佐久間 重
名古屋文理大学紀要
5
(0),
21-28,
2005-03-31
...王国での成就との中間として,人間の歴史を捉えている.この見方が象徴するのは,人間の歴史的存在が無意味なものではなく,歴史的存在があってこそ神の王国が実現することを意味している.ここで,キリストの愛は,神の王国での法ばかりでなく,人間の歴史での規範にもなる.他方,現世と神の王国との間には,大きな溝がある.キリスト教の「神の審判」という概念が示していることは,人間の努力が真剣なものだとしても,それだけでは...
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