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検索結果 1,718 件

  • ヒト篩骨洞と下鼻甲介粘膜由来細胞における間葉系幹細胞マーカー発現と多分化能の観察

    大和 賢輔, 岡本 由香子, 竹野 幸夫, 川住 知弘, 竹本 浩太, 石川 智慧, 石野 岳志, 弓削 類, 黒瀬 智之, 寺西 正貴 日本鼻科学会会誌 63 (1), 94-102, 2024

    <p>体性幹細胞である間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells(MSCs))を用いた再生医療の研究は,主に脳梗塞,脊髄損傷などを対象にすでに国内外で臨床研究や治験が行われている。MSCsは腸骨,臍帯,脂肪から採取され,部位依存性的に分化能が異なることが知られている。今回我々は,正常ヒト鼻副鼻腔粘膜からのMSCs細胞の単離と培養を試みた。副鼻腔炎病態を有さない篩骨洞及び下鼻甲介よ…

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  • 一次繊毛を介した脂肪前駆細胞・間葉系前駆細胞の機能制御

    西村 有平 日本薬理学雑誌 advpub (0), 2024

    ...などの疾患と関連する.一次繊毛による細胞機能制御機構の全容解明を目指して多面的な研究が展開されている.本稿では,一次繊毛形成抑制因子トリコプレインによる脂肪前駆細胞・間葉系前駆細胞の新たな制御機構について紹介する.トリコプレインのノックアウトマウスは高脂肪食による肥満誘導に対する抵抗性や,骨格筋損傷に対する修復応答の亢進を示す.このノックアウトマウスの脂肪前駆細胞の一次繊毛は野生型よりも長く,脂肪細胞分化刺激...

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  • ヒアルロン酸による炎症性骨吸収の抑制作用

    平田 美智子, 富成 司, 新井 大地, 松本 千穂, 稲田 全規 Functional Food Research 19 (0), 50-55, 2023-10-12

    ...を抑制することを見いだした.その作用機序の解析では,骨芽細胞において,HA はIL-1 誘導性のPGE2 合成酵素群,破骨細胞分化誘導因子RANKL (receptor-activator of NF-κB ligand),およびコラゲナーゼMMP-13 のmRNA 発現を抑制し,NF-κB 転写活性を抑制することを明らかにした.本総説では,ヒアルロン酸の炎症性骨吸収への作用についての知見を概説する...

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  • 歯根膜細胞の骨芽細胞分化におけるカテプシンAの影響

    北垣 次郎太, 松本 昌大, 藤原 千春, 阪下 裕美, 平井 麻絵, 山下 元三, 北村 正博, 村上 伸也 日本歯科保存学雑誌 66 (4), 214-223, 2023-08-31

    ...</p><p> 材料および方法:歯根膜細胞の骨芽細胞分化モデルとしてマウス歯根膜細胞株(MPDL22)を用いた.最初にMPDL22におけるカテプシンAの発現をRT-PCR法ならびにウエスタンブロット法にて確認した.次にMPDL22に選択的カテプシンA活性抑制化合物エベラクトンBを添加し,カテプシンA酵素活性の測定ならびに,リアルタイムPCR法を用いた石灰化関連因子発現の計測を実施した.さらに日本人侵襲性歯周炎患者...

    DOI 医中誌

  • クロマチンアクセシビリティ解析による歯髄幹細胞分化における機能的転写因子/転写制御因子の探索

    鈴木 茂樹, 長谷川 龍, 佐藤 瞭子, 大道寺 美乃, 長﨑 果林, 根本 英二, 山田 聡 日本歯科保存学雑誌 66 (3), 179-191, 2023-06-30

    <p> 目的:局所クロマチンの「ゆるみ」によるクロマチンアクセシビリティの上昇は,転写複合体の結合を可能にすることで標的遺伝子発現を促すことから,エピジェネティクスな遺伝子発現調節機構の主体である.そこで本研究では,いまだ明らかになっていないヒト歯髄幹細胞(human dental pulp stem …

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  • Elucidation of HHEX in pancreatic endoderm differentiation using a human iPSC differentiation model

    伊藤, 遼, 木村, 東, 廣瀬, 友里恵, 畑野, 悠, 美馬, 淳志, 前, 伸一, 境内, 大和, 中村, 聡宏, 藤倉, 純二, 西, 洋平, 太田, 章, 豊田, 太郎, 稲垣, 暢也, 長船, 健二 Scientific Reports 13 2023-05-29

    For pluripotent stem cell (PSC)-based regenerative therapy against diabetes, the differentiation efficiency to pancreatic lineage cells needs to be improved based on the mechanistic understanding of …

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  • RANKLの発見,その研究の現状と未来

    保田 尚孝 日本薬理学雑誌 158 (3), 247-252, 2023-05-01

    ...<p>RANKL(receptor activator of NF-κB ligand)の発見は破骨細胞分化・活性化調節メカニズムの解明,骨代謝と免疫学をつなぐ骨免疫学の開拓,ヒトRANKL抗体(デノスマブ)の臨床応用などのインパクトをもたらした.デノスマブは多くの国で骨粗鬆症治療薬およびがん骨転移による骨病変治療薬などとして臨床応用されており,2021年度の全世界での売上は53億ドルに上る.本総説...

    DOI Web Site PubMed 参考文献41件

  • 膵発生/再生における細胞系譜と細胞間相互作用の解明

    古山 賢一郎, 川口 義弥 膵臓 38 (1), 2-9, 2023-02-28

    <p>膵臓をはじめとする固形臓器では,立体構築内の細胞がシグナルのやりとりを通じて互いに影響し合うことが,発生過程での組織構築形成,成体臓器障害後の組織修復・再生による臓器恒常性維持だけでなく,癌における組織構築破壊にも寄与すると考えられる.発生・再生・癌における組織構築の変化には細胞の分化状態の変化が平行して進行することから,単純に単一の細胞状態を注目するだけでは“細胞集団としての組織”の挙動…

    DOI Web Site 参考文献16件

  • タンパク質の翻訳後修飾を応用した骨再生療法の開発

    星川 聖良 小児歯科学雑誌 61 (1), 1-9, 2023-02-25

    ...このことから,本研究ではプロテアソーム依存的な骨芽細胞分化シグナル変動に着目した。その中で,骨芽細胞分化に必須の転写因子で歯の発生にも重要なOsterix(Osx/Sp7)に焦点を当て,その調節機構と細胞分化への関与を解折し以下の知見を得た。</p><p>1....

    DOI 医中誌

  • 胚性幹細胞を用いた細胞分化レベルによる各種歯科生体材料の生物学的研究

    今井 弘一 日本再生歯科医学会誌 21 (1), 11-22, 2023

    <p>再生医療は病気やけがなどの様々な原因で失った組織や臓器を再生する医療で損傷を受けた臓器または組織を正常な状態に様々な再生テクニックを使用して元の機能に戻す目的がある.生体組織工学の考え方は20世紀に登場してからすでに数十年が経過しました.臓器または組織を再生させるための必要な因子として, 細胞, …

    DOI 医中誌

  • テナガザルiPS細胞を用いた肢芽間葉系細胞分化誘導法の検討

    濱嵜 裕介, 今村 公紀 霊長類研究 Supplement 39 (0), 48-49, 2023

    <p>テナガザル類に共通して見られる長い上肢は、洗練されたブラキエーションへの適応的な形態である。四肢の発生は胚発生初期に現れる肢芽に由来しており、肢芽間葉系細胞の増殖や軟骨内骨化といった過程を経て四肢骨が形成される。テナガザルの上肢伸長には、こうした四肢発生過程における遺伝子発現制御機構の進化が寄与していると推測されるが、テナガザルにおいては発生過程の解析は困難であり、上肢伸長をもたらした分子…

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  • 温経湯による閉経後骨粗鬆症治療のための新たな展望:エストロゲン様作用と破骨細胞分化の調節

    方 軻, 村上 由希, 神田 靖士, 下埜 敬紀, Dang Tuan Anh, 大野 充昭, 西山 利正 関西医科大学雑誌 74 (0), 1-5, 2023

    ...であるRANKL刺激による破骨細胞分化への影響を調べ,UKTの作用メカニズムについて明らかにした.我々がスクリーニングした様々な漢方製剤の中で,UKTが最も強い破骨細胞分化阻害効果を示した.UKTは破骨細胞の初期分化に不可欠な転写因子NFATc1を阻害した.またNFATc1の上流シグナルであるNF-κBの核移行を阻害した一方で,NFATc1を阻害するBlimp1-Bcl6シグナルを活性化し,破骨細胞...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 核―細胞質間分子輸送研究から創薬へ

    米田 悦啓 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 2-B-SL07-, 2023

    ...さらに、それらの輸送因子が、細胞分化、発生、ストレス応答などの複雑な生命現象の理解にどのように貢献したかを解説する。また、核輸送装置が、細胞のがん化や老化などにも深く関わってくることが明らかになり、それらを標的とした創薬への展開が進められている。このように、本講演では、基礎的な細胞生物学的研究が、どのようにして医学・薬学の発展に貢献していくかを概説したい。</p>...

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  • ATP受容体P2X4を介した骨芽細胞分化制御

    鬼頭 宏彰, 劉 澤成, 雑賀 紀明, 遠藤 京子, 梶栗 潤子, 大矢 進 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 3-B-P-002-, 2023

    <p>Osteoblast growth and differentiation, which are controlled by Ca<sup>2+</sup> signaling, are important for bone formation and homeostasis. ATP released from hemichannels, such as pannexins and …

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  • 霊長類iPS細胞と神経分化誘導系を用いたトランスクリプトームの比較解析

    鈴木 輝, 今村 公紀, 一柳 健司 霊長類研究 Supplement 39 (0), 47-47, 2023

    ...ヒトやチンパンジーの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた分化誘導系は、ディッシュの中で細胞分化過程を再現しながら任意の細胞を入手することが可能であり、新たなヒト進化学の研究手法として注目されている。これまでに我々は分化誘導の起点となるiPS細胞のトランスクリプトームをヒトとチンパンジー間で比較解析し、細胞分化過程で生じる遺伝子発現プロファイルを理解するための基盤を作り出してきた。...

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  • 鉛毒性学の50年と今後への期待

    藤田 博美, 杉本 智恵, 若尾 宏 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S3-5-, 2023

    ...これらの調節に関わると考えられる、終末代謝産物が制御する転写因子が発見され、環境ストレス応答および細胞分化に関与することが明らかにされている。このような国内外の研究成果に基づき、終末代謝産物を利用した遺伝疾患の発症予防が2011年国内でも認可された。</p><p>③ 細胞レベルの話;前世紀末から、既に暴露は終わり、長期の潜伏の後、悪性腫瘍発症を待つばかりの職業病が問題となっている。...

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  • ボルボックス系列緑藻アストレフォメネに着目した多細胞形質の平行進化の研究

    山下 翔大 PLANT MORPHOLOGY 35 (1), 69-75, 2023

    ...<p>単細胞生物から多細胞生物への進化は生命の歴史の中で何度も独立に起こった現象であり,多くの系統で三次元的ボディプランや細胞分化も独立に獲得されている.多細胞性進化のモデル生物群であるボルボックス系列緑藻において,ボルボックス科とは独立に球状群体,非生殖細胞分化を獲得したアストレフォメネが知られていたが,ボルボックスやボルボックス科に比べてアストレフォメネの多細胞形質の詳細な研究はなく,平行進化に...

    DOI Web Site

  • 白い乳に含まれる赤いタンパク質〜ラクトフェリンの機能性〜

    髙山 喜晴 Oleoscience 23 (8), 423-429, 2023

    ...ラクトフェリンは脂肪前駆細胞の脂肪細胞分化を阻害するほか,脂肪分解を促すことで成熟した脂肪細胞における脂肪蓄積を阻害する。肝細胞や脂肪細胞へのラクトフェリンの取り込みや細胞内情報伝達経路の活性化は,LDL受容体関連タンパク質-1(LRP-1)によって担われている。</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 核内受容体の新規調節機構の発見と病理学への展開

    杉本 幸太郎, 千葉 英樹 福島医学雑誌 73 (3), 65-71, 2023

    ...我々は最近,細胞間接着から核内受容体のセリンリン酸化に至る新規のシグナル伝達経路を発見し,これが幹細胞分化および子宮体癌と乳癌の悪性形質増強に寄与することを明らかにした。本総説ではその一連の研究を紹介する。</p>...

    DOI Web Site

  • 機能評価国際標準化に向けた骨形成・石灰化関連遺伝子の網羅的探索

    泉谷 惇, 馬 闖, 信岡 英彦, 上野 麟太朗, 三村 将来, 上田 勝也, 羽二生 久夫, 齋藤 直人 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-106S-, 2023

    ...特に、既知の骨芽細胞分化関連遺伝子(<i>Ibsp</i>、<i>Alpl</i>)の発現上昇はαMEMでのみ確認された。また、生体の骨修復に関連するとされる<i>Gpnmb</i>はDMEMでのみ高い発現を示し、石灰化誘導刺激による変化も認められた。これらの遺伝子をqPCRでも検証したところ、マイクロアレイと同様の傾向を示し、培地の違いによるMCの遺伝子発現差を示唆する結果となった。...

    DOI

  • ファンコニ貧血とアルデヒド代謝酵素欠損症候群

    高田 穣 臨床血液 64 (7), 639-645, 2023

    ...この疾患が造血細胞分化に伴うヒストン脱メチル化によって産生されるホルムアルデヒドの除去不全によって発症するとの仮説を提案する。ホルムアルデヒドを治療標的とすることで,FAとADDSにおける造血障害が軽減される可能性があり,検討を行っている。</p>...

    DOI PubMed

  • 機能性腸内代謝物素材ウロリチンAの開発

    卯川 裕一, 工藤 眞丈, 沢田 翔一, 石輪 俊典, 中島 賢則 日本栄養・食糧学会誌 76 (6), 383-390, 2023

    ...我々はウロリチンAが脂肪滴蓄積抑制, 破骨細胞分化抑制, ヒト表皮角化細胞に対する作用や抗アレルギーなどの機能性を有することを明らかにした。さらに, 血管内皮機能に関し, ヒトでの評価を実施し, メカニズム解明を行った。ウェルビーイングが求められる時代に沿った機能性素材としてウロリチンが, 人々の健康維持増進に貢献できるものと考えている。</p>...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • PC12細胞分化において急速に発現するGPR3の調節メカニズム

    田中 茂, 奈良井 浩太, 猪川 文朗, 白榊 紘子, 原田 佳奈, 秀 和泉, 酒井 規雄 日本薬理学会年会要旨集 97 (0), 1-B-O02-3-, 2023

    <p>G protein-coupled receptor 3 (GPR3) is highly expressed in various neurons and can constitutively activate the Gαs protein in the absence of ligands, thereby elevating the basal intracellular …

    DOI Web Site

  • iPS細胞胚様体の局所刺激を目指したマイクロデバイスの開発

    楠 直人, 小長谷 周平, 西田 光徳, 佐藤 成弘, 高尾 英邦, 下川 房男, 寺尾 京平 電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) 142 (12), 310-315, 2022-12-01

    <p>This paper reports a microfluidic device that allows us to measure the effect of local differentiation stimulation on embryoid bodies for the purpose of elucidating the role of the cell-cell …

    DOI Web Site 参考文献11件

  • RAW細胞の継代数が破骨細胞分化誘導系に与える影響

    栁澤, 瞳子, 吉村, 善隆, 早川, 貴子, 福島, 久夢, 飯村, 忠浩, 佐藤, 嘉晃 北海道歯学雑誌 43 29-35, 2022-09-15

    歯科矯正治療による歯の移動は,メカニカルストレスに対する歯周組織の反応として捉えることができる.歯周組織に矯正力が加わることにより,圧迫側では骨添加の抑制と骨吸収の促進が,牽引側では骨吸収の抑制と骨添加の促進が起こり,骨のリモデリングが生じる. 細胞に直接的に機械的刺激を加えることで,RAW264.7(RAW)細胞から破骨細胞への分化誘導系に与える影響を調べようとしたところ,RAW細胞の継代数…

    HANDLE 医中誌

  • 骨代謝に対するβクリプトキサンチンの作用

    富成 司, 松本 千穂, 唐牛 健杜, 田中 優樹, 髙戸谷 賢司, 稲田 全規, 平田 美智子 Functional Food Research 18 (0), 28-33, 2022-09-12

    ...RANKL(receptor activator of NF-κB ligand)の発現を抑制し,炎症誘導性の破骨細胞分化および骨吸収を阻止する....

    DOI 医中誌

  • TRPV1リガンド・カプサイシンによる炎症性骨破壊の抑制作用

    菅崎 萌, 富成 司, 松本 千穂, 平田 美智子, 稲田 全規 Functional Food Research 18 (0), 22-27, 2022-09-12

    ...まず,カプサイシンの破骨細胞分化および骨吸収への作用を検討したところ,炎症性因子であるLPSによって誘導される破骨細胞分化および骨吸収活性はカプサインによって抑制されることが明らかとなった.また,カプサイシンの受容体であるTRPV1の発現を解析したところ,破骨細胞前駆細胞であるマクロファージでは認められず,骨芽細胞で認められた.そこでカプサイシンの作用機序解析として,骨芽細胞培養系にカプサイシンを添加...

    DOI 医中誌

  • GaAlAs半導体レーザーの象牙質・歯髄複合体に対する硬組織形成促進作用

    興地 隆史, 重谷 佳見, 吉羽 邦彦, 大島 勇人 日本レーザー医学会誌 43 (2), 113-119, 2022-07-15

    ...<p>GaAlAs半導体レーザー(810 nm)は象牙質・歯髄複合体での硬組織形成を促進させることから,歯髄保存療法の予知性向上に寄与する可能性がある.その機構は,歯髄の可逆性組織傷害に対する修復機転に基づくと思われるが,詳細は明らかでない.そこで著者らは,同レーザーをラット臼歯に照射後,象牙芽細胞分化マーカー(熱ショックタンパク25)発現細胞の挙動や非コラーゲン性基質タンパク質の発現動態を解析した...

    DOI Web Site 参考文献34件

  • ミトコンドリア動態による幹細胞の分化制御

    笠原 敦子 生化学 94 (2), 180-187, 2022-04-25

    ...との関連が示されている.主にエネルギー合成をしているだけと考えられてきたミトコンドリアが,細胞の分化を制御しうる主要な因子であり,ミトコンドリア動態を標的とすることで,細胞運命決定を操作できる可能性が示唆される.本稿では,ミトコンドリア動態やその機能が持つ,細胞分化や組織の発達,さらに細胞のリプログラミング(初期化)における役割や意義について概説する....

    DOI Web Site

  • 抗体による病理現象の認識についての一考察

    小海 康夫 札幌医学雑誌=The Sapporo Medical Journal 90 (1-6), 1-10, 2022-03-31

    ...L29, L30 モノクローナル抗体は、人リンパ球B 細胞分化因子を認識するモノクローナル抗体である。これらの抗体の開発によりin situ でB 細胞の分化段階を分子レベルで検討することが可能となった。現在のリンパ腫の病理診断においてモノクローナル抗体が果たす役割とその意義について考察する。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件

  • マイクロ血管デバイスの開発とバイオ分析化学への応用

    佐藤 香枝 分析化学 71 (1.2), 53-58, 2022-01-05

    ...評価できず,マイクロ血管モデルの開発は重要である.マイクロ血管デバイスは,静置で平面培養した単一種の細胞では実現できない複数種の細胞による組織を模倣した構造を持ち,機械的刺激を与えたアッセイもできることから,動物実験なしに血管の生理を評価できる新しいプラットフォームになることが期待できる.ここでは,著者らのこれまでの取組みとして,血管・リンパ管透過吸収試験デバイス,肺高血圧症マイクロデバイス,血液細胞分化...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • Vitamin D代謝酵素のヒト組織における発現とその個体差

    小池 加那子, 中嶋 康一郎, 河村 伊久雄, 三浦 伸彦, 森 葉子, 礒部 隆史, 大河原 晋, 埴岡 伸光, 神野 透人, 香川(田中) 聡子 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-208-, 2022

    ...<p>【目的】Vitamin Dは、代謝活性体である1α, 25-dihydroxy vitamin D3が核内受容体VDR(Vitamin D Receptor)を介して、細胞分化、カルシウム代謝、免疫機能などにおいて多彩な生理作用を制御している。喘息の病態においては喘息の発症や治療薬に対する反応性など、喘息増悪のリスクにVitamin Dが重要な役割を果たすことが示唆されている。...

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  • in vitro 精子形成による精巣毒性評価

    小川 毅彦 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S37-4-, 2022

    ...<p>精原細胞の増殖、精母細胞の減数分裂、精子細胞の形態変化・核内構造変化という様相の異なる細胞分化からなる精子形成の全過程を体外で再現することは極めて難しい。私たちはマウス精巣組織片を気相液相の境界部で培養することで、それらの過程を再現し、妊孕能のある精子・精子細胞の産生に成功した。ただし、その効率は低く、生体内精子形成には遥に及ばないというのが現実である。...

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  • ヒトiPS細胞を用いたエタノール刺激下でのトランスクリプトーム解析のための実験系の構築 〜 予備実験報告 〜

    堀川 武志, 今村 公紀, 仲井 理沙子, 久我 明穂, 中村 友香, 渡部 裕介, 小金渕 佳江, 勝村 啓史, 石田 貴文, 太田 博樹 霊長類研究 Supplement 38 (0), 75-, 2022

    ...もう1つは、既存のiPS細胞からの肝細胞分化誘導の確立である。前者はSRV iPSC-4 ベクターを用いて17株の初期化誘導に成功した。今後そのうち7株の増幅維持培養と解析に取り組み、さらに肝細胞の分化誘導を試みる。後者の理研から分与された標準的なiPS細胞を用いた分化誘導実験については、市販のキットを用いてまずは1ラインで内胚葉の分化を行い、次に肝細胞の分化を試みた。...

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  • カドミウムによる絨毛外性栄養膜細胞HTR-8/SVneoの遊走阻害

    小串 祥子, 中西 剛, 木村 朋紀 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-5S-, 2022

    ...我々は、HDPが胎盤形成不全による胎盤虚血により引き起こされることに着目し、Cd曝露による胎盤幹細胞分化への影響について検討してきた。妊娠初期において、細胞性栄養膜細胞が絨毛外性栄養膜細胞(EVT)や合胞体性栄養膜細胞に分化し、EVTが母体子宮内に浸潤してらせん動脈を再構築することで、胎盤が形成される。...

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  • Tanshinone VI の心筋細胞分化誘導に及ぼす効果

    元井 眞由, 猪越 南実, 矢野 絵美, 丸ノ内 徹郎, 田野中 浩一 日本薬理学会年会要旨集 95 (0), 1-SS-40-, 2022

    <p>Tanshinone VI (TanVI) is prepared from <i>Salvia miltiorrhiza </i>Bunge, which has been widely used for treatment of cardiovascular disease in Chinese medicine. In our previous study, we showed …

    DOI Web Site

  • 妊娠期甲状腺機能低下モデルにおける児動物脳のイメージング解析

    森 一馬, 石田 慶士, 南川 祥輝, 辰巳 佳乃子, 松丸 大輔, 村嶋 亜紀, 永瀬 久光, 諫田 泰成, 中西 剛 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-58S-, 2022

    ...このことから、母体の甲状腺機能低下が児の脳の神経細胞分化に何らかの影響を与えている可能性が示唆された。</p><p>【結論】本Tgマウスを用いることで、妊娠期甲状腺機能低下時の児の脳に与える影響を非侵襲的に捉えることができる可能性が示された。今後は本研究結果を糸口とし、妊娠期の甲状腺機能低下と児の脳発達との因果関係を解明していきたいと考えている。</p>...

    DOI

  • 試験管内で脳は作れるのか?培養神経細胞から脳オルガノイド神経回路への発展と今後の展望

    池内 与志穂 日本神経回路学会誌 28 (4), 151-161, 2021-12-05

    ...<p>脳を作るという夢に向かって,長年にわたって神経の培養技術が開発されてきた.初代培養に始まり,幹細胞分化などによって二次元上で神経回路を構築する技術が発展した.三次元技術の発展に加え,三次元幹細胞培養から自発的に生み出される脳の様な構造を持った組織(脳オルガノイド)の登場により,三次元神経回路を構築する研究が飛躍的に発展した.生物学と工学が交わって神経回路構築研究が発展している様子を紹介し,神経回路...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献91件

  • 食品中微量成分の生体内代謝調節に関する研究

    上原, 万里子 日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiyō shokuryō gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science 74 (6), 281-289, 2021-12

    ...抗炎症作用を有する含硫化合物のsulforaphaneは,従来の破骨細胞分化因子の抑制に加え,破骨細胞融合分子の抑制を介し,破骨細胞分化を制御することを明らかにした。鉄欠乏状態では脂質過酸化は起こりにくいとされて来たが,これまでの定説とは逆の鉄欠乏が惹起する生体内酸化メカニズムの一端を明らかにした。...

    日本農学文献記事索引

  • アントシアニジンによる炎症性骨吸収の抑制作用と構造活性相関

    富成 司, 平田 美智子, 宮浦 千里, 稲田 全規 Functional Food Research 17 (0), 56-62, 2021-09-12

    ...および構造活性相関の解析を進めてきた.アントシアニジンは骨芽細胞においてNF-κB(nuclear factor κB)経路を阻害することで,プロスタグランジン(prostaglandin, PG)E<sub>2</sub> 産生,PGE<sub>2</sub> 合成酵素発現,RANKL (receptor activator of NF-κB ligand)発現を抑制することにより,炎症誘導性の破骨細胞分化...

    DOI 医中誌

  • ブタの脂肪細胞分化におけるV型コラーゲンの重要性

    中島 郁世, 中村 富美男, 千国 幸一 日本養豚学会誌 58 (2), 53-64, 2021-06-21

    ...これまでの研究から,脂肪細胞分化には結合組織の主要な成分であるコラーゲンが必要であることが知られている。本研究では,ブタの脂肪細胞分化においてもコラーゲンが必要であるのかどうかを明らかにするため,ブタ皮下組織由来脂肪前駆細胞株(PSPA細胞)に対するコラーゲン合成阻害剤(EDHB)の影響を検討した。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献37件

  • Glucoseロジスティクスの低下を伴う新規精神疾患モデルマウスの開発とその関連知見

    平井 志伸 日本神経回路学会誌 28 (2), 93-101, 2021-06-05

    <p>統合失調症(SZ)や双極性障害(BD)をはじめとする精神疾患は思春期後期から若い成人期に好発し,遺伝的脆弱性を背景にして,様々な環境要因がその発症を後押しすることが知られている.産業革命以前食卓に上ることはなかった砂糖(ブドウ糖と果糖が結合した二糖類)は,世界中で爆発的に消費量を増やし,現在では作製が容易な果糖ブドウ糖液糖(異性化糖のこと)の開発成功も相まって,所謂,単純糖の摂取量は止まる…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献61件

  • 乳酸菌オリゴDNAによる幹細胞の運命制御

    高谷 智英 化学と生物 59 (6), 284-289, 2021-06-01

    <p>微生物ゲノム由来のオリゴDNAは,病原体関連分子として宿主細胞の自然免疫系を調節することが知られてきた.他方,一部のオリゴDNAは非免疫細胞の分化にも影響することが散発的に報告されてきたが,その生理学的意義は不明であった.筆者は最近,乳酸菌ゲノム配列に由来するオリゴDNAが,骨格筋の前駆細胞である筋芽細胞の分化を著明に亢進することを報告した.この筋形成型オリゴDNAは,加齢や疾患が誘発する…

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 肺腫瘍の細胞分化に関わる転写因子と転写制御因子;その生物学的意義と病理診断における役割

    松原 大祐 肺癌 61 (2), 77-87, 2021-04-20

    <p>肺癌の病理診断においてある種の転写因子の発現は,分化マーカーとして,そして,背景にある分子異常を類推するうえで重要である.肺の形成に重要な転写因子TTF-1を発現する肺腺癌は,<i>EGFR</i>,<i>ALK</i>など治療標的となる相互排他的なドライバー変異を高頻度に有し,また,TTF-1そのものが癌の生存にとって重要であるとする報告もある.消化管上皮の分化に重要な転写因子HNF4α…

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献43件

  • 第568回大阪歯科学会例会

    歯科医学 84 (1), 27-38, 2021-03-25

    ...低出力超音波パルス(LIPUS)照射が破骨細胞分化に対する影響について.</p><p>7. 辰村正泰, 安井憲一郎, 橋本典也, 松本尚之. β-TCP顆粒と自家骨顆粒を組み合わせた再生骨における骨再生のメカニズム解明.</p><p>8. 永石千琴, 阿部洋子, 今瀧梨江, 西村貴子, 河合咲希, 篠永ゆかり, 有田憲司....

    DOI

  • miRNAによる遺伝子発現制御機構を利用した次世代アデノウイルスベクターの開発と肝障害誘導機構の解明

    櫻井 文教, 水口 裕之 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), S24-1-, 2021

    <p>アデノウイルス(Ad)ベクターは、遺伝子導入ベクターとして優れた特性を有しており、遺伝子治療用ベクターやワクチンベクターとしてのみならず、基礎研究における遺伝子導入ツールとしても汎用されている。Adベクターは、生体に全身投与した場合、投与量の90%以上が肝臓に集積し、肝障害を誘導することが問題となっている。Adベクターは、ウイルス遺伝子の発現に必須のE1遺伝子を遺伝子工学的に取り除くことに…

    DOI

  • マウスNANOS3は精祖細胞の適切な分化タイミングの制御に必要である

    井上 弘貴, 桜井 隆順, 相賀 裕美子 日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-28-P-28, 2021

    ...このことはこの早期の精祖細胞分化が<i>Nanos3</i>欠損精巣における精細管サイクルの齟齬を引き起こす一因になっていることを示唆しており,通常の精子形成ではNANOS3が精祖細胞の分化タイミングを適切に制御することで正常な精細管サイクルの維持に貢献していると考えられる。</p>...

    DOI

  • 3次元スフェロイド培養による骨細胞分化誘導の研究

    キム ジョンヒョン, 安達 泰治 生体医工学 Annual59 (Abstract), 467-467, 2021

    ...これらから、骨発生過程の骨細胞の前駆細胞である軟骨細胞や骨芽細胞において、三次元培養法による細胞凝集状態が骨細胞分化に重要な鍵となることが示された。これらのスフェロイドモデルは、in vitroで骨細胞を再現するモデルとしての活用が期待される。</p>...

    DOI

  • 骨髄異形成症候群患者由来細胞における硫化ヒ素の分化誘導作用に関する検討

    田中 祥子, 正木 寛, 小池 紗綾, 田中 るな, 平野 俊彦 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 2-P-H-1-, 2021

    ....一方,As<sub>2</sub>S<sub>2</sub>はMDSや白血病細胞において,分化誘導作用を示すという報告があるが,As<sub>2</sub>S<sub>2</sub>においてもPMLタンパク質を分解する可能性が考えられる.しかしながら,その作用機序は不明な点が多い.そこで本研究は,PMLタンパク質および分化調節因子に着目し,As<sub>2</sub>S<sub>2</sub>の細胞分化...

    DOI 医中誌

  • 多房性嚢胞を有する耳下腺原発粘表皮癌の診断に 穿刺吸引細胞診が有用であった1例

    弘田 大智, 村井 志織, 井上 友佳里, 中 彩乃, 岡村 俊佑, 吉田 澄子, 山下 展弘, 岡林 美鈴, 勝山 栄治 神戸市立病院紀要 59 (0), 13-, 2021

    ...MEC は病理組織 学的に粘液産生細胞、類表皮細胞(扁平上皮細胞)、未分化な小型の中間細胞の3種類から構成されており、その比 率や細胞分化の程度により様々な形態を呈し、嚢胞形成もよくみられる。唾液腺腫瘍の診断において穿刺吸引細胞診 は重要な役割を果たしているが、嚢胞を形成する腫瘤に対しての正診率は高くない。...

    DOI 医中誌

  • 乳児白血病の発症過程

    江口 真理子 臨床血液 62 (7), 809-819, 2021

    ...またさらに未分化な,造血細胞分化に方向付けされる前の中胚葉細胞が標的となっている可能性もある。<i>MLL-AF4</i>による乳児ALLの発症過程を解明することで,予後不良な乳児ALLの発症前診断や発症予防につながる可能性もあり,今後の研究の進展が望まれる。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • がん化学療法誘発性末梢神経障害および口内炎の予防/治療薬の開発

    中川 貴之 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), W7-3-, 2021

    ...その中で、PDE阻害薬シロスタゾールがシュワン細胞分化誘導能および抗がん薬によるシュワン細胞脱分化抑制作用を示すことを見出し、また、CIPN動物モデルにおいてもその有効性を確認した。現在、他の予防/治療薬候補についても検討を行っている。一方、通常のがん化学療法で30〜40%、造血幹細胞移植時の移植前処置(大量化学療法)では70〜90%の患者で口内炎が発生する。...

    DOI

  • MAPK Erk5によるユビキチンリガーゼSmurf2<sup>Thr249</sup>のリン酸化を介したTGF-βシグナル調節機構

    家﨑 高志, 檜井 栄一 日本薬理学雑誌 156 (5), 271-274, 2021

    ...<p>椎骨,四肢骨では軟骨細胞による軟骨形成後に骨芽細胞によって骨組織に置換される内軟骨性骨化により骨組織が形成され,成長期の骨の成長は骨端の軟骨細胞の増殖と骨化のバランスにより調節される.我々は軟骨細胞成熟を調節する新規因子の探索を目的とし,Extracellular-signal-regulated kinase 5(Erk5)シグナルによる軟骨細胞分化・成熟調節メカニズムの解明を試みた.Erk5...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献27件

  • インフルエンザ菌に対する経年的上気道粘膜免疫応答の変化

    平野 隆, 川野 利明, 松永 崇志, 吉永 和弘, 門脇 嘉宣, 梅本 真吾, 鈴木 正志 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (3), 165-175, 2021

    <p>今回,T細胞の分化に焦点を当て,無莢膜型インフルエンザ菌の外膜タンパク質(OMP)に対する加齢による上気道の粘膜免疫応答の変化を分析した。マウス(5週齢,6ヵ月齢,1年齢マウス)に,10 μgのOMPと1 μgのコレラトキシンを粘膜アジュバントとして週1回3回OMPを経鼻投与した。投与した後に中耳,鼻粘膜,鼻関連リンパ組織,頸部リンパ節,および脾臓から単核細胞を収集し,フローサイトメトリー…

    DOI 医中誌

  • 患者iPS細胞由来神経細胞を用いた統合失調症の薬理学研究

    中澤 敬信 日本薬理学雑誌 156 (4), 220-223, 2021

    ...少数ではあるが報告されている.統合失調症研究に限ったことではないが,分子病態研究や創薬研究のためには,iPS細胞を適切な細胞種に分化させることが非常に重要である.脳には様々な種類の神経細胞が存在するため,これまでに細胞種特異的な分化技術の開発が盛んに行われ,各種神経細胞のみならず,アストロサイト,オリゴデンドロサイト,及びミクログリア等への分化誘導が可能になっている.また,創薬研究のための大規模な細胞分化技術開発...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献31件

  • 腸内細菌と乳がん

    河口 浩介, 藤本 優里, 戸井 雅和 腸内細菌学雑誌 35 (3), 155-163, 2021

    ...,さらには地域差,人種差ふくめて他のリスク因子を考慮する必要がある(<i>2</i>).近年ヒトの微生物叢(マイクロバイオータ)は,腫瘍生物学を含むさまざまな分野で注目を集めている.ヒトの宿主とマイクロバイオータの間には,ダイナミックかつ非常に複雑なネットワークが張り巡らされている.E-カドヘリン- β -カテニン経路(<i>3</i>),DNA二本鎖切断(<i>4</i>),アポトーシスの促進,細胞分化...

    DOI Web Site 医中誌

  • 食品中微量成分の生体内代謝調節に関する研究

    上原 万里子 日本栄養・食糧学会誌 74 (6), 281-289, 2021

    ...抗炎症作用を有する含硫化合物のsulforaphaneは, 従来の破骨細胞分化因子の抑制に加え, 破骨細胞融合分子の抑制を介し, 破骨細胞分化を制御することを明らかにした。鉄欠乏状態では脂質過酸化は起こりにくいとされて来たが, これまでの定説とは逆の鉄欠乏が惹起する生体内酸化メカニズムの一端を明らかにした。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献31件

  • ヒト骨格筋細胞分化におけるmicroRNA-133a-3pの役割

    周 余航, 市原 克則, 岩崎 広高, プリヨノ アグン クルニアワン, 澤野 達哉, 長田 佳子, 三明 淳一朗, 櫻井 英俊, 今村 武史 日本薬理学会年会要旨集 94 (0), 2-Y-G2-3-, 2021

    <p><b>Objective:</b> Skeletal muscle fiber conversion bears a part in multiple myopathies, and one of those is Sarcopenia which is known to correlate with aging, nutritional deficiency, and so on. …

    DOI Web Site

  • 血液細胞の起源とミエロイド細胞

    長畑 洋佑, 増田 喬子, 河本 宏 臨床血液 62 (5), 512-520, 2021

    ...筆者らは,20年以上にわたって血液細胞の分化経路を探索し,各系列において,系列決定直前までミエロイド細胞分化能が残されているというミエロイド細胞の特殊性を見出し,「ミエロイド基本型モデル」という造血モデルを提唱した。ミエロイド細胞の特殊性は混合性白血病の特徴をよく反映しているだけでなく,血液の進化過程を考察する上でも非常に重要な手がかりを与えてくれている。...

    DOI HANDLE Web Site ほか2件

  • 新規発達神経毒性評価系開発に向けた神経分化トレーサーマウスの解析

    石田 慶士, 南川 祥輝, 森 一馬, 松丸 大輔, 中西 剛 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), O-27-, 2021

    ...</p><p>【結論】本レポーターマウスは、化学物質のDNT研究における有用なツールになることが期待されるとともに、<i>in vivo</i>イメージングを用いた神経細胞分化の「可視化」が、新たなDNT<i> in vivo</i>評価系の構築に応用できる可能性が示された。</p>...

    DOI

  • MyD88シグナル制御による異種糖鎖抗原反応性B細胞の新規抑制法

    望月 哲矢, 田中 友加, 坂井 寛, 田原 裕之, 谷峰 直樹, 大平 真裕, 井手 健太郎, 大段 秀樹 移植 56 (Supplement), s52-s52, 2021

    ...In vitro B細胞分化誘導モデルで、T細胞非依存性B細胞サブクラス活性化メカニズムを検討した結果、B-1b細胞分化にはTLR-MyD88シグナルが必須であり、Gal糖鎖抗原はB細胞上のTLR-MyD88を刺激する可能性が示唆された。そこで、抗Gal抗体産生抑制効果を検討したところ、MyD88阻害剤の併用投与はCNI単剤に比較し、有意な抑制効果を認めた。...

    DOI 医中誌

  • 内反性増殖を示した幽門腺腺腫の1例

    三輪 貴生, 清水 雅仁, 九嶋 亮治, 浅野 奈美, 波多野 裕一郎, 山崎 健路, 河内 隆宏, 戸田 勝久, 中村 憲昭, 勝村 直樹 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (11), 2343-2349, 2021

    ...で上部消化管内視鏡で胃体中部前壁に,境界明瞭な陥凹を伴う粘膜下腫瘍様病変を認めた.陥凹内部には粘液に覆われる大小不同・形状不均一な絨毛状・乳頭状構造を呈する隆起を認めた.内視鏡的粘膜下層剝離術を施行し,病理組織学的に,内反性増殖を示した幽門腺腺腫と診断した.幽門腺腺腫は胃底腺型胃癌と同一のスペクトラムにある低異型度胃型腫瘍の一つとされる.自験例は特異な内視鏡像を呈し,病変の成り立ちと病理組織学的な細胞分化...

    DOI

  • 薬物動態評価系としてのヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞の可能性

    山下 智起, 横田 純平, 乾 達也, 水口 裕之 Drug Delivery System 35 (4), 309-318, 2020-09-25

    安全な経口投与医薬品の効率的な開発のためには、前臨床段階で生体のヒト腸管における薬物動態を正確に予測することが必要である。しかしながら、現状の<i>in vitro</i>腸管薬物動態評価系には、種差や、薬物代謝酵素・トランスポーターの発現が低い(無い)などの課題がある。そこで、ヒトiPS細胞から作製した腸管上皮細胞(ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞)に期待が寄せられている。ヒトiPS細胞由来腸管…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献31件

  • 骨疾患におけるポリメトキシフラボノイドの作用解析

    稲田 全規 Functional Food Research 16 (0), n/a-, 2020-08-11

    ...らかとなっているが,骨代謝に対するこれらメカニズムについては不明な点が多く残されていた.一方,90 年代には臨床疫学的にノビレチンには骨量維持作用があることが発見され,著者らはこの報告以降,ノビレチンをはじめとした種々のPMF を用いた臨床疫学のエビデンスに基づいた基礎研究を進めてきた.これら結果より,PMF の多くはNF-κB の活性化を抑制し,プロスタグランジンE<sub>2</sub>産生,破骨細胞分化誘導因子...

    DOI

  • エダラボンは破骨細胞の分化誘導を抑制する

    大西, 香織, 吉村, 善隆, 飯村, 忠浩, 山崎, 裕 北海道歯学雑誌 40 (2), 105-113, 2020-04

    ...近年,超高齢社会となり高齢者のQuality of life(QOL)を低下させ得る骨粗鬆症による骨折が多くなってきているが,骨粗鬆症に関係する破骨細胞の分化誘導系に対し,重大な副作用なく効果を示す新しい薬物が望まれている.本研究では,RAW264.7 破骨細胞前駆細胞を用いて既に急性期の脳梗塞に対して臨床応用されているエダラボンが,RANKL 誘導性の破骨細胞分化誘導系に与える影響について検証した...

    HANDLE 医中誌

  • 末梢血リンパ球の多様性が推測された劇症1型糖尿病の1症例

    黒住 旭, 岡田 洋右, 宮崎 佑介, 中山田 真吾, 田中 良哉 Journal of UOEH 42 (1), 57-62, 2020-03-01

    ...症例は29歳女性で,当院に糖尿病性ケトアシドーシスを伴った劇症1型糖尿病に対する加療のため入院となった.8カラーフローサイトメーターを用いて末梢血リンパ球の表現型の解析を行った.健常者対照群と比較して,本症例はCD4陽性T細胞についてはeffector T細胞やcentral memory T細胞が増加傾向でregulatory T (Treg) 細胞は正常であった.さらに,B細胞分化では対照群と比較...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか3件 参考文献6件

  • 象牙芽細胞分化におけるドーパミンの発現

    藤野 翔香, 濱野 さゆり, 糸山 知宏, 前田 英史 日本歯内療法学会雑誌 41 (1), 31-34, 2020

    <p><b>Abstract : </b>Dopamine (DA) is a catecholamine and is known as a neurotransmitter. Recent studies have revealed that DA is involved in osteoblastic differentiation. However, the expression of …

    DOI 医中誌

  • 有機スズ化合物による胸腺萎縮作用とその誘導機構の解明

    白石 絵里奈, 高野 恭平, 松丸 大輔, 井戸 章子, 永瀬 久光, 中西 剛 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-64S-, 2020

    ...一方で我々は、TPTやTBTがペルオキシソーム増殖因子活性化受容体 (PPAR) γのアゴニストとして作用し、脂肪細胞分化を促進することを報告してきた。胸腺の脂肪化・萎縮によるナイーブT細胞の減少は免疫機能の老化と位置づけられるが、これにはPPARγの活性化が関与することが報告されている。そこで本研究ではTPTとTBT曝露が胸腺の脂肪化・萎縮およびT細胞の分化に及ぼす影響について検討した。...

    DOI

  • 脊椎動物の初期発生とエピジネティックス

    武田 洋幸 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), S29-2-, 2020

    ...<p>エピジェネティック修飾は遺伝子の発現制御に重要な働きを持っており、全能性の維持、細胞分化、発生、種々の疾病の発生に関与している。エピジェネティック修飾のうち、特にDNA鎖のシトシンに対するメチル化(DMAメチル化)およびヌクレオソームを構成するヒストン修飾が最もよく研究されている。...

    DOI

  • マウス胚性期の精細管発達と生殖細胞増殖の関連性

    佐藤 芙優, 岩川 岳, 中村 啓哉, 松原 和衛 日本繁殖生物学会 講演要旨集 113 (0), P-19-P-19, 2020

    ...しかし,胚性後期から新生仔にかけての精細管発達の報告や,精細管の発達と生殖細胞分化の関連性についての知見は少ない。本研究では,生殖細胞特異的マーカー(MVH)を用いた蛍光免疫染色により精細管断面積あたりの生殖細胞数を計測し,生殖細胞と精細管の発達モデルを構築した。【材料・方法】胎齢14.5日~出生後16週齢までのICRマウスより精巣を採取し,4%PFAで1日固定後,パラフィン切片を作製した。...

    DOI

  • 腹腔鏡下に切除した上行結腸MALTリンパ腫の1例

    林 隆広, 畑地 健一郎, 石井 雅之, 玉置 秀司, 金田 祥明, 桂川 秀雄 日本臨床外科学会雑誌 81 (5), 925-930, 2020

    ...<p>症例は77歳,女性.近医下部消化管内視鏡検査にて,上行結腸に腫瘤を認め,精査のため当院受診となった.精査にて,上行結腸に4cm大の粘膜下腫瘤を認め,生検では,MALTリンパ腫疑いであったため,PET-CTを行い遠隔転移がないことを確認した.診断的治療として腹腔鏡下結腸右半切除を施行した.病理組織学所見は,形質細胞分化を伴った小型から中型の異型なリンパ細胞と核内封入体を認め,免疫染色は,CD79a...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 核内受容体LXR-alpha と LXR-beta はヒト腎細胞および肝細胞において相互に発現を制御する

    杉崎 航太, 藤川 彩菜, 大川 紗生, 藤野 智史, 早川 磨紀男 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), P-71S-, 2020

    ...<p>【目的】我々は、腎近位尿細管細胞株HK-2において、核内受容体LXRが細胞分化の初期化マーカーOct3/4の発現を制御していることを見出した。また、LXRのサブタイプ LXR-alpha、LXR-beta は相互に発現を制御することが明らかになっている(Fujino et al, J.Toxicol.Sci., 2020)。...

    DOI

  • 小脳顆粒細胞分化の分子機構と発達期曝露による影響評価

    宮下 聡, 星野 幹雄 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), S17-6-, 2020

    <p>小脳は、中枢神経系の全容積の10%ほどの小さい脳領域であるにも関わらず、その小脳を構成する顆粒細胞の数は極めて多い。その数は、マウスの場合、中枢神経系の全神経細胞数の約6割、ヒトの場合では約8割を占め、運動の制御のみならず、報酬反応といった高次機能にも関与していることが報告されている。この膨大な数の顆粒細胞は、顆粒細胞前駆細胞から生み出されるが、その発達過程では様々な細胞内・細胞外シグナル…

    DOI

  • レット症候群原因因子MeCP2のマイクロRNAを介した神経幹細胞分化制御機構の解明

    中島 欽一 日本毒性学会学術年会 47.1 (0), S29-1-, 2020

    <p> Rett症候群 (RTT) は広汎性神経発達障害の1種であり、主にmethyl-CpG binding protein 2(MECP2)遺伝子変異によって発症する。我々は以前に、MeCP2がDrosha複合体と会合し、特定のmiRNA(miR-199a)のプロセシングを促進することで、ニューロンの機能を制御すること発見した。今回我々は、このMeCP2/miR199a経路が神経幹細胞の分化…

    DOI

  • 生物学的直接覆髄剤開発に向けた生理活性物質RVX-208の歯髄細胞における機能解析

    松本 昌大, 藤原 千春, 島袋 善夫, 山本 優, Teerachate NANTAKEERATIPAT, 北垣 次郎太, 八木 寛子, 林 聡子, 岩山 智明, 柏木 陽一郎, 三木 康史, 北村 正博, 沢田 啓吾, 木下 茉優, 村上 伸也 日本歯科保存学雑誌 63 (6), 527-535, 2020

    ...加えて, 石灰化誘導過程におけるhDPCの象牙芽細胞分化関連遺伝子の発現をリアルタイムPCR法を用いて検討した. </p><p> 結果 : RVX-208 (0~100nmol/<i>l</i>) は, hDPCの死細胞率を増加させることはなかった. BrdUアッセイの結果, RVX-208 (0~100nmol/<i>l</i>) はhDPCの増殖を損なうことはなかった....

    DOI 医中誌

  • 骨と免疫,がんにおける可溶型RANKL

    岡本 一男 臨床リウマチ 31 (4), 336-342, 2019-12-30

    ...<p> 骨は運動器としてだけでなく,造血幹細胞や免疫前駆細胞の分化・維持の場を提供する免疫組織の役目も果たす.さらに骨と免疫系は,サイトカインや受容体など多くの制御因子を共有し,不可分な関係を築いている.骨と免疫系の相互作用や共通制御機構に関する研究は骨免疫学と称され,主に関節リウマチの病態研究を中心に発展してきた.TNFファミリーサイトカインのRANKLは破骨細胞分化だけでなく,リンパ節や胸腺などの...

    DOI

  • タンパク質特異的な糖鎖修飾メカニズム

    矢木 宏和 生化学 91 (5), 659-665, 2019-10-25

    ...糖鎖修飾はタンパク質の主要な翻訳後修飾の一つである.自然界に存在するタンパク質の半数以上は糖鎖による修飾を受けた糖タンパク質として存在しており,細胞分化や免疫などさまざまな生命現象において重要な役割を担っている.糖鎖はゲノムに直接コードされておらず,タンパク質のように設計図があるわけではない.それゆえ,糖鎖は分岐構造を持ち,同一タンパク質上においても著しい不均一性を示している.しかしながら一方で,タンパク...

    DOI Web Site 医中誌

  • 間歇的な機械的刺激は RAW264.7 細胞において破骨細胞分化を抑制する

    加藤, 結香, 吉村, 善隆, 上村, 光太郎, 南川, 元, 鈴木, 邦明, 飯田, 順一郎 北海道歯学雑誌 40 (1), 5-12, 2019-09

    ...骨改造において機械的刺激が重要な役割を果たしていることが明らかとなっているが,破骨細胞の分化誘導系に対し機械的刺激を直接作用させた報告は我々の研究のみである.これまで我々は周期的および持続的な機械的刺激による破骨細胞分化の抑制に関して報告してきた.本研究では,可撤式矯正装置の間歇的な使用による組織変化を想定して,間歇的な機械的刺激を加えた場合の破骨細胞分化への影響について検討した.RAW 264.7...

    HANDLE

  • 上皮成長因子受容体阻害薬によって生じる芳香族炭化水素受容体の活性化について:ざ瘡様発疹症の発症機序の可能性

    辻 学, 竹村 正規, 八谷 顕子, 古江 増隆, 中原 剛士 福岡醫學雜誌 110 (2), 113-121, 2019-06-25

    ...上皮成長因子受容体阻害薬は進行期の癌に対して有効であるが,しばしば,副作用としてざ瘡様発疹症を生じる.これには脂腺の活動性が増加することが関連することが示唆されているが,その機序はほとんど知られていない.我々は,1)芳香族炭化水素受容体が毛包上皮細胞や表皮細胞の細胞分化を制御し,脂腺の活動性も制御すること,2)上皮成長因子受容体シグナルと芳香族炭化水素受容体シグナルはp300 タンパクを共有しており...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • AhR

    川尻 要 Material Cycles and Waste Management Research 30 (3), 168-178, 2019-05-31

    ...近年,AhR は食物,細胞,共生微生物などに由来する代謝産物をリガンドとして,免疫や幹細胞制御,細胞分化などの生命活動に関与して生体防御や恒常性維持に働くことが明白になった。AhR シグナル経路は細胞内で多くの情報伝達経路と相互に作用しており,AhR に強い親和性と体内蓄積性をもつダイオキシンが介入することによって多様な疾患を誘発する。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献1件

  • 分化誘導したマウス前駆脂肪細胞3T3―L1のサイトカイン分泌におけるベルベリンの作用

    新本, 洋士, 伊藤, 愛美, 星﨑, 玲奈, 山口, 貴士, 長縄, 康範 玉川大学農学部研究教育紀要 (3) 15-21, 2019-03-30

    ...本研究では、高グルコース培地を用いたマウス3T3―L1 細胞の脂肪細胞分化誘導におけるベルベリンの作用を検討した。ベルベリンは脂肪細胞分化誘導初期にグルコース消費を亢進した。ベルベリンは細胞内の脂質合成に関する転写因子PPAR γ発現を抑制し、グリセロール―3―リン酸脱水素酵素(GPDH)活性の発現も強く抑制した。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • WHO 2016脳腫瘍分類と分子診断

    橋本 直哉, 市村 幸一, 廣瀬 隆則, 夏目 敦至, 成田 善孝, 西川 亮 Japanese Journal of Neurosurgery 28 (11), 674-685, 2019

    ...この新分類では特定の腫瘍群において, 形態学的 (細胞分化的) および悪性度による診断に加え, 分子情報を付記するように改められた. 本稿では, 新分類の改訂の背景, 概略と要点をまとめるとともに, 改訂後の2年間で指摘された新分類の問題点とそれらに対する変更のコンセンサスについて概説した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献31件

  • 抗RANKL抗体製剤の作用機序―骨粗鬆症治療薬からがん治療薬への適用拡大の可能性―

    保田 尚孝 日本薬理学雑誌 153 (1), 11-15, 2019

    ...<p>RANKL(receptor activator of NF-κB ligand)の発見は破骨細胞分化・活性化調節メカニズムの解明,骨代謝と免疫学をつなぐ研究領域(骨免疫学)の開拓,抗ヒトRANKL中和抗体(デノスマブ)の開発など大きなインパクトをもたらした.デノスマブは欧米をはじめ,日本を含めた多くの国で骨粗鬆症治療薬およびがん骨転移による骨病変の治療薬として臨床応用されており,今やブロックバスター...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献36件

  • 機械的伸縮刺激を用いた間葉系幹細胞の腱細胞分化誘導に対する伸縮波形の影響

    丹羽 光司, 森田 康之, 徳 悠葵, 巨 陽 生体医工学 Annual57 (Abstract), S25_1-S25_1, 2019

    <p>幹細胞に伸縮刺激を与えると機能亢進が起こる. そのメカニズムは明らかにされていないが, 近年の研究で伸縮周波数が大きな影響を持つことが示唆されている. 本研究では腱細胞への分化に焦点をあて,遺伝子発現量を観察することで, 間葉系幹細胞の腱分化特性を評価する. 初めに,伸縮刺激を各細胞に一様に加えることを目的に細胞培養膜を作製し, 細胞の配向を制御した. その後, …

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  • 核内受容体LXRによる細胞分化制御と腎癌細胞の未分化維持システムについて

    杉﨑 航太, 藤野 智史, 加藤 玲, 別府 匡貴, 村上 聡, 早川 磨紀男 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-64S-, 2019

    <p>【目的】我々は腎癌細胞において、オキシステロールをリガンドとする核内受容体 Liver x receptor (LXR) の活性を逆作動薬SR9243によって抑制すると、細胞未分化マーカー Oct3/4 の発現が顕著に、ただし一時的に、低下することを報告している。LXR 逆作動薬によるOct3/4 …

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  • 腸管上皮内T細胞における細胞内代謝及び代謝関連遺伝子の関与の検討

    筋野 智久, 原田 洋輔, 野村 絵奈, 宮本 健太郎, 久保田 義顕, 金井 隆典 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 3 (0), 36_2-36_2, 2019

    ...そこでDP IEL細胞分化における解糖系遺伝子の関与を検討するため、<i>cd</i>4<sup>cre</sup>: <i>hif1</i><sup>f/f</sup><i>hif2</i><sup>f/f</sup>(DKO)マウスを作成した。DKOマウスにおいてはDPIEL細胞が増加しており解糖系マーカーであるhifがDPIEL分化に重要な役割を果たしていることを見出した。...

    DOI 医中誌

  • 骨芽細胞分化を標的とした新規経口骨粗鬆症治療薬の開発

    北尾 達哉, 伊東 佑真, 福井 正樹, 山本 めぐみ, 庄子 幸倫, 武田 滋充, 白波瀬 弘明 薬学雑誌 139 (1), 19-25, 2019-01-01

    <p>Osteoporosis increases the risk of bone fractures (<i>e.g.</i>, the femur), reduces a person's activities of daily living (ADL) and increases the likelihood of being bedridden. Therapeutic drugs …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 被引用文献2件 参考文献13件

  • 間葉系幹細胞の階層性・系譜の分子理解

    河邊 憲司, 宝田 剛志 日本薬理学雑誌 153 (2), 67-72, 2019

    ...homeobox 1(Prrx1)陽性細胞は,骨格形成過程の一時期に重要な役割を果たす幹/前駆細胞ポピュレーションを形成することを見出した.Prrx1陽性細胞内の不均一性を解析したところ,Prrx1陽性細胞には,幹細胞性の高いPrrx1<sup>+</sup>Sca1<sup>+</sup>集団と,分化指向性を持ったPrrx1<sup>+</sup>Sca1<sup>-</sup>集団が存在し,骨芽細胞分化系譜...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献26件

  • ―電気泳動による翻訳後修飾の解析―タンパク質レチノイル化の機能解析に関する新展開

    高橋 典子, 今井 正彦 電気泳動 63 (2), 35-39, 2019

    ...したシグナル伝達機構として注目されている.ビタミンAであるレチナールのオプシン修飾が視覚作用に関わることはよく知られている.一方,レチナールの酸化物であるレチノイン酸(RA)はヒト白血病細胞株HL60の分化誘導剤であり,急性前骨髄球性白血病患者を寛解させる.RAのノンジェノミックな作用機構としてレチノイルCoAを中間体とするRAによるタンパク質修飾反応(レチノイル化)を見出した.RA処理でHL60細胞分化初期...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • siRNAおよび新規CYTOO micro-pattern muscle differentiation platformを用いた筋肉毒性の早期in vitro評価

    瀧 憲二, Shuyan LU, David RAMIREZ, Bart JESSEN 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-220-, 2019

    ...一方,ターゲットのノックダウンではカルシウム流入に影響を与えずに,筋管細胞分化のわずかな増加を誘発した。</p><p>【考察】これらの評価結果はこの特異的標的阻害に関連する骨格筋毒性に対する信頼性を提供すると考えた。CYTOO MyoScreen™プラットフォームは,低分子化合物やsiRNAを用いて筋肉の役割を評価するのに有用な手段であると考えた。</p>...

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