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検索結果 244 件

  • 飛騨帯研究のレビュー:最近の進展と今後の視点

    椚座 圭太郎, 磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 52-, 2023

    ...宇奈月結晶片岩類の原岩は、石炭紀コケムシ化石を産する石灰岩やバイモーダル火成岩類、十字石を産するパーアルミナス泥岩などリフトを含む大陸縁辺起源の堆積岩である。飛騨変成岩類や新期花崗岩のジルコンには、時に1.9−1.8Gaの砕屑性のコアがあり(Cho et al., 2021)、飛騨帯は先カンブリア時代大陸地塊ではないことが再確認された。飛騨変成作用は、約1億年間に及んだ長期のプロセスであった。...

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  • 東京都日の出町水口ユニットの地質 - 黒瀬川帯東端部の再検討 -

    宮下 敦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 205-, 2023

    ...調査地域は,東京都西多摩郡日の出町の北大久野川から二子石峠までで,植木・酒井(2007)の水口ユニットが分布し,「水口層」模式地を含む地域である.地域の地質は,混在岩相を持つ砂岩・泥岩からなり,数100mから数cmに至る様々なサイズのチャート,凝灰岩細互層を含む石灰岩(青梅石),緑色岩ブロックを挟在している.石灰岩からは後期石炭紀カシモビアン期のフズリナ<i>Montiparus matsumotoi...

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  • 三波川帯の変成アルカリ玄武岩岩脈:イザナギプレート上の小規模プレート内火成活動

    遠藤 俊祐, 崎 海斗, 八木 公史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 299-, 2023

    ...Ueda and Miyashita 2005; Boschman et al. 2021).ジュラ紀~前期白亜紀の付加体中には石炭紀~トリアス紀石灰岩を伴う海洋島玄武岩(OIB)が多産し,多数の海山を載せた古い海洋プレートがこれら付加体の形成に関与した.一方,後期白亜紀(100Ma以降)の四万十付加体や三波川変成岩では,苦鉄質岩は主に中央海嶺玄武岩(MORB)起源であり,イザナギプレートの海洋地殻...

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  • 5万分の1地質図幅「外山」(岩手県盛岡地域)の地質

    内野 隆之, 小松原 琢 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 428-, 2023

    ...本図幅区画では北部北上帯に属するジュラ紀付加体の門馬ユニット(内野、2019,2021などの中津川コンプレックス)が大半を占め,南西部に根田茂帯に属する前期石炭紀付加体の綱取ユニットと前期三畳紀付加体の滝ノ沢ユニット(Uchino, 2021)が僅かに分布する.そして,それらを前期白亜紀の岩脈や花崗岩類が貫いている.また,これら先古第三系の上を河岸段丘堆積物や緩斜面堆積物が広く覆う.  ...

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  • 日立地域、カンブリア系赤沢層中に挟在する石炭系金山石灰岩のジルコンU-Pb年代

    田切 美智雄, 大路 樹生, 安藤 寿男, 塙 勝利, 及川 晃, 加藤 太一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 432-, 2023

    ...石灰岩は緑色片岩相と角閃岩相の中間の変成作用を受け、粗粒な大理石となっているが、斜交葉理、コンボリュート構造、漣痕などの堆積構造が残っており、多様な化石様組織(田切ほか、2022)と、形態的な比較からアメリカの石炭紀前期から知られている<i>Cyclocion</i>属に類似するウミユリ茎板化石(Oji et al, 2022)(図1)が認められる。...

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  • ユニバーサル アウトドア ジオツーリズムへの試み

    脇田 浩二, 小原 北士, ウィルソン ジョアナ 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 49-, 2023

    ...<p>山口県中央部には, 東西約15km南北約8kmの広がりをもつ秋吉石灰岩が分布している.この石灰岩は,前期石炭紀から中期ペルム紀の化石を含み,当時世界最大の海洋であったパンサラッサ海において噴火した海底火山の頂部に形成された石灰礁を起源としている....

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  • 海洋性珪藻のピレノイド構造とその機能

    松井 啓晃, 松田 祐介 PLANT MORPHOLOGY 35 (1), 29-33, 2023

    ...ベースとしたシステムに支えられている.こちらは珪藻など,主に二次共生型の紅藻起源葉緑体を主体とし,そのピレノイド形態は緑藻型と似ていない.起源を全く異にする収斂進化の所産であろうこれらピレノイドには,一方で,構造・機能の共通性も昨今見出され始めている.例えば,無機炭素濃縮機構を駆動して無機炭素に高親和性の光合成を行う藻類では共通して,ピレノイド内部にチ ラコイド膜様構造が陥入・貫通している.藻類が石炭紀以降...

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  • 前期石炭紀における古日本のテクトニックセッティングと古地理:飛騨外縁帯,苦鉄質火山岩類の地球化学的特徴からの制約

    志村 侑亮, 束田 和弘, 山本 鋼志, ナドミド バヤルト 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 121-, 2022

    ...根田茂帯の付加体から岩片質砂岩を報告していることに加え,Wakita et al. (2021)は,石炭紀以降の付加体中の砕屑岩は前期石炭紀の砕屑性ジルコンをほとんど含まないことを示している.以上のことから,前期石炭紀当時の古日本は未成熟な島弧に特徴づけられ,沈み込み帯プレート境界では付加体-高圧変成岩類(根田茂帯・三郡-蓮華帯)が,島弧側では島弧型ソレアイトを由来とする火成活動(飛騨外縁帯・南部北上帯...

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  • 秋吉石灰岩における石炭紀バシキーリアン期のコケムシ ー礁構築における役割ー

    須蒲 翔太, 江﨑 洋一, 増井 充, 清水 光基, 長井 孝一, 杦山 哲男, 足立 奈津子 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 190-, 2022

    ...<p>秋吉石灰岩は石炭紀前期からペルム紀中期にパンサラッサ海の海洋島頂部で形成された生物礁複合体起源の石灰岩である(太田,1968).従来,秋吉生物礁の研究では,層孔虫やケーテテス,サンゴといった大型骨格生物に注目し,礁の構築様式の検討が行われてきた.しかし,コケムシの役割は秋吉生物礁では十分に検討されていない.本発表では,Sugiyama and Nagai(1994)による石炭紀バシキーリアン期...

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  • 東北日本ジュラ紀付加体中の遠洋深海堆積岩層における石炭紀-ペルム紀境界

    武藤 俊, 高橋 聡, 村山 雅史 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 85-, 2022

    ...</p><p>石炭紀-ペルム紀境界を含む遠洋深海堆積岩層として,丹波帯[7]および北部北上帯[8]のチャートを主体とする珪質岩セクションが報告されている.後者では,後期石炭紀Moscovianから前期ペルム紀SakmarianまたはArtinskianに至る年代を示すコノドント化石が報告されているが,化石の図示はわずかである.本研究では,永広ほか(2008)[8]の検討セクションからより詳細なコノドント...

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  • 根田茂帯・北部北上帯南縁部に散在する古生代の島弧性構造岩塊

    内野 隆之 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 119-, 2022

    ...<p>東北日本の北上山地には中古生代島弧陸棚堆積物からなる南部北上帯とジュラ紀付加体からなる北部北上帯が広く分布し,両帯の間に前期石炭紀および前期三畳紀付加体からなる根田茂帯が狭長に分布する.なかでも根田茂帯は単純に2つの時代の付加体から構成されているという訳ではなく,前期石炭紀付加体の北縁に約380 Ma(後期デボン紀)の変成年代を示す結晶片岩が産したり(Kawamura et al., 2007...

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  • 飛騨外縁帯本郷の荒城川層から産出した前期石炭紀(ビゼー期後期)腕足類フォーナとその構造地質学的重要性

    田沢 純一, 鈴木 敬介, 三宅 幸雄 地質学雑誌 127 (2), 79-90, 2021-02-15

    ...このフォーナは前期石炭紀(ビゼー期後期)を示す.したがって荒城川層中部は上部ビゼー階に対比される.古生物地理学的に本郷フォーナは東北日本(南部北上帯)と中国西北部(新疆)の前期石炭紀腕足類フォーナに類縁がある.このことから,ビゼー期後期には北中国地塊とシベリア地塊の間の広大な地域を占める中国北方区(North China Province)に属していたと推定される.また,ビゼー期後期に本郷地域を含む...

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  • 秋吉石灰岩層群の後期石炭紀バシキーリアンにおける礁縁環境での生物礁の構築様式

    清水 光基, 江﨑 洋一, 杦山 哲男, 長井 孝一, 足立 奈津子 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 274-, 2021

    ...<p>山口県美祢市に分布する秋吉石灰岩は前期石炭紀から中期ペルム紀にパンサラッサ海の海山頂部で形成された生物礁複合体起源の石灰岩である.秋吉生物礁複合体はその形成環境の違いにより,外洋側から下部礁縁,上部礁縁,礁嶺,外側礁原,内側礁原,背礁斜面に区分される(杦山・長井,1990).上部石炭系下部(バシキーリアン)では,“石灰藻”とケーテテスが豊富な礁嶺や背礁斜面を中心に礁の構築様式の検討が行われてきた...

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  • 顕生代における全球有機物埋没率の陸域及び海洋域への分離と大気酸素濃度に対する影響

    青山 和弘, 田近 英一, 尾﨑 和海 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 51-, 2021

    ...,富酸素海洋環境と陸域淡水環境における堆積物中の有機炭素/黄鉄鉱硫黄の比 (C/S比) の違いを利用し,従来の炭素・硫黄循環結合モデル (GEOCARBSULF) から求まる全球有機物埋没率の陸域と海洋域への分離を試みた.その結果,陸域における有機物埋没は,維管束植物の出現後,最古の森林の形成が起こったシルル紀からデボン紀にかけて初めて有意に生じ始めることが示された.そして,石炭が大量に生成された石炭紀後半...

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  • 顕生代を通した陸域及び海洋域における有機物埋没率の変化と大気酸素濃度との関連

    青山 和弘, 田近 英一, 尾崎 和海 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 170-, 2021

    ...</p><p></p><p>その結果,陸域における有機物埋没は,維管束植物が出現した後,最古の森林が形成されたシルル紀からデボン紀にかけて初めて有意に生じることが示された.そして,大量の石炭が生成された石炭紀後半からペルム紀前半にかけては,陸域における有機物埋没率が大きく増加するという,従来の推定[8, 9]を裏付ける結果が得られた.また,大量絶滅境界であるペルム紀/三畳紀境界 (P/T境界) やフラニアン...

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  • 根田茂帯から見出された前期三畳紀付加体ユニットと西南日本との対比

    内野 隆之 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 235-, 2021

    ...南西部の綱取ユニットと北東部の滝ノ沢ユニットに区分された(内野ほか,2008).滝ノ沢ユニットからは化石を含め年代が得られておらず,同ユニットは前期石炭紀根田茂コンプレックスの下位階層に属するものの,前期石炭紀とジュラ紀の付加体間に位置することから,ペルム紀付加体の可能性も指摘されていた(内野ほか,2008)....

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  • 秋吉石灰岩周辺のペルム紀付加体の地質構造と付加モデル

    脇田 浩二, 辻 智大, 亀高 正男 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 123-, 2021

    ...<p>山口県中央部には、東西約15km南北約8kmの広がりをもつ秋吉石灰岩が分布している.秋吉石灰岩は,前期石炭紀から中期ペルム紀の化石を含み,パンサラッサ海において噴火した海底火山の頂部に形成された石灰礁を起源としている.秋吉石灰岩の下位には玄武岩溶岩があり、石灰岩と玄武岩を合わせて、秋吉ユニットとする。...

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  • 石炭-ペルム系秋吉石灰岩の堆積作用とカルスト化作用

    藤川 将之, 中澤 努, 上野 勝美 地質学雑誌 125 (8), 609-631, 2019-08-15

    ...<p>山口県中西部に位置する美祢市には,日本最大級のカルスト台地として知られる秋吉台が分布する.秋吉台は前期石炭紀~中期ペルム紀にパンサラッサ海大洋域の海洋島頂部で形成された生物礁起源の秋吉石灰岩からなり,そこには約8000万年間の気候・海水準変動が記録されている.本巡検では,海洋島の基盤となった玄武岩,後期石炭紀の現地性礁石灰岩,前-中期ペルム紀のフズリナ化石層序に基づく地層の逆転構造,前期ペルム...

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  • “サイボーグ昆虫”で探る生物知能

    神崎 亮平 電気学会誌 139 (5), 304-307, 2019-05-01

    ...古生代石炭紀(約3億年前)の地層から多数の昆虫の化石が発見されているが,その姿形は今日目にする昆虫と大差がない。これは昆虫の構造と機能が環境変化に対して高い適応性を持つこと</p>...

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  • 割山隆起帯高瀬峠東部の割山花崗岩・高瀬花崗岩境界部の地質体について

    大友 幸子, 高橋 織江 日本地質学会学術大会講演要旨 2018 (0), 391-, 2018

    【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • ベトナムにおけるデボン紀-石炭紀境界・Hangenbergイベント時の古環境解析

    西 弘嗣, 静谷 あてな, 大庭 雅, 高嶋 礼詩, 小形 優加里, 小松 俊文 日本地質学会学術大会講演要旨 2018 (0), 332-, 2018

    【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)

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  • 秋吉帯の海洋島起源の石炭紀—ペルム紀石灰岩におけるリンの偏在

    坂田 健太郎, 中澤 努, 岡井 貴司, 上野 勝美 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 66 (11-12), 199-212, 2015

    ...海洋島起源の石灰石鉱床は炭酸カルシウムの純度が高いことを特徴とするが,場所によりリンが多く含まれることが知られており,そのような石灰石は鉄鋼・カーバイド用原料としては不向きである.合理的な鉱山開発のためにはリンの偏在の実態を把握することが重要と考え,秋吉帯の石炭紀–ペルム紀の海洋島起源の石灰岩について年代・堆積環境ごとにリン含有量を測定した.その結果,礁中核部ではビゼーアン期,サープコビアン期及びグゼリアン...

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  • 後期石炭紀~前期ペルム紀花崗岩類の年代学的および岩石化学的特徴

    土谷 信高, 佐々木 惇, 足立 達朗, 中野 伸彦, 小山内 康人, 足立 佳子 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2015 (0), 162-, 2015

    ...後期石炭紀~ペルム紀花崗岩類のマグマを作った沈み込み帯は,大陸地殻成分の影響が少ない海洋性島弧であり,若い海洋性地殻が沈み込んでいた可能性が高いことが指摘できる....

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  • 九州中西部地域の変成岩類:黒瀬川構造帯・肥後変成帯・木山変成岩

    小山内 康人, 中野 伸彦, 吉本 紋, 亀井 淳志 地質学雑誌 120 (Supplement), S79-S100, 2014-08-31

    ...など)と高温変成岩類(オルドビス紀の活動的大陸縁における火山弧火成活動に由来するザクロ石-単斜輝石グラニュライト,ザクロ石角閃岩など)を見学する.緑色片岩相からグラニュライト相にいたる一連の地殻断面を示す肥後変成帯では,部分溶融現象を伴う泥質グラニュライトや過アルミナ質のサフィリングラニュライトなど,ペルム紀末の変成作用を受けた下部地殻(一部は白亜紀の重複変成作用)を見学する.また,木山変成岩では,石炭紀...

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  • 阿武隈山地東縁の石炭紀および白亜紀アダカイト質花崗岩類とその地質学的意義

    土谷 信高, 武田 朋代, 谷 健一郎, 足立 達朗, 中野 伸彦, 小山内 康人, 木村 純一 地質学雑誌 120 (2), 37-51, 2014-02-15

    ...のものを従来にならい割山花崗岩体,前期白亜紀のものをあらたに高瀬花崗岩体と命名した.300 Ma頃の年代を示す花崗岩は,これまで日本列島からほとんど見つかっていなかった.今回の発見により,これまでペルム紀(約280 Ma)とされてきた日本列島の後期古生代花崗岩の形成開始年代は,後期石炭紀の300 Maまで遡ることになる.またその花崗岩がアダカイト質花崗岩であることから,300 Ma頃に始まる花崗岩形成...

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  • 阿武隈山地東縁の石炭紀および白亜紀アダカイト質花崗岩類

    土谷 信高, 大友 幸子, 武田 朋代, 佐々木 惇, 阿部 真里恵 地質学雑誌 119 (Supplement), S154-S167, 2013-08-15

    ...からほとんど見つかっておらず,花崗岩形成の空白期間とされてきた.300 Ma頃のアダカイト質花崗岩が発見されたことから,これまでペルム紀(約280 Ma)とされてきた日本列島の後期古生代花崗岩の形成開始年代は,後期石炭紀の300 Maまで遡ることになる.またその花崗岩形成は,海嶺沈み込みあるいは若いプレートの沈み込みで始まった可能性が指摘できる....

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  • モンゴルの上部古生界(ツェツァレグ・テレーン)における未成熟砕屑物の分級効果による組成改変過程

    プレブジャブ ナラントゥヤ, ロザー バリー 地球科学 67 (2), 63-74, 2013

    ...水力学的な分級作用は,成熟な石英質・石英長石質堆積物の地球化学組成を顕著に改変することが知られているが,組織上または鉱物学的に未成熟な火山岩片を主体とする石質堆積物に対する分級作用の効果については不明な部分が残されている.そこで,モンゴルのツェツァレグ・テレーンのデボン紀〜石炭紀の石質堆積岩94試料を用いて,その主成分および微量成分組成から分級作用が未成熟な砕屑物の地球化学組成に及ぼす影響について検討...

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  • 本邦シルル紀石灰岩の微量重金属元素含量

    山本 栄仁, 相澤 省一 日本地球化学会年会要旨集 60 (0), 267-, 2013

    ...我が国では古生代ペルム紀及び石炭紀石灰岩は各地に分布し、すでに多数の分析例がある。しかし、それ以前のデボン紀及びシルル紀の石灰岩は産出地が限られ、いまだ分析例が少なく、同地質時代の石灰岩のカドミウム含量は明らかでない。本研究では、国内4地点から採取したシルル紀石灰岩について化学分析を行い、主成分とともにカドミウムをはじめとする微量重金属元素を定量した。...

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  • 広島県東部の秋吉帯川井石灰岩産石炭紀アンモノイド

    永広 昌之, 西川 治, 西川 功 地質学雑誌 118 (8), 516-520, 2012-08-15

    ...からは前期ペルム紀の腕足類や小型有孔虫・フズリナも知られており,また,川井石灰岩からは後期石炭紀〜中期ペルム紀の小型有孔虫・フズリナが報告されているので,川井石灰岩の年代は後期石炭紀から中期ペルム紀に及ぶ.化石データに基づけば,川井石灰岩は上部石炭系−中部ペルム系からなる層序の3回の繰り返しからなっていると見なされる.また,川井石灰岩とその近辺の秋吉帯南縁部に内座層として点在する石灰岩主体の岩体群は...

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  • 日本最古の地層

    田切 美智雄, 廣井 美邦, 足立 達朗 地質学雑誌 117 (Supplement), S1-S20, 2011-09-01

    ...茨城県多賀山地の日立変成古生層は,産出化石により前期石炭紀以降の地層とされてきた.しかし最近広範にSHRIMP年代が測定され,多賀山地に日本最古のカンブリア系が60 km<sup>2</sup>以上にわたって広く分布することが明らかになった.A班では,原岩構造のわかるカンブリア系のうち,枕状構造や発泡構造,急冷組織などがみられる火山岩を原岩とする赤沢層と,堆積構造を残す砂泥質堆積岩や礫岩を原岩とする...

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  • 根田茂帯のドレライトから見出されたNa-Ca角閃石

    内野 隆之, 川村 信人 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 61 (5-6), 209-216, 2010

    ...前期石炭紀付加体よりなる根田茂帯の付加体メンバーであるドレライトからNa-Ca角閃石(ウィンチ閃石及びリヒター閃石)を見出した.Na-Ca角閃石は三波川帯や周防帯など高圧型変成帯中に一般的に見出さ れているが,マンガン鉱床やアルカリ火成岩でも産することがある.一般に高圧型変成岩中のNa-Ca角閃石は高Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>・低TiO<sub>2</sub>の特徴を示す...

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  • 根田茂帯の変玄武岩から見出された藍閃石とその意義

    内野 隆之, 川村 信人 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 61 (11-12), 445-452, 2010

    ...前期石炭紀付加体(根田茂コンプレックス)よりなる根田茂帯の変玄武岩から藍閃石を見出した.本変玄武岩は藍閃石+緑れん石+石英という鉱物組み合わせから,緑れん石-青色片岩亜相の高圧型変成作用を被ったと考えられる.根田茂帯からは高圧型変成岩類(建石片岩類)が既に見出されていたが,その後の研究で,付加体形成以降の構造運動によって,根田茂帯に定置させられた先石炭紀高圧型変成岩のテクトニックブロックであることが...

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  • 京都府大江地域舞鶴層群の石灰岩礫岩中の古生代後期有孔虫化石

    人と自然 21 (0), 81-93, 2010

    ...この礫岩にColaniella parvaが生砕片として含まれることはLepidolina kumaensis フォーナを産する舞鶴層群中部層・上部層の・石灰岩礫岩は, 従来考えられていたCapitanian(Midian)に限定されるものではなく,Lopingianに及ぶことを示唆する.Capitanian以前の化石の産出は舞鶴層群ヒ部層と公庄層の砂質基質の石灰岩礫岩に限られる.大江地域では石炭紀前期...

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  • 中国新彊ウイグル自治区雅満蘇鉱床に産するザクロ石

    藤沢 明季子, 小林 祥一, 金田 博彰 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2009 (0), 116-116, 2009

    ...新彊ウイグル自治区東部の哈密(Hami)の南約50km、石炭紀の背弧海盆に発達した断層沿いに位置する雅満蘇鉱床は、基本的には正マグマ性の鉄鉱床であるが、スカルン型鉱体も随伴する。このスカルン型鉱体から、複屈折を示すザクロ石を見出したので、鉱物学的検討を試みた。...

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  • 秋吉石灰岩から読み取る石炭・ペルム紀の古環境変動<br>-美祢市(旧秋芳町)秋吉台科学博物館創立50周年記念巡検-

    佐野 弘好, 〓山 哲男, 長井 孝一, 上野 勝美, 中澤 努, 藤川 将之 地質学雑誌 115 (Supplement), S71-S88, 2009

    ...山口県西部秋吉台には,秋吉帯のペルム紀付加体を特徴づける秋吉石灰岩(下部石炭系~中部ペルム系)が広く分布する.秋吉石灰岩はパンサラッサ海大洋域に位置していた海山の頂部で堆積した浅海成石灰岩からなり,約8000万年間の気候・海水準変動を記録している.本見学旅行では,サンゴ礁相,ウーライト質石灰岩で示される石炭紀古世中期の温暖・高海水準環境,大型生物礁の衰退と離水堆積物で示される石炭紀新世後期における寒冷化...

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  • 東北日本における石炭紀花崗岩質岩及び変成岩の年代とその配列

    堤 之恭, 宮下 敦, 大友 幸子, 堀江 憲路, 板谷 徹丸, 中村 光一, 横山 一己 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2009 (0), 48-48, 2009

    常磐炭田地域のボーリングコアのうち一本(GSJ326)は基盤の花崗岩質岩に達している.今回,この基盤岩の形成年代を確定するためにSHRIMPで zircon年代を測定し,827.0 ∼827.3 m の試料から293±1.8 Ma, 962.0 ∼962.2mの試料から300.3±1.5 Ma,1003.8 ∼1004.0 mの試料から304.3±1.7 …

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  • 舞鶴帯南帯夜久野岩類の地球化学的・年代学的特徴にみる夜久野オフィオライトのテクトニックモデル

    隅田 祥光 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 301-301, 2009

    ...超苦鉄質岩類と変斑れい岩,変ドレライト,変玄武岩などの苦鉄質岩類(夜久野オフィオライト)を主としたもので,花崗岩類と少量の砂泥質片岩が伴われる.これら舞鶴帯南帯に産する夜久野岩類の岩石学的・地球化学的特徴から,これらの形成場はかなり多様なテクトニックセッティングが想定されている.舞鶴帯南帯の夜久野岩類から得られている放射年代値は,舞鶴帯南帯の夜久野岩類から得られている放射年代値はペルム紀の年代値を示すものと石炭紀...

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  • 西南日本内帯の古生代緑色岩類の岩石学とSHRIMPを用いたジルコン年代学へ向けた予備的研究

    木村 光佑, 隅田 祥光 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 302-302, 2009

    ...を行った.緑色岩類は全岩化学組成から,スーパープルーム起原のWPA,BABB,E-MORB,N-MORBの4つに分類された.ジルコンのEPMA年代測定では,大江山オフィオライト足立岩体の細粒斑レイ岩と夜久野オフィオライト朝来岩体の一部の変斑レイ岩が320-350Maと石炭紀の年代を,用瀬地域八東層の変玄武岩は280Maとペルム紀前期の年代をそれぞれ示した....

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  • 飛騨帯東部宇奈月地域における変成作用の年代学的考察

    堀江 憲路, 堤 之恭, Cho Moonsup, 日高 洋, 森下 祐一 日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 294-294, 2009

    ...飛騨帯東部に位置する宇奈月地域から採取した石英長石質片岩ならびに,宇奈月変成岩を捕獲岩として含有する花崗岩から回収したジルコンに関してU-Pb年代測定を行った.石英長石質片岩のジルコンは258Maという年代を示した.この年代は,宇奈月変成岩の原岩が石炭紀後期からペルム紀後期に堆積したことを示唆する.一方,花崗岩のジルコンは253MaのU-Pb年代を示す.花崗岩中には宇奈月変成岩が捕獲岩として取り込まれており...

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  • 北上山地前期石炭紀付加体「根田茂帯」の構成岩相と根田茂帯・南部北上帯境界

    内野 隆之, 川村 信人, 川村 寿郎 地質学雑誌 114 (Supplement), S141-S157, 2008-09-18

    ...本見学コースでは,北上山地に分布する前期石炭紀付加体を含む根田茂(ねだも)帯と南部北上帯北縁部のオルドビス~シルル紀島弧地質体を観察する.根田茂帯の綱取ユニットは化石によって時代が決定された付加体としては日本最古であり,これに相当する地質体は現在のところ日本列島の他地域にはない.根田茂帯は泥岩/珪長質凝灰岩互層(MS互層)と緑色岩類の卓越で特徴づけられ,日本列島各地のジュラ紀付加体や白亜紀付加体とは...

    DOI Web Site 被引用文献13件 参考文献20件

  • 多板類分類体系の新しい視点(<特集号>第2回国際ヒザラガイシンポジウム)

    シレンコ B. I. Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) 65 (1-2), 27-49, 2006-05-31

    ...カンブリア紀から出現した多板類の進化史上,石炭紀後期における連接層の獲得と連接層のその後の発達は極めて重要なできごとであったと考えられる。したがって多板類の系統を考える上で連接層の重要性は変わらないが,それに付随した形質,たとえば着生板や歯隙などは殻表の形態とともに変化しやすく,平行現象が起きているため,系統解析で用いるにあたっては注意が必要である。...

    DOI Web Site 参考文献40件

  • ドイツ・ハルツ山地Elend近郊における微地形・植生と表層土壌の関係

    坂上 伸生, 渡邊 眞紀子, 櫻井 克年, 太田 寛行, 藤嶽 暢英 日本地理学会発表要旨集 2006s (0), 103-103, 2006

    ...</I>, (2004)は,ドイツ・ハルツ山地の花崗岩質ポドソルならびに粘板岩,凝灰岩(デボン紀),輝緑岩(デボン_から_石炭紀)等を母材とする褐色レシベ土にも土壌菌核粒子が存在することを明らかにした。さらに,その存在は火山灰土壌と同様に対植物Alストレス(Feストレス)に規定されていることが解明された。...

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  • 沖縄本島三畳紀石灰岩の重金属元素含量

    相沢 省一, 栗原 利広 日本地球化学会年会要旨集 52 (0), 196-196, 2005

    ...これまで発表者らは顕生代の石灰岩の重金属元素含量を定量してきたが、それによれば石炭紀及び二重紀石灰岩でCd含量が高いことが明らかになった。しかし三畳紀石灰岩はその傾向が続くのかはっきりしていない。沖縄本島中部本部半島や北部辺土岬付近には中生代三畳紀の石灰岩が分布する。...

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  • 岐阜県上宝村福地の石炭系およびペルム系から産出した軟骨魚類の歯化石

    後藤 仁敏, 大倉 正敏 地球科学 58 (4), 215-228, 2004

    .... et sp. indet.の歯板の13標本が産出している.このうち,C. nishioiの1標本が一ノ谷において,他の12標本が水洞谷入り口で発見されている.また,同じ水洞谷入り口において,下部ペルム系水屋ヶ谷層のPseudoshwagerina帯(Asselian)の灰緑色石灰岩から,Petalodus acuminatus (Agassiz)の歯の1標本が採集されている.本論文は,わが国の石炭紀後期...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献34件

  • 丹波帯東南部,宇治市志津川のチャートから得られた石炭紀-ペルム紀の微化石層序(概報)

    楠 利夫, 小原 正顕, 武蔵野 実 地球科学 58 (1), 37-54, 2004

    ...丹波帯東南部の宇治川沿いの喜撰山付近に,チャートとドロマイト砂岩が下部で互層するチャートの連続露頭を見いだし,微化石の抽出を行った.その概査の結果,本露頭から作製した志津川セクションB,Cは,産出化石により連続する一露頭で,ペルム紀古世最前期(Asselian中〜上部)〜新世(Changhsingian)にわたる年代を示し,さらにその下位の志津川セクションAには石炭紀新世を含む貴重な露頭であることが...

    DOI Web Site 参考文献64件

  • イラン古生代及び中生代炭酸塩岩のカドミウム含量の変動

    相沢 省一 日本地球化学会年会要旨集 51 (0), 44-44, 2004

    ...これまでの研究で本邦の古生代及び中生代石灰岩のCd含量は石炭紀、二畳紀及び三畳紀で高く、それ以外の地質年代では低い傾向が見られた。この傾向が汎世界的な現象かを明らかにするため、イラン各地から採取した炭酸塩岩のCdを定量した。...

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  • 華南における2・3のマグマ- 熱水性鉱床の硫黄の起源

    石原 舜三, 王 平安, 梶原 良道, 渡辺 寧 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 54 (3-4), 161-169, 2003

    ...華南褶曲帯は“ミオ地向斜”の古生代中期の堆積岩類からなり, デボン紀-石炭紀を中心に炭酸塩岩に富む. 鉱床の平均値を知るために各鉱床の選鉱産物のδ<sup>34</sup>S値を分析すると第2表の結果, すなわち平均値で西華山鉱床(W)-0.9 ‰ (n=3), 柿竹園鉱床 (Sn, Cu, Pb, Zn) +7.0‰ (n=3), 黄沙坪鉱床(+13.2 ‰, n=3)が得られた....

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献12件

  • 秋吉石灰岩体の2種類の衝突起源物質と形成過程について

    三浦 保範, 田中 完明 日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集 2003 (0), 75-75, 2003

    ...1.はじめに: 古生代(石炭紀-二畳紀)の秋吉石灰岩知己の形成は、化石逆転構造説[1]から始まり、サブダクションによる海山破壊説[2]、そして大陸移動運搬衝突破壊説[3]などが報告されている。1985年[3]に地下の石灰岩のESR・物性変化の解析で(時計方向の)逆転を確認したが、地下の方解石の異常に収縮したのは、衝突起源の物質が共存するため海底での衝突イベントである[4]。...

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  • 石炭分析試験値の化学情報解析

    貝原 巳樹雄, 佐藤 寿克, 高橋 信幸, 高橋 正幸 Journal of Computer Aided Chemistry 3 1-7, 2002

    The quality of coal as fuel or law materials of chemical industry is estimated by variety of parameters, such as the ultimate analysis, the proximate analysis, the maceral analysis or the fluidity …

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  • アジア大陸東縁に分布するマイクロコンテネントの起源とその漂移過程(<特集>日本海拡大前の東アジアの地体構造)

    永広 昌之 地球科学 55 (2), 71-81, 2001

    ...漂移過程およびそれらの古地理的関係について,古生物地理データと比較構造発達史にもとづき検討した.南部北上-黒瀬川古陸は,南中国地塊やオーストラリア地塊に近接した,ゴンドワナ大陸北縁の沈み込み帯で前期古生代に誕生した.南部北上-黒瀬川古陸は,デボン紀後期に南中国地塊とともにオーストラリア地塊から分離し,その後ジュラ紀まで南中国地塊に近接した位置にあった.ハンカ古陸とソンネン古陸は,先カンブリア基盤をもち,石炭紀末...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献64件

  • 山口県美祢市丸山の上部石炭系産フズリナ類

    Ota Yasuhiro 北九州市立自然史博物館研究報告 13 (0), 1-35, 1994-03-30

    ...<p>山口県美祢市丸山には,石炭紀中期から後期にわたる秋吉石灰岩層群が広く分布する.</p><p>本地域に分布する石灰岩は,秋吉生物礁複合体の主要構成要素であるアンモノイドのゴニアタイト類,腕足類,四放サンゴなどの大型化石類,及びphylloid algaeなどの藻類を多産し,部分的にフズリナ類を産出する....

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  • 976. 秋吉石灰岩からの microcodium 組織の発見

    町山 栄章 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1994 (175), 578-586, 1994

    ...A帯の間に位置しており, 時代的には後期石炭紀(Kasimovian中期)に形成されたものととらえられる。"Microcodium"は植物の根の皮層細胞と菌類との共生によるmycorrhizaeの石灰化の産物であり生物種とは認められないので, これを"microcodium組織"と呼称する事を提案する。...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 978. 関東山地南部, 五日市地域の石灰岩ブロック産石炭紀有孔虫化石

    小林 文夫 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1994 (176), 618-637, 1994

    ...関東山地南部, 五日市地域のジュラ紀付加体に含まれる石灰岩のブロックは前期石炭紀末から後期ペルム紀の有孔虫化石を産する.識別された石炭紀の有孔虫化石は36属65種に及ぶ.これらのうち, Eostaffella, Profuslinellaなど, バシキリアン以前の有孔虫類は関東山地や西南日本外帯では稀にしか産しない.Endothyra igoi, Eostaffella kamiyozawensis...

    DOI Web Site 参考文献57件

  • 南部北上帯の奥火の土花崗岩体は先シルル紀基盤か?

    足立 守, 鈴木 和博, 与語 節生, 吉田 鎮男 岩鉱 89 (1), 21-36, 1994

    Chemical Th-U-total Pb isochron (CHIME) ages were determined on monazite, xenotime and zircon from coarse-grained leucogranite, quartzose pegmatite and residual arkose (weathered granite) of the …

    DOI 被引用文献3件

  • 914. 秋吉石灰岩層群からの中期石炭紀バクトリテス類

    児子 修司, 西田 民雄, 久間 裕子 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1991 (161), 714-719, 1991

    山口県伊佐地域の秋吉石灰岩層群からは, 多数のバクトリテス類を産出する。この動物群の構成種, および随伴する有孔虫化石より判断される時代は, Bactrites nagatoensis, sp. nov. (バシュキール世後期からモスコー世前期), Bactrites sp. (バシュキール世後期), Ctenobactrites sp. (モスコー世前期)である。本報告は, …

    DOI Web Site 被引用文献4件

  • 834. 福地地域一ノ谷層からの石炭紀前期 Eostaffella (原始的フズリナ類)

    児子 修司 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1987 (147), 117-130, 1987

    岐阜県吉城郡上宝村福地地域の一ノ谷層下部からは豊富な有孔虫化石群を産出する。今回, 3新種(Eostaffella excavata, E. igoi, E. subulba)を含む8種の原始的フズリナ類(Eostaffella)を生層序学的分帯のための基礎的データとして記載した。このフズリナ化石群は, Igo(1956)による Eostaffella kanmerai zone …

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  • 841. 岐阜県福地地域, 一ノ谷層の石炭紀中期 Adnatoceras

    児子 修司, 浜田 隆士 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1987 (148), 223-227, 1987

    岐阜県吉城郡上宝村福地地域の一ノ谷層の下部層上部(late Bashkirian)より産出したAdnatoceras ichinotaniensis Niko and Hamada, sp. nov.を記載した。本種は, (1)成長の比較的初期に亜円状の殻断面を示す, (2)体管の位置が成長に伴い殻の中心からやや腹側へ移動する, (3) …

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 849. 秋吉石灰岩からの石炭紀中期頭足類 Orthocerataceae, Pseudorthocerataceae

    児子 修司, 西田 民雄, 久間 裕子 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1987 (148), 335-345, 1987

    秋吉石灰岩層群からは頭足類を含む多様な軟体動物化石群を産出する。本論では, 秋吉台の南西縁に位置する伊佐地域より産出した6種のオルソセラス超科の頭足類を, 秋吉地域では初めて記載する。頭足類化石の産出層準および岩相は, (1) Brachycycloceras sp. indet.を産出するPsendostaffella …

    DOI Web Site 被引用文献3件

  • 842. 青海石灰岩産の前期石炭紀サンゴ化石

    吉田 靖, 沖村 雄二, 加藤 誠 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1987 (148), 228-245, 1987

    新潟県青海石灰岩の最下部から豊富なサンゴ化石を産出した。このサンゴ化石群集の構成要素は, 秋吉石灰岩のNagatophyllum satoi帯のそれと類似し, 後期ビゼー世を指示している。同定されたサンゴ化石のうち, 多産するだけでなく, 分類, 対比のうえで重要と考えられる2種および3新種を記載する : Cyathaxonia cfr. C. cornu Michelin, …

    DOI Web Site 被引用文献3件

  • 西南北海道,上ノ国地帯のジュラ紀付加体

    石賀 裕明, 石山 大三 鉱山地質 37 (206), 381-394, 1987

    The geologic unit comprising the Jurassic accretionary complex in the Kaminokuni area in the Southwestern Hokkaido is newly defined as the Kaminokuni Terrane. It is composed of the Matsumae Group …

    DOI

  • 778. 阿武隈山地相馬地域の真野層産ビゼー世腕足類化石

    田沢 純一, 郡司 幸夫, 森 啓 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1984 (134), 347-360_1, 1984

    ...阿武隈山地, 相馬地域(福島県相馬郡鹿島町立石)の真野層最上部の砂岩から後期ビゼー世(前期石炭紀)を示す腕足類化石が得られた。従来真野層の地質時代は前期石炭紀トルネー世とされていたが, 少なくとも同層の最上部は後期ビゼー世の堆積物であると考えられる。...

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  • 775. 北上山地の日頃市層より産出した前期石炭紀 (ビゼー期) 腕足類

    田沢 純一 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1984 (133), 300-312_1, 1984

    南部北上山地, 日頃市地域(岩手県大船渡市日頃市町)に分布する日頃市層の上部層(上部105m)から, 後期ビゼー期の腕足類化石が産出した。このことは, 日頃市層が上位の上部ビゼー階鬼丸層に整合的に覆われる野外事実と符合する。この腕足類化石動物群は, 次の種を含む : Schizophoria resupinata (Martin), Rhipidomella sp., Orthotetes …

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  • 丹波帯から産出した後期石炭紀および前期ペルム紀放散虫化石

    石賀 裕明 地球科学 36 (6), 333-339, 1982

    ...石炭紀の放散虫化石については,これまで主に下部石炭系からのAlbaillella科を中心とする放散虫化石の報告がされており,後期石炭紀のものについてはほとんど知られていなかった.今回,兵庫県多紀郡篠山町北方に分布する緑色岩にともなわれる後期石炭紀および,前期ペルム紀赤色層状チャート・珪質泥岩より,Pseudoalbaillella属放散虫化石を得た.この放散虫化石のうち3種(内,2種は新種)を記載するとともに...

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  • 高知県横倉山東麓の下部石炭系 : 特に,同層産Aulostrotion yokokuraense(新属新種)について

    中井 均 地球科学 34 (3), 138-143, 1980

    ...高知県横倉山東部山麓の2地点から,下部石炭紀上部ビゼー世を示すサンゴ化石を多数発見した.本論文において,上記産地の地質を報告し,あわせて同産の新属新種と考えられる四射サンゴ1種を記載する.本地域の下部石炭系を「文徳層(新称)」と命名する.文徳層は,粘板岩を主とし基性凝灰岩を爽在する厚さ200mほどの地層で,下部白亜系中の断層帯にそって幅せまく分布している。...

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  • 泰国地質鉱産略編 その 1

    澤田 秀穂 地学雑誌 88 (3), 133-143, 1979

    Summarized introduction of stratigraphy/historical geology of Thailand edited with the material available for the editor upto October 1978 is given.<BR>The Precambrian unit radiodated is unknown …

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  • 670. 関東山地南東部三ツ沢産石炭紀珊瑚化石 2 種について

    山際 延夫 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1977 (104), 442-447, 1977

    東京都下武蔵五日市町北方約6kmの三ツ沢から坂上澄夫によって採集された珊瑚化石を研究し, Lithostrotion (Siphonodendron) mitsuzawensis, n. sp.およびOzakiphyllum? sp. indet.の2種を識別, 記載すると共に, その産出層準の時代にはearly Namurianの可能性があることを述べた。この論文は坂上澄夫(1973) …

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  • 中部日本産のKueichouphyllum

    加藤 誠, 新川 公 地球科学 31 (6), 243-249, 1977

    ...岐阜県吉城郡上宝村福地一ノ谷から山腰悟氏によって採集された大型四射サンゴはKueichouphyllum sinense YUに同定される.Kueichouphyllum属の分類上の基準は短セプタの長さとセプタの肥厚化の程度によるものとし,Caninia型のサンゴであるCyathopsidae科に分類した.Kueichouphyllumは石炭紀前期の古テーチス海に特有のサンゴ化石であることは知られているが...

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  • 618. 関東山地南東部三ツ沢産前期石炭紀ビゼー世動物群 : その 1. 腹足類

    坂上 澄夫 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1973 (90), 95-98, 1973

    東京都下武蔵五日市町北方約6kmの三ツ沢で発見された腹足類, 腕足類, さんご類, こけ虫類, 海百合類などからなる動物群のうち, 腹足類1種 : Mourlonia hayasakai SHIKAMA and NISHIDAを記載した。この種は秋吉石灰岩Millerella yobarensis帯とFusulinella biconica帯から報告されたものであるが, …

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  • 619. 関東山地南東部三ツ沢産前期石炭紀ビゼー世動物群 : その 2. 腕足類

    柳田 寿一 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1973 (90), 99-112_1, 1973

    東京都下武蔵五日市町三ツ沢に分布する海百合石灰岩中より腕足類の5種 : Schizophoria resupinata (MARTIN), Rugicostella sakagamii YANAGIDA, sp. nov., Undaria sp., Martinia sp., Spirifer sp.を識別し記載した。これらのうちとくにRugicostella sakagamii …

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  • 574. フレミング氏記載の英国前期石炭紀珊瑚化石

    加藤 誠 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1971 (81), 1-10_1, 1971

    ...フレミングは現在おこなわれている命名法にもとづいて英国の石炭紀珊瑚を記載した最初の著者の一人である。筆者はエジンバラ市にある王立スコットランド博物館所蔵のフレミングの原標本について再研究をおこない, あるものについては後模式標本を選定し, 再記載をおこない, また彼の記載にかゝる15の種について, それぞれその分類上の位置などについて論じた。...

    DOI

  • 466. 青海石灰岩から発見された石炭紀のコノドントについて

    猪郷 久義, 小池 敏夫 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1964 (53), 179-193, 1964

    新潟県西頸城郡青海町・青海電化株式会社の青海川沿いの西山採石場に露出するC<SUB>1</SUB>層 (<I>Millerella</I> Zone) の石灰岩から発見されたコノドントのうち, 11属16種を記載した。またこれらのコノドントにもとづいて, C<SUB>1</SUB>層の地質時代を検討した。

    DOI 被引用文献1件

  • 477. 秋吉の蘚虫。その2。ウズラ採石場産下部石炭紀蘚虫

    坂上 澄夫 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1964 (56), 295-308_1, 1964

    ウズラ採石場から採集した石灰岩中の蘚虫化石8属13種 (6新種, 4鑑定不能種, 1既知種, 2類似種) を識別記載した。この蘚虫動物群はソ連トルキスタン地方の同時代蘚虫群と密接な類似性を示しているが, ウズラから<I>Fenestella</I>類が多数発見されれば, 更にその関連性の強まることが期待される。

    DOI

  • 466. 青海石灰岩から発見された石炭紀のコノドントについて

    猪郷 久義, 小池 敏夫 日本古生物学會報告・紀事 新編 1964 (53), 179-193, 1964

    新潟県西頸城郡青海町・青海電化株式会社の青海川沿いの西山採石場に露出するC<SUB>1</SUB>層 (<I>Millerella</I> Zone) の石灰岩から発見されたコノドントのうち, 11属16種を記載した。またこれらのコノドントにもとづいて, C<SUB>1</SUB>層の地質時代を検討した。

    J-STAGE

  • 427. 日頃市統産下部石炭紀蘚虫化石

    坂上 澄夫 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1962 (46), 227-242_1, 1962

    長安寺, 樋口沢及び坂本沢の三地点から日頃市世蘚虫化石12属21極 (11新種, 6鑑定不能種, 2既知種. 2類似種) を識別記載した. 属の組合せからこの蘚虫群は米国及びソ連のものとではそれぞれ異った関連性が認められるが, 個々の種について検討すると北米, ソ連, オーストラリアの同時代蘚虫群と類似性を示している。

    DOI

  • 439. 青海石灰岩産下部石炭紀ろ蘚虫化石

    坂上 澄夫 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1962 (48), 321-330_1, 1962

    その1: 青海石灰岩のC<SUB>1</SUB>帯から産した蘚虫化石13属22種を識別し, この蘚虫動物群と外国産のものとの比較検討をなし, そのうち9種を記載した, 尚, 蘚虫化石を含む薄片中に<I>Profusulinella</I> sp, を識別したので, その記載もおこなった。従来, 青海石灰岩では<I>Profusulinella</I>帯が知られていなかったが, …

    DOI

  • 439. 青海石灰岩産下部石炭紀ろ蘚虫化石

    坂上 澄夫 日本古生物学會報告・紀事 新編 1962 (48), 321-330_1, 1962

    その1: 青海石灰岩のC<SUB>1</SUB>帯から産した蘚虫化石13属22種を識別し, この蘚虫動物群と外国産のものとの比較検討をなし, そのうち9種を記載した, 尚, 蘚虫化石を含む薄片中に<I>Profusulinella</I> sp, を識別したので, その記載もおこなった。従来, 青海石灰岩では<I>Profusulinella</I>帯が知られていなかったが, …

    J-STAGE

  • 427. 日頃市統産下部石炭紀蘚虫化石

    坂上 澄夫 日本古生物学會報告・紀事 新編 1962 (46), 227-242_1, 1962

    長安寺, 樋口沢及び坂本沢の三地点から日頃市世蘚虫化石12属21極 (11新種, 6鑑定不能種, 2既知種. 2類似種) を識別記載した. 属の組合せからこの蘚虫群は米国及びソ連のものとではそれぞれ異った関連性が認められるが, 個々の種について検討すると北米, ソ連, オーストラリアの同時代蘚虫群と類似性を示している。

    J-STAGE

  • 山口県産二畳紀珊瑚の2新種

    河野 通弘 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1959 (36), 181-184, 1959

    ...従来,<I>Pseudopovona</I>は<I>taisyakuana</I>の1種のみが石炭紀中部より報告されていた....

    DOI

  • 北上山地産石炭紀珊瑚のあるものについて

    加藤 誠 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1959 (33), 33-43, 1959

    ...南部北上山地産の以下の石炭紀珊瑚4種を記載した。<BR>1) <I>Tschussorskenua? lakedai</I>, n. sp 岩手県気仙郡住田町鷹ノ巣沢中流の鬼丸統より武田裕 幸氏採集にかゝるもので.新種と考えられる。なお、 STUCKENBERG: 氏の設けた“Fischerina”属についての若干の考察を行つた。...

    DOI

  • 北上山地産石炭紀珊瑚のあるものについて

    加藤 誠 日本古生物学會報告・紀事 新編 1959 (33), 33-43, 1959

    ...南部北上山地産の以下の石炭紀珊瑚4種を記載した。<BR>1) <I>Tschussorskenua? lakedai</I>, n. sp 岩手県気仙郡住田町鷹ノ巣沢中流の鬼丸統より武田裕 幸氏採集にかゝるもので.新種と考えられる。なお、 STUCKENBERG: 氏の設けた"Fischerina"属についての若干の考察を行つた。...

    J-STAGE

  • 山口県産二畳紀珊瑚の2新種

    河野 通弘 日本古生物学會報告・紀事 新編 1959 (36), 181-184, 1959

    ...従来,<I>Pseudopovona</I>は<I>taisyakuana</I>の1種のみが石炭紀中部より報告されていた....

    J-STAGE

  • 飛驛高原産后島紀風鵡貝

    小林 貞一 Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series 1958 (31), 248-252_1, 1958

    ...そして皆二畳石炭紀のものである. ここに記載する“Michelinoceras”hidenseは福地層の上部から出土したもので. その時代は恐らく后島紀後期であるから, 日本最古の頭足頬化石である. 更にこの機会にMichclinoceratidaをSinoceratidaと改称す可きことを説く....

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