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検索結果 3,347 件

  • 黄色爪症候群の 2 例

    山村 里恵, 敷地 孝法, 稲山 真美, 柿内 聡司, 仁木 敏之, 井上 利之 西日本皮膚科 86 (2), 143-150, 2024-04-01

    ...胸水やリンパ浮腫コントロール不良による死亡例もあり,われわれ皮膚科医も気を付けておくべき疾患ではないかと思われる。</p>...

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  • 化膿性脊椎炎初期に膿胸,傍胸椎前方膿瘍を併発したと考えられた症例

    松永 千子, 一宮 邦訓, 中谷 潤, 神田 聡, 堀川 修一, 見陣 冬馬, 品川 博光, 山口 彩 整形外科と災害外科 73 (2), 223-228, 2024-03-25

    ...を新規に認めた.血液・胸水培養からメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(Methicillin-susceptible Staphylococcus Aureus:MSSA)が検出され,化膿性脊椎炎に伴う膿胸,傍胸椎前方膿瘍と診断した.化膿性脊椎炎に膿胸,滲出性胸水を伴うことは稀であるが,糖尿病等危険因子のある高齢者の診療を行う場合,感染の進展がないか注意を払いながら加療を行う必要がある....

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  • 術後出血を契機に先天性血友病Bと診断した縦隔奇形腫の1例

    赤尾 恵子, 平原 正隆, 森野 茂行 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 86-92, 2024-03-15

    ...<p>症例は17歳男性.左前縦隔に10 cmの腫瘤性病変を認め画像所見から縦隔奇形腫と考えた.12歳時に扁桃摘出後に術後出血を認めた.術前の血液検査でAPTTが47秒と延長していたが易出血性を疑う症状はなかった.縦隔奇形腫に対してHemi- clamshell開胸で腫瘍切除術を行った.術後2日目にドレーン排液が血性となり,CTで左血性胸水と胸骨裏面に血腫を認めた.術後出血に対し胸腔鏡下血腫除去術を施行...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 葉間血腫を呈した肉腫様肺癌の1例

    杉原 実, 岡本 紗和子, 後藤 真輝, 谷口 哲郎 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 138-144, 2024-03-15

    ...<p>患者は66歳男性.喀血と左前胸部痛で受診.CTで左肺上下葉間に内部吸収域不均一な腫瘤影を認めた.左葉間血腫の疑いで,腫瘍を栄養する左気管支動脈を塞栓したが血性胸水の増加と左下葉無気肺の進行を認めたため,内科的治療は困難と判断し,胸腔鏡下血腫除去術を行った.腫瘍を疑う充実性の病変は明らかでなく,葉間に多量の血餅を認めた.血腫の一部を病理検査に提出したところ,肉腫様肺癌の診断に至った.充実性の腫瘍...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 結腸癌肝転移に対する人工胸水下ラジオ波焼灼後に医原性中葉捻転をきたした1例

    田中 博, 岡田 英, 青木 正 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 114-118, 2024-03-15

    ...虚脱し,さらに中葉の転移性肺腫瘍の存在により中葉が反転するように浮力が働いた結果,捻転が生じたと推測した.捻転した中葉は炎症で下葉に癒着し臓側胸膜が肥厚していたが,手術は安全に終了し,術後経過問題なく退院した.人工胸水による肺捻転を予測して未然に防ぐことは困難であるため,人工胸水後早急に画像検査で肺捻転を発見できれば捻転解除術で肺を温存することができるかもしれない....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • アベマシクリブと内分泌療法の併用療法が部分奏効した乳癌膵転移の1例

    良永, 康雄, 吉田, 純, 名嘉眞, 陽平, 三笠, 圭太, 名嘉眞, 智樹, 白水, 康司 自治医科大学紀要 46 53-58, 2024-03

    ...胸水はほぼ消失,腋窩リンパ節転移と膵腫瘍は著明に縮小した。膵腫瘍は原発との鑑別を要したが,画像所見と経過から乳癌の転移として矛盾ないと考えられた。乳癌の膵転移は比較的稀であり,原発巣と同時に非切除での薬物療法が行われたとする報告は更に稀である。文献的考察を加えて報告する。...

    機関リポジトリ

  • 急性腎心症候群を疑った猫の1症例

    三浦 篤史 日本獣医腎泌尿器学会誌 15 (1), 11-16, 2024-02-29

    ...麻酔に伴い急性腎障害を引き起こした猫の症例が胸水貯留および肺水腫を呈していた。心臓超音波検査を行なったところ、心拡大および心筋肥大の所見が認められた。急性腎障害に対して血液透析を行い、急性期を乗り越えた。腎機能が回復したのちに再度心臓超音波検査を行なったところ、心拡大および心筋肥大の所見も改善が認められた。以上のことから急性腎心症候群を呈していたと考えられた。...

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  • 高齢者G-CSF産生肺癌に対する手術切除によりPSが改善した1例:症例報告

    原 大輔, 山田 響子, 近藤 竜一 肺癌 64 (1), 34-38, 2024-02-20

    ...</b>89歳,女性.主訴は発熱,易疲労感,息切れでPS 2相当であった.右肺下葉に7.9×5.0 cmの充実性腫瘤を認め,血液検査上,WBC 17810/μl,血清G-CSF 211 pg/mlと高値でG-CSF産生肺癌を疑い手術を施行した.胸腔内に播種や癌性胸水を認めず根治的切除が可能と判断した.第5肋間開胸アプローチの上,腫瘍が中間気管支幹に進展しており中葉の温存は不可能と判断し,中下葉切除とした...

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  • ペムブロリズマブを開始後,急激な進行で死亡したPD-L1高発現のSMARCA4欠損大細胞肺癌の1剖検例

    今尾 舞, 田中 悠也, 池内 美貴, 山本 浩生, 久米 佐知枝, 稲尾 崇, 門田 和也, 大塚 浩二郎, 大林 千穂, 鈴木 雄二郎 肺癌 64 (1), 22-27, 2024-02-20

    ...</b>87歳,男性.胸部CTで右下葉肺癌を疑われ,当院に紹介された.精査にてSMARCA4欠損非小細胞肺癌(cT2aN3M1c,stage IVB)と診断した.PD-L1高発現でありペムブロリズマブを開始したが,呼吸状態の悪化を認め治療開始15日目に永眠された.治療開始13日目の胸腹部CTでは原発巣の増大に加え両側胸水の増加およびリンパ管症を疑う広義間質の肥厚を認めていた.剖検ではSMARCA4欠損...

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  • 術後早期に発生したリンパ節転移を放射線治療で制御し得た胸壁原発血管肉腫の一例

    松岡 永, 溝渕 海, 山田 亮, 吉田 光輝, 谷田 信行 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (1), 67-73, 2024-01-15

    ...<p>75歳,男性.腹部膨満感,食欲不振で来院され,CTで左胸水貯留と第7肋骨浸潤を疑う腫瘤を認めた.胸腔ドレナージにて血性胸水を認め,原発性肺癌疑いで,診断目的に胸腔鏡下左肺部分切除+肋骨針生検を施行した.肺腫瘤は血腫であったが,肋骨病変の針生検から血管肉腫と診断された.PET-CTでは胸壁腫瘍部と左腋窩リンパ節に集積を認めた.根治手術として左胸壁腫瘍切除+腋窩リンパ節郭清術を施行した.組織診にて...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献28件

  • 横隔膜交通症に対する手術治療―当科経験例7例と本邦報告例32例の検討―

    福永 亮朗, 幾島 拓也, 出口 琢人, 青木 佑磨, 桒原 尚太, 山本 和幸, 西上 耕平, 市村 龍之助, 真名瀬 博人 日本呼吸器外科学会雑誌 38 (1), 2-8, 2024-01-15

    ...<p>横隔膜交通症は腹膜透析や肝硬変など腹水が貯留する病態に合併するまれな疾患である.症例報告は散見されるが,標準的治療は未だ定まっていない.当科で2018年から2022年の間に経験した7例の横隔膜交通症に対する手術について検討した.男性6例,女性1例,平均年齢は56.4歳であった.原因疾患は慢性腎不全による腹膜透析2例,肝硬変による肝性胸水5例で,全例が右側病変だった.術中横隔膜交通部同定はインジゴカルミン...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 小児リンパ疾患の病態および経皮的リンパ管治療

    山本 真由 日本小児放射線学会雑誌 40 (1), 43-48, 2024

    ...リンパ液のうっ滞や過剰産生による破綻である.リンパシステムの全体像把握は難しく,特に肝臓や腸からのリンパ流の全体的評価は困難だが,近年の技術進歩により肝リンパ流の評価が可能となってきている.それにもかかわらず,リンパ系の画像評価は未だ発展途上であり,病態解析と治療計画の根拠とするには限界がある.小児患者に対する治療として,我々はリンパ管造影,胸管塞栓術,胸管破砕術,肝内リンパ管塞栓術等を用いて乳び胸水...

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  • 難治性リンパ管疾患の病態と新規治療薬

    小関 道夫 日本小児放射線学会雑誌 40 (1), 28-35, 2024

    ...<p>リンパ管腫(リンパ管奇形),リンパ管腫症,ゴーハム病,リンパ管拡張症は主に小児期に異常なリンパ管組織が浸潤するリンパ管疾患である.嚢胞性リンパ管腫は先天的に大小のリンパ嚢胞による腫瘤性病変で,起こる場所によって様々な症状を呈する.全身に拡張したリンパ管組織が浸潤するリンパ管腫症は,乳び胸水,心嚢水,骨溶解など病変の浸潤部位によって様々な症状を呈する.ゴーハム病も全身の骨が進行性に溶解する疾患で...

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  • 先天性リンパ性胸水症例の胎児期の診療方針の変更が生命予後に与える影響

    波若 秀幸, 柴崎 淳, 長瀬 寛美, 下風 朋章, 齋藤 朋子, 石川 浩史, 豊島 勝昭 日本周産期・新生児医学会雑誌 60 (1), 51-57, 2024

    ...<p> 当院では2005年から先天性リンパ性胸水の分娩方針を,胎児水腫悪化や胎児機能不全でも生命予後不良とされる妊娠32週までは娩出せず妊娠継続するように変更し,同時期に出生後治療も変更した.方針変更による影響を検討するため,当院の胎児診断症例を対象に1997-2004年と2005-2021年で胎児期と出生後の死亡割合を後方視的に比較した.1997-2004年と2005-2021年で,胎児死亡は6/...

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  • 唾液腺分泌がんにラロトレクチニブを使用した1例

    佐藤 瞭, 川崎 朋範, 松村 聡子, 井上 準, 蝦原 康宏, 中平 光彦, 山崎 知子 頭頸部外科 33 (3), 401-406, 2024

    ...今回,胸膜転移による癌性胸水を伴う耳下腺分泌がんの症例を経験した。根治手術の適応はなかったが,生検検体からETV6-NTRK3融合遺伝子が検出され,トロポミオシン受容体キナーゼ阻害薬であるラロトレクチニブ投与を開始した。これに伴い,腫瘍の縮小,癌性胸水の減少,自覚症状の改善を認めた。投薬は継続され,病勢の悪化なく経過している。...

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  • TAFRO症候群に対する免疫抑制療法中に腸骨筋出血をきたして動脈塞栓術を施行した1症例

    山口 和将, 富田 静香, 早川 桂, 石井 健 日本救急医学会関東地方会雑誌 44 (4), 317-320, 2023-12-28

    ...両側胸水貯留, 腎機能障害, 血小板減少, 高度炎症反応上昇がみられた。抗菌薬不応性で, 血小板減少と腎機能障害が増悪し入院17日目に当院に転院した。TAFRO症候群と診断し免疫抑制療法を開始した。血液透析を導入, 頻回の輸血補充療法を実施した。転院後第20病日に貧血精査の造影CT画像で造影剤の血管外漏出像を伴う右腸骨筋血腫が判明し緊急動脈塞栓術を施行した。...

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  • 進行病期マントル細胞リンパ腫と結核性胸水の同時発症

    大野 仁嗣, 阿部 教行, 前川 ふみよ, 林田 雅彦, 岸森 千幸, 福塚 勝弘, 稲尾 崇, 小谷 槙一, 住吉 真治 Tenri Medical Bulletin 26 (2), 99-109, 2023-12-25

    ...Zeel-Neelsen染色塗抹標本の顕微鏡検査でごく少数の抗酸菌を認め,結核菌のPCR検査が陽性であった.リファンピシン,イソニアジド,ピラジナミド,エタンブトールによる抗結核治療を実施したところ胸水は速やかに消失した.初診から5年経過したが、マントル細胞リンパ腫と胸水のいずれも再発を認めない.悪性リンパ腫患者は結核を発症するリスクが高いので,リンパ腫に胸水を伴った場合は,必ずしも腫瘍性胸水ではないことに...

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • 術後16年目に気管分岐下リンパ節に孤立性転移を認めたEGFR遺伝子変異陽性肺腺癌の1例

    加藤 雅人, 山田 恭平, 大島 孝一 肺癌 63 (7), 977-982, 2023-12-20

    ...</b>81歳女性.16年前に呼吸困難感を主訴に近医を受診.胸部X線で右胸水貯留を認め,胸部CTで右肺上葉に3 cm大の腫瘍と胸膜播種を認めた.右肺上葉腺癌,cT3N1M1a,stage IVaと診断し,gefitinibを開始した.治療開始1ヵ月後には胸水の消失と原発巣の縮小を認めたためサルベージ手術を行った.術後もgefitinibを継続したが,再発なく長期経過した.初回手術から16年後に腫瘍マーカー...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • ニボルマブ+イピリムマブ+プラチナ併用療法施行中,胸膜癒着術後にサイトカイン放出症候群をきたした肺腺癌の1例

    角 俊行, 十良澤 太門, 鈴木 敬仁, 越野 友太, 池田 拓海, 渡辺 裕樹, 山田 裕一, 千葉 弘文 肺癌 63 (7), 971-976, 2023-12-20

    ...</b>72歳 男性.右下葉肺腺癌に対して手術が施行された.術後経過観察中に胸膜播種,癌性胸膜炎で再発したため,ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法で治療を開始した.大きな有害事象はなく経過したが,day 27に胸水貯留による呼吸困難のため入院した.胸腔ドレナージ後,day 35に胸膜癒着術を施行した.Day 38より高熱が持続し,day 45に意識障害と多臓器不全を呈した.CRSが疑われたため,ステロイドパルス...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 化膿性脊椎炎の治療中に両側膿胸を併発した 1 症例

    金澤 実, 若竹 春明, 永富 彰仁, 栗栖 美由紀, 堤 健, 斎藤 浩輝, 北野 夕佳, 小島 宏司, 桝井 良裕, 森澤 健一郎, 藤谷 茂樹, 平 泰彦 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (6), 414-420, 2023-11-30

    ...当院ではセファゾリンの継続投与に加えて両側胸腔ドレナージを行い, 胸水と血液からメチシリン感受性黄色ブドウ球菌が検出されたため胸腔洗浄と抗菌薬長期投与を行い, 軽快退院した。 化膿性脊椎炎の発症機序, および化膿性脊椎炎と膿胸の関連について血流を介した感染拡大が強調され, また脊椎系に特有なBatson静脈叢が注目されている。自験例もこの関与が示唆される。...

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  • 肺原発と考えられた成人T細胞白血病・リンパ腫の1例

    石井 達也, 瓜生 拓夢, 神宮 達也, 堂阪 啓起, 仲田 庄志 気管支学 45 (6), 419-424, 2023-11-25

    ...を認め胸水からATL細胞が検出されたためATLリンパ腫型と診断した.シクロホスファミド,ドキソルビシン,ビンクリスチン,およびプレドニゾロン(CHOP)療法が奏効した....

    DOI 医中誌

  • 中皮腫診断における分子病理

    鍋島 一樹, 後藤 優子, 瀧澤 克実 肺癌 63 (6), 835-843, 2023-10-20

    ...における病理診断の進歩である.本稿では(i)前浸潤性中皮腫mesothelioma in situを含む「良性および前浸潤性中皮腫瘍」というカテゴリーが初めて加えられたWHO 2021分類の概略,(ii)その新たな疾患単位の診断を可能とした中皮腫の遺伝子変異に基づく形態学的補助アッセイと(iii)細胞診への応用,さらに(iv)中皮腫瘍および中皮腫亜型と遺伝子変異について概説する.胸膜中皮腫の8割以上が胸水...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献27件

  • 精索や腹膜にも病変を有し,イピリムマブ+ニボルマブ併用療法が奏効した悪性胸膜中皮腫の1例

    鶴賀 龍樹, 藤本 源, 江角 征哉, 江角 真輝, 辻 愛士, 八木 昭彦, 岡野 智仁, 都丸 敦史, 小林 哲, 浅山 健太郎 肺癌 63 (6), 887-891, 2023-10-20

    ...</b>72歳男性.両側鼠径部腫瘤の増大を主訴に近医受診,腫大している精索を両側とも生検され病理学的に悪性中皮腫と診断された.集学的治療目的に当院紹介となったが胸膜および腹膜にも病変を有しており全身薬物療法の方針となった.シスプラチン+ペメトレキセド療法にて一時は病勢の制御が得られたが,その後CT検査で右胸膜肥厚の増大,右胸水の増加,精索病変の増大を認め再発と診断,新規にイピリムマブ+ニボルマブ併用療法...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 粟粒結核との鑑別に苦慮したニボルマブによるサルコイドーシス様反応

    木戸 敏喜, 松井 祥子 The Japanese Journal of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders 43 (1_2), 119-122, 2023-10-01

    ...<p>症例は65歳,男性.既往歴に特記事項なし.食道癌Ⅳ期に対してニボルマブを使用される際,潜在性結核感染症と診断され,イソニアジドを投与されていた.ニボルマブ開始およそ1カ月後から発熱,呼吸困難,関節痛があり入院した.胸部CTで胸水と淡い粒状影を指摘され,粟粒結核を含め鑑別が進められたが,抗菌薬不応であり胸部粒状影が次第に明瞭となった.経気管支鏡下クライオ肺生検病理検査により,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 神経線維腫症1型に合併した高異型度卵巣漿液性癌の1例

    浅野 史男, 百村 麻衣, 森定 徹, 春名 佑美, 冨岡 紀子, 澁谷 裕美, 松本 浩範, 長濱 清隆, 小林 陽一 遺伝性腫瘍 23 (2), 55-59, 2023-09-30

    ...<p> 神経線維腫症1型は<i>NF1</i>遺伝子に変異をもつ遺伝性疾患であり,悪性腫瘍の合併をしばしば認める.今回,われわれは神経線維腫症1型に合併した高異型度卵巣漿液性癌の1例を経験した.32歳時に神経線維腫症1型と診断され,母親と姉も同様の診断であった.60歳時に呼吸苦を認め前医を受診したところ,卵巣癌による胸水貯留が疑われ当院に紹介受診となった.当院にて術前化学療法施行後に腫瘍減量術を施行...

    DOI 医中誌

  • Fontan術後の深部静脈血栓症吸引の際にAgilis™ NxT Steerable Introducerが有用であった1例

    青木 寿明, 松尾 久実代, 石井 陽一郎, 萱谷 太 Journal of JPIC 8 (1), 10-13, 2023-09-30

    ...Fontan手術後の合併症として血栓塞栓症があり,脳梗塞,肺塞栓,Fontan循環破綻などをきたす.血栓吸引の報告があるが,そのデバイス選択は施設ごとに異なる.症例は22歳女性.Ebstein病に対して,5歳時にFontan手術を施行した.発症4日前から左頸部・腋窩・前腕に疼痛,左上肢の腫脹があり緊急受診した.無名静脈から左内頚静脈・鎖骨下静脈に巨大血栓認め,左胸水貯留を認めた.緊急で経カテーテル的血栓溶解...

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  • 局所麻酔下胸腔鏡検査で診断に至ったクリプトコッカス胸膜炎の3例

    舩坂 高史, 中島 治典, 藤浦 悠希, 森 裕太, 堀 翔, 加賀城 美智子, 安部 崇, 安藤 守秀, 進藤 丈 気管支学 45 (5), 318-323, 2023-09-25

    ...</b>79歳男性.近医より胸部単純X線検査で左胸水を指摘され当院へ紹介となり,精査目的に局所麻酔下胸腔鏡検査を施行した.胸膜生検検体から莢膜を伴う酵母様真菌が検出され,クリプトコッカス胸膜炎と診断した.<b>症例3....

    DOI 医中誌

  • A群レンサ球菌により急速に進行した急性膿胸に対して胸腔鏡下膿胸腔掻爬術を施行した1例

    関口 航也, 持田 勇希, 落合 剛二, 海田 賢彦, 山口 芳裕 日本臨床救急医学会雑誌 26 (4), 557-562, 2023-08-31

    ...血液検査上炎症反応が高値であり,胸部CTにて左肺に多房性の隔壁を伴う膿胸腔と胸水貯留を認めたため急性膿胸と診断し,胸腔鏡下膿胸腔掻爬術を施行した。胸水と胸膜切除組織からA群レンサ球菌が検出され,原因菌と同定した。術後は炎症反応の著明な改善を認め,3週間の抗菌薬経静脈投与を行った後に退院となった。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 実臨床における細胞診検体を用いた肺がんコンパクトパネル™の有用性について

    東山 聖彦, 小林 周平, 野尻 崇, 宇田 裕史, 井上 正義, 山内 周, 佐藤 慶治 肺癌 63 (4), 285-291, 2023-08-20

    ...</b>2021年6月から2022年12月までの肺がん疑い症例(検体58件,症例57例)の気管支鏡やCTガイド下針生検および胸水などの細胞診検体をCP検査に提出し,同時に生検組織のFFPE検体に対し従来検査(オンコマインDx Target TestマルチCDxシステム,ODxTTまたはAmoyDx<sup>Ⓡ</sup> 肺癌マルチ遺伝子PCRパネル,Amoy検査)を行い,その結果を比較した....

    DOI Web Site 参考文献14件

  • 胸腔鏡・腹腔鏡併用手術が有用であった肝性胸水を伴う横隔膜交通症の2例

    尾崎 貴洋, 船水 尚武, 五十嵐 一晴, 峯田 章, 大村 健二, 若林 剛 日本腹部救急医学会雑誌 43 (5), 919-921, 2023-07-31

    ...経過中,胸水貯留による呼吸苦を認め,胸腔ドレナージを施行した。横隔膜交通症を疑い1例目と同様に閉鎖した。術後合併症なく両名とも退院された。横隔膜交通症に対する術式として低侵襲な鏡視下手術は有用であった。また縫縮が困難な場合には,組織接着用シートなどによる補強も選択肢の1つになると思われた。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • 卵巣・卵管癌における傍大動脈リンパ節郭清術後に乳糜胸水を生じた2例

    藤井 えりさ, 宇野 雅哉, 加藤 真弓, 棚瀬 康仁, 石川 光也, 加藤 友康 日本婦人科腫瘍学会雑誌 41 (3), 258-263, 2023-07-25

    ...</p><p>【症例2】44歳,既往特記なし.PDS施行し卵管高異型度漿液性癌IIIA1期pT2aN1bM0と診断.術後6日目に呼吸苦と右胸水貯留を認め利尿薬投与するも,8日目に胸水増加し胸腔ドレーン留置.乳糜胸水の診断で保存的加療したが改善なく,35日目にリンパ管造影を施行するも破綻部は同定されなかった.ドレーン管理下に化学療法施行,術後約半年でドレーン抜去,再貯留なく経過した.乳糜胸水を呈した原因...

    DOI 医中誌

  • 破裂奇静脈瘤に対し外科的切除を施行した一例

    三股 頌平, 上田 雄一郎, 白石 武史, 佐藤 寿彦 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (5), 432-436, 2023-07-15

    ...<p>症例は53歳男性.1ヵ月間持続する背部痛の増強を主訴に前医に受診し,造影CTで3.5 cm大の奇静脈瘤と大量の右胸水貯留を認め,奇静脈瘤破裂と診断された.手術目的に同日当院に転院搬送され,緊急で奇静脈瘤切除術を施行した.奇静脈瘤の壁は菲薄化しており,肺の展開にて噴出性に出血した.止血困難であったため,開胸手術にて奇静脈瘤を切除した.術後経過は良好であり,術後8日目に自宅退院となった.奇静脈瘤は...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 結核性孤立性外腸骨動脈瘤破裂の1例

    吉田 誉, 下江 安司, 細谷 祐太, 奥田 直樹, 川人 智久 日本血管外科学会雑誌 32 (4), 257-260, 2023-07-02

    ...<p>極めて稀な結核性外腸骨動脈瘤破裂の1手術例を経験したので報告する.症例は75歳,女性,8カ月前に胸膜炎のため他院での入院治療を受け抗生剤投与により軽快した.その際に提出されていた胸水より結核菌が検出されていた.今回2週間前より左下腹部痛と発熱のため近医にて腸腰筋膿瘍を疑われ抗生剤治療が行われるが改善せず,単純CT検査および腰部MRIが施行され動脈瘤破裂の可能性があり当院へ転送となった.造影CT...

    DOI 医中誌

  • 細胞検体による肺癌ゲノム診断の現状と今後の展望

    森川 慶 肺癌 63 (3), 153-160, 2023-06-20

    ...している.一方で,十分量の組織検体を採取できないケースをしばしば経験し,代替となる診断法の開発が求められていた.本邦で3番目の肺癌遺伝子パネル検査として2022年11月に薬事承認された肺がんコンパクトパネル<sup>Ⓡ</sup>は,細胞検体でも高い遺伝子解析成功率が報告され,高精度かつ汎用性の高い新規の次世代シークエンスパネル検査として2023年2月に発売された.擦過細胞懸濁液や針洗浄液だけでなく,胸水...

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  • 右胸腔内出血を伴った縦隔内膵仮性嚢胞穿破の 1 例

    田村 志宣, 蒸野 寿紀 日本病院総合診療医学会雑誌 19 (3), 190-195, 2023-05-31

    ...胸部X線で右大量胸水を認め,胸腔穿刺の結果,血性胸水であった。 造影CT検査では,膵仮性嚢胞を認めたが,影剤の血管外漏出は認めなかった。局所麻酔下胸腔鏡検査で,腫瘍と活動性出血は認めなかった。胸腔鏡検査後の造影CT再検査で,空気を含む膵仮性嚢胞を認められた。これら所見より,この嚢胞は縦隔を介して胸腔内に交通していると考えられた。胸水アミラーゼ値は, 17,710 IU/L と著明に高値を示した。...

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  • 局所麻酔下胸腔鏡検査にて診断し得た乳癌術後33年目に再発した癌性胸膜炎の1例

    伊藤 涼, 友田 義祟, 宮島 崇, 谷川 洸成, 四竈 純, 竹内 千枝, 長澤 千奈美, 中野 滋文, 塙平 孝夫, 粟屋 幸一 気管支学 45 (3), 226-231, 2023-05-25

    ...</b>75歳女性.増悪する労作時呼吸困難のため,当院に入院した.33年前に乳癌のため右乳房切除術を受けていた.胸部CTで両側胸膜肥厚に加えて両側少量胸水を認めるも有効な胸水検体が得られず,局所麻酔下胸腔鏡検査を施行した.壁側および臓側胸膜,横隔膜にまで白色の大結節が散在性に認められ,病理組織学的に管腔構造や篩状構造を認め,免疫染色の結果と併せて乳癌の晩期再発による癌性胸膜炎と診断した....

    DOI 医中誌

  • 猫の心筋症

    (監訳) 上地 正実, (著者) Kittleson Mark D, (著者) Côté Etienne 動物循環器病学会学術誌 6 (1), 1-19, 2023-04-01

    ...左心不全(肺水腫および/または胸水貯留)は、最も一般的にはX線写真で診断されるが、特にX線写真撮影のストレスを避けたい場合には、ポイントオブケア超音波検査やアミノ末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT- proBNP)バイオマーカー検査も有用である。...

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  • 肺動静脈と交通した成人肺葉外肺分画症の一切除例

    賀来 良輔, 益本 貴人, 余田 誠, 大塩 麻友美, 橋本 雅之, 澤井 聡 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (2), 118-123, 2023-03-15

    ...<p>症例は50歳女性.当科受診の11年前に偶発的に左肺腫瘤を指摘されるも,陰影が葉間にあり,局在が変化していたため胸水と診断されていた.今回,健診胸部単純X線で異常陰影を指摘され,胸部CTで左肺舌区に石灰化を伴う腫瘤影を認め,左肺腫瘍疑いとして当科紹介となった.病変の局在が変化することから孤立性線維性腫瘍を疑い,手術を施行した.腫瘤は肺門部を根部とする有茎性病変で,正常肺との連続性はなく,肺静脈および...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献20件

  • 食道造影で漏出を認めなかった特発性食道破裂の一例

    阪本 仁 島根県立中央病院医学雑誌 47 (1), 43-46, 2023-03-10

    ...に縦隔/胸腔ドレナージを行った.膿瘍からStreptococcus parasanguinis,また胸水からStreptococcus intermediusが検出された.術後9日目から飲水,11日目から食事を開始し,抗生剤治療を術後 14日目まで継続し17日目に軽快退院した.特発性食道破裂は食道造影により造影剤が縦隔へ漏出していることで診断を確定できるが,それを認めない症例も存在する.早期の外科的治療...

    DOI

  • 胸部下部および腹部食道における特発性食道破裂に対する腹腔鏡手術5例の経験

    和田 秀之, 村川 力彦, 郭 紗弥, 武内 優太, 桒原 尚太, 加藤 航平, 市之川 正臣, 松本 譲, 大野 耕一, 平野 聡 日本消化器外科学会雑誌 56 (2), 94-99, 2023-02-01

    ...が必要であり,これまで開胸手術が外科治療の中心であったが,近年は鏡視下手術の報告が増えている.当院では2013年12月から2018年10月に特発性食道破裂に対する腹腔鏡手術を5例経験したため,その有用性について検討した.穿孔部位は胸部下部食道左側が1例,腹部食道左側が4例で,全例で穿孔部の縫合閉鎖と胃穹窿部による被覆が行われた.手術時間は中央値で190分,出血量は10 mlであった.合併症は2例に胸水貯留...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • Chronic expanding hematoma再発に対してnegative pressure wound therapyが有用であった1例

    中村 大輔, 砥石 政幸, 境澤 隆夫, 吾妻 寛之, 西村 秀紀 日本呼吸器外科学会雑誌 37 (1), 50-56, 2023-01-15

    ...<p>症例は83歳,男性.右下葉肺癌に対して胸腔鏡補助下右下葉切除+ND1b施行.術後CT検査で右胸腔内に被包化した胸水が出現し,3年間で緩徐に増大した.胸水細胞診で悪性所見を認めず,Chronic expanding hematoma(CEH)と診断し,胸郭成形術(第5~10肋骨切除)を施行した.術後5ヵ月の造影CTで右側胸部皮下に14×10 cmの液体貯留を認め,CEHの再発と診断した.OK-432...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 胸水貯留・鼠径ヘルニア内転移を契機に発見され,術後に上皮内に病変が限局する卵管癌が原発巣と診断された1例

    田内, 麻依子, 中山, 健, 板倉, 桃子, 宮崎, 知哉, 堀, 祥子, 中尾, 紗由美, 宮村, 知弥, 丸山, 大介, 佐々木, 康, 森岡, 幹, 小川, 高史 昭和学士会雑誌 82 (6), 507-514, 2023-01

    ...卵管癌は卵管采に腫瘤を形成し,腹膜播種と癌性腹水を伴う進行例が多い.胸水貯留と鼠径ヘルニア内の腹膜転移を契機に診断された卵管上皮内癌の1例を経験したので報告する.症例は76歳,1妊1産,49歳で子宮筋腫のため子宮摘出術を施行されている.主訴は咳嗽,胸水貯留があり精査加療目的で当院紹介となった.全身造影CT検査で右側胸水貯留と右鼠径ヘルニア内に嚢胞状腫瘤を認めた.胸水細胞診で悪性細胞を認め,胸膜の病理診断...

    機関リポジトリ

  • 粘液水腫性昏睡を伴う亜急性腎障害に血液透析を行うも甲状腺ホルモン補充により透析離脱しえた1例

    中村 優理菜, 梶原 健吾, 矢野 裕子, 松下 昂樹, 吉井 隆一, 中村 朋文, 富田 正郎, 木下 博之, 向山 政志 日本透析医学会雑誌 56 (5), 177-181, 2023

    ...<p>症例は,90歳女性.1年間でCre 1.97 mg/dLから3.86 mg/dLまで増悪する腎機能障害を認め,呼吸苦や胸水貯留も認めたため,透析導入も含め精査加療目的に当院救急搬送となった.入院後精査の結果,粘液水腫昏睡が診断され,持続緩徐式血液濾過透析(CHDF)とともに甲状腺ホルモン補充を行った.全身状態および腎機能は改善を認め,通常の血液透析(HD)に移行,その後HDも離脱した.甲状腺機能低下症...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 重度COPD を併存していたが職場復帰できた高齢心不全患者の1症例

    野中 正大, 佐藤 憲明, 平井 祐治, 豊増 謙太 九州理学療法士学術大会誌 2023 (0), 60-, 2023

    ...レントゲンでCTR58%と心拡大、胸水貯留。血液検査でNTPro-BNP10986と心不全を認めた。酸素カニューレ2L+抗菌薬の内服、フロセミドによる持続静注による治療開始し8病日目にリハビリ開始。</p><p>【理学療法評価】 酸素カニューレ2LでSpO2安静時96~97%、呼吸数20回、安静時HR60~70台。視診触診:下腿浮腫+、起坐呼吸+。...

    DOI

  • 先天性角化不全症に対して生体肺移植を施行した1例

    小林 萌, 大角 明宏, 小川 絵里, 岡本 竜弥, 小池 隆志, 高橋 守, 田中 里奈, 豊 洋次郎, 中島 大輔, 濱路 政嗣, 伊達 洋至 移植 58 (Supplement), s297_2-s297_2, 2023

    ...当科紹介となった.肺血流シンチグラフィで47.5%の高いシャント率を認め,肺線維症および多発性肺動静脈瘻による低酸素血症と診断し,3ヶ月後に両親をドナーとする生体肺移植を予定した.術前には酸素化能がさらに進行し,シャント率は62.7%に増加し,病勢の悪化は急速であった.両側生体肺移植術を施行し、移植後の経過は良好で,術後55日目に自宅退院し,就学可能となった.移植から3年半経過後,定期フォロー検査で右胸水貯留...

    DOI 医中誌

  • 肺癌治療中に発症した HHV8-negative common effusion lymphoma の 1 剖検例

    清水 香織, 細根 勝, 中村 恵子, 高橋 剛, 田尻 亮輔, 田村 浩一, 岸田 由起子 日本臨床細胞学会雑誌 62 (2), 98-104, 2023

    ...</p><p><b>症例</b>:80 歳代,男性.肺癌治療中に胸水貯留を認め,細胞診および全身検索で HENCEL と診断した.胸水細胞診では N/C 比の高い中型異型細胞に混在して多核の大型異型細胞や多分葉核細胞を認めた.</p><p>LBC 標本では塗抹標本と比較して腫瘍細胞は小型化したが,核形不整像はより立体的に観察できた.剖検で肺腺癌に合併した HENCEL の診断を最終確認した....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献6件

  • 転移病変に対しリン酸トセラニブの投与を行った組織球性肉腫の犬の1症例

    田川 道人, 新坊 弦也, 富張 瑞樹, 渡邉 謙一, 古林 与志安 日本獣医師会雑誌 76 (8), e202-e207, 2023

    ...にて肺原発の組織球性肉腫と診断し,第36病日よりロムスチンによる術後抗がん剤治療を行った.ロムスチン5回目投与時に右兼部に5cm大の皮下腫瘤を認め,細胞診にて組織球性肉腫の転移病変と診断した.ドキソルビシンを使用したが効果はみられず病変は11cm大まで増大した.第172病日よりリン酸トセラニブの投与を開始したところ転移病変は急速に退縮し1.5cm大まで縮小した.しかし第301病日に転移病変の再増大と胸水貯留...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献25件

  • 臨床に役立つ小児呼吸器超音波検査

    星野 雄介, 富所 由佳, 河野 達夫, 竹井 寛和 日本小児放射線学会雑誌 39 (2), 75-89, 2023

    ...</p><p>気管挿管確認のUSは精度が高く,動的snowstorm sign/bullet sign,食道への誤挿管double tract signを参考にする.気胸のUSは広く普及し,lung slidingの消失,B lineの消失,lung pointの存在等を総合診断する.胸水検出能は高く,胸腔内の無エコー域として(膿胸は相対的高輝度域として)描出される.肺実質は壁側胸膜直下は直接観察可能...

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  • 多数の印環細胞が出現した中皮腫の 1 例

    鶴岡 慎悟, 河村 憲一, 松井 宏江, 鈴木 隆, 三瓶 祐也, 江原 輝彦, 是松 元子, 林 久美子, 前田 昭太郎, 清水 健 日本臨床細胞学会雑誌 62 (3), 151-158, 2023

    ...</p><p><b>症例</b>:65 歳,男性.アスベスト曝露歴あり.PET-CT で胸膜中皮腫が疑われ,胸水穿刺吸引細胞診が施行された.多くの細胞は空胞状細胞質を示すことから腺癌との鑑別が問題となったが,核所見や微絨毛所見,メタクロマジーを示した細胞が混在することから中皮腫を推定した.同時に作製したセルブロックから免疫組織化学染色を施行し,中皮腫と診断した....

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 胸管結紮術で改善せずリンパ管造影で治癒した肺癌術後乳糜胸の1例

    高橋 光, 朝戸 裕二 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 57-62, 2023

    ...も報告されており,今回,リンパ管造影にて治療しえた術後乳糜胸を経験したので報告する.症例は40歳,女性.左上葉肺腺癌(cT4N0M0:cStage IIIA)に対して左上葉切除術および迷走神経,横隔神経合併切除,上縦隔リンパ節郭清が施行された.術後3日目に乳糜胸と診断,保存的治療に反応せず胸管結紮術を施行したが改善しなかったため,術後30日目にリンパ管造影を施行した.造影翌日よりドレーンからの乳糜胸水...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 気管支鏡検査における鉗子・ブラシ洗浄液を用いたセルブロック作成の有用性の検討

    栗山 満美子, 中尾 心人, 木下 亮輔, 清利 紘子, 杉原 雅大, 武田 典久, 深井 美樹, 山田 和佳, 北島 聖晃, 露木 琢司, 村松 秀樹 日本農村医学会雑誌 72 (4), 307-313, 2023

    ...〔背景と目的〕呼吸器診療において,胸水を用いたセルブロック(Cell Block;CB)は頻用されている。一方で気管支鏡検査において鉗子・ブラシ洗浄液を用いたCBが病理診断に有用であったという報告は少なく,この有用性を明らかにするために後方視的に症例検討を行なった。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 肺移植術後レシピエントに対する退院後の生活指導について

    板羽 紗折, 杉元 弥生, 松田 安史, 纐纈 一枝, 剣持 敬, 星川 康 移植 58 (Supplement), s327_1-s327_1, 2023

    ...【結果】1)同居家族のCOVID-19感染による別居・外食のため体重増加・胸水貯留を来したが、食事内容を見直し増悪を防いだ 2)移植前から非定型抗酸菌感染があった。土壌に触れる野外活動を一時的に禁止した。...

    DOI 医中誌

  • 悪性リンパ腫との鑑別を要した胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍

    麻生 智愛, 前田 智也, 山口 央, 岡村 大輔, 石川 真穂, 郡 美佳, 塚崎 邦弘, 松田 晃, 麻生 範雄, 佐藤 次生, 茅野 秀一, 高橋 直樹 臨床血液 64 (4), 271-276, 2023

    ...胸水のセルブロックの免疫染色より胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍と最終診断された。胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍は,2021年版WHO胸部腫瘍分類において新しく組み込まれた喫煙歴のある男性に多い予後不良な疾患単位である。多発性リンパ節腫脹や骨髄浸潤を伴い,悪性リンパ腫との鑑別を要する疾患として留意すべきである。</p>...

    DOI PubMed 医中誌

  • 多分葉核が目立った PEL-like lymphoma と考えられた 1 例

    水口 聖哉, 湊 宏, 黒川 綾子, 大西 博人, 新谷 慶幸, 吉谷 久子, 片柳 和義, 車谷 宏 日本臨床細胞学会雑誌 62 (2), 105-110, 2023

    ...</p><p><b>症例</b>:70 歳代,男性.呼吸困難を主訴として当院を受診し,胸部 CT にて左大量胸水がみられた.胸水細胞診では,多分葉核が目立つ N/C 比の高い異型細胞が孤在性に多数認められ,悪性リンパ腫と診断された.胸水セルブロックにおける検討や,画像的に明らかな腫瘤形成を認めないこと,血中 HHV-8 が陰性であることから,最終的に PEL-LL と考えられた....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 急性膿胸を契機に47年後に気管支鏡下に摘出された気管支異物の1例

    丸塚 孝, 濱崎 博一, 大隅 祥暢 日本臨床外科学会雑誌 84 (1), 52-56, 2023

    ...<p>56歳,男性.急性膿胸の精査加療目的に当院へ紹介入院となった.CTでは左大量胸水と左下葉の無気肺と共に,左下葉気管支入口部に輪状の石灰化を伴う気管支閉塞を認めた.気管支鏡検査で左下幹入口部は肉芽様組織で閉塞していた.同部の病理組織検査で悪性所見は無く,細菌検査でも有意な病原菌を認めなかった.感染制御のため胸腔鏡下膿胸腔掻爬術を行い,急性膿胸は軽快した.術後経過観察の気管支鏡検査で,左下幹入口部...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 胸水セルブロックが診断に有用であった心臓血管肉腫の 1 例

    迫頭 直子, 平山 三国, 今泉 利信, 田中 圭, 黒濵 大和, 穴見 正信, 岸川 正大, 重松 和人, 安倍 邦子, 岡野 慎士 日本臨床細胞学会雑誌 62 (5), 237-245, 2023

    ...の由来特定のため胸水セルブロックを作製した.この胸水セルブロックを用いた免疫組織化学的検索により,胸水中の異型細胞は血管肉腫由来であると判断された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 右上葉肺癌術中の心膜損傷部からの乳糜胸水流入で発症した乳糜心膜症の1例

    松野 将宏, 平山 杏, 角岡 信男 日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 868-872, 2023

    <p>症例は60歳,女性.右上葉肺癌(cT1cN0M0 Stage I A3)に対して胸腔鏡下右上葉切除+リンパ節郭清術(ND2a-1)を施行.術後経過は問題なく術後4日目に退院となったが,術後12日目に血圧低下を伴う右胸痛で当院に救急搬送.心臓超音波検査で心嚢液貯留を認めた.心嚢ドレナージを施行し乳白色の排液を認め,乳糜心膜症と診断した.心嚢ドレナージと食事療法にて乳糜心膜症は改善し,術後23…

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 急性期病院での長期入院脊髄損傷患者に対するリハビリテーション ~多職種と強く連携して最良の予後を目指した1例~

    吉川 太一, 堀 耕太, 高毛禮 敏行, 池田 さゆり, 村田 竜一郎, 田畑 伸治, 渡邉 光貴, 清永 紗知 九州理学療法士学術大会誌 2023 (0), 152-, 2023

    ...また、早期から仙骨部の褥瘡、胸水貯留による無気肺を合併。廃用予防、合併症予防目的として、ROMex, MSex、ポジショニングは転院まで継続して行なった。第4病日よりギャッジアップ座位訓練を開始。第13病日には呼吸器装着下での端座位訓練を開始。起立性低血圧の改善に伴い、第20病日からはリフターを使用し、リクライニング車椅子乗車開始。呼吸状態は徐々に改善し、第68病日に呼吸器離脱。...

    DOI

  • 義歯調整による咀嚼機能回復が 終末期と判断された患者の回復をもたらした1 例

    今井 美恵 THE JOURNAL OF THE ACADEMY OF CLINICAL DENTISTRY 42 (2), 206-213, 2022-12-31

    ...に食欲不振,慢性下痢,低蛋白血症,胸水,下腿浮腫,血小板減少を認めた.症状悪化に伴い転院したB 急性期病院で,補液,アルブミン製剤投与,腹水穿刺を行うが,食欲不振は継続した.食事量低下に伴う衰弱と廃用の進行が予想されたが,本人・家族ともに積極的治療や侵襲的検査は望まず,継続療養目的で慢性期病院に転院した.転院後に義歯で食べられないと訴えたため,義歯を咬合器にリマウントして調整し咀嚼機能を改善するとともに...

    DOI Web Site 医中誌

  • 完全房室ブロックを併発した心筋型拘束型心筋症の猫の1例

    上野 雄史, 大塚 浩平, 藤岡 亜沙美, 猪狩 和明, 吉原 俊平, 町田 登, 平川 篤 動物の循環器 55 (2), 105-110, 2022-12-30

    ...<p>心筋型拘束型心筋症と臨床診断した猫の経過において,急性の呼吸促迫および胸水貯留が認められた。検査の結果,完全房室ブロックを併発していたことが判明した。死後の病理検査では,心内膜下心筋層の線維化病変や房室接合部中心線維体の硬化性病変が認められた。心筋型拘束型心筋症の症例が完全房室ブロックを併発し,徐脈となったことで血行動態がより悪化し,うっ血が助長された可能性が考えられた。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 妊娠後期の女性に合併した進行ALK陽性肺腺癌の1例

    小玉 勇太, 高納 崇, 廣島 正雄, 都島 悠佑, 後藤 希, 中瀬 敦, 田中 麻里, 稲垣 雅康, 伊藤 亮太, 横山 俊彦 肺癌 62 (7), 1009-1013, 2022-12-20

    ...</b>30代後半女性.妊娠26週頃から咳嗽が出現し,労作時呼吸困難や食思不振も自覚するようになった.妊娠37週に胸部X線検査が施行され,左全肺野の透過性低下を認め当科紹介入院となった.CTにて胸水を伴う左完全無気肺と両側肺門・縦隔リンパ節腫大,右肺の多発結節影を認めた.胸腔ドレナージを施行しつつ,翌日帝王切開にて児を娩出した.胸水検体で腺癌及びanaplastic lymphoma kinase(...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 自然退縮が認められ,腫瘍随伴症候群として末梢血と胸水中の好酸球増多を伴った肺定型カルチノイド腫瘍の1例

    丸田 竜介, 西山 直樹, 北野 正剛, 蝶名 林賢, 松本 崇平, 増尾 昌宏, 江花 弘基, 小林 亜紀, 尾辻 瑞人, 小林 正芳 肺癌 62 (7), 1026-1032, 2022-12-20

    ...</b>69歳男性.胸部異常陰影の精査で,右肺S<sup>5</sup>に結節影,右第8/9肋間とTh9~10近傍の壁側胸膜にそれぞれ結節影と腫瘤影を指摘された.3か月後のCTで傍脊柱の腫瘤影が自然退縮し,新たに右胸水が認められた.当院に紹介され,末梢血好酸球増多と好酸球性胸水が認められた.増大傾向を認めた右側胸壁の結節病変に対しCTガイド下針生検を行ったが検体量不足で確定診断が困難だった.その後,...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献12件

  • 拘束性心筋症様の血行動態を示した滲出性収縮性心膜炎の1例

    三保 成正, 住居 晃太郎, 髙橋 信也, 須澤 仁, 富本 秀子, 岩崎 年高, 山本 佳征 心臓 54 (12), 1371-1376, 2022-12-15

    ...<p> 高血圧症,発作性心房細動につき治療中の78歳男性.数年前から下腿浮腫があり,1カ月前から労作時呼吸困難を認めていた.頻拍性心房細動を伴う心不全として入院したが胸水と心嚢液が増加し呼吸状態が悪化した.胸腔および心嚢ドレナージにて症状軽快し退院した.第26病日,発熱と呼吸困難息切れにつき急性肺炎として再入院し,抗菌薬点滴ですぐに解熱し軽快したが,第33病日,再度熱発し呼吸状態が悪化した.CT上,...

    DOI 医中誌

  • 急激な変化を胸腔鏡検査にて確認した石綿曝露歴のある胸膜原発血管肉腫の1例

    平位 一廣, 西馬 照明, 藤岡 美結, 山本 浩生, 髙原 夕, 松本 夏鈴, 石田 貢一, 徳永 俊太郎, 堀 朱矢, 田村 大介, 今井 幸弘 気管支学 44 (6), 426-431, 2022-11-25

    ...</b>73歳の石綿曝露歴のある男性.検診にて胸水を指摘され当院を受診した.胸腔鏡にて白色の隆起性病変と胸膜肥厚を認めたが組織学的に診断を確定できず,経過観察とした.4か月後,胸水が急激に貯留したために2回目の胸腔鏡を行い,全周性の出血を伴う胸膜肥厚と赤色の融合した多発結節病変が出現した.生検組織の免疫染色でCD31陽性の腫瘍細胞を認め,血管肉腫と診断した.外来にて化学療法を行うも奏効せず,診断から...

    DOI 医中誌

  • 胎児治療を繰り返すことにより胎児水腫が改善し満期まで妊娠継続できた肺葉外肺分画症の1例

    岩崎 駿, 阪 龍太, 田附 裕子, 奥山 宏臣, 永嶺 由貴恵, 原田 宙実, 味村 和哉, 遠藤 誠之, 渡邊 美穂 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 58 (6), 907-911, 2022-10-20

    ....症例は7経妊2経産37歳女性の胎児.妊娠26週に胎児超音波検査で胸水を伴う左肺葉外肺分画症と診断された.その後に胎児水腫が出現し,母体ステロイド投与2回,胸腔穿刺3回,左胸腔-羊水腔シャント2回の胎児治療を実施した.胎児治療により胸水をコントロールすることで胎児水腫の悪化を防ぎ,妊娠33週以降より胎児水腫の改善と病変の縮小を認め,妊娠継続できた.正期産・経腟分娩で出生し,人工呼吸管理を要したのは一時的...

    DOI

  • ニボルマブ+イピリムマブ投与後に胸膜炎様のpseudo-progressionを呈した肺腺癌の1例

    寺嶋 勇人, 久金 翔, 渥美 健一郎, 寺師 直樹, 鈴木 彩奈, 永田 耕治, 清家 正博, 弦間 昭彦, 廣瀬 敬 肺癌 62 (5), 400-405, 2022-10-20

    ...</b>70歳,男性.胸膜播種を伴う肺腺癌pT3N0M1a stage IVAに対し1次治療としてカルボプラチン+ペメトレキセド+ニボルマブ+イピリムマブを投与した.投与後から発熱,呼吸困難,CRPの上昇,患側胸水の増加を認めた.胸水ドレナージを行い,セルブロック標本でCD4陽性T細胞を主体とした豊富なリンパ球の滲出を認めた.その後症状が軽快し,化学療法継続下で胸水の再貯留を認めていないことから,免疫関連有害事象...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • 術後早期に再発をきたした胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍の1例

    伊藤 温志, 川口 瑛久, 篠田 真里, 金田 真吏, 川口 晃司, 島本 亮, 伊藤 稔之, 藤本 源, 湯淺 博登, 髙尾 仁二 肺癌 62 (5), 417-423, 2022-10-20

    ...左胸腔ドレナージで血性胸水を認め,胸腹部CT検査では術前に指摘できなかった右第2肋骨の転移を疑う骨破壊像,左副腎転移を疑う結節の増大を認めた.診査胸腔鏡を施行したところ,左胸膜播種巣を認め術後再発と診断された.その後急速に進行する病勢に対して有効な治療介入を行えないまま,初回手術後49日目に呼吸不全により永眠された....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • ロボット支援下胸部食道切除術の術後短期成績の検討

    坊岡 英祐, 菊池 寛利, 羽田 綾馬, 川田 三四郎, 村上 智洋, 松本 知拓, 平松 良浩, 竹内 裕也 外科と代謝・栄養 56 (5), 196-201, 2022-10-15

    ...また胸水はロボット支援下群が胸腔鏡下群と比較し有意に少なかった (p=0.028) が, 肺炎の発症率は3群間で有意差を認めなかった. 反回神経麻痺はClavien‐Dindo分類(CD)≧1では胸腔鏡下群およびロボット支援下群が開胸群と比較し少ない傾向にあった. CD≧2の反回神経麻痺はロボット支援下群では1例も認めず, 開胸群と比較し有意に少なかった (p=0.004) ....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献19件

  • V.LAM(リンパ脈管筋腫症)

    鈴木 雅 日本内科学会雑誌 111 (10), 2107-2113, 2022-10-10

    ...<p>リンパ脈管筋腫症(LAM)は肺の多発性囊胞のほか,腎臓などの血管筋脂肪腫,後腹膜腔などのリンパ脈管筋腫,乳糜漏(胸水,腹水)などの病変を伴うことがある全身性の腫瘍性疾患であり,進行すると呼吸不全を呈しうる指定難病である.これまでは有効な治療法に乏しかったが,mTOR阻害薬の登場により治療可能な疾患に状況が変わりつつある.LAMの病態や臨床像,mTOR阻害薬(シロリムス)による治療について概説する...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 鏡視下腱板修復術(ARCR)が周術期に及ぼす影響

    松本 祐季, 松浦 恒明, 進 訓央, 兼川 雄次, 手島 鋭, 衛藤 凱 整形外科と災害外科 71 (3), 382-385, 2022-09-25

    ...【結果】症例は10例(男性7例,女性3例,平均年齢67.3歳)であった.皮下気腫を10例,患側の胸水を7例,患側有意の両側無気肺を6例認めた.術後に全身状態の悪化を起こした症例はなかった.【結語】ARCR術後の皮下気腫,胸水,無気肺はよく起こりうる病態であるが,術後の全身状態への影響は小さいことが示唆された.</p>...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • びまん性特発性骨増殖症に伴う胸椎骨折に肋間動脈損傷による血胸を合併した1例

    瀬尾 智史, 清水 建詞, 大友 一, 大茂 壽久, 濱田 賢治, 松永 慶, 上田 章貴, 長田 宗大, 畑 直文, 草場 宣宏, 田原 尚直 整形外科と災害外科 71 (3), 549-552, 2022-09-25

    ...<p>びまん性特発性骨増殖症(DISH)に伴う胸椎椎体骨折に加え,肋間動脈損傷による血胸を合併した症例を経験したので報告する.症例は91歳男性.階段5段からの転落による背部打撲で体動困難となり救急搬送され,X線および単純CTにてびまん性の脊椎強直とTh11椎体骨折,Th10,11棘突起骨折を認めた.また単純CT上,右胸水貯留があり造影CTでは肋間動脈からの造影剤漏出および血胸水の増加を認めたため血管内治療目的...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 右胸腔内に有茎性に発育・穿破した縦隔成熟奇形腫の1切除例

    戸田 洋, 木村 愛彦 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (6), 627-632, 2022-09-15

    ...<p>症例は56歳,女性.喘鳴と右胸背部痛を主訴に前医を受診し,胸部単純X線検査で大量の右胸水を認めたため,持続胸腔ドレナージが開始された後,当院へ転院した.胸部CT検査では右胸腔内に不整に造影される長径9 cm大の腫瘍を認め原発性肺癌が疑われたが,胸水細胞診では悪性所見は得られなかった.腫瘍マーカーの上昇は認めなかったが,胸水中アミラーゼ値が異常高値であったため,アミラーゼ産生肺癌などを念頭に置き...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 筋弁による修復と気道管理の工夫により救命しえた食道癌術後気管膜様部穿孔の1例

    香川 正樹, 池部 正彦, 中ノ子 智徳, 上原 英雄, 杉山 雅彦, 太田 光彦, 森田 勝, 竹之山 光広, 井上 要二郎, 藤 也寸志 日本消化器外科学会雑誌 55 (9), 549-557, 2022-09-01

    ...<p>食道癌術後に気管膜様部穿孔と膿胸を発症し,手術と術後気道管理の工夫によって救命した1例を経験した.症例は65歳の男性で,食道癌Stage IIと診断し,術前化学療法後に胸腔鏡下食道亜全摘,胃管による胸骨後経路再建術を施行した.術後7日目に縫合不全を認め,保存的に加療した.術後10日目の胸部CTで右胸腔に被包化された胸水を認め,膿胸と診断した.術後14日目の気管支鏡検査で気管膜様部に3か所の穿孔...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献22件

  • 簡易懸濁法を用いて胃瘻より投与したブリグチニブが有効であったALK陽性肺癌の1例

    後藤 広樹, 吉田 正道, 三木 寛登, 増田 和記, 児玉 秀治, 寺島 俊和, 藤原 篤司 肺癌 62 (4), 341-344, 2022-08-20

    ...</b>71歳男性.2015年に当科で多発脳転移,多発肺転移,左癌性胸水などを伴うALK陽性肺腺癌の診断に至った.クリゾチニブで治療を開始したが,約10ヶ月で腫瘍が増大したため,2次治療としてアレクチニブ投与を開始した.その後,約4年9ヶ月にわたり腫瘍は良好に制御されていたが,2021年2月より嚥下時のつかえ感が出現した.同症状は徐々に進行し,2021年3月に水分以外の経口摂取が困難となった.上部消化管内視鏡...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献2件

  • 内科的胸腔鏡の進歩と胸膜生検法の工夫

    笹田 真滋 肺癌 62 (4), 277-285, 2022-08-20

    ...<p>従来,悪性胸水の診断に際しては,胸腔穿刺による胸水検査と盲目的胸膜生検が行われてきたが,その診断率は決して満足できるレベルではなかった.特に悪性胸膜中皮腫は前述の方法での陽性率は低く,誤診を招くおそれもあるため慎重な判断が必要である.我が国では1990年以降内科的胸腔鏡が導入され,胸膜病変を直接観察し生検することが可能となり診断率が飛躍的に向上した.肺癌診療においては病理診断のみならずバイオマーカー...

    DOI Web Site 参考文献21件

  • 局所麻酔下胸腔鏡におけるクライオ生検で診断した胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍の1例

    槌本 朱里, 石川 立, 越野 友太, 池田 拓海, 小橋 建太, 安田 健人, 長尾 喬生, 浅井 悠一郎, 森 勇樹, 千葉 弘文 肺癌 62 (4), 345-349, 2022-08-20

    ...</b>51歳男性.特発性間質性肺炎の診断で当院通院中に,左胸水の貯留が出現した.左胸水貯留に対して局所麻酔下胸腔鏡による鉗子生検を試みたが,線維化により硬化した病変のため鉗子生検が不可能であった.そのため,局所麻酔下胸腔鏡下クライオ生検を施行したところ検体採取が可能であった.病理所見から胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍と診断した.<b>結論....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 悪性胸水ドレナージ後の続発性気胸 当院で経験したEx Vacuo Pneumothoraxの2例

    仲澤 順二, 新関 浩人, 京極 典憲, 楢﨑 肇, 上村 志臣, 八木 優樹 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (5), 575-579, 2022-07-15

    ...<p>胸水ドレナージ後の稀な合併症の一つにEx Vacuo Pneumothoraxというものがある.これは慢性胸膜炎により脆弱化かつ硬化した臓側胸膜が,胸水を抜かれた空間に生じる陰圧によって,損傷し発症する気胸である.当院では,過去10年でこのEx Vacuo Pneumothoraxを2例経験した.両症例とも悪性胸水ドレナージ後,肺が全拡張できずに気胸を発症した.悪性胸水に生じたEx Vacuo...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 乳癌術後化学療法中にうっ血性心不全を発症したがん治療関連心機能障害の1例

    藤井 友優, 政田 賢治, 金川 宗寛, 柏原 彩乃, 住元 庸二, 下永 貴司, 木下 晴之, 岡 俊治, 在津 潤一, 倉岡 和矢, 杉野 浩 心臓 54 (7), 814-820, 2022-07-15

    ...<p> 症例は65歳女性.X−1年1月左乳癌stageⅡBと診断され,左乳房切除術後,ドキソルビシン,シクロホスファミド,トラスツズマブなどによる化学療法を施行していた.X年3月より労作時の息切れが出現したため当院を受診した.胸部X線画像で心拡大と両側胸水貯留を認め,心臓超音波検査にて化学療法開始前と比較し左室駆出率の低下(59%から40%)を認め,うっ血性心不全の診断で当院に入院した.Heart...

    DOI 医中誌

  • 肺動静脈奇形に対して塞栓したコイルの胸腔内穿破による膿胸の1例

    竹野 巨樹, 井上 玲, 飯村 泰昭, 寺村 一裕 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (5), 536-540, 2022-07-15

    ...遺伝性出血性毛細血管拡張症に合併することが多い疾患であり,治療はコイルやプラグを用いた塞栓術が第一選択である.コイルの胸腔内穿破や膿胸といった合併症はこれまでに報告がない.症例は20歳代女性.遺伝性出血性毛細血管拡張症の既往があり,5年前に他院で右S10の肺動静脈奇形に対しコイル塞栓術を施行された.今回胸痛にて当院救急外来を受診,1度の右気胸を認め経過観察入院となった.入院後,炎症反応の上昇とともに胸水...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • 交連部離開を起こした大動脈弁位Mosaic生体弁の1例

    古賀 清和, 古舘 晃, 大崎 隼, 蒲原 啓司 心臓 54 (6), 686-690, 2022-06-15

    ...<p> 症例は85歳男性.71歳時に大動脈弁狭窄症兼閉鎖不全症(二尖弁)に対し,Mosaic生体弁23 mmを用いた大動脈弁置換術を施行した.年に1回の定期的な心エコー検査にて置換した大動脈弁や心機能に問題なく経過していた.2021年4月起座呼吸が突然出現し,肺うっ血と胸水貯留を認め,心不全と診断され入院となった.心精査にて重症大動脈弁位人工弁逆流を認め,内科的治療にもかかわらず心不全症状が持続したため...

    DOI 医中誌

  • 胃全摘術Roux-en-Y再建後のバルーン内視鏡を用いたERCPに伴う小腸穿孔の1例

    津留 悠壽, 室屋 大輔, 下河邉 久陽, 長尾 祐一, 和田 義人, 宗 宏伸, 明石 英俊, 下河邉 智久 日本腹部救急医学会雑誌 42 (4), 485-488, 2022-05-31

    ...術後軽症膵炎および胸水を認めたが保存的に改善し,第22病日に退院となった。胆囊十二指腸吻合は上行感染や発癌などの観点から施行されなくなっているが,本症例のような高齢患者の緊急手術における胆道内瘻術として有用な術式であると思われた。</p>...

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  • 長期介在気道異物に対して外科的切除を行った1例

    阪本 仁, 森村 祐樹, 小阪 真二, 三浦 聖高 気管支学 44 (3), 216-220, 2022-05-25

    ...</b>75歳男性.前医でX-9年の健診での胸部X線写真で右下肺野に金属を疑う異物が認められた.無症状であったため,患者の希望により経過観察となった.X-2年のCTで少量の右胸水を指摘された.X年のCTで周囲に陰影を伴い咳嗽が出現したため,当科へ紹介された.気管支鏡所見は右B<sup>10</sup>の入口部に易出血性で肉芽様の組織を認めたが,異物を確認できなかった.そのため,異物と周囲の陰影を含めた...

    DOI 医中誌

  • 子宮体癌術後の骨盤腔内リンパ漏が原因であった難治性胸水の一例

    山口 大輔, 伊藤 温志, 金田 真吏, 川口 晃司, 島本 亮, 高尾 仁二 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (4), 396-401, 2022-05-15

    ...診断のため鼠径部へのインドシアニングリーン皮下注射とリンパ管シンチグラフィーを行った.術後28日目にリピオドールでリンパ管造影を施行後,排液が減り,胸腔ドレーンを抜去できた.患者は術後43日目に退院し,その後胸水貯留なく経過している.本症例は骨盤腔内リンパ節郭清によるリンパ漏が横隔膜交通症を介し右胸水貯留に至った症例と考えたが,乳び槽とリンパ管の合流部より下位のレベルでのリンパ管損傷であったため胸水...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 両側滲出性胸水と全身浮腫で発症し,局所麻酔下胸腔鏡でサルコイドーシスと診断した1例

    篠崎(䑓) 鮎香, 木村 孔一, 山下 優, 堀井 洋志, 佐藤 一紀, 中村 順一, 中久保 祥, 鎌田 啓佑, 鈴木 雅, 中里 信一, 松野 吉宏, 今野 哲 日本内科学会雑誌 111 (5), 984-991, 2022-05-10

    ...<p>66歳,男性.倦怠感と全身浮腫,両側滲出性胸水を認めたが,血液検査や画像検査,胸水検査で特異的所見は認めなかった.局所麻酔下胸腔鏡検査の結果,胸膜に多発結節性病変があり,病理組織像で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた.気管支鏡検査所見もサルコイドーシスに矛盾なく,サルコイドーシス(組織診断群)と診断した.滲出性胸水を伴う症例で一般的な検査で特異的所見がない場合,局所麻酔下胸腔鏡検査を検討することが...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 著明な高トリグリセリド血症により重症急性膵炎を発症したが,母児ともに救命し得た双胎妊婦の一例

    福田 真優, 上野 真行, 中村 しほり, 村部 浩之, 羽田 綾子, 清輔 良江, 石田 悦嗣, 水野 元夫 膵臓 37 (2), 67-73, 2022-04-28

    ...<p>症例は27歳女性.妊娠20週0日に心窩部痛が出現し,前医で膵酵素上昇と高トリグリセリド血症を指摘され,当院に紹介された.CTで重症急性膵炎と診断し,入院治療を開始した.胸水貯留による呼吸不全や播種性血管内凝固を続発したが,厳格な脂質制限と輸液管理により改善が得られ,第18病日に退院した.退院後のMRIで急性壊死性貯留を認めたが,感染なく経過し,妊娠36週6日に帝王切開により分娩した.分娩後,血清...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献14件

  • 小細胞肺癌転化を来した<i>EGFR</i>遺伝子変異陽性肺癌の3例

    森永 大亮, 榊原 純, 古田 恵, 品川 尚文, 合田 智宏, 若林 健人, 高桑 恵美, 高階 太一, 今野 哲 肺癌 62 (2), 107-114, 2022-04-20

    ...</b>66歳,女性.6次治療のオシメルチニブ投与中に胸水の増悪を認め,セルブロックでSCLCの形態に変化した腫瘍を認めた.<b>症例2.</b>47歳,男性.6次治療のS-1投与中にNSE,ProGRPの上昇と胸膜播種の悪化を認め,胸膜病変の生検を施行しSCLCの診断となった.<b>症例3....

    DOI Web Site 医中誌 参考文献15件

  • 漏出性乳糜胸水をきたした原発性胆汁性胆管炎による肝硬変の1例

    須永 将梧, 岡村 幸重, 近藤 まゆ子, 北川 清宏, 野田 まりん, 久武 祐太, 寺元 研, 東澤 俊彦, 関根 忠一 日本消化器病学会雑誌 119 (4), 377-384, 2022-04-10

    ...<p>原発性胆汁性胆管炎による肝硬変と心不全を併存する70歳女性の呼吸困難.右片側性漏出性乳糜胸水を認め,外傷や悪性疾患は否定的であり,原因として肝硬変が挙げられた.集学的な内科治療で自然軽快を認め,特に非選択的β遮断薬であるカルベジロールによる門脈圧降下作用が胸管内圧を減少させて病態に寄与したことが示唆された.肝硬変に乳糜胸水を併発する症例はまれであり,また保存的加療で奏功し得た1例として報告する...

    DOI 医中誌

  • 局所麻酔下胸腔鏡検査による胸膜生検で診断したIgG4関連胸膜炎の1例

    関口 亮, 仲村 泰彦, 本橋 巧, 卜部 尚久, 一色 琢磨, 磯部 和順, 坂本 晋, 高井 雄二郎, 本間 栄, 岸 一馬 気管支学 44 (2), 153-159, 2022-03-25

    ...</b>15年前より高γグロブリン血症を指摘されていた82歳男性.約半年前より利尿薬に反応しない両側胸水を認めていた.血液中のIgG,IgG4と胸水中のIgGが上昇しており,局所麻酔下胸腔鏡検査を施行した.茶褐色に変色した病変より胸膜生検を施行し,組織よりIgG4陽性形質細胞浸潤を認めたことから,IgG4関連胸膜炎と診断した.その後,プレドニゾロン(PSL)の投与で胸水は改善した.<b>結論....

    DOI 医中誌

  • 繰り返す血気胸で診断に至ったEhlers-Danlos syndromeの一例

    西野 菜々子, 宮原 聡, 岩中 剛, 阿部 創世, 白石 武史, 佐藤 寿彦 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (2), 167-172, 2022-03-15

    ...常染色体優性遺伝疾患であり,多くは家族歴から診断に至る.合併症として血管破裂や解離,消化管穿孔や臓器破裂が多く,気胸を初発とするvEDSは数少ない.今回,血気胸を初発とするvEDSの一例を報告する.14歳女性,左胸痛,咳嗽,血痰を主訴に入院となり,画像検査で左血気胸,下葉に小結節を認めた.胸腔ドレナージで症状改善したが,入院中に右気胸も発症し,両側気胸であることから胸腔鏡下手術を行い肺内血腫と血性胸水...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献18件

  • 血胸で緊急手術を要した肋骨骨軟骨腫の1例

    保坂 智子, 野田 雅史, 中山 文恵, 岩間 憲行, 岡田 克典 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (2), 127-131, 2022-03-15

    ...<p>肋骨に生じた骨軟骨腫による血胸にて緊急手術を要した1例を経験した.症例は16歳,男性.1ヵ月前より右肩痛を自覚,当初は明らかな異常所見はなく,対症療法を行った.しかし,その後のリハビリテーション中,急に顔色不良,冷汗を認めた.胸部X線検査,CT検査にて,右血胸と診断された.さらに胸部CT上,右第7肋骨後方内側の胸腔内に高吸収構造物を認め,周囲の胸膜脂肪織が肥厚していた.翌日貧血が進行し,胸水も...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献8件

  • 妊娠中に胸腔内破裂をきたした肺動静脈瘻の一例

    北爪 麻衣, 光井 卓, 田内 俊輔 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (1), 36-40, 2022-01-15

    ...</p><p>症例は37歳で妊娠32週の妊婦.胸痛と呼吸困難感を主訴に救急受診となった.胸部X線写真上右肺は胸水の貯留により完全無気肺を呈しており,胸水穿刺で血性胸水を確認した.眼瞼の毛細血管拡張や反復性の鼻出血の既往,胸部CTにて左肺に蛇行した血管が流入する病変を認めたことから,遺伝性出血性末梢血管拡張症に関連した右肺動静脈廔の胸腔内破裂による血胸の診断の上緊急手術となった.母体の循環動態はかろうじて...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献13件

  • 肝腫瘍に対するラジオ波焼灼術後に合併した血胸に対する手術5症例の検討

    山﨑 順久, 洪 雄貴, 坂口 泰人, 田中 宏和, 園部 誠 日本呼吸器外科学会雑誌 36 (1), 2-6, 2022-01-15

    ...】全例が肝硬変および肝細胞癌を罹患していた.術前に1例が経カテーテル的肋間動脈塞栓術を施行され,2例が胸腔穿刺を行われた.アプローチは開胸が1例,小開胸が3例,完全鏡視下が1例であった.術中に1例で活動性出血を認め,自然止血していた4例中3例で出血部位が推定できた.総出血量の中央値は2,500 ml(1,160-3,190 ml)で,全例で輸血を要した.術後に1例で後出血,4例で肝機能障害,3例で胸水貯留...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • 訪問看護ステーション看護師の超音波検査に対する認識と実施を希望する要因

    水間 美宏, 福岡 幸子, 星野 京子, 井上 久美子, 大川 友枝, 森澤 有香, 石井 麻子 日本在宅医療連合学会誌 3 (2), 1-10, 2022

    ...<p>訪問看護ステーション看護師が超音波検査の実施を希望する要因を解析し,看護師の超音波検査に対する認識も調査した.看護経験 3 年以下では 4 年以上の者より超音波検査を希望したが,超音波検査により看護師としての経験不足を補えることを期待している可能性がある.ハードルは技術的能力,画像送信,検査時間,購入費用等,受けたい学習方法はハンズオン,勤務時の指導,講義等,役立つと思う病態は排尿,胸水,腹水...

    DOI 医中誌

  • rasH2-Tgマウスの病理学的背景と特徴的病変について

    藤原 利久 日本毒性学会学術年会 49.1 (0), S7-3-, 2022

    ...</p><p>剖検では,NCの少数例で皮膚の乳頭状腫瘤,脾臓及び肺の腫瘤が観察された.PCではほぼ全例で前胃の腫瘤,半数以上で皮膚の乳頭状腫瘤及び胸水の貯留,胸腺,リンパ節及び脾臓の腫大が観察された.また脾臓及び肺の腫瘤も少数例で観察された....

    DOI

  • 全頸部郭清後に生じた片側乳糜胸に対する保存治療を行った1例

    後藤 雄一, 今村 晴幸, 坂元 亮一, 内野 祥徳, 比地岡 浩志, 杉浦 剛 日本口腔腫瘍学会誌 34 (3), 137-143, 2022

    ...ドレーンより乳白色の胸水を多量に認めた。左側乳糜胸と診断。3日間の絶食と末梢静脈栄養を行った後,脂肪をほぼ含まない成分栄養剤を2週間経口投与した。ドレーンは12日間留置した。この間,胸腔ドレーンからの排液増加はほぼ認めなかった。胸腔ドレナージ後,呼吸苦および乳糜胸水は著明に改善した。...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献17件

  • 胸腔鏡補助下全横隔膜PGAシート被覆が有効であった難治性肝性胸水の1例

    中根 茂, 村田 賢, 鈴木 玲, 広田 将司 日本臨床外科学会雑誌 83 (7), 1239-1243, 2022

    ...し,横隔膜全面をポリグリコール酸(以下PGA)シートで被覆しフィブリン糊で固定した.術後9日目に胸腔ドレーンを抜去した.以後,胸水の再貯留は認めなかった.本例では横隔膜は菲薄化しており縫合は困難であったが,PGAシートによる全横隔膜被覆によって肝性胸水がコントロールできた....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献17件

  • 生体腎移植後に副作用のため複数の化学療法施行が難渋した再発乳癌の1例

    日高 寿美, 山野 水紀, 田中 久美子, 辻 喬繁, 五十嵐 優人, 清水 俊洋, 三宅 克典, 持田 泰寛, 柳内 充, 守矢 英和, 小林 修三 移植 57 (Supplement), s396_3-s396_3, 2022

    ...Palbo投与後再発巣は縮小するも、約3か月で全身浮腫・胸水貯留し永眠された。</p><p>【考察】化学療法としてのEvero投与ではEvero濃度が上昇し、ネフローゼ症候群を呈した。CDK4/6阻害薬であるPalboではCYP3A阻害作用があり、Tacとの併用が困難で、Palbo投与量決定は困難だった。...

    DOI 医中誌

  • 当院における特発性胎児水腫の生育限界・成育限界の検討

    柴田 優花 周産期学シンポジウム抄録集 40 (0), 75-79, 2022

    ...わが国では2012年に重症胎児胸水に対する胸腔羊水腔シャント術<sup>5)</sup>が保険収載された。当院では対象症例に積極的な胎児治療を行い,分娩週数の延長や肺低形成の予防を目指した管理を行っているが,治療無効例やシャント閉塞・滑脱に伴う胎児や母体の急激な全身状態悪化も時に経験する。...

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  • 著明な胎児胸水と肝線維化マーカー上昇を伴う肝腫大を認めたNoonan症候群の新生児例

    横川 真理, 角 至一郎 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 190-194, 2022

    ...<p> Noonan症候群(Noonan syndrome;NS)は特異顔貌,心疾患,リンパ管形成異常などを特徴とする先天奇形症候群である.症例は在胎29週で右胸水と肝腫大を指摘され,在胎30週より胸水貯留が進行し,在胎32週2日に胎児機能不全のため緊急帝王切開で出生した.強い皮下浮腫,特異顔貌,心房中隔欠損症がありNSを疑ったが,NSで報告のない肝臓および門脈形態異常を伴う肝腫大と肝線維化マーカー...

    DOI 医中誌

  • ステロイドが著効した濾胞性T細胞リンパ腫

    立津 央, 今金 大輔, 野坂 生郷, 加留部 謙之輔, 本田 由美, 樋口 悠介, 安永 純一朗, 三上 芳喜, 松岡 雅雄 臨床血液 63 (11), 1497-1502, 2022

    ...全身のリンパ節腫脹,脾腫,胸水貯留を認め,本人・家族の希望で,化学療法を希望されず,ステロイドでの加療を行った。Prednisolone 100 mg/日の投与から開始し,6ヶ月後には,FDG-PET/CTで寛解を確認した。以後,少量ステロイド投与で3年以上,寛解を維持可能であった。本症例のようなステロイドの加療が奏効する濾胞ヘルパーT細胞を起源とするT細胞リンパ腫が存在することが示唆された。...

    DOI Web Site 医中誌

  • 貧血を契機に発見され腸重積を発症した悪性胸膜中皮腫小腸転移の1例

    三宅 高和, 横山 佳浩, 中村 隼人, 山川 司, 林 優希, 風間 友江, 平山 大輔, 吉井 新二, 山野 泰穂, 仲瀬 裕志 日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 6 (0), 86-86, 2022

    ...X年9月に労作時息切れと咳嗽で近医を受診し、胸部レントゲンで左胸水貯留を認め当院呼吸器内科へ紹介となった。胸膜生検及び全身検索で悪性胸膜中皮腫(cT1N1M0, Stage Ⅱ)と診断された。X年10月からCBDCA+PEM療法を開始した。その後効果不応となりX+1年5月より2次療法としてNivolumab単剤療法を開始した。...

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  • 人工妊娠中絶後に母体に肺うっ血及び胸水貯留を認めた胎児共存奇胎の1例

    加藤 優里, 川村 裕士, 品川 明子, 折坂 誠, 黒川 哲司, 服部 由香, 吉田 好雄 日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (1), 163-168, 2022

    ...<p> 胎児共存奇胎は,全胞状奇胎と正常胎児が共存する稀な双胎妊娠であり,妊娠継続により妊娠高血圧腎症の発症リスクを伴う.我々は,妊娠初期に母体高血圧および蛋白尿を呈した胎児共存奇胎の1例を経験した.母体適応で人工妊娠中絶が選択されたが,子宮内掻爬術後1日目に肺うっ血と胸水貯留の増悪を認め,加療を要した.妊娠初期であっても妊娠高血圧腎症様の徴候を呈するリスクを認識しておくことは,胎児共存奇胎の妊娠母体...

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  • 経過観察中に濾胞性リンパ腫から形質転換を来したと考えられた古典的Hodgkinリンパ腫

    石田 大貴, 佐藤 理亮, 鴨田 吉正, 平尾 理子, 飯塚 浩光, 木田 理子, 橋本 浩次, 三浦 咲子, 森川 鉄平, 臼杵 憲祐 臨床血液 63 (6), 544-549, 2022

    ...高腫瘍量だったが治療を望まず,1年半後に呼吸苦で受診し,表在リンパ節腫大の増悪と胸水貯留を認めた。PETで骨髄,肝,脾,肺,全身リンパ節(頸部,縦隔,傍大動脈,鼠径等)にSUVmax 10~18の集積増強を認めた。左鼠径部リンパ節生検を行うと混合細胞型古典的Hodgkinリンパ腫(CHL)で,病型移行または複合的な病態と考えた。A+AVD療法を施行し病変縮小や腫瘍熱改善,胸水減少を得た。...

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  • 肋骨骨折に伴う横隔膜損傷による遅発性血胸の1例

    伊勢 昂生, 石川 慶大, 臼井 葉月, 横山 和之, 進藤 学, 平野 聡 日本臨床外科学会雑誌 83 (3), 503-509, 2022

    ...<p>患者は64歳,女性.自宅玄関で椅子から転落し右側胸部を強打した.近医で肋骨骨折が疑われ,当院を紹介受診した.胸部X線・CTで第5,6肋骨骨折を認めた.入院にて疼痛コントロールを行い,退院予定であったが,受傷の11日後に急激な右胸部痛が出現した.胸部CTで多量の胸水貯留,胸腔ドレナージで新鮮血の排液を認めたため,胸腔鏡補助下に緊急開胸手術を施行した.胸腔内には多量の凝血塊が存在し,未診断であった...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献15件

  • HIV 陰性患者に生じた原発性体腔液リンパ腫の 1 例

    南部 順一, 仲里 巌, 山村 育子 日本臨床細胞学会雑誌 61 (5), 365-370, 2022

    ...</p><p><b>症例</b>:宮古諸島在住の 68 歳,男性.呼吸苦,右腰部痛で前医受診.CT にて右胸水の貯留を認めたため胸水細胞診が行われた.その結果,悪性リンパ腫の疑いとなり当院紹介.胸水中には核異型の強い異型細胞が多数みられた.セルブロックで異型細胞は CD20 陰性で,CD30,LANA-1 陽性を示していた.全身検索にて他の病変は指摘されず PEL の診断に至った.HIV 抗原抗体検査...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • リンパ管造影が漏出部位同定に有用であった食道癌術後乳糜漏の1例

    小林 巌, 衣笠 章一, 川嶋 太郎, 門馬 浩行, 石川 泰, 高瀬 至郎 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 860-865, 2022

    ...<p>患者は68歳,男性.胸部下部食道癌(cStage III)に対し術前化学療法後,胸腔鏡下胸部食道亜全摘・胃管後縦隔経路再建を施行した.術後,多量の左胸水が貯留し胸水中のtriglyceride(以下TG)が高値を示したため,左乳糜胸水と診断した.保存的加療を開始したが奏効せず,漏出部位診断と塞栓効果を期待し鼠径リンパ節穿刺によるリンパ管造影を施行した.造影では,膵上縁付近で左上腹部にリピオドール...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 大量胸水による呼吸不全で救急搬送された子宮筋腫併存原発性腹膜癌の1例

    土佐 明誠, 安次富 駿介, 柴田 信博, 中嶋 啓雄, 坂井 昇道, 西澤 恭子 日本臨床外科学会雑誌 83 (5), 952-956, 2022

    ...<p>症例は,呼吸困難のため救急車搬送された57歳の女性.来院時,室内気吸入時の動脈血酸素分圧が46.1mmHgと急性呼吸不全の状態であった.胸腹部CT画像で大量の右胸水,巨大な子宮筋腫と腹水があり,pseudo-Meigs症候群と診断した.この症例は,試験開腹所見,子宮付属器摘出術,血清CA125値の推移,腹水セルブロックによる細胞診断から原発性腹膜癌(PPC:II期)による胸水貯留と診断訂正された...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献6件

  • 【投稿/症例報告】ウェステルマン肺吸虫症の診断に局所麻酔胸腔鏡下生検が有用であった1例

    丸塚 孝, 濱崎 博一, 隈元 清仁, 眞田 宗, 大隅 祥暢, 大場 康臣 呼吸臨床 6 (10), n/a-, 2022

    ...倦怠感と胸膜痛の症状と右胸水を認め,胸膜炎の診断で抗菌薬投与が行われた。症状は軽快したが右胸水が増加し,原因精査のため入院となった。胸部CTでは右胸水貯留と特発性器質化肺炎と診断されている中葉の病変のほかに新たな病変を認めなかった。胸水検査では確定診断に至らず,局所麻酔下に胸腔鏡下胸膜生検を行った。生検組織に肺吸虫の虫卵を認め,血清学的にウェステルマン肺吸虫症の診断に至った。...

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  • 片側胸水貯留で発症し,高齢発症全身性ループスエリテマトーデスと考えられた1例

    尾下 豪人, 妹尾 美里, 井上 亜沙美, 佐野 由佳, 吉岡 宏治, 池上 靖彦, 山岡 直樹 アレルギー 71 (2), 130-134, 2022

    ...<p>症例は74歳の男性.左胸水貯留で発症し,良性石綿胸水や結核性胸膜炎が疑われた.胸水中のADAが高値であったため,結核性胸膜炎として診断的治療が行われたが,経過中に右胸水貯留,皮膚・粘膜病変,白血球減少症,発熱を生じた.皮膚生検の病理はsystemic lupus erythematosus(SLE)に合致した.全薬剤中止後も臨床所見が改善しなかったため,ステロイド薬を開始したところ各種所見は改善...

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  • 初回手術から1 年後に肺転移で再発した卵巣粘液性境界悪性腫瘍の1 例

    渡邉 健史, 小島 学, 岡部 慈子, 佐藤 哲, 植田 牧子, 加茂 矩士, 遠藤 雄大, 古川 茂宜, 添田 周, 渡邉 尚文, 藤森 敬也 福島医学雑誌 72 (1), 37-42, 2022

    ...症例は60歳代の2経妊2経産の女性で,1ヶ月続く労作時呼吸苦を主訴に近医診療所を受診し,骨盤内腫瘍と胸水貯留を指摘され,さらなる精査のため福島県立医科大学附属病院産婦人科に紹介となった。画像検査で15cm大の多房性嚢胞性腫瘍が認められたことから卵巣がんが疑われ,腹式単純子宮全摘術,両側付属器切除術,大網部分切除術が行われた。組織診断はMBOTでpT1cN0M0,ステージICと診断した。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献13件

  • 濃グリセリン・果糖注射液投与中止が関与したと考えられる急激な循環動態の変化を伴った1例

    小澤 香奈子, 中村 悠城, 大野 哲, 吉光寺 恵理, 大野 睦記, 福島 裕介, 田中 貴大, 田澤 陽子, 遠藤 篤, 堀米 麻里, 太田 有紀, 松本 直樹 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 43 (0), 3-C-O08-2-, 2022

    ...午前の循環器科の診察で, 中等度僧帽弁閉鎖不全, 下大静脈径20 mmおよび両側胸水を指摘されフロセミド20 mg静注後, メインの補液を中止した. 濃グリセリン・果糖注射液投与は終了となった. 夕方に心拍数80~100 bpmへ低下し, 夜間の尿量は1.15 mL/kg/hrであった....

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  • 胸水貯留・鼠径ヘルニア内転移を契機に発見され,術後に上皮内に病変が限局する卵管癌が原発巣と診断された1例

    田内 麻依子, 中山 健, 板倉 桃子, 宮崎 知哉, 堀 祥子, 中尾 紗由美, 宮村 知弥, 丸山 大介, 佐々木 康, 森岡 幹, 小川 高史 昭和学士会雑誌 82 (6), 507-514, 2022

    ...卵管癌は卵管采に腫瘤を形成し,腹膜播種と癌性腹水を伴う進行例が多い.胸水貯留と鼠径ヘルニア内の腹膜転移を契機に診断された卵管上皮内癌の1例を経験したので報告する.症例は76歳,1妊1産,49歳で子宮筋腫のため子宮摘出術を施行されている.主訴は咳嗽,胸水貯留があり精査加療目的で当院紹介となった.全身造影CT検査で右側胸水貯留と右鼠径ヘルニア内に嚢胞状腫瘤を認めた.胸水細胞診で悪性細胞を認め,胸膜の病理診断...

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  • マージナルドナーをどう評価するか:当院の経験より

    此枝 千尋, 高田 潤一, 山口 美保, 山谷 昂史, 叢 岳, 中尾 啓太, 長野 匡晃, 川島 光明, 佐藤 雅昭, 中島 淳 移植 57 (Supplement), s210_1-s210_1, 2022

    ...一方、胸部X線異常を認めるドナーの場合、ドナーの原疾患、経時的なX線変化、体液バランスの推移、血液検査炎症反応の推移等から、X線異常の原因(神経原性肺水腫、胸水や受動無気肺、肺炎など)を考え、肺炎であれば改善傾向にあるか否かを検討する。その際ドナー年齢は重要な要素である。</p><p>まとめ:当院のマージナルドナー使用経験を踏まえ、グラフト肺評価について文献的考察を交えて報告する。</p>...

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  • 滲出型猫伝染性腹膜炎の診断のための血清猫α1酸性糖蛋白検査の有用性の検討

    相馬 武久, 工藤 庄平, 照井 潤 日本獣医師会雑誌 74 (12), 799-804, 2021-12-20

    ...<p>猫α1酸性糖蛋白(fAGP)検査の滲出型猫伝染性腹膜炎(FIP)の診断に対する有用性を知るために,腹水または胸水の貯留を伴い,ウイルス学的にFIPと診断された猫(FIP群)112例と否定された猫(非FIP群)101例の血清中fAGP値(μg/m<i>l</i> )を測定した.FIP群の値(2,571±590)は非FIP群(1,061±836)に比べて有意に高く(<i>P</i><0.05),正確度...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献20件

  • Nuss法術後の非感染性心囊液貯留,胸水貯留にステロイドが奏効した2例

    久山 寿子, 植村 貞繁, 曹 英樹, 吉田 篤史 Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 57 (7), 1112-1117, 2021-12-20

    ...は消失した.症例2は16歳女性で,Nuss法術後2週間後に発熱と体重減少あり受診された.血液検査では炎症反応高値で,心臓超音波検査で心囊液貯留を認め,創部周囲には異常所見がなく,ステロイド投与行い,心囊液貯留は改善した.しかし,退院後に発熱が持続したため,再度外来受診し,左胸水貯留を認めた.再度ステロイド投与行い治癒した.Nuss法術後の心囊液,胸水貯留は,バー感染が否定的な場合,ステロイド投与が効果的...

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  • 両室型・左室型たこつぼ症候群の臨床的特徴に関する検討

    木村 紀子, 戸出 浩之, 辻本 恵美, 本多 飛鳥, 澤田 健太, 板橋 裕史, 小林 さゆき 超音波検査技術 46 (6), 531-538, 2021-12-01

    ...</p><p><b>対象・方法</b>:対象は冠動脈造影で有意狭窄病変を認めず,たこつぼ症候群と診断された12例(平均年齢72±11歳,女性10例)である.初診時心エコー検査で,両室型と左室型の2群に分け,年齢,性別,初診時心電図,胸水の有無,初診時心エコー指標,血液検査(peak CK, peak CK-MB),経過中の補助循環装置使用の有無,転帰について比較検討した....

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  • 局所麻酔下胸腔鏡にて診断し得た腎盂癌胸膜転移の1例

    長岡 愛子, 野村 智, 古荘 志保, 安井 正英, 中積 泰人 気管支学 43 (6), 624-629, 2021-11-25

    ...</b>67歳,女性.金沢市立病院(以下,当院)泌尿器科で201X-1年12月に右腎盂尿管癌と診断され腎盂尿管摘除術の後,化学療法が施行された.201X年11月,咳嗽および労作時呼吸困難にて当院呼吸器内科に精査加療目的で入院となった.胸部単純写真で左胸水を認め,胸水細胞診は陰性であった.Positron emission tomography-computed tomography(PET-CT)を...

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  • 先天性心疾患術後難治性乳び胸に対してリピオドールリンパ管造影が有効であった新生児の一例

    坪井 香緒里, 伊吹 圭二郎, 山本 真由, 仲岡 英幸, 小澤 綾佳, 芳村 直樹, 廣野 恵一 Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 37 (3), 227-232, 2021-11-01

    ...胸水が大量(170 mL/day)に排泄され,内科的治療を開始したが抵抗性であった.そのため,術後11日目にエコーガイド下で鼠径リンパ節からリピオドールを使用したリンパ管造影(intranodal lymphangiography: IL)を施行した.3日後,乳び胸水は改善した.今回,我々は内科的治療に抵抗性であった術後乳び胸の新生児に対して,ILが治療に有効であった症例を経験した.ILは外科的治療...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 気管支放線菌症が成因と考えられる気管支結石により閉塞性肺炎を呈した1例

    近石 泰弘, 井上 政昭, 草薙 佳澄, 安田 大成, 吉田 順一 気管支学 43 (5), 525-529, 2021-09-25

    ...</b>76歳男性.くも膜下出血後に気管切開,胃瘻造設され,さらに両下肢閉塞性動脈硬化症による両下肢切断でperformance status 4であった.膿胸の疑いにて当院に紹介となった.胸水培養検査は陰性,CTで右下葉支入口部に異物と思われる石灰化所見を認めた.異物による閉塞性肺炎を原因とした胸水貯留と診断し,気管支鏡による異物除去の方針となった.右下葉支入口部に内腔を閉塞する黄白色の石灰化病変...

    DOI 医中誌

  • 胸膜炎症性筋線維芽細胞腫の1例

    嶋田 喜文, 土岐 善紀, 瀬川 正孝, 本間 崇浩, 田辺 慶太郎, 齋藤 勝彦, 芳村 直樹 気管支学 43 (5), 515-519, 2021-09-25

    ...</b>79歳,男性.石綿曝露歴あり.労作時呼吸困難を主訴に受診し,胸部CTで左胸水と胸膜の肥厚を指摘された.局所麻酔下胸腔鏡下生検を施行されたが,胸膜病変に悪性所見なく,良性石綿胸水と診断された.経過中に左胸水と胸膜肥厚の増悪があり,全身麻酔下に再生検し,IMTの診断を得た.切除不能かつALK陰性例で有効な治療手段がなく,術後約2カ月に永眠となった.<b>結論....

    DOI 医中誌

  • 広範囲胸膜プラークを伴った難治性膿胸に対して死腔を残し大網充填閉窓した1例

    末吉 国誉, 石橋 洋則, 森 恵利華, 中島 康裕, 小林 正嗣, 大久保 憲一 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (6), 665-671, 2021-09-15

    ...<p>症例は84歳男性.右胸水貯留と胸膜肥厚に対して胸腔鏡下胸膜生検を施行し胸膜プラークの診断となったが,生検後に膿胸を発症した.ドレナージおよび胸腔鏡下醸膿胸膜掻爬に不応であったため開窓術を行った.糖尿病やうっ血性心不全などの併存疾患を管理しながら,計5回にわたる掻爬術を行うことで石灰化胸膜プラークを徹底的に除去し,部分的な有茎大網充填にて大きな死腔を残したまま閉胸した.本邦において,開窓後膿胸症例...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献11件

  • LC-SCRUM-Asiaでの再解析により<i>ROS1</i>融合遺伝子を検出し,治療につながった肺腺癌の1例

    國政 啓, 松本 慎吾, 西野 和美, 久木田 洋児, 本間 圭一郎, 田宮 基裕, 井上 貴子, 川村 卓久, 後藤 功一, 熊谷 融 肺癌 61 (4), 303-309, 2021-08-20

    ...</b>49歳女性,非喫煙者.外国(ベトナム)在住で同国にて右頚部リンパ節の外科的生検により肺腺癌と診断された.胸水貯留を有するIV期症例で,同国でのNGS解析では治療対象となるドライバー変異は検出されなかった(“not detected”).その結果に納得されず,日本での再精査を希望し来日され,LC-SCRUM-Asiaにて胸水検体を用いて再検討を行ったところ,<i>SDC4-ROS1</i>融合遺伝子...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • <i>EGFR</i>遺伝子変異,<i>ALK</i>融合遺伝子変異同時陽性例が化学療法施行後に小細胞癌転化した1症例

    村田 泰規, 城下 彰宏, 鈴木 北斗, 中島 潔, 髙橋 光太, 池部 大, 寺島 剛, 竹下 正文 肺癌 61 (4), 342-346, 2021-08-20

    ...</b>64歳,男性.前院にてキャッスルマン病治療後の経過観察CTにて右上葉に結節影,右胸水を認め,右上葉切除,胸膜病変摘出,病理所見で腺癌が検出,病期診断pT4N0M1a(胸膜転移)stage IVと診断.手術検体で<i>EGFR</i>-L858R変異,<i>ALK</i>融合遺伝子変異を認め,エルロチニブ内服開始.その後,耐性化し,T790M陽性となり,オシメルチニブ投与.再発後複数の殺細胞性抗癌剤...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献10件

  • 血疱を伴う紫斑から診断した成人 T 細胞白血病・リンパ腫急性型の 1 例

    與那嶺 周平, 宮城 拓也, 新城 愛, 下地 志月, 山城 充士, 高橋 健造 西日本皮膚科 83 (4), 351-356, 2021-08-01

    ...CT 検査で小葉中心性陰影やスリガラス影があり,胸水細胞診で ATL 細胞を多数確認し,ATL 急性型と診断した。年齢や既往,全身状態から,多剤併用化学療法ではなく,メチルプレドニゾロン 40 mg/day とエトポシド 25 mg/day の内服を開始したが効果は不十分であった。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献9件

  • 内視鏡的膵管ドレナージと胸腔穿刺が奏効した膵性胸水の1例

    樋口 泰亮, 鈴木 晴也, 西井 慎, 千谷 菜花, 吉留 佑太, 小野 晋治, 小野山 裕亮, 松田 康里, 田原 寛之, 池山 佳輔, 秋田 義博, 成松 和幸, 東山 正明, 高本 俊介, 冨田 謙吾, 穂苅 量太 Progress of Digestive Endoscopy 98 (1), 153-155, 2021-06-25

    <p>A man in his 40s with a history of hospitalization for acute exacerbation of chronic pancreatitis presented with dyspnea. Chest radiography revealed left pleural effusion, and he was hospitalized …

    DOI Web Site 医中誌 参考文献3件

  • 利尿薬抵抗性の2型糖尿病を合併した虚血性心不全に対してエンパグリフロジンが著効した1例

    八木 一成, 藤永 裕之, 飯間 努, 藤澤 一俊, 川田 篤志, 岡田 歩, 山本 浩史 心臓 53 (6), 583-588, 2021-06-15

    ...<p> 症例は70代男性,主訴は発熱と浮腫,既往歴には2型糖尿病,高血圧症および脂質異常症があり,虚血性心疾患に対するカテーテル治療およびうっ血性心不全での複数回の入院加療歴がある.今回発熱と下肢脱力感および著明な全身浮腫を認め,緊急受診となった.心電図では左脚ブロックを認め,胸部X線およびCTでは右側の肺炎様陰影と両側のうっ血および胸水を認めた.心エコーでは左室前壁中隔から心尖部および側壁にかけて...

    DOI 医中誌

  • 種々の治療に抵抗性で完治に18カ月を要した結核合併難治性気胸の1例

    山口 学, 大平 善之 日本気管食道科学会会報 72 (3), 161-165, 2021-06-10

    ...前医で気胸を認め胸腔鏡下手術をしたところ胸水および喀痰から結核菌が証明され当院転院となった。ドレナージを行いながら抗結核療法を開始し,2カ月後に抗酸菌塗抹陰性となったが肺瘻の改善が見られず,3カ月経過したところで胸腔鏡下手術を施行した。術中所見では肺瘻部分は強固に癒着し瘻孔化しており,PGAシートを充填して手術終了した。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献3件

  • 胸膜炎・心膜炎をきたした肺動脈性肺高血圧症合併限局硬化型全身性強皮症の 1 剖検例

    新谷 栄崇, 熊澤 文雄, 星 真実子, 遠藤 大介, 野口 貴央, 武井 正美, 権 寧博 日大医学雑誌 80 (3), 121-125, 2021-06-01

    ...<p>症例は 72 歳,男性.間質性肺炎で経過観察をしていたが,初診から 5 年後に限局硬化型全身性強皮症と診断し,7 年後に呼吸困難・下腿浮腫を主訴に受診し,胸部CT 上心嚢液と胸水貯留を認め,右心カテーテル検査で肺動脈性肺高血圧症 (PAH) を示し,限局硬化型全身性強皮症の悪化に伴い,心膜炎・胸膜炎・肺高血圧症が悪化したと考えられ入院となった.アンブリセンタン,プレドニゾロンを投与し改善した....

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 胆管胸腔瘻による膿胸に対して局所麻酔下胸腔鏡が有用であった1例

    稲田 修吾, 森本 俊規, 岩永 優人, 鍋島 新志, 渡橋 剛, 中島 拓, 岩本 博志, 藤高 一慶, 濱田 泰伸, 服部 登 気管支学 43 (3), 272-277, 2021-05-25

    ...</b>89歳男性.十二指腸乳頭部腫瘍による閉塞性黄疸で胆管ステントを留置されていた.胆管ステント閉塞による急性胆囊炎・胆管炎のため入院した.PTBDを施行して3日後に発熱し,胸部X線写真で右に大量の胸水貯留を認め,胸部CT検査ではドレナージチューブが胸腔内を貫通していることが確認された.試験的胸腔穿刺で胆汁様胸水を認め,培養検査で<i>Enterococcus faecium,Pseudomonas...

    DOI 医中誌

  • 手術後に気管支内転移を認めた肺腺癌の1例

    小林 哲也, 山本 真一, 手塚 憲志, 塚田 博, 柴野 智毅, 遠藤 俊輔 気管支学 43 (3), 226-230, 2021-05-25

    ...</b>63歳男性.脊髄損傷の既往を有する.62歳時に右上葉肺腺癌pT1cN0M0 pStage IA3/右中葉肺腺癌pTisN0M0 pStage 0に対して,胸腔鏡下右肺上中葉切除術・リンパ節郭清術を施行した.術後6カ月目に褥瘡感染にて入院加療中に呼吸状態の悪化を認め,CTにて右胸水・上縦隔リンパ節腫脹・左主気管支の占拠性病変を確認し,気管支鏡にて左主気管支を占拠する有茎性のポリープ病変を認めた...

    DOI 医中誌

  • 横隔膜小孔に異所性子宮内膜組織を認めた横隔膜交通症の1手術例

    金田 真吏, 栃井 祥子, 河合 宏, 栃井 大輔, 須田 隆, 星川 康 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (4), 315-319, 2021-05-15

    ...<p>横隔膜交通症は持続腹膜透析(CAPD)の併発症として重要である.横隔膜交通症に対して胸腔鏡下横隔膜部分切除術を施行し横隔膜上の瘻孔に異所性子宮内膜組織を認めた症例を報告する.症例は42歳の女性.CAPD開始後に,右胸水貯留を認めた.精査の結果,横隔膜交通症と診断し胸腔鏡下手術を行った.インジゴカルミン液を混注した腹膜透析液を腹腔内に注入し瘻孔を同定後に同部を自動縫合器で切除し,切除断端を結紮と...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献1件

  • クロスボウの矢による穿通性肺損傷に対しVATS pulmonary tractotomyを行った1例

    西川 仁士, 林 同輔 日本呼吸器外科学会雑誌 35 (4), 344-348, 2021-05-15

    ...手術適応を判断し処置を行う必要がある.今回我々はクロスボウによる肺刺創に対して胸腔鏡補助下でpulmonary tractotomy(PT)を施行した症例を経験したので報告する.症例は50歳代男性.自分でクロスボウをセットし,左前胸部を撃った.その後意識を保ったまま胸痛,呼吸苦を自覚し,矢が刺さったまま当院へ救急搬送された.矢は左前胸部より刺入し左背部に貫通していた.胸部CTでは左中等度気胸と少量の胸水...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

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