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検索結果 2,562 件

  • スリーブ状胃切除術における減量入院後の手術待期期間は術前後の減量効果に影響するか?

    北村 健人, 高木 清仁, 山下 裕, 松田 淳一, 岡田 由紀子, 渡邊 梨紗子, 渡邉 啓介, 砂田 知里, 會津 恵司 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 342-342, 2024-03-31

    ...</p><p>【方法】</p><p> 2017年~2022年までに当院でスリーブ状胃切除術を施行し、術後1年間追跡調査を終了した32例を対象とした。減量入院の退院日から手術日までをTTSと定義した。中央値は29日でそれ以内に手術を受けたものを短期群 (n=18)、それを超過したものを長期群 (n=14)とし、術前および術後の1年時点の総体重減少率 (%TWL)をそれぞれ比較した。...

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  • 幽門側胃切除後の膵内副脾上皮囊胞に対し腹腔鏡下脾温存尾側膵切除術を施行した1例

    古川 舜理, 井手 貴雄, 與田 幸恵, 能城 浩和 日本消化器外科学会雑誌 57 (2), 82-91, 2024-02-01

    ...<p>症例は58歳の女性で,胃癌に対し腹腔鏡下幽門側胃切除術,小腸動静脈奇形に対し腹腔鏡補助下小腸部分切除術施行後であった.経過観察中の胸腹部造影CTで膵尾部に辺縁が濃染される径19 mmの低吸収腫瘤を認めた.造影MRIでも同部位に腫瘤を認め,辺縁が漸増性に増強され,隔壁様構造も疑われた.膵神経内分泌腫瘍疑いの術前診断で,腹腔鏡下脾臓温存膵体尾部切除術を施行した.術後経過は良好だった.病理組織学的検査...

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  • 胃形質細胞腫に対し腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した長期生存例

    古川 舜理, 平木 将紹, 梶原 脩平, 明石 道昭, 宮原 正晴, 鮫島 隆一郎 日本消化器外科学会雑誌 57 (1), 10-17, 2024-01-01

    ...<p>症例は84歳の女性で,増大傾向を認める胃体中部大彎の腫瘤性病変の治療目的に紹介された.内視鏡検査では,周辺粘膜との境界が不明瞭な周堤を伴い,中心に深い潰瘍を有する腫瘤性病変を認め,造影CTではリンパ節や遠隔転移などの他臓器病変の所見は見られなかった.PET-CTでは病変部に異常集積を認めた.術前に組織生検での診断は得られなかったものの悪性疾患の可能性が高いと判断し,腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 超音波内視鏡下組織採取後の穿刺経路腫瘍細胞播種に関する全国調査

    北野 雅之, 吉田 真誠, 蘆田 玲子, 喜多 絵美里, 潟沼 朗生, 糸井 隆夫, 三方 林太郎, 西川 健一郎, 松林 宏行, 高山 敬子, 加藤 博也, 竹中 完, 植木 亨, 川嶌 洋平, 中井 陽介, 橋元 慎一, 重川 稔, 根引 浩子, 津村 英隆, 岡部 義信, 良沢 昭銘, 原田 宜幸, 美登路 昭, 佐々木 民人, 保田 宏明, 三浦 夏希, 池本 哲也, 小澤 栄介, 塩路 和彦, 山口 厚, 奥薗 徹, 森山 一郎, 久居 弘幸, 藤田 光一, 後藤 拓磨, 白幡 名香雄, 岩田 恵典, 岡部 純弘, 原 和生, 橋本 裕輔, 桒谷 将城, 伊佐山 浩通, 藤森 尚, 正宗 淳, 幡丸 景一, 下川 敏雄, 岡崎 和一, 竹山 宜典, 山上 裕機, 日本膵臓学会臨床研究推進委員会 日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (3), 312-326, 2024

    ...</p><p>【結論】NTSは,経十二指腸EUS-TA後では発生せず,経胃EUS-TA後にのみ出現した.慎重な経過観察により,局所的なNTS病変を胃切除術で治療する機会が得られる.</p>...

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  • 胃がん化学療法患者に対する支持療法としての栄養サポートの意義

    今村 博司, 川瀬 朋乃, 柳本 喜智, 野間 俊樹, 西川 和宏, 木村 豊 外科と代謝・栄養 57 (6), 192-196, 2023-12-15

    ...<p> Ⅱ期, Ⅲ期の進行胃がんに対しては, 胃切除術とその後の術後補助化学療法が日本の標準治療である. 胃切除後の短期的な体重減少は術後補助化学療法の治療継続性の阻害因子であり, 生存率そのものにも影響する可能性が示唆されている. 胃切除術後に成分栄養剤による栄養サポートを行うことで術後短期的な体重減少を有意に軽減し, さらに, 術後補助化学療法の治療継続性を高める可能性が示唆された....

    DOI Web Site 参考文献19件

  • 胃癌術後1年目に局所リンパ節再発との鑑別を要した腹腔内デスモイド腫瘍の1例

    片山 哲也, 垣内 慶彦, 黒田 新士, 近藤 喜太, 菊地 覚次, 重安 邦俊, 寺石 文則, 香川 俊輔, 藤原 俊義 日本消化器外科学会雑誌 56 (12), 677-684, 2023-12-01

    ...<p></p><p>症例は44歳の男性で,胃癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術,D2リンパ節郭清,Billroth-I法再建を施行し,病理組織診断はpT2N0M0 Stage IBであった.術後1年目のCTおよびPET-CTにて,#6リンパ節郭清領域にリンパ節再発を示唆する所見を認めたため腹腔鏡下腫瘤摘出術を施行し,病理組織診断でデスモイド腫瘍であった.デスモイド腫瘍は術前診断が困難であり,その発生機序...

    DOI Web Site 参考文献24件

  • Metabolic Surgeryを行った緩徐進行1型糖尿病患者の1例

    湯口[高野] 善成, 木島 弘道, 川原田 陽, 三次 有奈, 海老原 裕磨 糖尿病 66 (11), 790-796, 2023-11-30

    ...を施行された.術後9か月の時点でもグルカゴン負荷試験で⊿CPR 4.72 ng/mL(前値2.06 ng/mL)とインスリン分泌能は保たれていた.調べ得た範囲で抗GAD抗体が比較的高力価で罹病期間が10年未満の緩徐進行1型糖尿病患者に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の報告は本邦では初めてであり,貴重な症例と考えられた....

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  • W‐ED<sup>®</sup>チューブを用いた在宅栄養管理および外来化学療法後に胃切除を施行した幽門狭窄を伴う胃癌の1例

    平川 雄太, 溝口 資夫, 白尾 貞樹, 尾本 至, 牧角 寛郎, 奥村 浩 外科と代謝・栄養 57 (5), 172-176, 2023-10-15

    ...経管栄養を行った.1コース終了後に嘔吐がみられ,画像上増悪所見はないが臨床上増悪,切除不能胃癌と考えレジメン変更(カペシタビン・オキサリプラチン+トラツズマブ)を行った.また,経管栄養と胃内減圧を同時に施行することが可能な2重管構造のW‐ED®チューブを留置し,嘔吐なく経管栄養を行うことが可能となった.1コース終了後に退院され,在宅栄養管理を行いながら外来化学療法2コースを行い,合計3コース完遂した後,胃切除術...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 胃癌切除時にシャント血管切除術を行い術前の肝障害が改善した先天性門脈体循環シャントの成人1症例

    柳沢 直恵, 内川 裕司, 髙山 寛人, 島田 良, 岩谷 舞 日本消化器外科学会雑誌 56 (10), 536-546, 2023-10-01

    ...<p>症例はBMI 34の56歳の女性で,既往に2型糖尿病と非アルコール性脂肪性肝疾患が指摘されていた.胃癌の術前精査で肝障害と高アンモニア血症を指摘された.CTでは左胃静脈と左腎静脈を短絡する太い異常血管が認められた.シャント血管の瘤化はなく径は均一で,先天性門脈体循環シャントが示唆された.幽門側胃切除術中に門脈圧を測定したが門脈圧亢進はなく,シャント血管の一時的クランプの前後で圧の大きな上昇を認...

    DOI Web Site 参考文献28件

  • 急速な両眼視力低下と視野障害を来した胃癌髄膜癌腫症の1例

    山口 知暁, 檜森 紀子, 西村 尭幸, 内田 恵子, 柳町 真希, 竹下 孝之, 谷口 桜, 長谷川 隆文, 石岡 千加史, 中澤 徹 神経眼科 40 (3), 254-259, 2023-09-25

    ...</p> <p> 症例は50代,女性.X-2年に進行胃癌に対して,腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行され,術後補助化学療法を施行されたが,腹膜播種として再発が認められた.化学療法中より両眼性の霧視を自覚した.初診時,両眼に急速に進行する視力低下と動的視野検査で盲中心暗点が認められた.前眼部および眼底の視神経乳頭に特記すべき異常所見はみられなかった.頭部造影MRI検査で両眼性に複数の脳神経と視神経周囲および...

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  • 胃癌術後22年目に十二指腸狭窄と胆管狭窄で発症した胃癌晩期再発の1切除例

    小泉 亘, 北郷 実, 関戸 康友, 壁島 康郎 日本消化器外科学会雑誌 56 (7), 377-383, 2023-07-01

    ...<p>症例は71歳の男性で,胃癌に対して幽門側胃切除術後22年目に十二指腸狭窄および胆管狭窄を認めた.十二指腸癌または遠位胆管癌の疑いで,膵頭十二指腸切除術を施行した.術中所見では胃十二指腸吻合部周囲に高度の癒着を認めた.膵切離断端の術中迅速病理診断で,膵実質周囲に低分化腺癌の所見を認めた.切除検体の胆管内腔には腫瘍性病変を認めず,壁外からの浸潤による胆管狭窄が認められた.病理組織学的検査では,前回...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 胃全摘の進歩

    鳥海 哲郎, 櫻本 信一 日本消化器病学会雑誌 120 (6), 475-481, 2023-06-10

    ...<p>胃癌に対する胃全摘術はわが国では1902年に報告された.1940年代から1980年代には切除範囲を拡大した手術が実施されたが,1990年代にD2リンパ節郭清をともなった胃切除術が標準となった.低侵襲手術として開発された腹腔鏡下手術は2000年代に全国に普及し,2010年代後半からロボット支援下手術も導入された.近年手術関連機器の開発が目覚ましく,縫合不全の減少や手術時間の短縮と出血の少ない手術...

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  • 胃癌に対する胃切除術の現状と将来展望

    宇山 一朗, 柴崎 晋, 須田 康一 日本消化器病学会雑誌 120 (6), 456-461, 2023-06-10

    <p>本邦において胃癌手術は減少傾向にあるが,罹患率,死亡率ともに高い疾患である.外科的治療は拡大手術が主流であったが,化学療法の進歩にともない,集学的治療が中心となっている.補助化学療法のコンプライアンスを向上させるためにも,腹腔鏡手術のような低侵襲手術が開発され普及してきている.また従来型腹腔鏡手術の欠点を補完する内視鏡手術支援ロボットも出現し,遠隔操作も可能な時代となってきた.総論では胃癌…

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  • 噴門側胃切除術

    河口 賀彦, 赤池 英憲, 市川 大輔 日本消化器病学会雑誌 120 (6), 468-474, 2023-06-10

    ...<p>噴門側胃切除術は,胃上部の早期胃癌に対して行われる縮小手術である.胃を1/2以上残すことにより貯留能を維持し,食物が残胃から十二指腸,空腸へと通過することにより胃全摘術に比較して体重減少,ダンピング症候群,間食の頻度,仕事や日常生活への不満,貧血の程度を軽減させるなど利点も多い術式である.しかし食道と残胃をそのまま吻合した場合,高率に逆流性食道炎を発症することから,さまざまな工夫がなされている...

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  • 胃癌に対する幽門側胃切除術の現状と展望

    中川 正敏, 小嶋 一幸 日本消化器病学会雑誌 120 (6), 462-467, 2023-06-10

    ...<p>胃癌手術はBillrothによる幽門側胃切除術の成功に始まり,Mikuliczによるリンパ節郭清の体系化を受け,切除郭清範囲が拡大した.わが国では胃癌研究会による全国胃癌登録の膨大なデータ解析を経て,D2郭清手技が確立した.1980年代以降,胃癌手術のRCTが欧州と日本で展開され,経験を積んだ外科医によるD2リンパ節郭清が,早期癌を除く胃癌に対して標準術式となった.腹腔鏡下手術は開腹手術とのRCT...

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  • 予期せぬ合併症を併発した胆石イレウス併存胆囊十二指腸瘻の1切除例

    森 泰木, 吉留 博之, 安蒜 聡 日本腹部救急医学会雑誌 43 (3), 691-694, 2023-03-31

    ...手術は開腹胆囊亜全摘術と幽門側胃切除術,B-Ⅱ再建を施行した。第3病日に嘔吐を認め,CTで輸入脚側の十二指腸が著明に拡張し,同時に総胆管の拡張を認めた。また,腹腔内に腹水貯留を認めたことから,胆汁性腹膜炎の診断で緊急手術を行った。原因としては後結腸経路で吻合した胃空腸吻合とBraun吻合が約90度捻れることによって腸閉塞となり,胆汁が逆流した病態と考えられた。...

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  • 比較的広範囲に認められた Helicobacter Pylori 未感染早期胃癌の1例

    楠本 智章, 仲村 陸斗, 神原 健 医療工学雑誌 (17) 1-6, 2023-03-15

    ...胃癌の90%以上はHelicobacter pylori(以下,HP)感染が原因とされる.近年,HP感染率の低下に伴い,HP除菌後胃癌やHP未感染胃癌が相対的に増加している.本症例は70歳代の男性.HP未感染胃粘膜の胃角部から前庭部前壁に長径で20㎜を超える印環細胞癌を認めた.同病変に対して幽門側胃切除術を施行し,術後病理組織結果は粘膜内癌でpStage IAであった.術後約2年間が経過した現在まで...

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  • 胃切除後食物停滞による残胃拡張に対する簡易な治療介入インデックスの同定

    渡部 晃子, 山下 継史, 原田 宏輝, 中馬 基博, 鷲尾 真理愛, 櫻谷 美貴子, 牛久 秀樹, 新原 正大, 細田 桂, 比企 直樹 日本消化器外科学会雑誌 56 (3), 137-145, 2023-03-01

    ...<b>方法:</b>2019年1月から8月の間に北里大学病院で施行された幽門側胃切除術を施行した95例中,術後に立位にて腹部単純X-p検査を行った77例を対象とした.観察しうる胃泡の最大幅,横隔膜下縁から胃泡の上縁までの距離(胃壁の厚さ),胃の縦径を計測し,椎体の中心から左横隔膜角までの距離で補正した.計測値と治療介入の有無との関係をROC曲線にて解析した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 早期胃癌根治切除術後に異時性の大腸転移を来した2例

    岩田 力, 渡邊 真哉, 古田 美保, 會津 恵司, 佐藤 文哉, 林 友樹, 影山 優美子, 藤枝 裕倫, 吉田 めぐみ 日本消化器外科学会雑誌 56 (2), 71-80, 2023-02-01

    ...<p>今回,我々は早期胃癌根治切除術後に異時性の大腸転移を来した2例を経験したので報告する.症例1は66歳の男性で,57歳時に開腹下幽門側胃切除術が施行され,病理検査所見はT1a(M),tub2>tub1,N1,Ly0,V0,pStage IBであった.術後8年5か月経過後に腹痛を主訴に受診した.腹部造影CTで横行結腸癌十二指腸浸潤もしくは十二指腸乳頭部癌の大腸浸潤と術前診断し根治手術を行った.術後...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 都市型クリニックのERAS<sup>Ⓡ</sup>実践―19 床で年間3000 件の 手術を行うために

    白石 としえ, 黒川 良望 外科と代謝・栄養 57 (3), 68-, 2023

    ...高度肥満症に対する袖状胃切除術や胃空腸吻合術後も他の手術と同様に当日に飲 水と離床を行い、翌日から流動食を開始、術後第3 病日に退院している。<br> また身体的負担だけでなく、経済的負担の軽減はERAS<sup>Ⓡ</sup>の重要なアウトカムであるが、全科の平均在院日数は3.7 日(2011 年)から2.4 日(2021 年)に短縮した。...

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  • 胸膜腫瘍で発見された原発不明小細胞癌の1例

    小林 周平, 東山 聖彦 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1211-1215, 2023

    ...<p>症例:69歳,男性.現病歴:64歳時に早期胃癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行された.術後無再発で経過していたが,術後4年6カ月時の定期CTで胸膜腫瘍を2箇所指摘され,当科へ紹介となった.PET-CTでいずれも異常集積を認めたため,手術の方針とした.腫瘍は肋骨に浸潤を認めたため,胸壁胸膜合併切除し病変を摘出した.病理診断結果は2箇所とも小細胞癌であった.肺原発が最も疑われるが,画像上肺に病巣...

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  • 術後腋窩リンパ節再発を切除し無治療にて13年生存中の胃癌の1例

    井 翔一郎, 井上 耕太郎, 木村 有, 山口 賢治 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1222-1226, 2023

    ...<p>遠隔転移を伴う胃癌の予後は一般に不良である.胃癌の遠隔転移は治療が難しい状況と認識されることが多い.本症例は61歳の男性で,多嚢胞性腎症,慢性腎不全で長期維持透析中の患者である.前庭部胃癌に対して幽門側胃切除術,D2郭清の根治手術を施行した.術後病理診断でStage IIA (T1b,N2,M0)と診断された.補助療法なしで経過観察中,1年後に孤立性の腋窩リンパ節転移で再発した.同部切除後,病理診断...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 開腹幽門側胃切除Roux-en-Y再建術後14年目に挙上空腸が内ヘルニアをきたした1例

    地主 皓一, 鈴木 陽三, 小田切 数基, 柳本 喜智, 竹山 廣志, 池永 雅一, 清水 潤三, 川瀬 朋乃, 今村 博司, 堂野 恵三 日本外科系連合学会誌 48 (2), 117-121, 2023

    ...<p>症例は67歳,男性.14年前に胃癌に対して開腹幽門側胃切除術・D2郭清,Roux-en-Y再建を施行され,5年間無再発で終診となっていた.食欲不振と突然の嘔吐を主訴に当院の救急外来を受診され,CTで内ヘルニアと診断し解除術を行った.開腹時,挙上空腸が空腸間膜間隙に約20cm嵌頓していた.用手的に嵌頓を解除し,腸管血流障害のないことを確認した後に再発予防目的で空腸間膜間隙を非吸収糸で縫合閉鎖した...

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  • 胃切除術2カ月後に生じた胃十二指腸動脈仮性動脈瘤破裂の1例

    川上 晃樹, 佐藤 仁俊, 森脇 義弘, 大谷 順 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1593-1596, 2023

    ...<p>症例は83歳,女性.胃癌に対して開腹幽門側胃切除術(D2郭清,Billroth I法再建)を行い,合併症無く術後15日目に退院した.pT2(MP)N3bM0,pStage III Bの診断で,TS-1単剤で術後補助化学療法を行っていた.術後65日目に突然の吐下血を発症し,造影CTを施行したところ,胃十二指腸動脈に生じた仮性動脈瘤からの出血を認めたため,動脈塞栓術を施行した.胃切除術後の仮性動脈瘤破裂...

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  • 上部消化管術後の残胃・再建胃管の早期胃癌の診断と治療

    菊池 大輔, 野村 浩介, 布袋屋 修 日本消化器内視鏡学会雑誌 65 (5), 425-434, 2023

    <p>上部消化管の術後に長期に経過観察されている症例が増加しているため,日常診療においても術後の胃をスクリーニングする機会が増えている.このため術後の胃に発生する胃癌を早期に発見し,適切に診断することが望まれている.術後胃ではその状態に応じて発生する癌には特徴があり,その特徴を習得しておくことは重要である.白色光観察だけではなく,画像強調内視鏡や拡大内視鏡,超音波内視鏡を用いて総合的に診断する必…

    DOI 医中誌

  • Billroth II再建後に生じた真性腸石による輸入脚憩室穿孔の1例

    山本 亮, 岩田 力, 渡邊 真哉, 古田 美保, 會津 恵司, 小林 真一郎 日本臨床外科学会雑誌 84 (3), 404-408, 2023

    ...<p>症例は63歳,男性.16歳時に胃潰瘍に対して幽門側胃切除術(Billroth II法再建)の既往がある.4時間前から発症した激しい腹痛を主訴に当院救急外来を受診した.腹部所見で上腹部に圧痛と筋性防御を認めた.腹部CTで輸入脚近傍に腸管外の遊離ガス像および高吸収域像を複数認め,また周囲の脂肪織濃度の上昇を伴っていた.腸石または異物による輸入脚穿孔による腹膜炎と診断し,緊急手術を施行した.腹腔内を...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 胃癌に合併した右胃大網動脈瘤破裂の1例

    矢野 智之, 川瀬 寛, 本谷 康二 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1597-1603, 2023

    ...となった.入院時の胃内視鏡検査で,胃体部に4型の胃癌および潰瘍底に露出する動脈瘤を認めた.腹部造影CTでは胃内に露出した7.5mm大の右胃大網動脈瘤を認め,同部位周囲の胃壁の肥厚ならびにリンパ節転移が疑われた.入院3日後に大量の吐血後にショック状態となり,緊急手術を施行した.開腹時,腹腔内に出血はなく,全て消化管内に出血していた.右胃大網動脈瘤の破裂と診断し,流入ならびに流出部血管を結紮後に幽門側胃切除術...

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  • サルコイドーシスを併存した胃癌の2例

    若尾 聖, 宇治 誠人, 杢野 泰司, 松原 秀雄, 三浦 泰智, 大谷 知之 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1618-1623, 2023

    ...<p>症例1:70歳の女性.貧血による息切れを主訴に受診し,精査の結果,胃前庭部に2型進行癌を認めた.CTで,所属リンパ節だけでなく全身のリンパ節に腫大を認めた.胃癌の多発リンパ節転移も疑われたが,結腸傍リンパ節の術中迅速病理診断を行ったところ,サルコイドーシスの診断となり,開腹幽門側胃切除術を施行した.最終病理診断はpT2N0cM0 Stage IBで,リンパ節は全てサルコイドーシスであった.症例...

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  • 術前から栄養指導を実施した胃切除術患者における術後6か月間の体重減少率

    上田 まなみ, 工藤 雄洋, 遠又 靖丈 日本健康・栄養システム学会誌 22 (2), 24-30, 2023

    ...目的:術前から栄養指導を行った胃切除術患者を対象として、術前の体格と入院時から退院半年後までの体重 の推移を明らかにし、栄養指導を行った場合の平均的な体重変化のパターンを把握することを目的とした。 方法:対象は済生会横浜市東部病院において2017 年から2019 年に胃切除術を受けた患者とした。...

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  • 術後4年間無再発経過中の胃癌卵巣転移の1例

    小林 照忠, 佐藤 龍一郎, 金子 直征, 佐藤 純 日本臨床外科学会雑誌 84 (10), 1611-1617, 2023

    ...<p>症例は34歳,女性.心窩部痛を主訴に受診して3型胃癌と診断され,術前検査で両側卵巣に嚢胞性病変を認め,良性腫瘍と診断した.審査腹腔鏡で腹膜転移なく,右卵巣病変を腹腔鏡下に核出後,開腹して幽門側胃切除術を行った.病理組織検査ではpor,T4a,Ly1a,V1a,N0,Stage II Bで,右卵巣病変は成熟型嚢胞性奇形腫であった.術後補助化学療法終了後に右卵巣が腫大して胃癌転移または奇形腫悪性転化...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胃幽門輪に発生した異所性膵癌の1例

    東原 朋諒, 田中 則光, 髙橋 優太, 橋田 真輔, 大橋 龍一郎, 小野田 裕士 日本臨床外科学会雑誌 84 (5), 738-744, 2023

    ...CA19-9の上昇を認めた.腹部造影CTで胃幽門前庭部大彎側に25mm大の腫瘤を認め,PET-CTでは同部位にFDG集積を認めた.上部消化管内視鏡検査では明らかな粘膜病変は認めず,超音波内視鏡で腫瘤は胃壁外に存在し,針生検で腺癌と診断された.既往の胃癌組織像とは形態が異なっていたが,病歴より胃癌ESD後リンパ節再発の可能性を考慮し,外科的切除の方針とした.術中所見では,胃幽門輪近傍に腫瘤を認め,幽門側胃切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • Nivolumab併用化学療法により膵頭十二指腸切除を回避できた進行胃癌の1例

    迫川 賢士, 澤田 絋幸, 徳永 真和, 家護谷 泰秀, 平田 雄三 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 884-891, 2023

    ...みたが,腫瘍は膵頭部に直接浸潤しており,膵頭十二指腸切除(以下,PD)以外にR0切除は困難と考え,切除を断念した(cT4b(膵)N1M0,cStage IVA).術前化学療法を行う方針とし,capecitabine+oxaliplatin+nivolumab併用化学療法を開始した.8コース後のCTで原発巣は著明に縮小し,膵頭部との境界が明瞭化したため,定型手術によるR0切除が可能と判断し腹腔鏡下幽門側胃切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • リンパ節転移を認めた胃GISTの1例

    小野 武, 加藤 航司, 永田 仁, 比嘉 聡, 樋口 佳代子 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1216-1221, 2023

    ...<p>症例は65歳,男性.心窩部違和感を主訴に受診し,上部消化管内視鏡検査で食道胃接合部に粘膜下腫瘍を認めた.病理組織検査でc-kit陽性,CD34陽性であり,胃GISTと診断された.CTで#1,#2リンパ節に3-5mm大の腫大を数個認めた.術中#2リンパ節を採取し迅速病理診断を行ったところ転移を認め,腹腔鏡下噴門側胃切除術,D1+郭清,double tract再建を行った.術後病理診断は腫瘍径30mm...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 胃全摘Roux-en-Y再建術後に生じた無症候性腸重積の1例

    中島 拓哉, 佐野 文, 井川 愛子, 松本 圭太, 篠田 智仁, 永田 幸聖 日本臨床外科学会雑誌 84 (8), 1251-1256, 2023

    ...の腸重積症は約0.07~2.1%と報告される稀な合併症であるが,その病態に関しては明らかにはなっていない.自験例のような胃切除術後における無症候性の腸重積の報告例はない.われわれが経験した胃切除術後の無症候性腸重積に関して,文献的考察を加えて報告する....

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 腹部手術後の前皮神経絞扼症候群に対して神経ブロック治療が有効であった2症例

    武田 昌子, 小柳 哲男, 藤原 治子 日本ペインクリニック学会誌 29 (12), 245-248, 2022-12-25

    ...<p>腹痛の原因疾患の一つとして前皮神経絞扼症候群(ACNES)がある.私たちはACNESが腹腔鏡下手術直後に発症した症例と開腹手術後6年経過して発症した症例についてエコーガイド下神経ブロック治療が有効であったことを報告する.2症例ともに血液検査,画像検査で異常はなくCarnett徴候は陽性であった.1例目は胃がんに対して腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行された81歳女性である.術後10日目より左右の腹直筋鞘外縁...

    DOI 医中誌

  • 胃切除術 Roux-en-Y 再建術後 7 年 6 か月経過後に発症したPetersen’s hernia の 1 例

    窪田 友紀, 三松 謙司, 吹野 信忠, 上原 秀一郎, 越永 従道 日大医学雑誌 81 (6), 377-380, 2022-12-01

    ...<p>症例は 77 歳男性,腹痛を主訴に救急外来を受診し,内ヘルニアの診断で緊急手術を施行した.術中所見で Petersen’s hernia の診断となり修復術を施行した.Petersen’s hernia は胃切除術後の体重が減少する 1 ~ 2 年目に発生することが多いが,胃癌のサーベイランスが終了した術後 5 年以降でも発症する.Roux-en-Y 再建時には Petersen’s 孔の適切...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 胃穿孔を契機に発見された胃癌に対する治療成績の検討

    三原, 大樹, 赤井, 正明, 高木, 章司, 高橋, 立成, 多田羅, 望, 三又, 雄大, 濱﨑, 友洋, 熊野, 健二郎, 杭瀬, 崇, 黒田, 雅利, 山野, 寿久, 池田, 英二, 劒持, 雅一 岡山赤十字病院医学雑誌 33 (1), 62-65, 2022-11-30

    ...当院での胃癌穿孔症例4 例について,治療成績を検討した.症例は68歳~92歳で,全例が胃穿孔に対して閉鎖手術を行った後,術後精査で胃癌と診断した. 2例は高齢でPS(Performance Status)不良であったことからBSC(Best Supportive Care)の方針となり, 1 ヶ月, 6 ヶ月で死亡した. 2 例は閉鎖術後精査でcStageⅠ,cStageⅢの胃癌穿孔と診断し,二期的胃切除術...

    機関リポジトリ 医中誌

  • 胃との瘻孔形成が疑われた黄色肉芽腫性胆嚢炎の1切除例

    川島 万平, 吉岡 正人, 松下 晃, 清水 哲也, 神田 知洋, 上田 純志, 入江 利幸, 吉田 寛 胆道 36 (4), 524-530, 2022-10-31

    ...したところ,前庭部大彎に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.採血上炎症反応高値であり,CT,MRI上では胆嚢底部に不整な壁肥厚を認め肝実質との境界が不明瞭であり隣接する胃壁の肥厚を認めた.胆嚢癌の可能性を否定できず開腹手術の方針とした.胆嚢周囲は大網,横行結腸,胃が一塊になっていた.瘻孔形成部と思われる部位は強固に癒着していた.胆嚢床切除術を先行し再度瘻孔部の剥離を試みたが剥離は困難であったため幽門側胃切除術...

    DOI 医中誌

  • 局所インスリンアレルギーにおける対症療法中インスリン抗体による低血糖を来した2型糖尿病の1例

    佐々木 奈都江, 堀 賢一郎, 安藝 良一 糖尿病 65 (10), 544-551, 2022-10-30

    ...<p>症例は68歳男性.2型糖尿病に加えて幽門側胃切除術の影響から顕著な食後高血糖があり,血糖コントロールに難渋していた.61歳時にはインスリン導入となったが,インスリンアレルギーが疑われ中止となり,その後食事療法の徹底に加えインスリン以外のあらゆる薬物療法が行われたがコントロール困難であった.67歳時,皮膚テスト陰性であったインスリングルリジンを導入した際も局所性・即時型アレルギーが再現した.インスリン...

    DOI 医中誌

  • 11年の経過で原発巣が明らかになった原発不明縦隔リンパ節癌の1例

    曽我部 将哉, 明畠 良太, 齊藤 樹, 岡田 真也, 坪地 宏嘉, 中野 智之 肺癌 62 (5), 382-388, 2022-10-20

    ...</b>50歳,男性.X年に胃癌に対して幽門側胃切除術を施行.術前FDG-PETで大動脈下(LN#5)領域に11 mm大のFDG集積を伴うリンパ節を認めたが,生検は希望しなかった.X+1年にリンパ節は3 mmまで自然縮小,CEAは胃癌術前56.6 ng/mlから8.6 ng/mlまで低下した.しかしX+2年よりLN#5は緩徐に再増大,X+11年に24 mm大となり,CEAも1760.4 ng/mlまで...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 本邦における減量・代謝改善手術の現況

    太田 正之, 遠藤 裕一, 猪股 雅史 日本消化器病学会雑誌 119 (10), 871-880, 2022-10-10

    ...<p>わが国では1980年代に減量・代謝改善手術が開始され,2000年代に腹腔鏡下手術が導入された.2009年頃までは年間施行症例数は40~70例であったが,2014年に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が保険収載され,その後増加し2021年には890例行われた.現在の保険適応はほぼBMI 35kg/m<sup>2</sup>以上に限られており,腹腔鏡下スリーブバイパス術は保険収載されていない.しかし腹腔鏡下減量...

    DOI PubMed

  • アジアにおける減量・代謝改善手術の現況

    春田 英律, 笠間 和典, 関 洋介 日本消化器病学会雑誌 119 (10), 908-915, 2022-10-10

    <p>アジア人は白人と比べて内臓脂肪・異所性脂肪を蓄積しやすく,糖尿病やメタボリックシンドロームをはじめとした肥満関連疾患に罹患しやすい.食生活やライフスタイルの欧米化,活動量の低下にともない,肥満・2型糖尿病の患者数はインド・中国を筆頭にアジアで急増しており,減量・代謝改善手術が担う役割は年々大きくなっている.本邦では1980年代より減量・代謝改善手術が導入されたが,施行件数は750件/年程度…

    DOI PubMed

  • ロボット支援下胃切除術後に出血を契機に診断された後天性血友病の1例

    西 智史, 三木 友一朗, 吉井 真美, 宮本 裕成, 南原 幹男, 田村 達郎, 豊川 貴弘, 田中 浩明, 李 栄柱, 大平 雅一 日本消化器外科学会雑誌 55 (10), 625-632, 2022-10-01

    ...<p>ロボット支援下胃切除術後の周術期に,腹腔内出血・消化管出血を契機に診断された後天性血友病Aの1例を経験したので報告する.症例は79歳の男性で,胃癌に対してロボット支援下幽門側胃切除術を施行された.手術時間は6時間8分,術中出血量は10 mlであった.術後に貧血を認め,術後2日目にCT,上部消化管内視鏡検査を行い,胃内に血腫を認めた.活動性出血はなく輸血を行うも創部,腹腔内,消化管内の微小出血による...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • Billroth Ⅱ法による再建後に吻合部に発生した腸重積の再発に対しRoux-en-Y法への変更を要した1例

    能美 昌子, 藪田 愛, 井戸 弘毅, 鈴木 隆志, 瀧口 翔也, 木村 圭一, 利光 鏡太郎 日本腹部救急医学会雑誌 42 (6), 663-669, 2022-09-30

    ...<p>40年前に十二指腸潰瘍に対し幽門側胃切除術を施行した既往のある69歳男性。突然の上腹部痛と頻回の嘔吐を主訴に受診した。腹部骨盤造影CT検査で残胃空腸吻合部付近の小腸が残胃内に陥入し,典型的なtarget signを呈していた。吻合部近傍小腸の残胃内への重積と診断し,緊急手術を施行した。Billroth Ⅱ法で再建されており,輸出脚が残胃内に逆行性に重積していた。...

    DOI

  • 胃切除の既往を有する肺癌症例における肺切除術後肺炎に関する検討

    大村 彰勲, 木村 亨, 渡 洋和, 坂田 龍平, 川岸 紗千, 田中 諒, 馬庭 知弘, 岡見 次郎 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (5), 486-490, 2022-07-15

    ...であった.胃切除の既往を有する症例は,5例(9.8%)において術後肺炎を発症し,対照群(21例,1.3%)と比較して有意に多かった(p = 0.001).術後肺炎の有無で比較した多変量解析では,胃切除の既往(p < 0.001)と肺葉切除以上の術式(p = 0.040)が術後肺炎のリスク因子として同定された.肺癌肺切除症例において,胃切除の既往は術後肺炎の発症と関連する可能性があることが示唆された.胃切除術後...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 胃癌術後に発症したKounis症候群の1例

    藤田 正博, 柴崎 晋, 中村 謙一, 中内 雅也, 田中 毅, 稲葉 一樹, 宇山 一朗, 須田 康一 日本消化器外科学会雑誌 55 (7), 440-448, 2022-07-01

    ...<p>アレルギー反応に起因した急性冠症候群(acute coronary syndrome;以下,ACSと略記)はKounis症候群と呼ばれる.今回,我々は胃癌術後に発生したKounis症候群の1例を経験したので報告する.症例は既往歴のない60歳の男性で,胃癌の診断でロボット支援下幽門側胃切除術を施行した.術中偶発症など特になく手術は終了した.術後約6時間後に,突然HR 30台の徐脈と収縮期血圧60...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • FDG-PETで集積亢進を示した胃平滑筋腫の2切除例

    小川 雄介, 大倉 遊, 矢後 彰一, 下山 勇人, 春田 周宇介, 上野 正紀 日本消化器外科学会雑誌 55 (7), 432-439, 2022-07-01

    ...であり,本来はFDG-PETで陰性を呈する.今回,我々は比較的まれなFDG集積亢進を伴う胃平滑筋腫を経験したので報告する.症例1は49歳の男性で,食道胃接合部から胃噴門部を主座とする粘膜下腫瘍にSUVmax 8.17のFDG異常集積を認めた.症例2は27歳の男性で,胃噴門部に潰瘍形成を伴う粘膜下腫瘍を認め,SUVmax 6.13のFDG集積亢進を認めた.どちらも悪性の可能性を考慮して腹腔鏡下噴門側胃切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した Adachi VI 型の血管走行異常を示す早期胃癌の 1 例

    木村 友洋, 若林 正和, 小堀 秀一, 吉田 隼人, 田中 花奈, 蓑島 考, 堂本 佳典, 穂坂 美樹, 牛久 秀樹, 船津 健太郎, 相崎 一雄 日大医学雑誌 81 (3), 147-150, 2022-06-01

    ...<p>症例は 65 歳,男性.早期胃癌の診断で Endoscopic Submucosal Dissection (ESD) を施行し,eCuraC-2 となっ たために,腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した.術中に Adachi VI 型の総肝動脈走行異常を認めたが,術前 CT にて血管構築を確認していたため,術中合併症なく手術 施行可能であった.Adachi VI 型では総肝動脈の腹側に 門脈が存在...

    DOI Web Site 医中誌

  • 腹腔鏡下幽門側胃切除術Roux-en-Y再建術後に発生した胃空腸吻合部腸重積の1例

    酒井 彩乃, 平野 勝久, 山崎 豪孔, 小檜山 亮介, 長森 正和, 渋谷 和人, 吉岡 伊作, 松井 恒志, 奥村 知之, 藤井 努 日本消化器外科学会雑誌 55 (6), 360-366, 2022-06-01

    ...<p>症例は79歳の女性で,胃癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した.再建はRoux-en-Y法で行い,overlap法により胃空腸吻合を施行した.術後第3病日に嘔吐を認め,術後第7病日の胃透視検査では造影剤が胃内に貯留し胃空腸吻合部の通過を認めなかった.術後第8病日の上部消化管内視鏡検査にて胃内に突出した空腸粘膜を認め,吻合部腸重積と診断した.内視鏡的整復は困難であり保存的治療でも改善せず,術後第...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 腹腔鏡内視鏡合同手術で切除しえた短期間で形態が変化した残胃hamartomatous inverted polypの1例

    黨 和夫, 白石 斗士雄, 大坪 一浩, 片山 宏己, 大石 海道, 田上 幸憲, 髙村 祐磨, 和田 英雄, 山口 太輔, 内藤 愼二 日本消化器外科学会雑誌 55 (6), 367-376, 2022-06-01

    ...<p>症例は64歳の男性で,タール便を主訴に来院された.十二指腸潰瘍に対し40年前に幽門側胃切除術の既往があった.CTで残胃内に血性内容物が疑われ緊急上部内視鏡検査を施行したところ,残胃の体上部小彎前壁に隆起性病変を認めた.頂部の潰瘍より出血を認め,ソフト凝固で止血した.後日施行した超音波内視鏡検査で,同病変は腫瘤内に低エコー領域を有する粘膜下腫瘍の形態を呈しており,gastrointestinal...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献36件

  • 救命し得た,膵頭部への穿通性十二指腸潰瘍出血の1例

    田中 秀治, 小森 充嗣, 岩田 至紀, 田中 千弘, 長尾 成敏, 河合 雅彦 日本腹部救急医学会雑誌 42 (4), 557-560, 2022-05-31

    ...膵頭十二指腸切除術(pancreatoduodenectomy:PD)も検討されたが,出血性ショック,凝固障害,高齢の患者背景を考慮して,膵臓側に潰瘍底を残す幽門側胃切除術を施行した。術後膵液瘻なく経過は良好で,術後24日目に前医へ転院となった。膵臓への穿通性十二指腸潰瘍出血に対しては,迅速かつ慎重な治療選択が求められるが,今回高侵襲手術を回避した術式を選択し,救命し得た1例を報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 肥満手術(胃バイパス術)後の空置胃に胃癌を生じた1症例

    古山 準一, 上杉 淳, 檜森 亮吾, 高木 秀雄, 森園 竜太郎, 内沢 政英, 水尾 仁志 日本消化器病学会雑誌 119 (4), 351-359, 2022-04-10

    ...<p>肥満手術は,日本では2014年にスリーブ状胃切除術が保険収載された.それとは術式が異なる胃バイパス術は,本邦では胃癌罹患率が高いこと,術後空置胃の観察が困難であることが危惧され,施行件数は少ない.今回われわれは,12年前に腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術を受け,その空置胃から発生した胃癌の1例を経験したので報告する.肥満手術後の患者に貧血などが生じた際には,同手術の術式を念頭において精査すべきである...

    DOI 医中誌

  • 出血性ショックを伴った巨大十二指腸潰瘍の1 救命例

    和田 義人, 宗 宏伸, 谷脇 智 日本腹部救急医学会雑誌 42 (3), 433-436, 2022-03-31

    <p>症例は72 歳,男性,吐血を主訴に搬送された。上部消化管内視鏡検査で十二指腸球部後壁に持続的出血を伴う潰瘍を認めたが,止血困難と判断し検査を終了した。直後に心室細動となり蘇生し救命した。その後緊急手術を行った。開腹後胃前庭部で胃を離断,前庭部から十二指腸球部前壁に横切開を加えると球部後壁に拍動性出血と巨大潰瘍を認めた。止血困難のため潰瘍底をくり抜き切除範囲を十二指腸球部として自動縫合器を用…

    DOI Web Site 医中誌

  • 膵神経内分泌腫瘍術後5年目に発生した胃mixed neuroendocrine-non-neuroendocrine neoplasm(MiNEN)の1例

    白川 智沙斗, 三野 和宏, 深澤 拓夢, 中積 宏之, 木村 太一, 堂本 英治, 川村 秀樹 日本消化器病学会雑誌 119 (3), 245-250, 2022-03-10

    ...<p>症例は63歳男性.膵神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor;NET)G2に対して亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,再発を認めず3年で経過観察を終えた.術後5年目に胃癌の診断で腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行し,病理組織学的検査でmixed neuroendocrine-non-neuroendocrine neoplasm(MiNEN)の診断となった.MiNENと膵NETとは...

    DOI 医中誌

  • ロボット支援下胃切除術後早期に背側膵動脈分枝に生じた仮性動脈瘤の1例

    藤田 正博, 柴崎 晋, 中村 謙一, 田中 毅, 加藤 良一, 浦野 誠, 稲葉 一樹, 宇山 一朗, 須田 康一 日本消化器外科学会雑誌 55 (2), 91-98, 2022-02-01

    ...<p>今回,我々はロボット支援下胃切除術後早期に発症した仮性動脈瘤の1例を経験したので報告する.症例は43歳の男性で,2型進行胃癌に対してロボット支援下幽門側胃切除術,D2郭清を施行した.膵上縁郭清にやや難渋したが,術中偶発症なく手術を完遂した.術後3日目に腹腔内感染症の鑑別目的に腹部造影CTを施行したところ,脾動脈起始部の頭側に約1 cmの仮性動脈瘤が疑われた.緊急血管造影を行い,背側膵動脈の分枝...

    DOI Web Site 医中誌 被引用文献1件 参考文献20件

  • 神経線維腫症1型にPagetoid spreadを伴う直腸癌に,胃癌と小腸GISTを合併した1例

    池田 純, 下村 克己, 浦田 洋二 日本大腸肛門病学会雑誌 75 (6), 302-308, 2022

    ...spreadと診断した.胃癌・直腸癌とは別に可動性のある腹腔内腫瘤を認め小腸GISTが疑われた.1期手術では会陰部皮膚切除,腹腔鏡下直腸切断術・小腸局所切除術,大腿皮弁による再建術を施行した.病理診断では直腸癌に連続して周囲皮膚にPagetoid spreadがみられ,focalなneuroendocrine differentiationを示していた.小腸腫瘍はGISTであった.2期手術では腹腔鏡下幽門側胃切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献7件

  • 胃原発神経内分泌腫瘍の治療経験

    篠原 良仁, 土川 貴裕, 海老原 裕磨, 七戸 俊明, 平野 聡 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 263-267, 2022

    ...である.III型2例は部分切除および噴門側胃切除術を施行し,無再発生存中である.NEC 2症例のうち,1例は診断時に遠隔転移を認め敗血症で失い,1例は切除不能な食道浸潤から緩和治療となった....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 胃癌に対するロボット支援下胃切除後の難治性乳糜腹水の2例

    福井 康裕, 久保 尚士, 櫻井 克宣, 黒田 顕慈, 長谷川 毅, 前田 清 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1266-1272, 2022

    ...にロボット支援下幽門側胃切除術を行った(por2,pT1b2,pN0,cM0,pStage IA).術17日目に軽快退院後,外来受診した際,腹部膨満症状があり,腹水ドレナージを行うと乳糜腹水であった.保存的加療および二度のリンパ管造影で改善なく,初回手術後44日目に開腹リンパ管結紮術を行った.術後,乳糜腹水は軽快した.胃切除後の乳糜腹水に対し,確立された治療法はないが,侵襲の少ない治療から段階的に行...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献10件

  • 約4年の経過を観察した胃癌と同時性重複腸間膜脂肪肉腫の1例

    中村 剛, 小路 毅, 菅藤 禎三, 林 良郎, 石松 久人, 丸尾 啓敏 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1283-1289, 2022

    ...<p>症例は88歳,女性.前医にて2013年に盲腸癌,下行結腸癌術後のフォローアップ中,2020年に心窩部痛を自覚し,上部消化管内視鏡検査で胃癌の診断となり当科へ紹介となった.2016年より増大する腸間膜嚢胞を認め,腫瘍性病変を疑い,幽門側胃切除術と腸間膜嚢胞切除術を同時に施行した.病理学的所見にて胃癌(pT3N2M0,Ly1c,V1b,pStage IIIA)と腸間膜脂肪肉腫(S100陽性,SMA...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 胃癌術後肝転移との鑑別が困難だった腸間膜デスモイド腫瘍の1例

    見原 遥佑, 神谷 欣志, 島村 隆浩, 東 正樹, 前間 篤, 安田 和世, 中村 利夫 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1331-1336, 2022

    ...<p>症例は52歳,女性.胃癌(L-post,0-IIc,sig,pT1aN0M0,Stage Ia)に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術(D1+郭清)を施行した.術後11カ月の造影CTで肝S4に造影効果に乏しい境界明瞭な16mmの腫瘤性病変を認めた.MRIでは肝転移が疑われたが,PET-CTでは同部位に集積は認められなかった.術後肝転移を疑い,肝部分切除の方針となった.術中に腫瘤の横行結腸浸潤を認め,肝部分切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献12件

  • 糖尿病腎移植レシピエントに対して肥満減量手術を施行した1例

    壁井 和也, 岩井 友明, 松岡 悠大, 香束 昌宏, 長沼 俊秀, 内田 潤次, 竹垣 嘉訓 移植 57 (Supplement), s370_3-s370_3, 2022

    ...入院時の体重は99kg, BMI 34, S-Cre 1.54mg/dL, HbA1c 7.1%で、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を施行した。特に周術期合併症は認めずに体重減少を認め、術後28日で退院。術後の移植外来で脱水による腎機能悪化(S-Cre 2.04mg/dL)を認めたが、水分摂取を促進することで改善した。...

    DOI 医中誌

  • 胃切除後輸入脚症候群に続発した重症急性膵炎の1例

    下村 佳寛, 岡田 禎人, 太平 周作, 鈴木 和志, 田口 泰郎, 酒徳 弥生 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1805-1810, 2022

    ...<p>症例は66歳の男性.37歳時に十二指腸潰瘍穿孔に対して胃切除術(Billroth II法再建)を施行された.腹痛を主訴に受診し,CTで輸入脚拡張と膵周囲脂肪織濃度上昇を認め,輸入脚症候群による急性膵炎の診断で入院となった.緊急に内視鏡下で輸入脚内にNGチューブを留置し,減圧を行った.減圧は成功したが, 重症急性膵炎に進展し,入院10日目のCTで左腎下極から縦隔に及ぶ広範な膿瘍形成を認めた.入院...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献2件

  • 複合微量元素製剤末梢静脈投与が有効であった亜鉛・銅欠乏合併難治性創傷の1例

    吉田 稔, 角 和恵, 宮城 朋果, 内藤 みなみ, 田中 優子, 岡田 晋一郎, 山口 貴宣, 斎藤 浩輝, 毛利 健, 吉田 徹 学会誌JSPEN 4 (4-5), 183-188, 2022

    ...</p><p>【症例】パーキンソン病と幽門側胃切除術後の70代女性.大腿骨頸部骨折で入院し,人工骨頭置換術後,創部離開した.亜鉛銅含有経腸栄養剤,酢酸亜鉛で推奨量を補ったが,亜鉛・銅欠乏を認めた.複合微量元素製剤を末梢静脈投与後,両者の値は上昇し,その後創傷は改善・閉鎖術で治癒した.</p><p>【考察/結語】吸収不全や排泄増加による亜鉛・銅欠乏例では,複合微量元素製剤の静注が有効な可能性がある....

    DOI 医中誌

  • 24年の臨床経過で悪性化が示唆された胃異所性膵の1例

    荒木 貴代, 高瀬 恒信, 佐藤 敏, 村上 弘城, 石川 大介, 出口 智宙, 矢口 豊久 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 660-667, 2022

    ...超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)を施行し,腺癌と診断した.腹部造影CTでは胃前庭部粘膜下に大きさ25×19mmの腫瘤を認め,PET-CTでは同部位にのみ異常集積がみられた.血液検査ではCA19-9 64U/mLと高値であった.CEA,DUPAN-2,SPAN-1は正常値であった.超音波内視鏡所見に加え,PET-CTにて他に悪性腫瘍の存在を示唆する所見がないことから,胃異所性膵の悪性化を強く疑い開腹幽門側胃切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献24件

  • 腹腔鏡下幽門側胃切除術を行ったAdachi VI型28群の胃癌の1例

    野々垣 彰, 渡邉 卓哉, 田中 健太, 冨永 奈沙, 赤座 賢, 岩田 尚宏 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1273-1276, 2022

    ...</p><p>CTで遠隔転移やリンパ節腫大は認めなかったが,総肝動脈が存在せず,腹腔動脈から分岐した左胃動脈から左肝動脈が分岐しており,さらに右肝動脈が上腸間膜動脈から分岐していた.Adachi VI型28群の胃癌cStage Iと診断し,腹腔鏡下幽門側胃切除術,D1+リンパ節郭清を行った....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 肝細胞癌胃転移の1例

    武内 寛, 森 和彦, 杉谷 純 日本外科系連合学会誌 47 (6), 756-763, 2022

    ...上部消化管内視鏡を施行し,胃体中部大彎に1型病変を指摘され,生検で低分化型腺癌の診断を得た.また同時に,胸部中部食道に粘膜下層以遠への浸潤を疑う表在癌も指摘され,生検で中分化型扁平上皮癌の診断となった.胃癌指摘前よりAFPレクチン3分画の急峻な上昇傾向がみられたため,肝細胞癌再発の可能性と治療の侵襲度を考慮し,食道癌は切除対象とせず,まずは出血が続く胃癌のみを切除する方針とした.2021年5月に開腹幽門側胃切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 短期間で著明な形態的変化を内視鏡的に観察しえた胃癌の1例

    佐々木 耕, 長島 一哲, 木村 太一, 加藤 茜, 江上 太基, 伊藤 淳, 多谷 容子, 中積 宏之, 馬場 麗, 加藤 貴司 日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (1), 37-42, 2022

    ...cT1N0M0,cStage Ⅰと診断した.喉頭癌,肺癌が予後規定因子と判断し両病変の外科治療を先行した.術後検体では,喉頭癌,および喉頭癌肺転移の病理診断となった.3カ月後,貧血が進行したため,EGDを再試行した結果,胃癌は50mm大に増大し1型病変に変化していた.諸検査より,cT2N0M0,cStage Ⅰと診断した.喉頭癌pStage Ⅳを併発していたが,予後が期待されたため,腹腔鏡下噴門側胃切除術...

    DOI 医中誌

  • 粘膜下腫瘍様形態を呈した胃腺癌と神経内分泌癌の衝突癌の1例

    大宜見 美香, 鍋島 一仁, 田島 康平, 原 仁司, 中村 健司, 小柳 和夫, 近藤 裕介, 平林 健一 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 331-335, 2022

    ...症例は74歳,女性.5年前に指摘された胃粘膜下腫瘍の緩徐な増大を認め,近医より精査目的に当院を受診した.上部消化管内視鏡検査にて,幽門前庭部大彎に腫瘍頂部に浅い潰瘍を伴う径20mm大の粘膜下腫瘍様病変を認め,生検で胃腺癌と診断された.超音波内視鏡検査にて第3層に病変の主座がある粘膜下層癌と診断した.リンパ節転移や遠隔転移を認めず,cT1b,cN0,cM0,cStage Iの診断にて,腹腔鏡下幽門側胃切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献1件

  • 空腸腹壁固定を行った反復性胃切除術後空腸重積の1例

    後藤 健太郎, 畑 啓昭, 花田 圭太, 松末 亮, 成田 匡大, 山口 高史 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 883-890, 2022

    ...<p>76歳,男性.23歳時に胃潰瘍のため幽門側胃切除術(Billroth-II法,Braun吻合)を施行された.腹痛を主訴に受診し,腸重積の診断で緊急開腹手術を施行した.Braun吻合部から肛側の腸管が逆行性に重積していた.用手整復後に腸管虚血所見がないこと,腫瘍などの器質的疾患がないことを確認し,手術を終了した.2年後に腸重積再発をきたし,緊急手術を行った.術中所見では前回手術所見と同様の逆行性腸重積...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献23件

  • 非還納性upside down stomachを呈した進行胃癌の1例

    八尋 光晴, 島村 隆浩, 神谷 欣志, 白川 元昭 日本外科系連合学会誌 47 (5), 636-642, 2022

    ...<p>症例は83歳女性,食思不振・嘔気の精査目的の上部消化管内視鏡検査で,胃体部小彎の亜全周性3型病変を認めた.腹部造影CT検査で胃壁肥厚と全胃が軸捻転を伴いながら縦隔内に高度に脱出したupside down stomach(UDS)を呈していた.術前精査では腫瘍短径は食道裂孔ヘルニア門径よりも大きく,食道裂孔ヘルニア内に嵌まり込み非還納性となったUDSに合併した胃癌と診断して開腹幽門側胃切除術および...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 腹腔鏡下幽門側胃切除後に遅発性に発症したY脚吻合部への逆行性腸重積の1例

    黒崎 剛史, 星野 敢, 桑山 直樹, 郡司 久, 高山 亘 日本臨床外科学会雑誌 83 (2), 336-339, 2022

    ...<p>症例は54歳,女性.9年前他院にて胃癌,cT1cN0M0,cStage Iに対して腹腔鏡下幽門側胃切除術(Roux-en-Y再建,D1郭清)を施行.その後,度々間欠的な腹痛を自覚していた.来院当日朝から左下腹部に激しい腹痛を自覚し,当院救急外来を受診.来院時,左下腹部に弾性軟の腫瘤を触知し同部位に圧痛あり.造影CTでは空腸に著明な拡張とmultiple concentric ring sign...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献8件

  • 後腹膜剥離アプローチで腹腔鏡手術を行った十二指腸憩室内結石の1例

    藤代 雅巳, 小林 敦夫, 高田 厚, 小河 晃士, 叶多 寿史, 河原 正樹 日本臨床外科学会雑誌 83 (4), 749-754, 2022

    ...<p>症例は84歳,男性.胃癌に対し腹腔鏡下幽門側胃切除術(Roux-Y再建),胆石症に対し腹腔鏡下胆嚢摘出術の既往がある.腹部CTで偶然に十二指腸憩室内結石を指摘された.慢性的な背部痛があること,および合併症のリスクを考慮し,待機的手術の方針とした.腹腔鏡下結腸右半切除術における後腹膜剥離先行アプローチの手技を応用して十二指腸憩室を確認し,憩室を切除して30mm大の結石を摘出した.十二指腸乳頭部との...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • 腹腔鏡補助下幽門側胃切除術を行った出血を伴う胃脂肪腫の1例

    丸中 雄太, 小菅 敏幸, 荻野 真平, 松井 智啓, 藤山 准真, 馬場 正道, 増山 守 日本臨床外科学会雑誌 83 (6), 1041-1046, 2022

    ...上部消化管内視鏡検査にて胃前庭部後壁に胃粘膜下腫瘤を指摘されたが,胃脂肪腫の疑いで経過観察となっていた.ところが,2021年6月に黒色便が出現し,Hb:5.5g/dlと高度貧血を伴っていたため緊急上部消化管内視鏡検査を施行された.既知の胃粘膜下腫瘤に潰瘍性出血を認め,内視鏡的に止血処置が施された.再出血のリスクが高く,手術以外の方法では確実な出血コントロールは難しいと考えたため,腹腔鏡補助下幽門側胃切除術...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 胃癌外科のパラダイムシフトと今後の展望―持続可能な外科診療のために―

    小寺 泰弘 日本臨床外科学会雑誌 83 (10), 1711-1721, 2022

    ...をたどると,根治性の観点では術式はほぼ完成した感があり,長期予後のさらなる改善は薬物療法の進歩にかかっていると思われる.また,術式はエビデンスに基づいて簡略化されており,低侵襲手術で合併症無く切除するのが現在の理想である.ロボット支援手術はそれをさらに推進するツールとなると共に,手術の遂行に必要な人員が減ることから十分に普及した暁には外科医不足への一つの対策となり得る.一方,広範囲の胃を切除した場合の胃切除術後障害...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献39件

  • 四次治療nivolumabにてpseudo progression様増大後に奏効したHER2陽性食道胃接合部癌再発の1例

    宮﨑 葉月, 西川 和宏, 浜川 卓也, 俊山 礼志, 三代 雅明, 高橋 佑典, 三宅 正和, 宮本 敦史, 加藤 健志, 森 清, 平尾 素宏 日本消化器外科学会雑誌 54 (12), 853-860, 2021-12-01

    ...<p>HER2陽性食道胃接合部癌再発に対して四次治療でnivolumabが奏効した1例を経験したので報告する.症例は71歳の男性で,15年前に胃癌に対して幽門側胃切除術を施行した.術12年後に食道胃接合部に3型癌を認め,残胃全摘・下部食道切除を施行した.術後2か月で傍大動脈リンパ節再発を認めたため,capecitabine+oxaliplatin+trastuzumabを開始し,その後paclitaxel...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 当院における噴門側胃切除術後Double Flap法による再建手技と手術成績

    牧野谷 真弘, 福本  陽二, 久光 和則, 梶谷 真司, 河野 菊弘, 若月 俊郎 松江市立病院医学雑誌 25 (1), 7-12, 2021-12-01

    ...噴門側胃切除術の適応および郭清範囲は2014年に改訂された胃癌治療ガイドライン第4版で記載されたが,標準的な再建法は未だ確立されてない.噴門側胃切除術の対象となる症例は,比較的予後の良いcT1N0症例であり,術後のQuality of Life(以下QOL)が重要となる.特に噴門機能喪失に伴う難治性の逆流性食道炎や胃癌の好発部位である残胃観察のしやすさが問題とされ様々な再建法が議論されてきた.その中...

    DOI 医中誌

  • 幽門側胃切除術Roux-en-Y再建後に発症した腸石による十二指腸憩室炎に対し憩室縫縮と減圧術を行った1例

    佐藤 博, 荒巻 政憲, 長澤 由依子, 田邉 三思, 蔀 由貴, 渡邉 公紀 日本腹部救急医学会雑誌 41 (7), 543-546, 2021-11-30

    <p>症例は58歳,男性。2年前幽門狭窄を伴った胃潰瘍と胆石に対して幽門側胃切除Roux-en-Y再建術と胆囊摘出術を行った。右上腹部痛を主訴に近医を受診し当院へ救急搬送された。CT検査で十二指腸憩室内の腸石による炎症が疑われ内視鏡検査を行ったところ下行脚外側に憩室があり結石が嵌頓していたため内視鏡的に除去した。憩室壁は菲薄化,一部壊死し穿孔の危険性が高いと判断,開腹術を行った。憩室は大きく,脆…

    DOI Web Site 医中誌

  • 早期胃癌に対する2回の内視鏡的粘膜下層剥離術後の胃切除術時に予期せぬ胃内容充満があった症例

    荒井 理歩, 吉田 仁, 長岡 治美, 宇佐美 潤, 那須 倫範 日本臨床麻酔学会誌 41 (7), 559-562, 2021-11-15

    ...<p>76歳,男性.3年前よりインスリンなどで糖尿病治療中であった.早期胃癌に対し,2回の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が施行された.非治癒切除のため,腹腔鏡下幽門側胃切除術が予定された.術前絶飲食時間は12時間であった.全身麻酔を導入し気管挿管を施行した.挿管時口腔内に異物はなかった.経鼻胃管からは約200mLの食物残渣が吸引できた.手術開始後は胃の膨満を認めた.胃切除後に残胃内の食物残渣を約700g...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 治療戦略の異なる食道gastrointestinal stromal tumorの3手術例

    田島 康平, 小柳 和夫, 二宮 大和, 谷田部 健太郎, 樋口 格, 山本 美穂, 金森 浩平, 梶原 博, 小澤 壯治 日本消化器外科学会雑誌 54 (11), 776-787, 2021-11-01

    ...<p>食道gastrointestinal stromal tumor(以下,GISTと略記)の3手術例を経験したので本邦報告例の文献的考察とともに報告する.症例1は51歳の男性で,Fletcher分類の低リスク群GISTに対して,胸腔鏡下食道腫瘍核出術を施行した.症例2は77歳の女性で,経胸腹アプローチでの食道切除と再建が必要と予想されたため,イマチニブによる術前治療後に,経裂孔的下部食道噴門側胃切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 長期生存を得ている胃癌術後異時性胆嚢転移の1例

    加藤 真司, 山口 直哉, 日比野 貴文, 佐竹 立成, 加藤 祐一郎 胆道 35 (4), 678-684, 2021-10-31

    ...<p>症例は70歳男性.67歳時に胃癌のため幽門側胃切除術を施行された.組織型は低分化腺癌であり,pT3N0M0,stage IIIAであった.S-1内服による術後補助化学療法を施行中に副作用の下痢症とヘモグロビン低下を認め,入院し精査加療行ったところ胆嚢腫瘍を認めた.全身検索を行い,胆嚢以外の病変は認めず,PET-CTでも同部位のFDGの著明な取り込みを認めた.術前診断では胆嚢癌と診断し,リンパ節郭清...

    DOI 医中誌

  • Over-the-scope clipによる瘻孔閉鎖が奏効した胃癌術後早期発症胃空腸結腸瘻の1例

    平田 裕久, 綛谷 哲矢, 古河 洋 日本消化器外科学会雑誌 54 (10), 696-702, 2021-10-01

    ...<p>近年,消化管術後縫合不全に対してover-the-scope clip(以下,OTSCと略記)による治療成功例の報告が散見される.今回,胃空腸結腸瘻というまれな胃癌術後合併症に対して,OTSCにより瘻孔を閉鎖しえた1例を経験した.症例は68歳の男性で,幽門狭窄を伴う胃癌に対して,幽門側胃切除術を施行した.播種結節を認め,病理組織診断は低分化型腺癌stage IVであった.術後7日目に,縫合不全...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 腹腔鏡下に腸閉塞解除術を施行した盲腸周囲ヘルニアの1例

    郡司掛 勝也, 安居 利晃 日本腹部救急医学会雑誌 41 (6), 499-501, 2021-09-30

    ...<p>症例は幽門側胃切除術の腹部手術歴のある63歳男性。腹痛と嘔吐を主訴に当院を受診した。右下腹部に圧痛を認め,腹部CT検査で,右下腹部に小腸の狭窄を認めた。腸管虚血を疑う所見は認めず,癒着性腸閉塞と判断し保存的加療を開始した。イレウス管を挿入し,造影検査を施行したところ,CTと同様に右下腹部に小腸の狭窄を認め,それより肛門側への造影剤の流出を認めなかった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胃癌肝転移切除13年目に癌性髄膜炎を来した 1 例

    高橋 潤, 高橋 祥也, 荒木 有宇介, 高橋 寛 日本病院総合診療医学会雑誌 17 (5), 540-545, 2021-09-30

    ...14 年前に胃癌に対して幽門側胃切除術,13 年前に肝転移に対して肝部分切除術を実施した。術後順調な経過であったが,1 年前の 12 月に左頚部,左鎖骨上窩のリンパ節腫脹を認めた。精査の結果,胃癌再発として翌 5 月から抗がん剤治療を開始した。8 月に入り四肢の痺れなどを認め,頭部CTやMRIな ど各種検査を実施したが原因を特定できなかった。...

    DOI 医中誌

  • 異所性膵由来で胎児消化管上皮類似癌に分化した胃癌の1例

    矢田 茉佑, 福嶋 浩文, 谷田貝 昂, 村上 敬, 上山 浩也, 澁谷 智義, 北條 麻理子, 八尾 隆史, 永原 章仁 日本消化管学会雑誌 5 (1), 43-51, 2021-09-30

    ...<p>患者は30歳代男性.胃前庭部大弯に20mmの頂部に陥凹をともなう粘膜下腫瘍を認めた.生検で腫瘍細胞は検出されず,超音波内視鏡下組織吸引穿刺術(EUS-FNA)を施行し腺癌と診断した.転移は認めず,胃切除術にて病理学的治癒がえられ,さらに異所性膵から発生した胃癌と考えた.術後15カ月で肝転移を認め,肝部分切除の結果,胎児消化管上皮類似癌であった.肝切除後18カ月時点で再発なく経過している....

    DOI 医中誌

  • 上部消化管癌に対するロボット支援手術の進歩と今後の展望

    柴崎 晋, 宇山 一朗, 須田 康一 日本消化管学会雑誌 5 (1), 6-16, 2021-09-30

    ...<p>本邦では2018年の保険収載以降,消化器外科領域において急激にロボット支援手術が普及している.安全かつ円滑にロボット支援手術を導入するための制度も整備されつつある.それにともない,本邦での食道癌や胃癌など上部消化管悪性腫瘍に対するロボット支援手術の報告が増加しており,特にロボット支援下胃切除術では術後合併症の減少に寄与する可能性が示唆されている.コスト削減や術者・施設要件緩和など課題も多いが,...

    DOI 医中誌

  • 噴門側胃切除後に食道残胃吻合にて再建した巨大胃gastrointestinal stromal tumorの1例

    古来 貴寛, 信岡 隆幸, 伊東 竜哉, 及能 大輔, 金澤 あゆみ, 西舘 敏彦, 沖田 憲司, 永山 稔, 今村 将史, 竹政 伊知朗 日本消化器外科学会雑誌 54 (9), 579-586, 2021-09-01

    ....術後経過は良好であり,術後14日目に退院した.Modified Fletcher分類で高リスクであり,imatinibを投与し,術後16か月現在無再発生存中である.吻合部狭窄や逆流性食道炎の症状はなく経過している.自験例のような胃上中部の巨大GIST症例に対し,臓器・機能温存,術後QOLの観点から噴門側胃切除術,観音開き法による食道残胃吻合は有用であると考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献21件

  • 十二指腸潰瘍穿通から仮性胆囊動脈瘤を形成した1例

    中村 悠太, 竹重 加奈子, 新田 憲市, 望月 勝徳, 具嶋 泰弘, 今村 浩 日本臨床救急医学会雑誌 24 (4), 593-597, 2021-08-31

    ...緊急TAEを施行した後に幽門側胃切除術,胆囊摘出術を施行し,経過良好で第36病日に退院となった。十二指腸潰瘍の胆囊動脈への穿通はまれであるが解剖学的に近接しており,胆囊動脈へ穿通し仮性動脈瘤を形成する可能性があることを念頭に診断と治療することが重要である。 </p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • パネート細胞胃癌の1例

    辰巳 嘉章, 酒井 哲也, 伊藤 敬, 阿見 勝也, 田中 正樹, 森本 大樹, 竹長 真紀, 岩谷 慶照, 福岡 正人, 橘 史朗 日本消化器外科学会雑誌 54 (8), 514-522, 2021-08-01

    ...,嘔気,食欲不振および上腹部腫瘤を主訴に当院を紹介受診した.内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ陽性多発性胃潰瘍と診断し投薬治療を施行したが,治療後の内視鏡検査で4型進行胃癌,特殊型,その他の癌(miscellaneous carcinoma)と診断した.さらに,抗リゾチーム抗体免疫染色検査(以下,リゾチーム染色と略記)を含めた各種免疫染色検査によりWHO分類におけるパネート細胞胃癌と診断し,幽門側胃切除術...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 肥満手術前からの栄養指導で食行動修正を経て妊娠・出産に至った不妊の2型糖尿病の1例

    藤井 淳子, 太田 充, 山藤 知宏, 森田 聖, 布施 順子, 戸川 剛, 安田 浩一朗 糖尿病 64 (6), 368-375, 2021-06-30

    ...<p>症例は28歳女性,体重138.4 kg(BMI 46.7 kg/m<sup>2</sup>),2型糖尿病(HbA1c 7.6 %).多嚢胞性卵巣症候群にて無月経あり他院で不妊治療を2年間行うも妊娠に至らず不妊改善の減量目的に当院紹介受診した.食事・運動療法では減量維持せず無月経も改善しなかった.次の治療に肥満外科手術を示し有効性やリスクを説明すると,腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を希望した.術前から...

    DOI 医中誌

  • 肥満症の外科治療

    田中 達也, 小川 了, 瀧口 修司 日本消化器病学会雑誌 118 (6), 532-540, 2021-06-10

    ...<p>高度肥満者に対する外科治療は,2000年代に入り本邦でも普及してきた.術式には歴史的変遷があるが,現在は腹腔鏡下スリーブ状胃切除術がもっとも一般的である.手術の効果は海外で長期予後を含むエビデンスが発表されており,本邦でもこれに追随している.本邦では健康保険での手術が多いため,手術適応は保険の条件が一般的であるが,BMIが32.5未満の症例では手術適応がない点やスリーブ状胃切除術以外の術式が認...

    DOI PubMed 医中誌

  • ESD適応外早期胃癌に対する腹腔鏡内視鏡合同手術

    北方 秀一, 木南 伸一, 伊藤 透 金沢医科大学雑誌 46 (1), 1-6, 2021-06

    ...一方,粘膜下層浸潤癌は胃癌治療ガイドラインではリンパ節郭清を伴う胃切除術が標準治療となっている。粘膜下層浸潤癌の約8割はリンパ節転移を認めないにもかかわらず,過剰なリンパ節郭清・胃壁切除が行われているのが現状である。術中センチネルリンパ節生検によりリンパ節転移の診断が可能であり,転移陰性の症例は縮小手術が可能となる。...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 胃切除後残胃出血に対して経動脈塞栓術にて止血でき続発性残胃虚血は保存的に改善した1例

    楠 誓子, 西川 和宏, 浜川 卓也, 三代 雅明, 高橋 佑典, 三宅 正和, 濱 直樹, 宮本 敦史, 加藤 健志, 平尾 素宏 日本消化器外科学会雑誌 54 (5), 321-327, 2021-05-01

    ...<p>胃癌術後の吻合部出血の頻度は約1%程度と比較的まれな合併症であり,吻合部以外の部位からの出血はさらにまれである.症例は77歳の男性で,冠動脈疾患精査中に抗血小板薬2剤併用療法(dual antiplatelet therapy;DAPT)施行後の貧血を契機として胃癌と診断された.幽門側胃切除術,D2郭清を施行したが,術後14日目に残胃出血を認めたため,上部消化管内視鏡検査を施行した.胃内は血液...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • Flash Glucose Monitoring(FGM)時代の血糖値の分類

    永田 勝太郎, 志和 悟子, 大槻 千佳, 喜山 克彦 全人的医療 19 (1), 21-30, 2021-03-25

    ...低血糖は80mg/dl未満を指し,血糖値スパイクは食後最大血糖値と最低血糖値の差が60mg/dl以上を指す.FGM時代を背景に低血糖を分類すると,以下のようになる.1.糖尿病性低血糖―緊急性低血糖発作 2.非糖尿病性低血糖(自発性低血糖症)(1)機能性低血糖―無反応性低血糖・反応性低血糖(血糖値スパイク)・新生児低血糖 (2)器質的低血糖―インスリノーマ,インスリン自己免疫症候群・ダンピング症候群など胃切除術後...

    DOI 医中誌

  • 胃切除後異時性多発胃癌の実態に関するアンケート調査解析

    阿部 展次 日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (2), 242-242, 2021

    ...</p><p>【結果】52施設から33,731例の胃切除例が集められ,うち,5年を越える期間でフォローアップされていた症例は24,451例であった.異時性多発胃癌の発生率は,幽門側胃切除術で2.4%,幽門保存胃切除術で3%,噴門側胃切除術で6.3%,機能温存胃切除術(分節切除術と局所切除術)で8.2%であった.幽門側胃切除術においては,Roux-en-Y再建における異時性多発胃癌の発生率は他の再建法...

    DOI

  • 胃切除術11年後に胸膜転移再発した腹膜転移陽性胃癌の1例

    高田 厚, 河原 正樹, 小河 晃士, 叶多 寿史, 河合 宏美, 井上 泰 日本臨床外科学会雑誌 82 (3), 542-546, 2021

    <p>70歳,男性の3型進行胃癌に対し幽門側胃切除を施行.術中に認めた肝左葉被膜表面の1mm大の小結節を切除,組織学的には胃癌腹膜転移であった.術後11年目のCTで複数の結節性病変を右横隔膜上に認め,胸腔鏡下の生検により胃癌の再発による胸膜転移と診断した.胃癌腹膜転移切除後の晩期再発部位として,胸膜転移単独での再発は極めて稀である.再発経路も含め,若干の文献的考察を加え報告する.</p>

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 医原性十二指腸憩室穿孔に対し十二指腸憩室化手術を施行した1例

    樋口 京子, 大野 玲, 村瀬 秀明, 吉野内 聡, 吉田 剛, 石原 慶, 大友 真由子, 神谷 綾子, 小畑 満 日本外科系連合学会誌 46 (5), 577-581, 2021

    ...</p><p>その後胆囊を摘出し胆囊管にc-tubeを留置した.幽門側胃切除術を行い結腸後Roux-Y再建した(十二指腸憩室化)後,Y脚吻合部の肛門側空腸から逆行性に十二指腸断端に外瘻ドレナージチューブを留置した.手術時間は3時間11分であった.術後経過は良好で術後16日で退院した.今回われわれは遭遇する頻度が少ないと思われる医原性十二指腸憩室穿孔に対し,十二指腸憩室化手術を行い経過良好であったため...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

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