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検索結果 15,499 件

  • 北上山地北部・外山川上流部(大石川)の最終氷期前期堆積段丘

    小松原 琢, 本郷 美佐緒, 古澤 明 第四紀研究 63 (2), 127-146, 2024-05-01

    ...<p>北上山地北部の外山川最上流部には,標高700 m内外に幅広い河谷を埋積して厚い堆積物をもつ堆積段丘が発達する.この段丘堆積物は河川性の砂礫層を主として,湿地的な環境下で堆積したシルト層を挟有する.段丘堆積物の最上部には粗粒物質を含まない粘土層が累重する.堆積物最上部の粘土層にはMIS 3後期の約36 cal ka BPに降下した十和田大不動テフラ(To-Of)が挟在する.段丘堆積物の5層準より...

    DOI Web Site 研究データあり 参考文献29件

  • スメクタイト系多孔体の合成と触媒作用

    白井 誠之 粘土科学 63 (1), 1-5, 2024-03-30

    <p>Smectite-type porous materials having catalytically active metal cations in octahedral sheets are prepared from metal chloride and water glass with a hydrothermal method. The pore structure …

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  • ストラトリンガイトの結晶構造に及ぼす熱履歴の影響

    北川 遥喬, 斎藤 豪, 神村 幸弥, 佐伯 竜彦 Cement Science and Concrete Technology 77 (1), 2-8, 2024-03-29

    ...<p>本研究では、ローマンコンクリートや粘土を用いたセメント系材料中に生成し、強度や耐久性に大きく寄与するとされているストラトリンガイトの構造変化の評価を目的とした。具体的には加熱前後のストラトリンガイトの原子の結合状態やAl配位数の変化および脱水挙動を分析し検討を行った。...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 粘土を含む水が花崗岩質岩盤の透水特性に及ぼす影響

    奈良 禎太, 柏谷 公希, 桶谷 和生, 藤井 宏和, 趙 越, 加藤 昌治, 青柳 和平, 尾崎 裕介, 松井 裕哉, 河野 勝宣 材料 73 (3), 220-225, 2024-03-15

    <p>It is important to understand the long-term migration of radionuclides when considering long-lasting rock engineering projects such as the geological disposal of radioactive waste. The network of …

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 崩壊斜面起源の土砂供給影響下における厚真川の土砂動態シミュレーション

    山野井 一輝, 篠原 滉志, 川池 健司, 小柴 孝太 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 平成30年胆振東部地震によって厚真川流域に形成された崩壊起源の裸地斜面では,降雨時に表層土砂が流出して河道に供給されることで,厚真川流域の土砂動態に長期的な影響を与えることが想定される.一方,当流域の裸地斜面表層は砂・粘土が混在する複雑な状態にある.これを反映した土砂動態シミュレーションを実現するため,砂・粘土混在斜面を対象にした降雨供給実験,二次元河床変動解析に基づく実験の再現計算,および...

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  • 堤体を構成する材料が河川堤防決壊時の地形変化に及ぼす影響

    大内 美佳, 関根 正人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,地球温暖化に伴う気候変動により,甚大な被害をもたらす記録的な豪雨が頻発している.中でも河川堤防の決壊は深刻な被害を及ぼしており,決壊メカニズムの解明は重要な課題である.2019年の台風19号では,堤防決壊により堤内地に土砂が堆積することでも被害が拡大した.このような土砂移動に着目した研究は多く行われているものの,粘土や礫を含む堤防の決壊時の地形変化プロセスは検討すべき課題である.そこで...

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  • 沿岸活断層の上下変位速度の求め方について

    小松原 琢 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 43-, 2024

    ...最終間氷期海成粘土層による伊勢湾断層の変位速度</b> 3-1の方法により伊勢湾断層の変位速度を再検討した.隆起側の知多半島西部では最終間氷期のプロデルタ粘土層上面は標高+16~32mに認められる一方,沈下側の伊勢湾西部で同層は-60~63mに分布する(岡田ほか,2000).このことから,平均変位速度は0.6~0.8m/千年と求められる.</p><p><b>4. ...

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  • 粘土河床上に堆積した砂礫の離脱メカニズムとこれに及ぼす粘着力の影響

    因 岳宏, 関根 正人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...を対象として粘土が付着した砂礫の力の釣合いから粘着力を算定すると,その値の範囲内に引張り試験より得られた粘土の示した粘着力の値が収まることがわかった.このことから,引張り試験から求めた粘土の特性値から,粘土河床に堆積した砂礫の離脱条件を求めることが可能であると示唆した....

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  • 活断層と非活断層が持つ断層ガウジと滑り面での微細構造比較:山口県北東部,渡川地域での事例研究

    相山 光太郎, 金折 裕司 地質学雑誌 130 (1), 119-138, 2024

    ...<p>近年,断層破砕帯を用いた断層活動性評価手法を開発するため,後期更新世以降活動している活断層と,少なくとも後期更新世以降活動していない非活断層で,それぞれ調査・研究が実施されてきている.本研究では,山口市阿東生雲東分渡川に分布する活断層と非活断層を構成する断層ガウジと滑り面の微細構造と,熱水粘土脈の構成鉱物を偏光顕微鏡,XRD,SEM,およびSTEMを用いて解析・比較した.なお,本研究で解析した...

    DOI Web Site 参考文献50件

  • COPRECIPITATION OF BORON WITH NICKEL(II) HYDROXIDES IN WASTEWATER

    Aisawa Sumio, Takahashi Masatoshi, Abe Tooru, Chida Chika, Hirahara Hidetoshi, Narita Eiichi Clay Science 27 (3-4), 33-39, 2023-12-26

    <p>In this work, the removal of boron (B) in wastewater was investigated by the coprecipitation method using bivalent metal ion as a precipitant. From the preliminary experiments conducted under the …

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  • 北海道南西部,濁川火山カルデラ噴火の軽石礫に認められる高Ba異常とその成因:岩石組織および化学組成からの検討

    金田 泰明, 長谷川 健, 井村 匠 地質学雑誌 129 (1), 615-631, 2023-12-22

    ...<p>北海道南西部,濁川火山のカルデラ噴火堆積物を対象に,高Ba異常を示す灰色軽石(高Ba灰色軽石)の成因を検討した.同一堆積物内で共存する通常の灰色軽石(低Ba灰色軽石)と比較すると,両者は斑晶組合せや火山ガラス組成が一致する一方で,高Ba灰色軽石にのみ石基の気泡部分に細粒(粘土質)充填物が認められた.充填物は,化学組成およびX線回折パターンから,鉄アロフェンおよびカオリナイトなどの変質物質からなり...

    DOI Web Site 参考文献46件

  • 二次元ナノ空間のゲスト分子・分子集合体の状態

    IMWISET Kamonnart Jaa, 早川 崇之, 山田 武, 小川 誠 日本結晶学会誌 65 (4), 247-251, 2023-12-15

    <p>Dioleyldimethylammonium ion was used to construct hybrid with a clay(a bentonite)and the hybrid was shown to possess higher flexibility than that of the hybrid of dioctadecyldimethylammonium and …

    DOI Web Site 参考文献29件

  • 理科教育における米粉粘土を用いたSTEAM教育の実践

    金川 弘希, 奥山 翔, 川俣 尚之, 仲矢 史雄, 萩原 憲二 日本科学教育学会研究会研究報告 38 (2), 269-272, 2023-12-09

    ...<p>本研究の目的は,米粉粘土の導電特性を利用して小学校第5学年にLEDを光らせる実験を通じてSTEAM教育に取り組みその効果を評価した.実験ではLEDの基礎実験から始め,物作りを通じたSTEAM教育の一環として,塩水を混ぜた米粉粘土で回路を作り光らせる実験を行い,導線の代わりに台所の液体と米粉でLEDを光らせる方法を探究させた.事前事後調査の結果から,今回取り組んだ体験的な学習が問題解決能力を含む...

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  • 流動性と強度の両条件を満たす固化処理土の配合設計

    海野 寿康, 新舎 博, 吉澤 健太 地盤工学ジャーナル 18 (4), 421-430, 2023-12-01

    ...粘土100%と砂50%混合処理土の配合を比較すると,後者はセメント質量が33~42kg/m<sup>3</sup>減少する(割合は22~20%)など,原料土の違いによる配合への影響を明確に示すことができた。</p>...

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  • 夢洲2区(大阪・関西万博用地)の計画標高を満足させるための追加盛土量の推定と浚渫粘土層の沈下予測

    岡田 広久, 大島 昭彦, 坂口 雄人 都市防災研究論文集 10 (0), 13-18, 2023-11-01

    ...大阪・関西万博用地として利用される夢洲2 区は,浚渫粘土による埋立と減容化のための地盤改良が行われ,複雑な地盤構造となっている.既報1)では地盤調査結果と圧密沈下予測を報告したが,新たに万博開始時点での計画標高が見直され,既に現況標高がその計画標高を下回っていた.本論文では,実測沈下量に整合させた圧密沈下計算を行い,計画標高を満たす追加盛土量の推定とその後の沈下量の予測計算を行ったところ,不等沈下を...

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  • 神奈川県の遺跡から 見つかった地震跡

    上本,進二 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 174-175, 2023-09-25

    ...台地・丘陵の遺跡では、関東ローム層特有の層面すべりによる遺構の水平移動、軽石が風化して粘土化した層に発生するパミスダイクなどが多数検出されている。低地の遺跡では、液状化による側方流動、噴砂・噴礫が検出されている。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • カニ殻由来キトサンと貝殻焼成粉末の併用による凝集・殺菌・ウイルス不活化効果

    高橋 寛斗, 福地 翔哉, 中本 莉緒, 片桐 誠之 化学工学論文集 49 (5), 123-128, 2023-09-20

    ...<p>カニ殻由来キトサンと貝殻焼成粉末の併用による濁液の浄化を試み,濁質の凝集沈殿だけでなく,殺菌とウイルス不活化効果が付与され,衛生的に安全で清澄な処理液が得られることを明らかにした.細菌とウイルスの不活化は酸化カルシウムが主成分の貝殻焼成粉末による効果で,濁質となる粘土粒子,細菌,貝殻焼成粉末はカチオン性ポリマーであるキトサンにより凝集フロックを形成し速やかに沈降した.貝殻焼成粉末を添加することで...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 表紙

    粘土科学討論会講演要旨集 66 (0), Cover1-, 2023-09-12

    DOI

  • 約2.7〜4年の長期圧密試験によるベントナイトの二次圧密特性

    高山 裕介, 山本 陽一, 後藤 考裕 地盤工学ジャーナル 18 (3), 317-330, 2023-09-01

    ...その結果,試験開始から約2.7~4年の計測期間では,時間の対数に対して直線的に二次圧密が進行するという従来の粘土に対する知見と概ね整合的な結果が得られた。今後も試験期間が10年程度以上となるまで試験を継続し,ベントナイトのより長期的な二次圧密特性について調べていく予定である。</p>...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 愛知県露地野菜畑土壌における非交換態カリウム含量の規定要因および作物カリウム吸収への寄与

    安藤 薫, 糟谷 真宏, 中尾 淳, 中島 聡美, 村野 宏達, 中村 嘉孝, 瀧 勝俊, 矢内 純太 日本土壌肥料学雑誌 94 (3), 163-169, 2023-06-05

    ...K施肥量を上回る事例が報告されており,土壌中の交換性Kに加え,熱硝酸抽出法などで評価される鉱物に含まれるK(非交換態K)を吸収している可能性がある.そこで,愛知県の主要露地野菜畑における非交換態K量の規定要因および作物K吸収への寄与を検討した.愛知県露地野菜畑の非交換態K量は全国平均よりも多い傾向であり,特に非交換態K量が多い地域では母材が主に花崗岩類であった.鉱物組成を分析した結果,非交換態Kは粘土画分...

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  • 落葉除去による除染がスギの放射性セシウム吸収に及ぼす影響

    大前 芳美, 篠宮 佳樹, 阪田 匡司, 坂下 渉, 三浦 覚, 大橋 伸太, 今村 直広, 赤間 亮夫 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 672-, 2023-05-30

    ...林地隣接地の空間線量率低減を目的とした落葉除去(森林除染)は、落葉層のRCsが鉱質土壌に移り、粘土鉱物に強く吸着する前の事故後1-2年以内に行うのが効果的であると言われており、樹木のRCs吸収を低減させる効果も期待される。本研究では、2016年9-10月に落葉層の現存量が相対的に多い福島県川内村スギ林内で落葉除去が施された部分と未処理部分にそれぞれ除染区と非除染区を設定した。...

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  • X線マイクロ CT を用いた岩石中の微化石の観察

    上松 佐知子, 歌川 史哲, 福島 佑一 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (2), 105-109, 2023-04-28

    ...試料として、放散虫・有孔虫を含む泥岩、テンタキュリトイドを含む泥岩、コノドントを含む粘土岩および砂岩が充填した有孔虫殻を用いた。実験の結果から、岩石中の微化石をX線 CT で観察するためには化石と母岩の密度差が大きいこと、化石の保存状態が良好であることが必須の条件であることが改めて明らかになった。...

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  • 平成30年7月豪雨災害で発生した土石流の特性と被災状況

    加藤 弘徳, 曽我部 淳, 小笠原 洋, 宮本 新平, 岸本 剛 応用地質 64 (1), 2-14, 2023-04-10

    ...トアが形成されている地域では,トアを形成する石柱やコアストンを起源とする大岩塊が表層崩壊を発生源とした土石流に取り込まれることで土石流の破壊力が増大し,谷の出口に位置する家屋が押しつぶされるように激しく破壊した.同じ花崗岩分布域でも,十分な土砂や水量がある地域では,被災地が土石流の発生源から数km離れている場合であっても土砂・洪水流による土砂埋没の被害を受けた.また一部の流紋岩分布域では,亀裂に富み粘土化...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 水酸化ナトリウム水溶液の濃度が粘土-エーライト系水和生成物に及ぼす影響

    宮下 綾乃, 斎藤 豪, 鈴木 一帆, 佐伯 竜彦 Cement Science and Concrete Technology 76 (1), 171-179, 2023-03-31

    ...<p>本研究では、粘土とエーライトを用いたセメント系材料に対し、濃度を変化させた水酸化ナトリウム水溶液を用いて練混ぜた際の水和過程および生成物を評価した。その結果、モンモリロナイトおよびカオリナイトのいずれを用いた系でも、水酸化ナトリウム水溶液およびエーライトの水和によって生成した水酸化カルシウムが、粘土構造の分解を促進し、積層方向への規則性が高いC-A-S-Hが生成した。...

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 初等教育における表現の多様性に関する一考察 : 図画工作科・音楽科の横断的取り組み

    芦田, 風馬 教育学部論集 34 81-91, 2023-03-01

    本研究では図画工作科と音楽科の横断的な取り組みとして,音を聞くことから始めて音を線で表し,さらに粘土で音を形に表す取り組みを行った。小学校4 年生2 クラス(計63 名)の図画工作科の授業で音楽のゲストティーチャーによって,音の要素(高さ,強さ,長さ)が意識できる活動を行い,その後作成した「波」をもとにした自然の音声を流し,その音声から感じた表現を粘土のよって行った。その結果音の要素と結びついた…

    機関リポジトリ Web Site

  • 子どもの「気づき」を生み出す造形環境

    西原 有香莉 和歌山大学教育学部付属小学校紀要 45 68-81, 2023-03-01

    ...実践では,土粘土による造形遊び(「ふしぎなあいらん“土”)を行った。その過程では,設定した“場”や“出合い”によって,全身の感覚を働かせて土粘土にかかわりイメージを膨らませ,自分なりに表したいことをつくり出し『探究』する姿が見られた。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 定体積一面せん断試験による海底粘土地盤の強度評価

    土田 孝, 野口 孝俊, 森川 嘉之, 畠山 正則, 山根 信幸 地盤工学ジャーナル 18 (1), 67-80, 2023-03-01

    ...<p>東京国際空港 D 滑走路新設事業における東京湾海底の粘土地盤の地盤調査データを用いて,定体積一面せん断試験で求められる強度の設計への適用性を検討した。不攪乱試料を原位置の有効土被り圧で圧密後0.25mm/min でせん断した強度 <sub><i>s</i>u(DST0)</sub>に補正係数 0.85 を乗じた値が設計せん断強度として妥当であることを確認した。...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 滋賀県野洲川河畔の古琵琶湖層群(鮮新-更新統)デルタサクセッションの再検討

    増田 富士雄, 糸本 夏実 堆積学研究 81 (1-2), 19-26, 2023-02-28

    ...な滋賀県野洲川河畔の約260万年前の古琵琶湖層群の露頭について,堆積相解析を用いて再調査した.その結果,この地層が小型の湖沼デルタの前進によってできたものであることを確認し,その堆積物の特徴を明らかにした.デルタの頂置層は分岐流路砂層,氾濫原泥層,河口州砂泥層からなり,足跡化石や立ち木化石を含む水平層である.前置層は砂泥互層で,下位の地層にダウンラップして前進した緩傾斜の構造を示す.底置層は塊状の粘土層...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 粘土の題材に関する一考察

    藤原 逸樹 児童教育研究 (31) 66-59, 2023-02-28

    ...紙粘土は高学年に進むにつれて数が多くなっていた。液体粘土は,各学年に点在していた。彫刻刀などの用具を使って彫る活動は2 題材のみであった。鑑賞の領域は,紙粘土の作品を鑑賞する1 題材のみであった。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 風化黒雲母およびカオリナイトにおけるセシウム収着構造

    辻 卓也, 松村 大樹, 小林 徹, 矢板 毅 SPring-8/SACLA利用研究成果集 11 (1), 15-18, 2023-02-28

    ...風化黒雲母の様な層状粘土鉱物では様々な収着サイトが存在すると考えられており、Cs イオンは層間に取り込まれると考えられている。一方でカオリナイトのような粘土鉱物においては、層間に陽イオンを持たないことから、表面・端面サイトにのみ収着すると考えられている。...

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  • 重窒素(<sup>15</sup>N)標識堆肥を用いた牛ふん堆肥の分解速度と土壌蓄積量の推定

    森泉 美穂子, 田中 福代, 阿江 教治 日本土壌肥料学雑誌 94 (1), 1-10, 2023-02-05

    ...酸緩衝液,NaOH 溶液)を用いて逐次抽出を行い,堆肥由来有機物の形態変化を3年間追跡した.その結果,KCl抽出性およびリン酸緩衝液抽出性の堆肥由来有機物は平均半減期2.2年で,NaOH 抽出残さは平均半減期5.3年で減少した.一方,NaOH 抽出性の堆肥由来有機物量は3土壌とも約0.25g-N kg<sup>−1</sup>程度であり,3年間抽出量が変化することが無かった.この有機物は,土壌に添加後に粘土鉱物...

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  • 分子動力学法によるモンモリロナイト層間の水分子と陽イオンの分布解析

    森本 逸紀, 木本 和志, 河村 雄行 土木学会論文集 79 (15), n/a-, 2023

    ...<p>高レベル放射性廃棄物の地層処分場における長期的な物質移行挙動を理解する上で,ベントナイト緩衝材の主成分であるモンモリロナイトの膨潤を定量的に予測する計算科学的手法を確立することは重要である.そのためには,マクロ膨潤の起源である粘土層間水と層間陽イオンの水和相互作用を分子スケールで十分に理解する必要がある.本研究では,モンモリロナイトの層間イオン種に応じた特徴的な膨潤を,水和構造の観点から調べることを...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 電気探査法によるロックフィルダム堤体内高透水域のモニタリング

    鈴木 浩一, 尾留川 剛, 萬寶 徹郎 物理探査 76 (0), 30-41, 2023

    ...次に,高透水域は細粒分が流出して形成されると仮定して,砂と粘土よりなる粒状媒質に対するKozeny-Carmanの式とGloverの式から,高透水域の透水係数,比抵抗,流路断面積を推定した。さらに,これらの推定値に基づき,高透水域内の間隙水比抵抗がダム水位の低下により変化する比抵抗モデルを構築し数値シミュレーションを行った。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • カルシア改質土の原位置混合工法の実海域試験施工

    粟津 進吾, 森 玄, 近本 雅彦, 北門 亨允, 野中 宗一郎, 山崎 宏和, 赤司 有三, 浅田 英幸 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> カルシア改質土の用途拡大を目的に開発中の原位置混合工法(海底粘土の掘削,カルシア改質材との混合,改質土の排出の工程を海底で実施)の有用性を実証するため,実海域での実機試験施工を実施した.その結果,自然含水比が液性限界比1.0の原地盤粘土に対して十分に改質材を均一混合することが可能であり,製造した改質土の強度がハンドミキサーによる室内配合強度を上回る傾向にあることが分かった.また,製造した改質土...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 非晶質ナノ粒子が決める粘土の性質

    月村 勝宏, 三好 陽子, 鈴木 正哉 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 131-, 2023

    ...<p>粘土中の非晶質ナノ粒子は、これまでほとんど研究対象とはならず、粘土の性質に影響を与えているとは考えられていなかった。しかし、すべての粘土中には多量の非晶質ナノ粒子が含まれており、この非晶質ナノ粒子が粘土の重要な性質に大きな影響を与えていることが明らかになった。非晶質ナノ粒子は比表面積が大きいので分子やイオンの吸着量も大きくなる。...

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  • 水田土壌中の酸化還元サイクルにおいて粘土鉱物構造中の鉄が果たす役割の精密解析

    清水 優希, 高橋 嘉夫, 増田 曜子, 佐藤 咲良, 小暮 敏博, 妹尾 啓史 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 142-, 2023

    ...しかし、これまでは、粘土鉱物(Stucki, 2011)や土壌中のferrihydriteの酸化還元状態のみが個別に注目されてきた。本研究では、水田土壌中のFeを含む粘土鉱物(主に2:1型粘土鉱物であるsmectite)が、これまでferrihydriteの沈殿-溶解のみが強調されることが多かった土壌中の酸化還元反応にどのように関与ししているかを精密に解析することを試みた。...

    DOI

  • 粘土鉱物の吸着サイトに応じた吸着イオンの局所構造及び結合性の評価

    山口 瑛子, 奥村 雅彦, 高橋 嘉夫 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 136-, 2023

    ...<p>セシウム(Cs)の粘土鉱物への吸着反応においては複数の吸着サイトが存在することが知られているが、その詳細は明らかになっていない。本研究では、vermiculiteについて幅広いCs溶液濃度で吸着実験を行い、そこで得られた試料についてXRDやEXAFS、HERFD-XANESを適用することで局所構造及び結合性を明らかにした。さらに第一原理計算も行い、整合する結果を得た。</p>...

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  • 精神科児童病棟での粘土を用いたグループ療法

    森 晶仁 箱庭療法学研究 36 (1), 41-52, 2023

    ...本稿は,粘土を用いたグループ療法において,どのようにして参加者たちの創造性が引き出されていくことになるのかを考察する。グループ療法の参加者らは,粘土を用いることで,治療者を含めた参加者同士の表現を見ることができ,それに影響を受けながら,各々のイメージ表現が創り上げられていった。...

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  • 土佐硯の石材評価:鉱物単体分離解析に基づく検討

    浦本 豪一郎, 中村 璃子, 朝山 航大, 壹岐 一也, 多田井 修, 濱田 洋平, 谷川 亘, 廣瀬 丈洋 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 134-, 2023

    ...として適正を判断する必要があると考えられる.そこで浦本ほか(2023)では,従来から書家や硯職人によって説明されてきた土佐硯石の特徴を,文献調査や研究用に製作した土佐硯の表面分析を踏まえて再整理し,(1) 中期始新統-前期中新統の粘板岩で,(2)鑑賞用途に重宝される「金星」と呼ばれる金属鉱物が主に黄鉄鉱から構成されること,(3)土佐硯表面の鋒鋩(ほうぼう)(墨を磨るための硯表面の微細な凹凸構造)を主に粘土鉱物...

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  • 前期三畳紀の極端温暖化と直後の気候寒冷化に駆動された海洋無酸素化

    高橋 聡, 山北 聡, 武藤 俊, 小嶋 智, 海保 邦夫, 山崎 慎一, 土屋 範芳, 熊 怡俊, ポールトン サイモン, ポール ウィグナル, 松本 廣直, 板井 啓明, 藤林 恵 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 163-, 2023

    ...対象としたのは,愛知県犬山地域に露出する美濃帯の桃太郎神社セクションである.このセクションは,山北ほか(2010, 2016)などによって地質構造とコノドント化石年代が明らかにされ,スミシアン後期からスミシアン—スパシアン境界までの範囲とスパシアン中期の連続層序の存在が明らかにされてきた.これらの層序に沿って有機炭素同位体比の変化を示すと,スミシアン—スパシアン境界期付近の厚さ30−40 cmの黒色粘土岩層中...

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  • 大阪堆積盆地の堆積変遷の特徴について -長尺ボーリングデータを用いた検討-

    北田 奈緒子, 井上 直人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 223-, 2023

    ...<p>大阪湾と大阪平野部は周辺を山地(山地の麓には活断層)に囲まれた堆積盆地である.その中には1000m以上の未固結の堆積物が堆積している.下部の地層は砂礫~粘土の堆積物であるが,基本的に淡水成の地層であり,上部では海成粘土層と砂礫層の互層がみられる.関西空港で実施されたKIX18-1ボーリング調査の結果より堆積の開始時期はおよそ350万年前と推定され(Kitada et al,2011),その後,...

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  • ベンガル湾IODP U1445地点における過去600万年間の酸素同位体層序

    入野 智久, 山本 正伸, Giosan Liviu, Clemens Steven 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 342-, 2023

    ...堆積物は生物源物質を多く含む半遠洋性粘土からなり時に薄いタービダイトを挟む。船上の生層序データ群を詳しく見ると、110, 250, 350-420, 630, 650 m CCSF-Aに年代の不一致があり、珪藻や有孔虫の再移動が示唆される。U1445地点の全層準に渡り軌道チューニングされた酸素同位体比を確立するために、底生有孔虫の安定酸素・炭素同位体比の測定が進められた。...

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  • 深層学習に基づく画像検出システムを用いた南鳥島レアアース泥の化学層序ユニットのイクチオリス年代決定

    北澤 尭大, 見邨 和英, 安川 和孝, 大田 隼一郎, 藤永 公一郎, 中村 謙太郎, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 363-, 2023

    ...Tanaka et al. [3] は,上述の南鳥島周辺海域で採取された49本の堆積物コアの全岩化学組成を検討し,多元素の特徴に基づく堆積層序 (化学層序) を定義することで,南鳥島レアアース泥を5つのユニットと3つのレアアース濃度ピークに分類した.これにより,レアアース泥を含む遠洋性粘土層同士を相互に対応づけることが可能となった....

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  • (エントリー)北海道中央北部添牛内地域の砕屑性蛇紋岩

    金澤 安蓮, 吉田 孝紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 445-, 2023

    ...鏡下観察によれば,砂岩の砕屑粒子のほとんどが蛇紋岩片からなり,クロマイトや緑泥石化した岩片を含むことがある.ゴカイ・コケムシ片を多量に含む.基質は粘土サイズの炭酸塩鉱物からなるが,セメント物質との区別は判然としない.蛇紋岩礫は主に蛇紋石,クロマイトからなり,かんらん石や方解石,緑泥石を含むことがある.輝石を蛇紋石が置換したバスタイト構造が見られることがある.微閃緑岩礫は主に斜長石,単斜輝石,黒雲母からなり...

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  • 大山火山北西麓(淀江地域)の地質構造

    和田 卓也, 槇納 吏袈, 吉田 健司, 橋本 和茂, 田代 誠士 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 465-, 2023

    ...<b>【火山灰質固結粘土層】</b>一部で風化した軽石を含む火山灰質粘土層.最大層厚:約3m程度の薄層でありながら,下位の安山岩質火砕岩の上位に,調査地一帯に連続的に分布することから,同火砕岩堆積時のco-ignimbrite ashが粘土化したものと考えられる....

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  • テフラ層すべりを準備したテフラ被覆斜面の地質構造

    廣瀬 亘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 476-, 2023

    ...(argillized zone:az)が認められ,千木良ほか(2019)の粘土化軽石層(argillized pumice),雨宮・中川(2019)の粘土化帯に相当する.一部の例外を除き,azはiii層中に形成されている.斜面の凹部では側方連続性がよい一方で,斜面の尾根部ではあまり発達しない傾向がある.Ta-d中,ii層の上面~iii層下部にすべり面が形成されている場合が多い.テフラ層すべりが発生...

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  • ネパール・ラムジュン郡における岩盤地すべりの現地調査

    佐藤 浩, 八木 浩司, 宇佐見 星弥 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 308-, 2023

    ...クディ川右岸では,粘土化した層厚20cmのすべり面を見出すとともに,地層の走向,傾斜の計測から移動体が右回転しながら長年にわたって変動していることがわかった。マルシャンディ川右岸では,変動によって店舗の店先に亀裂が入っているほか,家屋が傾いていることが聞き取りと観察で確認された。</p>...

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  • 摩擦性や軽量性が高い破砕瓦の裏込め材や裏埋め材などとしての適用性に関する検討

    森河 由紀弘, 佐藤 智範, 前田 健一, 篠田 裕重 土木学会論文集 79 (5), n/a-, 2023

    ...<p> 今日まで多くの粘土瓦が使用されてきたが,近い将来には寿命を迎えた大量の廃棄瓦が発生する.また,粘土瓦を製造する際には不良品となる規格外瓦が一定量発生するが,これらの不要粘土瓦の再生原料以外のリサイクルはあまり進んでいない.そこで,本研究では規格外瓦を砕いたリサイクル材料である破砕瓦の構造物の裏込め材や裏埋め材としての適用性について,室内模型試験や実物大の現場試験により検討を行った.破砕瓦は軽量性...

    DOI Web Site 参考文献25件

  • 落下時の衝突と力積

    村尾 美明 物理教育通信 193 (0), 46-50, 2023

    ...ボールの衝突時間(床に接する時間)は衝突速度に寄らず一定であること、ハネナイトボールの衝突波形は左右非対称で粘土とは異なることなど、を再確認した。...

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  • 南鳥島レアアース泥に見られるハイエイタスの発生場所とタイミング: 新しい化学層序からの示唆

    中村 謙太郎 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 104-, 2023

    ...この資源として有望なレアアース泥の分布や資源量を見積るのに重要な役割を果たすのが、成因の解明である [3].堆積物の成因を考察するためには,層序に関する情報が不可欠であるが,レアアース泥を含む南鳥島EEZの深海底堆積物は,遠洋性粘土と呼ばれる記載的な特徴に乏しい堆積物であり,一般的な記載による層序区分が難しいという問題があった [4].そこで,発表者らの研究グループでは,化学組成の特徴から層序を区分...

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  • 長崎県、中新統五島層群中の泥岩層についての堆積場復元

    高橋 宏明, 清川 昌一, 安永 雅, 池端 雄太, 池原 実, 高畑 直人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 355-, 2023

    ...<b>3.地層の特徴と炭素/硫黄分析結果</b>・中部ユニット上部(戸楽) リップルや地域的に斜交層理を伴う砂岩主体の砂岩泥岩互層からなる.堆積環境は蛇行河川の氾濫原と考えられる.鏡下観察ではほとんど石英粒子が入らない粘土であり,10-40μmの黒色紐状有機物が確認された.全5試料測定し,TOCは0.03~0.19 %,δ<sup>13</sup>C<sub>org</sub>は-25.4~-23.9‰...

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  • 多変量解析および同位体分析に基づく北西太平洋レアアース泥の高次元化学層序とその起源

    安川 和孝, 田中 えりか, 宮崎 隆, Vaglarov Bogdan, 常 青, 中村 謙太郎, 大田 隼一郎, 藤永 公一郎, 岩森 光, 加藤 泰浩 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 364-, 2023

    ...<p>南鳥島周辺のレアアース泥を含む深海堆積物 (遠洋性粘土) 層は,その全岩化学組成の特徴に基づき,5つのユニットとそれらに挟在する3つのレアアース濃集層に区分されてきた [1].この化学層序によって,外見上均質な遠洋性粘土であるレアアース泥の各層がコア間で対比可能となり,これによってレアアース濃集層の空間的連続性や大規模な堆積層削剥の存在が明らかとなった [1].本研究では,南鳥島周辺のレアアース...

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  • (エントリー)過去1万2千年間におけるトカラ列島宝島西方海域の古底層環境変遷

    上野 智広, 岩谷 北斗, 鈴木 克明, 板木 拓也, 清家 弘治, 中野 太賀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 407-, 2023

    ...調査層準の岩相は、全体として粘土質シルトから構成されるが、下部および中部層準は、やや粗粒化し極細粒砂質シルト層からなる(鈴木ほか,2022)。調査層準は、浮遊性有孔虫殻を用いた<sup>14</sup>C年代測定により、過去1万2千年間の堆積年代が得られている。...

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  • (エントリー)三浦半島南部三崎層中に発達するインブリケート衝上断層の摩擦特性

    笠井 佑樹, 堤 昭人, 山本 由弦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 421-, 2023

    ...薄片の観察では、断層ガウジ内に、断層面と平行に近い方向の粘土鉱物配列、無色鉱物の長軸配列を認め、断層角礫岩内にクラストを認めた。断層角礫岩内には、断層ガウジから離れるにしたがって粒径が大きくなるクラストを認めた。せん断帯は、ランダムに入る割れ目で母岩と区別することができた。断層ガウジのXRD解析では、断層ガウジにスメクタイトとイライトが含まれていることを示した。...

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  • クーロンウェッジにおける基底部弱層の有無とプロトデコルマ発達の関係性

    橘 隆海, 藤内 智士, 高下 裕章 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 423-, 2023

    ...<p>南海付加体の室戸沖では変形フロント前縁で弾性波特性が急変することが指摘されており,これは粘土鉱物の脱水によりデコルマに相当する層順において間隙流体圧が上昇することの影響だと考えられており(Tsuji et al., 2005).プロトデコルマをとらえたものであると解釈されている Yamada et al. (2014) .またDotare et al. (2016)では乾燥砂を用いたアナログモデル...

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  • 沖縄島に分布する四万十帯名護層の風化砂岩の特徴

    筬島 聖二, 吉田 孝紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 463-, 2023

    ...<b>考 察</b> 当該露頭における名護層砂岩は,風化の進行に伴い長石類及び岩片が粘土鉱物に変化することで,岩石の組織や組成が大きく変化し,最終的に国頭マージと呼ばれる風化土壌へと進行する.粘土鉱物への変化は土壌硬度の減少として現れる.また,風化が進行することにより植物が育成することが可能となり,植物根の侵入がさらなる粘土鉱物の生成を助長していると考えられる....

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  • 栃木県北部蛇尾川で発見された関谷断層露頭が示す活動履歴

    相馬 朱里, 北沢 俊幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 475-, 2023

    ...関谷断層が最も明瞭な露頭(写真)では,東側(下盤)の低位段丘堆積物と西側(上盤)の珪長質火山岩が断層で接している.珪長質火山岩は断層面からの垂直距離が約13mの幅で破砕されており,粘土鉱物化が進んだ断層ガウジは青緑色か白色を呈している.それ以上離れた西側では破砕されていない珪長質火山岩がみられ,中期中新世のものとされる(吉川,2006).断層東側の低位段丘堆積物には破砕や変形は認められない.断層両側...

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  • 地中レーダーを用いたテフラ層すべりの内部構造の特徴化-北海道中標津町の例-

    加瀬 善洋, 小安 浩理, 仁科 健二, 石丸 聡, 藤原 寛, 宇佐見 星弥 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 480-, 2023

    ...移動体(後方移動体と呼ぶ)に逆断層を介して乗り上げる産状が複数認められる.この逆断層は,直線的に斜面下方へ25°程度で傾斜するものや,円弧を描いて直立に近い形態を示すものがある.後方移動体は,摩周l降下火砕堆積物(Ma-l; 14 ka)とそれ以降の摩周テフラ(Ma-k; 12 ka, Ma-i–j; 7.7–7.8 ka)を挟在する黒色土で構成され,変形を受けずに成層構造を示す.移動体の最下部には,粘土化...

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  • 奈良市三条町NB-1コアの古地磁気層序

    三田村 宗樹, 森高 健, 林田 明 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 487-, 2023

    ...<p>奈良市三条町で採取された コア長 304.2m のNB-1 ボーリングコア(以下,NB-1コアと呼ぶ)について岩相記載・反射法地震探査・花粉分析の結果が示され,深度 42.83~43.30m にアズキ火山灰層,深度 86.71~87.50m にピンク火山灰層,深度 96.65~109.00m に Ma1 海成粘土層が挟まれる(文部科学省研究開発局,2022).しかし,Ma1 海成粘土層より下位...

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  • ペルー、ナスカ台地の地形分類図(1)

    阿子島 功, 坂井 正人 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 93-, 2023

    ...<b>局所的で不定形あるいは図形内の白い粘土質砂</b><b>の分布</b>は扇面上の狭い雨域で洪水流が生じたことを示唆する。図形内で顕著なのは礫が人為的に攪乱除去されたためである。...

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  • レトロスタイルの食器制作および食器を使用した料理とテーブルコーディネート提案

    小出 あつみ, 間宮 貴代子, 阪野 朋子 日本調理科学会大会研究発表要旨集 34 (0), 106-, 2023

    ...</p><p>【方法】レトロスタイルの食器は,食器を使うターゲットおよび空間と料理のイメージコンセプトからデザイン画5種類を作成し,これに基づき紙粘土で試作したものを用いて丸仙化学工業所と協議して2種類を選んだ。食器の制作は丸仙化学工業所で行い,タタラ製法を用いた。食器のデザイン修正と決定,食器の試作を経て食器を完成させた。完成した食器に合う料理とテーブルコーディネートを提案した。...

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  • 宇宙線中性子を利用した重粘土の表層土壌水分観測

    平嶋 雄太, 橘 基, 徳本 家康, 宮本 英揮 農業農村工学会論文集 91 (2), I_137-I_147, 2023

    ...<p>宇宙線土壌水分観測システム(COSMOS)を用いて,重粘土が堆積した干拓農地において熱外中性子数の経時変化を観測した.そして,大気圧,絶対湿度,バックグラウンドの中性子数の3者に基づいて補正した熱外中性子数(<i>N</i>)と,COSMOS近傍の2地点の3深度(5 cm,15 cm,25 cm)に埋設した時間領域透過法(TDT)センサーにより観測した体積含水率(<i>θ</i>)との応答関係...

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  • 底質環境がカンムリゴカイ科多毛類の棲管形成に及ぼす影響

    瀬戸 雅文, 巻口 範人 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...<p> 北海道胆振海岸の白老と苫小牧に整備された人工リーフを対象として,カンムリゴカイ科多毛類による礁が成長する白老地先と,本種が確認されない苫小牧地先で,底質性状を比較したところ,苫小牧地先のシルト・粘土含有率は,白老地先の2.8倍高い値をとった.室内実験を実施して,本種の棲管が底質へ埋没した状態と浮遊砂内における,棲管形成能力と生残率を調べたところ,本種の生残率は,シルト・粘土含有率,埋没深度の...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • シルト・粘土を含む津波による波力に関する水理模型実験

    志方 建仁, 新井田 靖郎, 木原 直人, 加藤 勝秀 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...を変化させ,全幅壁と柱状壁の2種類の構造物に作用する波力への影響を確認した.シルトや粘土を含む泥水の水面角度や先端流速に真水との違いがやや見られるものの,泥水の最大波力に顕著な増大は見られず,いずれの条件においても流体密度の増加に伴う静水圧の増分程度に収まった....

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 海底下深部における堆積物ー間隙水間のアンモニウムの同位体地球化学的研究

    山中 寿朗, 坂本 有紗, 清川 佳音, Jo JaeGuk, 大西 雄二 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 152-, 2023

    ...そこで、本研究ではIODP Exp385で回収されたコア試料と船上で抽出された間隙水を用いて、間隙水中アンモニウム、堆積物中全窒素、堆積物中からKCl溶液で抽出されたアンモニウム、粘土鉱物に固定されたアンモニウムを定量すると共にその窒素同位体比の測定を行った。</p>...

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  • 粘土鉱物の酸素・水素同位体比温度計による海底下温度構造の推定

    石橋 純一郎, 板谷 優志, 尾上 哲治, フォーレ ケビン 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 173-, 2023

    ...<p>沖縄トラフの海底熱水域で行われた科学掘削によって得られた堆積物コア試料を対象として、熱水性粘土鉱物の酸素同位体比、水素同位体比を測定した。水との同位体交換平衡を仮定したみかけ温度をもとに、海底下の温度構造を推定する試みを行った。その結果、熱水変質帯の最上部において20℃/m を越える急激な温度勾配を見出した。</p>...

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  • 保育者志望学生を対象とした他者を大事にする協働的な学び

    山本 直樹 教育実践学研究 25 (1), 55-67, 2023

    ...本研究の目的は,他者と共に身体を彫刻のように制止させて表現する「彫刻家と粘土」(Spolin, 1968)を実践し,その体験者の振り返り記述の全体的傾向を明らかにして,「彫刻家と粘土」を保育者志望学生が体験することでどのような協働的な学びが期待できるかを考察することである.本研究の方法は,計量テキスト分析のソフトウェアを補助的に活用し,その振り返り記述の中から,使用頻度の高い語に注目し,特徴的な内容...

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  • 伏在する活断層の周辺地域における小断層を用いた応力逆解析の適用:1984年長野県西部地震の震源地域における例

    西山 成哲, 中嶋 徹, 後藤 翠, 箱岩 寛晶, 長田 充弘, 島田 耕史, 丹羽 正和 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 114-, 2023

    ...データの大半は割れ目面に発達した条線から得られたものであり、細粒の粘土を挟む破砕帯を伴うものは2地点で認められたのみであった。また、地質体ごとで小断層面の傾向は認められなかった。小断層スリップデータの中には、第四紀の火山岩中のものも含まれており、収集したスリップデータの一部は少なくとも第四紀以降に活動したことを裏付けている。 小断層スリップデータ、領域区分、多重逆解法の結果を図1に示す。...

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  • 須恵器の鉱物組成とその胎土の推定

    小滝 篤夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 142-, 2023

    ...京都府福知山市夜久野町末地区で表採された,京都府立大学考古学研究室と福知山市文化財保護係が保管される須恵器片のうち「焼きが甘い」と思われる試料の岩石薄片を作成・鉱物観察をし,末地区周辺の地質分布と比較をして,胎土を推定する方法を試みた.須恵器窯跡の地質  末地区には夜久野オフィオライトのメンバーであるはんれい岩が分布し,地表下数m以上の深さまで風化が進みマサ土状になっている.その中には斜長石,直方輝石,普通角閃石,粘土鉱物...

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  • 層状チャートを対象とした新しい放散虫・コノドント化石抽出法

    尾上 哲治, 冨松 由希, 堀 早紀子, リゴ マニュエル 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 166-, 2023

    ...X 線回析分析(XRD), 蛍光X 線分析(XRF)を行い,NaOH 溶液が層状チャート試料に与える影響を調べた.減量測定の結果からは,NaOH水溶液の濃度が高く,温度が高いほど,溶解後のチャートの減少量は大きいことが明らかになった.特に100℃で加熱した場合は,どの濃度でも減少量が大きかったのに対し,80℃や60℃では,濃度に関わらず減少量が少なかった.XRDやXRF分析の結果からは,NaOHは粘土鉱物...

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  • 養老-桑名-四日市断層帯と濃尾傾動地塊の特異なふるまい

    小松原 琢 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 249-, 2023

    ...<b>Ⅱ</b><b>-3</b><b> 傾動地塊運動の非定向累積性</b><b></b> 濃尾傾動運動は,西傾動を伴う沈降運動が定向累積的に進行してきたと考えられてきた (たとえば松澤, 1968).しかし,牧野内(2017) は,最終間氷期前期の熱田層下部の海成粘土層の堆積開始と終了は,ともに濃尾平野東部で早く,西部ではより遅い時代に生じたこと,および,阿多鳥浜テフラを挟有する海成粘土層(Am3...

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  • 火山ガラスースメクタイト混合系の中速度域での摩擦特性

    奥田 花也, 廣瀬 丈洋, 山口 飛鳥 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 279-, 2023

    <p>火山ガラスとそのスメクタイトとの混合物は、沈み込み帯の浅部でよくみられる。火山ガラスは海底地すべりなどを引き起こすすべり面となることが多く、またその変質生成物であるスメクタイトは最も摩擦強度が低い物質の一つであることから、火山ガラス-スメクタイト混合物の摩擦特性は沈み込み帯の浅部における断層すべり挙動にとって重要である。本研究では、スメクタイト含有量の異なる火山ガラス-スメクタイト混合物に…

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  • 流れの速度変化に関連した水中土石流堆積物中の砂礫の分布

    正田 陽宏, 金﨑 勇斗, 清里 弘志, 湯浅 紀之, 横川 美和 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 334-, 2023

    ...実験はIlstad et al. (2004)の実験条件の一つ,水35wt%,粘土32.5wt%,砂32.5%をレファレンスとした.長さ760cm, 幅30cm,高さ120cmの深型堆積用水路に水を張り,その中に長さ700cm, 幅8cm, 高さ50cmのアクリル製の水路を設置した.アクリル製水路の傾斜はIlstad et al.(2004)と同じ6°に設定した.実験に使用した材料は,粘土はカオリンクレー...

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