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検索結果 785 件

  • 腰椎側方椎体間固定術の術前造影CTを用いた血管走行の評価―術中注意すべき所見の検討―

    定 拓矢, 岩田 栄一朗, 奥田 哲教, 田中 誠人, 撫井 貴弘, 川崎 佐智子, 重松 英樹, 中島 弘司, 田中 康仁 Journal of Spine Research 15 (1), 28-33, 2024-01-20

    ...</p><p><b>対象と方法:</b>当院で側方椎体間固定術前に造影CTを施行した46名を対象とした.L1/2-L4/5各椎間でmajor artery,major veinの走行と腰動脈分枝の椎間板縦走を評価した.静脈走行異常は(a)duplicated vena cava,(b)左総腸骨静脈分岐の総腸骨動脈外側の走行,(c)性腺静脈の拡張を評価した....

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  • 日本人の正中弓状靭帯圧迫症候群の検出率~223名の超音波スクリーニング検査からの考察~

    上畑 佳代, 春田 英律, 分野 秀規, 橋本 衣代, 梅澤 昭子, 馬場 哲, 今村 清隆, 上野 知尭, 黒川 良望 超音波医学 advpub (0), 2024

    ...<b>対象と方法</b>:2022年1月から2023年2月の間に,当院で1名の検査技師が施行した腹部超音波検査532名のうち,検査目的がMALSの疑い,健診目的,日本人以外を除いた223名を対象とした.下記の方法でMALSのスクリーニング検査を行った.(1)心窩部縦走査,安静呼気時におけるCAの走行方向と血管径を確認する.頭側へのCA軸の顕著な変位または血管径の狭小化が認められた場合,MALSの可能性...

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  • 特発性トラキオニキアの1例

    川島 裕平, 崎山 とも, 福田 桂太郎, 宮本 樹里亜, 齋藤 昌孝 日本皮膚科学会雑誌 133 (11), 2599-2605, 2023-10-20

    ...<p>50歳,女性.初診の約2年前より,手足全ての爪の表面に凹凸がみられ,爪の根元の皮膚には強いかゆみが生じるようになった.当科初診時,指趾全ての爪甲に縦走する細かい線条(爪甲縦条)と縦溝を多数認め,爪甲表面は著しく粗造化し,光沢が消失していた.また,近位爪郭の皮膚には発赤と腫脹がみられ,強い瘙痒を伴っていた.爪母から生検を施行し,組織学的に爪母上皮の海綿状態を認め,特徴的な爪症状と合わせて特発性トラキオニキア...

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  • 急性腹症で発症した未診断小児Crohn病の1例

    廣畑 吉昭, 青井 重善, 髙山 勝平, 金 聖和, 東 真弓, 文野 誠久, 古川 泰三, 田尻 達郎 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 59 (2), 191-197, 2023-04-20

    ...症例は12歳女児.3か月前から腹痛,便秘,嘔吐を繰り返すようになり近医小児科にて経過観察されていたが,腹痛・嘔吐症状が急激に増悪し腸閉塞が疑われたため当科へ紹介受診となった.CTにて空腸の壁肥厚と狭小化,口側腸管の拡張,closed loopを認め,急性腹症と判断し緊急開腹術を施行した.虚血性変化はなく,空腸の広範囲に浮腫,壁肥厚,拡張及び大網を巻き込んだ腫瘤形成を認めた.同部を切除し,敷石状病変・縦走潰瘍...

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  • 便失禁、尿失禁女性に対する経肛門高密度焦点式超音波療法の効果

    鈴木 俊輔, 守口 奈緒美 日本女性骨盤底医学会誌 19 (1), 41-49, 2023-01-31

    ...</p><p><b>結論:</b>経肛門HIFU により照射された直腸縦走筋層が収縮し、外肛門括約筋に影響を及ぼした可能性が示唆された。 便失禁、尿失禁女性に対する経肛門HIFU は経腟HIFU と同様に低侵襲的治療法の一つとなり得ることが示唆された。</p>...

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  • 広範な潰瘍を伴い,虚血性腸炎と類似した像を呈したcollagenous colitisの1例

    加藤 佳夏子, 川村 智恵, 泉本 裕文, 北畑 翔吾, 須賀 義文, 多田 藤政, 平岡 淳, 木藤 克己, 二宮 朋之 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (11), 2304-2309, 2023

    ...<p>症例は74歳女性.慢性下痢,腹痛を主訴に近医を受診し,大腸内視鏡検査で虚血性腸炎が疑われた.症状が改善しないため3カ月後に当科を紹介受診した.大腸内視鏡検査で盲腸~下行結腸に広範な潰瘍を伴う浮腫状/顆粒状粘膜を認め,虚血性腸炎を鑑別に挙げたが,S状結腸の縦走潰瘍やランソプラゾール(lansoprazole:LPZ)の内服歴,臨床症状よりcollagenous colitis(CC)を疑い,生検組織...

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  • 小腸内視鏡下生検により診断した神経線維腫症1型に合併した腸管diffuse ganglioneuromatosisの1例

    喜田 裕一, 澤田 つな騎, 石川 恵里, 榊原 綾子, 山村 健史, 前田 啓子, 江﨑 正哉, 濱崎 元伸, 村手 健太郎, 中村 正直 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (7), 1232-1238, 2023

    ...<p>症例は50歳女性.基礎疾患に神経線維腫症1型があり,42歳時に前医で小腸の壁肥厚と拡張を指摘されたが原因不明とされた.今回,下痢に伴う電解質異常のため前医に入院となったが,腸管拡張も高度となり,精査のため当院へ転院となった.ダブルバルーン内視鏡検査を施行したところ空腸は高度に拡張し,回腸末端に炎症性ポリープと縦走潰瘍を認めた.非潰瘍部の生検組織よりganglioneuromatosisの診断を...

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  • 関東山地東部,横瀬町芦ヶ久保地域の秩父累帯

    加藤 潔 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 436-, 2023

    ...[地質概略]埼玉県横瀬町芦ヶ久保地域の秩父累帯には,北から南に向かって.秩父累帯北帯の刈場坂ユニット,中帯の花桐ユニットが分布する.本稿では,紀伊半島東側における秩父累帯と同様の岩相・変成相・地質構造の相違に基づく帯区分を行っているため(例えば,加藤, 1995),両ユニットの記載は指田(1992)のものとは多少異なる.両ユニットの境界関係は露頭欠如のため不明であるが.縦走断層であると考えられる.新...

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  • 石鎚山における登山者の行動特性と近年の登山観光

    井口 梓 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 302-, 2023

    ...Ⅱ.研究対象地域・石鎚山系の観光開発:石鎚山系は、愛媛県と高知県の県境に位置する複数ピークの山岳であり、縦走コースはロングトレイルに指定され、特に西日本最高峰(標高1,982m)の石鎚山は中四国・近畿圏から登山客を集める。石鎚山信仰の修験・参詣拡大を背景に登山道が整備され、特に1950年の石鎚登山ロープウェイの開業に続く、石鎚国定公園の指定と『日本百名山』への掲載を機に観光登山が拡大した。...

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  • 消化管Graft-versus-host disease腸炎および薬剤性腸炎の内視鏡所見

    南 亮悟, 柴田 理美, 飯塚 敏郎 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (10), 2159-2173, 2023

    ...類似した内視鏡所見が違う疾患で認められることも多く,その鑑別には背景因子の把握とともに生検による組織診断が助けとなる.特徴的な内視鏡所見は,Graft-versus-host disease(GVHD)腸炎では,びまん性浮腫状変化・血管透見像の消失・粘膜剝離であり,non-steroidal anti-inflammatory drug(NSAIDs)起因性腸炎では,地図状びらんや浅い類円形もしくは縦走潰瘍...

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  • 登山の事前トレーニングをポイント化し,登山の体力的な準備度を把握するための提案:

    吉塚 一典, 濱田 臣二, 大山 泰史, 末永 貴久 スポーツパフォーマンス研究 15 (0), 401-411, 2023

    ...100)と換算した.被験者3 名には,2 ヶ月間の事前トレーニングで登山とランニングのポイントが各2950 で合算5900 獲得できることを目標に実施させた.事前トレーニングにおける目標ポイントの達成率は83.6 ~ 104% であった.その結果,事前トレーニング前後の体重あたりの膝関節伸展筋力は各被験者とも10 ~ 17%増加した.また,実証登山においても,転倒などの事故もなく,剱岳登頂と立山縦走...

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  • クローン病の診断に至った肉芽腫性扁桃炎の1例

    日比 裕之, 小林 斉, 竹内 美緒, 甘利 泰伸, 宇留間 周平, 小林 一女 口腔・咽頭科 36 (2), 228-233, 2023

    ...その原因疾患は様々である.今回我々は,口蓋扁桃摘出術を契機にクローン病の診断に至った肉芽腫性扁桃炎の1例を経験しこれを報告する.症例は28歳女性で,習慣性扁桃炎に対して口蓋扁桃摘出術を実施した.口蓋扁桃の病理組織学的検査で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の形成を認め,全身の精査を行ったが原因疾患の診断につながる所見は得られなかった.術後45日目から消化器症状が出現し下部消化管内視鏡検査を実施した.回腸粘膜に縦走潰瘍...

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  • 異時性に食道病変が出現した好酸球性胃腸炎の1例

    浜辺 友也, 中松 大, 藤井 祥史, 大杉 直人, 杉本 彩, 松本 健吾, 向井 香織, 山本 政司, 西田 勉, 田村 裕美 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (9), 1421-1427, 2023

    ...<p>症例は42歳男性.2016年に心窩部痛にて近医受診し,EGDを施行され,胃前庭部・十二指腸球部に多発潰瘍性病変を指摘され紹介となった.当院初回のEGDでは,食道には異常を認めず,胃・十二指腸病変部の生検にて100/HPF以上の好酸球浸潤を認め,好酸球性胃腸炎と診断した.ステロイド内服で治療を開始し,改善が見られた後にボノプラザン内服を継続していたが,2021年のEGDで,下部食道に輪状溝・縦走溝...

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  • ロボット補助腹腔鏡下での前立腺癌と直腸癌の同時手術について

    山田 大介, 江本 成伸, 秋山 佳之, 川合 一茂, 山田 雄太, 佐藤 悠佑, 田口 慧, 亀井 潤, 川合 剛人, 高橋 さゆり, 阿部 真也, 石原 聡一郎, 久米 春喜 Japanese Journal of Endourology and Robotics 36 (2), 290-295, 2023

    ...ロッコスティッチは尿道背側のデノビエ筋膜と膀胱背側縦走筋束との1層縫合になった. カメラポートの創を延長し前立腺を摘出. 外科医に交代し, 直腸断端を導出し血流を確認後に口側腸管を離断. 再気腹し腸管を端々吻合した. 手術2カ月後には失禁がなく, 最大排尿筋圧48 cmH<sub>2</sub>O, 肛門最大静止圧/随意収縮圧20/265 mmHgと良好であった....

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  • 欧米と日本における好酸球性食道炎の臨床像の類似点と相違点

    石村 典久, 沖本 英子, 柴垣 広太郎, 長野 菜穂子, 石原 俊治 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (4), 1048-1061, 2022

    ...EoEの診療ガイドラインでは,食道機能障害に起因する症状および食道上皮における密な好酸球浸潤の存在が含まれている.日本においては,健診の際に偶発的に診断される症例が大半であり,EoEに見られる典型的な内視鏡像を認めるものの無症状の症例にしばしば遭遇する.日本人のEoEの臨床的特徴は欧米人と同様である.日本人に認められる最も頻度の高い症状は嚥下困難であるが,食物嵌頓は非常に稀である.また,内視鏡像では縦走溝...

    DOI 医中誌

  • 北部フォッサ・マグナ北西部の隆起帯に認められる地溝状構造

    長森 英明, 古川 竜太, 藤原 寛, 山﨑 誠子, 吉川 敏之 日本地質学会学術大会講演要旨 2022 (0), 277-, 2022

    ...火山岩類の対比の違いにより東上がりの見解と西上がりの見解があった.この火山岩の平倉山山頂付近の安山岩(平倉山層)のK-Ar年代値として18.1±0.3 Maの年代値が得られたことにより,姫川断層の変位センスは西上がりであることが判明した.また,従来中土断層とされていた断層は姫川断層へ連続する同一の断層と判断される.姫川断層の南端は糸静線に収斂するとみられる.姫川断層と小谷–中山断層は南部域では糸静線と縦走...

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  • 10代の痔瘻はクローン病か?

    服部 和伸, 前多 力, 中村 寿彦 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (3), 124-128, 2022

    ...「結果」42例のうちCDの確診が24例(58%),CDの疑診が9例(21%),併せて33例(79%)がCDであった.初診時に痔瘻の形態あるいは経過からクローン病を疑った症例は18例(55%)で,15例(45%)は通常の痔瘻であった.14例(42%)は消化器症状がなかった.腸管の所見で縦走潰瘍は2例,敷石状所見は3例で,多くは潰瘍やアフタの多発であった....

    DOI Web Site 参考文献11件

  • <i>Streptococcus intermedius</i>肝膿瘍と化膿性脊椎炎を呈した小腸血管腫の1例

    澤村 直輝, 倉田 修治, 赤羽 翔太, 種村 宏之, 中﨑 晴弘, 髙力 俊策 日本臨床外科学会雑誌 83 (12), 2074-2080, 2022

    ...上部消化管内視鏡では異常所見はなかった.造影CTで小腸に造影効果を伴う不正な壁肥厚を認め,血液培養から<i>Streptococcus intermedius</i>が検出されたため,小腸病変からの細菌の侵入が示唆され小腸内視鏡を施行したが,病巣の確定には至らなかった.細菌の侵入門戸のコントロールおよび小腸腫瘍の診断のため,入院19日目に腹腔鏡下小腸部分切除を施行した.病理所見は海面状血管腫で腸管粘膜に縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献11件

  • 家族性地中海熱における小腸病変の検討

    永塚 真, 梁井 俊一, 大泉 智史, 森下 寿文, 鳥谷 洋右, 菅井 有, 松本 主之 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 45-45, 2022

    ...内視鏡像は小腸全体に発赤、びらん、類円形潰瘍、縦走傾向のある潰瘍を認めた。病理生検は非特異的炎症をみるのみであった。【結語】FMFの小腸病変についてコンセンサスは得られておらず、症例の蓄積が望まれる。...

    DOI 医中誌

  • 重複脳底動脈 -Duplication of Basilar Artery-の1例

    太田 浩嗣, 梅村 武部, 近藤 弘久, 山本 淳考 Journal of UOEH 43 (4), 455-458, 2021-12-01

    ...<p>重複脳底動脈(Duplication of Basilar artery)は,posterior longitudinal neural arteries (PLNA)が癒合せずに残存した稀な破格である.今回,重複脳底動脈の1例を経験し,その発生過程について考察した.症例は71歳男性.黒内障発作精査にて,magnetic resonance imaging(MRI)上脳幹の前で脳底動脈と縦走する...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか2件 参考文献4件

  • <i>Clostridioides difficile</i>腸炎に合併した結腸穿孔の1例

    野﨑 良子, 福永 潔, 岡﨑 雅也, 近藤 譲, 小田 竜也 日本消化器外科学会雑誌 54 (6), 416-423, 2021-06-01

    ...略記)抗原陽性,CDトキシン陰性,遺伝子検査でCDトキシンB陽性であった.入院3日目に結腸穿孔を発症し,緊急手術が施行された.横行結腸中央部から下行結腸に色調不良,および下行結腸に穿孔を認め,結腸左半切除,横行結腸人工肛門造設術を行った.術後,播種性血管内凝固症候群を発症したが改善し,術後82日目に退院となった.CD腸炎において結腸穿孔が発症する原因は明らかになっていないが,自験例の病理診断において縦走潰瘍...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 鏡視野での仙骨前面構造を把握するための工夫 〜安全なLSC 導入のために〜

    浦郷 康平, 西村 和朗, 石松 真人, 中並 弥生, 小野 結美佳, 藤川 梨恵, 北川 麻里江, 黑川 裕介, 近藤 恵美, 川上 浩介, 河村 京子, 徳田 諭道, 元島 成信, 川越 秀洋, 牟田 満, 大蔵 尚文 日本女性骨盤底医学会誌 17 (1), 110-114, 2021-01-16

    ...岬角前面には、総腸骨動静脈が横断し、また正中仙骨動静脈も縦走し、時には、下大動静脈が岬角まで下降して存在する場合もあるとされる。複雑な血管叢を形成すると共に破格が多く、出血した場合に止血操作は容易でなく注意が必要である。臍部からの視野では、仙骨形態によっては、メッシュ固定の位置が十分に観察できない場合も多く、術前評価が有用と考えた。...

    DOI 医中誌

  • 便失禁診療における肛門管超音波検査の有用性

    錦織 英知, 高野 正太, 田渕 聡, 伊禮 靖苗, 濱田 博隆, 桑原 大作, 深見 賢作, 中村 寧, 久野 三朗, 辻 順行, 山田 一隆, 高野 正博 日本大腸肛門病学会雑誌 74 (4), 225-233, 2021

    ...<p>今回,われわれは便失禁診療における肛門管超音波検査(EAUS)の有用性を検証するため,女性196人を対象にEAUSを用いて下部肛門管での内・外肛門括約筋,連合縦走筋(IAS,EAS,LM)の厚み,括約筋断裂の有無を確認し,肛門内圧検査やCCFISとの関係性や加齢性変化について後方視的に検証した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 自己免疫性胃炎および合併胃腫瘍の臨床像と内視鏡所見

    鎌田 智有, 物部 泰昌, 春間 賢 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (8), 1520-1537, 2021

    ...<p>自己免疫性胃炎とは何らかの自己免疫異常に伴い壁細胞が破壊・消失し,この過程においてプロトンポンプ(H<sup>+</sup>/K<sup>+</sup> ATPase)に対する自己抗体(抗壁細胞抗体)が産生される特殊型胃炎である.内視鏡的逆萎縮が特徴であり,これに加えて固着粘液,残存胃底腺粘膜,前庭部における輪状模様などの所見が認められることがある.近年,非萎縮粘膜の縦走する発赤した偽ポリープ...

    DOI 医中誌

  • 広範な後腹膜気腫および縦隔気腫を呈したS状結腸異物穿孔の1例

    都 鍾智, 田中 智子, 松田 恭典, 芦谷 博史, 新関 亮, 田中 賢一 日本臨床外科学会雑誌 82 (7), 1386-1390, 2021

    ...採血で炎症反応が高値であり,CTで左側に広がる後腹膜気腫・縦隔気腫・皮下気腫を認めた.腹腔内遊離ガスは認めなかったが,結腸穿孔が否定できず,緊急手術を施行した.手術所見でS状結腸から遊離腹腔側に突出する異物を認め,下行結腸を外側から脱転し観察したが,他に明らかな穿通・穿孔部は認めなかった.後腹膜気腫を伴うS状結腸異物穿孔と診断し,穿孔部で双孔式S状結腸人工肛門を作成した.術後,内視鏡検査でS状結腸に縦走潰瘍瘢痕...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 原発性血管炎の小腸病変の検討

    川崎 啓祐, 鳥巣 剛弘, 梁井 俊一, 梅野 淳嗣, 森山 智彦, 蔵原 晃一, 松本 主之 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 28-28, 2021

    ...,輪状,類円形,不整形)に差は認めなかった.GPAでは十二指腸に一部輪状傾向を有する不整形~地図状潰瘍を,空腸に露出血管からの活動性出血を伴う潰瘍を認め,GCAでは回腸終末部に区域性に縦走・輪走する潰瘍と瘢痕,狭小化を認めた....

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  • 当院における<i>MEFV</i>遺伝子関連腸炎の検討

    高嶋 祐介, 志水 和麻, 横山 恵子, 池ノ内 真衣子, 小島 健太郎, 佐藤 寿行, 河合 幹夫, 上小鶴 孝二, 横山 陽子, 渡辺 憲治 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 29-29, 2021

    ...胃の竹の節状外観の他、小腸は広範なびらんや潰瘍が多かったが、ノッチサインやmucosal break、縦走配列のびらん、多発狭窄など多彩な所見を呈していた。コルヒチン投与19例は16例(84.2%)、抗TNF<i>α</i>抗体製剤投与13例は76.9%(10例)が有効ないし寛解で、発作時ステロイド7例も全例有効だった。...

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  • MEFV遺伝子変異を伴う小腸病変を有するIBD unclassifiedの2例

    荻原 良太, 齋藤 大祐, 和田 晴香, 藤麻 武志, 森久保 拓, 尾崎 良, 徳永 創太郎, 箕輪 慎太郎, 三井 達也, 三浦 みき, 櫻庭 彰人, 林田 真理, 三好 潤, 松浦 稔, 久松 理一 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 5 (0), 5_67_1-5_67_1, 2021

    ...<p>【症例1】20歳代女性.全大腸型UCとしてMesalazineで加療中であったが,経過中に著明な低アルブミン血症を伴う水様性下痢が出現した.腹部CTでは回腸に広範な粘膜浮腫を認め,その後施行したDBEでは遠位回腸に輪状または縦走する多彩な潰瘍性病変と狭窄病変を認めた.便培養では有意菌は検出されなかった.PSL50㎎ / 日にて治療開始するも奏功せず症状は遷延した.症状の出現はPPI開始と同時期...

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  • 人間ドック受診を契機に発見された好酸球性食道炎の臨床像および内視鏡所見の検討

    高嶋 信吾, 灘谷 祐二, 西居 由布子, 田内 幸枝, 大谷 恒史, 田中 史生, 藤井 英樹, 中野 朱美, 木村 達郎, 福本 真也, 藤原 靖弘, 渡邉 俊雄 人間ドック(Ningen Dock) 36 (4), 545-551, 2021

    ...20,145例の解析を行いEoEの発見率は0.47%であった.単変量解析ではEoE群に飲酒歴・つかえ感や胸やけ症状・アレルギー歴があることが有意に多く,内視鏡所見と他の健診項目については有意差を認めなかった.多変量解析の結果,飲酒歴・つかえ感や胸やけ症状・アレルギー歴があること・内視鏡所見でバレット食道がないことがEoEの独立した危険因子であることが明らかになった.EoEに特徴的な内視鏡所見のなかでは縦走溝...

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  • 大腸癌術後にポリスチレンスルホン酸カルシウムが原因で吻合部潰瘍を来した1例

    植田 隆太, 今 裕史, 和久井 洋佑, 阪田 敏聖, 蔵谷 大輔, 武田 圭佐, 小池 雅彦, 鈴木 昭 日本消化器外科学会雑誌 53 (12), 985-991, 2020-12-01

    ...(calcium polystyrene sulfonate;以下,CPSと略記 商品名:カリメート散)を内服していた.進行する貧血と黒色便に対する精査で下行結腸癌の診断となり,腹腔鏡下結腸部分切除術(下行結腸),D3郭清を施行した.術後経過は良好で第11病日に退院したが,その後も貧血の進行と血便を認めたため,第43病日に下部消化管内視鏡検査を施行した.吻合部に全周性の出血する潰瘍を認め,その他に縦走潰瘍...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • ポリスチレンスルホン酸ナトリウム内服下での大腸壊死術後に残存大腸の高度狭窄をきたした1例

    阿部 馨, 亀山 仁史, 田中 花菜, 小柳 英人, 堀田 真之介, 田島 陽介, 中野 麻恵, 中野 雅人, 島田 能史, 佐藤 航, 梅津 哉, 若井 俊文 日本大腸肛門病学会雑誌 73 (2), 64-69, 2020

    ...<p>症例は68歳,男性.慢性腎不全による高カリウム血症に対しポリスチレンスルホン酸ナトリウムを内服中に急性心不全を発症し,弁置換術,弁形成術が施行された.術後9日目に腹痛と血便が出現した.上行結腸壊死による汎発性腹膜炎と診断し,結腸右半切除と二連銃式の人工肛門造設術を行った.術後半年後の人工肛門閉鎖の際に左側結腸に狭窄を認め,残存結腸全摘,直腸S状部切除を行った.下行結腸に著明な狭窄を伴う縦走潰瘍瘢痕...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 整復後早期に再発した右側結腸捻転症の1例

    中村 崇宣, 貝羽 義浩 日本外科系連合学会誌 45 (1), 56-61, 2020

    ...前処置として浣腸を施行したところ症状が改善し,下部消化管内視鏡検査でも腸管の捻転は解除されていたため,帰宅となった.翌日症状が再燃し,その後も症状が続くため,翌々日に他院を受診し,同院にて施行した腹部造影CT検査にて右側結腸捻転症の診断となり当院へ搬送となった.緊急手術を行い開腹すると,右側結腸は後腹膜に固定されておらず,腸間膜を軸に時計回りに270度捻転していた.捻転を解除したが,上行結腸の漿膜に縦走...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 急性弛緩性脊髄炎の臨床像 : 2018-2019の動向

    チョン ピンフィー 脳と発達 52 (4), 259-263, 2020

    ...<p>急性弛緩性脊髄炎 (AFM) は急性発症の弛緩性麻痺と脊髄MRI上に特徴的な縦走する病変を呈する疾患である. 北米では2014年にAFMサーベイランスが始まって以来, 2年おきにAFM症例の多発が観測されている. 2018年には最多数の発生があり, 病原体として呼吸器・糞便検体からエンテロウイルスD68 (EV-D68) の他に, エンテロウイルスA71が多く検出された....

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  • Monomorphic epitheliotropic intestinal T-cell lymphoma(MEITL)の臨床病理学的検討

    松岡 弘樹, 石橋 英樹, 阿部 光市, 今給 黎宗, 松岡 賢, 向坂 秀人, 久能 宣昭, 船越 禎広, 原田 直彦, 二村 聡, 竹下 盛重, 平井 郁仁 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 4 (0), 41-41, 2020

    ...さらに、症例1は胃陥凹性病変、症例2は空腸に潰瘍形成を伴う腫瘤性病変、症例3は直腸縦走潰瘍、症例4は十二指腸第2部にピンホール様の狭窄と粘膜下腫瘤様隆起を伴っていた。病理組織学的には、腫瘤や潰瘍形成部に腫瘍性IELsを認め、十二指腸・小腸の浮腫状粘膜にenteropathy-like lesion、大腸の浮腫状粘膜にlymphocytic colitisに類似した組織像を認めた。...

    DOI

  • 消化管症状に乏しく診断に苦慮した小児クローン病の1例

    米田 尚弘, 辻本 美沙, 佐野 仁志, 上山 潤一, 辻 靖博, 村脇 義之 松江市立病院医学雑誌 24 (1), 62-65, 2020

    ...クローン病の1例を経験した.症例は11歳女児で,症状に乏しい原因不明のCRP高値が持続した.全身のCT検査で,回腸末端から上行結腸にかけて造影効果の増強および周囲リンパ節の腫大を認めた.腸間膜リンパ節炎として抗菌薬加療を行ったが,その後もCRP高値は持続した.腹痛,下痢,血便などの消化管症状はなかったが,便潜血検査の陽性を認め,炎症性腸疾患を疑った.大腸内視鏡検査を施行し,回腸末端から上行結腸にかけて縦走潰瘍...

    DOI 医中誌

  • MEFV遺伝子関連腸炎小腸病変の検討

    高嶋 祐介, 渡辺 憲治, 河合 幹夫, 横山 恵子, 賀来 宏司, 小島 健太郎, 佐藤 寿行, 上小鶴 孝二, 横山 陽子, 平山 大輔, 我妻 康平, 仲瀬 浩志 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 4 (0), 51-51, 2020

    ...小腸病変は回腸主体の広範なびらんや潰瘍が多かったが、ノッチサインやmucosal break、縦走配列のびらん、らせん状病変、多発狭窄など多彩な所見を呈しており、典型例に合致しない所見や問診から本症が疑われていた。コルヒチン投与12例中11例が有効ないし寛解で、抗TNF<i>α</i>抗体製剤投与6例中5例で有効だったが、内視鏡的寛解に至っても関節炎等が残存する例があった。...

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  • MRIが診断に有用であったエンテロウイルスD68による急性弛緩性脊髄炎の1例

    田山 貴広, 高橋 昭良, 渡辺 力, 赤川 洋子 日本小児放射線学会雑誌 36 (2), 147-152, 2020

    ...</p><p>今回我々は,発熱と消化器症状の後に,右上肢優位の急性弛緩性麻痺を呈した4歳男児の症例を報告する.発症早期のMRI検査で頸髄腫脹,T2強調矢状断像で縦走する長大病変を認め,急性弛緩性脊髄炎を鑑別に挙げた.咽頭よりエンテロウイルスD68が検出され,臨床経過,検査所見よりエンテロウイルスD68による急性弛緩性脊髄炎と診断した.免疫グロブリン大量療法,ステロイドパルス療法を施行したが麻痺の改善...

    DOI 医中誌

  • 小腸膀胱瘻が保存的に閉鎖した小腸Crohn病の1例

    松本 悠, 都築 義和, 芦谷 啓吾, 塩味 里恵, 大庫 秀樹, 草野 武, 山口 浩, 佐々木 惇, 朝倉 博孝, 中元 秀友, 今枝 博之 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 4 (0), 63_2-63_2, 2020

    ...小腸造影で空腸狭窄、回腸の縦走潰瘍瘢痕を認めた。第7病日の腹部造影CTで膀胱内の気泡は消失していた。第8病日経口ダブルバルーン小腸内視鏡を施行し潰瘍および瘢痕による狭窄、造影で腸間膜付着側の縦走潰瘍を疑う所見を認めた。病理組織検査では肉芽種を認めなかったが、小腸Crohn病、小腸膀胱瘻と診断した。第9病日にIFXによる治療を開始した。第21病日に施行した膀胱鏡で瘻孔は改善していた。...

    DOI 医中誌

  • 術前3D-CTでAdamkiewicz動脈を確認し,術中に温存し得た後縦隔腫瘍の1例

    樋口 光徳, 歌野 健一, 押部 郁朗, 添田 暢俊, 齋藤 拓朗, 鈴木 弘行 日本呼吸器外科学会雑誌 33 (6), 667-671, 2019-09-15

    ...Th8レベルに最大径25 mm大の腫瘤陰影を認めた.3D-CTでは第9肋間動脈からヘアピンカーブを描くAdamkiewicz動脈(AKA)が分岐していた.また腫瘍と接するように第8肋間動脈が走行しており,ここからもAKAを分岐している所見を確認した.手術は胸腔鏡補助下にアプローチした.縦隔胸膜を切開すると,第8肋間動脈を確認し得た.これを損傷しないように周囲から剥離した.交感神経が大動脈側に変位して縦走...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 特発性食道破裂に対し腹腔鏡下手術を施行した1例

    植村 慧子, 村上 慶洋, 阿部 紘丈, 福永 亮朗, 笹村 裕二, 武山 聡, 子野日 政昭, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 52 (2), 83-88, 2019-02-01

    ...,飲食後の嘔吐と背部痛,心窩部痛を主訴に当院へ救急搬送された.CTで下縦隔左側から気管分岐部まで広がるairを伴う食残様の溜まりを認め,特発性食道破裂が疑われた.ドレナージが必要と判断し,発症から12時間後に腹腔鏡下食道縫合術,大網被覆,縦隔ドレナージを行った.左胸腔内にドレーンを挿入し胸水に混濁がないことを確認後,経腹的にアプローチし,食道背側から左側で食残が主体の膿瘍腔が開放された.食道左壁に縦走裂創...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献16件

  • V1a受容体欠損マウスで観察される分娩期の生殖機能異常

    土屋 裕義, 藤村 昭太, 藤原 葉子, 輿水 崇鏡 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-70-P-70, 2019

    ...一方で,縦走筋では大きな変化は観察されなかった。以上の結果から,V1a受容体欠損マウスにおいて観察された分娩遅延は,子宮筋の特に輪状筋の収縮減弱が関与している可能性が示された。</p>...

    DOI

  • 外側広筋付着部,外側膝蓋支帯周囲組織の滑走性低下により疼痛を呈した膝蓋骨亜脱臼の一症例

    鈴木 秀基, 対馬 栄輝, 坂井 未和, 鴫原 智彦, 小野 洋子, 小林 秀男, 佐藤 真理, 大井 直往 理学療法学Supplement 46S1 (0), H2-168_2-H2-168_2, 2019

    ...の動態観察を行った.右VL付着部・外側膝蓋支帯縦走線維と皮下組織において,滑走性低下が認められた.これらの結果から,膝外側組織の柔軟性改善やVL付着部・外側膝蓋支帯縦走線維と皮下組織の滑走性低下によって階段昇降時に疼痛を引き起こし,動作を阻害していると推測した....

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  • Ⅱ型腸管症関連T細胞リンパ腫の診断における小腸内視鏡の役割

    内藤 達志, 平松 活志, 並川 正一, 山本 有紗, 村田 陽介, 赤澤 悠, 野阪 拓人, 高橋 和人, 大藤 和也, 松田 秀岳, 大谷 昌弘, 中本 安成 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 3 (0), 35-35, 2019

    ...</p><p>【経過】 当院にて小腸カプセル内視鏡(CE)を施行したところ空腸に深掘れの縦走潰瘍が多発。活動期のCrohn病を疑いプレドニゾロンの静注を開始したところ症状は軽快した。7日後に再度腹痛と遊離ガスの出現を認め緊急手術。空腸に癒着と穿孔を2か所認め、病理学的にⅡ型EATLと診断された。化学療法を行ったが6か月後死亡した。...

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  • 健常小児に発症した単純ヘルペスウイルス初感染によるヘルペス食道炎の1例

    松枝 真由, 髙橋 索真, 稲葉 知己, コルビン 真梨子, 青山 祐樹, 香川 朋, 河井 裕介, 石川 茂直, 和唐 正樹, 安藤 翠 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (10), 2346-2352, 2019

    ...<p>症例は13歳の健常男児.主訴は発熱,胸痛,食欲不振.上部消化管内視鏡検査にて,中部食道に境界明瞭な円形潰瘍を,下部食道に融合傾向を伴う縦走潰瘍を認めた.生検では,核腫大,核のスリガラス状変化を認め,抗単純ヘルペスウイルス(HSV)抗体による免疫染色が陽性であった.来院時血清抗HSV-IgG抗体は陰性であったが,回復期には抗HSV-IgG抗体が陽転化した.以上より,HSV初感染によるヘルペス食道炎...

    DOI 医中誌

  • HIV感染を合併した梅毒性直腸炎の1例

    中内 脩介, 大川 清孝, 小野 洋嗣, 宮野 正人, 佐野 弘治, 山口 誓子, 青木 哲哉, 倉井 修, 小野寺 正征 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (11), 2491-2497, 2019

    ...<p>症例は20歳代の男性で同性愛者である.しぶり腹と血便を主訴に近医を受診し,直腸に隆起性病変を指摘されたため,当院を受診した.大腸内視鏡検査では,直腸前壁に縦走配列する潰瘍性病変を3個認め,口側の2病変は周囲に隆起を伴っていた.表面には白苔が付着した潰瘍を伴っており,アメーバ性大腸炎に類似する所見であった.血液検査では梅毒TP抗体陽性,HIV抗体陽性,赤痢アメーバ抗体陰性であった.生検ではアメーバ...

    DOI 医中誌

  • 家族性地中海熱遺伝子関連の消化管病変

    仲瀬 裕志 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (11), 2455-2465, 2019

    ...クローン病)に似た消化管病変を有する報告例が増加傾向にある.しかしながら,FMF関連の腸管病変に関する情報は限られている.本総説ではFMF発症の機序ならびにFMF患者における腸管病変に焦点を当て,さらに内視鏡的特徴についても述べた.いままでの報告をまとめると,直腸病変を伴わない,全周性の発赤粘膜,浮腫,びらん,および潰瘍などのUC様病変がFMF患者で主に観察された.一方,クローン病で観察されるような縦走潰瘍性病変...

    DOI 医中誌

  • 下部限局型からびまん性型へ進展した好酸球性食道炎の1例

    小島 真一, 葛原 正樹, 竹内 俊文, 山田 玲子, 中村 美咲, 濱田 康彦, 井上 宏之, 田中 匡介, 堀木 紀行, 竹井 謙之 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (7), 1395-1400, 2019

    ...<p>症例は46歳女性.検診の上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy;EGD)で,下部食道に限局性の褪色調粘膜を指摘された.上皮内腫瘍を疑われ,精査目的に当院へ紹介受診となった.前医の生検で好酸球浸潤を認めていたため,好酸球性食道炎の可能性を考え,エソメプラゾールの投与を開始した.8週間後のEGDでは,多発する褪色調粘膜と縦走溝が上部食道から下部食道にかけて拡がり...

    DOI 医中誌

  • 膝蓋下脂肪体の動態改善が膝前部痛に有効であった一症例

    村上 智明, 原 賢治 理学療法学Supplement 46S1 (0), H2-159_1-H2-159_1, 2019

    ...<p>【症例紹介】</p><p> 超音波画像診断装置(以下、エコー)で評価し、膝蓋下脂肪体(以下、IFP)硬化と内側膝蓋支帯縦走線維の炎症がみられた症例に理学療法を実施した。IFP動態の改善に伴い、内側膝蓋支帯縦走線維の疼痛が軽快したので報告する。症例は51歳女性、ジャザサイズ中のサイドステップで右膝内側と膝蓋下の痛みが強くなった。歩行及び階段昇降で疼痛が増悪し受診した。...

    DOI

  • 好酸球性食道炎の診断と治療の進歩

    阿部 靖彦, 佐々木 悠, 上野 義之 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (3), 225-242, 2019

    ...好酸球浸潤を主体とする炎症が食道上皮を中心に発生,慢性的に持続し,食道運動障害や食道狭窄をきたす疾患である.元々は小児領域の疾患と考えられていたが,近年,とくに欧米において成人のつかえ感,food impactionの主な原因として注目されている.好酸球浸潤は食道に限局し,好酸球性胃腸炎とは独立した疾患単位として取扱われる.診断は自覚症状と組織学的に有意な好酸球浸潤を証明することが基本となり,内視鏡検査で縦走溝...

    DOI 医中誌

  • 当院における<i>MEFV</i>遺伝子関連腸炎小腸病変の検討

    渡辺 憲治, 飯田 智哉, 宮嵜 孝子, 樋田 信幸, 中村 志郎, 仲瀬 裕志 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 3 (0), 32_2-32_2, 2019

    ...病変局在は胃6例、十二指腸4例、大腸6例で、竹の節状外観やノッチサイン、縦走潰瘍等の他、生検で肉芽腫やfocally enhanced gastritisを認めた例も存在した。小腸病変は7例で、回腸終末部病変6例、回腸主体の広範なびらん・潰瘍5例、ノッチサイン1例を認めた。コルヒチン投与7例は6例が有効ないし寛解で、抗TNF<i>α</i>抗体製剤が投与されていたexon2変異の2例は有効だった。...

    DOI 医中誌

  • 開胸食道異物除去術を施行した有鈎義歯誤飲の1例

    大津 智尚, 杉本 博行, 田中 伸孟, 横山 裕之, 望月 能成, 谷口 健次 日本外科系連合学会誌 44 (4), 687-692, 2019

    ...<p>症例は79歳男性.グループホーム入所中,嚥下困難を主訴に近医を受診.CTで胸部食道内に義歯を指摘されて上部消化管内視鏡検査を施行するも,義歯の留め金が粘膜に埋没し縦走潰瘍を形成しており当院紹介となった.全身状態は安定していたが炎症反応の上昇を認めた.CTでは縦隔炎の所見は認めなかったが,内視鏡的除去は困難と判断し手術となった.右開胸すると食道壁外から義歯を確認できたため,食道を縦切開し52mm...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • エドキサバン内服中に血便にて発症した大腸粘膜下血腫の1例

    小山 恵司, 舩坂 好平, 吉田 大, 堀口 徳之, 大久保 正明, 田原 智満, 長坂 光夫, 中川 義仁, 柴田 知行, 大宮 直木 日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (11), 2483-2490, 2019

    ...80歳,男性,暗赤色便が出現し前医に入院した.慢性心房細動に対し内服していた抗凝固薬エドキサバンを中止後も血便が続くため,入院3日目に当院へ転院となった.緊急CSでは内腔に突出した粘膜下血腫により,スコープが通過できなかった.保存的治療にて血便は止まり,貧血の進行も認めなかった.第2病日より菌血症を来したため抗生剤治療を追加し,全身管理を行った.第9病日のCSでは血腫は完全に消失し,同部位に帯状の縦走潰瘍...

    DOI 医中誌

  • クローン病との鑑別を要した家族性地中海熱の1例

    具 潤亜, 星 奈美子, 大井 充, 竹中 春香, 徳永 英里, 宮崎 はるか, 明本 由衣, 櫻庭 裕丈, 飯田 智哉, 仲瀬 裕志, 児玉 裕三 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 3 (0), 66_2-66_2, 2019

    ...絶食、補液、TAZ/PIPCで症状、血液データともに改善傾向であったが、CSで前回同様の所見が認められ、縦走傾向もあったことから小腸カプセル内視鏡(CE)を追加した。全小腸で一部縦走傾向の潰瘍が多発しており、クローン病を疑う所見であった。絶食、中心静脈栄養管理の後、エレンタールを開始し2月に退院した。同年5月のCSでは著明に改善し上行結腸に小びらんを認めるのみであった。...

    DOI 医中誌

  • 腸管ベーチェット病とクローン病の鑑別点:診断困難例 からの考察

    西田 大恭, 岩田 直美, 大原 亜沙実, 古波藏 都秋, 阿部 直紀, 中瀬古 春奈, 河邉 慎司, 田中 正則 小児リウマチ 10 (1), 27-32, 2019

    ...症例は13歳女子で,発熱,下痢,口内炎,下肢の紅斑,膝関節腫脹で発症した.内視鏡検査で小腸, 大腸に円形,不整型潰瘍を多数認め,病理所見は非特異的な炎症細胞浸潤であった.HLA-B51陽 性であり腸管ベーチェット病と診断された.プレドニゾロン(PSL)投与で症状は消失したが再燃し た.再燃時に小腸,大腸に縦走潰瘍,敷石像,類上皮細胞肉芽腫を認め,クローン病の診断に至っ た.経過中メサラジンによる薬剤...

    DOI 医中誌

  • 脾動脈瘤胃内穿破による特発性胃破裂の1救命例

    鈴木 大聡, 清水 敬樹, 濱口 純, 輿石 剛, 東原 琢, 今村 和広, 三宅 康史 日本腹部救急医学会雑誌 38 (6), 1085-1089, 2018-09-30

    ...胃体部前壁小弯側に縦走する10cmの裂創を認め,脾動脈瘤の胃内穿破に伴う胃破裂と診断した。破裂胃壁をAlbert-Lembert法で縫合し,ドレーンチューブを留置して閉腹した。第5病日に気管チューブを抜管し,第11病日から経口摂取を開始した。その後良好に経過し,第60病日に退院した。...

    DOI 医中誌

  • 小腸粘膜性病変を見直す

    細江 直樹, 緒方 晴彦, 金井 隆典 日本消化器病学会雑誌 115 (7), 605-611, 2018-07-10

    ...<p>カプセル内視鏡とダブルバルーン内視鏡が開発され,小腸の直接観察が可能となった.本稿では小腸粘膜性病変として,NSAIDs起因性および,慢性腎臓病(CKD)患者の小腸粘膜病変について解説する.NSAIDs起因性小腸粘膜傷害は,粘膜発赤,微小な絨毛欠損,小潰瘍,輪状潰瘍,縦走潰瘍や膜様狭窄など,多彩な形態の病変が認められる.CKD患者の粘膜性病変の頻度は,20~30%程度とするものが多い.まだまだ...

    DOI PubMed 医中誌

  • 内視鏡的に全消化管を検索し胃十二指腸に限局すると診断したクローン病の1例

    早川 めぐみ, 田中 順子, 中島 潤, 寄木 浩行, 城 正泰, 全 圭夏, 高田 龍介, 益澤 明, 松本 尚之, 若林 直樹 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (4), 991-996, 2018

    ...<p>症例は18歳,男性.腹痛,黒色便にて当院に救急搬送された.上部消化管内視鏡検査にて十二指腸に多発する縦走潰瘍を,胃噴門部に竹の節状外観を認めた.下部消化管内視鏡検査,小腸造影,カプセル小腸内視鏡検査,ダブルバルーン小腸内視鏡検査を施行し,全消化管を観察しえたが胃十二指腸潰瘍以外には特記すべき異常所見を認めなかった....

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • IV.サイトメガロウイルス腸炎と潰瘍性大腸炎に合併するサイトメガロウイルス腸炎

    大川 清孝, 青木 哲哉, 上田 渉, 佐野 弘治, 小野 洋嗣, 中内 脩介 日本大腸肛門病学会雑誌 71 (10), 470-481, 2018

    ...サイトメガロウイルス(CMV)腸炎は免疫不全症や集中管理を要する重症患者が背景として多い.内視鏡像では打ち抜き様類円形潰瘍のみでなく,輪状傾向潰瘍,帯状潰瘍,縦走潰瘍,二段潰瘍などの存在,多彩な潰瘍の混在などがあれば,本症を疑う必要がある.診断には病理学的検査(HE染色による核封入体の検出とCMV免疫組織検査によるCMV抗原の検出)やCMV抗原検査が用いられるが,偽陰性が多いのが問題である....

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献20件

  • 薬剤起因性collagenous colitisの実態と内視鏡診断

    清水 誠治 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (11), 2357-2368, 2018

    ...</p><p>CCでは元々,画像上異常を認めないと記載されていたが,内視鏡所見の異常がまれでないことが明らかになってきた.内視鏡所見としては,1)色調変化:発赤,発赤斑,褪色など,2)血管像の異常:血管透見低下・消失,血管増生など,3)粘膜表面性状の異常:浮腫,易出血性,粗糙粘膜,顆粒状粘膜,偽膜,粘膜裂創(線状・縦走潰瘍/瘢痕,“cat scratch”),ひび割れ様所見など,4)その他:ハウストラ...

    DOI 医中誌

  • 投与4年後に急激に悪化するまでの経過を観察しえたダビガトラン起因食道炎の1例

    山﨑 康朗, 矢田 智之, 上村 直実, 蛭田 啓之 日本消化器内視鏡学会雑誌 60 (8), 1464-1471, 2018

    ...<p>77歳女性,心房細動にダビガトラン開始半年後の上部消化管内視鏡検査(以下EGD)で中部食道に軽度のびらんを認め,時に喉のつまり感があった.2年後のEGDで中部食道のびらんがやや増悪しプロトンポンプ阻害薬を追加した.4年後のEGD所見も同様だったが生検で異型上皮が疑われ,3カ月後のEGDで中部食道に縦走帯状の厚い白色膜様物付着が出現し,更に3カ月後のEGDで改善なく,ダビガトランをアピキサバンに...

    DOI 医中誌

  • 小腸内視鏡診断およびtransitionが重要であったクローン病の5例

    宮口 和也, 都築 義和, 山岡 稔, 芦谷 啓吾, 大庫 秀樹, 尾花 花子, 古村 眞, 中元 秀友, 今枝 博之 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 2 (0), 47_1-47_1, 2018

    ...内視鏡所見としては小腸の病変では回腸末端の縦走傾向の潰瘍が多く、大腸は1例で多発アフタ、1例で敷石像、1例で潰瘍瘢痕を認めた。2例で胃に竹の節様所見を認めた。17歳の症例ではダブルバルーン小腸鏡を経肛門的に施行し、大腸内視鏡では通常観察できない回腸に腸間膜付着側に縦走潰瘍を認め、診断に有用であった。病理組織検査でのgranuloma検出率は60%(3/5) であった。...

    DOI 医中誌

  • サラガイの鰓組織

    山元, 憲一, 荒木, 晶, 半田, 岳志 水産大学校研究報告 = The journal of the Shimonoseki University of Fisheries 66 (1), 13-34, 2017-11

    ...外鰓内葉は,常鰓糸と外鰓内葉固定膜縁縦走血管の間に展開する外鰓内葉固定膜で固定されている。内鰓は,外葉と内葉の間を鰓葉間連絡膜で固定されている。鰓糸は平坦に並んだ常鰓糸で構成されている。各常鰓糸は鰓糸合着帯で接着され,鰓糸間連結格子組織を構成した鰓糸間連結膜で固定されている。...

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 Web Site

  • サラガイの鰓構造

    山元, 憲一, 荒木, 晶, 半田, 岳志 水産大学校研究報告 = The journal of the Shimonoseki University of Fisheries 65 (3), 147-165, 2017-03

    ...外鰓は内葉が常鰓糸と外鰓内葉固定膜縁縦走血管の間に展開する外鰓内葉固定膜で固定されている。内鰓は外葉と内葉の常鰓糸の間が葉間連絡膜で固定されている。各常鰓糸は鰓糸合着帯で接着され,鰓糸間連結格子組織を構成した鰓糸連結膜で連結されている。これらの構造から,サラガイの鰓はHomorhabdic eulamellibranch構造を示すと判断した。...

    機関リポジトリ 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 腹腔鏡補助下手術を行った横行結腸空腸瘻を合併したCrohn病の1例

    十倉 三千代, 小林 宏寿, 花岡 まりえ, 山内 慎一, 菊池 章史, 安野 正道 日本臨床外科学会雑誌 78 (1), 84-88, 2017

    ...横行結腸空腸瘻を合併した大腸型Crohn病に対し,腹腔鏡補助下結腸全摘,瘻孔切除術を施行した.症例は32歳,男性.9年前よりCrohn病に対して内科的治療を行っていた.経過観察目的の下部消化管内視鏡検査で上行結腸肝弯曲部からS状結腸にかけて活動性の縦走潰瘍,多発狭窄を認めた.また,注腸造影検査で横行結腸脾弯曲部とTreitz靱帯肛門側の空腸の間に瘻孔を認めた.内科的治療困難と判断,外科的治療目的に当科紹介...

    DOI Web Site Web Site 参考文献6件

  • 変形性膝関節症に伴う膝蓋骨の恒久性亜脱臼を認めた症例に対して人工膝関節全置換術を施行した1例

    堀田 忠裕, 松浦 恒明, 進 訓央, 兼川 雄次, 谷口 秀将, 副島 悠 整形外科と災害外科 66 (3), 498-500, 2017

    ...症例は87歳女性.主訴は右膝痛.現病歴は平成23年より右膝痛が出現し,膝蓋骨亜脱臼を認めていた.痛みは軽度であったが,平成28年4月より右膝痛が徐々に増強した.右膝蓋骨は外側に恒久的に亜脱臼しており,レントゲン画像上は,大腿骨外顆前面の関節面並びに膝蓋骨関節面に数列の縦走する鋸歯状の変化を認めた.6月に人工膝関節置換術を施行した.手術に際しては,膝蓋骨を骨折しないように処理し,大腿骨コンポーネントを...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • 筋電図周波数パワースペクトル解析を用いた若年成人男性における内側広筋疲労評価法の検討

    箕島 佑太, 木下 利喜生, 坪井 宏幸, 佐藤 秀幸, 橋﨑 孝賢, 上西 啓裕, 西村 行秀, 田島 文博 理学療法学Supplement 2016 (0), 0394-, 2017

    ...内側広筋斜走線維(VMO)と縦走線維(VML)の筋活動は表面筋電計を用いて計測し,高速フーリエ変換による周波数パワースペクトル解析を行い,MFを算出した。信頼性の検証は,初回測定の90分後に2回目の測定を行い,その1週間後に3回目の測定を行った。日内変化は初回と2回目,日間変化は初回と3回目で評価した。測定項目は持続時間,IMF,MF slopeとした。...

    DOI

  • 心身障害者のCrohn病・回盲部膿瘍に腹腔鏡下回盲部切除術を行った1例

    寺田 好孝, 園田 寛道, 植木 智之, 三宅 亨, 清水 智治, 谷 眞至 日本外科系連合学会誌 42 (6), 946-951, 2017

    ...経験したので報告する.症例は,23歳女性.脳性麻痺,精神発達遅滞にて養護施設入所中であった.1カ月前より活気不良を認めたため,近医受診し,腸重積の疑いと診断され,当院へ紹介となった.入院時,腹部造影CT検査では回腸末端から上行結腸に至る壁肥厚,回盲部間膜内に膿瘍形成を疑う所見を認めた.腹腔内膿瘍に対して保存的治療による感染コントロール先行後に腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.摘出標本の肉眼的所見では,縦走潰瘍...

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  • 無汗性外胚葉形成不全症に発症したクローン病の1例

    多々内 暁光, 山田 哲, 久保田 望, 佐藤 義久, 谷 佐世, 山下 龍, 西田 淳 日本消化器内視鏡学会雑誌 59 (5), 1310-1315, 2017

    ...<p>症例は18歳男性.下痢と体重減少のため当科受診.生後3カ月で無汗症と診断されており,歯牙欠損,粗な毛髪,乾燥した皮膚を認める.大腸内視鏡検査を施行したところ,潰瘍性大腸炎が疑われた.メサラジン内服とプレドニゾロン内服で治療を開始したが再燃を繰り返した.9カ月後の内視鏡検査で縦走潰瘍を認めたためクローン病と診断した.インフリキシマブと6-メルカプトプリンで治療し寛解状態となった.特徴的な外観から...

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  • 剣創状強皮症を伴った Parry-Romberg 症候群の 1 例

    松本 圭子, 白石 研, 藤山 幹子, 千崎 健佑, 佐山 浩二 西日本皮膚科 79 (5), 473-477, 2017

    ...前額部左側には縦走する色素沈着と萎縮性硬化局面を認め,それに連続する前頭部左側には皮膚の陥凹と脱毛がみられた。左頰部の CT 画像で脂肪織の減少を認め,前頭部左側の病理組織で真皮浅層から下層に膠原線維の増生と膨化があり,それぞれ Parry-Romberg 症候群,剣創状強皮症と診断した。...

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  • 食道裂孔ヘルニア内で発症した胃穿孔の1例

    野瀬 陽平, 竹野 淳, 村上 剛平, 武田 裕, 加藤 健志, 田村 茂行 日本臨床外科学会雑誌 78 (7), 1511-1516, 2017

    ...食道裂孔ヘルニア内で発症した胃穿孔に対し,緊急手術を行った1例を経験したので報告する.症例は78歳,女性.吐血を主訴に救急搬送された.上部消化管内視鏡で食道胃接合部に多発の縦走潰瘍と,CT検査で縦隔内気腫を認め,食道破裂疑いで緊急手術となった.胸水は少量で縦隔気腫が下縦隔に限定していたことから,経裂孔アプローチを選択した.上腹部正中切開を行い食道裂孔部に至ると,食道裂孔ヘルニアを認めた.ヘルニア内部...

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  • 結腸穿孔を生じたsegmental absence of intestinal musculatureの1例

    米村 圭介, 近藤 伸彦, 松崎 純一, 伊藤 希, 堀 達彦, 鳥越 俊彦 日本臨床外科学会雑誌 78 (9), 2099-2103, 2017

    ...排便後より腹痛が出現し,症状が改善しないため翌日当院を受診.来院時,38℃の発熱を認め,腹部理学所見上,左側腹部を最強とする腹部全体に圧痛および反跳痛を認めた.血液検査上炎症反応高値で,腹部造影CT検査で下行結腸近傍にfree airと脂肪織濃度の上昇を認めた.穿孔性腹膜炎の診断で緊急手術を行った.下行結腸に穿孔部を認め,穿孔部を含む結腸を切除し人工肛門を造設した.摘出標本で穿孔部から肛門側に向けて縦走...

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  • プロトンポンプインヒビター投与中止により下痢症状が改善し,Collagenous colitisが疑われた1例

    五十野 博基, 足立 真穂, 稲葉 崇 日本プライマリ・ケア連合学会誌 40 (2), 99-101, 2017

    ...<p>78歳女性が6ヶ月続く下痢を主訴に入院した.過去の検査から感染性腸炎や炎症性腸疾患,大腸腫瘍,甲状腺機能亢進症,副腎不全は否定的だった.かかりつけ医で8種類の内服薬を処方されており,前医下部消化管内視鏡検査(CF)で縦走潰瘍を認めたことからCollagenous colitis(CC)を疑った.ほぼ全ての薬剤を休薬したところ,13日後には下痢症状は消失した.CF再検査を本人が拒否されたため,CC...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 蛋白漏出性胃腸症を契機に発見された,コレステロール塞栓症による小腸多発潰瘍の1例

    河村 卓二, 雨宮 可奈, 和田 浩典, 白川 敦史, 岡田 雄介, 萬代 晃一朗, 盛田 篤広, 宇野 耕治, 安田 健治朗, 桂 奏 日本消化器病学会雑誌 114 (8), 1436-1445, 2017

    ...<p>症例は78歳男性で,高血圧,腎硬化症,狭心症の既往がある.易疲労感,下腿浮腫を主訴に近医を受診し,低蛋白血症を指摘された.蛋白漏出性胃腸症と診断し小腸X線造影を行い,回腸に多発する境界明瞭な輪状潰瘍や縦走潰瘍瘢痕を認めた.診断未確定のまま栄養療法などで経過観察したが,診断後約4年で腎不全から肺鬱血をきたし死亡した.病理解剖にて小腸の多発潰瘍はコレステロール塞栓によるものと考えられた.</p>...

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  • ホルモン補充療法後にCrohn病を発症したモザイクTurner症候群(46XXp-/45X)の1例

    井原 勇太郎, 檜沢 一興, 藤田 恒平, 飯田 真大, 鷲尾 恵万, 甲斐 貴大, 仁田畑 智紀, 江崎 幹宏, 飯田 三雄 日本消化器病学会雑誌 114 (3), 445-449, 2017

    ...<p>19歳女性.18歳時にTurner症候群と診断されホルモン補充療法が開始された.13カ月後に下肢の結節性紅斑が出現し,プレドニゾロンを投与されたが再燃を繰り返した.15カ月後から腹痛と下痢,発熱が出現し当科に紹介された.肛門周囲膿瘍をともなう痔瘻と全大腸に多発する縦走潰瘍を認め,生検でも肉芽腫が検出され大腸型Crohn病と診断した.アダリムマブにて腸管・皮膚病変は治癒し,現在まで寛解を維持している...

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  • 非典型的な症状で受診したクローン病の1例

    新垣, 智也, 吉野, 翔子, 熊谷, 雄介, 大和, 謙二 大阪府済生会中津病院年報 26 (2), 218-221, 2016-03-31

    ...上部消化管内視鏡検査を行い十二指腸に縦走漬蕩を認め,上部消化管型クローン病と診断した。炎症性腸疾患において一般的な症状とされる腹痛や下痢,下血は全く生じていなかった。臨床症状が軽微であっても内視鏡検査などの小児にとっては侵襲的な検査が必要な場合があり,そのためには臨床症状の詳細な観察が必要である。非典型例の器質的疾患も存在するため心因性疾患の診断は安易に下してはならない。...

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  • 門脈ガス血症・腸管気腫症を呈した黄色ブドウ球菌腸炎の1例

    吹田 洋將, 石橋 啓如, 豊水 道史, 足立 清太郎, 浅木 努史, 武田 武文, 安田 伊久磨, 末松 直美 日本消化器内視鏡学会雑誌 58 (10), 2182-2190, 2016

    ...<p>門脈ガス血症(HPVG)と腸管気腫症(PCI)とを呈した黄色ブドウ球菌腸炎の1例を経験した.症例は40歳,男性.主訴は血便,腹痛,発熱.31歳時に潰瘍性大腸炎(UC)と診断され,寛解を維持していた.初診時にHPVG・PCIを呈し,大腸内視鏡検査で直腸~S状結腸に多発性の縦走潰瘍を認めた.UC再燃との鑑別を要したが,便培養で黄色ブドウ球菌が検出され,抗生物質の投与で症状は改善した....

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  • P1-50 線維筋痛症が先行した,非典型臨床経過を呈したクローン病の1例

    岡林 慎二, 小林 拓, 尾崎 良, 梅田 智子, 豊永 貴彦, 齊藤 詠子, 中野 雅, 田中 淳一, 日比 紀文, 森永 正二郎 日本臨床免疫学会会誌 39 (4), 399b-399b, 2016

    ...膝関節の痛みとなり疼痛制御目的に7月中旬入院した.全身の筋肉痛・関節痛以外に症状はなく,炎症反応も正常範囲内であった.線維筋痛症と考えプレガバリン内服で疼痛は軽減し7月末に退院した.8月1日より両眼の充血・疼痛が出現し両側ぶどう膜炎と診断された.8月末から腹痛と下痢,発熱が新たに出現しCT検査で全結腸の炎症所見を認めたため精査加療目的に再入院した.入院後,8月27日に施行した内視鏡検査で全大腸に渡って縦走潰瘍...

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  • 子宮脱と肛門からの小腸脱出を同時に伴った特発性直腸穿孔の1例

    桒原 尚太, 村上 慶洋, 福永 亮朗, 笹村 裕二, 武山 聡, 沼田 昭彦 日本臨床外科学会雑誌 77 (4), 887-890, 2016

    ...症例は75歳,女性.早朝,排便時に肛門からの脱出感を自覚し近医を受診したところ,子宮脱と肛門から小腸脱出を認めたため,当科外来へ緊急搬送となった.診察上,子宮脱と肛門から小腸が1m以上にわたり脱出していた.子宮は容易に還納できたが,脱出した小腸は絞扼され暗赤色調であり,還納を試みるも激しい疼痛により不可能であった.直腸穿孔による小腸脱出を疑い緊急手術を施行した.術中所見は直腸前壁に約8cmの縦走裂孔...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献3件 参考文献2件

  • 妊娠中に腹壁膿瘍で発症したCrohn病の1例

    林 英司, 太平 周作, 石田 陽祐, 高橋 遼, 蟹 江恭和, 岡田 禎人 日本臨床外科学会雑誌 77 (7), 1691-1696, 2016

    ...を行い,排膿後に腸液の流出を認めた.腹壁外瘻のため絶食とし完全静脈栄養で管理した.速やかに解熱し,腸液の排液も減少した.妊娠35週に帝王切開で出産した.その後,大腸内視鏡検査と注腸造影で盲腸とS状結腸に瘻孔を認めた.小腸造影で回腸末端に複数の狭窄と拡張,そして腸管外漏出を認めた.帝王切開から2週間後にCrohn病の疑いで回盲部切除・瘻孔切除・S状結腸部分切除を行った.切除標本では腸間膜側に多発する縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献7件

  • 痔瘻で初発したクローン病症例に対し“Top down療法”は有効である

    三枝 直人, 三枝 純一, 横山 正, 大澤 高明, 石黒 成治, 篠崎 大, 菊池 学, 横山 泰久 日本大腸肛門病学会雑誌 69 (8), 424-429, 2016

    ...[対象・方法]CD確診から1年未満で生物学的製剤(BIO)を投与された21例を後ろ向きに検討した.腸管病変は,びらん・小潰瘍を早期,縦走潰瘍・敷石状外観・狭窄を進行病変とした....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献31件

  • 多発小腸穿孔により小腸大量切除を要した結節性多発動脈炎の1例

    近藤 玲美, 湯浅 典博, 竹内 英司, 後藤 康友, 三宅 秀夫, 永井 英雅, 服部 正興, 林 友樹, 宮田 完志, 藤野 雅彦 日本消化器外科学会雑誌 49 (8), 754-761, 2016

    ...<p> 症例は38歳の女性で,発熱・腹痛を主訴に当院に入院した.上部消化管内視鏡検査で食道潰瘍,下部消化管内視鏡検査で回腸末端に多発縦走潰瘍を認めた.入院中に腹痛・腹部膨隆が増悪し,CTでfree airを認めたため緊急手術を行った.開腹すると小腸全域に穿孔が多発していたため,小腸大量切除を行った.切除標本では小腸に径2~5 mmの無数の裂溝状の潰瘍を認め,数10か所以上で穿孔していた.病理組織学的...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 卵巣癌に対する化学療法中に発症した虚血性大腸炎の1例

    菊地 翁輝, 齋藤 大祐, 池崎 修, 三井 達也, 三浦 みき, 櫻庭 彰人, 林田 真理, 徳永 健吾, 小山 元一, 森 秀明, 久松 理一, 高橋 信一 Progress of Digestive Endoscopy 88 (1), 69-72, 2016

    ...症例は60歳代女性.卵巣癌stageⅢcの診断にてパクリタキセルとカルボプラチンの投与による化学療法(TC療法)が施行されたが,投与10日後より腹痛・下痢が出現し,投与12日後に入院となった.入院時に施行した造影CT検査では全結腸の拡張および腸液の貯留を認め,大腸内視鏡検査では横行結腸から下行結腸にかけて縦走する潰瘍性病変が散見され,虚血性大腸炎と診断した.成因としてパクリタキセルによる血流障害が疑...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • インフリキシマブ投与後に高安動脈炎の合併が明らかになったクローン病の1例

    宮川 麻希, 田中 浩紀, 山下 真幸, 酒見 亮介, 那須野 正尚, 石井 学, 柳澤 秀之, 市原 真, 後藤田 裕子, 本谷 聡 日本消化器病学会雑誌 113 (10), 1761-1768, 2016

    ...<p>症例は19歳男性.下痢,腹痛,発熱,CRP上昇を認め紹介入院.大腸と回腸に多発する縦走潰瘍を認め小腸大腸型クローン病と診断.インフリキシマブ投与後,下痢,腹痛は改善し潰瘍は瘢痕化したが,発熱,CRP高値は持続.プレドニゾロン併用により発熱,CRP値は改善し退院したが,漸減中に再燃し再入院となった.再入院時の腹部造影CTで新たに右腎動脈狭窄が疑われ,胸部造影CTにて高安動脈炎の合併が明らかになった...

    DOI PubMed 医中誌

  • 門脈ガス血症を契機に診断した高齢発症Crohn病の1例

    定免 渉, 黒田 裕行, 藤井 重之, 前田 征洋, 佐藤 昌則, 加藤 淳二, 藤田 美悧 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (11), 2524-2530, 2015

    ...症例は72歳男性.腹痛を主訴に受診し,CTで回盲部の炎症と門脈内ガス像を認めたが,腸管壊死や穿孔を示唆する所見はなかった.このため保存的に加療を行い退院したが,その1週間後に腹痛を主訴に再受診した.CTで小腸イレウスを認め,減圧後の大腸内視鏡検査では回腸に縦走潰瘍と狭窄があり,生検でCrohn病と診断した.高齢発症のCrohn病は頻度が低く,門脈ガス血症を伴うことはまれであるため報告する....

    DOI 医中誌

  • 心肺蘇生に伴う胃破裂の救命例

    淺井 聖子, 岸 真也, 遠藤 泰, 諸角 強英 日本腹部救急医学会雑誌 35 (4), 453-456, 2015

    ...開腹で無臭のガスが噴出したが腹水はなく,胃体上部小弯側に約4cmの漿膜筋層の縦走裂傷を認め,心肺蘇生に伴う胃破裂と診断し破裂部の単純縫合閉鎖と減圧胃瘻造設術を行った。術後の上部消化管内視鏡検査で複数の粘膜裂傷部を確認,経口摂取と経管栄養を併用し軽快退院した。心肺蘇生による胃破裂の合併は0.1%とまれだが,不適切な換気や胸骨圧迫などが発症に関与する。...

    DOI 医中誌

  • 腸間膜穿通をきたしたcollagenous colitisの1例

    黒田 顕慈, 仲田 文造, 天道 正成, 中尾 重富, 堀 武治, 横松 秀明, 西下 正和, 石川 哲郎 日本腹部救急医学会雑誌 35 (3), 293-297, 2015

    ...切除標本の粘膜に縦走潰瘍を2条認め,病理検査にて基底膜直下に膠原線維帯の肥厚が存在したことからcollagenous colitisと診断した。本疾患はランソプラゾール内服が原因の1つと考えられており,本患者に発症前5ヵ月間投与されていた同薬剤の内服を中止した。術後6ヵ月現在,再燃は認めていない。...

    DOI 医中誌

  • 結腸亜全摘により救命した腸管出血性大腸菌O-157感染性腸炎の1例

    濵崎 俊輔, 村田 祐二郎, 坂東 道哉, 森 正樹, 佐藤 裕二 日本臨床外科学会雑誌 76 (4), 817-821, 2015

    ...症例は42歳の女性,全身性エリテマトーデスに対しプレドニゾロン20mg内服中であった.下腹部痛と下血を主訴に受診し出血性腸炎の診断で入院となった.第2病日,下部消化管内視鏡で横行結腸に縦走潰瘍と浮腫を認め,内視鏡上虚血性腸炎と診断した.第3病日,腹膜刺激徴候を伴う腹部症状の増悪と全身性炎症反応症候群,血圧低下を呈し,壊死型虚血性腸炎による腹膜炎,敗血症を疑い緊急手術を施行した.腸管の広範な浮腫と褐色変化...

    DOI DOI Web Site ほか3件 参考文献1件

  • 外傷性小腸穿孔を契機に発見されたCrohn病の1例

    山崎 祐樹, 新保 敏史, 前多 力, 吉光 裕, 佐久間 寛, 北村 星子 日本臨床外科学会雑誌 76 (6), 1383-1386, 2015

    ...下腹部を強く打った.痛みは消失していたが,夕食後より下腹部痛および嘔吐が出現し,前医を受診した.経過観察目的に入院していたが,翌朝より高熱が出現し,腹部CTにて微量の遊離ガスを認め,当科紹介受診となった.消化管穿孔と診断し,緊急手術を施行した.回腸に約30cmにわたり浮腫状で発赤を伴う腸管および腸間膜の肥厚を認めた.その他の腸管には異常を認めず,小腸切除を施行した.切除標本では腸間膜付着部に沿って縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献2件

  • 転倒を契機に発症した食道粘膜下血腫の1例

    廣澤 貴志, 高橋 道長, 後藤 慎二, 上野 達也, 佐藤 俊, 内藤 広郎 日本臨床外科学会雑誌 76 (6), 1343-1347, 2015

    ...後縦隔に長楕円体状の腫瘤(4×4.5×12cm)を認め,食道粘膜下血腫の診断にて保存的治療の目的で入院となった.3病日のMRIでは,後縦隔にT1強調画像で低信号の中に高信号を呈し,4病日の上部内視鏡検査では,中部食道に内腔3/4以上を占拠する表面が暗赤色の粘膜下隆起性病変を認めた.保存的加療を行ったところ,11病日のCTでは病変は著明に縮小し,14病日の上部内視鏡検査では,粘膜下隆起性病変の縮小と縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 壁肥厚を認めたcollagenous colitisの1例

    神野 大輔, 讃岐 英子, 小坂 祐未, 児玉 美千世, 杉山 真一郎, 谷本 達郎, 吉良 臣介, 小林 博文, 隅井 浩治, 角田 幸信 超音波医学 42 (6), 719-724, 2015

    ...症例は70代女性.下腹部違和感のため当院を受診した.下痢の訴えはなかった.胃食道逆流症のため3ヵ月前からランソプラゾールを継続内服していた.腹部CTでS状結腸の壁肥厚を認めた.腹部超音波検査ではS状結腸の軽度の壁肥厚を認めた.粘膜下層のエコーレベルはやや低下し,粘膜層や固有筋層との境界は不明瞭だった.大腸内腔と粘膜面の境界エコーが明瞭に同定できた.大腸内視鏡ではS状結腸に約5 cmにわたる縦走潰瘍を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • クローン病におけるカプセル内視鏡の意義と課題―適正使用に向けて―

    渡辺 憲治, 細見 周平, 野口 篤志, 湯川 知洋, 鎌田 紀子, 山上 博一, 富永 和作, 渡辺 俊雄, 藤原 靖弘, 根引 浩子, 荒川 哲男 日本消化器病学会雑誌 112 (7), 1259-1269, 2015

    ...既存の画像診断などで確定診断困難な小腸型クローン病(CD)の確定診断にカプセル内視鏡(CE)は有用で,transition of the small bowel lesion(TSL)はCDに特異的なCE所見である.今後,CD早期診断のためには縦走潰瘍の定義変更を検討する必要がある.大腸病変に比べ症状やCRP値と相関が乏しいCD小腸病変は,各種画像診断の特性を生かして客観的にモニタリングすることが診療...

    DOI PubMed 医中誌

  • クローン病に合併した好酸球性食道炎の1例

    宮岡 洋一, 塚野 航介, 上野 さや香, 山之内 智志, 楠 龍策, 伊藤 聡子, 藤代 浩史, 高下 成明, 大沼 秀行, 木下 芳一 日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (2), 128-133, 2015

    ...症例は29歳男性.2001年に小腸型クローン病と診断されたが,治療自己中断.2012年にクローン病再燃で入院した際の上部消化管内視鏡で中部食道中心に白斑の付着と発赤した縦走溝所見を,生検で扁平上皮層内に高倍率視野1視野内に20個以上の好酸球浸潤を認めた.無症状のため,好酸球性食道炎疑診例とし,メサラジンと成分栄養食でクローン病治療を開始し寛解導入できた.約4カ月後に胸部つかえ感,胸やけ症状が出現し,...

    DOI 医中誌

  • 大動脈炎症候群の経過中に発症した胸部上部~中部特発性食道破裂の1例

    濵田 隆志, 金高 賢悟, 米田 晃, 高槻 光寿, 黒木 保, 江口 晋 日本臨床外科学会雑誌 76 (6), 1348-1351, 2015

    ...特発性食道破裂は胸部下部食道に好発するが,今回,保存的治療により軽快した胸部上部~中部特発性食道破裂の1例を経験したので報告する.症例は60代,女性.嘔吐後に胸痛を訴え救急搬送.既往歴に大動脈炎症候群があり,プレドニン8mg/日を内服中であった.胸腹部単純CTで気管分岐部食道周囲にair bubbleを認め,上部内視鏡検査では上部~中部食道に連続性の縦走潰瘍あり,特発性食道破裂と診断.縦隔内限局型で...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献4件

  • 門脈ガス血症と上腸間膜静脈血栓症を合併したCrohn病の1例

    平田 雄紀, 鈴木 慶一, 金田 宗久, 大作 昌義, 浅沼 史樹 日本臨床外科学会雑誌 76 (9), 2214-2219, 2015

    ...主訴に受診した.来院時下腹部に圧痛を認めるものの,反跳痛・腹膜刺激症状は認めなかった.腹部CTでは回盲部にfree airを,肝内に樹枝状に広がる門脈内ガス像および上腸間膜静脈血栓を認めたため,Crohn病を背景とした回腸穿孔と判断し,緊急開腹手術を施行した.術中所見は,回結腸静脈と回腸静脈最終枝を索状に硬く触知し,同静脈血栓症と判断し回盲部切除を行った.病理組織学的所見上,回腸末端に穿孔部を認め縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 腹部超音波検査時の体位変換は検者の身体負荷を小さくするか?

    丸山 勝, 森 貴子, 三枝 義信, 小田 福美, 中林 智保子, 八木澤 紀代美, 長坂 智恵, 山下 雅水, 田島 春奈, 吉實 純子 超音波検査技術 40 (4), 424-428, 2015

    ...“仰臥位”と“左側臥位”での右肋骨弓下走査と右側腹部縦走査,“仰臥位”と“右側臥位”左側腹部走査の各動作での筋電図を記録した.同一被検者に走査を各々3回行い,各走査で安定した2秒間の筋電図を取得し,筋電量を求め,“仰臥位”と体位変換後の“側臥位”での筋電量の差を検討した....

    DOI 医中誌

  • 自律移動ロボットにおける手つなぎポテンシャルを用いた並走・縦走制御

    綿貫貴文, 金子正秀 第76回全国大会講演論文集 2014 (1), 175-176, 2014-03-11

    ...自律移動ロボットが人間と同行移動する際に、通常時は並走状態を保ち、一 方、周囲の状況に応じて障害物回避を行う場合には縦走状態となるように、自律的に並走・縦走の切替を行わせる。このために、周囲の人物の属性と動きに応じて、手の長さや向き、強さが変化する手つなぎポテンシャルを導入し、ロボットの滑らかな移動動作の実現を図る。...

    情報処理学会

  • Hypomelanosis of Ito の 2 例

    冬野 洋子, 中原 真希子, 古江 増隆 西日本皮膚科 76 (1), 18-22, 2014

    ...また,四肢に縦走する線状・帯状の脱色素斑を認め,hypomelanosis of Ito と診断した。本症は中枢神経症状を主とした重篤な合併症が大きな問題となることが多いが,特徴的な皮疹から皮膚科医が早期診断に寄与すべき疾患と思われる。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献4件

  • 人に同行する自律移動ロボットにおける手つなぎポテンシャルを用いた移動制御(学生研究発表会)

    綿貫 貴文, 金子 正秀 映像情報メディア学会技術報告 38.9 (0), 33-36, 2014

    ...同行移動を行う際に通常時は横に並んでの並走移動を行い、障害物回避時等には周囲の状況に応じて縦走に切り替えて回避を行うことで自然な同行移動を実現する。同行者の左右に引力場を設定し、引力場の位置を周囲の状況や同行者に応じて変化させる。本手法を用いることでパラメータを変更することなく、並走・縦走の切り替えによる障害物回避を行う。...

    DOI Web Site

  • Crohn病との鑑別が困難であった腸管子宮内膜症の1例

    渡邊 裕樹, 当間 雄之, 成島 一夫, 大平 学, 宮内 英聡, 鈴木 一史, 西森 孝典, 松原 久裕 日本腹部救急医学会雑誌 34 (7), 1409-1412, 2014

    ...イレウス管造影で終末回腸に4cm長の狭窄を,内視鏡で縦走潰瘍瘢痕を伴う全周性狭窄を認めた。Crohn病が疑われたがバルーン拡張術は困難で手術適応と判断された。手術は4ポートで腹腔鏡補助下に行った。回盲部を剥離授動し回腸部分切除術を施行。術後経過はおおむね良好であった。病理検査で縦走潰瘍に類上皮肉芽腫はなくCrohn病は否定的で,口側に存在した内膜症が潰瘍形成に関与したと推察された。...

    DOI 医中誌

  • 炎症性腸疾患以外を基礎疾患としたサイトメガロウイルス腸管感染症の内視鏡的検討

    新井 修 日本大腸肛門病学会雑誌 67 (1), 1-7, 2014

    ...炎症性腸疾患以外を基礎疾患としたサイトメガロウイルス(CMV)腸管感染症の内視鏡像を明らかにする【方法】生検組織でCMV感染症と診断した15例を対象にi)臨床像,ii)内視鏡像,iii)治療反応性について検討した【成績】i)平均年齢64.1歳,男女比8:7,87%に消化器症状を認め,基礎疾患は造血器悪性腫瘍が47%と最多であった.ii)内視鏡像は発赤・アフタ性病変・びらん,潰瘍(不整形,打ち抜き,縦走...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 好酸球性食道炎の6例

    北 嘉昭, 帯刀 誠, 古川 真依子, 柳井 真梨子, 橋本 亮, 佐野 純子, 源河 いくみ, 田口 淳一, 草野 敏臣, 山門 實, 貝瀬 満 人間ドック(Ningen Dock) 29 (3), 503-508, 2014

    ...<br><b>結果:</b>全例が男性で,年齢の中央値は38.5歳であった.4例が人間ドック受診者で,2例は外来患者であった.人間ドックの4例のうち3例は無症状で,1例に軽度の心窩部つかえ感を認めた.外来の有症状患者の2例はそれぞれ,心窩部のつかえ感,胸部のつかえ感で受診した.内視鏡検査で,縦走溝,輪状溝,白斑などのEoEを疑う所見が認められたため,全例に食道生検を施行し,好酸球数>20個/HPFであったので...

    DOI Web Site 医中誌

  • 消化器症状の出現によりひきこもりになり,確定診断と治療によってひきこもりが改善したクローン病の1例

    野村 収, 澁谷 智義, 長田 太郎, 松本 健史, 坂本 直人, 北條 麻理子, 永原 章仁, 荻原 達雄, 渡辺 純夫, 増田 淳 消化器心身医学 21 (1), 23-25, 2014

    ...下部消化管内視鏡検査ではS状結腸から横行結腸にかけて縦走潰瘍を認め,生検組織検査にて非特異的肉芽腫が検出されクローン病と診断した。中心静脈栄養,プレドニゾロン50mg/dayによる治療を開始した。治療開始後,解熱,腹痛の改善,下痢回数も減少した。入院時は全く会話がない状態であったが,病態改善と伴に医療スタッフおよび家族と会話をするようになり現在では,外来にも1人で通院している。...

    DOI 医中誌

  • 内視鏡で経時変化を観察しえた非閉塞性腸間膜虚血症の1例

    笹井 保孝, 松田 高明, 坂谷 彰彦, 西田 直浩, 阪本 めぐみ, 上ノ山 直人, 土井 喜宣, 有馬 良一 日本消化器内視鏡学会雑誌 56 (4), 1550-1555, 2014

    ...症例は60歳台,男性.血液透析中の血圧低下後に出現した腹痛を主訴に当院を受診した.下部消化管内視鏡検査では全結腸にわたり非連続性に縦走潰瘍を認め,潰瘍辺縁には敷石状結節を伴っていた.抗生剤投与,5-ASAの内服,栄養療法等行ったが十分な症状の改善は得られなかった.その後の下部消化管内視鏡検査,消化管造影検査にて回腸末端とS状結腸に狭窄を認めたため手術を施行した.切除標本の病理組織学的所見などから透析中...

    DOI 医中誌

  • 下部直腸・肛門管と腟の接合部の組織構築と神経分布

    秦 史壮, 荒川 高志, 岡田 邦明, 西森 英史, 池田 慎一郎, 山田 真美, 平間 知美, 矢嶋 知己, 阿部 伸一 日本大腸肛門病学会雑誌 67 (1), 8-15, 2014

    ...肛門管と腟の間の唯一恒常的な中隔組織は,連合縦走筋であった.神経は,直腸・肛門管側より腟側の方が明らかに多く,上下に斜走していた.水平断では,直腸前側方の傍腟組織内におよそ前後方向に配列する多数の神経を認めた.これらの神経の80%以上は,圧覚などの有髄線維・痛覚線維および自律神経の混合神経であった.直腸瘤の外科的治療などで同部に進入する際は,連合縦走筋の腟側面に沿う剥離層が神経温存に適切と思われた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献32件

  • 傍腟組織と直腸・肛門管の神経連絡

    秦 史壮, 荒川 高志, 岡田 邦明, 西森 英史, 池田 慎一郎, 山田 真美, 平間 知美, 矢嶋 知己, 石山 元太郎, 阿部 伸一 日本大腸肛門病学会雑誌 67 (8), 495-503, 2014

    ...(外)と直腸縦走筋(内)の間を下降,アウエルバッハ筋間神経叢に加わって括約筋間神経を形成した.骨盤臓器脱手術などにおけるデノビエ筋膜外側部ないし傍腟組織の不注意な取り扱いは,内括約筋機能を損なう可能性があると考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • 虚血性大腸炎様症状にて発症したcollagenous colitisの1例

    藤森 一也, 滋野 俊, 丸山 康弘, 丸山 雅史, 柴田 壮一郎, 金井 圭太, 前島 俊孝, 吉澤 要 日本消化器内視鏡学会雑誌 55 (6), 1842-1847, 2013

    ...,症状は改善した.6カ月後の大腸内視鏡では縦走潰瘍は瘢痕化し,病理組織所見でもcollagen bandの肥厚はほとんど消失していた.通常は慢性下痢症状で発症するcollagenous colitisであるが,急激な腹痛,血便の虚血性大腸炎様症状で急性発症した点が特異的であった....

    DOI 医中誌 参考文献26件

  • ボノボの犬歯形態と性的二型

    山田 博之, 濱田 穣, 石田 英實 Anthropological Science (Japanese Series) 121 (2), 89-104, 2013

    ...発達した遠心舌側隆線が歯冠1/2あたりから歯頚隆線まで縦走した後,L字状を描いて歯頚隆線と合流する。メスでは近心shoulderが歯頚1/3のところにある。近心切縁溝は発達がオスより弱い。近心舌側隆線や中心溝もオスほど発達していない。下顎:オスの近心shoulderは歯冠中央1/3にあり,近心の切縁と辺縁隆線のなす角度はほぼ110度を示す。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • P9-12  アダリムマブ投与中に大動脈炎を発症したクローン病の一例

    清原 裕貴, 久松 理一, 松岡 克善, 長沼 誠, 亀田 秀人, 金井 隆典 日本臨床免疫学会会誌 36 (5), 422b-422b, 2013

    ... 今回我々はアダリムマブ投与中に大動脈炎を発症したクローン病の一例を経験したので報告する.症例は23歳女性.2013年3月に発熱,下痢,血便,関節痛を認め,前医へ入院した.大腸内視鏡で終末回腸から直腸まで非連続性で一部縦走傾向のある潰瘍を認め,クローン病が疑われたためメサラジン3 g/日を開始し当院へ転院した.小腸造影では遠位回腸に縦走潰瘍瘢痕がみられ小腸大腸型クローン病と診断した.発熱の遷延と関節痛...

    DOI Web Site 医中誌

  • 縦走する隆起を呈したBarrett食道腺癌の1例

    松永 一仁, 西川 潤, 中村 宗剛, 西村 純一, 五嶋 敦史, 岡本 健志, 武田 茂, 中村 陽平, 星井 嘉信, 坂井田 功 山口医学 62 (1), 27-31, 2013

    A-60-year-old man was referred to our hospital for further examination and treatment for a longitudinal elevation from the upper to lower esophagus and a short segment Barrett's esophagus in the …

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献17件

  • 腸間膜穿通で緊急手術を行った縦走潰瘍を呈するcollagenous colitisの 1例

    谷口 文崇, 國土 泰孝, 小林 正彦, 木村 圭吾, 村岡 篤, 津村 眞 日本臨床外科学会雑誌 74 (7), 1933-1936, 2013

    ...を認めた.病理組織検査で表皮下にcollagen bandの肥厚,縦走潰瘍を認めることからcollagenous colitisと診断された.近医にてlansoprazoleを処方され継続内服していたことが判明し,術後lansoprazole内服を中止したが,症状の再燃を認めたためmesalazine内服を行い,再燃を認めていない....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 尿膜管に穿通し自然臍腸瘻をきたしたCrohn病の1例

    鈴木 俊裕, 岡田 禎人, 林 英司, 井上 昌也 日本臨床外科学会雑誌 74 (3), 819-823, 2013

    ...頻尿を主訴に近医を受診し,膀胱鏡で異常を指摘され当院紹介となった.腹部CT検査で尿膜管膿瘍と診断し臍を切開し膿瘍ドレナージを施行した.ドレーンより腸液の排出を認め,瘻孔造影では尿膜管から回腸への穿通を認めた.保存的治療では瘻孔が閉鎖せず,ドレナージ後37日目に手術を施行した.開腹すると回腸とS状結腸が尿膜管に癒着しており回腸,S状結腸,膀胱を部分切除し尿膜管とともに一塊に切除した.摘出標本では回腸に縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • クローン病に合併した2型自己免疫性膵炎の1例

    石川 卓哉, 春田 純一, 山口 丈夫, 土居崎 正雄, 山 剛基, 亀井 圭一郎, 澤田 つな騎, 水谷 泰之, 村上 義郎, 服部 峻 日本消化器病学会雑誌 110 (5), 875-882, 2013

    ...症例は45歳,女性.主訴は左上腹部痛と下血.横行結腸に縦走潰瘍を多発して認め,生検所見と合わせてクローン病と診断しメサラジンの内服を開始した.大腸病変は改善傾向であったが,その後の血液検査にて肝胆道系酵素の上昇を認めた.ERCPでは主膵管のびまん性狭細像と下部胆管の狭窄を認めた.ステロイド投与により膵病変は改善し,2型自己免疫性膵炎と診断した.<br>...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献24件

  • ソラフェニブ投与開始後に消化管潰瘍を認めた進行肝細胞癌の2例

    齋藤 大祐, 林田 真理, 三浦 みき, 櫻庭 彰人, 奥山 秀平, 山田 雄二, 徳永 健吾, 小山 元一, 川村 直弘, 高橋 信一 日本消化器内視鏡学会雑誌 55 (11), 3589-3593, 2013

    ...ソラフェニブ投与開始後,消化管に潰瘍性病変を認めた進行肝細胞癌の2例について文献的考察を加え報告する.症例1はソラフェニブ投与開始50日後より食思不振が出現,上部消化管内視鏡検査にて胃体上部後壁に浅い不整形の潰瘍性病変を認めた.症例2はソラフェニブ投与開始60日後に血便が出現し,下部消化管内視鏡検査にてS状結腸に縦走する浅い潰瘍性病変を認めた.いずれの症例も,潰瘍性病変の形態からその原因にソラフェニブ...

    DOI 医中誌

  • 盲腸軸捻転症の2例

    呉林 秀崇, 森川 充洋, 澤井 利次, 小練 研司, 村上 真, 廣野 靖夫, 五井 孝憲, 飯田 敦, 片山 寛次, 山口 明夫 日本外科系連合学会誌 38 (6), 1224-1228, 2013

    ...した.内視鏡による整復術を行ったが,翌日再発を認めたために,腹腔鏡補助下右結腸切除術を施行した.術中所見では,卵巣と結腸間膜が癒着し,その部位を軸に遊離盲腸が捻転していた.症例2は90歳,女性.腹痛と下腹部膨隆を主訴に,当院を紹介受診した.来院時,腹膜刺激徴候を認め,MDCTと併せ盲腸軸捻転症による絞扼性イレウスと診断し,緊急開腹手術を行った.術中所見では,移動盲腸が捻転し,拡張した盲腸に多発性の縦走漿膜損傷...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献2件

  • 経肛門的高圧空気注入による多発結腸外傷の1例

    呉林 秀崇, 木村 俊久, 小畑 真介, 佐藤 嘉紀, 竹内 一雄, 山口 明夫 日本腹部救急医学会雑誌 33 (8), 1285-1288, 2013

    ...また下部消化管内視鏡検査において,S状結腸粘膜は断裂し,数条の縦走潰瘍様所見を認めた。消化管穿孔および汎発性腹膜炎の診断で,緊急開腹手術を施行した。手術所見では,直腸S状部,S状結腸,脾弯部,肝弯部に漿膜損傷を認め,特にS状結腸部には腸管壁全層に及ぶ壊死所見を認めた。拡大左半結腸切除術およびdiverting ileostomyを施行し,術後39日目に退院した。...

    DOI 医中誌

  • 外科的切除が著効をみたHIV感染症に合併した中毒性巨大結腸症の1例

    下園 麻衣, 志田 大, 中村 ふくみ, 谷澤 徹, 宮本 幸雄, 井上 暁 日本臨床外科学会雑誌 74 (1), 118-123, 2013

    ...HIV感染症の治療中に中毒性巨大結腸症を発症した症例を経験した.症例は27歳男性.HIV陽性に対して経過観察中に,発熱,水様性下痢,腹痛が出現した.CD4+146/μLと低下したため,HAART療法を開始した.CMV腸炎,アメーバ腸炎,細菌性腸炎を考慮し治療を行ったが,改善しなかった.40℃前後の発熱,頻脈,貧血,精神症状,電解質異常も見られ,CTで結腸の著明な拡張,内視鏡検査で全結腸に多発する深掘れ縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • IgA腎症に合併したクローン病の1例

    新井 修, 柴田 憲邦, 久保木 眞, 池田 弘, 大元 謙治 日本消化器病学会雑誌 110 (7), 1265-1271, 2013

    ...IgA腎症で加療中の34歳女性が腹痛,発熱を主訴に来院し,腹部CTで回腸炎を指摘された.下部消化管内視鏡で回腸末端に縦走潰瘍,下行結腸に不整形潰瘍および縦走潰瘍瘢痕を認め,生検で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を検出し,小腸大腸型クローン病と診断した.クローン病の活動度と蛋白尿は相関し,IgA腎症とクローン病は関連性があるものと推測された.<br>...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献25件

  • 大腸内視鏡所見を観察した黄色ブドウ球菌腸炎の1例

    石橋 陽子, 松薗 絵美, 横山 文明, 菅井 望, 関 英幸, 三浦 淳彦, 藤田 淳, 鈴木 潤一, 鈴木 昭 日本消化器内視鏡学会雑誌 54 (7), 2032-2038, 2012

    ...CTでほぼ全結腸に腸管壁肥厚と浮腫を認め,鑑別診断のため下部消化管内視鏡検査を施行した.生検病理組織学的所見で,感染を示唆する好中球浸潤に加えて虚血性大腸炎を示唆する所見も認めたが,便培養,組織培養ともに<I>Staphylococcus aureus</I>が検出され,黄色ブドウ球菌腸炎と診断した.臨床経過から他の腸炎との鑑別を要したため内視鏡検査を施行したが,その所見としては,虚血性腸炎類似の縦走性...

    DOI 医中誌 参考文献15件

  • 全結腸型壊死型虚血性大腸炎の1例

    田中 香織, 山田 誠, 波頭 経明, 松井 聡 日本腹部救急医学会雑誌 32 (7), 1255-1258, 2012

    ...腹部CT検査にて全結腸の拡張を認め,イレウスの疑いにて内科入院となるも,腹痛は増悪し,S状結腸内視鏡検査を施行したところ,S状結腸に縦走する白色調変化を認めた。内視鏡検査後にショックに至ったため,同日緊急手術を施行した。盲腸からS状結腸までの全結腸が壊死しており,全結腸切除術を施行した。また,術中に回腸末端に壊死が拡大したため,回腸末端を追加切除し,回腸人工肛門造設術を施行した。...

    DOI 医中誌

  • 臍肉芽腫 : その血流と発生機序

    松川 泰廣, 萩原 健 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 48 (7), 1001-1006, 2012

    ...【結果】臍肉芽腫では,臍の中央を縦走する2〜3条の拍動性の血流を認めた.この血流は多くは臍内で終わっていたが,腹壁に交通する症例もあった.臍動脈索・肝円索に血流の残存はなかった.臍炎では臍内に低エコーの膿瘍腔を認め,周囲の壁に血流の増強を認めたが,臍内には血流を認めなかった.治癒期には,臍肉芽腫,臍炎とも,臍内に約10mm幅の臍瘢痕を認めたが血流はなかった....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 一過性高CEA血症を呈した虚血性大腸炎を合併したS状結腸癌の1例

    田畑 信輔, 出口 正秋, 石田 誠, 恩地 英年, 戸川 保, 大槻 忠良 日本臨床外科学会雑誌 73 (3), 632-637, 2012

    ...<BR>S状結腸癌に対し腹腔鏡補助下S状結腸切除を施行し,吻合後の術中下部内視鏡検査にて吻合部口側の下行結腸全体に縦走する浅い潰瘍,びらんを認め,切除標本にも一部同様の所見を認めた.病理結果も虚血性変化に矛盾しない組織像であった.<BR>今回われわれはS状結腸癌に一過性の高CEA血症を示す虚血性大腸炎を合併したまれな症例に経験したため,若干の文献的考察を加え報告した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献24件

  • ラット骨格筋の筋内膜コラーゲン線維網の形態に対する伸張の影響

    石倉 英樹, 小野 武也, 沖 貞明, 梅井 凡子, 大田尾 浩, 相原 一貴, 林 一宏, 田坂 厚志, 大塚 彰 理学療法学Supplement 2011 (0), Ab1357-Ab1357, 2012

    ...【考察】 正常な筋の筋内膜コラーゲン線維網では,筋短縮位で様々な方向へ走行するのに対し,伸張位では筋線維長軸に対して縦走すると報告されている。本研究では,正常な筋において抗張力が最大となるまで連続的に伸張した際,伸張距離の増加に伴い筋線維長軸方向に縦走するコラーゲン線維が増加していき,筋が最大の抗張力を発揮するとき,コラーゲン線維が筋線維長軸に対して最も平行に近くなることが確認された。...

    DOI

  • 好酸球性食道炎の臨床像の検討

    楠瀬 寛顕, 大原 秀一, 浜田 史朗, 北川 靖, 前川 浩樹, 小島 康弘, 阿部 基, 齋藤 晃弘, 半田 朋子, 仲程 純, 玉渕 泰史, 高橋 麗子 日本消化器内視鏡学会雑誌 54 (10), 3399-3407, 2012

    ...好酸球性食道炎(EE)は,欧米においては報告例が漸増しつつあるが日本においてはいまだごく少数例のみの報告に過ぎない.今回食道生検にて確定診断(20個/HPF以上)された5例のEEの臨床像を中心に検討した.症例はすべて男性,年齢は20歳から61歳,主訴はつかえ感2例,心窩部痛1例で,2例は自制可の症状でドックにて発見された.内視鏡検査では,軽微な所見も含めれば,縦走溝100%,輪状溝80%,白色栓40...

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • Cat scratch colonを呈したcollagenous colitisの1例

    原 明史, 宮澤 祥一, 鈴木 剛, 相田 久美, 江崎 行芳 日本消化器内視鏡学会雑誌 54 (5), 1651-1655, 2012

    ...症例は85歳,女性.ランソプラゾール内服中に水様性下痢が出現した.大腸内視鏡検査で下行結腸,S状結腸から直腸に縦走傾向を呈する線状の引っかき傷様の所見が存在し,いわゆるcat scratch colonの内視鏡所見を呈していた.生検で粘膜上皮直下にcollagen bandを認め,collagenous colitisと診断.ランソプラゾール中止により臨床症状は速やかに改善した.Cat scratch...

    DOI 医中誌

  • 下剤が誘因となり閉塞性大腸炎を発症したS状結腸癌の1例

    自見 政一郎, 佛坂 正幸, 山縣 元, 松木 康真, 品川 裕治, 堤 宣翁 日本臨床外科学会雑誌 73 (2), 411-415, 2012

    ...女性.主訴は下血,貧血.副腎シンチの前処置としてsennoside 24mgを内服し腹痛,ショックが出現したが,ループ式のS状結腸人工肛門を造設しショック状態を脱した.術前に内視鏡検査を行ったところ人工肛門の口側に潰瘍性病変を認めた.人工肛門造設後32日目に左結腸切除を行った.直接浸潤のため子宮合併切除と小腸部分切除を行った.切除標本では,3分の2周性のS状結腸癌の20cm口側から25cmの3本の縦走潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献26件

  • 正中頸裂の1例

    櫛橋 幸民, 門倉 義幸, 滝口 修平, 許 芳行, 山田 良宣, 篠 美紀, 洲崎 勲夫, 小松崎 俊光, 大塚 尚治, 洲崎 春海 頭頸部外科 22 (2), 241-245, 2012

    We report on a 5-year-old female with midline cervical cleft. Midline cervical cleft is a rare congenital anomaly of the ventral neck, characterized by a submental tissue protrusion, red scar-like …

    DOI 医中誌 参考文献16件

  • 好酸球性胃腸炎に食道病変を合併した1例

    紅林 泰, 丸山 保彦, 志村 輝幸, 景岡 正信, 大畠 昭彦, 森 雅史, 宇於崎 宏城, 甲田 賢治 日本消化器病学会雑誌 109 (10), 1745-1751, 2012

    ...症例は43歳女性.1カ月間続く腹満感,嚥下時違和感に,下痢と嘔吐を合併したため来院した.内視鏡生検の結果,食道,十二指腸および回腸に有意な好酸球浸潤を認め,好酸球性胃腸炎の食道病変合併例と診断した.内視鏡所見上,食道粘膜に好酸球性食道炎で特徴的とされる,輪状溝と縦走溝の出現を認めた.これらの内視鏡所見は,好酸球性食道炎のみならず,好酸球性胃腸炎の食道病変を評価する際の指標になると考えられた....

    DOI PubMed 医中誌 参考文献13件

  • 肺フィラリア症

    寺坂 幸倫, 稲葉 浩久, 古田 晋平, 下島 礼子, 新谷 恒弘, 宮部 理香, 小林 秀昭, 白石 好, 中山 隆盛, 森 俊治, 磯部 潔, 笠原 正男 胸部外科 64 (12), 1096-1099, 2011-11-01

    DOI Web Site 医中誌

  • 日常環境において同行者の動きに応じて安全に移動可能な自律移動ロボット

    高橋和也, 金子正秀 第73回全国大会講演論文集 2011 (1), 433-434, 2011-03-02

    ...しかし、対向歩行者とすれ違う際には、道幅が狭くなるため「縦走」の形態に自然に移行する。この形態変化については、2 人のどちらが先に進むのかを互いに瞬時に判断して行っている。本研究では移動ロボットに対して、人物の腰の高さと脚の高さに距離センサを搭載する。距離マップ上で楕円特徴を検出することにより、雑多な環境下での人物検出を行う。...

    情報処理学会

  • NSAIDs起因性と考えられた多発性大腸穿孔の1例

    坂本, 武也, 須田, 武保, 中島, 真人, 坂田, 純, 須田, 和敬, 畠山, 勝義, 味岡, 洋一 新潟医学会雑誌 125 (3), 142-149, 2011-03

    ...切除標本では潰瘍は境界明瞭で, 縦走傾向のある地図状不整形であった. NSAIDs起因性腸炎, 潰瘍型の穿孔例と考えて矛盾しなかった. 病理学的検索では潰瘍周囲粘膜にアポトーシスを認めた. しかし同時にアミロイドーシス沈着とサイトメガロウイルス感染を合併しており, これらの因子の病態への関与も否定はできなかった. 術後は敗血症性ショック, DICから多臓器不全に至り術後5日目に永眠された....

    機関リポジトリ HANDLE Web Site ほか1件

  • 好酸球性食道炎の診断と治療

    木下 芳一, 石原 俊治, 天野 祐二, 藤代 浩史 日本消化器内視鏡学会雑誌 53 (1), 3-15, 2011

    ...好酸球性食道炎は食物や空気中の物質が抗原となってアレルギー反応が食道の粘膜上皮を中心におこり,食道上皮中に多数の好酸球の浸潤がみられる稀な疾患である.好酸球の上皮内浸潤を中心とした慢性炎症のため食道粘膜下層の浮腫や線維化がおこる.このため食道の運動に異常が生じ,嚥下障害や食べ物のつまりを主とする症状が出現し食道狭窄が生じることもある.内視鏡検査では食道粘膜の縦走溝,白斑,多発輪状狭窄がみられることもあるが...

    DOI 医中誌 被引用文献3件 参考文献60件

  • ペグインターフェロン投与当日に虚血性大腸炎が出現したpersistently normal ALT(PNALT)の1例

    青木 孝彦, 村田 一素, 斎藤 紘昭, 松井 哲平, 伊藤 清顕, 今村 雅俊, 正木 尚彦, 小林 正典, 青木 洋一郎, 尾上 淑子, 西村 崇, 矢田 智之, 吉澤 大, 小飯塚 仁彦, 上村 直実, 溝上 雅史 肝臓 52 (12), 765-769, 2011

    ...Peg-IFN+RBV)併用療法は,C型慢性肝炎に対する現在の標準的治療であるが様々な副作用が報告されている.高血圧症,糖尿病などの既往のない46才女性がpersistently normal ALT(PNALT)の治療のため,Peg-IFN+RBV療法を開始した当日に左下腹痛が出現し,さらに2回目のPeg-IFN投与日にさらに強い同部痛ととともに下血が出現した.大腸内視鏡検査にて下行結腸に3条の縦走性潰瘍...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献28件

  • 内側広筋の肉眼解剖学的観察

    高松 敬三 理学療法学Supplement 2010 (0), AbPI1040-AbPI1040, 2011

    ...【目的】本研究の目的は,体表観察にて内側広筋縦走線維(以下,VML)と内側広筋斜走線維(以下,VMO)の羽状角を変形性膝関節症(以下,膝OA)と非膝OAで比較すること,内側広筋の形態的特性と変形性膝関節症との関連性を肉眼解剖学的に明らかにすること,VMOと大内転筋腱性部における筋線維の走行を検討することである....

    DOI 医中誌

  • Branch atheromatous diseaseを呈した症例に対する急性期理学療法における一考察

    藤田 努, 尾畑 十善 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2011 (0), 119-119, 2011

    ...本症例のMRI所見では、3スライスに縦走する新鮮な梗塞巣を認めているものの、内頚動脈には有意な狭窄は認められず、動脈硬化の定量的評価指標の一つでもあるPlaque scoreは2.7に留まっていた。また、心機能に関しても不整脈や器質的な弁異常、駆出率異常は認められない状態であった。しかし、右上下肢の運動麻痺により入院時NIHSSは9点であった。...

    DOI

  • 膝関節屈曲角度の違いによる大腿四頭筋の筋線維について

    田中 和彦, 石田 紘也, 上村 直也, 上谷  友紀, 川本 智恵, 吉村 孝之 東海北陸理学療法学術大会誌 27 (0), 139-139, 2011

    ...VMのP角の報告では、林らは腱膜板に最も近位で付着するP角は25.6°、膝蓋骨に最も遠位で付着するP角は40.8°であり、Liebらは縦走線維で15~18°、斜走線維で50~55°、またStrobelらはVMで17°、内側斜広筋で50であると報告している。今回の我々の膝関節伸展位での結果と諸家らの報告した数値と大きく違いを認める。...

    DOI 医中誌

  • 立位での踵部荷重時における腹斜筋群の筋活動について

    大沼 俊博, 渡邊 裕文, 藤本 将志, 赤松 圭介, 谷埜 予士次, 高崎 恭輔, 鈴木 俊明 近畿理学療法学術大会 2011 (0), 13-13, 2011

    ...そしてその制御には、胸郭と骨盤間を縦走する腹直筋が関与すると考えられる。鈴木らは矢状面での骨盤に対する胸郭の制御には腹直筋が関与し、内腹斜筋の横方向線維は腹直筋鞘を側方に引く事で腹直筋の活動を安定させると述べている。今回の結果から、内腹斜筋の横方向線維の活動を反映すると考えられる両腸骨稜を結ぶ線より下部の腹斜筋群重層部位については、腹直筋の活動の安定化に関与したと考える。...

    DOI

  • Crohn病と鑑別を要した腸結核の1例

    菅原 かおり, 高橋 広喜, 杉村 美華子, 野口 謙治, 岩渕 正広, 真野 浩, 千田 信之, 田所 慶一, 鈴木 博義 日本消化器内視鏡学会雑誌 53 (1), 47-52, 2011

    ...症例は59歳女性.横行結腸に管腔の狭小化と縦走する潰瘍および敷石様病変を認めCrohn病疑いとして当科へ紹介された.生検で非乾酪性類上皮性肉芽腫を認めたが注腸造影検査にて回腸末端部から上行結腸にかけての直線化および上行結腸の短縮と横行結腸の狭小化を認め腸結核が疑われた.内視鏡再検時の生検組織より結核菌が証明され原発性腸結核と診断した.Crohn病との鑑別を要した腸結核の1例を経験したので報告する....

    DOI 医中誌 参考文献18件

  • ダブルルーメンチューブにより左主気管支損傷を起こした1症例

    傍島 卓也, 伊藤 正夫 日本呼吸器外科学会雑誌 25 (2), 203-207, 2011

    ...ダブルルーメンチューブを使用し,左主気管支膜様部に損傷を生じた症例を経験したので報告する.患者は74歳女性.左肺腫瘍の診断・治療目的で左S6区域切除術を行った.気管内挿管には左用35Frダブルルーメンチューブを用いた.閉胸前の水封試験にて肺門部背側からの気漏を認め,左主気管支膜様部の縦走する3cmの損傷を発見した.ダブルルーメンチューブによる気管支損傷として縫合修復を行った.術後の気管支内視鏡検査では...

    DOI 医中誌 参考文献38件

  • 大型類人猿の上顎犬歯形態(尖頭観と舌側面観)

    山田 博之 霊長類研究 Supplement 27 (0), 50-50, 2011

    ...オランウータンとニシローランドゴリラでは舌側面全体に皺(細かな隆線と溝)があるが、チンパンジーとボノボは2~3本の隆線が縦走していた。メスは4種とも尖頭が低いため概形は正三角形に近い。歯頚隆線の発達はオスよりも良い。近心切縁縦溝の発達は微弱で、オスと同様に歯頚隆線で遮断されている。オランウータンとニシローランドゴリラでは発達の弱い太い隆線が走行する。...

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  • 6.Crohn病

    久松 理一, 日比 紀文 日本内科学会雑誌 100 (1), 85-95, 2011

    ヒトゲノム解析が進みCrohn病の病態には多くの疾患感受性遺伝子が関与していることが明らかとなり,特に自然免疫応答の制御異常が注目されている.Crohn病病態において局所の免疫異常の中心的サイトカインと考えられているTNFαに対する抗体製剤(インフリキシマブ,商品名:レミケード<sup>®</sup>)の保険承認はこれまで永らく変化のなかったCrohn病治療体系に大きなインパクトと変革をもたらし…

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献25件

  • 上部消化管に多彩な病変を認め,食道アフタ様病変に対してステロイドが奏効したクローン病の1例

    鈴木 誠祐, 湯本 英一朗, 山根 弘路, 松本 栄二, 高野 聡, 松村 周治, 奥田 雅人, 平崎 照士, 白川 敦子 日本消化器内視鏡学会雑誌 52 (3), 395-401, 2010

    ...症例は49歳,女性.クローン病治療中に食道に縦走傾向のあるアフタ様びらん,胃に竹の節状外観,十二指腸に多発隆起性病変を認めた.ステロイドにて食道アフタ様びらんは改善したが,胃・十二指腸の病変は不変であった.クローン病で食道・胃・十二指腸と上部消化管に多彩な病変を認めることはまれである.食道においても長期化すれば狭窄や変形をきたすことが危惧され,早い段階で粘膜治癒に導けた意義は大きいと考えられた....

    DOI 医中誌 参考文献19件

  • 縦走潰瘍を認めたcollagenous colitisの3例

    河村 卓二, 安田 健治朗, 望月 直美, 田中 聖人, 宇野 耕治, 上田 モオセ, 河端 秀明, 釜口 麻衣, 森川 宗一郎, 桂 奏 日本消化器内視鏡学会雑誌 52 (4), 1261-1266, 2010

    ...慢性の下痢や軟便を主訴に大腸内視鏡を施行し,S状結腸・下行結腸に縦走潰瘍を認めたcollagenous colitisの3例を報告した.縦走潰瘍部からの生検にて大腸粘膜上皮直下にcollagen bandの肥厚を認めた.3例はともに5~16カ月前よりランソプラゾールを内服していた.服用を中止した1例は速やかに下痢が改善し,服用を継続した2例は2~8カ月の間症状が持続したのちに休薬なしに改善した....

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献18件

  • 急性腹症にて発症した縦走潰瘍併発collagenous colitisの1例

    高梨 訓博, 南 伸弥, 宮島 治也, 平川 昌宏, 平子 匡, 黄 勇澤, 齊藤 忠範, 笹川 裕, 池田 英之, 茎津 武大 日本消化器内視鏡学会雑誌 52 (11), 3133-3139, 2010

    ...症例は71歳,女性.lansoprazol内服開始1カ月後に大腸縦走潰瘍による急性腹症を発症し当院入院.保存的加療で軽快も,さらに1カ月後に慢性下痢が出現.このときの生検にて大腸粘膜下にcollagen bandを認めた.大腸縦走潰瘍発症時にはcollagen bandを認めなかったが,臨床経過ならびに特徴的な内視鏡像により,急性腹症にて発症した大腸縦走潰瘍併発collagenous colitis...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献29件

  • 小児鈍的腹部大動脈損傷の1例

    小林 辰輔, 松田 潔, 岩瀬 史明, 宮崎 善史, 雨森 俊介, 菊地 広子, 中島 雅人 日本救急医学会雑誌 21 (7), 343-350, 2010

    ...腹部大動脈末端後壁に2cm程の縦走する全層性損傷を認め,損傷部を縫合修復し手術を終了した。術後経過良好であり,第16病日自宅退院となった。小児においては,動脈の細さのために挿入に困難を伴うものの,後腹膜開放に先行したIABOによる腹部大動脈遮断は,出血の制御に有用であると思われた。...

    DOI 医中誌 参考文献65件

  • 透析患者に発症したランソプラゾール関連性collagenous colitisの1例

    宮川 尚之, 植田 拓也 日本透析医学会雑誌 43 (10), 843-846, 2010

    ...症例は81歳,男性.2008年12月に血液透析導入時よりランソプラゾールを内服していた.2009年3月より慢性の水様性下痢を認め,便ヘモグロビン検査が陽性となった.大腸内視鏡検査では上行結腸粘膜に縦走潰瘍を認め,生検組織検査で粘膜上皮直下にcollagen bandを認めた.ランソプラゾールの内服を中止することで,速やかに症状が消失したことから,ランソプラゾール関連性collagenous colitis...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献23件

  • 経肛門的小腸脱出をともなった特発性直腸穿孔の1症例

    高橋 学, 佐藤 信博, 小鹿 雅博, 井上 義博, 渡邊 正敏, 遠藤 重厚 日本腹部救急医学会雑誌 30 (1), 57-60, 2010

    ...緊急開腹術を施行すると,小腸はS状結腸前壁の縦走穿孔より直腸に入り込み,経肛門的に体外へ脱出していた。小腸脱出を伴った直腸穿孔症例の報告は中央医学会誌で渉猟し得た限りではこれまで24例のみで極めてまれな疾患であった。背景としては本症例を含め直腸脱を繰り返すなど慢性的にS状結腸および直腸へ牽引力が加わる疾患を有した症例が多く,そのことが腸管壁の脆弱化を招き直腸前壁の穿孔の一因になったと考えられた。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献25件

  • 縦走潰瘍を形成したアミロイド大腸炎の1例

    椿原 秀明, 嶋田 浩介, 山口 和哉 日本臨床外科学会雑誌 71 (3), 752-756, 2010

    ...,病理組織学的に腸管アミロイドーシスと診断した.アミロイドーシスは比較的まれな疾患であるが近年増加傾向にある.消化管はアミロイド沈着の頻度が高く,消化器症状の発現頻度は高率であるが,大腸では特異的な所見に乏しい.今回,われわれはアミロイド大腸炎として発症し,炎症が急速に進行して腸管の狭窄をきたし,広範囲に大きな縦走潰瘍を形成した症例を経験したので報告する....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 早期の皮膚生検が診断の一助となったCrohn病の1例

    三輪 尚之, 中澤 敦, 永 滋敦, 鳩貝 健, 前田 憲男, 重松 武治, 水城 啓, 向井 清, 塚田 信廣 日本消化器内視鏡学会雑誌 52 (3), 419-425, 2010

    ...28歳女性.主訴は発熱,下痢で両下肢に有痛性結節性の紅斑を認めた.大腸内視鏡では横行結腸を中心に浅い縦走潰瘍を認めた.生検では陰窩膿瘍を伴う高度の炎症細胞浸潤がみられ,炎症性腸疾患の像であったが,肉芽腫性病変はなくCrohn病の確定診断に至らなかった.一方,足背の皮膚生検では皮下脂肪織に類上皮肉芽腫を認め,Crohn病の診断を支持する所見であった.Crohn病を疑い皮膚症状を伴った場合,早期の皮膚生検...

    DOI 医中誌 参考文献20件

  • Collagenous colitisの診断と治療

    梅野 淳嗣, 松本 主之, 中村 昌太郎, 飯田 三雄 日本消化器内視鏡学会雑誌 52 (4), 1233-1242, 2010

    ...概説した.本症は慢性の水様性下痢と大腸粘膜直下の膠原線維帯の肥厚を特徴とし,中年以降の女性に好発する.原因として遺伝的要因,薬剤(プロトンポンプ阻害薬,非ステロイド性消炎鎮痛薬,アスピリン,チクロピジンなど),自己免疫疾患,腸管感染症,一酸化窒素などが示唆されている.本症の内視鏡所見は,正常あるいは毛細血管の増生などの非特異的所見にとどまることが多いが,mucosal tearsと呼ばれる幅の狭い縦走潰瘍...

    DOI HANDLE 医中誌 被引用文献2件 参考文献74件

  • IBD初期病変の拾い上げのコツ

    畑田 康政 日本消化器内視鏡学会雑誌 52 (11), 3156-3170, 2010

    ...Crohn病および潰瘍性大腸炎の初期病変として,いわゆるアフタ様病変が考えられている.内視鏡観察時に着目する点は,1)陥凹部の発赤・白苔,2)周囲の隆起,3)分布(部位,密度,配列)で,詳細な観察のためにインジゴカルミンなどの色素散布はできるだけ行う.初期病変と考えられる所見として最も多いのは,中央に小陥凹・びらんをもつ小隆起の形態であるが,IBDに特異的なものではなく,縦走性配列や分布も診断の確定...

    DOI 医中誌 参考文献22件

  • 深い裂創を合併した急性壊死性食道炎の1例

    和田 貴子, 吉田 直久, 酒井 恭子, 金政 和之, 今井 俊介, 小西 英幸, 若林 直樹, 八木 信明, 内藤 裕二, 吉川 敏一 日本消化器内視鏡学会雑誌 51 (9), 2426-2430, 2009

    ...症例は62歳,女性.右中大脳動脈瘤のクリッピング術後6日目に,新鮮吐血を認めたため当科に紹介受診となった.緊急上部消化管内視鏡検査で上部食道より縦走する黒色調粘膜を認め,下部食道には深い裂創を伴っていた.胸部CTでは縦隔内の空気および液体貯留を認め,急性壊死性食道炎に伴う食道穿孔を疑い,同日外科にて緊急食道切除術を施行し救命しえた....

    DOI 医中誌 被引用文献4件 参考文献11件

  • 40年を経過した後に再発したクローン病に対してinfliximabの使用を試みた維持透析患者の1例

    金井 秀夫, 野口 俊治, 小柳 光, 丸橋 恭子, 猿谷 真也 日本透析医学会雑誌 42 (11), 905-910, 2009

    ...を繰り返した症例に対して,infliximabの投与を試みた透析施行症例を経験した.症例は69歳,男性.25歳時よりクローン病と診断され5~6年の間に計5回の手術歴がある.その後消化器症状はみられず,2005年,慢性腎不全によるうっ血性心不全のため透析導入となった.当院に転院後約3年間著変なく週3回の維持透析を施行していた.今回,配偶者の突然死の4日後に突然の大量下血をおこした.大腸内視鏡所見より縦走潰瘍...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献35件

  • 左主気管支が嚢状拡張したBronchomegaly(Mounier-Kuhn症候群)の1例

    杉本 幸弘, 千場 博, 藤井 慎嗣, 佐藤 絵梨, 内村 明光, 蔵野 良一 気管支学 31 (6), 406-410, 2009

    ...した.症例.62歳女性.1歳時にピーナッツを左主気管支に誤嚥し,経気管支的に摘出された既往があると母から聞かされていた.以前よりの咳嗽,喀痰を主訴とし,胸部X線写真で左中肺野に浸潤影を認め,胸部CTで左主気管支の著明な拡張と左上葉に不均等陰影を認めたため当院紹介受診となった.気管支鏡検査で左主気管支入口部から上下葉分岐部まで,膜様部が嚢状に拡張していた.軟骨輪は保たれていたが,気管支粘膜は発赤し,縦走襞...

    DOI 医中誌 参考文献12件

  • 10年以上未治療で経過し,回腸穿孔による汎発性腹膜炎を発症したCrohn病の1例

    横山 貴司, 石川 博文, 渡辺 明彦 日本臨床外科学会雑誌 70 (4), 1081-1085, 2009

    ...治療を受けていなかった.2006年12月初旬から下痢,腹痛,発熱を認め,腹痛が増強したために紹介受診となった.腹部は板状硬で筋性防御を認め,腹部CT検査で腹水の貯留と回腸末端部に著明な壁肥厚と強い造影効果を認めたため,Crohn病による汎発性腹膜炎と診断し緊急手術を施行した.腹腔内に膿性腹水を認め,小腸穿孔による汎発性腹膜炎であり,小腸部分切除術を施行した.切除標本は,肉眼所見で120cmにわたる縦走潰瘍...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 腹膜炎で発症し,大腸内視鏡検査にて地割れ潰瘍を呈したランソプラゾール関連膠原線維性大腸炎の1例

    関岡 敏夫, 齊藤 昌彦, 田中 俊樹, 竹田 彬一, 熊本 新一, 梶原 正章, 仲井 理, 山田 拓司 日本大腸肛門病学会雑誌 62 (8), 527-533, 2009

    ...は明瞭であり周囲粘膜には異常を認めなかった.いわゆるfractured colonと称する形態であった.入院後腹膜炎症状は2∼3日で軽快した.3カ月後の大腸内視鏡検査では前回認めた横行結腸の縦走潰瘍はいずれも癒痕化し襞集中をともなっていた.生検標本の病理学的検査にて膠原線維性大腸炎と確診した.ランソプラゾール関連膠原線維性大腸炎では大腸内視鏡検査で縦走潰瘍が特徴とされる.この縦走潰瘍は欧米の文献上fractured...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献4件 参考文献39件

  • COE1はイネ葉脈における横走維管束の分化起点形成を負に制御する

    坂口 潤, 澤 進一郎, 伊藤 純一, 福田 裕穂 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0367-0367, 2009

    ...イネの葉脈は平行脈(縦走維管束)とそれらを結ぶ連絡脈(横走維管束)からなり、維管束の形成過程を連続的に観察できることから、我々はイネを“維管束パターン形成を解析する上での優れたモデル”と位置づけ、これまで研究を進めてきた。...

    DOI

  • 2.X線・内視鏡診断

    小林 清典, 横山 薫, 佐田 美和, 西元寺 克禮 日本内科学会雑誌 98 (1), 37-43, 2009

    ...病歴や臨床所見から潰瘍性大腸炎(UC)やCrohn病(CD)が疑われる場合は,確定診断のためにX線や内視鏡により消化管病変の評価を行う.UCでは,直腸から連続するびまん性炎症が特徴で多発する潰瘍やびらんを伴う.CDでは小腸や大腸を中心に非連続性病変を認め,縦走潰瘍や敷石像,狭窄,瘻孔などがみられる.なお不整形潰瘍やアフタのみの場合もあるが,その配列に縦列傾向があればCDの可能性が高い.両疾患を診断するうえで...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献8件

  • 虚血性大腸炎を契機に発見された大腸癌の3 症例

    木科 学, 村脇 義之, 三浦 将彦, 安積 貴年, 結城 崇史, 田中 新亮, 河野 通盛, 吉村 禎二, 山田 稔 松江市立病院医学雑誌 13 (1), 77-83, 2009

    ...翌日の大腸内視鏡検査にて下行結腸に縦走潰瘍と浮腫状、発赤調の粘膜所見を認め、虚血性大腸炎と診断した。その肛門側の直腸S 状部(以下Rs)に2 型大腸癌を認めた。虚血性大腸炎の軽快後、低位前方切除術を施行した。【症例2】70 歳男性。平成20 年2 月に鮮血の下血を認め当科入院となった。...

    DOI 医中誌

  • 食道に縦走性病変を認めた進行胃癌による食道転移の1例

    吉田 直久, 金政 和之, 酒井 恭子, 角田 圭雄, 今井 俊介, 稲葉 征四郎, 和田 貴子, 福本 晃平, 柳澤 昭夫, 吉川 敏一 日本消化器内視鏡学会雑誌 51 (2), 201-206, 2009

    ...症例は64歳,男性.現病歴は,平成19年3月に多発性肝転移を伴う胃癌にて紹介.内視鏡検査にて,胃体部に4型進行胃癌を認め病理組織検査にて,低分化腺癌であった.平成19年4月より化学療法を開始したが,12月に内視鏡検査を施行し胃病変の進展および下部食道に縦走する約4mmの発赤調の結節性病変を多数認め,病理組織検査にて胃癌の食道転移と診断した.稀な形態を呈した進行胃癌の食道転移の1例を認めたため報告する...

    DOI 医中誌 参考文献8件

  • Crohn病類似の縦走潰瘍を形成した小腸アニサキス症の1例

    島崎 猛, 川合 重夫, 岩瀬 俊一, 高島 良樹 日本臨床外科学会雑誌 70 (11), 3334-3337, 2009

    ....病理組織学的検査では潰瘍の深部に破壊されたアニサキス虫体を認め,その周囲に好酸球性肉芽腫と膿瘍を認めた.以上より腸アニサキス症により,深い縦走潰瘍を形成したと診断した.一般には腸アニサキス症では全身状態が良好で腹部症状も軽いと言われているが,稀に本例のように激しい経過をとる症例が存在することを念頭に置いた対処が必要であると思われた....

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献2件 参考文献12件

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