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検索結果 215 件

  • ボクセルデータを用いたスギ人工林間伐後の樹冠成長過程

    飯田 玲奈, 奥泉 春夫, 太田 学志, 河合 拓務, 松英 恵吾 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 266-, 2023-05-30

    <p>森林経営計画制度に基づく間伐は、樹冠疎密度が10分の8以上の箇所について、定められた間伐率(材積間伐率35%)以下で、かつ5年以内に樹冠疎密度が10分の8以上に回復すること等の条件がある。このため、間伐後の樹冠成長過程を把握することは、樹冠閉鎖の予測や間伐時の選木方法を検討するうえで必要である。そこで本研究では、スギ過密人工林を強度間伐した場合の樹冠成長過程を、RTK付きUAVによる空撮及…

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  • 群馬県桜山公園におけるフユザクラの増生症状

    布施川 慎一, 中島 輝, 太田 祐子, 松倉 君予, 小野里 光 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 640-, 2022-05-30

    <p>群馬県藤岡市桜山公園の‘冬桜’は国指定名勝・天然記念物として知られるが、近年衰退が激しいため対策が求められている。この10年で顕在化している枝や幹の増生症状は、衰退要因のひとつと考えられているが詳細は不明である。そこで本研究では、‛冬桜‛の増生症状の病徴推移を調査し、病患部から菌類および細菌類の検出を試みた。調査は桜山公園内の指定区域外の植栽地において2021年4,6,8,10月に実施した…

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  • UAVを用いたスギ人工林間伐後の樹冠成長の把握

    飯田 玲奈, 奥泉 春夫, 太田 学志, 松英 恵吾, 河合 拓務 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 292-, 2022-05-30

    <p> 森林経営計画制度に基づく間伐は、樹冠疎密度が10分の8以上の箇所において、定められた間伐率(材積間伐率35%)以下で、かつ5年以内に樹冠疎密度が10分の8以上に回復すること等の条件がある。間伐後の樹冠閉鎖を予測するためには、間伐後の樹冠が水平方向及び高さ方向に対してどのように伸長し、閉鎖していくのかを推測する手法の開発が必要である。人力による樹冠の調査は時間を要し、調査個体数を増やすこと…

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  • ニホンジカによる立木の剥皮発生に影響する要因の地域間での類似点と相違点

    飯島 勇人, 丸山 哲也, 坂庭 浩之, 森田 厚, 新井 一司, 岩井 淳治, 大澤 正嗣, 岡本 卓也, 小松 鷹介, 石田 朗 日本森林学会誌 103 (5), 344-350, 2021-10-01

    <p>ニホンジカの分布拡大やそれにともなう森林の立木剥皮が,日本各地で報告されている。このようなニホンジカによる剥皮を効率的に防除するためには,剥皮発生に影響する要因を対象地域で明らかにする必要がある。本研究では,関東付近の9都県において,ニホンジカの密度指標の一つである目撃効率,傾斜,積雪深,立木の胸高直径,樹種と,ニホンジカによる立木の剥皮発生確率との関係を,調査地ごとと立木1本ごとで解析し…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献21件

  • 単木柵と併せた防草資材の検討

    坂和, 辰彦 研究報告 (25) 10-17, 2021-07

    獣害対策と併せた防草資材を検討したところ、以下のことが明らかとなった。1 高密度タイプの防草シートが特に有効である。2 高密度防草シートの設置は5年分の下刈り経費の6割程度で実施可能である。3 防草シートの機能を長期間維持するには、初期設置を確実に行うことが重要である。4 単木柵と高密度防草シートの併用は、既存の単木保護資材と下刈りの併用と比較して半分以下の経費で実施可能である。

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  • 新たな獣害防除資材「単木柵」の開発

    坂和, 辰彦 研究報告 (25) 1-9, 2021-07

    新たな獣害防除柵「単木柵」の開発を行ったところ、以下のことが明らかとなった。1 ワイヤーメッシュを用いた単木柵により樹幹の剥皮害を防ぐことが可能である。2 頂部食害の防除には単木柵の高さを1.5 mにする必要があり、通直に成長する樹種が望ましい。3 単木柵は安価で設置も容易であり、成長阻害もなく、有効な防除対策である。

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  • シカの生息密度の異なるスギ造林地でのコンテナ苗及び大苗等の獣害

    飯田, 玲奈, 石田, 敏之 研究報告 (25) 25-36, 2021-07

    1 コンテナ苗は大苗に比べ、ノウサギやシカによる食害に遭いやすい。2 シカが高密度に生息する植栽地では、苗木が剥皮害に遭いやすく、大苗であっても樹高成長が低下する。3 シカの生息密度が高い地域では、低い地域に比べ食害、角擦り、樹皮剥ぎの程度が高い。4 シカが生息する造林地では、その密度にかかわらずシカの剥皮被害対策を行う必要がある。

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  • 薬剤を用いた木質残渣中に残存するナラタケモドキの防除

    目黒 友佳子, 入江 優吾, 宮嶋 寛, 岩戸 康平, 全 柱誠, 太田 祐子, 秋庭 満輝, 佐橋 憲生, 長谷川 絵里, 小野里 光 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 615-, 2021-05-24

    <p>ならたけもどき病は,ナラタケモドキ(<i>Desarmillaria tabescens</i>)を病原とする根株腐朽病害である.本菌は,罹病した樹木の伐根や地下部に残った根の残渣で長期間生存可能であり,それが伝染源となることから,防除には伝染源を物理的に除去するか死滅させる必要がある.本研究では,土壌中の木質残渣に生息するナラタケモドキを対象として,ダゾメットによる土壌燻蒸試験を実施した…

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  • カラマツ種苗の安定供給のための技術開発

    田村 明, 今 博計, 来田 和人, 黒丸 亮, 田中 功二, 蓬田 英俊, 中村 博一, 西川 浩己, 清水 香代, 小川 健一, 雉子谷 佳男, 出口 隆, 本間 弘達, 福田 陽子, 玉城 聡, 井城 泰一, 栗田 学, 生方 正俊, 三嶋 賢太郎, 松下 通也, 高橋 誠 森林遺伝育種 10 (1), 54-58, 2021-02-18

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  • 過密人工林における樹冠評価方法の検討

    飯田 玲奈 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 116-, 2020-05-25

    <p>群馬県では、「ぐんま緑の県民税事業」において、立地等の条件が不利であることにより林業経営が成り立たず放置された過密人工林について間伐を実施している。間伐後の森林の公益的機能を向上させるためには、間伐時に気象害へのリスクの高い個体等を優先的に伐採する等、適切な選木方法が必要であり、指標として、形状比、樹冠長率、樹冠幅等が活用できる。選木については、曲がり等の形質及び被圧木については誰でも比較…

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  • 地上型3Dレーザ計測から得られた点群による枝下高の推定

    中村 裕幸, 飯田 玲奈 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 97-, 2020-05-25

    <p>2019年4月から「森林経営管理制度」が始まり、適切な経営管理が行われていない森林について、適切な管理が実施されることとなった。経営管理のためには、形状比や樹冠長率等の評価指標により林内の混み具合等を知り、林分別に施業の優先順位を立てる必要がある。樹冠長率は気象害耐性を知るうえで重要な指標であるが、算出には樹高及び枝下高の実測が必要であり、計測手間を要する。一方、地上型3Dレーザ(TLS)…

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  • 1年生で山行き可能なカラマツコンテナ苗の育苗技術

    中村, 博一 研究報告 (24) 1-5, 2020-05

    1年生で山行き可能な育苗を検討したところ、以下のことが明らかになった。1 エクセルトレイに播種し、固化培土が付いた毛苗をコンテナ容器に移植する育苗方法は枯死率が低かった。2 3月下旬に播種し施肥をすることで、1年生で山行き可能な苗木の育苗が可能であった。3 グルタチオンの施肥により、規格の大きい苗木の適合割合が高くなった。

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  • マイタケ菌床栽培におけるジャガイモ残渣の利用

    松本, 哲夫 研究報告 (24) 21-29, 2020-05

    冷凍後解凍したジャガイモの残渣を培地添加物に混合してマイタケ菌床栽培を行ったところ、以下のことが確認された。1 解凍したジャガイモ残渣をそのまま使用した場合では、ホミニーフィードを25%置換しても、ホミニーフィードと同等の結果が得られた。2 解凍したジャガイモ残渣をさらに乾燥してから使用した場合では、ホミニーフィードを50%まで置換しても、ホミニーフィードと同等の結果が得られた。

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  • カラマツさし木コンテナ苗における根系の充実

    中村, 博一 研究報告 (24) 6-10, 2020-05

    元肥として肥料を混入した培土にさし付けを行い根系の充実を検討しところ、以下のことが明らかになった。1 元肥の混入による発根率への影響はみられなかったが、スリット入りコンテナの方がマルチキャビティコンテナよりも枯死本数が多かった。2 元肥を混入した培土にさし木をすることが、根系の充実に有効的であることを確認した。3 …

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  • きのこ原木林再生に向けたコナラの調査

    和南城, 聡, 坂田, 春生 研究報告 (24) 30-35, 2020-05

    コナラ立木と萌芽再生した当年枝の放射性セシウム濃度について調査した。1 原木の放射性セシウム濃度は、樹幹上部より樹幹下部で低い傾向にある。2 元玉と樹皮の放射性セシウム濃度には正の相関がある。3 当年枝の放射性セシウム濃度は伐採時の原木より高くなる傾向が見られる。

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  • カラマツ種子の最適な採取時期

    生方 正俊, 田村 明, 高橋 誠, 来田 和人, 今 博計, 対馬 俊之, 田中 功二, 蓬田 英俊, 中村 博一, 清水 香代, 西川 浩己, 矢野 慶介, 井城 泰一 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 583-, 2019-05-27

    <p>カラマツ種子の採取適期について、植栽場所や年次による違いを明らかにするため、北海道から山梨県までの合計14カ所において、2016年から2018年の8月上旬から9月下旬にかけて約10日間隔で個体別に球果を採取した。精選の後、軟X線を用いて種子の内部を観察し充実率を算出した。さらに、これらの種子を低温湿層処理し発芽試験を行った。カラマツ種子の発芽可能となる時期は、本州各地では8月下旬、北海道各…

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  • 森林公園さくらの里におけるサクラの衰退評価

    伊藤, 英敏 研究報告 (23) 24-32, 2019-05

    群馬県甘楽郡下仁田町にある森林公園「さくらの里」で、サクラの衰退評価を行った。サクラ43種類2,090本の評価を行ったところ、2009年と比較して全体的に衰退が進行していることが明らかになった。また、サクラを栽培品種と野生種に分けて考えると、野生種の方がより健全度が低かったが、これは野生種の中で多く植えられている特定の種(オオヤマザクラ、カスミザクラ)で衰退が激しいことによるものと考えられた。そ…

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  • ヒノキ実生コンテナ苗の植栽適期に関する研究

    川島, 祐介, 石田, 敏之 研究報告 (23) 11-16, 2019-05

    月別に植栽したヒノキコンテナ苗と裸苗の3成長期間の成長量を比較したところ、以下のことがわかった。1 コンテナ苗の生存率、健全度は、すべての植栽期間を通して裸苗と同等で高かった。2 コンテナ苗の根元径の成長量は、「春植え」及び「秋植え」で良好であった。3 コンテナ苗の樹高の成長量は、「夏植え」で少ない傾向があった。

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  • 乾燥処理温度が丸棒加工丸太の薬剤注入に及ぼす影響

    工藤, 康夫, 町田, 初男 研究報告 (23) 64-72, 2019-05

    高温乾燥、中温乾燥、低温乾燥、天然乾燥を行った丸棒加工丸太それぞれに、防腐薬剤を加圧注入して薬剤の注入量、浸潤度を比較した結果、以下のことが分かった。1 高温セットを行った丸棒加工丸太は、薬剤注入量が他の乾燥条件に比べて少なかった。2 薬剤注入前の乾燥処理温度が高いほど薬剤注入量が少ない上に浸潤度も低く、高温セットを行った材は浸潤度の基準を下回るものが多くを占めていた。3 …

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  • マイタケ廃菌床を利用したマイタケ菌床栽培

    和南城, 聡, 齊藤, みづほ, 松本, 哲夫 研究報告 (23) 73-80, 2019-05

    マイタケ菌床栽培におけるマイタケ廃菌床の利用を検討し、その利用方法を明らかにした。1 培地基材におけるマイタケ廃菌床の混合割合は、25%(乾重)まで広葉樹おが粉と置換できることが分かった。2 再利用区及び再々利用区は、対照区と比較して収量に有意差は見られず、子実体の外観に明確な違いは見られなかった。3 マイタケ廃菌床をマイタケ菌床栽培に利用すると、コスト削減効果が認められた。

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  • 菌床シイタケ害虫に対する昆虫病原性微生物製剤の効果

    松本, 哲夫, 齊藤, みづほ, 和南城, 聡, 坂田, 春生 研究報告 (23) 81-95, 2019-05

    菌床シイタケ栽培の害虫であるムラサキアツバ、セモンホソオオキノコムシ、コクガに対するバイオセーフとバシレックスの効果を検討したところ、以下のことが明らかになった。1 バシレックスは、菌床栽培のシイタケに害を与えない。2 ムラサキアツバ幼虫に対して、バイオセーフは殺虫効果が、バシレックスは殺虫及び発生前の散布も効果が認められる。3 …

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  • 鉱塩を利用したニホンジカの長期定点捕獲法の確立

    坂庭, 浩之 研究報告 (23) 1-5, 2019-05

    ニホンジカをくくりわなで効率的に捕獲する方法を研究した。1 鉱塩を中心に円状に2~3台のくくりわなを設置することで、従来の捕獲効率の約30倍の高率で捕獲できることを確認した。2 鉱塩を獣道を外して配置することで、ニホンジカのみを誘引し選択的に捕獲できることを確認した。3 捕りもらしの少ないくくりわなを使用し、設置方法を工夫することで繰り返し捕獲が可能な方法(長期定点捕獲法)を確立した。

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  • ヤマビルの生息分布と薬剤感受性

    坂庭, 浩之 研究報告 (23) 6-10, 2019-05

    群馬県内のヤマビルの分布変化と薬剤感受性について研究した。1 2009年と2016年の分布を比較すると、その生息域は1.3倍に拡大していた。2 人への付着防止には、30%濃度のディート(N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド)を含む虫除けスプレーが高い有効性を示した。3 農薬(殺虫剤)による殺ヒル効果が複数の薬剤で確認された。4 …

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  • 高温セットが材の強度劣化に及ぼす影響

    工藤, 康夫, 小林, 慧, 町田, 初男, 井道, 裕史 研究報告 (23) 53-63, 2019-05

    1 高温セット材の曲げ強度は、セット温度、セット時間による影響を受けていなかった。2 無欠点小試験片によるせん断試験の結果、セット時間が長くなるほど、せん断強度の低下が認められた。3 実大試験体によるせん断試験の結果、セット時間が長くなると内部割れが増大し、さらにその内部割れがせん断強度の低下に影響を及ぼしていることが認められた。

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  • カラマツ種苗の安定供給のための技術開発

    中村 博一 研究報告 (23) 42-52, 2019-05

    播種後2年目のカラマツ幼苗を用いた、密閉環境におけるコンテナへのさし木増殖、施肥管理による採穂台木の成長促進及び発根後のさし木苗の育苗技術を検討したところ、以下のことが明らかとなった。1 播種後2年目の若い実生苗木を活用した密閉環境によるさし木は、3か年において65~95%の発根率を得られたことから、有効な増殖方法であることがわかった。2 …

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  • 「ぐんま緑の県民税」の間伐効果検証

    飯田 玲奈, 中山 ちさ 研究報告 (23) 33-41, 2019-05

    「ぐんま緑の県民税」における間伐事業地を対象とし、林内相対照度、植被率、林床被覆率、植生高、植物種について、間伐効果を検証した。1 林内相対照度が間伐前より改善されたことにより、植被率及び林床被覆率が改善された林分が見られた。2 下層植生の平均植生高が高くなり、下層植生の充実した林分が見られた。3 水土保全機能の高い森林に誘導するためには、引き続き間伐が必要であると考えられた。

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  • 初期成長のよい苗木を用いた省力造林に関する調査研究

    中村 博一, 平岡 裕一郎, 坪村 美代子, 栗田 学, 高橋 誠 研究報告 (23) 17-23, 2019-05

    親情報のない一般造林地及び苗畑で育成したスギ実生個体について、個体のDNA分析から得られた遺伝子型を基に親クローンの推定を実施し、推定した親情報を利用した成長形質の系統評価を行った。一般造林地と実生による次代検定林の樹高成長データを統合して解析し、育種価を予測した結果、多賀14や南那須2及び河沼1が異なる場所に植栽しても良好な初期成長を示すことが分かった。苗畑における個体の親の構成割合は年ごとに…

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  • シカによる森林への影響の広域解析

    飯島 勇人, 丸山 哲也, 坂庭 浩之, 森田 厚, 新井 一司, 岩井 淳治, 大澤 正嗣, 岡本 卓也, 小松 鷹介, 石田 朗 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 825-, 2018-05-28

    <p>ニホンジカによる森林生態系への影響が、日本各地で報告されている。しかし、これまでの研究は広くても1つの都道府県程度を扱ったものであり、より広域での研究は少ない。シカは行政界を超えて移動するため、ニホンジカによる影響が発生しやすい条件を広域で明らかにする必要がある。本研究では、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県におけるニホンジカによる剥皮が発生しやすい条件…

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  • カラマツ種子の成熟時期の植栽地間および年次間変異

    生方 正俊, 田村 明, 高橋 誠, 来田 和人, 対馬 俊之, 今 博計, 田中 功二, 蓬田 英俊, 中村 博一, 清水 香代, 西川 浩己, 矢野 慶介, 井城 泰一 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 591-, 2018-05-28

    <p>カラマツは、種子の豊凶差が大きいことが知られており、種子の安定的な生産に向けて着花促進技術の開発等の様々な取り組みがなされている。発芽率の高い種子を効率的に採取するためには、採種適期を判断し、適期に集中的に採種する必要があるが、生育場所の環境条件等により、適期が異なることが予想される。カラマツの採種適期について、植栽場所や年次による違いを明らかにするため、2016年および2017年の8月中…

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  • 幼齢人工林における獣害発生状況の把握

    片平, 篤行 研究報告 (21-22) 25-35, 2018-05

    幼齢人工林において獣害発生状況を調査した結果、以下のことが明らかとなった。1 角擦りは10月(48.2%)に、樹皮剥ぎは4月(38.7%)と10月(12.5%)に、明確な被害発生の集中期が確認された。2 交尾期に植栽地を利用したオスジカの撮影頻度(撮影数/台・日)と、角擦り発生数(本/ha)の間に高い相関が確認された(rs=0.862)。3 …

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  • 人工林における防除柵の効果調査と簡易防除柵の開発

    片平, 篤行 研究報告 (21-22) 36-46, 2018-05

    人工林の防除柵効果調査と簡易防除柵の開発を行ったところ、以下のことが明らかとなった。1 既設防除柵の83%(25/30)で柵破損が生じ、70%(21/30)で柵内の被害が発生していた。2 破損は主に、杭抜け(1.9か所/月・km)と噛み切り(2.6か所/月・km)が発生し、柵の保守点検は、食害発生前の3月、9月及び冬期間前の12月の実施が有効と考えられた。3 …

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  • カメラトラップ法と糞塊法を用いたニホンジカの生息密度推定

    片平, 篤行 研究報告 (21-22) 11-24, 2018-05

    カメラトラップ(REM)法と糞塊法を用いて、奥山(鳥獣保護区)に生息するニホンジカの生息密度推定を行ったところ、以下のことが明らかとなった。1 カメラトラップ(REM)法の有効性が確認され、算出した推定生息密度(頭/km2)と糞塊密度(個/km)の間に、高い相関(rs=0.8286)が示された。2 秋期の糞塊調査により、ニホンジカの生息密度の把握が可能と考えられた。3 …

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  • マダケおが粉を利用したシイタケ栽培

    齊藤, みづほ, 國友, 幸夫 研究報告 (21-22) 47-55, 2018-05

    ・シイタケ菌床栽培のコスト削減とマダケ材の有効利用を目的として、マダケおが粉の培地基材への混合割合、堆積期間、堆積場所について検討した。・混合割合: 空調栽培の場合、培地基材として広葉樹おが粉の25%(乾燥重量)をマダケおが粉に置き換えても、対照区と比較して子実体の収量・個数に差がみられなかった。一方、発生を自然栽培で行った場合、広葉樹おが粉の25%以上(乾燥重量)をマダケおが粉に置き換えたとこ…

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  • カラマツ種子の成熟時期の植栽地間変異

    生方 正俊, 田村 明, 高橋 誠, 対馬 俊之, 今 博計, 田中 功二, 蓬田 英俊, 中村 博一, 清水 香代, 西川 浩己, 矢野 慶介, 井城 泰一 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 349-, 2017

    <p>東北日本の主要な造林用樹種であるカラマツの苗木の需要は増加傾向にあるものの採種園等での種子の凶作が続き、優良種苗の安定的な供給に危機感が高まっている。貴重な種子を効率的に採取するためには、採種適期を判断し集中して作業する必要があるが、生育場所の環境条件等により、適期が異なることが予想される。カラマツの採種適期の生育場所による違いを明らかにするため、北海道から山梨県にかけての合計14カ所にお…

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  • シイタケ菌床への散水および浸水処理がセモンホソオオキノコムシ幼虫の発育に与える影響

    北島 博, 坂田 春生 日本きのこ学会誌 25 (3), 90-93, 2017

    セモンホソオオキノコムシは,原木シイタケ栽培の害虫として知られている.ところが,近年,菌床シイタケ栽培において本種成虫が数多く見られるようになってきた.そこで,本種幼虫の菌床での発育可能性を調べた.次に,菌床への散水頻度や菌床の浸水処理と幼虫の生存率や発育との関係を調べ,本種の耕種的防除法を検討した.幼虫はシイタケの子実体だけでなく菌床でも発育できることがわかった.このことは,菌床シイタケ栽培で…

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  • リアルタイムGPS首輪によるニホンジカの行動圏調査

    坂庭, 浩之 研究報告 (20) 33-43, 2016-05

    ・赤城山鳥獣保護区内の5頭のニホンジカにGPS首輪を装着し、その行動を把握した。・シカの行動圏(95%カーネル)は0.17~2.1km2の範囲であった。・季節移動型と定住型の2種タイプが確認され、季節移動も3.7kmと1日で移動可能な範囲であった。・狩猟圧がシカの行動に与える影響も確認され、95%カーネルで猟期中は猟期前の2.6倍の行動圏となり移動距離も1.3倍増加していた。・越冬地は豊かな下層…

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  • マダケおが粉を利用したマイタケ栽培

    國友, 幸夫, 松本, 哲夫 研究報告 (20) 52-59, 2016-05

    マイタケ菌床栽培のコスト削減とマダケ材の有効利用を図る目的で、広葉樹おが粉を対照としてマダケおが粉の培地基材への混合割合、堆積期間及び堆積場所について検討した。混合割合では、培地基材として広葉樹おが粉に対しマダケおが粉を25%混合しても、対照区に対し栽培日数及び収量に差が見られなかった。堆積期間では、屋内堆積したマダケおが粉を25%混合で、13か月堆積まで対照区に対し、栽培日数及び収量とも差が見…

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  • ニホンジカの効率的な捕獲に関する研究(2) : ニホンジカの効率的な捕獲技術の確立

    坂庭, 浩之 研究報告 (20) 9-32, 2016-05

    森林におけるニホンジカの生息密度の増加に伴い生態系等への被害が増加している。ニホンジカの生息密度を減少するため低コストで効率的な捕獲技術の確立が求められている。乳牛用配合飼料、鉱塩等の誘引餌と、複数の給餌方法と組み合わせニホンジカを誘引し、捕獲する技術について研究した。その結果、パイプ給餌器と配合飼料またはヘイキューブ、地面に置いた鉱塩による誘引で高い捕獲効率を得ることができた。更に、捕獲を失敗…

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  • ムラサキアツバ予防防除の検討

    坂田, 春生 研究報告 (20) 60-73, 2016-05

    菌床シイタケ栽培施設における害虫ムラサキアツバ防除に資するため、県内2箇所の施設で発生消長調査を実施した。夏季発生シイタケ品種の栽培ハウスにおけるムラサキアツバの増殖は、発生シーズン当初のハウス外からの成虫の侵入が契機であると推察された。これら侵入成虫の子供世代が、ハウス内の好適な環境下で急速に発育し、成虫数の急激な増加がみられた。さらに、孫世代への継代・増殖による成虫数増加の可能性が示唆された…

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  • 群馬県内スギ人工林における樹冠と直径の関係

    石田, 敏之 研究報告 (20) 44-51, 2016-05

    群馬県内民有林のスギ人工林について、50年生林分と、100年生前後の高齢林分の樹冠を調べたところ、以下のことが分かった。1 長伐期施業のモデルとなる高齢大径林と50年生林分は、平均枝下高の位置が同程度であり、その結果、高齢大径林は樹冠長が大きかった。2 樹冠長、樹冠長率、枝張りの中で、胸高直径の大きさに最も影響を及ぼす要素は枝張りであった。3 …

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  • ニホンジカの効率的な捕獲に関する研究(1)

    坂庭 浩之 研究報告 (20) 1-8, 2016-05

    群馬県中部の赤城山南面の鳥獣保護区内において、ニホンジカの効率的な捕獲技術の確立に必要なシカを集合化させるための餌について研究した。長期間にわたる餌の選択性を評価し、効率的な捕獲技術につながる誘引餌を総合的に判断し、3種(鉱塩、配合飼料、ヘイキューブ)を決定した。

    日本農学文献記事索引

  • ニホンジカの効率的な捕獲に関する研究(2)

    坂庭 浩之 研究報告 (20) 9-32, 2016-05

    森林におけるニホンジカの生息密度の増加に伴い生態系等への被害が増加している。ニホンジカの生息密度を減少するため低コストで効率的な捕獲技術の確立が求められている。乳牛用配合飼料、鉱塩等の誘引餌と、複数の給餌方法と組み合わせニホンジカを誘引し、捕獲する技術について研究した。その結果、パイプ給餌器と配合飼料またはヘイキューブ、地面に置いた鉱塩による誘引で高い捕獲効率を得ることができた。更に、捕獲を失敗…

    日本農学文献記事索引

  • 地域絶滅の危惧される関東地方のヒメコマツの遺伝的多様性と交配様式

    礒辺 山河, 逢沢 峰昭, 久本 洋子, 軽込 勉, 齋藤 央嗣, 中山 ちさ, 遠藤 良太, 後藤 晋, 大久保 達弘 日本森林学会誌 98 (2), 65-73, 2016

    関東地方のヒメコマツの中には,近年の急激な個体数の減少や生育地の分断化により地域絶滅の危惧される集団が少なくない。本研究では,関東地方のヒメコマツの絶滅危惧集団(房総,丹沢および花園)と健全集団(庚申山)の遺伝的多様性と交配様式を明らかにすることを目的とした。核DNAのマイクロサテライトマーカー4遺伝子座を用いて,合計100個体のヒメコマツ成木と184個体の稚樹の遺伝子型を決定し,各集団の遺伝的…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献45件

  • 関東地方におけるニホンヤマビルの集団遺伝構造

    森嶋 佳織, 逢沢 峰昭, 中山 ちさ, 大久保 達弘 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 341-, 2016

    近年、関東地方においてニホンヤマビル(以下、ヤマビル)の吸血被害が問題化している。栃木県では、2011年以降、これまで生息が確認されなかった地域においても吸血被害が報告されるようになった。ヤマビルは、吸血という特徴を持つため、古くからの分布地が把握されている上、移動性が低いと予想されることから、その遺伝構造を調べることで、近年の栃木県および、関東地方の分布拡大がどのように生じたのか明らかにできる…

    DOI

  • 県産スギ平角材の強度性能に関する研究

    工藤, 康夫, 町田, 初男, 小黒, 正次 研究報告 (19) 10-14, 2015-05

    1 スギの二番玉から製材した心持平角材の曲げ試験を行った結果、一番玉から製材した心持平角の試験結果に比べて強度等級が高い材の割合が増加しており、強度等級E70以上の割合が全体の85%以上を占めていた。2 曲げヤング係数と曲げ強度の間には高い相関関係が認められ、同等の曲げヤング係数であっても、一番玉材に比べて高い曲げ強度が出現する傾向が認められた。3. …

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 原木シイタケ子実体への放射性セシウム移行低減技術の開発

    坂田, 春生, 國友, 幸夫 研究報告 (19) 15-26, 2015-05

    原木シイタケ栽培において、原木除染機及びプルシアンブルーを用いたほだ木から子実体への放射性セシウム移行低減処理方法について検討したところ、次のことが明らかになった。1 原木を原木除染機で洗浄すると、放射性セシウム濃度がおよそ2~9割低減した。2 プルシアンブルー濃度0.01%、0.03%、0.05%の低濃度分散液にシイタケほだ木を浸漬すると、発生した子実体の放射性セシウム濃度が未処理に比べおよそ…

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • プルシアンブルーを用いた菌床マイタケへの放射性セシウム移行低減

    國友, 幸夫, 根田, 仁, 坂田, 春生 研究報告 (19) 27-36, 2015-05

    マイタケ菌床栽培において、培地から放射性セシウムの移行を低減させるため、マイタケの放射性セシウムの吸収を抑えるプルシアンブルーを用いた栽培技術を開発した。1 プルシアンブルーを培地へ0.01%添加することで放射性セシウムの子実体への移行を1/3程度に低減した。2 プルシアンブルーを0.05%以上添加することで大幅な移行低減が見られた。3 …

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • ツキノワグマによる人工林剥皮被害の発生推移とその把握(2)

    片平 篤行 研究報告 (19) 37-43, 2015-05

    県内で発生するツキノワグマによる人工林剥皮被害は、発生地域が5地域に区分され、各地域において被害の初期発生地点を中心に、同心円状に被害が拡大している(図-1)。被害は地理的条件に制限された小域の拡大のほか、これを越えて広域に拡大することが確認でき、この拡大はツキノワグマの分散や行動域の拡大、生息密度等に起因するものと考えられる(片平,2014)。県内で剥皮被害を受ける樹種は、カツラやサワグルミな…

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  • ツキノワグマによる人工林剥皮被害の発生推移とその把握(1)

    片平 篤行 研究報告 (19) 1-9, 2015-05

    県内で発生するツキノワグマによる剥皮被害の発生状況及び拡大様式を、空中写真により調査した結果、以下のことが明らかとなった。1 剥皮被害は県内5地域で発生し、被害面積、被害強度ともに県東部地域が突出していた。2 すべての地域で被害面積が拡大しているが、河川等の地形要因により一定の制限を受けていた。3 被害の拡大速度は地域により異なり、平均拡大速度は広域で600m/年、小域で300m/年だった。

    日本農学文献記事索引

  • 林内空間におけるコシアブラの接ぎ木栽培の検討

    竹内, 忠義 研究報告 (18) 10-19, 2014-04

    林内空間におけるコシアブラ接ぎ木が、栽培方法として有効であるか把握するための試験を実施したところ、以下のことがわかった。1 林内空間における接ぎ木は、3カ年において70%以上の活着率を得た試験区があったこと、また、伸長成長も実生苗に比べよかったことから、有効な栽培方法である可能性が示された。2 台木の定植時期により、接ぎ木適期が異なると考えられた。3 …

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  • マイタケ菌床栽培におけるLEDの利用

    國友, 幸夫, 坂田, 春生, 松本, 哲夫 研究報告 (18) 20-34, 2014-04

    マイタケ菌床栽培におけるLED利用を検討し、その照射条件を明らかにした。1 原基形成時における青色LED照射は光量子4μmol/m2s程度が適していた。2 子実体発生時は青色LED3~8μmol/m2s程度の照射で蛍光灯約6.3μmol/m2sに比べ、やや日数が伸びるが収量は増した。3 白色LED照射では蛍光灯との差が見られなかった。4 …

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  • 動画撮影した親子グマによる人工林剥皮被害の分析

    片平, 篤行 研究報告 (18) 1-9, 2014-04

    2頭のツキノワグマ親子による剥皮行動を動画撮影し、この映像の分析と現地の被害発生状況を詳細に調査した結果、以下のことが明らかとなった。1 母グマは山側から剥皮し、頸部から上を上下させて、上顎切歯のみで木部表面を切削し、樹液と共に摂食していた。これに対し子グマは下顎切歯のみを利用していた。2 動画映像を分析した結果、母グマが剥皮する時間は7.7分/歯痕面積(m2)となり、加害木(430本)の剥皮に…

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  • 群馬県館林市におけるツツジ属植物の衰退

    伊藤 英敏, 中村 精一, 大森 路子, 田端 雅進, 服部 力, 太田 祐子 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 226-, 2014

    群馬県館林市の県立つつじが岡公園は、国の名勝にも指定されている日本有数のツツジの公園である。公園内には推定樹齢500年を超える江戸キリシマ、ヤマツツジ等のツツジ属植物が多数植栽されているが、こうした古木を中心に衰退と枯死が多発し、深刻な問題になっている。そのため、被害実態の把握と原因究明を行った。<br> …

    DOI

  • 促進劣化試験による木製遮音壁の防音性能の寿命推定

    末吉 修三, 宇京 斉一郎, 森川 岳, 町田 初男, 小黒 正次 木材学会誌 60 (2), 107-112, 2014

    木製遮音壁を長期にわたって維持管理するためには,腐朽による防音性能の低下を推定する必要がある。既設の木製遮音壁と同一仕様の試験体をファンガスセラー試験により促進劣化させ,小型の無響箱を用いて音響透過損失を簡易測定することによって,木製遮音壁の寿命推定を試みた。無処理試験体の音響透過損失は,促進劣化開始後24ケ月経過時点ですべて高速道路遮音壁設計要領の基準を下回った。防腐処理試験体の音響透過損失は…

    DOI Web Site

  • 少花粉スギ品種の選抜とその特性

    坪村 美代子, 中村 博一, 市村 よし子, 伊藤 美和子, 原口 雅人, 齋藤 央嗣, 渡辺 敦史 日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 274-, 2013

    これまで「花粉の少ないスギ(少花粉スギ)」が全国で135品種選抜され,ミニチュア採種園等により普及が行われてきた。我々は実用技術開発事業において,少花粉スギ品種を普及していく上で検討すべき事項を整理してきた。少花粉の特性が次代に受け継がれるかどうか評価するため,少花粉スギを含む6クローンの人工交配家系を用いて狭義の遺伝率を評価したところ,約0.8と非常に高いことが示された。また,関東育種基本区精…

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  • 野生動物に装着する無線テレメントリ機器の合法性

    後閑 竜司, 矢澤 正人, 高橋 広和, 時田 賢一, 瀬川 典久, 坂庭 浩之 霊長類研究 Supplement 29 (0), 200-, 2013

     近年,動物生態調査用途の無線テレメトリ機器は,GPSや携帯電話,無線 LAN等の一般民生品の技術進歩に伴う形で,飛躍的な向上を遂げている.しかし,現在フィールドで実際に運用されている無線テレメトリ機器は,Lotek社や FOLLOWIT社等の海外製品をそのまま我が国へ輸入しての運用であり,電波法等の国内関連法令に合致しない,いわば不法無線局であるケースが少なくない.総務省発表の資料によると,か…

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  • 動物装着物の外装設計

    矢澤 正人, 青井 俊樹, 坂庭 浩之, 安江 悠真, 高橋 広和, 西 千秋, 瀬川 典久, 時田 賢一 霊長類研究 Supplement 29 (0), 212-, 2013

    1:動物には個体ごとの形態的な特徴が顕著な種とそうでない種がある.ヒトの個体ごとの形態的特徴は多くの哺乳類の中でもばらつきが大きく,他に例を見ないほど多くの装着物を装着する種である.装着物によっては数千年にも及ぶ進化発展を経ているが,ほぼすべての個体に適合する装着物は稀である.野生動物の行動調査に用いる装着物には,標識タグ,無線タグ,テレメトリ無線送信機,GPS無線送信機,などがある.筆者自身が…

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  • 搬出間伐作業にかかる残存木損傷及び物質移動量調査

    石田, 敏之, 浅野, 浩之 研究報告 (17) 1-14, 2012-04

    搬出間伐を実施した林分における残存木の傷害状況と傷害木の内部変色状況、及び林床物質移動量を調べた。その結果、以下のことがわかった。1 今回の調査地における残存木の受傷は、高さは地表1.0m未満の低い位置に、方向は斜面上部及び側面に、原因は、搬出材と残存木の擦れに起因するものが多かった。2 根張りに傷害を受けた個体の内部を解析したところ、本調査地における変色は、地際から高さ1.4m以内であった。…

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  • 空中写真を利用したツキノワグマによる人工林剥皮被害発生状況の把握

    片平, 篤行 研究報告 (17) 37-45, 2012-04

    空中写真を利用して剥皮被害の発生状況を調査したところ、以下のことが明らかとなった。1 空中写真の撮影時に樹冠が赤変している個体は剥皮被害木と判断でき、被害状況の把握に有効であることが確認された。2 デジタルオルソフォトにより判別した群馬県内全域の赤枯木の発生割合は、桐生・みどり地域が県全体の80.3%を占めていた。また、同地域の被害発生推移を1995年以降の空中写真により把握したところ、被害面積…

    日本農学文献記事索引

  • 菌床シイタケ栽培施設における害虫の発生消長

    坂田, 春生, 川島, 祐介, 國友, 幸夫 研究報告 (17) 25-36, 2012-04

    県内2箇所の菌床シイタケ栽培施設において、害虫の発生消長調査を実施したところ、以下のことがわかった。1 ムラサキアツバ、ナガマドキノコバエ、ショウジョウバエ類、クロバネキノコバエ類、ガガンボ類の5種類が主な害虫としてみられた。2 ムラサキアツバは、8月下旬から9月上旬に発生ピークがみられた。3 ナガマドキノコバエは、7月下旬から9月中旬にかけて、発生ピークを数回繰り返した。4 …

    日本農学文献記事索引

  • 栽培きのこの病害防除技術の開発

    坂田 春生, 松本 哲夫, 國友 幸夫 研究報告 (17) 62-69, 2012-04

    近年、菌床栽培において他の菌が培地に混入して被害を与える害菌問題が発生し、施設全体にまん延する例がある。きのこ栽培で病害防除に使用できる農薬は限られており、これらの病害がひとたび発生すると、施設内に広くまん延し多大な経済的損失を招く。そのため、害菌等による栽培不良症状、感染経路や方法を詳細に調べ、安全な防除方法を確立することが重要である。そこで、栽培施設内の害菌の発生状況を把握するため、落下菌調…

    日本農学文献記事索引

  • 景観に配慮した高性能外構部材の開発

    小黒 正次, 町田 初男 研究報告 (17) 15-24, 2012-04

    県内で最も多く使用されている2種類の加圧用防腐薬剤をベースに、木製外構部材の耐久性向上と低コスト化、及び美観を長期間保持するため、防腐処理後の再乾燥を省略して水系木材保護塗料を塗布する方法を提案した。さらに塗装工程を省略する試みとして、防腐薬剤に顔料又は水系木材保護塗料用顔料を混合して含浸する方法を検討した。主な結果は次のとおり。1 …

    日本農学文献記事索引

  • ナガマドキノコバエの発育に及ぼすシイタケ菌床,日長および温度の影響

    北島 博, 大谷 英児, 川島 祐介 日本応用動物昆虫学会誌 56 (1), 1-7, 2012

    菌床シイタケ栽培の害虫であるナガマドキノコバエの幼虫の,シイタケ菌床を用いた効率的な飼育方法を開発した.雌雄成虫1ペアをシイタケの柄と蒸留水で湿らせたろ紙片とともにポリ袋に入れた.シイタケの柄やろ紙片に産下された卵をピンセットを用いて別のろ紙片に乗せてから,培養袋から取り出した菌床の上に置いた.幼虫は,菌床および子実体を食べて発育し,菌床表面で蛹化した.除袋直後の菌床を用いたり,菌床上に発生した…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献1件 参考文献1件

  • ツキノワグマによる人工林剥皮被害調査

    伊藤, 英敏, 小野里, 光 研究報告 (16) 13-26, 2011-04

    ツキノワグマによる群馬県内の剥皮被害地を調査したところ、以下のことが明らかになった。1 剥皮被害木は、胸高直径が無被害木に比べて太く、剥皮部位は山側が圧倒的に多かった。胸高直径が8cmから被害が発生していた。2 剥皮被害林では、同じ樹木に対して複数年繰り返して剥皮される被害が発生しており、このことにより剥皮率が増加している。3 …

    日本農学文献記事索引

  • 群馬県における再造林放棄地の更新状況

    竹内, 忠義 研究報告 (16) 1-12, 2011-04

    再造林放棄地における更新状況の調査を行った。その結果は以下のとおりである。1 再造林放棄地は、一部調査地に小規模の裸地があった以外は、木本類により林地が覆われており、低木類等樹種を問わなければ、木本類による更新の可能性は高いと考えられた。2 再造林放棄地に出現する木本類は、伐採経過年の増加に伴い成長していた。3 …

    日本農学文献記事索引

  • 多品目のきのこを組み合わせた自然通年栽培

    松本, 哲夫 研究報告 (16) 27-50, 2011-04

    発生時期の異なるきのこを組み合わせて林床等で通年栽培する技術の確立に取り組んだ。1 ハタケシメジ、エノキタケ、サケツバタケ、アラゲキクラゲ等8種類のきのこを組み合わせた自然通年栽培技術を確立した。2 ハタケシメジは菌床の林内露地栽培で、伏せ込んだ年の10月から11月と翌年の6月及び9月から11月の3回発生した。3 エノキタケは冬期に発生するきのことして、重要な品目であると考えられた。4 …

    日本農学文献記事索引

  • 県産材を利用した住宅用内装材の開発

    小島 正, 町田 初男, 工藤 康夫 研究報告 (16) 67-72, 2011-04

    国内材を有効に活用し、木材の自給率を上げるとともに、快適な居住環境を整備するため、国産材を利用した内装材の開発が求められている。現在、スギの幅はぎ板を、繊維が直交するように3層に重ね合わせたスギ三層クロスパネルが床や壁等に利用され、スギの需要拡大に貢献している。そこで、スギ三層のクロスパネルと同様に、スギ幅はぎ板を利用し、遮音性能を向上させた製品開発として、群馬県産のスギを使用した合板(12mm…

    日本農学文献記事索引

  • ナラタケモドキとワタゲナラタケのフユザクラ接ぎ木苗への接種試験

    小野 里光, 太田 祐子, 河辺 祐嗣 日本森林学会誌 93 (4), 196-199, 2011

    ナラタケモドキはサクラ類の根株腐朽病菌として近年問題となっている。そこで, 被害林から分離されたナラタケモドキとワタゲナラタケを用いてサクラ苗への接種試験を行った。ナラタケモドキ接種苗4本のうち1本が接種4年後に枯死した。それらすべての接種苗の根系に菌糸束は認められなかったが, 根株の外樹皮, 内樹皮および形成層に菌糸膜が形成され, 枯死苗では地際部の形成層を取り巻いていた。一方, …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 菌床シイタケ害虫ナガマドキノコバエの生態と防除に関する研究

    川島, 祐介, 國友, 幸夫 研究報告 (15) 1-15, 2010-07

    菌床シイタケ栽培における害虫であるナガマドキノコバエの防除に関する研究を実施したところ、以下のことがわかった。1.本県の菌床シイタケ栽培施設において、ナガマドキノコバエの発生が認められた。2.栽培施設内では菌床除袋後から成虫の発生がみとめられ、除袋1ヶ月前後に最初のピークがみられた。3.幼虫は、浸水作業工程後に一時的に減少がみられた。4.成虫は栽培施設内においては、栽培棚の付近(高さ0.5〜2m…

    日本農学文献記事索引

  • 堅果類の豊凶調査とツキノワグマ出没への影響

    片平, 篤行 研究報告 (15) 16-38, 2010-07

    堅果類の豊凶とツキノワグマの出没について調査したところ、以下のことが明らかとなった。1.GPS首輪を用いたツキノワグマの行動調査により、4頭のツキノワグマの行動特性を把握した。2.3年間の豊凶調査結果では、3樹種(ブナ、ミズナラ、コナラ)の豊凶変動が類似していた。3.調査地域のツキノワグマの出没と豊凶変動に負の相関が見られた。4.8月中旬に豊凶調査を集中的に実施することにより、豊凶の把握と9月以…

    日本農学文献記事索引

  • 県産スギ材による不燃材料の開発

    小黒, 正次, 片岡, 夕美子, 竹内, 康浩, 町田, 初男 研究報告 (14) 20-27, 2009-04

    県産スギ材の需要拡大を目的に、安全性と耐久性を考慮した不燃材料の開発を行った。主な結果は次のとおり。1.スギ不燃処理材から溶脱した薬剤の安全性を検証するため、皮膚一次刺激性試験を行った結果、「無刺激性」と評価された。2.不燃処理材から薬剤の溶脱を防止するための表面処理剤として、弾性型ウレタン系樹脂塗料を選択した。3.建築基準法の規定に基づき、不燃材料試験を行ったところ、厚さ18〜300mmまで塗…

    日本農学文献記事索引

  • ヒノキ巻枯らし間伐林における森林害虫の発生

    小野, 里光, 浅野, 浩之, 金沢, 好一 研究報告 (14) 10-19, 2009-04

    巻枯らし間伐を実施したヒノキ林において森林害虫発生調査を行ったところ、以下のことが明らかになった。1.巻枯らし間伐実施後から数年間は、二次的害虫であるマスダクロホシタマムシ、ヒメスギカミキリが発生した。2.立木に変色被害を引き起こすキバチ類の発生は、間伐実施から2夏後に発生数が増加する切り捨て間伐と同様の傾向を示したが、終息期間は切り捨て間伐よりも長期間にわたり発生する場合があることが確認された…

    日本農学文献記事索引

  • 菌床シイタケ栽培におけるコストダウンに関する研究

    川島, 祐介 研究報告 (14) 38-44, 2009-04

    菌床シイタケ栽培における培地組成のコストダウンに関する研究を実施したところ、以下のことがわかった。1.スギオガコの混合については容積比で1割までであれば、子実体の発生には差がないものと考えられた。2.精選フスマ、ホミニーフィードをメーカー品の代替として使用することにより、資材費が軽減されコストダウンが可能であった。

    日本農学文献記事索引

  • ヒノキの巻き枯らし間伐実証試験

    浅野, 浩之, 金澤, 好一, 小野里, 光, 鶴渕, 恒雄, 綿貫, 邦男 研究報告 (14) 1-9, 2009-04

    巻き枯らし間伐の現地適応化の可能性について調査研究を行ったところ、その結果は以下のとおりである。1.ヒノキの巻枯らし施工は、樹皮剥ぎが容易なものと困難なものがある。2.ヒノキは巻枯らし処理後24カ月経過すると、大部分の個体で赤褐色化した針葉が落葉し、樹冠に着葉のない状態になる。3.ヒノキの巻枯らし処理木の含水率は、処理後19カ月経過時に、地際部をのぞき20%〜25%にある。4.ヒノキの巻枯らし間…

    日本農学文献記事索引

  • 栽培きのこのウイルスと検出方法

    松本, 哲夫, 伊藤, 將視, 砂川, 政英, 馬替, 由美 研究報告 (14) 45-52, 2009-04

    栽培きのこのウイルスについて、サンプルの収集、ウイルス感染株、ウイルスフリー株の栽培試験を行い、病徴の再現性、ウイルスの有無を調査すると共に、検出方法について検討した。1.県内からウイルスの感染が疑われるシイタケ10株、ハタケシメジ24株を採取し、菌株を収集した。2.褐変化したエノキタケからはS1、S2、L1の3種類の2本鎖RNAが分離され、褐変化症状にはL1が関与していると考えられた。また、ウ…

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  • 木製道路施設の耐久設計・維持管理指針策定のための技術開発

    町田 初男, 小黒 正次, 工藤 康夫, 後藤 義臣 研究報告 (14) 28-37, 2009-04

    木製道路施設の耐久設計・維持管理指針策定のために、県内に設置された既設の木製遮音壁の調査や、耐久性に関する試験を行ったところ次のとおりであった。1.設置後8年経過した木製遮音壁の劣化調査を行ったところ、割れや腐朽は北側よりも南側に多く認められた。また、笠木のある箇所ではほとんど腐朽していないことから、笠木の効果が認められた。2.最上部の耐久性向上の試みとして、防腐薬剤注入後、未乾燥のまま水性木材…

    日本農学文献記事索引

  • ならたけもどき病被害地におけるナラタケ属菌の杭捕捉法による検出

    小野 里光, 河辺 祐嗣, 太田 祐子, 菊地 泰生, 金澤 好一 日本森林学会誌 91 (3), 201-207, 2009

    ならたけもどき病は, 樹木園, 緑地等の樹木に樹勢衰退を引き起こす重要病害である。ならたけもどき病が発生しているフユザクラ林において, ナラタケモドキの土壌中の分布把握を意図し, 杭捕捉法によるナラタケモドキの検出を試みた。枯死木を含む試験区と枯死木を含まない任意に設置した試験区の計11試験区を設定し, コナラ枝で作製した杭を計615本設置した結果, …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献47件

  • スギ林の帯状伐採地が土壌侵食、植生及び植栽木成長に及ぼす影響

    伊藤, 英敏, 竹内, 忠義, 高橋, 史彦, 金澤, 好一 研究報告 (13) 12-22, 2008-03

    ...群馬県林業試験場安中実験林内と小野上実験林内の2ヶ所において帯状伐採を行い、土壌侵食量と植生の調査を行った。また、桐生調査地を加えた3ヶ所で植栽木の成長量を調査した。調査の結果は、次のとおりであった。1.土砂受け箱を用いた土壌侵食量調査では、土壌・礫・リターの中で土壌の比率が最も多かった。...

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  • ハタケシメジの栽培における培地材料の影響と機能性評価

    松本, 哲夫, 江口, 文陽 研究報告 (13) 35-60, 2008-03

    ハタケシメジを野外堆積したマイタケ廃菌床、ブナおが粉、スギおが粉を用いて栽培試験を行ったところ、以下のことが確認された。1.野外堆積したマイタケ廃菌床を培地基材に用いて栽培することで、栽培日数の短縮、増収が期待できる。2.ブナおが粉とスギおが粉を培地基材に用いた場合、容積比でおが粉:バーク堆肥=8:2の割合で混合することでハタケシメジは栽培可能である。3.スギおが粉を培地基材に用いた場合、培地添…

    日本農学文献記事索引

  • 乾燥材生産現場における効率的乾燥の実証試験

    工藤, 康夫, 小黒, 正次, 町田, 初男, 後藤, 義臣 研究報告 (13) 23-34, 2008-03

    製材工場の乾燥機を使用して、スギの心持平角材のドライングセット・天然乾燥の組合せ試験、及びスリット加工・中温乾燥試験を行い、乾燥材生産現場における効率的乾燥方法を検討した。1.120℃処理材の材面割れ発生量は110℃処理材の約1/4であり、ドライングセットの処理温度が高いほど材面割れ抑制効果が高いことが確認された。2.材面割れ評価の結果、110℃処理材の材面割れ発生量についても、天然乾燥による材…

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  • 湯桧曽川沿いにおけるユビソヤナギの分布と増殖

    竹内 忠義, 高橋 史彦 研究報告 (13) 1-11, 2008-03

    絶滅危惧種であるユビソヤナギの湯桧曽川沿いを中心とする分布と、効率的な増殖方法を把握するための調査を行った。その結果は以下のとおりである。1.湯桧曽川沿いのユビソヤナギは、利根川合流点から芝倉沢出合付近までの約10kmにかけて分布しており、湯桧曽川以外で谷川、利根川沿いでも確認できた。2.本数は、1717本確認出来たが、約9年間で6割に減少しており、区域により減少している割合が違うことがわかった…

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  • ハタケシメジ栽培試験

    川島, 祐介 研究報告 (12) 21-27, 2007-03

    県内を中心に野外で採取したハタケシメジの栽培試験を行った。1.188菌株の栽培試験を実施したところ、栽培日数100日以内、収量100g以上で子実体の形状が良いものが30菌株程度認められた。2.GLD-17と同等またはそれ以上の収量が得られる菌株が認められた。3.GLD-21よりも子実体が濃色の菌株が認められた。4.交配により、優良な菌株が認められた。5.オガコ培地に適性がある菌株が認められた。

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  • 県産スギ材による準不燃材料の開発

    小黒, 正次, 片岡, 夕美子, 竹内, 康浩, 町田, 初男, 茂木, のり恵 研究報告 (12) 1-12, 2007-03

    県産スギ材の需要拡大を図るため、環境負荷が少なく安全性の高い難燃薬剤によるスギ準不燃材料の開発を行った。1.難燃薬剤の固定量と難燃性能の関係から、準不燃材には150kg/m3が有効な処理量と考えられる。2.スギをSKO-3000で処理することで、曲げ強さは8.3%、曲げヤング係数は14.9%上昇する。3.SKO-3000処理材に使用可能な接着剤は、変性酢酸ビニル樹脂エマルジョン系が適当と考えられ…

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  • きのこ類の胞子、菌糸成長及び子実体形成に及ぼす放射線照射の影響

    川島, 祐介, 長谷, 純宏, 田中, 淳, 横田, 裕一郎 研究報告 (12) 13-20, 2007-03

    きのこ類の胞子及び菌糸にイオンビーム及びγ線を照射したところ、以下のことがわかった。1.きのこ類のイオンビームによる胞子の致死線量は600Gy程度であった。2.きのこ類のイオンビームによる菌糸の致死線量は600?700Gyであった。3.きのこ類のγ線による菌糸の致死線量は1000?2000Gyであった。4.ヒラタケにおいて100Gy及び500Gyのイオンビーム照射で突然変異が認められた。5.エリ…

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  • 森林衰退状況調査 : 旧酸性雨等森林衰退モニタリング調査

    伊藤, 英敏 研究報告 (11) 18-29, 2006-03

    ...1.群馬県林業試験場内(北群馬郡榛東村)で採取した雨水の分析結果からは、一部の期間を除きほぼ1年中酸性雨が降っていることが確認された。2.土壌の採取・分析について4ヶ所の調査地で行い、第1期とpH(H2O)、Y1、BC/Al等の指標について比較を行ったところ、酸性化が進んだ可能性のある調査地は3ヶ所だった。...

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  • サクラの穿孔性害虫コスカシバの消長と合成フェロモンによる防除

    小野里, 光 研究報告 (11) 1-8, 2006-03

    サクラの穿孔性害虫であるコスカシバについて、被害が顕在化しているサクラ林において、合成フェロモンを利用した誘殺消長調査および防除試験を実施した。誘殺消長調査結果から、1.コスカシバの発生期間は、5月下旬から10月下旬の約5ヶ月間であった。2.コスカシバの発生数は9月上旬頃が最多で、7月から9月にかけて多く発生した。防除試験結果から、1.合成フェロモン製剤設置直後から、コスカシバはモニタリングトラ…

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  • 菌床シイタケの栽培に関する研究

    川島, 祐介 研究報告 (11) 45-57, 2006-03

    菌床シイタケの栽培技術に関する試験を行った。1.栽培者が培養した菌床を持ち込み、子実体の発生量を調査したところ、培養環境の違いにより発生量に差異がみとめられた。また、上面発生方式は発生量が多かった。2.培養中に害菌が発生した菌床について、子実体の発生量を健全なものと比較したところ、差異はみとめられなかった。3.菌床の小型化(重量600g)により栽培期間の短縮を試みたところ、80日程度で子実体が1…

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  • スギ平角の乾燥に関する研究

    後藤, 義臣, 小黒, 正次, 町田, 初男, 信澤, 宏由 研究報告 (11) 9-17, 2006-03

    1.スギの心持ち平角にモルダーを使用して浅い溝状の背割りを加工し、乾燥時間、乾燥による割れ発生等について検証した結果、材面割れ発生量が概ね3割未満に低減されることを確認した。2.スギの心持ち平角にドライングセットと天然乾燥を組み合わせた乾燥を行い、ドライングセット温度の違いについて検討した結果、乾燥時間と材色変化にはほとんど差がなかったが、120℃処理材の材面割れ発生量は110℃処理材の半分以下…

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  • 森林衰退状況調査

    伊藤 英敏 研究報告 (11) 18-29, 2006-03

    ...1.群馬県林業試験場内(北群馬郡榛東村)で採取した雨水の分析結果からは、一部の期間を除きほぼ1年中酸性雨が降っていることが確認された。2.土壌の採取・分析について4ヶ所の調査地で行い、第1期とpH(H2O)、Y1、BC/Al等の指標について比較を行ったところ、酸性化が進んだ可能性のある調査地は3ヶ所だった。...

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  • ならたけもどき病による樹木被害

    小野里 光 研究報告 (11) 30-44, 2006-03

    樹木の重要な土壌病害であるナラタケ属のナラタケモドキ(Armillaria abescens (Scop.) Emel)を病原体とするならたけもどき病について、ナラタケモドキ子実体発生地における樹木被害の実態を把握した。1.宿主に現れる外観の症状は多様で、樹勢の衰退が軽度なものから樹勢の衰退が進行して枯死に至る樹木まで確認された。2.宿主は12科23種を数え、本病は多犯性であることを確認した。3…

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  • 群馬県におけるスギ高齢林の現状と長伐期施業の可能性について

    高橋, 史彦, 金澤, 好一, 伊藤, 英敏, 小野, 里光, 田中, 功 研究報告 (10) 20-37, 2004-03

    スギ高齢林の施業基準の確立のため、対象林木分の毎木調査や樹幹解析、森林簿データの集積・解析などを実施し、次の成果を得た。1.毎木調査の結果によると、毎木調査の結果が1000m3/haを超えると、群馬県現実林分材積表の成長曲線に適合しなくなることが分かった。2.群馬県内民有林森林簿データを基に高齢林分の解析を行ったところ、傾斜角度については、スギ林全体の傾斜分布に比べ、高齢林の分布は傾斜が緩い林分…

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  • スギ中目材の乾燥に関する研究

    工藤, 康夫, 中島, 靖雄 研究報告 (10) 38-47, 2004-03

    スギ正角、平角材について、人工乾燥と天然乾燥の組合せによる乾燥試験を行った。1.人工乾燥と天然乾燥を組み合わせにおいて、天然乾燥による一次乾燥の後、人工乾燥による仕上乾燥を行う組合せの方が、仕上含水率が低くなり、仕上含水率のバラツキを小さくできた。2.葉枯し材を用いた場合、正角、平角を問わず、一次乾燥で天然乾燥を行う場合、天然乾燥の期間を1ヶ月短縮することができた。3.乾燥による表面割れを抑える…

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  • 県産材の耐朽性能に関する研究

    町田, 初男, 小黒, 正次 研究報告 (10) 13-19, 2004-03

    県内で土木用途で使用されている材を対象に経年劣化調査と強度試験及びファンガスセラー試験を行った。1.経年劣化調査では無処理の杭と緩衝材ともに4年経過時に半数がピロディンの打ち込み深さで25mm以上になっており、杭と緩衝材は同程度の劣化状態であった。2.劣化材の曲げ及び縦圧縮試験と打ち込み深さの関係は、打ち込み深さが25?30mmで健全材の強度の1/2になった。一般的な使用においては耐用限界と考え…

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  • 野生きのこ遺伝資源の保存と栽培技術の研究

    川島, 祐介, 松本, 哲夫 研究報告 (10) 60-68, 2004-03

    きのこの野生菌株を収集保存し、そのうちのいくつかについて栽培試験を実施した。1.平成11?15年の5年間に約300菌株を収集保存した。2.マイタケ野生菌株GGF-50は菌傘がアサガオ状の形状であった。3.ナメコ野生菌株GNP-2及びGNP-9はやや大粒で肉厚であった。4.ヤマブシタケ野生菌株GHE-04は形状がよく、収量も安定していた。5.エノキタケ野生菌株GFV-12は野性味のある褐色であり、…

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  • 木材チップ等の敷設による下刈りの削減効果

    金澤, 好一, 竹内, 忠義, 高橋, 史彦 研究報告 (10) 1-12, 2004-03

    木材チップ等を敷設することによる下刈りの削減効果について調査し、以下の項目が理解された。1.木材チップと公共下水汚泥等を混合させた発酵木材チップの敷設が、土壌条件によっては、植栽苗木の成長を助長する。2.伐採後、風散布等により、最初に林地に侵入する一部の植物に対しては、木材チップ等を10cmの厚さで敷設することで、ほぼ完全に生長を抑制できる。3.未発酵木材チップの敷設は、その上に自然散布される雑…

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  • ハタケシメジの栽培特性及び成分変化に関する研究

    松本, 哲夫, 吉野, 功 研究報告 (10) 48-59, 2004-03

    群馬県のハタケシメジ登録品種「群馬GLD-17号」及び「群馬GLD-21号」について、栽培特性に関する試験を行ったところ、以下の結果を得た。1.培養温度について検討したところ、「群馬GLD-17号」は温度20℃において収量が増加し、「群馬GLD-21号」は温度25℃において栽培日数が短縮された。2.培養時の低湿度は、菌糸のまん延や子実体の発生、生育に良い影響を与えるが、高濃度の二酸化炭素は、悪影…

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  • 県産スギ材による屋外構造用集成材の開発

    小黒, 正次, 町田, 初男 研究報告 (9) 15-24, 2003-03

    外材に比べ強度の低いスギ構造用集成材を改良し、あわせて耐久性を付与するため、フェノール樹脂による最外層ラミナの改質と、集成材の表面処理方法を検討した。1 スギのフェノール強化材のMORは20%の圧密で無処理と比べて45%増加した。2 スギフェノール強化材と防腐処理したスギ材の接着性能は、接着力が低下する傾向にあるものの、JASの基準はクリアした。3 …

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  • ムラサキシメジ及びウスヒラタケの生産技術の開発

    川島, 祐介 研究報告 (9) 55-66, 2003-03

    ムラサキシメジとウスヒラタケの野生菌株を収集し、培養特性の解明、優良系統の選抜及び作出、選抜系統の栽培試験等を行ったところ以下の結果を得た。1 袋栽培により、ムラサキシメジの子実体の形成する系統が選抜された。2 ビン栽培により、ムラサキシメジの子実体の形成する系統が選抜された。3 ウスヒラタケの交配育種を実施したが、優良な系統は作出されなかった。4 …

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  • 人工林(スギ林を主とした)におけるキバチ類による被害実態

    小野里, 光, 高橋, 史彦 研究報告 (9) 1-14, 2003-03

    スギ、ヒノキ林に対して材変色被寄をもたらすキバチ類の生態を把握するため、被害実態調査および発生消長調査を行った。被害実態調査では、1 県内のほぼ全域で、キバチ類による変色被害を確認した。2 被害はスギ林、ヒノキ林、スギ・ヒノキ混植林で確認した。3 被害は、調査を実施した300mを越える林分から900mを越える林分まで確認された。発生消長調査では、l …

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  • 県産スギ材による住宅構造用集成材の接合試験

    小黒, 正次, 町田, 初男, 信澤, 宏由 研究報告 (9) 52-54, 2003-03

    スギ集成材の最外層にカラマツを接着した複合集成材を在来軸組住宅の梁・桁材に使用するため、柱と梁の接合性能について検討した。1 降伏耐力は羽子板ボルト<Dボルト<クレテックの順に向上した。2 材料と金物の組合せは、羽子板ボルト・平角に対してクレテック・集積材は2.2倍の降伏耐力であった。

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  • 松くい虫に強い群馬の松づくり

    小島, 正, 竹内, 忠義, 小野里, 光, 高橋, 史彦 研究報告 (9) 25-37, 2003-03

    マツノザイセンチュウに抵抗性のあるクローンで構成された採種園で生産した実生苗のマツノザイセンチュウ抵抗性を調査した結果、従来から植林されているマツ精英樹苗に比べ、マツノザイセンチュウ抵抗性が高い傾向を示す家系が多かった。特に、アカ27(須崎31)から採取した抵抗性実生苗が高い抵抗性を示した。また、抵抗性実生苗の成長量を調査した結果、従来から植林されているマツ精英樹と比べ、同程度の成長を示す家系が…

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  • 酸性雨等森林衰退モニタリング調査

    伊藤, 英敏, 竹内, 忠義, 小林, 啓一, 近藤, 次雄 研究報告 (9) 38-51, 2003-03

    群馬県内15ヶ所の森林において、標記のモニタリング調査を行った。調査の結果は、次のとおりであった。1 6月の10日間に採取した雨水の分析結果からは、ほぼ全ての調査地で酸性雨が降っていることが確認された。2 土壌の採取・分析については、約3分の2の数の調査地でしか第1期、第2期の比較が行えなかったが、pH(H2O)等の分析結果からは、5年前よりも酸性化の傾向が見られる調査地は、その半数以下だった。…

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  • サクラならたけもどき病被害地におけるナラタケ属菌の杭捕捉とPCR-RFLPによる種の識別

    小野里 光, 河辺 祐嗣, 太田 祐子, 菊地 泰生, 金澤 好一 日本林学会大会発表データベース 114 (0), 500-500, 2003

    群馬県鬼石町の桜山公園はフユザクラの名所であるが、近年樹勢衰退が顕在化し、問題となっている。樹勢衰退原因のひとつはならたけもどき病であることがわかった。そこでArmillaria tabescens(ナラタケモドキ)の分布を把握するために杭捕捉試験を行った。そして杭に捕捉されたナラタケ属菌についてrDNAのIGS1領域のPCR-RFLPにより種の識別を行った。 …

    DOI

  • 群馬県産スギ材の強度性能

    町田, 初男, 小黒, 正次, 中島, 靖雄, 茂木, のり恵 研究報告 (8) 1-9, 2002-03

    県産スギ材の強度試験を、原木、正角材、平角材について行った。1.原木の動的ヤング係数の平均は7.69GPaであった。元玉の動的ヤング係数は6.88GPaであり、2番玉以降の平均は8.11GPaであった。また原木の動的ヤング係数とラミナの動的ヤング係数の相関係数は0.72であり、原木での強度選別が有効であった。2.正角の曲げヤング係数の平均は8.53GPa、曲げ強度の平均は42.8MPaであり、原…

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  • スギ材による住宅構造用集成材の開発と実証

    小黒, 正次, 町田, 初男, 中島, 靖雄, 茂木, のり恵, 須川, 均 研究報告 (8) 16-34, 2002-03

    スギ材による住宅構造用集成材の開発を目的に、丸太とラミナ及び集成梁材の強度性能及びシミュレーションによる強度予測を行った。主な結果は次のとおりである。1.ラミナの強度は縦振動法による丸太の動的ヤング係数により推定でき、丸太の選別により目的に応じた製品が生産可能となる。2.丸太の動的ヤング係数の大小により、得られるラミナも同様に分布する。ラミナの強度は髄付近が最も低く、外側になるほど高くなった。3…

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  • スギ中目材の利用に関する研究

    小黒 正次, 町田 初男, 中島 靖雄, 信澤 宏由 研究報告 (8) 10-15, 2002-03

    集成材よりも簡易な設備で梁材を製造するため、合せ貼軸材料の性能について検討した。1.正角と正角による合せ貼軸材(合せ貼と記す)は、建築基準法に規定される材料強度23.0MPaの1.3~1.5倍であった。2.スギ平角とスギ板材による合せ貼は、正角と正角によるものと同様であるが、カラマツ板材に替えることで曲げヤング係数の増加が認められた。3. …

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  • マイタケ菌床栽培省資源・低コスト栽培技術の開発

    松本 哲夫, 川島 祐介 研究報告 (8) 35-39, 2002-03

    マイタケ菌床栽培において、培地添加物及び培地基材の検討を行った。1.培地添加物として、真空乾燥製法で製造された乾燥オカラとコーンブランを、等量ずつ混合して使用した場合、栽培期間の短縮及び増収効果がみられた。2.培地基材として、コーンコブミールを使用した場合、増収効果がみられた。3.培地基材として、シイタケ廃ほだオガコを使用した場合、栽培期間が短縮する傾向がみられたが、収量は菌株によりばらつきがみ…

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  • 野生マイタケ栽培試験

    川島, 祐介, 国友, 幸夫 研究報告 (7) 22-29, 2001-03

    野生マイタケ菌株の収集及び保存を行った。それらの菌株について栽培試験を実施し、栽培日数、収量及び子実体の色調、形質などの特徴について調査した。調査の結果は次のとおりであった。1 野生マイタケ菌株を56系統収集保存した。2 収集保存菌株のなかには市販種菌と比較して栽培日数の短い系統がいくつか認められた。3 …

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  • 耐乾燥性菌床シイタケ品種の開発

    川島, 祐介 研究報告 (7) 15-21, 2001-03

    本県特有の冬期乾燥条件下で子実体の生育が良好であり、栽培に適合した品種を開発するため、県内を中心に野生シイタケ菌株を収集保存した菌株について低湿度条件下での子実体発生試験を実施した。1 県内を中心に野生シイタケの菌株を30系統47菌株収集した。2 野生菌株を低湿度条件下で子実体を発生させたところ、そのなかの5菌株が良い結果を示した。3 …

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  • 野生きのこハタケシメジの栽培品種開発

    松本, 哲夫, 国友, 幸夫 研究報告 (7) 30-37, 2001-03

    野生きのこハタケシメジの新品種を開発し、品種登録の出願を行った。1 当場保存の野生菌株28株について試験栽培を行ったところ、発生の安定性、平均栽培日数及び収量等を考慮し、第1次選抜株として12株を選抜した。2 第1次選抜と同様に第2次8株、第3次3株、最終選抜を行い、品種登録株を決定した。3 第3次選抜株において子実体発生温度と子実体生育温度を調査したところ、子実体の発生と生育には18℃が適温で…

    日本農学文献記事索引

  • シイタケ原木栽培における多孔式植菌法による発生試験

    曽根, 人志, 佐野, 富康 研究報告 (7) 1-14, 2001-03

    シイタケ原木栽培におけるほだ木育成期間の短縮と単位当たりの収量を上げる方法として植菌数を多くする多孔式植菌法による栽培試験を行った。結果は次のとおりである。1 成型駒を用いた多孔式植菌法は、約8か月で子実体が発生することがわかった。2 原木は高冷地産より里山近郊産の収量が多かった。3 未利用原木では、ヤマザクラ、クマシデ、ウワミズザクラの利用の可能性が示唆された。4 …

    日本農学文献記事索引

  • 簡易施設(ビニール張りパイプハウス)を利用したシイタケ原木栽培について

    松本, 哲夫, 川島, 祐介, 戸谷, 公一 研究報告 (7) 38-44, 2001-03

    簡易施設を利用した原木シイタケ栽培において最適な方法を確立するため、伏せ込み方法、施設内温度、散水量について調査したところ、以下の結果を得た。1 簡易施設における伏せ込み方法は、ヨロイ伏せが適していた。2 簡易施設内の温度が、地面から0.30m、0.75m、1.20mの高さでは、高くなるにつれ平均気温が約2℃ずつ高くなることがわかった。また、夏期には1.20mの高さで40℃に達した。3 …

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  • スギ雄花不着花クローンの選抜

    竹内, 忠義, 田中, 功, 阿久沢, 和夫 研究報告 (6) 21-34, 1999-07

    近年大きな社会問題となっているスギ花粉症対策のため、花粉の少ないスギの選抜を行った。また、早期選抜法の検討と雄花着花特性についても同時に調査した。1.スギ採種園の調査で、利根3、利根6、坂下2の3クローンを雄花の少ない精英樹クローンとして選抜した。2.早期選抜法では、幼齢期のジベレリン処理が雄花の少ないスギを選抜する手法として有効である可能性が示唆された。3.雄花の着花量、分化日、開花日、開花期…

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  • 混交林等多面的機能発揮に適した森林造成管理技術の開発

    小島, 正 研究報告 (6) 1-20, 1999-07

    針葉樹一斉林に広葉樹を導入し維持管理する技術を確立するため、次の試験を実施した。II混交林(カラマツ-広葉樹)の実態調査:カラマツ-広葉樹の混交林の実態調査を実施したところ、カラマツの立木密度が低い林分ほど広葉樹の混交割合(胸高断面積合計)が高い傾向が認められた。III針広混交林における形状、大きさの景観評価に関する研究:目標林型を設定するため、32枚の写真についてアンケートを実施した。その結果…

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  • キツツキ等鳥類利用による松くい虫防除の可能性

    佐藤, 博 研究報告 (6) 60-71, 1999-07

    キツツキ類によるマツノマダラカミキリ幼虫の補食実態を1992年~1996年に調査し、マツ林内に積極的に誘致することによる松くい虫被害防除の可能性について検討した。1 まとまったマツ林のある太田市金山、高崎市観音山、及び富士見村の3ヵ所の調査地に「ねぐら用巣箱」を設置し、冬季の夜間におけるキツツキ類の利用状況を調査したところ、アカゲラとアオゲラによってよく利用されていた。2 …

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  • 亜高山帯における森林動態調査

    小島, 正, 曲沢, 修 研究報告 (6) 41-51, 1999-07

    群馬県内の亜高山帯を踏査したところ、立ち枯れ・衰退木は、尾根から斜面上部にかけて観察されることが多かった。黒檜山(赤城山域)・黒斑山(長野県境)頂周辺について、航空写真と現地調査より森林の動態を把握した。その結果、黒檜山頂東斜面では樹冠粗密度の高い森林からササが優先する森林に変化したことが確認できた。また、黒斑山頂西斜面では、風倒木が多い状態からシラビソの優先する森林に変化したことが確認できた。

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  • 菌根性きのこに関する研究

    松本, 哲夫, 国友, 幸夫 研究報告 (6) 82-86, 1999-07

    菌根性きのこについて、野生菌株の収集、シメジモドキ(ハルシメジ)の発生環境及びハツタケの生理的特性について調査した。1:野生の菌根性きのこについて菌株を収集したところ、9菌株について分離に成功した。2:シメジモドキの発生環境について調査したところ、5月上旬と中旬の2回発生のピークが見られた。3:ハツタケについて、GM3とGMYの培地で当場保存の任意5菌株について菌糸生長試験を行ったところ、GM3…

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  • ムキタケ等野生きのこ栽培試験

    川島, 祐介, 国友, 幸夫 研究報告 (6) 35-40, 1999-07

    県内に発生する野生きのこは多種にわたり、そのなかには有用な食用きのこも数多く存在する。そのなかから、ムキタケ、ヤマブシタケ、ヌメリスギタケモドキについて菌床栽培試験を行い、消費者の多様なニーズに応じるとともに、山村経済維持の一助とする。試験の主な結果は次のとおりである。1 ムキタケ保存菌株の栽培試験を実施したところ、G122、G132、G188菌株が有望であることがわかった。培養日数は40日間程…

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  • 天然記念物等遺伝資源の保存に関する研究

    竹内, 忠義 研究報告 (6) 52-59, 1999-07

    貴重な遺伝資源を永く保存するため、県指定天然記念物を中心にクローン増殖を行った。また、無性繁殖方法不明の樹種を中心に増殖方法についても検討した。1.23件の増殖を試み、22件について保存ができた。そのため、県指定天然記念物(独立樹)の約9割を場内に保存することができた。2.人工的環境下で挿し木をすることで、挿し木可能な時期を広げられる樹種があると考えられた。

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  • 製材品の人工乾燥前処理に関する研究

    須川 均 研究報告 (6) 72-81, 1999-07

    スギ12.0cm角材を中心に、製材品の人工乾燥前処理を前提として、天然乾燥について、いくつかの乾燥環境下での含水率の経過を観察した。(1)屋内放置したスギ正角生材10.5cm角材、12.0cm角材の乾燥性を検討した。JAS基準のD20には、12.0cm角が放置90日後に達し、10.5cm角が放置60日後までに達していた。しかし、材表層部と材内部の水分傾斜は12.0cm角が放置90日後、10.5c…

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  • 広葉樹の枝打ち試験

    小島, 正, 阿久沢, 和夫, 石田, 敏之 研究報告 (5) 10-24, 1998-08

    広葉樹の枝打ち(A枝隆落し、B枝隆残し、C枝残し)を行い、巻き込み状況の調査及び節解析を行った。その結果、枝残しの枝打ち箇所は、落枝に数年かかり、巻き込みが遅い傾向にあった。カツラ、ケヤキ、トチノキの枝隆落し及びトチノキの枝隆残しは、変色面積が10cm2以上にも広がっていた。

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  • スギ花粉飛散量予測

    田中, 功, 竹内, 忠義, 阿久沢, 和夫 研究報告 (5) 25-29, 1998-08

    スギ花粉飛散量の予測手法を開発するため、林木育種場のスギ採種園において平成3年から10年までスギ雄花の着花量を調査した。その結果、スギ雄花着花量と花粉飛散量との間に高い相関関係が認められ、回帰式から飛散量を予測することが可能と判断された。また、飛散前年の9月と飛散開始直前の1月の着花指数との相関も高く、9月の時点で予測可能と判断された。

    日本農学文献記事索引

  • マイタケ菌床栽培に関する研究

    川島, 祐介, 国友, 幸夫 研究報告 (5) 1-9, 1998-08

    近年、マイタケの菌床栽培の経営は、生産量の増加による市場価格の低迷に対して、資機材費、人件費など生産コストの上昇に販売価格が伴わず、苦しい経営を強いられている。そこで、生産コストの削減を主な目的として栽培技術等を見直し、経営安定の一助となるためのいくつかの試験を行った。その結果、以下のことがわかった。1 …

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  • 県産スギ四寸角柱,梁材の使用動向調査

    須川, 均 研究報告 (5) 38-54, 1998-08

    県内の木造住宅及び工務店に対し県産スギ四寸角柱、梁材の使用動向について調査した。また、県産スギ材の梁材への使用可能性を検討した。1 スギ四寸角柱の使用動向 四寸角柱の使用状況を46戸の住宅について調査したところ、31戸の住宅で使用されていた。スギ四寸角柱はこのうち24戸で使用されていた。また、最近三年間で四寸角柱材仕様の住宅は増加していると推測された。今後、四寸角柱仕様の住宅は増加すると考えてい…

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