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検索結果 447 件

  • 乾燥放牧地における家畜行動と牧草資源の時空間相互作用を捉える:エージェントモデルによる多角的フィールド調査の統合

    宮坂 隆文, 吉原 佑, 甲野 耀登, 篠田 雅人 沙漠研究 33 (1), 77-83, 2023-06-30

    <p>気候変動下の乾燥放牧地における植生の量,質(栄養価や家畜嗜好性)の時空間変動と家畜行動のダイナミクスを明らかにするため,牧民の放牧意思決定に関する質問紙調査,家畜行動を捉えるバイオロギング,植生量分布を把握する衛星リモートセンシング,そして種組成分布を明らかにする独自の広域植生調査手法を,エージェントモデルにより統合するアプローチを提案した.本アプローチをモンゴルに適用した結果,各種調査の…

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  • (エントリー)モンゴル国ゴビ砂漠上部白亜系バインシレ層から産出した恐竜歯化石のアパタイトU-Pb年代測定

    西村 玲, 千葉 謙太郎, 青木 一勝, 小木曽 哲 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 405-, 2023

    ...測定試料については2016年から2022年にかけて実施したゴビ砂漠化石発掘調査で採取した歯化石のうち,比較的大型で保存状態の良好な標本を4点選択した.それらのうち,バインシレ地域から産出した歯化石2点とバイシンツァフ地域から産出した歯化石1点はその形態的特徴として,唇舌側に幅が広いこと,歯冠部に比較的強い横方向の起伏を持つこと,さらには歯の断面がD字型かつ舌側面中央付近に隆起があることが確認され,ティラノサウルス...

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  • 遊牧と砂漠化

    篠田 雅人 沙漠研究 32 (1), 17-23, 2022-06-30

    ...<p>人類史の中で,世界の気候植生地域には,その自然資源に適合した農法(農業様式)が発生,変化したが,農業の自然改変力が再生能力を上回る場合は,その地域特有の砂漠化を引き起こした.このような農法の変化と砂漠化の過程は,森林,疎林,草原・砂漠の3時系列に類型化され,中央ユーラシアでは草原・砂漠の時系列がみられる(篠田,2021).同地域では,数千年前から遊牧が行われ,深刻な砂漠化は発生しなかったが,ソ...

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  • 気候変動の現状と将来~地球温暖化による水循環の変化~

    鬼頭 昭雄 沙漠研究 31 (4), 95-101, 2022-03-30

    ...や土地の劣化並びに土地に関するリスク管理と持続可能な開発についての最新知見をまとめている.そこでは,陸域の大部分は人間による影響を受けていること,土地は人類・生態系・気候システムにとって重要であること,気候変動は土地の劣化を悪化させうること,様々な要因が相互に作用して砂漠化に寄与していることなどを指摘している.本稿では,地球温暖化が世界の水循環に及ぼす影響,気候変動と砂漠化の関係について概説する....

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  • 近年における乾燥地の気候学的状況と土地劣化

    木村 玲二 沙漠研究 31 (4), 87-93, 2022-03-30

    ...<p>最新のIPCC第6次評価報告書によると,乾燥地は全陸地(南極大陸を除く)の46%を占め,全人口の3分の1がそこに居住している.乾燥地における持続的な土地管理を発展させるには,土地劣化のような環境変化を継続的にモニタリングし,砂漠化防止に資する情報を収集することが重要である.本報では,乾燥地の気候学的現状,乾燥地における土地劣化の監視方法の提示と現状,水収支的観点からの乾燥地の現状について紹介する...

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  • 後期白亜紀東アジア大陸縁後背地レビューと後背地の隆起が前弧海盆堆積体に及ぼす影響について

    才鴈 純平 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 94-, 2022

    ...p><p>1)後期白亜紀東アジア・テクトニクス;2000年代以前,Okada(1997)は,日本における前弧海盆堆積層の堆積速度より,後背地に隆起帯が存在した可能性を示した.寺岡ほか(1998)は,後背地の隆起に呼応して,前期白亜紀末から後期にかけて西南日本の和泉層群より前弧域が沈降したことを示唆した.2000年代には,Chen (2000)は,中国大陸内陸における堆積盆が白亜紀中期~後期にかけて砂漠化...

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  • 人類と砂漠化

    篠田 雅人 沙漠研究 31 (2), 45-61, 2021-09-30

    ...されることを示し,砂漠化対処についても同類型の農法・砂漠化対処法を水平移転,時間移転できる可能性を示唆した....

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  • 中国における生態移民政策と貧困・環境保護対策との関連性

    彭毛, 夏措, PENGMAO, XIACUO 日本福祉大学大学院福祉社会開発研究 (16) 21-31, 2021-03-01

    ...都市への人口流動が激しい中国社会において,西部大開発の実施に伴い,生態移民政策が西部地区の広い範囲で実施され,農村・牧畜地域の人口流出がさらに進んだ.もともと西部地区の環境保護と貧困削減を解決するために実施された生態移民政策であったが,現在では,移住先の都市部で住民はさらなる貧困に陥る一方,原住地は牧畜地の過少利用による過疎化が進み,砂漠化などの環境問題に直面している.本稿は,現在西部地区のうち世界的...

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  • 食料・水・生態系と調和する気候変動対策とは

    三枝 信子 日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 166-, 2021

    ...<p>気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「気候変動と土地:気候変動、砂漠化、土地の劣化、持続可能な土地管理、食料安全保障及び陸域生態系における温室効果ガスフラックスに関するIPCC特別報告書」を参照しつつ、変動する気候下で陸域の環境が現在どのように変化しているか、気候変動の緩和と適応・持続可能な土地管理・食料安定供給・生物多様性保全のための対策とそのポテンシャルがどのように検討されているかを...

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  • 人類と砂漠化

    篠田 雅人 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 41-, 2021

    ...このような農法の変化と砂漠化の過程は、森林、疎林、草原・砂漠の3時系列に類型化されることを示した。</p>...

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  • 沙漠化の現状について

    石川 祐一 沙漠研究 30 (3), 19-26, 2020-12-25

    ...<p>沙漠学会が設立されて30年の記念すべき令和元年に,改めて沙漠化対処を考える講演会を企画した.その基調講演として1)沙漠化の定義,2)砂漠化対処条約の概要と現状,そして3)沙漠化の現状について総説を行った.1)沙漠化の定義は1992年ブラジル・リオデジャネイロの国連環境開発会議アジェンダ21憲章でまとめられ砂漠化対処条約でもそのまま用いられている.気候的要因と人為的要因を基に生じた沙漠化プロセス...

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  • 高吸水性高分子樹脂を添加した土壌の物理・化学・生物特性

    高橋 正通, 柴崎 一樹, 仲摩 栄一郎, 石塚 森吉, 太田 誠一 森林立地 62 (1), 51-59, 2020-06-25

    ...<p>砂漠化防止や気候変動緩和のため乾燥地での植林活動が続けられている。乾燥地・半乾燥地土壌の保水性を高め,苗木の活着や成長を促すため,高吸水性高分子樹脂(superabsorbent polymer,SAP)が土壌改良に利用される。本総説ではSAPを添加した土壌の物理性,化学性,生物性を中心に基礎的知見をとりまとめ,効果的な使い方を考察する。SAP添加土壌は以下のような特徴がある。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • オーバーツーリズムによる砂漠化:モンゴル・フグンタルン国立公園の事例

    宮坂 隆文 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 49-, 2020-05-25

    <p>近年、乾燥地における砂漠を観光資源として活用する動きが起きている。しかし、砂漠観光が乾燥地の脆弱な社会・生態システムに及ぼす影響については未解明である。本研究は、砂漠観光地として比較的長い歴史を持つモンゴルのフグンタルン国立公園を事例とし、砂漠観光が地域に与える影響を示すことを目的とした。</p><p>地元住民58名、観光客44名、公園のレンジャー1名、地元政府の国立公園担当1名に対し、対…

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  • 「満州国」林業遺産の継承と断絶

    永井 リサ 日本地理学会発表要旨集 2020a (0), 149-, 2020

    ...</p><p></p><p>例えば、ホルチン砂漠の拡大を防ぎ、瀋陽を風砂から守る防風林建設の為設けられた章古台実験林では、戦後まもなく「遼寧省固沙造林研究所実験林場」(国家級研究所で中国4大砂漠化防止研究所の1つ)が設置され植林が継続された結果、中国東北を代表する防風林が形成された。...

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  • <論文>マリ国セグー州における牛糞尿の有効利用による農地肥沃度改善の試み

    向井 史郎 農耕の技術と文化 28 33-52, 2019-09-30

    農牧複合の農業体系をもつマリ国農村では、畑の土壌肥沃度が経年的に低下している。家畜飼育と畑への牛糞堆肥施用のメカニズムを聞き取りと実測によって明らかにし、畑への家畜糞尿由来の栄養投入量を増やす方策をアクション・リサーチの実施によって探った。牛糞尿の有効利用法として次の2技術を考えた。[1]放牧地の夜間ウシ留置き場とその周辺に放置された牛糞を拾い集める。[2]夜間ウシ留置き場の床に敷料を敷き詰めて…

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  • クモ糸に学ぶ構造タンパク質素材

    鈴木 隆領 応用物理 88 (8), 528-534, 2019-08-10

    ...がり現在に至るが,資源の分配をめぐる紛争などの政治的リスクや,PM2.5やマイクロプラスチックなどの環境問題など,マイナスの影響に常に振り回されながら生活しているのが実状である.また,天然にも多くのすばらしい材料が存在しており,古くは毛皮に始まり,近代ではシルクやウール,カシミヤなどが家畜化した動物を利用し,大量生産されている.しかしながら,それらの天然材料の使用量の拡大に伴い,家畜動物の飼育地域の砂漠化...

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  • 節水型耐乾性コムギを開発 乾燥地帯を世界の穀倉に変える

    国立研究開発法人科学技術振興機構 JSTnews 2019 (6), 12-13, 2019-06-10

    ...人口増加に加え、地球温暖化による世界的な砂漠化や干ばつも食糧不足に拍車をかけている。2100年には全陸地面積の56パーセントが乾燥地帯になるという予測も出される中、乾燥化と食糧不足への対策として期待されるのが、水資源を有効活用できる「節水型耐乾性コムギ」だ。その開発に尽力する宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターの岡本昌憲助教の取り組みに迫る。</p>...

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  • 砂漠化対処のための土地・植生の診断・治療・予防

    大黒 俊哉 草と緑 11 (0), 28-37, 2019

    ...砂漠化問題の解決のためには,地域の自然的特性に加え,社会経済的な条件に応じた処方箋を考えていく必要がある.本稿では,砂漠化対処を医療行為に例え,持続的土地利用のための適切な砂漠化「診断」,砂漠化土地の「治療」および,砂漠化防止のための「予防」について論じた.砂漠化の「診断」においては,加速的侵食が発生する「しきい値」を明らかにすることが,砂漠化プロセスを解明するうえで不可欠であるばかりでなく,砂漠化防止...

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  • スーダンの侵略的外来植物メスキートの地下水利用

    安田 裕 日本緑化工学会誌 43 (4), 590-595, 2018-05-31

    ...<p>砂漠化防止策として,スーダンに導入されたメスキートは,高耐乾性により,砂丘固定に効果を示し,砂漠化防止に寄与してきた。しかし一方で,その高耐乾性が在来樹種を駆逐する排他的侵入特性として作用し,外来侵入樹種として大きな問題となっている。この高耐乾性は,根を迅速に深く伸長させ帯水層から地下水吸水することによる。現地調査では,樹高2-3 mのメスキートは23 m深の帯水層から吸水していた。...

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  • アフリカの脆弱環境に内在する地域ポテンシャルの発掘と活用

    田中 樹, 清水 貴夫 沙漠研究 27 (4), 137-140, 2018

    ...<p>貧困問題と環境荒廃は,「脆弱環境(人間活動により容易に劣化する社会・文化・資源・生態系の状況や場)」や「社会的弱者層(障がい者,老齢者,少数民族,経済的貧困者など)」に向かう.この問題の解決には,人びとの暮らしの向上と環境保全を同時成立させるような実効ある方法論や技術,取り組みが求められる.本稿では,砂漠化が進行する西アフリカ・セネガルの農牧混交地域と生態環境の劣化が進む東アフリカ・タンザニア...

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  • <b>中国内モンゴルにおける農牧業地域の変容と今後の研究課題</b>

    佐々木 達, 関根 良平, 庄子 元, 小金澤 孝昭, 蘇徳斯琴 斯琴 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000180-, 2018

    ...われわれの共同研究は,砂漠化や黄砂の給源地として指摘されている内モンゴルの農牧業の変容過程とそこに内在する変化要因を考察することを課題としてきた。特に,1990年代に入り,世帯生産請負制度,環境保全政策としての退耕還林政策や禁牧政策などが次々に打ち出されてきた。...

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  • 中国における乾燥地緑化の現状と課題

    山中 典和 沙漠研究 27 (4), 147-149, 2018

    ...<p>中国では砂漠化(中国では荒漠化と呼ばれている)に対処するため,国家林業局を中心として情報の収集や対策が進められている.2014年時点での砂漠化土地の面積は261.16万平方キロであり,中国の国土面積の約27%に相当する。...

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  • モンゴル草原生態系に対する遊牧家畜の影響評価

    中野 智子, 飯島 慈裕, 伊藤 健彦 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000187-, 2018

    ...地球上の乾燥・半乾燥地域には草原が広く分布しているが、その状態は気候変動などの自然要因および土地利用などの人為要因の影響を受けて変動し、場所によっては砂漠化・植生劣化などが生じている。モンゴル国では遊牧が基幹産業となっており、ウシ・ウマ・ヒツジ・ヤギ・ラクダなどの家畜が草原で放牧されている。こうした家畜の存在は採食や糞尿の付加を通して、草原生態系に影響を及ぼすと考えられる。...

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  • 「地球研ニュース」 No.66

    大学共同利用機関法人人間文化研究機構 総合地球環境学研究所報 「地球研ニュース」 = Humanity & Nature Newsletter 66 1-16, 2017-05-30

    ...の構造』『ブルキナファソ -バム県の生業・砂漠化対処・開発のモノグラフ』寺田 匡宏◆わたしと地球研 ………… リーダーのまなざし⑥技術思想の変革をサニテーションから考える船水 尚行◆表紙は語る歓迎の歌阿部 健一...

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  • 有機物・炭酸水素ナトリウム添加した焼結処理による石炭灰水分保持性能への影響

    林 聖蕾, 宋 萌珠, 高橋 史武 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 28 (0), 203-, 2017

    ...一方乾燥地域では砂漠化が深刻であり、少ない雨水を植物が最大限利用できるよう、土壌の水分保持材に強い需要がある。本研究は石炭灰を水分保持材としてリサイクルすることを狙い、有機物焼結処理が水分保持性能に対する影響を考察した。3パターンの有機物・炭酸水素ナトリウム焼結処理をした結果を比較し、10g有機物と焼結した場合セルロース粒子が多く見られ、スクロースとスターチでは塊状化が見れた。...

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  • 乾燥地災害学の体系化(4)

    飯島 慈裕, 咏 梅, ナンディンツェツェグ バンズラグ, 篠田 雅人 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100042-, 2017

    ...はじめに<br> 「乾燥地災害学の体系化」(略称、4Dプロジェクト)は、ユーラシア乾燥地に特徴的な4種類の自然災害である砂塵嵐、干ばつ、砂漠化、ゾド(寒雪害)を対象とし、これらの災害発生の季節連鎖、気候メモリ効果の相互作用系を解明しつつ、災害の重なり合いがもたらす社会的影響を分野横断的に解明し、具体的な対応策を提言する学融合研究である。...

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  • 乾燥地災害学の体系化(3)

    立入 郁, 黒崎 泰典, ナンディンツェツェグ バンズラグチ, エルデネツェツェグ バサンダイ, アリウナ チャドラバル, バトヨン ツェレンプル, 鈴木 康平, 篠田 雅人 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100044-, 2017

    ...より迅速なリスク情報提供の要請があった干ばつ・ゾドと砂塵嵐については既にリスク情報提供システムが稼働しており、砂漠化については現在リスクマップ作成が進められている。...

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  • 乾燥地災害学の体系化(2)

    立入 郁, 小宮山 博, 森永 由紀, 篠田 雅人 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100047-, 2017

    ...「乾燥地災害学の体系化」(略称:4Dプロジェクト)は、ユーラシア乾燥地に特徴的な4種類の自然災害である砂塵嵐、干ばつ、砂漠化、ゾド(寒雪害)を対象とし、これらの災害の相互作用を念頭においた体系的解明とともに、その成果を現地(主にモンゴル)における災害の被害低減に役立てることをめざした野心的な研究プロジェクトである。...

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  • モンゴル国セレゲレンにおけるモデル防風林実証プロジェクトの紹介

    花田 重義 沙漠研究 27 (3), 111-118, 2017

    ...<p> 気候変動が進行する中で,最も脆弱性を示す地域はモンゴルをはじめとしたステップ気候帯と言われており,モンゴルは気候変動による影響を受け,草原の劣化,さらに砂漠化が進行し,現地の人々の生活の脅威となっている.現在,モンゴルでは多くの日本の団体が植林事業を実施しているが,多くの植林事業は家畜による食害のために,植樹作業が無駄になっている.持続可能な植林事業の推進には,地元住民の参加が不可欠である....

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  • 乾燥地災害学の体系化(1)

    篠田 雅人 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100022-, 2017

    学融合研究「乾燥地災害学の体系化」(略称、4Dプロジェクト)は科研費基盤研究(S)(2013-2017年、代表:篠田雅人)により、ユーラシア乾燥地における自然災害の発生機構の体系的理解と能動的(災害前の)対応の提言を行ってきた。本発表では、最終年度を残すところとなった時点までの研究成果を総括するとともに、(2)ではゾド早期警戒用に初めて開発された家畜体重モデルについて述べる。これらを踏まえた今年…

    DOI 被引用文献1件

  • モンゴル国の環境問題 2017

    森永 由紀 日本地理学会発表要旨集 2017a (0), 100162-, 2017

    ...草原に暮らす牧民にとっての環境問題といえば気候変動、砂漠化に加え、最近加速する鉱山開発による土壌荒廃(およびそれに伴うダストの発生)や環境汚染が深刻な地域もある[4]。家畜の頭数が増えていることにより、過放牧やゾドのリスクが高まっていることも無視できない。...

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  • 気候変動に対応した作物育種

    奥野 員敏 沙漠研究 26 (1), 27-34, 2016

    ...<p>21世紀末には地球の平均気温は0.3-4.8℃の範囲で上昇すると予測されている.とりわけ,人間活動がこのまま継続され,温室効果ガスの排出削減対策が講じられない場合,21世紀末には地球の平均気温は2.6-4.8℃(平均3.7℃)上昇すると予測され,地球規模での温暖化は一層深刻化すると警告されている.温暖化は乾燥地の砂漠化を進行させ,農業生産に対して大きな影響を及ぼすことが懸念されている.また,国連...

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  • 砂漠化防止による地域再生に関する考察

    EERDENGGAOWA, 小竹 暢隆 生産管理 23 (2), 53-60, 2016

    ...<p>本稿の目的は,中国内モンゴル自治区阿拉善盟における砂漠化防止活動を総合的に評価し,地域の持続的発展に繋がる砂漠化防止取り組みの方向性を明らかにすることである.阿拉善盟は中国の中でも砂漠化が深刻な地域であり,地域の環境や住民の生活に大きなダメージを与えている.従って,2000年頃から様々な砂漠化防止プロジェクトが実施され,地域の持続的発展に繋がる事例が観測されている.本稿では,世界中の環境問題に...

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  • 貝殻を有効利用したキャピラリーバリアによる塩害防止策に関する基礎的研究

    小林 薫, 森井 俊広, 松元 和伸 土木学会論文集B3(海洋開発) 71 (2), I_874-I_879, 2015

    ...地下水からの供給に由来する塩類集積における「塩害→砂漠化」の地球環境問題は,世界の農業生産を減少させる主要因の1つで,世界の水・食料問題にもつながる大きな課題である.筆者らは,砂礫材で構成されるキャピラリーバリアの礫代替材として,塩害地域でも比較的に入手が容易な貝殻を利用できることを見出した.自然材料で主成分がカルシウムである貝殻は,貝塚などで数多く実証されているように,長期的な劣化がほとんどない利点...

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  • 多時期LANDSATデータを用いたホルチン地域の土地利用変遷に関する検討

    哈申 格日楽, 布和 宝音, 近藤 昭彦 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100242-, 2015

    ...<br>画像解析の結果からは、ホルチン地域における砂漠化面積が1985年から2000年にかけて大きな増加が見られた。しかし、2000年以降は退耕還林政策が取られているにも関わらず砂漠化地域の減少が見られず、小さな増加であった。...

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  • 乾燥地に生育する樹木の特性と森林の動態

    吉川 賢 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 770-, 2015

    ...そこには全人口の35%近い人々が暮らしており、彼らの活動や気候変動によって、乾燥地、半乾燥地、乾燥半湿潤地では、土地の劣化が進み、農業生産の減少や生物多様性の低下が起こっている(砂漠化)。<br> 乾燥地は気候変動が大きいため樹木が生育しにくい環境であるが、限られた環境に乾燥地林が成立している。...

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  • モンゴル南部のマンダルゴビ地域における灌木の分布とその特徴

    手代木 功基 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100236-, 2015

    ...<br><br>*本研究は,総合地球環境学研究所「砂漠化をめぐる風と人と土」プロジェクト(研究代表者:田中樹)及びJSPS科研費・若手研究(B)「乾燥地域における放牧システムのレジリアンスに関する研究:樹木の役割に着目して」(課題番号:25750118)の成果の一部である。...

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  • 伝統的な集水技術を活用した乾燥地の土壌保全管理

    北村 義信 農業農村工学会誌 83 (5), 377-380,a1, 2015

    ...<p>乾燥地においては,将来的に予想される気候変動のもとでは,土壌侵食の激化など砂漠化のリスクはますます高まる傾向にある。植生の少ない乾燥地の土壌を侵食から守り保全していくためには,小規模で簡易なマイクロキャッチメント方式の雨水集水施設を数多く,バランスよく流域レベルで配置し,かつ条件の適する場所にマクロキャッチメント方式の雨水集水施設および洪水集水施設を配置し,管理していくことが望ましい。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 土壌と石炭灰の水分保持性能に関する基礎的検討

    林 聖蕾, 高橋 史武 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 25 (0), 165-, 2014

    ...一方で砂漠化も世界的な問題であり、土壌の水分保持材への需要が高まっている。そこで石炭灰を土壌水分保持材として利用することを本研究では検討した。石炭灰を真砂土、赤玉土、シリカサンド、川砂に混合し、水分保持性能の影響を調べた。水分保持能は室温と40度の条件で比較し、サンプルの粒径、種類、表面、温度、石炭灰混合率が与える影響を検討した。...

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  • ナミビア半乾燥地域の耕作地におけるギョウギシバの分布と農耕との関係

    手代木 功基, 内田 諭, 真常 仁志, 田中 樹 日本地理学会発表要旨集 2014s (0), 100088-, 2014

    ...<b>はじめに</b><br>ギョウギシバ(<i>Cynodon dactylon</i>)は,寒帯を除く世界の広範な地域に分布するイネ科多年生植物で,日本においても広く生育する種である.ギョウギシバは飼料作物や芝生にも活用されるとともに,砂漠化が進む地域において緑化を目的に導入されることもある.一方で,耕作地においては雑草とみなされ,各地で問題とされて駆除の対象となってきた....

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  • 2009/2010年ゾドはなぜ起きたか(3)

    立入 郁, 杜 春玲, 篠田 雅人, 小宮山 博 日本地理学会発表要旨集 2014a (0), 74-, 2014

    ...それらは、日本に飛来する黄砂の発生を引き起こす砂塵嵐、干ばつ、砂漠化、ゾド(寒雪害)であり、英語の頭文字をとって4D災害とよぶ。われわれは4D災害を干ばつとそれから派生するものの災害群ととらえて統合的に扱うべく、「乾燥地災害学の体系化」(略称、4D)プロジェクト(科研費基盤研究(S)、2013-2017年、代表:篠田雅人)を立ち上げた。...

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  • 2009/2010年ゾドはなぜ起きたか(1)

    篠田 雅人, 黒崎 泰典, 伊藤 健彦, 木村 玲二, 立入 郁 日本地理学会発表要旨集 2014a (0), 72-, 2014

    ...それらは、日本に飛来する黄砂の発生を引き起こす砂塵嵐、干ばつ、砂漠化、ゾド(寒雪害)であり、英語の頭文字をとって4D災害とよぶ。本発表では、2009/2010年にゾドが発生した過程について解析する。...

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  • 塩生植物による土壌塩分除去に関わる研究

    環境科学科3年、森林文化研究班 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 204-, 2014

    ...塩害は土壌に塩分が加わることで植物の体内から水分を奪い枯死させ、土壌を固くし、やがて砂漠化を引き起こす。東北農業研究センターの調査では今年度の岩手県における農地の復旧率は1割程度で、土壌塩分があることで復旧が遅れているということである。本研究では植物の力で被災地土壌の塩分を除去し、地力を回復させることを目的として行われた。...

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  • 砂漠化問題に対する理解を促すためのエコツアーの開発

    イカザキ, ケンタ, タナカ, (タカハシ) ミホ, ササキ, ユウコ, コサキ, タカシ, Ikazaki, Kenta, Tanaka(Takahashi), Miho, Sasaki, Yuko, Kosaki, Takashi, 伊ヶ崎, 健大, 田中(髙橋), 美穂, 佐々木, 夕子, 小﨑, 隆 観光科学研究 (6) 127-134, 2013-03-30

    ...日本人は砂漠化問題に関する関心が低いとされる。しかし、世界規模で取り組むべき砂漠化問題に個人が関心を持ち、それを理解することは、砂漠化に関連する食料安全保障や気候変動の問題に対する理解と環境保全活動に参加する人材の育成にも繋がることから極めて重要である。...

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  • 砂漠化対策に向けたモンゴル乾燥地における薬用植物「カンゾウ」自生地の地盤環境特性

    古川 全太郎, 安福 規之, 大嶺 聖, 丸居 篤 土木学会論文集C(地圏工学) 69 (4), 417-431, 2013

    ...筆者らは砂漠化の進行を抑止するため,乾燥地地盤に薬用植物「カンゾウ」を定植させ,持続的かつ現地のコミュニティと共同で行う地盤環境保護を目指した技術開発に取り組んでいる.このような技術を開発するため,モンゴルのカンゾウ自生地,非自生地で地盤環境調査を行っている.本論文では,乾燥地地盤の物理的環境と化学的環境を把握し,それらの関連性に関する考察を行った.その結果,乾燥地地盤は深さ1~2m程度では自生地・...

    DOI 被引用文献2件 参考文献2件

  • 内モンゴル自治区における近年の植生変動とその要因解析

    布和 宝音, 近藤 昭彦 日本地理学会発表要旨集 2013a (0), 100090-, 2013

    ...中国では1990年代から持続可能な発展を目指し、2000年以降は砂漠化・環境問題を重視するようになった(梁2010)。2000年以降、内モンゴル自治区では、生態移民、退耕還林還草、新三牧などの環境政策が実施されているが、一方で内モンゴル全域が西部大開発の対象地域となっている。よって、近年の土地被覆変化は大きいと考えられる。...

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  • 乾燥地災害学の体系化

    篠田 雅人 日本地理学会発表要旨集 2013a (0), 100007-, 2013

    われわれ人類は極端異常気象の多発時代に向かいつつある。社会の脆弱性ゆえに気象災害が甚大となる乾燥地の人々に対して、本プロジェクトは日本の乾燥地科学の英知を結集した国際貢献をめざすものである。本プロジェクト「乾燥地災害学の体系化」は科研費基盤研究(S)(2013-2017年、代表:篠田雅人)により、ユーラシア乾燥地における自然災害の発生機構の体系的理解と能動的(災害前の)対応の提言を目的としている…

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  • モンゴル北部における降水量の年々変動と水蒸気起源

    小池 百合子 水文・水資源学会研究発表会要旨集 26 (0), 136-, 2013

    ...モンゴルでは近年の降水量の減少と気温の上昇による砂漠化かが懸念されており [Yatagai and Yasunari, 1994],降水量の変動要因の解明が重要である.本研究では降水量変動と降水起源の変動の関係を明らかにするため,バックトラジェクトリー解析を用いて水蒸気を時間を遡って追跡し,モンゴル北部のKherlenbayan-Ulaan (KBU)における2003年から2009年までの暖候期(6...

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  • 「買物弱者」対策と事業採算性

    赤坂, 嘉宣, 加藤, 司 経営研究 63 (3), 19-38, 2012-11

    ...フードデザートとは、文字通り「食の砂漠化」と訳されるように、モータリゼーションの進行を前提とした(食料品などを扱う)大型店の郊外出店によって近隣の食料品店が廃業した結果、日常生活にとって不可欠な食料品を購買することが著しく困難になる地域および住民が出現することになった状況をさしている。...

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  • 西アフリカ・サヘル地域における草本植生劣化指標としての空間的ばらつきの可能性

    イカザキ, ケンタ, シンジョウ, ヒトシ, タナカ, ウエル, イワイ, カエコ, コサキ, タカシ, Ikazaki, Kenta, Shinjo, Hitoshi, Tanaka, Ueru, Iwai, Kaeko, Kosaki, Takashi, 伊ヶ崎, 健大, 真常, 仁志, 田中, 樹, 岩井, 香泳子, 小﨑, 隆 観光科学研究 (5) 15-21, 2012-03-30

    ...対照区と砂漠化により植被率,地上部バイオマス量,種数,多様性指数が有意に低下した植生劣化区でそれらの指標値を求めたところ,植生劣化区で対照区に比べ植被率の空間依存距離は低下し,また植被率および地上部バイオマス量は平均値が低下(即ち砂漠化による草本植生の劣化)するにつれ変動係数が増加した。...

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  • 家庭科の実験・実習と水に関する教育内容

    青木 香保里, 荒井 眞一 日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集 55 (0), 41-, 2012

    ...世界をみると、砂漠化の進行、温暖化と干ばつ、酸性雨、地下水の汲み上げ過ぎによる地盤沈下、地域間での水資源の格差など、水は深刻な問題を引き起こす原因となっている。 <br> 学校生活では、掃除や授業など様々な場面で水が使われている。水の存在を当たり前に感じ、水の存在に意識を向けないことが水の無駄使いや過度の生活排水などの現象を引き起こしている。...

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  • モンゴル定住牧畜民の現状と将来

    小野 智郁, 石川 守, D. BATTOGTOKH 日本地理学会発表要旨集 2012s (0), 100096-, 2012

    ...移動牧民は季節移動回数を制限しているが、これは一時的な処置に過ぎず、このまま谷の利用者数が増加し過剰な利用に晒され続けるとさらなる草原劣化ひいては砂漠化へと繋がりかねない。移動牧民は現在の土地利用に不安を感じ何らかの対策が必要であると考える一方、定住牧民は特に問題を感じていなかった。今後この谷の資源が枯渇した場合、移動牧民は移動という方法で回避できるが、定住牧民にはどのような手段があるだろうか。...

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  • 中国内モンゴル自治区科爾沁(ホルチン)沙地の生態・社会環境と生業構造

    烏云娜, 岡本 勝男, 川島 博之 システム農学 28 (1), 29-45, 2012

    ...さらに、環境経済学的視点から、砂漠化地域の持続的土地利用対策を検討した。収入構造を見ると、M村が牧畜業を主とし、B村は農業が主で、S村は半農半牧であった。生産投入の効果はS村が高く、半農半牧の経営戦略が他村に比べて効果的であること、土地生産力が高いことを示唆していた。当地域の持続的発展を実現するには、社会・経済・自然の複合システムを調和させることが重要である。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 黄砂による人畜への健康影響

    大谷 眞二 日本地理学会発表要旨集 2012a (0), 100075-, 2012

    ...今後の展望 黄砂は単なる自然現象から土地の劣化や森林・草地減少といった砂漠化に伴う環境問題として認識されるようになってきた.このような環境変動に伴い,人畜への影響もより多様となってくる可能性があり,これに対応するためには医学分野のみならず,他の領域と連動した持続的かつ体系化された調査・研究をすすめていく必要がある....

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  • 衛星観測データを用いた中国大陸における砂漠化の状況把握とその影響

    岡田 敬依子, 広瀬  望, 戴  鳳智 水文・水資源学会研究発表会要旨集 25 (0), 236-, 2012

    ...本研究では,中国大陸の砂漠化の進展を広域的に把握し,砂漠化の進展が水循環過程に及ぼす影響を解明することを目的とする.具体的には,まず,衛星リモートセンシングで計測された土壌水分量と植生量に着目し,その年々変動を把握する.次に,領域気候モデルを用いて,砂漠化の進行が水循環過程に及ぼす影響を明らかにする.この結果,水循環過程に基づく砂漠化対策の立案とその効率的な運用が可能になると考えられる.  ...

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  • 環境政策からみた中国の牧畜理解

    児玉 香菜子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2012 (0), 46-46, 2012

    本発表の目的は、中国内モンゴル自治区エゼネ旗における「生態移民」の事例から、環境政策における中国の牧畜理解を明らかにすることである。

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  • アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明

    嶋田 義仁 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2012 (0), 42-42, 2012

    ...アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明を、政治・宗教、砂漠化、家畜生産の3つの観点から論ずる。アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明とは、旧大陸中央にひろがる乾燥地域に成立した文明で、これを人類文明形成の母胎となった文明として評価し、人類文明史再構築の一助とする。政治・宗教問題ではイスラームと社会主義との関連、砂漠化問題ではこの地域の環境問題を、家畜生産では乾燥地域の主要生業である牧畜の食糧生産を論ずる。...

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  • マルシェ・ジャポン センダイ来場者の食生活の実態

    谷口 葉子, 若林 優希, 久保田 さゆり, 佐々木 波瑠乃 宮城大学食産業学部紀要 = Journal of Miyagi University School of Food, Agricultural and Environmental Sciences 5 (1), 95-103, 2011-03

    ...食の砂漠化や低所得層の拡大が進行する中,地域における食料と栄養の安全保障を時保するための対策は緊急性を増している。ファーマーズマーケットがもたらす便益やコスト,その推進のための最適な政策設計は早急に取り組むべき研究課題と言えるだろう。...

    DOI 機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 ほか1件

  • 中国内モンゴル自治区奈曼旗における地域開発と小城鎮建設

    梁 海山 日本地理学会発表要旨集 2011s (0), 198-198, 2011

    ...このような少雨・乾燥・強風に特徴づけられた気候条件のもとでは,地表の植生が一旦破壊されると,砂漠化が進行しやすい。本地域の砂漠化は,主に過放牧と過耕作が原因と考えられ,1990年代末からは砂漠化防止対策として放牧禁止政策が実施始まり,2000年以降から退耕還林還草政策が本格的に始まった。...

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  • 有機質資材被覆による土壌水分蒸発抑制の効果に関する基礎的研究

    小林, 裕三, 谷藤 祥子, 藤川 智紀, 中村 貴彦, 駒村 正治, KOBAYASHI, Yuzo, YATO Shoko, FUJIKAWA Tomonori, NAKAMURA Takahiko, KOMAMURA Masaharu 東京農業大学農学集報 55 (2), 191-198, 2010-09

    ...世界中には多くの乾燥・半乾燥地が存在するが,アフリカ,とくにサブサハラ・アフリカ地域は貧困かつ砂漠化の被害を受ける危険性が最も高い地域であり,農業を営む上で「水」と「土壌栄養」の絶対量が不足している。そこで本研究では,同地域における農業生産に寄与することを想定して,現地で入手可能な有機質資材を活用したマルチによる土壌水分蒸発抑制効果を検討すべく,次の試験を実施した。...

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 Web Site

  • <b>新しい地域共同性に基づく環境正義</b>

    蘇米雅 ジャーナル「集団力学」 27 (0), 102-130, 2010

    ...1949年以降、内モンゴルでは、国策として、遊牧から定住への移行が強制され、さらに放牧地が細分化・固定化されたため、草原は耕地化され、その結果、砂漠化が進行、大都市でも黄砂被害が深刻な問題となった。政府は、黄砂被害を食い止めるために、生態移民政策を打ち出した。その政策は、砂漠化の原因は過放牧にあるという前提に立ち、草原を囲い込んで禁牧にするとともに、牧民を都市に移住させるというものだった。...

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  • 中国塩類土壌での脱硫石膏施用後の未改良区域における土壌特性および追加施用の評価

    酒井 裕司, 相原 知之, 山本 隆善, 定方 正毅 化学工学論文集 36 (4), 275-280, 2010

    ...中国にて深刻化している大気汚染と砂漠化,さらに食糧問題を解決する手法として,脱硫石膏を用いて砂漠化土壌改良を行っている.1996年より中国東北地方にて行ってきた砂漠化土壌改良試験を,1998年にヘクタール規模に拡大して行った結果,脱硫石膏を1.0 wt%施用したにもかかわらず改良できない未改良部分(以下,未改良区域(ANA))が生じてしまうことを確認した.そこで翌年,ANAにさらに脱硫石膏を施用して...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献29件

  • モンゴル中北部へンティー山脈およびその周辺域における 古環境変動の復元

    鹿島 薫, Orkhonselenge A., 福本 侑, 宋 苑瑞 日本地理学会発表要旨集 2010s (0), 132-132, 2010

    ...研究の目的 現在、モンゴルでは、砂漠化の進行、植生破壊、湖沼の水位低下など深刻な環境破壊が進行中である。地形学地質学的な手法を用い、観測時代よりもより長期(数百年-数千年)の変動を復元することを目的として、モンゴル科学アカデミー地理学研究所と九州大学理学研究院は2009年に学術交流協定を締結して、国際共同研究を始めた。...

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  • 中国内蒙古における砂塵暴の発生とその気候条件(続報)

    境田 清隆, 咏 梅, 大月 義徳 日本地理学会発表要旨集 2010f (0), 38-38, 2010

    ...はじめに<br> 中国内蒙古の砂漠化は、日本に飛来する黄砂の増加などからも注目されてきたが、内蒙古の砂漠化と日本で観測される黄砂との間にはいくつもの媒介項が存在する。発表者らは2003年度から内蒙古の砂漠化を共同で研究してきたが、ここでは2007年から実施してきた砂塵暴の観測事例と、砂塵暴発生に関わる気候条件の考察結果について報告する。<br><br> 2. ...

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  • サハラ南縁地域の森林破壊と改良カマド:世帯における実際の使用条件下での効率性

    石山 俊 日本中東学会年報 26 (1), 185-213, 2010

    ...しかし、人口増加にともなって増大した薪の伐採が、「過伐採」として森林破壊、砂漠化の主要因のひとつとして問題視されてきた。アフリカでは、地面に三個の石を置いた「三ツ石」カマドが広く使用されてきた。しかし砂漠化要因としての森林破壊が注目されるなかで、地面に置いた石の間から炎が漏れてしまう「三ツ石」カマドの燃料消費効率の低さが指摘されるようになった。...

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  • 中国草原地域における灌漑実証試験の取組みについて

    東 崇史, 長谷部 均 農業農村工学会誌 78 (9), 779-783,a2, 2010

    ...<p>中国北西部の草原の状況は急激に悪化・砂漠化しており,その荒廃を食い止めることが喫緊の課題となっている。そのため,さまざまな取組みが行われており,その取組みの一環として灌漑設備を備えた人工草地を建設し,長期的な飼料生産を実現させる取組みを実施している。一方,現地の牧民がこれらの施設を効率的に利用できておらず,貴重な灌漑用水がムダに利用されている現状がある。...

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  • Globalization and Environmental Destruction

    山下 正和 同志社大学理工学研究報告 50 (3), [125]-132, 2009-10-31

    ...グローバル化は好ましい経済システムとして世界中でとらえられている傾向にあるが、それによって世界の砂漠化と土壌の不毛化をもたらす。さらに悪いことには、世界の予想に反して、先進国と発展途上国の所得格差の拡大を助長することになる。...

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  • 自然環境保全からみた漁村の多面的機能

    関 礼子 地域漁業研究 49 (3), 91-106, 2009-06-01

    ...えりも岬地区は,在地の知恵をヒントに砂漠化した土地の緑化をすすめ,沿岸域の環境を向上させ,昆布をはじめ水産資源の漁獲高を飛躍的にのばした地域である。また,ゼニガタアザラシの天然記念物化に反発した漁師たちが,ゼニガタアザラシとの「共存」の方法を模索した地域である。...

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  • ミャンマー植物インベントリー調査(2). チン州ナマタン国立公園における薬用植物

    藤川和美, 辻井綾香, 下元哲, 岡田稔, シェイン ガイ ンガイ 植物研究雑誌 84 (2), 092-105, 2009-04-20

    ...また野生品の無計画な採取と乱獲による薬用資源の激減, 資源の枯渇が問題となり, 例えば1999年以降では, 野生品の採取により砂漠化が進むことから, カンゾウ (甘草) およびマオウ (麻黄) の輸出を中国政府は厳しく制限するようになった (岡田 2001)....

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  • 海外技術協力において期待される技術者像と技術継承

    新保 義剛 農業農村工学会誌 77 (2), 97-100,a2, 2009-02-01

    <p>海外技術協力では,これまで培われた日本国内の経験と知見を基礎とし,かつ現地事情に適応し,改善された技術が活用されている。今後の活躍を期待する若手技術者のためにも,国内での技術継承が,海外での活用につながるよう配慮が必要と考える。特に対象事業が減少しつつある水資源開発や農地造成等の技術は,今後とも海外で有用である。本報では,現地開発型技術等の海外における活用技術の形態,天水農業地帯に対する畑…

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 内モンゴルの乾燥地域における「退耕還林政策」と食糧増産政策の実際

    呉 秀青 水資源・環境研究 22 37-46, 2009

    ...新中国成立後、内モンゴルへの漢民族の移住に伴い食糧増産政策が推し進められ、従来の生存様式が変化し、過度な開墾と過度な放牧により砂漠化が進み、貧困問題を引き起こした。<br> こうした実態に対し、中央政府は食糧増産政策を続けながら、「退耕還林政策」を新たに実施し、持続可能な地域生態環境と地域経済・社会の発展を目指そうとしている。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 乾燥地における都市開発の動向と課題に関する予察的研究

    山下 博樹 日本地理学会発表要旨集 2009f (0), 104-104, 2009

    ...<BR>  乾燥地の都市は,かつてはこのように特定の役割に特化していたが,近年では都市化の進展によって,鉱産資源の存在など地域固有の要因がなくても多様な機能を有するようになった.そのおもな要因として次の4点が確認されている).1 多くの土地を必要とする企業や軍隊,調査設備などが,人口が過密な地域から周辺の砂漠地帯に移転している.2 伝統的な鉱業の中心地やその周辺の砂漠化していない地域では,すでに資源...

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  • 中国内モンゴル・スニテ右旗の干ばつ地域における遊牧民生活実態調査

    阿拉 坦図雅, 前田 潤 環境情報科学論文集 ceis23 (0), 71-76, 2009

    中国内モンゴル自治区のスニテ右旗の草原を対象に,干ばつが遊牧民の生活に与える影響について明らかにするため,2005年から2008年までの間に4回現地での聞き取り調査を実施した。調査によると,2005年と2006年は干ばつのために総家畜の約27-28%が,2008年は2%が被害を受けた。貧しい遊牧民は対策を図ることも出来ぬまま遊牧生活をやめ,町で働くようになるなど,干ばつが生活に深刻な被害を与える…

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  • 中国内モンゴルにおける環境政策と土地利用変化

    梁 海山, 若林 芳樹 日本地理学会発表要旨集 2009s (0), 183-183, 2009

    ...【考察】 1990年代末までの農村地域の変革制度・政策は,農牧民の生活向上を目的とした農業・牧畜業の改革であったが,農牧地域の経済構造を大きく変革するものではなく,むしろ牧草地の劣化,沙漠化などの環境変化を深刻化したといわれている.これに対して,2000年以降の環境政策は,砂漠化や土地の劣化を防止する環境保全の目的で行われており,2005年までの土地利用変化にその効果の一端が現れている....

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  • 回帰木モデルを用いたモンゴルにおける将来のゾドリスク評価

    立入 郁, 篠田 雅人 日本地理学会発表要旨集 2009f (0), 9-9, 2009

    ...加えて、地球温暖化による気候変動、砂漠化などに伴う自然環境や陸上生態系の長期的な変化は、農牧業への影響、水資源への影響などを通して自然に依存している部分の大きいモンゴル国民の生活に深刻な影響を与える懸念が指摘されている。...

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  • 砂漠化と植林

    石山 俊 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2009 (0), 60-60, 2009

    ...1970年代に起こった、サハラ南縁の大干ばつが契機となり、砂漠化が注目を集めるようになった。従来の砂漠化対処の中心は植林活動であった。植林活動が興隆した理由のひとつは、「砂漠化=砂漠の拡大=緑の減少」という単純な図式が砂漠を持たない地域の人びと(援助者)に理解され易かったことにある。しかし植林活動が砂漠化地域の人々に受容されたとは言い難い。...

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  • 中国の草原における灌漑施設を備えた人工草地の建設について

    東 崇史, 長谷部 均 農業農村工学会誌 77 (3), 193-196,a2, 2009

    <p>現在,中国の草原地域では過剰耕作等の人為的要因および気候変動等の人為的要因によって草原の荒廃が進んでいる。これに対し,中国政府は荒廃の拡大を防ぐよう耕作をやめ草原に戻す措置や放牧の禁止,輪番制への移行等による草原を回復するなどの取組みを進めているところである。本報では中国の草原の荒廃状況およびそれへの対策を紹介し,これらの取組みの意義について報告する。</p>

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 内蒙古自治区の砂漠化の実態とその要因の考察

    賽那 現代社会文化研究 42 1-18, 2008-07

    20世纪50年代以来,随着人口增长,在中国内蒙古自治区陆续展开大面积开垦的浪潮,于此开始土地沙化,退化,碱化并草原面积退缩等现象。游牧民在此土地面积缩小的条件下,不得不放弃以往的传统游牧方式,替代定居放牧(牧场)为生。改革开放以后,随着市场经济的发展和人民生活水平的提高,畜产品市场需求增长导致牧民的牲畜头数增加的热潮。于此草原牧区产生超载放牧的不良现象。随之草场退化,沙化,碱化日趋加剧。最终引起…

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  • <特集:環境問題とボランティア>植林ボランティアにおける「緑化思想」の解体

    児玉 香菜子, 小長谷 有紀 ボランティア学研究 8 (0), 5-18, 2008-02-29

    内モンゴルにおける植林活動を事例に、植林ボランティアの緑化思想を現地の人びとの認識と実践から相対化し、乾燥地における植林ボランティアの活動評価のあり方を考察する。相対化するにあたって現地の人びとに着目するのは、かれらがその風土のなかで培ってきたみずからの経験と価値観をもつからである。牧畜民と日本人の植林ボランティアの間には風土の違いにもとつく認識と経験の差がある。植林ボランティアはこの差を埋める…

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  • 特集「中国乾燥地における緑化技術とその将来」(V)

    児玉 香菜子 日本緑化工学会誌 34 (4), 610-612, 2008

    ...本稿では,シンポジウムで報告した内容と議論をもとに,中国内モンゴルの事例から,内陸乾燥地の緑化の前提となる「砂漠化」現象とその原因,緑化実践について,緑化の対象となる地域に暮らす人びとの視点からこの緑化思想の再考を試みる。...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • モンゴルにおける人-草原-森林-永久凍土の共生

    石川 守 日本地理学会発表要旨集 2008s (0), 240-240, 2008

    ...とりわけ、森林破壊、草原劣化、砂漠化など、地域住民の生活基盤を脅かすような問題が深刻化している。この原因として、急激に進行している温暖化・乾燥化などを挙げることが出来るが、人威圧も強く影響している。気候変動が顕在化し始めた1990年代初めに、モンゴルの社会構造は計画経済から市場経済へと大きく変貌した。...

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  • 環境政策によるモンゴル牧畜民の社会的・文化的変容

    児玉 香菜子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2008 (0), 233-233, 2008

    「生態移民」は環境保全を目的とした中国政府による環境政策である。また、同時に脱貧困という目的も掲げられている。それにもかかわらず、「生態移民」には、政策の目的とは逆に、環境悪化と貧困化の危険性がある。中国黒河下流域に位置する内モンゴル自治区アラシャー盟エゼネ(額済納)旗を事例に「生態移民」の現状とそれによるモンゴル牧畜民の社会的・文化的変容を明らかにする。

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  • 特集「中国乾燥地における緑化技術とその将来」(V)

    前中 久行 日本緑化工学会誌 34 (4), 613-616, 2008

    中国山西省で緑化活動しているNPO の活動内容を紹介した。特徴は1)カウンターパート内での専門部署の設置,2)苗畑と見本園,実験研修施設,宿舎を備えた環境林センターの設置,3)住民の収益となるアンズ果樹園造成への協力,4)放牧等の停止による植生回復を確認する自然植物園の設置などである。会員は男性が70%,50 歳代以上が過半をしめる。毎年の会員継続率は約85%,加入後5 …

    DOI Web Site 参考文献3件

  • ナミビア北西部における植生衰退と地形・地質条件

    山縣 耕太郎 日本地理学会発表要旨集 2008s (0), 130-130, 2008

    ...<BR> 乾燥地,半乾燥地における砂漠化現象は,グローバルな環境問題のひとつとなっている.その要因としては,グローバルな気候変化や,人間活動の影響が大きいと考えられている.しかし,植生衰退の程度には,地域の中で不均質な場合が多いことから,気候以外のローカルな環境条件も,重要な役割を果たしていることが予想される.こうした地域の砂漠化現象に対処するためには,地域の環境条件を含めた砂漠化のメカニズムを理解...

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  • 中国内蒙古における砂塵暴の発生とその気候条件

    境田 清隆, 咏 梅, 大月 義徳 日本地理学会発表要旨集 2008f (0), 32-32, 2008

    ...はじめに <BR> 中国内蒙古の砂漠化は、日本に飛来する黄砂の増加などからも注目されてきたが、内蒙古の砂漠化と日本で観測される黄砂との間にはいくつもの媒介項が存在する。発表者らは2003年度から内蒙古の砂漠化を共同で研究してきたが、ここでは現地観測による砂塵暴の観測事例と、砂塵暴発生に関わる気候条件の考察結果について報告する。 <BR>2. ...

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  • 植生への霧水沈着過程を考慮した陸面モデルを用いた数値的研究: 乾燥地域における潜在植生分布の再現

    堅田 元喜, 永井 晴康 水文・水資源学会研究発表会要旨集 21 (0), 47-47, 2008

    領域気象モデルMM5と植物への霧水沈着過程を含む陸面モデルSOLVEGを用いて、サウジアラビア西部の森林保護区域周辺における地表面水収支と植生分布の関係を調べた。まず、MM5を用いてSOLVEGの上部境界条件となる大気最下層の(霧水量を含む)気象場を再現し、観測結果と一致することを確認した。次に、MM5の全格子について、植生の存在を仮定したSOLVEGによる鉛直1次元計算を実施し、植生への霧水沈…

    DOI

  • リモートセンシング技術を用いた環境評価、災害把握、防災の試み

    岡本 勝男 システム農学 23 (2), 119-126, 2007

    ...環境評価は、動物生態学から大陸規模の砂漠化評価までを含んでいる。災害把握は、火災と火山活動、土壌浸食、水害、旱魃、塩害を含む。これからは、リモートセンシング技術と地理情報システム(GIS)、行政システムを組みあわせて、いかに効果的に災害を予測し、実際に災害が起こる前に、いかにしてその被害を防ぐか、という段階に来ている。</p>...

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 枯渇する水資源

    木本 研一 MACRO REVIEW 19 (2), 9-14, 2007

    ...水資源の危機の原因はいくつか考えられるが、1.過度の灌漑取水(自然農法の限界を越えていること)、2.生活水準の向上と工業化(水需要をこれまで以上に加速していること)、3.地球環境の悪化(砂漠化、森林減少、温暖化が進んでいること)などがあげられる。そしてこれらの背景には爆発的な人口増加がある。...

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  • 中国内モンゴルアラシャン盟の近年における禁牧政策および生活変化

    咏 梅, 中山 徹, 今井 範子, 野村 理恵, 雅 如 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 59 (0), 125-125, 2007

    ...私の故郷のアラシャン盟は内モンゴルの中で一番辺鄙な地理に位置され、砂漠化が一番厳重な地域でもある。アラシャン盟では近年塩や石炭の開発が進み、遠方からの漢民族の労働者が集まり、工業化になりつつである。政府からこれら要因により、牧民に対して、禁牧政策を行い、生業である牧業が禁止されている。...

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  • ケニア山とナミブ砂漠における近年の自然環境変化

    水野 一晴 日本地理学会発表要旨集 2007s (0), 137-137, 2007

    <BR>1. ケニア山<BR> a. 氷河変動<BR>  近年、ケニア山において急速に氷河が後退している。ケニア山では、その第2の氷河のチンダル氷河が1958年から1997年には約3m/年で後退していたが、1997年から2002年には約10m/年、2002年から2006年には約15m/年と、その後退速度を速めている。<BR> b. 気温変化<BR> …

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  • ナセル湖周辺の湖水の地下水浸透過程の評価と水資源としてのダム浸透水利用について

    橋口 祥治, 徳永 朋祥 水文・水資源学会研究発表会要旨集 20 (0), 109-109, 2007

    ...エジプトのAdindan地域ではナセル湖から涵養される地下水を資源として利用することがほとんど検討されていないが、定期的に涵養される地下水であれば持続して利用することができ、乾燥地において進行している砂漠化の対策として有効な手段と考えられる。本研究ではAdindan地域において、十分な資源量として地下水を持続的に揚水するシステムが可能であるか検討した。...

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  • ウズベキスタンの塩害と水利組合への技術支援の必要性

    成岡 道男, 池内 透, 小野 孝幸 農業土木学会誌 75 (3), 211-216,a2, 2007

    本報では, ウズベキスタンの農地で生じているウォーターロギングによる塩害の現状を紹介し, その原因について考察した。考察の結果, 灌漑・排水施設の管理組織である水利組合への技術支援, その構成員であるフェルメルへの所得向上を目指した支援, そして灌漑・排水施設に対する技術支援などが必要なことが判明した。また, ウズベキスタンの塩害を防止するために, 水利組合とその構成員であるフェルメル, …

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  • モンゴル国における家畜飼養の動向 : モンゴル草原の植生保全の視点から

    横濱, 道成, 渋谷, 廣居 畜産の研究 = Animal-husbandry 60 (11), 1179-1186, 2006-11

    ...モンゴル国のような半乾燥地帯における牧野は動物の表皮のようなものであるので、もしこの家畜飼養状況の変化がこのまま進行するならば自然牧野の植生に及ぼす影響は大きく、国土の砂漠化につながることが懸念された。また耕作地の放置は農産物の減産と牧野の荒廃を助長する結果となることから、家畜導入による有機質肥料の確保ならびに耕作地の輪換式利用法の確立が望まれる。...

    日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献1件

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