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検索結果 85,102 件

  • 挿管人工呼吸器管理された重症COVID-19患者における腹臥位療法の効果と有害事象の解析

    森 輝樹, 石原 敦司, 佐々木 優依, 細川 貴弘, 増田 篤紀, 吉眞 孝, 都竹 晃文 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 212-217, 2024-04-30

    ...</p><p>【結果】腹臥位実施前と実施8時間後のP/F ratioの最高値との比較で158.3±46.4から291.0±88.8へと有意差(P<0.01)をもって増加し,実施前と終了4時間後の比較でも272.7±76.7へと有意差(P<0.01)をもって増加した.腹臥位に直接的に関わる有害事象の発生は認めなかったが,集中治療を行う中で腹臥位に関連する可能性のある,気や口腔内在菌菌血症などの有害事象...

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  • トランスサイレチン型心アミロイドーシスにおける神経エコー検査の有用性の検討

    日野出 勇次, 梅橋 功征, 中釜 美乃里, 岡村 優樹, 原田 美里, 大迫 亮子, 久保 祐子, 西方 菜穂子 医学検査 73 (2), 215-222, 2024-04-25

    ...対象と方法:当院にてATTR-CMが疑われた18例を対象に,確定診断された11例をATTR-CM群,除外された7例を非ATTR-CM群とし,神経エコー検査による正中神経の手首位(Wrist)と前腕位(Forearm)の断面積(CSA),手首前腕正中神経CSA比(WFR),心アミロイドーシス(CA)を疑う経壁心エコー図検査(TTE)所見の検出頻度を比較した。...

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  • 脊髄終糸の過緊張によって生じた腰痛の2例

    貝沼 慎悟, 福岡 宗良, 渡邊 宣之, 山田 宏毅, 遠藤 浩二郎, 井村 直哉, 桑山 剛, 片岡 真弥, 伊藤 慈紘, 宮下 竣 Journal of Spine Research 15 (4), 726-731, 2024-04-20

    ...</p><p><b>症例2:</b>47歳 男性.2ヶ月前,長時間の運転後に腰痛が出現.腰椎の前屈で腰痛は増悪し,TFT誘発テストは陽性であった.歩行は痙性のために不安定であった.頚椎・椎には異常所見を認めなかったが,CTミエログラフィーで脊髄終糸が確認できた.脊髄終糸の切離を行い,腰痛は改善して歩容も若干改善した.TFT誘発テストも陰性となった....

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  • 前縦隔に発生した炎症性筋線維芽細胞性腫瘍(inflammatory myofibroblastic tumor:IMT)の1例

    斉藤 彰俊, 後藤 千嘉, 中山 かおり, 小山 敏雄 肺癌 64 (2), 113-117, 2024-04-20

    ...集積(SUVmax:5.46)が認められた.浸潤性腺腫(III期)が疑われ,骨正中切開縦隔腫瘍切除+心膜合併切除+右横隔神経合併切除を施行した.病理組織学的には,炎症細胞浸潤や組織球を背景として紡錘形細胞がやや疎に分布していた.免疫染色はα-SMAが陽性であった.以上より,IMTと診断された....

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  • 右側下顎歯肉に転移を来したラブドイド形質を伴う肺腫瘍の1例

    矢田 吉城, 伊藤 雄二, 中村 智子, 寶來 慎吾, 加藤 俊男, 水野 進 肺癌 64 (2), 107-112, 2024-04-20

    ...</b>ラブドイド形質を伴う肺腫瘍は1999年のWHO肺膜腫瘍の分類で肺大細胞癌の特殊型に加えられていたが,2021年のWHO部腫瘍の分類においては,ラブドイド形質は細胞学的特徴とみなされており,ラブドイド形質を伴う肺腫瘍は特定の組織学的サブタイプに所属していない予後不良の稀な疾患である.報告が少なく,治療法はまだ確立されていない.<b>症例....

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  • 神経症状を契機に診断された傍腫瘍性神経症候群関連抗体陽性の小細胞肺癌の2例

    岡崎 優太, 吉岡 弘鎮, 上硲 敬介, 奥野 祐希子, 中西 健太郎, 生駒 龍興, 竹安 優貴, 勝島 詩恵, 山中 雄太, 倉田 宝保 肺癌 64 (2), 124-132, 2024-04-20

    ...</b>63歳.女性.意識障害で救急搬送となった.画像検査では,意識障害の原因は特定できなかった.その後,部に増大傾向の腫瘤を認めた.精査の結果,限局型小細胞肺癌に伴うPNSの診断となりシスプラチンとエトポシド,加速過分割照射で治療を開始した.神経症状は治療奏効により改善し,PNS関連抗体の低下を得られた.<b>症例2....

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  • 肺癌経過中に嚥下困難を認め,食道転移が強く疑われた1例

    小牟田 清英, 田邉 英高, 山内 桂二郎, 横山 将史, 岡田 英泰, 栁瀬 隆文, 細野 裕貴, 佐藤 真吾, 森下 直子, 鈴木 秀和 肺癌 64 (2), 102-106, 2024-04-20

    ...</b>60歳男性.X年2月から肺腺癌cT1bN3M1a,stage IVAに対して化学療法施行目的に通院中であった.経過中に嚥下困難が出現したが,摂食・嚥下スクリーニング検査やCT検査では嚥下困難の原因となる圧排所見は認めなかった.その後も症状の改善がみられなかったため,嚥下造影検査を行ったところ,中部食道に通過障害を伴う食道狭窄を認めた.腹部CT再検では,肺癌の病勢悪化に加えて中部食道粘膜の肥厚...

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  • 救助者は自動体外式除細動器(AED)の心電図解析および電気ショック施行時に骨圧迫を中断したか?

    金子 洋, 長瀬 亜岐, 丸川 征四郎 蘇生 43 (1), 8-11, 2024-04-02

    ...<p>自動体外式除細動器(AED)は心電図解析から電気ショックまでの間(骨圧迫非適応期間),骨圧迫を中断することを指示するが,救助者がこの指示に従っているかは不明である。目的:救助者が骨圧迫非適応期間に骨圧迫を中断しているかを明らかにすること。方法:AED内部記録情報から電気ショック施行事象を抽出し,骨圧迫中断について検証した。...

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  • 先天性無フィブリノゲン血症患者の多発動脈血栓の評価にSuperb microvascular imaging(SMI)を活用した1例

    服部 真代, 西堀 正洋, 石津 洋二, 荒木 芳生, 泉 孝嗣, 松原 宏紀, 佐藤 浩司, 加藤 千秋, 古澤 健司, 鈴木 伸明, 松下 正 超音波検査技術 49 (2), 131-137, 2024-04-01

    ...<p>症例は50代,女性.先天性無フィブリノゲン血症にて通院,加療されていた.202X年10月,C型慢性肝炎の既往に対する腹部超音波検査において腹部大動脈の右腎動脈分岐部付近に偶発的に11×6 mmの血管壁と等輝度の構造物を認め,腹部大動脈の壁在血栓が疑われた.その後施行した腹部造影CTにおいても腹部大動脈の壁在血栓が疑われたが,治療適応はなく経過観察となった.同年11月,塞栓源不明の脳梗塞を発症...

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  • 低心機能および重症低栄養を伴う末期アカラシアに対して2期分割食道切除再建術を施行した症例

    浅井 佑介, 岡田 尚也, 木ノ下 義宏, 常俊 雄介, 山吹 匠, 加藤 健太郎, 高田 実, 安保 義恭, 中村 文隆, 樫村 暢一 日本消化器外科学会雑誌 57 (4), 169-174, 2024-04-01

    <p>症例は75歳の女性で,嚥下困難を主訴に紹介受診し,食道アカラシアの診断となった.バルーン拡張術により食道穿孔を来したが保存加療で軽快し,症状改善後に自宅退院した.1年6か月後に症状再燃し再度受診し,CT,経口造影検査で最大径7.5 cmに拡張しS字状に変形した食道を認めた.初回の拡張術で食道穿孔を来したため,以降の拡張術はできず,筋層切開術や経口内視鏡的筋層切開術でも穿孔のリスクが高いため…

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  • 黄色爪症候群の 2 例

    山村 里恵, 敷地 孝法, 稲山 真美, 柿内 聡司, 仁木 敏之, 井上 利之 西日本皮膚科 86 (2), 143-150, 2024-04-01

    ...その後,症例 1 の患者に突然,下腿浮腫と労作時呼吸困難が生じ,部 CT で両側水,心囊液の貯留がみられたため,水ドレナージを行い,利尿薬で治療中である。2000 年から 2022 年までに本邦で報告された YNS と自験例 2 例を含めた 49 例を検討したが,YNS の病因は未だ不明であり,治療法は確立されていない。...

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  • 口腔・鼻粘膜びらんを初発症状とした水疱性エリテマトーデスの 1 例

    浦上 仁志, 三宅 智子, 篠倉 美里, 森田 安理, 竹崎 大輝, 岡野 真理, 川上 佳夫, 森実 真, 古賀 浩嗣, 石井 文人 西日本皮膚科 86 (2), 125-129, 2024-04-01

    ...入院 8 日後,部,腹部と大腿に小豆大までの緊満性水疱が生じた。肛門部びらん病変部からの皮膚生検では,病理組織学的に表皮真皮接合部に裂隙形成と真皮の浅層にリンパ球浸潤を認めた。無疹頰粘膜の蛍光抗体直接法で基底膜に IgG と C3 の沈着を認めたが,蛍光抗体間接法は陰性であった。...

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  • 広範囲の毛細血管拡張から疑い診断しえた血管内大細胞型 B 細胞リンパ腫の 1 例

    岩田 麻里, 八束 和樹, 吉田 諭, 名部 彰悟, 濵田 千鶴, 北澤 理子, 武藤 潤, 白石 研, 村上 正基, 藤澤 康弘 西日本皮膚科 86 (2), 165-169, 2024-04-01

    ...初診の 1 年 9 カ月前に大腿部の毛細血管拡張を自覚し,毛細血管拡張は次第に前部に拡大した。同時期より労作時呼吸困難感が出現したため近医を受診し,喘息として治療されるも改善をみとめなかった。毛細血管拡張について,近医皮膚科にてクモ状血管腫が疑われ当院を紹介され受診した。血液検査で LDH の著明な上昇があり,単純 CT で膜肥厚や両肺野のすりガラス影と小葉間隔壁の肥厚を認めた。...

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  • 「差序格局」と「団体格局」の概念で読み解く自己形成過程に関する一考察

    原田, 忠直 現代と文化 : 日本福祉大学研究紀要 (148) 57-73, 2024-03-31

    本論は,費孝通が『郷土中国』(1948 年)において提示した「差序格局」と「団体格局」という二つの概念に焦点を当て,自己形成に関する論を展開する.この二つの概念は,前者は中国の社会構造,後者は西洋の社会構造を表したものであり,費の狙いは,国家や「公」の在り方の違いを明らかにすることにあった.ただし,費は,「団体格局」の説明を十分に展開したとはいえず,本論では,新約聖書,道徳感情論を利用して補足説…

    機関リポジトリ

  • 髄損傷を呈する幼児に対する、課題志向型トレーニングの実践

    滝谷 佳紀, 塩津 裕康 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 95-95, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p> <p> 今回、髄損傷を呈した幼児の「杖で立てるようになりたい」などの目標達成にむけた実践の機会を得た。そこで、残存機能を生かし、目標を達成する為、課題志向型トレーニングの実施を検討した。...

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  • Modified Prone Press Up Testの脊柱伸展可動性評価指標としての妥当性の検討

    竹内 光, 佐藤 嶺, 藤田 亮介, 中島 和哉, 村上 正和 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 219-219, 2024-03-31

    ...</p><p>【考察】</p><p> 本結果からMPPUTは主に椎の可動性を示す検査ということが示唆された.椎伸展可動性の低下は転倒のみならず,下位腰椎の過剰伸展による椎間関節性腰痛や腰部脊柱管狭窄症の要因となる....

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  • 地域における骨粗鬆症検診と骨折予防策

    旭 竜馬 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 3-3, 2024-03-31

    ...さらに、我々は幸手市内の病院において骨粗鬆症外来患者を対象にロコモや脊椎アライメントの評価、大腿骨や腰部椎体骨の骨密度の評価を定期的に実施している。転倒を起因とした骨折は全体の約80%という報告もあり、転倒に関連した骨折 (転倒関連骨折)のリスクを高める要因を検討するため、ベースラインから骨折発生までを後向きに調査した。...

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  • 年齢と姿勢制御の様式が方向転換動作の運動戦略に与える影響

    渋川 佳彦, 橋本 淳一, 李 相潤 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 359-359, 2024-03-31

    ...】</p><p> 対象は若年者,高齢者各12名で,課題は定常歩行中に素早く 90度方向転換することとした.課題1 (予期機構)は事前に進行方向 (右/左/直進)を伝え,課題2 (予測機構)は歩行中に方向表示器で進行方向を指示した.計測は三次元動作解析システム (VICON MT,床反力計,視線計測装置)を使用し,ステップ戦略は動画を観察して判定した.体幹の運動戦略は基準点から各体節 (視線,頭部,郭...

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  • 第1回 PTBDにおける合併症の予防と対策

    高屋敷 吏, 高野 重紹, 鈴木 大亮, 酒井 望, 細川 勇, 大塚 将之 胆道 38 (1), 118-124, 2024-03-31

    ...<p>経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)の合併症としては,穿刺ルートに介在する血管損傷や経穿刺,腹腔内胆汁漏出による腹膜炎,などがある.血管損傷の予防対策としては,施行前の画像評価,穿刺時の超音波検査による血管穿刺の回避があり,腹腔内胆汁漏出予防対策としては,ダイレーターによる拡張からチューブ留置までの時間を最小限にすることや,穿刺ルート選択,ドレナージチューブの管理方法の工夫などがある.PTBD...

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  • 重症心身障がい児の側弯症手術により生じた腰椎の矯正と術後に生じたシーティングの傾向に関する調査

    佐藤 紗弥香, 西川 良太, 小松 昌久, 酒井 典子, 本林 光雄, 大場 悠己, 高橋 淳, 三澤 由佳 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 156-156, 2024-03-31

    ...本手術は、呼吸機能の改善のため椎を後弯位に矯正する際に、相対的に腰椎を前弯矯正することが基本となるが、腰椎の前弯矯正の程度は股関節屈曲制限の有無も考慮してもらう必要があることが示唆され、腰椎前弯矯正をどの程度行うかは座位能力の維持という観点も考慮して検討する必要があると考える。...

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  • 重症心身障害児(者)の横隔膜移動距離と姿勢との関連について

    石野 智香, 糸数 昌史, 小笠原 悠人, 渡辺 玲菜 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 50-50, 2024-03-31

    ...各姿勢での横隔膜移動距離と体格・郭形状・バイタルサインとの有意な 関連性は認められなかった。脊柱変形は部C字側弯が4名、 S字側弯が12名であった。S字側弯の中で部側弯50°未満が 6名と50°以上が6名であり、脊柱変形の特徴および脊柱変形 の程度の群間における横隔膜移動距離には有意な差は認められなかった。...

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  • 遺伝子治療を行った脊髄性筋萎縮症I型の症例の呼吸障害への対応

    味岡 祐美, 藪本 保, 藤井 浩史 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 74-74, 2024-03-31

    ...の体調不良時には呼吸状態は容易に悪化した.在宅で NPPVやMI-Eが導入されて排痰促進や郭の拡張が可能となったことから,変形予防や呼吸筋疲労の軽減など予防的に早期から呼吸補助の導入を検討する必要がある可能性が示唆された.また,側弯・郭変形による呼吸状態の悪化を防ぐためにも早期に抗重力姿勢を促すとともに,適切な時期に姿勢保持具を検討していく必要があると考えられた....

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  • 脊髄性筋萎縮症Ⅱ型患者における呼吸機能の長期経過

    福本 幹太, 三浦 利彦 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 77-77, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p> 本研究の結果は,幼少期から呼吸機能・咳機能が弱いことに加 えて,明らかなピークがなく,急激な低下もなかった.これは, SMAⅡ型は幼児期に発症し,歩行を獲得せず運動機能のピークを迎えることに起因する可能性がある.SMAは発育不全により,肋間筋の筋力低下や漏斗などの脊柱郭変形が生じ,さらに呼吸機能・咳機能が低下するとされるが,本研究では低下...

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  • 先天性筋強直性ジストロフィーに対する理学療法経験―コロナ禍におけるFamily-Centered Careの実践―

    加藤 くるみ, 飛田 良, 和田 直美, 山中 峻吾, 井出 康介, 尾木 祐子, 西澤 侑香, 傍島 宏貴, 吉田 大輔, 西倉 紀子, 柳 貴英 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 82-82, 2024-03-31

    ...合併症として、重症新生児仮死、咽頭喉頭軟化症、リンパ管形成不全に伴う乳び、右難聴を認めた。 </p> <p>【経過】</p> <p> 出生直後より呼吸障害から人工呼吸器管理下となった。NICU入室後間もなく、両側気を発症し腔ドレナージ施行、日齢 27にリンパ管形成不全からくる乳びを併発したため、日齢 102まで続いた。...

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  • 女性における体組成と骨密度の関係について

    内間 康知, 荒木 由美子, 加藤 剛平 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 162-162, 2024-03-31

    ...45歳未満の層で面積率と正に関連したのは、体重、筋肉量、 BMI、下肢・体幹筋肉量、SMI、頚・・腹・臀部周囲長、負に関連したのは無かった。 45歳以上の層で正に関連したのは、体重、筋肉量、上下肢・体幹筋肉量、SMI、部周囲長、負に関連したのは、年齢、体脂肪率、肥満であった。...

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  • 尿失禁・骨盤臓器脱に対する予防理学療法の可能性

    田舎中 真由美 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 18-18, 2024-03-31

    ...また骨盤臓器脱のリスク因子に、椎・腰椎のアライメントが挙げられる。椎の後弯増加や腰椎の前弯減少により、骨盤臓器脱のリスクが上がる。これは脊柱のニュートラルな弯曲が減少することで、骨盤内臓器に対して上部からの腹腔内圧が繰り返しかかるために生じると考えられる。...

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  • 腰痛に関する予防理学療法を肉眼解剖学の視点から考える

    布施 裕子, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 影山 幾男, 相澤 幸夫, 熊木 克治, 平﨑 鋭矢 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 43-43, 2024-03-31

    ...内側枝の走行経路は、上位神経は半棘筋―多裂筋間を、下位神経より尾側では回旋筋の深層となった。ニホンザルの横突棘筋群は、第1椎棘突起に12本の筋束が付着した。より尾側で減少し、第7椎棘突起には3本の筋束が付着した。以降再び筋束数は増加し、第12椎棘突起に9本の筋束が付着した。内側枝は、1つの椎骨棘突起に付着する筋束数に応じた筋枝を分岐した。...

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  • 入院中から始める循環器疾患の予防介入

    加賀屋 勇気 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 52-52, 2024-03-31

    ...代表的な循環器疾患である急性心筋梗塞を例とすると、痛を契機に搬送され、緊急でカテーテルによる治療 (PCI)を受けるのが一般的である。症状自体はPCIにより改善され、我々が患者の元を訪れるときには、「おかげ様ですっかり良くなりました」という言葉を聞くのが定番となっている。さらに神経系や運動器の障害ではないため、治療翌日には歩こうと思えば歩けるというのが実態である。...

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  • 運動機会が減少したGMFCSレベルⅤの脳性麻痺者への姿勢ケア~風に吹かれた股関節変形への効果について~

    近藤 健, 山本 優, 大須田 祐亮 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 137-137, 2024-03-31

    ...左凸側弯 (腰椎カーブ)、右への風に吹かれた股関節変形 (以下、WHD)を呈していた。 個別での理学療法場面においては介入しているセラピストの衣服をつかんでしまうため、個々の関節に対する他動運動が困難であった。このことから他動運動を中心としたアプローチではなく、日常生活における姿勢ケアにより全身的な変形に対してアプローチできないか検討した。...

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  • 中高齢の脳性麻痺者における運動障害の重症度間での体幹・下肢筋の筋量および筋内非収縮組織の比較

    正木 光裕, 花岡 伸一, 内川 ほのか, 内川 雄貴, 平岡 司, 北村 由季, 長谷川 拳, 窪田 祐美, 山本 達也 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 141-141, 2024-03-31

    ...姿勢アライメントの評価として、スパイナルマウス (Index社製 ) を使用し、安静腹臥位での椎後彎角度、腰椎前彎角度、仙骨前傾角度を測定した。また、痙性の評価として、Modified Ashworth Scale (MAS) を用いて股関節屈曲・内転筋、膝関節伸展・屈曲筋、足関節背屈・底屈筋を評価し、左右の平均値を 算出した。...

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  • 感覚運動発達に遅れと偏りを有する拡張型心筋症児への発達支援の一症例

    古俣 春香, 西部 寿人, 金田 直樹, 井上 和広 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 159-159, 2024-03-31

    ...部レントゲンで心郭比72.7%、肺野透過性低下。心不全マーカー高値でDCMによる急性心不全と診断された。小児集中治療室にて鎮静、高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)、 強心薬の心不全治療開始。2病日よりPT開始。8病日一般病棟へ転棟し付添入院。発達経過をKIDS乳幼児発達スケール(以下 KIDS)で評価した。...

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  • セミファーラー位が重症心身障害児(者)の呼吸機能に及ぼす変化

    田代 峻一, 東 菜奈子, 米倉 照代, 澤田 一美 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 51-51, 2024-03-31

    ...③呼気時間は動画低速再生より、各姿勢25分経過以降の郭運動を視覚的に評価し1/100秒単位で15回計測。 ④ΔTdi%は超音波画像診断装置(vscan extend: GEヘルスケアジャパン)で側弯凸側の中腋窩線上第8・9肋骨部(Zone of apposition)から横隔膜運動を10回撮影。...

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  • 急性横断性脊髄炎に対し早期リハビリ介入し歩行獲得に至った1例

    稲森 遥, 中野 有子, 日高 雅大, 小森 華穂, 平野 哲, 大高 洋平 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 93-93, 2024-03-31

    ...腰痛を訴えてから歩行障害を呈し、MRIにて髄に横断性脊髄炎所見があり、両下肢弛緩性麻痺、膀胱直腸障害を認め、急性横断性脊髄炎の診断で入院となった。 </p> <p>【経過・結果】</p> <p> 第4病日から理学療法と作業療法を開始した。...

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  • 腰痛を有する看護・介護職員に対する運動機能テストの取り組み ~motor controlテストに着目した評価項目の検討~

    羅津 涼太, 中原 義人, 横田 俊輔, 成兼 結, 髙野 涼太, 鈴木 浩斗 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 308-308, 2024-03-31

    ...骨盤後傾には腹筋群や大殿筋、ハムストリングスの収縮が必要であるが、代償的に椎後弯を伴う方が多く選択的な制御が困難であった。また、陽性群において足関節背屈制限を伴う方が多い結果から、起立やしゃがみ動作においても負荷が掛かりやすい状況である。以上の事から腰部の安定化エクササイズや実地的な動作指導の必要性が示唆された。...

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  • 高齢心臓血管外科患者の術前骨格筋機能と退院後1年間の再入院との関連

    佐藤 亘, 大熊 厚司, 小池 まゆ, 高橋 将太朗, 横山 泰孝, 木村 祐紀, 西田 翔, 藤原 和志, 松尾 直, 山田 実 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 339-339, 2024-03-31

    ...対象は、開または 開腹手術を施行した高齢心臓血管外科患者とした。除外基準は、調査項目に欠損のある者、自立歩行が困難な者、他院へ転院した者、退院後1年間の再入院を追跡できなかった者とした。メ インアウトカムは、退院後1年間の再入院とした。術前の筋力および骨格筋量の指標は、それぞれ握力と骨格筋量指数 (SMI)を使用した。...

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  • 当院における小児呼吸理学療法介入状況を振り返って

    碓井 孝治, 畠山 冴子, 中波 暁, 小西 道雄, 山田 恵子 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 344-344, 2024-03-31

    ...</p><p>【考察】</p><p>今回は対照群を設けることができない上に,侵襲の観 点から部写真や採血は入院時しか行っていない症例が大多数だったため,明確な効果判定は困難だった.しかし,明らかに重症化して入院が長期化した症例はおらず,家族指導を行うことによるRT実施時間以外の保護者の対応も含め,薬物療法や酸素療法に加えたRTは重症化予防に貢献する可能性が示唆された....

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  • 腰背部への皮膚刺激ツール貼付による指床間距離への効果検討

    本田 伊織, 小川 寛晃, 久持 勇登, 川端 勇士 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 365-365, 2024-03-31

    ...</p><p>【考察】</p><p> FFD・L4~S2前傾角度の有意差はL4・PSISへのSM貼付により腰筋膜等の柔軟性が改善したためと考える。FFDにて背屈群は足関節戦略、底屈群は股関節戦略を用いていると考え、移動距離が違う2群のバランス戦略が用いられたことが強い相関が確認されなかった要因と考える。...

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  • Modified Prone Press Up Testの再現性の検討

    佐藤 嶺, 田村 祐輔, 竹内 光, 藤田 亮介, 中島 和哉, 村上 正和 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 368-368, 2024-03-31

    ...評価法であるが,再現性を検証した報告はなく,また,腰椎を複合的に評価している可能性が考えられる.よって,より椎可動性を選択的に評価できる方法としてModified Prone Press Up Test(以下 ,MPPUT)を考案した.本研究目的は,簡便な椎可動性の評価指標としての有用性を検証する前段階としてPPUT, MPPUTの再現性を検証することにある....

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  • 高齢女性直腸脱症例の脊柱アライメントからみた直腸脱の予防についての検討

    槌野 正裕, 荒川 広宣, 小林 道弘, 岩下 知裕, 堀内 大嗣, 米川 寛隼, 高野 正太, 伊禮 靖苗, 高野 正博 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 396-396, 2024-03-31

    ...また、T1STA (-3.7±2.7°)、T9STA(-9.5± 3.0°)と金村らは報告しており、今回の調査と比較するとRPは SVAとT1STAが増大し、T9STAが減少した椎後彎が増強した不良姿勢であるが、更にPTも大きくなっていることから姿勢を矯正する代償機能も働いていないことが考えられる。...

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  • 認知症患者に生じたインプラント周囲炎を契機とした薬剤関連顎骨壊死の1例

    小嶋 一輝, 木下 一彦, 鶴迫 伸一, 勝山 英明 日本口腔インプラント学会誌 37 (1), 59-63, 2024-03-31

    ...</p><p>患者は87歳,女性.既往歴にアルツハイマー型認知症,腰椎圧迫骨折,骨粗鬆症があった.右側頬部の腫脹,右側顎下部の疼痛のため当科を受診した.右側頬部に腫脹,顎下部に口腔外瘻孔,排膿を認めた.下顎右側インプラント周囲歯肉に発赤,腫脹,排膿を認めた.CT画像でインプラント体周囲に腐骨分離像,骨硬化像を認めた.インプラント周囲炎,MRONJステージ3と診断し,局所麻酔下にインプラント体除去術...

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  • 理学療法士の帯同に伴う修学旅行参加による脊髄損傷児の日常生活活動の状況と心理面の変化

    鞭馬 貴史, 今村 香奈, 谷口 直也, 指宿 立 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 104-104, 2024-03-31

    ...</p> <p>【考察】</p> <p> 修学旅行でPTが,班行動を把握し介助を行い,友人と同様のアミューズメントを利用させることができた.屋外ADLでは,特 に導尿時間が課題であがった.女性髄損傷者は開脚での導尿が必要であり,トイレ内環境により時間を有した可能性がある.髄損傷レベルの屋外の自己導尿獲得は,デバイス使用および患者の個人特性により可否は分かれることを報告している (...

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  • 痙攣重積型急性脳症を呈した児に対しGMFM及びCOPMを用いた症例

    仲山 玖未, 川瀬 麻理, 浅井 朋美, 田辺 仁彦 小児理学療法学 2 (Supplement_1), 168-168, 2024-03-31

    ...入院時より定頸しており左側への寝返りは自立していた.胡座位では上肢の支持は見られず,頭部と体幹は伸展し,後方へ傾倒していた.骨盤を介助すると頭部と体幹は前傾位で動揺するが胡座位を保持することは可能であった.端座位は体幹が前後に動揺するため部での支持が必要であった.音の鳴る物やボールには興味を示したがリーチングは見られなかった.GMFMは領域A:54.9%,領域B:8.3%,領域C-E:0%であった...

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  • 当院の小・中学生に対する野球肘検診の取り組み

    山根 将弘, 青木 光広, 片岡 義明, 新田 麻美, 河治 勇人, 沖野 久美子, 飯澤 剛, 森木 研登, 西山 雄人 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 214-214, 2024-03-31

    ...検診内容はスポーツ歴や痛み、既往歴に関する問診、医師による超音波エコーによるOCD、上腕骨内側上顆裂離の有無、理学療法士による可動域テスト (肩関節、肘関節、股関節、椎)、下肢タイトネステスト、投球フォームチェック、パフォーマンスチェック、Star Excursion Balance Test(SEBT)の前方、後外側、後内側とした。SEBTの結果は計測距離を転子果長で除して正規化した。...

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  • 姿勢評価を用いた一次予防領域への介入

    藤田 由貴子, 尾﨑 智之 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 420-420, 2024-03-31

    ...方法は、前額面と矢状面の骨盤の前後傾、腸骨稜の高さと腰椎のアライメントを評価し、独自の姿勢チェックシートを作成、個人に合わせたストレッチ方法や運動方法をフィードバックするというものである。本研究はアンケート用紙を用いて、今回の介入に対する満足度と姿勢に対する意識の変化を調査した。介入実施期間は2022年9月 1日から2022年12月31日とした。...

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  • 舌骨上筋群の筋活動を効果的に導く頭部挙上方法の検討

    荒川 武士 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 2.Suppl.No.1 (0), 82-82, 2024-03-31

    ...<p>【はじめに、目的】</p><p> 舌骨上筋群の筋活動向上方法の1つに頭部挙上訓練 (シャキア法 )がある.頭頸部の挙上すなわち矢状面での屈曲運動は運動学的に頭部屈曲,頸部屈曲,頭頸部屈曲の3種類があるが,3種のどれが有効か明確ではない.そこで,3種の屈曲運動時の舌骨上筋群ならびに鎖乳突筋筋活動への効果を比較検討した....

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  • Brugada症候群と鑑別を要した薬剤性失神の1例

    松下 鈴佳, 森田 智也, 浅野 和宏, 梁 豪晟, 高橋 仁, 舩越 拓 日本救急医学会関東地方会雑誌 45 (2), 132-136, 2024-03-29

    ...痛を自覚し, 硝酸イソソルビドスプレーを使用した後に一過性意識消失発作をきたした。来院時の心電図がBrugada型であったため, Brugada症候群による失神を考えた。しかし, 意識消失の状況が昼間, 立位かつ動作時であり, Brugada症候群による失神の典型例である夜間, 臥位, 睡眠時とは合致しなかった。...

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  • グイマツ雑種F<sub>1</sub>の人工交配家系における繊維傾斜の家系内変動

    中田 了五, 花岡 創, 大崎 久司, 村上 了, 安久津 久 森林総合研究所研究報告 23 (1), 1-11, 2024-03-28

    ...高付近から得た試料の各年輪境界の繊維傾斜を割裂法により測定した。平均傾斜と最大傾斜はそれぞれ0.96 ± 0.58, 2.72 ± 0.78度 (平均±標準偏差) であり、この家系はカラマツ属としては繊維傾斜が小さいが、全兄弟家系であるにもかかわらず家系内変動は大きかった。...

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  • 膿瘍による尾骨切除後の難治性臀部痛に対し脊髄刺激療法が有効であった1症例

    須田 万理, 高橋 亜矢子, 山中 百優, 博多 紗綾, 松田 陽一, 藤野 裕士 日本ペインクリニック学会誌 31 (3), 59-63, 2024-03-25

    ...<p>膿瘍による尾骨切除後の難治性臀部痛に対し腰椎移行部であるT12レベルでの脊髄刺激療法試験刺激(spinal cord stimulation:SCS)トライアルが有効であった症例を経験した.患者は24歳女性.膿瘍による尾骨切除後より臀部と下肢の持続痛を認めていた.他院ペインクリニックでブロック治療やオキシコドンを含む内服治療を行ったが効果がなく,SCSトライアル目的で当科に紹介となった.T12...

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  • 超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)後化膿性リンパ節炎に対してEBUS-TBNAにて排膿し軽快した1例

    阿部 大輔, 佐々木 由美子, 高畑 徳子, 玄 崇永, 八木 光昭, 矢口 大三, 志津 匡人, 市川 元司 気管支学 46 (2), 90-95, 2024-03-25

    ...</i></b>症例は33歳男性.健診にて部X線異常を指摘され,当院紹介受診となった.CT上両側肺門・縦隔・腹部リンパ節腫大,右上葉に空洞性結節を認め,#7リンパ節からのEBUS-TBNAで病理学的にサルコイドーシスと診断した.頭部MRIにて脳病変を認め,気管支鏡検査11日後にステロイド大量療法を開始した.気管支鏡検査39日後(第1病日)当科再診時に発熱があり,CTで内部に低吸収域を伴う#7リンパ...

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  • 喉頭,気管気管支に病変を伴った肺クリプトコックス症の1例

    堤 将也, 山入 和志, 向井 文香, 山口 実賀, 藤井 裕子, 三木 雄三, 柳生 恭子, 眞本 卓司, 少路 誠一 気管支学 46 (2), 96-101, 2024-03-25

    ....組織から<i>Cryptococcus neoformans</i>が培養陽性となりクリプトコックス症と診断した.フルコナゾールによる治療を行い,嗄声は改善し部CTで肺結節影は縮小し,気管支鏡検査で喉頭,気管病変の改善が見られた....

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  • 腰部脊柱管狭窄症術後に非閉塞性腸間膜虚血を発症した1例

    矢部 恵士, 糸川 高史, 入江 努, 田中 哲也, 中原 寛之, 青野 誠, 齊藤 太一 整形外科と災害外科 73 (2), 215-218, 2024-03-25

    ...<p>【症例】83歳女性.腰部脊柱管狭窄症に対してL4/5,L5/S1後方除圧術を施行した.術後8日目に起床後より心窩部痛が出現したが,血液検査や心電図は特記所見なく,症状軽減したため経過観察となった.その後腹痛が出現し,意識レベルが低下した.血圧低下,意識障害が遷延し,腹部単純CT検査を行った.腸管壊死と腸間膜~門脈ガス血症を認め,明らかな閉塞機転は指摘できず非閉塞性腸間膜虚血(non-occlusive...

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  • 気管支楔状切除を伴う左肺S<sup>6</sup>区域切除術を施行した下葉完全無気肺を伴う気管支型平滑筋腫の1例

    松井 栞, 宇山 攻, 竹原 恵美, 澤田 徹, 日野 直樹, 堀口 英久 気管支学 46 (2), 106-111, 2024-03-25

    ...</i></b>60歳代,男性.労作時呼吸困難の精査で左下葉支を閉塞する結節影を認め当院紹介となった.気管支鏡検査では左下葉支入口部を閉塞する腫瘍を認め部CTでは下葉無気肺を呈していた.生検では確定診断がつかなかったが平滑筋の索状増殖像がみられPETで集積を認めないことから平滑筋腫が疑われた.気管支鏡での摘出は困難と判断され呼吸器外科紹介,気管支楔状切除を伴う左肺S<sup>6</sup>区域切除術...

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  • 経気管支肺クライオ生検により診断したdiffuse pulmonary meningotheliomatosisの1例

    藤本 昌大, 立原 素子, 桂田 直子, 田中 伴典, 山田 潤, 佐藤 宏紀, 羽間 大祐, 山本 正嗣, 小林 和幸 気管支学 46 (2), 85-89, 2024-03-25

    ...</i></b>43歳女性.汎下垂体機能低下症で当院糖尿病・内分泌内科に通院していた.部CT画像で,両側肺に多発する1~5 mm大のすりガラス結節を指摘され,当科に紹介された.部CT画像では,5か月の経過で結節のサイズに変化はなかったが,画像所見からは転移性肺腫瘍などが疑われたため,左B<sup>8</sup>a,左B<sup>9</sup>aより経気管支肺クライオ生検を施行した.病理組織所見では...

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  • 腱板断裂に対する大筋移行術に上腕骨近位部骨折を起こした1例

    金城 英樹, 山口 浩, 当真 孝, 呉屋 五十八, 森山 朝裕, 西田 康太郎 整形外科と災害外科 73 (1), 136-139, 2024-03-25

    ...【結語】大筋腱移行術後の腱板修復状態を直視で確認することができた.移行した大筋は肉眼的には正常部分の腱板と同様な乳白色組織に覆われていた.</p>...

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  • 単独での上腕骨小結節剥離骨折の一例

    蛯原 宗大, 濱田 貴広, 中村 公隆, 井口 明彦, 泉 貞有, 今村 隆太, 井上 隆広, 井上 逸人, 黒木 陽介, 有薗 剛 整形外科と災害外科 73 (1), 148-151, 2024-03-25

    ...【症例】63歳女性.自転車走行中に転倒し左上腕部を受傷した.受傷翌日当院受診し,受傷後6日目に,全身麻酔下での骨接合術を行った.三角筋大筋アプローチにより進入し,上腕を外旋させ骨折部を展開した.内旋位で整復位良好となりCCSにワッシャーを用いて固定した.術後は4週間外旋15度までの制限とし,その後から制限なくROM訓練を開始した.術後4ヶ月で骨癒合は得られ,外旋は45度まで可能であった....

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  • 化膿性脊椎炎初期に膿,傍椎前方膿瘍を併発したと考えられた症例

    松永 千子, 一宮 邦訓, 中谷 潤, 神田 聡, 堀川 修一, 見陣 冬馬, 品川 博光, 山口 彩 整形外科と災害外科 73 (2), 223-228, 2024-03-25

    ...CTを撮影し,両側水を新規に認めた.血液・水培養からメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(Methicillin-susceptible Staphylococcus Aureus:MSSA)が検出され,化膿性脊椎炎に伴う膿,傍椎前方膿瘍と診断した.化膿性脊椎炎に膿,滲出性水を伴うことは稀であるが,糖尿病等危険因子のある高齢者の診療を行う場合,感染の進展がないか注意を払いながら加療を行う必要がある...

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  • アルカプトン尿症による関節症性変化により高度の環軸椎不安定性をきたした1例

    木戸 麻理子, 幸 博和, 小早川 和, 樽角 清志, 横田 和也, 川口 謙一, 中島 康晴 整形外科と災害外科 73 (2), 302-306, 2024-03-25

    ...<p>【はじめに】アルカプトン尿症は稀な先天性代謝異常症であり,色素沈着をきたした関節軟骨の変性により大関節に関節症性変化,脊椎に強直性変化が見られる.脊椎強直は特に腰椎に多く認め,頸椎ではまれであるが,今回我々は下位頸椎の強直により環軸椎の不安定性をきたし,脊髄症を発症したアルカプトン尿症の1例を経験したので報告する....

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  • 初回脆弱性骨折患者における二次骨折についての調査

    松尾 大地, 江頭 秀一, 宮坂 悟, 杉原 祐介, 日髙 信道 整形外科と災害外科 73 (2), 351-354, 2024-03-25

    ...【対象と方法】2016年4月から2021年3月の間に当院にて骨折で入院加療を行った1918例の内,初回脆弱性骨折(a)上腕骨近位部骨折,b)橈骨遠位端骨折,c)大腿骨近位部骨折,d)腰椎骨折)を起こし,退院後二次骨折を起こした137例(平均85.3歳,男性21例,女性116例)を対象とした.初回骨折部位毎の二次骨折部位について調査した....

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  • 高周波スネアによる気管支鏡下切除で診断した孤立性髄外性形質細胞腫の1例

    藤田 琢也, 苗村 祐樹, 花岡 淳 気管支学 46 (2), 102-105, 2024-03-25

    ...</i></b>60歳,男性.2週間前からの微熱,咳のために受診し部CTで左肺門に腫瘤影と閉塞性肺炎像を認めた.気管支鏡検査を行ったところ,左下葉支より突出した10 mmの赤色腫瘍を認めた.生検鉗子で一部採取したが確定診断には至らなかった.そのため全身麻酔下に高周波スネアを用いて腫瘍の大部分の切除を行い,病理検査に提出した.腫瘍は好酸性のアミロイド沈着物に多核異物巨細胞と核小体の目立つ形質細胞の浸潤...

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  • 保存的治療で治癒を得た気管内挿管による広範な気管膜様部損傷の1例

    中村 太陽, 河口 洋平, 今井 健太郎, 梶原 直央, 池田 徳彦 気管支学 46 (2), 119-123, 2024-03-25

    ...</i></b>77歳,女性.心筋梗塞の加療中に人工呼吸器管理となり,抜管したものの心不全が増悪し再挿管となった.挿管時に喀血を認めたため,気管支鏡検査を施行したところ気管膜様部に3.5 cmの損傷を認めた.心機能が著明に低下していた事,縦隔気腫及び気を認めなかった事から,気管損傷部位より末梢に気管チューブのカフを留置し,保存的治療を選択した.損傷した膜様部は徐々に肉芽が形成され,損傷後約2カ月で...

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  • 腕神経叢転移によりホルネル症候群と右上肢麻痺を来した気管腺様囊胞癌の1例

    大井 昌寛, 出村 芳樹, 多田 利彦, 黒川 紘輔, 佐々木 圭, 豊田 裕士, 山岡 幸司 気管支学 46 (2), 79-84, 2024-03-25

    ...</i></b>73歳男性.嚥下機能低下,右上肢麻痺を主訴に前医を受診し,右側のホルネル症候群も認められたためパンコースト症候群が疑われ当科に紹介された.部CTで気管に径3 cmの腫瘤,及び頸部MRIにて右側C5~8,T1神経根から腕神経叢に連続する神経腫大病変が認められた.気管支鏡下に気管内腫瘤を生検し病理組織診断は腺様囊胞癌であった.腕神経叢病変の生検検体からも腺様囊胞癌が検出され,気管原発からの...

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  • 結核性肘関節炎の1例

    井上 逸人, 中村 公隆, 井口 明彦, 濱田 貴広, 泉 貞有, 今村 隆太, 蛯原 宗大, 井上 隆広, 黒木 陽介, 有薗 剛 整形外科と災害外科 73 (2), 333-336, 2024-03-25

    ...【症例】23歳男性.誘因なく右肘痛が出現,近医整形外科で保存加療を施行されるも改善なく,発症約1か月で当科紹介受診された.発熱があり,右肘関節の腫脹・疼痛・熱感を認め可動域制限があった.X線で特記所見なく,MRIで肘関節の前方・後方に及ぶ腫瘤状病変(T1低信号,T2中等度~高信号)を認めた.CTで部病変は認めなかった.血液検査では炎症反応上昇を認め,結核菌特異的IFN-γは陰性であった.外来で穿刺...

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  • 神奈川県におけるサラワクイルカ座礁の初記録

    西村 双葉, 白形 知佳, 崎山 直夫, 鷲見 みゆき, 大津 大, 鈴木 美和 神奈川県立博物館研究報告(自然科学) 2024 (53), 103-112, 2024-03-22

    ...当該個体は、体長241.2 cm、体重130.2 kgのメスで、体長に対して小さい鰭、短い吻、体表の模様などの形態的特徴がサラワクイルカと一致した。また、ミトコンドリア制御領域の配列がサラワクイルカのものと高い相同性(99.06 %)を示したことから、当該個体をサラワクイルカと同定した。神奈川県内でのサラワクイルカの座礁・漂着・混獲・迷入(ストランディング)は本個体が初記録となる。...

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  • 九州のブナ林と下層植生の現状

    上森 教慈, 小山田 美森, 市橋 隆自, 菱 拓雄, 片山 歩美 九州大学農学部演習林報告 105 17-36, 2024-03-22

    ...各地点での植生調査として, ブナ1 個体を中心とした半径5m のプロットを5 つ設定し,高断面積,高断面積に占めるブナ割合,立木密度,ササの高さ,ササ稈密度の測定を行った。調査の結果,古祖母山,向坂山,三方岳ではササが消失していることが確認され,ササが残存していたサイトでもササ稈密度に差がみられた。九州のブナ林におけるシカ食害の影響は地域によって大きく異なっていることが明らかになった。...

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  • 大腸内視鏡検査後の食事量減少により正常血糖糖尿病性ケトアシドーシスを来したイプラグリフロジン内服中の2型糖尿病の1例

    大﨑 崇正, 冨田 周作, 原田 敬大, 松本 翔子, 齊藤 裕之 日本プライマリ・ケア連合学会誌 47 (1), 12-16, 2024-03-20

    ...<p>症例は80歳,女性.2型糖尿病に罹患しており,イプラグリフロジンを内服していた.X-7日に大腸内視鏡検査を施行された後,気分不良のため食事が減少していた.X日に腹痛と繰り返す嘔吐の為,救急搬送された.身体診察と腹部単純CTでは腹痛,嘔吐の原因疾患はなく,血液ガス検査ではアニオンギャップ開大性代謝性アシドーシスを示した.血中ケトンは上昇しており,血糖値は182 mg/dLであった.イプラグリフロジン...

    DOI Web Site 参考文献15件

  • ロボット支援下拡大腺摘出術を施行したMicronodular thymic carcinoma with lymphoid hyperplasiaの1例

    谷村 卓哉, 戸田 道仁, 鈴木 智詞, 伊藤 龍一, 篠原 亜弥, 岩田 隆 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 132-137, 2024-03-15

    ...<p>リンパ過形成を伴う小結節性腺癌(Micronodular thymic carcinoma with lymphoid hyperplasia;以下MNCLH)はリンパ性間質を伴う小結節性腺腫(Micronodular thymoma with lymphoid stroma;MNT)に類似する稀な疾患で,WHO分類(第5版)では暫定的に腺扁平上皮癌の亜型とされた.症例は48歳男性.CT...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • SBリークチェッカー<sup>Ⓡ</sup>の臨床評価

    河中 聡之, 竹内 幸康, 川岸 耕太朗, 小来田 佑哉, 大和 寛幸, 奥村 明之進 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 80-85, 2024-03-15

    <p>SBリークチェッカー<sup>Ⓡ</sup>はチェストドレーンバック<sup>Ⓡ</sup>に接続する装置で,エアリークを定量的に測定でき,なおかつ従来通り水封室の気泡を目視で確認することができる.今回,SBリークチェッカー<sup>Ⓡ</sup>の忍容性を評価する臨床試験を行った.</p><p>12例でSBリークチェッカー<sup>Ⓡ</sup>を使用した.SBリークチェッカー<sup>…

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 伝染性単核球症の経過中に降下性壊死性縦隔炎を発症した若年女性の1例

    蜂須賀 康己, 藤岡 真治, 魚本 昌志 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 125-131, 2024-03-15

    ...<p>症例は18歳,女性.伝染性単核球症に対し当院の耳鼻咽喉科で加療中に二次感染による深頸部膿瘍を生じた.局所麻酔下に頸部ドレナージが施行されたが3日後に増悪し,造影CTで降下性壊死性縦隔炎と診断し当科へ紹介された.緊急手術として腔鏡下に縦隔切開・ドレナージと左腔ドレナージを行い,引き続き深頸部膿瘍の開放・再ドレナージを行った.術後は腔内持続洗浄・ドレナージを10日間行い,経過良好で術後29日目...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 術後出血を契機に先天性血友病Bと診断した縦隔奇形腫の1例

    赤尾 恵子, 平原 正隆, 森野 茂行 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 86-92, 2024-03-15

    ...<p>症例は17歳男性.左前縦隔に10 cmの腫瘤性病変を認め画像所見から縦隔奇形腫と考えた.12歳時に扁桃摘出後に術後出血を認めた.術前の血液検査でAPTTが47秒と延長していたが易出血性を疑う症状はなかった.縦隔奇形腫に対してHemi- clamshell開で腫瘍切除術を行った.術後2日目にドレーン排液が血性となり,CTで左血性水と骨裏面に血腫を認めた.術後出血に対し腔鏡下血腫除去術を施行...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 瘤内大量血栓を認めた心室中隔穿孔修復術後遠隔期心室瘤の1例

    遠藤 由樹, 深田 靖久, 中野渡 仁, 入江 嘉仁 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (2), 83-86, 2024-03-15

    ...<p>症例は71歳女性.5年前に左室前壁の心筋梗塞による心室中隔穿孔に対しextended sandwich patch法にて修復を行った.経過は良好で独歩退院したが3年ほど経過し造影CT検査および経壁心臓超音波検査で心室瘤をみとめた.経時的に瘤が拡大し,瘤内に血栓を疑う所見をみとめ,呼吸苦も訴えるようになったため手術適応と判断した.手術は前回手術創を剥離後心停止下に左前下行枝左側で瘤を縦切開した...

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  • 冠動脈瘤破裂に対して外科的加療により救命し得た1例

    佐藤 大樹, 久米 悠太, 盆子原 幸宏 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (2), 74-77, 2024-03-15

    ...<p>症例は50歳男性.突然の痛,意識消失を主訴に当院へ搬送となった.心タンポナーデであったため,緊急で経皮的心囊ドレナージ,気管内挿管を施行し血行動態は安定した.CT検査および冠動脈造影検査で大動脈基部の解離が疑われたが,上行大動脈に明らかな解離所見を認めなかったため冠動脈CT検査を施行したところ,左冠動脈主幹部から連続して頭側に突出する16×16mmの冠動脈瘤を認め,冠動脈肺動脈瘻を合併した冠動脈瘤破裂...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 術前診断において精巣上皮腫様形態を示した腺リンパ上皮腫様癌の1切除例

    中村 勝也, 松本 昂, 生田 安司, 岩崎 健, 山元 英祟, 内山 明彦 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 106-113, 2024-03-15

    ...<p>症例は17歳の男性.気管支炎で部レントゲンを撮影された際に右肺門部の縦隔陰影拡大を指摘された.翌年の検診でも同様の指摘をされ,当院へ紹介された.部CTでは前縦隔に10 cm大の辺縁不整な腫瘍を認め,両側腕頭静脈,上大静脈,右房を圧排し腫瘍の浸潤が疑われた.組織診断のため,腫瘍針生検を行った.組織は小型成熟リンパ球とやや大型の腫瘍細胞からなりc-kit強陽性,PLAPが弱染色像を示した点から...

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  • 子宮頸部腺癌術後18年目に診断された多発肺転移の1例

    梁 泰基, 北川 崇, 森 俊輔, 重光 希公生 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 93-98, 2024-03-15

    ...<p>症例は76歳女性,58歳時に子宮頸部腺癌に対し,前医にて広汎子宮全摘術と両側付属器摘出術および骨盤内リンパ節郭清を受けた.術後6年半無再発で前医を終診となった.術後18年目に結核検診を受けた際に異常陰影を指摘され,精査目的で当院呼吸器内科を紹介受診した.CTで両側多発肺結節を認め,気管支鏡下肺生検を行うも診断は得られず生検目的に当科紹介となった.腔鏡下右肺部分切除術を行い,病理検査では当初,...

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  • 葉間血腫を呈した肉腫様肺癌の1例

    杉原 実, 岡本 紗和子, 後藤 真輝, 谷口 哲郎 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 138-144, 2024-03-15

    ...<p>患者は66歳男性.喀血と左前部痛で受診.CTで左肺上下葉間に内部吸収域不均一な腫瘤影を認めた.左葉間血腫の疑いで,腫瘍を栄養する左気管支動脈を塞栓したが血性水の増加と左下葉無気肺の進行を認めたため,内科的治療は困難と判断し,腔鏡下血腫除去術を行った.腫瘍を疑う充実性の病変は明らかでなく,葉間に多量の血餅を認めた.血腫の一部を病理検査に提出したところ,肉腫様肺癌の診断に至った.充実性の腫瘍...

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  • 低分化型肺原発滑膜肉腫の1例

    三股 頌平, 稲田 一雄, 佐藤 寿彦 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 145-151, 2024-03-15

    ...<p>症例は57歳,女性.2週間持続する血痰を主訴に当院呼吸器内科を受診,精査目的に入院した.部CTで左肺下葉S6に細血管の流入を伴う25 mm大の境界明瞭な充実性結節を認めた.手術目的に当科へ転科し,腔鏡下に左下葉S6区域切除を施行,迅速細胞診で紡錘形細胞の増殖を認めカルチノイドや小細胞癌,肉腫等の悪性疾患が鑑別に考えられた.下葉切除及びリンパ節郭清を追加し手術を終了した.術後病理診断では,HE...

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  • AVR後,生物学的製剤投与中に弁輪部膿瘍を生じた高安動脈炎の1例

    川口 信司, 中井 真尚, 小澤 貴大, 内山 大輔, 宮野 雄太, 寺井 恭彦, 山田 宗明, 野村 亮太, 三岡 博 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (2), 66-69, 2024-03-15

    ...<p>症例は32歳女性.5年前に高安動脈炎と診断され,1年前に大動脈弁閉鎖不全症に対して大動脈弁置換術を施行した.高安動脈炎に対してPrednisoloneとAzathioprine内服を継続していたが4カ月前からTocilizumab皮下注に変更となった.1カ月前から労作時呼吸苦を認め,2日前から部不快感が出現し当院を受診した.血液検査ではCRP 0.02 mg/dl,心エコーとCTで弁周囲逆流...

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  • 張力固定型チタンケーブルとメッシュプレートを併用した骨固定法の検討

    檜垣 知秀, 黒部 裕嗣, 福西 琢真, 坂上 倫久, 西村 隆, 泉谷 裕則 日本心臓血管外科学会雑誌 53 (2), 56-61, 2024-03-15

    ...[結語]チタンケーブルとメッシュプレートを併用した閉法は,術後の骨ずれを減少させ,その結果,安定した骨固定に寄与すると考えられる.チタンケーブルの固定手技は,テンショナーを用いた一定力で骨固定できる一方で,骨カッティングの懸念を指摘されていた.そのためメッシュプレートを骨背面に挿入して固定することにより,骨カッティングを防止し,より安定した骨固定に繋がると考えられた.</p>...

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  • 結腸癌肝転移に対する人工水下ラジオ波焼灼後に医原性中葉捻転をきたした1例

    田中 博, 岡田 英, 青木 正 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 114-118, 2024-03-15

    ...<p>症例は68歳女性.横行結腸癌術後に肝転移と肺転移を発症し,肝転移に対して人工水下ラジオ波焼灼を施行された.治療後に右痛,咳嗽,血痰が出現したが自然軽快した.22日後の転移巣評価の全身造影CTで右肺中葉捻転が疑われた.感染および壊死の徴候を認めないため,3日後に腔鏡下中葉切除を施行した.葉間は完全分葉で,上葉と下葉はそれぞれ壁と横隔膜に癒着していたため,癒着のない中葉のみが人工水によって...

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  • 部外傷後に腺囊胞内出血をきたし,偶発的に発見された顕微鏡的腺腫の1例

    小野 元嗣, 原 祐郁 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 152-156, 2024-03-15

    ...<p>症例は80歳,男性.自宅階段で転落し左外傷性血気と左第8~11肋骨骨折の診断で当院へ搬送された.入院翌日に貧血の進行ならびに部CT検査で左腔内の液体貯留の増加を認めたため,腔内出血が持続していると判断し緊急手術となった.予想に反し腔内出血はごく少量で,肋骨骨折した部位からも活動性の出血は認められなかった.腔内を再度観察すると前縦隔に広基性に繋がる緊満した囊胞性病変を認め,囊胞内には...

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  • Radio Isotope法と術中intact-PTHモニタリングを併用し摘出した縦隔内異所性副甲状腺腺腫の1例

    原田 柚子, 今井 一博, 髙嶋 祉之具, 栗原 伸泰, 栗山 章司, 南谷 佳弘 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 99-105, 2024-03-15

    ...置き,腔鏡補助下に縦隔脂肪織内の病変を切除した.摘出病変は<sup>99m</sup>Tc高集積であり,血中intact-PTHも切除後10分で低下が得られ,完全切除と判断した.最終病理診断は異所性副甲状腺腺腫であり,1年6ヵ月経過した現在まで高Ca血症や腺腫の再発なく経過している.術中同定困難な縦隔内異所性甲状腺腺腫においては,Radio Isotope法や術中intact-PTHモニタリング法...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 部ステントグラフト

    安原 清光 日本血管外科学会雑誌 33 (2), 73-77, 2024-03-06

    ...<p>部大動脈ステントグラフトは部大動脈疾患の治療体系を大きく変貌させた.治療対象は下行大動脈瘤のみならず,急性および慢性B型大動脈解離や大動脈損傷などが適応とされている.加えてその治療領域はさらに広がる方向にある.本邦に企業製部大動脈ステントグラフトが発売され15年が経過し,その成績は良好で,手術件数はなおも増加傾向である.ただし国内外のガイドラインにおいて多くの疾患に対するステントグラフト...

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  • アベマシクリブと内分泌療法の併用療法が部分奏効した乳癌膵転移の1例

    良永, 康雄, 吉田, 純, 名嘉眞, 陽平, 三笠, 圭太, 名嘉眞, 智樹, 白水, 康司 自治医科大学紀要 46 53-58, 2024-03

    ...右乳房上外側に皮膚潰瘍と腫瘍の露出を認め,造影CTで腋窩リンパ節転移,多発膵腫瘍,多発骨転移,膜播種と水を認めた。露出腫瘍の生検の結果,浸潤性乳管癌,ホルモン受容体陽性,HER2陰性であった。膵転移を疑う切除不能乳癌として,薬物療法と膵腫瘍に対する内視鏡的生検を提示したところ,化学療法を除く薬物療法についてのみ同意を得た。...

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  • 薬害スモンの発症メカニズムの完全解明に向けて

    勝山 真人 日本薬理学雑誌 159 (2), 78-82, 2024-03-01

    ...<p>キノホルム(クリオキノール)は20世紀半ばに整腸剤として多用されたが,亜急性脊髄視束神経症(スモン)という薬害を引き起こしたため,1970年に我が国では販売中止となった.スモンは猛烈な腹痛に引き続き,特有のしびれ感が足先から下肢全体,あるいは腹部・部にまで上行する神経疾患であり,下肢の痙縮や脱力をきたし,重症例では視力障害や失明,さらには脳幹障害による死亡例まで存在する.しかしキノホルムによる...

    DOI Web Site PubMed

  • 多発巨大肝囊胞の形態をとった血管肉腫の1例

    舩岡 昭宏, 沼倉 里枝, 寺谷 卓馬, 斉藤 光次, 佐野 圭二 肝臓 65 (3), 121-130, 2024-03-01

    ...<p>症例は60代女性.労作時呼吸苦,右季肋部痛を主訴に受診され,CTで多発巨大肝囊胞による腔の圧排が指摘されたため当科紹介となった.最大径14 cmの肝囊胞を10個肝臓内に認め,同時に脾腫瘤も指摘された.3年前には肝囊胞は指摘できず,悪性腫瘍の可能性を考えEUS,CT,MRI,PET-CT,上下部内視鏡検査,造影エコー検査を施行し,囊胞穿刺で囊胞内の液体を細胞診に提出したがいずれの検査でも悪性所見...

    DOI Web Site 参考文献20件

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