検索結果を絞り込む

本文・本体へのリンク

検索結果 2,799 件

  • 国造軍と鞠智城

    小嶋,篤 鞠智城跡「特別研究」発表要旨集 : 第12回鞠智城跡「特別研究」成果報告会 12 8-14, 2024-03-10

    ①新規築城型古代山城である大野城跡から出土した豊富な土器の総量分析に基づいて、第1段階古代山城の大野城が小田Ⅴ期に築城されたことを確認した。②筑紫における第1段階古代山城の築城期間(小田Ⅴ期)は、「戦時」が含まれており、国造軍駐屯期間と重なる。平時とは異なる「戦時」での軍事施設整備には、駐屯中の国造軍も動員されたと見るべきで、新規徴発の労役と組み合わせて早期の築城が図られたと考える。③国造軍【国…

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 琉球陶器荒焼甕の編年研究

    宮城, 弘樹 沖縄国際大学社会文化研究 14 (1), 15-40, 2024-03

    ...そこで、本論では、型式学的検討行い、 古墓出土の紀年銘資料等を用い分析し、荒焼甕を5型式に分類、4段階の編年案を提示する。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 近代のビール瓶-盛岡市内出⼟・採集資料と市場流通資料の事例-

    津嶋,知弘 盛岡市遺跡の学び館学芸レポート : 近代のビール瓶-盛岡市内出⼟・採集資料と市場流通資料の事例- 7 1-32, 2024-02-03

    国産ビールは明治初期の誕⽣から約150 年の歴史を持つが、その普及に重要な役割を持っていたのが、容器としてのガラス瓶であった。筆者はこれまで、遺跡発掘調査報告書で近現代ガラス瓶を掲載・報告してきた。 今回は、明治前半期の舶来ビールに始まり、⼤正、昭和前期戦時下までの近代ビール瓶について、年代根拠を明らかにしながら24 …

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 栃木県今市扇状地の河成段丘区分とその編年

    舘野 宏彰, 須貝 俊彦 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 50-, 2024

    ...</p><p> なお大室面には,山元(2010)が詳細な火山灰編年を行った露頭があり,120~110 ka頃に段丘化したと考えられる.</p><p> 同時期の段丘は周辺地域でも報告(例えば田力ほか, 2011;渡辺, 1991;幡谷, 2006)されており,一連の気候変化に応答して形成された気候段丘である可能性が示唆される....

    DOI

  • 十勝平野沿岸にみられる最終氷期の扇状地性の河成段丘のルミネッセンス年代

    石井 祐次 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 77-, 2024

    ...<p>更新世の河成段丘は気候変動や海水準変動,地殻変動に対する河川の記録であり,古くからそれらの記録を読み解くことが試みられてきた.日本の河川中流~下流域には氷期に形成された堆積性の河成段丘がみられることがある.既存研究においてはこれらの段丘面上のレスおよび段丘堆積物中に含まれるテフラにより編年がおこなわれてきたが,段丘堆積物中にテフラが含まれることは少なく,河床の上昇過程を詳細に明らかにすることは...

    DOI

  • 大学寮から考える地方圏出身者の教育機会

    栗林 梓 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 224-, 2024

    ...を抱えている.社会的,学術的に⼤学寮に注⽬が集まる中で,教育機会の均等の実現に向けて⼤学寮が果たす役割について議論するためには,どのような社会経済的な背景を有している者が⼊寮しているのか,そして彼ら/彼⼥らからみて⼤学寮にはいかなる可能性と課題があるのかを明らかにしなければならない.一方で,そのようなデータに基づく議論は管見の限り乏しく,高田(2008:15)の言葉を借りれば,「『〇〇』寮史という編年史...

    DOI

  • 長野県志賀高原田ノ原湿原における後期更新世以降のテフラ層序と年代

    吉田 明弘, 佐々木 明彦 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 149-, 2024

    ...</p><p> これまで田ノ原湿原は塚田(1953)により花粉分析資料が公表されているものの,<sup>14</sup>C年代値やテフラ年代に基づく編年がなされていない。このような中で,守田(2000)では田ノ原湿原の堆積物は完新世中期以降とされているが,本研究の成果では後期更新世まで遡る結果が得られた。...

    DOI

  • 電気伝導度分析から見出された徳島平野における中期~後期更新世の海成層の酸素同位体比層序編年

    佐藤 善輝, 本郷 美佐緒, 水野 清秀 第四紀研究 advpub (0), 2024

    <p>徳島県東部に位置する徳島平野の第四系地下地質層序を明らかにするため,平野中央部で掘削された板東観測井コア試料にみられる更新統(北島層)について泥質堆積物の電気伝導度(EC)分析に基づいて海成層の認定を試みた.また,花粉化石組成に基づいて,各海成層の堆積年代についても検討した.その結果,北島層中には少なくとも計4層の海成層(M1~4層準)と,計5層の海成層の可能性のある層準(N1~5層準)が…

    DOI 研究データあり 参考文献1件

  • 茨城県北部,久慈川流域の段丘堆積物から発見された大山倉吉テフラ

    細井 淳, 古澤 明 BULLETIN OF THE GEOLOGICAL SURVEY OF JAPAN 74 (4), 167-178, 2023-11-02

    ...<p>福島県南部から茨城県北部を流れる久慈川は,関東北部山地と関東平野の北東部を横断する川である.久慈川沿いに発達する段丘の編年は,関東北部山地の隆起や山地と平野部での造構運動の違いを検討する情報をもたらす.今回,久慈川右岸の大子町南田気地区に発達する段丘から,大山倉吉テフラ(DKP)を発見した.本テフラは火山ガラスが残存しており,その屈折率と主成分化学組成及び鉱物の記載岩石学的特徴は既報のDKPテフラ...

    DOI Web Site 参考文献17件

  • 沼沢湖噴火により枯死した埋もれ木の高精度年代測定と 縄文土器編年上の位置の検討

    早瀬,亮介, 門脇,秀典 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 6-25, 2023-09-25

    福島県大沼郡三島町を流れる只見川支流、大谷川の河床で埋もれ木が発見され、縄文時代に発生した沼沢火山の噴火(沼沢湖噴火)の火砕流で枯死したことがわかった。埋もれ木群は年輪年代学と14C年代測定(ウィグルマッチング)を併用して年代測定され、沼沢湖噴火の年代が5400cal BP、紀元前3450年頃に絞り込まれた。また遺跡出土試料の年代測定事例と比較検討し、沼沢湖噴火が大木6式から7a式期、特にその移…

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 沼沢火山噴火と縄文社会への影響

    三浦,武司 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 26-39, 2023-09-25

    沼沢火山噴火が会津地域の縄文人に及ぼした影響について、遺跡分布の増減から明らかにした。沼沢火山噴火のメカニズムや噴火が及ぼす地域環境への影響について、地質学、火山学、年代学を援用した。その結果、沼沢火山噴火の影響と思われる遺跡の減少が認められた。噴火後の中期初頭には、遺跡数が増加し環境が回復がしたことが想定できた。また、沼沢火山噴火で形成されたせき止め湖とその決壊洪水の影響についても明らかにした…

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 三陸海岸~仙台湾地域の古津波履歴に関する地質学的調査の現状と課題

    菅原,大助, 石澤,尭史 第2回 日本災害・防災考古学会研究会資料・予稿集 146-149, 2023-09-25

    この論文では、既往文献に基づき、青森県から福島県にかけての太平洋沿岸における津波堆積物の分布と年代を整理した。歴史時代については、1611年慶長奥州地震津波・1454年享徳地震津波・869年貞観地震津波を、先史時代については弥生時代の津波を主な検討対象とした。その上で、津波堆積物を広域で対比し、津波発生源を推定するにあたっての課題を検討した。

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 奈良時代の地方における須恵器生産の展開

    稲本 悠一 洛北史学 25 (0), 1-29, 2023-06-03

    ...本論では、まず、丹波国の須恵器編年を提示し、当該地域に特徴的な「丹波系」須恵器の生産時期の特定と様相の把握を行った。その結果、丹波系須恵器は八世紀前半に出現し、八世紀後半に丹波とその周辺に展開することが明らかになった。...

    DOI

  • 岡崎市西牧野遺跡におけるナイフ形石器について

    社本,有弥 研究紀要 24 23-26, 2023-05-31

    岡崎市に所在する西牧野遺跡は県下で有数の旧石器時代の包含層を持つ遺跡である。当センターと愛知県埋蔵文化財調査センターのそれぞれが調査を行い、旧石器時代遺物の出土を多数確認している。 筆者は遺物の垂直分布から上下で石器群が別れる可能性について検討を行った。今回は上層、下層それぞれの石器群からナイフ形石器を抜き出し、その特徴について検討を行う。

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 小折古墳群の研究̶江南市天王山遺跡の家形埴輪̶

    早野,浩二 研究紀要 24 1-8, 2023-05-31

    小折古墳群中の江南市天王山遺跡(「富士塚の西」)においては、尾張型円筒埴輪と形象埴輪が採集されている。その形象埴輪を鰭状装飾(鰭飾り)を表現する家形埴輪として、類例との比較から推定復元案、製作工程案を示し、時期を東山11 号窯式期から東山10 号窯式期と推定した。村絵図、地籍図や空中写真からは、消滅した前方後円墳の存在が想定され、天王山遺跡(古墳)から、江南市曽本二子山古墳、大口町いわき塚古墳に…

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 九州地域の縄文時代貝輪について ̶東海地域からの視点̶

    川添,和暁 研究紀要 24 59-76, 2023-05-31

    九州地域の縄文時代・弥生時代では、貝輪風習が盛行する。本稿では、縄文時代の貝輪資料に焦点を当て、貝輪群の構造性を把握し、九州地域における縄文時代社会の共通性と地域性を追究する。地域・時期により主体となる貝種が異なることに加えて、ベンケイガイ製とフネガイ科製については独特な加工・装飾を施す事例が出現することを確認した。貝輪は女性との関係性が強い資料であることから、上記を指標とする貝輪群の範囲は、女…

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 明治期の日本における社会通念としての「美術」の受容過程

    呉 竹雅, 青木 宏展, 植田 憲 デザイン学研究 69 (4), 4_9-4_18, 2023-03-31

    <p> 本研究は,明治時代における社会通念としての美術の形成過程を明らかにするために,計量テキスト分析を用い,新聞にみられる「美術」に関連した社会的出来事が,明治期の歴史的かつ社会的文脈でいかに当時の人びとに共有されたかについてそのプロセスを検証した。その結果,官製用語として誕生した「美術」に対する社会的認識の形成については,第一段階の明治10 …

    DOI

  • 高麗陶器窯構造の検討-楊広道地域を中心に-

    主税 英德 地理歴史人類学論集 (12) 93-108, 2023-03

    ...時期の特定にあたっては、窯跡から出土した大型壺の編年をもとにした。分析の結果、時間の経過に伴い、排煙関連施設の有無をはじめとして窯構造に変化があることが把握できた。また、先行研究で取り挙げられてきた窯前方に延びる排水溝の消長に関する時期も捉えることができた。最後に、これらの分析結果をふまえ、窯構造の変遷からみて大型壺Ⅲ期にあたる12世紀頃に画期がある可能性を呈示した。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 総括

    仁木,聡, 阿部,賢治 一級河川江の川直轄河川改修事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 : 森原下ノ原遺跡 4区 6 66-99, 2023-03

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 栃木県北部,塩原カルデラ噴出物の編年とマグマ変遷

    西野 佑紀, 長谷川 健, 伊藤 久敏, 菊地 瑛彦, 大井 信三 地質学雑誌 129 (1), 61-73, 2023-02-22

    ...<p>栃木県,高原火山の塩原カルデラ形成噴火について編年とマグマ系を検討した.塩原カルデラ噴出物は下位からSo-KT(KT),So-TN(TN)およびSo-OT(OT)の3つの火砕流堆積物に分けられる.KTの直下とKTとTNの間の火山灰土壌中には,黒雲母の濃集で認識される外来テフラが認められる.火山ガラスや磁鉄鉱の化学組成およびジルコンのU-Pb年代により,下位および上位の外来テフラはそれぞれ貝塩上宝...

    DOI Web Site 参考文献32件

  • 国史跡を育む ―白河市天王山遺跡を事例に―

    石川,日出志 2023年2月5日(日)「令和4年度読み直すふくしまの歴史」講演会資料 1-8, 2023-02-05

    令和5年2月5日(日)に「読み直すふくしまの歴史講演会」を開催しました。 講演会第1部 「国史跡を育む―白河市天王山遺跡を事例に―」 福島県文化財センター白河館(まほろん) 石川日出志館長の講演会資料

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 関東平野内陸部,多摩丘陵北西端におけるMIS 9地形面

    鈴木 毅彦, 渡辺 樹, 田中 宏沖, 川畑 美桜子 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 207-, 2023

    ...</b><b>はじめに </b></p><p><b></b> 最終間氷期最盛期MIS 5e(125 ka前後)に形成された海成面(MIS 5e海成面)は日本列島各地の海岸線に沿って認定され,沿岸域の長期的な隆起量が明らかにされてきた(小池・町田,2001).これはMIS 5e海成面が顕著に侵食されることなく良好に保存されており,多くの地域においてテフラにより編年されていることによる.一方でより長期におよぶ...

    DOI

  • (エントリー)茨城県大子・常陸大宮地域~栃木県茂木地域における中新世アダカイトの時空分布

    小坂 日奈子, 長谷川 健, 内山 玄基, 田切 美智雄, 細井 淳 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 382-, 2023

    ...)には新第三紀火山岩類が多数分布する.これら火山岩類には,大子地域の男体山火山角礫岩のアイスランダイト質デイサイト[1,2],茨城県城里町の塩子アイスランダイト質安山岩[3],茂木地域元古沢層に見られる高TiO<sub>2</sub>ソレアイト[4]など,通常の島弧では珍しい火山岩がある.また,大子地域の新第三紀火山岩類については,近年,U-Pb年代やFT年代測定,古地磁気層序学的研究による詳細な編年...

    DOI

  • 日本アルプスにおける氷河堆積地形と斜面崩壊定着地形の判別

    苅谷 愛彦 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 199-, 2023

    ...における氷河縁辺堆積地形(堆積物)と斜面崩壊定着地形(定着物)の識別について,その重要性が指摘されていた(岩田2003・2014QR;2010SG).それは山地地形発達論や古環境論に直結する重要な課題だからである.しかしこの問題は大々的な調査や議論とならず今日に至る.演者は,a)地形判読,b)地形構成物質の礫種判定とそれによる岩屑供給・移動経路の推定,3)<sup>14</sup>Cやテフラによる数値編年...

    DOI

  • 角閃石族の化学組成に基づく銭亀―女那川テフラの対比

    渡辺 葉月, 岡田 里奈, 梅田 浩司, 西田 雄貴 応用地質 63 (5), 228-236, 2022-12-10

    <p>銭亀火山は津軽海峡の水深約50mの海底下に位置する第四紀火山であり,降下軽石を噴出したステージ1および降下軽石・火山灰および火砕流堆積物を噴出したステージ2の活動に区分される.これらの噴出物は銭亀―女那川テフラ(Z-M)と呼ばれ,津軽海峡から約200km東方の日高山脈や十勝平野にまで分布している.遠方に到達したこのテフラが銭亀火山のどの活動に由来するのか,また,その噴出年代を層位学的に特定…

    DOI Web Site Web Site 参考文献11件

  • 愛媛県肱川沿いの河岸段丘の編年と地形発達

    柳田 誠, 池田 倫治, 西坂 直樹, 大西 耕造, 木村 一成 地学雑誌 131 (5), 521-544, 2022-10-25

    <p> Terrace profiles along rivers based on accurate correlations of terraces and geochronological examination are needed to reveal regional crustal deformation from the distribution of river terrace …

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 第Ⅲ章 遺跡

    安田,龍太郎, 箱崎,和久, 花谷,浩, 小池,伸彦, 内田,和伸, 西口,壽生 奈良文化財研究所学報 : 飛鳥池遺跡発掘調査報告 本文編 3 (71), 1-186, 2022-09-30

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 南九州における火山災害史研究の諸問題

    桒畑,光博 第1 回 日本災害・防災考古学会 研究会資料・予稿集 105-114, 2022-09-22

    ...1970年代後半には、姶良・鬼界の両カルデラを噴出源とする広域テフラが確認される(町田・新井 1976,1978)とともに、そのような広域指標層を利用した層位的な発掘調査・研究によって考古資料の編年が大きく進展した。このうち鬼界カルデラ起源の鬼界アカホヤテフラ(K-Ah)を鍵層として用いることにより、九州の縄文土器編年の再構築がなされた(新東 1979,1980)。...

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 日本に遺存する一山一寧禪師墨蹟とその編年稿

    髙津 久仁枝 アジア民族造形学会誌 18 (01), 44-54, 2022-08-27

    <はじめに> わたくしは一山の墨蹟と禅宗史に関わってこれまでよりより立体的な一山像と日本禅宗史全体の中で一山が日本に与えた影響で何か提言することはできないかと思いそれを目的に研究をすすめている。その方法としては一山の年譜と墨蹟表をつくり、そして日本禅宗史とのつながり、また一山がどのような人とかかわりがありそれが墨蹟にどのように反映しているかなどを今後の課題として研究をしてゆきたい。 …

    DOI

  • 縄文中期法正尻遺跡の再検討

    本間,宏, 山元,出, 河西,久子, 武熊,野の香 福島県文化財センター白河館 研究紀要 : 福島県文化財センター白河館 研究紀要 20 (20), 1-76, 2022-03-31

    DOI

  • 谷津原1号墳の単竜環頭大刀

    大谷,晃二 富士市埋蔵文化財調査報告 : 富士市内遺跡発掘調査報告書 73 145-166, 2022-03-31

    谷津原1 号墳の単竜環頭大刀は、金銅板包みの柄間や小型の板鐔をもつなどの特徴をもつ大刀である(川江1992 b)。今回、この大刀の実測調査を行った結果、この大刀は外装の拵え直しが行われたのではないかと考えた。さらにこの柄頭と福岡県釘崎3 号墳の単竜環頭柄頭とは同型・同范の関係にあるとも考えるに至った。本稿では、この大刀の資料報告とこれに関連して生じる金銀装大刀生産の問題について考える。

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 愛鷹山古墳群の被葬者集団とその生産基盤―駿河東部地域の大型群集墳―

    藤村,翔 富士市埋蔵文化財調査報告 : 須津 千人塚古墳 74 113-130, 2022-03-31

    令和3年度に実施した富士市と沼津市による連携事業の成果から、駿河東部地域の愛鷹山南麓に展開した総数1000基にのぼる群集墳を「愛鷹山古墳群」と総称して捉え直した。同古墳群の横穴式石室、装飾付大刀を含む武器や鉄鏃、農工・生産関連具、渡来系遺物などの副葬品、浮島沼ラグーン周辺の集落遺跡等の検討の結果、愛鷹山古墳群の被葬者集団が、倭王権の王領「稚贄屯倉」が近接する浮島沼ラグーン周辺における水陸交通や馬…

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 栃木県下野市御鷲山古墳の小札甲

    内山,敏行 研究紀要 30 89-101, 2022-03-30

    墳長85mの前方後円墳から出土した古墳時代後期末の鉄製小札を再報告・検討する。縅孔1列偏円頭形の附属具小札には肩甲(袖甲)の部品があり、膝甲なども含む可能性がある。縅孔2列円頭形小札はおそらく甲の本体小札で、縅孔4個の小札は草摺部、縅孔5個の小札は胴部の可能性が高い。「富木車塚型」または「金鈴塚型」の小札甲か、その関連型式と考える。倭系の2列円頭形小札甲に、外来系の1列偏円頭形小札附属具を組み合…

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 第6章 総括

    小山,浩平, 佐藤,智生, 藤原,有希 青森県埋蔵文化財調査センター : 米山(2)遺跡Ⅸ 630 204-209, 2022-03-16

    DOI

  • 第5章 総括

    折登,亮子 青森県埋蔵文化財調査報告書 : 舟場向川久保(2)遺跡 625 153-172, 2022-03-16

    DOI

  • 第 5 章 総括

    長谷川,大旗, 工藤,忍, 藤田,祐 青森県埋蔵文化財調査報告書 : 法霊林遺跡 629 230-263, 2022-03-16

    DOI

  • 第Ⅴ章 まとめ

    小林,眞寿 佐久市埋蔵文化財調査報告書 : 岩村田遺跡群 西八日町遺跡Ⅰ 287 124-138, 2022-03

    DOI

  • 愛鷹山麓の後期古墳を考える

    滝沢,誠 令和3年度 沼津市・富士市連携 埋蔵文化財活用 特別展示・講演会 「愛鷹山に眠る開拓者たち ~東海最大級の古墳群と地域の再生~」 講演会資料集 3-8, 2022-03

    DOI

  • 古墳を地域で活かす

    菊池,吉修 令和3年度 沼津市・富士市連携 埋蔵文化財活用 特別展示・講演会 「愛鷹山に眠る開拓者たち ~東海最大級の古墳群と地域の再生~」 講演会資料集 13-15, 2022-03

    DOI

  • 出土した弥生土器について

    首藤,久士 公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センター発掘調査報告書 : 中村田所遺跡 中村田所東遺跡 西喜光地遺跡 第203集 223-224, 2022-03

    DOI

  • [論文] 近畿地方南部地域における弥生時代中期から後期への移行過程の検討

    深澤, 芳樹, 浅井, 猛宏, 荒木, 幸治, 石井, 智大, 杉山, 真由美, 田中, 元浩, 中居, 和志, 三好, 玄, 山本, 亮, 渡邊, 誠 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 231 71-209, 2022-02-25

    ...土器については,編年や併行関係の検討とともに,系統的な視点に基づく様式構造の把握を試みた。それによって,遠隔地間交流の活発化や地域間関係の変化,生駒西麓系土器の広域的な伝播などを明らかにした。これらを踏まえて,後期前葉の土器様式の展開は広域的な連動性を有し,かつ多元的,多核的なものであったと考えた。...

    機関リポジトリ

  • シズカ塚古墳の検討

    河内,一浩, 村瀨,陸 奈良市埋蔵文化財調査研究報告 : ベンショ塚古墳発掘調査報告書 6 104-105, 2022-02-10

    DOI

  • 遠方に流下したタービダイト堆積物から火山発達史の情報を得る試み:小笠原硫黄島火山の例

    長井 雅史, 三輪 学央, 小林 哲夫 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 195-, 2022

    <p>伊豆-小笠原弧とマリアナ弧の接合部にある火山列島では近年活発な火山活動が続いている。小笠原硫黄島火山は直径約10kmのカルデラを持ち、水蒸気噴火を伴いつつ再生ドームの成長が続いている。南硫黄島近海の福徳岡ノ場火山では2021年に大規模な軽石噴火が発生し、漂流軽石が南西諸島や本州南岸に到達した。これらの火山では海域であるため火山発達史の全体像はほとんどがわかっていない。そのため火山災害ポテン…

    DOI

  • 南関東における上総層群下部の指標テフラとその意義 -2.5Maのざくろ石テフラを中心に-

    田村 糸子 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 5-, 2022

    ...<p><b>鮮新-更新世テフラの広域対比と編年</b>:大規模噴火により広域に分布するテフラは,噴出後極めて短時間に堆積するため,離れた地域に同時間面を示す鍵層として重要である.関東,大阪,濃尾平野等,日本の大平野の土台を構成する鮮新-更新統のテフラ編年は,各地のテフラ記載データの蓄積と,テフラ中の火山ガラスの化学成分分析などの様々な対比手法の適用により進められ,現在,およそ4Ma~1Maにかけて36...

    DOI

  • 四国南西部,足摺岬周辺における海成段丘のpIRIR年代測定

    近藤 玲介, 宮入 陽介, 坂本 竜彦, 横山 祐典 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 146-, 2022

    ...が必要である.そこで本研究では,今後広域で海成段丘の詳細な地形発達史を明らかにするための基礎研究として,既に鍵層が発見されている四国南西部,足摺岬周辺の海成段丘を対象にルミネッセンス年代測定法によって編年を試みることを目的とする....

    DOI

  • <資料>文化財修理時における木彫像の樹種調査 --楽浪文化財修理所の事例--

    田鶴, 寿弥子, 杉山, 淳司 生存圏研究 17 51-56, 2021-11-19

    ...木彫像の調査は、従来形態的特徴の比較などから編年や分類が行われてきたが、近年その科学的調査がより注目されてきている。中でも顕微鏡観察による樹種調査では、基礎的ではあるものの、文化財の本質、材料、産地などを知ることにもつながることから重要視されている。樹種調査では、文化財の背部や見えない部分などから、わずかとはいえ木片を採取する必要があり、そのことが文化財調査の障壁となってきたケースも多かった。...

    HANDLE Web Site

  • [論文] 貝殻集積の炭素14年代測定から見た貝塚時代後期土器編年 : 貝塚時代後期土器の研究(VII)

    宮城, 弘樹 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 229 45-85, 2021-10-29

    ...本論は,弥生時代から古墳時代に並行する沖縄貝塚時代の貝殻集積遺構のゴホウラやイモガイの炭素14年代測定結果を受け,沖縄諸島の在地土器編年に絶対年代を付与することを目的に整理・分析を行った。沖縄貝塚時代前期末の仲原式から同後期前半の阿波連浦下層式,浜屋原式,大当原式の4型式の土器が貝殻集積遺構とどのような関係で出土するのかについて整理を行った。...

    機関リポジトリ

  • 複式炉を考える

    森,幸彦 文化財講演会 : 2021年10月23日縄文時代講座 3 講演会資料 1-12, 2021-10-23

    DOI

  • 岸本直文著 : 『倭王権と前方後円墳』 : (塙書房、20年6月刊)

    青木 敬 市大日本史 24 135-142, 2021-05

    ...著者が長年探究をすすめてきた大型前方後円墳の墳丘築造規格にかんする行論や、古墳の代表的な副葬品である三角縁神獣鏡をはじめとする青銅鏡の編年とその製作者の解明、さらに埴輪などの研究成果も取り込んだ論考などから倭国史を紐解き、王権の確立とその構造にまで論及した本書は、随所に具体的かつ重要な指摘がなされ、分かりやすさに配慮した美麗かつ的確な図面も含めて読み応え十分である。……...

    DOI 機関リポジトリ

  • [論文] 縄文時代の漆文化とその起源に関する諸問題 : 学史的視点から今日的課題へ

    工藤, 雄一郎 国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History 225 11-37, 2021-03-31

    ...縄文時代の編年的な位置づけが定まらない1930年代には,是川遺跡に代表される縄文時代晩期の東北地方の漆文化は,平泉文化の影響を受けて成立したものという考えがあった。1940年代に唐古遺跡で弥生時代の漆文化の存在が確認されて以降,中国の漢文化の影響を受けた弥生文化から伝わったという意見もあった。...

    機関リポジトリ

  • 総括

    樫木,則秀, 佐藤,亜聖 松原市文化財報告 : 立部遺跡・立部古墳群跡 9 81-96, 2021-03-31

    DOI

  • 総括

    青木,勘時 天理市埋蔵文化財調査報告 : 平等坊・岩室遺跡 第8次調査 11 275-280, 2021-03-31

    DOI

  • 総括

    古川,匠, 北山,大煕 金比羅山古墳発掘調査報告書 55-63, 2021-03-31

    DOI

  • 菅原東遺跡の竪穴建物・土坑群出土土器

    村瀨,陸 奈良市埋蔵文化財調査年報 平成30(2018)年度 97-114, 2021-03-27

    菅原東遺跡出土の古式土師器の整理報告を行い、遺跡の存続時期を検討した。その結果、従来考えられてきたより遺跡の成立時期がさかのぼることが判明し、概ね宝来山古墳の築造開始直前にあたることがわかった。また遺跡は宝来山古墳の築造完了後に廃絶していることもわかり、古墳と集落の動態が連動していることを確認した。

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 成川式土器の分類と編年

    松崎, 大嗣 地域政策科学研究 = Journal of the Doctorate Studies in Social Sciences 18 23-74, 2021-03-19

    ...本論の目的は,成川式土器を分類し,土器編年を構築することである。対象資料は,九州南部に分布する95遺跡から出土した成川式土器で,属性分析という方法を用いて分析を行った。結果,弥生時代後期から平安時代前期までの土器を10期に区分でき,他地域(北部九州地域,宮崎県南部地域)の土器編年とも併行関係を整理することができた。...

    機関リポジトリ

  • 第5章 総括

    永嶋,豊, 長谷川,大旗, 平山,明寿, 藤田,祐 青森県埋蔵文化財調査報告書 : 古野(2)遺跡 621 185-236, 2021-03-10

    DOI

  • 第5章総括

    齋藤,正, 折登,亮子, 齋藤,岳, 笹森,一朗 青森県埋蔵文化財調査報告書 : 林ノ脇遺跡 620 270-304, 2021-03-10

    DOI

  • 茅野型石鏃の研究

    大工原,豊 榛東村遺跡発掘調査報告書 : 史跡 茅野遺跡 ㈡ 遺物編 (第12集), 215-226, 2021-02-11

    DOI

  • 福島県南部,二岐山火山の噴火史とマグマ供給系

    渡部 将太, 長谷川 健, 小畑 直也, 豊田 新, 今山 武志 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 053-, 2021

    ...<p>二岐山火山は,福島県南部に位置する成層火山で,同時期に活動した那須火山群の北端から約6 kmとやや離れた場所に分布する.本火山の活動年代として,K–Ar年代や指標テフラとの関係から140〜90 ka(少なくとも約5万年間)の値が得られているが<sup>1</sup>,より解像度の高い編年および層序は確立されていない.一方,那須火山群を構成する成層火山はいずれも10万年以上の活動期間<sup>2...

    DOI

  • 安達太良火山西麓,酸川盆地地下に埋没するラハール堆積物の層序・編年と噴火履歴復元

    片岡 香子, 卜部 厚志, 長橋 良隆 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 073-, 2021

    <p>御嶽山2014年噴火で発生したような小規模噴火は,山頂周辺から近傍域のテフラ層序により復元されることが多い.しかしながら,近傍域はテフラの保存ポテンシャルが低く,地質記録から検知できない噴火も多い.一方で,小規模噴火といえども,それに密接に関連し発生するラハールの堆積物が下流の陸水成層や湖成層に挟まることが知られており(Cronin et al., 1997; 片岡ほか,2015; …

    DOI

  • 沈堕滝の後退による大野川中流域における段丘発達

    高波 紳太郎 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 45-, 2021

    ...</p><p>2.方法 沈堕滝から大分市境に至る大野川の段丘崖において複数の露頭を観察し,露出する地層を記載した.また段丘面上にある考古遺跡の発掘資料を収集して段丘を構成する地層の情報を得た.対象地域では火山灰編年に有用なテフラとして九重第1降下軽石やAT火山灰,鬼界アカホヤ火山灰が知られており(町田,1980),本研究はこれらを手掛かりに段丘面の形成年代を推定した.さらに段丘面下の岩盤がAso-4...

    DOI

ページトップへ