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検索結果 206 件

  • 先天性リンパ性胸水症例の胎児期の診療方針の変更が生命予後に与える影響

    波若 秀幸, 柴崎 淳, 長瀬 寛美, 下風 朋章, 齋藤 朋子, 石川 浩史, 豊島 勝昭 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 51-57, 2024

    ...<p> 当院では2005年から先天性リンパ性胸水の分娩方針を,胎児水腫悪化や胎児機能不全でも生命予後不良とされる妊娠32週までは娩出せず妊娠継続するように変更し,同時期に出生後治療も変更した.方針変更による影響を検討するため,当院の胎児診断症例を対象に1997-2004年と2005-2021年で胎児期と出生後の死亡割合を後方視的に比較した.1997-2004年と2005-2021年で,胎児死亡は6/...

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  • 肺動脈弁逆流を伴う新生児重症Ebstein病に対してStarnes手術変法を行った2例

    高橋 利典, 白石 修一, 渡邉 マヤ, 杉本 愛, 土田 正則 日本心臓血管外科学会雑誌 52 (4), 216-220, 2023-07-15

    ...shuntの状態となった新生児Ebstein病の2例に対し,主肺動脈結紮術などを先行したRapid two-stage approachによるStarnes手術変法を施行した.① 症例1.在胎39週に吸引分娩にて体重3,012 gで出生.7生日に両側肺動脈絞扼術,主肺動脈結紮術,右房縫縮術を施行するも,術後に乳酸アシドーシスの進行を認めたため8生日に緊急Starnes手術を施行した.② 症例2.胎児水腫...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 単一胚盤胞移植後に発生した結合双胎の1例

    秋田 絵理, 谷口 武, 鈴木 史明, 富山 俊彦, 根来 英典 産婦人科の進歩 75 (1), 39-44, 2023-02-01

    ...症例を経験したので報告する.症例は33歳,両側卵管閉塞のため体外受精を施行した.アンタゴニスト法で採卵施行,7個の胚盤胞を得て全凍結した.IVF(in vitro fertilization)後118時間で凍結した胚盤胞を単一融解胚移植し,妊娠成立した.妊娠6週で心拍を1つ認めたが,妊娠10週で多量の性器出血を生じ,妊娠11週で胎児臍帯ヘルニアと頸部右側を中心に著明な皮下浮腫を認めた.妊娠12週で胎児水腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • 母児間輸血症候群により両児とも重症貧血となった一絨毛膜二羊膜双胎

    西村 円香, 猪俣 慶, 藤戸 祥太, 片山 太輔, 高島 悟, 大塚 里奈, 吉松 秀隆, 井上 武 日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (2), 289-293, 2023

    ...<p> 母児間輸血症候群により両児に重度の貧血を来した一絨毛膜二羊膜双胎を経験した.双胎間で羊水量の差はなかった.妊娠35週6日より胎児心拍陣痛図でI児にsinusoidal patternを認め,胎児中大脳動脈最大血流速度の上昇があり,II児に胎児水腫の所見を認めたことより双胎間輸血症候群疑いで,妊娠36週4日に緊急帝王切開となった.第1子はHb 3.7g/dL,第2子はHb 4.2g/dLと両児...

    DOI 医中誌

  • 三重県での妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングと先天性CMV感染児の検索

    鳥谷部 邦明 周産期学シンポジウム抄録集 41 (0), 70-73, 2023

    ...先天性CMV感染児の症候には小頭症,脳室拡大,脳室周囲嚢胞,脳内石灰化,胸腹水,腸管高輝度エコー,肝脾腫,胎児水腫,胎児発育不全,small for gestational age(SGA),羊水量の異常,聴覚異常,脳画像異常,網脈絡膜炎,黄疸,肝機能障害,血小板減少,等がある。また,後障害には聴覚異常,精神発達遅滞,運動障害,てんかん,等がある。...

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  • 胎児治療を繰り返すことにより胎児水腫が改善し満期まで妊娠継続できた肺葉外肺分画症の1例

    岩崎 駿, 阪 龍太, 田附 裕子, 奥山 宏臣, 永嶺 由貴恵, 原田 宙実, 味村 和哉, 遠藤 誠之, 渡邊 美穂 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (6), 907-911, 2022-10-20

    ....症例は7経妊2経産37歳女性の胎児.妊娠26週に胎児超音波検査で胸水を伴う左肺葉外肺分画症と診断された.その後に胎児水腫が出現し,母体ステロイド投与2回,胸腔穿刺3回,左胸腔-羊水腔シャント2回の胎児治療を実施した.胎児治療により胸水をコントロールすることで胎児水腫の悪化を防ぎ,妊娠33週以降より胎児水腫の改善と病変の縮小を認め,妊娠継続できた.正期産・経腟分娩で出生し,人工呼吸管理を要したのは一時的...

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  • 新生児に対する巨大仙尾部奇形腫切除術の麻酔経験

    前田 幸貴, 荒井 理歩, 大石 博史, 吉田 仁 日本臨床麻酔学会誌 42 (2), 131-135, 2022-03-15

    ...<p>症例は女児.胎児期に仙尾部奇形腫と診断されたが,心不全や胎児水腫などの合併症はなかった.34週に帝王切開が施行され,出生後気管挿管され新生児集中治療室(Neonatal Intensive Care Unit:NICU)で呼吸循環管理が行われた.日齢11日に仙尾部奇形腫摘出術に対し全身麻酔管理を行った.術中は早期に栄養動脈を切り離したが,腫瘍摘出前後に予想を上回る大量出血をきたした.循環血液量...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 当院における特発性胎児水腫の生育限界・成育限界の検討

    柴田 優花 周産期学シンポジウム抄録集 40 (0), 75-79, 2022

    ...<p> 背景</p><p> 胎児水腫はさまざまな原因によって胎児に広範な皮下浮腫と腔水症(胸水・腹水・心嚢水など)がみられる重篤な病態である。大きく免疫性胎児水腫と非免疫性胎児水腫に分けられ,非免疫性胎児水腫の原因は心血管系の異常や染色体異常・奇形症候群,胸腔内病変,特発性など多岐にわたる<sup>1)</sup>。...

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  • 胎児不整脈を伴った左室心室憩室の1例

    宇田 葉子, 馬淵 亜希, 田中 佑輝子, 藁谷 深洋子, 北脇 城 産婦人科の進歩 74 (1), 58-63, 2022

    ...経腸栄養量が安定し,血栓予防目的にアスピリン投与を開始とした.MRI検査,心臓カテーテル検査を実施し,左室憩室と診断した.左室の収縮は良好で心不全徴候は認めなかった.母体の術後経過は良好であり,術後9日目に退院となり児は出生後50日で退院となった.児は現在,生後6か月で外科的介入が必要となるような合併症や心不全等の出現なく,アスピリン服薬のみで外来経過観察中である.左室憩室や左室瘤は,胎児期において胎児水腫...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胎児期に孤発性心囊液貯留として妊娠分娩管理を行ったが出生後に縦隔囊胞性病変と診断された1例

    竹沢 亜美, 近藤 敦, 細川 満由, 三谷 尚弘, 門岡 みずほ, 水谷 佳世, 古澤 嘉明, 佐藤 弘之, 末光 徳匡 超音波医学 49 (5), 449-452, 2022

    ...を圧排し呼吸循環障害をきたすことがある.しかし両疾患の出生時の対応は大きく異なるため,胎児期の正確な評価が重要となる.今回,胎児期に心囊液貯留として妊娠および分娩管理を行ったが,出生後に縦隔囊胞性病変と診断された症例を経験した.27歳の1経産婦に対して胎児スクリーニング超音波検査を施行し,妊娠30週で初めて左心室周囲に幅 2 mmの低エコー域を認めた.胎児精密超音波検査で心臓構築を含めた形態異常,胎児水腫...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 胎児水腫症例の短期生存・長期神経学的予後に関連する周産期因子の検討

    和形 麻衣子 周産期学シンポジウム抄録集 40 (0), 69-74, 2022

    ...</p><p> 本研究は,産科医が胎児水腫症例の妊娠・分娩管理方針を決定する上での一助となることを目指し,胎児期に診断された病態ごとに,胎児水腫の児の短期予後と長期予後を調査し,在胎週数を始めとする周産期因子と予後との関連を検討し,生育限界と成育限界を明らかにすることを目的とした。</p>...

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  • 低出生体重児用調整粉乳による新生児―乳児消化管アレルギーが疑われた1例

    益海 大樹, 竹村 豊, 有馬 智之, 山崎 晃嗣, 長井 恵, 井上 徳浩, 杉本 圭相 日本小児アレルギー学会誌 35 (3), 214-219, 2021-08-20

    ...</p><p>【症例】生後4か月の男児.胎児期から徐脈を指摘され,出産予定日の2日前から胎動減少と胎児水腫を認め,緊急帝王切開で出生となった.出生後,徐脈が原因で新生児仮死となり,新生児集中治療室に入室した.日齢10に全身状態の改善に伴いミルクを開始した.日齢19に発熱を認め,血液培養検査から敗血症と診断し,抗菌薬治療を開始した.日齢32にFM-LBWに変更したところ,発熱,および腹部膨満と嘔吐が出現...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 異なる発症形態を呈したNoonan症候群に合併した肥大型心筋症の小児2例

    田尾 克生, 廣野 恵一, 畑 由紀子, 西田 尚樹, 新井田 要 心臓 53 (3), 275-279, 2021-03-15

    ...</p><p> 症例1は出生時,胎児水腫を呈した臨床的Noonan症候群で,幼児期に肥大型心筋症を発症した.肥厚所見が左室全体にわたり認められたが,遺伝子解析では疾患責任遺伝子変異は特定できなかった.</p><p> 症例2は遺伝子解析でSOS1の病的変異からNoonan症候群と確定診断され,同時にMYH7にも病的変異を認めた.左室の求心性肥大は新生児期より目立った悪化はなく持続している....

    DOI 医中誌

  • 感染性心内膜炎に対し疣贅除去術を施行した,早産・低出生体重の新生児症例

    中井 亮佑, 前田 佳真, 鴇田 雅俊, 小林 匠, 吉敷 香菜子, 上田 知実, 稲毛 章郎, 浜道 裕二, 矢崎 諭, 嘉川 忠博, 和田 直樹, 高橋 幸宏 心臓 53 (2), 172-176, 2021-02-15

    ...</p><p> <b>症例</b>:胎児期より胎児水腫を指摘され,前医にて在胎29週6日胎児心音低下のため緊急帝王切開で出生し,G分染法で21トリソミーと診断された.日齢20にカテーテル関連血流感染が疑われ抗菌薬治療が開始された.日齢22に血液培養検査よりStaphylococcus aureusを認め,その後も菌血症が持続し,また播種性血管内凝固症候群を合併した.日齢28に施行した心臓超音波検査にて...

    DOI 医中誌

  • 抗Jr<sup>a</sup>抗体により発症した胎児水腫の一例

    濵野 祥子, 那須 ゆかり, 細井 健一郎, 小倉 航, 牧野 博, 大西 宏明, 楊 國昌 杏林医学会雑誌 51 (3), 163-168, 2020-10-05

    ...<p>胎児水腫の原因として母児間血液型不適合妊娠による胎児貧血が知られている。胎児貧血の重症化リスクが高い血液型不適合妊娠では,慎重な周産期管理が必要とされる。今回,重症化リスクが低いとされる抗Jr<sup>a</sup>抗体陽性の血液型不適合妊娠により胎児水腫を呈した一例を経験した。母体は34歳,3妊2産,O型Rh(+)であり,妊娠28週の健診で胎児水腫を指摘された。...

    DOI 医中誌

  • 新生児の遺伝性溶血性貧血

    大賀 正一, 石村 匡崇, 江口 克秀, 長谷川 一太, 小倉 浩美, 槍澤 大樹, 菅野 仁 臨床血液 61 (5), 484-490, 2020

    ...患児は胎児水腫や重症黄疸で発症し治療が優先されるため,早期診断が難しい。新生児期の生理的溶血と黄疸,小児期特有の感染症に注意して治療管理を行い,“症候性”溶血性貧血の一群を除外する。適切な臨床検査と遺伝子検査を行い,診断困難例には遺伝子パネルによる網羅的遺伝子解析結果から単一または複数のバリアントの意義を考える。治療選択と予後予測には遺伝子診断が必須である。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 胎児心不全:不整脈の重症度をどう評価する

    前野 泰樹 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 35 (4), 221-227, 2019-11-01

    ...<p>胎児不整脈では,心不全が進行すると胎児水腫となり胎内死亡をきたすため,心不全の重症度評価は重要な課題となるが,実際には正確な評価は難しい.通常,胎児心エコー検査で胎児心不全を評価するCVP (cardiovascular profiling)スコアなどで使用されるドプラ血流波形は,不整脈により変化するため評価に使用できない項目が多い.そこで,心拡大の程度や房室弁閉鎖不全の出現,特に僧帽弁閉鎖不全...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 周産期からの計画的治療によって安全に手術を施行できた仙尾部奇形腫の1例

    安部 孝俊, 石川 暢己, 中林 和庸, 服部 昌和 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 55 (1), 74-77, 2019-02-20

    ...<p>症例は生後7日,女児.在胎28週0日に仙尾部奇形腫を疑われ当院へ紹介された.胎児水腫等の兆候はなく経過し,在胎37週4日に帝王切開で出生した.出生時体重3,412 g,Apgar score 8/9点であった.腹部超音波検査にて長径100 mmの腫瘍を認めたが,流入血管に関しては評価困難であった.その後も全身状態が落ち着いていたため造影CTを施行し,仙骨正中動脈が栄養血管と確認できた.日齢7に...

    DOI Web Site 医中誌

  • シャント術で胎児水腫を改善させ得ずMirror症候群の増悪から児を救命できなかったMacrocystic CPAMの1例

    泉 りりこ, 日高 庸博, 城戸 咲, 甲斐 翔太朗, 中野 嵩大, 蜂須賀 正紘, 加藤 聖子 超音波医学 46 (1), 77-82, 2019

    ...39歳の1回経産婦.Macrocystic typeの胎児先天性肺気道形成異常(CPAM)の診断で妊娠20週に当院へ紹介された.超音波断層法で胎児左肺を占拠する56×37×26 mmの多房性嚢胞性病変を認め,CPAM volume ratio(CVR)は1.61と算出された.少量の胎児腹水を認め,胎盤は肥厚していた.妊娠22週に入院した際には胎児皮下浮腫も認められ,胎児水腫と診断した.数日前から出現...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • ヒトパルボウイルスB19感染により点状出血性発疹を伴う無形成発作を起こした遺伝性球状赤血球症の9歳男児例

    青柳 憲幸 日本小児血液・がん学会雑誌 56 (2), 234-237, 2019

    ...<p>ヒトパルボウイルスB19(PVB19)感染の臨床症状としては伝染性紅斑や,慢性溶血性貧血患者における無形成発作,非免疫性胎児水腫などが知られている.近年,PVB19感染に関連して,通常の発疹とは異なる点状出血性/紫斑性発疹がみられることがわかってきた.今回,躯幹中心に点状出血性発疹を認め,無形成発作を合併した遺伝性球状赤血球症(HS)の9歳男児というまれな症例を経験したので報告する.このような...

    DOI 医中誌

  • 胎児期に胸腔羊水腔シャント術を行った先天性囊胞性肺疾患の2例

    岩中 剛, 永田 公二, 近藤 琢也, 三好 きな, 江角 元史郎, 孝橋 賢一, 木下 義晶, 田口 智章 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (2), 295-301, 2018

    ...<p>胎児水腫を合併する先天性囊胞性肺疾患(以下CCLD:congenital cystic lung diseases)は予後不良である.今回,胎児水腫・腔水症を合併したCCLDに対し,胎児期に胸腔羊水腔シャント術を行い,出生直後から緊急手術を含む集学的治療で救命した2例を報告する....

    DOI Web Site 医中誌

  • フレカイニドが有効であった多源性心房頻拍の新生児の一例

    大島 あゆみ, 石黒 秋生 埼玉医科大学雑誌 45 (1), 12-17, 2018

    ... 多源性心房頻拍(multifocal atrial tachycardia, MAT)は心房における複数起源とする自動能の異常亢進により生じる稀な不整脈である.多くは無治療のまま自然消退するが,治療抵抗性である症例も散見される.我々は治療抵抗性のMATの新生児例を経験した.胎児期より胎児水腫を指摘されていた.日齢3より頻脈性不整脈が出現し,複数の抗不整脈薬を投与したが再燃を繰り返していた.日齢22...

    DOI 機関リポジトリ 医中誌

  • 胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術後も僧帽弁閉鎖不全が残存した双胎間輸血症候群受血児の1例

    太田 宇哉, 倉石 建治, 野村 羊示, 郷 清貴, 田内 宣生, 西原 栄起 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 33 (3), 215-220, 2017

    ...に重度の僧帽弁閉鎖不全は継続し,出生後に軽度へ改善した症例を経験したので報告する.症例はTTTSの受血児,在胎19週4日に胎児水腫のため転院し重度のMRを指摘された.在胎19週5日にFLPを施行し,徐々に羊水量の差と胎児水腫は改善した.在胎27週0日の胎児超音波検査では心胸郭断面積比47%,重度のMRを認めた.在胎32週4日に前期破水のため帝王切開で出生した.出生後の心臓超音波検査ではMRは重度で,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 胎児水腫と新生児期の胆汁うっ滞性肝機能障害を認め,6歳でメバロン酸キナーゼ欠損症と診断できた女児例

    山下 由理子, 松本 真輔, 平本 龍吾, 小森 功夫, 田中 孝之, 西小森 隆太, 平家 俊男, 梅津 守一郎, 乾 あやの 日本臨床免疫学会会誌 40 (2), 131-137, 2017

    ...<p>  胎児水腫と新生児期の胆汁うっ滞性肝障害と貧血,炎症反応上昇を認め,6歳時に反復する発熱発作を契機にメバロン酸キナーゼ欠損症(mevalonate kinase deficiency: MKD)の確定診断に至った女児例を経験した.5歳11か月時に発熱,炎症反応高値の精査加療目的に入院したが,自然解熱し,炎症反応の正常化した.月1回の頻度で発熱を認め,血清IgD値が高値であることからMKDが疑...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献2件

  • パルボウイルスB19感染症に対する院内感染対策

    寺田 喜平, 平田 早苗, 石松 昌己, 河口 豊, 萱 智史, 藤井 哲英, 北川 誠子, 大石 智洋, 尾内 一信 日本環境感染学会誌 32 (2), 89-93, 2017

    ...<p>伝染性紅斑は軽症なウイルス感染症であるが,妊婦が感染すると胎児水腫や流死産を来す.ワクチンはなく流行を繰り返しており,予防は困難なため院内感染対策及び職業感染対策として重要な感染症の一つである.今回一過性赤芽球癆の患者が入院し,マスク装着や手指衛生の徹底,妊婦や妊娠を望む看護師を担当から外して休憩室を別にするなど対策を行った.しかし妊婦でない担当看護師1名が伝染性紅斑を発症した.接触歴のあった...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献4件

  • 胎児心エコー所見をもとに早期娩出し救命できたハイリスク仙尾部奇形腫の胎児例

    髙橋 実穂, 堀米 仁志, 加藤 愛章, 野崎 良寛, 林 立申, 中村 昭宏, 齋藤 誠, 濱田 洋実, 瓜田 泰久, 須磨﨑 亮 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 32 (4), 328-334, 2016

    ...<p>充実性の巨大な胎児仙尾部奇形腫は高心拍出性心不全を伴いやすく,胎児水腫に至ると致死率が上がる.急速に増大した仙尾部奇形腫を伴う胎児に対し,胎児心エコー所見に基づいて早期娩出を計画し,分娩直後に腫瘍摘出術を施行し,合併症なく救命できた胎児例を報告する.症例は妊娠19週の胎児.妊娠28週から30週にかけて腫瘍長径が11.2 cmから15.6 cmへと急速に増大した.胎児MRIでは腫瘍は充実性優位で...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 胎児/早期新生児死亡の剖検50症例の臨床病理学的解析

    圦 貴司, 江川 宏征, 李 重煥, 岡野 公明, 螺良 愛郎 産婦人科の進歩 68 (2), 75-81, 2016

    ...当院で取り扱った胎児/早期新生児死亡の剖検50症例を解析した.剖検主診断による疾患の分類では先天異常が27例と最も多く,次いで臍帯の捻転など臍帯の異常が8例あった.先天異常の診断で剖検を行われた症例にはPotter症候群と胎児水腫の症例が8例ずつ含まれていたが,このうちPotter症候群は全例,胎児水腫は2例に肺低形成を合併していた.対象とした50症例のうち9例(18%)は剖検を行っても死因を同定しえなかった...

    DOI Web Site 医中誌

  • 胎児心臓腫瘍の3症例

    衛藤 英理子, 牧 尉太, 玉田 祥子, 江口 武志, 光井 崇, 平野 友美加, 高原 悦子, 早田 桂, 増山 寿, 平松 祐司 超音波医学 43 (2), 311-315, 2016

    ...結節性硬化症と診断され,てんかんを合併している.3歳の時点で腫瘍は不変である.症例3は36歳の初産婦で,妊娠19週5日当院へ紹介となった.胎児超音波検査では左心室内に径10 mm大の高輝度腫瘤を認めた.妊娠37週4日に3,006 gの女児を経腟分娩した.日齢13に心室頻拍を認め抗不整脈薬で治療を開始した.9ヵ月の時点で腫瘍は不変である.胎児心臓腫瘍の予後不良因子は腫瘍径20 mm以上,胎児不整脈,胎児水腫...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • シンポジウムのまとめ

    大槻 克文, 臼井 規朗 周産期学シンポジウム抄録集 34 (0), 93-94, 2016

    ...そのうち午前の部として「子宮内感染,子宮内炎症,先天性心疾患,胎児水腫,早産期発育不全児」についての議論,午後の部では「前置胎盤,前置癒着胎盤,双胎妊娠,双胎のうちでも特に双胎間輸血症候群」の主題について「母児の予後からみた娩出のタイミング」について議論を行った。</p><p> 今回,午後の部のシンポジウム開催に際し5名の先生方に発表をしていただいた。...

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  • 胎児水腫の予後因子に関する後方視的検討

    中山 淳 周産期学シンポジウム抄録集 34 (0), 45-47, 2016

    ...<p> 背景</p><p> 胎児水腫(hydrops fetalis: HF)は,胎児の血管外,体腔内に過剰に水分貯留した状態で,5mm以上の皮下浮腫,心嚢水,胸水,腹水の2つ以上を有するものと定義され,胎盤浮腫や羊水過多の合併も知られている。...

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  • 新生児遷延性肺高血圧症の病態を呈した重篤な動脈管早期収縮の1例

    根本 芳広, 石川 浩史, 川瀧 元良 超音波医学 42 (6), 725-730, 2015

    ...動脈管早期収縮(premature constriction of ductus arteriosus: PCDA)は,早期に胎児診断し適切に対処されれば比較的予後が良い疾患である.しかし,完全閉鎖例で対応の時期を誤ると胎児の肺血流が増加し,肺動脈平滑筋層を肥厚させるようになり,胎児右心不全や胎児水腫,新生児遷延性肺高血圧症(persistent pulmonary hypertension of...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献16件

  • 腫瘍増大により胎児水腫をきたし子宮内胎児死亡に至った心臓横紋筋腫の1例

    植栗 千陽, 佐道 俊幸, 小池 奈月, 赤坂 珠理晃, 重富 洋志, 常見 泰平, 成瀬 勝彦, 小林 浩 産婦人科の進歩 66 (2), 130-136, 2014

    ...胎児心臓腫瘍は非常にまれな疾患である.超音波検査の進歩により胎児期に発見されることが多くなってきたが,子宮内胎内死亡や早期新生児死亡に至り予後不良となることもある.今回われわれは妊娠26週で胎児心臓腫瘍を認め,腫瘍の増大により胎児心不全,胎児水腫が増悪し,子宮内胎児死亡に至った症例を経験したので報告する.症例は27歳初産婦で,既往歴・家族歴に特記事項なし.妊娠初期より当科外来にて定期妊婦健診を受診していた...

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  • 嚢胞羊水腔シャントチューブ留置術を行い生児を得た胎児水腫合併macrocystic congenital cystic adenomatoid malformationの1例

    本田 理子, 日高 庸博, 城戸 咲, 藤原 ありさ, 湯元 康夫, 藤田 恭之, 福嶋 恒太郎, 永田 公二, 田口 智章, 加藤 聖子 超音波医学 41 (4), 577-584, 2014

    ...胎児水腫を合併した先天性肺嚢胞性腺腫様形成異常(Congenital cystic adenomatoid malformation: CCAM)を待機的に管理した場合の予後は不良である.また,CCAM volume ratio(CVR)が1.6を超えるものが胎児水腫発症のリスクであることも知られている.今回我々は,妊娠20週で胎児水腫を呈したものの,妊娠22週で胎児嚢胞羊水腔シャントチューブ留置術...

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  • 妊娠中に発症し胎児に腹水を認めた自己免疫性肝炎の1例

    伏見 崇, 古賀 浩徳, 上妻 友隆, 有永 照子, 鳥村 拓司, 堀 大蔵, 嘉村 敏治, 佐田 通夫 肝臓 54 (11), 780-786, 2013

    ...症例は31歳女性.第2子の妊娠14週頃に皮膚搔痒感と不眠を自覚し始めた.妊娠20週に同僚から皮膚および眼球結膜の黄染を指摘され,近医を受診したところ,肝障害(黄疸)を指摘された.肝庇護剤の投与が開始されたが,黄疸はさらに増強した.この時点では抗核抗体は陰性であった.当院産婦人科での入院精査では,母体肝機能の低下に加え,胎児腹水の貯留も認められた.しかし胎児胸水は認められず,典型的な胎児水腫とは異なる...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 被引用文献1件 参考文献10件

  • O-2-B-12 人工呼吸管理中の超重症児における痙性斜頸へのA型ボツリヌス毒素療法の効果

    藤井 優子, 寺田 明佳, 李 容桂 日本重症心身障害学会誌 38 (2), 294-294, 2013

    ...非免疫性胎児水腫のため緊急帝王切開にて出生した21トリソミーの早産児で、脳軟化症・痙性四肢麻痺・気管軟化症・嚥下障害を来し長期入院となった。さらに誤嚥性肺炎を繰り返したため、11歳で喉頭気管分離術・胃瘻造設術・噴門形成術が施行された。人工呼吸管理をしていたが、日中は人工鼻で過ごすことができていた。痙性斜頸と著しい脊柱側弯に対して13歳時よりBTX-A療法を開始した。...

    DOI

  • 出生後に緊急手術を要した巨大な先天性線維肉腫の1例

    西 明, 山本 英輝, 土岐 文彰, 鈴木 則夫, 京谷 琢冶, 関矢 亜矢子, 浜島 昭人, 平戸 純子 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 49 (5), 996-1002, 2013

    ...出生当日に緊急手術を要した背部先天性線維肉腫の女児例を経験したので報告する.在胎24週5 日に胎児超音波検査にて右背部の多房性囊胞を含む7 cm 大の突出する腫瘤を指摘された.一部石灰化所見を有し奇形腫が疑われた.胎児貧血,胎児水腫および心不全徴候などは認めなかったが,腫瘤径が10 cm を超えたため在胎31 週1 日に予定帝王切開で出生した.出生体重2,199 g で右背部腫瘤径は10 cm,広基性...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • 羊水過多をきたし,胎児心不全に至った18cmの巨大胎盤血管腫の1例

    自見 倫敦, 中後 聡, 柴田 貴志, 徳田 妃里, 山本 彩, 登村 正之, 張 友香, 加藤 大樹, 奥杉 ひとみ, 新小田 真紀子, 早川 陽子, 大石 哲也, 辻本 大治 産婦人科の進歩 64 (4), 490-494, 2012

    Chorioangioma is the most common benign tumor of the placenta. However, chorioangioma larger than 15 cm are extremely rare. Studies have shown that a larger size of chorioangioma is associated with …

    DOI Web Site

  • 強力集束超音波(HIFU)の水中照射による腎血管系の血流遮断効果の検討

    堀田 紗代, 土岐 彰, 石井 徹子, 山下 紘正, 柿本 隆志, 千葉 敏雄 昭和医学会雑誌 71 (6), 616-624, 2011

    ...尿細管の拡張所見を認めた.Elastica van Gieson染色では,血管内フィブリン塊形成,血管壁の弛緩があり,虚血性の変化が示唆された.血流量の豊富な腎臓において,腎動脈の腎組織内分枝へのHIFU水中照射を行うことより,胎児仙尾部奇形腫の栄養血管閉塞のモデルとした.これにより腎血流量は最大で約83%減少した.この結果から,HIFUを胎児仙尾部奇形腫の治療に応用することにより,高拍出性心不全から胎児水腫...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 被引用文献1件

  • 胎児胸腔-羊水腔シャント術を施行し良好な経過をたどった胎児肺分画症の1例

    小松 玲奈, 中田 雅彦, 住江 正大, 早田 桂, 関野 和, 岡田 朋美, 石田 理, 野間 純, 吉田 信隆, 秋山 卓士 超音波医学 38 (4), 481-487, 2011

    ...胎児胸水を伴う肺分画症の予後は不良である.胎児胸水除去及びシャント術を行うことで,胎児水腫や肺低形成が予防でき,予後の改善につながると言われている.胎児胸腔‐羊水腔シャント術が有効であった胎児肺分画症の1例を経験したので報告する.症例は,34歳,経産婦.前医で胎児胸部腫瘤と心臓右方偏位を認め,妊娠28週6日に当科を紹介初診した.胎児超音波検査・MRI検査で左胸郭に43×46×41mmの腫瘤と多量の胸水...

    DOI 医中誌 参考文献18件

  • 先天性嚢胞性腺腫様肺奇形の手術適応と手術時期の検討―特に外科的視点から―

    岡崎 任晴, 末吉 亮, 川嶋 一成, 加藤 善史, 田中 利隆, 竹田 省, 東海林 宏道, 清水 俊明, 山高 篤行 日本小児呼吸器疾患学会雑誌 19 (1), 18-23, 2008

    ...死亡例2例はいずれもA群で, 胎児水腫が出生時まで存在した症例である。悪性腫瘍の合併はなかった。<BR>[結語] 以上の結果より, 新生児期, 乳幼児期いずれでも, また肺炎の既往に関わらず, 手術は安全に施行し得る。手術適応は症状出現時または画像上病変増大時, 術式は罹患肺葉切除が推奨される。無症状例の手術適応・時期の決定には, 悪性腫瘍の発生頻度・年齢などの検討が必要であろう。...

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • ヒトパルボウイルスB19感染症の様々な病態

    熊野 浩太郎 日本臨床免疫学会会誌 31 (6), 448-453, 2008

    ...  ヒトパルボウイルスB19は,小児における伝染性紅斑の原因ウイルスであるが,その他にウイルス直接の障害として,溶血性貧血患者におけるaplastic crisisや免疫不全者における慢性赤芽球癆や胎児水腫の原因となる.また,免疫学的な機序として関節炎や急性糸球体腎炎を発症することが判明している.その他に,関節リウマチや,血管炎,血栓性微小血管障害などとの関連を指摘する報告もある.成人発症例では,関節炎...

    DOI Web Site PubMed 被引用文献3件 参考文献82件

  • 早期ミオクロニー脳症に合併した点頭発作に対し,ACTH療法が有効であった1例

    池田 俊郎, 澤 大介, 児玉 由紀子, 澤田 一美, 布井 博幸 てんかん研究 25 (2), 94-99, 2007

    ...症例は胎児期より胎児水腫、子宮内発育遅延を認め、修正月齢1カ月より部分発作を伴うerratic myocloniaを発症、発作間欠期脳波でsuppression-burstを認めた。EMEと診断し、種々の抗けいれん薬を使用したが無効で、頻回の発作を認めた。6カ月よりシリーズ形成を有する点頭発作を合併した。7カ月よりACTH療法を行い、点頭発作は消失し、erratic myocloniaも改善した。...

    DOI 医中誌 参考文献12件

  • 胎児水腫を呈した血球どん食症候群の1例

    小野 真理子, 高橋 幸博, 川口 千晴, 塙坂 八重, 川口 龍二, 吉田 昭三, 山下 健, 朴 永東, 金廣 裕道, 吉岡 章 日本小児血液学会雑誌 18 (2), 79-83, 2004

    The patient was born by vacuum delivery at 35 weeks and 3 days' gestation with a birth weight of 2, 750 g. He was transferred to our NICU suffering from severe respiratory distress and cyanosis with …

    DOI

  • 出生前診断された先天性嚢胞性腺腫様奇形

    伊東 充宏, 金森 豊, 杉山 正彦, 田中 潔, 田中 裕次郎, 橋都 浩平 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 38 (5), 763-767, 2002

    ...の平均は, 5.6点であった.手術術式は全例に肺葉切除が施行された.1例を除き新生児期に手術を行った.摘出された肺病変の病理組織学的分類はI型が4例, II型1例, III型1例であった.出生後の経過は, 胎児水腫のなかった3例は全例生存している.胎児水腫を伴った症例のうち, シャント術を施行した1例を救命することができた....

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献17件

  • 症例 伝染性紅斑(パルポB19)罹患後に急性心筋炎を発症した1乳児例

    浦島 崇, 菱谷 隆, 星野 健司, 小川 潔, 大石 勉 心臓 34 (7), 571-575, 2002

    ...パルポB19は胎児水腫,aplastic crisis,伝染性紅斑等の多彩な臨床症状を呈する疾患であるが,国内における心筋炎の発症報告は基礎疾患を伴わない患児において1例のみである.今回我々は,伝染性紅斑発症後10日目に心不全症状で入院し心筋炎と診断した症例を経験した.診断はウイルス抗体価,血中PCRで行った.胸部X線写真ではCTR66%と心拡大と肺うっ血を認め,心エコー検査では左室の拡大と僧帽弁閉鎖不全...

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  • 臨床 胎児水腫で発症した原発性心内膜線維弾性症の3例

    太田 明, 古川 正強 心臓 32 (5), 416-422, 2000

    ...胎児水腫で発症した心内膜線維弾性症(EFE)の3例について,臨床的特徴を検討した.胎児期に発症するEFEは乳児期に多いEFEと以下の点で異なっていた.1)胎児期は右室優位のため右心不全が主体となり,胎児水腫のかたちで心不全症状が出現した.2)心電図所見で低電位差を認めた.3)基礎心拍数が日齢とともに低下した.4)カテコールアミン製剤は有効でなかった.5)心拡大と胸水貯留により二次的に肺低形成を認めた...

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  • ヒトパルボウイルスB19感染症と自己免疫疾患  慢性関節リウマチ発症との関連

    佐々木 毅 日本内科学会雑誌 88 (12), 2499-2506, 1999

    ...ヒトパルボウイルスB19 (B19)は,小児の伝染性紅斑(りんご病),成人での急性多発性関節炎,あるいは胎児水腫等を起こす.また,赤芽球障害(Aplastic crisis,赤芽球勞).更には肝障害,急性腎炎,血球貪食症候群発現にも関与しうる.我々は,慢性関節リウマチ(RA)の活動時病変を有する関節滑膜組織において, B19が活性化され,かつB19がTNFα, IL-6らの炎症性サイトカイン産生を惹起...

    DOI Web Site PubMed ほか1件 参考文献30件

  • 第14回山梨医科大学CPC記録:双胎の一方に心筋肥厚を認めた超低出生体重児

    山梨医科大学雑誌 = 山梨医科大学雑誌 14 (1), none-, 1999

    ...在胎22週に羊水過多で入院,経過観察中,第1子は羊水過少,第2子は羊水過多で右心不全,胎児水腫が著明となったため,在胎27週の2月24日,緊急帝王切開で出生した。第1子は774g,第2子は998g,Apgar scoreはともに4点で呼吸障害を認めた。第2子は心エコー上,中隔壁と左室後壁の肥厚,左室内腔の狭小化があり感染徴候のため交換輸血を行ったが,3月1日に死亡。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 病院職員14名にみられたパルボウイルスB19感染症―風疹の鑑別疾患としての重要性について―

    田嶋 徹, 本田 まりこ, 新村 眞人 日本皮膚科学会雑誌 107 (5), 623-, 1997

    ...ヒトパルボウイルスB19(human pervovirus B19,PVB19)は伝染性紅斑の原因ウイルスとして有名であるが,この他にも,溶血性貧血患者にみられる急性赤芽球癆や,免疫不全患者における慢性の造血障害,妊婦が感染した場合の胎児水腫などの原因として知られている.我々は,平成7年4月から6月にかけて病院職員14名のパルポウイルスB19感染症を経験したが,風疹との鑑別が問題となったので報告する...

    DOI 医中誌 被引用文献1件 参考文献12件

  • Congenital cystic adenomatoid malformation (CCAM)出生前診断症例に対する周産期治療

    久野 克也, 岡田 昌義, 松岡 英仁, 阪本 俊彦, 山崎 峰夫, 望月 真人, 上谷 良行, 中村 肇 日本外科系連合学会誌 20 (1), 70-73, 1995

    ...2例ともに, 本症の予後を悪化させる胎児水腫が認められず経過観察となったが, 1例では羊水過多のため早期破水をきたした。また両児ともに, 出生直後より強い呼吸困難に陥り, high frequency oscillation (HFO) による呼吸管理により, 根治手術を施行することが可能となった。本症では厳重な胎児期および周産期の管理が, 治療成績の向上に有用であった。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 出生前診断された胸水を伴う葉外性肺分画症の1例

    堀沢 稔, 新実 紀二, 久野 邦義 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 29 (7), 1324-1329, 1993

    ...の合併例には生存例はなかった.また胸水により引き起こされると思われる肺低形成は周産期の大きな死亡原因となっている.自験例には出生時,胎児水腫,肺低形成を認めなかったため生存し得たと考えられた....

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • パルボウイルスによる胎児水腫の1例

    平園 賢一, 篠塚 孝男, 藤井 明和, 堀 貞明, 伊藤 仁, 川井 健司, 佐藤 慎吉, 長村 義之 日本臨床細胞学会雑誌 31 (6), 1069-1074, 1992

    The cytologic findings of a case of hydrops fetalis (fetal age 25 weeks) infected with human parvovirus B 19 (B 19) were studied in body fluids at autopsy. The diagnosis of B 19 infection was …

    DOI 医中誌 被引用文献1件

  • 当科における非免疫性胎児水腫,胎児腔水症7例の検討

    巽 啓司, 伊原 由幸, 小西 郁生, 横田 光博, 万代 昌樹, 伊東 宏晃, 佐川 典正, 森 崇英 産婦人科の進歩 44 (2), 157-164, 1992

    Nonimmune hydrops fetalis or celomic accumulation of fluid was currently recognized in utero in seven pregnant women. Two of them had chromosomal abnormality (21 trisomy and r (13) syndrome). The …

    DOI 医中誌

  • 出生前診断における胎児染色体異常の頻度

    上原,茂樹, 高林,俊文, 宮下,則子, 小菅,周一, 室月,淳, 倉林,由美代, 木村,博史, 岩本,充, 遠藤,英敬, 渡辺,孝紀, 岡村,州博, 矢嶋,聰 日本産科婦人科學會雜誌 43 (10), 1333-1340, 1991-10-01

    ...3) 胎児染色体異常を疑う所見の指摘を受けた妊婦 - 異常出現率は16.9%と高率で, 染色体異常と関係する超音波断層所見としては, 羊水量の異常, 子宮内胎児発育遅延, 各種奇形, 胎児水腫, 消化管閉塞, 〓帯ヘルニア, 単一〓帯動脈, 小脳低形成などがあげられた。しかもこれらの所見は複数みられる例が多かった。...

    NDLデジタルコレクション 医中誌 被引用文献1件

  • SAFETY OF CORDOCENTESIS UNDER ULTRASOUND GUIDANCE FOR FETAL BLOOD SAMPLING :

    MAEDA,Hirotaka, SHIMOKAWA,Hiroshi, SATOH,Shoji, YAMAGUCHI,Yoshiyuki, HISANAGA,Sachio, KOYANAGI,Takashi, NAKANO,Hitoo 日本産科婦人科學會雜誌 42 (2), 199-202, 1990-02-01

    ...出血を認めた17回中12回(70.6%)では, 出血持続時間は2分以内であった. 5分以上出血が持続した1例は胎児水腫の1例で, 11分間の持続出血があり, 胎児徐脈のため緊急帝王切開術で児を娩出した. 他の44回では胎児心拍数モニターの異常は認めなかった. 破水, 早産, 胎内感染, 胎児死亡はなく, 分娩後の胎盤および臍帯の損傷は認められなかった....

    NDLデジタルコレクション 医中誌

  • 妊婦における抗パルボウイルス抗体保有状況

    八重樫,伸生, 岡村,州博, 浜崎,洋一, 矢嶋,聰, 白石,広行, 菅村,和夫 日本産科婦人科學會雜誌 42 (2), 162-166, 1990-02-01

    ...ヒト・パルボウイルス(B19)は伝染性紅斑の原因ウイルスとして知られているが, 近年胎内感染により胎児水腫を惹き起こすことが報告され注目されている. しかし本邦では妊婦のB19抗体保有率などに関しては報告がない....

    NDLデジタルコレクション 医中誌 被引用文献4件

  • 症例 刺激伝導系に著明な石灰化を認めた先天性完全房室ブロックの1例

    遠藤 秀樹, 五十嵐 浩, 菊地 豊, 市橋 光, 倉松 俊弘, 白石 裕比湖, 谷野 定之, 柳沢 正義, 橋本 紳一, 斉藤 建 心臓 22 (10), 1212-1215, 1990

    ...先天性完全房室ブロックの予後は様々であるが,時に胎児,新生児に重篤な心不全を生じる.原因については,近年,母親のSS-A自己抗体との関連が問題になっている.今回,我々は,母親がSS-A抗体陽性で,興味ある病理所見を示した先天性完全房室ブロックを経験したので報告する.症例は,生後0日の男児で,産科で胎児不整脈として経過観察されていた.エコーで胎児水腫が疑われたため,33週6日で帝切により出生した.心拍数...

    DOI 医中誌

  • 胎児超音波像立体表示システムの開発

    馬場,一憲 日本産科婦人科學會雜誌 41 (4), 419-426, 1989-04-01

    ...妊娠20週以前の子宮内正常胎児5例, 妊娠15週の子宮内双胎1例, 羊水過多を伴った妊娠23週の胎児水腫1例にこのシステムを応用した。各胎児の超音波断層像をそのプローブの位置情報と共にビデオテープに録画したのち, ビデオテープを再生し40枚以上の胎児断層像を画像処理用ミニコンピュータに入力した。胎児はコンピュータグラフィックスの手法で立体表示した。...

    NDLデジタルコレクション 医中誌 被引用文献6件

  • IUGRにおける子宮・臍帯血流

    金岡 毅, 内田 克彦, 牧野 康男, 江本 精, 白川 光一 周産期学シンポジウム抄録集 7 (0), 59-68, 1989

    ...それ以来,母体の子宮動脈,胎児の臍動脈,大動脈,脳内動脈,心臓内血流などにおける超音波ドプラ血流波形分析法は,妊娠中毒症,高血圧症,腎炎,甲状腺疾患,糖尿病などの母体疾患や,胎児仮死,IUGR, 免疫性・非免疫性胎児水腫,先天異常などの胎児疾患の,それぞれ周産期管理において早期診断,病態解明,予後予測などにきわめて有用であるという報告が相次いて発表されつつある<sup>3~11)</sup>。...

    DOI 医中誌

  • 生後早期に緊急処置を要する先天性心疾患,不整脈の胎児診断

    広瀬 修 周産期学シンポジウム抄録集 5 (0), 15-27, 1987

    ...</p><p> 非免疫性胎児水腫の原因の一つとして先天性心疾患や胎児不整脈による心不全があり,この心原性の心不全を早期に診断し,治療を進めていくことが必要である。</p><p> また,先天性心疾患の中でも生後まもなく処置をしないと死亡するものがあり,これらの出生前診断も重要である。...

    DOI

  • 先天性心疾患の出生前診断および子宮内心機能評価について

    秦 利之, 秦 幸吉, 北尾 学 周産期学シンポジウム抄録集 5 (0), 28-39, 1987

    ...胎児不整脈は,従来,心奇形の合併がない限り比較的安全な不整脈と考えられてきたが,胎児水腫,心嚢液,胸水,腹水などの子宮内胎児心不全症状を呈する不整脈の症例が認められるようになって<sup>5~8)</sup>,子宮内における早期発見,鑑別診断および胎内治療の必要性が生じてきている。...

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  • 胎児心房粗動の胎内治療

    松永 隆元, 石松 順嗣, 浜田 悌二, 力武 典子 周産期学シンポジウム抄録集 5 (0), 89-97, 1987

    ...ところで,胎児頻脈性不整脈,なかでも胎児心房粗動は胎児心不全を引き起こし,さらには胎児水腫の原因となる点で,胎内診断とともに胎児治療の対象疾患として周産期管理上重要である。しかし,胎児心房粗動に使用される抗不整脈剤の胎児への薬理作用にはいまだ不明の点もあり,胎内治療にはより慎重な配慮が要求される。...

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  • 胸水をともなった非免疫性胎児水腫の胎児治療に関する研究

    下川,浩, 原,賢治, 小柳,孝司, 平川,俊夫, 堀,栄一, 前田,博敬, 中野,仁雄 日本産科婦人科學會雜誌 37 (1), 66-72, 1985-01-01

    ...胸水をともなう非免疫性胎児水腫に胎児治療を試み,その手技,効果について検討を加えた.対象:1983年1月から1984年4月までに経験した非免疫性胎児水腫例中,他に形態異常を認めず,母親,家族の承諾のえられた4例を対象とした.診断時,全例に全身浮腫,胸水がみられ,3例では腹水も認めた.方法:胎児治療の目的は,胎外生活が可能と考えられる胎児成熟をえるまで胎内環境を維持,改善し,より良好な状態で胎外生活へ...

    NDLデジタルコレクション 医中誌

  • 緒論 ―何が今問題なのか―

    小川 雄之亮 周産期学シンポジウム抄録集 1 (0), 67-70, 1983

    ...</p><p> これらの疾患の1つである非免疫性胎児水腫(nonimmune or nonimmunologic hydrops fetalis)は,1943年にPotter<sup>1)</sup>により第1例が報告された古い疾患であるにもかかわらず,最近再び注目を集めだしたゆえんが,胎児観察が容易となり胎内で本症が診断され,原因や病態の解明へのアプローチが可能となったことにほかならない。...

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  • 産科臨床と胎児水腫

    岡井 崇, 馬場 一憲, 上妻 志郎, 椋棒 正昌, 施 政庭, 桑原 慶紀, 水野 正彦, 坂元 正一 周産期学シンポジウム抄録集 1 (0), 85-93, 1983

    ...<p> I 緒言</p><p> 血液型不適合に起因しない非免疫性胎児水腫は,1943年Potter<sup>26)</sup>により初めて報告され,本症は,異常な赤血球造血を伴わず,Rh(+)の初産の母親から産まれ,次回妊娠の予後がよいという点で従来多く見られたRh不適合妊娠に起因する胎児水腫と異なることが指摘された。...

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  • 非免疫性胎児水腫の病理

    中山 雅弘 周産期学シンポジウム抄録集 1 (0), 113-120, 1983

    ...それ以後血液型不適合に伴う胎児水腫は胎児赤芽球症(erythroblastosis fetalis—以後EFと略す),そして血液型不適合の見られない胎児水腫は非免疫性胎児水腫(non immunologic hydrops fetalis—以後NIHFと略す)と呼ばれるようになってきている。NIHFは奇形,心疾患,感染症,腫瘍などの合併を見ることが多い。...

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  • 非免疫性胎児水腫の新生児管理

    内藤 達男 周産期学シンポジウム抄録集 1 (0), 95-112, 1983

    ...<p> I はじめに</p><p> 非免疫性胎児水腫Nonimmune(またはNonimmunologic) hydrops fetalis(以下NIHFと略す)の新生児を何例か経験してきた著者は,常日頃,本症の管理がいかにむずかしいかを実感してきた。そして,全国的に症例が早く集積されて,本症の発生機序や病態の解明,治療の研究が進むことを切望していた。...

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  • 胎児水腫 (Hydrops fetalis)について

    諸橋 侃, 飯塚 理八 周産期学シンポジウム抄録集 1 (0), 121-126, 1983

    ...<p> I はじめに</p><p> 胎児水腫(Hydrops fetalis)は,多彩であって,前景に,全身の浮腫と胸水を主体とするもの,腹水を主体とするものなどがある。</p><p> その原因としては,血液型不適合および,そのほかに大別されるが,最近の文献調査(表1)によれば,前者は減少しつつあり,後者の頻度は,分娩数3,000-4,000例に1例とされている。...

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