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検索結果 1,945 件

  • 紀伊半島南部海岸地域の田子含角礫泥岩層「サラシ首層」の時代と成因について

    別所 孝範, 鈴木 博之, 山本 俊哉, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 地質学雑誌 130 (1), 35-54, 2024-03-16

    ...「大ザラシ」中の砂岩角礫は長石質ワッケ~アレナイトで牟婁付加シークェンス(AS)の砂岩組成に一致する.砂岩角礫のU–Pb年代値は32~62 Maを示し,これらは牟婁AS起源と推定される.「大ザラシ」中の異地性ブロックである成層礫質砂岩は27 Ma(後期漸新世)で,牟婁AS(前期漸新世)よりも若く.この事実はダイアピル説とは相容れない....

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献33件

  • 与那国島沿岸の海底における砂岩の侵食地形

    菅 浩伸, 木村 颯, 堀 信行, 三納 正美, 上瀧 良平, 市川 泰雅, 山舩 晃太郎, 片桐 千亜紀, 中西 裕見子, 浦田 健作, 市原 季彦, 藤田 喜久, 鈴木 淳, 中島 洋典, 佐野 亘 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 121-, 2024

    ...本研究では従来にない高解像度での海底地形を可視化し観察することによって、砂岩で構成される岩石海岸沖の海底でみられる地形を明らかにするとともに、それらの形成について論じる。...

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  • 流域への土砂供給は土石流扇状地を介してどのように制御されるのか?

    堀田 紀文 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 247-, 2024

    ...研究対象地と方法</b></p><p> 大谷崩は静岡県安倍川源頭部に位置し,標高2000mの大谷嶺直下に広がる約180haの崩壊地であり,1707年の宝永地震で形成された.研究対象地は一の沢と呼ばれる約22haの支流と,その末端に位置する大谷大滝から下流に広がる扇状地である.地質は古第三期層の四万十層群に属し,砂岩,頁岩,およびこれらの互層によって構成され,平均勾配は約27度である.土砂の生産と運搬...

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  • 佐渡島平根崎の中新世石灰岩質砂岩にみられる海岸カルスト地形

    長谷川 均 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 67-, 2024

    ...</p><p>平根崎の海岸カルストが分布する斜面は,営力,分布するカルスト地形の種類によって4つのZONEに分けられる.なお,石灰質砂岩は付加体ではなく、現地成の冷水性炭酸塩堆積物である.浦田健作(私信)によれば,これまで日本海側で海岸カルストが分布するという報告はなく,また冷水性石灰質砂岩によるカルスト地形も報告されていない。...

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  • 福井県足羽川におけるチャート礫と砂岩礫の真円度・扁平度と運搬距離の関係

    中川, 登美雄, 白嵜, 文乃, 山本, 博文, 藤井, 純子 日本海地域の自然と環境 : 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 (30) 1-18, 2023-12-02

    ...福井県足羽川のチャート礫,砂岩礫を用いて河川の上流から下流にかけて礫の真円度(cox, 1297)と扁平度(石渡ほか,2019)の値がどのように変化するのかについて調査を行った.河川ではどの礫種も下流に行くほど次第に丸くなる(真円度の値が大きくなる)が,チャート礫も砂岩礫も扁平にはならない....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • 干渉SAR を用いたエジプト・ハルガオアシスおよびその周辺の地盤変動観測

    濱 侃, 黒上 京太郎, 松岡 延浩 陸水物理学会報 44 (0), 9-, 2023-10-24

    ...オアシスの水資源はヌビア砂岩帯水層からの掘削井戸および湧水である。地下水賦存量などの実態は不明であるが,新たな涵養のない地下水を利用していると考えられる。ハルガオアシスから西に150km 離れたダハラオアシスもヌビア砂岩帯水層の水を利用しており,ここでは顕著な地下水位低下が報告されている。...

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  • 林業専用道における切取法面の地質の違いが崩壊発生とその後の植生回復に及ぼす影響

    寺本 行芳, 下川 悦郎, 江﨑 次夫, 土居 幹治, 松本 淳一 日本緑化工学会誌 49 (1), 103-106, 2023-08-31

    ...切取法面は軽石層あるいは砂岩と花崗岩の互層から構成されていた。調査の結果,軽石層の方が砂岩と花崗岩の互層の切取法面に比べ,崩壊面積,崩壊土砂量,同程度の切取高に対する崩壊面積と崩壊土砂量は大きく,崩壊地に自然侵入した木本植生の個体数と種数は少なく,同木本植生の最大樹高は低いことが明らかになった。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 紀伊半島南岸の「フェニックス褶曲」

    地学雑誌 132 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2023-06-25

    ...<p> 紀伊半島南部に分布する古第三系~新第三系の牟婁(むろ)層群佐本川(さもとがわ)層は,四万十帯南帯の付加体を構成する砂岩・泥岩互層である.そのなかには堆積物がまだ未固結時に形成されたさまざまな規模の褶曲構造が見られる.写真は和歌山県西牟婁郡すさみ町口和深(くちわぶか)付近の海岸で観察される褶曲の好例である.かつて重力性のスランプ褶曲と考えられていたが,場所によって褶曲軸の倒れる方向が正反対のものもあることから...

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  • 黄鉄鉱を含む新第三紀層砂岩を用いた道路盛土内部における酸性化機構の推論

    高畑 修, 宮口 新治, 原田 拓也, 桑原 充, 宗像 誠也, 秋山 嘉文, 門間 聖子, 保高 徹生, 小峯 秀雄 地盤工学ジャーナル 18 (2), 123-138, 2023-06-01

    ...そこで本研究では,黄鉄鉱を含み急速に酸化が進行する砂岩を用いた仕様の異なる 3 つの実大試験盛土による約 4 ヶ月の曝露試験から,盛土内部の環境と酸性化の進行に,浸透水によって供給される酸素や温度が影響を及ぼしている可能性を示した。</p>...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 北上山地南東部,大船渡地区の中生代層のジルコンU–Pb 年代

    川村 寿郎, 内野 隆之 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (2), 87-105, 2023-05-24

    ...<p>北上山地南東部,大船渡地区の中生代層は,北北西–南南東方向の主断層により西列・中列・東列の3列に分かれて分布する.西列には三畳紀層とそれを不整合に覆う前期白亜紀層がある.今回,西列の三畳紀層(明神前層)の砂岩,前期白亜紀層(小細浦層)の溶結凝灰岩,中列の未区分前期白亜紀層の珪長質凝灰岩に含まれるジルコンU–Pb年代を測定した.明神前層は,陸成の礫岩や赤紫色砂岩で特徴づけられる.砂岩の砕屑性ジルコン...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • X線マイクロ CT を用いた岩石中の微化石の観察

    上松 佐知子, 歌川 史哲, 福島 佑一 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (2), 105-109, 2023-04-28

    ...試料として、放散虫・有孔虫を含む泥岩、テンタキュリトイドを含む泥岩、コノドントを含む粘土岩および砂岩が充填した有孔虫殻を用いた。実験の結果から、岩石中の微化石をX線 CT で観察するためには化石と母岩の密度差が大きいこと、化石の保存状態が良好であることが必須の条件であることが改めて明らかになった。...

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  • 関東平野西縁部,飯能層上部層に含まれる深成岩礫の供給源

    関根 栄一 地球科学 77 (2), 65-81, 2023-04-25

    ...<p>関東平野西縁に分布する飯能層上部層は,淘汰の悪い礫支持の中礫~巨礫サイズの円礫~亜円礫層からなり,礫種は砂岩,泥岩,チャートで,風化した少量の深成岩を含む.この深成岩を含む礫の供給経路,深成岩礫の供給源については,多摩川説と秩父凹地帯説の2つが提案されている.多摩川説は供給経路を多摩川とし深成岩礫の供給源を甲府岩体または三頭山岩体としている.これに対し,秩父凹地帯説は秩父凹地帯を流れていた河川...

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  • チバニアンGSSPサイトと陸化した前弧海盆上総層群の層序

    岡田 誠, 羽田 裕貴 地質学雑誌 129 (1), 273-288, 2023-04-06

    ...は,世界トップクラスの時間分解能を持つ地磁気逆転記録などが根拠となり,ながらく未定であった下部-中部更新統境界のGSSP(国際境界模式層断面とポイント)が設置されたことで世界の注目を集めている.本巡検では,半島西部に分布する安房層群最上部と黒滝不整合を観察し,その後は上総層群を下位層から順に巡ってゆく.粟又の滝では深海盆の泥岩卓越層と広域テフラのKd18を,養老渓谷温泉街では深海盆のタービダイト性砂岩泥岩互層...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献64件

  • 長崎半島東岸長崎市北浦町の上部白亜系層序の再定義とその地質年代学的意義

    宮田 和周, 中田 健太郎, 柴田 正輝, 長田 充弘, 永野 裕二, 大藤 茂, 中山 健太朗, 安里 開士, 中谷 大輔, 小平 将大 地質学雑誌 129 (1), 239-254, 2023-04-01

    ...<p>長崎半島東海岸に露出する上部白亜系“北浦層”を長崎北浦層と改定した.本層は下部の赤崎ノ鼻砂岩泥岩部層と上部の座頭浜礫質砂岩泥岩部層に二分でき,両部層は断層で接する.赤崎ノ鼻砂岩泥岩部層から産した2種のアンモナイト類(<i>Polyptychoceras obatai</i>とcf....

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献37件

  • 球状鉄コンクリーションの鉄殻成長過程の実験的解明

    岡村 裕之, 城野 信一 地質学雑誌 129 (1), 255-262, 2023-03-31

    ...<p>ユタ州ナバホ砂岩には球状鉄コンクリーション(サイズ:数 mm-数cm,内部:砂,表面:酸化鉄殻)が存在する.鉄殻の形成過程や形成時間をシミュレーションで再現した先行研究はあるが,コンクリーションの内部空隙や溶存酸素濃度の鉄殻形成への影響などが実験的には解明されていなかった.そこでシャーレ内で人工的に鉄コンクリーションを作製し,形成されていく鉄殻(褐色帯)をカメラで撮影する実験系を確立し,画像解析...

    DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献9件

  • 鹿児島県喜界島で発見された下部更新統知念層とその意義

    松田 博貴, 林田 将英, 千代延 俊, 山﨑 誠, 佐々木 圭一 地質学雑誌 129 (1), 153-164, 2023-03-15

    ...<p>琉球列島には,泥質岩からなる上部中新統〜下部更新統島尻層群とサンゴ礁複合体堆積物からなる下部〜上部更新統琉球層群が広く分布し,その境界部にはその中間的な岩相を示す下部更新統知念層が局所的に分布する.これまで知念層は沖縄島中南部でのみ分布が知られていたが,鹿児島県喜界島において知念層に対比できる地層が,新たに発見された.いずれの露頭でもコケムシ片に富む石灰質泥岩・砂岩,ないし砂質石灰岩からなり,...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • 北部北上帯大鳥ユニットの地質と付加年代

    武藤 俊, 伊藤 剛, 村山 雅史 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (1), 1-40, 2023-02-10

    ...,微量の玄武岩類が含まれる混在相の大坂本サブユニットからなることを明らかにした.大越沢サブユニットの珪質泥岩中のマンガンノジュールから中期ジュラ紀バトニアン期を指示する放散虫化石が得られた.また,大坂本サブユニットの砂岩試料から抽出された砕屑性ジルコンは,約170 Ma の最若年代を示す.放散虫および砕屑性ジルコンの年代から,大鳥ユニットの付加年代はバトニアン期と推定される.本研究のデータを用いて,...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献42件

  • 史跡でのIoT技術の活用事例

    長田 昌彦, 小澤 一稀, 船引 耕平, 金子 義人, 高橋 優輔 応用地質 63 (6), 297-306, 2023-02-10

    ...並みの処理能力をもつRaspberry Piを介して,様々なデータを取得することが可能である.一方で,研究室には室内実験用の高精度な計測機器類が役目を終えて埃を被っていたりする.これらとIoT技術を組み合わせることにより,野外観測の高精度化を図ることも可能となる.ここでは,このような組み合わせを行うことにより,2018年から継続している史跡での観測事例を紹介する.埼玉県にあるこの史跡は軟質な凝灰質砂岩...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 統計解析を用いた河川の水質及び流域特性の把握

    小田 理人, 小寺 浩二 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 113-, 2023

    ...反対に砂岩・泥岩互層は負の値で最も相関係数が高く(-0.88)、この地質種の多く分布する上流域では電気伝導度は低い傾向にあった。土地利用種別割合で最も電気伝導度との相関係数が高かったのは建物用地であり、0.84であった。逆に森林の割合が高い集水域では電気伝導度は低い傾向にあり、相関係数は-0.88であった。  ...

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  • 群馬県南牧村三ッ岩岳産アメシストについて

    川崎 雅之 宝石学会(日本)講演会要旨 45 (0), 4-4, 2023

    ...</p><p>三ッ岩岳は秩父帯ジュラ系の地層から構成され、砂岩泥岩層と共に緑色片岩、結晶質石灰岩、チャートが分布している。その周辺は三波川変成帯に属しており、低温高圧型の変成作用を受けている。</p><p>現在、産出地の露頭は切り開かれた堀跡になっていて、その中央部に結晶質石灰岩(大理石)が露出している。...

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  • 砂岩の風化した断層破砕帯を素因とする破壊的流動性崩壊

    山崎 新太郎, 渡邊 達也 日本地すべり学会誌 60 (6), 274-280, 2023

    ...断層破砕帯は砂岩に形成されたものであり, その構成物質は破砕によって中小角礫化し, さらに風化によって強度が低下していた。豪雨時には高間隙率の断層破砕帯を通過した水が, 崩壊源の背部で水圧を発生させ崩壊を誘起したと考えられる。さらに本報告では同様の危険性の高い断層破砕帯は表層地質調査に加えて二次元比抵抗探査を組み合わせることによって, その場所と範囲を予測できる可能性があることを示す。</p>...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • (エントリー)歪速度変化および破壊強度変化による粒状体内部の歪分布

    八塚 伸明, 月俣 涼太, 坂口 有人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 247-, 2023

    ...また、カルサイト粒子を多く含む天然の砂岩の供試体は、歪み速度が遅い場合は、破壊強度が約350 MPaであるが、歪速度の増加に伴って破壊強度も上昇した。<b>[引用文献]</b>坂口有人・安藤航平,セメントを主体とする複合材における応力・歪みの履歴推定方法,国際特許,WO 2022/009957 AI,2022....

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  • 愛媛県宇和島市に分布する崩壊堆積物に含まれる古土壌の<sup>14</sup>C年代

    西山 賢一, 露口 耕治, 大矢 基弘, 佐竹 一希, 川本 真由美 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 261-, 2023

    ...もある.深度-2.0~-7.0m間が礫まじり砂で,そのうち-3.0~-3.5m間に古土壌を挟在する.このうち,-4.0~-6.0m間は周囲と異なる明褐色を呈することから,深度-2.0~-7.0m間の礫まじり砂は複数の崩壊イベントの集合体として堆積した可能性がある.深度-8.0~-11.0m間が砂礫で,そのうち,深度-9.0~-9.5m間に古土壌を挟在する.深度-11m付近以深は,基盤である四万十帯の砂岩...

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  • 東北日本 前期石炭紀付加体である根田茂帯綱取ユニットにおける砕屑性ジルコンU–Pb年代測定

    青木 翔吾, 内野 隆之, 福山 繭子, 中野 竜 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 319-, 2023

    ...綱取ユニットの砂岩は、ユニットの主岩相である凝灰岩-泥岩互層中に厚さ数mから十数mでレンズ状に散在する。それらの砂岩は、構成鉱物のモード組成によると、火山岩岩片から構成される“火山性砂岩”(QmFLt三角図上でLt成分が90%を超えるもの)と石英と堆積・火山岩片を豊富に含む岩片質砂岩(Qm成分が10-20%、Lt成分が80-90%)に大別される。...

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  • 新潟県東頸城丘陵八石背斜東翼における堆積相解析と有機化学分析を用いた堆積システムの復元

    淺野 凱, 河西 夏美, 保柳 康一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 360-, 2023

    ...化学分析 前述した堆積相の組み合わせから,本研究地域では,河川システムとエスチュアリーシステム,海岸平野システムの3つの堆積システムを設定した.河川システムは,下部魚沼層から上部魚沼層にかけて,チャネルの深さに相当する厚さ数mの粗粒な堆積物と,氾濫原に対応する厚い泥質堆積物とから構成される.エスチュアリーシステムは,下部魚沼層,また中部魚沼層から上部魚沼層の一部にかけて見られ,生物擾乱を強く受けた砂岩層...

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  • 北海道北斗地域に分布する更新統富川層の浮遊性有孔虫化石群集に基づく古環境変動の復元

    山崎 誠, 高橋 春樹, 小澤 福之, 根本 直樹, 嶋田 智恵子 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 403-, 2023

    ...調査をおこなった細小股沢では,暗緑灰色塊状泥岩を主な岩相とする鮮新統茂辺地川層と,その上位を不整合で覆う基質支持礫岩から緑灰色塊状シルト岩の粒径変化に富む更新統富川層が分布する.岩相調査の結果から富川層の岩相は4つのユニット:下位からI〜IVに分けられた.ユニットⅠは中礫から巨礫サイズの亜角礫からなる淘汰の悪い基質支持礫岩,ユニットⅡは主に暗緑灰色や暗青灰色で淘汰の悪い塊状粗粒から細粒砂岩よりなり,...

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  • 北部北上帯における“構造線”の再検討

    武藤 俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 429-, 2023

    ...を高屋敷ユニットに含め,関ユニットを構造的下位の関ユニットと合戦場ユニットに分けているが,本研究では上記区分を用いる.本研究において安家,高屋敷,関,大鳥ユニットについては構造層序的区分の大きな変更はないが,新たに高屋敷ユニットの泥岩の下位の凝灰岩から156 Ma,関ユニットの珪質泥岩中の凝灰岩から167 Ma,大鳥ユニットの泥岩中に挟在する凝灰岩から167 Maの年代を得た.ぞれぞれのユニットの砂岩中...

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  • (エントリー)福島県下部白亜系相馬中村層群最上部小山田層の堆積年代の再検討

    都丸 大河, 高嶋 礼詩, 折橋 裕二, 山中 寿朗, 安藤 寿男, 淺原 良浩, 西 弘嗣, 黒柳 あずみ 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 431-, 2023

    ...ー層序概説ー小山田層は相馬中村層群最上部を構成する下部白亜系海成層である.小山田層下部は細粒~中粒砂岩を主体とし,中部は全層厚7~50mのデイサイト質凝灰岩からなる.上部は暗灰〜灰黒色シルト岩を主体とし,層厚10~30cmの珪長質細粒凝灰岩を複数枚挟む(安藤ほか,2023).また,背斜西翼の小山田層には,下半部の海成シルト岩に重なる細粒砂岩を不整合で挟んで上位に,河川成の細粒~中粒砂岩に炭質泥岩を伴...

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  • 北海道女満別図幅地域における常呂帯仁頃層群付加体と新生界被覆層基底部の層序と地質構造

    植田 勇人, 加瀬 善洋, 林 圭一, 渡辺 真人, 廣瀬 亘, 長谷川 健 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 441-, 2023

    ...【新生界被覆層の基底部の層序】被覆層は大局的には礫岩から砂岩を経て泥岩に至る上方細粒化を示し,それぞれ北隣の網走図幅地域における常呂層のトコロ幌内川礫岩部層,豊浜砂岩部層~ニタテヨコツナイ川泥質砂岩部層,および能取シルト岩部層に対比される.網走図幅地域の豊浜砂岩部層と能取シルト岩部層中の凝灰岩からは前期中新世の約21~20 MaのジルコンU-Pb/FT年代が報告されている.トコロ幌内川礫岩部層の主部...

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  • (エントリー)北海道中央北部添牛内地域の砕屑性蛇紋岩

    金澤 安蓮, 吉田 孝紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 445-, 2023

    ...<b>蛇紋岩質砕屑物を含む築別層</b> 早雲内川中流域に分布する築別層には級化・逆級化・塊状を呈する不淘汰な礫岩と,不明瞭な層状を呈する砂岩が含まれる.これらは,層厚48mで,下部から,含礫砂岩,礫岩と重なり,最上部では礫質砂岩や礫岩からなる一連の層序を示す.礫岩や砂岩は単層厚が10cmから3mであり,Bauma sequence Taからなる級化構造を示す.礫岩は単層全体に逆級化構造を持つものや...

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  • 三重県中新統阿波層群槇野層の含礫泥岩層の岩相と微化石群集

    入月 俊明, 黒川 聡美, 林 広樹, 辻本 彰, 瀬戸 浩二 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 447-, 2023

    ...に下位の平松層由来と推定される砂岩礫が含まれ,径1 m以上で貝化石を含み層理のある砂岩岩塊も認められた.一方,槙野川上流域の槇野層主部では,黒色泥岩層が卓越し層厚数mの含礫泥岩層を挟在する.この含礫泥岩層にも下位の平松層由来と推定される砂岩礫や礫岩礫が含まれる. ...

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  • (エントリー)宮城県荒砥沢地域の地質

    水戸 悠河, 高嶋 礼詩, 折橋 裕二, 黒柳 あずみ, 淺原 良浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 455-, 2023

    ...軽石凝灰岩・湖成層:小野松沢層と北川凝灰岩に挟まるこれらの地層は,まだ地層名が命名されていない.小野松沢層とは断層を介して接している.岩相は塊状の軽石凝灰岩,葉理の発達する軽石凝灰岩からなり,植物化石を含むシルト岩と砂岩の互層を伴う....

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  • 兵庫県豊岡市に分布する玄武洞玄武岩活動前の古環境と火山活動

    松原 典孝, 佐野 恭平, 中嶋 灯奈, 藤原 泰誠, 八木 公史, 高橋 崚, 川合 功一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 469-, 2023

    ...今回,玄武洞において,玄武洞溶岩と考えられている玄武岩溶岩と,その基盤となる河川堆積物と考えられる上方に細粒化する未固結礫岩砂岩シルト岩互層の境界付近において,ペペライトと考えられる玄武岩と砂の混在相が,玄武洞の対岸に原地性ハイアロクラスタイトと考えられるジグソーフィット構造のある玄武岩を見出した.また,玄武洞周辺において,下部に砂との混在相を有する溶岩が玄武洞溶岩と別のユニットであり,玄武洞溶岩の...

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  • テフラ層すべりを準備したテフラ被覆斜面の地質構造

    廣瀬 亘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 476-, 2023

    ...斜面に堆積したTa-dテフラ層の物性】 厚真町幌内の,テフラ層すべりが発生した斜面に隣接し崩落を免れた谷頭凹地でテフラ層の物性を検討した.この谷頭凹地におけるTa-dテフラの層厚は100~130cm前後(検土杖で確認)であり,凹地の底付近では極めて高含水で荷重により泥濘化するazが厚さ25cm前後発達している.Ta-dテフラの直下には,厚さ数cm程度の火山灰土を挟んでこの地域の基盤を構成する川端層の砂岩...

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  • 南紀白浜の礫岩層の起源

    和歌山県立 田辺高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 505-, 2023

    ...グループ;1984).本研究では,塔島礫岩層および田辺層群に含まれる礫の調査に基づき,礫の供給源や後背地の様子を明らかにしたいと考えている.2 塔島礫岩層と田辺層群の礫岩の礫種構成白浜町や田辺市の海岸に露出する塔島礫岩層の11地点で合計1100個,その下位にある田辺層群白浜累層の2地点で200個,田辺層群朝来累層の1地点で100個の礫を観察した.塔島礫岩層の礫種構成は,地点ごとに差はあるが,いずれも砂岩...

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  • 火炎構造の奥行きを探れ―荷重痕の変形構造の立体分布―

    名古屋中学校 自然科学部, 名古屋高等学校 地球科学部 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 516-, 2023

    ...<p>研究者氏名:牧野航大,磯野聖隆中新統師崎層群分布域である愛知県知多郡南知多町豊浜坂井の地先の海岸の地層の調査をしていて,2.2m以上の厚さがある凝灰質砂岩中に3層準で火炎構造がみられるのを発見した。最上位の火炎構造には方向性がある。鍵層として使うことを想定して,サンプルを採取,岩石カッターで薄切りし,立体的な構造を詳しく観察した。...

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  • (エントリー)高知県室戸半島に露出する古第三系室戸層に見られる乱堆積層の形成環境と堆積年代

    松元 日向子, 藤内 智士, 原 英俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 60-, 2023

    ...【考察】  乱堆積層内部の褶曲構造の方向より,乱堆積層をつくった海底地すべりは陸側斜面やトラフ軸でレビー堆積物が崩れ,深海チャネル内を流れたものだと考えた.また,乱堆積層内部の岩相は,下部で砂質泥岩層や,互層のブロックをもつ砂礫質泥岩層であり,上部で砂岩頁岩互層であることより,砂岩頁岩互層を起源とするものが多いことがわかる.これは,室戸層では,乱堆積層が移動する前は砂岩頁岩互層が堆積する環境であったことを...

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  • ネパールヒマラヤ、アンナプルナ山塊のカタストロフィクな巨大山体崩壊とそれに伴うポカラ盆地の埋積

    酒井 治孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 67-, 2023

    ...堆積物はテチス起源の石灰岩や砂岩およびそれに貫入した花崗岩のカタクラサイトと角礫から構成されており、無数の針山〜尖塔状の地形をなす。<b><u>2. 上流V字谷地域(テチス堆積帯と高ヒマラヤ変成岩帯)</u></b>高ヒマラヤ変成岩帯は深いV字谷で削られ、流路には断続的に山体崩壊堆積物からなる比高250〜150mの小山が残されている。山体崩壊堆積物は岩屑雪崩によって運搬・堆積したものと考えられる。...

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  • リモートセンシングを用いた白馬連山の地形調査とアウトリーチ

    奈良間 千之 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 214-, 2023

    ...</p><p><b>2.地域概要</b></p><p> 飛驒山脈は花崗岩類の分布面積が広いが(原山・山本,2003),白馬岳周辺は超苦鉄質岩(橄欖岩や蛇紋岩)のほか,古生代ペルム紀の浅海成層(珪長質凝灰岩や凝灰角礫岩を主とし,玄武岩,珪質凝灰岩,砂岩,泥岩)の堆積岩類と新第三紀前期中新世に貫入した珪長岩などの比較的新しい火成岩類からなる(中野ほか,2002).主稜線部では,東西両面で斜面型の異なる非対称山稜...

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  • 常磐海岸南部における最終間氷期の海成段丘構成層の堆積環境

    宇津川 喬子 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 258-, 2023

    ...基盤岩由来の角~亜角状で大~巨礫サイズのブロックと,よく円磨された中~大礫が混在した層厚1~2 m程度の礫層が堆積していた.そのさらに上位には層厚約1.3mの癒着型ハンモック状斜交層理(HCS)が確認され,比較的浅海的な環境が窺える.癒着型HCSより上位では細粒砂層と細~中礫主体の礫層がそれぞれトラフ型斜交層理を呈し,互層をなしていた.礫層を構成する岩種はチャートが最も多く,他には花崗岩類,片岩,砂岩...

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  • 伏見稲荷・稲荷山の七神蹟周辺の石材について

    三上 禎次, 貴治 康夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 138-, 2023

    ...の他,泥質岩類,層状チャート,最下部石垣には層状チャート,砂岩,泥質岩が使用されている.中社(二ノ峯)では御神石に砂岩,神石台・四ツ石・石垣には富士山の玄武岩が用いられているのが特徴である.上社(一ノ峯)も岩石種が多様で,御神石は砂岩および石英閃緑岩,神石台・四ツ石および石垣には,石英閃緑岩,緑色片岩,チャート,玄武岩(緑色岩),砂岩が用いられている.長者社(御剣社)については,御神石は現地性の大きな...

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  • 日本最大の砕屑岩脈「春採太郎」の文化地質学

    松原 尚志 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 144-, 2023

    ...</i>岡崎ほか, 1971; 道東の自然史研究会, 1999編; 前田, 2022).今回,これらの砂岩脈について文化地質学的観点から調査を行った結果,以下のことが明らかとなった:1) 釧路の砂岩脈について初めて図示・解説したのは大内餘庵による『東蝦夷夜話 巻之中』(大内, 1861)で,釧路市知人でかつて見られた砂岩脈(通称「義經橋杭岩」/「カムイルイカ」/「辯天そり」)をアイヌに伝わる義経伝説...

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  • [招待講演]高レベル放射性廃棄物地層処分場の立地選定-避けるべき不確実性から見た地質-

    千木良 雅弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 195-, 2023

    ...検討した.現在文献調査の進められている寿都町や神恵内村に分布する新第三紀火山岩類は,花崗岩などと違って,一般的に不均質性が強く,また,溶岩や貫入岩の形態自体極めて不規則な場合が多い(山岸,1973;狩野,2016).そのため,処分場が形態や性状を把握しきれない複雑な地質と遭遇する可能性が高い.新第三紀堆積岩は,処分場としては透水性の低い泥質岩が望ましいが,我が国に分布する新第三紀堆積岩の泥岩の多くは砂岩...

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  • 根尾谷断層ボーリングコアの最新すべり面に認められる高帯磁率異常

    大谷 具幸, 青木 駿典, 山田 樹生 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 20-, 2023

    ...ポータブル帯磁率計を用いて帯磁率を1 cm 間隔で測定した結果,最新すべり面では帯磁率が約0.5であり,暗灰色断層ガウジ・優黒色断層ガウジでは一部で1.0~2.0と周囲より高い値を示す.一方で,最新すべり面とこれらの断層ガウジを除けば,最新すべり面の近傍であっても帯磁率は約0.3である.また,最新すべり面から離れた弱破砕の玄武岩では15~20とかなり高い値であるのに対して,弱破砕の砂岩・泥岩,チャート...

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  • [招待講演]野外調査をベースとした付加体研究45年

    脇田 浩二 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 202-, 2023

    ...可能性を念頭に露頭に向かうことで,異常間隙水圧で破壊された岩塊の存在や泥岩基質の注入構造などが観察できた.泥ダイアピルメランジュに認定されたことで, この地域の混在相は堆積層ではないことが判明し,”オリストストローム”ではなく“メランジュ”と呼ばれるようになった.混在相ばかりではなく, 整然相においても研究が進展し,詳細な微化石年代層序によって,これらの岩石が,玄武岩→石灰岩→チャート→珪質泥岩→砂岩...

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  • 東京都日の出町水口ユニットの地質 - 黒瀬川帯東端部の再検討 -

    宮下 敦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 205-, 2023

    ...(Kanmera)</i>が得られ,上部石炭系と考えられる(中澤ほか,2015).また,石灰岩に近接する泥岩からは中期ペルム紀を示す放散虫が報告されている(指田ほか,2012)が,砂岩泥岩やチャートからは微化石は得られていない.このため,混在岩相部分の堆積年代を決定するためには,砂岩中の堆積性ジルコンU-Pb年代を測定する必要があると考えられる.混在岩相部分については,石灰岩が他ユニットでは見られない...

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  • 白山周辺地域の下部白亜系手取層群別山谷層の層序と植物化石群

    酒井 佑輔, 薗田 哲平, 寺田 和雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 206-, 2023

    ...本研究により,別山地域の手取層群は,下位より,砂岩泥岩互層を主体とする層,オーソコーツァイト礫を含む粗粒堆積物を主体とする層の順で塁重していることが明らかになり,それぞれは岐阜県白川村大白川地域の大白川最上流部を模式地とする二又谷層(前田,1958),岐阜県高山市荘川地域の尾上郷川上流の別山谷を模式地とする別山谷層(前田,1952)に対応するものと考えられる.別山地域の手取層群は,大局的に見ると南西...

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  • 和歌山県袋崎における下部中新統田辺層群の泥ダイアピルと変形構造

    中川 太陽, 川村 喜一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 209-, 2023

    ...【地質概説】 袋崎の露頭は南北約30m,東西約80mの波食棚であり,地層が連続して露出する.地層は走向が北西–南東および南–北方向で,西に約30°傾斜する.岩相は下位より砂岩層fs-1,礫岩層fc-1,砂岩泥岩互層fms-1,砂岩層fs-2および礫岩層fc-2に区分される. ...

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  • 砂岩の変形と風化がもたらした深層崩壊の集中的発生場

    山崎 新太郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 260-, 2023

    ...<地質>  筆者による調査では崩壊地や周辺に露頭に認められた岩相は砂岩が大部分で,一部泥岩があった.地層は概ね西-東走向で60度以上の急な北傾斜となっている場合が多い.法華津湾周辺の地質は産業総合技術研究所のシームレス地質図v2によれば「海成層砂岩 前期白亜紀後期-後期白亜紀前期付加体」,20万分の1地質図「宇和島」(1988)では,前期白亜紀の下部四万十層群に属する頁岩を伴う砂岩となっている.筆者...

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  • ドローン空撮による地球科学・環境科学教育用映像資料の作成と活用

    田原 敬治 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 271-, 2023

    ...④和深海岸(和歌山県串本町):砂岩泥岩互層が明瞭に観察できる露頭があり、周辺の岩礁も岩質によって浸食の受け方が異なっている。岩礁上には浸食の違いによる凹凸をはっきりと観察することができる。海食崖の露頭と岩礁上に現れた層の傾きの関係や連続性がよくわかる。⑤ヒキ岩群(和歌山県田辺市):傾斜した砂岩層が浸食により、何匹ものヒキガエルが並んだように見える岩峰を作っている。...

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  • (エントリー)白亜系那珂湊層群の東アジアテクトニクスと堆積相解釈:ファンデルタスロープ=海底扇状地

    才鴈 純平, 川村 喜一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 349-, 2023

    ...(解釈)上方粗粒化とスランプ褶曲からはH<sub>L</sub>より斜面上方の堆積環境を示すと考える. 3)磯合層下部1(I<sub>L1</sub>)(特徴)砂礫岩層の急激な増加によって特徴づけられる.礫組成は火成岩類が最も多く,約75%を占める.Convolute laminationを示す砂岩層と数m厚の中~巨礫岩互層の重力流堆積物が確認された.一部の砂岩層には生痕化石が見られる.ここでもスランプ...

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  • 長崎県、中新統五島層群中の泥岩層についての堆積場復元

    高橋 宏明, 清川 昌一, 安永 雅, 池端 雄太, 池原 実, 高畑 直人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 355-, 2023

    ...・上部ユニット下部(登屋ノ首) イプシロン型の斜交層理を伴う厚さ10mを超える砂岩主体の砂岩泥岩互層からなる.砂岩中には平行葉理に発達した,厚さ数cmの木炭を挟む.堆積環境は巨大河川周辺部に広がった氾濫原と考えられる.鏡下観察ではシルトサイズの石英や植物片を含む.全7試料測定し, TOCは0.32~0.62 %,δ<sup>13</sup>C<sub>org</sub>は-32.8~-25.0‰,2...

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  • (エントリー)剪断脈と古応力から推定する形成深度と定常的流体圧の制約: 四国白亜系四万十帯横浪メランジュ

    平岡 空, 高橋 侑希, 細川 貴弘, 橋本 善孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 416-, 2023

    ...黒色頁岩を基質とし、砂岩、泥岩、赤色頁岩、多色頁岩、チャート、石灰岩、玄武岩のブロックで構成されている。メランジュ構造を小断層が多数発達しており、厚さ約数mm~数cmの鉱脈を伴っており、この鉱物脈を伴う小断層の分布が海洋底層序に規制されていることから底付け付加前の小断層とされている。鉱物脈の流体包有物から推定されている、剪断脈形成時の温度・圧力はおよそ175~225℃、143~215MPaである。...

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  • 先新第三紀付加体堆積岩類地に関する質環境特性データの拡充

    横田 秀晴, 大城 遥一, 後藤 淳一, 國丸 貴紀, 西尾 光, 松岡 稔幸, 三枝 博光 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 427-, 2023

    ...結果 当地点の岩相は,泥岩・凝灰質泥岩・細粒砂岩・中粒砂岩・チャート・石灰岩・凝灰岩の混在岩からなり,非常に緻密で堅固(真密度2.7g/cm<sup>3</sup>程度,有効間隙率1.3%程度)であった。...

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  • 5万分の1地質図幅「外山」(岩手県盛岡地域)の地質

    内野 隆之, 小松原 琢 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 428-, 2023

    ...根田茂帯の南西半部に分布する綱取ユニットの岩相は珪長質凝灰岩泥岩互層や玄武岩の卓越と層状チャート・石灰岩・石英長石質砂岩の鮮少で特徴付けられ,一方,同帯北東半部の滝ノ沢ユニットは綱取ユニットに似るが石英長石質砂岩・層状チャートの割合が増えてくる.根田茂帯中には北西―南東系の断層が発達し,それに沿ってオルドビス紀の石英閃緑岩(内野,2022),角閃石斑れい岩,超苦鉄質岩がレンズ状の岩体・岩塊として産する...

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  • 関東山地東部,横瀬町芦ヶ久保地域の秩父累帯

    加藤 潔 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 436-, 2023

    ...[刈場坂ユニット]主に泥質岩基質中にチャート・砂岩・緑色岩の岩塊を含む弱変成メランジュ(千枚岩〜粘板岩程度)からなる.指田(1992)によると,チャートからはペルム紀~三畳紀の,基質からは中期ジュラ紀の放散虫化石が産する.片状構造が発達する. [花桐ユニット]主に泥質岩基質中に緑色岩,石灰岩,チャート,砂岩の岩塊を含む非変成メランジュからなる。...

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  • 隠岐島後,都万地域の海成中新統層序

    林 広樹, 能海 冬馬, 渡辺 真人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 453-, 2023

    ...からなる釜谷砂岩部層と,凝灰質砂岩からなる中里砂岩部層とに区分される.都万層に含まれる貝化石群集は,塩原耶麻動物群の要素と大桑万願寺動物群の要素が混在するという特徴を有し,後期中新世に対比された(角館,1988など).一方で,多井・加藤(1980)は,釜谷砂岩部層から浮遊性有孔虫<i>Globigerina praebulloides pseudociperoensis</i>および<i>Globigerina...

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  • 沖縄県宮城島西部に分布する島尻層群の堆積環境及び貝化石と砕屑性ジルコンを用いた年代測定

    千徳 明日香, 冨田 恭平, 宋 科翰, 新城 竜一, 相澤 正隆, 徳田 悠希, 奥村 大河, 市村 康治 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 466-, 2023

    ...本研究露頭は,激しく生物撹拌されたシルト岩-砂質シルト岩を主体とし,下位では,層厚10 cm以下の火山噴出物を主体とした凝灰質細粒砂-極細粒砂岩層が多数認められた.その上位では砂岩層の出現頻度は減少するが,直径数cmの軽石を含む層厚10–30 cm程度の比較的厚い凝灰質細粒-極細粒砂岩層が認められた.砂岩層中には平行葉理,クライミングリップル葉理や,正級化構造などが確認されることから,これらの砂岩層...

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  • 新潟県糸魚川市に分布するペルム系小滝層の再検討

    髙橋 啓太, 松岡 篤 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 471-, 2023

    ...【調査結果】 小滝層の岩相は混在岩を主体として,砂岩,礫岩,凝灰岩,石灰岩のほかに,玄武岩やドレライトといった緑色岩類からなる.混在岩は黒色泥岩を基質とし,緑色岩,砂岩,石灰岩を含む.多くが緑色岩ブロック主体であるが,小滝川沿いの西側には石灰岩ブロック主体のものが一部存在する.混在岩についてはブロックの伸張度合いから変形の基準を設け,変形の強弱に応じて露頭を分類した.その結果,いずれの混在岩についても...

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  • 構造化したシームレス地質図V2を用いた地すべり発生頻度の地質依存性評価

    宮崎 一博, 阿部 朋弥, 水落 裕樹 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 478-, 2023

    ...った.各離散値<i>i</i>ごとに,移動体ポリゴンの総面積<i>Ai</i>,地質ポリゴンの総面積<i>Gi</i>を集計した.ある離散値<i>i</i>に対し,<i>Fi</i> = <i>Ai</i>/<i>Gi</i>はその<i>i</i>に対して地すべり移動体がどの程度発達するかを表す.北西九州で<i>Fi</i>が高かったのは,年代離散値では前期漸新世から後期中新世前期,岩石離散値では砂岩...

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  • 桜島・錦江湾ジオパーク、錦江湾エリアのジオストーリー

    森野 善広, 高木 宏二, 谷 彩音, 片野 真帆, 紫垣 真充, 山口 裕史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 50-, 2023

    ...<b>3.地域の成り立ち(地質形成過程のジオストーリー)とジオサイト(◆設定、◇未設定)</b><b>1)姶良カルデラ形成以前</b>①白亜紀の四万十累層群が付加・上昇する   ◆四万十累層群を代表する露頭(錫山、太崎観音崎など;砂岩、泥岩、礫岩など)②新第三紀中新世頃四万十累層群中に高隅山花崗岩が貫入する   ◆高隈山花崗岩の代表する露頭(猿ヶ城渓谷など)   ◇花崗岩縁辺部の接触変成作用(高隈山...

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  • 堆積岩における風化プロセスの再現

    東京学芸大学附属高等学校 附属高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 514-, 2023

    ...本実験では,泥岩、砂岩、礫岩、凝灰岩、石灰岩、チャートの6種類の堆積岩を用いた。岩石の大きさは、長径約2cmの小さいものを使用した。実験方法は,①ノギスで岩石の長径・中径・短径を測定した後、岩石の体積と質量を測定し密度を求めた。②岩石を室温で水と濃度10%の塩化ナトリウム水溶液に数時間以上浸した。...

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  • 篠山層群の砕屑性ジルコン年代と西南日本白亜紀弧内層の層序見直し:関門層群との対比

    堤 之恭, 長谷川 遼, 磯﨑 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 56-, 2023

    ...篠山層群の堆積年代の確認と砕屑物の来歴,さらに他の弧内堆積物との比較のため,新たに砕屑性ジルコン年代の測定を行った.大山下層中部から得た砂岩の年代分布は最若ピーク以外が卓越する背弧海盆的なパタンをもち,YC1σは105.9 ± 1.5 Maを示した.一方で,沢田層下部~中部から得た砂岩はほぼ最若ピークのみが卓越する弧内堆積盆地的なパタンをもち,YC1σは98.3 ± 0.6 Ma(セノマニアン)を示...

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  • 駿河湾奥で確認された2つの堆積過程 −富士川と三保半島沖の例−

    坂本 泉, 横山 由香, 中村 希, 柴尾 創士, 平 朝彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 91-, 2023

    ...一方、三保の松原は富士川と同様に礫浜を構成するが、その多くは瀬戸川層群由来の黒色頁岩・砂岩・泥岩等堆積岩質礫岩である。採泥結果より、羽衣海底谷沿の水深1000 m付近までは、海底面(0 cm)から5-8 cm(特に0-2 cm)までは、無層理の泥質堆積物が発達するが、それより下位は礫や砂質堆積物が分布する。富士川沖と異なり、雲母類は全く確認されない。...

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  • 中新統田辺層群白浜層の潮汐低地堆積物に挟在する巨大津波堆積物

    奈良 正和, 石塚 創太, 今井 悟, 藤野 滋弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 95-, 2023

    ...この堆積物を挟む白浜層には,大局的に見て,下位より,トラフ型斜交層理が発達した礫質砂岩から中粒砂岩(潮汐流路堆積物),シート状の砂岩が卓越した砂岩泥岩互層(砂底堆積物),シート状の砂岩と泥岩との等量互層(混合底堆積物),そして泥岩卓越互層(泥底堆積物)の順に重なる層厚30 mほどのサクセションが発達する.これらの地層には,ヘリンボーン構造,再活動面,マッドドレイプ,波状層理などが発達し,反対方向の古流向...

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  • 琉球列島・与那国島沿岸のサンゴ礁地形

    菅 浩伸, 木村 颯, 藤田 喜久, 片桐 千亜紀, 中西 裕見子, 佐野 亘, 三納 正美 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 225-, 2023

    ...与那国島の海岸は、ほとんどが第三紀八重山層群の砂岩泥岩層あるいは更新世琉球層群の石灰岩からなる海食崖で構成され、航空写真から視認できる与那国島のサンゴ礁礁原は、北東岸に幅150m程度の裾礁が約2km、南岸の比川沖に幅150~500mの裾礁が約1.8kmの範囲でみられるのみである。...

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  • 青森県深浦町千畳敷海岸に発達するタフォニをつくる形成場の環境について

    佐藤 一輝, 田代 達也, 馬 博文, 大島 誠矢, 小岩 直人, 若狭 幸 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 257-, 2023

    ...海水飛沫帯における橋脚砂岩塊のくぼみ深さに関する定量的把握 日南海 岸・青島弥生橋の事例. 地形 第26巻第1号: 13-28.</p><p>高橋健一・松倉公憲・鈴木隆介 1993. 海水飛沫帯における砂岩の侵蝕速度-日南海岸・青 島の弥生橋橋脚の侵蝕形状-. 地形 第14巻第2号: 143-164.</p><p>八木浩司・吉川契子 1988. 西津軽沿岸の完新世海成段丘と地殻変動....

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  • 河床材料の多寡は岩盤強度と河床勾配の関係を変えるか

    高橋 直也, 荒井 悠希 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 45-, 2023

    ...対象地域・手法</p><p>津軽山地の袴腰岳周辺に分布する河川を対象に,現地調査と,10mメッシュの数値標高モデル(DEM)を用いた地形解析を行なった.対象とした河川では,上流側に新第三系の玄武岩類が,下流側に新第三系の砂岩や泥岩が露出している.玄武岩類が分布する範囲の河床勾配は,堆積岩分布域の勾配よりも1–3倍大きく,岩盤強度の差が河床勾配に強く現れている場所とそうでない場所が存在する.現地調査では...

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  • 応力逆解析と性状比較による断層の区分と成因評価

    小林 健太, 石井 拓也, 馬 寅瀚, 林 宏樹, 林 茉莉花 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 118-, 2023

    ...そこで,中新世〜更新世の堆積岩・火山岩類が分布し,東西ないし北西-南東圧縮が進行する,新潟県新津丘陵に形成された小断層を対象に,性状の記載と応力逆解析を行った.なお,本研究は新潟大学と原子力規制庁の共同研究「断層の成因評価に関する基礎的研究」の一部として実施した.金津地域に分布する上部中新統〜鮮新統金津層について,9露頭を調査した.100条以上の断層を記載し,約80セットのスリップデータを得た.主に砂岩泥岩...

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  • 沖縄県内で使用されていた石臼の岩石学的特徴について

    川村 教一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 131-, 2023

    ...,石灰質砂岩,花崗岩,火山岩(黒色~暗灰色~灰色,淡褐色)の4種が識別できた.このうち石灰質砂岩はいわゆる琉球石灰岩と考えられる.また,火山岩のうち黒色~灰色の岩石は一般的に斜長石の斑晶を含み,まれに輝石が見られる輝石安山岩である. ...

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  • 高知県土佐清水市における中世石造物の石材と流通

    先山 徹, 黒川 信義, 谷川 亘, 森山 由香里, 海邊 博史, 田村 公利 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 136-, 2023

    ...<b>砂岩B:</b>主に中粒砂岩からなり,砂岩Aと比べると細粒で大型の礫を含まない点が異なるが,明瞭に区別できないものも多い.また一部に砂岩Cに似たものも存在する。帯磁率は0.13~0.29×10<sup>-3</sup>SI.<b>砂岩C:</b>細粒砂岩~微粒砂岩で粒度が揃っている.帯磁率は0.02~0.09×10<sup>-3</sup>SI.  ...

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  • 須恵器の鉱物組成とその胎土の推定

    小滝 篤夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 142-, 2023

    ...思われる試料の岩石薄片を作成・鉱物観察をし,末地区周辺の地質分布と比較をして,胎土を推定する方法を試みた.須恵器窯跡の地質  末地区には夜久野オフィオライトのメンバーであるはんれい岩が分布し,地表下数m以上の深さまで風化が進みマサ土状になっている.その中には斜長石,直方輝石,普通角閃石,粘土鉱物が確認できる.須恵器を焼いた窯跡の多くはこのはんれい岩域に分布している.一部の窯跡は,三畳系夜久野層群の砂岩...

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  • 山陰海岸ジオパーク京丹後エリア、日本海拡大期のジオツーリズム

    森野 善広 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 147-, 2023

    ...対象地域の弥栄町等楽寺~味土野ルートでは、延長約4kmのルートにおいて大陸の時代(花崗岩類)から火山活動の時代(安山岩類)を経て、湖・海の時代(堆積岩類:礫岩、砂岩、泥岩、緑色凝灰岩など)の地質を連続的に見ることができ、日本海拡大を“観る”ジオツーリズムコースとして適している(図1 なお、このルートは丹後天橋立大江山国定公園内である)。<b>3....

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  • スリップゾーンを伴う破砕帯における岩石流体間反応:四国白亜系四万十帯横浪メランジュ

    橋本 善孝, 川路 真子, 石川 剛志, 濱田 洋平 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 183-, 2023

    ...♦手法:母岩であるメランジュ(下盤)と砂岩(上盤)、破砕帯、SZの試料を対象に、XRD分析による構成鉱物の同定、XRF分析による主要元素濃度の測定、ICP-MS分析による微量元素濃度の測定、 TIMS分析によるSr同位体比の測定を行った。♦結果:砂岩ブロック以外では粘土鉱物が卓越していることから破砕帯、SZの原岩はメランジュであるといえる。...

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  • 日本の原子力発電所の地盤における斜長石の曹長石化と鉱物脈法による断層活動性評価

    石渡 明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 201-, 2023

    ...2.女川(2019.09.27審査会合資料1-2-1, p. 183-187, 東北電力) 敷地は南部北上帯のジュラ紀の荻の浜累層の砂岩・泥岩互層よりなり、白亜紀のひん岩が貫く。敷地の褶曲軸や他の断層を切るTF-1断層の破砕部中の斜長石7個はAn0-18, 平均An6.4±7.6の曹長石だった。一方、新鮮な砂岩の斜長石15個はAn0-41, 平均An20.8±14.4のCa斜長石だった。...

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  • 四国西予ジオパーク南西部における鳥巣式石灰岩体の再検討

    堀 利栄, 平岡 美侑, 佐野 晋一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 204-, 2023

    ...<p>四国西予ジオパーク西南部の秩父累帯南帯には、層状チャート層ユニットと砂岩泥岩からなる砕屑岩ユニットが繰り返す斗賀野層群(斗賀野ユニットとも呼ばれる)相当層が広く分布すると共に、数mから数km規模に及ぶ石灰岩体が南縁部に点在する。...

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  • (エントリー)根尾谷断層最新すべり面及びその近傍における方解石の形成過程

    岡田 直也, 吉田 拓海, 大谷 具幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 287-, 2023

    ...根尾谷断層に沿って6 mの縦ずれ変位を生じた岐阜県本巣市根尾水鳥で掘削された.NDFP-1の掘削長は140.3 mであり,掘削深度110.8 mで最新すべり面を貫通する.NDFD-1の掘削長は524.8 mであり,掘削深度387.7 mで最新すべり面を貫通する.掘削の方向は南西であり,水平面上では両者は断層にほぼ垂直に交わる.掘削地付近の地質はジュラ紀付加体である美濃帯であり,泥岩基質メランジュ,砂岩泥岩互層...

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  • (エントリー)高遠−駒ヶ根地域の領家変成帯における温度構造の再検討

    吉岡 拓郎, 高木 秀雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 293-, 2023

    ...【地質概要】 長野県高遠−駒ヶ根地域の領家変成帯は,砂岩・泥岩を主体とし,局所的にチャート・苦鉄質岩を原岩とする領家変成岩が南北走向の中央構造線 (MTL) および非持トーナル岩 (領家古期花崗岩類) の西側に広く分布する.領家変成帯は北西から南東へ向かってMTLに近づくにつれて黒雲母帯, 菫青石帯,珪線石帯,ざくろ石−珪線石帯へと変成度が上昇する (牧本ほか, 1996).黒雲母帯から菫青石帯の一部...

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  • 四国南西部,中新統三崎層群の小断層の産状と応力解析

    羽地 俊樹, 安邊 啓明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 323-, 2023

    ...小断層データを取得した.いずれの地域でも地層面を基準面とした際のgap断層(基準面を引き離す運動センスの断層,Sato, 2006)が大きな割合を占めていたが,overlap断層(gap断層と逆センスの断層)や層面滑り断層も認められた.また少数ながら共役関係が認識できる断層群も存在した.産状から,小断層には堆積後まもなく形成したものと,固結後に形成したものが混在していることが明らかになった.浅海性の砂岩層...

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  • 愛媛県西条市の湯谷口露頭における中央構造線の右ずれ変形構造

    窪田 安打, 竹下 徹 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 328-, 2023

    ...また和泉層群の砂岩のレンズも含まれており,両地質が混合して固結している。Kubota et al. (2020)は,この変形構造を解析して,top-to-the-Northの後にtop-to-the-SWの変形を受けていることを報告した。このB帯は南北側に安山岩の貫入を受けているが,北側は安山岩の上盤側にドロマイト質片岩のcataclasiteが薄く分布する。...

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  • 新第三系宮崎層群蛇ノ河内層最上部の層相とその層序的変化

    明石 凌河, 石原 与四郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 350-, 2023

    ...対比を行い,およそ400層の連続柱状図を作成し,その層相と層序的変化について検討した.蛇ノ河内層最上部の対比 本研究では,厚層の砂岩が認められる日南市の観音岬から鵜戸神宮まで,5カ所の区間で柱状図を作成し,計5層認められる薄層の凝灰岩鍵層(J1~J5)を用いて対比を行い,一つの連続柱状図を得た.これは,厚層砂岩から下位に向かっておよそ150 m分にあたる.凝灰岩鍵層はいずれも1~3 cmと薄く特徴が...

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  • 富山県上市町の下部中新統稲村水中地すべり堆積物の内部構造解析における三次元デジタル露頭モデルの構築と活用

    荒戸 裕之, 山本 由弦, 山田 泰広, 保柳 康一, 金子 一夫, 國香 正稔, 白石 和也, 千代延 俊, 吉本 剛瑠, 関山 優希 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 353-, 2023

    ...<b>(3) ユニットDの鍵層追跡:</b>同層の互層は,堆積学的特徴の異なる8層(便宜的に下位からD1〜8と仮称)の凝灰質砂岩鍵層と挟材する凝灰質泥岩層の繰り返しからなる.凝灰質砂岩層の層厚はそれぞれ15〜55cm程度で,基底部の極粗粒から細粒へ上方細粒化し凝灰質泥岩層へ漸移する.凝灰質泥岩層は,見かけ上,10〜55cm程度の層厚をもつ.露頭北部の同層は,南方向への滑動により布団を畳むように折り曲...

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  • タイ国中央部チャオプラヤ平野に分布するペルム系層状チャートの地質学的帰属

    鎌田 祥仁, Phrosuwan Waraphorn, 上野 勝美, Charoentitirat Thasinee, Sardsud Apsorn 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 433-, 2023

    ...両地域で約 20のチャートの露頭で調査を行った.ほとんどのチャートは結晶質で接触変成作用と思われる変成作用を受けている.TS のチャートは層状・赤色で,層序関係は不明であるが,周囲に凝灰岩や石灰岩が露出する.NS-UTのチャートは多様な色調(赤・黒・灰色・乳白色)を呈し, へき開の発達した頁岩と砂岩を伴って露出する.これらのチャートは,非常に細かい粘土鉱物と微晶質石英からなる基質に放散虫殻や海綿骨針...

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  • 近畿地方北部の超丹波帯付加複合体における層序区分と堆積時期の再検討

    中江 訓 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 438-, 2023

    ...<b>泥岩砂岩型</b>は,泥質千枚岩から砂岩に移化する厚層粗粒化の層序で構成され,両者の量比は等量か砂岩に富む.層厚は300〜500 m程度で,層序単元内ではこの層序が構造的に複数回繰返すのが特徴である.東俣C(南条地域),口上林層(綾部地域),高槻層(高槻地域)などで見られる. ...

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  • 北海道岩見沢市幌向層軽石火山礫凝灰岩のジルコンU-Pb年代と化学組成

    辻野 匠, 中嶋 健, 朝比奈 健太, 鈴木 祐一郎, 下川 修司, 服部 泰久, 金子 光好 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 444-, 2023

    ...<b>地質概説</b> 幌向層は幌向川流域に小規模に分布する砂岩主体の地層<sup>2</sup>で一部にHCS構造が発達し,貝化石を多産し,下部には層厚30mを越える凝灰岩を挟有する.幌向層は下位の幌内層(始新統)を不整合に覆っているが上位の滝の上層とは不整合と整合の見解がある.不整合とする見解は,幌向層上限の海緑石と凝灰岩のFT年代(22.9±1.3 Ma),渦鞭毛藻・花粉化石年代による時間間隙...

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  • (エントリー)静岡県相良-掛川油田地域における下部~中部中新統の石灰質ナンノ化石層序と地質構造

    三村 匠海, 北條 龍生, 千代延 俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 449-, 2023

    ...石灰質ナンノ化石層序の検討のため,泥岩とシルト岩はスミアスライド法で,砂岩は沈降法で処理し,1,500倍の透過型生物顕微鏡を用いて検鏡した。鑑定においては,無作為に200個体を抽出し,石灰質ナンノ化石の鑑定を行った。また,時代決定に有効な種については,加えて検鏡を行った。また,熱履歴の検討を行うためにRock-Eval分析を行った。...

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  • 岩相解析に基づいた兵庫県但馬御火浦(たじまみほのうら)-浜坂・居組エリアに分布する北但層群の古環境復元およびU-Pb年代測定

    松原 典孝, 郡山 鈴夏, 佐野 恭平, 羽地 俊樹, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 451-, 2023

    ...砕屑岩類は主に河川堆積物,三角州堆積物,海成堆積物に分けられる.河川堆積物は,トラフ型斜交層理の発達する礫岩で,上方で細粒化し,一部でトラフ型斜交層理の発達する砂岩へ遷移する.三角州堆積物は,平行葉理やフォーセット葉理,ウェーブリップルなどの堆積構造が認められる砂岩泥岩互層で,弱成層した礫岩へと遷移する.海成堆積物は炭質物を含み級化構造やコンボリュート層理が認められる砂岩泥岩互層である....

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  • X線CTによる礫形状の3次元測定

    溝口 一生, 飯田 高弘, 飯塚 幸子 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 467-, 2023

    ...地点の河床から採取した河川礫と,その大井川から流出する河口及び河口より東側に位置する駿河海岸沿いの5地点から採取した海浜礫を用いた.地点毎に礫の大きさに偏りが生じないように,目開き75mmの篩を通り,且つ目開き19mmの篩を通らない礫(礫径としては中礫に相当)を240~270個選んで採取した.大井川の後背地である赤石山地は,白亜紀~中期中新世の付加体の四万十帯からなるが,採取された礫の種類としては砂岩...

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  • グリーンランド・シオラパルクの麓屑斜面で多発した大規模表層崩壊

    渡邊 達也, 山崎 新太郎 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 265-, 2023

    ...</p><p>3.周氷河麓屑斜面の構造 </p><p> シオラパルクを含むグリーンランド北西部は,石英砂岩および礫岩を中心とする堆積岩が分布する.また,氷食作用によって形成された大比高斜面が発達している.その斜面形は平滑であり,細粒砂~巨角礫からなる淘汰度が極めて悪い崩積土層に厚く覆われている.この崩積土層の地表面には巨角礫が露出し,空隙に富んでいるように見えるが,地下では酸化した粗粒砂以下の画分が...

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  • AI を活用した画像認識によるヒスイの同定

    小河原 孝彦 宝石学会(日本)講演会要旨 45 (0), 1-2, 2023

    ...</p><p>学習に利用した岩石は,糸魚川の海岸で採取した礫である.ヒスイの礫に関しては,博物館職員の協力を得て収集した.これらを,ヒスイとヒスイ以外の岩石(流紋岩・安山岩・玄武岩・石英斑岩・ヒン岩・花崗岩・礫岩・砂岩・泥岩・石灰岩・蛇紋岩・ロジン岩・緑色岩)に分類した.これらを Nikon D5600 を用いて,岩石の組織が判別できるように接写で,合計約 13,000 枚の写真撮影した.そして,教師画像...

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  • (エントリー)堆積岩物性と応力逆解析から明らかにする宮崎層群の発達史

    吉本 剛瑠, 大森 康智, 千代延 俊, 張 鋒, 山本 由弦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 117-, 2023

    ...宮崎層群は、砂岩泥岩互層の岩相が側方に変化するため、砂岩優勢の南部(青島相)、等量の中央部(宮崎相)、泥岩優勢の北部(妻相)の3相に区分されている。泥岩の空隙率は、南部から北部にかけて15%から30%まで増加する(青島相:15.9%,宮崎相:25.5–26.9%,妻相:26.1–31.6%)。 ビトリナイト反射率を用いて、堆積岩の最高被熱温度を検討した。...

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  • 潮岬海底谷の潜航調査に基づく南海付加体発達史の更新と大地震セグメント境界の地質学的実態解明:「よこすか」YK23-10S航海速報

    山口 飛鳥, 福地 里菜, 濱田 洋平, 高下 裕章, 川村 喜一郎, 井尻 暁, 奥田 花也, 浜橋 真理, 照井 孝之介, 細川 貴弘, 辰巳 寛二, 芦 寿一郎, 笠谷 貴史, 木下 正高, 亀尾 浩司, 久保田 好美, 辻 健, 白石 和也, 木村 学 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 189-, 2023

    ...海底谷の崖沿いに行った4潜航では、付加体を構成すると考えらえる泥岩、斜面堆積盆または前弧海盆最下部をなすと考えられる礫岩、前弧海盆堆積物と考えられる砂岩泥岩互層を視認・撮影し、合計104個・195 kgの岩石試料を採取した。また、礫岩と砂岩泥岩互層の境界露頭を4潜航全てで確認した。...

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  • (エントリー)常森層の堆積場と形成史

    志原 早紀, 辻 智大, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 203-, 2023

    ...【研究手法】山口県美祢市秋芳町・於福町・大嶺町において地表踏査を行い,岩相の観察および地層の上下判定を行った.上下判定の指標として用いた堆積構造は,泥岩中に挟在する砂岩の薄層の級化構造,流痕,斜交葉理である.また,調査地域中央部の細粒砂岩中に挟在する南傾斜・南上位の正位の凝灰質砂岩層に含まれるジルコンを用いてLA-ICPMSによるU-Pb年代測定を行った.   ...

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  • 房総半島鮮新統清澄層のタービダイトマッドおよび半遠洋性泥岩の堆積学的・有機地球化学的特徴

    加瀬 善洋, 朝日 啓泰, 沢田 健, 伊藤 慎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 244-, 2023

    ...検討対象の層準は,清澄層上部のテフラ鍵層Ky26-1–3間の半遠洋性泥岩と,それに挟在される3枚のタービダイト砂岩に付随するタービダイトマッドである.タービダイトマッドは,粒径や累重関係から,(1)Tdを覆い,一部にラミナを伴う砂質シルト岩は粗粒タービダイトマッド,(2)粗粒タービダイトマッドと半遠洋性泥岩の間に挟在される塊状シルト岩は細粒タービダイトマッドと便宜的に区分される(加瀬ほか,2013)...

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  • (エントリー)上部白亜系和泉層群砂岩層に見られる多重逆級化構造の粒子配列とその特徴

    長門 巧, 成瀬 元 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 339-, 2023

    ...<p>本研究は,砂岩切片中の砂粒子を効率的に自動判別する画像解析手法を採用することで,粗粒砂岩層に観察される多重逆級化構造(Spaced Stratification)の微細組織の特徴を可視化した.その結果,肉眼では区別がつかないものの,多重逆級化層は実際には2種類の異なる特徴をもった逆級化レイヤーで構成されていることが明らかになったので報告する. ...

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  • 路傍に置かれる「いけず石」の岩石種と分布調査(予察)

    中条 武司 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 386-, 2023

    ...それに対し、泉南では砂岩が60%、姫路では凝灰岩が80%といけず石の中に占める割合が最も高率となる。また、高槻は砂岩・チャート・泥岩・火山岩(緑色岩)など、付加帯の岩石が母材と考えられるいけず石が30%以上を占めている。これらいけず石の岩石種の偏りは、その分布域周辺の地質をある程度反映していることが考えられる。  ...

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  • 浮遊性有孔虫化石群集に基づく秋田県中部から北部の鮮新世末から更新世始めの古環境変遷

    小澤 周, 山﨑 誠, 馬場 創太, 向江 祐貴, 椿野 将輝 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 409-, 2023

    ...岩相調査については,調査対象の層序区間が比較的良好に露出する秋田県中部黒川地域で説明を行う.調査層準区間下部の天徳寺層で塊状な青灰色砂質シルト岩,上位の笹岡層では下部から順に塊状な青灰色シルト質砂岩,塊状な青灰色極細粒砂岩,細粒砂岩,中粒砂岩が観察され,上方粗粒化の傾向を示す.笹岡層中部ではトラフ型斜交層理が観察され,調査層序区間は,シルトの堆積する場から上部外浜のような環境にまで浅海化したことが推測...

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  • (エントリー)付加体浅部の断層におけるせん断による液状化発生過程に関する実験的研究

    田代 圭吾, 堤 昭人, 山本 由弦, Wang Gonghui, Chang Chengrui, Huang Chao 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 422-, 2023

    ...., 2005; Yamamoto, 2006).断層帯における変形時の間隙水圧上昇の過程は, 有効応力の低下に起因した断層強度低下をもたらすため, 液状化の発生機構を解明することは, 地震時の断層の強度弱化のメカニズムを理解する上で,重要である.三浦半島三崎層ではスコリア質砂岩と半遠洋性シルト岩よりなる互層が発達している.今回のせん断実験には, 半遠洋性シルト岩を試料として用いた.実験には,京都大学防災研究所...

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  • 北部北上山地における後期白亜紀から古第三紀の陸成層(岩手県岩泉町):堆積年代・粘土鉱物・ビトリナイト反射率

    野田 篤, 森本 和也, 髙橋 幸士, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 430-, 2023

    ...シルト岩層,赤色岩層(溶結凝灰岩層)の3部層に,小川層群は下位より小松層,名目入層,大久保層,雷峠層の4部層に細分されていた(棚井ほか,1978).横道層は,砂岩シルト岩層から産出する花粉胞子群からコニアシアン期〜カンパニアン期(棚井ほか,1978)とされ,また赤色岩層中の砂岩に含まれる砕屑性ジルコンのフィッション・トラック年代から71.2±4.4 Ma(マーストリヒチアン期)の年代が報告されている...

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  • 四国西部,北部秩父帯の大規模逆転層をナップとして覆う水なし山ユニット

    辻 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 437-, 2023

    ...中久保ユニット:黒川流域の管行,中久保周辺に分布する,砂岩,チャート,緑色岩,泥質メランジュを主体とする.本ユニット中の岩石は準片岩化していない. 水なし山ユニット:水なし山周辺に分布する,砕屑岩,凝灰岩,チャート,塩基性岩類を起源とする準片岩によって構成される.砕屑岩にはチャート角礫岩が挟在する.チャート角礫岩中に発達する級化構造に基づくと,上下正常である....

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  • 北部ベトナムのランソン省に分布するナーズン層最上部~リンチュア層の花粉化石

    種子 涼太, 小松 俊文, ルグラン ジュリアン, 山田 敏弘, ザン ディン フン 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 450-, 2023

    ...<p>北部ベトナムのランソン省東部には,古第三系~新第三系のナーズン層と新第三系のリンチュア層が分布しており,ナーズン炭鉱の炭鉱北東部で両者は良く露出している.ナーズン層は,泥岩を主体とし,厚さ数10㎝の極細粒砂岩を伴う.ナーズン層には9層の厚く連続性の良い炭層が挟まれ,現在ではCoal Bed No. 4とCoal Bed No. 9を中心に露天掘りで石炭の採掘が行われている.Coal Bed No...

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  • (エントリー)鮮新統宮崎層群生目層の貝形虫化石と古底層環境

    矢野 稜真, 岩谷 北斗 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 454-, 2023

    ...調査層準は全体として砂岩優勢の砂岩泥岩互層だが、その特徴により、下部・中部・上部の3つの岩相ユニットに区分された。下部ではとくに砂岩層の層厚が大きく、中部では全体として薄層化し、薄い砂岩層が多数挟在した。上部では再び砂岩優勢となり、厚層化した砂岩層が認められた。また調査層準を通して、砂岩層中には急激な級化構造が確認できた。 ...

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  • 鳥取県西部江尾構造帯の構造発達史

    川口 健太, 木村 光佑, 中野 伸彦, 足立 達朗 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 470-, 2023

    ...江尾構造帯の堆積岩は礫岩と砂岩を主体とし泥岩を含む。これらには共通して黒雲母が定向配列せずに成長しており、一部にはざくろ石を伴うことから、接触変成作用の影響が強く認められる。礫岩には極めて淘汰不良な石英砂岩角礫が卓越する。石英砂岩はその強固な物理的性質から風化を免れ礫として残存しやすいため、後背地地殻物質にあって選択的に濃集している可能性が高い。...

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  • 淡路島南東部和泉層群北阿万層に見られる浅海性堆積物の特徴

    大阪府立 泉北高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 504-, 2023

    ...白色砂岩下部にはハンモック状斜交層理(e)、中部にはウェーブリップル(c)が観察された。白色砂岩層最上部では上位に向かって、礫が大きくなる逆級化が見られ(b)、また砂岩全体に上方粗粒化の傾向が見られた。そして白色砂岩より上位の砂岩泥岩互層中の砂岩層には大規模なスランプ褶曲が観察された。...

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  • 日本の中新世花崗岩から作成されたジルコンの母岩判別図

    澤木 佑介, 浅沼 尚, 坂田 周平, 大野 剛 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 57-, 2023

    ...砂岩中に含まれる砕屑性ジルコンの年代分析は、既に消失した地質体の年代情報を提供するため、日本列島の構造発達史の解明において大きな役割を果たしてきた(Aoki et al., 2012; Isozaki et al., 2017など)。一方で、砕屑性ジルコンを供給した母岩組成情報については理解が進んでいない事が研究現状といえる。...

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  • イザナギ-太平洋海嶺の接近・沈み込みに伴う発達史:紀伊半島・四国に分布する四万十帯付加体中の礫岩

    志村 侑亮, 原 英俊, 常盤 哲也, 中村 佳博, 淺原 良浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 61-, 2023

    ...【結果】 丹生ノ川礫岩については,挟在する砂岩層と花崗岩礫を対象にジルコンのU–Pb年代を測定した.砂岩層から得られたU–Pb年代は,最若粒子として66.5 Ma,最若クラスターとして68.2 Maを示した.既存の凝灰質岩から得られた年代も含めると(63.0 Ma; 常盤ほか, 2016),本礫岩の堆積時期は古第三紀暁新世もしくはそれ以降と推定できる.花崗岩礫から得られたU–Pb年代は,加重平均値として...

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  • 四国北西部の始新統ひわだ峠層と三波川変成岩類の露出年代の再確認

    楠橋 直, 安藤 友一, 谷 健一郎, 松原 尚志, 栗田 裕司, 奈良 正和, 山路 敦 地質学雑誌 128 (1), 411-426, 2022-12-29

    ...三波川変成岩類上に載る最古の地層として知られ,しばしば三波川変成岩類の地表への露出年代を制約するために使われる.しかしながら,同層に関する先行研究は少なく,同層と三波川変成岩類との関係すらも明確には記載されてこなかった.そこで本研究では,同層の全貌を明らかにすることを目的とし,地質調査と砕屑性ジルコンのU-Pb年代測定をおこなった.ひわだ峠層は,層厚100 m以上の浅海成層で,石灰質および非石灰質な礫岩・砂岩...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献45件

  • 荒川上流の礫種と秩父地方の地質の関係性─石材教育の教材の提案─

    張, 平星, 渋澤, 孝行, Zhang, Pingxing, Shibusawa, Takayuki 67 (3), 122-130, 2022-12-15

    ...「地質図Navi」から秩父地方の岩石の分布域を抽出し,石材に多用される岩石の種類をもとに3回調査した結果,6地点はいずれも砂岩類(緑色岩類を含む)・泥岩類が上位を占めており,花崗岩類・チャート・石灰岩・蛇紋岩・緑泥石片岩およびその他の結晶片岩類が認められた。6地点の礫種の変化は,支流上流の地質にも大きく影響されていると考えられる。...

    機関リポジトリ

  • 福井県坂井市三国町に分布する中部中新統米脇層の古環境

    中川, 登美雄, 八十川, 竜馬 日本海地域の自然と環境 : 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 = Nature and Environment of The Sea of Japan Districts 29 1-40, 2022-12-02

    ...福井県坂井郡三国町に分布する米脇層(14.5 ~ 12.5 Ma)は主に下部は堆積岩類から上部は火山岩類からなる.今回の調査では下部の堆積岩を苗代田凝灰質砂岩・泥岩部層,福良浜礫岩部層,安島南凝灰質角礫岩部層,米ヶ脇凝灰質角礫岩部層,宿凝灰岩部層に細分しその古環境の復元を行った.苗代田部層は化石や堆積相から下部外浜~内側陸棚で堆積した.また,コンボルート層理や異常堆積,層内断層など地層が固結する前に...

    機関リポジトリ Web Site

  • 秩父盆地新第三系最上部の礫から推定される白亜系の分布

    松岡 喜久次, 力田 正一, 小幡 喜一, 岡野 裕一 地球科学 76 (4), 195-206, 2022-10-25

    ...<p>秩父盆地新第三系最上部の秩父町層群・横瀬町層群は,盆地南東部の三波川変成帯・秩父帯北帯の基盤岩に接して分布する.両層群の砂岩・礫岩の組成や白亜紀の誘導化石の産出から,当時は,秩父盆地の南東側に今は失われた山中地溝帯白亜系が存在し,多くの砕屑物を供給していたことが示唆される.</p>...

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  • 日本初の超大断面トンネル型減勢工

    藤見 晶, 五十嵐 正剛, 戸田 大三, 秋好 賢治 ダム工学 32 (2), 153-164, 2022-09-15

    ...トンネルは,堅固な砂岩・泥岩内に介在する脆弱な破砕帯を小土被りで通過するため,側壁導坑・中央導坑先進多段ベンチカット工法を採用し,掘削時に情報化施工を適用した。着工後間もない側壁導坑の掘削時に判明した破砕帯幅の拡大に対応するため,当初の側壁安定対策工よりも大きな効果が期待できるRC円柱支保工を考案した。本文では,日本初の超大断面トンネル型減勢工の設計,施工および情報化施工について報告する。</p>...

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  • 西南日本弧白亜紀前弧盆地の西端とその後背地

    吉田 聡, 磯﨑 行雄, 中野 智仁, 堤 之恭 地学雑誌 131 (4), 407-425, 2022-08-25

    <p> Uranium–Pb ages of detrital zircons taken from seven sandstone samples collected at what were previously called “Paleogene strata” in the Nagasaki and Nishisonogi Peninsula, northwestern Kyushu, …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献46件

  • 上部ジュラ系有峰層(富山県南東部)の砂岩層にみられる堆積構造(2)

    平澤, 聡 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 46 83-92, 2022-07-01

    ...富山県南東部(有峰地域)に分布する上部ジュラ系有峰層の砂岩単層について,岩相の記載し堆積場について考察した.対象とした砂岩層は極細粒砂岩および泥質極細粒砂岩からなり,層内褶曲を伴う.堆積構造から,砂質な高密度混濁流による急速な堆積作用が示唆される.また,古流向は北西から南東方向に卓越していたようである.層内褶曲は造構運動ではなく,南側へ傾斜した古斜面におけるスランピングで形成されたと推定される.すなわち...

    機関リポジトリ Web Site

  • 関東山地北縁下仁田の下部白亜系砂岩・泥岩

    地学雑誌 131 (3), Cover03_01-Cover03_02, 2022-06-25

    ...「跡倉クリッペ」はペルム紀花崗岩やホルンフェルス,非変成の白亜系–古第三系礫岩・砂岩など,どれも少量だが多様な岩石から構成される.1950年代から研究されはじめたが,その起源は長らく謎であった.写真は,下仁田南方の南牧川沿いに露出する逆転した跡倉層の下部白亜系砂岩・泥岩交互層である.近年,同層を含む関東山地の白亜紀砂岩中の砕屑性ジルコンのU–Pb年代が測定され(中畑ほか, 2015, 2016),跡倉層...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 山口県後期白亜紀長門-豊北カルデラの地質と岩石:

    今岡 照喜, 馬塲園 明, 曽根原 崇文, 井川 寿之, 永松 秀崇 地質学雑誌 128 (1), 87-107, 2022-06-21

    ...<p>山口県長門-豊北地域の後期白亜紀カルデラの形成史解明のためにそれを構成する阿武層群の火山層序・構造・岩石記載・化学組成および関連貫入岩類の産状・貫入関係について記載した.当地域の阿武層群は下位の豊北層と上位の長門層に区分される.豊北層は堆積岩優勢層で,下位から粟野礫岩砂岩部層,宝蔵山火山礫凝灰岩部層,大藤山凝灰岩部層および阿惣川頁岩凝灰岩部層に区分される.一方,長門層は乾陸上に噴火した流紋岩質火砕岩...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献39件

  • 大谷崩崩壊物質による堰き止め湖堆積物:安倍川左支タチ沢での発見と意義

    木村 恵樹, 苅谷 愛彦 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 48-, 2022

    ...</b><b>調査地域の地形・地質 </b> LDが発見されたタチ沢(草木沢)は安倍川左支で,赤水滝直下に合流点がある.合流点一帯に厚い岩屑から成る堆積・侵食段丘面群が発達する.安倍川上流地域には砂岩・頁岩が広く分布するが,タチ沢流域に限り玄武岩と石灰岩も露出し,岩屑の供給域判定に有用である. <b>3. </b><b>方法 </b> 一般踏査と<sup>14</sup>C年代測定を行った....

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  • 名古屋地学会第 332 回例会報告

    名古屋地学 84 (0), 5-5, 2022

    ...一志層群下部層として,矢下礫岩部層,古田池砂岩部層,井生泥岩層と白米城断層の露頭を,地形として与原地域の扇状地を 観察をした。観察順に概要を報告する。...

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  • 前期石炭紀における古日本のテクトニックセッティングと古地理:飛騨外縁帯,苦鉄質火山岩類の地球化学的特徴からの制約

    志村 侑亮, 束田 和弘, 山本 鋼志, ナドミド バヤルト 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 121-, 2022

    ...テクトニックセッティングと古地理】</b></p><p> 飛騨外縁帯の荒城川層は,岩相層序・化石群集・火山岩の化学組成の特徴から,南部北上帯前期石炭系の加労沢層と大平層(川村・川村, 1989)に対比される.そのほか,日本列島の前期石炭紀の地質体としては根田茂帯の付加体および三郡-蓮華帯の高圧変成岩類などが挙げられる一方,花崗岩類はほとんど確認できない.内野ほか(2008)は,根田茂帯の付加体から岩片質砂岩...

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  • 長岡CCS実証サイトのCO<sub>2</sub>砂岩貯留岩と不均質性

    千代延 俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 148-, 2022

    ...</p><p>【我が国の貯留対象砂岩層とCCS】</p><p> 我が国においてCCSの対象となる砂岩層としては,地質学的には新しい新第三系から第四系が多いことは既知であるが,その砂岩層は堆積盆の形成過程を踏まえると不均質性が高いことが想定される.今後のCCSの発展に対しては,不均質性など地質学的妥当性を踏まえた精度の高いCO<sub>2</sub>挙動予測を通じた信頼性の向上が重要となる....

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  • 筑波山地域ジオパークにおけるジオサイトの再設定と評価

    高木 秀雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 220-, 2022

    ...</p><p>(4)今回新たに設定した林道今泉吾国線沿いのジオサイトは,八溝帯の要素である付加体の重要な岩石の組み合わせ(石灰岩,チャート,砂岩泥岩)が道路沿いで見られるサイトであることから,変成作用は受けているものの今後の整備と活用が期待される.</p><p>文献</p><p>Suzuki, D....

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  • (招待講演)玄武岩を利用したCO<sub>2</sub>の地中貯留および鉱物化

    徂徠 正夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 145-, 2022

    ...一般にCCSで対象となる砂岩は、これらの2価の陽イオンに乏しく、鉱物化はあまり期待できない。一方で、超苦鉄質岩や苦鉄質岩は2価の陽イオンに富むため、特に地殻での産出量の観点から玄武岩が注目されている。このメカニズムは風化促進についても同様である。...

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  • GigaPanを用いて作成した超高解像度露頭画像の活用:山陰海岸ジオパークを例として

    川村 教一, 澤口 隆, 佐野 恭平, 松原 典孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 218-, 2022

    ...前者(作例2)は上位の礫岩が下位の砂岩泥岩互層に下方に貫入した堆積構造を撮影したものであり,大規模な荷重痕の形成過程を推論する教材として好適である。後者(作例3)は堆積岩中に流紋岩の岩床が貫入,もしくは溶岩流が堆積岩を覆ったものである。層理や節理の有無を観察することで地質の境界面を見出せることができ,観察を通じて露頭から情報が得られることがわかる。...

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  • 長崎県五島列島中通島有川層の海底地滑り堆積物とそのテクトニックな意義

    川原 和博 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 279-, 2022

    ...</p><p> 細粒砂岩層は黒色塊状で無層理である。多量の白色の鉱物粒子や軽石片、泥岩を含む。細粒砂岩層からはかつて少量ではあるが石炭を採掘し、海棲貝化石を産出したという報告がある(鎌田、1966)。局所的であるが、この細粒砂岩層には五島層群由来の円磨度の低い砂岩砂岩泥岩互層の礫が含まれる。礫径は数10cm程度のものが多いが、10m x 5mを越える巨大なブロック状のものもある。...

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  • 酸化鉄バンドを伴う堆積岩中での無機的なプロセスによる白色スポットの形成

    河原 弘和, 吉田 英一, 西本 昌司, 纐纈 佑衣, 勝田 長貴, 梅村 綾子 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 284-, 2022

    ...<p>【背景】赤色砂岩などの酸化鉄を含んで赤色を呈する堆積岩において、酸化鉄が分解してできた数mm~数cm大の白色スポット(: Bleached spotあるいはReduction spot)が見られることがある。その局所的な白色化のプロセスについては様々な要因が考えられており、炭化水素を含む流体、先駆物質の有機物及び微生物活動によるものと説明されてきた。...

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  • 北関東栃木県西部の足尾帯から見出された片麻岩の記載岩石学的特徴と地質学的意義

    北野 一平 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 302-, 2022

    ...栃木県西部足尾山地では,主に砂岩と頁岩からなる砕屑岩や,珪質頁岩,珪質粘土岩,チャート,緑色岩類および炭酸塩岩類からなるジュラ紀付加体が広く分布している(鎌田,2008).花崗岩体の周囲1–2 kmにわたってホルンフェルス化し,自形で1–2 cm大の菫青石または紅柱石を含むことがある(河田・大澤,1955;矢内,2008).変成泥岩に炭質物温度計を適用して約290–510℃の変成温度が見積もられている...

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  • 長崎県,中新統五島層群中の泥岩層についての堆積場復元

    高橋 宏明, 清川 昌一, 安永 雅, 池端 雄太, 池原 実 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 324-, 2022

    ...中部ユニット上部(戸楽):リップルや地域的な斜交層理を伴う砂岩主体の砂岩泥岩互層からなる.戸楽海岸では,3次元的に砂岩層中にチャネル構造が見られ,ラグブレッチャーを伴うカットバンク構造も顕著に残る.厚い砂岩層の間に厚さ50cmの泥岩層を挟む.この泥岩層はカットバンクの外側に分布しており,砂岩層を挟まない事より氾濫原堆積物であると思われる.鏡下観察ではほとんど石英粒子が入らない粘土であり,10-40μm...

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  • 北海道芦別岳地域における空知層群下部の無斑晶玄武岩とピクライトの層序関係

    當山 凜太郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 327-, 2022

    ...<b>層序:</b> 芦別岳東側のユーフレ川の空知層群は,下位から無斑晶質玄武岩からなる芦別岳層 (S1) と火山砕屑性砂岩と珪質泥岩からなる主夕張川層(S2)に区分される(地層名は橋本, 1953に,記号は紀藤, 1987に従う). 主夕張川層の基底部にある赤色泥岩の基質と玄武岩及びドレライトの角礫からなる礫岩層を新たにユーフレ川礫岩部層 (S2a) とした....

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  • 関東山地の白亜紀後期-古第三紀初期の領家帯と領家外縁帯

    小野 晃 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 304-, 2022

    ...F)が広範囲に分布している.寄居層の固結度は低く,礫岩の比較的大きい礫は,ハンマーで軽く叩いて取り出せる(Figure E).礫岩の礫は,おもに火砕岩,凝灰岩,花崗岩,花崗斑岩,火山岩などであるが,泥岩,砂岩,珪質岩も多い.砂岩や泥岩の礫は固結度が低いものが多く,放散虫化石の骨格は非晶質シリカである.これらの礫の供給源は,角礫が少なくないことからみて,寄居層の近傍にあった白亜紀末期の堆積岩であろう....

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  • 熊野沖南海トラフ地すべり表層堆積物の堆積構造

    福地 里菜, 浜橋 真理, 村山 雅史, 白石 和也, 大熊 祐一, 芦 寿一郎, 山口 飛鳥 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 374-, 2022

    ...海底下1.4-1.7mの礫は砂岩であるのに対し,1.7m以深では緑色粘土を基質に持つ泥岩礫であった。泥質礫はITRAXにおけるCaやFeの増加としても反映されていた。コアでは1.7 mを境に礫の岩相が違うことがわかったが,この地すべり堆積物自体はさらに深部にも続く。そのため,本地点では複数回または大規模な地すべりによって地形が形成したと考えられる。...

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  • 愛媛県砥部地域における中期中新統久万層群基底部の化石地すべり堆積物

    木村 一成, 榊原 正幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 371-, 2022

    ...<p>中央構造線は西南日本内帯と外帯をわける大断層で,四国では愛媛県伊予市から徳島県の吉野川沿いをほぼ東西方向に通過する.愛媛県にある砥部衝上断層は中央構造線の活動を記録した地質学的に重要な露頭として砥部衝上断層公園内で観察できる.この断層露頭は砂岩泥岩互層主体の白亜系和泉層群と和泉層群由来の砂岩円礫を多数含む礫岩層の第三系久万層群明神層が接する露頭であり,この露頭から約180m上流では久万層群の基盤岩...

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  • 四万十帯伊田層に見られる混在岩のダイアピル状の構造と成因

    岩見 丞, 坂口 有人 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 243-, 2022

    ...中部では、淘汰の悪い泥岩気質に大小様々な塊状砂岩を含む。ブロックインマトリックス組織を持つ混在岩が卓越する。地層の連続性は極めて悪い。混在岩中の一部の砂岩ブロックは、基質泥岩の注入組織を示す。また、基質泥岩と砂岩ブロック境界部の砂粒子が脆性破壊されていないという特徴から、未固結あるいは半固結状態で変形作用を被ったことがわかる。...

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  • 千葉県市原市南部における上総層群柿木台層および長南層の貝形虫化石群集に基づいた古環境復元

    小淵 俊秀, 山田 桂 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 387-, 2022

    ...</p><p><b>〔地質概説〕</b>本研究地域は千葉県市原市南部に位置する.そこには下位より上総層群の柿ノ木台層,長南層,笠森層がそれぞれ調査範囲の南部,中部,北部に帯状に分布している.柿木台層は主に貝化石が散在する弱い層理が発達する砂質泥岩または泥質砂から構成される.長南層は塊状泥岩主体の下部,泥優勢砂岩泥岩互層の中部,砂優勢砂岩泥岩互層の上部に区分される.本層中の砂岩泥岩互層の砂岩の多くは正級化...

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  • 宇治川の最終間氷期段丘

    小松原 琢 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 34-, 2022

    ...結果</b> </p><p> 宇治川の段丘面は,高位より,①マンセル色表示で2.5~5YR4/8~5/8の色調の表土を伴い,クサリ礫を多く含む,厚さ3~5mの砂礫層によって構成される高位面群,②5~7.5YR5/8~6/8の色調の表土を伴い,クサリ礫をほとんど含まないものの,花崗岩礫は長石が強く風化して表面が凸凹しており,砂岩礫は表面数mmが酸化した礫を含み,厚さ10m以上(最大30m)に達する厚い...

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  • 日本列島弧海溝系の北方延長:サハリンにおける白亜紀前弧砂岩の後背地解析

    佐藤 友彦, 磯崎 行雄, 堤 之恭, 重田 康成, 小玉 一人, 長谷川 卓 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 113-, 2022

    ...日本列島の北方延長であるサハリンには、北海道の蝦夷層群の延長とされる白亜系砂岩が南北に分布する [4] 。本研究では、サハリンの白亜系砂岩の砕屑性ジルコン粒子の年代を測定し、その年代スペクトルから後背地解析を行った。サハリンの白亜系は、南北約700 kmに帯状に分布し、前弧海盆で堆積したと考えられる全層厚約5 kmの砂岩・泥岩層からなる。...

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  • 飛騨帯の起源:二つの中国地塊間の未完の衝突帯

    磯崎 行雄 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 117-, 2022

    ...その後2000年代になって砂岩中の砕屑性ジルコンのU-Pb年代測定が普及し、大量のデータが得られた結果、古生代の日本および極東ロシア沿海州主部は、北中国とは無縁であり、南中国地塊の太平洋側縁辺の弧-海溝系造山帯(Nipponides)として成長したことが判明した(Isozaki, 2019)。...

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  • 山口県美祢市における常森層の地質構造及び堆積環境

    志原 早紀, 辻 智大 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 120-, 2022

    ...常森層の構造とは非調和に,構造的上位に位置する.境界には変形した泥岩をともなう.一方で,石灰岩が角礫として泥岩中に存在する露頭も観察された.石灰岩の角礫には,シャープな泥岩の注入がみられる.秋吉石灰岩と常森層の接触関係は少なくとも2通りある.また,常森層の砂岩中からは最大1.8 cm程度の植物化石が産出する....

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  • ジルコンの母岩判別図作成時の境界問題

    澤木 佑介 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 15-, 2022

    ...砂岩中に含まれる砕屑性ジルコンの大半は花崗岩由来であり、その年代頻度分布から、過去には花崗岩形成時期にいくつかのピークがある事が明らかになってきた(Rino et al., 2008)。これに加えて、ジルコンを供給した母岩組成などに関する情報も得る事ができれば、大陸形成史の理解がさらに深まると期待できる。...

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  • コア画像の解析に基づいた海底扇状地システムの発達に伴う生痕化石<i>Phycosiphon</i>の密度の長期変動

    菊地 一輝, 成瀬 元 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 165-, 2022

    ...<i>Phycosiphon</i>の密度は海底扇状地の堆積開始直前に上昇し,海底扇状地縁辺相では比較的高い密度を示す.ローブ複合体相では,泥岩優勢部では密度は上昇するものの,砂岩優勢部では低下する変動パターンが見られた.また,チャネル―レビー相では比較的低い密度を示した.この変動パターンの違いは,海底扇状地システムの前進に伴って堆積場の物理的撹乱の頻度や規模が増大することで,しだいに生痕形成者が入植...

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  • 混濁流・土石流ハイブリッドイベント層の堆積構造区分の成因: 粒子配列解析に基づく流れプロセスの推定

    田中 凌悟, 成瀬 元 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 168-, 2022

    ...H1-H5の5つに区分されるとした.そして,重力流が移動中に土石流から混濁流(もしくはその逆)に移行するflow transformation現象によりこれら不連続な堆積構造区分が形成されると解釈し,このような層をハイブリッドイベント層と呼んだ.しかしながら,上記のような肉眼観察による区分の成因がflow transformationと一対一で対応するのかについては,十分に実証されてはいない.特に,砂岩中...

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  • 構造イベントでは説明できない表層での変状

    中田 英二, 平田 康人, 林崎 涼 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 236-, 2022

    ...法面では赤紫泥岩層中に幅15cmの砂岩の貫入岩が認められ、厚さ5cmの凝灰岩層で南に30cm水平にずらされている。</p><p><b>4、考察</b></p><p>法面中部で地層の南北圧縮、その上に南北伸張の断層が認められた。この状況から本法面での地質状況を説明する6つのモデルを考えた。①強風化に伴う岩盤の体積膨張による上に凸状のマウンドの形成とその膨張により正断層群が生成。...

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  • 熊本県南部黒瀬川帯(日奈久帯)の上部ジュラ系~下部白亜系の層序と堆積環境

    川上 高平, 尾上 哲治 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 274-, 2022

    ...</p><p> 調査の結果,調査地域の岩相層序は,下位より(1)主に頁岩・砂岩で構成されている小崎層,(2)砂岩頁岩互層からなる黒崎層,(3)アルコース質の礫岩・砂岩,および凝灰質な頁岩をともなう砂岩頁岩互層からなる川口層下部層,(4)砂岩頁岩互層・頁岩層からなる川口層上部層からなり,さらにみかけ上位には(5)中礫~大礫からなる礫岩層を基底にもつ砂岩層および頁岩層からなる地層(従来の宮地層)が累重していることが...

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  • 陸上付加体における過去の地震断層を伴う破砕帯のすべり挙動の制約:四国白亜系四万十帯横浪メランジュ

    川路 真子, 橋本 善孝, 濵田 洋平 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 356-, 2022

    ...</p><p> より精度の高い制約を行うため,破砕帯に隣接する未変形砂岩ブロックの母岩でビトリナイト反射率(Ro) を測定したところ距離に応じたRo の減少パターンが見られた.この現象パターンと試料の熱物性を用いて,Hamada et al. (2015)の手法で摩擦熱による温度推移を再構築した.数値計算では,ビトリナイトの反応速度と断層からの距離による温度の時間発展を組み合わせ,最適なQ(単位面積...

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  • モンゴル西部ゴビ・アルタイ県のカンブリア系下部Bayan Gol層から産するオンコイドの特徴と形成環境

    上村 葵, 足立 奈津子, 大西 澪, 江﨑 洋一, 劉 建波, 渡部 真人, Gundsambuu ALTANSHAGAI, Batkhuyag ENKHBAATAR, Dorj DORJNAMJAA 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 349-, 2022

    ...</p><p> 砂岩層に挟在するオンコイド層は,オンコイド-ウーイドgrainstone,ウーイド-オンコイドgrainstone,オンコイドgrainstoneから構成される.オンコイドは,微細組織に基づいて5タイプ(層状,一部波状,一部斑点状,斑点状,樹状タイプ)に分類される.発表では,明確に区分される層状,斑点状,樹状タイプを取り上げる.1)層状タイプは,層状ラミナで特徴付けられ,明層(幅0.5...

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  • 下部三畳系大沢層の堆積場と酸化還元環境の復元:頻発する洪水流がもたらす沿岸域の貧酸素化メカニズム

    石㟢 美乃, 椎野 勇太 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 382-, 2022

    ...</p><p> 岩相解析の結果,先行研究で「laminated mudstone」とされた本地域の大沢層の泥質岩相は,薄いイベント性の砂岩が泥岩中に頻繁に挟在した極薄の砂泥互層であることがわかった.さらに,泥質岩相に挟在する比較的厚い砂岩層は,タービダイト砂岩に加え,トラクション流の影響を受けて堆積したイベント性の砂岩であることが明らかになった.このトラクション流でできた砂岩層の多くは侵食面を伴い,...

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  • 秋田県北部柾山沢地域に分布する上部鮮新統~下部更新統天徳寺層・笹岡層の浮遊性有孔虫化石群集に基づく古環境変動の復元

    山崎 誠, 向江 祐貴, 根本 直樹, 池原 実 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 97-, 2022

    ...</p><p> 上部鮮新統~下部更新統天徳寺層・笹岡層の露出が良好な柾山沢ルートの調査に基づくと,調査区間中の天徳寺層最下部では塊状で淘汰の良い青灰色シルト岩,同層上部は塊状で淘汰の良い青灰色砂質シルト岩,その上位の笹岡層は塊状で淘汰の良い青灰色極細粒砂岩,その上位の中沢層は塊状で半固結の細粒砂岩から成り,中沢層中にはスウェール状斜交層理が観察された.このことから,本調査区間は上方浅海化傾向を示し,...

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  • 和歌山県の中部中新統田辺層群から産出したブンブク目化石

    小原 正顕 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 96-, 2022

    ...(師崎層群),<i>Eupatagus nipponicus</i> (砂子坂層,田野沢層等)が挙げられる(引用文献[1],[4],[5]ほか)が,今回これらとは異なるグループに属するブンブク目化石が複数個体得られたのでここに報告する.ブンブク目化石は,和歌山県白浜町庄川,内の川,上富田町生馬など複数地点において,シルト岩もしくは細粒砂岩中から散在して産出し,40個体以上を確認した.[8]によれば,...

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  • 道路盛土構造が有する酸性化抑制機能の評価

    高畑 修, 原田 拓也, 宮口 新治, 桑原 充, 門間 聖子, 保高 徹生, 小峯 秀雄 土木学会論文集C(地圏工学) 78 (2), 83-95, 2022

    ...2010年4月の土壌汚染対策法の改正等により,これら岩石や土壌を掘削して盛土へ利用する際,室内試験等で重金属等が確認された場合には,漏出防止等の適切な対応が求められている.しかしながら,当該地域では,黄鉄鉱の酸化等により重金属等の溶出の可能性がある岩石を用いた道路盛土であっても,深刻な問題に発展した事例は少ない.そこで本研究では,道路盛土構造の覆土や締固めに着目し,新第三紀層の急速に酸性化が進行する砂岩...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • タービダイトの’化学堆積学シーケンス’:北海道川端層の例

    沢田 健, 朝日 啓泰 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 180-, 2022

    ...また、シーケンス内の有機物組成における陸起源/海起源比は有機物濃集部で最大となり、その層から離れるに従い海成起源有機物の寄与率が増加し、下部砂岩と泥岩部で最も低い値を示した。この傾向は堆積場の酸化還元度や陸源有機物供給量を示すプリスタン/フィタン比(Pr/Ph)にも見られる。...

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  • オルドビス紀以降の東北日本の地殻進化:U-Pb年代−Hf同位体比同時分析を駆使したジルコン学による新知見

    辻森 樹, パストルガラン ダニエル, ガンバット アリアンセッセグ 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 123-, 2022

    ...最近、我々の研究チームは、三陸のシルル紀以降のさまざまな時代の古い砂岩と現世の砂浜海岸で採取した砂の中の砕屑性ジルコン約2000粒についてのジルコン学から、過去5億年間に6回(約4.3、3.6、2.7、1.8、1.1億年前、約770万年前)の大規模マグマ活動を確認し、約2.7億年前のマグマ活動が最も激しく、それまでに存在した古日本列島の地殻のほとんどが新しく生まれ変わったことを示した (Pastor-Galán...

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  • 古地磁気学的手法による地震断層の熱イベントの認定:四国白亜系四万十帯横浪メランジュ

    内田 泰蔵, 橋本 善孝 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 230-, 2022

    ...横浪メランジュは主に泥質な基質部と砂岩のブロックで構成されている。五色ノ浜断層の断層帯の厚さは約2mで、断層帯には厚さ数~数十cmのカタクレーサイトが発達しており、長径約2mの砂岩ブロックを取り囲んでいる部分もある。メランジュの約50 m北方には整然層の須崎層群の地層が分布している。母岩の最高被熱温度はビトリナイト反射率から約250 ℃と報告されている(Sakaguchi, 1999)。...

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  • <b>上部白亜系和泉層群砂岩層に見られる多重逆級化構造の特徴 -CNNを用いた画像認識技術による粒子配列解析- </b>

    長門 巧, 成瀬 元 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 166-, 2022

    ...<p>分厚く粗粒な砂からなる砂岩層の基底部には,逆級化を複数回繰り返す多重逆級化構造と呼ばれる堆積構造が観察されることがある.多重逆級化構造はトラクションカーペット堆積物やSpaced stratificationなどと呼ばれ,深海の粗粒な砂岩だけでなく陸上で発生したハイパーコンセントレイティッド流堆積物などにも特徴的な堆積構造として知られている.この構造は高密度な流れの底部に形成されるトラクションカーペット...

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  • 四国西部の中央構造線沿いの右ずれ変形構造

    窪田 安打, 竹下 徹 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 360-, 2022

    ...ここは三波川変成岩と中新世の酸性岩脈の貫入境界から北側へ約7mに位置しており,幅2m程度で北へ約30°程度で傾斜する和泉層群の砂岩泥岩層からなるカタクレーサイトが分布する。WNW-ESE走向で約30°N の主せん断面にtop to the eastの明瞭な複合面構造と条線が発達する。このカタクレーサイトゾーンは正断層変形を受けたドロマイト質片岩のカタクレーサイトに北側からスラストを受けている。...

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  • 巨摩山地桃の木亜層群の地質から制約する伊豆弧衝突開始年代

    箱守 貴, 谷 健一郎, 黒田 潤一郎, 山口 飛鳥 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 57-, 2022

    ...砂岩11試料のジルコンからは共通して50-2300 Maに及ぶ年代が得られ、それらの相対的な頻度分布には大きな変化は見られなかった。一方で、50 Maより若いU-Pb年代をもつジルコン粒子の割合は、湯川層から茂倉層にかけて増加する傾向を示した。薄片観察の結果からは、砂岩は砕屑岩由来の岩片を多く含み、湯川層から茂倉層にかけて火山岩片の割合が増加することが判明した。...

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  • 室戸半島,四万十帯菜生層群及び四十寺山層の珪長質凝灰岩ジルコンU–Pb年代

    原 英俊 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 62-, 2022

    ...., 1992).菜生層群の珪長質凝灰岩は,日沖メランジュ,津呂アッセンブレッジ,坂本メランジュの3つの層序構造ユニットより採取した.四十寺山層は,下部の泥岩(層厚約200 m以下)と上部の砂岩(層厚750 m以上)に分けられる(溝口ほか,2009;本調査).また下部では,火山砕屑岩層(椎名火山岩類)を伴うことが知られている(溝口ほか,2009).四十寺山層分布域の南西部の最下部には,厚さ10 cm...

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  • 中央構造線をこえて来たナップ:中新統久万層群の巨礫からの示唆

    山路 敦, 楠橋 直, 谷 健一郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 66-, 2022

    ...<p>松山南方の久万層群明神層(下部中新統上部~中部中新統最下部)には,珪長質火成岩と非変成の砂岩・泥岩の巨礫・大礫が含まれていて,その供給源は和泉層群およびそれが非整合に覆う領家帯であろうと示唆されていた(e.g., 小林, 1950; 甲藤・平, 1979; 木原, 1985).相田ほか(2021)は最近,そうした礫の岩石学的特徴・ジルコンのU-Pb年代・おおむね南に向かう古流向からこの示唆を検証...

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  • 四国南西部,足摺岬周辺における海成段丘のpIRIR年代測定

    近藤 玲介, 宮入 陽介, 坂本 竜彦, 横山 祐典 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 146-, 2022

    ...</p><p>足摺岬北西の土佐清水市中浜では,標高約30~40 m付近に広い波食棚性の海成段丘面(M面)が分布し,K-Tzテフラが見いだされている段丘面との地形的特徴の類似性・連続性などからMIS 5eに離水したと考えられている.本地域では一般に,基盤岩の砂岩上に層厚約2 mの海成砂礫層が載り,薄い土壌を除き被覆層は認められない.試料採取地点では,層厚5 m以上の淘汰の良い円・亜円礫からなる海浜性の...

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  • 活用を目的とした岩石園の岩石同定 ~東京都江戸川区のある小学校を例として~

    石橋 弘明, 大友 幸子 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 142-, 2022

    ...12とした亜角礫は砂岩であり、立て札の「さ岩」と一致した.13とした亜円礫は砂岩であり,立て札の「ぎょうかい岩」と一致しなかった.14-A,14-Bとした角礫は蛇紋岩であり,立て札の「じゃもん岩」と一致した.15とした割れた円礫は粘板岩であり,立て札の「ねんばん岩」と一致した.16とした亜円礫は砂岩であるが,立て札の「こうさ岩」=硬砂岩と一致しなかった.17とした亜円礫は細粒の砂岩であり,立て札の「...

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  • 国内CCSに向けた地質技術者の役割

    島野 恭史, 瀬戸口 怜子, 池 俊宏 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 146-, 2022

    ...一方で、日本国内でCO<sub>2</sub>貯留層として期待される地層は、日本列島という火山弧に特有の凝灰質砂岩である場合が多く、その貯留層性状は世界の例と比較して不均質で、層厚も数十m程度と薄く、また、地域によっては断層により分断されている可能性もあり、必ずしも、良好な貯留層条件であるとは言えない。</p><p><b>3....

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  • 過去の地震断層の発熱履歴・ひずみ・変形機構:白亜系四万十帯横浪メランジュ

    橋本 善孝, 川路 真子, 三谷 陣平, 内田 泰蔵 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 227-, 2022

    ...一つの破砕帯の厚さは10-20cmで、石英質の砂岩ブロックを取り囲む泥質基質は流動的な組織を示す。石英は鏡下で波状消光し、場所によってバルジが見られる。母岩の輝炭反射率から最高被熱温度は約250˚Cである。また、1mm以下の厚さのシュードタキライトを伴うシャープな断層が破砕帯内部に見られ、過去の地震断層と認定される(Hashimoto et al., 2012)。...

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  • カルサイト双晶密度による多鉱岩石とセメント材料の歪・応力の推定方法

    坂口 有人 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 240-, 2022

    ...塑性変形機構を伴いながら岩石試料全体として延性変形するため議論が複雑になる.しかし硬質な粒子からなる多鉱岩中にカルサイトが散在し,試料全体が弾性変形する場合は,試料全体の歪みに応じてカルサイト粒子中に双晶変形が生じる.この場合の平均カルサイト双晶密度と試料全体に生じた応力とが比例することが,三軸圧縮試験および個別要素法シミュレーションで示された(坂口ほか,2011).ただしこの論文では,特定の硬質砂岩...

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  • 長野県南部,下条山麓断層の活断層露頭と活動性

    亀高 正男, 下釜 耕太, 岩崎 将明, 酒井 亨, 岡崎 和彦, 中田 英二, 相山 光太郎, 林崎 涼, 飯田 高弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 232-, 2022

    ...</p><p>【増の沢露頭】</p><p> 阿智村中野の大沢川支流増の沢の右岸に断層露頭がみられる(田中・小泉,2012).この露頭では,中新統中野層の砂岩に破砕された花崗岩が衝上している.断層はNW-SE走向でSWに傾斜する逆断層である.露頭の位置や姿勢から,下条山麓断層の北西延長部にあたると考えられる.この露頭では,断層と新期の地層との関係は観察できていない....

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  • 地域地質を活かしたICT教材 − iPadを使った飯能河原の礫の調査 −

    加藤 潔, 阿部 葉子, 岡田 志織, 石橋 文人, 田口 凌太 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 267-, 2022

    ...</p><p>[礫種の調査結果]チャート,118個(約60%);砂岩,69個(約35%);珪質泥岩,1個(約0.5%);泥岩,1個(約0.5%);礫岩(飯能礫層),2個(約1%);緑色岩,5個(約2.5%);弱変成砂岩,2個(約1%);人工物,1個(0.5%).枠外の礫:弱変成チャート,石灰岩,ホルンフェルス,メタガブロ, 花崗岩類....

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  • ミャンマー中部テビンガン地域の中新統オボゴン層–イラワジ層間に見られる潮汐から河川への漸移

    楠橋 直, Zin Maung Thein, Thaung Htike, Ye Ko Latt, Man Thit Nyein, 成田 佳南, 高井 正成 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 281-, 2022

    ...の見られない斜交層理砂岩層; (5) 平行に成層した細粒砂岩層; (6) 平行に成層したシルト~極細粒砂岩層; (7) 中礫岩層; (8) マッド・クラスト礫岩である.このうち (1) は調査セクションの下部にのみ見られ,しばしば二枚貝類・腹足類・フジツボ類・サメ類の歯などの化石を産する.(1)・(2)・(3) は一方向あるいは二方向の古流向を示す (大局的に西~南西向きと東~北東向き).(4) は...

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  • 広島県庄原市西城川における中新統備北層群の貝形虫化石群集とCNS元素分析

    山本 知真理, 入月 俊明, 瀬戸 浩二 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 384-, 2022

    ...<p>広島県庄原市とその周辺に分布する中新統は,備北層群(今村ほか,1953)と呼ばれ,中国地方の瀬戸内区の代表的な層序学的単位である.備北層群は,白亜系吉舎安山岩類,高田流紋岩類,および花崗岩類のような基盤岩を不整合に覆い,下位より非海成の礫岩・砂岩・泥岩からなる塩町層,浅海成の主に砂岩からなる是松層,および深海成の泥岩からなる板橋層より構成されている(上田,1989).層厚は150 m前後で,火砕岩...

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  • 北西太平洋北海道日高堆積盆周辺域の後期中新世における海洋表層環境の復元

    朝日 啓泰, 沢田 健 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 385-, 2022

    ...</p><p></p><p><b>3.結果と考察</b></p><p> 波恵川荷菜層からはタービダイト性砂岩以外の全ての泥質堆積岩からハプト藻由来の有機成分であるアルケノンが得られた。アルケノンから見積もった海洋表面温度(SST<sub>UK</sub>)は9.3-8.7Maから中新世末まで一貫した低下を示し、中新世末期からは細かい増減変動を見せる。...

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  • 高知県室戸半島に露出する古第三系室戸層に見られる乱堆積層

    松元 日向子, 藤内 智士 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 63-, 2022

    ...</p><p> シーケンスの基底部は層厚5-67cmの砂質泥岩層からなる.斜面移動時にはこの砂質泥岩でせん断のほとんどが起こったと考えられる.シーケンス下部の乱堆積部は上部に向かってひずみ量が小さくなり,シーケンス上部の砂岩泥岩互層はほとんど変形せずに移動した.また,シーケンス内の変形構造から推定した剪断方向は周囲の砂岩の底痕から推定した古流向や室戸層全体に発達するマップスケールの褶曲の褶曲軸と平行...

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  • 愛知県東部中新統設楽層群玖老勢層に産する礫岩:

    藪田 桜子, 竹内 誠, 斎藤 眞 地質学雑誌 127 (12), 689-700, 2021-12-15

    ...<p>中新統北設亜層群最上部の玖老勢層上部には,チャネル構造を呈する複数の礫岩層が分布する.本研究では,玖老勢層礫岩の礫種構成と珪質泥岩礫の放散虫化石による年代を明らかにした.玖老勢層礫岩は,火山岩・凝灰岩・凝灰角礫岩礫を主とし,花崗岩類・石英岩・チャート・珪質泥岩・泥岩・砂岩・マイロナイト礫を伴う.珪質泥岩礫中の放散虫化石は中期ジュラ紀の年代を示す.北設亜層群下部の砕屑物は,主に北設亜層群の基盤岩...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献23件

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