない世代が戦争を描く意義とその可能性を考えていきたい。彼らがなぜこの時代に固執するのかという点…

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  • 「五十年の哀れ」と向き合う : 『水滴』(目取真俊)教材化の試み

    幸田 国広 日本文学 48 (2), 35-43, 1999

    ...目取真俊氏の『水滴』(九七上期芥川賞)は、新しい角度から沖縄戦と戦後五十年を描いた作品である。沖縄修学旅行の実践で明らかになった私たちの平和教育の陥穽と生徒の実態を乗り越えるために、昨年『水滴』の教材化を試みた。実践を終えた今、改めて『水滴』の教材性について考えてみた。...

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  • 戦後沖縄県の文学と「貧困」―「復帰」以降を中心に―

    コジマ, ヨウスケ (1) 1-9,

    ...本論で論じる具体的な小説として,吉田スエ子「天の川の少女」,目取真俊「面影と連れて」がある。また,「文化と思想の総合誌」として,影響力を誇った雑誌『新沖縄文学』の「貧困」に関する記事を考察した。その結果として見えてきたのは,「貧困」,「格差」の諸問題が「沖縄」においては,外=中央=「日本近代」から課せられたものというかたちであらわれているということである。...

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  • 戦後沖縄県の文学と「貧困」―「復帰」以降を中心に―

    小嶋 洋輔 (1) 1-9,

    ...本論で論じる具体的な小説として,吉田スエ子「天の川の少女」,目取真俊「面影と連れて」がある。また,「文化と思想の総合誌」として,影響力を誇った雑誌『新沖縄文学』の「貧困」に関する記事を考察した。その結果として見えてきたのは,「貧困」,「格差」の諸問題が「沖縄」においては,外=中央=「日本近代」から課せられたものというかたちであらわれているということである。...

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