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検索結果 6,162 件

  • 脊髄圧迫を伴う小児頚椎椎間板石灰化症の1例

    伊藤 大貴, 井上 太郎, 吉原 永武 Journal of Spine Research 15 (4), 695-699, 2024-04-20

    ...<p>症例は7歳,女性.特に誘因なく頚部痛が出現し他院にて頚椎椎間板石灰化症と診断された.頚椎CTでC3/4椎間板の脊柱管内への突出,頚椎MRIで髄内輝度変化を伴う脊髄圧迫所見を認めた.治療は頚椎カラー固定,アセトアミノフェン定期内服を行い,症状,画像所見ともに改善した.小児頚椎椎間板石灰化症は脊髄圧迫を呈していたとしても保存加療を考慮するべきである.</p>...

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  • <i>PTCH1</i> 遺伝子に新規の変異と考えられるバリアントが同定された Gorlin 症候群の 1 例

    岩切 琢磨, 山内 輝夫, 佐々木 大和, 加藤 由花, 土肥 聡, 永田 茂樹 西日本皮膚科 86 (2), 151-155, 2024-04-01

    ...MRI では大脳鎌石灰化や髄芽腫,トルコ鞍の骨性架橋は認めず,掌蹠の小陥凹,大頭症もみられなかった。肋骨奇形,先天奇形,骨奇形,椎骨変形,手足のモデリング変形,手足の火焔様透過像などの放射線学的異常については X 線による精査は行っていない。また,明らかな家族歴はなかった。後日遺伝子検査を行い,<i>PTCH1</i> 遺伝子のバリアントが確認された。...

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  • 地域在住高齢者における骨質と身体活動の関連性

    赤井 滉基, 永井 宏達, 松沢 良太 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 164-164, 2024-03-31

    ...そこで本研究では、骨質の要素の一つである皮質骨の「微細構造」や「石灰化」を反映するとされる指標を用いて、骨質と身体活動の関連を明らかにすることを目的とした。 </p><p>【方法】</p><p> 本研究は65歳以上の地域在住高齢者を対象とした横断研究であ る。...

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  • 総大腿動脈閉塞性病変に対する血行再建

    小林 平 日本血管外科学会雑誌 33 (2), 91-95, 2024-03-20

    ...<p>下肢閉塞性動脈疾患に対する血行再建術は,その低侵襲性やデバイスの進歩に伴い,血管内治療全盛の時代となった.しかしながら,一般に総大腿動脈閉塞性病変は石灰化病変が多く,バルーン拡張のみでは長期開存が期待できず,また総大腿動脈は屈曲部に位置しており,ステントを留置した場合,ステント破綻の可能性があり,血管内治療の成績は良好とは言いがたい.またステントを留置した場合,穿刺困難となるなど問題点が多い....

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  • 巨大硬化性腸間膜炎の一例

    伊藤 拓馬, 前本 遼, 海野 陽資, 長見 直, 服部 晋明, 岩﨑 純治, 金澤 旭宣, 大沼 秀行 島根県立中央病院医学雑誌 48 (1), 73-78, 2024-03-10

    ...組織学的に石灰化を伴う硝子化と強い炎症細胞浸潤を認め, 硬化性腸管膜炎の診断となった. 発病から20年以上経過した巨大な硬化性腸間膜炎の症例を経験したため, 文献的考察を加えて報告する....

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  • ソフトコピー診断におけるカテゴリー3石灰化細分類の ためのスコアリングシステム

    小西 章子, 藤井 直子, 中間 友美, 古川 博子, 山西 昌子, 寺井 明日香, 片山 若奈, 吉川 絵美, 沢井 ユカ, 藤田 倫子, 芝 英一 日本乳癌検診学会誌 33 (1), 69-74, 2024

    ...超音波で異常を指摘できないカテゴリー(C) 3以上の石灰化病変を診断するために, マンモグラフィガイド下吸引式乳腺組織生検(MG-VAB) が施行されている。C3 の石灰化のすべてにMG-VAB を行うことは過剰検査であり現実的ではないが,一方で悪性病変が少ないながら含まれているのは確かであり,生検を要するかどうかの適応決定が重要である。...

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  • ビタミンD の代謝調節と体内時計の関与について

    山本 浩範, 石黒 真理子, 福田 詩織, 中橋 乙起, 田中 更沙, 増田 真志, 武田 英二, 竹谷 豊 四国医学雑誌 79 (5.6), 209-214, 2024

    ...本稿では,腎疾患におけるビタミンDの欠乏・不足,日内リズムとの関係,ビタミンD代謝調節の研究から明らかになったエネルギー・コレステロール代謝との関連,ライフステージにおけるリン感受性の違いや異所性石灰化の発症リスクについて紹介する(*本稿中,ビタミンDはビタミンD3とビタミンD2の総和を意味する)。</p>...

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  • マグネシウム投与は透析未導入のCKD患者の心血管予後を改善するのか?

    吉田 拓弥 ファルマシア 60 (4), 347-347, 2024

    ...慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)は心血管疾患の独立したリスク要因である.冠動脈石灰化(coronary artery calcification: CAC)はCKD進行により増加し,CKDにおける心血管イベントのリスク増加と関連する.よって,CAC進行を抑制することがCKD患者の心血管死亡を減少させる可能性が考えられる.マグネシウム(Mg)投与は,基礎的知見,臨床的知見...

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  • 腸閉塞をきたした回腸末端部平滑筋腫の1例

    髙田 直樹, 小菅 誠, 会澤 大介, 岡本 敦子, 中野 貴文, 今泉 佑太, 菅野 宏, 武田 泰裕, 大熊 誠尚, 衛藤 謙 日本大腸肛門病学会雑誌 77 (4), 205-210, 2024

    ...含めた腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.切除検体の肉眼所見は被膜を有する黄色充実性病変で内部には石灰化を伴っていた.病理組織学的検査では回腸末端領域の固有筋層内を主座とする40×35×32mmの結節病変で,免疫組織化学的にはdesmin陽性,α-SMA陽性,c-kit陰性であり,平滑筋腫の診断であった.術後経過は良好で第7病日に退院となった.術後1年を経過し,平滑筋腫の再発は認めていない....

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 冠動脈尿酸塩結晶に関する画像研究の最前線

    西宮 健介 痛風と尿酸・核酸 47 (2), 93-98, 2023-12-20

    ...<p>動脈プラークにおけるコレステロール結晶やリン酸カルシウム結晶(石灰化)は,局所の炎症惹起性物質となり,動脈硬化の進展と破綻に寄与することで知られる.尿酸塩結晶もまた,人体に蓄積し得る重要な結晶性成分であるが,これらが冠動脈に蓄積し心血管病の進展に影響を与えうるかという点は,明らかにされてこなかった.心血管病に対する抗炎症治療の効果が次々と証明される中で,結晶と炎症を生体内で画像化できる新たな技術...

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  • 新規の <i>PTCH1</i> 遺伝子変異が同定された基底細胞母斑症候群の 1 例

    中川 浩一, 東田 理恵, 德田 一三, 松尾 彩子, 岡林 綾, 下村 裕 西日本皮膚科 85 (6), 466-469, 2023-12-01

    ...頭部 CT 検査では顎骨内の囊腫性病変と大脳鎌の石灰化を認め,胸部 CT 検査では肋骨の分裂像が観察された。以上の所見を Kimonis らの診断基準に当てはめて基底細胞母斑症候群と診断した。なお,家族に同症はなかった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 手指,足趾に多発した痛風結節の 1 例

    須永 知里, 山内 輝夫, 岩切 琢磨, 永田 茂樹 西日本皮膚科 85 (6), 456-459, 2023-12-01

    ...石灰化病変を考え,単純 X 線撮影を施行したが石灰化病変は描出されなかった。末梢血尿酸値は 11.4 mg/dl であった。病理組織学的所見:真皮乳頭下層から皮下組織にかけて,不整形,大小不同の好酸性無構造物質が存在し,偏光顕微鏡で黄白色の針状結晶がみられ,痛風結節と診断した。両膝痛風性関節炎のため,プレドニゾロン 20 mg/ 日内服とトリアムシノロンアセトニド関節内注射を施行した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 右室流出路に発生したcalcified amorphous tumorに対して上部胸骨部分切開,肺動脈幹アプローチで切除した1例

    古山 和憲, 西田 聡, 鷹合 真太郎 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (6), 431-433, 2023-11-15

    ...<p>症例は35歳,男性.抗リン脂質抗体陽性の全身性エリテマトーデスにて当院内科へ通院していた.心雑音の精査のため,経胸壁心臓超音波検査を施行したところ,右室流出路に石灰化を伴う径30 mm大の腫瘤性病変を指摘された.手術は上部胸骨部分切開で行った.体外循環確立後,心拍動下に肺動脈幹を縦切開し,経肺動脈弁的に右心室を観察したところ,肺動脈弁下に高度に石灰化した腫瘤を認めた.腫瘤の剥離を行い,短時間の...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 経時的に観察しえた骨化生を伴う膵管内乳頭粘液性癌の1例

    青山 紘希, 飯田 拓, 堀口 慎一郎, 渡辺 剛久, 松本 寛, 岡部 寛 日本消化器外科学会雑誌 56 (11), 600-607, 2023-11-01

    ...<p>症例は81歳の男性で,5年前より腹部CTで膵鉤部に石灰化を伴う20 mm大の囊胞性腫瘍を指摘されていたが,患者が精査を希望せず,経過観察の方針となっていた.経過中貧血の進行を認め,腹部CTでは膵腫瘍は径33 mm大に増大し,内部の石灰化はびまん性に増加していた.上部消化管内視鏡検査では十二指腸水平脚に腫瘍性病変の露出を認め,生検結果より浸潤性の膵管内乳頭粘液性癌と診断し,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術...

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  • 無下顎耳頭症の一例

    田﨑 園子, 原 麻莉, 香川 豊宏, 小島 寛 日本障害者歯科学会雑誌 44 (3), 243-247, 2023-10-31

    ...</p><p>症例は初診時生後11カ月の男児.在胎28週で出生した早産,低出生体重児.2歳までの成長過程で低体重,低身長および運動発達の遅れを認めた.顔貌所見として眼瞼裂斜下,両側耳介の低位を認め,小口で下唇の赤唇を認めなかった.CT画像より下顎骨の完全欠損および下顎周囲の筋の形成不全を認めたが,上顎はすべての乳歯および第一大臼歯の石灰化を認めた.また,CT画像上で大唾液腺の構造は不明であったが,流涎...

    DOI 医中誌

  • <i>BRAF</i>遺伝子の関連が示唆された小児腎細胞癌の1例

    藤解 諒, 兒島 正人, 栗原 將, 佐伯 勇, 檜山 英三, 福井 嵩史, 仙谷 和弘, 高橋 信也 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (6), 1014-1018, 2023-10-20

    ...<p>症例は9歳男児.背部痛を主訴に近医受診した際に左腎腫瘤を指摘され,当院紹介となった.腹部CTで左腎下部に石灰化を伴う長径20 mm大の乏血性腫瘤を認め,悪性腫瘍の可能性が否定できないことから,開腹での左下半腎切除術を行った.迅速病理検査で腎細胞癌の診断となり,肉眼的に切除断端には腫瘍の露出は認めなかったものの,腫瘍から腎門部への十分なmarginが確保できていない可能性を考慮し,引き続き左腎摘出術...

    DOI Web Site 医中誌

  • コーラ溶解療法を併用して経肛門的手術を行った直腸糞石による亜腸閉塞の1例

    中本 健太郎, 小川 正文, 中尾 重富, 西山 毅, 三木 友一朗 日本腹部救急医学会雑誌 43 (6), 985-988, 2023-09-30

    ...CT検査で下部直腸内に55mm大の石灰化を伴う糞石を認め,糞石性亜腸閉塞の診断で入院となった。大腸内視鏡下での摘出を試みたが,不可能であった。入院5日目に経肛門的に摘出を試みるため手術を行った。鉗子による破砕も不可能であり,筋弛緩をかけた状態でも摘出は困難であった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 骨粗鬆症を伴う脊椎に対するテリパラチド補助療法―皮質骨からみた長期投与の意義―

    澤上 公彦, 渡辺 慶, 長谷川 和宏, 山本 智章, 島倉 剛俊, 大橋 正幸, 庄司 寛和, 溝内 龍樹, 田中 裕貴, 瀬川 博之, 平野 徹, 川島 寛之, 遠藤 直人, 高橋 榮明 Journal of Spine Research 14 (9), 1197-1203, 2023-09-20

    ...対象と方法:</b>骨粗鬆症を伴う脊椎固定術患者で骨生検に同意した39例(TPTD群32例,非投与(NTC群)9例)を対象とした.TPTDの投与期間は1ヶ月(6例),2ヶ月(7例),3ヶ月(7例),4ヶ月(6例),6ヶ月(6例)であった.全例,術前にテトラサイクリン内服による2回標識を施行.脊椎後方手術時に腸骨生検を行い,非脱灰薄切標本を作製した.骨形態計測法にて皮質骨における骨形成パラメーター骨石灰化面...

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  • 骨芽細胞の増殖,分化と石灰化におけるNa,K-ATPaseの役割

    山田, 淳一, 出山, 義昭, 吉村, 善隆, 鈴木, 邦明, 八若, 保孝 北海道歯学雑誌 44 26-36, 2023-09-15

    Ion transporters such as plasma membrane Ca 2+-ATPase (PMCA) and Na+/Ca2+ exchanger (NCX) are involved in the delivery of Ca2+ into mineralizing osteoid by osteoblast. However, little is known of …

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  • 巨大肝囊胞を形成した単包条虫による囊胞性エキノコックス症の1切除例

    大田 洋平, 岡 智, 津村 祥子, 川島 淳, 増田 太郎, 小崎 良平, 森 康一, 浅野 史雄, 牧野 洋知, 有泉 泰, 清水 博之, 森嶋 康之, 山岸 茂 日本消化器外科学会雑誌 56 (9), 479-486, 2023-09-01

    ...<p>症例は63歳の男性で,30年前にペルーより来日された.腹部膨満を主訴にCTを撮影したところ肝左葉の巨大囊胞を指摘され精査目的で紹介受診された.造影CTおよびMRIで肝外側区に内部に隔壁を伴う造影効果の乏しい直径25 cmの巨大囊胞性病変と肝S5に3 cmの囊胞性病変を認め,いずれも被膜の石灰化を伴い,抗体検査は陰性であったが画像所見と居住歴から囊胞性エキノコックス症と診断して肝外側区域切除,肝...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 歯根膜細胞の骨芽細胞分化におけるカテプシンAの影響

    北垣 次郎太, 松本 昌大, 藤原 千春, 阪下 裕美, 平井 麻絵, 山下 元三, 北村 正博, 村上 伸也 日本歯科保存学雑誌 66 (4), 214-223, 2023-08-31

    ...</p><p> 成績:MPDL22においてカテプシンAが発現していることが明らかとなった.そしてエベラクトンBがMPDL22におけるカテプシンAの酵素活性を抑制し,石灰化関連因子オステオポンチン,オステオネクチン,Ⅰ型コラーゲンの発現を減少させることを見いだした.さらにゲノムワイド関連解析を目的とした侵襲性歯周炎患者のエクソームシークエンスの結果,一塩基多型(SNP)rs181943893(54番目...

    DOI 医中誌

  • UVA照射で惹起される正常ヒト由来線維芽細胞の小胞体ストレスからのアポトーシス誘導と海洋深層水の添加効果

    山田 勝久, 柴田 雄次 海洋深層水研究 23 (3), 95-103, 2023-08-31

    ...今日,海洋深層水(DSW)の摂取により様々な疾患が改善するという臨床報告が多数あるが,その改善メカニズムについての情報はまだ見当たらない.一方近年,多くの疾病の原因として,小胞体ストレス(ERストレス)の存在が知られるようになっている.これまでのUVA照射による線維芽細胞(NHDF)石灰化の研究で,DSWの石灰化抑制効果を報告した.その作用機序として, UVA照射によりNHDFに惹起されたERストレス...

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  • 腹腔鏡下手術を施行した胃壁原発石灰化線維性腫瘍の1例

    宮川 公治, 池下 千彬, 山条 純基, 望月 聡, 藤 信明, 高松 哲郎 日本消化器外科学会雑誌 56 (8), 427-435, 2023-08-01

    ...および炎症細胞の浸潤がみられた.紡錘形細胞は免疫組織染色検査でvimentinが陽性であったが,CD34,c-kit,α-smooth muscle actin,desmin,S-100は全て陰性で,石灰化線維性腫瘍(calcifying fibrous tumor;以下,CFTと略記)と診断した.現在術後1年再発なく経過している.胃壁原発のCFTの報告は極めてまれである....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 関節液中に多量のハイドロキシアパタイト結晶を認めた1症例

    橋本 綾, 松本 正美, 田中 佳, 杉永 純一, 吉野 直美, 古市 賢吾, 飯沼 由嗣 医学検査 72 (3), 440-445, 2023-07-25

    ...本症例では,ビタミンD製剤とCa含有P吸着剤が使用されていたことによりCaが高値であったこと,食事制限が困難で高リン血症を呈しており,長期間Ca・P積が80~100程度を持続していたことが異所性石灰化による腫瘤形成の原因として挙げられる。検査担当者は患者背景や本結晶の形態的特徴および性状を理解した上で関節液結晶検査を実施することが重要である。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 透析時の腹痛で発症した慢性腸管虚血の1例

    加藤 有紀, 中村 康人, 河合 憲一, 石田 成吏洋, 熊田 佳孝 日本血管外科学会雑誌 32 (4), 285-288, 2023-07-16

    ...<p>症例は80歳男性で,透析時の腹痛を主訴に当院を紹介受診した.腹部造影CT検査や血管造影検査で上腸間膜動脈(SMA)狭窄を認め,下腸間膜動脈(IMA)は起始部から閉塞しており,慢性腸管虚血(CMI)と診断した.本症例では動脈の石灰化が著明であり,血管内治療ではなく外科的バイパス術の方針とした.石灰化は広範囲に及び腹部大動脈や右腸骨動脈からの吻合も困難であったため,左外腸骨動脈からの非解剖学的経路...

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  • 特徴的な画像所見を示し術前に診断しえた浸潤性胆囊内乳頭状腫瘍の1例

    宮下 遼平, 清水 明, 窪田 晃治, 野竹 剛, 細田 清孝, 梅村 謙太郎, 蒲池 厚志, 後藤 貴宗, 富田 英紀, 福田 浩信, 副島 雄二 日本消化器外科学会雑誌 56 (7), 384-392, 2023-07-01

    ...<p>症例は79歳の女性で,両側肺野の結節影に対して施行した胸部CTにて,偶然胆囊腫瘍が指摘され当科紹介となった.胆囊底部に漸増性に造影される5 cmを超える腫瘍性病変を認めた.腫瘍の芯に相当する部位に石灰化が認められた.周囲への浸潤傾向は認めず,粘液の産生も疑われた.以上より,胆囊内乳頭状腫瘍(intracholecystic papillary neoplasm;以下,ICPNと略記)と診断した...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • クロマチンアクセシビリティ解析による歯髄幹細胞分化における機能的転写因子/転写制御因子の探索

    鈴木 茂樹, 長谷川 龍, 佐藤 瞭子, 大道寺 美乃, 長﨑 果林, 根本 英二, 山田 聡 日本歯科保存学雑誌 66 (3), 179-191, 2023-06-30

    ...</p><p> 材料および方法:hDPSCを石灰化誘導培地で12日間培養し,培養前後にATAC-seq用サンプルの調製を行った.バイオインフォマティクス解析により,オープンクロマチンピーク抽出,サンプル間比較,コンセンサスDNA結合配列(CDB)の同定,各ピークの近傍遺伝子に対するGene Ontology(GO)解析を行った....

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  • 腹膜原発海綿状血管腫の1切除例

    谷川 智美, 田端 正己, 中邑 信一朗, 中村 俊太, 瀬木 祐樹, 藤村 侑, 出﨑 良輔, 小林 基之, 岩田 真, 三田 孝行 日本消化器外科学会雑誌 56 (6), 339-347, 2023-06-01

    ...<p>腹腔の臓器外血管腫としては,腸間膜,大網あるいは小網原発の血管腫は散見されるが,腹膜原発の血管腫はこれまで報告されていない.我々は腹膜原発の海綿状血管腫の1切除例を経験したので報告する.症例は79歳の男性で,便秘精査の単純CTで臍直下に腫瘤を指摘され,当科を紹介された.腫瘤は4×3 cm大で前腹壁に接しており,内部に小石灰化が散在していた.造影CTでは,軽度造影される辺縁不整の腫瘤で,周囲脂肪織濃度...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献35件

  • CLTI(chronic limb threatening ischemia)における血管内治療:新規デバイス開発

    長谷部 光泉, 前川 駿人, 尾藤 健太, 亀井 俊佑, 宇佐見 陽子, 松岡 キーロン江美, 保坂 誠, 松本 知博, 小川 普久, Elazer R. Edelman 日本フットケア・足病医学会誌 4 (2), 92-99, 2023-05-31

    ...<p> 膝下の動脈は血管径が細く流速が遅いこと, 高度な石灰化や長区間の閉塞を来す頻度が高いことなど, 浅大腿動脈領域と比しても厳しい環境である. 膝下動脈の動脈硬化病変は下肢の壊疽, 切断などにつながりやすく, 5年生存率は50%以下とある種の悪性腫瘍の予後よりも悪いことも報告されている. したがって, 早期の治療介入が重要である....

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  • 分類不能の小児肺microcystic parenchymal maldevelopmentの1例

    平塚 昌文, 宮原 尚文, 手石方 崇志, 甲斐 敬太 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (4), 205-209, 2023-05-15

    ...<p>症例は4歳男児,嘔吐症状を主訴に近医を受診し,胸部CTで右中葉の腫瘤影を指摘された.画像上,粗大な石灰化病変を伴っており,縦隔奇形腫や肺過誤腫を疑い,診断的治療目的に,胸腔鏡補助下に中葉切除を施行した.肉眼的には充実性の病変であり,組織学的には腫瘍性病変,炎症性病変ともに否定的であった.先天性囊胞性肺疾患関連の病変を考えたが,確定診断困難であった.先天性囊胞性肺疾患には,様々な病態が含まれるが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 高度な僧帽弁輪石灰化病変に対する僧帽弁手術

    吉田 稔, 磯村 正, 宮崎 卓也 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (3), 143-148, 2023-05-15

    ...[結論]高度に石灰化した僧帽弁輪における石灰化温存のMVRは石灰化除去による術式に比べ,高齢患者に対して安全で効果的なアプローチと考えられた.</p>...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 術前診断困難であった肝門部 reactive lymphoid hyperplasiaの1 例

    大嶋, 智洋, 山口, 唯史, 永田, 徹, 中村, 泰介, 小林, 雄介, 麻生, 真二郎, 三橋, 耕平, 岸田, 直孝, 上出, 浩之, 寺内, 幹, 菊地, 祐太郎, 金田, 幸枝, 関川, 善二郎, Oshima, Tomohiro, Yamaguchi, Tadashi, Nagata, Toru, Nakamura, Taisuke, Kobayashi, Yusuke, Aso, Shinjiro, Mitsuhashi, Kohei, Kishida, Naotaka, Kamide, Hiroyuki, Terauchi, Miki, Kikuchi, Yutaro, Kanada, Sachie, Sekikawa, Zenjiro 横浜医学 74 55-60, 2023-04-30

    ...症例は40代男性.健康診断の腹部超音波検査で肝腫瘤および胆嚢壁肥厚を指摘され,当院消化器内科を受診した.造影CTでは肝実質には異常を認めず,肝門部に境界明瞭で辺縁平滑な約3 cm大の腫瘤を認めた.内部には少数の石灰化があり,腫瘤全体は早期相では濃染され,後期相では肝実質と等吸収~軽度低吸収を示した.MRIでは肝実質と比べT 2 WIで軽度高信号,T 1 WIで低信号であり,拡散制限を呈した.18F-FDG-PET...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 非透析患者におけるワルファリン誘発カルシフィラキシスと重症下肢虚血の合併例

    角沖 史野, 轟木 麻子, 中村 優佑, 若槻 卓成, 松村 浩平, 加藤 愛子, 竹尾 直子 西日本皮膚科 85 (2), 99-103, 2023-04-01

    ...潰瘍辺縁と紫斑から皮膚生検を施行し,病理所見ではいずれも脂肪織内の小血管にフィブリン血栓,小血管壁内に石灰化を認め,ワルファリン誘発性の非尿毒症性カルシフィラキシスと診断した。ワルファリンを中止しヘパリンナトリウムに置換後,潰瘍の拡大や紫斑の新生は認めず。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 3枝病変に対する PCI 後,気胸を発症した 70代男性の症例

    原, 雅裕, 高橋, 有紗, 髙畑, 翔太, 川田, 泰正, 森田, 優, 豊田, 優子 高知赤十字病院医学雑誌 27 (1), 97-100, 2023-03-31

    ...症例は 70 代男性,既往歴はない.X 年 Y 月に呼吸困難,胸部絞扼感を訴え,当院一般内科を受診した.血液検査では心筋逸脱酵素上昇,心電図では II,III,aVF 誘導の ST 上昇,Ⅰ,aVL,V3〜 V6誘導の鏡面 ST 低下,心エコー検査では左室下壁の壁運動低下を認めた.ST 上昇型急性下壁心筋梗塞として緊急冠動脈造影検査を施行した.高度石灰化を伴う 3 枝病変であったが,心原性ショックを...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 肺動静脈と交通した成人肺葉外肺分画症の一切除例

    賀来 良輔, 益本 貴人, 余田 誠, 大塩 麻友美, 橋本 雅之, 澤井 聡 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (2), 118-123, 2023-03-15

    ...<p>症例は50歳女性.当科受診の11年前に偶発的に左肺腫瘤を指摘されるも,陰影が葉間にあり,局在が変化していたため胸水と診断されていた.今回,健診胸部単純X線で異常陰影を指摘され,胸部CTで左肺舌区に石灰化を伴う腫瘤影を認め,左肺腫瘍疑いとして当科紹介となった.病変の局在が変化することから孤立性線維性腫瘍を疑い,手術を施行した.腫瘤は肺門部を根部とする有茎性病変で,正常肺との連続性はなく,肺静脈および...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • タンパク質の翻訳後修飾を応用した骨再生療法の開発

    星川 聖良 小児歯科学雑誌 61 (1), 1-9, 2023-02-25

    <p>間葉系幹細胞は脱落乳歯からの非侵襲的採取も可能であり,再生医療の細胞供給源として注目されている。しかし,臨床応用の際,採取細胞の分化能の差異など不均一性が問題となる。本研究では,歯科領域で多くの疾患が生じる骨に着目し,均一で効率的な再生療法の確立を目的に解析を行った。近年,多発性骨髄腫の治療薬であるプロテアソーム阻害剤の副次的作用として病変部の骨量改善が報告されている。このことから,本研究…

    DOI 医中誌

  • 超音波検査にて鑑別に苦慮した若年女性の膵腺房細胞癌の1例

    簑田 直樹, 多田 俊史, 水田 裕一, 岩佐 恵黎花, 佐竹 郁哉, 松﨑 俊樹, 住ノ江 功夫, 高谷 昌宏, 中村 進一郎 超音波検査技術 48 (1), 44-50, 2023-02-01

    ...<p>患者は20代女性.心窩部痛で前医を受診し,CT検査で膵腫瘍を認めたため,当院紹介となった.超音波検査(Ultrasonography: US):膵頭部に膨張性発育を示す64×56 mmの境界明瞭,輪郭整な低エコー腫瘤を認めた.腫瘤内部は石灰化像や無エコー域があり,高感度ドプラ法ではわずかな血流シグナルを認めた.肝臓の両葉に多数の辺縁低エコー帯を伴う等エコー腫瘤を認めた.造影US:膵腫瘤を造影し...

    DOI Web Site 医中誌

  • 多発性石灰化上皮腫の 1 例

    仲本 すみれ, 隈 有希, 辻 学, 中原 真希子, 中原 剛士 西日本皮膚科 85 (1), 46-51, 2023-02-01

    ...3 歳時に頭頚部の石灰化上皮腫を5 カ所切除した。数年前から頭頚部,腰部,四肢に皮下結節が出現し,合計 8 カ所の皮下結節を認めた。6 カ所切除し,病理組織学的検査でいずれも石灰化上皮腫の診断となった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • Excluder C3ステントグラフトシステムでconstraining systemの抜去に難渋した1例

    勝部 年雄, 秋田 雅史, 稲村 順二 日本血管外科学会雑誌 32 (1), 25-29, 2023-01-27

    ...<p>症例は70歳女性.他院にて腹部大動脈瘤を指摘され,当院紹介受診された.慢性腎不全に対し維持透析中であり,大動脈の石灰化も強く,開腹手術後でもあることからステントグラフト留置術を行う方針となった.大動脈の形状は大きな屈曲もないことからExcluderを使用することとした.メインボディ中枢側を展開後,対側ゲートをカニュレーションし,対側レッグを留置の後,constraining systemの除去...

    DOI 医中誌

  • 感染性大動脈炎により死亡した糖尿病を有する回腸代用膀胱の一例

    谷口 明久, 平川 和志, 間山 郁美 日本泌尿器科学会雑誌 114 (1), 26-29, 2023-01-20

    ...から発熱あり,近医内科を受診し尿路感染症として,5月7日他院内科に入院した.尿培養で大腸菌が検出されたがほぼ全ての抗生剤に感受性があった.CTで,両側水腎症および拡張した代用膀胱,尿路にガスを認めた.抗生剤を4種類使用したが解熱せず,3週後のCTで大動脈周囲リンパ節腫大が出現したため,膀胱癌の再発も疑われ,6月6日当院転院となった.同日のCTで大動脈周囲にガスを伴う軟部組織の肥厚があり,また動脈壁石灰化...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献5件

  • 卵巣腫瘍に対する全骨盤照射34年後に生体腎移植を施行した1例

    須藤 佑太, 関根 芳岳, 羽鳥 基明, 野村 昌史, 新井 誠二, 宮澤 慶行, 齋藤 智美, 大津 晃, 岡 大祐, 根井 翼, 澤田 達宏, 金山 あずさ, 須長 理沙, 杉野 陽彦, 清水 孝倫, 田中 俊之, 町田 昌巳, 林 雅道, 柴田 康博, 鈴木 和浩 日本透析医学会雑誌 56 (1), 19-22, 2023

    ...<p>放射線照射後は組織の癒着や血流不全などの晩期影響により,周術期に出血や縫合不全などが起こりやすいことが知られている.われわれは34年前に卵巣腫瘍に対して全骨盤照射を行った患者に対して生体腎移植を施行した1例を経験した.術前検査のCTでは,吻合に使用する内腸骨動脈や外腸骨静脈の狭窄や壁肥厚および石灰化,周囲組織の癒着などの異常は指摘されなかった.生体腎移植施行後,血管吻合不全や血管吻合部狭窄などは...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 特異な画像所見を呈したprimary mediastinal large B-cell lymphoma, spindle cell variant

    大野 沙耶香, 田中 宏明, 林 清人, 清水 亮, 桑野 秀規, 鈴木 良夫 臨床血液 64 (1), 30-34, 2023

    ...画像所見上,辺縁不整で著明な浸潤傾向がみられる腫瘤で一部石灰化が混在していた。悪性リンパ腫よりは胸腺がんないし高グレードの浸潤性胸腺腫が疑われ,超音波気管支鏡ガイド下針生検,CTガイド下針生検を施行したが診断に至らず,胸腔鏡下縦隔腫瘍生検により紡錘形細胞を呈する縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫(PMBL)の診断となった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 診断に苦慮した黄色肉芽腫性虫垂炎の1例

    渡邊 祐作, 塩屋 晋吾, 有木園 哲仁, 田嶋 修三, 帖佐 俊行, 杉田 浩, 水上 京子, 徳留 健太郎, 肱黒 薫, 重田 浩一朗 超音波医学 50 (2), 121-125, 2023

    ...<p>症例は20歳代,女性.8年前から潰瘍性大腸炎の既往があり軽度の右下腹部痛を認めたため,定期検査も含めて超音波検査を施行した.虫垂の根部は径3 mmと正常径であったが盲端部に限局した長径25 mm,短径10 mmの腫大を認めた.腫大部の層構造は明瞭で粘膜面の不整や内腔の刷毛状エコー,石灰化は確認できなかった.血流シグナルは捉えられなかった.周囲脂肪織の炎症所見は目立たず腹水や腫大リンパ節は確認できなかった...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 川崎病性冠動脈病変の画像診断:進歩と課題

    鮎澤 衛 日本小児放射線学会雑誌 39 (1), 14-19, 2023

    ...<p>川崎病患者に合併する冠動脈瘤や拡張病変は,経時的に血管壁の石灰化,内膜肥厚,壁在血栓の発生,側副血行,無症候性の血栓性閉塞とその後に生じる閉塞後再疎通など,多彩な変化を示す.その診断と管理のためには,形態と機能の両面からの評価が必要である....

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  • 出生前に指摘された新生児胃未熟奇形腫の1例

    亀井 尚美, 平原 慧 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (1), 149-152, 2023

    ...<p> 症例は,在胎37週6日,自然分娩にて2,790gで出生した男児.在胎34週2日の胎児超音波検査にて径55mmの腹腔内多房性嚢胞性腫瘤を指摘され,胎児MRI検査所見等から腹腔内リンパ管腫が疑われた.出生後,腹部膨満を認め,上腹部に表面不整で硬い成人手拳大の腫瘤を触知した.造影CT検査にて腫瘍内に石灰化を認め,胃原発未熟奇形腫を疑った.腫瘍は徐々に増大傾向し,酸素投与を要した.日齢14日,試験開腹...

    DOI 医中誌

  • 生物起源炭酸塩の酸素安定同位体分別における 種特異性の定量的評価

    弓場 茉裕, 中村 政裕, 米田 道夫, 樋口 富彦, 石村 豊穂, 西田 梢, 伊藤 進一, 白井 厚太朗 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 94-, 2023

    ...これは石灰化プロセス中に起こる、石灰化母液の化学的特性への生物学的・生理学的制御により、炭酸塩にもたらされる生体効果からの影響である可能性が高い。生体効果は水温復元において大きな誤差要因である。そこで本研究では、生体効果による生物起源炭酸塩の酸素同位体分別の種特異性を精密かつ定量的に評価することを目指す。そのために水温制御下で飼育された水生生物の生物起源炭酸塩について酸素同位体比分析を行った。...

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  • 食道内に脱落・嵌頓し,内視鏡的破砕によって除去しえた石灰化食道平滑筋腫の1例

    平田 哲, 中川 昌浩, 平尾 謙, 河原 聡一郎, 大林 由佳, 高田 斎文, 宮原 孝治, 森藤 由記, 國弘 真己, 岩室 雅也 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (12), 2394-2400, 2023

    ...<p>症例は75歳男性.50年前に食道腫瘤を指摘され,2年前にEGD,生検を施行され石灰化を伴う平滑筋腫と診断された.嘔吐が続くためEGDを実施したところ,胸部下部食道に,一部が正常粘膜に覆われた,黄白色調で硬く,表面に凹凸を伴った30mm大の腫瘤を認め,石灰化を伴う食道平滑筋腫の露出と診断し,通過障害の原因と判断した.腫瘤は観察時の送気で食道内腔に脱落し嵌頓したため,種々の内視鏡処置を複数回行い,...

    DOI 医中誌

  • 眼窩内嚢胞を伴った前頭洞の骨形成性線維腫例

    吉田 晴郎, 吉田 光一, 北岡 杏子, 木原 千春, 黒濱 大和, 熊井 良彦, 松尾 孝之 日本鼻科学会会誌 62 (4), 651-657, 2023

    ...副鼻腔単純CTでは,右前頭洞内にまだら状の石灰化を伴う腫瘤性病変があり,前頭洞の外側から眼窩内に伸展する嚢胞性病変を伴っていた。前頭蓋底手術を考慮した上での全摘術は同意されず,生検による診断確定後に,整容面と嚢胞の位置を考慮して側頭部から前頭洞外側の骨を削除し嚢胞の開放を行った。現在,術後2年以上経過しているが,OF病変の増大傾向はみられず,眼症状の再燃や感染も認めていない。...

    DOI Web Site 参考文献16件

  • 腎移植後レシピエントにおける動脈硬化進展因子

    祖父江 理 移植 58 (Supplement), s183_2-s183_2, 2023

    ...動脈硬化評価のモダリティとしては、CVDイベントに加えて、頚動脈IMT・冠動脈プラーク・石灰化スコアなどが挙げられる。腎移植度レシピエントにおけるCVDリスクに関するメタ解析は実施されていない。...

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  • 動脈硬化が阻血再灌流障害に与える影響についての検討

    長ヶ原 一也, 大平 真裕, 佐藤 沙希, 別木 智昭, 今岡 洸輝, 今岡 祐輝, 中野 亮介, 坂井 寛, 矢野 琢也, 黒田 慎太郎, 田原 裕之, 井手 健太郎, 小林 剛, 田中 友加, 大段 秀樹 移植 58 (Supplement), s314_3-s314_3, 2023

    ...<p>背景:当科では, 生体肝移植時の動脈硬化を有するドナーの石灰化と、肝移植術後胆道合併症が関連することを報告してきた. また, 肝移植虚血再灌流障害は, 術後早期の合併症の増加に関連するとされるが, 動脈硬化との関連については不明である....

    DOI 医中誌

  • Leadless pacemakerへの変更で安全に手術と放射線治療を行った乳癌の1例

    馬塲 耕一, 能城 浩和 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1384-1390, 2023

    ...ペースメーカー(PM)を留置されていた.左腋窩の腫瘤を自覚し,受診した.左乳房E区域を中心に長径6cm大の腫瘤を認め,左腋窩にはリンパ節腫大も認めた.生検で浸潤性乳管癌の診断となったが,左鎖骨上にもリンパ節転移を認め,局所進行乳癌の診断であった.術前化学療法を行い,左鎖骨上リンパ節を含めた左乳癌は縮小し手術可能となったが,術後放射線療法の適応であり,乳癌手術前にリードレスPMを留置した.また,右乳房には石灰化病変...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 多発脳梗塞を生じた僧帽弁輪乾酪様石灰化の1例

    小笠原 義史, 間野 かがり, 逸見 文昭, 上坂 義和, 髙澤 豊 臨床神経学 63 (2), 97-100, 2023

    ...<p>73歳女性.左片麻痺,構音障害で発症,頭部MRIで急性期多発脳梗塞を認めた.経食道心エコーで僧帽弁輪後尖側に乾酪様僧帽弁輪石灰化(mitral annular calcification,以下MACと略記)を認めて塞栓源と考えられた.その後に新規梗塞巣を認め再発リスクが高く,腫瘤切除と僧帽弁形成術が施行された.僧帽弁輪乾酪様石灰化(caseous calcification of the mitral...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献13件

  • 酵素補充療法承認前に乳児期早期死亡となったWolman病の兄妹例

    岡藤 郁夫 日本小児放射線学会雑誌 39 (1), 30-34, 2023

    ...を認めたことで,Wolman病の診断にたどり着くことができたが,生後4か月で多臓器不全のため死亡した.兄にも妹と同様に副腎石灰化を認めていたことよりWolman病であることが想定された.我が国において最近20年でWolman病と診断された症例は1例のみという希少疾患だが,治療可能な疾患であり,早期診断早期治療のために疾患啓発が重要と考える....

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  • 慢性非浸潤性上顎洞真菌症の画像診断

    乾 崇樹, 寺田 哲也, 菊岡 祐介, 高木 春花, 須藤 智之, 堀井 翔平, 鈴木 英佑, 野呂 恵起, 鈴木 倫雄, 河田 了 日本鼻科学会会誌 62 (1), 135-142, 2023

    ...またCTにおける洞内の石灰化濃度病変は真菌症群に有意に多く見られた(p<0.001)。さらに,副鼻腔単純MRIのT2強調画像における洞内の無信号域は真菌症群に有意に多く見られた(p<0.001)。対象例における画像診断精度は,CTにおける石灰化濃度病変の有無では感度0.688,特異度0.839で,MRI T2強調画像における無信号域の有無では感度1,特異度0.968であった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 精巣上体乳頭状嚢胞腺腫の1例

    石黒 はるか, 丸上(高橋) 亜希, 丸上 永晃, 三宅 牧人, 藤本 清秀, 藤井 智美, 田中 利洋, 平井 都始子 超音波医学 50 (3), 205-210, 2023

    ...であるが,画像のまとまった報告はなくVHLDの既往がない場合には術前診断は難しく高位精巣摘除術が選択される場合も多い.今回我々は孤発性と考えられたPCEの1例を経験したので超音波画像を中心に報告する.症例は70代男性.右鼠径ヘルニアを疑われ撮像された造影CTで左陰嚢内に多血性充実性腫瘤を偶然発見された.超音波検査では腫瘤は左精巣の頭側に隣接して存在し,Bモードで境界明瞭,内部は精巣と等エコーを示し,石灰化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 既存椎体骨折と腹部大動脈石灰化との相関

    吉井 一郎 日本臨床整形外科学会雑誌 48 (1), 1-6, 2023

    ...<p>目的:既存椎体骨折(以下pr-VF)と腹部大動脈石灰化(以下AAC)の関係を,統計学的に解析した.</p><p>方法:当院に来院,もしくは入院した患者の腰椎側面レントゲン写真より,AACとpr-VFの有無を確認した.加えて,患者の臨床的背景を抽出し,それぞれの因子を独立変数とし,AAC,pr-VFそれぞれを従属変数と独立変数として,各々の相関について線形回帰分析を用いて解析した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 脊髄造影検査にて神経徴候の悪化を生じた椎間板ヘルニアのミニチュアダックスフンド2症例

    坂口 裕亮, 田中 宏, 北村 雅彦, 松本 有紀, 中垣 佳浩, 松倉 将史, 川辺 朋美, 中山 正成 日本獣医師会雑誌 76 (8), e193-e196, 2023

    ...<p>CT検査により脊柱管内を大きく占拠する石灰化した椎間板物質を認めた椎間板ヘルニアのミニチュアダックスフンド2症例に遭遇した.2症例ともに脊髄造影検査を実施したところ,神経徴候が悪化した.片側椎弓切除術にて,椎間板物質の摘出を試みたが,周囲組織と癒着しており摘出は困難であった.このことから,CT検査で認められた石灰化した椎間板物質は,脊柱管内で時間経過を経たものと考えられ,脊柱管内を大きく占拠する...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 白亜紀海水の炭酸系と海洋の石灰化生物への影響

    鈴木 淳, 木下 峻一, 井口 亮, 飯島 真理子, 大野 良和, 安元 剛, 保高 徹生, 酒井 一彦, 黒柳 あずみ, 川幡 穂高 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 67-, 2023

    ...約1ヶ月のポリプ飼育により、実験区ごとに石灰化量及び生残率に顕著な違いみられた。白亜紀海水の実験区は、対照区とほぼ同程度の石灰化速度を示した。高アルカリ度・低pCO2区では、4つの実験区で最大の石灰化量を示し、低アルカリ度・低pCO2区では最小であった。...

    DOI

  • 健診を契機に発見された後腹膜海綿状血管腫の1例

    櫻井 太郎, 種村 匡弘, 松本 謙一, 東 重慶, 古川 陽菜, 三宅 正和 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1520-1526, 2023

    ...<p>症例は52歳,女性.健診で高血圧を指摘され,当院循環器内科へ紹介となった.原発性アルドステロン症の除外目的に施行した腹部造影CTにて副腎に異常は認めなかったが,十二指腸水平脚背面と右腎との間に石灰化を伴う平衡相で淡い造影効果を伴う腫瘤を指摘された.PET-CTでは淡いFDG集積を認め,MRIではT1WIで低信号,T2WIで著明な高信号を呈した.画像所見から神経原性腫瘍,脂肪肉腫,血管肉腫を疑った...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 当院で治療したT1a乳癌6例の検討

    油木 純一, 梅田 朋子, 澤田 佳奈 日本乳癌検診学会誌 32 (1), 111-116, 2023

    ...検診で見つかった4例はすべて MMG であり,所見は石灰化が3例,構築の乱れが1例であった。Subtype は Luminal A:2例,Luminal B:2例,HER2:1例,TN:1例であった。組織型は,IDC:5例,IMPC:1例であった。 当院で治療した T1a 乳癌の67%が検診を契機に治療しており,早期発見,早期治療が可能であったといえる。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 石灰化/再生技術を基盤とした象牙質齲蝕治療材料の開発

    斎藤 隆史 日本再生歯科医学会誌 21 (1), 23-28, 2023

    ...我々の研究グループでは, 象牙質齲蝕治療を「脱灰象牙質の再石灰化誘導」と「修復象牙質形成誘導」の両面から捉え, それぞれのアプローチから象牙質再石灰化/再生研究を行い, 象牙質・歯髄複合体に自己修復能を付与する機能性修復材料の開発を進めてきた....

    DOI

  • 異なるサブトラクション手法を用いた下肢サブトラクションCTアンギオグラフの比較

    野田 典孝, 舛田 隆則, 吉浦 貴之, 佐藤 友保, 船間 芳憲 日本放射線技術学会雑誌 79 (5), 440-445, 2023

    ...【結果】非剛体処理を用いない手法において,AK領域で11%,BK領域で2%の石灰化除去不良を認めたが,非剛体処理を用いた場合すべてにおいて石灰化除去が可能であった.一方,AK・BK領域ともに,非剛体処理を用いた場合,特異度が低値を示し,AUCも非剛体処理を用いない手法と比較し非剛体処理を用いたほうが低値を示した....

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献7件

  • 術前血清腫瘍マーカー高値を呈したStage I授乳期乳癌の1例

    竹本 佳菜, 亀井 義明, 西山 加那子, 田口 加奈, 村上 朱里, 北澤 理子, 高田 泰次 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 11-16, 2023

    ...<p>症例は35歳,女性.授乳2カ月目より左血性乳頭分泌を自覚,その3カ月後に左乳房腫瘤を自覚したが受診せず,授乳8カ月目に断続的な左血性乳頭分泌を認めたため当科を受診した.A区域を中心に約70mm大の腫瘤を触知し,マンモグラフィでは線状石灰化が区域性に分布,造影MRIではnon-mass enhancementを区域性に認めた.針生検では非浸潤癌であったが,血清腫瘍マーカーはCEA,血清HER2共...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 陳旧性繊維腺腫様の粗大石灰化を伴う浸潤性乳癌の一例

    長田 拓哉, 佐々木 彩, 岡 由希, 横内 幸, 渡邉 学, 岡本 康, 斉田 芳久 日本乳癌検診学会誌 32 (2), 239-243, 2023

    ...我々はMMG にて粗大石灰化所見を認め,良性と判断した乳癌症例を経験したので報告する。【症例】65歳女性。若い頃から右乳房腫瘤を自覚していた。乳癌検診のMMG にて右乳房の粗大石灰化所見を指摘され,精査目的にてコンサルトされた。触診にて右乳房C 領域に2cm 大の硬く可動性良好な腫瘤を触知した。MMG にて右乳房の粗大した石灰化病変と考え,カテゴリー2と判断された。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 頚部頚動脈狭窄症に対する年代別の内頚動脈内膜剝離術の治療成績と臨床的特徴

    丸谷 明子, 山田 與徳 脳卒中の外科 51 (4), 286-291, 2023

    ...<p>内頚動脈狭窄症に対する血行再建術として,一般的にCEAやCASが行われる.CEAはCASとの比較試験において有効性が高いが,80歳以上の高齢者を含むCEA高リスク群におけるCASの非劣性がSAPPHIRE試験において示され,侵襲性の低いCASが選択されることが多い.当施設では高齢者を含めた内頚動脈狭窄症に対してCAS高リスク症例(高度石灰化,不安定プラーク,近位あるいは遠位屈曲,アクセス不能例...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 三重県での妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングと先天性CMV感染児の検索

    鳥谷部 邦明 周産期学シンポジウム抄録集 41 (0), 70-73, 2023

    ...先天性CMV感染児の症候には小頭症,脳室拡大,脳室周囲嚢胞,脳内石灰化,胸腹水,腸管高輝度エコー,肝脾腫,胎児水腫,胎児発育不全,small for gestational age(SGA),羊水量の異常,聴覚異常,脳画像異常,網脈絡膜炎,黄疸,肝機能障害,血小板減少,等がある。また,後障害には聴覚異常,精神発達遅滞,運動障害,てんかん,等がある。...

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  • 急性乳腺炎を契機に発見された77歳非浸潤性乳管癌の1例

    上田 晃志郎, 松並 展輝, 菅 淳, 林 雅規, 井上 隆, 瀬山 厚司 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 855-861, 2023

    ...好発し高齢者の萎縮した乳腺に発症することは稀である.急性乳腺炎の所見を呈した高齢者非浸潤性乳管癌の1例を経験したので報告する.症例は77歳,女性.左乳房痛と乳頭乳輪周囲の発赤・腫脹のため前医を受診し,乳腺炎と診断され抗菌薬投与後に精査目的で当科へ紹介となった.左乳房EDBC区域に発赤を認め,左乳房DCE区域に硬結を触知した.発赤は抗菌薬により速やかに消退したが,マンモグラフィでL-MS・OSに多形性石灰化...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 仮性動脈瘤を伴う膵動静脈奇形に対し膵全摘術を施行した1例

    松本 圭太, 洞口 岳, 今井 健晴, 棚橋 利行, 八幡 和憲, 佐々木 義之, 山田 誠, 渡部 直樹, 田中 卓二 日本外科系連合学会誌 48 (1), 71-76, 2023

    ...<p>症例は59歳の男性.心窩部痛が出現し改善しないため,当院受診した.腹部単純CTで膵体部に石灰化を伴う腫瘤性病変を認めた.EUSで腫瘤部は血管主体であり,脾動脈瘤破裂を疑う所見であった.造影CTを施行したところ膵全体に拡がる動静脈奇形と診断し,膵全摘が必要と判断した.手術待機中に心窩部痛が再度出現し,CTで脾動脈瘤出血を認めたが,保存的治療で軽快し,待機的に膵全摘術,脾摘術を行った.膵周囲は炎症...

    DOI Web Site 医中誌

  • SDラットにおける片腎摘出処置及び高リン食給餌による早期腎線維化病態の解析

    関口 敬大, 盛 喜久枝, 宇野 絹子, 煙山 紀子, 勝間田 真一, 松崎 広志, 美谷島 克宏 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-072S-, 2023

    ...病理組織化学的解析では、同群において、中程度~重度の炎症性細胞浸潤、再生尿細管、軽度~重度の尿細管拡張及び間質の線維化,ごく軽度~中程度の石灰化が観察された。また免疫組織化学染色では、尿細管上皮におけるCD44の発現、間質領域におけるα-SMA陽性細胞数の増加が見られた。...

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  • 機能評価国際標準化に向けた骨形成・石灰化関連遺伝子の網羅的探索

    泉谷 惇, 馬 闖, 信岡 英彦, 上野 麟太朗, 三村 将来, 上田 勝也, 羽二生 久夫, 齋藤 直人 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-106S-, 2023

    ...【材料と方法】アスコルビン酸(VC)不含αMEMとDMEMの各種培地(無処理培地)で培養したMCを培養用マイクロプレートに播種し、1日後に各種無処理培地及びVCとβグリセロリン酸を添加した石灰化誘導培地へと交換した。誘導から3日後における各種無処理及び石灰化誘導培地の4条件の詳細な遺伝子発現状態をマイクロアレイで確認した。...

    DOI

  • 術中に起きた外腸骨動脈の動脈解離に対して人工血管置換を施行した生体腎移植の1例

    壁井 和也, 岩井 友明, 松井 七海, 松岡 悠大, 町田 裕一, 長沼 俊秀, 内田 潤次, 香束 昌宏, 熊田 憲彦 移植 58 (Supplement), s261_1-s261_1, 2023

    ...術前のCT検査では腹部大動脈・総腸骨動脈・内腸骨動脈に軽度石灰化を認めた。手術所見:ドナー腎が摘出され十分に灌流し、腎静脈吻合を行ったのちに移植腎動脈を外腸骨動脈に端側吻合した。血流再開したところ腎動脈の拍動が弱かったため再度血流遮断して吻合を外して移植腎を再灌流。再吻合を考慮したが血管内膜に異常を認め、外腸骨動脈の吻合部位を含めて切除したところ動脈解離を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 献腎移植登録継続外来のあり方について(移植後早期死亡例を経験して)

    長坂 隆治, 上村 恵子, 大塚 聡樹 移植 58 (Supplement), s303_3-s303_3, 2023

    ...長期透析歴の待機者には高度冠動脈石灰化症例が多く見られるが、全例に対して侵襲的な冠動脈検査を年1回の定期外来で推奨することは現実的ではないと思われる。1番候補に挙がっても術前のリスク説明により移植辞退する症例もあり即、登録抹消手続きをしたが、定期外来時に抹消手続きができた症例と考える。...

    DOI 医中誌

  • 骨化成分を伴った高度石灰化胃GISTの1例

    小山 旅人, 松本 敏文, 長谷川 巧, 甲斐 成一郎, 川中 博文, 中園 裕一, 猪股 雅史 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1454-1458, 2023

    ...<p>石灰化を伴う胃GISTの報告は散見されるが,骨化成分を伴った胃GISTの報告は少なく比較的稀であると言える.症例は77歳,女性.健診の胸部X線検査で上腹部の異常陰影を指摘され,精査で胃小彎の石灰化腫瘤を認め生検の結果,GISTの診断となり手術目的に外科紹介となった.腹腔鏡下胃局所切除術で腫瘍を摘出し,病理組織検査では高度石灰化を示し一部骨化変性も認めるGISTの診断であった.GISTが石灰化あるいは...

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  • 腹腔鏡下に切除した多発腸石を伴うMeckel憩室の1例

    山田 嵩宜, 岡﨑 雅也, 鈴木 貴友, 小田 竜也 日本臨床外科学会雑誌 84 (9), 1459-1465, 2023

    ...<p>症例は46歳,女性.2カ月前からの右下腹部痛を主訴に近医を受診し,右下腹部に圧痛を伴う腫瘤を触知された.腹部造影CTでは,骨盤腔内に多発石灰化結石と液体貯留を伴う約4cm大の腫瘤を認めた.病変は小腸と連続性があり,Meckel憩室内に多数の腸石が存在している病態と診断した.画像・血液検査で炎症所見などは無かったため緊急性は無いと判断し,待機的に腹腔鏡下Meckel憩室切除術を施行した.病理組織学的...

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  • 透析用シャント肢と同側の鎖骨下動脈アプローチを用いた経カテーテル的大動脈弁植込術の4例

    片桐 勇貴, 竹之内 豪, 山﨑 和正, 畑中 憲行, 古賀 智典, 上田 高士, 三澤 学, 吉田 祐一, 山崎 誠治 日本透析医学会雑誌 56 (6), 233-242, 2023

    ...<p>大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁植込術(TAVI)を透析用シャント肢と同側の鎖骨下動脈アプローチを用いて行った4例を報告する.症例は70~79歳,左上肢に透析用シャントが作成されていた.いずれも大動脈弁置換術は髙リスク(STSスコア6.292~12.624)と考えられ,TAVIを行うこととなった.腸骨動脈の狭窄・石灰化もしくは総大腿動脈の高度石灰化のため,左鎖骨下動脈アプローチを選択...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 内シャント造設後に心不全を繰り返した低流量低圧較差大動脈弁狭窄症の1例

    児玉 卓也, 山野 由紀子, 岡本 幸大, 石本 杜樹, 内藤 智美, 秦 薫, 大道 竜也, 藤田 圭一, 北 綾子, 大澤 恒介, 北 浩光, 井関 景子, 國本 悟子, 田中 佑典, 矢野 卓郎, 中島 悠里, 山本 脩人, 大矢 昌樹, 重松 隆, 荒木 信一 日本透析医学会雑誌 56 (7), 289-295, 2023

    ...<p>症例は維持血液透析中の75歳男性.頻回シャント狭窄のため対側肢での内シャント造設を予定し,術前に実施した心エコー検査で低流量低圧較差大動脈弁狭窄症が疑われたが,無症候であり術後に精査を行う予定であった.術後3日目に急性心不全を発症し当院に緊急入院となった.入院後も心不全治療に難渋し,重症度評価のためのドブタミン負荷心エコーを施行できなかったが,大動脈弁石灰化スコアが高値であったため重症大動脈弁狭窄症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 急性膿胸を契機に47年後に気管支鏡下に摘出された気管支異物の1例

    丸塚 孝, 濱崎 博一, 大隅 祥暢 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 52-56, 2023

    ...<p>56歳,男性.急性膿胸の精査加療目的に当院へ紹介入院となった.CTでは左大量胸水と左下葉の無気肺と共に,左下葉気管支入口部に輪状の石灰化を伴う気管支閉塞を認めた.気管支鏡検査で左下幹入口部は肉芽様組織で閉塞していた.同部の病理組織検査で悪性所見は無く,細菌検査でも有意な病原菌を認めなかった.感染制御のため胸腔鏡下膿胸腔掻爬術を行い,急性膿胸は軽快した.術後経過観察の気管支鏡検査で,左下幹入口部...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 12歳男児の上顎骨に発生した巨大な若年性骨形成線維腫の1例

    佐藤 有里子, 齊藤 芳郎, 宮本 裟也, 安部 勇蔵, 安田 有沙, 佐藤 仁, 船津 敬弘, 嶋根 俊和, 代田 達夫 昭和学士会雑誌 83 (4), 259-265, 2023

    ...や小塊状の骨様石灰化物の散在を認めたことから,骨形成線維腫と診断した.患児は12歳であり,急速な腫瘍増大を伴うことより,最終診断は若年性骨形成線維種と診断した.術後2年が経過したが,明らかな再発は認めない.本腫瘍の再発率は高く,今後も慎重な経過観察を行う予定である....

    DOI 医中誌

  • 軽微な外傷後に急速に尿閉を来した超高齢者の腰椎黄色靱帯石灰化症の1例

    松本 洋明, 松本 淳志, 宮田 至朗, 友金 祐介, 南 浩昭, 増田 敦, 山浦 生也, 吉田 泰久, 平田 温 NEUROSURGICAL EMERGENCY 28 (1), 40-45, 2023

    ...<p> 黄色靱帯石灰化症による腰部脊柱管狭窄症は比較的稀な疾患である.今回我々は,転倒して臀部を打撲した後に,急速に尿閉を来し,減圧手術により改善した腰椎黄色靱帯石灰化症の1例を経験したので報告する.症例は,90歳男性.脳梗塞後のリハビリテーション目的で当院に入院加療中であった.早朝にベッドサイドで転倒し臀部を打撲した.臀部打撲痛の訴えがあったが,下肢感覚障害の出現や下肢筋力の低下はなかった.同日午後...

    DOI

  • 高度な貧血とるい痩を伴った巨大な石灰化上皮腫の1例

    宮原 華子, 四十竹 麗, 前田 朱美, 本田 理恵, 伊藤 周作, 内川 容子 Skin Cancer 38 (2), 136-141, 2023

    ...右上背部に小児頭大の淡紅色懸垂性腫瘤を認め,一部潰瘍を伴い石灰化様病変が露出していた。生検にて石灰化上皮腫を疑い,手術に備え輸血しHb 8g/dL台まで回復したが,貧血の改善に伴い腫瘤の増大と,潰瘍部から出血が目立つようになり栄養動脈のTAEを施行した。TAE後は出血や増大傾向なく,全身麻酔下に基部で切除した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 炭酸カルシウム結石と石灰乳胆汁を合併した6歳女児胆嚢炎の1例

    平原 慧, 大津 一弘 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 922-927, 2023

    ...<p>症例は6歳,女児.食後の腹痛を繰り返すため,前医を受診.造影CT・MRCPにて胆石症が疑われ,当科へ紹介となった.腹部X線検査にて胆嚢の石灰化像と前医CTにて胆嚢内に高輝度の鏡面像を認め,石灰乳胆汁を疑った.受診時,肝胆道系酵素の上昇や炎症所見はなく,鎮痛薬にて疼痛管理は良好であったため,全身麻酔下ERCPを施行した.膵胆管合流異常症はなく,胆嚢管から胆嚢頸部の欠損像と胆嚢管の総胆管への低位合流...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • ヒト大動脈弁石灰化におけるCD34の抑制効果

    門 士虎, 于 在強, 劉 旭, 大徳 和之, 今泉 忠淳, 皆川 正仁, 古川 賢一, 瀬谷 和彦 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 1-B-P-076-, 2023

    <p>While various osteogenic factors induce the ectopic calcification of human aortic valve, the cellular origin of valve calcification remains unclear. Recently, we have demonstrated that human …

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  • 深層学習を用いたCT自動解析による大動脈弁計測

    山内 治雄, 青山 岳人, 月原 弘之, 井野 賢司, 富井 直輝, 高木 周, 坂口 卓弥, 藤本 克彦, 佐久間 一郎, 小野 稔 生体医工学 Annual61 (Abstract), 117_2-117_2, 2023

    ...</p><p>【結果】全症例で3D-CT再構築像により大動脈弁石灰化の分布および基部の不均等拡張を視覚化できた。...

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  • 肝間葉性過誤腫の2例と本邦小児報告例のまとめ

    新開 統子, 増本 幸二, 川上 肇, 田中 保成, 西潟 綾, 後藤 悠大, 大河内 信弘, 石黒 聡尚, 坂本 規彰 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (7), 996-1004, 2022-12-20

    ...【症例】症例1:5歳女児.主訴は腹痛.肝左葉外側区域に15 cmの多房性囊胞性腫瘤を認めた.AFP上昇なし.本症の術前診断で肝左葉外側区域切除を施行した.症例2:15歳女性.主訴は腹痛.肝右葉後区域に径8 cmの囊胞壁に歯牙様の石灰化を伴う多房性囊胞性腫瘤を認めた.AFP,βHCGの上昇なし.肝奇形腫の疑いで,拡大肝後区域切除を施行し,病理組織検査で本症と診断した....

    DOI Web Site 医中誌

  • 分割抜去により自然萌出した双生歯の1例

    君 雅水, 中山 寿賀子, 山崎 知恵子, 神庭 優衣, 島村 和宏, 加川 千鶴世 小児歯科学雑誌 60 (3), 116-121, 2022-11-25

    ...双生歯の癒合部分は象牙質に低石灰化を認め,う蝕に罹患しやすいことが報告されているが,患児の歯口清掃状態は不良なため,指導と経過観察を続けてきた。同部位は10歳0か月時,反対側と同程度の位置まで萌出し,歯周検査においても比較的良好な状態で推移した。以上のことから萌出を障害している歯冠の一部を除去することで自然萌出が期待できることが示唆された。</p>...

    DOI 医中誌

  • 大動脈弁置換術および僧帽弁置換術後の弁周囲逆流に対してCommando手術を施行した1例

    高柳 涼, 鈴木 正人, 渡邊 隼, 大堀 俊介, 鈴木 亮, 森本 清貴, 横山 秀雄, 伊藤 寿朗 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (6), 354-358, 2022-11-15

    ...僧帽弁置換術(28年前)の既往がある.労作時息切れと下肢浮腫を主訴に来院され,同時に黄疸を伴う溶血性貧血も認められた.心エコー検査で大動脈弁,僧帽弁の弁周囲逆流,大動脈弁輪部に大動脈から左房へ吹く血流が認められた.弁周囲逆流による心不全,溶血性貧血と診断し,3度目の弁置換術の方針とした.術中所見では,大動脈弁を除去するとaorto-mitral fibrous continuity(AMFC)の大半が高度に石灰化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 低リスクスコアAS患者に対するTAVRの患者背景とアウトカム

    重冨 杏子, 伊藤 丈二, 小谷 真介, 田端 実 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (6), 334-338, 2022-11-15

    ...[結果]69例の平均年齢は81±4.5歳で,女性36例であった.TAVRが選択された理由には,85歳以上の超高齢(14例,20%),Clinical Frailty Scale 4以上のFrailty(35例,51%)以外に,上行大動脈石灰化や放射線加療後,間質性肺炎や抗ミトコンドリア抗体関連筋炎による2型呼吸不全といった因子があった.他疾患術前や家族介護のため早期退院・回復を要する因子が6例,推定生命予後...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 大動脈弁狭窄症に対して外科的大動脈弁置換術を契機に診断したアルカプトン尿症の1例

    森 陽太郎, 髙島 範之, 三輪 駿太, 松林 優児, 南舘 直志, 榎本 匡秀, 神谷 賢一, 鈴木 友彰 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (6), 350-353, 2022-11-15

    ...<p>症例は72歳女性,心雑音を指摘され,大動脈弁狭窄症と診断された.中等症のため経過観察されていたが重症ASに進行し,労作時呼吸苦も出現してきたため,手術適応と判断され当科紹介となった.手術は外科的大動脈弁置換術を施行した.術中大動脈を切開すると,大動脈弁弁尖,大動脈内膜,僧帽弁前尖左室側の石灰化に一致するように黒色色素沈着を認めた.生体弁INSPIRIS (Edwards Lifesciences...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • コンポジットレジンで隔壁を設置し,フロー型MTAセメントを用いて直接覆髄を行った3症例

    丸山 起一, 荒木 孝二 日本歯科保存学雑誌 65 (5), 286-293, 2022-10-31

    ...<p> 目的:深在性のう蝕治療において,歯髄の保存はとても重要である.MTAセメントは高い封鎖性,抗菌性,生体適合性,石灰化組織の形成誘導能力をもつ覆髄材料として,歯髄保存療法に用いられている.MTAセメントを用いた直接覆髄はペースト型MTAセメントの初期硬化後に仮封を行い,後日仮封を除去してコンポジットレジン修復を行う方法が代表的である.ペースト型MTAセメントの操作の難しさに加え,仮封期間の微小漏洩...

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  • 診断に苦慮した頰部に生じた結石様石灰化物の1例

    松田 紗由美, 阿知波 基信, 水野 頌也, 大竹 啓太, 伊藤 発明, 中山 敦史 日本口腔外科学会雑誌 68 (10), 417-421, 2022-10-20

    <p>We report a case of a calculus-like calcified body on the buccal region. The patient was a 68-year-old man. He was referred to our hospital for further examination due to opaque images found in …

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • スーチャレス生体弁を用いた大動脈弁置換術と同時に施行した僧帽弁置換術中に生じた左室破裂の1例

    松野 幸博, 井上 優汰, 三ッ田 翔平, 梅田 幸生, 森 義雄 心臓 54 (10), 1179-1183, 2022-10-15

    ...<p> 症例は78歳,女性.大動脈弁狭窄症および高度の僧帽弁輪石灰化を伴う僧帽弁狭窄症に対する二弁置換の手術適応とされ当科へ紹介となった.高齢で複合手術であることから,手術の低侵襲化を目的に,スーチャレス生体弁を使用する方針とした.僧帽弁輪の高度石灰化病変を可及的に除去した後,機械弁による僧帽弁置換術を施行した.続いてスーチャレス生体弁を用いて大動脈弁置換術を施行した.大動脈遮断解除後に房室間溝左心室側...

    DOI 医中誌

  • 大腿膝窩動脈領域の血行再建術(Open)

    松原 健太郎, 尾原 秀明, 北川 雄光 日本血管外科学会雑誌 31 (5), 299-302, 2022-10-05

    ...<p>大腿膝窩動脈(femoropopliteal: FP)領域における末梢動脈疾患に対する血行再建術の主体は,外科的手術(open surgery: OS)から血管内治療(endovascular treatment: EVT)になりつつある.しかしFP領域においても,総大腿動脈を含む病変や,高度石灰化を伴う病変,長区域の複雑病変などは,EVTの長期成績は未だ満足のいくものではなく,より安定した長期成績...

    DOI 医中誌

  • 肩関節滑液包に発生した正常リン血症性Primary tumoral calcinosisに鏡視下切除を行った一例

    佐々木 大, 真島 久, 坂本 悠磨, 山本 俊策, 牟田口 滋, 合志 光平, 二之宮 謙一 整形外科と災害外科 71 (4), 733-736, 2022-09-25

    ...【症例】73歳男性.既往症は特になし.1ヶ月前より急に発症した右肩痛で挙上困難となり当科を受診した.可動域は屈曲80°,外転45°であった.単純X線・CTで腱板上に石灰化を認めた.MRIでは腱板断裂は認めなかった.血清Ca値9.6 mg/dl,血清P値3.8 mg/dlと正常であった.以上より滑膜骨軟骨腫・TCを考えた.保存治療に抵抗性のため,鏡視下切除を行うこととした.術中所見では腱板上に沈着する...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 下腿外傷性骨化性筋炎の骨化部に感染をきたした一例

    古谷 武大, 土持 兼信, 中村 哲郎, 岩崎 賢優, 河野 裕介, 畑中 敬之, 松口 俊央, 清原 壮登, 大森 裕己, 土屋 邦喜 整形外科と災害外科 71 (4), 781-783, 2022-09-25

    ...【症例】54歳男性.35年前に交通外傷による多発外傷の既往あり.低温熱傷による左下腿膿瘍の診断で当院皮膚科紹介受診し,Xp,CTで前脛骨筋に石灰化を認め当科紹介となった.麻酔下に切開すると前脛骨筋膜下より大量の石灰と浸出液を認め,不良肉芽とともにデブリドマン施行した.死腔の補填のため抗菌薬含有のリン酸カルシウム骨ペースト(calcium phosphate cement;以下CPC)を充填した.その...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 石灰沈着性頚長筋炎の一例

    山田 佳奈, 松山 金寛, 菊野 竜一郎, 冨永 博之, 谷口 昇 整形外科と災害外科 71 (3), 603-605, 2022-09-25

    ...【症例】56歳女性.頚部痛を主訴に近医整形外科を受診.保存加療とするも疼痛増強.摂食困難となり近医耳鼻咽喉科を受診した.血液検査にてCRPの著明な上昇と頚部単純CT検査にて第2頚椎前方に石灰化像を認めたため石灰沈着性頚長筋炎が疑われ,当院紹介となった.NSAIDsの内服と頚椎カラー装着により1週間後の再診時には疼痛軽減し,頚椎の可動域制限や炎症徴候も改善した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 人工股関節全置換術後にアルカプトン尿症と診断し得た1例

    中尾 公勇, 髙橋 良輔, 鳥越 雄史, 田中 奈津美, 池永 仁, 吉里 広, 岩崎 俊介, 糸瀬 賢, 小西 宏昭, 力武 美保子 整形外科と災害外科 71 (3), 460-462, 2022-09-25

    ...【考察】中高年のアルカプトン尿症は関節症状を主訴に病院受診し,関節症を契機として診断に至ることが多い.また,心・腎血管の石灰化により誘発される全身合併症の評価が重要である.多関節症の診察時には本疾患を鑑別に挙げ,他診療科と連携し治療戦略を立てる必要がある.</p>...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 小児頚椎椎間板石灰化症の1例

    高田 壽愚瑠, 村山 隆, 矢崎 雄一郎, 大迫 浩文, 今林 正典 整形外科と災害外科 71 (4), 651-654, 2022-09-25

    ...<p>小児頚椎椎間板石灰化症は,急激な頚部痛を認めるが,そのほとんどは保存的治療で治癒する予後良好な疾患である.今回,我々は保存的治療で軽快した小児頚椎椎間板石灰化症の1例を経験したので報告する.症例は6歳女児.特に誘因なく,2週間前より後頚部痛が出現.疼痛が持続し,当院外来を受診した.初診時,発熱,斜頚,可動域制限は認めなかった.頚椎単純X線検査で,C4/5椎間腔に石灰化及び隣接椎体の扁平化を認めた...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 左室流出路に出現した carcified amorphous tumor の1例

    有本 宗仁, 北中 陽介, 田中 正史 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (5), 296-299, 2022-09-15

    ....慢性腎不全に対して10年前に維持透析加療を導入した.動悸症状,胸部圧迫感を認め,精査加療目的で当院を紹介受診した.精査を行い,左室流出路中隔側に長径11 mmの可動性のある腫瘤を認めた.発熱,感染兆候なく,半年間の経過観察の後,塞栓症のリスクになり得ることから,手術加療の方針となった.手術では,上行大動脈を斜切開し,大動脈弁を損傷せずに腫瘤を摘出した.術後経過は良好であった.病理検査では,広範な石灰化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 全周性高度僧帽弁輪石灰化を伴う僧帽弁狭窄症に対して石灰化弁輪温存下弁置換術を施行した1例

    股部 紘也, 南 智行, 藪 直人, 山崎 一也, 鈴木 伸一 日本心臓血管外科学会雑誌 51 (5), 300-303, 2022-09-15

    ...のみを切除し,石灰化弁輪を温存してOn-X大動脈弁用19 mmによる弁置換を施行した.経過は良好で術後29日目に独歩退院となった.高度僧帽弁輪石灰化を有する症例は,左室破裂・冠状動脈損傷などの重大な合併症を引き起こす可能性がある.本症例では僧帽弁弁尖のみを切除し,石灰化弁輪を温存,かつ小口径の機械弁を用いて弁置換を施行し,良好な結果が得られたので報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 透析患者の血管病変の病理について

    植田 初江, 雨宮 妃 日本血管外科学会雑誌 31 (4), 263-268, 2022-08-26

    ...硬化症とはやや異なっていた.総括すると①通常の動脈硬化進展よりも,早期から動脈硬化症が出現する.②大動脈から末梢の筋性動脈,細動脈まで連続性に,板状石灰化が内膜を主体に認められる.③冠動脈硬化症による虚血性心疾患を高頻度に合併する.とくに冠動脈では内膜の石灰化を主体としたハードプラーク(AHA動脈硬化症分類AHA Class V)がソフトプラーク(AHA Class VI)よりも多く認められた,などであった...

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  • 虫垂粘液囊腫軸捻転と術前診断し,緊急腹腔鏡手術を施行した1例

    吉田 祐, 中右 雅之, 吉村 昴平, 岡田 俊裕 日本腹部救急医学会雑誌 42 (5), 591-594, 2022-07-31

    ...来院時の造影CT検査では,虫垂は囊腫状に腫大し,虫垂壁に石灰化を認め,粘液囊腫が疑われた。また,虫垂は根部付近で屈曲し,遠位側が造影効果不良であったことから,軸捻転と診断し緊急腹腔鏡手術を施行した。術中所見では,暗紫色に変色した虫垂を認め,根部付近で540度捻転していた。明らかな穿孔は認めなかった。愛護的に捻転を解除し,虫垂切除術を施行した。術後経過は良好で,術後5日目に退院となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 両側多発肺転移を有した多包性エキノコックス症の1例

    長 靖, 加地 苗人, 椎名 伸行, 野村 俊介, 本橋 雄介, 佐藤 昌明 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (5), 524-530, 2022-07-15

    ...<p>症例は,49歳男性.血痰,胸痛を主訴に当院初診.CT上,左肺S1+2cに54×43 mmの空洞性病変と両側多発結節を認めた.また肝後区域に石灰化を伴う119×87 mmの腫瘤と右副腎腫瘤を認めた.気管支鏡検査施行も診断はつかず,確定診断目的に胸腔鏡下左肺S5部分切除を施行した.病理診断はエキノコックス症であり,肝後区域原発,両側多発肺転移,右副腎転移の診断となった.原発巣および右副腎は切除可能...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 眼窩尖端部病変を伴った蝶形骨洞原発の浸潤型副鼻腔真菌症4症例の検討

    青山 陸, 本田 耕平, 小出 奈央, 高橋 優人, 大島 秀介, 廣川 幸二郎, 小木 学, 堀井 新 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125 (6), 1014-1020, 2022-06-20

    ...CT では全例骨破壊像を伴い, 3例に石灰化を伴う真菌塊陰影を認めたが, 1例は軟部陰影のみであった. 起炎菌は全例でアスペルギルスが検出された. 眼窩尖端部から頭蓋内へ浸潤した2例は治癒した一方, 斜台へ浸潤し Central skull base osteomyelitis 様の臨床像を呈した1例は感染コントロール不良であった. 斜台浸潤が予後不良のリスク因子となる可能性が示唆された.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 交連部離開を起こした大動脈弁位Mosaic生体弁の1例

    古賀 清和, 古舘 晃, 大崎 隼, 蒲原 啓司 心臓 54 (6), 686-690, 2022-06-15

    ...はみられず離開した交連部に軽度の石灰化を認めた.Mosaic弁は第三世代のブタ生体弁であり良好な長期成績が報告されているが,術後14年目に大動脈弁位での交連部離開による急性大動脈弁位人工弁逆流を呈し再弁置換術を行ったので文献的考察を加えて報告する....

    DOI 医中誌

  • 長期イマチニブ療法にて播種病変が消失した小腸gastrointestinal stromal tumorの1切除例

    篠原 良仁, 野路 武寛, 蔵前 太郎, 吉田 秀明, 飛岡 弘敏, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 55 (6), 399-405, 2022-06-01

    ...imatinib mesylate(以下,イマチニブと略記)療法を開始した.治療開始から2年後に各腫瘍は左上腹部に6 cm大,骨盤腔に8 cm大まで縮小し,治療開始から5年後に審査腹腔鏡と播種病変を生検した.生検では腫瘍遺残を認めず,PET-CTでも集積を認めなかった.根治切除可能と診断し,手術を施行した.病理組織学的検査では上部空腸の固有筋層内に5 mmのc-kit陽性腫瘍細胞を認めた.その他病変はいずれも石灰化...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 一時ペーシングカテーテル留置後に生じた腰椎椎間関節偽痛風の 1 例

    岡本 勝, 橋本 健志, 涌波 優, 橋本 恭史 日本病院総合診療医学会雑誌 18 (3), 177-181, 2022-05-31

    ...化膿性脊椎炎を疑った場合でも長期間の不要な抗菌薬投与を避けるために,培養で起因菌が同定できない,CTで椎骨周囲に石灰化を認める, NSAIDsに対する治療反応性が非常に良い場合などには,結晶性関節炎も考慮すべきである。...

    DOI 医中誌

  • 反転した外側副伏在静脈をinflowとして使用した<i>in situ</i> saphenous vein graftによる下肢血行再建術の一例

    古川 博史, 増田 憲保, 上部 一彦 日本血管外科学会雑誌 31 (3), 113-116, 2022-05-20

    ...<p>症例は85歳,女性.約6年前に高度石灰化を伴う両側総腸骨動脈高度狭窄に対して右腋窩–両側大腿動脈バイパス術を施行したが,約2年後に人工血管閉塞を認め,左総腸骨動脈血管内治療+左大腿–右大腿動脈交叉バイパス術(F–F bypass)を行った.両側浅大腿動脈閉塞に対して左大腿–膝窩動脈バイパス術(膝上)を行い,術後16カ月経過し,右下肢安静時痛増悪で右下肢血行再建を行った.inflowをF–F bypass...

    DOI 医中誌

  • 内部に骨化巣を伴った限局性結節性肺アミロイドーシスの1例

    千馬 謙亮, 棚橋 雅幸, 鈴木 恵理子, 吉井 直子, 渡邊 拓弥 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (4), 425-429, 2022-05-15

    ...<p>アミロイドーシスは臓器にアミロイドと呼ばれる線維性蛋白が沈着するもので,呼吸器系のみに病変を認めるものは限局性肺アミロイドーシスと呼ばれる.症例は56歳のブラジル人男性.検診胸部単純X線写真で右肺門部異常影を指摘され,精査のCTで右肺門部に3 cm大の腫瘤を認め,内部に石灰化を疑う高吸収域を伴っていた.超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)では確定診断に至らなかった.腫瘍の診断・治療...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

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