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検索結果 1,140 件

  • 植草学園大学内で確認された両生類・爬虫類

    早川, 雅晴 植草学園大学研究紀要 16 39-46, 2024-03-31

    植草学園大学の敷地内に生息している両生類と爬虫類の調査を行った。その結果,両生類は千葉県レッドリストで保護生物に指定されている3種を含む4種を確認できた。現在千葉市では10種の両生類が生息しているとされているが,生息域が特定の場所で孤立化している種や,既に絶滅していると考えられている種も含まれているため,ヌマガエルを除けば実質的にはこの地域に生息する可能性が考えられる種は,すべて含まれていた。爬…

    機関リポジトリ

  • 飲料用ペットボトルを再利用した絶滅危惧種オガサワラグワの培養苗の馴化

    遠藤 圭太, 織部 雄一朗, 北山 朋裕, 村田 崇真, 吉井 嘉子, 横谷 みどり, 花岡 創, 松下 通也, 長谷部 辰高, 玉城 聡, 倉本 哲嗣, 山田 浩雄 日本森林学会誌 106 (1), 7-12, 2024-01-31

    ...<p>絶滅危惧種であるオガサワラグワ(<i>Morus boninensis</i>)の保全のために,苗木生産を効率化するための組織培養苗の馴化技術として,使用済みの飲料用ペットボトルを再利用した「PB馴化法」を開発した。林木育種センター(茨城県日立市)の研究施設で組織培養によってオガサワラグワのクローン苗を作製し,自生地である東京都小笠原村の父島と母島に輸送した。...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 愛媛県西予市石城地区に飛来するナベヅルの遊動域と環境選択性に関する研究

    渡邉 敬逸, 武田 有未, 松田 久司, 吉岡 宏之, 加藤 雄也 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 215-, 2024

    ...特に鹿児島県出水市周辺には,世界の生息数の約9割のナベヅル,そしてナベヅル同様に国際的な絶滅危惧種(VU)であるマナヅル(<i>Grus vipio</i>)の約5割が飛来しており,同地は世界的なツル類の越冬地として知られている。...

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  • 小形風力発電機への鳥類の接近回数:衝突リスク管理方法の確立に向けて

    茨田 匡, 新井 隆史, 久保 昌也, 北村 亘 保全生態学研究 advpub (0), 2024

    <p>要 約: 風力発電の設置基数が増加するにつれ、鳥類の衝突事故増加が問題となっており、2021年には発電量が3万7500kW以上の風車について、建設時に希少猛禽類に対して環境アセスメントが求められている。一方、小形風力発電機(以下、小形風車という)は環境アセスメントの義務がなく、影響評価による建設中止がないことから立地選定の制限が少なく大型風車では建てることができない場所にも建設することがで…

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  • 保全遺伝学に基づいた絶滅危惧種の生息域外保全及び野生復帰に関わる推奨事項

    中濵 直之, 井鷺 裕司 保全生態学研究 advpub (0), 2024

    ...こうした絶滅危惧種の保全策の一つとして、生息域外保全及び野生復帰が国内外で幅広く実施されている。しかし、生息域外保全や野生復帰事業においては近交弱勢、飼育栽培環境への適応などによる集団維持の失敗のリスクがある。これらの問題に対処するために、保全遺伝学が果たす役割は非常に大きく、保全遺伝学の成果を反映させた絶滅危惧種の保全策の検討事例も増えている。...

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  • 音響カメラによる絶滅危惧種イトウ<i>Parahucho perryi</i>の産卵遡上数モニタリング

    福島 路生, Fukushima Michio 保全生態学研究 advpub (0), 2024

    ...<p>要 約:絶滅危惧種イトウ<i>Parahucho perryi</i>の現在また過去の生息河川や捕獲履歴については比較的多くの知見が残るものの、生息数の長期変動が分かる統計データは日本にはない。そのことが本種の絶滅リスクの推定や効果的な保全策の立案や実施を困難にしている。...

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  • 環境DNAを用いた霞ヶ浦流域内河川におけるイシガイ類の分布の解明

    小室 隆, 後藤 益滋, 川崎 真由美 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 230-, 2024

    ...日本国内では18種の生息が報告され、そのうち13種は絶滅危惧種である(Kondo,2008)。イシガイ類の再生産には寄生宿主として適正な魚類が多数生息している必要があることや、コイ科魚類のタナゴ類およびヒガイ類はイシガイ類に産卵するため、これらの魚類の再生産には不可欠であることなどから、環境指標生物としての重要性も有している。イシガイ類は、日本国内の河川及び湖沼に生息している。...

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  • ツシマヤマネコの交通事故対策をめぐる住民意識の把握

    本田 裕子, 高橋 正弘 環境情報科学論文集 ceis37 (0), 166-174, 2023-12-08

    ...<p><tt>長崎県対馬市にのみ生息する絶滅危惧種であるツシマヤマネコの生息を脅かす要因の一つに交通事故が挙げられる。本研究では,対馬市民を対象に実施したアンケート調査結果を用いて,野外での目撃,交通事故対策や自動車の運転に関する認識を,過去の調査結果との比較や居住エリアでの違いから分析した。...

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  • 絶滅危惧種キリノミタケの木材腐朽特性と原木栽培による子実体形成

    牧野 純, 中束 賢譲, 根津 郁実, 石栗 太, 中澤 武 日本菌学会会報 64 (2), 41-55, 2023-11-01

    ...<p>わが国の『環境省レッドリスト2020』において,絶滅危惧種Ⅱ類(VU)にランクされているキリノミタケ<i>Chorioactis geaster</i>の保全を目的に,本種の菌糸成長と木材腐朽の特性を明らかにするとともに,原木栽培における子実体発生を試みた.その結果,菌糸はPDA培地において4℃から38℃までの範囲で生育し,その適温は30℃付近にみられた.木材腐朽に関与する環境要因等の影響は,...

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  • 草原性蝶類アサマシジミ北海道亜種の効果的生息地管理と遺伝的多様性に関する研究 ―アサマシジミ北海道亜種保全チーム―

    木下 豪太, 速水 将人, 中濱 直之, 大脇 淳, 喜田 和孝, 小山 信芳, Chistyakov Yuri 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 22-34, 2023-10-31

    <p>アサマシジミ北海道亜種は近年急速に生息域が縮小し,2016年に北海道のチョウ類としては初めて種の保存法に基づく「国内希少野生動植物種」に指定された.本研究では,適切な生息環境の管理方法の模索と集団遺伝学的調査を行った.遠軽町の生息地では,本亜種の保全のための草刈りが実施されている.そこで,草刈りの有無が本種とその資源(食草など)に及ぼす影響を調査した.その結果,本種の幼虫と成虫ともに草刈り…

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  • シッキムヒマラヤ産マメ科植物の1新種,<i>Oxytropis </i><i>teestae </i>

    Maity D., Midday M., Ghosh J. 植物研究雑誌 98 (5), 233-239, 2023-10-20

    ...<i>platysema</i>にも似るが,両種とも小葉の基部に棍棒状の蜜腺を欠くことなどで異なっている.本種は19個体しか確認されておらず,生育地が観光地で放牧も行われていることから,IUCN保全カテゴリーの絶滅危惧種(CR)相当と考えられる.</p>...

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  • 沖縄県西表島産希少植物の島内分布調査と記録の確認―維管束植物相解明に向けて

    山本 武能, 米倉 浩司, 阿部 篤志, 天野 正晴, 遠山 弘法, 設樂 拓人, 田金 秀一郎, 長谷川 文, 加島 幹男, 梶田 忠, 副島 顕子, 内貴 章世 植物研究雑誌 98 (4), 178-191, 2023-08-20

    ...<p>沖縄県西表島における全島網羅的な維管束植物相調査の過程で,これまで文献上では知られていたものの,分布の根拠となる証拠標本の引用がなされていなかった7種の植物が実際に島内に生育していることが確認された.また,これまで島内では限られた生育地のみが知られていた絶滅危惧種10種について島内新産地が発見された.これら17種について証拠標本を引用してその分布と生育状況を報告した.</p>...

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  • 北海道中央部及び南部におけるフクジュソウの生育環境

    玉田 祐介, 雫田 享佐, 厚芝 源太郎, 平田 健太郎, 石川 博規, 工藤 慎一 応用生態工学 26 (1), 15-22, 2023-07-31

    ...<p>フクジュソウ <i>Adonis ramosa</i> は,主に落葉樹林に生育するキンポウゲ科の多年草で,北海道中央部から南部,本州,四国に分布し,多くの都道府県で絶滅危惧種となっている.フクジュソウの保全対策を効果的かつ効率的に実施するためには,生育環境について知見を蓄積することが重要な課題の一つである.フクジュソウの生育環境については,光条件による影響を報告した研究は存在するが,フクジュソウ...

    DOI Web Site 参考文献20件

  • ため池の管理放棄がもたらすシナイモツゴの局所絶滅とリスク評価にもとづく保全計画

    中野 繭, 古賀 和人, 田崎 伸一 伊豆沼・内沼研究報告 17 (0), 1-15, 2023-07-11

    ...<p>絶滅危惧種シナイモツゴ<i>Pseudorasbora pumila </i>の大規模な生息地である長野県長野市のため池群は,数百におよぶため池のうちおよそ4 割が管理放棄されており,今後,急速に荒廃することが予測されている.過去の調査(1996–2010年)でシナイモツゴが確認されていた33 ヶ所を含む計36 ヶ所のため池を対象に,本種ならびに外来種の分布状況や,ため池の管理状況等の8 項目...

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  • 三重県における国内外来種オヤニラミ(<i>Coreoperca kawamebari</i>)の初記録

    太下 蓮, 伊藤 玄 伊豆沼・内沼研究報告 17 (0), 29-37, 2023-07-11

    <p>2022年に三重県北部において17個体のオヤニラミが採集された.本報告は,三重県におけるオヤニラミの初記録である.ただし,オヤニラミは隣接する愛知県,岐阜県,滋賀県,奈良県,和歌山県において移入されていることから,三重県のオヤニラミについても移入であると考えられた.採集調査では成魚に加えて当歳魚とみられる個体も採集されたことから,調査地ではオヤニラミが再生産しているものと考えられる.</p>

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  • 文献情報に基づく日本産タナゴ亜科魚類における国内外来種の分布状況

    伊藤 玄, 北村 淳一, 谷口 倫太郎, 熊谷 正裕 保全生態学研究 28 (1), n/a-, 2023-07-05

    ...本グループの全種が環境省あるいは地方公共団体のレッドリストに掲載されている絶滅危惧種であると同時に、多くの種が国内外来種となっている。婚姻色が美しく多様であり愛玩動物や釣りの対象魚としても人気が高いことから、意図的と思われる放流が各地で確認されている。本論文では、在来タナゴ類の生息域内保全を目的として、国内外来種の分布情報や駆除事例、定着状況を文献から網羅的に整理した。...

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  • 絶滅危惧種保全とエコツーリズム

    高橋 満彦, 早矢仕 有子, 菊地 直樹 保全生態学研究 28 (1), n/a-, 2023-07-05

    ...バードウォッチングは野生動物観光の中でもっとも持続可能な活動の一つとされているが、非消費的利用とは言え、人が生息地に入り込む等で脆弱な状況にある絶滅危惧種に負の影響を及ぼすような過剰利用が起こるため、日本版レッドデータブックに掲載されている猛禽類 14種のうち 4種は、観察や写真撮影など故意による人の接近が絶滅の加速要因に挙げられている。...

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  • 愛知県の谷津田に生息するホトケドジョウの食性

    花井 隆晃, 中西 彬, 伴 邦教, 服部 翔吾, 田頭 直樹, 谷口 義則 保全生態学研究 28 (1), n/a-, 2023-07-05

    <p>愛知県の谷津田の 2地点に生息するホトケドジョウの消化管内容物を四季にわたって調べた。全体では個体数および湿重量はいずれもユスリカ科が最大であった。また、個体数ではカイアシ亜綱、カクツツトビケラ科が多く、湿重量ではイシビル科、ガガンボ科が大きかった。餌料重要度百分率( %IRI)の解析結果では、いずれの地区でもホトケドジョウの体長が 50 mm未満の階級においてユスリカ科が最大であった。 …

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  • 世界農業遺産に認定された国東半島宇佐地域でのクヌギ林の持続的活用と保全

    林 浩昭 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 29-, 2023-05-30

    ...さらに、大学と連携しクヌギ林やため池周辺に生息する絶滅危惧種オオイタサンショウウオの生育調査や新種発見を支援し、農林水産業と生物多様性を同時に維持することを目指している。これらの保全活動は、農林水産省により定期的にモニタリングと評価が行われている。</p>...

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  • 絶滅危惧種オキナワセッコクの自生地と森林環境

    阿部 真, 安部 哲人, 阿部 篤志, 高嶋 敦史, 宮本 麻子, 齋藤 和彦, 小高 信彦 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 656-, 2023-05-30

    ...森林伐採や乱獲のために激減したとされ、環境省と沖縄県が絶滅危惧種(それぞれIB類、IA類)に指定する。この野生株の分布から適切な保護・回復のために有効な森林管理を検討し、これまでに、本種が成熟林に依存し着生木(ホスト)樹種の選好性があること、また、野生株の多くは国立公園の整備に伴い保護区域に含まれるようになったことを明らかにした。...

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  • 防風林管理が育む絶滅危惧種と生物多様性

    速水 将人, 中濱 直之, 岩﨑 健太, 新田 紀敏 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 50-, 2023-05-30

    ...</p><p>その結果、防風林の林縁や更新地、周辺の草原では、絶滅危惧種を含む多くのチョウや植物の開花が認められた。また草原や更新地では、それぞれ特有のチョウや植物の開花が見られた。林内では、種数・個体数は少なかったが、絶滅危惧種の植物の開花が認められた。したがって、防風林を含む景観の維持や防風林管理によって、チョウや開花植物の多様性維持に好適な環境が創出されていると考えられた。...

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  • 2021年の十和田湖の水生植物相および生物多様性保全における評価

    山ノ内 崇志, 加藤 将, 石戸谷 芳子, 横川 寛太, 山岸 洋貴 陸水学雑誌 84 (2), 127-137, 2023-05-25

    <p> 東北地方北部に位置するカルデラ湖の十和田湖において,2021年に水生植物相の調査を行った。調査の結果,水生植物20分類群が確認され,このうち既報の種1種が再同定され,5種が新産種であった。更新された植物相データに基づき,山ノ内ら(2016)と同じ手法で65湖沼を対象に現存種数と現存種の希少性を指標とした保全上の重要性を評価した。その結果,十和田湖は現存種数の多さでは65湖沼中19位から同…

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 日本海沿岸部におけるチゴモズ<i>Lanius tigrinus</i>の分布と個体数

    田悟 和巳, 横山 陽子, 谷口 裕紀, 柏原 聡, 樋口 広芳 日本鳥学会誌 72 (1), 67-76, 2023-04-25

    <p>日本で絶滅が危惧されているチゴモズ<i>Lanius tigrinus</i>の分布調査を,秋田県から新潟県の日本海沿岸部で行った.現地調査で雄の成鳥を111個体確認し,つがい数密度は5.1 /km<sup>2</sup>であった.この結果をもとにMaxentにより秋田県から新潟県のチゴモズの分布域を推定したところ,沿岸域のクロマツ林と耕作地(草地含む)が隣接する環境が主な生息地であり,生…

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 2019-2022年に植草学園大学構内で確認された哺乳類

    早川 雅晴 植草学園大学研究紀要 15 (0), 45-54, 2023-03-31

    <p>植草学園大学構内に生息している哺乳類の調査を行った。その結果,9科10種を確認することができた。千葉県レッドリストに指定されているニホンリスとヒミズを確認できた一方で,千葉県の外来生物に指定されているクマネズミ・アライグマ・ハクビシン・イエネコが高い頻度で確認された。大学内の生態系,中でも里山をモデルとした「植草共生の森」の環境維持のためには,これら外来生物がいないことが望まれる。特に,日…

    DOI 機関リポジトリ

  • 自然保護とNGO

    遠藤 孝一, 安西 英明 環境情報科学 52 (1), 36-41, 2023-03-30

    <p>日本野鳥の会は,全国に約5 万人の支援者をもち,日本で最も長い歴史を有している自然保護系のNGO である。本稿では,日本野鳥の会が,いかなる足跡をたどり,どのように活動を展開してきたかを素描し,今後に向けて環境NGO として果たすべき役割と課題を考察する。「鳥の科学と芸術の融合」を目指して創設された日本野鳥の会は,自然保護そのものに加え,自然観察や保護の普及活動,自然系施設の運営活動,ファ…

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  • 絶滅危惧種オグラセンノウの発芽特性

    高岸, 慧, 宮本, 太, 佐藤, 千芳, Takagishi, Kei, Miyamoto, Futoshi, Sato, Chiyoshi 67 (4), 160-164, 2023-03-10

    絶滅に瀕しているオグラセンノウSilene kiusiana (Makino) H. Ohashi et H. Nakai は半自然草原に生育する大陸系遺存植物である。本研究ではオグラセンノウの種子発芽特性を明らかにした。低温湿層処理(無処理,15日,30日)を行った種子を用いた段階温度法による種子発芽試験の結果,温度下降系は温度上昇系と比較して低い発芽率を示した。このことから本種の種子は短期間…

    機関リポジトリ

  • 河川敷のヒロハノカワラサイコ(バラ科)における草刈の影響

    福原, 達人, 永井, 大揮, 松本, 隆一郎, FUKUHARA, Tatsundo, NAGAI, Daiki, MATSUMOTO, Koh-Ichiro 福岡教育大学紀要. 第三分冊, 数学・理科・技術科編 72 31-40, 2023-03-10

    頻繁な踏圧と強度の草刈を受ける河川敷のヒロハノカワラサイコ(バラ科)集団において,草刈(7月)の前後における個体数・個体の空間分布の変化を調べた。加えて,草刈前に花茎の形成状況や開花数の変動,草刈後には実生の分布・痩果の浮水能を調査した。

    機関リポジトリ HANDLE

  • 小笠原諸島固有種ムニンヒサカキの保全に関連した生育状況

    小栗, 恵美子, 石坂, あゆみ 小笠原研究 49 169-179, 2023-03

    本研究では、絶滅危惧IB類に指定されているムニンヒサカキの保全対策に関する基礎情報を提供するために、父島と母島における本種の分布調査と解剖学的観察による花の性表現の確認を行った。父島の東平周辺では19個体を確認し、雄10個体、雌5個体が開花していた。母島の長浜トンネル周辺では12個体の開花個体を確認し、その内訳は雄5個体、雌7個体だった。両島で開花していた個体は解剖学的観察により雌雄いずれかに判…

    機関リポジトリ HANDLE

  • 北浦の23本の流入河川における魚類の分布パターンと生息環境特性

    大森 健策, 諸澤 崇裕, 加納 光樹 水生動物 2023 (0), AA2023-1-, 2023-01-05

    ...とくに植生被度は複数の絶滅危惧種の出現と正の相関が認められた。今後、北浦流域において水産有用種や絶滅危惧種を含む在来魚のさまざまな生息環境を適切に保全していくうえで、堰堤への魚道の設置、水辺植生の管理、護岸構造の改良などを含む流入河川再生計画の検討が急務であると考えられた。...

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  • 絶滅危惧水生昆虫の現況と減少要因の解明、水環境の科学的知見に基づく環境再生

    苅部 治紀 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 57-, 2023

    ...演者らの調査地域においては、北海道道北地区の異常高温や大干ばつが絶滅危惧種の生息池や湿地の干上がりを招き、個体数の急激な減少が観察されている。同様の干ばつは南西諸島でも数年に一度の頻度で襲来するようになり、同様の現象が生じている。また、ネオニコチノイド系農薬汚染も当初問題になった水田だけでなく畑地でも広く利用される薬剤になり、全国に拡大している。  ...

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  • 中国における国家級自然保護区の発展と空間分布特性

    任 海, 中岡 裕章, 江口 誠一, 関根 智子, 森島 済 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 227-, 2023

    ...また,それぞれの段階の境界線には,標高差が大きい山脈が分布しており,各種生物資源が豊富であるため,絶滅危惧種を主な保護対象とした「森林生態系統」保護区や「野生動物」保護区が集中的に分布している傾向が読み取れる。  第二に,中国の人口分布の偏りを示す黒河・騰衝線からみると,人口密度が高い東側には件数が多いが,それぞれの面積が狭く,小規模の自然保護区が多い。...

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  • 埼玉県におけるキバネツノトンボの生息状況

    岩田 朋文, 岩田 泰幸, 内田 大貴, 佐藤 祐治, 田悟 敏弘, 半田 宏伸 埼玉県立自然の博物館研究報告 17 (0), 65-76, 2023

    埼玉県におけるキバネツノトンボの生息状況を明らかにした.確認された県内最古の記録は1981 年のものであったが,近隣都県の記録状況を鑑みると,1980 年以前から生息していた可能性が考えられた.ほとんどの記録地点は,『埼玉県レッドデータブック動物編2018』 で用いられている地帯区分の低山帯,台地・丘陵帯,台地・丘陵帯に隣接する低地帯のいずれかに含まれる7 地域に属し,2022 年にもこれら7 …

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  • 国営かんがい排水事業で整備した浄化型排水路における水生生物の生息状況長期モニタリング

    山本 康仁, 濱 裕人 農業農村工学会論文集 91 (2), II_77-II_83, 2023

    <p>国営環境保全型かんがい排水事業にて整備された北海道東部の根釧地域における排水路及び排水路附帯施設である遊水池を対象に,2005年から2019年にかけて,地元小学校との協働で水生生物の生息状況調査を行った.調査の結果,環境省あるいは北海道レッドリスト掲載種を複数含む,魚類7科14種類,甲殻類3科3種類,両生類1科1種の合計11科18種類の水生生物が確認された.湿地環境の開発に伴い生息地が減少…

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  • 環境DNAメタバーコーディングを用いた北日本の溜池における外来魚の影響評価

    小粥 淳史, 八柳 哲, 神戸 崇, 井上 頌子, 荒木 仁志 保全生態学研究 28 (2), 333-, 2023

    ...<p>日本に生息する汽水・淡水魚のうち、約4割が環境省レッドリストにおいて絶滅危惧種に指定されており、なかでもタナゴ類の減少は顕著である。その一要因として外来種の影響が挙げられ、国内の溜池に広く見られるオオクチバスやカムルチーによる捕食、タイリクバラタナゴによる競合のほか、産卵母貝の生活史に必須なハゼ類の減少による間接的影響が懸念されている。...

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  • 生物多様性保全教育のための動画教材制作

    三宅 志穂, 前田 菜穂, 坪谷 理紗*, 中城 満, 田中 拓弥 日本科学教育学会年会論文集 47 (0), 649-650, 2023

    ...本研究では絶滅危惧種であるニホンイヌワシをモチーフとして取り組んだ動画教材の効果を検証する。動画をYouTubeおよび対面で公開したところ51名からのコメントが得られた。テキストマイニングツールによって,単語出現頻度,共起キーワード,感情分析のデータを取得した。視聴コメントを検証した結果,本教材が間伐という森林の手入れ,間伐材マークに関する知識的側面を刺激することができた。...

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  • 岩手県米田地区海岸における海岸復興整備に伴う海浜植生の保全対策について

    小島 千里, 村山 元, 稲村 真一, 志俵 和宏, 今村 史子 景観生態学 28 (1-2), 25-34, 2023

    ...<p>米田海岸は,岩手県内では最大級の砂浜である十府ヶ浦に位置し,三陸復興国立公園内の砂浜である.岩手県内の国立公園内の砂浜でハマナス群落が大きく残存している唯一の場所であるとともに,エゾオオバコやナミキソウなどの絶滅危惧種が生育しているため,保全上重要な場所である.しかし,東日本大震災後の防潮堤復興整備により,海浜植生が改変・消失する可能性があったため,環境保全措置を行った.環境保全措置として,事業主体...

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  • 広島県庄原市猫山における蛇紋岩植物の現状

    山本 晃弘, 井上 竜輔, 和崎 淳, 中坪 孝之 広島大学総合博物館研究報告 14 105-118, 2022-12-25

    ...やイブキジャコウソウThymus quinquecostatus Celak. var. ibukiensis (Kudô) H.Hara などの絶滅危惧種を含む,過去に記録のある植物の大部分を確認した。しかし,蛇紋岩地特有の植物の生育範囲は草地や岩場などに極めて限定されており,今後の遷移の進行や気候変動,人為的攪乱などの影響を考慮すると,長期的な保全対策が必要と考えられる。...

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  • 広島県竹原市ハチの干潟周辺における鳥類の出現記録

    西田 雄介, 大塚 攻, 西本 悟郎, 上野 吉雄, 渡辺 健三 広島大学総合博物館研究報告 14 51-59, 2022-12-25

    広島県竹原市に位置する「ハチの干潟」は,賀茂川河口に存在する,最大干出面積約22 ha の干潟である。ハチの干潟は生物多様性が高く,環境省は「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」に選定している。しかし,ハチの干潟周辺に生息する鳥類調査報告は少ない。本調査は,竹原市の鳥類相の解明を目的としてハチの干潟周辺でルートセンサス法による調査を行い,2021 年4 月から2022 年10 月までの週に1 …

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  • 広島大学東広島キャンパスの植栽樹木

    中村 創, 本郷 圭祐, 松坂 啓佑, 長﨑 涼平, 池田 誠慈, 塩路 恒生, 清水 則雄, 坪田 博美 広島大学総合博物館研究報告 14 75-92, 2022-12-25

    ...また,植栽樹木の中に絶滅危惧種が確認された。環境省のレッドリストで絶滅危惧II 類に選定されているハナノキAcer pycnanthum K.Koch(ムクロジ科)が確認された。樹木などの場合,生育にはある程度広い空間が必要であるが,キャンパスのような場所は域外保全の場としても有用であると考えられる。...

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  • 広島大学東広島キャンパスの蝶相とその出現傾向

    得能 寛太, 富川 光 広島大学総合博物館研究報告 14 67-74, 2022-12-25

    ...本調査の結果,準絶滅危惧種のオオムラサキを含む53 種が確認された。多様度・類似度の算出から,自然的環境における種多様性が最も高く,環境毎に出現する蝶類の種組成に一定の傾向がみられることが示された。...

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  • ヒメチャマダラセセリの生態に関する基礎的研究

    佐藤 陽, 安藤 秀俊 日本科学教育学会研究会研究報告 37 (3), 13-16, 2022-12-03

    <p>ヒメチャマダラセセリは,鱗翅目セセリチョウ科の蝶である。日本では,北海道の特産種で日高山脈アポイ岳付近に産し,国の天然記念物(絶滅危惧ⅠA類)に指定されている。近年,生息環境の変化により個体数が急激に減少し,日本チョウ類保全協会などの調査では,調査地(計11カ所)における7月下旬の幼虫数の変化を見ると2013年には361頭であったが,2020年には70頭まで減少し絶滅の危機に瀕している。絶…

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  • 丹沢山地でシカの採食圧を 20年以上受けた後に設置された植生保護柵の内外における絶滅危惧種の多年草の回復

    田村 淳, 中西 のりこ, 赤谷 美穂, 石川 信吾, 伊藤 一誠, 町田 直樹, 永井 広野, 野辺 陽子, 長澤 展子 保全生態学研究 27 (2), 263-, 2022-10-20

    ...このように丹沢山地では、シカの採食圧を 20年以上受けた後に設置された柵内で 5年以上かけて回復した絶滅危惧種が存在することを確認した。一方、柵外では絶滅危惧種の回復は限られていた。これら柵内外の結果は本調査地に特有の可能性もあるため、他地域においても柵の設置と個体数管理の有効性を検証することが望まれる。</p>...

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  • 絶滅危惧植物タイワンハマサジの分布と生育状況

    水谷 晃, 藤吉 正明, 河野 裕美 保全生態学研究 27 (2), 257-, 2022-10-20

    ...<p>タイワンハマサジは、日本国内において沖縄県八重山諸島の仲ノ神島にしか生育していない絶滅危惧種である。その保全に資する情報提供のため、 2017年から 2021年までの 5年間の写真記録をもとに、島内での詳細な分布や開花期間等の生育状況を取りまとめた。タイワンハマサジは、東側の北海岸に複数の集団を形成しており、また南海岸や島の中央部にも分布していた。...

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  • 日本で最も絶滅に近い鳥オガサワラカワラヒワの絶滅回避のための保全プロジェクト ―一般社団法人Islands care―

    川口 大朗, 両角 健太, 足立 祥吾, 向 哲嗣, 川上 和人 自然保護助成基金助成成果報告書 31 (0), 202-209, 2022-10-14

    <p>小笠原諸島の固有鳥類オガサワラカワラヒワは近年激減しており,繁殖個体数が約200個体と推定され,存続可能性分析では15年程度で絶滅する可能性が示されている.2021年のセンサス調査により,オガサワラカワラヒワは減少傾向が続いており,極めて低密度の状態となっていることが確認された.現状の繁殖個体数では,近年頻発している大型台風や干ばつなどの気象害の発生により,個体群が消滅することも十分にあり…

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  • 飼育下マレーグマにおける効果的な採食エンリッチメント

    須崎, 菜緒, 高見, 一利, 井上, 康子, 浮瀬, 百々花, 秋山, 多江, 松林, 尚志, Suzaki, Nao, Takami, Kazutoshi, Inoue, Yasuko, Ukise, Momoka, Akiyama, Tae, Matsubayashi, Hisashi 67 (2), 67-74, 2022-09-16

    ...絶滅危惧種の保全には,生息域内での生態・行動把握に加えて,動物園などでの生息域外保全も重要である。その際,飼育環境を自然生息地に近づけ,動物のもつ野生本来の行動を発現できるエンリッチメントが大切となってくる。しかし,飼育下マレーグマでエンリッチメントが行われている前例は世界でも少なく,国内では行われた報告がない。...

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  • 鹿児島大学教育学部附属幼稚園の園庭に生育する植物の多様性

    川西, 基博, 寺床, 勝也, 浅野, 陽樹 鹿児島大学教育学部研究紀要. 特別号 = Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Special issue 1 79-99, 2022-06-13

    ...をより効果的に幼稚園教育に活用するための知見を得ることを目的とし,鹿児島大学教育学部附属幼稚園の園庭で確認された植物のリストを作成するとともに,注目される植物の諸特性と教育的効果について考察した.冬季(12 月)における附属幼稚園の園庭では合計159 種の維管束植物が確認された.このうち在来種は82 種で38 種が自生していた.帰化種は合計25 種で16 種が自生していた.栽培種は54 種であった.準絶滅危惧種...

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  • 絶滅危惧種ヤクシマランのヒノキ人工林における生育状況

    川﨑 実椰, 平田 令子, 高木 正博, 伊藤 哲 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 463-, 2022-05-30

    ...<p>ヤクシマランは絶滅危惧ⅠB類(EN)に分類されている絶滅危惧種であり、鹿児島県と宮崎県にのみ分布している。環境省のレッドデータブック2014などにおいてヤクシマランは常緑広葉樹の林床または照葉樹林内に生育していると記載されている。しかし、宮崎大学田野フィールドではヒノキ人工林での生育が確認された。このことは、針葉樹人工林がヤクシマランの生育場所として機能している可能性を示す。...

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  • 絶滅危惧針葉樹ヤクタネゴヨウの遺伝的多様性と集団遺伝構造

    柴野 達彦, 金谷 整一, 手塚 賢至, 池亀 寛治, 大久保 達弘, 逢沢 峰昭 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 379-, 2022-05-30

    ...分布地が限られており、個体数が少ないことから環境省および国際自然保護連合のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されている。このような希少種では小集団化や断片化が発生することにより、遺伝的多様性の減少や近交弱勢などが懸念される。そのため、適切な保全を実施するには遺伝的評価に基づく必要がある。...

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  • オガサワラオオコウモリの利用する森林環境の評価と将来予測

    鈴木 創 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 194-, 2022-05-30

    ...<p>オガサワラオオコウモリ(以下本種)は小笠原の固有哺乳類で絶滅危惧種である。植食性で、種子散布や花粉媒介の生態系サービス者として固有森林の維持・再生に不可欠な存在である。しかし、食害により農業との軋轢もあり、本種の通年利用可能な森林創出が課題である。本研究では、GPS機器を用いて把握した本種の利用森林の評価と将来予測を行い、創出すべき森林環境へ資料とする。...

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  • ニホンウナギの各生活史段階における石倉カゴの浮石間隙構造への選好性:汽水域のハビタットの効果的な復元に向けて

    大戸 夢木, 坂上 嶺, 日比野 友亮, 松重 一輝, 内田 和男, 望岡 典隆 日本水産学会誌 88 (3), 152-161, 2022-05-15

    <p> ニホンウナギの成長や降海時の順応の場である汽水域のハビタットの劣化は著しい。本研究では,このハビタットの創出・復元を目標に,本種がどのような浮石間隙構造を好むかを生活史段階ごとに検証した。汽水域において異なるサイズの石(大,長軸30 cm;中,20 cm;小,10 cm)を詰めた石倉カゴ(研究用漁具)の利用状況を比較したところ,未成熟のクロコや黄ウナギは間隙が細かい「小」を好むが,海へ産…

    DOI Web Site 参考文献29件

  • 絶滅危惧種かつ漁獲対象種であるシロウオ <i>Leucopsarion petersii</i>の小浜湾浅海域における時空間的分布

    松井 明, 小原 隆紀, 小松崎 善成, 富永 修 保全生態学研究 27 (1), n/a-, 2022-04-28

    <p>シロウオ(スズキ目ハゼ科)は河川を遡上するものが漁獲されているが、減少しており環境省の絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。生活史の大半を海域で過ごすが、産卵期に河川を遡上し下流域で産卵する遡河回遊魚である。個体群の回復のためには海域での生息環境を知る必要があるが、河川に遡上した段階での情報は多いものの、海域では限られた個体数の採集データに基づいた解析が行われているのみであり、データの蓄積が必要で…

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  • 絶滅危惧種シマフクロウを対象とした写真撮影者の特性および観光利用における問題点

    早矢仕 有子 保全生態学研究 28 (1), n/a-, 2022-04-15

    ...<p>絶滅危惧種シマフクロウ <i>Ketupa blakistoni</i>に対する国の保護増殖事業は、 1984年の事業開始時から一貫して生息地を非公開とすることで、バードウォッチャーや写真撮影者の接近がシマフクロウの採餌や繁殖に悪影響を及ぼす危険性を回避しようとしてきた。しかし、接近が容易な一部の生息地では次第に人の入り込みが増加し、とくに 2010年代に急増した。...

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  • 尾瀬産維管束植物相とその再検討

    大森 威宏, 黒沢 高秀, 志賀 隆, 薄葉 満, 根本 秀一, 吉井 広始, 海老原 淳, 田中 徳久, 天野 誠 低温科学 80 175-197, 2022-03-31

    ...標本にもとづく尾瀬の自生維管束植物は,893種類(834種7亜種34変種18雑種)であった.このうち,31種類は環境省により絶滅危惧種に指定されており,群馬県,福島県,新潟県により指定されているものも含めると,絶滅危惧種は160種類に達する.尾瀬の植物相は日本海要素を多く含むことに特徴がある.一方で尾瀬には,隔離分布種する稀産種も多い.尾瀬固有の分類群(種・亜種・変種)はキンポウゲ科のオゼキンポウゲ...

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  • 1-4-3. 奄美大島における照葉樹林の種組成と伐採履歴および微地形との関係

    川西, 基博, 酒匂, 春陽 南太平洋海域調査研究報告 = Occasional papers 63 20-21, 2022-03-30

    ...特に、地生草本は下部斜面域に分布する種が多く、非伐採地を中心に絶滅危惧種を多く含む着生植物の生育地となっていた。琉球・奄美の固有種としては13種が出現した。固有種の種密度は、伐採歴、微地形による差はなく、伐採地の二次林でも複数種が生育していることが明らかになった。...

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  • 名短キャンパスにおける動物相の予備的研究

    辻, 広志, TSUJI, Hiroshi 名古屋短期大学研究紀要 (60) 15-34, 2022-03-15

    2013年~2021年にかけて、愛知県豊明市の大学キャンパスで動物相の予備的調査を行った。任意観察による調査の結果、4門12綱29目100科159種類の生物種を確認した。ホンドタヌキ・シロマダラ・シマヘビ・ヒラタクワガタ・ヒオドシチョウなど、近隣の名古屋市レッドリストに掲載されている種が多く生息していることが明らかになった。希少種と環境指標生物の観点から、本キャンパスの動物相と自然度の評価を行い…

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  • 農学部附属農場本館屋上の植物相

    橋本, 啓史, 西部, めぐみ, 伊藤, 玄, 小菅, 崇之 名城大学農学部学術報告 (58) 51-56, 2022-03

    ...国の準絶滅危惧種イシモチソウが生育していた本学農学部附属農場本館屋上の草地が,2021年に工事のため失われることになり,一部のイシモチソウの株を保全のために移植した。その移植作業時に採取した植物の標本リストと,過去の卒業研究で記録に残る本館屋上の植物リストから,これまでに本館屋上にあった維管束植物の植物相をまとめた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 奄美大島の高海抜地に成立するスギ人工林と天然生林の種多様性の比較

    畠中, 雅之, 片野田, 逸朗 鹿児島県森林技術総合センター研究報告 = Bulletin of the Kagoshima Prefectural Forestry Technology Center (23) 23-30, 2022-03

    ...また,絶滅危惧種はいずれの植生型でも出現種数が少なく,その生育環境としての役割を比較・評価できなかった。スギ人工林と比較した天然生林は,過去に強い人為的攪乱を受けた可能性が高いことから,今後はより自然度の高い天然生林での調査とスギ人工林との比較が必要と考えられた。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 神奈川県内の絶滅危惧種キバネツノトンボの生態的知見

    苅部 治紀, 加賀 玲子 神奈川県立博物館研究報告(自然科学) 2022 (51), 73-80, 2022

    ...キバネツノトンボは、現在、神奈川県内での分布が県北部の一角に極限される絶滅危惧種である。本報では、これまでほとんど報告のなかった本種の生態を解明するために、2020 年、2021 年に継続観察を実施した生態調査の結果を報告した。まず、今回本種が夜間生息地の草地のススキなどの枯れ茎に静止して休止することを初めて明らかにした。...

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  • 空手の指導実践から考える身体文化の伝承・継承

    清水 由佳 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 72 (0), 15-, 2022

    ...空手界(特に沖縄)では、「伝統空手は絶滅危惧種」であり、今流行っているのは「スポーツ空手である。」いうことを耳にする。しかし、時代の変化に柔軟に対応し、その時代の人々のニーズに寄り添い、人々の心の拠り所としてあったからこそ、空手道は途絶えず、今なお200年以上存在しているのだと思う私は、「昔は…今は…」と批判し、評論家になっている空手家に愚問を感じるところがある。...

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  • 野生動物保護における道路

    田中 瑠莉 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2022 (0), H05-, 2022

    ...本発表では、絶滅危惧種ツシマヤマネコの域内保全施策の取り組みについて、道路という存在に着目し考察を試みる。インフラ整備による生息地の分断と交通事故は、ツシマヤマネコの個体数の減少の主な要因として指摘されている。そこで、①道路の存在が引き起こす生活環境への影響、②道路の存在が媒介する保護のネットワーク、の2点について事例をもとに検討する。...

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  • 山口市J地区におけるビオトープによる生物多様性保全効果の検討

    中田 和義, 三田 康祐, 中西 毅 農業農村工学会誌 90 (8), 587-590,a2, 2022

    ...<p>本報では,山間地域(傾斜地)の山口県山口市J地区で実施した現地調査結果に基づき,ビオトープや環境配慮水路には生物多様性保全効果が見られ,絶滅危惧種を含む多種多様な生物の保全に貢献していることを明らかにした。...

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  • スノキ属在来野生種ナガボナツハゼの<i>in vitro</i>シュートへのコルヒチンおよびオリザリン処理による倍加個体の作出とその特性

    八幡 昌紀, 勝見 樹, 香取 千文, 橋本 望, 古田 真子, 周藤 美希, 富永 晃好, 向井 啓雄, 安田 喜一, 國武 久登 園芸学研究 21 (1), 1-10, 2022

    ...<p>我が国自生のスノキ属で絶滅危惧種IA類に指定されているナガボナツハゼをブルーベリーの育種素材として利用するために,ナガボナツハゼの多芽体由来シュートを有糸分裂阻害剤であるコルヒチンとオリザリンに浸漬処理し,染色体倍加個体である四倍体の作出を試みた.さらに,これらの処理で得られた四倍体の形態調査を行った.コルヒチン処理では両系統ともに処理時間の延長に伴いシュートの生存率が低下する傾向がみられた....

    DOI Web Site 参考文献31件

  • 瀬戸内海西部海域のナルトビエイAetobatus narutobieiの胎内仔魚期からの発育段階区分

    泥谷 明子, 島本 文, 民法 紗希, 山崎 大海, 清水 則雄, 和西 昭仁, 坂井 陽一, 橋本 博明 広島大学総合博物館研究報告 13 49-65, 2021-12-25

    ...ナルトビエイは21世紀初頭から本邦西部域で大量出現し,有用貝類等を食害するとして駆除事業が行われる一方,絶滅危惧種ともされている。本種は卵胎生魚であるが,生活史全般の発育に関する研究はない。我々は2004-’12年に瀬戸内海西部域で調査を行い(標本数:胎内仔魚368尾,捕獲個体985尾),本種の発育について,海産硬骨魚類の発育段階区分(卵-仔魚-稚魚-若魚-未成魚-成魚)を参考に検討した。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 奄美大島固有種アマミイシカワガエル幼生の流下状況

    大海 昌平, 永井 弓子, 岩井 紀子 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-10-31

    ...<p>アマミイシカワガエルは奄美大島の固有種であり、鹿児島県の天然記念物に指定されている絶滅危惧種である。成体の生態調査は行われてきているものの、幼生の生態についての知見が不足している。本種の幼生期間における流下状況を明らかにするため、野外の沢において蛍光タグを用いた標識と追跡調査を行った。...

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  • 愛媛県の農業用土水路における絶滅危惧種マツカサガイ残存個体群

    畑 啓生, 東垣 大祐, 小笠原 康太, 松本 浩司, 山本 貴仁, 村上 裕, 中島 淳, 井上 幹生 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-10-31

    <p>イシガイ科マツカサガイは、本州、四国、九州に分布する日本固有の淡水性二枚貝である。流水のある淡水域を選好し、現在ではその主な生息地は農業用水路となっている。本研究では、愛媛県の道前平野における農業用土水路にて、マツカサガイの新たな生息地が確認されたため報告する。愛媛県では、マツカサガイは、松山平野南部と宇和盆地のみに生息が知られていたが、それらの地域では分布域と密度が急速に減少しており、愛…

    DOI 被引用文献1件

  • ネットオークションによる絶滅危惧魚類の取引状況と取引特性の類型化

    髙久 宏佑, 諸澤 崇裕 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-10-31

    ...さらにネットオークションによる取引の増加に伴い、個人等による野外採集個体の消費的な取引の増加も懸念されているが、一方で絶滅危惧種の捕獲、流通に係る定量的データの収集は難しく、種ごとの取引現況について量的な把握が行われたことはない。...

    DOI 被引用文献1件

  • コウノトリのなわばりと行動圏-ペアの雌雄差に着目して-

    伊﨑 実那, 出口 智広, 江崎 保男 日本鳥学会誌 70 (2), 161-174, 2021-10-25

    ...<p>再導入により野外での個体数が増えつつある絶滅危惧種のコウノトリ<i>Ciconia boyciana</i>について,保全の観点からなわばりと行動圏に着目し,給餌に依存しない繁殖ペアの行動データを20か月間集めた.なわばりについては,カーネル法による行動圏の推定を行い,ペア雌雄の「重複する行動圏」と「他個体との対戦位置」を関連付けて,最も妥当な範囲を検討した.その結果,雌雄で重複する行動圏の密度...

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • 世界自然遺産候補地奄美大島の森林における植物の種多様性と伐採履歴および微地形との関係 ―鹿児島大学薩南諸島森林生態研究グループ―

    川西 基博, 酒匂 春陽, 相場 慎一郎, 藤田 志歩, 鵜川 信, 榮村 奈緒子, 田金 秀一郎, 宮本 旬子 自然保護助成基金助成成果報告書 30 (0), 6-24, 2021-09-30

    ...本研究では,奄美大島の照葉樹林において情報の乏しい国有林以外の森林域を中心に,伐採履歴および微地形と種多様性との関係を把握することを目的として調査を行った.その結果,尾根に近い上部斜面域と,深い谷に面した下部斜面域では照葉樹林の構成種に共通性が見られるものの,明瞭に分布パターンが異なる種があることが明らかになった.特に,シダ植物やラン科植物などの地生草本は下部斜面域に分布する種が多く,非伐採地を中心に絶滅危惧種...

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  • ランミモグリバエの新たな寄主植物と北限と南限を含む国内の分布状況

    辻田 有紀, 山下 由美, 村田 美空, 首藤 光太郎, 天野 正晴, 遊川 知久 昆蟲.ニューシリーズ 24 (3), 55-63, 2021-09-25

    ...<p>近年,本州以南に自生する様々なラン科植物種から,ハモグリバエ科ランミモグリバエの寄生が報告されている.本種は幼虫が果実や花茎を摂食して種子生産を阻害することから,本種の寄生がラン科植物の増殖に及ぼす影響を明らかにすることは,ラン科の絶滅危惧種を保全する上での課題となっている.しかし,その分布域や寄主植物の詳細は未だ明らかでない.そこで本研究では,北海道から沖縄県まで国内の1道9県に自生する21...

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  • 立山連峰弥陀ヶ原におけるミヤマモンキチョウの生息地の選好性

    清水 大輔, 山崎 裕治 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-08-31

    ...本種は、近年の温暖化によって、個体数の減少が危惧されており、 2019年の環境省レッドリストでは準絶滅危惧種に指定されている。しかし、現在本種の生息域や生活環などの基本的な生態研究が十分に行われていない。本調査では、ミヤマモンキチョウの保全を目的とし、本種の主要な生息地である立山連峰弥陀ヶ原の標高約 1600 mから約 2100 mまでの範囲において、生息状況および利用環境に関する調査を行った。...

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  • 日本の絶滅危惧生物標本の所在把握と保全への活用

    杉田 典正, 海老原 淳, 細矢 剛, 神保 宇嗣, 中江 雅典, 遊川 知久 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-08-31

    ...国内の博物館は、約 95.9%の絶滅危惧種につき標本を 1点以上保有し、少なくとも 58,415点の標本を所蔵していた。海外の博物館も含めると約 97.0%の絶滅危惧種の標本所在が確認された。約 26.5%の絶滅危惧種が個体群内の遺伝的多様性の推定に適する 20個体以上の標本数を有した。本研究により絶滅危惧種標本へのアクセスが改善された。...

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  • 宅地造成地法面における絶滅危惧種ハナノキの実生更新の成功と、その更新特性について

    野村 勝重, 野村 礼子, 玉木 一郎, 菊地 賢 保全生態学研究 26 (2), n/a-, 2021-08-31

    ...<p>中部地方の丘陵地帯に生育する絶滅危惧種ハナノキは、その自生地の多くで更新不良による個体群の衰退が心配されている。近年、岐阜県多治見市東山地区の住宅団地造成法面に、ハナノキの稚樹が数多く確認された。これは隣接する天然林内の雌株を母樹とした実生が、造成法面の好適な光環境の下で定着したためと考えられる。...

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  • 霞ヶ浦におけるイケチョウガイ属<i>Sinohyriopsis</i> spp. の定着

    萩原 富司, 白井 亮久, 諸澤 崇裕, 熊谷 正裕, 荒井 聡 伊豆沼・内沼研究報告 15 (0), 139-149, 2021-06-30

    <p>イケチョウガイ(琵琶湖固有種)と中国産ヒレイケチョウガイとの交雑種(ヒレイケチョウガイ交雑種)は霞ヶ浦において真珠養殖に用いられてきた.特にヒレイケチョウガイ交雑種は水質汚濁に強いとされ,養殖施設からの幼生の拡散による水域への定着が危惧される.そこで交雑種の逸出状況を把握するため,野生個体を採集し,外部形態を養殖のヒレイケチョウガイ交雑種やイケチョウガイと比較した.真珠養殖場近傍で採集され…

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  • 高知県物部川水系で採集されたゼゼラ<i>Biwia zezera </i>の記録

    太田 啓佑, 谷口 倫太郎, 金光 隼平 伊豆沼・内沼研究報告 15 (0), 131-137, 2021-06-30

    <p>2019 年から2020 年にかけて高知県物部川水系においてゼゼラ<i>Biwia zezera </i>を採集した.本種の高知県内での記録は1972 年から1979 年にかけて鏡川水系と物部川水系で確認されているが,近年の高知県内における本種の生息状況に関する知見は乏しく,河川水辺の国勢調査においても生息が確認されていない.高知県内における本種の分布は琵琶湖由来の移入であると考えられるが…

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  • 琵琶湖・早崎内湖干拓地外の造成ヨシ帯におけるゲンゴロウブナ(コイ科フナ属)の産卵: 産着卵のDNA 種判別にもとづく確認

    馬渕 浩司, 西田 一也, 吉田 誠 伊豆沼・内沼研究報告 15 (0), 31-45, 2021-06-30

    ...<p>ゲンゴロウブナはコイ科フナ属に属する琵琶湖固有の魚類だが,現在は漁獲量が激減し,個体数の減少により絶滅危惧種に指定されている.かつて琵琶湖の東北岸にあった早崎内湖は,本種の最大の産卵場であったが,1970 年に全面干拓され,個体群の減少に大きく影響したと推測されている.本種を含むコイ科魚類(ニゴロブナやホンモロコなど)の資源回復のため,琵琶湖岸に人工のヨシ帯が造成されているが,これが本種の産卵場...

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  • 田島ケ原サクラソウ自生地にみられる5年間の植生変化

    岡田 遥, 荒木 祐二 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 460-, 2021-05-24

    ...ここには約250種の維管束植物が生育し,サクラソウを含む約30種の絶滅危惧種が確認されている。本自生地におけるサクラソウ株数は,最大値235万株を記録した2003年を境に減少に転じ,2020年には47万株まで落ち込んでいる。本研究では,自生地にみられる近年の植生変化を把握するため,自生地内に6箇所の永久方形区(1m×1m)を設置し,2016年4月~2020年9月にかけて植生調査を定期的に行った。...

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  • オガサワラオオコウモリの利用する森林環境

    鈴木 創 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 135-, 2021-05-24

    ...<p>オガサワラオオコウモリ(以下本種)は、小笠原の固有哺乳類で、絶滅危惧種となっている。小笠原諸島の森林は固有種率が67%に上り、世界自然遺産の価値ともなっている。植食性の本種は種子散布や花粉媒介の生態系サービス者として固有森林の維持や再生に不可欠な存在と考えられるが、夜行性の飛翔動物であるため、森林利用の実態は不明な点が多かった。...

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  • 複数施設の生息域外保全による国内希少野生動植物ヤシャゲンゴロウの遺伝的多様性の保持効果

    加藤 雅也, 中濵 直之, 上田 昇平, 平井 規央, 井鷺 裕司 保全生態学研究 26 (1), n/a-, 2021-05-24

    ...<p>生息域外保全とは、野外集団で個体数が急減・絶滅した際の備えとして個体を飼育・栽培する活動のことをいい、絶滅危惧種を中心に多数の生物で実施されている。ヤシャゲンゴロウは福井県南越前町夜叉ヶ池でのみ生息が知られており、その希少性から国内希少野生動植物種に選定され、 2015年当時石川県ふれあい昆虫館、越前松島水族館、福井県自然保護センターの 3施設で生息域外保全が実施されている。...

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  • 琵琶湖の魚食魚ハスの遡上と産卵に対する定置罠「簗」の影響

    今村 彰生, 岡山 祥太, 丸山 敦 保全生態学研究 26 (1), n/a-, 2021-05-24

    ...簗がもたらす魚類群集への影響を検証するため、本研究では琵琶湖淀川水系の固有亜種であり、絶滅危惧種でもある魚食魚ハスを対象に、産卵遡上期の個体数密度、性比、体長、産卵行動の頻度について、簗の有無(知内川と塩津大川の比較)および簗の開閉(知内川での比較)の影響を調べた。照度、水温、濁度、流速の測定も行うことで、ハスの保全において重要な因子の抽出を目指した。...

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  • 筑波大学八ヶ岳演習林におけるサクラソウの 28年間にわたる個体群動態

    北本 尚子, 本城 正憲, 津村 義彦, 大澤 良 保全生態学研究 26 (1), n/a-, 2021-04-20

    ...Morrenは、落葉樹林の林床や草原に生育する多年生の準絶滅危惧種である。地下芽によるクローン成長と種子繁殖を行う。地下芽により増えた株をラメット、同一の遺伝子型を持つラメットの集まりをジェネットと呼ぶ。異型花柱性の他殖性であり、柱頭が葯よりも高い位置にある長花柱花ジェネットと、低い位置にある短花柱花ジェネット間で受粉しないと種子が生産されない。...

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  • 集積型繊維産業産地におけるシルクストール製品類の開発事例

    大友 邦子 デザイン学研究作品集 26 (1), 1_78-1_83, 2021-03-31

    ...本事業では地域内外の人材で組織された専門委員会によって、世界でも同市内の鳴神山のみで自生する、絶滅危惧種植物のカッコソウがキービジュアルに選定された。統括的な産地ブランディングへの初段階として、複数事業者との実験的な製品試作を実施し、筆者は8製品の図案と色調を設計した。その過程において各人材が解決に取り組むべき項目が把握された。本試作事業の実施結果から、今後の展開に向けた課題点を考察した。...

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  • 東北地方における絶滅危惧種エゾノウワミズザクラの集団構造と開花結実特性

    石田 清, 倉内 優衣, 中林 綾香 東北森林科学会誌 26 (1), 1-12, 2021-03-31

    ...東北地方における絶滅危惧種エゾノウワミズザクラ2集団 (「五所川原」と「板柳」) を対象に集団の構造と開花結実特性を調べた。GBH 15cm以上の幹についてみると,2集団合計で151幹あり,1〜41幹からなる15のパッチが観察された。五所川原の方が板柳よりもパッチが少なく,その密度も低かった。...

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  • 3 次元レーザースキャナーを活用した絶滅危惧植物オニバスの葉群分布の定量化

    安藤 義範, 清久 笑子, 千田 良道, 大知 寿徳, 山本 佳華, 波田 善夫 応用生態工学 23 (2), 309-317, 2021-02-28

    ...<p>浮葉植物の絶滅危惧種オニバスの保全に資するため,3 次元レーザースキャナーによる計測を行った.調査地は岡山県を流れる一級河川の百間川であり,2 ヶ所のオニバス群落分布地を調査対象とした.調査は 2017 年 9月13 日に実施した.調査地点の一つである人工ワンドでは点群データの集合によってオニバスの葉群分布,葉の形状が可視化できた.UAV 撮影によるオルソ画像ではマルバヤナギの枝に上層を覆われた...

    DOI Web Site Web Site 参考文献8件

  • Distribution of Japanese Eel Anguilla japonica Revealed by Environmental DNA

    Kasai, Akihide, Yamazaki, Aya, Ahn, Hyojin, Yamanaka, Hiroki, Kameyama, Satoshi, Masuda, Reiji, Azuma, Nobuyuki, Kimura, Shingo, Karaki, Tatsuro, Kurokawa, Yuko, Yamashita, Yoh Frontiers in Ecology and Evolution 9 83-, 2021-02-25

    The abundance of Japanese eel Anguilla japonica has rapidly decreased in recent decades. Following a re-evaluation of the possibility of extinction, the Japanese Ministry of the Environment and the …

    DOI HANDLE Web Site 被引用文献4件 参考文献45件

  • 四国固有種イシヅチザクラの分布と遺伝的多様性、集団遺伝構造

    西原 寿明, 坪田 幸徳 森林遺伝育種 10 (1), 1-12, 2021-02-18

    ...<p><b>要旨:</b>イシヅチザクラは四国固有のサクラで、愛媛県、高知県において絶滅危惧種に指定されており、温暖化などによる分布域の縮小が懸念されている。イシヅチザクラの保全に向けた基礎的な知見を蓄積するため、分布域を調査し、種間・種内の遺伝的多様性及び集団遺伝構造を評価し保全単位を検討した。水平分布は、石鎚山系二の森から赤石山系エビラ山までであることが判明した。...

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  • 将来を見据えた水管理技術のあり方 : 利水・環境編

    末次, 忠司 水利科学 (377) 19-37, 2021-02

    前報の「将来を見据えた水管理技術のあり方-治水編-」(No.375)に引き続いて,河川等の利水・環境の視点から,今後の水管理技術について考察していく。本報では利水・環境をとりまく動向について概観したうえで,利水では渇水,事業運営,施設管理,雨水利用,河川水利用,地下水などに関して,河川環境では物理環境と生態系,SDGs,グリーンインフラ,環境創出,観光資源,水質保全,水質事故,地下水,外来種,微…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 北硫黄島の維管束植物

    KATO, Hidetoshi, GOTO, Masafumi, 加藤, 英寿, 後藤, 雅文 小笠原研究 = Ogasawara research (47) 73-92, 2021-02

    2019年6月に実施された北硫黄島自然環境調査において、維管束植物の調査を行った。今回の調査で北硫黄島において初めて確認された植物は、ハイホラゴケ(コケシノブ科)、ホングウシダ(ホングウシダ科)、オキナワウラボシ(ウラボシ科)、スズフリホンゴウソウ(ホンゴウソウ科)、イソテンツキ(カヤツリグサ科)の5種であった。本調査によって確認された種と、過去に記録された情報をあわせると、本島にはシダ植物52…

    機関リポジトリ HANDLE

  • 将来を見据えた水管理技術のあり方

    末次 忠司 水利科学 64 (6), 19-37, 2021-02-01

    <p>前報の「将来を見据えた水管理技術のあり方──治水編──」(No.375)に引き続いて,河川等の利水・環境の視点から,今後の水管理技術について考察していく。本報では利水・環境をとりまく動向について概観したうえで,利水 では渇水,事業運営,施設管理,雨水利用,河川水利用,地下水などに関して,河川環境では物理環境と生態系,<i>SDGs</i>,グリーンインフラ,環境創出,観光資源,水質保全,水…

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  • 地域と連携したエチゼンダイモンジソウの増殖と開花に関する取り組み

    松野, 貴麿, 塚本 , 充 福井大学教育・人文社会系部門紀要 = Memoirs of the Faculty of Education, Humanities and Social Sciences University of Fukui 5 207-221, 2021-01-19

    ...エチゼンダイモンジソウは、福井県固有種であり絶滅危惧種の指定を受けている。私たちは、坂井市竹田地区と福井県立坂井高等学校と連携してエチゼンダイモンジソウを増殖する取り組みを進めている。本研究では、本植物の増殖と保護を目的に、植物バイオテクノロジーの技術を利用して行った4つの実験と順化の実験を行った。...

    機関リポジトリ

  • シエラレオネのチンパンジー:その利用と保全の歴史

    樺澤 麻美 霊長類研究 Supplement 37 (0), 43-44, 2021

    ...その後,輸出が禁止され,絶滅危惧種となって久しい現在でも,過去の捕獲は同国内の違法取引に影響を与えている。違法取引や密猟により,孤児となったチンパンジーを保護するために,タクガマ・チンパンジー・サンクチュアリーが1995年に設立された。 1990年代は,欧米での大型類人猿の権利に関する議論や,生息国でリイントロダクションの科学的手法の試行が始められた時期でもある。...

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  • 長野県中信地区におけるブッポウソウEurystomus orientalisの記録

    栗林 勇太 市立大町山岳博物館研究紀要 6 (0), 25-27, 2021

    ブッポウソウは近年個体数が減少し,絶滅が危惧されている.長野県内においても観察や繁殖記録が減少し,絶滅危惧ⅠA類と評価されている.本稿では,2020年に得られた松本市北部において初とみられる目撃情報と,当館収蔵の当該種のはく製の情報について報告する.これは,広く生息情報などの情報を共有することで,当該種の情報の蓄積を行い,種の保全に貢献することを目的とするものである.

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  • 神奈川県内の絶滅危惧種キバネツノトンボの現状

    苅部 治紀, 加賀 玲子 神奈川県立博物館研究報告(自然科学) 2021 (50), 137-141, 2021

    キバネツノトンボは、良好な草地に生息するアミメカゲロウ目の大型の昆虫で、各地で激減している種である。神奈川県内では過去に 12 地点から記録があるが、近年の記録がごくわずかしかないことから、神奈川県レッドデータ生物調査報告書 2006 では絶滅危惧I類に選定されている。筆者らは 2017 年に本種を確認以降、県内各所で本種の現状について集中的に調査を行ってきた。その結果、県北部の相模原市緑区旧藤…

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  • 保護「機能」に着目した21世紀の国立公園の役割の分析

    チャクラバルティー アビック 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 105-, 2021

    ...</p><p></p><p>(1) 21世紀の国立公園は, 適切に保護されている地域でありその環境が効率よく護られているとことではなく, 非常に脆弱で常に新たな危機にさらされている, ある意味絶滅危惧種と同等な存在であることを理解する....

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  • 埼玉県新産のクジュウツリスゲ(カヤツリグサ科)の分布と生育環境

    鐵 慎太朗, 岩田 豊太郎, 木山 加奈子, 須田 大樹 埼玉県立自然の博物館研究報告 15 (0), 1-8, 2021

    埼玉県新産となるクジュウツリスゲを秩父郡皆野町と東秩父村で確認した.また,埼玉県立自然の博物館の収蔵標本の再同定により,秩父市においても採集されていることが分かった.生育地は,外秩父山地の標高560-670 mの尾根や山頂付近に位置する疎林や小規模な草原,落葉広葉樹林であり,他県における既知の生育環境と共通していた.航空写真の判読により,クジュウツリスゲの生育地では1940年代から継続して草原や…

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  • チンパンジーとボノボとの出会い

    三上 隆太, 町田 悠太, 井野元 隆司 霊長類研究 Supplement 37 (0), 57-57, 2021

    ...</tt><i>Pan</i><tt>属のチンパンジー</tt>, <tt>ボノボともに絶滅危惧種となっているが</tt>, <tt>その歴史</tt>, <tt>背景</tt>, <tt>特徴について研修を受けるとともに今回</tt>, <tt>文献研究を行い</tt>, <tt>2種の比較を中心にまとめた。...

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  • 地上営巣性鳥類による屋上営巣の増加

    早川 雅晴 The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association 32 (1_2), 1-11, 2020-12-31

    ...裸地環境が減少する一方,屋上の裸地環境で営巣する種が増えてきている.そこでどのような種がいつから屋上で営巣するようになったのかについて,チドリ目に絞って文献調査を行った結果,36種を記録した.屋上営巣する種が増えた時期は,国内・国外共に概ね鉄筋コンクリート製の建物が増加した時期と一致していた.営巣可能な屋上環境があれば鳥類は利用することが伺えるため,今後は屋上を営巣場所として積極的に誘致していくことで,絶滅危惧種...

    DOI Web Site Web Site 参考文献17件

  • 平成 29 年 7 月九州北部豪雨被災地域の潜在的な淡水魚類相の推定

    鬼倉 徳雄, 中島 淳 応用生態工学 23 (1), 171-183, 2020-09-28

    ...く 32 種で高い精度を伴うモデルが構築できた.23 種は標高を,13 種は地形の傾斜度を説明変数として選択した.また,3 次メッシュ内の水田面積や総河川長なども説明変数として多くの種が選択した.構築したモデルを使って,被災地である朝倉市,東峰村を流れる河川について,各種の出現の可能性を見積もったところ,河川性魚類ではカワムツ,タカハヤ,ムギツクの,氾濫原性ではドンコの潜在的生息河川数が多かった.絶滅危惧種...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件 参考文献3件

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